JP6585645B2 - 積層装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば積層電池の製造過程等において用いられる積層装置に関するものである。
積層電池等を構成する積層体は、正極活物質の塗布された正極箔と、負極活物質の塗布された負極箔とが、絶縁性素材よりなるセパレータを介して交互に積層されて形成されている。
従来、上記積層体を製造する装置として、正極箔、負極箔、セパレータなどのシート体を所定の搬送装置により順次、所定の積層位置へ搬送し載置していく積層装置が知られている。
かかる積層装置では、通常、作業途中において、積層された各シート体がずれないように、積層体の上面を押さえ爪で押さえている(例えば、特許文献1参照)。そして、かかる状態の積層体の上面に、搬送装置の吸着板により新たなシート体が吸着搬送され載置されると、吸着板が新たなシート体の上から積層体を押さえた状態のまま、押さえ爪の入替えが行われる。例えば押さえ爪が所定量上昇し水平方向に移動する。これにより、押さえ爪は積層体上面を擦ることなく、積層体上から退避することができる。押さえ爪が積層体上から退避すると、それまで押さえ爪の上に載っていたシート体の縁部が真っ直ぐに延び、積層体の上面に重なり合った状態となる。その後、新たに載置されたシート体に対応する押さえ爪を下降させ、新たに載置されたシート体の上から再び積層体の上面を押さえる。押さえ爪の入替えが完了し、積層体が再び押さえ爪により押さえられた状態となると、搬送装置の吸着板が積層体から離間し上昇する。
特開2014−78464号公報
しかしながら、従来では、押さえ爪の入替動作中、積層体を吸着板で押さえている必要があった。そのため、押さえ爪の入替動作が完了するまで、吸着板の上昇動作を開始することができず、かかる点において生産タクトを短縮することが困難となっていた。
特にシート体を面吸着する吸着板は比較的大型で重量も重いため、上昇速度を速くすることが難しい。加えて、吸着板はシート体と面接触しているため、急上昇させた場合には負圧が発生しやすくなる。そのため、シート体を押さえ爪で押さえた状態であっても、吸着板を急上昇させた場合には、積層体上に載置したシート体の縁部がめくれ、折れ曲がった状態で積層されてしまうおそれがある。つまり、積層体の品質低下を抑制する点においても、吸着板の上昇速度を速くすることは難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、積層体の品質低下を抑制しつつ、生産性の向上を図ることのできる積層装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果を付記する。
手段1.正極活物質の塗布された正極箔と、負極活物質の塗布された負極箔とが、絶縁性素材よりなるセパレータを介して交互に積層されてなる積層体を製造するための積層装置であって、
前記正極箔、負極箔及びセパレータを積層していくための積層部(例えば積層台)と、
所定の吸着部(例えば吸着板)を有し、該吸着部によって前記正極箔、負極箔又はセパレータを含むシート体を吸着して前記積層部へと搬送し載置可能な搬送手段と、
前記積層部に積層された積層体を押さえるための積層側押さえ部材と、
前記吸着部に対し相対変位可能に設けられ、該吸着部により前記積層部又は前記積層体の上に載置されたシート体を押さえるための搬送側押さえ部材とを備え、
少なくとも前記積層側押さえ部材により押さえている前記積層体の上に前記吸着部により新たにシート体を載置した場合において、前記新たに載置したシート体を前記搬送側押さえ部材により押さえた状態で、前記新たに載置したシート体から前記吸着部を離間させる動作、並びに、前記新たに載置したシート体の下で前記積層体を押さえている前記積層側押さえ部材を退避させかつ前記新たに載置したシート体の上から前記積層側押さえ部材により前記積層体を押さえる入替動作を実行し、該積層側押さえ部材による入替動作の終了後に前記新たに載置したシート体から前記搬送側押さえ部材を離間させる動作を実行可能としたことを特徴とする積層装置。
但し、「前記積層部の上に前記吸着部により新たにシート体を載置した場合においては、前記新たに載置したシート体を前記搬送側押さえ部材により押さえた状態で、前記新たに載置したシート体から前記吸着部を離間させる動作、並びに、前記新たに載置したシート体の上から前記積層側押さえ部材により前記積層体を押さえる動作を実行し、該積層側押さえ部材による押さえ動作の終了後に前記新たに載置したシート体から前記搬送側押さえ部材を離間させる動作を実行可能とした」構成となる。
上記手段1によれば、搬送側押さえ部材を備えることにより、該搬送側押さえ部材がシート体を押さえている間に、吸着部の離間動作、並びに、積層側押さえ部材の入替動作を同時期に実行することができる。
つまり、吸着部はシート体を載置した後、積層側押さえ部材の入替動作の終了を待つことなく、すぐに離間動作を開始することができる。吸着部の離間動作の開始タイミングを早めることで、吸着部の離間速度を速めることなく、生産タクトを短縮することができる。結果として、生産性の向上を図ることができる。
一方、積層側押さえ部材の入替動作が終了するまで、搬送側押さえ部材はシート体を押さえ続けているため、シート体の位置ずれ等が発生するおそれも少ない。
また、吸着部の離間速度を速める必要もないため、負圧の発生等を抑制することができる。結果として、シート体の折れ曲がり等の発生を抑制し、積層体の品質低下を抑制することができる。
手段2.前記搬送側押さえ部材は、上下方向に視た平面視で前記吸着部の水平移動方向と直交する直交方向における形成範囲が、少なくとも前記直交方向における前記積層側押さえ部材の動作範囲と重ならない位置に設けられていることを特徴とする手段1に記載の積層装置。
上記手段2によれば、吸着部が水平移動する際の搬送側押さえ部材の移動経路上に積層側押さえ部材が存在しないこととなる。これにより、積層側押さえ部材の干渉を受けることなく、搬送側押さえ部材を僅かに上昇させた後、すぐに吸着部の水平移動動作を開始することができる。結果として、生産タクトをさらに短縮し、さらなる生産性の向上を図ることができる。
手段3.前記搬送側押さえ部材は、上下方向に視た平面視で前記吸着部の水平移動方向における該吸着部の形成範囲内かつ前記水平移動方向と直交する直交方向における該吸着部の形成範囲内に設けられていることを特徴とする手段1又は2に記載の積層装置。
例えば上下方向に視た平面視で吸着部の外周縁部に切欠き状の凹部を設け、該凹部内に搬送側押さえ部材を配置する構成が一例に挙げられる。
仮に平面視略矩形状をなす吸着部の所定の一辺の外側位置に搬送側押さえ部材を設けた場合には、該搬送側押さえ部材が位置する範囲のみならず、該搬送側押さえ部材が設けられた側の一辺全域においてシート体の端縁部近傍を吸着できなくなると共に、吸着面積が大きく減少してしまう。
かかる場合、シート体の搬送過程において、吸着部からのシート体のはみ出し部分が空気抵抗を受け、シート体が吸着部から脱落等してしまうおそれがある。また、脱落には至らないものの、シート体が折れ曲がり、その状態で積層されてしまうおそれがある。結果として、品質の低下や生産性の低下を招くおそれがある。
これに対し、上記手段3によれば、吸着部の水平移動方向及びその直交方向におけるシート体の端縁部近傍まで吸着することが可能となる。これにより、より広範囲でシート体を吸着することが可能となると共に、吸着部からのシート体のはみ出し部分の面積を極力少なくすることができる。結果として、搬送時におけるシート体の脱落や折れ曲がり等を抑制し、品質の低下や生産性の低下を抑制することができる。
手段4.前記搬送側押さえ部材が、前記シート体を吸着可能な吸着手段により構成されていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の積層装置。
搬送側押さえ部材を設けた場合、少なくともその分は、吸着部による吸着面積が減少してしまうため、上記同様、搬送時においてシート体の脱落や折れ曲がり等が発生しやすくなるおそれがある。
これに対し、上記手段4によれば、吸着部に係る吸着面積の減少を補い、より広範囲でシート体を吸着することが可能となる。結果として、品質の低下や生産性の低下を抑制することができる。
手段5.前記吸着部は、略平板状をなす吸着板であることを特徴とする手段1乃至4のいずれかに記載の積層装置。
上記吸着板を用いた場合には、上記「発明が解決しようとする課題」で述べたように、離間速度を速めることが難しい。つまり、上記手段5に係る構成の下において、上記手段1乃至4に係る作用効果がより奏効することとなる。
積層体の構成を説明するための斜視図である。 積層装置の概略構成を説明するための平面模式図である。 積層台及び保持機構を示す平面図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(押さえ爪が積層体を押さえている状態で、吸着部によりシート体が積層体の上方位置へ搬送された状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(吸着部が下降し、シート体が積層体上に載置された状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(シート押さえ部がシート体を押さえ付けた状態で、吸着部だけが上昇動作を開始した状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(押さえ爪が積層体の上面から若干浮き上がり、その上に載ったシート体の縁部が持ち上げられた状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(押さえ爪が積層体上から退避し、それまで上に載っていたシート体の縁部が真っ直ぐに延び、積層体の上面に重なり合った状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(積層体上に新たな押さえ爪が旋回移動してきた状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(押さえ爪が下降し、積層体を押さえた状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(シート押さえ部が上昇動作を開始した状態)を示す図である。 搬送部及び保持機構等を示す側面部分断面図であって、吸着部及び保持部材等の一動作態様(搬送部が水平移動している状態)を示す図である。
以下、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、リチウムイオン二次電池等の積層電池を構成する積層体4は、負極箔1、セパレータ2、正極箔3、セパレータ2がこの順序で、下から順に繰り返し積み上げられることで形成されている。
負極箔1及び正極箔3は、矩形状の金属箔よりなる極箔本体1A,3Aの表裏両面に活物質1B,3Bが塗布形成されることにより構成されており、活物質1B,3Bが塗布形成されてなる塗工部と、極箔本体1A,3Aが露出してなる未塗工部とを有している。
具体的に、負極箔1の極箔本体1Aは、例えば銅により構成され、正極箔3の極箔本体3Aは、例えばアルミニウムにより構成されている。また、負極箔1の表裏両面には、負極活物質として、例えばケイ素等を含有する粒子が塗布され、正極箔3の裏表両面には、正極活物質として、例えばコバルト酸リチウム等を含有する粒子が塗布されている。
セパレータ2は、絶縁性を有する矩形シート状の多孔質樹脂フィルムにより構成されており、負極箔1及び正極箔3の平面矩形状の塗工部(活物質1B,3B)よりも一回り大きい矩形状をなしている。
以下、特に正・負を区別する必要のないときには、負極箔1、正極箔3を総称して「電極箔1,3」と称することもある。同様に、電極箔1,3と、セパレータ2とを区別する必要のないときには、電極箔1,3、セパレータ2を総称して「シート体」と称することもある。
適正な積層状態において、負極箔1及び正極箔3の塗工部は、セパレータ2によって完全に覆われ、はみ出しておらず、負極箔1及び正極箔3の未塗工部のみが、それぞれ異なる位置においてセパレータ2からはみ出すようにして突出している。該各未塗工部は、負極タブ、正極タブに相当するものであり、積層電池の内部で電極端子の負極及び正極に対しそれぞれ電気的に接続される領域となる。
図2は、積層装置(積層電池の製造装置)5の主要部分を示す概略構成図(平面図)である。同図に示すように、積層装置5は、セパレータ供給ステージ6、電極箔供給ステージ7、及び、積層ステージ8を備えている。
セパレータ供給ステージ6上には、積層の都度、図示しないセパレータ供給手段によって所定のパレット9に蓄積されているセパレータ2が1枚ずつ供給される。
また、電極箔供給ステージ7上には、積層の都度、図示しない電極箔供給手段によって所定のパレット10,11に蓄積されている負極箔1又は正極箔3が交互に1枚ずつ供給される。
積層装置5は、セパレータ供給ステージ6又は電極箔供給ステージ7から積層ステージ8へ、セパレータ2又は電極箔1,3を搬送する搬送手段としての搬送装置12を備えている。
搬送装置12は、上記各ステージ6〜8の上方を通るように設けられたガイドレール13と、図示しないモータ等の駆動手段によりガイドレール13に沿って移動可能に設けられた水平移動部14と、該水平移動部14に垂下状態で設けられた搬送部15とを備えている。
図4〜図12等に示すように、搬送部15は、水平移動部14に垂下状態で設けられた一対のメイン流体圧シリンダ16(以下、単に「メインシリンダ16」という)を備えている。各メインシリンダ16の下部には、ロッド16aが上下方向に沿って出没可能に設けられている。
ロッド16aの下端部には吸着部17が設けられている。これにより、メインシリンダ16の駆動(ロッド16aの出没動作)に伴い吸着部17が上下動可能となる。
吸着部17は、ロッド16aの下端に固定されたベース部18と、該ベース部18の下側に設けられた多孔質体からなる吸着板19とを有している。
尚、図4〜図12におけるベース部18及び吸着板19の断面部に関しては、簡素化を図るため、各々その内部に形成される空間や、そこに配設される各種部材等を適宜省略し、非中空状に図示している。
ベース部18の内部には、吸着板19に連通する吸引経路(図示略)が形成されている。また、ベース部18の外部には、前記吸引経路に連通するバキュームホース20が接続されている。バキュームホース20の他端側には、図示しないバキュームポンプが接続されている。そして、バキュームポンプが図示しない制御装置によってオンオフ制御されることにより、吸着部17(吸着板19)における吸着及び吸着解除を切替可能となっている。
バキュームポンプがオン状態となると、バキュームホース20及び前記吸引経路を介して吸着板19から吸引が行われ、吸着板19の下面(吸着面)にセパレータ2又は電極箔1,3が吸着される(図4参照)。
搬送部15の水平移動方向となる吸着部17(ベース部18及び吸着板19)の左右方向の両側部には、それぞれ収容凹部17aが形成されている。各収容凹部17aは平面視略矩形状に形成されている(図3参照)。各収容凹部17aは、ベース部18の側面部から吸着板19の下面部にかけて切り欠かれるようにして形成されており、吸着部17の側面部及び下面部にそれぞれ略矩形状に開口している。
左右の両収容凹部17a内には、それぞれ略直方体形状をなすシート押さえ部21が収容されている。「シート押さえ部21」が本実施形態における「搬送側押さえ部材」に相当する。
各シート押さえ部21は、収容凹部17a内に収容された状態において、その下面が吸着板19の下面(吸着面)と略面一となる。
各シート押さえ部21は、それぞれ吸着部17に対し上下方向に相対変位可能に設けられており、収容凹部17aに対し出没可能に構成されている。より詳しくは、搬送部15には、左右のシート押さえ部21に対応して一対のサブ流体圧シリンダ22(以下、単に「サブシリンダ22」という)がそれぞれ設けられている。
各サブシリンダ22は、水平移動部14に垂下状態で設けられている。各サブシリンダ22の下部には、ロッド22aが上下方向に沿って出没可能に設けられている。
各ロッド22aは、該ロッド22aに対応してベース部18に貫通形成された貫通孔18aを介して収容凹部17a内に突出している。ロッド22aの下端部は、収容凹部17a内にてシート押さえ部21に接続されている。
これにより、サブシリンダ22の駆動(ロッド22aの出没動作)に伴いシート押さえ部21が上下動可能となる。また、メインシリンダ16及びサブシリンダ22の動作を異ならせることで、吸着部17及びシート押さえ部21が上下方向に互いに相対変位可能となる。
また、本実施形態では、後述する保持部材31(押さえ爪42)と干渉しないように、吸着部17の平面視四隅にそれぞれ切欠き部27が形成されている(図3参照)。これにより、シート体をより広範囲で吸着することが可能となり、折れ曲がり等が発生し得るシート体の吸着板19からのはみ出し部分の面積を極力少なくすることができる。
図2,3に示すように、積層ステージ8上には、電極箔1,3及びセパレータ2を積層していくための積層部としての積層台29が設けられている。
積層台29は、電極箔1,3及びセパレータ2よりも一回り大きな平面視略矩形状をなし、電極箔1,3及びセパレータ2は、自身の各辺が、積層台29の各辺に対し略平行するように載置される。
尚、上述したように、電極箔1,3及びセパレータ2は、それぞれ大きさが異なり、適正な積層状態においても、電極箔1,3の未塗工部がセパレータ2からはみ出し、完全にはその周囲が一致しないように構成されているが、簡素化を図るため、図1を除く、その他の図面においては、電極箔1,3及びセパレータ2を同一形状で図示している。
積層台29の周囲には、該積層台29に積層された積層体4(電極箔1,3及びセパレータ2)を保持するための保持機構30が設けられている。
保持機構30は、積層台29(積層体4)の四隅のコーナー部に対応して設けられた4つの保持部材31A,31B,31C,31Dを備えている。本実施形態に係る4つの保持部材31A,31B,31C,31Dは同期して動くように構成されている。以下、特に区別する必要のないときには、保持部材31A,31B,31C,31Dを総称して「保持部材31」と称することもある。
次に保持部材31の構成について図3を参照して詳しく説明する。図3は、積層台29及び保持機構30を示す平面図である。
保持部材31は、上下方向(図3の紙面奥行方向)を軸心として回転可能かつ上下方向に変位可能に設けられた軸部40と、該軸部40の上端に設けられた平面視正五角形状の基部41と、該基部41の5辺のうちの4辺から軸部40の径方向外周側に向け延出した平板状の4つの押さえ爪42A,42B,42C,42Dとを備えている。以下、特に区別する必要のないときには、押さえ爪42A,42B,42C,42Dを総称して「押さえ爪42」と称することもある。「押さえ爪42」が本実施形態における「積層側押さえ部材」に相当する。
保持部材31の軸部40は、積層台29(積層体4)の四隅の各コーナー部を構成する直交する2辺α,βのうちの一方の辺α〔本実施形態では、積層台29(積層体4)の4辺のうち、吸着部17の水平移動方向と平行する図2の左右方向に沿った2つの辺を辺αとする〕に対向する位置に設けられている。つまり、積層台29(積層体4)の4辺のうち、搬送装置12のガイドレール13を挟んで相対向する2つの辺αに沿って、2つの保持部材31(軸部40)がそれぞれ1組ずつ配置されている。
保持部材31(軸部40)は、図示しない駆動手段により回転可能かつ上下動可能に構成されている。これにより、押さえ爪42を水平方向に旋回移動させたり、上下動させることができる。
尚、保持部材31(軸部40)を駆動する駆動手段としては、軸部40を上下動させるための直動型の流体圧シリンダ(上下駆動手段)や、軸部40を回転させるためのロータリシリンダ(回転駆動手段)などを組み合わせた構成が一例に挙げられる。勿論、保持部材31(軸部40)に係る駆動手段の構成はこれに限定されるものではなく、他の駆動手段を採用してもよい。
但し、本実施形態では、保持部材31がそれぞれ所定の一方向へのみ回転するように構成されている。より詳しくは、上記1組の保持部材31のうち、積層台29(積層体4)の側面(辺α)に向かって左側に位置する保持部材31A,31Cは平面視で反時計回り方向に回転する一方、右側に位置する保持部材31B,31Dは平面視で時計回り方向に回転する。
また、本実施形態では、保持部材31が上記一方向に72°(360°/5)ずつ間欠的に回転するように構成されている。これにより、押さえ爪42A,42B,42C,42Dがこの順序で第1停止位置X1から第5停止位置X5に対し順に移動していくこととなる。
つまり上記1組の保持部材31のうち、回転方向の異なる左側の保持部材31A(31C)と、右側の保持部材31B(31D)とでは、押さえ爪42A,42B,42C,42D及び停止位置X1,X2,X3,X4,X5の並び順が逆方向となっている。
より詳しくは、基部41の5辺のうち、押さえ爪42が設けられていない辺(以下、間欠部Kという)から、反回転方向に1つ目の辺に押さえ爪42Aが設けられている。また、間欠部Kから、反回転方向に2つ目の辺に押さえ爪42Bが設けられ、反回転方向に3つ目の辺に押さえ爪42Cが設けられ、反回転方向に4つ目の辺に押さえ爪42Dが設けられている。
そして、押さえ爪42が第1停止位置X1(押さえ位置)に停止した場合に、該押さえ爪42の延出方向と、軸部40が対向する積層台29(積層体4)の辺αとが平面視で直交した状態となる。
また、各保持部材31において、1つの押さえ爪42が第1停止位置X1に停止している場合には、他の3つの押さえ爪42が平面視で積層体4と重ならない位置に停止するように構成されている。つまり、押さえ爪42が第2停止位置X2〜第5停止位置X5にある場合には、該押さえ爪42は平面視で積層体4と重ならない状態となる。
従って、積層台29(積層体4)上に載置されたシート体を押さえる場合には、該シート体のコーナー部近傍において該コーナー部を構成する直交する2辺α,βのうちの一方の辺αを、第1停止位置X1に停止した1つの押さえ爪42により押さえることとなる。
また、軸部40が上下動することにより、上下方向における押さえ爪42の位置が、積層体4から上方へ離間した離間位置(図4参照)と、積層体4に当接可能な当接位置(図5参照)とに変位可能となる。尚、図4〜図12においては、積層台29に積層されたシート体の相互の間隔をあけ、積層体4を簡素化して図示している。
そして、第1停止位置X1にて積層体4を押さえていた押さえ爪42を第2停止位置X2へ移動させる際には、該押さえ爪42を積層体4から若干浮き上がらせた状態で、第1停止位置X1から第2停止位置X2へと旋回移動させることとなる。
本実施形態では、積層体4の最上面(積層開始時には積層台29上)に載置されたシート体の種類に応じて、積層体4を押さえる押さえ爪42A,42B,42C,42Dの種類が入れ替わる構成となっている。
より詳しくは、積層体4の最上面に載置されたシート体が負極箔1である場合には、4つの押さえ爪42A〜42Dのうち、押さえ爪42Aが使用される。以下、「押さえ爪42A」を「負極押さえ爪42A」という。
積層体4の最上面に載置されたシート体が、負極箔1の上側に積層されるセパレータ2である場合には、4つの押さえ爪42A〜42Dのうち、押さえ爪42Bが使用される。以下、「押さえ爪42B」を「負極上セパレータ押さえ爪42B」という。
積層体4の最上面に載置されたシート体が正極箔3である場合には、4つの押さえ爪42A〜42Dのうち、押さえ爪42Cが使用される。以下、「押さえ爪42C」を「正極押さえ爪42C」という。
積層体4の最上面に載置されたシート体が、正極箔3の上側に積層されるセパレータ2である場合には、4つの押さえ爪42A〜42Dのうち、押さえ爪42Dが使用される。以下、「押さえ爪42D」を「正極上セパレータ押さえ爪42D」という。
次に積層装置5による積層体4の積層手順について説明する。本実施形態では、負極箔1を積層する負極箔積層工程、その上にセパレータ2を積層する第1セパレータ積層工程、その上に正極箔3を積層する正極箔積層工程、その上にセパレータ2を積層する第2セパレータ積層工程を、この順序で所定回数繰り返すことで積層体4が製造される。
以下、積層作業中(既に積層台29上に1枚以上のシート体が積層され、積層体4が存在している場合)を例に、搬送装置12及び保持機構30の動作態様について図4〜図12を参照して詳しく説明する。ここでは、負極箔積層工程を例にして説明する。
負極箔積層工程が開始されると、先ず搬送装置12の搬送部15が電極箔供給ステージ7の上方位置へと水平移動する。搬送部15が電極箔供給ステージ7の上方位置に到達すると、吸着部17が下降動作を開始する。
より詳しくは、シリンダ16,22のロッド16a,22aが同期して突出動作を行う。これにより、吸着部17及び両シート押さえ部21が相対変位することなく一体となって下降する。
吸着部17が電極箔供給ステージ7上に供給された負極箔1の高さ位置まで下降すると、バキュームポンプがオン状態となる。これにより、吸着板19が負極箔1を吸着する。この際、両シート押さえ部21は、収容凹部17a内に収容された状態で維持されており、その下面が吸着板19の下面(吸着面)と略面一となっている。
負極箔1を吸着すると、吸着部17は上昇動作を開始する。より詳しくは、シリンダ16,22のロッド16a,22aが同期して没入動作を行う。これにより、吸着部17及び両シート押さえ部21が相対変位することなく一体となって上昇する。
負極箔1を吸着した吸着部17が所定の高さ位置まで上昇すると、搬送部15は積層ステージ8の積層台29の上方位置へと水平移動する(図4参照)。
搬送部15が積層台29の上方位置に到達すると、吸着部17が下降動作を開始する。より詳しくは、シリンダ16,22のロッド16a,22aが同期して突出動作を行う。これにより、吸着部17及び両シート押さえ部21が相対変位することなく一体となって下降する。
吸着部17が積層体4の最上面の高さ位置まで下降すると、負極箔1が積層体4上へ載置された状態となる(図5参照)。そして、吸着部17及び両シート押さえ部21は負極箔1を下方(積層体4)へ押さえ付けた状態で停止する。
この際、負極箔1の下方では、積層体4(セパレータ2)の各コーナー部を正極上セパレータ押さえ爪42Dが押さえた状態となっている。そのため、吸着部17の周縁部より外方へはみ出した負極箔1のはみ出し部分は、積層体4を押さえている正極上セパレータ押さえ爪42Dの上に載った状態となる(図5参照)。
負極箔1が積層体4上に載置され、吸着部17及び両シート押さえ部21により押さえ付けられた状態となると、バキュームポンプがオフ状態となる。これにより、吸着板19による吸引を停止して負極箔1の吸着を解除する。
続いて、両シート押さえ部21が負極箔1を押さえ付けた状態のまま、吸着部17だけがゆっくり上昇動作を開始する(図6参照)。
より詳しくは、サブシリンダ22のロッド22aを突出状態に維持したまま、メインシリンダ16のロッド16aの没入動作を行う。これにより、吸着部17と両シート押さえ部21とが相対変位して、吸着部17だけが負極箔1から離間し上昇する。そして、吸着部17は所定の高さ位置に達するまで、後述する搬送部15の水平移動中においても、ゆっくりとした速度で上昇動作を続ける。
同時に、両シート押さえ部21により負極箔1を押さえ付けた状態のまま、押さえ爪42の入替動作を実行する。
より詳しくは、先ず保持部材31(軸部40)が上昇する。これにより、各押さえ爪42が所定の高さ位置まで上昇する。第1停止位置X1(押さえ位置)においては正極上セパレータ押さえ爪42Dが積層体4の上面(セパレータ2)から若干浮き上がった状態となり、その上に載った負極箔1の縁部が持ち上げられた状態となる(図7参照)。
押さえ爪42が所定の高さ位置まで上昇すると、軸部40が所定の一方向(例えば保持部材31Aでは反時計回り方向、保持部材31Dでは時計回り方向)に回転し、各押さえ爪42が所定の高さ位置で水平方向に旋回移動する。
これにより、第1停止位置X1においては、正極上セパレータ押さえ爪42Dが積層体4の上面を擦ることなく、積層体4上から退避すると共に、それまで正極上セパレータ押さえ爪42Dの上に載っていた負極箔1の縁部が真っ直ぐに延び、積層体4の上面に重なり合った状態となる(図8参照)。
尚、積層作業中(2順目以降)の負極箔積層工程において、正極上セパレータ押さえ爪42Dは、第1停止位置X1から第2停止位置X2へと旋回移動した後、第2停止位置X2に停止することなく、続けて第3停止位置X3へと旋回移動する。
つまり、正極上セパレータ押さえ爪42Dが第1停止位置X1から旋回移動する際には、各押さえ爪42が72°旋回移動した位置で停止することなく、さらに72°加えた144°旋回移動することとなる。
これにより、間欠部Kが第5停止位置X5から第1停止位置X1へと旋回移動した後、第1停止位置X1に停止することなく、続けて第2停止位置X2へと旋回移動することとなる。
そして、間欠部Kと入れ替わるように、第1停止位置X1には、負極押さえ爪42Aが旋回移動してくることとなる。但し、積層開始前の第1停止位置X1には、保持部材31の間欠部Kが停止した状態となっており、積層開始時(1順目)の負極箔積層工程においては、各押さえ爪42が72°旋回移動するだけで、負極押さえ爪42Aが第1停止位置X1へ旋回移動してくる。
負極押さえ爪42Aが第1停止位置X1へ旋回移動したところで、各押さえ爪42の旋回動作が停止する(図9参照)。
その後、保持部材31(軸部40)が下降する。これにより、第1停止位置X1においては、負極押さえ爪42Aが、負極箔1上方に離間した離間位置から、負極箔1に当接可能な当接位置へと変位する。そして、負極箔1の四隅の各コーナー部近傍が負極押さえ爪42Aにより押さえられた状態となる(図10参照)。
積層体4(負極箔1)が負極押さえ爪42Aにより押さえられた状態となると、両シート押さえ部21の上昇動作を開始する(図11参照)。より詳しくは、サブシリンダ22のロッド22aの没入動作を行う。これにより、両シート押さえ部21が積層体4から離間し上昇する。
そして、両シート押さえ部21が積層体4から僅かに離間した後、すぐに搬送部15の水平移動動作が開始され(図12参照)、第1セパレータ積層工程へと移行する。尚、シート押さえ部21は、搬送部15の水平移動中に、吸着部17の収容凹部17a内に収容された状態となり、その後は、吸着部17と共に所定の高さ位置に達するまで、ゆっくりとした速度で上昇動作を続ける。
以降同様に、上記各種積層工程を所定回数繰り返すことで、下から順に負極箔1、セパレータ2、正極箔3、セパレータ2が繰り返し積み上げられた積層体4を得ることができる。
そして、所定の第2セパレータ積層工程が終了し、積層体4が完成した場合には、積層体4の取出し作業を行う。尚、この際には、他の場合と同様、正極上セパレータ押さえ爪42Dを第1停止位置X1から所定の一方向へ72°旋回移動させる。
つまり、第1停止位置X1に間欠部Kが旋回移動してきた状態で、各保持部材31の動作を停止させる。かかる状態で、図示しない取出装置により、完成した積層体4を積層台29から取り出すこととなる。
尚、上記では、積層作業中を例に搬送装置12及び保持機構30の動作態様について詳しく説明したが、積層台29上にシート体が1枚も積層されておらず、積層台29上に直接、負極箔1が載置される積層開始時においては、第1停止位置X1に押さえ爪42が停止していないため、本発明に係る搬送装置12及び保持機構30の主要な動作態様は以下のようになる。
積層台29の上に吸着部17により新たに負極箔1を載置した場合においては、該負極箔1をシート押さえ部21により押さえた状態で、該負極箔1から吸着部17を離間させる動作、並びに、押さえ爪42により該負極箔1を押さえる動作を実行し、該押さえ爪42による押さえ動作の終了後に該負極箔1からシート押さえ部21を離間させる動作を実行する。
以上詳述したように、本実施形態によれば、吸着部17に対し相対変位可能に設けられたシート押さえ部21を備えている。
シート押さえ部21を備えることにより、該シート押さえ部21がシート体を押さえている間に、吸着部17の上昇動作、並びに、押さえ爪42の入替動作を同時期に実行することができる。
つまり、吸着部17はシート体を載置した後、押さえ爪42の入替動作の終了を待つことなく、すぐに上昇動作を開始することができる。吸着部17の上昇動作の開始タイミングを早めることで、吸着部17の上昇速度を速めることなく、生産タクトを短縮することができる。結果として、生産性の向上を図ることができる。
一方、押さえ爪42の入替動作が終了するまで、シート押さえ部21はシート体を押さえ続けているため、シート体の位置ずれ等が発生するおそれも少ない。
また、吸着部17の上昇速度を速める必要もないため、負圧の発生等を抑制することができる。結果として、シート体の折れ曲がり等の発生を抑制し、積層体4の品質低下を抑制することができる。
さらに、本実施形態では、シート押さえ部21は、平面視で吸着部17の水平移動方向(図3左右方向)と直交する直交方向(図3上下方向)における形成範囲が、少なくとも前記直交方向における押さえ爪42の動作範囲W1と重ならない位置に設けられている。
これにより、吸着部17が水平移動する際のシート押さえ部21の移動経路上に押さえ爪42が存在しないこととなる。従って、押さえ爪42の干渉を受けることなく、シート押さえ部21を僅かに上昇させた後、すぐに吸着部17の水平移動動作を開始することができる。結果として、生産タクトをさらに短縮し、さらなる生産性の向上を図ることができる。
加えて、本実施形態では、シート押さえ部21が、平面視で吸着部17の水平移動方向(図3左右方向)における該吸着部17の形成範囲W2内かつ水平移動方向と直交する直交方向(図3上下方向)における該吸着部17の形成範囲W3内に設けられている。
これにより、本実施形態では、吸着部17の水平移動方向及びその直交方向におけるシート体の端縁部近傍まで吸着することが可能となる。従って、より広範囲でシート体を吸着することが可能となると共に、吸着部17からのシート体のはみ出し部分の面積を極力少なくすることができる。結果として、搬送時におけるシート体の脱落や折れ曲がり等を抑制し、品質の低下や生産性の低下を抑制することができる。
仮に吸着部17に代えて、左右両シート押さえ部21間の左右範囲内(図3参照)に平面視略矩形状の吸着部を設けた場合には、シート押さえ部21の形成範囲のみならず、シート押さえ部21が設けられた左右両側部全域においてシート体の端縁部近傍まで吸着できなくなると共に、吸着面積が大きく減少してしまう。
かかる場合、シート体の搬送過程において、吸着部17からのシート体のはみ出し部分が空気抵抗を受け、シート体が吸着部17から脱落等してしまうおそれがある。また、脱落には至らないものの、シート体が折れ曲がり、その状態で積層されてしまうおそれがある。結果として、品質の低下や生産性の低下を招くおそれがある。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、積層装置5により積層電池に係る積層体4が製造される構成となっているが、これに限らず、例えば積層装置5によって、リチウムイオンキャパシタや電解コンデンサ等に係る積層体を製造する構成としてもよい。
(b)上記実施形態に係る積層体4は、負極箔1、セパレータ2、正極箔3、セパレータ2がこの順序で、下から順に繰り返し積み上げられるようにして積層形成されているが、勿論、積層順序はこれに限定されるものではない。例えば、正極箔3、セパレータ2、負極箔1、セパレータ2の順序で、下から順に繰り返し積み上げられるようにしてもよい。
また、最下層にセパレータ2が位置する構成としてもよい。つまり、セパレータ2、負極箔1、セパレータ2、正極箔3の順序で、下から順に繰り返し積み上げられるようにしてもよいし、セパレータ2、正極箔3、セパレータ2、負極箔1の順序で、下から順に繰り返し積み上げられるようにしてもよい。
尚、シート体の積層順序を異ならせた場合には、軸部40の周方向に対する「負極押さえ爪42A」、「負極上セパレータ押さえ爪42B」、「正極押さえ爪42C」及び「正極上セパレータ押さえ爪42D」の配置順序も、該シート体の積層順序に従い異ならせることが好ましい。
(c)シート体としての電極箔1,3及びセパレータ2の材質や形状等は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、セパレータ2が多孔質樹脂フィルムにより構成されているが、絶縁性の不織布により構成してもよい。
また、正極活物質として、例えば、ニッケル酸リチウムやマンガン酸リチウム等、他のリチウム含有金属酸化物等を用いることとしてもよく、負極活物質として、例えば炭素質材料等を用いることとしてもよい。
また、上記実施形態では、負極箔1、セパレータ2、正極箔3をそれぞれ個別のシート体として積層台29へ搬送し載置する構成となっているが、これに限らず、例えば負極箔1(又は正極箔3)及びセパレータ2を重ね合わせたものを1つのシート体として積層台29へ搬送し載置する構成としてもよい。
(d)上記実施形態では、負極箔1及び正極箔3共通の電極箔供給ステージ7が設けられているが、それぞれ別の電極箔供給ステージが設けられる構成としてもよい。すなわち、負極箔供給ステージ及び正極箔供給ステージがそれぞれ別に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、各供給ステージ6,7に供給された各シート体を、1つの搬送装置12を用いて積層ステージ8へ搬送する構成となっているが、これに代えて、例えば各シート体にそれぞれ対応した複数の搬送装置を用意し、各搬送装置を用いて、積層ステージ8に対し各シート体を順次搬送し積層する構成としてもよい。
加えて、積層ステージ8(積層台29)がターンテーブル等の移動手段により前記複数の搬送装置に対応する位置へ順次移動していく構成としてもよい。
(e)保持機構30の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、保持部材31が4つの押さえ爪42A,42B,42C,42Dを備え、これら4つの押さえ爪42が90°の等間隔ではなく軸部40の周方向に偏在した構成となっている。これに代えて、複数の押さえ爪が等間隔で設けられた構成としてもよい。
押さえ爪42の数も4つに限定されるものではなく、1つの軸部40に対し1つ以上の押さえ爪が設けられていればよい。
また、上記実施形態では、積層台29(積層体4)の四隅のコーナー部に対応して4つの保持部材31A,31B,31C,31Dが設けられた構成となっているが、保持部材31の配置構成及び数はこれに限定されるものではなく、他の構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、軸部40を中心に押さえ爪42が旋回移動することにより、水平方向へ変位可能な構成となっているが、これに限らず、押さえ爪が水平方向に直線的にスライド変位する構成としてもよい。
(f)搬送手段の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、吸着部17及びシート押さえ部21を駆動する駆動手段として、流体圧シリンダ16,22が採用されているが、吸着部17及びシート押さえ部21に係る駆動手段はこれに限定されるものではない。例えばボールねじ及びサーボモータを組み合わせた機構など他の駆動手段を採用してもよい。
(g)吸着部の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、多孔質体からなる吸着板(多孔質吸着板)19を採用しているが、これに限らず、多孔式吸着板を採用してもよい。また、吸着板に代えて、複数の吸着パッドが配設された吸着部を採用してもよい。
(h)吸着板19の形状は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば上記実施形態では、押さえ爪42と干渉しないように、吸着部17の四隅にそれぞれ略円弧状の切欠き部27が形成された構成となっているが、これに代えて、直線状に切り欠いた切欠き部を採用してもよい。また、切欠き部を省略し、平面視略矩形状の吸着部を採用してもよい。
また、上記実施形態では、吸着部17の左右両側部に、シート押さえ部21が収容される収容凹部17aが形成されているが、これを省略した構成としてもよい。かかる場合、例えば平面視略矩形状の吸着部の外方位置にシート押さえ部21が独立して配置されることとなる。
(i)シート押さえ部21(搬送側押さえ部材)の数や形状、配置位置等は上記実施形態に限定されるものでなない。
例えば上記実施形態では、吸着部17の周縁部のうち、吸着部17の水平移動方向と直交する2辺に対応してシート押さえ部21が設けられているが、これに代えて又は加えて、吸着部17の水平移動方向と平行する2辺に対応してシート押さえ部を設けた構成としてもよい。また、吸着部17の四隅に対応する位置にそれぞれシート押さえ部を設けた構成としてもよい。
但し、押さえ爪42の干渉を受けることなく、シート押さえ部21を僅かに上昇させた後、すぐに吸着部17の水平移動動作を開始できるようにするためには、平面視で吸着部17の水平移動方向と直交する直交方向におけるシート押さえ部21の形成範囲が、少なくとも前記直交方向における押さえ爪42の動作範囲と重ならないようにすることが好ましい。
また、上記のように、吸着部17の平面視外方位置にシート押さえ部21を独立して配置した構成としてもよい。但し、吸着部17によってシート体の端縁部近傍まで吸着するためには、シート押さえ部21が、平面視で吸着部17の水平移動方向における該吸着部17の形成範囲W2内かつ水平移動方向と直交する直交方向における該吸着部17の形成範囲W3内に設けられていることが好ましい。
例えば吸着部17の外周縁部に形成された収容凹部17aに代えて、吸着部17の外周縁部よりも内方位置に上下に貫通する貫通孔を設け、該貫通孔にシート押さえ部を配置した構成としてもよい。
(j)シート押さえ部21の構成は上記実施形態に限定されるものではない。例えばシート押さえ部21が吸着機能(吸着手段)を備えた構成としてもよい。つまりシート押さえ部21を吸着部17と同様に構成してもよい。これにより、吸着部17に係る吸着面積の減少を補い、より広範囲でシート体を吸着することが可能となる。
(k)上記実施形態では、シート押さえ部21が吸着部17の収容凹部17a内に収容された状態において、その下面が吸着板19の下面と略面一となる構成となっている。これに限らず、シート押さえ部21が吸着部17の収容凹部17a内に収容された状態において、その下面が吸着板19の下面よりも上方に位置する構成としてもよい。
かかる場合、少なくとも吸着部17が積層体4上にシート体を載置した後、吸着部17が積層体4から離間する動作を開始する前段階に、シート押さえ部21が下降して積層体4上のシート体を押さえ付ける動作を実行することとなる。
(l)各種機構の動作タイミング、例えば吸着部17が積層体4上から上昇を開始するタイミング、シート押さえ部21が積層体4上のシート体を押さえるタイミング、吸着部17がシート体の吸着を解除するタイミング、押さえ爪42の入替動作を開始するタイミング、搬送部15が水平移動を開始するタイミングなどは、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば上記実施形態では、シート押さえ部21がシート体を押さえた後、吸着部17の上昇動作、及び、押さえ爪42の入替動作を同時に開始する構成となっているが、これに限らず、シート押さえ部21がシート体を押さえた後、吸着部17の上昇動作又は押さえ爪42の入替動作の一方を先に開始する構成としてもよい。
1…負極箔、2…セパレータ、3…正極箔、4…積層体、5…積層装置、6…セパレータ供給ステージ、7…電極箔供給ステージ、8…積層ステージ、12…搬送装置、15…搬送部、16…メイン流体圧シリンダ、16a…ロッド、17…吸着部、17a…収容凹部、19…吸着板、21…シート押さえ部、22…サブ流体圧シリンダ、22a…ロッド、29…積層台、30…保持機構、31…保持部材、42…押さえ爪。

Claims (5)

  1. 正極活物質の塗布された正極箔と、負極活物質の塗布された負極箔とが、絶縁性素材よりなるセパレータを介して交互に積層されてなる積層体を製造するための積層装置であって、
    前記正極箔、負極箔及びセパレータを積層していくための積層部と、
    所定の吸着部を有し、該吸着部によって前記正極箔、負極箔又はセパレータを含むシート体を吸着して前記積層部へと搬送し載置可能な搬送手段と、
    前記積層部に積層された積層体を押さえるための積層側押さえ部材と、
    前記吸着部に対し相対変位可能に設けられ、該吸着部により前記積層部又は前記積層体の上に載置されたシート体を押さえるための搬送側押さえ部材とを備え、
    少なくとも前記積層側押さえ部材により押さえている前記積層体の上に前記吸着部により新たにシート体を載置した場合において、前記新たに載置したシート体を前記搬送側押さえ部材により押さえた状態で、前記新たに載置したシート体から前記吸着部を離間させる動作、並びに、前記新たに載置したシート体の下で前記積層体を押さえている前記積層側押さえ部材を退避させかつ前記新たに載置したシート体の上から前記積層側押さえ部材により前記積層体を押さえる入替動作を実行し、該積層側押さえ部材による入替動作の終了後に前記新たに載置したシート体から前記搬送側押さえ部材を離間させる動作を実行可能としたことを特徴とする積層装置。
  2. 前記搬送側押さえ部材は、上下方向に視た平面視で前記吸着部の水平移動方向と直交する直交方向における形成範囲が、少なくとも前記直交方向における前記積層側押さえ部材の動作範囲と重ならない位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の積層装置。
  3. 前記搬送側押さえ部材は、上下方向に視た平面視で前記吸着部の水平移動方向における該吸着部の形成範囲内かつ前記水平移動方向と直交する直交方向における該吸着部の形成範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の積層装置。
  4. 前記搬送側押さえ部材が、前記シート体を吸着可能な吸着手段により構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の積層装置。
  5. 前記吸着部は、略平板状をなす吸着板であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の積層装置。
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