JP6589130B2 - 部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム - Google Patents

部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム Download PDF

Info

Publication number
JP6589130B2
JP6589130B2 JP2015143905A JP2015143905A JP6589130B2 JP 6589130 B2 JP6589130 B2 JP 6589130B2 JP 2015143905 A JP2015143905 A JP 2015143905A JP 2015143905 A JP2015143905 A JP 2015143905A JP 6589130 B2 JP6589130 B2 JP 6589130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mounting
chip
thickness
data
points
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015143905A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017028051A (ja
Inventor
石川 隆稔
隆稔 石川
幸一郎 吉村
幸一郎 吉村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2015143905A priority Critical patent/JP6589130B2/ja
Publication of JP2017028051A publication Critical patent/JP2017028051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6589130B2 publication Critical patent/JP6589130B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Description

本発明は、基板に接続用電極が形成された半導体チップを積層する部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システムに関するものである。
電子機器の製造分野においては、半導体チップを基板などのワークに実装する部品実装作業が行われる。この部品実装作業では、半田バンプや貫通電極などの接続用電極が形成された半導体チップを部品供給部から取り出して基板に移送搭載する移載動作と、搭載された半導体チップの接続用電極を基板の回路電極に接合する圧着動作とが行われる。近年電子機器の小型化・高機能化の進展に伴い、電子機器に組み込まれる実装基板の実装密度を更に高密度化することが求められている。このような高密度実装に対応するため、複数の半導体チップを積層して実装するいわゆるスタック実装が採用されるようになっている。
特許文献1では、薄く研磨された半導体チップを複数積層しながら仮圧着したチップ積層体を製造している。そして、上方から複数箇所のチップ積層体を荷重ツールによって一括して本圧着する部品実装作業が行われている。
特開2012−222038号公報
しかしながら複数のチップ積層体に高さのばらつきがあると、一括で本圧着する際に接続不良が発生する虞がある。
そこで本発明は、積層した半導体チップの接続不良の発生を抑制することができる部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システムを提供することを目的とする。
本発明の部品実装装置は、チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部と、前記複数の実装点におけるワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記実装点の厚さの差が所定の範囲である。
本発明の他の部品実装装置は、チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部と、前記複数の実装点におけるワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記実装点の厚さが共に所定の範囲である。
本発明の他の部品実装装置は、チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装処理部とを備え、前記実装処理部は、前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記チップ積層体の厚さの差が所定の範囲である。
本発明の他の部品実装装置は、チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装処理部とを備え、前記実装処理部は、前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記チップ積層体の厚さが共に所定の範囲である。
本発明の部品実装方法は、チップの厚さに関するデータと前記チップが実装されるワークの厚さに関するデータとに基づき、前記ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成するための実装データを作成する工程と、前記実装データに基づき前記ワークに前記チップ積層体を形成する工程とを含み、前記実装データを作成する工程において、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記実装点の厚さの差が所定の範囲である。
本発明の他の部品実装方法は、チップの厚さに関するデータと前記チップが実装されるワークの厚さに関するデータとに基づき、前記ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成するための実装データを作成する工程と、前記実装データに基づき前記ワークに前記チップ積層体を形成する工程とを含み、前記実装データを作成する工程において、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の厚さが共に所定の範囲である。
本発明の他の部品実装方法は、ワークに設定された複数の実装点上にチップが積層されたチップ積層体を形成する部品実装方法において、前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記チップ積層体の厚さの差が所定の範囲である。
本発明の他の部品実装方法は、ワークに設定された複数の実装点上にチップが積層されたチップ積層体を形成する部品実装方法において、前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記チップ積層体の厚さが共に所定の範囲である。
本発明の部品実装システムは、ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部を有する部品実装装置と、チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、前記複数の実装点のワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記実装点の厚さの差が所定の範囲である。
本発明の他の部品実装システムは、ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部を有する部品実装装置と、チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、前記複数の実装点のワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記実装点の厚さが共に所定の範囲である。
本発明によれば、積層した半導体チップの接続不良の発生を抑制することができる。
本発明の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図 本発明の一実施の形態の部品実装システムによって形成されるチップ積層体の説明図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の斜視図 本発明の一実施の形態の部品実装装置の要部正面図 本発明の一実施の形態の部品実装装置が備える部品収納部および部品供給ステージの説明図 本発明の一実施の形態の(a)部品実装システムに供給される半導体ウェハを分割した複数のチップを示す図(b)部品実装システムが記憶するチップデータの一例を示す図 本発明の一実施の形態の部品実装システムの制御系を示すブロック図 本発明の一実施の形態の部品実装システムによる部品実装作業のフロー図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1を参照して部品実装システムについて説明する。図1において部品実装システム1は、基板4に半導体チップ(以下「チップC」と称す。)を実装してチップ積層体Sを製造する機能を有する。部品実装システム1は、部品実装装置M1〜M3を連結して通信ネットワーク2によって接続し、全体を管理コンピュータ3によって制御する構成となっている。部品実装装置M1〜M3は、分割された半導体ウェハからチップCを取り出して基板4の実装点に移送搭載する部品実装作業を行う。
図1において、基板4は、上面部にLSIや接続配線が形成された複数の個片基板4aより構成されている。部品実装システム1に搬入された基板4は、部品実装装置M1、部品実装装置M2、部品実装装置M3と順に搬送され、各個片基板4a上にチップCが重ねて搭載されることによりチップ積層体Sが形成される。この後、基板4上の複数のチップ積層体Sが本圧着装置(図示省略)により一括圧着されて、チップ積層体Sの各チップCの接続用電極間に接合が形成される。次いで、基板4は個片基板4aに分割されて個々のチップ積層体Sとなる。
図2に、基板4に形成されたチップ積層体Sの例を示す。基板4において、複数の個片基板4aに設定された実装点4bには、4つのチップC(C1*〜C4*)がそれぞれ積層されたチップ積層体S(S*)が形成されている。各チップCには、半田バンプ、または、貫通ビアなどによる接続用電極が設けられている。本圧着装置によって熱圧着されることで各チップCの接続用電極間の接合が形成され、チップC間が電気的に接続される。部品実装システム1では、基板4が順に搬送されながら、例えばチップC1*が部品実装装置M1によって、チップC2*が部品実装装置M2によって、チップC3*とチップC4*が部品実装装置M3によって搭載される。
次に図3〜5を参照して、部品実装装置M1〜M3の構成について説明する。部品実装装置M1〜M3は同様の構成であり、以下、部品実装装置M1について説明する。また、基板搬送方向をX方向、X方向と水平面内において直交する方向をY方向、水平面に直交する方向をZ方向と定義する。
図3において、基台5上には、部品供給ステージ6、ユニット集合ステージ7および基板保持ステージ8がY方向に配列されており、基板保持ステージ8のX方向の上流側には基板搬送部9が配設されている。部品供給ステージ6のX方向の上流側には、部品収納部10が配設されている。
部品供給ステージ6に備えられた保持テーブル6aには、半導体ウェハWを個片に分割した複数のチップC(半導体チップ)を粘着シート11aによって貼着保持するウェハリング11が保持される。すなわちウェハリング11と粘着シート11aは、複数のチップCを保持するチップ保持具となる。部品収納部10は、複数のチップCを保持するウェハリング11を上下に等間隔を置いて重ねた状態で収納する。部品供給ステージ6は、ウェハリング11を部品収納部10より取り出して保持テーブル6aに保持する。
ユニット集合ステージ7は、直動機構(図4に示すX軸移動機構70参照)によってX方向に往復動する移動テーブル7aに、後述するツールストッカ17、中継ステージ18、部品認識カメラ19などの機能ユニットを集合的に配設した構成となっている。基板保持ステージ8は、搬送レール8aによって搬入された基板4を載置する基板キャリア4cを下受け保持する基板保持テーブル8bをXYテーブル機構83(図4参照)によって水平駆動する構成となっている。基板保持ステージ8には、基板搬送部9の搬送レール9aによって基板4を載置する基板キャリア4cが上流側から搬入される。
部品供給ステージ6、ユニット集合ステージ7および基板保持ステージ8の上方には、基台5のX方向の端部に位置して、Y軸フレーム12が支持ポスト12aによって両端部を支持されてY方向に架設されている。Y軸フレーム12の前面には、以下に説明する搭載ヘッド14をリニアモータ駆動によりY方向に案内して駆動するヘッド移動機構13が組み込まれている。搭載ヘッド14にはチップCを保持して基板4に搭載する機能を有する搭載ユニット20が装着されている。
図4において、部品供給ステージ6、中継ステージ18および基板保持ステージ8の上方には、位置認識のために第1カメラ21、第2カメラ22、第3カメラ23が配設されている。第1カメラ21は部品供給ステージ6において取り出し対象のチップCを撮像する。第2カメラ22は部品供給ステージ6から取り出されて中継ステージ18に仮置きされたチップCを撮像する。また第3カメラ23は、基板保持ステージ8に保持された基板4を撮像して実装点4bの位置を認識する。またユニット集合ステージ7に配設された部品認識カメラ19は、部品供給ステージ6から取り出されたチップCを下方から撮像する。
図4において、部品供給ステージ6はXYテーブル機構61を備えており、XYテーブル機構61の上面に装着された水平な移動プレート62には、複数の支持部材63が立設されている。支持部材63は、上面にウェハリング11が保持される保持テーブル6aを支持している。ウェハリング11には、半導体ウェハWを個片に分割した複数のチップCが、能動面を上向きにしたフェイスアップ姿勢の所定配列で粘着シート11a上に保持されている。
ここで図6(a)を参照して、ウェハリング11で供給される半導体ウェハWを個片に分割した複数のチップCについて説明する。半導体ウェハWは、X方向に6列、Y方向に6行に分割されて、矩形のチップCがマトリックス状に形成されている。各チップCには、チップX位置として紙面左から右に向かって1〜6、チップY位置として紙面上から下に向かって1〜6の番号が振られている。
図6(b)に、後述する部品実装作業で参照されるチップデータDの一例を示す。チップデータDはマッピングデータであり、半導体ウェハWを特定するウェハ番号Da、半導体ウェハW内のチップCのX位置およびY位置を特定するチップX位置DxおよびチップY位置Dyが記憶されている。基板4に実装するチップCは、このウェハ番号Da、チップX位置Dx、チップY位置Dyによって指定される。またチップX位置Dx、チップY位置Dy、および別途記憶されているチップCのX方向とY方向のチップサイズより、半導体ウェハW内(ウェハリング11内)における各チップCのXY座標が計算される。
なお、チップCを保持するチップ保持具として収納部がマトリックス状に形成されたトレイを使用し、複数のチップCを各収納部に載置したトレイを部品供給ステージ6の保持テーブル6aで保持して供給してもよい。チップCをトレイで供給する場合のチップデータDには、トレイ番号、トレイ上のX位置、トレイ上のY位置が記憶され、選択されるチップCはトレイ番号、トレイ上のX位置、トレイ上のY位置によって指定される。
図4において、部品供給ステージ6には、粘着シート11a上からチップCをピックアップするためのピックアップ作業位置[P1]が設定されている。第1カメラ21の位置はピックアップ作業位置[P1]に対応しており、第1カメラ21によって粘着シート11a上のチップCを撮像した撮像結果を認識処理することにより、ピックアップ対象のチップCの位置が検出される。
部品取り出し動作においては、XYテーブル機構61を駆動してウェハリング11をXY方向に水平移動させることにより、取り出し対象となる所望のチップCをピックアップ作業位置[P1]に位置させる。取り出し対象のチップCは、チップデータDのウェハ番号Da、チップX位置Dx、チップY位置Dyによって指定される。
図3において、部品供給ステージ6の上方には、チップCを吸着して保持するピックアップノズル15aを備えたピックアップヘッド15が配設されている。ピックアップヘッド15はピックアップアーム16aによって保持されている。ピックアップアーム16aは、Y軸フレーム12の下面に縣吊して配置されたピックアップヘッド移動機構16から、部品供給ステージ6の上方に延出して設けられている。ピックアップヘッド移動機構16を駆動することにより、ピックアップアーム16aはXYZ方向に移動するとともに、X方向の軸廻りに回転する(図4の矢印a)。
これによりピックアップヘッド15は、部品供給ステージ6からチップCをピックアップして、ユニット集合ステージ7に設けられた中継ステージ18に移送することができる。またピックアップアーム16aを回転させてピックアップヘッド15を反転させることにより、ピックアップノズル15aに保持したチップCの姿勢を表裏反転させることができる。
図4において、ユニット集合ステージ7および基板保持ステージ8は、ベースプレート82の上面に設けられており、ベースプレート82は基台5の上面に立設された複数の支持ポスト81によって下方から支持されている。ベースプレート82の上面に配置されたプレート71には、X軸移動機構70を介して移動テーブル7aがX方向に移動自在に設けられている。
図3において、移動テーブル7a上には、ツールストッカ17、中継ステージ18および部品認識カメラ19が集合的に配設されている。ツールストッカ17には、搭載ユニット20に装着される部品保持ノズル20aなど、部品種に応じて交換されて使用される複数の作業ツールが各部品種毎に収納される。中継ステージ18は、部品供給ステージ6と基板保持ステージ8との間に配置されてツールストッカ17と一体的に設けられている。中継ステージ18には、部品供給ステージ6からピックアップヘッド15によって取り出されたチップCが位置補正のために載置される。
図4において、中継ステージ18には中継位置[P2]が設定されており、第2カメラ22は中継位置[P2]に対応して配置されている。X軸移動機構70によって中継ステージ18を移動させることにより、中継ステージ18に載置されたチップCを中継位置[P2]に位置させて第2カメラ22によって撮像できる。これにより中継ステージ18に載置されたチップCの位置が検出される。部品認識カメラ19は中継ステージ18に隣接させて配置されており、同様にX軸移動機構70を駆動することにより、撮像位置を部品認識位置[P3]に位置させることができる。
基板保持ステージ8は、XYテーブル機構83上に基板4が載置される基板キャリア4cを保持する基板保持テーブル8bを設けた構成となっている。基板保持ステージ8には、チップCを基板保持テーブル8bに下受け保持された基板4に実装するための実装作業位置[P4]が設定されており、第3カメラ23は実装作業位置[P4]に対応して配置されている。第3カメラ23によって基板4を撮像することにより、基板4に設定された実装点4bの位置が検出される。そしてXYテーブル機構83を駆動することにより、基板保持テーブル8bは基板4とともにXY方向に水平移動し、基板4に設定された任意の実装点4bを実装作業位置[P4]に位置させることができる。
次に、搭載ヘッド14について説明する。図3,4においてY軸フレーム12に設けられたヘッド移動機構13の前面には、搭載ヘッド14をY方向にガイドするための2条のガイドレール13aが設けられている。2条のガイドレール13aの間には搭載ヘッド14をY方向に駆動するためのリニアモータを構成する固定子13bが配設されている。ガイドレール13aには図示しないスライダがY方向にスライド自在に嵌合しており、このスライダは垂直な移動プレート14aの背面に固着されている。
移動プレート14aの背面には、固定子13bに対向してリニアモータを構成する可動子(図示省略)が配設されている。これらのリニアモータを駆動することにより、搭載ヘッド14はガイドレール13aによってガイドされてY方向に移動する。移動プレート14aの前面には、昇降機構14bが配設されており、昇降機構14bの前面には昇降プレート14cが垂直方向にスライド自在に配設されている。昇降機構14bを駆動することにより、昇降プレート14cはそれぞれ昇降する。昇降プレート14cには、下部に部品保持ノズル20aを備えた搭載ユニット20が着脱自在に装着されている。
搭載ユニット20は部品保持ノズル20aによって実装対象の部品であるチップCを保持する機能を有しており、部品供給ステージ6から供給されたチップCを基板保持ステージ8に保持された基板4に搭載する。搭載ユニット20は圧力センサ20bを備えており、圧力センサ20bは基板4にチップCを搭載する際にチップCに加わる圧力を計測する。また昇降機構14bはリニアスケール14dを備えており、リニアスケール14dは搭載ユニット20の垂直方向の位置を計測する。
次に、部品収納部10について説明する。図5において、部品収納部10は、ウェハリング11を上下に等間隔で収納しているマガジン10aを備えている。マガジン10aは、昇降駆動機構10bによって上下方向に移動する(矢印b)。各ウェハリング11には、半導体ウェハW(W1〜W3)をそれぞれ個片に分割した複数のチップCが保持されており、チップデータDのウェハ番号Daによってウェハリング11と半導体ウェハWが紐付けされている。部品供給ステージ6の保持テーブル6aには、ウェハリング11を電磁的もしくは機械的に保持するリング保持機構6bがX方向に移動自在に備えられている。
マガジン10aへのウェハリング11の出し入れは、次の手順で行われる。マガジン10aからウェハリング11を取り出す際は、マガジン10aを上下方向に移動して、ウェハ番号Daによって指定されたウェハリング11をリング保持機構6bによって保持して保持テーブル6aに載置させる(矢印c)。ウェハリング11を収納する際は、マガジン10aを移動して空いた棚を保持テーブル6aの高さに合わせ、リング保持機構6bによって保持されたウェハリング11をマガジン10aに収納させる(矢印d)。
このように、部品取り出し動作において、部品供給ステージ6は部品収納部10からウェハリング11を取り出してピックアップ作業位置[P1]まで移動させる。すなわち部品供給ステージ6は、複数のチップCを保持する複数のウェハリング11(チップ保持具)を収納可能な部品収納部10(チップ保持具収納部)からウェハリング11を取り出してピックアップ作業位置[P1](チップ取り出し位置)に位置決めするチップ保持具位置決め部となる。また部品収納部10および部品供給ステージ6は、基板4に搭載されるチップCをチップ取り出し位置に供給する部品供給部となる。
上記構成において、部品収納部10、部品供給ステージ6、ピックアップヘッド移動機構16、ユニット集合ステージ7、搭載ヘッド14、ヘッド移動機構13、基板保持ステージ8、基板搬送部9は、基板4(ワーク)に設定された複数の実装点4bにチップCが積層されたチップ積層体Sを形成する実装部100を構成する。すなわち部品実装システム1は、実装部100をそれぞれ有する部品実装装置M1〜M3を備えている。
次に図7を参照して、部品実装システム1の制御系の構成を説明する。管理コンピュータ3は通信ネットワーク2によって部品実装装置M1〜M3と接続されている。部品実装装置M1〜M3は同様の構成であり、以下、部品実装装置M1について説明する。部品実装装置M1は、装置制御部41、装置記憶部42、認識処理部44、搭載制御部45、実装部100を備えている。装置制御部41は、装置記憶部42に記憶された制御プログラムや実装データ43などに基づき、以下の各部を制御する。これにより、部品供給ステージ6からチップCを取り出し、さらに取り出したチップCを基板保持ステージ8に保持された基板4に実装するための各動作が実行される。
装置制御部41は、実装データ43に基づいて部品収納部10、部品供給ステージ6を制御して、実装対象となるチップCが保持されるウェハリング11を部品収納部10から取り出して保持テーブル6aで保持し、ピックアップ作業位置[P1]に位置決する部品取り出し動作を実行させる。部品収納部10から取り出されるウェハリング11は、実装データ43のウェハ番号Daによって指定される。ピックアップ作業位置[P1]に位置決めされるチップCは、実装データ43のチップX位置Dx、チップY位置Dyによって指定される。
すなわち、部品供給ステージ6は、実装データ43に基づいて、選択された実装対象の次のチップCを含むウェハリング11(チップ保持具)を部品収納部10(チップ保持具収納部)から取り出してピックアップ作業位置[P1](チップ取り出し位置)に位置決めさせるチップ保持具位置決め部となる。
また装置制御部41は、実装データ43に基づいてユニット集合ステージ7、ヘッド移動機構13、搭載ヘッド14、ピックアップヘッド移動機構16を制御して、ピックアップ作業位置[P1]に位置決めされたチップCをピックアップヘッド15で取り出し、搭載ヘッド14に受け渡して実装作業位置[P4]に移送する部品移送動作を実行させる。
なお、ウェハリング11に保持されるチップCをフェイスアップで基板4に搭載する場合は、ピックアップヘッド15が保持するチップCを中継位置[P2]において中継ステージ18に仮置きし、仮置きされたチップCを搭載ヘッド14によってピックアップして実装作業位置[P4]に移送する。またフェイスダウンで基板4に搭載する場合は、チップCを保持するピックアップヘッド15を反転させて中継位置[P2]に移動し、この位置において搭載ヘッド14に直接受け渡して実装作業位置[P4]に移送する。
また装置制御部41は、実装データ43に基づいて基板搬送部9、基板保持ステージ8を制御して、基板4を基板搬送部9から基板保持ステージ8に移送して保持し、次の実装点4bが実装作業位置[P4]となるように保持した基板4を位置決めする基板位置決め動作を実行させる。
認識処理部44は、第1カメラ21、第2カメラ22、第3カメラ23、部品認識カメラ19が撮像した撮像結果を認識処理する。装置制御部41はこれらの認識結果に基づいて、ピックアップ作業位置[P1]でのチップCのピックアップ、中継位置[P2]でのチップCの受け渡し、実装作業位置[P4]でのチップCの基板4への搭載の各動作位置を補正する。
搭載制御部45は、実装データ43と圧力センサ20b、リニアスケール14dの測定結果に基づいて搭載ヘッド14の昇降機構14b、搭載ユニット20を制御して、実装作業位置[P4]においてチップCを基板4に搭載させる部品搭載動作を実行させる。また搭載制御部45は、部品搭載動作の際に、実装点4bにおける基板4の下面から既に搭載されている最上部のチップCの上面までの高さを算出する実装高さ算出動作を実行させる。
実装高さ算出動作では、搭載制御部45は、まず昇降機構14bを駆動制御してチップCを保持する部品保持ノズル20aを下降させる。次いで搭載制御部45は、保持したチップCが基板4に当接して圧力センサ20bが所定の圧力を検知したことを受けて部品保持ノズル20aの下降を停止し、この位置でのリニアスケール14dの測定結果を演算処理して実装点4bの高さを算出する。この算出結果は、基板キャリア4cの上面から部品保持ノズル20aの下端までの高さであって、実装点4bにおける実装点厚さHとなる(図2参照)。
図7において、管理コンピュータ3は、管理制御部31、管理記憶部32、チップデータ記憶部34、基板データ記憶部35、実装データ作成部38を備えている。管理制御部31は、部品実装システム1を構成する各装置における制御を統括する機能を有している。チップデータ記憶部34は、部品実装装置M1〜M3に供給されて基板4に搭載されるチップCのチップ厚さh(チップの厚さ)に関するデータをチップデータDとして記憶する。
図6(b)において、チップデータDのチップ厚さ欄Dhには、チップX位置Dx、チップY位置Dyで特定されるチップCのチップ厚さhが記憶されている。チップ厚さhは、チップCを保持するウェハリング11にセットする前に、レーザ式の高さセンサ、接触式の高さセンサなどによって測定されて記憶される。チップ厚さhは、半導体ウェハWの全てのチップCを直接測定しても、半導体ウェハWの代表点の高さを測定した後、曲面モデルなどを使用して間接的に求めてもよい。このようにチップデータ記憶部34は、複数のチップCを保持するウェハリング11(チップ保持具)上のチップX位置Dx、チップY位置Dy(チップの位置)とチップ厚さh(チップの厚さ)とを含むマッピングデータを記憶する。
図7において基板データ記憶部35は、チップCが搭載される基板4(ワーク)に設定された複数の実装点4bの基板4の厚さである基板厚さhb(図2参照)に関する基板データ36を記憶するワークデータ記憶部である。実装点4bにおける基板厚さhbは、基板4を部品実装システム1に搬入する前に、レーザ式の高さセンサ、接触式の高さセンサなどによって測定されて、基板4の基板番号4dに紐付けされて基板データ記憶部35に記憶される。各基板4の基板番号4dは、基板4を部品実装システム1に搬入する際に、例えば基板4に付された基板番号4dに対応するバーコードを読み取ることによって記憶された基板データ36と照合される。
実装データ作成部38は、チップデータ記憶部34に記憶されたチップ厚さh(チップの厚さ)と基板データ記憶部35(ワークデータ記憶部)に記憶された複数の実装点4bの基板厚さhb(ワークの厚さ)に関する基板データ36に基づいて、基板4の実装点4bに実装するチップCを指定した実装データ33を作成する。
具体的には、実装データ作成部38は、部品実装システム1にセットされる複数のチップCの中から、チップ積層体Sが形成される各基板4の各実装点4bに搭載されるチップCを選択指定する。その際、図2に示すように、基板4の実装点4bにおける基板4の基板厚さhb(hb1〜hbn)とチップ積層体Sのチップ積層体厚さhs(チップC1*〜C4*のチップ厚さh1*〜h4*の合計)との和(実装点厚さH)が、次に述べる所定の条件となるようにチップCが選択される。
例えば所定の条件は、複数の実装点4bから選択される少なくとも2箇所以上の実装点4b間の実装点厚さH(実装点の厚さ)の差が、本圧着装置による一括圧着においてチップ積層体Sを構成するチップC間の接続不良が発生しない所定の範囲となるように設定される。あるいは所定の条件は、複数の実装点4bから選択される少なくとも2箇所以上の実装点4bの実装点厚さH(実装点の厚さ)が、それぞれ本圧着装置による一括圧着においてチップ積層体Sを構成するチップC間の接続不良が発生しない所定の範囲となるように設定される。
作成された実装データ33は、管理記憶部32に記憶されるとともに、部品実装装置M1〜M3に転送されて装置記憶部42に実装データ43として記憶される。部品実装装置M1〜M3の実装部100は、装置記憶部42に記憶された実装データ43を基に、実装点4bにおける基板厚さhb(ワークの厚さ)と実装点4bにおけるチップ積層体厚さhs(チップ積層体の厚さ)との和である実装点厚さH(実装点の厚さ)が複数の実装点4bにおいて上記の所定の条件となるように選択されたチップCを実装点4bに実装する。
次に図8のフローに沿って、本実施の形態の部品実装システム1による部品搭載作業(部品実装方法)について説明する。ここでは、チップC1*を部品実装装置M1で、チップC2*を部品実装装置M2で、チップC3*,チップC4*を部品実装装置M3で順に基板4に搭載して、図2に示すチップ積層体S*を形成する例について説明する。
まず、チップCのチップ厚さhが測定されて、チップデータDとしてウェハ番号Da、複数のチップCを保持する粘着シート11aが伸展されたウェハリング11(チップ保持具)上のチップCのチップX位置Dx、チップY位置DyとチップCのチップ厚さhとを含むマッピングデータが作成される(ST1:チップデータ作成工程)。次いで基板4の基板厚さhbを基に、チップ積層体Sが形成される基板4の基板番号4d、各実装点4bの基板厚さhbを含む基板データ36を作成する(ST2:基板データ作成工程)。
次いで搭載されるチップC、チップデータD、基板データ36が部品実装システム1にセットされる(ST3)。(ST3)では、基板4に搭載されるチップCを保持するウェハリング11が、対応する部品実装装置M1〜M3の部品収納部10にそれぞれ収納される。また収納されたチップCに対応するチップデータDがチップデータ記憶部34に記憶される。また部品実装システム1に投入されてチップ積層体Sが形成される基板4に対応する基板データ36が基板データ記憶部35に記憶される。
次いで実装データ作成部38は、チップデータ記憶部34に記憶されたチップデータDに含まれるチップCのチップ厚さhに関するデータと、基板データ記憶部35に記憶された基板データ36に含まれるチップCが実装される基板4(ワーク)の基板厚さhbに関するデータとに基づき、基板4に設定された複数の実装点4bにmチップCが積層されたチップ積層体Sを形成するための実装データ33を作成する(ST4:実装データ作成工程)。
実装データ作成工程(ST4)において、実装データ作成部38は、実装点4bにおける基板4(ワーク)の基板厚さhbと実装点4bにおけるチップ積層体Sのチップ積層体厚さhsとの和である実装点4bの実装点厚さHが複数の実装点4bにおいて所定の条件となるように実装点4bに実装するチップCを選択する。実装データ33において、選択されたチップCは、ウェハ番号Da、チップX位置Dx、チップY位置Dyによって特定(指定)される。実装データ作成部38は、部品実装装置M1〜M3毎に、対応する実装データ33を作成する。例えば、部品実装装置M1に対応する実装データ33は、基板4の実装点4bにチップC1*を搭載するためのデータとなっている。
次いで管理制御部31は、各部品実装装置M1〜M3に対応して作成された実装データ33を、各部品実装装置M1〜M3に送信する。そして各部品実装装置M1〜M3において、受信された実装データ33が実装データ43として装置記憶部42に記憶される(ST5)。次いで部品実装システム1に実装対象となる基板4が投入される(ST6)。この時、基板4の基板番号4dが読み取られる。
次いで投入された基板4は、部品実装装置M1の基板保持ステージ8に搬送される。次いで部品実装装置M1の実装部100は、基板4の基板番号4dと部品実装装置M1の装置記憶部42が記憶する実装データ43に基づいて、選択されたチップC1*を基板4の実装点4bに実装する(ST7)。
次いでチップC1*が実装された基板4は、部品実装装置M2の基板保持ステージ8に搬送される。次いで部品実装装置M2の実装部100は、基板4の基板番号4dと部品実装装置M2の装置記憶部42が記憶する実装データ43に基づいて、選択されたチップC2*を基板4の実装点4bに実装済みのチップC1*上に実装する(ST8)。
次いでチップC2*が実装された基板4は、部品実装装置M3の基板保持ステージ8に搬送される。次いで部品実装装置M3の実装部100は、基板4の基板番号4dと部品実装装置M3の装置記憶部42が記憶する実装データ43に基づいて、選択されたチップC3*を基板4の実装点4bに実装済みのチップC2*上に実装する。次いで部品実装装置M3の実装部100は、実装データ43に基づいて、選択されたチップC4*を基板4の実装点4bに実装済みのチップC3*上に実装する(ST9)。
この時点で基板4の各実装点4bには、複数の実装点4bにおいて実装点厚さH、または実装点厚さHの差が所定の範囲に収まった、チップC1*〜C4*を積層したチップ積層体S*が形成されている。すなわち、部品実装装置M1〜M3における(ST7)〜(ST9)は、実装データ33に基づき基板4(ワーク)にチップ積層体Sを形成するチップ積層体形成工程となる。このように基板4上に形成されるチップ積層体S*は実装データ33に基づき形成される。
次いでチップ積層体Sが形成された後、基板4は部品実装装置M3から搬出され、本圧着装置において基板4(ワーク)上の複数のチップ積層体Sが一括して圧着される(ST10:一括圧着工程)。これにより、基板4上の複数のチップ積層体S*においてチップC1*〜C4*間の接合が一括して形成される。本願発明では、一括圧着の対象となる基板4内の複数のチップ積層体S*の複数の実装点4bにおいて実装点厚さH、または実装点厚さHの差が所定の範囲に収まっているため、一括圧着の際にチップ積層体S*に対して圧力が不均一に加わることがない。これにより、積層したチップC1*〜C4*間の接続不良の発生を抑制することができる。この後、本圧着された基板4は個片基板4aに分割されて個々のチップ積層体Sとなる。
部品実装システム1には、生産予定の実装基板(チップ積層体S)の実装対象となる基板4が順次投入される。部品実装システム1は、ST1〜ST4で準備済みのチップC、実装データ33(43)を使用して、ST6〜ST10を繰り返して順に基板4にチップC1*〜C4*を積層してチップ積層体Sを生産する。
上記説明したように本実施の形態では、チップCのチップ厚さhに関するチップデータDとチップCが実装されるワークである基板4の基板厚さhbに関する基板データ36とに基づいて、基板4に設定された複数の実装点4bに対してチップCが積層されたチップ積層体Sを形成するための実装データ33(43)を作成している。そして実装データ33に基づいて基板4にチップ積層体Sを形成するにあたり、実装点4bにおける基板厚さhbとチップ積層体厚さhsとの和である実装点厚さHが所定の条件となるように実装するチップCを選択している。これによって、基板4上に複数形成されたチップ積層体Sの高さのばらつきが抑制され、一括圧着する際の積層したチップC間の接続不良の発生を抑制することができる。
なお、上記説明した部品実装システム1では、実装データ作成部38、チップデータ記憶部34、基板データ記憶部35を管理コンピュータ3が備えているが、本発明はこの形態に限定されることはない。例えば、実装データ作成部38、チップデータ記憶部34、基板データ記憶部35を部品実装装置M1〜M3が備える形態でもよい。
また、図2に示すチップ積層体Sを構成する積層されたチップC1*〜C4*が同一種類のチップCの場合、部品実装システム1は、部品実装装置M1〜M3を連結することなく、例えば、部品実装装置M1のみでチップ積層体Sを形成することができる。また、実装データ作成部38、チップデータ記憶部34、基板データ記憶部35を、部品実装装置M1に備えさせてもよい。これにより、例えば基板4上に同一種類のメモリチップを4個積層するチップ積層体Sを、部品実装装置M1のみで形成することができる。
この部品実装装置M1は、チップCのチップ厚さhに関するチップデータDを記憶するチップデータ記憶部34と、基板4(ワーク)に設定された複数の実装点4bにチップCが積層されたチップ積層体Sを形成する実装部100と、複数の実装点4bの基板4の基板厚さhbに関する基板データ36を記憶する基板データ記憶部35(ワークデータ記憶部)とを備えている。そして、実装部100は、実装点4bにおける基板4の基板厚さhbと実装点4bにおけるチップ積層体Sのチップ積層体厚さhsとの和である実装点4bの実装点厚さHが複数の実装点4bにおいて所定の条件となるように選択されたチップCを実装点4bに実装する。
また、上記説明した部品実装方法において、基板4の基板厚さhbのばらつきが、一括圧着時に接続不良を発生させない程度に小さい場合は、実装データ33の作成において基板4の基板厚さhbを考慮しなくてもよい。その場合、図8の部品実装作業において基板データ作成工程(ST2)が省略できる。つまり、基板4(ワーク)に設定された複数の実装点4b上にチップCが積層されたチップ積層体Sを形成する部品実装方法は、実装点4bにおけるチップ積層体Sのチップ積層体厚さhsが複数の実装点4bにおいて所定の条件となるように選択されたチップCを実装点4bに実装する。
この方法を実行する部品実装装置M1〜M3は、実装点4bにおけるチップ積層体S*のチップ積層体厚さhs*が複数の実装点4bにおいて所定の条件となるように実装点4bに実装するチップCを選択し、基板4(ワーク)に設定された複数の実装点4bにチップCが積層されたチップ積層体S*を形成する実装処理部(実装データ作成部38、実装部100)を備えている。そして実装データ作成部38は、チップデータ記憶部34に記憶されたチップデータDに含まれるチップCのチップ厚さhに関するデータに基づき、基板4(ワーク)に設定された複数の実装点4bに対してチップCが積層されたチップ積層体Sを形成するための実装データ33を作成する。これにより、基板4の基板厚さhbの測定と基板データ36の作成を省略して作業効率が向上できる。
なお、上記の実施の形態では、上面部にLSIや接続配線が形成された複数の個片基板4aから成る基板4(ワーク)にチップ積層体Sを形成しているが、ワークはこの形態に限定されることはない。例えば、その上面に複数のチップ積層体Sが形成されるプリント基板であっても、チップ積層体Sが形成される複数の単位基板から成る多面取りのプリント基板であってもよい。つまり、本圧着装置で圧着される際に、複数のチップ積層体Sが一括圧着される形態に対して適用することができる。
本発明の部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システムは、積層した半導体チップの接続不良の発生を抑制することができるという効果を有し、部品を基板に実装する部品実装分野において有用である。
1 部品実装システム
4 基板(ワーク)
4b 実装点
6 部品供給ステージ(チップ保持具位置決め部)
10 部品収納部(チップ保持具収納部)
11 ウェハリング(チップ保持具)
11a 粘着シート(チップ保持具)
100 実装部
C チップ
H 実装点厚さ(実装点の厚さ)
h チップ厚さ(チップの厚さ)
hb 基板厚さ(ワークの厚さ)
hs チップ積層体厚さ(チップ積層体の厚さ)
M1〜M3 部品実装装置
S チップ積層体
[P1] ピックアップ作業位置(チップ取り出し位置)

Claims (15)

  1. チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、
    ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部と、
    前記複数の実装点におけるワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、
    前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記実装点の厚さの差が所定の範囲である部品実装装置。
  2. チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、
    ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部と、
    前記複数の実装点におけるワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、
    前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記実装点の厚さが共に所定の範囲である部品実装装置。
  3. 前記チップデータ記憶部に記憶された前記チップの厚さと前記ワークデータ記憶部に記憶された前記複数の実装点の前記ワークの厚さに関するデータに基づいて、前記ワークの前記実装点に実装するチップを選択した実装データを作成する実装データ作成部をさらに備え、
    前記実装部は、前記実装データを基に前記選択されたチップを前記実装点に実装する請求項1または2に記載の部品実装装置。
  4. 前記チップデータ記憶部は、複数のチップを保持するチップ保持具上のチップの位置と前記チップの厚さとを含むマッピングデータを記憶する請求項1から3のいずれかに記載の部品実装装置。
  5. 複数の前記チップ保持具を収納可能なチップ保持具収納部と、
    前記収納されるチップ保持具を取り出してチップ取り出し位置に位置決めするチップ保持具位置決め部とを備え、
    前記チップ保持具位置決め部は前記実装データに基づいて、前記選択された実装対象のチップを含む前記チップ保持具を前記チップ保持具収納部から取り出して前記チップ取り出し位置に位置決めさせる請求項4に記載の部品実装装置。
  6. チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、
    ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装処理部とを備え、
    前記実装処理部は、前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記チップ積層体の厚さの差が所定の範囲である部品実装装置。
  7. チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、
    ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装処理部とを備え、
    前記実装処理部は、前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記チップ積層体の厚さが共に所定の範囲である部品実装装置。
  8. チップの厚さに関するデータと前記チップが実装されるワークの厚さに関するデータとに基づき、前記ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成するための実装データを作成する工程と、
    前記実装データに基づき前記ワークに前記チップ積層体を形成する工程とを含み、
    前記実装データを作成する工程において、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記実装点の厚さの差が所定の範囲である部品実装方法。
  9. チップの厚さに関するデータと前記チップが実装されるワークの厚さに関するデータとに基づき、前記ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成するための実装データを作成する工程と、
    前記実装データに基づき前記ワークに前記チップ積層体を形成する工程とを含み、
    前記実装データを作成する工程において、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように前記実装点に実装するチップを選択し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の厚さが共に所定の範囲である部品実装方法。
  10. 前記実装データを作成する工程において、複数のチップを保持するチップ保持具上のチップの位置と前記チップの厚さとを含むマッピングデータが参照される請求項8または9に記載の部品実装方法。
  11. 前記チップ積層体が形成された後、前記ワーク上の前記複数のチップ積層体を一括して圧着する工程をさらに含む請求項8から10のいずれかに記載の部品実装方法。
  12. ワークに設定された複数の実装点上にチップが積層されたチップ積層体を形成する部品実装方法において、
    前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記チップ積層体の厚さの差が所定の範囲である部品実装方法。
  13. ワークに設定された複数の実装点上にチップが積層されたチップ積層体を形成する部品実装方法において、
    前記実装点におけるチップ積層体の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記チップ積層体の厚さが共に所定の範囲である部品実装方法。
  14. ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部を有する部品実装装置と、
    チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、
    前記複数の実装点のワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、
    前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点間の前記実装点の厚さの差が所定の範囲である部品実装システム。
  15. ワークに設定された複数の実装点にチップが積層されたチップ積層体を形成する実装部を有する部品実装装置と、
    チップの厚さに関するデータを記憶するチップデータ記憶部と、
    前記複数の実装点のワークの厚さに関するデータを記憶するワークデータ記憶部とを備え、
    前記実装部は、前記実装点における前記ワークの厚さと前記実装点におけるチップ積層体の厚さとの和である実装点の厚さが前記複数の実装点において所定の条件となるように選択されたチップを前記実装点に実装し、
    前記所定の条件は、前記複数の実装点から選択される少なくとも2箇所以上の実装点の前記実装点の厚さが共に所定の範囲である部品実装システム。
JP2015143905A 2015-07-21 2015-07-21 部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム Active JP6589130B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015143905A JP6589130B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015143905A JP6589130B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028051A JP2017028051A (ja) 2017-02-02
JP6589130B2 true JP6589130B2 (ja) 2019-10-16

Family

ID=57949956

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015143905A Active JP6589130B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6589130B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07326642A (ja) * 1994-06-02 1995-12-12 Fujitsu Ltd ボンディングヘッド構造
JP4548310B2 (ja) * 2005-11-07 2010-09-22 パナソニック株式会社 電子部品実装方法
JP2012222038A (ja) * 2011-04-05 2012-11-12 Elpida Memory Inc 半導体装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017028051A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5989313B2 (ja) ダイボンダ及びボンディング方法
US7281322B2 (en) Component mounting method
US11189507B2 (en) Chip packaging apparatus and method thereof
US7290331B2 (en) Component mounting apparatus and component mounting method
JP5543960B2 (ja) 実装装置および実装方法
CN108346585B (zh) 半导体制造装置及半导体器件的制造方法
CN110622631B (zh) 安装顺序决定装置、安装顺序检查装置、安装顺序决定方法及安装顺序检查方法
JP2016139630A (ja) 半導体若しくは電子部品実装装置及び半導体若しくは電子部品実装方法
JP4801558B2 (ja) 実装機およびその部品撮像方法
JP6571176B2 (ja) 部品実装機、および部品実装機の部品供給方法
KR20220034694A (ko) 다이 본딩 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
JP2000114281A (ja) ダイボンディング方法およびダイボンディング設備
JP4989384B2 (ja) 部品実装装置
JP6589130B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム
JP6596653B2 (ja) 部品実装装置および部品実装方法ならびに部品実装システム
JP6855148B2 (ja) 部品実装機、部品検査方法、部品検査プログラム、記録媒体
JP3661658B2 (ja) 電子部品搭載装置および電子部品搭載方法
JP7209185B2 (ja) 部品実装方法、及び、部品実装装置
JP2014056980A (ja) ダイボンダ及びボンディング方法
CN113451176B (zh) 电子零件的安装装置
CN113451175B (zh) 电子零件的安装装置
WO2022004151A1 (ja) 物品の製造装置、物品の製造方法
JP2012248657A (ja) ダイボンダ及びボンディング方法
JP2022180237A (ja) 部品圧着装置および部品圧着方法
JP4782177B2 (ja) チップ積層体の製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160523

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190111

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190611

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190819

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6589130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151