JP6584843B2 - 気流表示装置、気流表示方法及び建物の居住空間の設計方法 - Google Patents

気流表示装置、気流表示方法及び建物の居住空間の設計方法 Download PDF

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Description

本発明は、ユーザがより直感的に把握することができる建物内の気流を表示することができる気流表示装置及び気流表示方法に関する。
従来、建物内の空気の流れを三次元で表示するシステムが知られている。例えば、下記特許文献1に記載の空調環境モニタリングシステムは、室内における空調設備の空気吹出口からの空気流を三次元的に表示する。
特開2012−63055号公報
しかしながら、建物内の三次元で表示された空気の流れは情報量が多く、ユーザが直感的に把握するのは難しい。一方、二次元で表示するために、建物内の指定した一断面(例えば、床から高さ1mの平面断面)における空気の流れを表示する場合、当該断面上に存在する空気の流れだけを表示する、すなわち空気の流れの一部分だけを表示するにとどまることになる。すなわち、空気の流れが途中で途切れてしまい、空気の流れをユーザが直感的に把握するのは難しい。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものであり、ユーザがより直感的に把握することができる建物内の気流を表示することができる気流表示装置及び気流表示方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、気流表示装置は、建物内を複数の小立体に分割した各当該小立体における風向及び風速に関する風情報を取得する風情報取得手段と、建物内における一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小立体それぞれの風情報に基づいて、当該位置に関連付けられた気流に関する単位気流情報を算出する気流情報算出手段と、一の平面上の複数の所定位置について気流情報算出手段によって算出された複数の単位気流情報を、二次元に表示する気流情報表示手段とを備える。係る構成を採れば、建物内において一の平面の垂直方向に複数存在する気流情報が集約され、集約された気流情報が二次元に表示されるため、ユーザは建物内の気流を直感的に把握することができる。また、一の平面の垂直方向に連なる複数の小立体それぞれの風情報に基づいて気流情報が算出されるため、建物内の複数の小立体の風情報が反映されており、それゆえに建物内の気流を表示することができる。
また、本発明の気流表示装置において、気流情報算出手段は、単位気流情報を、複数の小立体それぞれの風情報のうち最大の風速を含む風情報に基づいて算出することとしてもよい。係る構成を採れば、表示される気流情報は、一の平面の垂直方向の最大の風速に基づいているため、ユーザは一の平面の垂直方向の最大の風速に基づいたより正確な気流を直感的に把握することができる。
また、本発明の気流表示装置において、気流情報算出手段は、単位気流情報を、複数の小立体それぞれの風情報の風速の積算値に基づいて算出することとしてもよい。係る構成を採れば、表示される気流情報は、一の平面の垂直方向の風速の積算値に基づいているため、ユーザは一の平面の垂直方向の風速の積算値に基づいたより正確な気流を直感的に把握することができる。
また、本発明の気流表示装置において、気流情報算出手段は、単位気流情報を、複数の小立体それぞれの風情報の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいて算出することとしてもよい。係る構成を採れば、表示される気流情報は、一の平面の垂直方向の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいているため、ユーザは一の平面の垂直方向の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいたより正確な気流を直感的に把握することができる。
また、本発明の気流表示装置において、建物内の構造配置に関する建物情報を取得する建物情報取得手段をさらに備え、気流情報表示手段は、建物情報取得手段によって取得された建物情報が示す建物内の構造配置を二次元に表示すると共に、単位気流情報を重ね合わせて表示することとしてもよい。係る構成を採れば、例えば、建物内の壁、間仕切り、床、階段等の配置と共に気流を示す気流情報が表示されるため、ユーザはより直感的に建物内の気流を把握することができる。
また、本発明の気流表示装置において、気流情報表示手段は、建物内で合流しない2つ以上の気流をそれぞれ異なる表示形式で表示することとしてもよい。係る構成を採れば、ユーザは建物内で合流しない気流を容易に把握することができる。
また、本発明の気流表示装置において、気流情報表示手段は、単位気流情報を、当該単位気流情報に基づいた表示形式にて表示する、又は、気流の出発点からの距離に基づいた表示形式にて表示することとしてもよい。係る構成を採れば、例えば、単位気流情報を、当該単位気流情報に基づいた表示形式にて表示することで、ユーザは気流の各位置での風向や風速を容易に把握することができ、気流のイメージを容易かつ正確につかむことができる。また例えば、単位気流情報を、気流の出発点からの距離に基づいた表示形式にて表示することで、ユーザは空気の到達範囲を容易かつ正確に把握することができる。
ところで、本発明は、上記のように気流表示装置の発明として記述できる他に、以下のように気流表示方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
即ち、本発明に係る気流表示方法は、気流表示装置により実行される気流表示方法であって、建物内を複数の小立体に分割した各当該小立体における風向及び風速に関する風情報を取得する風情報取得ステップと、建物内における一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小立体それぞれの風情報に基づいて、当該位置に関連付けられた気流に関する単位気流情報を算出する気流情報算出ステップと、一の平面上の複数の所定位置について気流情報算出ステップにおいて算出された複数の単位気流情報を、二次元に表示する気流情報表示ステップと、を含む。
本発明によれば、ユーザがより直感的に把握することができる建物内の気流を表示することができる。
本発明の実施形態に係る気流表示装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る気流表示装置のハードウェア構成を示す図である。 複数の小直方体に分割された建物内の三次元空間を示す図である。 風情報格納部に格納されたテーブルの一例を示す図である。 建物内の一の平面と交わる各小直方体を基点として垂直方向に連なる複数の小直方体を示す図である。 気流情報格納部に格納されたテーブルの一例を示す図である。 建物内の一の平面上に投影された気流の表示例(その1)を示す図である。 建物内の一の平面上に投影された気流の表示例(その2)を示す図である。 建物内の一の平面上に投影された気流の表示例(その3)を示す図である。 建物内の一の平面上に投影された気流の表示例(その4)を示す図である。 建物内の一の平面上に投影された気流の表示例(その5)を示す図である。 建物内の一の平面上に投影された気流の表示例(その6)を示す図である。 本発明の実施形態に係る気流表示装置で実行される処理(気流表示方法)を示すフローチャートである。
以下、図面とともに本発明による気流表示装置及び気流表示方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る気流表示装置1の機能ブロック図である。気流表示装置1は、所定の建物内の空気の流れである気流を表示する装置である。より具体的には、気流表示装置1は、三次元空間における所定の建物内の気流を、所定の二次元平面に投影して表示する装置である。所定の建物や所定の二次元平面は、ユーザが入力及び設定してもよいし、予め設定されていてもよい。二次元平面は、(地平面等に平行な)水平面であってもよいし、水平面と直交する垂直面であってもよいし、地平面等に対して任意の角度をなす平面であってよい。本実施形態において、所定の建物は、所定の建物内の所定の部屋や、所定の建物内の所定の一部空間に置き換えてもよい。三次元空間における気流を二次元平面に投影して表示するとは、三次元空間における気流に関する情報をできるだけ損なうことなく、ユーザがより直感的に把握することができるよう、二次元平面にて当該気流を表示することである。
図1に示す通り、気流表示装置1は、入力部10(建物情報取得手段)、風情報算出部11、風情報格納部12、風情報取得部13(風情報取得手段)、気流情報算出部14(気流情報算出手段)、気流情報格納部15、及び、気流情報表示部16(気流情報表示手段)を含んで構成される。
気流表示装置1は、CPU等のハードウェアから構成されているものである。図2は、気流表示装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に示される気流表示装置1は、物理的には、図2に示すように、CPU100、主記憶装置であるRAM101及びROM102、ディスプレイ等の入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105などを含むコンピュータシステムとして構成されている。
図1に示す気流表示装置1の各機能ブロックの機能は、図2に示すCPU100、RAM101等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェアを読み込ませることにより、CPU100の制御のもとで入出力装置103、通信モジュール104、及び補助記憶装置105を動作させるとともに、RAM101におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
以下、図1に示す気流表示装置1の各機能ブロックについて説明する。
入力部10は、ユーザから入出力装置103等を介して、又は、ネットワークで接続された他のコンピュータ装置等から通信モジュール104を介して、入力データを入力(取得)する。入力部10は、入力した入力データを、後述の風情報算出部11、気流情報算出部14及び気流情報表示部16に出力する。
入力データには、後述の風情報算出部11による算出で必要となるデータが含まれる。例えば、入力データには、対象とする建物の建物情報、当該建物周辺の気象データ、当該建物周辺に位置する建物の建物情報、及び当該算出での算出条件等が含まれる。建物情報には、例えば、建物設計に関するデータ、建物内の構造配置に関するデータ、間取りに関するデータ、(窓等の)開口部に関するデータ、及び、緯度経度など建物の位置情報に関するデータが含まれる。気象データには、例えば、気象庁等が提供する年間気象データや、季節に関するデータ、時刻に関するデータ、並びに、屋外(対象とする建物周辺)の外気の風向及び風速に関するデータが含まれる。算出条件には、例えば、後述の小直方体(小立体)の大きさ(横幅、奥行き及び高さ)に関するデータ、及び、算出に利用する算出アルゴリズムに関するデータが含まれる。
入力データには、後述の気流情報算出部14による算出で必要となる(ユーザが指定した)一の平面に関するデータや、算出対象とする小直方体の指定に関するデータも含まれてもよい。また、入力データには、後述の気流情報表示部16による表示で必要となるデータも含まれてもよい。
風情報算出部11は、入力部10によって入力された入力データに基づいて、対象とする建物内の三次元空間を複数の小直方体(小立体、三次元メッシュ)に分割した各当該小直方体における風向及び風速に関する風情報を算出する。図3は、複数の小直方体に分割された建物内の三次元空間を示す図である。図3では、わかりやすく省略した表記としており、建物内の三次元空間の一部を小直方体で分割している。図3では、建物内の三次元空間の一部が、地平面方向に4個、鉛直方向に5段の計20個の小直方体によって分割されている。小直方体の大きさは一律であってもよいし、一律でなくてもよい。また、小直方体の大きさは予め設定されていてもよいし、入力部10によって入力された入力データに含まれる小直方体の大きさに関するデータに基づいて設定してもよい。
小直方体での風向及び風速に関する風情報とは、小直方体である三次元空間内における風向及び風速を代表する風向及び風速を示す情報であって、例えば、風向をベクトルの向きで表現し、風速をベクトルの長さで表現した三次元ベクトルに関する情報である。
風情報算出部11は、各小直方体での風情報を、入力部10によって入力された入力データに含まれる、対象とする建物の建物情報、気象データ、当該建物周辺に位置する建物の建物情報、及び、算出条件等の少なくとも一つ以上に基づいて算出する。例えば、風情報算出部11は、CFD(Computational Fluid Dynamics:数値流体力学)に基づく既存技術により建物内の各小直方体での風情報を算出する。風情報算出部11は、算出した風情報を、後述の風情報格納部12及び風情報取得部13に出力する。なお、風情報算出部11において、空気の温度、密度、粘度、及び空気以外の不純物の濃度等の要素の影響を考慮して風情報を算出するようにもよい。
風情報格納部12は、風情報算出部11から入力された風情報を格納する。図4は、風情報格納部12によって格納されたテーブルの一例を示す図である。図4に示すテーブル例では、小直方体を一意に識別する識別情報である「小直方体ID」と、建物内の三次元空間における当該小直方体の位置(例えば、三次元空間での座標)を示す「小直方***置」と、当該小直方体での風向及び風速(例えば、上述の、風向をベクトルの向きで表現し、風速をベクトルの長さで表現した三次元ベクトル。図4のテーブル例では原点を始点としたベクトル表記)とが関連付いて格納されている。
風情報取得部13は、建物内の三次元空間を複数の小直方体に分割した各当該小直方体における風向及び風速に関する風情報を取得する。具体的に、風情報取得部13は、風情報算出部11から入力された風情報を取得する、風情報格納部12によって格納された風情報を取得する、又は、ネットワークで接続された他のコンピュータ装置から風得情報を取得する。風情報取得部13は、取得した風情報を後述の気流情報算出部14及び気流情報表示部16に出力する。
気流情報算出部14は、建物内又は(建物外も含む)三次元空間における一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる(存在する)複数の小直方体(全ての小直方体ではなく一部の小直方体でもよい)それぞれの風情報に基づいて、当該位置に関連付けられた気流に関する単位気流情報を算出する。例えば、気流情報算出部14は、建物内の一の平面と交わる(あるいは接する)各小直方体における単位気流情報を、当該小直方体を基点として当該一の平面の垂直方向に連なる複数の小直方体それぞれの風情報に基づいて算出する。気流情報算出部14は、一の平面に関するデータを、入力部10又はユーザから入出力装置103を介して取得する。また、一の平面に関するデータは予め設定されていてもよい。一の平面の具体例としては、地平面と平行で、地平面から高さ1.2mに位置する平面が挙げられる。一の平面は、地平面と平行であることに限られず、三次元空間におけるあらゆる平面であってもよい。本実施形態では、一の平面の具体例として、建物内の平面Sを用いて説明するが、建物外の一の平面であってもよい。また、本実施形態では、一の平面上の所定位置を、平面Sと基点である小直方体とが交わる領域に含まれる点として説明しているが、これに限るものではない。例えば、一の平面上の所定位置を、一の平面上の任意の点としてもよいし、一の平面上の任意の面積を持った領域としてもよい。
図5は、建物内の一の平面と交わる各小直方体を基点として垂直方向に連なる複数の小直方体を示す図である。図5において、平面Sは、一の平面を示す。また、小直方体C3は、建物内の一の平面と交わる(小直方体を分断する)小直方体の一例を示す。また、小直方体C2及びC4〜C6は、小直方体C3を基点として平面Sの垂直方向に連なる複数の小直方体を示す。気流情報算出部14は、小直方体C3における気流に関する単位気流情報を、小直方体C2及びC4〜C6(本実施形態では説明の便宜上、これら4つの小直方体で説明するが、実際は垂直方向に連なる小直方体全てを指す)の何れか一つ以上(あるいはユーザが指定した任意の数)のそれぞれの風情報に基づいて算出する。
気流情報算出部14は、単位気流情報を、一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小直方体それぞれの風情報のうち最大の風速を含む風情報に基づいて算出してもよい。例えば、気流情報算出部14は、単位気流情報を、当該小直方体を基点として一の平面の垂直方向に連なる複数の小直方体それぞれの風情報のうち最大の風速を含む風情報に基づいて算出する。例えば、図5において、気流情報算出部14は、小直方体C3における単位気流情報を、風情報取得部13から入力された小直方体C2及びC4〜C6のそれぞれの風情報のうち、最大の風速を含む風情報に基づいて算出する。より具体的な例として、気流情報算出部14は、小直方体C3における単位気流情報を、小直方体C2及びC4〜C6のそれぞれの風情報のうち、最大の風速を含む風情報に設定する。
また、気流情報算出部14は、単位気流情報を、一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小立体それぞれの風情報の風速の積算値に基づいて算出してもよい。例えば、気流情報算出部14は、単位気流情報を、当該小直方体を基点として当該一の平面の垂直方向に連なる複数の小直方体それぞれの風情報の風速の積算値に基づいて算出する。例えば、図5において、気流情報算出部14は、小直方体C3における単位気流情報を、風情報取得部13から入力された小直方体C2及びC4〜C6のそれぞれの風情報の風速の積算値に基づいて算出する。より具体的な例として、気流情報算出部14は、小直方体C3における単位気流情報を、小直方体C2及びC4〜C6のそれぞれの風情報の風速の積算値に設定する。
また、気流情報算出部14は、単位気流情報を、一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小立体それぞれの風情報の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいて算出してもよい。例えば、気流情報算出部14は、単位気流情報を、当該小直方体を基点として当該一の平面の垂直方向に連なる複数の小直方体それぞれの風情報の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいて算出する。例えば、図5において、気流情報算出部14は、小直方体C3における単位気流情報を、風情報取得部13から入力された小直方体C2及びC4〜C6のそれぞれの風情報の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいて算出する。より具体的な例として、気流情報算出部14は、小直方体C3における単位気流情報を、小直方体C2及びC4〜C6のそれぞれの風情報の風向及び風速から成るベクトルの積算値に設定する。
気流情報算出部14は、平面Sと交わる全ての小直方体における単位気流情報を、上述の算出方法により算出する。気流情報算出部14は、算出した各小直方体における単位気流情報を、後述の気流情報格納部15及び気流情報表示部16に出力する。
気流情報格納部15は、気流情報算出部14から入力された各小直方体における単位気流情報を格納する。図6は、気流情報格納部15によって格納されたテーブルの一例を示す図である。図6に示すテーブル例では、各小直方体の平面S上の位置(例えば、二次元平面での座標)を示す「平面位置」と、当該小直方体における単位気流情報である風向及び風速(例えば、上述の、風向をベクトルの向きで表現し、風速をベクトルの長さで表現した三次元ベクトル)とが関連付いて格納されている。
気流情報表示部16は、一の平面上の複数の所定位置について気流情報算出部14によって算出された複数の単位気流情報を、二次元に表示する。例えば、気流情報表示部16は、気流情報算出部14によって算出された一の平面と交わる各小直方体の単位気流情報に基づいた当該一の平面上に投影された気流を示す気流情報を表示する。例えば、気流情報表示部16は、気流情報算出部14から入力された各小直方体における単位気流情報、又は、気流情報格納部15によって格納された各小直方体における単位気流情報のうち、所定の条件を満たした単位気流情報を備える小直方体が平面Sと交わる部分を色付けした気流情報を表示する。所定の条件とは、例えば、単位気流情報に含まれる風速が所定の閾値以上であること、単位気流情報に含まれる風速の積算値が所定の閾値以上であること、又は、単位気流情報に含まれるベクトル(積算値)の大きさ所定の閾置以上であることなどである。気流情報表示部16は、入力部10により入力された入力データに含まれる建物情報が示す建物内の構造配置を二次元に表示すると共に、単位気流情報を重ね合わせて表示してもよい。
図7及び図8は、気流情報表示部16による建物内の平面S上の気流情報の表示例を示す図である。図7では、平面Sにおいて、建物内の構造配置である開口部W1及び開口部W2が表示されると共に、開口部W1から開口部W2までの気流が色づけされた直方体として表示されている。同様に、図8では、平面Sにおいて、建物内の構造配置である開口部W1、開口部W2及び開口部W3が表示されると共に、開口部W1から開口部W2及び開口部W3までの気流が色づけされた直方体として表示されている。なお、本実施形態では、建物内の構造配置として開口部を表示する例を挙げているが、開口部以外に、壁、間仕切り、床、階段、吹き抜け、ドア等を表示してもよい。
気流情報表示部16は、建物内で合流しない2つ以上の気流をそれぞれ異なる表示形式で表示してもよい。図9は、気流情報表示部16による建物内の平面S上の合流しない2つの気流を示す気流情報の表示例を示す図である。図9に示す通り、開口部W1から開口部W2及び開口部W3までの気流と、開口部W4から開口部W5までの気流とは、異なる色付けで表示されている。
気流情報表示部16は、単位気流情報を、当該単位気流情報に基づいた表示形式にて表示してもよい。図10及び図11は、気流情報表示部16による建物内の平面S上の気流情報の表示例を示す図である。図10に示す通り、単位気流情報は、当該単位気流情報に含まれる風向及び風速を示す三次元ベクトルを平面S上に射影した二次元ベクトルで表示されている。また、図11に示す通り、単位気流情報は、当該単位気流情報に含まれる風速の大きさに基づく濃淡(風速が大きいほど濃くなる)にて色づけされた直方体で表示されている。
気流情報表示部16は、単位気流情報を、気流の出発点からの距離に基づいた表示形式にて表示してもよい。図12は、気流情報表示部16による建物内の平面S上の気流情報の表示例を示す図である。図12に示す通り、気流情報は、気流の出発点からの距離に基づく濃淡(距離が遠くなるほど淡くなる)にて色づけされた直方体で表示されている。
続いて、図13に示すフローチャート図を用いて、本実施形態に係る気流表示装置1における気流表示方法の処理について説明する。
まず、入力部10により、入力データが入力される(ステップS1)。次に、風情報算出部11により、建物内が小直方体に分割され(ステップS2)、S1にて入力された入力データに基づいて、各直方体の風情報が算出される(ステップS3)。次に、風情報取得部13により、S3にて算出された各直方体の風情報が取得される(ステップS4、風情報取得ステップ)。次に、気流情報算出部14により、平面S(指定された平面)と交わる各直方体における単位気流情報が算出される(ステップS5、気流情報算出ステップ)。次に、気流情報表示部16により、平面S上の気流情報が表示される(ステップS6、気流情報表示ステップ)。
次に、本実施形態のように構成された気流表示装置1の作用効果について説明する。
本実施形態の気流表示装置1によれば、建物内を複数の小直方体に分割した各当該小直方体における風向及び風速に関する風情報を取得する風情報取得部13と、建物内における平面S上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小直方体それぞれの風情報に基づいて、当該位置に関連付けられた気流に関する単位気流情報を算出する気流情報算出部14と、平面S上の複数の所定位置について気流情報算出部14によって算出された複数の単位気流情報を、二次元に表示する気流情報表示部16とを備える。係る構成を採れば、建物内において平面Sの垂直方向に複数存在する気流情報が集約され、集約された気流情報が建物内の平面S(二次元)上に表示されるため、ユーザは建物内の気流を直感的に把握することができる。また、平面Sの垂直方向に連なる複数の小直方体それぞれの風情報に基づいて気流情報が算出されるため、建物内の複数の小直方体の風情報が反映されており、それゆえに建物内の(連続した)気流を表示することができる。
また、本実施形態の気流表示装置1によれば、気流情報算出部14は、単位気流情報を、複数の小直方体それぞれの風情報のうち最大の風速を含む風情報に基づいて算出することとしてもよい。係る構成を採れば、表示される平面Sの気流情報は、平面Sの垂直方向の最大の風速に基づいているため、ユーザは平面Sの垂直方向の最大の風速に基づいたより正確な気流を直感的に把握することができる。
また、本実施形態の気流表示装置1によれば、気流情報算出部14は、単位気流情報を、複数の小直方体それぞれの風情報の風速の積算値に基づいて算出することとしてもよい。係る構成を採れば、表示される平面Sの気流情報は、平面Sの垂直方向の風速の積算値に基づいているため、ユーザは平面Sの垂直方向の風速の積算値に基づいたより正確な気流を直感的に把握することができる。
また、本実施形態の気流表示装置1によれば、気流情報算出部14は、単位気流情報を、複数の小直方体それぞれの風情報の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいて算出することとしてもよい。係る構成を採れば、表示される平面Sの気流情報は、平面Sの垂直方向の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいているため、ユーザは平面Sの垂直方向の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいたより正確な気流を直感的に把握することができる。
また、本実施形態の気流表示装置1によれば、建物内の構造配置に関する建物情報を取得する入力部10をさらに備え、気流情報表示部16は、入力部10によって取得された建物情報が示す建物内の構造配置を二次元に表示すると共に、単位気流情報を重ね合わせて表示することとしてもよい。係る構成を採れば、例えば、建物内の壁、間仕切り、床、階段等の配置と共に気流を示す気流情報が表示されるため、ユーザはより直感的に建物内の気流を把握することができる。
また、本実施形態の気流表示装置1によれば、気流情報表示部16は、建物内で合流しない2つ以上の気流をそれぞれ異なる表示形式で表示することとしてもよい。係る構成を採れば、ユーザは建物内で合流しない気流を容易に把握することができる。
また、本実施形態の気流表示装置1によれば、気流情報表示部16は、単位気流情報を、当該単位気流情報に基づいた表示形式にて表示する、又は、気流の出発点からの距離に基づいた表示形式にて表示することとしてもよい。係る構成を採れば、例えば、単位気流情報を、当該単位気流情報に基づいた表示形式にて表示することで、ユーザは気流の各位置での風向や風速を容易に把握することができ、気流のイメージを容易かつ正確につかむことができる。また例えば、単位気流情報を、気流の出発点からの距離に基づいた表示形式にて表示することで、ユーザは空気の到達範囲を容易かつ正確に把握することができる。
以上の通り、本実施形態の気流表示装置1によれば、建物内部における三次元の空気の流れを二次元で表示することができるため、ユーザがより直感的に把握することができる建物内の連続した気流を表示することができる。また、例えば、建物の開口部位置が平面S(一断面)内にない場合にも空気のつながりが途中で途切れることがなく、ユーザは、建物に出入りする空気の流れを視覚的に把握することができる。これらにより,例えばユーザは、居住空間の設計時に、気流表示装置1によって表示された気流に基づいて、開口部位置計画に反映して、より快適な居住空間を提供することができる。
1…気流表示装置、10…入力部、11…風情報算出部、12…風情報格納部、13…風情報取得部、14…気流情報算出部、15…気流情報格納部、16…気流情報表示部、100…CPU、101…RAM、102…ROM、103…入出力装置、104…通信モジュール、105…補助記憶装置、C2〜C6…小直方体、S…平面、W1〜W5…開口部。

Claims (12)

  1. 建物内を複数の小立体に分割した各当該小立体における風向及び風速に関する風情報を取得する風情報取得手段と、
    前記建物内における一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小立体それぞれの前記風情報に基づいて、当該位置に関連付けられた気流に関する単位気流情報を算出する気流情報算出手段と、
    前記一の平面上の複数の所定位置について前記気流情報算出手段によって算出された複数の前記単位気流情報を、二次元に表示する気流情報表示手段と、
    を備える気流表示装置。
  2. 前記気流情報算出手段は、前記単位気流情報を、前記複数の小立体それぞれの前記風情報のうち最大の風速を含む前記風情報に基づいて算出する、
    請求項1に記載の気流表示装置。
  3. 前記気流情報表示手段は、前記風速の最大値が所定の閾値以上となる前記単位気流情報を表示する、
    請求項2に記載の気流表示装置。
  4. 前記気流情報算出手段は、前記単位気流情報を、前記複数の小立体それぞれの前記風情報の風速の積算値に基づいて算出する、
    請求項1に記載の気流表示装置。
  5. 前記気流情報表示手段は、前記風速の積算値が所定の閾値以上となる前記単位気流情報を表示する、
    請求項4に記載の気流表示装置。
  6. 前記気流情報算出手段は、前記単位気流情報を、前記複数の小立体それぞれの前記風情報の風向及び風速から成るベクトルの積算値に基づいて算出する、
    請求項1に記載の気流表示装置。
  7. 前記気流情報表示手段は、前記ベクトルの積算値が所定の閾値以上となる前記単位気流情報を表示する、
    請求項6に記載の気流表示装置。
  8. 前記建物内の構造配置に関する建物情報を取得する建物情報取得手段をさらに備え、
    前記気流情報表示手段は、前記建物情報取得手段によって取得された建物情報が示す建物内の構造配置を二次元に表示すると共に、前記単位気流情報を重ね合わせて表示する、
    請求項1〜の何れか一項に記載の気流表示装置。
  9. 前記気流情報表示手段は、前記建物内で合流しない2つ以上の気流をそれぞれ異なる表示形式で表示する、
    請求項1〜の何れか一項に記載の気流表示装置。
  10. 前記気流情報表示手段は、前記単位気流情報を、当該単位気流情報に基づいた表示形式にて表示する、又は、気流の出発点からの距離に基づいた表示形式にて表示する、
    請求項1〜の何れか一項に記載の気流表示装置。
  11. 気流表示装置により実行される気流表示方法であって、
    建物内を複数の小立体に分割した各当該小立体における風向及び風速に関する風情報を取得する風情報取得ステップと、
    前記建物内における一の平面上の所定位置において当該平面に対し垂直方向に連なる複数の小立体それぞれの前記風情報に基づいて、当該位置に関連付けられた気流に関する単位気流情報を算出する気流情報算出ステップと、
    前記一の平面上の複数の所定位置について前記気流情報算出ステップにおいて算出された複数の前記単位気流情報を、二次元に表示する気流情報表示ステップと、
    を含む気流表示方法。
  12. 請求項1〜10の何れか一項に記載の気流表示装置で表示された気流に基づいて開口部位置を計画する、建物の居住空間の設計方法。
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