JP6578696B2 - 文書画像管理装置及び文書画像管理プログラム - Google Patents
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Description
図29は、従来の文書画像管理装置が、管理対象となる文書画像の中に、縦書文書画像と、横書文書画像とが混在している場合において、これら文書画像をマーキングと共に一覧表示している様子の一例を示す模式図である。
本発明は、係る問題に鑑みてなされたものであり、管理対象となる文書画像の中に、縦書文書画像と横書文書画像とが混在している場合において、これらの文書画像をマーキングと共に一覧表示するときに、いずれの文書画像もいずれのマーキングも表示されない余白の面積を、従来よりも低減する可能性を高める文書画像管理装置を提供することを目的とする。
また、前記文字列方向変換手段は、第1文字列方向の文書画像を、文字列が第2文字列方向に向くように回転させて中間文書画像を生成する第1の画像処理手段と、前記中間文書画像から、1文字ずつ切り出して、各1文字分の文字画像をその天地方向が正しくなるように回転させて第2文字列方向の文書画像を生成する第2の画像処理手段とを有するとしてもよい。
また、第1文字列方向の文書画像が横書で、第2文字列方向の文書画像が縦書の場合において、前記第1の画像処理手段は、第1文字列方向の文書画像を時計回りに90度回転させて前記中間文書画像を生成するとしてもよい。
また、付箋の画像に第1文字列方向の文字列が含まれる場合に、当該文字列を、第2文字列方向の文字列に変換する付箋文字列方向変換手段を更に備えるとしてもよい。
このことにより、各文書画像の文字列方向及び各マーキングの位置が、縦書と横書とのうちの一方の表記フォーマットに揃えられることとなる。
ここで例示する文書画像管理装置は、画像データからなる複数の文書画像を、文書画像に対してそれぞれ定められた相対位置に付与されたマーキングと共に管理し、管理する文書画像を、付与されたマーキングと共に一覧表示する。
この文書画像管理装置は、管理する文書画像の中に、縦書文書画像と横書文書画像とが混在している場合には、一覧表示の際に、縦書と横書とのうちの一方の文字列方向の文書画像を、他方の文字列方向の文書画像に変換して表示し、変換された文書画像に付与されているマーキングの相対位置を、変換方向に合わせて変更して表示する。
図1は、上記文書画像管理装置100の回路構成を示す回路ブロック図である。
同図に示されるように、文書画像管理装置100は、ハードウエアとしては、いわゆるコンピュータシステムであって、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、ディスプレイ130と、プリンター140と、キーボード150と、マウス160と、ハードディスク170と、スキャナー180と、バス190とから構成される。
メモリ120は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリによって構成され、CPU110によって利用されるプログラムと、CPU110によって利用されるデータとを記憶する。
キーボード150とマウス160とは、いわゆる入力装置であって、文書画像管理装置100を利用するユーザーからの入力操作を受け付けて、受け付けた入力操作を電気信号に変換してCPU110に送信する。
プリンター140は、CPU110から送信された信号に基づく画像を、装填された印刷用紙に印刷する。
スキャナー180は、画像読み取り面に配置された紙から、その紙の表面の画像を光学的に読み取って画像データを生成し、生成した画像データを、CPU110に送信する。
上記回路構成からなる文書画像管理装置100は、CPU110が、メモリ120に記憶されるプログラムを実行して各回路を制御することで、様々な機能を実現する。
図2は、文書画像管理装置100の機能構成を示す機能ブロック図である。
スキャン部205は、スキャナー180を含み、文書画像管理装置100を利用するユーザーによってスキャナー180が操作されることで、ドキュメントから、スキャナー180の画像読み取り面に配置された各ページの画像を光学的に読み取って各ページの画像データを生成し、生成した各ページの画像データから、ドキュメント画像管理テーブル300を生成する。
同図に示されるように、ドキュメント画像管理テーブル300は、ドキュメント名310と、ページ320と、ドキュメント画像330とが対応付けられて構成される。
ドキュメント名310は、スキャナー180に各ページの画像を読み取らせたドキュメントのドキュメント名を示す情報である。ドキュメント名は、文書画像管理装置100を利用するユーザーが、ユーザー操作受付部200を操作することで入力される。
ドキュメント画像330は、対応するドキュメント名310によって示されるドキュメントにおける、対応するページ320によって示されるページ番号のページから、スキャン部205によって読み取られて生成された画像データである。
再び図2に戻って、文書画像管理装置100の機能構成についての説明を続ける。
OCR部215は、ドキュメント画像管理テーブル記憶部210に記憶されるドキュメント画像管理テーブル300に含まれるドキュメント画像330に対して公知の文字認識処理を実行して、ドキュメント情報管理テーブル400を生成する。
図4は、ドキュメント情報管理テーブル400のデータ構造の一例を示すデータ構造図である。
ページ420は、対応するドキュメント名410によって示されるドキュメントのページ番号を示す情報である。
文字列テキスト430は、対応するドキュメント名410によって示されるドキュメントにおける、対応するページ420によって示されるページ番号のページのドキュメント画像に対して、文字認識処理が実行されて認識された文字の文字コードからなる文字列のテキストである。
第n文字画像(第1文字画像451、第2文字画像452が該当)は、対応するドキュメント名410によって示されるドキュメントにおける、対応するページ420によって示されるページ番号のページのドキュメント画像のうち、対応する文字列テキスト430に含まれる文字列の第n番目の文字に対応する部分を切り取った画像データであって、その形状は、該当する文字を含む正方形である。
第n文字テキスト(第1文字テキスト461、第2文字テキスト462が該当)は、対応する第n文字画像について認識された文字を示すテキストである。
第n文字座標(第1文字座標471、第2文字座標472が該当)は、対応する第n文字画像の中心点の座標を示す情報である。
ドキュメント情報管理テーブル記憶部220は、ハードディスク170の記憶領域の一部として実現され、OCR部215によって生成されたドキュメント情報管理テーブル400を記憶する。
マーキング付与部225は、ドキュメント画像管理テーブル記憶部210に記憶されるドキュメント画像管理テーブル300に含まれるドキュメント画像330のうち、ユーザーの指定するドキュメント画像330から、ユーザーの指定する文字列を含む領域の画像を切り取って文書画像を生成し、生成した文書画像に対して、ユーザーの指定するマーキングを付与する。
また、マーキング付与部225は、生成した文書画像と付与したマーキングとから、ドキュメント情報管理テーブル記憶部220に記憶されるドキュメント情報管理テーブル400を参照して、文書画像管理テーブル500と、文字情報管理テーブル600とを生成する。
同図に示されるように、文書画像管理テーブル500は、文書画像ID510と、文書画像515と、文字列テキスト520と、縦書横書フラグ525と、付箋フラグ530と、マーキング画像535と、付箋テキスト540と、電子付箋向き545と、マーキング座標550と、ドキュメント名555と、位置560とが対応付けられて構成される。
文書画像515は、マーキング付与部225によって生成された文書画像である。
文字列テキスト520は、対応する文書画像515に含まれる文字列のテキストである。
縦書横書フラグ525は、対応する文書画像515に含まれる文字列が、縦書と横書とのいずれであるかを示す1ビットのフラグである。ここでは、“0”の場合に横書を示し、“1”の場合に縦書を示す。
マーキング画像535は、対応する文書画像515に付与されたマーキングが、下線と傍線とマーカー線とのうちのいずれかである場合におけるマーキングの画像データである。対応する文書画像515に付与されたマーキングが電子付箋の場合には、ヌル値になる。
電子付箋向き545は、対応する文書画像515に含まれる文字列に付与されたマーキングが電子付箋の場合におけるテキストが、縦書テキストであるか横書テキストであるかを示す情報である。対応する文書画像515に付与されたマーキングが、下線と傍線とマーカー線とのうちのいずれかである場合には、ヌル値となる。
対応する文書画像515に付与されたマーキングが、下線と傍線とマーカー線とのうちのいずれかである場合には、対応する文書画像515の中心点を原点とするときにおけるマーキング画像535の中心点の位置を示す座標であり、対応する文書画像515に含まれる文字列に付与されたマーキングが電子付箋の場合には、対応する文書画像515の中心点を原点とするときにおける電子付箋の中心点の位置を示す座標である。
位置560は、対応する文書画像515に含まれる文字列の最初の文字が記載されているページ番号と行番号とを示す情報である。
図6は、文字情報管理テーブル600のデータ構造の一例を示すデータ構造図である。
第n文字画像(第1文字画像621、第2文字画像622が該当)は、文書画像ID610によって識別される文書画像について、第n番目の文字に対応する部分の文字を切り取った文字画像である。
第n文字テキスト(第1文字テキスト631、第2文字テキスト632が該当)は、対応する第n文字画像について認識された文字を示すテキストである。
再び図2に戻って、文書画像管理装置100の機能構成についての説明を続ける。
文字列方向変換部240は、ユーザー操作受付部200によって受け付けられたユーザーの指示に従って、文書画像管理テーブル記憶部230に記憶される文書画像管理テーブル500と、文字情報管理テーブル記憶部235に記憶される文字情報管理テーブル600とを参照して、文書画像管理テーブル500に含まれる文書画像515のうち、(1)値が“1”となる縦書横書フラグ525が対応付けられている文書画像、すなわち、縦書の文字列からなる文書画像を、横書の文字列からなる文書画像に変換する、又は、(2)値が“0”となる縦書横書フラグ525が対応付けられている文書画像、すなわち、横書の文字列からなる文書画像を、縦書の文字列からなる文書画像に変換する。
マーキング位置変更部245は、文字列方向変換部240によって文字列の向きが変換された文書画像を対象として、対象となる文字列画像に付与されたマーキングを、対象となる文書画像に対して行われる文字列の向きの変換に合わせて、マーキングの文書画像に対する相対位置を変更する。
表示部250は、ディスプレイ130とプリンター140とを含み、ユーザー操作受付部200によって受け付けられたユーザーの指示に従って、文書画像管理テーブル記憶部230に記憶される文書画像管理テーブル500に含まれる文書画像515を、付与されたマーキングと共に、(1)ディスプレイ130を用いて一覧表示する、又は、(2)プリンター140を用いて一覧印刷する。この際、一覧表示又は一覧印刷の対象の中に文字列方向変換部240によって文字列の向きが変換された文書画像が含まれている場合には、変換後の文書画像が表示又は印刷されるように一覧表示又は一覧印刷を行い、マーキング位置変更部245によって相対位置が変更されたマーキングが含まれる場合には、マーキングが、変更後の相対位置に表示又は印刷されるように一覧表示又は一覧印刷を行う。
<動作>
上記構成の文書画像管理装置100は、その特徴的な動作として、縦横混在文書表示処理を行う。
(A)縦横混在文書表示処理
縦横混在文書表示処理は、文書画像管理装置100が、記憶する文書画像を、付与されたマーキングと共に一覧表示する処理であって、記憶する文書画像の中に縦書文書画像と横書文書画像とが混在している場合には、縦書と横書とのうちの一方の文字列方向の文書画像に対して、他方の文字列方向の文書画像に変換して表示し、変換された文書画像に付与されているマーキングの位置を、変換方向に合わせて変更して表示する処理である。
縦横混在文書表示処理は、ユーザー操作受付部200が、縦横混在文書表示処理を開始する旨の操作を受け付けることで開始される。この際、ユーザー操作受付部200は、ユーザーから、縦書文書画像を横書に変換するか、横書文書画像を縦書に変換するかのいずれの変換するかのいずれを行うかを指定する操作をも受け付ける。
ステップS700の処理において、ユーザーからの操作において、縦書文書画像を横書に変換する指定がなされている場合に(ステップS700:Yes)、文書画像管理装置100は、縦横変換表示処理(ステップS710)を行う。この縦横変換表示処理については、別途、フローチャートを用いて詳細に説明する。
(B)縦横変換表示処理(ステップS710)
図8は、縦横変換処理のフローチャートである。
縦横変換表示処理が開始されると、文字列方向変換部240は、整数型変数iに1を代入し、整数型変数nに、対象となる文書画像の数、すなわち、文書画像管理テーブル記憶部230に記憶されている文書画像管理テーブル500に含まれる文書画像515の数を代入する(ステップS800)。
文書画像515のうちの1つを選択すると、文字列方向変換部240は、選択した文書画像515に対応付けられている縦書横書フラグ525を参照して、その文書画像515が縦書文書画像であるか否かを調べる(ステップS810)。
より具体的には、文字列方向変換部240は、(1)文書画像管理テーブル記憶部230に記憶されている文書画像管理テーブル500において、対象となる文書画像515に対応付けられているマーキング画像535とマーキング座標550とを参照して、マーキングにおける線の部分の位置を特定し、(2)文字情報管理テーブル記憶部235に記憶されている文字情報管理テーブル600において、対象となる文書画像に対応する文書画像ID610に対応付けられている第n文字画像と第n文字座標とを参照して、文書画像に含まれる各文字の位置を特定し、(3)特定したマーキングにおける線の部分の位置と、特定した文書画像に含まれる各文字の位置とから、そのマーキングが傍線であるか否かを調べる。
(B−1)傍線縦横回転処理(ステップS825)
図9は、傍線縦横回転処理のフローチャートである。
図10(a)は、傍線縦横回転処理音対象となる文書画像(オリジナルの文書画像)と、その文書画像に付与された傍線であるマーキング画像(オリジナルのマーキング画像)との相対位置関係を示す模式図である。
図10(b)に示されるように、単に、文書画像を反時計回りに90度回転させただけでは、各文字の向きが正しい向きではないため、中間文書画像は読みづらいものとなっている。
中間文書画像が生成されると、文字列方向変換部240は、文字情報管理テーブル記憶部235に記憶される文字情報管理テーブル600に含まれる、第n文字画像と第n文字座標とを参照して、中間文書画像の各文字画像を、その中心点を中心として時計回りに90度回転させる(ステップS910)。この際、中間文書画像の各文字画像の中に句読点があれば(ステップS920:Yes)、その句読点を回転させた後に、その句読点を横書における正しい位置(左下の位置)に平行移動させる(ステップS930)。
図10(c)に示されるように、各文字を時計回りに90度回転させることで各文字の向きが正しい向きとなっているため、変換後の文書画像は、読みやすいものとなっている。
再び、図9に戻って、傍線縦横回転処理の説明を続ける。
図10(d)に示されるように、回転後のマーキング画像は、対応する文字の上部に線が配される位置になる。
マーキング画像を回転させると、マーキング位置変更部245は、対応する文字の上部に線が配されているマーキング画像を、対応する文字の下部に線が配される位置に平行移動させる(ステップS950)。
そして、文書画像管理装置100は、その傍線縦横回転処理を終了する。
図10(e)に示されるように、平行移動後のマーキング画像は、変換後の文書画像の下線となっている。
縦横変換表示処理におけるステップS820の処理において、マーキングが傍線でない場合、すなわち、マーカー線である場合に(ステップS820:No)、文書画像管理装置100は、マーカー線縦横回転処理(ステップS830)を行う。
(B−2)マーカー線縦横回転処理(ステップS830)
図11は、マーカー線縦横回転処理のフローチャートである。
再び、図8に戻って、縦横変換表示処理の説明を続ける。
縦横変換表示処理におけるステップS815の処理において、マーキングが傍線又はマーカー線でない場合、すなわち、電子付箋である場合に(ステップS815:No)、文書画像管理装置100は、付箋縦横回転処理(ステップS835)を行う。
図13は、付箋縦横回転処理のフローチャートである。
同図において、ステップS1300〜ステップS1330の処理のそれぞれは、傍線縦横回転処理(図9参照)におけるステップS900〜ステップS930の処理のそれぞれと同等の処理である。よって、ここでは、これらステップの説明を省略する。
図15(a)、(b)は、ステップS1330の処理によって生成された変換後の文書画像と、図14(d)で示される回転後の電子付箋に対して、電子付箋の中心点を中心に時計回りに90度回転させて生成された回転後の電子付箋との相対位置関係を示す模式図である。ここで、図15(a)は、電子付箋の文字が横書の場合の図であり、図15(b)は、電子付箋の文字が縦書の場合の図である。
ステップS1350の処理が終了すると、マーキング位置変更部245は、文書画像管理テーブル記憶部230が記憶する文書画像管理テーブル500の電子付箋向き545を参照して、電子付箋内の文字が縦書であるか否かを調べる(ステップS1360)。
1370の処理が終了した場合と、ステップS1360の処理において、電子付箋内の文字が縦書でない場合(ステップS1360:Yes)とに、文書画像管理装置100は、その付箋横縦回転処理を終了する。
図15(c)に示されるように、変換後の文書画像の各文字の向きと、横書に変換された電子付箋の文字の向きとが揃っている。
ステップS825の傍線縦横回転処理が終了した場合と、ステップS830のマーカー線縦横回転処理が終了した場合と、ステップS835の付箋縦横回転処理が終了した場合と、ステップS810の処理において、文書画像515が縦書文書画像でない場合、すなわち、横書文書画像である場合(ステップS810:Yes)とに、表示部250は、第i表示用画像を生成する(ステップS840)。
ステップS845の処理において、iがnより小さい場合に(ステップS845:Yes)、表示部250は、iを1だけインクリメントする(ステップS850)。
iが1だけインクリメントされると、文字列方向変換部240は、文書画像管理テーブル記憶部230に記憶されている文書画像管理テーブル500に含まれる文書画像515のうち、未選択の文書画像515の1つを選択する(ステップS855)。
ステップS845の処理において、iがnより小さくない場合に(ステップS845:No)、表示部250は、ユーザー操作受付部200によって受け付けられたユーザーの操作が、一覧表を印刷する旨の操作であったか否かを調べる(ステップS860)。
ステップS860の処理において、一覧表を印刷する旨の操作でなかった場合に(ステップS860:No)、表示部250は、ディスプレイ130を制御して、生成したn個の第i表示用画像を、iが若い順に上から下へ順に並べて表示する(ステップS870)。
図16は、ステップS870の処理によって、ディスプレイ130に一覧表が表示されている様子の一例を示す模式図である。
この例は、下線が付与された第1横書文書画像と、マーカー線が付与された第2横書文書画像と、傍線が付与された第1縦書文書画像(図10(a)参照)とが、文書画像管理テーブル記憶部230に記憶されている場合の例となっている。
同図に示されるように、第1文書画像表示領域1610内に、第1横書文書画像が、下線1612と共に文字列が横書となる向きに表示され、第2文書画像表示領域1620に、第2横書文書画像が、マーカー線1622と共に文字列が横書となる向きに表示され、第3文書画像表示領域1630内に、第1縦書文書画像が横書に変換された文書画像が、傍線が移動されてなる下線1632と共に文字列が横書となる向きに表示されている。
ステップS865の処理によって、プリンター140に装填された印刷用紙に一覧表が印刷される場合も同様である。
ステップS865の処理が終了した場合と、ステップS870の処理が終了した場合とに、文書画像管理装置100は、その縦横変換表示処理を終了する。
(C)横縦変換表示処理(ステップS720の処理)
図17は、横縦変換表示処理のフローチャートである。
ステップS1705の処理が終了すると、文字列方向変換部240は、選択した文書画像515に対応付けられている縦書横書フラグ525を参照して、その文書画像515が横書文書画像であるか否かを調べる(ステップS1710)。
より具体的には、文字列方向変換部240は、(1)文書画像管理テーブル記憶部230に記憶されている文書画像管理テーブル500において、対象となる文書画像515に対応付けられているマーキング画像535とマーキング座標550とを参照して、マーキングにおける線の部分の位置を特定し、(2)文字情報管理テーブル記憶部235に記憶されている文字情報管理テーブル600において、対象となる文書画像に対応する文書画像ID610に対応付けられている第n文字画像と第n文字座標とを参照して、文書画像に含まれる各文字の位置を特定し、(3)特定したマーキングにおける線の部分の位置と、特定した文書画像に含まれる各文字の位置とから、そのマーキングが下線であるか否かを調べる。
(C−1)下線横縦回転処理(ステップS1725)
図18は、下線横縦回転処理のフローチャートである。
図19(a)は、下線横縦回転処理音対象となる文書画像(オリジナルの文書画像)と、その文書画像に付与された下線であるマーキング画像(オリジナルのマーキング画像)との相対位置関係を示す模式図である。
図19(b)に示されるように、単に、文書画像を時計回りに90度回転させただけでは、各文字の向きが正しい向きではないため、中間文書画像は読みづらいものとなっている。
中間文書画像が生成されると、文字列方向変換部240は、文字情報管理テーブル記憶部235に記憶される文字情報管理テーブル600に含まれる、第n文字画像と第n文字座標とを参照して、中間文書画像の各文字画像を、その中心点を中心として反時計回りに90度回転させる(ステップS1810)。この際、中間文書画像の各文字画像の中に句読点があれば(ステップS1820:Yes)、その句読点を回転させた後に、その句読点を縦書における正しい位置(右上の位置)に平行移動させる(ステップS1930)。
図19(c)に示されるように、各文字を反時計回りに90度回転させることで各文字の向きが正しい向きとなっているため、変換後の文書画像は、読みやすいものとなっている。
再び、図18に戻って、傍線縦横回転処理の説明を続ける。
図20(a)に示されるように、回転後のマーキング画像は、対応する文字の左部に線が配される位置になる。
マーキング画像を回転させると、マーキング位置変更部245は、対応する文字の左部に線が配されているマーキング画像を、対応する文字の右に線が配される位置に平行移動させる(ステップS1850)。
そして、文書画像管理装置100は、その下線横縦回転処理を終了する。
図20(b)に示されるように、平行移動後のマーキング画像は、変換後の文書画像の傍線となっている。
横縦変換表示処理におけるステップS1720の処理において、マーキングが下線でない場合、すなわち、マーカー線である場合に(ステップS1720:No)、文書画像管理装置100は、マーカー線横縦回転処理(ステップS1730)を行う。
(C−2)マーカー線横縦回転処理(ステップS1730)
図21は、マーカー線横縦回転処理のフローチャートである。
再び、図17に戻って、横縦変換表示処理の説明を続ける。
横縦変換表示処理におけるステップS1715の処理において、マーキングが下線又はマーカー線でない場合、すなわち、電子付箋である場合に(ステップS1715:No)、文書画像管理装置100は、付箋横縦回転処理(ステップS1735)を行う。
図24は、付箋横縦回転処理のフローチャートである。
同図において、ステップS2400〜ステップS2430の処理のそれぞれは、下線横縦回転処理(図18参照)におけるステップS1800〜ステップS1830の処理のそれぞれと同等の処理である。よって、ここでは、これらステップの説明を省略する。
図26(b)、27(a)は、ステップS2430の処理によって生成された変換後の文書画像と、図26(a)で示される回転後の電子付箋に対して、電子付箋の中心点を中心に時計回りに90度回転させて生成された回転後の電子付箋との相対位置関係を示す模式図である。ここで、図26(b)は、電子付箋の文字が横書の場合の図であり、図27(a)は、電子付箋の文字が縦書の場合の図である。
ステップS2450の処理が終了すると、マーキング位置変更部245は、文書画像管理テーブル記憶部230が記憶する文書画像管理テーブル500の電子付箋向き545を参照して、電子付箋内の文字が横書であるか否かを調べる(ステップS2460)。
2470の処理が終了した場合と、ステップS2460の処理において、電子付箋内の文字が横書でない場合(ステップS2460:Yes)とに、文書画像管理装置100は、その付箋横縦回転処理を終了する。
図17(b)に示されるように、変換後の文書画像の各文字の向きと、縦書に変換された電子付箋の文字の向きとが揃っている。
ステップS1725の下線横縦回転処理が終了した場合と、ステップS1730のマーカー線横縦回転処理が終了した場合と、ステップS1735の付箋横縦回転処理が終了した場合と、ステップS1710の処理において、文書画像515が横書文書画像でない場合、すなわち、縦書文書画像である場合(ステップS1710:Yes)とに、表示部250は、第i表示用画像を生成する(ステップS1740)。
ステップS1760の処理において、一覧表を印刷する旨の操作であった場合に(ステップS1760:Yes)、表示部250は、プリンター140を制御して、プリンター140に装填された印刷用紙に、生成したn個の第i表示用画像を、iが若い順に右から左へ順に並べて印刷する(ステップS1765)。
ステップS860の処理が終了した場合と、ステップS870の処理が終了した場合とに、文書画像管理装置100は、その縦横変換表示処理を終了する。
この例は、傍線が付与された第1縦書文書画像と、マーカー線が付与された第2縦書文書画像と、下線が付与された第1横書文書画像(図19(a)参照)とが、文書画像管理テーブル記憶部230に記憶されている場合の例となっている。
同図に示されるように、第1文書画像表示領域2810内に、第1縦書文書画像が、傍線2812と共に文字列が縦書となる向きに表示され、第2文書画像表示領域2820に、第2縦書文書画像が、マーカー線2822と共に文字列が縦書となる向きに表示され、第3文書画像表示領域2830内に、第1横書文書画像が縦書に変換された文書画像が、下線が移動されてなる傍線2832と共に文字列が縦書となる向きに表示されている。
ステップS1765の処理によって、プリンター140に装填された印刷用紙に一覧表が印刷される場合も同様である。
<補足>
以上、本発明に係る文書画像管理装置の一態様として、実施の形態において、文書画像管理装置100を例示して説明したが、以下のように変形することも可能であり、実施の形態において例示した通りの文書画像管理装置に限られないことはもちろんである。
一例として、文字列方向変換部240が、文字情報管理テーブル記憶部235に記憶される文字情報管理テーブル600に含まれる第n文字画像と第n文字座標とを参照して、(a)オリジナルの文書画像が縦書の場合には、オリジナルの文書画像における各文字画像の中心点の各座標を、その文書画像の中心点を中心に時計回りに90度回転させた各座標を算出し、算出した各座標の位置に、各文字画像を、縦書における天地方向を維持した状態で配置することで変換し、(b)オリジナルの文書画像が横書の場合には、オリジナルの文書画像における各文字画像の中心点の各座標を、その文書画像の中心点を中心に反時計回りに90度回転させた各座標を算出し、算出した各座標の位置に、各文字画像を、横書における天地方向を維持した状態で配置することで変換する構成の例等が考えられる。
しかしながら、下線、傍線、又はマーカー線が、図形を示す画像データであれば、必ずしも、文書画像管理装置100を利用するユーザーによって手入力された図形を示す画像データである必要はない。例えば、文書画像管理装置100が、ユーザーによって指定された位置に、ユーザーによって指定された図形を示す画像を生成することで、下線、傍線、又はマーカー線とする例等が考えられる。
これに対して、他の構成の例も考えられる。例えば、文字列方向変換部240が、文書画像管理テーブル記憶部230の記憶する文書画像管理テーブル500における縦書横書フラグ525を参照して、文書画像管理テーブル500に含まれる文書画像515のうち、縦書文書画像の数の方が横書文書画像の数よりも多い場合に、横書文書画像を縦書に変換し、そうでない場合に、縦書文書画像を横書に変換する構成の例、縦書文書画像を横書に変換すると定められている構成の例等が考えられる。
これに対して、別の構成の例として、文書画像管理テーブル記憶部230の記憶する文書画像管理テーブル500に含まれる文書画像515のうちの、ユーザーの指定する文書画像に限って表示対象として、縦横混在文書表示処理を行う構成の例等が考えら得る。
しかしながら、入力装置は、文書画像管理装置100を利用するユーザーからの操作を受け付けることができれば、必ずしも、キーボード150とマウス160とに限られる必要はない。一例として、入力装置が、ディスプレイ130の表示面に重ねられた透明なタッチパッドである構成の例等が考えられる。
しかしながら、ドキュメント画像330に含まれる各文字の文字画像を切り出して、各文字の座標を特定することができれば、必ずしも文字認識処理を実行することで実現する必要はない。例えば、ドキュメント画像330に含まれる各文字を各オブジェクトとして認識して各オブジェクトの領域を切り出して文字画像とし、切り出した各オブジェクトの領域の座標を各文字の座標として特定することで実現する構成の例等が考えられる。
205 スキャン部
210 ドキュメント画像管理テーブル記憶部
215 OCR部
220 ドキュメント情報管理テーブル記憶部
225 マーキング付与部
230 文書画像管理テーブル記憶部
235 文字情報管理テーブル記憶部
240 文字列方向変換部
245 マーキング位置変更部
250 表示部
Claims (12)
- 複数の文書画像と、当該文書画像に対してそれぞれ定められた相対位置に付与された複数のマーキング画像とを一覧管理する文書画像管理装置であって、
前記複数の文書画像の中に、縦書及び横書のうち一方の第1文字列方向の文書画像と、他方の第2文字列方向の文書画像とが混在している場合に、第1文字列方向の文書画像を、第2文字列方向の文書画像に変換する文字列方向変換手段と、
文字列方向が変換された文書画像の変換前に付与されていたマーキング画像について、当該マーキング画像の当該文書画像に対する相対位置を当該文字列方向の変換に合わせて変更するマーキング位置変更手段とを備える
ことを特徴とする文書画像管理装置。 - 前記文字列方向変換手段は、第1文字列方向の文書画像から、1文字ずつ画像を切り出して、各1文字分の文字画像を、第2文字列方向の文書画像を形成すべき位置に移動して配列する
ことを特徴とする請求項1記載の文書画像管理装置。 - 前記文字列方向変換手段は、
第1文字列方向の文書画像を、文字列が第2文字列方向に向くように回転させて中間文書画像を生成する第1の画像処理手段と、
前記中間文書画像から、1文字ずつ切り出して、各1文字分の文字画像をその天地方向が正しくなるように回転させて第2文字列方向の文書画像を生成する第2の画像処理手段とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の文書画像管理装置。 - 第1文字列方向の文書画像が縦書で、第2文字列方向の文書画像が横書の場合において、
前記第1の画像処理手段は、第1文字列方向の文書画像を反時計回りに90度回転させて前記中間文書画像を生成する
ことを特徴とする請求項3記載の文書画像管理装置。 - 第1文字列方向の文書画像が横書で、第2文字列方向の文書画像が縦書の場合において、
前記第1の画像処理手段は、第1文字列方向の文書画像を時計回りに90度回転させて前記中間文書画像を生成する
ことを特徴とする請求項3記載の文書画像管理装置。 - 第1文字列方向の文書画像が縦書で、第2文字列方向の文書画像が横書の場合において、第1文字列方向の文書画像にマーキング画像として傍線の画像が付与されているときに、
前記マーキング位置変更手段は、前記傍線の画像が、前記文字列方向変換手段によって変換された文書画像に対して下線となるように、前記相対位置の変更を行う
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の文書画像管理装置。 - 第1文字列方向の文書画像が横書で、第2文字列方向の文書画像が縦書の場合において、第1文字列方向の文書画像にマーキング画像として下線の画像が付与されているときに、
前記マーキング位置変更手段は、前記下線の画像が、前記文字列方向変換手段によって変換された文書画像に対して傍線となるように、前記相対位置の変更を行う
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の文書画像管理装置。 - 前記マーキング画像が付箋の画像である場合に、
前記マーキング位置変更手段は、前記付箋の画像の相対位置を、変換前の文書画像における相対位置に対応する位置へ移動させるように、前記相対位置の変更を行う
こと特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の文書画像管理装置。 - 付箋の画像に第1文字列方向の文字列が含まれる場合に、当該文字列を、第2文字列方向の文字列に変換する付箋文字列方向変換手段を更に備える
ことを特徴とする請求項8記載の文書画像管理装置。 - 前記複数の文書画像を、付与されたマーキング画像と共に一覧表示する表示手段を更に備え、
前記表示手段は、表示対象とする文書画像が、第1文字列方向の文書画像である場合に、当該文書画像と、当該文書画像に付与されたマーキング画像とが、定められた相対位置に表示され、表示対象とする文書画像が、第2文字列方向の文書画像である場合に、表示対象とする文書画像に換えて、前記文字列方向変換手段によって当該文書画像から文字列の向きが変換された変換後文書画像と、変換前に付与されていたマーキング画像とが、前記マーキング位置変更手段によって変更された相対位置に表示されるように、前記一覧表示を行う
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の文書画像管理装置。 - 前記複数の文書画像を、付与されたマーキング画像と共に一覧印刷する印刷手段を更に備え、
前記印刷手段は、印刷対象とする文書画像が、第1文字列方向の文書画像である場合に、当該文書画像と、当該文書画像に付与されたマーキング画像とが、定められた相対位置に印刷され、印刷対象とする文書画像が、第2文字列方向の文書画像である場合に、印刷対象とする文書画像に換えて、前記文字列方向変換手段によって当該文書画像から文字列の向きが変換された変換後文書画像と、変換前に付与されていたマーキング画像とが、前記マーキング位置変更手段によって変更された相対位置に印刷されるように、前記一覧印刷を行う
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか記載の文書画像管理装置。 - 複数の文書画像と、当該文書画像に対して、それぞれ定められた相対位置に付与された複数のマーキング画像との一覧管理を、コンピュータシステムに実行させる文書画像管理プログラムであって、
前記複数の文書画像の中に、縦書及び横書のうち一方の第1文字列方向の文書画像と、他方の第2文字列方向の文書画像とが混在している場合に、第1文字列方向の文書画像を、第2文字列方向の文書画像に変換する文字列方向変換ステップと、
文字列方向が変換された文書画像の変換前に付与されていたマーキング画像について、当該マーキング画像の当該文書画像に対する相対位置を当該文字列方向の変換に合わせて変更するマーキング位置変更ステップとを含む
ことを特徴とする文書画像管理プログラム。
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