JP6578692B2 - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びこれを用いてなるコーティング剤 - Google Patents
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Description
イソシアネート系化合物(a1)、及び水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a2)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)、ならびに
イソシアネート系化合物(b1)、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b2)、及びポリオール系化合物(b3)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)
を含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であって、
イソシアネート系化合物(a1)がイソシアヌレート骨格を有する化合物であり、かつイソシアネート系化合物(b1)が脂環構造含有イソシアネートであり、
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエチレン性不飽和基濃度が3mmol/g以上、かつウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)のエチレン性不飽和基濃度が1.5mmol/g以上かつ3mmol/g未満であり、
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)との含有割合(重量比)〔(A)/(B)〕が1以上である
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物に関するものである。
また、本発明においては、前記活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有することを特徴とするコーティング剤をも提供するものである。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有するコーティング剤は、硬化塗膜に屈曲性や耐クラック性が要求される用途に有用であり、例えば、優れた屈曲性が要求されるフレキシブルディスプレイ等の光学用部材の表面コーティング剤や、硬化塗膜に耐クラック性が要求される打ち抜き加工用等のコーティング剤として、特に有用である。
なお、本明細書において、(メタ)アクリルとはアクリルあるいはメタクリルを、(メタ)アクリレートとはアクリレートあるいはメタクリレートを、(メタ)アクリロイロキシはアクリロイロキシあるいはメタクリロイロキシを、それぞれ意味するものであり、アクリル系樹脂とは、(メタ)アクリレート系モノマーを1種以上含む重合成分を重合して得られる樹脂である。
本発明におけるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とは、イソシアネート系化合物(a1)、及び水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a2)を反応させてなるものである。ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)は単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエチレン性不飽和基濃度(mmol/g)が低すぎると硬化塗膜の硬度が低下し、耐擦傷性が低下する傾向がある。
〔式(1)〕ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエチレン性不飽和基濃度(mmol/g)= 水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a2)のエチレン性不飽和基濃度(mmol/g)×(ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)中の水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a2)の重量/ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)の重量)
かかる重量平均分子量が高すぎると粘度が高くなり取り扱いが困難となる傾向があり、かかる重量平均分子量が低すぎると得られる硬化塗膜の屈曲性と硬度のバランスが低下する傾向がある。
本発明におけるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)とは、イソシアネート系化合物(b1)、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b2)、及びポリオール系化合物(b3)を反応させてなるものである。ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)は単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
上記多価アルコールとしては、前記の低分子量ジオール等が挙げられる。
上記多価カルボン酸としては、例えば、マロン酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸等の脂肪族ジカルボン酸;1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸;テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、パラフェニレンジカルボン酸、トリメリット酸等の芳香族ジカルボン酸などが挙げられる。
上記環状エステルとしては、例えば、プロピオラクトン、β−メチル−δ−バレロラクトン、ε−カプロラクトンなどが挙げられる。
上記多価アルコールとしては、前記の低分子量ジオール等が挙げられ、上記アルキレンカーボネートとしては、例えば、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、ジイソプロピルカーボネート、ジブチルカーボネート、ジシクロヘキシルカーボネート及びジフェニルカーボネートなどが挙げられる。
なお、ポリカーボネート系ポリオールは、分子内にカーボネート結合を有し、末端がヒドロキシル基である化合物であればよく、カーボネート結合とともにエステル結合を有していてもよい。
ポリブタジエン系ポリオールは、その構造中に含まれるエチレン性不飽和基の全部または一部が水素化された水添化ポリブタジエン系ポリオールであってもよい。
また、水酸基を3個以上含有するポリオール系化合物を用いることが、得られる硬化塗膜が耐擦傷性と屈曲性に更にバランスよく優れる点で好ましく、更には、水酸基が3個以上のポリエステル系ポリオールを用いることが特に好ましい。
この反応生成物と水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b2)との付加反応においては、反応系の残存イソシアネート基含有率が0.5重量%以下になる時点で反応を終了させることにより、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)が得られる。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)のエチレン性不飽和基濃度(mmol/g)が高すぎると得られる硬化塗膜の屈曲性が低下する傾向がある。
〔式(2)〕ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)のエチレン性不飽和基濃度(mmol/g)= 水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b2)のエチレン性不飽和基濃度(mmol/g)×(ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)中の水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b2)の重量/ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)の重量)
さらに、分子量が大きいポリオール系化合物(b3)を使用すれば、得られるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)のエチレン性不飽和濃度が下がり、分子量が小さいポリオール系化合物(b3)を使用すれば、得られるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)のエチレン性不飽和濃度は上がる。
かかる重量平均分子量が高すぎると粘度が高く取り扱いが困難になる傾向があり、かかる重量平均分子量が低すぎると得られる硬化塗膜の屈曲性が低下する傾向がある。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物は、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)、及びウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)を含有し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)との含有割合(重量比)〔(A)/(B)〕が1以上であり、好ましくは1〜30、特に好ましくは1.5〜20、更に好ましくは2〜10である。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)との含有割合(重量比)〔(A)/(B)〕が小さすぎると、得られる硬化塗膜の硬度や耐擦傷性が低下する傾向がある。
以下、本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有するコーティング剤について説明する。
本発明のコーティング剤は、基材に塗工した後(有機溶剤で希釈した組成物を塗工した場合には、さらに乾燥させた後)、活性エネルギー線を照射することにより硬化させることができる。
紫外線照射後は、必要に応じて加熱を行って硬化の完全を図ることもできる。
測定は、上記に記載の方法に従って行なった。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソシアヌレート骨格を有するヘキサメチレンジイソシアネートの三量体(イソシアネート基含有量:21.0%)を29.3g(0.05モル)、ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物(水酸基価120mgKOH/g)を70.7g(0.15モル)、重合禁止剤として2,6−ジ−tert−ブチルクレゾール0.06g、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)(エチレン性不飽和基濃度6.0mmol/g;重量平均分子量は10,500)70gと、ペンタエリスリトールテトラアクリレート30gの混合物を得た。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)の製造例において、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体29.3g(0.05モル)を、イソホロンジイソシアネート15.8g(0.07モル)に変更した以外は同様にして反応を行い、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−1)(エチレン性不飽和基濃度7.3mmol/g;重量平均分子量は1,500)61.5gと、ペンタエリスリトールトリアクリレート6.7g、ペンタエリスリトールテトラアクリレート31.8gの混合物を得た。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−1)は、イソシアヌレート骨格を有さないウレタン(メタ)アクリレート系化合物である。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)の製造例において、ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物(水酸基価120mgKOH/g)70.7g(0.15モル)を、4−ヒドロキシブチルアクリレート22.1g(0.15モル)に変更した以外は同様にして反応を行い、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−2)(エチレン性不飽和基濃度2.9mmol/g;重量平均分子量は3,000)を得た。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−2)は、エチレン性不飽和基濃度が3mmol/g未満のウレタン(メタ)アクリレート系化合物である。
なお、エチレン性不飽和基濃度については、4−ヒドロキシブチルアクリレートのエチレン性不飽和基濃度が6.8mmol/gで、仕込み重量より計算するとウレタン(メタ)アクリレート化合物(A’−2)中に4−ヒドロキシブチルアクリレートは43%含まれることから、6.8×0.43=2.9mmol/gと計算される。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート37.5g(0.17モル)、ポリテトラメチレングリコールジオール25.5g(水酸基価167mgKOH/g;水酸基価から計算される分子量672;0.04モル)、ポリエステルトリオール13.4g(水酸基価262mgKOH/g;水酸基価から計算される分子量642;0.02モル)、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、80℃で反応させた。残存イソシアネート基が11%以下となった時点で、2−ヒドロキシエチルアクリレート23.6g(0.2モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.04gをさらに仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)(エチレン性不飽和基濃度2.0mmol/g;重量平均分子量は3,400)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート39.9g(0.18モル)、ポリエステルトリオール38.5g(水酸基価262mgKOH/g;水酸基価から計算される分子量642;0.06モル)、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、80℃で反応させた。残存イソシアネート基が9.6%以下となった時点で、2−ヒドロキシエチルアクリレート21.6g(0.18モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.04gをさらに仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−2)(エチレン性不飽和基濃度1.8mmol/g;重量平均分子量は2,100)を得た。
温度計、撹拌機、水冷コンデンサー、窒素ガス吹き込み口を備えた4つ口フラスコに、イソホロンジイソシアネート32.8g(0.15モル)、ポリテトラメチレングリコールジオール49.6g(水酸基価167mgKOH/g、水酸基価から計算される分子量672;0.07モル)、反応触媒としてジブチルスズジラウレート0.02gを仕込み、80℃で反応させた。残存イソシアネート基が7.5%以下となった時点で、2−ヒドロキシエチルアクリレート17.6g(0.15モル)、重合禁止剤としてメトキシフェノール0.04gをさらに仕込み、60℃で反応させ、残存イソシアネート基が0.3%以下となった時点で反応を終了し、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−3)(エチレン性不飽和基濃度1.5mmol/g;重量平均分子量は2,200)を得た。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)の製造例において、2−ヒドロキシエチルアクリレート23.6g(0.2モル)を、ペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物(水酸基価120mgKOH/g)95g、に変更した以外は同様にして反応を行い、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B’−1)(エチレン性不飽和基濃度4.4mmol/g;重量平均分子量は3,500)137gとペンタエリスリトールテトラアクリレート34gの混合物を得た。
かかるウレタン(メタ)アクリレート形化合物(B’−1)は、エチレン性不飽和基濃度が3mmol/g以上のウレタン(メタ)アクリレート系化合物である。
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)の製造例において、イソホロンジイソシアネート37.5g(0.17モル)を、ヘキサメチレンジイソシアネート28.4g(0.17モル)に変更した以外は同様にして反応を行い、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B’−2)(エチレン性不飽和基濃度2.2mmol/g;重量平均分子量は3,300)を得た。
かかるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B’−2)は、脂環構造を含有しないウレタン(メタ)アクリレート系化合物である。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物90部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)10部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物70部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)30部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物60部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)40部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物70部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−2)30部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物80部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−3)20部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物70部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−2)20部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−3)10部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例2において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物70部を、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−1)とペンタエリスリトールトリアクリレートとペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物70部に変更した以外は同様にして、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例2において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物70部を、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとジペンタエリスリトールペンタアクリレート(DPHA/DPPA)の混合物(水酸基価48mgKOH/g)70部に変更した以外は同様にして、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例2において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)30部を、上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B’−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物30部に変更した以外は同様にして、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例2において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートの混合物70部を、上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A’−2)70部に変更した以外は同様にして、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
実施例2において、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)30部を、上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B’−2)30部に変更した以外は同様にして、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物30部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)70部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物40部、ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)60部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A−1)とペンタエリスリトールテトラアクリレートとの混合物100部、光開始剤としてイルガキュア184を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
上記で得られたウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B−1)100部、光開始剤として1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(BASFジャパン株式会社製;「イルガキュア184」)を4部、希釈溶剤として酢酸エチル100部を均一に混合し、活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を得た。
得られた硬化塗膜について、下記の評価を行なった。
上記硬化塗膜について、JIS K 5600−5−4に準じて鉛筆硬度を測定した。
上記硬化塗膜について、500g又は100gの荷重をかけたスチールウール#0000を硬化塗膜表面で10往復させた後の表面の傷付き度合いを目視により観察し、以下のとおり評価した。
(評価)
◎・・・全く傷が付かないもの
○・・・わずかに傷が付いたもの
△・・・多少傷が付いたもの
×・・・塗膜が傷つきにより白化したもの
上記硬化塗膜について、JIS K 5600−5−1に準じて、円筒形マンドレル屈曲試験機を用いて屈曲性の評価を行った。評価用硬化塗膜を試験棒に巻き付けた際に、割れ又は剥がれが生じる最大の径(整数値、mm)を測定し、下記のとおり評価した。
(評価)
◎・・・2未満(2mmの径でも割れが生じない)
○・・・2〜3
△・・・4〜5
×・・・6以上
上記硬化塗膜について、10cm×10cm四方にサンプルを切り出して水平な面に置き、四隅の浮き上がりの平均値を測定し、下記のとおり評価した。
(評価)
◎・・・全く浮きがないもの
○・・・1mm以下の浮きがあるもの
△・・・1mmを超えて5mm以下の浮きがあるもの
×・・・5mmを超える浮きがあるもの
PE4A:ペンタエリスリトールテトラアクリレート
DPHA:ジペンタエリスリトールペンタアクリレートとジペンタエリスリトールヘキサアクリレートとの混合物
なお、表中、「−」は配合されていないことを示す。
Claims (5)
- イソシアネート系化合物(a1)、及び水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(a2)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)、ならびに
イソシアネート系化合物(b1)、水酸基含有(メタ)アクリレート系化合物(b2)、及びポリオール系化合物(b3)を反応させてなるウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)
を含有する活性エネルギー線硬化性樹脂組成物であって、
イソシアネート系化合物(a1)がイソシアヌレート骨格を有する化合物であり、かつイソシアネート系化合物(b1)が脂環構造含有イソシアネートであり、
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)のエチレン性不飽和基濃度が3mmol/g以上、かつウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)のエチレン性不飽和基濃度が1.5mmol/g以上かつ3mmol/g未満であり、
ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(A)とウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)との含有割合(重量比)〔(A)/(B)〕が1以上である
ことを特徴とする活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。 - ポリオール系化合物(b3)が、ポリエステル系ポリオール及び/又はポリエーテル系ポリオールであることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- ポリオール系化合物(b3)が、水酸基を3個以上含有するポリオール系化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- ウレタン(メタ)アクリレート系化合物(B)の重量平均分子量が1,000〜100,000であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物を含有することを特徴とするコーティング剤。
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