JP6578094B2 - 空気調和機及びそのリニューアル方法 - Google Patents

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Description

本発明は空気調和機及びそのリニューアル方法に関し、特に、冷媒を室内機側へ送る直膨式の空気調和機から、水などの2次媒体を室内機側へ送る2次冷媒式の空気調和機へリニューアルする場合に好適なものである。
冷凍サイクルを流れている冷媒を室内機側の熱交換器へ直接送る直膨式の空気調和機としては、例えば、1台の室外機に複数台の室内機を接続した多室型空気調和機(ビル用マルチエアコン)がある。この直膨式の多室型空気調和機に使われている冷媒は、現在HFC冷媒のR410Aが主流であるが、冷媒R410Aは地球温暖化係数が大きい。このため、同じHFC冷媒でも地球温暖化係数が小さい冷媒であるR32やHFO冷媒R1234yf、R1234ze、また自然冷媒であるHC冷媒やR717(アンモニア)が代替冷媒として考えられている。しかし、これらの代替冷媒は可燃性や毒性を持つため、冷媒封入量が多くなる多室型空気調和機などへの使用は懸念される。
そこで、例えば特開2000−39221号公報(特許文献1)に記載されているように、室内機側(利用側)の熱交換器には難燃性で毒性も低い2次冷媒を使用するものが提案されている。また、室内機側に冷温水を送る2次冷媒式の空気調和機であるチラーを選択することでも、可燃性や毒性を持つ冷媒の封入量(使用量)を低減する上で効果的である。
特開2000−39221号公報
地球温暖化係数は小さいが、可燃性や毒性を持つ冷媒の使用量を少なく抑えるために、前記直膨式の多室型空気調和機から、水などの2次媒体を室内へ送る2次冷媒式の空気調和機であるチラーにリニューアルすることは有望な手段である。しかし、既設の直膨式の多室型空気調和機からチラーにリニューアルする場合、既設の冷媒銅配管を撤去をした上で、新規配管(2次冷媒用配管)を施工しなければならず、作業効率が悪く、更に新規配管を使用するためリニューアル費用が高くなる課題がある。
本発明の目的は、既設の直膨式の空気調和機から2次冷媒式の空気調和機へリニューアルする場合に、作業効率を向上させ、更にリニューアル費用も安価にできる空気調和機及びそのリニューアル方法を得ることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、1次冷媒が循環すると共に、圧縮機、室外熱交換器、室外膨張弁、及び室内機側を循環する2次冷媒と熱交換するための熱交換器を有する室外機と、前記2次冷媒が流れる室内熱交換器を有する室内機と、前記室外機と前記室内機とを接続し、前記2次冷媒が循環する2次冷媒用配管と、前記2次冷媒用配管の経路に設けられ、前記2次冷媒を循環させるためのポンプを備える空気調和機において、前記2次冷媒用配管は、前記室外機側から前記室内機側に前記2次冷媒を流す往路用配管と、前記室内機側から前記室外機側に前記2次冷媒を流す復路用配管とを備え、これら往路用配管と復路用配管の少なくとも何れかを、直膨式の空気調和機用の冷媒銅配管により構成していることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、冷凍サイクルを流れている冷媒を直接室内機側に送る直膨式の空気調和機から、室外機で熱交換された2次冷媒を室内機側に送る2次冷媒式の空気調和機であるチラーにリニューアルする空気調和機のリニューアル方法において、更新前の直膨式の空気調和機に使用されていた空気調和機用の冷媒銅配管である既設液配管と既設ガス配管を、更新後のチラーにおける前記2次冷媒用配管として再利用することにある。
本発明によれば、既設の直膨式の空気調和機から2次冷媒式の空気調和機へリニューアルする場合に、作業効率を向上させ、更にリニューアル費用も安価にできる効果が得られる。
本発明の実施例1の空気調和機を示す冷凍サイクル系統図。 本発明の空気調和機の実施例1における2次冷媒用配管の構成例を説明する図。 既設の直膨式の空気調和機の一例を示す冷凍サイクル系統図。 本発明の空気調和機における伝送線施工の一例を説明する図。 図4に示す空気調和機における制御の一例を説明する図。 本発明の空気調和機における冷媒銅配管の接続例を示す斜視図。 本発明の空気調和機における冷媒銅配管の他の接続例を示す斜視図。 本発明の実施例2の空気調和機を示す冷凍サイクル系統図。 本発明の空気調和機の実施例2における2次冷媒用配管の構成例を説明する図。 本発明の実施例3の空気調和機を示す冷凍サイクル系統図。
以下、本発明の具体的実施例を、図面を用いて詳細に説明する。なお、各図において、同一符号を付した部分は同一或いは相当する部分を示している。
図1は本発明の実施例1の空気調和機を示す冷凍サイクル系統図であり、1台の室外機10と3台の室内機40a,40b,40cから構成される。なお、室外機10は本実施例では1台であるが、2台以上とすることも同様に可能である。また、本実施例では、室内機を3台とした例を示しているが、3台より多くすることも少なくすることも可能であり、更に室内機を1台としても同様に実施することが可能である。
本実施例の空気調和機は、既設の直膨型の空気調和機から、2次冷媒式のチラーを用いた空気調和機にリニューアルした場合の構成例を示している。直膨型の空気調和機とは、冷凍サイクルを流れている冷媒を室内機側の熱交換器へ直接送って室内を空調するものであり、例えば1台の室外機に複数台の室内機を接続した多室型空気調和機(ビル用マルチエアコン)がある。
また、チラーとは、冷凍サイクルを流れている1次冷媒により2次冷媒(水や不凍液などの液状熱媒体)を冷却或いは加熱して、その2次冷媒を室内機側に送って室内側を空調するものである。
図1において、10はチラーとして構成された室外機であり、この室外機10は、圧縮機11、四方弁13、室外熱交換器14、室外膨張弁15及びプレート式熱交換器(熱交換器)16が、冷媒銅配管12を介して環状に順次接続され、前記冷媒銅配管12内を1次冷媒(以下、単に冷媒ともいう)が循環することにより冷凍サイクルを構成している。即ち、図1に示す例では、前記四方弁13は、前記圧縮機11の吐出側が前記室外熱交換器14と接続されるように、冷房運転側にセットされているので、前記圧縮機11で圧縮された高温高圧のガス冷媒は前記四方弁13を介して室外熱交換器14に流れ、室外ファン19により送風される室外空気と熱交換して凝縮される。その後、凝縮された液冷媒は、前記室外膨張弁15で膨張されて低温低圧の気液二相流となり、前記プレート式熱交換器16に流入する。
このプレート式熱交換器16では、ファンコイルユニットなどで構成された室内機40a,40b,40c側から2次冷媒用配管(復路用配管34)を介して送られてくる2次冷媒(以下、単に水ともいう)と前記1次冷媒とが熱交換し、1次冷媒は蒸発して低圧ガス冷媒となり、前記四方弁13を介して前記圧縮機11に再び吸入されて、冷凍サイクルを構成する。前記プレート式熱交換器16で1次冷媒により冷却された2次冷媒は、2次冷媒用配管(往路用配管30,37)を介して再び前記室内機40a,40b,40c側に送られ各室内を冷房する。
また、前記四方弁13を暖房運転側に切り替えることにより、各室内を暖房することもできる。即ち、前記四方弁13により、前記圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒が前記プレート熱交換器16に流れるようにすることで、2次冷媒を加熱することができる。2次冷媒を加熱して凝縮した高圧液冷媒は、前記室外膨張弁15で絞られて減圧し、前記室外熱交換器14へ送られ、室外空気と熱交換して蒸発し、低圧ガス冷媒となって前記圧縮機11に再び吸入されて、冷凍サイクルを構成する。
なお、本実施例では四方弁13を備え、冷房及び暖房を可能としているが、四方弁を設けないで冷房のみを行う冷専チラーとしても良い。また、本実施例では、前記室外ファン19により外気と熱交換する空冷チラーとしているが、水熱源と熱交換する水冷チラーとして構成しても良い。
17は前記圧縮機11から吐出された冷媒の逆流を防止する逆止弁である。前記2次冷媒用配管のうち、復路用配管34にはポンプ(水ポンプ)26が設けられており、2次冷媒用配管を流れる2次冷媒を循環させる。本実施例では、前記ポンプ26は一定速型のものを使用しているので、2次冷媒の循環流量を調節するために、ポンプ26の吐出側から吸込側にバイパスするバイパス回路27を設け、更にこのバイパス回路27には流量調整弁28も設けている。また、前記プレート式熱交換器16の出口側の前記2次冷媒用配管に水温センサ(図示せず)を設け、この水温センサで検出される水温が目標値になるように前記流量調整弁28を制御したり、前記室外機10の圧縮機11や膨張弁15を制御するように構成すれば、安定した水温の2次冷媒を前記室内機40a,40b,40c側に供給することができる。
前記各室内機40a,40b,40cには、それぞれ室内熱交換器41a,41b,41cが設けられ、更に、これらの室内熱交換器41a,41b,41cと前記往路用配管30,37とを接続する入口配管45a,45b,45c、前記室内熱交換器41a,41b,41cと前記復路用配管34とを接続する出口配管46a,46b,46c、及びこれら出口配管46a,46b,46cのそれぞれに設けられた流量調整弁43a,43b,43cが備えられている。また、各室内熱交換器41a,41b,41c出口側の前記出口配管46a,46b,46cにも水温センサ(図示せず)を設け、この水温センサで検出された水温が目標値になるように前記流量調整弁43a,43b,43cを制御して、空調する室内の温度を調整するようにしても良い。
上述したように、本実施例においては、1次冷媒は室内機側へは流れないので、前述した直膨式の多室型空気調和機(ビル用マルチエアコン)に対し、冷媒封入量を大幅に低減でき、可燃性や毒性を持つ冷媒を使用しても、そのような可燃性や毒性を持つ冷媒が室内機側で漏洩するリスクを無くすることができる。
また、本実施例は、既設の直膨式の多室型空気調和機から、2次冷媒式のチラーを用いた多室型空気調和機にリニューアルした場合を示しており、既設の直膨型の多室型空気調和機において室外機と室内機を接続するように使用されていた冷媒銅配管、即ち、既設液配管30と既設ガス配管34を前記2次冷媒用配管として再利用している。ここで、前記既設ガス配管34の配管径は前記既設液配管30の配管径よりも大きい(太い)が、チラーを用いた空気調和機の場合、前記2次冷媒用配管では、往路用配管と復路用配管の両方に、水や不凍液などの液状熱媒体である2次冷媒が流れるため、前記往路用配管と復路用配管とは配管径が同等であることが望ましい。
そこで、本実施例では配管径が細い既設液配管30側に新規液配管(新規に設置する2次冷媒用配管)37を追加し、これら2本の配管30,37により復路用配管を構成することで、往路用配管34の配管断面積と、復路用配管30,37の配管断面積の和とが略同一となるように、前記新規液配管37の配管径を選定している。
前記新規液配管の選定にあたっては、前記往路用配管側と前記復路用配管側とで流路断面積を同一となるように、新規液配管を新たに製作するようにしても良いが、コストが掛かるため、本実施例では、市販されている規格品(標準規格品)の冷媒銅配管の中から、新規液配管を選定している。このため、前記往路用配管側と前記復路用配管側とで流路断面積を同一とすることは一般に難しいので、本実施例では、前記標準規格品の中から、往路用配管34の配管断面積と、復路用配管30,37の配管断面積の和とができるだけ近似するように(略同一となるように)、前記新規液配管37を選定している。
この新規液配管37の配管径の選定について、図2を用いて更に詳しく説明する。
図2は本実施例における2次冷媒用配管の構成例を示す図である。チラー(チラーを用いた空気調和機)の場合は、前述したように、往路用配管、復路用配管共に水(液状熱媒体)が流れるため、それらの配管径は同等にすることが望ましい。即ち、既設液配管30と既設ガス配管34の組み合わせに対し、新規液配管37の配管径は、例えば図2に示したものにすると良い。なお、この図2に示す配管径は、空気調和機において冷媒用配管として市販(使用)されている標準規格品としての冷媒銅配管の寸法である。この標準規格品にない中間的な寸法の冷媒銅配管を入手可能であれば、それを使用してもよい。また、重要なのは配管の内径であるが、図2に示す配管径は外径であるので、配管の肉厚が標準的な銅管に比べて極端に違う場合は注意する必要があり、流路断面積が前記往路用配管側と前記復路用配管側とで略同一となるように、前記新規液配管37を選定することが重要である。
即ち、図2において、復路用配管は既設ガス配管34、往路用配管は既設液配管30と新規液配管37の2本で構成されているので、新規液配管37を以下の式を満たすように選定すると良い。
新規液配管流路断面積≒既設ガス配管流路断面積−既設液配管流路断面積
この式をできるだけ満足するように、既設ガス配管の配管径と既設液配管の配管径との組合せに対する新規液配管の配管径の組合せを示したものが図2である。
例えば、既設ガス配管34の径がφ22.2、既設液配管30の径がφ9.52の場合、新規液配管は、配管系がφ19.05のものを選定すれると、流路断面積が、往路用配管側と復路用配管側とで略同一にすることができる。なお、図2における2次冷媒用配管の構成例は、前記新規液配管の選定にあたり、標準規格品の冷媒銅配管の中から上記式をできるだけ満たすように、即ち、前記往路用配管側と前記復路用配管側とで流路断面積ができるだけ近似するように前記新規液配管37を選定したものである。
次に、図1に示す空気調和機における2次冷媒(水)の流れについて説明する。
冷房運転時には冷却された冷水(暖房運転時は加熱された温水)が前記プレート熱交換器16で作られ、往路用配管である既設液配管30と新規液配管37を介して前記室内機40a,40b,40c側へ送られる。即ち、前記プレート式熱交換器16から出た冷水(または温水)は、既設液配管30と新規液配管37のそれぞれに分かれて送られ、前記室内機40a,40b,40cの直前で再び合流して、各室内機の入口配管45a,45b,45cから各室内機へ流入する。
このように、本実施例では、前記新規液配管37を設けていることにより、既設液配管30の1本だけでは配管抵抗が大きくなり過ぎ、ポンプ動力が増加したり、ポンプ能力不足となって水を送ることができなくなるのを防止することができる。
室内機40a,40b,40cに送られた冷水(または温水)は、室内熱交換器41a,41b,41cにより、室内空気と熱交換されて、室内空気を冷却(または加熱)し、室内を冷房運転(または暖房運転)することができる。また、それぞれの室内機における出口配管46a,46b,46cには流量調整弁43a,43b,43cが設けられており、各室内の室温が適正になるように調整される。
例えば、室内機40aを設置した室内の温度が設定温度に近づき、空調能力を下げたい場合には、室内機40aに対応する前記流量調整弁43aを絞り、水量を減らすことで、当該室内機の空調能力を下げることができる。このように、前記流量調整弁43a,43b,43cを個別に制御することにより、各室内機の空調能力を下げたり、反対に上げることもできる。
なお、室内機40a,40b,40cが一斉に能力調整に入ると、前記流量調整弁43a,43b,43cが一斉に絞られるため、前記ポンプ26に大きな負荷が掛かる恐れがある。このような場合でも前記ポンプ26に大きな負荷が掛からないようにするためには、各室内機の入口配管45a,45b,45cと前記流量調整弁43a,43b,43c下流の前記出口配管46a,46b,46cとを接続して各室内機40a,40b,40cをバイパスするバイパス回路(図示せず)を設け、各室内機に流れる水量を変化させるようにすれば、各室内機の能力を調整できると共に、前記ポンプ26に大きな負荷が掛かるのも防止できる。
前記室内機40a,40b,40cで、冷房運転に使われた冷水は温度が上昇し(暖房運転に使われた温水は水温が低下し)、復路用配管である既設ガス配管34、及び前記ポンプ26を通り、再び前記プレート式熱交換器16に送られ、再び同様の動作を繰り返して水は循環する。
なお、図1では、既設液配管30と新規液配管37が往路用配管、既設ガス配管34が復路用配管としているが、既設液配管30と新規液配管37が復路用配管、既設ガス配管34が往路用配管となるように、逆に使用しても良い。
また、前記新規液配管37は、この実施例では1本だけとしているが、複数本並列に設置しても良く、更に前記既設ガス配管34側にも新規液配管を追加設置して復路用配管を構成しても良い。このように新規液配管を増加させることにより、2次冷媒用配管の流路断面積を大きくして、流路抵抗を更に小さくすることも可能である。
なお、図1には示していないが、チラーで一般的に使われる水タンクを2次冷媒用配管の途中などに設置しても良い。
ここで、既設の直膨式の多室型空気調和機について図3により説明する。図3は直膨式の空気調和機の冷凍サイクル系統図である。なお、図3ではビル用マルチエアコンの場合で説明するが、室内機が1台のみの直膨式空気調和機の場合でも、室内機が1台になるだけで、構成はほぼ同様である。
図3において、四方弁63は、冷房運転時には、圧縮機61の吐出側が室外熱交換器64と接続されるように、暖房運転時には、圧縮機61の吐出側が冷媒銅配管で構成されているガス配管(既設ガス配管)34と接続されるように切り替えられる。また、リニューアルの対象となる既設の空気調和機は、冷房と暖房の両方の運転ができるものでも、或いは、四方弁がなく冷房運転のみ可能な冷房専用機でも良い。
図3に示すように、前記四方弁63が実線に記載の冷房運転の場合の冷媒流れを説明する。冷房運転の場合、圧縮機61で圧縮された高圧ガス冷媒は、逆止弁67を通り、四方弁63により室外熱交換器64へ送られ、室外空気と熱交換して凝縮し、高圧液冷媒となり、室外膨張弁65を通り、冷媒銅配管で構成されている液配管(既設液配管)30を介して室内機70a,70b,70cへ送られる。各室内機にはそれぞれ室内膨張弁72a,72b,72cが設けられており、これらの室内膨張弁で絞られて減圧した冷媒は、室内熱交換器71a,71b,71cにおいて室内空気と熱交換し、室内空気を冷却すると共に、自らは低圧ガス冷媒となる。その後、前記ガス配管(既設ガス配管)34を通り、四方弁63を通って前記圧縮機61に再び吸入され、冷媒は循環する。
次に、前記四方弁63が切り替えられて、破線で示すように冷媒が流れる場合、即ち暖房運転する場合の冷媒流れを説明する。圧縮機61で圧縮された高温高圧ガス冷媒は、四方弁63により前記ガス配管(既設ガス配管)34側に流れ、前記室内機70a,70b,70cへ送られる。そして、前記高温高圧ガス冷媒は室内熱交換器71a,71b,71cにおいて室内空気と熱交換し、室内空気を加熱すると共に、自らは高圧液冷媒となる。その後、前記室内膨張弁72a,72b,72cを通り、前記液配管(既設液配管)30から室外機60へ送られ、前記室外膨張弁65で絞られて低圧となって、前記室外熱交換器64で室外空気と熱交換することにより蒸発し、低圧ガス冷媒となる。その後、前記四方弁63を通り、前記圧縮機61に再び吸入され、冷媒は循環する。
なお、81は制御ユニットで、この制御ユニット81は、伝送線82を介して前記圧縮機61、四方弁63、室外膨張弁65、及び室内膨張弁72a,72b,72cなどを制御するように構成されている。
次に、上述した既設の直膨型空気調和機から2次冷媒式(チラー方式)の空気調和機へリニューアルするために、既設の直膨型空気調和機を撤去するための工事について説明する。
まず、空気調和機に封入されている冷媒を室外機60に回収するポンプダウン運転した後、或いは冷媒回収機を用いて、冷媒銅配管(液管30、ガス管34)、室内機70a,70b,70c及び室外機60から回収ボンベに冷媒を回収した後、前記室外機60及び前記室内機70a,70b,70cは撤去される。フレア接続されている配管は工具でフレアを外し、ロー付されている冷媒銅配管は、パイプカッタ等で切断しても良い。残るのは既設液配管30及び既設ガス配管34、前記信号線82、室外機用電源線、室内機用電源線などである。ここで、再利用する前記冷媒銅配管(既設液配管30及び既設ガス配管34)の両端はごみや水分が溜まらないように封止する。
なお、既設の空気調和機で使用された前記冷媒銅配管内は、冷媒で洗浄されているのと同じであり、異物の混入は非常に少ない。前記各電源線も再利用する場合は、電源ブレーカを確実にOFFにすると共に、取り外さない場合は絶縁シールを巻いて万一通電されても問題ないように対処しておく。前記伝送線82も、既設空気調和機において断線なく確実に接続されていたものであるため、リニューアル施工時の誤接続や断線、また電線材料やその設置費用を考えると、再利用するほうが良い。
次に、リニューアル施工工事について説明する。既設液配管30、既設ガス管34に対し、2次冷媒式の空気調和機にリニューアルした場合の2次冷媒用配管は、往路用配管、復路用配管共に同等の配管径(同等の流路断面積)となるように、新規液配管37を追加した後、2次冷媒式(チラー方式)の室外機10、ファンコイルで構成された室内機40a,40b,40cを設置する。更に、室内機側には流量調整弁43a,43b,43cを設置し、2次冷媒用配管の復路用配管には前記室外機10側にポンプ26、必要に応じてバイパス回路27及び流量調整弁28などを設置する。
前記室内機、前記流量調整弁、前記ポンプの電源線は、既設空調機で使用していた電源線をそのまま流用するか、分岐延長して活用しても良い。同様に、信号線82もそのまま活用しても良い。施工した後は、配管やポンプに2次冷媒(水)を封入し、空気抜きをした後で前記ポンプ26の試運転を行い、問題ないことを確認してシステム全体の試運転並びに運転を実施する。
次に、図4により、本実施例1の空気調和機における伝送線施工の一例を説明する。
一般に、チラーを用いた空気調和機の場合、室外機10は、前記プレート式熱交換器16から供給される水温が一定となるように制御されるため、必ずしも室外機10が室内機40a,40b,40cの運転状態を把握して運転する必要はない。
しかし、室内機40a,40b,40cの負荷を考慮して水温を変化させることができれば、無駄な冷やしすぎなどを防止でき、快適性を損なわない範囲で省エネ運転が可能となる。図4に示す空気調和機では、室内機40a,40b,40cの運転状態に合わせて、室外機10の運転ができるようにしたものである。
51は制御ユニットであり、この制御ユニット51には伝送線52を介して、前記室外機10、前記室内機40a,40b,40c、前記ポンプ26、流量調整弁28,43a,43b,43cなどが接続されている。また、図示はしていないが、プレート式熱交換器16の下流側の往路用配管や各室内機40a,40b,40c出口側の出口配管46a,46b,46cなどの各所に設けている水温センサ、更に各室内機側に設けている空気温度センサなどにも接続されている。
なお、前記伝送線52は、空気調和機のリニューアルに当って新規敷設してもよく、作業効率およびコストの面を考慮して、既設の直膨型空気調和機で使用していた前記伝送線82をそのまま流用しても良い。
前記制御ユニット51から前記室内機40a,40b,40cへの指令に連動して、前記流量調整弁43a,43b,43cが動作するように信号線52は敷設されている。前記流量調整弁43a,43b,43cは、各室内機に設けられているリモコン(図示せず)での設定や、各室内機側に設けられた前記空気温度センサや前記出口配管に設けた水温センサなどの情報を基に動作しても良く、或いは前記制御ユニット51で演算し開度を指示しても良い。
また、前記制御ユニット51により、室内負荷がない場合は前記ポンプ26を停止させるように構成しても良い。更に、前記ポンプ26をインバータにより回転数制御可能に構成した場合には、該ポンプ26に送られてくる水温や前記プレート式熱交換器16出口側水温に応じて細かく回転数制御をしても良い。或いは、前記室内機40a,40b,40cの負荷に合わせて、前記室外機10と連動させて、前記ポンプ26の回転数を制御し、流量を変更するようにしても良い。
また、前記ポンプ26が一定速機の場合には、前記プレート式熱交換器16出口側に設けた水温センサに基づいて、前記流量調整弁28の開度を調整し、前記バイパス回路27を流れるバイパス流量を制御することで、前記室内機側に送られる水温を一定に制御するようにしても良い。
図5は図4に示す空気調和機による制御の一例を説明する図である。本実施例に示すようなチラーを用いた空気調和機における主要な制御は太枠で示す、室外機10の制御、室内機40a,40b,40cの制御、ポンプ(水ポンプ)26の制御である。これらの制御順番は任意であるが、常に前記3つの制御を実施している。なお、図5に示す例では、室外機制御、室内機制御、ポンプ制御の順に制御している。
前記室外機10の制御では、図5に示すように、圧縮機11、室外膨張弁15、室外ファン19などのアクチュエータを制御する。また、前記室内機40a,40b,40cの制御では、流量調整弁43a,43b,43c、各室内機に設けられている室内ファンなどのアクチュエータを制御する。
更に、制御にあたって必要な情報としては、図5に示すように、リモコン情報、前記水温センサや空気温度センサなどの各種センサからのセンサ情報などがある。また、前記リモコン情報の例としては、運転停止設定情報、冷暖房設定情報、室内空気の設定温度情報などがある。更に、前記センサ情報としては、室内空気温度情報、外気温度情報、室外機側の水温情報、室内機側の水温情報などがある。これらの情報を基に前記室外機10、前記室内機40a,40b,40c及び前記ポンプ26を動作させることにより室内の空調を実現することができる。
次に、冷媒銅配管の接続例について、図6及び図7を用いて説明する。図6、図7は、室外機10側とこれに接続される冷媒銅配管(2次冷媒用配管)との具体的な接続例を示したものである。なお、冷媒銅配管は往路用配管と復路用配管の2系統あるが、図6の例では、一つの冷媒銅配管の室外機10側への接続部のみを拡大して示し、他の冷媒銅配管の接続部は同様であるので、説明を省略する。
また、配管の接続方法については、水配管と冷媒銅配管ともにロー付けが主流であるが、チラー(室外機10)における接続口は、Rcめねじ(Rc継手)やフランジ接続(フランジ継手)となることもあり、既設の冷媒銅配管と室外機10との接続は考慮する必要がある。なお、図6、図7では、配管が冷媒銅配管である場合で説明しているが、前述した新規液配管37については、冷媒銅配管以外に、ステンレス製、アルミニウム製、或いは樹脂製などでも良く、冷媒銅配管以外を使用する場合には継手で調整することが可能である。
図6は、室外機10側の配管接続部がRcめねじの例である。冷媒銅配管は、そのままでは前記Rcめねじと接続できないため、Rcおねじが切られた継手を使用する。室外機10のRcめねじとRcおねじとを接続し、Rcおねじと冷媒銅配管とはロー付けして接続することで、冷媒銅配管をRc継手を用いて室外機10側に接続することができる。
図7は、室外機10側の配管接続部がフランジ接続の例である。この場合にはフランジ継手を使用し、室外機10とフランジ継手は、間にパッキンを挟んだ状態でボルト接続し、前記フランジ継手と冷媒銅配管とはロー付けして接合する。なお、この図7に示すように、フランジ継手と冷媒銅配管の径が異なる場合は、異径継手を用いてフランジ継手と接続できるように配管径を調整する。
図6に示すRc継手の場合も同様に、Rc継手と冷媒銅配管の径が異なる場合は、異径継手を用いて接続する。
図8は本発明の実施例2の空気調和機を示す冷凍サイクル系統図である。
この実施例2は、既設液配管30と既設ガス配管34の2本により、2次冷媒用配管の復路用配管を構成し、前記2次冷媒用配管の往路用配管については、新規に追加設置する新規液配管37により構成したものである。他の構成は上述した実施例1と同様であるので、同一部分については説明を省略する。
本実施例も、既設の直膨式の多室型空気調和機(ビル用マルチエアコン)から、2次冷媒式のチラーを用いた多室型空気調和機にリニューアルした場合を示している。
前記直膨式の空気調和機の場合、液冷媒の温度変化(顕熱変化)による熱交換よりも、相変化(潜熱変化)による熱交換が主となり、同じ熱交換量の場合、チラーで必要な水流量に比べ、直膨式空気調和機で必要な冷媒質量流量は小さくて良い。具体的には、チラーにおける水の顕熱の場合、比熱4KJ/K・kg×温度差5K=20KJ/kgに対し、ビル用マルチの冷媒での潜熱の場合約200KJ/kgと10倍もの差がある。
つまり、直膨式空気調和機における液配管(既設液配管)30は、チラーにおける水配管(2次冷媒用配管)より細い。また、直膨式空気調和機におけるガス管(既設ガス管)34も、同様の理由で、チラーにおける水配管(2次冷媒用配管)に比べて細いことが多い。
そこで、図8に示す本実施例2では、既設の直膨式の多室型空気調和機から、2次冷媒式のチラーを用いた多室型空気調和機にリニューアルするに際し、既設の冷媒銅配管は、既設液配管30及び既設ガス配管34の2本とも、2次冷媒用配管の復路用配管として使用して、チラーを用いた空気調和機に使用される2次冷媒用配管の流路断面積ができるだけ大きくなるように構成している。なお、2次冷媒用配管の往路用配管には、新たに設置する新規液配管37を使用し、流路断面積が前記復路用配管側と前記往路用配管側とで略同一となるように、前記新規液配管37を選定する。
即ち、図8において、復路用配管は既設液配管30及び既設ガス配管34の2本で構成し、往路用配管は新規液配管37で構成されているので、新規液配管37を以下の式を満たすように選定すると良い。
新規液配管流路断面積≒既設ガス配管流路断面積+既設液配管流路断面積
この式をできるだけ満足するように、既設ガス配管の配管径と既設液配管の配管径との組合せに対する新規液配管の配管径の組合せを示したものが図9である。
例えば、既設ガス配管34の径がφ22.2、既設液配管30の径がφ9.52の場合、新規液配管37は、配管系がφ25.4のものを選定すると、流路断面積が、往路用配管側と復路用配管側とで略同一にすることができる。なお、図9における2次冷媒用配管の構成例でも、前記新規液配管の選定にあたっては、標準規格品の冷媒銅配管の中から上記式をできるだけ満足するように選定している。また、新規液配管37の選定にあたっては、復路用配管(既設ガス配管+既設液配管)側の流路断面積よりも、新規液配管37を使用する往路用配管の流路断面積の方が大きくなるように、前記新規液配管37を選定すると良い。
本実施例2によれば、上述した実施例1と比較し、2次冷媒用配管の流路断面積を大きくすることができるので、流路抵抗が小さくなり、ポンプ動力を低減できる。或いは、2次冷媒用配管の配管長が長い場合など流路抵抗が大きくなる場合でも、給水能力が不足するのを防止することができる。
なお、上述した実施例1と同様に、バイパス回路27や流量調整弁28を設けても良い。また、本実施例2における室外機10側での冷媒の流れについては図1と同様であるので、その説明を省略する。
次に、図8に示す空気調和機における2次冷媒(水)の流れについて説明する。
冷房運転時は冷却された冷水(暖房運転時は加熱された温水)がプレート熱交換器16で作られ、往路用配管である新規液配管37を通り、前記室内機40a,40b,40cへ送られる。前記各室内機では、各室内熱交換器41a,41b,41cにおいて、前記冷水(または温水)が室内空気と熱交換されて、室内空気を冷却(または加熱)し、室内を冷房運転(または暖房運転)することができる。冷房運転に使われた冷水は温度が上昇し(暖房運転に使われた温水は水温が低下し)、既設液配管30と既設ガス配管34に分かれて送られ、ポンプ26の手前で再び合流する。その後、前記ポンプ26吸入され前記プレート熱交換器16へ供給されて冷却(または加熱)され、再び前記室内機側に流れるという循環を繰り返す。
なお、本実施例では、新規液配管37を往路用配管とし、既設液配管30と既設ガス配管34を復路用配管として使用しているが、新規液配管37を復路用配管とし、既設液配管30と既設ガス配管34を往路用配管となるように、逆に使用しても良い。また、前記新規液配管37を1本だけでなく、複数本設けるようにして、前記往路用配管や前記復路用配管の本数を増やし、流路断面積を更に増加するように構成しても良い。
更に、実施例1で説明したような、各室内機の入口配管45a,45b,45cと前記流量調整弁43a,43b,43c下流の前記出口配管46a,46b,46cとを接続して各室内機40a,40b,40cをバイパスするバイパス回路や、実施例1で説明したような、空気温度センサ、水温センサ、水タンクなどを設けるようにしても良い。
図10は本発明の実施例3の空気調和機を示す冷凍サイクル系統図で、基本的な構成は図1に示した実施例1と同様であるので、同じ部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
本実施例3は、図1に示した空気調和機に備えられているポンプ26に加えて、室内機40a,40b,40cのそれぞれにもポンプ(水ポンプ)44a,44b,44cを設けるようにしたものである。
本実施例のように構成することにより、2次冷媒用配管の配管長が長い場合など配管の流路抵抗が大きい場合でも給水能力が不足するのを防止でき、2次冷媒(水)を前記室内機側に送れなくなるのを防止することができる。
また、室内機40a,40b,40c側にもポンプ44a,44b,44cを設置することにより、室外機側に設けている前記ポンプ26の容量を小さく抑えることができ、前記ポンプ26として、大型の特種用途用ポンプではなく、市販されている汎用の小型のポンプを使用することができるから、コスト低減を図ることもできる。
更に、前記複数の室内機40a,40b,40cのうち、特定の一部の室内機のみが運転されている場合には、当該室内機に対応するポンプのみを運転し、停止室内機に対応するポンプは停止させることができるので、無駄なポンプ動力が発生するのを抑制でき、節電効果も得られる。
以上説明したように、本発明の各実施例によれば、直膨式の空気調和機からチラーを用いた空気調和機にリニューアルするにあたり、既設の冷媒銅配管を新設空気調和機の2次冷媒用配管として再利用するので、2次冷媒配管の材料費(配管部材の費用)及び2次冷媒配管の設置コストを低減できる。また、既設の既設液管と既設ガス管とでは配管径が異なるが、新規液配管を追加することにより、既設の冷媒銅配管をリニューアル後の空気調和機の2次冷媒配管として利用しても、空気調和機の適切な運転が可能となる。
既設の冷媒銅配管は、高圧に耐え、肉厚も厚く、耐久性に優れた有用な配管材であるので、リニューアル後の2次冷媒用配管として再利用しても十分な耐久性を備えているので、経済的効果は大である。
従って、本実施例によれば、既設の直膨式の空気調和機から2次冷媒式の空気調和機へリニューアルする場合に、作業効率を向上させ、更にリニューアル費用も安価にできる効果が得られる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記実施例では、室外機10内の冷媒銅配管12を流れる冷媒(1次冷媒)と2次冷媒用配管を流れる水(2次冷媒)とを熱交換させる熱交換器16としてプレート式熱交換器を用いた例を説明したが、プレート式熱交換器に限られるものではなく、前記1次冷媒と前記2次冷媒が熱交換できる熱交換器であれば、他のタイプの熱交換器でも良い。また、空気調和機は複数の室内機を有する多室型空気調和機の例で説明したが、室内機が1台の空気調和機であっても同様に適用できるものである。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。
更に、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
10…室外機(チラー)、11,61…圧縮機、12,62…冷媒銅配管、
13,63…四方弁、14,64…室外熱交換器、15,65…室外膨張弁、
16…プレート式熱交換器(熱交換器)、17…逆止弁、
19,69…室外ファン、26…ポンプ(水ポンプ)、
27…バイパス回路、28…流量調整弁、
30…既設液配管、34…既設ガス配管、
37…新規液配管(新規に設置する2次冷媒用配管)、
40a,40b,40c…室内機、41a,41b,41c…室内熱交換器、
43a,43b,43c…流量調整弁、44a,44b,44c…ポンプ(水ポンプ)、
45a,45b,45c…入口配管、46a,46b,46c…出口配管、
51,81…制御ユニット、52,82…伝送線、60…室外機、
70a,70b,70c…室内機、71a,71b,71c…室内熱交換器、
72a,72b,72c…室内膨張弁。

Claims (9)

  1. 1次冷媒が循環すると共に、圧縮機、室外熱交換器、室外膨張弁、及び室内機側を循環する2次冷媒と熱交換するための熱交換器を有する室外機と、
    前記2次冷媒が流れる室内熱交換器を有する室内機と、
    前記室外機と前記室内機とを接続し、前記2次冷媒が循環する2次冷媒用配管と、
    前記2次冷媒用配管の経路に設けられ、前記2次冷媒を循環させるためのポンプ
    を備える空気調和機において、
    前記2次冷媒用配管は、前記室外機側から前記室内機側に前記2次冷媒を流す往路用配管と、前記室内機側から前記室外機側に前記2次冷媒を流す復路用配管とを備え、これら往路用配管と復路用配管の少なくとも何れかを、直膨式の空気調和機用の冷媒銅配管により構成し
    前記空気調和機は、冷凍サイクルを流れている冷媒を直接室内機側に送る直膨式の空気調和機から、室外機で熱交換された水などの2次冷媒を室内機側に送る2次冷媒式の空気調和機であるチラーにリニューアルするものであって、更新前の空気調和機に使用されていた空気調和機用の冷媒銅配管である既設液配管と既設ガス配管を、更新後のチラーにおける前記2次冷媒用配管として再利用すると共に、
    前記室外機と前記室内機をつなぐ前記2次冷媒用配管のうち、前記往路用配管と前記復路用配管の一方を、前記既設液配管と新規に設置する少なくとも1本の2次冷媒用配管で構成し、他方を、前記既設ガス配管で構成し、
    前記往路用配管と前記復路用配管の流路断面積が略同一となるように新規に設置する前記2次冷媒用配管の配管径を選定することを特徴とする空気調和機。
  2. 1次冷媒が循環すると共に、圧縮機、室外熱交換器、室外膨張弁、及び室内機側を循環する2次冷媒と熱交換するための熱交換器を有する室外機と、
    前記2次冷媒が流れる室内熱交換器を有する室内機と、
    前記室外機と前記室内機とを接続し、前記2次冷媒が循環する2次冷媒用配管と、
    前記2次冷媒用配管の経路に設けられ、前記2次冷媒を循環させるためのポンプ
    を備える空気調和機において、
    前記2次冷媒用配管は、前記室外機側から前記室内機側に前記2次冷媒を流す往路用配管と、前記室内機側から前記室外機側に前記2次冷媒を流す復路用配管とを備え、これら往路用配管と復路用配管の少なくとも何れかを、直膨式の空気調和機用の冷媒銅配管により構成し、
    前記空気調和機は、冷凍サイクルを流れている冷媒を直接室内機側に送る直膨式の空気調和機から、室外機で熱交換された水などの2次冷媒を室内機側に送る2次冷媒式の空気調和機であるチラーにリニューアルするものであって、更新前の空気調和機に使用されていた空気調和機用の冷媒銅配管である既設液配管と既設ガス配管を、更新後のチラーにおける前記2次冷媒用配管として再利用すると共に、
    前記室外機と前記室内機をつなぐ前記2次冷媒配管のうち、前記往路用配管と前記復路用配管の一方を、前記既設液配管と前記既設ガス配管で構成し、他方を、新規に設置する少なくとも1本の2次冷媒用配管で構成し、
    前記往路用配管と前記復路用配管の流路断面積が略同一となるように新規に設置する前記2次冷媒用配管の配管径を選定することを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または2に記載の空気調和機において、新規に設置する前記2次冷媒用配管は、前記往路用配管側の流路断面積と前記復路用配管側の流路断面積とが略同一となるように選定することを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項1または2に記載の空気調和機において、前記室内機を複数台備え、且つ各室内機に2次冷媒用のポンプを備えていることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1または2に記載の空気調和機において、前記2次冷媒は水或いは不凍液であり、前記室内機はファンコイルユニット、前記室外機はチラーユニットであることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1または2に記載の空気調和機において、前記室外機と前記既設液配管或いは前記既設ガス配管との接続に、Rc継手またはフランジ継手を用いることを特徴とする空気調和機。
  7. 請求項1または2に記載の空気調和機において、前記室外機と前記既設液配管或いは前記既設ガス配管との接続に、異径継手を用いることを特徴とする空気調和機。
  8. 冷凍サイクルを流れている冷媒を直接室内機側に送る直膨式の空気調和機から、室外機で熱交換された2次冷媒を室内機側に送る2次冷媒式の空気調和機であるチラーにリニューアルする空気調和機のリニューアル方法において、
    更新前の直膨式の空気調和機に使用されていた空気調和機用の冷媒銅配管である既設液配管と既設ガス配管を、更新後のチラーにおける2次冷媒用配管として再利用すると共に、
    前記室外機と前記室内機をつなぐ前記2次冷媒用配管は往路用配管と復路用配管を備え、前記往路用配管と前記復路用配管の一方を、前記既設液配管と新規に設置する少なくとも1本の2次冷媒用配管で構成し、他方を、前記既設ガス配管で構成し、
    前記往路用配管と前記復路用配管の流路断面積が略同一となるように新規に設置する前記2次冷媒用配管の配管径を選定することを特徴とする空気調和機のリニューアル方法。
  9. 冷凍サイクルを流れている冷媒を直接室内機側に送る直膨式の空気調和機から、室外機で熱交換された2次冷媒を室内機側に送る2次冷媒式の空気調和機であるチラーにリニューアルする空気調和機のリニューアル方法において、
    更新前の直膨式の空気調和機に使用されていた空気調和機用の冷媒銅配管である既設液配管と既設ガス配管を、更新後のチラーにおける2次冷媒用配管として再利用すると共に、
    前記室外機と前記室内機をつなぐ前記2次冷媒用配管は往路用配管と復路用配管を備え、前記往路用配管と前記復路用配管の一方を、前記既設液配管と前記既設ガス配管で構成し、他方を、新規に設置する少なくとも1本の2次冷媒用配管で構成し、
    前記往路用配管と前記復路用配管の流路断面積が略同一となるように新規に設置する前記2次冷媒用配管の配管径を選定することを特徴とする空気調和機のリニューアル方法。
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