JP6580544B2 - 基板支持ユニット上に基板を位置合わせする方法および装置 - Google Patents

基板支持ユニット上に基板を位置合わせする方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、基板支持部材上の所定の場所に基板を調節することを備える、基板を位置合わせするための位置合わせ装置に関する。本発明は、そのような装置が適用される、リソグラフィシステムにさらに関する。本発明はまた、そのような位置合わせ装置および/またはリソグラフィシステムに適用されるように構成された、制御された力生成デバイスに関する。本発明は、さらに、基板を位置合わせするための方法に関する。
基板用の位置合わせ装置が、米国特許第5700297号から公知である。その公知のシステムにおいては、ノッチ付き半導体ウェハがプレート上に平坦に置かれる。ノッチ付き半導体ウェハのノッチは、プレートに固定的に装着された第1のローラーに対して位置決めされている。同様にプレートに固定的に装着された第2のローラーは、ウェハの周囲に沿って第1の点を位置決めする。第3のローラーは、およそウェハの半径に沿って移動可能な、ブラケットに固定的に装着されている。ブラケットは、代替的に、プレートに装着されたピボットピンのまわりにピボット回転するように適合されたピボットアームで置換される。ブラケットに力が印加されて、結果として、第3のローラーがウェハに対して力を印加する。この結果として生じる力は、ローラーの回転能力と合わされて、ウェハを、適正な位置決め位置へと回転させることができる。
本出願者は、基板の表面寸法が非常に高度な精度と再現性で制御される必要がある、ハイエンドのリソグラフィ処理に対しては、既知の位置合わせ装置は好適ではないことを見いだした。典型的な半導体基板は、その直径と比較すると、厚さが相対的に薄い。このことは、これらの半導体基板が、基板支持部材上に位置合わせされるときに、歪み(distortion)や破損(shattering)を生じやすいことを意味している。
出願者は、ウェハに歪みを与えることなく、正しい位置合わせを行うために、ウェハの位置合わせ中に、ウェハに対して正確で再現可能な力を与えることが非常に重要であることを見いだした。
米国特許第5102291号から、ばね装着アームの遠位端にウェハノッチ探索ピンを配置することが知られている。この既知の設計は、精度および再現性についての現在の標準には適合しないし、また上記の米国特許第5700297号が遭遇する問題を解決することもない。
米国特許第5700297号 米国特許第5102291号
本発明の目的は、上記の問題の1つまたは2つ以上を改善すること、または基板、特に、基板処理システムにおいて処理されるウェハを位置合わせするための代替的な位置合わせ装置を少なくとも提供することである。
第1の態様によると、本発明は、リソグラフィ装置と、基板位置合わせステーションとを備える、リソグラフィシステムを提供し、前記位置合わせステーションは、リソグラフィ装置に基板を導入する前に、前記基板を位置合わせするための位置合わせ装置を備え、前記位置合わせ装置は:
・前記基板および/または基板支持部材を支持するための位置合わせ基台と、
・前記基板に接触力を印加するために配設された力生成デバイスと
を備え、前記力生成デバイスは:
・好ましくは剛性のある近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位とを備える、アームと、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台に対して移動可能である、接続部と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータと
を備え、
ここにおいて、前記アームの前記遠位端には、前記基板の縁端に接触するための接触部位が設けられており、
それによって、前記変位が発生すると、前記接触部位によって前記接触力が前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記変位とによって決定される。
基板を位置合わせすることは、事前定義された座標系に対して、基板を位置合わせすることを備える。事前定義された座標系とは、典型的には、リソグラフィ装置内部、例えば暴露室内部に適用される座標系であってもよい。この座標系は、リソグラフィ装置内部に配設された様々な構成要素の位置および/または方位を定義する。代替的に、事前定義された座標系は、リソグラフィ装置の座標系と特定の関係を有する。位置合わせ装置は、高精度で基板を位置合わせすることを可能にする。基板は、座標x、y、Rzの1つまたは複数において位置合わせされ得る。座標x、yは、基板がそこに配置される、位置合わせ面とも呼ばれる、面の内部の位置を定義する。この位置合わせ面は、一般的に、基板または基板支持部材を受容する位置合わせ基台の表面に実質的に平行である。座標Rzは、z軸に対する回転を定義し、z軸は位置合わせ面に垂直に配向されている。z軸は、一般的に、リソグラフィ装置の光学軸に実質的に平行である。基板は、それによって、その中の1つまたは複数の構成要素に対する既知の方位で、リソグラフィ装置中に進入させて、高精度での基板表面の暴露を可能にする。
アームの近位端とは、アームと位置合わせ基台の間の接続部分と、アクチュエータの駆動可能要素とに、最も近接するアームの部分である。近位端はまた、第1の端部または変位端とも呼ばれる。アームの遠位端は、ベースへの接続部分から、およびアクチュエータから遠位にある。遠位端はまた、第2の端部または基板接触端とも呼ばれる。
多くの用途において、位置合わせされる基板は、ウェハ、例えばシリコンウェハである。アームの近位端の変位は、例えば、公差内で変動するウェハの寸法によって、特定の寸法の異なるウェハ間で変わる可能性がある。しかしながら、本発明者らは、本発明の異なる態様の力生成デバイスを使用すると、異なるウェハ間の接触力の変動は無視できることを観察した。
ウェハテーブルなどのような基板支持部材上への基板の位置合わせの結果として、基板は、基板支持部材に締結され得る。基板をその上に位置合わせして固定された、基板支持部材は、続いて、基板の暴露のためにリソグラフィ装置中に導入され得る。本明細書に記載される位置合わせ装置は、荷電粒子ビームリソグラフィ、特に大量の平行ビームを使用するイオンまたは電子ビームリソグラフィ装置に特に好適である。しかしながら、それは、光学リソグラフィ、例えば、極端紫外光(EUV)を使用する光学リソグラフィなどの、その他の種類のリソグラフィシステムに使用されるのにも同等に適している。
第2の態様によると、本発明は、基板を位置合わせするための位置合わせ装置を提供し、前記位置合わせ装置は、
・前記基板および/または基板支持部材を支持するための位置合わせ基台と、
・前記基板に接触力を印加するように配設された力発生デバイスと
を備え、前記力発生デバイスは:
・好ましくは剛性のある近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位とを備える、アームと
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台に対して移動可能である、接続部と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータと
を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記基板の縁端に接触するための接触部位が設けられており、
それによって、前記変位によって、前記接触力が前記接触部位によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記変位とによって規定される。
実施形態において、第2の態様の位置合わせ装置は、第1の態様によるリソグラフィシステムの位置合わせ装置として使用される。
第3の態様によると、本発明は、対象物に事前定義された接触力を印加するように配設された力生成デバイスを提供し、前記力生成デバイスは:
・好ましくは剛性のある近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位とを備える、アームと、
・前記接続部を介して前記アームが前記装着部に対して移動可能であるように、前記近位端を前記装着部に接続する、接続部と、
・前記装着部に対して前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータと
を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記対象物に接触するための接触部位が設けられており、
それによって、前記変位が発生すると、前記接触部位によって接触力が前記対象物に印加され、前記力は、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記変位とによって規定される。
実施形態において、第3の態様の力生成デバイスは、第2の態様の位置合わせ装置の力生成デバイスとして、および/または第1の態様のリソグラフィシステムの力生成デバイスとして使用される。
力生成デバイスは、対象物に所定の力を印加することを可能にする。力生成デバイスは、対象物に所定の力を再現可能に及ぼすことを可能にする。力生成デバイスは、特に、再現可能な方法で、比較的低い力、例えば、約1N以下の力を対象物に印加するように構成されている。この力生成デバイスは、実質的に一定の力が印加されなくてはならない用途において、特に比較的低い力を必要とする用途において、特に有利である。
力生成デバイスは、位置合わせ中に基板に正確な力を印加することを可能にする。基板に印加される力は、1N以下とすることができる。それによって、基板の正確な位置合わせが得られて、同時に、基板を歪ませるか、または損傷させるリスクを回避、最小化または少なくとも低減する。
第4の態様によれば、本発明は、第2の態様の位置合わせ装置と、位置合わせされた基板を処理するための基板処理装置と、位置合わせされた基板を位置合わせ装置から基板処理装置まで転送するための転送システムとを備える、リソグラフィシステムまたは検査システムなどの、基板処理システムを提供する。
位置合わせ装置は、リソグラフィシステムまたは検査システムにおいて使用するための、基板を位置合わせするための確実な方法を提供する。位置合わせ装置は、リソグラフィシステムまたは検査システムに含まれる。代替的に、位置合わせ装置は、システムから分離されている。両方の場合において、転送システムは、位置合わせされた基板を位置合わせ装置から基板処理装置まで転送するように配設されている。
以下において、様々な実施形態が、第1の態様によるリソグラフィシステム、第2の態様による位置合わせ装置、第3の態様による力生成デバイス、および第4の態様による基板処理システムについて、説明される。
一実施形態において、変位を生じさせる、誘発する、または引き起こすのに使用されるアクチュエータは、線形または回転の作動を与える、空圧式、電気式および/または油圧式のアクチュエータである。アクチュエータは、作動力および/または作動トルクをアームの近位端に及ぼすか、または印加するように配設されている。アクチュエータは、アームの近位端に作動力を与えるように配設された、線形移動する駆動可能要素が設けられたアクチュエータであってもよい。代替的に、アクチュエータは、ホイールがその中心軸に対して回転させられるときに前記近位端の変位を誘発するように配設された、エキセントリックホイール(excentric wheel)を備えてもよい。代替的に、アクチュエータは、電磁石の起動および/または停止時にアームの近位端の変位を生じさせるように配設された、電磁石を備える機構によって実現されてもよい。さらに代替的に、アクチュエータは、アームの近位端に作動トルクを与えるように配設されてもよい。代替的に、作動は手作業で行い得る。一般に基板の縁端に印加される接触力は、アームの、特に弾性変形可能なアーム部位の様々な特性、例えば、アームの寸法および方位、アームの遠位端の変位量、および結果として生じる弾性変形可能なアーム部位の曲げたわみ(bending deflection)、ならびに弾性変形可能なアーム部位のばね特性、例えばばね定数などによって決定されることになる。
一実施形態において、弾性変形可能なアーム部位は、前記近位端の前記変位の方向に実質的に垂直に延びるように配設されているとともに、弾性変形可能なアーム部位は、前記基板の前記縁端に正接して配向されるように配設されている。それによって、位置合わせ装置における半導体ウェハなどの実質的に円形の基板に印加されるときには、接触力は、基板を支持する基板支持領域の中心に向かって、半径方向に向けられることになる。それによって、制御されない、または意図されない基板の回転は回避され得る。接触部位は、円周縁端とも呼ばれる、基板の縁端と接触しているときには、アームは、好ましくは、接触部位が基板に接触する点に対して、基板の縁端の正接線に実質的に平行な方向に延びている。さらに、アームの近位端の変位は、弾性変形可能なアーム部位をわずかに屈曲させる効果を有する。このことは、接触部位によって印加される接触力の徐々の蓄積を確実にして、力生成デバイスによって基板に印加される接触力を正確に制御することを可能にする。
一実施形態において、位置合わせ装置は、使用時に、基板または基板支持部材がその上に配設され得る、支持領域を備える。基板が、前記支持領域上、または支持領域内に位置する基板支持部材上に、配置されている場合には、位置合わせすると、基板の縁端は、2つの接触部材と機械的に接触して配設される。力生成デバイスおよび2つの接触部材は、基板がそれらの間に配置されるように、配設される。力生成デバイスは、基板の縁端に接触するために配設された、接触部位を備える。接触部位は、アームの遠位端に、またはその近くに配設される。前記アームの近位端は、アームの近位端の変位時に、基板の縁端に向かう方向に、アームの遠位端を移動させるために、支持領域に対して移動可能に配設されている。アームの遠位端上の接触部位が基板と接触し、近位端が、アクチュエータの影響によりさらに下に変位されるとき、弾性変形可能なアーム部位が屈曲または湾曲する。それに応じて、アームの近位端を移動させる、作動力またはトルクは、基板の縁端に直接的に作用はしていない。基板の縁端に及ぼされる接触力の量は、とりわけ、弾性変形可能なアーム部位の弾性と、弾性変形可能なアーム部位の屈曲または湾曲の量とに依存する。前記アームの近位端の変位を制御することによって、アームの屈曲または湾曲の量は、したがって基板の縁端上の力の量は、正確に設定され得る。
すなわち、本発明の位置合わせ装置は、例えば、アームの寸法、方位、およびばね特性と共に、基板に印加される接触力を決定する、弾性変形可能なアーム部位の屈曲または湾曲を与えるために、アームの近位端の変位を制御することによって、基板に対して、正確で再現可能な力を印加することを可能にする。なお、本発明の位置合わせ装置は、高度な柔軟性または低い堅さ(stiffness)を有する、弾性変形可能なアーム部位を適用することによって、および/または遠位端に設けられた接触部位が基板の周囲と接触するときに、アームの少量の屈曲または湾曲を与えるように、アームの近位端の変位を制御することによって、基板に非常に小さい力を印加することを可能にすることに留意されたい。このことにより、この位置合わせ装置は、ウェハの歪みが最小であるか、または実質的に無である、正しい位置合わせをもたらすための、基板支持部材、例えば、ウェハキャリアまたはウェハテーブル上での、ウェハなどの基板の位置合わせに対して、非常に好適になる。
一実施形態において、前記位置合わせ装置は、前記近位端の前記変位を制限するための、変位止め(displacement stop)を備える。この変位止めは、アームの屈曲または湾曲の量を制限する。変位止めは、それによって、基板に印加することのできる接触力を制限し、したがって、基板に事前定義された低い力を印加するのを可能にすることに寄与する。アームの近位端が変位止めと接触しているときに、接触部位によって与えられて、基板に作用する力は最大である。変位止めは、アクチュエータと比べてアームの反対側に配設されて、アームの近位端の変位を拘束してもよい。
一実施形態において、前記変位止めの位置は調節可能である。変位止めの位置が調節可能であるので、アームの屈曲または湾曲の量は調節可能である。変位止めの位置を調節することによって、基板の縁端に印加される力は、所望の値に対して正確に調節され得る。さらに、調節可能な変位止めは、位置合わせ装置を基板の直径に適合させることを可能にする。
なお、接触力、特に、基板上に印加された、接触力の大きさも、アームの堅さ、特に、弾性変形可能なアーム部位の堅さに依存することに留意されたい。
一実施形態において、位置合わせ装置は、前記位置合わせ基台に接続されて、前記基板の前記縁端に接触するように配設された、2つの接触部材を備える。2つの接触部材は、互いに距離を空けて配設され、基板を支持するために配設された支持領域の周囲に沿って配設されている。2つの接触部材およびアームの遠位端の接触部位は、基板用の支持領域の境界を定め、基板の移動を拘束する。それによって基板は、2つの接触部材と接触部位とによって画定される位置に位置合わせされ得る。接触部材は、基板のx、y位置を画定する。
一実施形態において、前記接触部材は、前記接触部材と前記接触部位とによって画定される領域の中心に向かって、およびそれから離れて移動可能である。それによって、位置合わせ前に、接触部材と接触部位分とによって境界を定められる初期基板支持領域は、拡大され得て、基板が基板支持領域上に設置されるときに、基板が接触部材のいずれか一方または両方の上に着地するか、またはその他の方法で接触するリスクを低減する。いくつかの実施形態において、接触部位および接触部材は、支持領域の周囲を形成する円を画定し、接触部材は半径方向に移動可能である。好ましくは、阻止部材が、前記接触部材の前記中心に向けての移動を制限するために設けられる。2つの接触部材が、阻止部材に押し当てて配設される場合に、2つの接触部材は、基板の位置合わせのための、固定基準点を形成する。
一実施形態において、前記近位端の前記変位は、前記2つの接触部材を相互接続する相互接続線に対して実質的に垂直方向に向けられている。接触部材は、好ましくは、アームの遠位端に対して対称に配設されている。それによって、2つの接触部材によって基板に及ぼされる力は、対称になる。
一実施形態において、前記接触力は、前記2つの接触部材の間の相互接続線に実質的に垂直である。
一実施形態において、アームは、特にアームが屈曲または湾曲されていないとき、前記2つの接触部材の間の相互接続線に実質的に平行な方向に延びるように配設されている。
一実施形態において、前記接続部は、第1の端部において前記近位端に、第2の端部において装着部に接続された弾性変形可能な接続部位を備え、前記装着部は、前記位置合わせ基台に接続されている。弾性変形可能な接続部位は、好ましくは、基板面に平行な面内での、アームの近位端の変位、例えば回転および/またはその他の動きを可能にする。装着部は、少なくともアームの近位端の変位の方向において、位置合わせ基台に対して固定されている。弾性変形可能な接続部位を介する装着部に対する近位端の移動を実現することは、移動部品間の摩擦を回避または少なくとも最小化し、したがって、アームの近位端の変位中に、放出される粒子の量を最小化する。それによって、その後の基板支持部材への基板の締結の品質を低下させる可能性のある、基板または基板支持部材の汚染のリスクが、低減される。さらに、弾性変形可能な接続部位を備える、接続部によって、位置合わせ基台に対するアームの相対的変位を実現することは、位置合わせ基台へのアームの制御された接続を提供することができ、その接続は、時間の経過に対して実質的に一定である。
一実施形態において、装着部は、その位置を、近位端の変位の方向と異なる、1つまたは複数の方向において調節可能な状態で配設されている。
さらなる実施形態において、前記弾性変形可能な接続部位は、縮小横断面の部分を備える。好ましくは、前記弾性変形可能な接続部位は、アームの前記近位端に接続された剛性部位と、前記装着部の間に延びる。ネック断面またはテーパ断面とも呼ばれる、縮小横断面は、弾性変形可能な接続部位の周辺部よりも小さい横断面を有する。縮小横断面は、接続部の制御された、再現可能な変形を提供する。
一実施形態において、前記接続部はピボット機構を備え、前記ピボット機構はピボット軸を備え、前記近位端は、前記アクチュエータが前記アームの前記近位端の前記変位を生じさせるときに、前記ピボット軸のまわりにピボット回転するように配設されている。ピボット軸は、位置合わせ基台に、したがって、基板がその上に配置される基板支持部材の表面にも、および/または基板の上面に実質的に垂直である。
一実施形態において、接続部の弾性変形可能な接続部位は、リーフスプリングによって実現される。リーフスプリングは、装着部に対して、すなわち、位置合わせ基台に対して、アームの回転を可能にするように配設されている。リーフスプリングは、一方向に弾性変形可能であり、アームの遠位端が基板の縁端に向かって回転することを可能にする、弾性変形可能な接続部位の確実な屈曲領域を提供する。好ましくは、弾性変形可能な接続部位は、アームの移動および/または屈曲が、特に接触部位が設けられた遠位端の移動が、基板支持部材の表面およびその上に設置された基板の面と実質的に同一面内にある。リーフスプリングは、その他すべての方向において堅く、アームの移動および/または屈曲が、基板支持部材の面内に残留することを確実にする。
一実施形態において、弾性変形可能なアーム部位は、1つまたは複数のリーフスプリングを備える。
さらなる実施形態において、弾性変形可能なアーム部位に含まれる、1つまたは複数のリーフスプリングの表面は、位置合わせ基台の表面に実質的に垂直な方向に配設されている。1つまたは複数のリーフスプリングは、弾性変形可能なアーム部位を設けるのに好適な方法を提供する。リーフスプリングの表面を、基板支持部材の表面に垂直な方向に配設することによって、リーフスプリングは、遠位端を基板の方向に屈曲させるように、アームを屈曲させることができ、これに対して、その他の方向には実質的に堅い。
さらなる実施形態において、前記弾性変形可能なアーム部位は、第1のリーフスプリングと、第2のリーフスプリングとを備え、第2のリーフスプリングは、第1のリーフスプリングに実質的に平行に配設されるとともに、第1のリーフスプリングの表面に実質的に垂直な方向において、第1のリーフスプリングから距離を空けて配設されている。したがって、第1および第2のリーフスプリングは、平行なリーフスプリング湾曲部を形成するために、アームに沿った縦方向に互いに平行に配設されている。第1のリーフスプリングおよび第2のリーフスプリングは、このように長方形の反対辺を形成する。このことは、リーフスプリングが、屈曲の間に、互いに平行のままとなり、アームの遠位端が回転するのを防止することを確実にする。特に、接触部位が、基板の縁端に設けられたノッチを係合するように配設されているときに、アームの遠位端とその上に設けられた接触部位の回転は、位置合わせに悪影響を与える。第1および第2のリーフスプリングの表面を基板支持部材の表面に垂直な方向に配設することによって、リーフスプリングは、アームの遠位端の基板の方向への屈曲を可能にし、それに対して、その他の方向には実質的に堅い。2つの平行なリーフスプリングは、変位の方向を除くすべての方向で高い堅さを有する機構をもたらす。このことは、変位と基板に印加される接触力の両方が、正確で再現可能であることを確実にする。
一実施形態において、位置合わせ装置は、アームの近位端の変位を駆動するためのアクチュエータを備える。アクチュエータは、アームの変位を制御する確実な方法を提供する。アクチュエータがオンにされると、アクチュエータは、アームの近位端に力またはトルクを印加し、それによってアームが変位させられることになる。この変位の結果として、アームの遠位端が基板の方向に移動する。アームの近位端が弾性変形可能な接続部位またはピボット機構を備える接続部によって、位置合わせ基台に接続されている、一実施形態において、アクチュエータは、弾性変形可能なアーム部位と接続部の間の位置において、アームに力を印加するように配設されている。
一実施形態において、位置合わせ装置は、前記変位と反対の方向に向けられた、偏倚力を印加するように配設された、偏倚機構を備える。このことは、アクチュエータが停止されると、アームの近位端が、そのデフォールト位置に戻ることを確実にする。
一実施形態において、アームがアクチュエータに当接してとどまり、それによって、アクチュエータが起動していないときに、アームの変位が発生しないことを実質的に確実にするために、偏倚要素は、アームの近位端をアクチュエータの方向に押すように配設された力を与える。アームの変位は、アクチュエータが起動されるときにだけ発生する。
一実施形態において、前記偏倚機構は、リターンスプリングを備える。このことは、位置合わせ装置を真空中で動作させるときにも、空圧アクチュエータを使用することを可能にする。
一実施形態において、前記偏倚機構は、前記アクチュエータを前記アームに接続することによって実現される。このことは、偏倚機能がアクチュエータに一体化されることを意味する。
一実施形態において、位置合わせ装置は、その縁端にノッチを設けられた基板を位置合わせするように配設され、ここにおいて、接触部位がノッチを係合するように配設される。接触部位が基板のノッチを係合するときに、接触部位は、基板を位置合わせ位置に移動させるために、ノッチに対する接触部位の相対位置および/またはノッチの形状に応じて、基板の並進および/または回転を駆動するために、基板に力を与えることができる。代替的に、位置合わせ装置が、前記位置合わせ基台に接続されて、前記基板の前記縁端に接触するように配設された、2つの接触部材を備えるときには、接触部材のいずれか一方、または接触部位が、ノッチを係合するために使用され得る。基板のRz位置合わせは、接触部位または接触部材のいずれがノッチを係合するかによって決定されることになる。
一実施形態において、位置合わせ装置は、その縁端にオリエンテーションフラット(orientation flat)を設けられた基板を位置合わせするように配設されているとともに、前記位置合わせ装置は、前記オリエンテーションフラットに接触するように配設された第3の接触部材を備え、ここにおいて接触部位はオリエンテーションフラットに接触するように配設されている。オリエンテーションフラットは、基板の周囲に設けられたフラット部分である。オリエンテーションフラットは、上述のノッチの代替としてのオリエンテーションマークを形成する。代替的に、2つの接触部材は、フラット部分に接触するのに使用され得る。基板のRz位置合わせは、接触部位と接触部材のいずれがフラット部分に接触するかによって決定されることになる。
一実施形態において、前記接触部位は、円筒状要素を備える。これは、接触部位と基板の間に画定された接触領域をもたらす。それはまた、基板の周囲にあるノッチを係合するために好適は形状をもたらす。円筒状要素の縦方向軸は、好ましくは、基板支持ユニットまたは位置合わせ基台上に位置する基板支持領域に対して実質的に垂直に配向される。
一実施形態において、前記円筒状要素は、前記アームの前記遠位端に回転可能に接続されている。この実施形態においては、ノッチにおける円筒状要素の初期位置が前記ノッチの中心からずれる場合には、円筒は、基板を位置合わせ位置に運ぶために、ノッチ内の中心位置に向かって基板の縁端に沿って転動することができる。円筒状要素がその中心線のまわりに自由に回転可能である場合には、円筒状要素と基板の縁端の間の摩擦が、低減されるか、またはさらに実質的に消去される。円筒形の接触部位は、基板が接触部位に沿って垂直に移動することをさらに可能にする。
一実施形態において、前記接触部材は、実質的に円筒形を有する。接触要素の縦方向軸は、好ましくは、基板支持ユニット上または位置合わせ基台上に位置する基板支持領域に実質的に垂直に配向されている。接触要素の高さは、基板の位置合わせ中と、基板が基板支持部材に締結されるか、またはその他の方法で固定されたときの両方で、それらが基板の縁端に接触することができるようになっている。すなわち、基板は、実質的に接触部位および接触部材との接触を失うことなく、したがって位置合わせ位置を維持しながら、垂直方向に移動することができる。このことは、位置合わせされた基板を、毛管力による締結中のように、基板と基板支持部材の間の垂直距離に影響を与える締結機構を介して基板支持ユニットに締結するときに、特に有利である。
一実施形態において、前記接触部位および前記接触部材は、低摩擦材料を備える表面を有し、前記低摩擦材料は、前記基板縁端の摩擦係数よりも低い摩擦係数を有する。低摩擦材料は、接触部材および/または接触部位と基板の間の摩擦を低減する。このことは、接触部位が、基板を位置合わせ位置へ移動させるためにノッチを係合するときに、基板の移動が、接触部材/部位と基板の間の摩擦によって妨げられないことを確実にする。このようにして、基板が正確に再現可能に位置合わせ位置に配設され得ることが確実にされる。
一実施形態において、接触部位の移動は、少なくとも移動が基板支持部材の基板支持領域に平行な面内にあるのが好ましい、アームの近位端が変位止めの近くにあるときには、実質的に直線状の移動である。実質的に直線状の経路に沿った接触部位の移動は、基板の位置合わせの角度誤差を低減する。
一実施形態において、前記接続部は、特に、前記アームの延長に実質的に垂直な方向における、前記近位端の並進移動を可能にするように配設されている接触並進機構(contact translation arrangement)を備える。例えば、接触並進機構は、線形ガイドを備えてもよい。これの一実施形態において、アームの近位端は、アームの近位端を並進させるように配設された、接触並進機構を用いて、基板支持部材に接続されて、それによってアームの近位端の変位を可能にする。このようにして、上述のような弾性変形可能な接続部位を介する屈曲の代わりに、アームは、実質的に直線状の経路に沿って移動する。実質的に直線状の経路に沿った接触部位の移動は、基板の位置合わせの角度誤差を低減する。
一実施形態において、位置合わせ装置は、装着プレートを備え、前記アクチュエータと前記接続部は、前記装着プレートに接続されている。アクチュエータ、接続部、および、存在する場合には、変位止めを装着プレート上に装着することによって、これらは、位置合わせ基台に固定的に、または移動可能に接続され得る。
一実施形態において、前記装着プレートは、位置合わせ並進機構によって前記位置合わせ基台に接続されており、前記位置合わせ並進機構は、前記アームの延長に実質的に平行な方向に、前記アームの並進移動を可能にするように配設されている。位置合わせ並進機構は、基板に対する力生成デバイスの位置の調節を可能にする。
一実施形態において、システムは、前記基板を支持するための基板支持部材を備え、前記システムは、前記基板を前記基板支持部材上に位置合わせするように構成されている。位置合わせ装置は、基板支持ユニット上の所定の位置および/または方位に基板を位置合わせするように構成されている。ウェハテーブルとも呼ばれる、そのような基板支持部材は、暴露中、および位置合わせステーションとリソグラフィ装置の間の移送中に基板を支持するために、基板がその上に締結された状態で、リソグラフィ装置中に進入させられるように構成されてもよい。
一実施形態において、前記基板支持部材は、運動学的マウントを介して前記位置合わせ基台上に配置される。このことは、基板支持部材が、位置合わせ装置において、事前定義された位置に位置することを確実にする。同一の運動学的マウントが、好ましくは、リソグラフィ装置において形成される。それによって、基板支持ユニットが、リソグラフィ装置内部に配置されるときに、位置合わせ装置において基板支持ユニット上に位置合わせされている、基板は、リソグラフィ装置内でも同位置に位置合わせされることになる。
一実施形態において、位置合わせマークが、基板支持部材上、または基板支持部材がその上の指定位置に設置されている、さらに別のユニット上、に設けられる。代替的および/または追加的に、基板には、1つまたは複数の位置合わせマークを設けられ得る。位置合わせマークを検出して読み出すことによって、放射線放射システムの光学軸に対する、基板の位置および方位が決定され得る。代替的および/または追加的に、位置合わせ装置の精度は、位置合わせマークの検出の結果に基づいて、検証および/または調節され得る。
一実施形態において、前記力生成デバイスは、前記遠位端に対する前記近位端の前記変位が所定の区間内であるときに、前記接触力が実質的に一定となるように構成される。上述のように、接触力は、特に、弾性変形可能なアーム部位の屈曲量、およびばね定数について、弾性変形可能なアーム部位の特性によって決定されることになる。
第5の態様において、本発明は基板を位置合わせする方法を提供し、この方法は:
・前記基板を、位置合わせ基台上、または位置合わせ基台上に配置された基板支持部材上に配置することと;
・接触力を前記基板の縁端上に印加するための力生成デバイスを設けることと、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端および遠位端と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位とを備えるアームであって、前記アームの前記遠位端には前記基板の前記縁端に接触するための接触部位が設けられているアームと、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台に対して移動可能である、接続部と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータであって、それによって、前記変位によって、前記接触力が前記接触部位によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位によって規定される、アクチュエータと、を備え、
・前記アームの前記近位端の前記変位を生じさせ、それによって前記接触力を前記縁端に印加するとともに、位置合わせ位置への前記基板の回転および/または並進を生じさせることと
を備える。
この方法は、基板の高度に正確な位置合わせを可能にする。基板を損傷させるリスクは、低い、所定の力を再現可能に印加することを可能にする、力生成デバイスの構築によって低減される。
アームの近位端の変位は、弾性変形可能なアーム部位の変形または屈曲を招き、これによってアームの遠位端が基板に向かって移動する。接触部位は、基板の縁端に接触し、それによって接触力をその上に印加することを可能にされる。接触力は、位置合わせ位置への基板の移動を誘発することになる。接触力は、アームの特性、特に、アームの位置および方位、近位端の変位、および弾性変形可能なアーム部位のばね特性によって決定される。これらのパラメータは、すべて前もって設定され得る。それによって、事前定義された、低い接触力が再現可能な方法で達成され得る。このことは、基板の高精度な位置合わせを可能とし、同時に基板を損傷させるか、または歪ませるリスクを低減する。
実施形態において、力生成デバイスは、上述の第3の態様の力生成デバイスである。
実施形態において、第5の態様による基板を位置合わせする方法は、上述の第2の態様の位置合わせ装置を使用して実行される。
この方法において使用される位置合わせ装置および力生成デバイスは、上述の位置合わせ装置および力生成デバイスと、同等の効果および利点を有する。この方法は、第1の態様によるリソグラフィシステムおよび/または第3の態様による基板処理システムにおいて使用されてもよい。この方法は、第1の態様のリソグラフィシステムにおいて適用されてもよい。
一実施形態において、基板の回転および/または並進は、接触部位および2つの接触部材によって制限または拘束されており、基板は、接触部位と2つの接触部材の間に配置されている。好ましくは、接触部位および2つの接触部材が、基板の周囲に対応する円に沿って配置されている。接触部材は、接触部位の位置および円の中心によって画定される中心線から等距離に位置している。
一実施形態において、前記変位、前記作動力、前記作動トルク、および/または前記接触力は、前記基板の表面によって画定される面内、またはそれに平行な方向、に向けられている。
一実施形態において、アームの近位端の変位は、前記基板の前記縁端が接触部位と2つの接触部材とに接触するときに終了され、前記接触部位および前記接触部材は、前記基板の移動を拘束する。この位置において、基板はその位置合わせ位置にある。
一実施形態において、この方法は、その縁端にノッチが設けられた基板に適用され、この方法は、
・接触部位の近傍にノッチを配置するステップと、
・接触部位とノッチを係合させ、それによってアームの近位端が変位させられるときに、基板の回転および/または並進を作動させるステップと
を備える。
半導体ウェハのような基板は、基板表面の結晶方位を指示するノッチが設けられていることが多い。接触部位をノッチ内に配置することによって、基板は、定義された回転位置へと回転され、Rz方向において基板を位置合わせする。それによって、位置合わせの精度は改善され得る。上述のように、x、y座標における位置合わせは、2つの接触部材のこの面内の位置によって決定される。ノッチ内への接触部位の移動中に、接触部位がノッチの中心にないときに、接触部位は、基板の縁端に力を印加することもでき、この力は、基板を回転させて、接触部位をノッチの中心に配置して、基板を所望の位置合わせ位置に配設する。
一実施形態において、方法は、
・前記接触部材を第1の位置に配置するステップであって、前記第1の位置は第2の位置から遠隔である、前記接触部材を第1の位置に配置するステップと、
・基板を前記基板支持部材上に配置するステップと、
・前記接触部材を前記第2の位置まで移動させ、それによって接触部材を前記基板に向かう方向に移動させるステップと、
・前記接触部位および前記接触部材が前記基板の前記縁端に接触するように、前記近位端の変位を生じさせるステップと
を備える。
接触部材を第1の位置に配置することによって、基板がその上に設置される領域が増大され、それによって、基板支持ユニットまたは位置合わせ基台上への配置中に、基板が接触部位と接触部材の1つまたは複数に偶発的に触れるリスクを低減することができる。
一実施形態において、この方法は、特に、前記アームの前記近位端の前記変位の前に、前記接触部材に対して前記力生成デバイスの位置を調節することを備える。それによって、接触部位の位置は、基板を基板支持部材上に配置する前に、調節され得る。それによって、基板支持部材の自由領域が増大されて、基板が、基板支持ユニット上に配置されている間に、接触部位または接触部材に触れるリスクを低減する。代替的または追加的に、接触部材に対する接触部位の位置は、定義された位置へと調節されて、基板位置合わせの精度および/または効率を向上させることができる。
一実施形態において、基板は、前記基板の周囲縁端に設けられたオリエンテーションマークが所定の位置に位置するように、基板支持部材上に配置される。オリエンテーションマークは、半導体処理の分野において知られており、ノッチまたはオリエンテーションフラット、すなわち基板の縁端におけるフラット部分とすることができる。オリエンテーションマークは、結晶面、および基板表面上の方向と特定の関係を有する。
一実施形態において、力生成デバイスの位置は、基板を位置合わせすること、基板の位置および/または方位を測定すること、および測定された位置および/または方位に応じて、力生成デバイスの位置、特に力生成デバイスのアームの接触部位の位置を調節することを備える、較正ステップにおいて調節される。
第6の態様によると、本発明は、上述のような位置合わせ装置を使用して、基板支持部材上に基板を位置合わせする方法を提供し、この位置合わせ装置は、接触部位と2つの接触部材とを備え、前記方法は、
・支持部材上に基板を配設するステップと、
・アームの近位端を変位させるステップと、
・基板が2つの接触部材と接触部位とに接触して、アームの所望の量の屈曲または湾曲が得られたときに、アームの近位端の変位を終了させるステップと
を備える。
この方法は、本発明による位置合わせ装置を使用して、基板を位置合わせする確実な方法を提供する。本発明の位置合わせ装置を使用することによって、小さい力を使用して、基板が2つの接触部材と接触部位止めの間に固定される。このことによって、この方法は、ウェハの歪みが最小であるか、または実質的に無である、正しい位置合わせをもたらすために、ウェハキャリア上のウェハを位置合わせするのに非常に好適になる。
実施形態においては、第6の態様の方法は、第5の態様による方法に対して、上述した実施形態の1つまたは複数を備える。
本明細書において記述されて図示される様々な態様および特徴は、可能であればどこにでも、個別に適用され得る。これらの個別の態様、特に、添付の従属請求項に記述された態様および特徴は、分割特許出願の主題とされ得る。
本発明は、添付の概略図面に示された例示的実施形態に基づいて解説される。
ノッチを設けられた工業標準基板を示す概略図。 工業標準基板の典型的なノッチを示す概略図。 本発明の一実施形態による基板位置合わせ装置を示す概略上面図。 図2において、線III−IIIに沿った概略横断面図。 本発明の一実施形態による力生成デバイスの概略上面図。 本発明の一実施形態による力生成デバイスの概略上面図。 力生成デバイスの代替的な実施形態を示す概略図。 力生成デバイスの代替的な実施形態を示す概略図。 本発明の一実施形態による、基板位置合わせ装置を示す概略斜視側面図。 図6Aの基板位置合わせ装置を示す概略上面図。 使用中の異なる段階における、本発明の一実施形態による基板位置合わせ装置を示す概略上面図。 使用中の異なる段階における、本発明の一実施形態による基板位置合わせ装置を示す概略上面図。 使用中の異なる段階における、本発明の一実施形態による基板位置合わせ装置を示す概略上面図。 使用中の異なる段階における、本発明の一実施形態による基板位置合わせ装置を示す概略上面図。 移動可能な接触部材を備える基板位置合わせ装置を示す概略上面図。 基板位置合わせ装置を含む、基板処理システムを示す概略図。 オリエンテーションフラットを設けられた、工業標準基板を示す概略図。 図10Aに示された基板を位置合わせするように配設された実施形態による、基板位置合わせ装置を示す概略図。
以下は、例示のためだけに、図を参照して与えられる、本発明の様々な実施形態の説明である。図は、正しい縮尺に合わせして描かれたものではなく、単に、説明目的を意図したものにすぎない。
図1Aは、リソグラフィシステムなどの処理装置においての使用のためのノッチ11が設けられた標準基板1を概略的に示す。ノッチ11は、図2を参照して説明されるように、基板1を基板支持部材上に位置合わせするのに使用される。図1Bは、標準基板1用に使用される典型的なノッチ11を概略的に示す。なお、ノッチ11の大きさは、わかりやすくする理由で誇張されている。このノッチ11は、直線縁端12と実質的に円形の中心部位13を備える、実質的に三角形である。図1Bのノッチ11は、国際半導体製造装置材料協会(SEMI:Semiconductor Equipment and Materials International)により規定されている、代替的にはウェハと呼ばれる、今日の標準基板1のノッチを示す。リソグラフィシステムにおける使用のための、SEMI標準により規定されているような典型的な標準基板は、300mm直径基板に対して、厚さが0.775mmであり、より小径の基板に対してはさらに薄く、基板支持部材上への位置合わせ中に、基板に屈曲や破損を生じやすくしている。図1Bはまた、ノッチ11を係合する突起15の外形を示す。本発明は、今日のSEMI要件に準拠した事前定義されたノッチ11を参照して考察されるが、本発明の実施形態は、異なる寸法のノッチ11を有する、またはまったくノッチのない、あるいは別の種類のオリエンテーションマーク、例えばオリエンテーションフラットを有する基板1用にも使用され得る。
図2は、本発明の一実施形態による基板位置合わせ装置10を示す概略上面図である。わかりやすくするために、位置合わせ装置の部品は、簡略化された方法で示されており、基板との関係において正しい縮尺では描かれていない。
基板位置合わせ装置10は、位置合わせ基台3を備える。位置合わせ基台3は、基板1を受容するように構成された、基板支持部材2(図3を参照)をその上に設置され得る、表面を備える。代替的に、基板位置合わせ装置は、位置合わせ基台3の表面上に直接的に基板1を受容するように構成され得る。一般に、位置合わせ基台3は、基板支持部材2と、その上に設置される基板1の両方よりも大きい。図2に示されている位置合わせ基台3は、円形であるが、その他の形状も使用され得る。
図3に示されるように、基板位置合わせ装置10は、位置合わせ基台3の支持領域内部で、基板支持部材2の正確で再現可能な装着のために配設された、装着構造31、31’を備える。図3の実施形態において、基板支持部材2には、位置合わせ基台3の装着構造31、31’と協働するように配設された、位置合わせ部材21、21’が設けられている。通常、3つの装着構造と3つの位置合わせ部材が設けられ、そのうちの2つだけが示されている。位置合わせ部材21、21’および装着構造31、31’は、例えば、運動学的マウント(kinematic mount)を提供するように配設される。運動学的マウントは、基板支持部材2と位置合わせ基台3の間の特定の関係を与える。位置合わせ基台3上の装着構造31、31’は、基板処理装置内部に設けられた、対応する装着構造と実質的に同一である。それによって、基板は、処理装置において、位置合わせ位置に配置され得る。
基板支持部材2は、基板1を支持するように配設されており、基板位置合わせ装置10は、位置合わせ基台3上の基板支持部材2に対して、基板1を位置合わせするように配設されている。
図2および3に示された実施形態において、基板位置合わせ装置10は、位置合わせ基台3上に配設された2つの接触部材8をさらに備える。接触部材8は、互いに間隔を空けて配設されて、基板1に対する阻止構造を形成する。接触部材8は、基板1の縁端14に接触して、基板のさらなる移動を阻止し、基板の位置合わせ位置を確立するように配設されている。
図2に示されるように、位置合わせ装置は、基板に、特にその縁端14に接触力FSを印加するように配設された、力生成デバイス9をさらに備える。力生成デバイス9は、アーム5と、アーム5の遠位端51に、またはその近くに、配設された接触部位6とを備え、アームの遠位端は、位置合わせ基台3へのアームの接続部4または装着部から最も遠い、アームの端部である。接触部位6は、2つの接触部材8から離れて面して、基板1の縁端14に接触するように配設されている。接触部位6が、基板1の縁端14に接触または当接すると、基板支持部材2の面および/または位置合わせ基台3の受容面内の、基板1の位置x、yが、接触部位6と2つの接触部材8とによって画定される。さらに、基板1にはノッチ11が設けられており、接触部位6がノッチ11内に配設されているとき、接触部位6は、ノッチ11の位置を固定し、それによって、基板支持部材の基板受容領域の面に垂直な軸に対する、基板1の回転位置Rzも確立する。
アーム5の近位端52は、接続部4を用いて、位置合わせ基台3に移動可能に接続されている。接続部4によって、アーム5の近位端52は、基板の面内で変位され得る。それによって、位置合わせ面内に配向されて、基板に向かう方向に向けられた少なくとも1つの成分を有する作動力FA、および/または作動トルクTAが近位端52に印加されると、近位端は、その力またはトルクの方向に変位されることになる。実質的に剛性のある近位端52と遠位端51の間のアーム5の部分は、アーム5が、実質的に基板1の表面に平行な面内で屈曲することを可能にする、実質的に弾性変形可能なアーム部位である。したがって、作動力FAまたは作動トルクTAの近位端52への印加の下で、遠位端51は、接触部位6が接触力FSで基板1の縁端14と接触するように、基板1に向かって移動され得る。アーム5は、レバーとして機能して、アームの近位端に印加された作動力FAを、アームの遠位端によって基板に印加される接触力FSに変換することがわかる。基板1の縁端上に作用する接触力FSは、弾性変形可能部位のばね定数と、アーム5の弾性変形可能部位の屈曲または湾曲の量とに依存する。低いばね定数を有するアーム5の弾性変形可能部位を使用すること、および/またはアーム5の弾性部位の屈曲または湾曲の量を制限することによって、基板への力FSは、接触部位6と2つの接触部材8の間での基板1の好適な配置と位置合わせをもたらすのに十分に大きく、一方で、基板1の最小または実質的に無の歪みを生じさせるのに十分に低く、配設され得る。基板支援ユニットは、基板1が正しく位置合わせされた位置になると、基板を締結するか、またはその他の方法で固定するように構成されてもよい。正しく位置合わせされた基板1を備えた基板支持部材2は、位置合わせ装置10から取り外す準備ができている。続いて、正しく位置合わせされた基板1を備えた基板支持部材2は、電子顕微鏡などの検査装置、またはリソグラフィ装置などの処理装置に設置され得る。好ましくは、検査装置または処理装置は、位置合わせ基台3の装着構造31、31’に実質的に類似する、基板支持部材2用の装着構造を設けられた基板支持部材保持デバイスを備える。これは、処理装置または検査装置内で基板を配置するときに、基板の位置合わせを維持することを可能にする。
接触部位6および接触部材8が、図2および3において丸い円筒で表されているが、異なる形状および大きさが可能であることに留意されたい。さらに、接触部位6および接触部材8、または使用において位置合わせ中の基板1に当接する、それらの少なくとも一部分は、予測可能な摩擦特性を有する表面材料および/または表面テキスチャを備える。好ましくは、前記表面材料は、低摩擦材料、すなわち、基板縁端の摩擦係数よりも低い摩擦係数を有する材料を備える。
図2において、接触部位6は、円筒として表されている。円筒は、基板に接触するための、特に、基板1のノッチ11を配置するための、好適な形状を与える。しかしながら、その他の横断面形状も同様に可能である。代替的に、2つの接触部材8の一方は、ノッチ11を係合するように配設され、接触部位6は、基板1の縁端14に接触して、基板1の正しい位置合わせを確立するように配設される。Rz位置合わせは、接触部位6と2つの接触部材8の一方がノッチを係合することによって決定される。
さらに、接続部4は、基板1の表面に平行な面内でのアーム5の回転を、またそれによって接触部位6の移動を、可能にするように配設されることに留意されたい。この移動は、結果としてアーム5と、それに接続された接触部位6の回転を生じさせ、例えば、接触部位6を基板1に接近させる。
さらに、一実施形態において、力生成デバイス9および/または2つの接触部材8は、基板1または基板支持部材2を位置合わせ基台3上に設置するときに、より大きなクリアランスを与えるために、位置合わせ基台3に移動可能に接続されている。図2において、接触部材8および/または力生成デバイス9は、位置合わせ位置に配設されて、基板1の位置合わせ位置を確立する。基板支持部材2および基板1が、位置合わせ基台3上に設置されるか、またはそこから取り外される前に、2つの接触部材8および/または力生成デバイス9は、支持領域から離れて後退位置へと移動され得る。このことは、基板1または基板支持部材2が、接触部材8および/または力生成デバイス9に接触することなく、位置合わせ基台3上に設置されることを可能にする。基板1および/または基板支持部材2が位置合わせ基台3に設置された後に、2つの接触部材8および/または力生成デバイス9が、図2に示されるように、基板1を位置合わせするために位置合わせ位置に向かって移動される。
図4Aおよび4Bは、力生成デバイス90の一実施形態の上面図を概略的に示す。本発明によれば、力生成デバイス90は、図2に示されている基板位置合わせ装置10における力生成デバイス9を置換することができる。図4Aおよび4Bの力生成デバイス90は、また、図6Aおよび6Bに示されている位置合わせ装置においても有利に使用される。図4Aおよび4Bに示されて、これから以下に記述される、力生成デバイス90は、対象物に実質的に一定の力を印加するための、その他の様々な用途、特に、相対的に低い力を要求する用途においても使用され得る。例えば、そのような低い力は、1Nの桁のものである。
力生成デバイス90は、剛性のある近位端520と剛性のある遠位端510とを有するアーム50と、近位端と遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位53とを備える。弾性変形可能なアーム部位53は、対象物に向かう移動の方向、特に図4Aおよび4Bの図面の面に実質的に平行な方向に、弾性変形可能であって、その他のすべての方向において実質的に剛性を有するように配設されている。
図4Aは、アクチュエータが起動中ではなく、アームの近位端520に作動力またはトルクが印加されず、遠位端510が対象物と接触していないときの、力生成デバイスを示す。アーム50は、変位止め65からある距離にある。
図4Bは、アクチュエータが起動中であり、作動力FAをそれに印加することによって、近位端520の変位を生じさせるときの、力生成デバイスを示す。近位端520の変位は、遠位端510を、基板1などの対象物と接触させて、その縁端14上に接触力FSを及ぼす。近位端520の変位は、矢印Rで指示されている、弾性変形可能な接続部位40の屈曲につながる。アームの近位端520は、近位端のさらなる変位を阻止する、変位止め65と接触している。
近位端520は、接続部44を介して装着部41に接続され、アーム50が装着部41に対して移動することを可能にしている。装着部41は、直接的に、または力生成デバイス90の様々な構成要素をその上に装着するための装着プレート91を介して、位置合わせ装置10、110の位置合わせ基台3などの、基台に接続され得る。装着プレート91は、力生成デバイス90を1ユニットとして装着することを可能にする。
図4Aおよび4Bに示された実施形態において、接続部44は、弾性変形可能な接続部位40を備える。弾性変形可能な接続部位40は、一端において剛性部位42を介して近位端520に接続され、他端において装着部41に接続されている。図示された実施形態においては、弾性変形可能な接続部位40は、縮小横断面の部分を備える。代替的に、弾性変形可能な接続部位40は、装着部41と剛性部位42の間に配設された1つまたは複数のリーフスプリングを備える、リーフスプリング機構を備えてもよい。装着部41は、装着プレート91に剛直に取り付けられており、剛性部位42は、アーム50の近位端520に剛直に取り付けられている。図4Aおよび4Bに示された例においては、剛性部位42および近位端520は1ユニットとして形成されている。
図示された実施形態において、弾性変形可能なアーム部位53は、平行なリーフスプリング湾曲部(leaf-spring flexure)を形成する、2つの平行なリーフスプリング54、55を備える。リーフスプリング54、55は、遠位端510が対象物に向かって移動するように、屈曲または湾曲を可能にするように、アーム50の縦方向に配設されている。このことは、リーフスプリングを、基板の表面と、位置合わせ基台3の表面とに実質的に垂直な面内に配設することによって達成される。リーフスプリング54、55は、縦方向に弾性変形可能であって、横方向に堅い。リーフスプリング54、55は、近位端520および遠位端510と一緒に、実質的に長方形、例えば、平行なリーフスプリング湾曲部を形成する。図4Bに示されているように、リーフスプリング54、55は、屈曲の間に互いに実質的に平行なままであり、このことはアーム50の近位端520に対する遠位端510の回転を実質的に防止する。これによって、アーム50の湾曲量によって決定される、対象物への小さい力を与えることのできる、アーム50が得られる。
アーム50の遠位端510には、対象物の縁端14に接触するための接触部位60が設けられている。接触部位60は、特に、基板1のノッチ11を係合するように適合されている。この例においては、接触部位60は、例えば、接触部位60の実質的に自由回転可能な周面を提供するように配設されている、ベアリングを介して、アームの遠位端に回転可能に接続された円筒状要素として設けられている。代替的または追加的に、接触部位60は、低摩擦材料で製作され得る。
基板配置デバイス90は、作動力FAをアーム50の近位端520に与えるための、アクチュエータ61をさらに備える。作動力FAを印加すると、接触力FSが、接触部位60によって対象物に印加されることになる。上述のように、接触力は、弾性変形可能なアーム部位の特性によって規定される。
図示された実施形態においては、アクチュエータ61は、駆動可能要素62を備える。駆動可能要素62は、作動力FAをアーム50の近位端520に与えるように配設されている。近位端520の変位を生じさせるために、アクチュエータ61が駆動されて、弾性変形可能な接続部位40のばね力を克服する駆動力FAを与える。図4Bに図示されるように、接触部位60が基板の縁端14に接触するとき、近位端520の変位は、弾性変形可能なアーム部位53の屈曲を生じさせる。弾性変形可能なアーム部位の屈曲または湾曲の量は、ばね定数およびばね長さと共に、基板に印加される接触力FSを決定する。
アクチュエータ61の電源が切られると、接続部44の弾性変形可能な接続部位40は、アーム50を、弾性変形可能な接続部位40のばね力が実質的にゼロである、位置に戻す。代替的または追加的に、力生成デバイス90は、作動力FAの反対の方向に向けられた偏倚力FBを印加して、アーム50をそのデフォールト位置へ付勢する、追加の力を与えるように配設された、偏倚機構を備える。図4Aおよび4Bの実施形態において、偏倚機構は、リターンスプリング64を備える。リターンスプリング64は、一端63において装着プレート91に、または直接、基台に固定されて、アーム50の近位端520をアクチュエータ61に向かって押す偏倚力を与えるように配設されている。それによって、アーム50は、アクチュエータ61の駆動可能要素62と接触したままとなり、アームの近位端は、アクチュエータ61の駆動可能要素62の移動に追従する。代替的に、偏倚機構は、駆動可能要素62をアーム50の近位端520に接続することによって設けられ得る。
一代替実施形態において、駆動可能要素62とリターンスプリング64とを備える、アクチュエータ61は、電磁石がスイッチをオンまたはオフとされるときに、アームの近位端を引き付けるか、反発するように配設された、1つまたは複数の電磁石を備える機構によって置換され得る。そのような実施形態において、アームの近位端は、磁気部位または磁気部分を備える。
ノッチの係合に成功して、基板を位置合わせするために、基板に印加される好適な接触力は、1N未満であることがわかっていた。この大きさの力を印加すると、基板を歪めたり、損傷させたりすることなく、適正な位置合わせが確実になる。
図4Bにおいて、アクチュエータ61が作動されて、弾性変形可能な接続部位40のばね力、およびリターンスプリング64からの偏倚力FBよりも大きい作動力FAを、アーム50の近位端520へ印加することによって、アームの近位端の変位を生じさせる。合成力は、近位端520を変位させる効果を有し、接触部位60が基板1に接触するときに、弾性変形可能なアーム部位53の屈曲または変形を生じさせる。図示された例において、弾性変形可能な接続部位40は、矢印Rで指示されるように曲がっており、剛性部位42および近位端520は、それによって、装着部41に対して変位されている。図2または図6A、6Bの位置合わせ装置の1つに配設されるとき、接触部位60は、基板1の縁端14に接触し、それによって基板1を押して、2つの接触部材8と接触させる。近位端520の変位、したがって、弾性変形可能なアーム部位53の屈曲量は、変位止め65によって制限される。アーム50の近位端520が、図4Bに示されるように、変位止め65によって阻止されるときに、接触部位60によって基板1に与えられる力は最大である。したがって、位置合わせ装置を動作させて、指定された接触力FSを基板に印加するために、アクチュエータ61は、オンまたはオフにされることだけが必要である。移動の制御は、したがって、簡潔で頑強である。
なお、図4Bに示されている位置において、アーム50は、接触部位60が基板1に接触する点において、基板1の縁端14の接線に実質的に平行な方向に実質的に延びていることに留意されたい。
さらに、弾性変形可能なアーム部位53の変形中に、少なくとも湾曲量がアーム50の長さに対して小さいときに、リーフスプリング54、55が互いに平行のままとなるので、接触部位60は、実質的に直線経路Pに沿って移動することに留意されたい。
図5Aおよび5Bは、代替的実施形態による力生成デバイス190、290を概略的に示す。図5Aおよび5Bの力生成デバイス190、290は、図2および3の力生成デバイス9を置換するのに好適である。いくつかの実施形態においては、力生成デバイス190、290は、図6Aおよび6Bに示されている位置合わせ装置に備えられる。
図5Aは、アクチュエータトルクTAをアーム50の近位端520に印加するように配設された、回転シャフトの形態の駆動可能要素162を備えるアクチュエータ161を備える、力生成デバイス190を示す。この実施形態において、アクチュエータ161は、アーム50を位置合わせ基台3に移動可能に接続する、接続部144の一部を形成する。作動トルクTAを印加すると、リターンスプリング64のばね力を克服して、アクチュエータ161は、近位端520の変位を生じさせる。このことは、図4Bについて上述したのと同様にして、接触部位60による基板への接触力FSの印加を可能にする。アクチュエータ161は、例えば、電気モータを備えてもよい。代替的に、汚染に対して敏感ではない用途においては、アクチュエータ161および駆動可能要素162は、ギアまたは歯車機構によって実現されてもよい。
図5Bの実施形態による力生成デバイス290は、接触並進機構140がその上に装着される、装着プレート191を備える。この並進機構は、アーム150を装着プレート191に接続する接続部244の一部を形成する。接触並進機構140は、装着プレート191に剛直に取り付けられる装着部141と、アーム150の近位端152に剛直に取り付けられる並進部142とを備える。接触並進機構140は、アーム150の近位端152を、並進部142の移動方向143に平行な方向、すなわちアーム150の延長に実質的に垂直な方向に、特に、基板1の上面に実質的に平行な方向に、並進させるように配設される。このようにして、アーム150は、実質的に直線的な経路に沿って移動する。
アーム150は、アーム150の近位端152と遠位端151の間でアーム150の長さに沿って縦方向に配設された、弾性変形可能なアーム部位153を備え、近位端および遠位端は実質的に剛直である。この実施形態において、アーム150の弾性変形可能なアーム部位153は、単独のリーフスプリング154を備える。代替的に、図4Aおよび4Bの実施形態に類似して、2つの平行リーフスプリングも使用され得る。リーフスプリング154は、基板とノッチとに向かう移動の方向(特に、図5の図面の面に実質的に平行は方向)に弾性変形可能であるとともに、その他のすべての方向において実質的に剛直となるように配設される。上述の実施形態と類似して、印加される接触力FSは、弾性変形可能なアーム部位153の特性によって決定されることになる。
回転可能に配設されたエキセントリック要素の形態の駆動可能要素262を備えるアクチュエータ261が、並進部142の移動方向143に沿った近位端152の変位を誘発するために設けられている。この目的で、駆動可能要素262は、並進部142における、またはそれに近い点で近位端152に接触する。エキセントリック駆動可能要素262を回転させると、近位端152の変位を生じさせることになる。偏倚要素は、アーム150の近位端152をアクチュエータ261に向かう方向に押すための、一端163において装着プレート191に固定された、スプリング164を備える。変位止め165は、アーム150の近位端152の変位を制限または拘束するために設けられる。変位止め165は、装着プレート191に対して固定され得るか、または近位端152の最大変位の調節を可能にする調節可能位置で配設され得る。
いくつかの実施形態において、力生成デバイス290には、位置合わせ並進機構192が設けられて、力生成デバイス290が弾性変形可能なアーム部位153の延長に実質的に平行な方向に並進または移動させられることを可能にする。そのような並進機構192は、Rzにおける位置合わせ位置の調節を可能にする。この位置合わせ並進機構192は、また、図4Aおよび4Bを参照して記述された力生成デバイス90と一緒に、および/または図5Aを参照して記述された力生成デバイス190と一緒に使用され得る。さらに、本明細書において記述された様々なタイプのアクチュエータは互いに置換することが可能であり、なおアームの近位端の変位を達成することに留意すべきである。
図6Aは、2つの接触部材8と、図4Aおよび4Bに示された力生成デバイス90と、位置合わせ基台3とを備える基板位置合わせ装置110と、位置合わせされるように配設された基板1とを、側面図で概略的に示す。基板支持部材2は、破線で指示されているように、基板1を支持するために、および基板支持部材上での基板1の位置合わせのために、位置合わせ基台3の上に設置されてもよい。代替的に、位置合わせ装置が、位置合わせ基台3上への直接的な基板の位置合わせのために構成されている、一実施形態においては、破線は、位置合わせ基台3の基板支持領域を指示してもよい。図3と同様に、位置合わせ基台3には、位置合わせ部材が基板支持部材の下側に設けられた、運動学的マウントを形成する、3つの装着部材が設けられ得る。
図6Aにおいてわかるように、基板は、x、y軸により画定される面に平行で、z軸に垂直な、位置合わせ面とも呼ばれる、面内に配向される。アーム50の遠位端に設けられた接触部位60と、2つの接触部材8は、基板の縁端14に沿って配置されている。基板が接触部材8と接触部位60とに接触すると、それらは、x、y面内、すなわちx、y位置合わせ座標内での基板の位置合わせ位置を画定する。位置合わせ状態における、z軸、すなわちRz座標に対する回転位置は、接触部位60またはノッチと係合している接触部材8の位置により決定される。アーム50は、接続部44を介して装着プレート91に装着される。作動力FAを近位端520に印加するように配設された、アクチュエータ61は、また、装着プレート91に装着される。図示された視野においては、作動力FAは、紙の中への方向に向けられ、すなわち、近位端520を実質的に基板に向かって押すか、または少なくとも基板に向かう方向における成分を有して押す、方向に向けられている。図4Bを参照して上述されたように、これは、アーム50の弾性変形可能なアーム部位53の屈曲または湾曲につながり、このことは、接触部位60によって基板1に印加される接触力FSを規定する。
図6Aの実施形態において、装着プレート91は、図6Aの座標系におけるx軸に平行な方向における装着プレート91の並進を可能にするように配設された、位置合わせ並進機構92上に配設されている。このことは、力生成デバイス90の位置合わせ位置、より具体的には基板の縁端に沿った接触部位60の位置の設定を可能にする。接触部位60の位置、特に、z軸まわりの回転についての角度位置θzは、基板の位置合わせ位置Rzを規定する。したがって、位置合わせ並進機構92は、基板のRz位置合わせを調節することを可能にする。
代替的に、上述されて、図5Aおよび5Bに図示された、力生成デバイス190、290のいずれか一方が、基板位置合わせ装置110に使用され得る。
図6Bは、図6Aの基板位置合わせ装置110の上面図を示す。図6Bにおいて、基板1は、接触部位60がノッチ11に配置された状態で、2つの接触部材8と接触部位60の間に位置合わせされるように配置されている。2つの接触部材8は、接触部位60に対して対称に配設されている。図6Bにおいて、接触部材と接触部位とによって画定される基板支持領域の中心114を通り、接触部位60から延びる、第1の半径線112が示されている。接触部材8と中心114の間にそれぞれ延びる、第2の半径線116は、それぞれ、第1の半径線112と角度θを形成する。アーム50は、特にアームが屈曲または湾曲されていないときに、接触部材の位置と交差する交差線117に実質的に平行な方向に延びるように配設されている。作動力FAから生じる近位端520の変位は、相互接続線117に実質的に垂直な方向に向けられている。接触力FSは、線112に沿って、相互接続線117に実質的に垂直に、それと交差する方向に向けられている。これによって、アーム50によって及ぼされる接触力FSと、接触部材8からの反力の対称分布が与えられ、これらの力は半径方向内側に向けられている。このことは、高い精度の基板の位置合わせを可能にする。
図7A〜7Dは、使用中の異なる段階における基板位置合わせ装置10、110の上面図を概略的に示す。好ましい実施形態において、基板位置合わせ装置は、図6Aおよび6Bについて上述した基板位置合わせ装置110であるが、本明細書における以下の説明は、図2および3の基板位置合わせ装置10にも当てはまる。力生成デバイス109は、好ましくは、図4Aおよび4Bを参照して説明された力生成デバイス90であるが、代替的に、図5Aまたは5Bに図示された力生成デバイス190、290であり得る。わかりやすくするために、アーム105が単独の部材として示されている。弾性変形可能なアーム部位の詳細は示されていないが、その実施形態は図4A、4B、5A、5Bで見られ得る。
位置合わせ装置10、110を使用する、基板1を位置合わせする方法は、以下のステップを備える。
第1に、位置合わせされる基板1が、位置合わせ基台103上、または前記位置合わせ基台103上に配置された基板支持部材2(図示せず)上に、供給され設置される。基板1は、好ましくは、接触部位106に近接して位置するノッチ11で位置決めされる。好ましくは、接触部位106は、ノッチ11と少なくとも部分的に係合する。ノッチ11を接触部位106の近傍に配設することは、接触部位106がノッチ11を見つけることを可能にする。基板1は、通常、事前位置合わせされており、基板1が位置合わせ基台103の上、または基板支持部材の上に、既知の方法および/または方位で設置されることを可能にする。
いくつかの実施形態において、この方法は、基板を配置する前、および/または作動力FAを印加する前に、力生成デバイス109の位置を調節するステップを備える。特に、力生成デバイス109は、ウェハのRz位置合わせ座標を調節するためなどに、アーム105の延長に実質的に沿った方向に移動され得る。上述のように、接触部位106がノッチ11を係合するために使用されるとき、特に接触部材108、108’に対する接触部位106の位置は、結果として得られる位置合わせされた基板のRz座標、すなわち、z軸のまわりの回転についての基板の位置を決定する。x、y座標における基板の位置合わせ位置は、接触部材108、108’によって決定される。
さらなるステップにおいて、図7Bに指示されるように、アームの近位端520が変位させられて、接触部位106が所定の経路PPに沿って、基板1に向かって移動される。図示された例において、アームの近位端の変位は、作動力FAによって誘発される。しかしながら、変位は、作動トルクによっても誘発され得る。接触部位106が基板1の縁端14に接触するとき、接触部位106は、その上に力を及ぼす。この段階において、アームの近位端のさらなる変位は、弾性変形可能なアーム部位の屈曲を生じさせて、この結果として、規定された低い接触力FSが、アーム105の遠位端151を介して基板に印加されることになる。接触部位106は、ノッチ11を係合して、基板1を2つの接触部材108、108’に向かって押し動かす。基板1が接触部材108の一方に当たると、基板1は、接触部位106のノッチ11内の基板縁端に対する押動作用のために、基板1の回転および/または移行運動を開始しながら、この接触部材108に対して摺動し始める。
引き続き、図7Cに示されるように、基板1は他方の接触部材108’と接触し、接触部材108、108’が接触部位106のさらなる移動を阻止する結果として、基板支持部材の表面上で基板1の移動をそれ以上誘発しない。ノッチ11の側縁端に対して作用している接触部位106の力は、結果として、基板1の回転動作を生じ、この場合に、基板1の縁端は2つの接触部材108、108’に対して摺動して、接触部位106は、ノッチ11内の中心位置に向かって移動することになる。この状況が図7Cに示されている。基板1が、2つの接触部材108、108’とまだ接触していないときに、接触部位106は、図7Bおよび7Cに概略的に示されるように、基板1を帯同して、2つの接触部材108、108’に向かって移動させることになる。次いで、基板1は、2つの接触部材108、108’に対して摺動して、最終的に、基板1は、図7Dに示されるように、2つの接触部材108、108’と接触する。アーム105の近位端の移動は、基板の縁端14が、2つの接触部材108、108’と接触部位106のすべてと接触するときに終了されて、2つの接触部材108、108’と接触部位106は、基板1のさらなる移動を阻止する。この点において、基板は位置合わせされて、作動力FAは除去され得る。したがって、作動力FAの印加の下で、接触部位106は、縁端14に向かって押されて、ノッチ11を係合する。これが、基板1の回転および/または並進を作動させて、それによって基板1は、接触部材108、108’に向かって押し動かされて、接触部位106がノッチ11と係合して(図7D)、基板が接触部材108、108’と物理的に接触するまで、基板を回転させ、基板の回転および/または移動が停止する。
最終的に、接触部位106が完全にノッチ11と係合されるとき、すなわちそれが可能な最も深い位置にあるときに、基板1は、その所望の最終方位に配置される。基板のさらなる移動を防止している、基板1、接触部位106、および接触部材108、108’の最終方位は、あいまいさのない、再現可能な方位である。結果として、基板は、複雑なマーカ処理機器および/または基板調節機構を必要とすることなく、非常に効率的で確実な方法で、何回にもわたり、機械的に位置合わせされ得る。
基板1の軌跡、すなわち移動の順序は固定されないこと、および/または予測不能であることが注記され得る。例えば、図7A〜7Dに指示された状態とは反対に、基板1は、右接触部材108’と最初に接触する可能性があり、このことは基板1を、別の方向に回転および/または移行させ、これは、基板1を他方の接触部材108と接触するように移動させる。代替的に、接触部位によって印加される力は、基板を、最初にその位置で回転させて、続いて、接触部材と接触して摺動させる可能性がある。
アーム105は、図7Dにおけるアーム105の破線で指示されるように、基板1、および/または位置合わせ基台103と基板1の間に配設された基板支持部材2、の下方に部分的に移動することがあることに留意されたい。
さらに、代替的に、基板は、接触部位106が基板1の縁端14を押圧する状態で、2つの接触部材108、108’の一方がノッチ11と係合させられるように、配置され得ることに留意されたい。この状況において、接触部位106は、接触部材108、108’がノッチ11と完全に係合される、すなわちそれがその可能な最も深い位置にあり、他方の接触部材108’、108と接触部位106が、基板1の縁端14と接触するまで、このノッチ11を係合する接触部材108、108’に向かって、基板1を押す。このことは、接触部材108、108’と接触部位106に対する、基板1の第2の最終方位を与える。したがって、これは、図6Dに示されるものとは、異なる最終方位を生じることになるが、これも、あいまいさのない、再現可能な方位を与える。
図8は、基板を位置合わせするための位置合わせ装置および方法の実施形態を示し、ここにおいて2つの接触部材8は、基板1または基板支持部材を位置合わせ基台103の上に設置するときに、より大きなクリアランスを与えるために、位置合わせ基台103に対して移動可能である。接触部材108、108’は、位置合わせ基台103の表面に平行な方向に移動可能である。第1のステップにおいて、基板および/または基板支持部材を位置合わせ基台103上に設置する前に、接触部材108、108’が、図8に矢印で指示されるように、位置合わせ基台103上に設けられた支持領域の中心から離れて、後退位置中へと移動される。このことは、基板または基板支持部材が、接触部材108、108’および/または力生成デバイス109と干渉することなく、位置合わせ基台上の支持領域内に設置されることを可能にする。基板または基板支持部材が位置合わせ基台103上に設置されると、2つの接触部材108、108’が、2つの接触部材108、108’の移動を制限するように配設された当止部材118、118’に向かって移動される。2つの接触部材108、108’は、今は第2の位置にある。阻止部材118、118’は、位置合わせ基台103上の2つの接触部材108、108’の位置を画定し、この位置において、接触部材108、108’は、基板1の位置合わせ中にそれの阻止構造を形成する。続いて、基板は、図7A〜7Dを参照して上述された方法によって、位置合わせされ得る。
位置合わせ中に、接触部材108、108’は、位置合わせ基台103上の第2の位置に固定され、これが、基板1の縁端14の正確な配置を可能にする。
図9は、上述されたリソグラフィシステム、または基板検査システムなどの、基板処理アセンブリ700を概略的に示す。基板処理アセンブリは、基板位置合わせステーション710と、基板処理装置720、例えば、リソグラフィ装置または基板検査装置と、基板1を基板位置合わせ装置710から基板処理装置720まで、および基板処理装置から基板位置合わせ装置まで転送するための、ロードロック(load lock)のような、転送システム730とを備える。基板処理アセンブリは、好ましくは、基板トラックまたは供給機構740に結合される。本発明による基板位置合わせ装置は、位置合わせステーション710に有利に使用され得て、基板と共にキャリアを基板処理装置720中に移送する前に、基板1のキャリア702上への位置合わせを可能にする。
基板1は、装填ポート725を介して、基板位置合わせシステム710中に装填される。好ましくは、基板は、所定の方位に事前位置合わせされている。
位置合わせシステム710の内部において、本発明による位置合わせ装置が、配設されている。位置合わせ装置は、基板1が実質的に既知の方位でその上に配置される基板支持部材702が設けられた、位置合わせ基台703を備える。続いて、基板1は、例えば、図7A〜7Dに示されて、上記で詳述されたようなステップを用いて、基板支持部材702の上に位置合わせされる。
位置合わせ後に、基板1は、基板支持部材702の上の基板1の位置を固定するために、基板支持部材702上に締結される。基板位置合わせ装置は、基板1を基板支持部材702上に締結するために、好ましくは、締結準備機構と組み合わせられる。いくつかの実施形態においては、基板1を基板支持部材702上に締結することは、薄い水の層を使用して達成される。薄い水の層を、基板支持部材702上に塗布されて、基板1が水の層の上に設置される。基板1が水の層の上に「浮かび」、したがって基板支持部材の表面と非常に低い摩擦を経験する間に、基板1は、基板位置合わせ装置10、110によって位置合わせされる。基板1が正しく位置合わせされると、基板は、水の層が部分的に除去されるときに及ぼされる毛管力によって、基板支持部材702上に締結される。低摩擦表面上で低い締結力を使用する締結によって、印加された締結力によって基板1を歪めることなく、基板1は締結される。
締結後に、基板1’と基板支持部材702’との組合せは、基板位置合わせステーション710と基板処理装置720の間に独立に動作可能なポート735a、735bを介して接続されている、転送システム730を介して、基板処理装置720へと転送される。
図10Bは、図10Aに示されるように、縁端102に設けられたオリエンテーションフラット101の形態のオリエンテーションマークを設けられた、基板100を位置合わせするように配設された、基板位置合わせ装置99を概略的に示す。基板位置合わせ装置は、図6Aおよび6Bに示されている基板位置合わせ装置の修正形態とし得る。基本的に、基板位置合わせ装置99は、図10Bに示されているような第3の接触部材98が存在することによって、図6A、6Bの装置100と異なる。
位置合わせ装置99には、3つの接触部材8、98が設けられている。参照番号8で指示されている、接触部材の内の2つは、図6Aおよび6Bの位置合わせ装置110における接触部材8と同様に配設されている。第3の接触部材98は、オリエンテーションフラット101と接触するように配設されている。力生成デバイス90の接触部位60も、オリエンテーションフラット101に接触するために配設されている。上記と同様に、接触部材8、98は、位置合わせ基台に対して固定されるか、または第1の後退位置と、接触部材8、98が支持領域の周囲に配置されている、第2の位置との間で移動されるなど、位置合わせ基台に対して移動可能であるかのいずれかである。基板は、オリエンテーションフラットが、第3の接触部材98と力生成デバイス90の接触部位60とに実質的に面する状態で、位置合わせ基台上に配置される。作動力FAがアーム50に印加されるとき、接触部位60を設けられた遠位端510は、オリエンテーションフラット101に向かって移動してそれと接触し、基板を位置合わせ位置へと押し動かす。
上記の説明は、好ましい実施形態の動作を説明するために含められたものであり、本発明の範囲を制限することを意味しないものと理解されるべきである。上記の考察から、当業者には、本発明の範囲に包含されることになる多くの変形形態が明白になるであろう。
例えば、上記の例において、基板は基板支持部材上に設置される。しかしながら、基板を、位置合わせ基台の支持領域上に直接、設置することも可能である。そのような配設においては、位置合わせ基台、または位置合わせ装置全体でさえも、基板処理装置内に配設され得る。
要約すると、本発明は、特に、基板支持部材上に基板を位置合わせするための位置合わせ装置において、低い、事前定義された力を対象物に印加することに関する。力生成デバイスは、対象物に印加された接触力を、アームに印加された作動力から分離させる、弾性変形可能なアーム部位を備える、アームを備える。それによって、作動力が高度に正確でない場合でも、高度に正確な、実質的に一定の接触力が対象物に印加され得る。この接触力は、弾性変形可能部位の特性によって決定される。
特に、本発明は、基板を位置合わせするための位置合わせ装置と、そのような位置合わせ装置を備える基板処理システムとに関する。位置合わせ装置は、前記基板および/または基板支持部材を支持するための位置合わせ基台と、前記基板に接触力を印加するための力生成デバイスとを備える。力生成デバイスは、
・近位端および遠位端と、前記遠位端には、前記基板の縁端に接触するための接触部位が設けられている、近位端と遠位端の間に延びている弾性変形可能なアーム部位とを備えるアームと、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台に対して移動可能である、接続部と、
・前記近位端の変位を生じさせるためのアクチュエータと
を備え、それによって、前記弾性変形可能なアーム部位によって規定される前記接触力が、前記接触部位によって前記基板に対して印加される。
条項
条項1.
リソグラフィ装置と、基板位置合わせステーションとを備える、リソグラフィシステム(700)において、前記位置合わせステーションは、前記リソグラフィ装置に基板(1)を導入する前に、前記基板を位置合わせするための位置合わせ装置(10)を備え、前記位置合わせ装置は:
・前記基板(1)および/または基板支持部材(2)を支持するための位置合わせ基台(3)と、
・前記基板に接触力(FS)を印加するために配設された力生成デバイス(9;90;190)と
を備え、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端(520;152)および遠位端(510;151)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53;153)とを備える、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータ(61;161)と
を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記基板の縁端(14;102)に接触するための接触部位(6;60)が設けられており、
それによって、前記変位が発生すると、前記接触部位によって前記接触力(FS)が前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位によって決定される、リソグラフィシステム。
条項2.
弾性変形可能なアーム部位が、前記近位端の前記変位の方向に実質的に垂直に延びるように配設されているとともに、前記基板の前記縁端に実質的に正接して配向されている、条項1に記載のシステム。
条項3.
前記位置合わせ装置が、前記近位端の前記変位を制限するための、変位止め(65)を備える、条項1または2に記載のシステム。
条項4.
前記変位止めの位置が調節可能である、条項3に記載のシステム。
条項5.
前記位置合わせ基台に接続されて、前記基板の前記縁端に接触するように配設された、2つの接触部材(8)を備える、条項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
条項6.
前記接触部材(8)が実質的に円筒形を有する、条項5に記載のシステム。
条項7.
前記接触部位(6)および前記接触部材(8)が、低摩擦材料を備える表面を有し、前記低摩擦材料は、前記縁端の摩擦係数よりも低い摩擦係数を有する、条項5または6に記載のシステム。
条項8.
前記近位端の前記変位が、前記2つの接触部材(8)を相互接続する相互接続線(117)に対して実質的に垂直方向に向けられている、条項5から7のいずれか一項に記載のシステム。
条項9.
前記接触力(FS)が、前記2つの接触部材(8)の間の相互接続線(117)に実質的に垂直である、条項5から8のいずれか一項に記載のシステム。
条項10.
特にアームが屈曲または湾曲されていないときに、アームが、前記2つの接触部材(8)の間の相互接続線(117)に実質的に平行な方向に延びるように配設されている、条項5から9のいずれか一項に記載のシステム。
条項11.
前記接触部材(8)が、前記接触部材(8)と前記接触部位(6;60)とによって画定される領域の中心(114)に向かって、およびそれから離れて移動可能であり、前記位置合わせ装置は、前記中心に向かう前記接触部材の移動を制限するための阻止部材(118)を備える、条項5から10のいずれか一項に記載のシステム。
条項12.
前記位置合わせ装置が、前記変位と反対の方向に向けられた、偏倚力(FB)を印加するように配設された、偏倚機構を備える、条項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
条項13.
前記偏倚機構がリターンスプリング(64)を備える、条項12に記載のシステム。
条項14.
前記偏倚機構が、前記アクチュエータ(61;161)を前記アームに接続することによって実現される、条項12に記載のシステム。
条項15.
前記接続部(4;44)が、第1の端部において前記近位端に、第2の端部において装着部(41)に接続された、弾性変形可能な接続部位(40)を備え、前記装着部(41)は、前記位置合わせ基台(3)に接続されている、条項1から14のいずれか一項に記載のシステム。
条項16.
前記弾性変形可能な接続部位(40)が、前記近位端に接続された剛性部位(42)と前記装着部(41)の間に延びているとともに、縮小横断面の部分を備える、条項15に記載のシステム。
条項17.
前記接続部(4)がピボット機構を備え、前記ピボット機構はピボット軸を備える、前記近位端は、前記近位端が変位させられるときに、前記ピボット軸のまわりにピボット回転するように配設されている、条項15に記載のシステム。
条項18.
前記接続部(144)が、特に、前記アームの延長に実質的に垂直な方向における、前記近位端の並進移動を可能にするように配設されている接触並進機構(140)を備える、条項1から17のいずれか一項に記載のシステム。
条項19.
装着プレート(91;191)を備え、前記アクチュエータ(61;161)および前記接続部(4;44;144)が、前記装着プレート(91;191)に接続されている、条項1から18のいずれか一項に記載のシステム。
条項20.
前記装着プレート(91;191)が、位置合わせ並進機構(92;192)によって前記位置合わせ基台に接続されており、前記位置合わせ並進機構は、前記アームの延長に実質的に平行な方向に、前記アームの並進移動を与えるように配設されている、条項19に記載のシステム。
条項21.
前記弾性変形可能なアーム部位(53)が、1つまたは複数のリーフスプリング(54、55;154)を備える、条項1から20のいずれか一項に記載のシステム。
条項22.
前記弾性変形可能なアーム部位(53)が、第1のリーフスプリング(54)と、第2のリーフスプリング(55)とを備え、第2のリーフスプリングは、第1のリーフスプリングに実質的に平行に配設されるとともに、第1のリーフスプリングの表面に実質的に垂直な方向において、第1のリーフスプリングから距離を空けて配設されている、条項21に記載のシステム。
条項23.
前記1つまたは複数のリーフスプリングの表面が、前記位置合わせ基台(3)の表面に実質的に垂直な方向に配設されている、条項21または22に記載のシステム。
条項24.
前記接触部位(6)が円筒状要素を備える、条項1から23のいずれか一項に記載のシステム。
条項25.
前記円筒状要素が、前記アームの前記近位端に回転可能に接続されている、条項24に記載のシステム。
条項26.
前記基板を支持するための基板支持部材(2)を備え、前記基板を前記基板支持部材上に位置合わせするように構成されている、条項1から25のいずれか一項に記載のシステム。
条項27.
前記基板支持部材(2)が、運動学的マウント(21、31)を介して前記位置合わせ基台(3)上に配置されている、条項26に記載のシステム。
条項28.
位置合わせ装置が、その縁端(14)にノッチ(11)を設けられた基板を位置合わせするために配設され、前記接触部位(6;60;106)が、ノッチを係合するように配設されている、条項1から27のいずれか一項に記載のシステム。
条項29.
位置合わせ装置が、その縁端(102)にオリエンテーションフラット(101)を設けられた基板を位置合わせするように配設されているとともに、前記オリエンテーションフラットに接触するように配設された第3の接触部材(98)を備え、接触部位(60;106)は、前記オリエンテーションフラットに接触するように配設されている、条項1から28のいずれか一項に記載のシステム。
条項30.
基板(1;100)を位置合わせするための位置合わせ装置であって、
・前記基板(1)および/または基板支持部材(2)を支持するための位置合わせ基台(3)と、
・前記基板に接触力(FS)を印加するように配設された、力生成デバイス(9;90;190)と
を備え、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端(520)および遠位端(510)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる、弾性変形可能なアーム部位(53)とを備える、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータ(61;161)と
を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記基板の縁端に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられており、
それによって、前記変位が発生すると、前記接触力(FS)が前記接触部位によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位によって規定される、位置合わせ装置。
条項31.
条項2から29によって定義される特徴のいずれか1つまたは複数を備える、条項30に記載の位置合わせ装置。
条項32.
対象物に事前定義された接触力(FS)を印加するための力生成デバイス(9;90;190)であって、前記力生成デバイスは、
・剛性のある近位端(520)および遠位端(510)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53)とを備える、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を装着部(41;141)に接続する接続部(4;44;144)であって、前記接続部(4)を介して前記アームが前記装着部(41;141)に対して移動可能であるようにされる、接続部(4;44;144)と、
・前記装着部に対する前記近位端の変位を生じさせるための、アクチュエータ(61;161)と
を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記対象物に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられており、
それによって、前記変位が発生すると、接触力(FS)が前記接触部位によって前記対象物に印加され、前記力は、前記弾性変形可能なアーム部位によって規定される、力生成デバイス。
条項33.
前記近位端と前記遠位端の間の相対位置が所定の区間内であるとき、前記接触力は実質的に一定である、条項32に記載の力生成デバイス。
条項34.
前記装着部(91)が、前記対象物を支持するための支持部材(2)に対して固定的に配設されている、条項32または33に記載の力生成デバイス。
条項35.
弾性変形可能なアーム部位が、近位端の前記変位の方向に実質的に垂直に延びている、条項32から34のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
条項36.
前記近位端の前記変位を制限するための変位止め(65)を備える、条項32から35のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
条項37.
前記変位止めが、前記アクチュエータに対して調節可能である、条項36に記載の力生成デバイス。
条項38.
前記変位と反対方向に向けられた偏倚力(FB)を生成するように配設された、偏倚機構を備える、条項32から37のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
条項39.
前記接続部(4;44)が、第1の端部において前記近位端に、第2の端部において装着部(41)に接続された、弾性変形可能部位(40)を備え、前記装着部(41)は前記位置合わせ基台(3)に接続されている、条項32から37のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
条項40.
前記弾性変形可能な接続部位(40)が、前記近位端に接続された剛性部位(42)と前記装着部(41)の間に延びているとともに、前記弾性変形可能部位(40)は、縮小横断面の部分を備える、条項39に記載の力生成デバイス。
条項41.
前記接続部(4)が、前記近位端が変位すると、ピボット軸まわりの前記近位端のピボット運動を可能にするピボット機構を備える、条項39に記載の力生成デバイス。
条項42.
前記接続部(144)が、特に、前記アームの延長に実質的に垂直な方向における、前記近位端の並進移動を可能にするように配設されている接触並進機構(140)を備える、条項34から44のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
条項43.
前記弾性変形可能なアーム部位(53)が、1つまたは複数のリーフスプリング(54、55;154)を備える、条項32から42のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
条項44.
弾性変形可能なアーム部位が、第1のリーフスプリングと、第2のリーフスプリングとを備え、前記第2のリーフスプリングは、前記第1のリーフスプリングに実質的に平行に配設されるとともに、前記第1のリーフスプリングの表面に実質的に垂直な方向において、前記第1のリーフスプリングから距離を空けて配設されている、条項43に記載の力生成デバイス。
条項45.
前記接触部位が円筒状要素を備える、条項32から44のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
条項46.
前記円筒状要素が、前記アームの前記近位端に回転可能に接続されている、条項45に記載の力生成デバイス。
条項47.
位置合わせ装置(10;99;110)を使用して基板支持部材(2)上に基板(1)を位置合わせする方法において、前記位置合わせ装置は:
・基板支持部材(2)を支持するための位置合わせ基台(3;103)と、
・前記基板上に接触力(FS)を印加するように配設された、力生成デバイス(9;90;190)であって、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端(520;152)および遠位端(510;151)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる、弾性変形可能なアーム部位(53)とを備える、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記接続部を介して前記アームは前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である接続部(4;44;144)と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータ(61;161)と
を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記基板の縁端(14;101)に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられており、
それによって、前記変位が発生すると、前記接触力(FS)が前記接触部位(6)によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位によって規定され、
・前記位置合わせ基台に接続されて、前記基板の前記縁端に接触するように配設された、2つの接触部材(8)を備え、
前記方法は:
・前記位置合わせ基台(3)上に基板支持部材(2)を配設するステップと、
・前記基板支持部材(2)上に前記基板を配置するステップと、
・前記アームの前記近位端の変位を生じさせるステップと、
・前記基板の前記縁端が前記2つの接触部材と前記接触部位とに接触するときに、前記アームの前記近位端の移動を終了させるステップと
を備える、方法。
条項48.
基板(1;101)を位置合わせする方法において、前記方法は、
・前記基板を、位置合わせ基台(3)上、または位置合わせ基台(3)上に配置された基板支持部材(2)上に配置することと;
・接触力(FS)を前記基板の縁端(14;102)上に印加するための力生成デバイス(9;90;190)を設けることと、
ここにおいて、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端(520;152)および遠位端(510;151)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53;153)とを備える、アーム(5;50;150)であって、前記アームの前記遠位端には前記基板の前記縁端に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられている、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記接続部を介して前記アームは前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータ(61;161)であって、それによって、前記変位が発生すると、前記接触力(FS)が前記接触部位によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位によって規定される、アクチュエータ(61;161)と、を備え、
・前記アームの前記近位端の前記変位を生じさせ、それによって前記接触力(FS)を前記縁端に印加するとともに、位置合わせ位置への前記基板の回転および/または並進を生じさせることと
を備える、方法。
条項49.
その縁端にノッチ(11)が設けられた基板に適用され、
・前記接触部位(6;60;106)の近傍に、前記ノッチ(11)を配置するステップと、
・前記アームの前記近位端の前記変位が発生すると、前記基板の回転および/または並進を作動させるために、前記ノッチを前記接触部位と係合させるステップと
を備える、条項47または48に記載の方法。
条項50.
・前記接触部材(8)を第1の位置に設置するステップであって、前記第1の位置は第2の位置から遠隔にある、前記接触部材(8)を第1の位置に設置するステップと、
・基板を前記基板支持部材上に配置するステップと、
・前記2つの接触部材を前記第2の位置まで移動させ、それによって前記接触部材を前記基板に向かう方向に移動させるステップと、
・前記接触部位が前記基板の前記縁端に接触するように、前記近位端の変位を生じさせるステップと
を備える、条項47から49のいずれか一項に記載の方法。
条項51.
特に前記変位の前に、前記2つの接触部材に対して前記力生成デバイスの位置を調節するステップを備える、条項47から50のいずれか一項に記載の方法。
条項52.
前記変位および/または前記接触力(FS)が、前記基板の表面によって画定される面内、またはそれに平行な方向に向けられている、条項47から51のいずれか一項に記載の方法。
条項53.
前記基板の前記縁端が接触部位と2つの接触部材とに接触すると、アームの近位端の移動が終了され、前記接触部位と前記接触部材は前記基板のさらなる移動を拘束する、条項47から52のいずれか一項に記載の方法。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載の事項を、そのまま、付記しておく。
[1] リソグラフィ装置と、基板位置合わせステーションとを備える、リソグラフィシステム(700)において、前記位置合わせステーションは、前記リソグラフィ装置に基板(1)を導入する前に、前記基板を位置合わせするための位置合わせ装置(10)を備え、前記位置合わせ装置は:
・前記基板(1)および/または基板支持部材(2)を支持するための位置合わせ基台(3)と、
・前記基板に接触力(FS)を印加するために配設された力生成デバイス(9;90;190)と
を備え、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端(520;152)および遠位端(510;151)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53;153)とを備える、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータ(61;161)と を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記基板の縁端(14;102)に接触するための接触部位(6;60)が設けられており、
それによって、前記変位が発生すると、前記接触部位によって前記接触力(FS)が前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記変位とによって決定される、リソグラフィシステム。
[2] 前記弾性変形可能なアーム部位が、前記近位端の前記変位の方向に垂直に延びるように配設されているとともに、前記基板の前記縁端に正接して配向されている、[1]に記載のシステム。
[3] 前記位置合わせ装置が、前記近位端の前記変位を制限するための、変位止め(65)を備える、[1]または[2]に記載のシステム。
[4] 前記位置合わせ基台に接続されて、前記基板の前記縁端に接触するように配設された、2つの接触部材(8)を備える、[1]から[3]のいずれか一項に記載のシステム。
[5] 前記接続部(4;44)が、第1の端部において前記近位端に、第2の端部において装着部(41)に接続された弾性変形可能な接続部位(40)を備え、前記装着部(41)は、前記位置合わせ基台(3)に接続されている、[1]から[4]のいずれか一項に記載のシステム。
[6] 装着プレート(91;191)を備え、前記アクチュエータ(61;161)および前記接続部(4;44;144)が、前記装着プレート(91;191)に接続されており、前記装着プレート(91;191)は、位置合わせ並進機構(92;192)によって前記位置合わせ基台に接続されており、前記位置合わせ並進機構は、前記アームの延長に平行な方向に、前記アームの並進移動を与えるように配設されている、[1]から[5]のいずれか一項に記載のシステム。
[7] 前記基板を支持するための基板支持部材(2)を備え、前記基板を前記基板支持部材上に位置合わせするように構成され、前記基板支持部材(2)が、運動学的マウント(21、31)を介して前記位置合わせ基台(3)上に配置されている、[1]から[6]のいずれか一項に記載のシステム。
[8] 前記位置合わせ装置が、その縁端(14)にノッチ(11)を設けられた基板を位置合わせするように配設され、前記接触部位(6;60;106)が、前記ノッチを係合するように配設されている、[1]から[7]のいずれか一項に記載のシステム。
[9] 前記位置合わせ装置が、その縁端(102)にオリエンテーションフラット(101)を設けられた基板を位置合わせするように配設されているとともに、前記オリエンテーションフラットに接触するように配設された第3の接触部材(98)を備え、前記接触部位(60;106)は、前記オリエンテーションフラットに接触するように配設されている、[1]から[8]のいずれか一項に記載のシステム。
[10] 基板(1;100)を位置合わせするための位置合わせ装置であって、
・前記基板(1)および/または基板支持部材(2)を支持するための位置合わせ基台(3)と、
・前記基板に接触力(FS)を印加するように配設された、力生成デバイス(9;90;190)と
を備え、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端(520)および遠位端(510)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる、弾性変形可能なアーム部位(53)とを備える、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータ(61;161)と を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記基板の縁端に接触するための接触部位(6;60;160)が設けられており、
それによって、前記変位によって、前記接触力(FS)が前記接触部位によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記変位とによって規定される、位置合わせ装置。
[11] 前記位置合わせ基台に接続されて、前記基板の前記縁端に接触するように配設された、2つの接触部材(8)を備える、[10]に記載の位置合わせ装置。
[12] 前記近位端の前記変位が、前記2つの接触部材(8)を相互接続する相互接続線(117)に対して垂直方向に向けられている、[11]に記載の位置合わせ装置。
[13] 前記アームが、前記2つの接触部材(8)の間の相互接続線(117)に平行な方向に延びるように配設されている、[11]または[12]に記載の位置合わせ装置。
[14] 前記接触部材(8)が、前記接触部材(8)と前記接触部位(6;60)とによって画定される領域の中心(114)に向かって、およびそれから離れて移動可能であるように配設されている、[11]から[13]のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
[15] 前記接続部(4;44)が、第1の端部において前記近位端に、第2の端部において装着部(41)に接続された弾性変形可能な接続部位(40)を備え、前記装着部(41)は、前記位置合わせ基台(3)に接続されている、[10]から[14]のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
[16] 前記弾性変形可能な接続部位(40)が、縮小横断面の部分を備える、[15]に記載の位置合わせ装置。
[17] 装着プレート(91;191)を備え、前記アクチュエータ(61;161)と前記接続部(4;44;144)とが、前記装着プレート(91;191)に接続されており、 前記装着プレート(91;191)は、位置合わせ並進機構(92;192)によって前記位置合わせ基台に接続されており、前記位置合わせ並進機構は、前記アームの延長に平行な方向に、前記アームの並進移動を与えるように配設されている、[10]から[16]のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
[18] その縁端(14)にノッチ(11)を設けられた基板を位置合わせするように配設され、ここにおいて、前記接触部位(6;60;106)が前記ノッチを係合するように配設されている、または、その縁端(102)にオリエンテーションフラット(101)を設けられた基板を位置合わせするように配設されるとともに、前記オリエンテーションフラットに接触するように配設された第3の接触部材(98)を備え、ここにおいて、前記接触部位(60;106)が前記オリエンテーションフラットに接触するように配設されている、[10]から[17]のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
[19] 事前定義された接触力(FS)を対象物に印加するための、力生成デバイス(9;90;190)であって、前記力生成デバイスは、
・剛性のある近位端(520)および遠位端(510)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53)と、を備える、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記装着部(41;141)に接続する接続部(4;44;144)であって、前記接続部(4)を介して前記アームが装着部に対して移動可能であるようにされている、接続部(4;44;144)と、
・前記装着部に対する前記近位端の変位を生じさせるように配設された、アクチュエータ(61;161)と
を備え、
前記アームの前記遠位端には、前記対象物に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられており、
それによって、前記変位によって、接触力(FS)が前記接触部位によって前記対象物に印加され、前記力は、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記変位とによって規定される、力生成デバイス。
[20] 前記遠位端に対する前記近位端の前記変位が所定の区間内であるときに、前記接触力が一定である、[19]に記載の力生成デバイス。
[21] 前記弾性変形可能なアーム部位が、前記近位端の前記変位の方向に垂直に延びている、[19]または[20]のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
[22] 前記近位端の前記変位を制限するための変位止め(65)を備える、[19]から[21]のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
[23] 前記変位と反対方向に向けられた偏倚力(FB)を生成するように配設された、偏倚機構を備える、[19]から[22]のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
[24] 前記接続部(4;44)が、第1の端部において前記近位端に、第2の端部において前記装着部(41)に接続された、弾性変形可能な接続部位(40)を備える、[19]から[23]のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
[25] 前記弾性変形可能な接続部位(40)が、前記近位端に接続された剛性部位(42)と、前記装着部(41)の間に延びるとともに、前記弾性変形可能な接続部位(40)が、縮小横断面の部分を備える、[24]に記載の力生成デバイス。
[26] 基板(1;101)を位置合わせする方法であって、前記方法は、
・前記基板を、位置合わせ基台(3)上、または位置合わせ基台(3)上に配置された基板支持部材(2)上に配置することと;
・接触力(FS)を前記基板の縁端(14;102)上に印加するための力生成デバイス(9;90;190)を設けることと、を備え、
ここにおいて、前記力生成デバイスは:
・剛性のある近位端(520;152)および遠位端(510;151)と、前記近位端と前記遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53;153)とを備える、アーム(5;50;150)であって、前記アームの前記遠位端には前記基板の前記縁端に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられている、アーム(5;50;150)と、
・前記近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
・前記近位端の変位を生じさせるように配設されたアクチュエータ(61;161)であって、それによって、前記変位によって、前記接触力(FS)が前記接触部位によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位によって規定される、アクチュエータ(61;161)と、を備え、
・前記アームの前記近位端の前記変位を生じさせ、それによって前記接触力(FS)を前記縁端に印加するとともに、位置合わせ位置への前記基板の回転および/または並進を生じさせることと
を備える、方法。
[27] 前記変位および/または前記接触力(FS)が、前記基板の表面によって画定される面内、またはそれに平行な方向に向けられている、[26]に記載の方法。
[28] 前記アームの前記近位端の前記変位が、前記基板の前記縁端が前記接触部位と2つの接触部材とに接触するときに終了され、前記接触部位および前記接触部材は、前記基板の移動を拘束する、[26]または[27]に記載の方法。
[29] その縁端にノッチ(11)が設けられた基板に適用され、
・前記接触部位の近傍に前記ノッチを配置するステップと、
・前記接触部位と前記ノッチを係合させ、それによって前記アームの前記近位端が変位させられるときに、前記基板の回転および/または並進を作動させるステップと
を備える、[28]に記載の方法。
[30] 前記接触部材を第1の位置に設置するステップであって、前記第1の位置は第2の位置から遠隔である、前記接触部材を第1の位置に設置するステップと、
前記基板を前記基板支持部材上に配置するステップと、
前記接触部材を前記第2の位置まで移動させ、それによって前記接触部材を前記基板に向かう方向に移動させるステップと、
前記接触部位および前記接触部材が前記基板の前記縁端に接触するように、前記近位端の変位を生じさせるステップと、
を備える、[28]または[29]に記載の方法。
[31] 前記接触部材に対して前記力生成デバイスの位置を調節するステップを備える、[26]から[30]のいずれか一項に記載の方法

Claims (30)

  1. 基板(1;100)を位置合わせするための位置合わせ装置であって、
    ・前記基板(1)及び/又は基板支持部材(2)を支持するための位置合わせ基台(3)と、
    ・前記基板に接触力(FS)を印加するように配設された、力生成デバイス(9;90;190)と
    を備え、前記力生成デバイスは:
    ・剛性のある近位端(520)、剛性のある遠位端(510)、及び前記剛性のある近位端と前記剛性のある遠位端の間に延びる、弾性変形可能なアーム部位(53)とを備える、アーム(5;50;150)と、
    ・前記剛性のある近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
    ・前記剛性のある近位端に変位を生じさせるべく前記剛性のある近位端上で作動するように配設されたアクチュエータ(61;161)と を備え、
    前記アームの前記剛性のある遠位端には、前記基板の縁端に接触するための接触部位(6;60;160)が設けられており、
    前記剛性のある近位端の変位によって、前記接触力(FS)が前記接触部位により前記基板に印加され、前記接触力が、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記変位とによって規定される、位置合わせ装置。
  2. 前記位置合わせ基台に接続されて、前記基板の前記縁端に接触するように配設された、2つの接触部材(8)を備える、請求項1に記載の位置合わせ装置。
  3. 前記剛性のある近位端の前記変位が、前記2つの接触部材(8)を相互接続する相互接続線(117)に対して垂直方向に向けられている、請求項2に記載の位置合わせ装置。
  4. 前記アームが、前記2つの接触部材(8)の間の相互接続線(117)に平行な方向に延びるように配設されている、請求項2又は3に記載の位置合わせ装置。
  5. 前記接触部材(8)が、前記接触部材(8)と前記接触部位(6;60)とによって画定される領域の中心(114)に向かって、及びそれから離れて移動可能であるように配設されている、請求項2から4のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  6. 前記弾性変形可能なアーム部位が、前記剛性のある近位端の前記変位の方向に垂直に延びるように配設されているとともに、前記基板の前記縁端に正接して配向されている、請求項から5のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  7. 前記弾性変形可能なアーム部位が、1つ又は複数のリーフスプリングを備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  8. 前記弾性変形可能なアーム部位が、第1のリーフスプリングと、第2のリーフスプリングとを備え、第2のリーフスプリングは、第1のリーフスプリングに実質的に平行に配設されるとともに、第1のリーフスプリングの表面に実質的に垂直な方向において、第1のリーフスプリングから距離を空けて配設されている、請求項7に記載の位置合わせ装置。
  9. 前記位置合わせ装置が、前記剛性のある近位端の前記変位を制限するための、変位止め(65)を備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  10. 前記接続部(4;44)が、第1の端部において前記剛性のある近位端に、第2の端部において装着部(41)に接続された弾性変形可能な接続部位(40)を備え、前記装着部(41)は、前記位置合わせ基台(3)に接続されている、請求項1から9のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  11. 前記弾性変形可能な接続部位(40)が、縮小横断面の部分を備える、請求項10に記載の位置合わせ装置。
  12. 装着プレート(91;191)を備え、前記アクチュエータ(61;161)と前記接続部(4;44;144)とが、前記装着プレート(91;191)に接続されており、 前記装着プレート(91;191)は、位置合わせ並進機構(92;192)によって前記位置合わせ基台に接続されており、前記位置合わせ並進機構は、前記アームの延長に平行な方向に、前記アームの並進移動を与えるように配設されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  13. その縁端(14)にノッチ(11)を設けられた基板を位置合わせするように配設され、ここにおいて、前記接触部位(6;60;106)が前記ノッチを係合するように配設されている、又は、その縁端(102)にオリエンテーションフラット(101)を設けられた基板を位置合わせするように配設されるとともに、前記オリエンテーションフラットに接触するように配設された第3の接触部材(98)を備え、ここにおいて、前記接触部位(60;106)が前記オリエンテーションフラットに接触するように配設されている、請求項1から12のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  14. 前記基板を支持するための基板支持部材(2)と運動学的マウント(21、31)を備え、前記位置合わせ装置が、前記基板を前記基板支持部材上に位置合わせするように構成され、前記基板支持部材(2)が、前記運動学的マウント(21、31)を介して前記位置合わせ基台(3)上に配置されている、請求項1から13のいずれか一項に記載の位置合わせ装置。
  15. 基板処理装置と、基板位置合わせステーションとを備える、基板処理システム(700)であって、前記基板位置合わせステーションは、前記基板処理装置に基板(1)を導入する前に、前記基板を位置合わせするための請求項1から14のいずれか一項に記載の位置合わせ装置(10)を備える、基板処理システム。
  16. 請求項1から14のいずれか一項に記載の位置合わせ装置に使用するための力生成デバイス(9;90;190)であり、対象物を位置合わせするために事前に規定された接触力(FS)を前記対象物に印加するための、力生成デバイス(9;90;190)であって、前記力生成デバイスは、
    ・剛性のある近位端(520)、剛性のある遠位端(510)、及び前記剛性のある近位端と前記剛性のある遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53)と、を備える、アーム(5;50;150)と、
    ・前記剛性のある近位端を装着部(41;141)に接続する接続部(4;44;144)であって、前記接続部(4)を介して、前記剛性のある近位端を含む前記アームが前記装着部に対して移動可能であるようにされている、接続部(4;44;144)と、
    ・前記装着部に対して、前記剛性のある近位端に変位を生じさせるべく前記剛性のある近位端上で動作するように配設された、アクチュエータ(61;161)と
    によって特徴づけられ、
    前記アームの前記剛性のある遠位端には、前記対象物に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられており、
    前記剛性のある近位端の変位によって、接触力(FS)が前記接触部位によって前記対象物に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位と、前記剛性のある近位端の変位とによって規定される、力生成デバイス。
  17. 前記剛性のある遠位端に対する前記剛性のある近位端の前記変位が所定の区間内であるときに、前記接触力が一定である、請求項16に記載の力生成デバイス。
  18. 前記弾性変形可能なアーム部位が、前記剛性のある近位端の前記変位の方向に垂直に延びており、及び/又は前記接触部位は円筒状要素を備える、請求項16又は17に記載の力生成デバイス。
  19. 前記弾性変形可能なアーム部位が、1つ又は複数のリーフスプリングを備える、請求項16から18のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
  20. 弾性変形可能なアーム部位が、第1のリーフスプリングと、第2のリーフスプリングとを備え、前記第2のリーフスプリングは、前記第1のリーフスプリングに実質的に平行に配設されるとともに、前記第1のリーフスプリングの表面に実質的に垂直な方向において、前記第1のリーフスプリングから距離を空けて配設されている、請求項19に記載の力生成デバイス。
  21. 前記剛性のある近位端の前記変位を制限するための変位止め(65)を備える、請求項16から20のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
  22. 前記変位と反対方向に向けられた偏倚力(FB)を生成するように配設された、偏倚機構を備える、請求項16から21のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
  23. 前記接続部(4;44)が、第1の端部において前記剛性のある近位端に、第2の端部において前記装着部(41)に接続された、弾性変形可能な接続部位(40)を備える、請求項16から22のいずれか一項に記載の力生成デバイス。
  24. 前記弾性変形可能な接続部位(40)が、前記剛性のある近位端に接続された剛性部位(42)と、前記装着部(41)の間に延びるとともに、前記弾性変形可能な接続部位(40)が、縮小横断面の部分を備える、請求項23に記載の力生成デバイス。
  25. 基板(1;101)を位置合わせする方法であって、前記方法は、
    ・前記基板を、位置合わせ基台(3)上、又は位置合わせ基台(3)上に配置された基板支持部材(2)上に配置することと;
    ・接触力(FS)を前記基板の縁端(14;102)上に印加するための力生成デバイス(9;90;190)を設けることと;
    ここにおいて、前記力生成デバイスは:
    ・剛性のある近位端(520;152)、剛性のある遠位端(510;151)、及び前記剛性のある近位端と前記剛性のある遠位端の間に延びる弾性変形可能なアーム部位(53;153)とを備える、アーム(5;50;150)であって、前記アームの前記剛性のある遠位端には前記基板の前記縁端に接触するための接触部位(6;60;106)が設けられている、アーム(5;50;150)と、
    ・前記剛性のある近位端を前記位置合わせ基台に接続する接続部(4;44;144)であって、前記剛性のある近位端を含む前記アームは前記接続部を介して前記位置合わせ基台(3)に対して移動可能である、接続部(4;44;144)と、
    ・前記剛性のある近位端の変位を生じさせ、作動するように配設されたアクチュエータ(61;161)であって、前記剛性のある近位端の変位によって、前記接触力(FS)が前記接触部位によって前記基板に印加され、前記接触力は、前記弾性変形可能なアーム部位と前記剛性のある近位端を含む変位によって規定される、アクチュエータ(61;161)と、を備えるものであり、及び
    ・前記剛性のある近位端上で作動する前記アクチュエータを起動し、それによって前記アームの前記剛性のある近位端の前記変位を生じさせ、それによって、前記接触力(FS)を前記縁端に印加するとともに、位置合わせ位置への前記基板の回転及び/又は並進を生じさせることと を備える、方法。
  26. 前記変位及び/又は前記接触力(FS)が、前記基板の表面によって画定される面内、又はそれに平行な方向に向けられている、請求項25に記載の方法。
  27. その縁端にノッチ(11)が設けられた基板に適用され、
    ・前記接触部位の近傍に前記ノッチを配置するステップと、
    ・前記接触部位と前記ノッチを係合させ、それによって前記アームの前記剛性のある近位端が変位させられるときに、前記基板の回転及び/又は並進を作動させるステップと
    を備える、請求項25又は26に記載の方法。
  28. 前記アームの前記剛性のある近位端の前記変位が、前記基板の前記縁端が前記接触部位と2つの接触部材とに接触するときに終了され、前記接触部位及び前記接触部材は、前記基板の移動を拘束する、請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
  29. 前記接触部材を第1の位置に設置するステップであって、前記第1の位置は第2の位置から遠隔である、前記接触部材を第1の位置に設置するステップと、
    前記基板を前記基板支持部材上に配置するステップと、
    前記接触部材を前記第2の位置まで移動させ、それによって前記接触部材を前記基板に向かう方向に移動させるステップと、
    前記接触部位及び前記接触部材が前記基板の前記縁端に接触するように、前記剛性のある近位端の変位を生じさせるステップと、
    を備える、請求項28に記載の方法。
  30. 前記接触部材に対して前記力生成デバイスの位置を調節するステップを備える、請求項28又は29のいずれか一項に記載の方法。
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