JP6587959B2 - 肌画像生成装置、肌画像生成装置の作動方法、および肌画像生成処理プログラム - Google Patents

肌画像生成装置、肌画像生成装置の作動方法、および肌画像生成処理プログラム Download PDF

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Description

本願発明は、被験者の肌に光を投射して、肌の状態を観察するための画像を生成する肌画像生成装置、肌画像生成装置の作動方法、および肌画像生成処理プログラムに関する。
従来、肌の状態の解析のために、色彩計や分光光度計による色彩値のように色を測定する手法が広く用いられている。実際には、修正マンセル表色系やCIE(国際照明委員会)1976L*a*b*均等色空間から算出される明るさ・色相・彩度などを用いて、点計測(1次元計測)をした値を利用して肌色を測定して、肌の状態を解析している。それに対し計測の空間次元を2次元、すなわち画像で行う手法が検討され、シミの形状・大きさ計測およびその領域の明るさ計測をする手法が提案されている。さらには、メラニン色素・ヘモグロビン色素など、複数の色素情報を取得することも可能となってきた。
ところで、肌内部に拡散して反射された光は、特に人の肌の透明感に強い関連があり、この光の量が増えるほど、透明感の高い美しい肌であると言われている。つまり、透明感の高い美しいをつくるためには、肌内部に拡散して反射された光を増やす必要があり、そのためには、まず、肌内部に拡散されて反射されてくる光を評価する手法が必要である。
そこで、肌内部で拡散して入射位置とは異なる位置から放射される内部反射光を計測することにより、化粧料塗膜または素肌の光透過性を評価する手法が提案されている。特許文献1では、被験者の肌に投射された線状または点状の光が肌内部に到達した深度を計測するために、投射位置から離れた場所の肌画像を取得している。投射位置から離れた場所の肌画像は、その距離に対応する肌内部の深さで反射された反射光の成分が多く、被験者の肌内部に光が到達した深度を反映しており、肌の透明度に関連している。
また、特許文献2では、遮蔽板を設けて肌の表面における反射光の受光を抑制して、肌の内部で拡散した光を、光の照射位置から離れた位置で受光することで、肌の透明度を正確に測定しようとしている。
さらに、非特許文献1では、光を投射した対象物の表面における反射光は入射光と同じ偏光面をもつ直線偏光で反射され、対象物の内部からの反射光は偏光性がなくなるという性質を利用して、表面で反射した光と内部で拡散して反射した光を観察する方法が提案されている。
特開2014−033944号公報 特開2009−240644号公報
小島ら、日本写真学会誌Vol. 56 (1993) No. 4 P 264-269
しかしながら、投射位置から離れた位置で反射した光を観察する方法(特許文献1、特許文献2など)、および、入射光と検出光の偏光を制御する方法(非特許文献1など)では、光の入射領域は、肌上のマクロな領域であるため、ある条件で内部散乱光が増えるような効果が観測されたとしても、それは光が当たっている肌の皮溝・皮丘・シミ・毛穴などの複数の肌の構成要素による影響の重ね合わせであり、肌のどの部分をどう改良すれば肌内部に拡散して反射された光が増えるか、という知見を得ることは難しい。
そこで、本願発明は、肌を構成する各要素ごとに、光の反射を観察および/または解析するための肌画像を生成する肌画像生成装置、肌画像生成装置の作動方法、および肌画像生成処理プログラムを提供することを目的とする。
本願発明の肌画像生成装置は、光源部から照射された光を集光したスポット状の光を測定対象の肌に投射する投射部と、測定対象にスポット状の光が投射された位置で測定対象から反射された光を撮像する撮像部と、測定対象に対してスポット状の光を走査する走査部と、スポット状の光を投射する測定対象上の位置を走査部を用いて走査しながら撮像部で測定対象を撮像した画像を、測定対象を構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に測定対象を分けた要素別領域情報に基づいて、この画像を撮像したスポット状の光が投射された位置が属する要素別領域のグループに分けて、各グループごとに画像を合成した合成画像を生成する画像合成部とを備える。
また、本願発明の肌画像生成装置の作動方法は、光源部から照射された光を集光したスポット状の光を測定対象の肌に投射する投射部と、測定対象にスポット状の光が投射された位置で測定対象から反射された光を撮像する撮像部と、測定対象に対してスポット状の光を走査する走査部とを備えた肌画像生成装置の作動方法であって、スポット状の光を投射する測定対象上の位置を走査部を用いて走査しながら撮像部で測定対象を撮像する撮像ステップと、測定対象を構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に測定対象を分けた要素別領域情報に基づいて、スポット状の光を投射して撮像した画像をスポット状の光が投射された位置が属する要素別領域のグループに分けて、各グループごとに画像を合成した合成画像を生成する合成画像生成ステップとを備える。
本願発明の肌画像生成プログラムは、光源部から照射された光を集光したスポット状の光を測定対象の肌に投射する投射部と、測定対象にスポット状の光が投射された位置で測定対象から反射された光を撮像する撮像部と、測定対象に対してスポット状の光を走査する走査部とを備えた肌画像生成装置のコンピュータを、スポット状の光を投射する測定対象上の位置を走査部を用いて走査しながら撮像部で測定対象を撮像した画像を、測定対象を構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に測定対象を分けた要素別領域情報に基づいて、この画像を撮像したスポット状の光が投射された位置が属する要素別領域のグループに分けて、各グループごとに画像を合成した合成画像を生成する画像合成部として機能させる。
「スポット状の光」とは、測定対象の複数の構成要素のうち各構成要素より十分に小さい範囲に投射することが可能な大きさに集光された光をいい、複数の構成要素の1つの構成要素だけに投射することが可能な大きさの光をいう。
「測定対象を構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に測定対象を分けた要素別領域情報」とは、測定対象を各要素が存在する領域に分けたときの各領域の位置を示す情報をいう。
また、合成画像は、スポット状の光を測定対象上に投射して撮像した画像をスポット状の光が投射された位置が属する要素別領域に応じてそれぞれに積算した画像であってもよい。
また、画像合成部は、スポット状の光を測定対象上に投射して撮像した各画像を合成する際、各画像のうちスポット状の光を投射した中心位置から所定距離以上離れた画像部分のみを合成した合成画像を生成するものであってもよい。
複数の要素は、皮丘および皮溝である場合には、要素別領域は、皮丘が存在する皮丘領域および皮溝が存在する皮溝領域であり、画像合成部は、皮丘領域上の複数の位置にスポット状の光を投射して撮像した画像を合成する皮丘領域合成画像と、皮溝領域上の複数の位置にスポット状の光を投射して撮像した画像を合成する皮溝領域合成画像とを生成するものであってもよい。
また、皮丘領域合成画像の強度値を代表する代表強度値および皮溝領域合成画像の強度値を代表する代表強度値を取得する第1の強度取得部を備えることが望ましい。
また、光源部と測定対象との間に設けた第1の偏光子、および、測定対象と撮像部との間に設けた第2の偏光子を備え、測定対象への入射光を第1の偏光子により偏光させる偏光方向および測定対象からの反射光を第2の偏光子により偏光させる偏光方向の少なくとも一方を制御する偏光制御部をさらに設け、画像合成部が、偏光制御部を制御して入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を平行にして得られた合成画像、および、偏光制御部を御して入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を直交にして得られた合成画像を、要素別領域ごとにそれぞれ生成するようにしてもよい。
「偏光子」とは、特定の一つの方向のみに振動する光だけを透過し、それ以外の方向に振動する光は遮断する性質を持つ光学素子をいい、例えば、フィルム型偏光子、ガラス偏光板、結晶性材料、光学多層膜、プリズムを組み合わせたものなどがある。
また、複数の要素が皮丘および皮溝である場合には、画像合成部は、入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を平行にした場合に、皮丘が存在する皮丘領域上の複数の位置にスポット状の光を投射して撮像した画像を合成して第1の皮丘領域合成画像を生成し、皮溝が存在する皮溝領域上の複数の位置にスポット状の光を投射して撮像した画像を合成して第1の皮溝領域合成画像を生成し、かつ、入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を垂直にした場合に、皮丘が存在する皮丘領域上の複数の皮丘位置にスポット状の光を投射して撮像した画像を合成した第2の皮丘領域合成画像を生成し、皮溝が存在する皮溝領域上の複数の皮溝位置にスポット状の光を投射して撮像した画像を合成して第2の皮溝領域合成画像を生成するものであってもよい。
入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を平行にして得られた皮丘領域合成画像の強度値を代表する代表強度値および皮溝領域合成画像の強度値を代表する代表強度値と、入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を直交にして得られた皮丘領域合成画像の強度値を代表する代表強度値および皮溝領域合成画像の強度値を代表する代表強度値を取得する第2の強度取得部とを備えるのが望ましい。
代表強度値は、皮丘領域合成画像または皮溝領域合成画像の平均強度値であってもよい。
測定対象の肌の全体に光を同時に照射する照射部と、照射部により照射した測定対象を撮像した全体画像を取得する全体画像取得部と、全体画像を皮丘領域と皮溝領域に分離する分離部とをさらに備え、画像合成部が、全体画像の皮丘領域に対応する測定対象上の位置にスポット状の光を投射して撮像された画像を合成して皮丘領域合成画像を生成し、全体画像の皮溝領域に対応する測定対象上の位置にスポット状の光を投射して撮像された画像を合成して皮溝領域合成画像を生成するものであってもよい。
分離部は、全体画像を2値化することによって、皮丘領域と皮溝領域に分離してもよい。
本願発明によれば、スポット状の光を肌の測定対象上の位置を走査しながら撮像部で測定対象を撮像した画像を、測定対象を構成する複数の要素の要素別領域のグループに分けて、各グループごとに画像を合成した合成画像を生成することで、今まで知ることができなかった肌の構成要素別の光学特性の情報を得ることができ、肌の見栄えに影響を与えている因子を明らかにすることが可能になる。
肌光学測定装置の概略図 第1の実施の形態の肌画像生成処理部の機能を示すブロック図 肌の全体画像を皮溝領域と皮丘領域に分離する手法を説明するための図 スポット状の光を照射して肌から反射された光を撮像した肌画像を合成した合成画像を生成する処理を説明するための図 肌画像に対してダークノイズ減算処理をした後に合成画像を生成する処理を説明するための図 単純積算処理した場合の合成画像の一例 ダークノイズ減算処理を行った場合の合成画像の一例 肌画像取得装置で肌の撮像を行う流れを示すフローチャート 合成画像を生成する処理の流れを示すフローチャート 平行ニコルおよび直交ニコルで撮像したときの皮丘領域と皮溝領域の強度値の平均を示すグラフ 光の入射点と出射点を説明するための図 光の入射点と肌内で拡散して反射された光の出射点を説明するための図 入射点から離れた位置から拡散して反射されてきた光を撮像した画像部分を説明するための図 入射点から離れた位置から拡散して反射されてきた光のみの肌画像を合成して合成画像を生成する手法を説明するための図 偏光板がない状態で撮像したときの皮丘領域と皮溝領域の強度値の平均を示すグラフ 全体画像に二値化処理を施し皮丘部分と皮溝部分に分けた画像の一例 皮丘に光が当たって皮溝から出てくる光と、皮溝に当たって皮丘から出てくる光の強度値のグラフ 肌画像取得装置の変形例(その1) 肌画像取得装置の変形例(その2) 肌画像取得装置の変形例(その3) 肌画像取得装置の変形例(その4) 肌画像取得装置の変形例(その5) 肌画像取得装置の変形例(その6) 肌画像取得装置の変形例(その7) 肌画像取得装置の変形例(その8) 肌画像取得装置の変形例(その9) 肌画像取得装置の変形例(その10) 肌画像取得装置の変形例(その11) 肌画像取得装置の変形例(その12) 第2の実施の形態の肌画像生成処理部の機能を示すブロック図 平行ニコルで撮像したときの合成画像と直交ニコルで撮像したときの合成画像の例
図1は第1の実施の形態の肌光学測定装置1の概略図である。肌光学測定装置1は、肌画像取得装置10と、画像処理装置12と、照明部14とを備える。肌画像取得装置10と画像処理装置12は、有線または無線で接続され、データの送受信が行われる。本願発明の肌画像生成装置は、画像取得装置10と、画像処理装置12で構成される。
肌画像取得装置10は、開口部11を設けた筐体18内に、光源部20、レンズ22、光ファイバ24、XYステージ26、第1の偏光板28、ビームスプリッター30、第2の偏光板32、対物レンズ34、撮像部36、偏光制御部38、および、操作部40を備える。なお、本願発明の投射部は、光源部20、レンズ22、および光ファイバ24で構成される。
撮像部36は、撮像素子で撮影した画像をデジタルデータとして記録するデジタルカメラで構成される。撮像素子は、光学信号である画像を電気に変換する光学センサであり、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサかCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどが用いられる。以下、撮像部36を単にカメラという。
光源部20は、キセノン(Xe)ランプなどの白色光源である。光源部20から発せられた光は、レンズ22で光ファイバ24にカップリングされ、光ファイバ24から発せられた光が第1の偏光板28とビームスプリッター30を通って対物レンズ34で集光されて開口部11を通って測定対象である肌spにスポット状の光が照射される。肌spで反射または肌sp内を拡散して反射した光は、対物レンズ34で集められてビームスプリッター30と偏光板32を通ってカメラ36によって撮像される。
光ファイバ24の射出端24aから対物レンズ34までの距離L1と対物レンズ34から肌までの距離L2によって光源結像倍率(L2/L1)が決められ、スポット状の光の径dは、光ファイバ24のコア径と光源結像倍率から決まる。実際の計測では、スポット状の光の径dは、肌上の注目する構造要素のサイズよりも小さい値とするのが好ましい。例えば、1mmのシミを測定したい場合には、1mm以下の径dにするのが好ましい。キメに注目した測定を行いたい場合には、キメは100〜500ミクロン程度の構造であるので、100ミクロンよりも小さい径dにするのが好ましい。
一方、肌sp上の矩形の撮像対象範囲の幅がiの場合、肌から対物レンズ34までの距離L2と、対物レンズ34からカメラ36までの光路中心の距離L3によって決まるカメラ撮像倍率(L3/L2)に応じて、カメラ36で撮像される撮像対象範囲の大きさが決まる。カメラ36のセンササイズは、カメラ36で撮像される撮像対象範囲の大きさよりも十分大きくなるように決定する。また、肌sp上の撮像対象範囲の幅iがスポット状の光の径dより十分大きくなるように、距離L1、L2、L3は設定される。例えば、スポット状の光の径dが50ミクロンで、そこから広がる光の径が100ミクロンであった場合には、肌sp上の撮像対象範囲の幅iは、少なくとも100ミクロンよりも大きくなるようにする。
XYステージ26は、X軸方向とY軸方向に移動して位置決めをするステージであり、X軸およびY軸は肌に対して、ほぼ平行になるように設置される。XYステージ26には、光ファイバ24の射出端24aが設置され、射出端24aを任意の位置に移動させることにより、撮像対象範囲内でスポット状の光を走査する。なお、本願発明の走査部は、XYステージ26で構成される。
第1の偏光子28および第2の偏光子32は、フィルム型偏光子、ガラス偏光板、結晶性材料、光学多層膜、プリズムを組み合わせたものなどの直線偏光を行うものを用いる(以下、偏光子は偏光板という)。光路において、第1の偏光板28は、光源部20と測定対象の肌spとの間に設けられ、第2の偏光板32は、測定対象の肌spと撮像部36との間に設けられる。
偏光制御部38は、操作部40の操作に応じて、肌spへの入射光を第1の偏光板28により偏光させる偏光方向および肌spからの反射光を第2の偏光板32により偏光させる偏光方向を制御して、入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を平行にする(以下、平行ニコルという)、または、入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を直交にする(以下、直交ニコルという)。
操作部40は、直交ニコルに切り替えるための直交ニコル切替ボタンと、平行ニコルに切り替えるための平行ニコル切替ボタンが設けられている(不図示)。各ボタンが押下されると、直交ニコルまたは平行ニコルへ切り替えるための指示信号を偏光制御部38に送信する。
筐体18内には、例えば、初期設定時は、第1の偏光板28と第2の偏光板32を平行ニコルになるように調整して配置し、操作部40から直交ニコル切替ボタンが押下されると平行ニコルから直交ニコルに切り替えるための指示信号を偏光制御部38で受け取り、第2の偏光板32を90°回転させて、直交ニコルの状態にする。再度、操作部40から平行ニコル切替ボタンが押下されると直交ニコルから平行ニコルに切り替えるための指示信号を偏光制御部38で受け取り、第2の偏光板32を90°回転させて、平行ニコルの状態に戻す。あるいは、第2の偏光板32は固定したままにして、第1の偏光板28を回転させて、直交ニコルと平行ニコルの状態を切り替えるようにしてもよい。
光を投射した対象物の表面における反射光は入射光と同じ偏光面をもつ直線偏光で反射され、対象物の内部からの反射光は偏光性が全くなくなるという性質が知られている。このような反射特性の偏光依存性を利用して、肌spの表面から反射される光を検出したいときは、第1の偏光板28と第2の偏光板32を平行ニコルに配置し、肌spの内部に拡散されてから反射される光を検出したいときは、第1の偏光板28と第2の偏光板32を直交ニコルに配置して、光の拡散具合をカメラ36で撮像して肌画像を取得する。
照明部14は、測定対象の肌spの全体に光を同時に照射する。肌spの全体に光を同時に照射して、肌spで反射した光は、対物レンズ34で集められてビームスプリッター30と偏光板32を通ってカメラ36(全体画像取得部)によって、撮像対象範囲全体を撮像した全体画像として取得される。
画像処理装置12は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置、補助記憶装置、入出力インターフェース、通信インターフェース、入力装置(マウス、キーボード等)、表示装置(ディスプレイモニタ)、データバス等の周知のハードウェア構成を備え、周知のオペレーティングシステムおよびアプリケーションソフトウェアなどの種々のソフトウェアがインストールされている。本願発明の肌画像生成処理部50は、この画像処理装置12に実装され、補助記憶装置に記憶された肌画像生成プログラムを実行することによって実現される。また、肌画像生成プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)等の記録媒体からインストールされても、インターネット等のネットワーク経由で接続されたサーバの記憶装置からダウンロードされた後にインストールされてもよい。
図2示すように、肌画像生成処理部50は、画像受信部52と、分離部54と、画像合成部56と、強度値取得部58と、記憶部60とで構成される。
画像受信部52は、肌画像取得装置10とデータの送受信を行う機能を備え、肌画像取得装置10で取得した全体画像および肌spにスポット状の光を投射して撮像された肌画像と、撮像時にスポット状の光を肌spに投射した肌sp上の位置情報とを受信して、記憶部60に記憶する。
肌画像取得装置10は、肌画像を撮像した時のXYステージ26の座標値の情報をスポット状の光を投射した肌sp上の位置情報として、肌画像と一緒に画像処理装置12に送信する。
分離部54は、全体画像を測定対象の肌spを構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に分離する。例えば、肌spを構成する要素を皮丘と皮溝に分類する場合には、皮丘領域と皮溝領域に分離する。図3(A)に、肌spの全体に光を同時に照射して得られた全体画像の一例を示す。図3(A)の例のように、全体画像P上に皮丘は明るい画像となって現れ、皮溝は暗い画像となって現れる。適切な閾値を用いて、全体画像Pを二値化処理することにより、図3(B)に示すように、皮溝領域(白い部分)と皮丘領域(黒い部分)の2グループに分けることができる。皮溝領域と皮丘領域(要素別領域)の位置の情報を要素別領域情報として取得する。本実施の形態では、肌spを構成する要素を皮丘と皮溝に分類する場合を例に、以下説明する。
画像合成部56は、要素別領域情報に基づいて、スポット状の光を投射して撮像した画像を、スポット状の光が投射された位置が皮溝領域と皮丘領域のどちらのグループに属するかに応じて、各グループごとに肌画像を合成した皮溝領域の合成画像と皮丘領域の合成画像を生成する。グループ分けは、画像処理装置12から肌画像と一緒に受信した位置情報と、要素別領域情報の皮溝領域の位置情報と皮丘領域の位置情報を比較して、各肌画像が皮溝領域と皮丘領域のどちらのグループに属するかを判定し、光の投射位置をXYステージ26を用いて走査しながら撮像した肌画像を、グループごとに積算して合成画像を生成する。
図4は、スポット状の光を照射して肌spから反射された光の広がりをカメラ36で撮像した肌画像を合成して合成画像を生成する処理を説明するための図である。図4の等号の左側が合成前の肌画像である。一番左の画像が、撮像対象範囲内の右上に光を投射して撮像した肌画像であり、徐々に光の投射位置を左にずらして撮像した肌画像が続けて並べられている。等号の右側が等号の左に並べられた肌画像を積算した合成画像の一例である。
ところで、一般的なCMOSカメラやCCDカメラは完全に暗い状況でも測定値が0とならないダークノイズと呼ばれるノイズが発生するが、カメラのダークノイズによる背景の値の増加分が積算後の結果において光源の光強度よりも十分に小さい場合や、カメラ自体の設定によりダークノイズを除去可能な場合には、図4に示す単純積算処理で合成可能である。図4の方法でダークノイズの影響を除去することができない場合には、図5に示すように完全に暗い状況で取得した全体画像(マイナス記号の右側の画像)を、スポット状に光を照射して取得した肌画像(マイナス記号の左側の画像)から減算することにより、ダークノイズによる背景の値の増加を減算することができる。
図6が単純積算処理した場合の合成画像であり、図7がダークノイズ減算処理を行った場合の合成画像である。白い点線で示した領域が光のスポットを走査した撮像対象範囲内の領域で、それ以外の場所には光は照射していない。図6では光照射していない背景部分がノイズで明るくなっているのに対し、図7では暗くなっており、ダークノイズの影響を除去できていることが分かる。
画像合成部56は、偏光制御部38を制御して入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を平行ニコルにして得られた合成画像と、入射光の偏光方向と反射光の偏光方向を直交ニコルにして得られた合成画像を、要素別領域ごとにそれぞれ生成する。つまり、平行ニコルで撮像した時の皮丘領域の肌画像を合成した第1の皮丘領域合成画像と皮溝領域の肌画像を合成した第1の皮溝領域合成画像を生成し、さらに、直交ニコルで撮像した時の皮丘領域の肌画像を合成した第2の皮丘領域合成画像と皮溝領域の肌画像を合成した第2の皮溝領域合成画像とを生成する。
強度値取得部58は、皮丘領域合成画像の強度値を代表する代表強度値、および、皮溝領域合成画像の強度値を代表する代表強度値を取得する。平行ニコルで撮像した時の第1の皮丘領域合成画像の代表強度値と第1の皮溝領域合成画像の代表強度値に加えて、直交ニコルで撮像した時の第2の皮丘領域合成画像の代表強度値と第2の皮溝領域合成画像の代表強度値をそれぞれ算出する。皮丘領域合成画像の代表強度値は、皮丘領域合成画像の平均強度値であってもよいし、皮丘領域合成画像の中央値であってもよい。また、皮溝領域合成画像の代表強度値は、皮溝領域合成画像の平均強度値であってもよいし、皮溝領域合成画像の中央値であってもよい。
次に、本実施の形態における合成画像を生成するまでの一連の流れを図8および図9のフローチャートに沿って説明する。
まず、図8のフローチャートに従って、肌画像取得装置10で肌spの撮像を行う流れについて説明する。
肌画像取得装置10の操作部40の平行ニコル切替ボタンを押下して、第1の偏光板28と第2の偏光板32を平行ニコルにして撮像を開始する。照明部14による照明を行わないで完全に暗い状況でカメラ36で肌spを撮像して、画像処理装置12に送信する(S1)。次に、照明部14で肌spに全体照明を行いカメラ36で肌spを撮像して全体画像を取得し、画像処理装置12に送信する(S2)。続いて、XYステージ26を制御して光ファイバ24の射出端24aを肌spの撮像対象範囲の走査開始位置に移動させ、光源部20から光を照射して肌sp上にスポット状の光を投射して、カメラ36で肌画像を撮像する。同時にXYステージ26の座標位置を取得し肌画像の位置情報として、肌画像と一緒に画像処理装置12に送信する(S4)。XYステージ26を制御して光ファイバ24の射出端24aを次の走査位置に移動させ(S5)、光源部20から光を照射して肌sp上にスポット状の光を投射して、カメラ36で肌画像を撮像する。同時にXYステージ26の座標位置を取得し肌画像の位置情報として、肌画像と一緒に画像処理装置12に送信する(S4)。このように、XYステージ26が撮像対象範囲の走査終了位置まで移動するまで(S3)、肌画像の撮像および肌画像の位置情報(XYステージ26の座標値)の取得(S4)とXYステージ26の移動(S5)を繰り返す。
続いて、肌画像取得装置10の操作部40の直交ニコル切替ボタンを押下して、第1の偏光板28と第2の偏光板32を直交ニコルにして撮像を開始する。平行ニコルで撮像する場合と同様にS1〜S5に沿って、全体画像、肌画像および座標位置を取得して画像処理装置12に送信する。
次に、図9のフローチャートに従って、画像処理装置12で合成画像を生成する処理の流れを説明する。肌画像取得装置10から送信された全体画像、肌画像および肌画像の位置情報は、画像受信部52で受け取り、記憶部60に予め記憶されているものとして説明する。
分離部54は、照明部14で肌spに全体照明を行なって撮像した全体画像から、皮溝領域(グループAとする)と皮丘領域(グループBとする)の2グループに分ける(S10)。画像合成部56は、平行ニコルで肌sp上にスポット状の光を投射してカメラ36で撮像した肌画像を、走査した順に従って座標(i)(iは1からNまでの整数、1は走査開始位置の肌画像の番号、Nは最後の肌画像の番号)の肌画像を記憶部60から読み出す(S11)。まず、座標(1)の肌画像を読み出し、座標(1)とグループAの皮溝領域の座標と比較して(S12)、皮溝領域の座標のいずれかと一致する場合には、肌画像をグループAに分類し(S13)、皮溝領域の座標のいずれとも一致しない場合には、肌画像をグループBに分類する(S14)。次に、座標(2)の肌画像を読出し、座標(2)とグループAの皮溝領域の座標と比較して(S12)、皮溝領域の座標のいずれかと一致する場合には、肌画像(2)をグループAに分類し(S13)、皮溝領域の座標のいずれとも一致しない場合には、肌画像(2)をグループBに分類する(S14)。iをインクリメンタルしながら、全ての肌画像を読み出すまで、つまり座標(N)の肌画像を読み出すまで、S10〜S15の処理を繰り返す。グループ分けが終わると、画像合成部56は、グループAの各肌画像から完全に暗い状況で撮像した全体画像を減算してダークノイズを除去した肌画像を生成した後に、全ての肌画像を積算して合成した合成画像(第1の皮溝領域合成画像)を生成する(S16)。さらに、グループBの肌画像も同様に、完全に暗い状況で撮像した全体画像を減算してダークノイズを除去した肌画像を生成した後に、全ての肌画像を積算して合成した合成画像(第1の皮丘領域合成画像)を生成する(S17)。
続いて、全体画像から皮溝領域(グループA)と皮丘領域(グループB)の2グループに分けた情報を用いて、平行ニコルで撮像した肌画像と同様にして、直交ニコルで撮像した肌画像も、S11〜S15の処理を行って、肌画像をグループAとグループBに分類する。画像合成部56は、グループAの肌画像から完全に暗い状況で撮像した全体画像を減算してダークノイズを除去した肌画像を生成した後に、全ての肌画像を積算して合成した合成画像(第2の皮溝領域合成画像)を生成する(S16)。さらに、グループBの肌画像から完全に暗い状況で撮像した全体画像を減算してダークノイズを除去した肌画像を生成した後に、全ての肌画像を積算して合成した合成画像(第2の皮丘領域合成画像)を生成する(S17)。
図31に、合成画像の一例を示す。本実施の形態では、スポット状の光の径が20ミクロンとなるように、光学系を設計した肌画像取得装置10を用いて撮像した肌画像を合成した。また、本実施の形態で取得したデータは、センササイズが6.78×5.43mmのものを使用した。平行ニコルで検出される光は、肌の表面から反射されてくる光、直交ニコルで検出される光は、肌の内部に拡散されてから反射されてくる光であるが、図31に示すように、平行ニコルで撮像した画像は肌の皮丘に光が当たった光と皮溝にあたった光が、それぞれの皮膚の部位の形状を反映して反射しているのに対し、直交ニコルでは光が当たった周辺に光が拡散して反射していることからも、直交ニコルでは、肌内部に拡散してから反射してきている光を測定していることが分かる。
さらに、強度値取得部58で、平行ニコルで撮像したときの第1の皮溝領域合成画像と第1の皮丘領域合成画像の強度値の平均値を、RGBについてそれぞれ求める。同様に、直交ニコルで撮像したときの第2の皮溝領域合成画像と第2の皮丘領域合成画像の強度値の平均値を、RGBについてそれぞれ求める。図10の(A)に、平行ニコルの皮丘領域と皮溝領域の強度値の平均を、図10の(B)に、直交ニコルの皮丘領域と皮溝領域の強度値の平均をそれぞれ示す。
平行ニコルおよび直交ニコルのそれぞれの状態において、図10の皮丘と皮溝の画像の平均強度値を比較してみると、平行ニコル(肌表面での反射)では、皮丘に光が当たったときと皮溝に光が当たったときとで、皮丘に光が当たった時に強く反射されるが、直交ニコル(肌内部に拡散されてからの反射)では、皮溝に光が当たった時に光が強く反射されてくることが分かる。
上述のように、本願発明の構成により得られた合成画像と強度値のデータとを組み合わせることで、肌の皮丘領域より皮溝領域により多くの光が当たると、肌の透明感が上がることがわかる。このように、様々な肌を構成する要素に分類して合成画像および強度値のデータを得ることで、肌の透明感が上がることにつながる要素を予測することも可能となる。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態では、光を照射した点から肌の内部で光が拡散した光を観察する場合について説明する。この場合は、第1の実施の形態で説明した図1の第1の偏光板28と第2の偏光板32を取り除いてカメラ36で撮像する。肌画像取得装置は、偏光板を取り除く以外は、第1の実施の形態の肌画像取得装置10と同じ構成であるので、詳細な説明は省略する。画像処理装置12の肌画像生成処理部50aは、同一の構成には同一符号を付して詳細な説明は省略し、第1の実施の形態と異なる構成についてのみ説明する。
図30に示すように、第2の実施の形態の画像処理装置12の肌画像生成処理部50aは、画像受信部52と、分離部54と、画像合成部56aと、強度値取得部58aと、記憶部60とで構成される。
肌は半透明な物質であるため、光が肌内部で拡散されて出射され、光の入射点と出射点が必ずしも一致しない。例えば、図11に示すように、全体に光を照射した場合には、出射点Xで観測される光Cは、入射点Aから入った光Aと入射点Bから入った光Bの重ね合わせとなる。肌内部に拡散して反射された光は、特に人の肌の透明感に強い関連があり、この光の量が増えるほど、透明感の高い、美しい肌であると言われている。つまり、透明感の高い美しいをつくるためには、肌内部に拡散して反射された光を増やす必要があり、そのためには、まず、肌内部に拡散されて反射されてくる光を評価する必要がある。
そこで、画像合成部56aは、スポット状の光が投射された位置が皮溝領域と皮丘領域のどちらのグループに属するかに応じて、各グループごとに肌画像を合成した皮溝領域の合成画像と皮丘領域の合成画像を生成する際に、光が肌sp内部で拡散した光を観察するために肌内部で拡散した光が反射した光の部分のみの画像を合成するようにする。
拡散して反射された光を観察するためには、図12に示すように、スポット状の光を投射した中心位置Cからスポット状の光の径dより離れた位置Qの出射光のみを合成する。例えば、図13に示すように、肌画像から、スポット状の光の中心位置Cからの距離rと、距離r+Δr離れた座標で囲まれた領域(白い領域)のみを残し、それ以外の領域(灰色の領域)の値を0に置き換える。これを積算していくことにより、図14に示すように、スポット状の光が入射点から特定の距離離れた位置から拡散して反射されてきた光のみを合成した合成画像を生成することができる。このような合成画像は、光照射部から一定距離拡散した光のみを可視化することが可能になる。
あるいは、スポット状の光が投射された位置が皮溝領域である場合には、皮丘領域の部分の出射光のみを合成し、スポット状の光が投射された位置が皮丘領域である場合には、皮溝領域の部分の出射光のみを合成するようにしてもよい。例えば、スポット状の光が投射された位置が皮溝領域であるときの肌画像から、要素別領域情報に基づいて、皮丘領域に該当する部分を残し、皮溝領域の値を0に置き換える。これを積算していくことにより、皮溝領域から入射した光が皮丘領域から出射した光の合成画像を生成する。同様にして、スポット状の光が投射された位置が皮丘領域であるときの肌画像から、要素別領域情報に基づいて、皮溝領域に該当する部分を残し、皮丘領域の値を0に置き換える。これを積算していくことにより、皮丘領域から入射した光が皮溝領域から出射した光の合成画像を生成する。
本実施の形態における合成画像を生成するまでの一連の流れは、第1の実施の形態と同じであるが、第1の実施の形態では、平行ニコルと垂直ニコルで2回撮像対象範囲を走査しているが、本実施の形態では撮像対象範囲を1回だけ走査して得られた肌画像をグループ分けして2つのグループの合成画像を生成する。
ここで、偏光板が無い状態で肌全体を照明しながら取得した人の肌の画像の強度値と、スポット状の光を投射して肌内部で拡散して反射した光を撮像した肌画像の合成画像の強度値の違いについて説明する。
図15は、偏光板が無い状態で肌全体を照明しながら取得した人の肌の全体画像(図16(A))に対して二値化処理を施し皮丘部分と皮溝部分に分けて(図16(B))、それぞれの位置における画像の強度値を面積で規格化し、グラフにしたものである。全体画像は見た目の通り、皮丘における強度値の方が高く、皮丘が明るいということが分かる。しかしながらこの測定方法によると、光の肌上の出射点に関する情報しか得られず、その光がどこから入った光か分からない。
図17は偏光板が無い状態でスポット状の光(径を20ミクロンとする)を走査して、カメラ36で撮像し、取得した画像の入射点を、皮丘領域と皮溝領域の2グループに分けて、皮丘に光が当たって皮溝から出てくる光の平均と、皮溝に当たって皮丘から出てくる光の強度値の平均をグラフにしたものである。どちらの光も、入射点の位置と出射点の位置は一致していないことになるが、皮溝に当たった光の方が、皮丘に当たった光よりも強度値が高いことから、皮溝に当たった光は、皮丘に当たった光よりも多く、肌の内部に拡散していることが分かる。
第1および第2の実施の形態では、測定対象が肌である場合について説明したが、例えば、和紙や布などの特徴的な質感を持つ材料や、材料に不均一性、半透過性があるものであってもよく、測定対象の表面での光の反射と測定対象の内部で拡散して反射した光を測定することが可能である。
上述の実施の形態では、照明部14で、測定対象の肌spの全体に光を同時に照射して全体画像を取得する場合について説明したが、測定環境がカメラの感度に対して十分に明るい場合は照明部14を用いることなく全体画像を撮像することが可能である。
次に、肌画像取得装置10の様々な変形例について説明する。図1には、偏光板制御部が設けられるが、以下の変形例では偏光板制御部および操作部は図示しない。
図18に示すように、第2の偏光板32とカメラ36−1の間にビームスプリッター31を設け、同一視野を2方向に分けて2台のカメラ36−1、36−2で撮像する配置としても良い。このような構成にして2台のカメラ36−1、36−2の露光時間の設定を変えれば、同一視野内で撮像することができる光のダイナミックレンジを、カメラ1台のときよりも広くとることができる。
さらに、図19に示すように、第2の偏光板32−1、32−2の配置を2台のカメラ36−1、36−2のそれぞれの直前に入れ、光源部20側の第1の偏光板28との配置関係を平行ニコルと直交ニコルの2種類にすれば、同一視野内の測定対象spの表面から反射される光と内部から反射される光を同時に取得することができる。ここではカメラ2台を用いたが、測定対象spに照射された光を検出できる範囲であれば、必要に応じてビームスプリッターとカメラの組み合わせを増やし、複数台のカメラを用いることもできる。
図1,18,19のような有限系に限らず、図20〜22のように無限系としてもよい。図20〜22に示すように、光ファイバ24の射出端24a側に出射用レンズ25を設け、カメラ36の手前にカメラ用レンズ33を設ける。ビームスプリッター30,31、および、偏光板28,32,32−1,32−2は図1,18,19と同様である。出射用レンズ25の焦点距離をf1、対物レンズ34の焦点距離をf2とすれば、光源結像倍率は(f2/f1)、カメラ用レンズ33の焦点距離をf3とすれば、カメラ撮像倍率は(f3/f2)となる。さらに、光ファイバ24のコア径、カメラ36のセンササイズの組み合わせにより、スポット径d<撮像対象範囲の幅iとなるようにする。
光のスポットを動かす方法は、図23に示すようにガルバノスキャナ27を用いて、光ファイバ24から発せられたスポット状の光の投射位置を変えても良い。あるいは、図24に示すように、光源部20から出射された光をミラー35で向きを変えてピンホール29を通って測定対象spにスポット状の光を投射して、ピンホール29を移動してスポット状の光の投射位置を変えても良いし、図25に示すように、光源部20から出射された光をミラー35で向きを変えて空間変調器37を用いて光を照射するピクセルを走査しても良い。
図26に示すように、光ファイバ24の射出端24aからカメラ36までを筐体19に入れて一体化した上でXYステージ26を移動させることで、測定対象spを走査するようにしても良い。あるいは、図27に示すように、XYステージ26a上に測定対象spを載せて、測定対象spを移動させても良い。
測定対象spが人の顔であるなど置き方に制約がある場合は、光を走査する方向が縦方向になるように、図28に示すような配置とすることもできる。
図1、18〜28はカメラ36で撮像する測定対象spから反射された光の方向とスポット状の光を投射する方向のなす角度が0°の配置となっているが、図29に示すように、測定対象spから反射された光とスポット状の光の投射方向の成す角θが0°とならない配置を取っても良い。図29の例では、ビームスプリッター30を設けず、光ファイバ24の射出端24aから発射された光は、第1の偏光板28を通って対物レンズ34aで集光されて測定対象spにスポット状の光が照射される。測定対象spで反射した光は、対物レンズ34bで集められて第2の偏光板32を通ってカメラ36によって撮像される。
上述で詳細に説明したように、光のスポットを移動させながら撮像した画像を取得して合成するが、その際、例えば官能評価で透明感が低いと評価された肌のシミと毛穴に注目した解析を行いたい場合には、(1)シミ、(2)毛穴、(3)それ以外というようなグループ分けをして、それぞれのグループの座標に光のスポットが当たった時の肌画像群を合成する。これらを解析し、合成画像の見えや強度値を比較することにより、官能評価に影響を与えている因子がシミなのか、毛穴なのか、それ以外の肌の部分の透明性なのかを切り分けることができる。
また、肌の見え方に関する解析を目的とする場合には、肌の置かれる状況にある光源(太陽光、蛍光灯、LED(light emitting diode)照明など)と、測定に用いる光源のスペクトルを合わせることにより、より正確な見えを反映した測定が可能である。
また、肌の表層近くを目立たせたい場合には青色光源、肌の深層付近を目立たせたい場合には赤色光源を用いるようにしてもよい。シミや血管に注目した測定をしたい場合には、注目した部位に吸収のある波長を選択することにより、際立たせることができる。紫外線の影響を調べたい場合にはUV光を用いたり、より深層部の光の拡散特性を調べたい場合には近赤外光を用いたりするなど、可視域外の光源を用いるようにしてもよい。
上述の実施の形態では、光源部として、白色光源としてキセノンランプ光源を用いる場合について説明したが、ハロゲンランプ、LED光源、または、レーザー光源を使用しても良いし、複数の色の光源を用いて所望の色を合成しても良い。
1 肌光学測定装置
10 肌画像取得装置
11 開口部
12 画像処理装置
14 照明部
18、19 筐体
20 光源部
22 レンズ
24 光ファイバ
24a 射出端
25 出射用レンズ
26,26a XYステージ
27 ガルバノスキャナ
28 第1の偏光板
29 ピンホール
30、31 ビームスプリッター
32,32−1,32−2 第2の偏光板
33 カメラ用レンズ
34,34a,34b 対物レンズ
35 ミラー
36,36−1 撮像部
37 空間変調器
38 偏光制御部
40 操作部
50,50a 肌画像生成処理部
52 画像受信部
54 分離部
56,56a 画像合成部
58,58a 強度値取得部
60 記憶部

Claims (15)

  1. 光源部から照射された光を集光したスポット状の光を測定対象の肌に投射する投射部と、
    前記測定対象に前記スポット状の光が投射された位置で前記測定対象から反射された光を撮像する撮像部と、
    前記測定対象に対して前記スポット状の光を走査する走査部と、
    前記スポット状の光を投射する前記測定対象上の位置を前記走査部を用いて走査しながら前記撮像部で前記測定対象を撮像した画像を、前記測定対象を構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に前記測定対象を分けた要素別領域情報に基づいて、該画像を撮像した該スポット状の光が投射された位置が属する前記要素別領域のグループに分けて、各グループごとに前記画像を合成した合成画像を生成する画像合成部とを、備える肌画像生成装置。
  2. 前記合成画像は、前記スポット状の光を前記測定対象上に投射して撮像した画像を該スポット状の光が投射された位置が属する前記要素別領域に応じてそれぞれに積算した画像である請求項1記載の肌画像生成装置。
  3. 前記画像合成部は、前記スポット状の光を前記測定対象上に投射して撮像した各画像を合成する際、該各画像のうち前記スポット状の光を投射した中心位置から所定距離以上離れた画像部分のみを合成した合成画像を生成する請求項1または2項記載の肌画像生成装置。
  4. 前記複数の要素は、皮丘および皮溝であり、
    前記要素別領域は、前記皮丘が存在する皮丘領域および前記皮溝が存在する皮溝領域であり、
    前記画像合成部が、前記皮丘領域上の複数の位置に前記スポット状の光を投射して撮像した画像を合成する皮丘領域合成画像と、前記皮溝領域上の複数の位置に前記スポット状の光を投射して撮像した画像を合成する皮溝領域合成画像とを生成する請求項1または2記載の肌画像生成装置。
  5. 前記皮丘領域合成画像の強度値を代表する代表強度値および前記皮溝領域合成画像の強度値を代表する代表強度値を取得する第1の強度値取得部を備えた請求項4記載の肌画像生成装置。
  6. 前記光源部と前記測定対象との間に設けた第1の偏光子、および、前記測定対象と前記撮像部との間に設けた第2の偏光子を備え、
    前記測定対象への入射光を前記第1の偏光子により偏光させる偏光方向および前記測定対象からの反射光を前記第2の偏光子により偏光させる偏光方向の少なくとも一方を制御する偏光制御部をさらに備え、
    前記画像合成部は、前記偏光制御部を制御して前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を平行にして得られた前記合成画像、および、前記偏光制御部を御して前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を直交にして得られた前記合成画像を、前記要素別領域ごとにそれぞれ生成する請求項1記載の肌画像生成装置。
  7. 前記複数の要素が皮丘および皮溝であり、
    前記画像合成部が、前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を平行にした場合に、前記皮丘が存在する皮丘領域上の複数の位置に前記スポット状の光を投射して撮像した画像を合成して第1の皮丘領域合成画像を生成し、前記皮溝が存在する皮溝領域上の複数の位置に前記スポット状の光を投射して撮像した画像を合成して第1の皮溝領域合成画像を生成し、かつ、
    前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を垂直にした場合に、前記皮丘が存在する皮丘領域上の複数の皮丘位置に前記スポット状の光を投射して撮像した画像を合成した第2の皮丘領域合成画像を生成し、前記皮溝が存在する皮溝領域上の複数の皮溝位置に前記スポット状の光を投射して撮像した画像を合成して第2の皮溝領域合成画像を生成する請求項6記載の肌画像生成装置。
  8. 前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を平行にして得られた前記第1の皮丘領域合成画像の強度値を代表する代表強度値および前記第1の皮溝領域合成画像の強度値を代表する代表強度値と、前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を直交にして得られた前記第2の皮丘領域合成画像の強度値を代表する代表強度値および前記第2の皮溝領域合成画像の強度値を代表する代表強度値を取得する第2の強度値取得部とを備えた請求項7記載の肌画像生成装置。
  9. 前記皮丘領域合成画像の代表強度値は、前記皮丘領域合成画像の平均強度値であり、
    前記皮溝領域合成画像の代表強度値は、前記皮溝領域合成画像の平均強度値である請求項記載の肌画像生成装置。
  10. 前記第1の皮丘領域合成画像の代表強度値は、前記第1の皮丘領域合成画像の平均強度値であり、
    前記第1の皮溝領域合成画像の代表強度値は、前記第1の皮溝領域合成画像の平均強度値であり、
    前記第2の皮丘領域合成画像の代表強度値は、前記第2の皮丘領域合成画像の平均強度値であり、
    前記第2の皮溝領域合成画像の代表強度値は、前記第2の皮溝領域合成画像の平均強度値である請求項8記載の肌画像生成装置。
  11. 前記測定対象の肌の全体に光を同時に照射する照射部と、
    該照射部により照射した前記測定対象を撮像した全体画像を取得する全体画像取得部と、
    前記全体画像を前記皮丘領域と前記皮溝領域に分離する分離部とをさらに備え、
    前記画像合成部は、前記全体画像の前記皮丘領域に対応する前記測定対象上の位置に前記スポット状の光を投射して撮像された画像を合成して前記皮丘領域合成画像を生成し、前記全体画像の前記皮溝領域に対応する前記測定対象上の位置に前記スポット状の光を投射して撮像された画像を合成して前記皮溝領域合成画像を生成する請求項記載の肌画像生成装置。
  12. 前記測定対象の肌の全体に光を同時に照射する照射部と、
    該照射部により照射した前記測定対象を撮像した全体画像を取得する全体画像取得部と、
    前記全体画像を前記皮丘領域と前記皮溝領域に分離する分離部とをさらに備え、
    前記画像合成部は、前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を平行にした場合に、前記全体画像の前記皮丘領域に対応する前記測定対象上の位置に前記スポット状の光を投射して撮像された画像を合成して前記第1の皮丘領域合成画像を生成し、前記全体画像の前記皮溝領域に対応する前記測定対象上の位置に前記スポット状の光を投射して撮像された画像を合成して前記第1の皮溝領域合成画像を生成し、かつ、
    前記入射光の偏光方向と前記反射光の偏光方向を垂直にした場合に、前記全体画像の前記皮丘領域に対応する前記測定対象上の位置に前記スポット状の光を投射して撮像された画像を合成して前記第2の皮丘領域合成画像を生成し、前記全体画像の前記皮溝領域に対応する前記測定対象上の位置に前記スポット状の光を投射して撮像された画像を合成して前記第2の皮溝領域合成画像を生成する請求項7記載の肌画像生成装置。
  13. 前記分離部は、前記全体画像を2値化することによって、前記皮丘領域と前記皮溝領域に分離する請求項11または12記載の肌画像生成装置。
  14. 光源部から照射された光を集光したスポット状の光を測定対象の肌に投射する投射部と、
    前記測定対象に前記スポット状の光が投射された位置で前記測定対象から反射された光を撮像する撮像部と、
    前記測定対象に対して前記スポット状の光を走査する走査部とを備えた肌画像生成装置の作動方法であって、
    前記スポット状の光を投射する前記測定対象上の位置を前記走査部を用いて走査しながら前記撮像部で前記測定対象を撮像する撮像ステップと、
    前記測定対象を構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に前記測定対象を分けた要素別領域情報に基づいて、前記スポット状の光を投射して撮像した画像を該スポット状の光が投射された位置が属する前記要素別領域のグループに分けて、各グループごとに前記画像を合成した合成画像を生成する合成画像生成ステップとを備えた肌画像生成装置の作動方法。
  15. 光源部から照射された光を集光したスポット状の光を測定対象の肌に投射する投射部と、
    前記測定対象に前記スポット状の光が投射された位置で前記測定対象から反射された光を撮像する撮像部と、
    前記測定対象に対して前記スポット状の光を走査する走査部とを備えた肌画像生成装置のコンピュータを、
    前記スポット状の光を投射する前記測定対象上の位置を前記走査部を用いて走査しながら前記撮像部で前記測定対象を撮像した画像を、前記測定対象を構成する複数の要素のうち各要素が存在する複数の要素別領域に前記測定対象を分けた要素別領域情報に基づいて、該画像を撮像した該スポット状の光が投射された位置が属する前記要素別領域のグループに分けて、各グループごとに前記画像を合成した合成画像を生成する画像合成部として機能させるための肌画像生成プログラム。
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