JP6577704B2 - 床スラブ接合構造 - Google Patents

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本発明は、床スラブ接合構造に関する。
建物の外側に延設された床スラブ(例えば、車路スロープや廊下等)は、直射日光を受けると温度上昇して熱膨張する。床スラブは、一般的に、床スラブを支持する梁とスタッドを介して接合されているため、床スラブの熱膨張に伴い、梁には軸力や曲げモーメント等の応力が作用する。
床スラブの熱膨張量は長さに比例して増大するため、床スラブの長手方向には、所定の間隔でエキスパンションジョイントが設けられ、床スラブの長手方向の熱膨張量を所定範囲内に制限している。しかし、梁に生じる曲げモーメントの大きさは、床スラブの長手方向の熱膨張量が制限された範囲内であっても、外壁位置でスラブが途切れることにより、梁の全長に渡りスタッドを設けている場合には、梁に局所的な曲げ応力が生じて、梁の損傷につながる恐れがある。
床スラブの構築方法に関する技術には、例えば特許文献1がある。
特許文献1は、構築されるRC螺旋床構造物(床スラブ)を包囲する仮設鉄骨柱を所定間隔で立設する第1工程と、螺旋に沿うよう定規部材を仮設鉄骨柱に架設する第2工程と、内部筒柱形成用の型枠を配置する第3工程と、定規部材を利用してスラブ型枠を配置する第4工程と、外周逆梁部形成用の型枠を配置する第5工程と、各型枠にコンクリートを打設する第6工程とを有し、上記工程を繰り返すことで、螺旋状の車路スロープ(床スラブ)を構築する方法が記載されている。
特開平7−180387号公報
しかし、特許文献1は、温度上昇に伴う車路スロープの熱変形による影響については何ら記載されていない。
本発明は、上記事実に鑑み、温度上昇に伴い床スラブに熱膨張が生じても、他の部材に与える影響を抑制できる床スラブ接合構造を提供することを目的とする。
第1態様に係る床スラブ接合構造は、建物の外周柱と間隔をあけて前記建物の外側へ設けられた外柱と、前記外周柱と前記外柱との間に架設された梁と、前記梁に支持され、前記建物に沿って延設された床スラブと、前記外柱に近い側の前記梁に設けられ、前記梁と前記床スラブを接合するスタッドと、を有することを特徴としている。
第1態様によれば、梁と床スラブは、外柱に近い側がスタッドで接合され、外周柱に近い側にはスタッドは設けられていない。このスタッドが設けられていない範囲が曲げモーメントを受けて変形する、曲げ可能な領域として機能する。
これにより、床スラブに熱膨張が生じたとき、梁の外柱側が床スラブと一体となって変位して、梁に曲げモーメントを発生させる。しかし、梁の外周柱に近い側は、床スラブと一体となっていないため緩やかに曲げられ、変形角を小さくできる。
第2態様に係る床スラブ接合構造は、第1態様に係る床スラブ接合構造において、前記床スラブと、前記外周柱及び前記建物の外装材とは縁が切られており、前記スタッドは、前記梁を長さ方向に2等分したとき、前記外柱に近い領域に設けられていることを特徴としている。
第2態様によれば、床スラブと、外周柱及び建物の外装材との間の縁を切ることにより、床スラブが熱膨張したとき、建物へ及ぼす影響を抑制することができる。
また、スタッドが、梁を長さ方向に2等分したとき、外柱に近い領域に設けられている。これにより、梁の長さ方向における残りの1/2の領域を、梁の曲げ可能な領域とすることができ、梁の曲げ可能な領域が拡大される。この結果、変形角を小さくし、曲げモーメントを抑制できる。
第3態様に係る床スラブ接合構造は、第1態様又は第2態様に係る床スラブ接合構造において、前記床スラブは、車路スロープ又は廊下であることを特徴としている。
第3態様によれば、建物に沿って建物の外側に設けられた車路スロープ、又は、建物に沿って建物の外側に設けられた廊下が熱膨張しても、車路スロープ又は廊下を支持する梁の、曲げモーメントによる変形角を小さくできる。
本発明は、上記構成としてあるので、温度上昇に伴い床スラブに熱膨張が生じても、他の部材に与える影響を抑制できる床スラブ接合構造を提供することができる。
(A)は本発明の第1実施形態に係る床スラブ接合構造を車路スロープへ適用した基本構成を示す断面図であり、(B)は(A)のX1−X1線断面図である。 本発明の第1実施形態に係る床スラブ接合構造の基本構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る床スラブ接合構造の曲り部の基本構成を示す平面である。 本発明の第1実施形態に係る床スラブ接合構造の数値解析モデルを示す平面図である。 本発明の第1実施形態に係る床スラブ接合構造の数値解析で使用した接合部を示す平面図、及びそれらの解析結果である。 本発明の第2実施形態に係る床スラブ接合構造を廊下へ適用した基本構成を示す断面図である。
(第1実施形態)
図1〜図5を用いて、第1実施形態に係る床スラブ接合構造の車路スロープ10への適用例について説明する。
図1(A)、(B)は車路スロープ10の基本構成を示す断面図であり、図2は車路スロープ10の直線部の平面図であり、図3は車路スロープ10の曲り部の平面図である。図4は数値解析モデルを示す平面図であり、図5は接合部の平面図及びそれらの解析結果を示している。
図1(A)、(B)に示すように、車路スロープ10は、建物12の外周柱14と間隔をあけて、建物12の外側へ設けられた外柱16を有している。
建物12は、内部が梁30と、梁30に支持された床スラブ32で複数階(N階、N+1階、及びその他の階)に仕切られた一般的な構成の建物である。建物12の内部構造や用途は問わない。
外柱16は鉄骨柱であり、外周柱14と対向配置されている。外周柱14と外柱16との間には梁20が架設されている。梁20は鉄骨梁であり、梁20の上に構築された床スラブ22を支持している。
床スラブ22は鉄筋コンクリートで構築され、建物12に沿ってY軸方向へ、建物12の外壁(外装材)18と所定の幅LDをあけて延設されている。また、床スラブ22は車両用のスロープであり、水平面に対して傾斜角度θで構築されている。
梁20と床スラブ22はスタッド24で接合され、梁20と床スラブ22が一体化されている。スタッド24は、後述するように、梁20の外柱16に近い側の領域ARにのみ設けられ、梁20の外周柱14に近い側の領域BRには設けられていない。
即ち、梁20と床スラブ22は、梁20の全長に渡り、床スラブ22とスタッド24が接合されているのではなく、接合される領域(領域AR)と、接合されない非接合領域(領域BR)とを有している。
また、床スラブ22の建物12側の端面と、建物12の外装材18(外装材18が設けられていない場合には外周柱14)との間には、幅LDの空間が形成されている。幅LDの空間により、床スラブ22と建物12との縁が切られている。
また、床スラブ22の外柱16側の端部には、床スラブ22から図示しないガード壁が立ち上げられている。ガード壁は車止めを目的とするものであり、床スラブ22からの立上げ高さは低く、車路スロープ10の外柱16側は屋外空間に大きく開放されている。これにより、日中には、床スラブ22は直射日光を受けて加熱される。
図2の平面図に示すように、床スラブ22の直線部は、建物12の外周柱14の外側に、建物12に沿って幅LSで構築されている。外柱16と外柱16の間には、梁36が架けられ、床スラブ22の外側端部を支持している。
また、X軸方向に設けられた梁20と隣の梁20の間には、Y軸方向に3本の小梁26A、26B、26Cが設けられ、それぞれ床スラブ22を支持している。小梁26A、26B、26Cは、床スラブ22の幅LSを、X軸方向に3等分する間隔(幅LS/3)で配置されている。
最も建物12側の小梁26Cは、外装材18と幅LDの空間をあけて取付けられ、床スラブ22の建物側端部を支持している。
スタッド24は、梁20を長さ方向(X軸方向)に3等分したとき、二点鎖線で囲む、最も外柱16に近い領域AR(具体的には図2の網掛け部で示す梁36、小梁26A、及び梁20の梁36と小梁26Aの間の領域)にのみ設けられている。
床スラブ22の長さ方向(Y軸方向)には、所定の間隔でエキスパンションジョイント28が設けられ、床スラブ22の長さを所定範囲に制限している。これにより、床スラブ22の長さ方向の熱膨張による変位量を、所定の範囲に抑制している。なお、床スラブ22には、側溝34も設けられている。
しかし、床スラブ22の変位量が所定の範囲内であっても、端部が外周柱14及び外柱16にそれぞれ固定されている構造上、梁20には床スラブ22との接合箇所の変位に伴い、軸力や曲げモーメント等の応力が発生する。
図3の平面図に示すように、床スラブ22は、建物12の角部において、床スラブ22の直線部同士が角部に沿って連結された曲り部を有している。
床スラブ22の曲り部においても、直線部と同様に、二点鎖線で囲む最も外柱16に近い領域ARにおいて、スタッド24で、床スラブ22と、梁36、小梁26A、及び梁20の梁36と小梁26Aとを接合すればよい(図2の網掛け部参照)。
本構成によれば、梁20と床スラブ22は、外柱に近い側のみがスタッド24で接合され、外周柱14に近い側にはスタッド24は設けられていない。このため、床スラブ22が長手方向へ熱膨張したとき、梁20の外柱側が床スラブ22と一体となって変位する。一方、梁20の、外周柱14に固定された側の端部は変位せず、梁20に曲げモーメントが発生する。
しかし、梁20は、外周柱14側の端部から小梁26Aに至る間においては、床スラブ22と一体とされていないので、この範囲においては、梁20は、曲げモーメントを受けて緩やかに曲げられ、変形角γを小さくできる(図2参照)。この結果、曲げモーメントにより梁20に生じる変形を抑制することができる。
ここに、変形角γとは、平面視において、梁20が外周柱14を中心に水平方向に回転した角度をいう。この変形角γが大きい程、梁20は塑性変形領域に近づく。
即ち、床スラブ22と梁20には、スタッド24で接合される接合領域(網掛け部)と、スタッド24で接合されない非接合領域(白抜き部)があり、この、接合領域と非接合領域との比を最適な値に設定することで、接合強度を確保した上で、床スラブ22が直射日光等による熱膨張を生じても、変形角γを小さくすることができる。この結果、梁20に生じる曲げモーメントによる変形を抑制することができる。
また、スタッド24は、梁20を長さ方向に3等分したとき、最も外柱16に近い、梁20の長さ方向の1/3の領域にのみ設けられている。これにより、梁20の曲げ可能長さを梁20の長さ方向の残りの2/3の領域に広げ、梁20の曲げ可能長さを長くすることができる。この結果、曲げモーメントにより梁20に生じる変形角γを小さくできる。
次に、本実施形態の効果について、数値解析を用いて検証した結果を説明する。
数値解析は、図4に示す解析モデル用の車路スロープ50を用いて算出した。計算は、応力解析プログラム(MIDAS)を用いて、床スラブ22が温度荷重を受けて熱膨張した時、梁20に生じる熱応力を求めた。
図5には、数値解析で使用した、車路スロープ50の接合部の構造3種類と、その計算結果を示す。
なお、図4に示す解析モデルの車路スロープ50は、上述した車路スロープ10の構成を、数値解析用にモデル化したものである。構造上同じ構成であり、車路スロープ10と50の対応する構成部材には、同じ番号を付している。
図4に示すように、車路スロープ50は、建物12の側壁に沿わせた直線状の第1車路(幅9m×長さ90m)52と、第2車路(幅9m×長さ81m)54の2本の車路を、建物の角部で直交させたL字状に形成されている。
第1車路52と第2車路54には、それぞれ1か所のエキスパンションジョイント28が設けられている。第1車路52と第2車路54は、いずれも一辺を0.5mの正方形メッシュに区画し、数値計算の最小単位とした。このとき、エキスパンションジョイント28の位置では、床スラブ22を1要素分抹消した。
境界条件として、床スラブ22の建物12側の端部の建物12とつながる部分(床スラブ22と建物12側の床スラブ32が一致する部分のみ)は、ピン支持とした。また、外柱16の下端はピン支持とし、外周柱14の下端は固定支持とした。荷重条件は、床スラブ22に、50℃の温度荷重を入力した。
数値計算は、床スラブ22と梁20との接合部における接合範囲が異なる3種類について、梁20に生じる曲げモーメントを各メッシュ毎に算出した。床スラブ22と梁20の接合部は格子点を連結させた。
図5に数値計算結果の一例を示す。
図5に示すように、数値計算は、床スラブ22と梁20、及び小梁26A、26B、26Cの接合部の位置が異なる3種類(ケースA、B、C)について行った。曲げモーメントMは、反時計回りをプラスで示し、時計回りをマイナスで示した。
ここに、ケースAは、何ら対策を施していない従来の構成であり、車路スロープ10の床スラブ22の幅方向の全幅LSに渡り、床スラブ22と、梁36、小梁26A、26B、26C、及び梁20をスタッド24で接合している。
ケースBは、車路スロープ10の床スラブ22の幅方向の一部の範囲の床スラブ22と、梁36、小梁26A、26B、及び梁20の梁36と小梁26Bの範囲のみをスタッド24で接合した構成である。
ケースCは、本実施形態の構成であり、車路スロープ10の床スラブ22の幅方向の一部の範囲の床スラブ22と、梁36、小梁26A、及び梁20の梁36と小梁26Aの範囲のみをスタッド24で接合した構成である。
数値計算の大略は、床スラブ22の温度上昇による熱膨張量を求め、床スラブ22に固定された梁20A、20B、20Cの変位量から、梁20A、20B、20Cに発生する曲げモーメントMを算出した。
ここに、梁20Cは、エキスパンションジョイントで区画された一方の端部であり、熱膨張で矢印S方向へ移動した場合、最も大きく変位する端部である。
結果は、ケースAにおいては、梁20Cの外周柱14の位置に発生する曲げモーメントMが最も大きく(M=617.5kN−m)、次いで、梁20Bの外周柱14の位置に発生する曲げモーメントMが大きかった(M=514.9kN−m)。他の部位も含め、外周柱14の位置において、局所的に非常に大きな値を示した。
一方、外周柱14の位置及び小梁26Cの位置以外の場所は、ほぼゼロに近い値であった(図2では−で示した)。
ケースAで局所的に大きな曲げモーメントMが生じるのは、梁20A、20B、20Cの外周柱14側の固定端と、梁20A、20B、20Cと床スラブ22の固定部である小梁26Cとの距離が0.5mと小さく、曲げ可能長さが短いためと思われる。係る条件では、変形角γが大きくなり、梁20A、20B、20Cに変形が生じる可能性がある。
ケースBにおいては、梁20Cの小梁26Bとの交差部に発生する曲げモーメントが最も大きく(M=94.7kN−m)、次いで、梁20Cの外周柱14の位置に発生する曲げモーメントが大きかった(M=92.6kN−m)。
ケースBは、ケースAに比べて曲げモーメントMの最大値、及び曲げモーメントMの値が全体的に低下している。
これは、梁20A、20B、20Cの外周柱14側の固定端と、梁20A、20B、20Cと床スラブ22の固定部である小梁26Bとの距離が3.33mに増加し、曲げ可能長さが長くなったためと思われる。係る条件では、変形角γが小さくなり、梁20A、20B、20Cの変形の可能性は低下する。
ケースCにおいては、梁20Cの小梁26Aとの交差部に発生する曲げモーメントMが最も大きく(M=44.2kN−m)、次いで、梁20Bの小梁26Aとの交差部に発生する曲げモーメントMが大きかった(M=31.1kN−m)。
ケースCにおいては、曲げモーメントMの最大値がケースA、Bに比べ大幅に低下している。また、他の部位における曲げモーメントMも、全体的にケースA、Bに比べ大幅に低下している。これは、梁20A、20B、20Cの外周柱14側の固定端と、梁20A、20B、20Cと床スラブ22の固定部である小梁26Aとの距離が6.16mに更に増加し、曲げ可能長さが最も長くなったためと思われる。係る条件では、変形角γが更に小さくなり、梁20A、20B、20Cの変形の可能性は更に低下する。
以上の結果から、床スラブ22の変形量は、熱による伸びのため一定であったとしても、曲げ可能長さが短い程(ケースA>ケースB>ケースC)、梁20の変形角γが大きくなり、曲げモーメントが大きくなることが分かる。特に対策しない場合(ケースA)には、建物12側の幅0.5mの吹き抜け(縁切り部)のみで熱膨張による力を受けるので、非常に大きい曲げモーメントMが生じる。
これに対し、小梁26A、26B、26Cのスパンの1つ分(ケースB)、又は2つ分(ケースC)のように、スタッド24を設けない区間を広げることで、曲げ可能長さが拡大された比率で、梁20に生じる曲げモーメントMを小さくすることができる。
この結果、床スラブ22に、温度上昇に伴う熱膨張が生じても、梁20に生じる変形角γが小さくなり、曲げモーメントによる変形を抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態の車路スロープ10を採用することにより、外周柱14を利用して、外周柱14と外柱16の間に、車路スロープ10を容易に構築することができる。即ち、本実施形態の車路スロープ10を採用しない従来の構成では、外周柱14の位置における梁20の破損を防止するため、外周柱14の代わりに新たな柱を設け、外周柱14の外側に設けた新たな柱を利用して車路スロープ10を構築する必要があった。このため、外周柱14の代わりの柱の施工や、新たな柱の設置のための場所の確保等が必要となる。これに対し、本実施形態では、建物12の外周柱14を直接利用できるので、外周柱14の代わりの新たな外柱を必要としない。
なお、本実施形態では、車路スロープ10の構造上、3本の小梁26A、26B、26Cで幅LSの床スラブ22を支持する構成のめ、梁20を長さ方向に3等分した場合について説明した。しかし、これに限定されることはなく、例えば小梁4本で支持する場合等には、梁20を長さ方向に2等分し、外柱16に近い梁20の長さ方向の1/2の領域にのみ、スタッド24を設けてもよい。
即ち、スタッド24を設ける範囲を、外柱16に近い側のみとし、外周柱14に近い側には設けない構成であればよい。
(第2実施形態)
図6を用いて、第2実施形態に係る床スラブ接合構造の廊下40への適用例について説明する。
廊下40は、第1実施形態で説明した車路スロープ用の床スラブ22が、水平面に対して傾斜角度θで構築されているのに対し、床スラブ44が水平面に対して平行に構築されている点において相違する。相違点を中心に説明する。
建物の外周柱14と外柱16の間に梁20が設けられ、梁20に床スラブ44が支持されている。ここに梁20は、建物12の梁30と同じ高さに設けられている。また、床スラブ44は、Y軸方向へ水平に延設されている。即ち、床スラブ44は、Y軸方向には傾斜していない。また、床スラブ44と梁20の接合は、外柱16に近い領域ARにのみ設けられ、外周柱14に近い領域BRには設けられていない。
これにより、床スラブ44に、温度上昇に伴う熱膨張が生じても、梁20に生じる変形角γを小さくできるので、曲げモーメントによる変形を抑制できる。
他の構成は第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
10 車路スロープ(床スラブ接合構造)
12 建物
14 外周柱
16 外柱
18 外壁(外装材)
20 梁
22 床スラブ
24 スタッド
26 小梁
40 廊下(床スラブ接合構造)
AR 外柱に近い領域
LD 幅(縁が切られた空間)

Claims (3)

  1. 建物の外周柱と間隔をあけて前記建物の外側へ設けられた外柱と、
    前記外周柱と前記外柱との間に架設された梁と、
    前記梁に支持され、前記建物に沿って延設された床スラブと、
    前記梁を長さ方向に2等分したときに前記外柱に近い側の前記梁の領域にのみ設けられ、前記梁に前記床スラブを接合するスタッドと、
    を有する床スラブ接合構造。
  2. 前記床スラブと、前記外周柱及び前記建物の外装材とは縁が切られている、
    請求項1に記載の床スラブ接合構造。
  3. 前記床スラブは、車路スロープ又は廊下である
    請求項1又は2に記載の床スラブ接合構造。
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