JP6577127B1 - ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置 - Google Patents

ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置 Download PDF

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Abstract

【課題】粗型への離型剤塗布と、仕上型への離型剤塗布とを関連付けて行うことができる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置を提供する。【解決手段】噴霧装置4は、粗型10へ離型剤L1を塗布するための第1噴霧部30Aと、仕上型18へ離型剤L2を塗布するための第2噴霧部30Bと、これらの噴霧部30A,30Bを互いに関連付けて動作させる噴霧制御部31と、を有している。【選択図】 図1

Description

本発明は、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置に関する。
ガラスびん成形用金型の粗型へ離型剤を噴霧する装置が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許第5118131号明細書 特許第6277308号明細書
ガラスびん成形用金型は、粗型と仕上型とを含んでいる。そして、粗型は、ゴブ(溶融したガラス塊)をパリソンに成形し、仕上型は、パリソンをガラスびんに成形する。
粗型のキャビティ(成形面)、および、仕上型のキャビティ(成形面)のそれぞれに、成形対象となるガラスとのすべり性や離型性を確保するための離型剤を塗布される必要がある。しかしながら、特許文献1,2では、粗型へ離型剤を噴霧する構成が開示されているに過ぎない。
本発明は、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置を提供することを目的とする。
の発明のある局面に係わるガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置は、ガラスびん成形用の型へ離型剤を塗布するための塗布部と、前記塗部を動作させる塗布制御部と、を備え、前記金型は、所定の配列方向に沿って離隔して複数配置され、前記配列方向において、前記金型を含むセクションが複数形成されており、前記塗布部は、前記離型剤を前記金型へ塗布する塗布部材と、この塗布部材を前記配列方向に沿って複数の前記セクション間で移動させる搬送機構と、センサと、を含み、前記塗布制御部は、複数の前記セクションについて前記センサを用いた異常検出を行う
図1は、本発明の一実施形態にかかるガラスびん製造装置の模式的な平面図であり、一部を省略・簡略化して示している。 図2は、ガラスびんを製造しているときのガラスびん製造装置の一部を示す模式的な側面図であり、一部を断面で示しているとともに一部を省略して示している。 図3は、離型剤噴霧時の一例におけるガラスびん製造装置の一部を示す模式的な側面図であり、一部を断面で示しているとともに一部を省略して示している。 図4は、ガラスびん製造装置の離型剤噴霧装置における第1噴霧部の模式的な側面図である。 図5は、ガラスびん製造装置の離型剤噴霧装置における第2噴霧部の模式的な側面図である。 図6は、第1噴霧部の離型剤ポンプ、および、第2噴霧部の離型剤ポンプのそれぞれの一部の模式的な側面図であり、一部を断面で示している。 図7は、ガラスびん製造装置の電気的な構成の主要部を模式的に示すブロック図である。 図8は、定期サイクル塗油設定画面を示す図である。 図9は、塗油履歴画面を示す図である。 図10は、(i)定期サイクル塗油動作における、(i−1)第1噴霧部および第2噴霧部の双方が離型剤噴霧動作を行う動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図11は、図10に引き続き(i)定期サイクル塗油動作における、(i−1)第1噴霧部および第2噴霧部の双方が離型剤噴霧動作を行う動作の一例を説明するためのフローチャートである。 図12は、噴霧前における噴霧確認装置による診断(ステップA5)の一例を示すフローチャートである。 図13は、残存異常検出動作の処理の一例を説明するためのフローチャートである。 図14は、噴霧後における噴霧確認装置による診断(ステップA13)の一例を示すフローチャートである。 図15(A)は、(ii)臨時塗油において、第1噴霧部および第2噴霧部のうちの第1噴霧部のみが離型剤噴霧動作を行う場合の動作の一例を示す模式図である。図15(B)は、(ii)臨時塗油において、第1噴霧部および第2噴霧部のうちの第2噴霧部のみが離型剤噴霧動作を行う場合の動作の一例を示す模式図である。 図16は、粗型に対する監視モードにおける異常検出動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるガラスびん製造装置1の模式的な平面図であり、一部を省略・簡略化して示している。図2は、ガラスびん103を製造しているときのガラスびん製造装置1の一部を示す模式的な側面図であり、一部を断面で示しているとともに一部を省略して示している。図3は、離型剤噴霧時の一例におけるガラスびん製造装置1の一部を示す模式的な側面図であり、一部を断面で示しているとともに一部を省略して示している。
図4は、ガラスびん製造装置1の離型剤噴霧装置4における第1噴霧部30Aの模式的な側面図である。図5は、ガラスびん製造装置1の離型剤噴霧装置4における第2噴霧部30Bの模式的な側面図である。図6は、第1噴霧部30Aの離型剤ポンプ47A、および、第2噴霧部30Bの離型剤ポンプ47Bのそれぞれの一部の模式的な側面図であり、一部を断面で示している。
図1〜図3を参照して、ガラスびん製造装置1(以下、単に製造装置1ともいう。)は、図示しないゴブ供給機構から供給されたゴブ101(溶融したガラス塊)を粗型部7でパリソン102に成形し、さらに、パリソン102を仕上型部9でガラスびん103に成形する。ガラスびん103は、本実施形態で示すように、ブローアンドブロー成形法によって成形されてもよいし、プレスアンドブロー法によって成形されてもよい。また、本実施形態では、製造装置1は、1つのセクション5毎で2つのゴブ101を同時にガラスびん103に成形することができる。なお、製造装置1について、一つのセクション5で同時に成形できる数は2つに限らず、1つまたは3つ以上のゴブ101を同時にガラスびん103に成形する構成が採用されてもよい。
製造装置1は、ゴブ供給機構(図示しない)と、製びん部3と、離型剤塗布装置としての離型剤噴霧装置4と、製びん部3を制御する製びん制御部6と、を有している。
製びん部3には、複数のセクション5が形成されている。
セクション5は、例えば、8〜12設けられており、所定の配列方向A1に沿って略等間隔に並んでいる。
各セクション5は、粗型部7と、口型部8と、仕上型部9と、を有している。
粗型部7は、ゴブ供給機構から供給されるゴブ101を口型部8と協働してパリソン102に成形するために用いられる。
粗型部7は、ガラスびん成形用の二つの粗型10と、粗型開閉機構11と、を有している。
各粗型10は、互いに向かい合った一対の割型10a,10bを有している。これらの割型10a,10bは、互いに組み合わされることで、ゴブ101をパリソン102が成形されるキャビティ10cを形成している。各粗型10の一対の割型10a,10bは、粗型開閉機構11によって開閉動作される。キャビティ10cの内面には、離型剤噴霧装置4の第1噴霧部30Aによって定期的に離型剤L1が塗布される。離型剤L1は、ゴブ101と粗型内面とのすべり性の維持とパリソン102を粗型10から離型し易くさせるために用いられる。
ゴブ101をパリソン102へ成形するとき、粗型10の下面に口型部8の口型12が配置される。口型部8は、ゴブ101から口部103aを成形するために設けられている。また、口型部8は、粗型10で成形されたパリソン102を仕上型部9へ移送するように構成されている。
口型部8は、二つの口型12と、これらの口型12を支持する口型ホルダー13と、口型ホルダー13が取り付けられた回転軸14と、口型開閉機構15と、を有している。
各口型12は、互いに向かい合った半円筒状の一対の割型12a,12bを有しており、これらの割型12a,12bが互いに組み合わされることで、円筒状の口型12が形成されている。割型12a,12bは、口型開閉機構15の動作によって、互いに分離した開状態と互いに閉じられた閉状態とに適宜切り替えられる。ゴブ101をパリソン102に成形する際、口型12の一部が、粗型10の底部に嵌合される。
口型ホルダー13は、本実施形態では、L字状に形成されたアーム部材である。口型ホルダー13の基端部は、水平に延びる回転軸14に取付けられており、回転機構16によって、口型ホルダー13および口型12が、回転軸14の中心軸の周りを旋回可能である。この旋回動作によって、口型12は、粗型10の下方の位置(図1の位置)と、仕上型部9の上方の位置(図3の位置)との間を往復移動する。
仕上型部9は、ガラスびん成形用の二つの仕上型18と、二つの底型19と、仕上型開閉機構20と、を有している。
各仕上型18は、対応する底型19と協働してパリソン102のうち口部103aを除く部分を成形することで、ガラスびん103を成形する。各仕上型18は、互いに向かい合った一対の割型18a,18bを有している。仕上型18の一対の割型18a,18bは、仕上型開閉機構20によって開閉動作される。これらの割型18a,18bは、互いに組み合わされることで、仕上型18を形成する。
仕上型18の内面および底型19の上面は、パリソン102のうち口部103a以外の部分が挿入されるキャビティ18cを形成している。仕上型18の各割型18a,18bの上面は、水平面であり、ガラスびん103の口部103aを受けるように構成されている。仕上型18のキャビティ18cの内面上部は、ガラスびん103の首部を成形するための首成形部18dを含んでいる。仕上型部9のキャビティ18cの内面中間部は、ガラスびん103の肩部を成形するための肩成形部18eを含んでいる。また、底型19の上面は、ガラスびん103の底部を成形するための底成形部19aを含んでいる。仕上型18の内面および底型19の上面は、カーボンコーティング等によってコーティング層が形成されている。そして、この内面には、さらに、離型剤噴霧装置4の第2噴霧部30Bによって定期的に離型剤L2が塗布される。離型剤L2は、ガラスびん103を仕上型18および底型19から離型し易くさせるために用いられる。
上記の仕上型18において、大部分がキャビティ18c内に配置されたパリソン102へ向けて図示しないブローヘッドから成形用の圧縮空気が供給されることで、パリソン102がガラスびん103に成形される。その後、図示しないテイクアウトアームによってガラスびん103が仕上型18から取り出される。ガラスびん103は、さらに、図示しないコンベアで搬送される。
配列方向A1に沿って、複数のセクション5が形成されている。各セクション5は、平面視で配列方向A1と直交する方向に並ぶ粗型10、口型12、および、仕上型18を含んでいる。この構成により、粗型10が配列方向A1に沿って離隔して複数配置されている。また、仕上型18が配列方向A1に沿って離隔して複数配置されている。
図7は、製造装置1の電気的な構成の主要部を模式的に示すブロック図である。図1〜図7を参照して、上記の構成を有する製びん部3は、製びん制御部6によって制御される。製びん制御部6は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含むコンピュータ、PLC(Programmable Logic Controller)、または、シーケンス回路等を用いて構成されている。
製びん制御部6は、ゴブ供給機構と電気的に接続されており、ゴブ供給機構から粗型10へのゴブ101の供給を行う指令と、ゴブ供給機構からの粗型10へのゴブ101の供給を停止する指令と、をゴブ供給機構へ出力する。
製びん制御部6は、粗型開閉機構11、口型開閉機構15、および、仕上型開閉機構20と電気的に接続されており、これらの機構11,15,20の開閉動作を制御する。
また、製びん制御部6は、回転軸14を回転駆動する回転機構16と電気的に接続されており、回転機構16を制御することで、口型12の位置制御を行う。
粗型10とパリソン102との間のすべり性および離型性(分離のし易さ)を確保するための離型剤L1は、ガラスびん103の成形工程の合間に塗布される。仕上型18とガラスびん103との間の離型性(分離のし易さ)を確保するための離型剤L2は、ガラスびん103の成形工程の合間に塗布される。これらの離型剤L1,L2を塗布するために、離型剤噴霧装置4が用いられる。なお、以下では、離型剤噴霧装置4を単に噴霧装置4ともいう。
噴霧装置4は、粗型10用の離型剤L1を粗型10のキャビティ10cの内面に塗布するための第1噴霧部(第1塗布部)30Aと、口型12、仕上型18および底型19用の離型剤L2を口型12のキャビティ12cの内面、仕上型18の上面およびキャビティ18cの内面に塗布するための第2噴霧部(第2塗布部)30Bと、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bを互いに関連付けて動作させる噴霧制御部(塗布制御部)31と、操作・表示部32と、を有している。
本実施形態では、第2噴霧部30Bが口型12のキャビティ12cの内面へ離型剤L2を噴霧する構成を例に説明するけれども、この通りでなくてもよい。例えば、第1噴霧部30Aが、口型12のキャビティ12cの内面へ離型剤L1を噴霧する構成であってもよい。
本実施形態では、離型剤L1,L2を塗布部材としてのノズル38A,38Bによって噴霧する形態を例に説明するけれども、この形態に限定されない。例えば、ノズル38A,38Bに代えて刷毛等の塗布部材を用いて離型剤L1,L2を塗布する構成が採用されてもよい。
また、本実施形態では、第1噴霧部30Aの構成要件には数字に加えて「A」の符号を付し、第2噴霧部30Bの構成要件には、数字に加えて「B」の符号を付す。そして、第1噴霧部30Aの構成要件に対応する第2噴霧部30Bの構成要件には、同一の数字の符号を付す。また、第1噴霧部30Aの構成要件と第2噴霧部30Bの構成要件を総括していう場合には、「A」、「B」の符号を省略した数字の符号で示すことがある。
なお、第1噴霧部30Aと第2噴霧部30Bは、本実施形態では、配列方向A1の位置が揃えられているとき、図1に示す平面視で左右対称(配列方向A1と直交する方向に対称)に構成されている。そして、第1噴霧部30Aが粗型10へ離型剤L1を噴霧するのに対して第2噴霧部30Bが仕上型18へ離型剤L2を噴霧する点以外の構成は、同じである。よって、以下では、主に第1噴霧部30Aの構成を説明し、第2噴霧部30Bの詳細な説明を省略する。
図1、図3、および、図4を参照して、第1噴霧部30Aは、粗型部7に関して、複数のセクション5に一つ設けられている。すなわち、全ての粗型部7へ、一つの第1噴霧部30Aから離型剤L1が噴霧される。
第1噴霧部30Aが塗布する離型剤L1として、黒鉛粒子を固体潤滑剤として含有する鉱物油を例示できる。本実施形態では、第1噴霧部30Aは、粗型10のキャビティ10cの内面のうち、上下方向の少なくとも一部に離型剤L1を塗布するように構成されている。
第1噴霧部30Aは、搬送機構33(第1搬送機構)Aと、噴霧ユニット34Aと、を有している。
搬送機構33Aは、離型剤L1を塗布するノズル38Aを含む噴霧ユニット34Aを、配列方向A1に沿って複数の粗型10間で移動させるために設けられている。搬送機構33Aは、離型剤L1を噴霧されるセクション5における粗型部7の側方へ噴霧ユニット34Aのノズル38Aを配置可能である。
搬送機構33Aは、配列方向A1に沿って延びるレール35Aと、レール35A上を移動するベース部材36Aと、ベース部材36Aに配列方向A1への駆動力を付与する電動モータである搬送モータ37Aと、を有している。ベース部材36Aに、噴霧ユニット34Aが設置されている。
噴霧ユニット34Aは、配列方向A1に沿って移動することで、各セクション5に離型剤L1を噴霧するように構成されている。また、本実施形態では、噴霧ユニット34Aは、粗型部7に異常が生じているか否かを監視する監視装置としての機能を有している。噴霧ユニット34Aは、非稼働時には、所定の第1待機位置P1に配置される。第1待機位置P1は、本実施形態では、配列方向A1における複数のセクション5の一端部からさらに配列方向A1に沿ってセクション5から離隔した位置である。第1待機位置P1では、噴霧ユニット34Aは、何れのセクション5とも配列方向A1と直交する方向に向かい合っていない。
噴霧ユニット34Aは、離型剤L1を噴霧するノズル(第1塗布部材)38Aと、ノズル38Aを変位させるためのマニュピレータ39Aと、ノズル38Aへ離型剤L1を供給する離型剤供給部40Aと、噴霧異常検出部41Aと、残存異常検出部42Aと、を有している。
ノズル38Aは、離型剤L1を噴霧するために用いられる。本実施形態では、ノズル38Aは、細長い棒状に形成されている。なお、ノズル38Aは必ずしも細長い棒状である必要はない。ノズル38Aは、一つのセクション5における粗型10の数と同じ数設けられており、本実施形態では、二つ設けられている。各ノズル38Aは、少なくとも、当該ノズル38Aの先端をキャビティ10c内に挿入されることが可能な長さに形成されている。各ノズル38Aは、粗型10に対してマニュピレータ39Aによって上昇しながら離型剤L1を噴霧してもよいし、降下しながら離型剤L1を噴霧してもよいし、キャビティ10c内に挿入された後、停止した状態で、離型剤L1を噴霧してもよい。ノズル38Aの先端部に噴霧口43Aが形成されている。噴霧口43Aの口径は、例えば、1mm以下程度に設定される。離型剤L1は、噴霧口43Aから例えばホロコーン状の噴霧パターンを形成するように、離型剤L1を噴霧する。
各ノズル38Aの基端部は、中空軸状のマニホールド45Aに固定されている。マニホールド45A内に離型剤L1の通路が形成されている。離型剤L1は、マニホールド45Aを通って各ノズル38A内の通路を通り、対応する噴霧口43Aから噴霧される。
マニュピレータ39Aは、ノズル38Aを粗型10に対して変位させるとともに、ノズル38Aの位置を維持するために用いられる。マニュピレータ39Aは、例えば、複数軸を有する多関節ロボットを用いて形成されている。本実施形態での、マニュピレータ39Aは、ノズル38Aに、各関節部回りに旋回させる動作と、互いに直交するX,Y,Z軸方向に平行移動させる動作と、を行わせることが可能である。
なお、マニュピレータ39Aは、少なくとも、ノズル38Aを、粗型10のキャビティ10cに出し入れすることが可能であればよく、具体的な機構は限定されない。マニュピレータ39Aの先端部に、マニホールド45Aが固定されている。これにより、マニュピレータ39Aは、マニホールド45Aは、ノズル38Aを変位させることができる。
離型剤供給部40Aは、マニホールド45Aを介してノズル38Aへ離型剤L1を供給するために設けられている。
離型剤供給部40Aは、離型剤タンク46Aと、離型剤ポンプ47Aと、を有している。
離型剤供給部40Aから離れた位置に設置されたコンプレッサ等の圧縮空気供給源(図示せず)から、圧縮空気が、離型剤ポンプ47Aの後述する離型剤レギュレータ54Aと、エアレギュレータ53Aと、に供給される。離型剤レギュレータ54Aは、離型剤タンク46Aに接続されている。離型剤タンク46Aは、離型剤L1が溜められているタンクである。離型剤タンク46A内の離型剤L1には、圧縮空気供給源からの空気圧が作用している。
離型剤ポンプ47Aは、離型剤L1を、所定の圧力でノズル38Aへ向けて供給するために設けられている。離型剤ポンプ47Aは、本実施形態では、容積式ポンプであり、往復ポンプの一種である。離型剤ポンプ47Aは、供給された圧縮空気を作動流体として、離型剤L1を吸引および吐出する。
離型剤ポンプ47Aは、逆止弁49Aと、中継管50Aと、開閉弁51Aと、シリンジ52Aと、エアレギュレータ53Aと、離型剤レギュレータ54Aと、を有している。
逆止弁49Aは、離型剤タンク46Aと、中継管50Aと、に接続されている。逆止弁49Aは、離型剤タンク46Aから中継管50Aへの離型剤L1の移動は許容するけれども、中継管50Aから離型剤タンク46Aへの離型剤L1の逆流を規制する。
中継管50Aは、逆止弁49A(離型剤タンク46A)と、シリンジ52Aと、ノズル38A(ホース55A)と、を接続する管である。
開閉弁51Aは、例えば、ニードル弁であり、噴霧制御部31が、ニードル弁へのパイロットエアの供給のオン/オフを制御することで、開閉弁51Aを開閉制御する。開閉弁51Aは、例えば可撓性のホース55Aを介してマニホールド45Aに接続されている。開閉弁51Aを通った離型剤L1は、ホース55Aおよびマニホールド45Aを通ってノズル38Aに到達し、ノズル38Aの噴霧口43Aから噴霧される。
シリンジ52Aは、圧縮空気によって離型剤L1を吸引する動作および離型剤L1を吐出する動作を択一的に行う。シリンジ52Aは、細長い筒状に形成された部材であり、エアレギュレータ53Aを介して圧縮空気が導入されるとともに、離型剤レギュレータ54Aおよび離型剤タンク46A等を介して離型剤L1が導入される。シリンジ52Aは、噴霧異常検出部41Aによって例えば光学的に離型剤L1の状態を監視される。このため、本実施形態では、シリンジ52Aは、透光性を有する材料で形成されている。これにより、シリンジ52A内における離型剤L1の容量変化、すなわち、離型剤ポンプ47Aの一回の離型剤噴霧動作における離型剤L1の吐出量の変化を監視する。
シリンジ52Aの上端部は、エアレギュレータ53Aに接続されており、この上端部から、圧縮空気がシリンジ52Aに出入りする。シリンジ52Aの下端部は、中継管50Aを介して離型剤タンク46Aに接続されており、この下端部から、離型剤L1がシリンジ52Aに出入りする。
図4および図6を参照して、シリンジ52A内での離型剤L1の第1上限位置P11Aは、シリンジ52Aに離型剤L1が吸い込まれたときの液面(上面)の最高位置である。
シリンジ52A内での離型剤L1の第1下限位置P14Aは、シリンジ52Aから、ノズル38Aへの離型剤L1の吐出完了時における液面の位置であり、シリンジ52A内における離型剤L1の最低位置である。第1下限位置P14Aとは、離型剤ポンプ47Aに異常が発生していないとき、少なくともこの位置には離型剤L1が常時存在している位置である。
エアレギュレータ53Aは、圧縮空気供給源からシリンジ52A内に供給される圧縮空気の圧力を調整するために設けられている。エアレギュレータ53Aは、電空レギュレータであり、噴霧制御部31によって制御される。
より具体的には、噴霧制御部31は、エアレギュレータ53Aを制御することで、シリンジ52Aへの圧縮空気の供給およびシリンジ52Aからの圧縮空気の排出を制御する。また、噴霧制御部31は、開閉弁51Aの開閉動作を制御する。これにより、噴霧制御部31は、離型剤ポンプ47Aからノズル38Aへの離型剤L1の供給を制御する。
次に、離型剤ポンプ47Aによる離型剤L1の吸い込み動作を説明する。
離型剤ポンプ47Aのシリンジ52Aに離型剤L1が吸い込まれるとき、噴霧制御部31は、開閉弁51Aを閉じるとともに、エアレギュレータ53Aを制御することで、シリンジ52A内の空気圧を、シリンジ52A内の離型剤L1の液圧よりも低い状態にする。これにより離型剤L1は、逆止弁49Aと中継管50Aを通してシリンジ52A内に流入する。離型剤L1が第1上限位置P11Aまで到達すると、噴霧制御部31は、エアレギュレータ53Aを制御することで、シリンジ52A内の空気圧を、シリンジ52A内の液圧よりも高い状態にする。これにより、逆止弁49Aの弁体が閉じ、シリンジ52Aへの離型剤L1の流入が停止される。
次に、離型剤ポンプ47Aによる離型剤L1の吐出(噴霧)動作を説明する。
離型剤L1を噴霧するとき、噴霧制御部31は、開閉弁51Aを開く。これにより、エアレギュレータ53Aによって圧力調整された圧縮空気が、シリンジ52A内の離型剤L1を押し出すことで、噴霧口43Aから離型剤L1が噴霧される。設定時間噴霧を行った後、噴霧制御部31は、開閉弁51Aを閉じる。これにより、離型剤ポンプ47Aからの離型剤L1の噴霧が完了する。
離型剤ポンプ47Aは、上述の離型剤吸い込み動作と離型剤吐出動作とを1サイクルとして、離型剤L1の噴霧動作を行う。
このような第1噴霧部30Aにおける異常の有無を検出するために、噴霧異常検出部41Aが設けられている。
噴霧異常検出部41Aは、第1噴霧部30Aにおける離型剤L1の噴霧異常の有無を確認するために離型剤L1を検出するように構成されている。
噴霧異常検出部41Aは、光を検出する第1光センサ56A,57Aを有している。各第1光センサ56A,57Aは、シリンジ52Aの外周部に固定されている。各第1光センサ56A,57Aは、投光部と受光部を有している。そして、各第1光センサ56A,57Aは、受光部が検出した光の強さ等に応じた信号を検出信号として、噴霧制御部31へ出力する。各第1光センサ56A,57Aは、受光部が検出した光の強さ等に応じた信号を検出信号として出力できればよく、具体的な原理は限定されない。
第1光センサ56Aは、第1上限位置P11Aの近傍で且つ第1上限位置P11Aよりも下方の第1上側検出位置P12Aに設置されており、離型剤L1が第1上側検出位置P12Aに存在しているときと、離型剤L1が第1上側検出位置P12Aに存在していないときとで、異なる検出信号を出力する。第1光センサ57Aは、第1下限位置P14Aの近傍で且つ第1下限位置P14Aよりも上方の第1下側検出位置P13Aに設置されており、離型剤L1が第1下側検出位置P13Aに存在しているときと、離型剤L1が第1下側検出位置P13Aに存在していないときとで、異なる検出信号を出力する。
このように、シリンジ52Aの長手方向に関して、第1上限位置P11Aと第1下限位置P14Aとの間に第1上側検出位置P12Aと第1下側検出位置P13Aが配置されている。これは、離型剤L1の液面の位置では、離型剤L1がシリンジ52Aとの相互作用で、凹型のメニスカスを形成することへの対策である。このような配置とすることで、離型剤L1とシリンジ52Aの相互作用によるメニスカスの影響を受けずに済む。第1光センサ56A,57Aは、透光部からなるシリンジ52Aを通して離型剤L1を非接触で検出する。
なお、本実施形態では、第1光センサ56A,57Aを用いて離型剤L1を検出する構成を説明するけれども、この通りでなくてもよい。例えば、磁気センサ、感熱センサ等、離型剤L1の有無によって検出信号が異なる構造のセンサを、第1光センサ56A,57Aに代えて用いてもよい。
噴霧ユニット34Aで生じる異常として、ノズル38Aの噴霧口43Aからの離型剤L1の噴霧量が設計上の値から乖離する異常を例示できる。この異常として、(1)圧縮空気供給源や開閉弁51Aや、レギュレータ53A,54Aや、逆止弁49A等の故障、または、離型剤L1用の配管、圧縮空気用の配管の破れ等に起因する噴霧圧力変化、(2)開閉弁51Aの動作不良による噴霧時間の変化、(3)気温変化による離型剤温度(粘性)の変化、(4)ノズル38Aの噴霧口43Aの目詰まりによる、離型剤L1の噴霧面積の変化を例示できる。
そして、第1噴霧部30Aで生じる異常は、噴霧異常検出部41Aで検出される。より具体的には、離型剤ポンプ47Aのシリンジ52による離型剤吐出異常が生じた場合には、離型剤ポンプ47Aによる離型剤L1の吐出動作開始の後、第1離型剤L1の液面が所定時間内に第1下側検出位置P13Aまで到達しないことが考えられる。また、離型剤ポンプ47Aのシリンジ52Aによる離型剤吸込み異常が生じた場合には、離型剤ポンプ47Aによる離型剤L1の吸込み動作開始の後、離型剤L1の液面が所定時間内に第1上側検出位置P12Aまで到達しないことが考えられる。また、吸込み動作の後、開閉弁51Aを開く前(吐出開始前)に離型剤L1の液面が第1上側検出位置P12Aを下回ることが考えられる。よって、本実施形態では、噴霧制御部31は、このような異常を、第1光センサ56A,57Aによる離型剤L1の検出の有無を通じて、検出する。
噴霧ユニット34Aは、上述した離型剤噴霧異常検出のための構成の他に、粗型10に生じる異常としてのガラス塊残存異常の有無を検出するための構成を有している。具体的には、噴霧ユニット34Aは、残存異常検出部42Aを有している。
図1、図2および図4を参照して、残存異常検出部42Aは、各粗型10のキャビティ10c内にガラス塊としてのゴブ101またはパリソン102が残存しているか否かを検出するために設けられている。残存異常検出部42Aは、本発明の「センサ」の一例である。残存異常検出部42Aは、例えば、キャビティ10cを撮影するCCDカメラ(Charge Coupled Device Camera)等の固体撮像素子を用いて形成されており、噴霧ユニット34Aが配置されているセクション5における各キャビティ10cの内面を撮影する。なお、残存異常検出部42Aは、溶融状態または溶融状態に近い温度のガラス塊を検出できればよく、赤外線検出装置等の他のセンサであってもよい。
図1〜図6を参照して、次に、第2噴霧部30Bの構成を説明する。なお、前述したように、第2噴霧部30Bの構成は第1噴霧部30Aの構成と同様であるため、第2噴霧部30Bの構成の説明は、簡略化している。
第2噴霧部30Bが塗布する離型剤L2として、黒鉛粒子を固体潤滑剤として含有する鉱物油を例示できる。本実施形態では、第2噴霧部30Bは、仕上型18のキャビティ18cの内面および口型12のキャビティ12cの内面のうち、上下方向の少なくとも一部に離型剤L2を塗布するように構成されている。
第2噴霧部30Bは、搬送機構33Bと、噴霧ユニット34Bと、を有している。
搬送機構33Bは、離型剤L2を塗布するノズル38Bを含む噴霧ユニット34Bを、配列方向A1に沿って複数の仕上型18間で移動させるために設けられている。搬送機構33Bは、離型剤L2を噴霧されるセクション5における仕上型部9の側方へ噴霧ユニット34Bのノズル38Bを配置可能である。
各ノズル38Bは、少なくとも、当該ノズル38Bの先端をキャビティ18c内に挿入されることが可能な長さに形成されている。そして、ノズル38Bが口型12、仕上型18および底型19の少なくとも一つに離型剤L2を噴霧する場合、図3に示すように、ノズル38Bの噴霧口43Bから離型剤L2が、対応する口型12仕上型18、および、底型19に噴霧される。なお、本実施形態では、口型12、仕上型18、および、底型19の少なくとも一つへ離型剤L2を噴霧する場合、総括して「仕上型18へ離型剤L2を噴霧する」という場合がある。
マニュピレータ39Bは、少なくとも、ノズル38Bを、口型12のキャビティ12cおよび仕上型18のキャビティ18cに出し入れすることが可能であればよく、具体的な機構は限定されない。
残存異常検出部42Bは、各仕上型18のキャビティ18c内にガラス塊としてのパリソン102またはガラスびん103が残存しているか否かを検出するために設けられている。残存異常検出部42Bは、本発明の「センサ」の一例である。残存異常検出部42Bは、例えば、キャビティ18cを撮影するCCDカメラ等の固体撮像素子を用いて形成されており、噴霧ユニット34Bが配置されているセクション5における各キャビティ18cの内面を撮影する。
以上が、第2噴霧部30Bの概略構成である。
次に噴霧制御部31の構成を説明する。
図1、図4、図5および図7を参照して、噴霧制御部31は、所定の入力信号に基づいて、所定の出力信号を出力する構成を有し、例えば、プログラマブルコントローラ(PLC)を用いて形成することができる。なお、噴霧制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を含むコンピュータを用いて形成されていてもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて形成されていてもよい。噴霧制御部31は、例えば、製びん部3の一番目のセクション5の側方に設置されており、無線または図示しない電線によって、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30B等の各部と電気的に接続されている。
本実施形態では、噴霧制御部31は、製びん制御部6と、第1噴霧部30Aと、第2噴霧部30Bと、操作・表示部32とに接続されており、これらの部分6,30A,30B,32と通信可能である。
本実施形態では、製びん制御部6は噴霧制御部31に一定間隔で信号を出力している。これを元に、噴霧制御部31は、セクション5の稼動中か停止中かの判断や、塗油動作を行うタイミングをとっている。
噴霧制御部31と第1噴霧部30Aとの接続関係をより具体的に説明すると、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aの搬送モータ37A、マニュピレータ39A、噴霧異常検出部41A(第1光センサ56A,57A)、残存異常検出部42A、および、離型剤ポンプ47A(開閉弁51A,エアレギュレータ53A)に接続されている。
噴霧制御部31と第2噴霧部30Bとの接続関係をより具体的に説明すると、噴霧制御部31は、第2噴霧部30Bの搬送モータ37B、マニュピレータ39B、噴霧異常検出部41B(光センサ56B,57B)、残存異常検出部42B、および、離型剤ポンプ47B(開閉弁51B、エアレギュレータ53B)に接続されている。
噴霧制御部31は、搬送機構33Aによる配列方向A1への噴霧ユニット34Aの変位動作(各セクション5へのノズル38Aの巡回動作)と、マニュピレータ39Aによるノズル38Aの変位動作と、離型剤ポンプ47Aからノズル38Aへの離型剤L1の供給動作(ノズル38Aの噴霧動作)と、を制御するように構成されている。
上記と同様に、噴霧制御部31は、搬送機構33Bによる配列方向A1への噴霧ユニット34Bの変位動作(各セクション5へのノズル38Bの巡回動作)と、マニュピレータ39Bによるノズル38Bの変位動作と、離型剤ポンプ47Bからノズル38Bへの離型剤L2の供給動作(ノズル38Bの噴霧動作)と、を制御するように構成されている。
各ノズル38A,38Bから対応する粗型10および仕上型18(口型12および底型19)への離型剤L1,L2の噴霧制御は、各ノズル38A,38Bからの噴霧量自体の制御や、噴霧量を固定した状態での各ノズル38A,38Bの上昇・下降速度の制御や、各ノズル38A,38Bからの離型剤L1,L2の噴霧タイミングの制御によって行うことができる。もちろん各ノズル38A,38Bからの離型剤L1,L2の噴霧のオン−オフ制御でも所望の塗布が可能である。
噴霧制御部31は、搬送機構33A,33Bと、マニュピレータ39A,39Bと、離型剤ポンプ47A,47Bと、を制御するとともに、噴霧異常検出部41A,41Bを介して離型剤L1,2の噴霧異常を監視する。より具体的には、噴霧制御部31は、搬送機構33A,33Bの搬送モータ37A,37Bに所定の指令信号を与えることで、この搬送モータ37A,37Bを駆動し、ノズル38A,38Bを含む噴霧ユニット34A,34Bをそれぞれ配列方向A1における所定位置に配置する。また、噴霧制御部31は、マニュピレータ39A,39Bの関節モータに所定の指令信号を与えることで、当該関節モータに対応する関節部を駆動する。これにより、噴霧制御部31は、マニュピレータ39A,39Bの先端部とともにノズル38A,38Bを変位する。また、噴霧制御部31は、開閉弁51A,51Bの開閉動作と、シリンジ52A,52B内の空気圧と、を制御する。噴霧制御部31は、マニュピレータ39A,39Bと対応する離型剤ポンプ47A,47Bとを協調制御することで、ノズル38A,38Bを対応する粗型10および仕上型18に対して上下方向に変位させつつ、ノズル38A,38Bから対応する粗型10、仕上型18、底型19、および口型12の対応する箇所へ離型剤L1,L2を噴霧する。上下方向における離型剤L1,L2の塗布範囲は、任意に設定できる。また、噴霧制御部31は、マニュピレータ39A,39Bによるノズル38A,38Bの位置制御、および、離型剤ポンプ47A,47Bの制御によって、上下方向における各部での離型剤L1,L2の膜厚について、均一または可変とすることができる。
噴霧制御部31は、ノズル38A,38Bの少なくとも一方に異常が発生したときは、異常報知を行う。
噴霧制御部31は、さらに、各粗型10の異常監視、および、各仕上型18の異常監視を行うように構成されている。噴霧制御部31は、粗型10および仕上型18の少なくとも一方に異常が発生したことを検出したときには、異常を生じたセクション5について、異常が生じたことを示す異常報知信号を、製びん制御部6へ出力する。本実施形態では、製びん制御部6は、噴霧制御部31から異常報知信号を受けることで、異常を報知されたセクション5での製びん動作を停止する。
上記の構成を有する第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bは、操作・表示部32から発せられた指令信号を基に噴霧制御部31によって制御される。
操作・表示部32は、例えば、噴霧制御部31の筐体に設置されている。操作・表示部32は、タッチパネル66を含んでいる。
タッチパネル66は、オペレータが押操作するための画面を表示する。タッチパネル66の表示内容は、例えば、噴霧制御部31から与えられる指令、および、オペレータから与えられる指令に基づいて変更されるように構成されている。操作・表示部32は、このタッチパネル66に、オペレータが操作するための操作ボタンを表示する。タッチパネル66に表示される所定の操作ボタンが押操作されることで、所定の指令信号が噴霧制御部31へ与えられる。タッチパネル66には、操作ボタン以外にも、所定の表示を行うように構成されている。
次に、タッチパネル66で表示される内容等について、説明する。
タッチパネル66では、以下の設定を行うための構成(インターフェース画面および信号処理)が含まれている。具体的には、以下の設定が含まれている。
(1)製びん部3における稼動しているセクション5が何れであるかを示す設定。
(2)粗型10および仕上型18(口型12)のそれぞれの寸法と、粗型10および仕上型18のそれぞれにおける塗油範囲の設定と、ノズル38A,38Bのそれぞれの動作速度設定、と、ノズル38A,38Bのそれぞれの噴霧圧力設定。
(3)定期サイクル、臨時塗油モードのそれぞれにおける塗油する箇所の選択や時間の設定(この設定は必須でなく任意でもよい)。
(4)監視モードを実行するか否かの設定。
(5)定期サイクル塗油モードと臨時塗油モードの何れを実行するかの設定。
上記(1)、(2)に関しては、例えば、タッチパネル66に、関連するボタンが表示される。そして、オペレータが、所定のボタン操作を行う。これにより、噴霧制御部31は、何れのセクション5が製びん動作を行うかを認識する。また、噴霧制御部31は、粗型10および仕上型18のそれぞれの寸法と、粗型10および仕上型18のそれぞれにおける塗油範囲と、ノズル38A,38Bのそれぞれの動作速度設定と、ノズル38A,38Bのそれぞれの噴霧圧力と、を入力された値に設定する。
上記(3)に関しては、例えば、タッチパネル66に、関連するボタンが表示される。そして、オペレータが、所定のボタン操作を行う。これにより、噴霧制御部31は、何れのセクション5を離型剤L1,L2の噴霧対象とするかを認識する。また、例えば、定期サイクル塗油設定画面82を示す図である図8と、図1および図3と、を参照して、タッチパネル66に、定期サイクル塗油設定画面82が表示される。定期サイクル塗油設定画面82は、塗油サイクル時間設定ボタン86と、噴霧箇所設定ボタン87と、を含んでいる。
塗油サイクル時間設定ボタン86は、タッチパネル66で指定された1または複数のセクション5のそれぞれへ離型剤L1,L2の噴霧を開始する間隔を設定するボタンである。オペレータが塗油サイクル時間設定ボタン86の何れかの種類のボタンを押操作することで、噴霧制御部31は、押操作されたボタンに対応する時間を、1サイクルの時間として設定する。
噴霧箇所設定ボタン87は、離型剤L1,L2の噴霧箇所を指定するために設けられている。噴霧箇所設定ボタン87は、粗型設定ボタン88と、口型設定ボタン89と、仕上型設定ボタン90と、を含んでいる。
粗型設定ボタン88は、第1噴霧部30Aから粗型10のキャビティ10cの内面へ離型剤L1を噴霧する指令を生成するボタンである。オペレータが粗型設定ボタン88を押操作することで、噴霧制御部31は、粗型10へ離型剤L1を噴霧するように第1噴霧部30Aを制御する。
口型設定ボタン89は、例えば噴霧部30Aから口型12のキャビティ12cの内面へ離型剤L1を噴霧する指令を生成するボタンである。オペレータが口型設定ボタン89を押操作することで、噴霧制御部31は、口型12へ離型剤L2を噴霧するように噴霧部30Bを制御する。なお、口型設定ボタン89が押操作されることで、噴霧部30Aから口型12のキャビティ12cの内面へ離型剤L1を噴霧する指令を生成してもよい。
仕上型設定ボタン90は、噴霧部30Bから仕上型部9のキャビティ18cの内面へ離型剤L2を噴霧する指令を生成するボタンである。仕上型設定ボタン90は、上面設定ボタン90aと、首設定ボタン90bと、肩/底設定ボタン90cと、を含んでいる。
上面設定ボタン90aは、仕上型18の上面へ離型剤L2を噴霧する指令を生成するボタンである。オペレータが上面設定ボタン90aを押操作することで、噴霧制御部31は、仕上型18の上面へ離型剤L2を噴霧するように第2噴霧部30Bを制御する。
首設定ボタン90bは、仕上型18の首成形部18dへ離型剤L2を噴霧する指令を生成するボタンである。オペレータが首設定ボタン90bを押操作することで、噴霧制御部31は、仕上型18の首成形部18dへ離型剤L2を噴霧するように第2噴霧部30Bを制御する。
肩/底設定ボタン90cは、仕上型18の肩成形部18e、および、底型19の上面(底成形部19a)へ離型剤L2を噴霧する指令を生成するボタンである。オペレータが肩/底設定ボタン90cを押操作することで、噴霧制御部31は、仕上型18の肩成形部18e、および、底型19の上面へ離型剤L2を噴霧するように第2噴霧部30Bを制御する。なお、上述の構成は、一例であり、噴霧制御部31におけるプログラム次第で、より細部に亘る設定が可能である。
このように、定期サイクル塗油設定画面82で設定される設定内容は、噴霧部30において定期的にすべての稼動セクションに対して、繰り返し行われる離型剤噴霧動作を設定する内容である。
なお、上記では、定期サイクル塗油動作における噴霧箇所の設定を、図8を参照しながら説明した、そして、噴霧部30が臨時に(一時的に)離型剤噴霧動作を行う臨時塗油動作における噴霧箇所の設定は、定期サイクル塗油動作における噴霧箇所の設定と同様に行われる。臨時塗油動作で行われる動作は、セクション毎に塗油箇所を選択でき、選択したセクションのみ塗油動作を行う。基本的な動作は定期サイクル塗油動作と同様であるため、臨時塗油動作のための設定の説明は省略する。
上記(4)の設定に関して、監視モードは、タッチパネル66をオペレータが操作することで設定される。この監視モードは、オペレータが監視モード設定ボタン(図示せず)を押操作することで設定される。この監視モードが選択されると、噴霧制御部31は、定期サイクル塗油の開始時間がくるまで繰り返し各セクションを順番に移動し、センサによる監視を行う。例えば定期的に後述する監視モード(後述するステップG1〜G10)が実行されてもよい。
図9は、塗油履歴画面84を示す図である。図1および図9を参照して、塗油履歴画面84は、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bによる粗型10および仕上型18への離型剤L1,L2の噴霧履歴を表示するための画面である。塗油履歴画面84は、例えば、1サイクルの離型剤噴霧動作毎の離型剤噴霧履歴を表示する。図9では、粗型側塗油履歴画像と、仕上型側塗油履歴画像とが、表示された状態を示している。
上記(5)の設定は、タッチパネル66に表示されるボタンをオペレータが適宜操作することで行われる。
次に、噴霧部30における動作の一例を説明する。
図1および図8を参照して、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方が離型剤Lを塗布するモードと、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか一方が離型剤Lを塗布するモードと、を実行するように構成されている。
噴霧部30における動作としては、(i)定期サイクル塗油設定画面82(図8参照)で設定された内容に沿った、定期的な離型剤L1,L2の噴霧動作と、(ii)臨時塗油設定画面(図示せず)で設定された内容に沿った、一時的な離型剤L1,L2の噴霧動作と、(iii)監視モードにおける異常検出動作と、を挙げることができる。
上記(i)の動作は、本実施形態では、定期サイクル塗油動作ともいう。また、上記(ii)の動作は、本実施形態では、臨時塗油動作という。
(i)定期サイクル塗油動作では、定期サイクル塗油設定画面82での設定により、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方が同時に離型剤噴霧動作を行う場合((i−1)の場合)と、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか一方のみが離型剤噴霧動作を行う場合((i−2)の場合)と、が存在する。
(ii)臨時塗油動作においても、臨時塗油設定画面(図示せず)での設定により、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方が同時に離型剤噴霧動作を行う場合((ii−1)の場合)と、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか一方のみが離型剤噴霧動作を行う場合((ii−2)の場合)と、が存在する。
(i)定期サイクル塗油動作、および、(ii)臨時塗油動作においては、離型剤噴霧異常の有無の監視と、粗型10および仕上型部9におけるガラス塊の残存異常の監視と、が併せて行われる。以下、(i)定期サイクル塗油動作、(ii)臨時塗油動作、および、(iii)異常検出動作を、順に説明する。
図10〜図11は、(i)定期サイクル塗油動作における、(i−1)第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方が離型剤噴霧動作を行う動作の一例を説明するためのフローチャートである。なお、以下では、フローチャートを参照しながら説明する場合、フローチャート以外の図も適宜参照しながら説明する。
噴霧制御部31は、操作・表示部32を操作されることで設定された、離型剤噴霧対象(セクション5および粗型10、仕上型18)を特定するデータを読み込んだ後、動作を開始する。
噴霧制御部31は、搬送モータ37A,37Bを駆動することで、設定されたセクション5へ向けて、噴霧ユニット34A,34Bの移動を開始する(ステップA1)。例えば図1に示すように、噴霧制御部31の制御によって、噴霧ユニット34A,34Bが、第1待機位置P1から最初に指定されたセクション5(図1では、1番目のセクション)へ搬送される。また、既に噴霧ユニット34A,34Bが何れかのセクション5に配置されている場合、噴霧制御部31は、離型剤塗布が未だのセクション5のうち、離型剤噴霧動作が完了したセクション5から一番近いセクション5であって、定期サイクル塗油動作を指定されたセクション5へ、噴霧ユニット34A,34Bを搬送する。
なお、噴霧ユニット34A,34Bが配列方向A1へ移動するときは、図1に示されているように、ノズル38A,38Bは、マニュピレータ39A,39Bの動作によって、対応する粗型10および仕上型18から離隔した箇所としての第2待機位置P2A,P2Bに配置されている。第2待機位置P2A,P2Bにあるときのノズル38A,38Bは、対応するベース部材36A,36B上に配置されており、配列方向A1への噴霧ユニット34A,34Bの移動時にノズル38A,38Bが各セクション5の部材等に接触することを回避されている。
このように、噴霧制御部31は、少なくとも一つのセクション5に対して離型剤L1,L2を塗布するように噴霧部30A,30Bを動作させる。そして、噴霧制御部31は、2つの噴霧部30A,30Bが同一のセクション5に配置されるように、これらの噴霧部30A,30Bを制御する。
噴霧制御部31は、指定されたセクション5が、製びん動作を行っているか否かを判定する(ステップA2)。噴霧制御部31は、指定されたセクション5が製びん動作を行っていることを示す信号を製びん制御部6から受信しない場合、すなわち、指定されたセクション5が、製びん動作を行っていない場合(ステップA2でNO)、ステップA3の処理を行う。具体的には、噴霧制御部31は、到達目標のセクション5を、当該指定されたセクション5の次の指定セクション5(タッチパネル66の操作によって指定されたセクション5)に変更する。この場合、噴霧制御部31は、ステップA3の処理の後、再びステップA2の処理を行う。
一方、噴霧制御部31は、指定されたセクション5が、製びん動作を行っていると判定した場合、すなわち、指定されたセクション5が製びん動作を行っていることを示す信号を、製びん制御部6から受信した場合(ステップA2でYES)、搬送モータ37A,37Bを制御することで、噴霧ユニット34A,34Bを指定されたセクション5の前に停止する(ステップA4)。
次に、噴霧制御部31は、噴霧前の噴霧確認装置診断を行う(ステップA5)。図12は、噴霧前噴霧確認装置診断(ステップA5)の一例を示すフローチャートである。この噴霧前噴霧確認装置診断は、本発明の「異常の有無を検査する検査モード」の一例であり、離型剤塗布動作の開始前に実行される。
図12を参照して、噴霧前の噴霧確認装置による診断においては、噴霧制御部31は、噴霧異常検出部41Aにおける光センサ56A,57Aが、何れも離型剤L1を検出しているか否かを判定する(ステップC1)。例えば、光センサ56A,57Aが、何れも、シリンジ52Aに溜められた離型剤L1によって投光部から受光部への光を遮られている場合、噴霧制御部31は、光センサ56A,57Aが離型剤L1を検出していると判定する(ステップC1でYES)。すなわち、噴霧制御部31は、離型剤ポンプ47Aのシリンジ52Aに離型剤L1が必要量ためられていると判定する。
ステップC1でYESの場合、噴霧制御部31は、噴霧前の噴霧確認装置診断(ステップA5)を完了する。
一方、光センサ56A,57Aの少なくとも一方が離型剤L1を検出していない場合、すなわち、シリンジ52Aに十分な離型剤L1が溜められていない場合(ステップC1でNO)、噴霧制御部31は、離型剤ポンプ47Aに異常が生じている旨をタッチパネル66に表示するとともに、塗油動作をキャンセルする(ステップC2)。このように、噴霧制御部31は、噴霧異常検出部41Aが噴霧異常を検出したとき(ステップC1でNO)、離型剤ポンプ47Aに異常が生じていると判定する。そして、噴霧制御部31は、液漏れなどの可能性があるためすべての塗油動作をキャンセルして、噴霧ユニット34A,34Bの双方を第1待機位置P1に移動する(ステップC2)。このとき、噴霧制御部31は、タッチパネル66に、アラーム表示をさせて異常を報知する。そして、噴霧前の噴霧確認装置診断が完了する。なお、ステップC1の処理と同様に、光センサ56B,57Bによる、離型剤ポンプ47Bの診断が行われる。そして、光センサ56B,57Bを用いた離型剤ポンプ47Bの診断は、光センサ56A,57Aによる離型剤ポンプ47Aの診断(ステップC1,C2)と同様である。よって、光センサ56B,57Bを用いた離型剤ポンプ47Bの診断処理の詳細な説明は省略する。
再び図10および図11を参照して、噴霧前の噴霧確認装置診断(ステップA5)の後、噴霧制御部31は、スワブリクエスト信号(離型剤噴霧動作が行われるセクション5について、製びんサイクルからスワブサイクルに移行するように要求する信号)を、製びん制御部6へ出力する(ステップA6)。
製びんサイクル、および、スワブサイクルは、粗型10、口型12および仕上型18を含む製びん部3において設定されているサイクルである。製びんサイクルは、製びん部3においてガラスびん103を成形するためのサイクルである。スワブサイクルは、製びんサイクルとは異なる動作サイクルであり、粗型10へゴブ101が投入されないサイクルである。
噴霧制御部31は、スワブリクエスト信号を出力した後、残存異常検出動作を行う(ステップA7)。
次いで、残存異常検出動作(ステップA7)を説明する。この金型異常検出動作は、本発明の「異常の有無を検査する検査モード」の一例であり、離型剤塗布動作の開始前に実行される。
図13は、残存異常検出動作の処理の一例を説明するためのフローチャートである。図13を参照して、噴霧制御部31は、まず、離型剤噴霧対象の各粗型10のキャビティ10c内にガラス塊(ゴブ101またはパリソン102)が残存しているか否かを判定する(ステップD1)。この判定の一例を説明すると、離型剤噴霧対象の各粗型10のキャビティ10cを残存異常検出部42Aが撮影することで得られた画像データを、噴霧制御部31が読み込む。そして、この画像データと、ガラス塊をモデル化して得られる所定の判定用データとを照合し、これらのデータの一致度が所定値未満であれば、噴霧制御部31は、上記のキャビティ10c内にガラス塊(ゴブ101またはパリソン102)が存在していないと判定する(ステップD1でNO)。
粗型10にガラス塊が存在していない場合、噴霧制御部31は、残存異常検出処理を終了し、スワブサイクル移行信号の受信確認を行う(ステップA8)。
一方、ステップD1において、残存異常検出部42Aが撮影した画像データと、所定の判定用データとを照合し、これらのデータの一致度が所定値以上であれば、噴霧制御部31は、上記のキャビティ10cにガラス塊(ゴブ101またはパリソン102)が存在していると判定する(ステップD1でYES)。すなわち、残存異常検出部42Aがガラス塊を検出していることとなる。このとき、噴霧制御部31は、異常が生じていると判定し、粗型10内にガラス塊が残存している旨をタッチパネル66に表示する(ステップD2)。
アラーム表示動作(ステップD2)が行われた場合、噴霧制御部31は、噴霧ユニット34A,34Bが配置されているセクション5での製びん動作停止を要求する信号を、製びん制御部6へ出力する(ステップD3)。これにより、当該セクション5での製びん動作が停止される。
次に、噴霧制御部31は、噴霧ユニット34A,34Bによる製びん部3への離型剤噴霧動作を中止する(ステップD4)。そして、噴霧制御部31は、各搬送機構33A,33Bを駆動することで、各噴霧ユニット34A,34Bを第1待機位置P1へ移動させる(ステップD5)。これにより、離型剤噴霧動作は、途中で停止される。
ここで、製びんサイクルにおいて、仕上型18での工程は、粗型10での工程よりも後の工程となる。このため、仕上型18においては、粗型10でのサイクルより1サイクル遅れてスワブサイクルに入る。このため、ステップD1の処理の後に、離型剤噴霧対象の各仕上型18のキャビティ18c内にガラス塊(パリソン102またはガラスびん103)が残存しているか否かが判定される。そして、仕上型18に関する残存異常検出処理は、粗型10に関する残存異常検出処理と同様である。よって、仕上型18に関する残存異常検出処理の詳細な説明は省略する。
次に再び図10および図11を参照して、残存異常検出動作の後、噴霧制御部31は、製びん制御部6からスワブサイクル移行信号を受信したか否かを判定する(ステップA8)。スワブサイクル移行信号は、製びん制御部6がスワブサイクルの実行を開始したときに製びん制御部6から発生される信号である。
噴霧制御部31は、スワブサイクル移行信号を製びん制御部6から受信した場合(ステップA8でYES)、離型剤噴霧動作を行う(ステップA11)。一方、噴霧制御部31は、スワブリクエスト信号を出力した後、一定時間経過してもスワブサイクル移行信号を製びん制御部6から受信しない場合(ステップA8でNO且つステップA9でYES)、タッチパネル66に、アラーム表示を行って異常報知を行う(ステップA10)。その後、ステップA3の処理を行う。ステップA3では、噴霧制御部31は、搬送モータ37A,37Bを駆動することで、設定された次のセクション5へ向けて、噴霧ユニット34A,34Bを移動させる。
前述したように、噴霧制御部31は、スワブサイクル移行信号を受信すると(ステップA8でYES)、離型剤噴霧動作を行う(ステップA11)。すなわち、噴霧制御部31は、製びん部3がスワブサイクルのときに、噴霧部30A,30Bに離型剤噴霧動作を行わせる。このように、本実施形態では、噴霧制御部31は、製びん部3からスワブサイクル移行信号(スワブサイクルを行う信号)を受けたことをトリガーとして、噴霧部30A,30Bに離型剤L1,L2の噴霧動作を開始させる。
次に、離型剤噴霧動作について説明する(ステップA11)。図1および図3〜図5を参照して、噴霧制御部31は、粗型10への離型剤噴霧動作の後、仕上型18への離型剤噴霧動作を行う。すなわち、噴霧制御部31は、同一のセクション5における粗型10と仕上型18の双方に離型剤Lを塗布するときには、第1噴霧部30Aによって粗型10へ離型剤L1を塗布させた後に、第2噴霧部30Bによって仕上型18へ離型剤L2を塗布させる。
具体的には、噴霧制御部31は、まず、ノズル38Aを、ベース部材36A上の第2待機位置P2Aから、対応する粗型10のキャビティ10c内へ挿入させる。次に、噴霧制御部31は、ノズル38Aを上下方向に移動させつつ、離型剤ポンプ47Aを駆動することで、離型剤L1を粗型10のキャビティ10cの内面に噴霧する。そして、離型剤L1の噴霧動作が終わると、噴霧制御部31は、ノズル38Aをベース部材36A上の第2待機位置P2Aへ移動させる。
次に、噴霧制御部31は、ノズル38Bを、第2ベース36B上の第2待機位置P2Bから、対応する仕上型18のキャビティ18c内へ挿入させる。次に、噴霧制御部31は、ノズル38Bを上下方向に移動させつつ、離型剤ポンプ47Bを駆動することで、離型剤L2を噴霧する。このとき、噴霧制御部31は、口型12のキャビティ12cの内面、仕上型18のキャビティ18cの上面、キャビティ18cの内面、および、底成形部19aのうち、定期サイクル塗油設定画面82で設定された箇所へ、離型剤L2を噴霧する。そして、離型剤L2の噴霧動作が終わると、噴霧制御部31は、ノズル38Bを第2ベース部材36B上の第2待機位置P2Bへ移動させる。
以上が、離型剤噴霧動作(ステップA11)の一例である。
再び図10および図11を参照して、噴霧制御部31は、離型剤噴霧動作(ステップA11)を終えると、スワブサイクル解除要求信号を、製びん制御部6へ出力する(ステップA12)。この信号を受けた製びん制御部6は、スワブサイクルから製びんサイクルに設定を戻し、噴霧ユニット34A,34Bによる離型剤噴霧動作が完了したセクション5での製びん作業を再開する。すなわち、ゴブ101からガラスびん103を成形する作業が再開される。
次に、噴霧制御部31は、噴霧後の噴霧確認装置診断を行う(ステップA13)。噴霧後噴霧確認装置診断は、本発明の「異常の有無を検査する検査モード」の一例であり、離型剤塗布動作の開始後に実行される。
図14は、噴霧後噴霧確認装置診断(ステップA13)の一例を示すフローチャートである。図14を参照して、噴霧後の噴霧確認装置による診断においては、噴霧制御部31は、噴霧異常検出部41Aにおける光センサ56A,57Aが、何れも離型剤L1を検出していないか否かを判定する(ステップF1)。例えば、光センサ56A,57Aが、何れも、シリンジ52Aから離型剤L1が吐出されたことによって投光部から受光部への光を遮っていない場合、噴霧制御部31は、光センサ56A,57Aが離型剤L1を検出していないと判定する(ステップF1でYES)。すなわち、噴霧制御部31は、第1離型剤ポンプL1のシリンジ52Aから予定通り離型剤L1が噴霧されたと判定する。
ステップF1でYESの場合、噴霧制御部31は、噴霧後の噴霧確認装置診断(ステップA13)を完了する。
一方、光センサ56A,57Aの少なくとも一方が離型剤L1を検出している場合、すなわち、ノズル詰まり等によってシリンジ52Aから十分な量の離型剤L1が吐出されていない場合(ステップF1でNO)、噴霧制御部31は、離型剤ポンプ47Aに異常が生じている旨をタッチパネル66に表示する(ステップF2)。このように、噴霧制御部31は、噴霧異常検出部41Aが噴霧異常を検出したとき(ステップF1でNO)、離型剤ポンプ47Aに異常が生じていると判定する。なお、ステップF1の処理と同様に、光センサ56B,57Bによる、離型剤ポンプ47Bの診断が行われる。そして、光センサ56B,57Bを用いた離型剤ポンプ47Bの診断は、光センサ56A,57Aによる離型剤ポンプ47Aの診断(ステップF1,F2)と同様である。よって、光センサ56B,57Bを用いた離型剤ポンプ47Bの診断処理の詳細な説明は省略する。
塗布後の噴霧確認装置による診断が完了すると、噴霧制御部31は、離型剤ポンプ47A,47Bのシリンジ52A,52Bに離型剤L1,L2を吸い込ませる(ステップA14)。これにより、次の離型剤噴霧動作のための離型剤L1,L2が、シリンジ52A,52Bに溜められる。
離型剤吸い込み動作(ステップA14)の後、噴霧制御部31は、直前に離型剤噴霧動作を行ったセクション5についてのスワブサイクル移行信号(スワブサイクルを行っていることを示す信号)を受信したか否かを判定する(ステップA15)。このスワブサイクル移行信号は、スワブサイクル中に製びん制御部6から一定間隔で出力される。製びんサイクルに戻ると、スワブサイクル移行信号はカットされる。
噴霧制御部31は、スワブサイクル移行信号を受信した場合、すなわち、スワブサイクルが終了していない場合(ステップA15でYES)、スワブサイクル移行信号の受信回数を1つ加算する(ステップA16)。噴霧制御部31は、スワブサイクル移行信号の受信回数が所定のしきい値未満である場合(ステップA17でNO)、ステップA15〜A17の処理を繰り返す。
一方、噴霧制御部31は、スワブサイクル移行信号の回数が所定回数に達すると、すなわち、スワブサイクルが未だ終了していないことを示す信号を一定時間の間受信すると(ステップA17でYES)、直前に離型剤噴霧動作が行われたセクション5が製びんサイクルに復帰していない旨のアラームをタッチパネル66に表示する(ステップA18)。
次に、噴霧制御部31は、ステップA18でアラーム表示の対象となったセクション5における製びん動作の停止を要求する信号を、製びん制御部6へ出力する(ステップA19)。これにより、噴霧制御部31は、スワブサイクルから製びんサイクルに正常に移行できないセクション5における、製びん動作を停止する。
このように、本実施形態では、噴霧制御部31は、噴霧部30A,30Bに離型剤塗布動作を行わせた後に、スワブサイクルが終了したか否かを判定する。そして、噴霧制御部31は、この判定結果に基づいて、異常報知(ステップA18)を行うか否かを判定する。
噴霧制御部31は、直前に離型剤噴霧動作を行ったセクション5について、スワブサイクル移行信号を受信しなかった場合(製びんサイクルに移行した場合であり、ステップA15でNO)、または、ステップA19の処理を経た場合、操作・表示部32で指定されたセクション5のうち、未だ離型剤噴霧動作が行われていないセクション5が有るか否かを判定する(ステップA20)。
操作・表示部32で指定されたセクション5の全てについて、離型剤噴霧動作が完了している場合(ステップA20でNO)、1サイクルの離型剤噴霧動作が完了したこととなる。このとき、噴霧制御部31は、搬送機構33A,33Bを駆動することで、噴霧ユニット34A,34Bを第1待機位置P1へ移動する(戻す)(ステップA21)。これにより、1サイクルの離型剤噴霧動作が完了する。
一方、未だ離型剤噴霧動作が行われていないセクション5が有る場合(ステップA20でYES)、噴霧制御部31は、搬送機構33A,33Bを駆動する。これにより、噴霧制御部31は、離型剤噴霧動作を指定されているけれども未だ離型剤噴霧動作が行われていないセクション5のうち、直前に離型剤噴霧動作が行われたセクション5に一番近いセクションへ向けて、噴霧ユニット34A,34Bの移動を開始する(ステップA3)。このとき、2つの噴霧ユニット34A,34Bは、一緒に配列方向A1へ移動されることで、同じセクション5に配置される。すなわち、2つの噴霧ユニット34A,34Bは、互いに別々のセクション5には配置されない。そして、ステップA4以降の処理が繰り返される。
以上が、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方が同時に離型剤噴霧動作を行うように設定された場合((i−1)の場合)の、ガラスびん製造装置1での動作の一例である。
次に、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか一方のみが離型剤噴霧動作を行うように設定された場合((i−2)の場合)の、ガラスびん製造装置1での動作の一例を説明する。なお、上記(i−2)の場合の動作の一例の説明は、上記(i−1)の場合の処理と異なる処理について主に説明し、上記(i−1)と同様の構成についての説明を省略する場合がある。
再び図10および図11を参照して、上記(i−2)の場合、噴霧制御部31は、定期サイクル塗油設定画面82で離型剤噴霧動作を設定された第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか一方について、上述した(i−1)と同様の処理を行う。一方、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか他方、すなわち、離型剤塗布動作が行われないほうの噴霧部30を、各セクション5外(製びん部3外)に設定された第1待機位置P1で待機させる。このように、(i−2)の場合、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aと第2噴霧部30Bとを互いに異なる動作を行うように制御する。そして、噴霧制御部31は、上記他方の噴霧部30に対しては、上記(i−1)で説明した処理は行わない。
次に、(ii)臨時塗油動作について説明する。(ii)臨時塗油動作において、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方が同時に離型剤噴霧動作を行う場合(ii−1の場合)の動作は、定期サイクル塗油動作で第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方が同時に離型剤噴霧動作を行う場合((i−1)の場合)と同様である。よって、この場合の説明を省略する。
また、この臨時塗油において、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか一方のみに離型剤Lの塗布動作を行わせる場合(ii−2の場合)がある。このときは、上述した(i−2)の場合(定期サイクル塗油動作において、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れか一方のみが離型剤噴霧動作を行う場合)と同様の処理が行われる。但し、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bを同一のセクション5に配置する。さらに、噴霧制御部31は、離型剤Lの塗布動作が行われないほうの噴霧部30を、セクション5の対応する粗型10または仕上型18の側方に設定された第2待機位置P2(P2A,P2B)で待機させる。噴霧部30A,30Bのうちの第1噴霧部30Aのみが離型剤L1を噴霧する場合、図15(A)に示すように、ノズル38Aは、粗型10へ向けて離型剤L1を噴霧する一方、ノズル38Bは、第2待機位置P2Bにて待機している。また、噴霧部30A,30Bのうちの第2噴霧部30Bのみが離型剤L2を噴霧する場合、図15(B)に示すように、ノズル38Bは、仕上型18等へ向けて離型剤L2を噴霧する一方、ノズル38Aは、第2待機位置P2Aにて待機している。このように、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aと第2噴霧部30Bとを互いに異なる動作を行うように制御する。
以上が、(ii)の臨時塗油動作である。
次に、(iii)の粗型10に対する監視モードにおける異常検出動作の一例を説明する。
オペレータが操作画面で、粗型10に対する監視モードを選択実行すると、異常検出動作が開始される。このとき、離型剤噴霧動作は行われない。すなわち、噴霧制御部31は、塗油サイクルと塗油サイクルとの間(離型剤噴霧動作が行われていないとき)に、製びんサイクルが行われているセクション5について残存異常検出部42(センサ)を用いた異常検出を行う。図16は、粗型10に対する監視モードにおける処理の一例を示すフローチャートである。図16を参照して、粗型10に対する監視モードでは、噴霧制御部31は、噴霧ユニット34Aを、第1待機位置P1から、当該第1待機位置P1に最も近い製びん動作中のセクション5(製びん動作信号が出力されているセクション5)へ移動させる(ステップG1)。すなわち、異常検出動作は、製びん動作中のセクション5について行われる。このとき、例えば、図1に示すように、ノズル38A,38Bは、何れも、第2待機位置P2(P2A,P2B)に配置されている。
次に、噴霧制御部31は、噴霧ユニット34Aが配置されているセクション5の各粗型10のキャビティ10c内において、パリソン102が取り出されて次のゴブ101が投入されるまでのタイミングにおいて、ガラス塊(ゴブ101またはパリソン102)が残存しているか否かを判定する(ステップG2)。この判定の一例は、残存異常検出動作(ステップA10)のステップD1と同様である。
上記のタイミングで粗型10のキャビティ10cにガラス塊が残存していない場合、(ステップG2でNO)、キャンセル指令の有無を判定する(ステップG3)。キャンセル指令の一例として、監視モード中に定期サイクル塗油動作の開始時間が到達したこと、オペ−レータによるタッチパネル66の操作によってキャンセル指令が発せられたこと、および、タイムアップとなったことを挙げることができる。タイムアップとは、監視モードの実行開始から所定時間を経過したことを意味する。監視モードの実行開始からタイムアップまでの時間は、一定でもよいし、タッチパネル66の操作を通じて任意に設定されてもよい。
ステップG3において、キャンセル指令が発せられていない場合(ステップG3でNO)、噴霧制御部31は、ステップG1以降の処理を繰り返す。なお、噴霧制御部31は、2回目以降のステップG1の処理では、直前に異常検出動作を行ったセクションに一番近い製びん動作中のセクション5へ、噴霧ユニット34Aを移動させる。
一方、ステップG3において、キャンセル指令が発せられていると判定した場合(ステップG3でYES)、噴霧制御部31は、監視モードをキャンセルし(ステップG4)、噴霧ユニット34Aを第1待機位置P1に戻す(ステップG5)。これにより、監視モードが終了する。
一方、ステップG2において、上記のキャビティ10c内にガラス塊(ゴブ101またはパリソン102)が存在していると判定された場合(ステップG2でYES)、噴霧制御部31は、異常が生じていると判定する。このとき、噴霧制御部31は、粗型10内にガラス塊が残存している旨をタッチパネル66に表示する(ステップG6)。
アラーム表示動作(ステップG6)が行われた場合、噴霧制御部31は、噴霧ユニット34Aが配置されているセクション5での製びん動作停止を要求する信号を、製びん制御部6へ出力する(ステップG7)。これにより、当該セクション5での製びん動作が停止される。その後、ステップG4,G5の処理が行われる。
なお、噴霧ユニット34Bを用いた仕上型18に対する異常検出動作は、上述した、噴霧ユニット34Aを用いた粗型10への異常監視モードと同様であるので、詳細な説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態によると、噴霧制御部31は、第1噴霧部30Aによる粗型10への離型剤塗布と、第2噴霧部30Bによる仕上型18への離型剤塗布と、を関連付けて行わせることができる。これにより、粗型10への離型剤L1の塗布態様と仕上型18への離型剤L2の塗布態様とを最適化できる。その結果、粗型10でゴブ101をパリソン102に成形し、仕上型18でパリソン102をガラスびん103に成形するというガラスびん成形において、ガラスびん103における品質不良をより確実に抑制できる。また、粗型10における離型剤切れと仕上型18における離型剤切れの双方を防止することが可能である。
また、本実施形態によると、噴霧制御部31は、定期サイクル塗油動作および臨時塗油動作において、ノズル38Aおよびノズル38Bを同一のセクション5に配置する場合((i−1)、(ii−1)の場合)がある。この構成によると、ノズル38Aおよびノズル38Bが、同一セクション5の粗型10および仕上型18に離型剤L1,L2を塗布することができる。これにより、離型剤L1,L2の塗布対象ではないセクション5に関して、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bをガラスびん成形の邪魔にならないように配置できる。
また、本実施形態によると、噴霧制御部31は、定期サイクル塗油動作および臨時塗油動作において、第1噴霧部30Aと前記第2噴霧部30Bとを互いに異なる動作を行うように制御する場合((i−2)、(ii−2)の場合)がある。この構成によると、第1噴霧部30Aが粗型10へ離型剤L1を塗布するタイミングと、第2噴霧部30Bが仕上型18へ離型剤L2を塗布するタイミングのそれぞれをより最適にできる。また、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの何れかに不具合が生じたときに、不具合の生じた噴霧部30から離型剤Lが噴霧されることを防止できる。
また、本実施形態によると、噴霧制御部31は、例えば定期サイクル塗油動作において、噴霧部30A,30Bの何れか一方のみに離型剤Lの塗布動作を行わせるときは、離型剤Lの塗布動作が行われないほうのノズル38を、複数のセクション5外に設定された第1待機位置P1で待機させる。この構成によると、離型剤Lの塗布動作が行われないほうのノズル38について無駄な動作が行われずに済む。
また、本実施形態によると、噴霧制御部31は、第1噴霧部30A,30Bの何れか一方のみに離型剤噴霧動作を行わせるときは、ノズル38A,38Bを同一のセクション5に配置するとともに、離型剤噴霧動作が行われないほうのノズル38を、粗型10または仕上型18の側方に設定された第2待機位置P2で待機させる場合がある。この構成によると、離型剤噴霧動作が行われないノズル38を、離型剤Lの塗布が行われるセクション5における対応する粗型10または仕上型18に近い位置で待機させておくことができる。これにより、離型剤噴霧動作が行われないノズル38について、離型剤噴霧動作指令を受けてから離型剤噴霧動作を開始するまでの時間をより短くできる。
また、本実施形態によると、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの少なくとも一方(本実施形態では、双方)は、残存異常検出部42A,42Bを含み、噴霧制御部31は、複数のセクション5について残存異常検出部42A,42Bを用いた異常検出を行う場合がある。この構成によると、粗型10および仕上型18を含む製びん部3における複数のセクション5に対して、噴霧部30を利用して、異常検出を行うことができる。これにより、噴霧ユニット34を、離型剤噴霧に限らず、製びん部3の異常検出用にも利用できる。
また、本実施形態によると、噴霧制御部31は、残存異常検出部42がガラス塊を検出したときに、製びん制御部6に異常を報知して、ガラス塊が検出されたセクション5の製びん動作を停止させる。この構成によると、噴霧部30の故障の原因となる、粗型10および仕上型18を含む製びん部3における異常を、残存異常検出部42によって検出できる。これにより、ガラス塊が残存している粗型10または仕上型18に向けて対応する噴霧部30のノズル38が進入することを防止できる。
また、本実施形態によると、噴霧制御部31は、製びんサイクルおよびスワブサイクルのうちのスワブサイクルのときに、噴霧部30A,30Bの少なくとも一方に離型剤塗布動作を行わせる。この場合、製びん部3の動作中に一時的に粗型10および仕上型18によるガラスびん成形が行われないスワブサイクルにおいて、噴霧部30による離型剤塗布動作を行うことができる。よって、離型剤Lを塗布するための専用の時間を少なくできる。
また、本実施形態によると、噴霧異常検出部41が噴霧部30からの離型剤噴霧異常を検出することで、粘性の高い離型剤Lに関する噴霧異常をより的確に検出できる。
以上、本発明の実施形態について説明した。しかしながら、本発明は上記実施形態に限られず、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能である。
(1)上述の実施形態では、種々の構成要件を説明した。しかしながら、本発明は、粗型10へ離型剤L1を塗布し、仕上型18へ離型剤L2を塗布する噴霧部30A,30Bと、離型剤L1,L2の塗布動作を関連付ける噴霧制御部31と、を有していればよく、他の構成は設けられていなくてもよい。
(2)また、上述の実施形態では、離型剤Lを霧状に吹くことで粗型10および仕上型18へ離型剤Lを塗布する構成を例に説明したけれども、この通りでなくてもよい。前述したように、離型剤Lは、刷毛等によって液状のまま粗型10および仕上型18へ塗布されてもよい。
(3)また、上述の実施形態では、第1噴霧部30Aが粗型10へ離型剤L1を塗布した後に第2噴霧部30Bが仕上型18へ離型剤L2を塗布する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。2つの噴霧部30A,30Bが同時に離型剤L1,L2を対応する粗型10および仕上型18へ塗布してもよい。
(4)また、上述の実施形態では、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bに残存異常検出部42A,42Bを設ける形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、噴霧部30A,30Bの何れか一方のみに残存異常検出部42が設けられてもよい。
(5)また、上述の実施形態では、噴霧制御部31が、離型剤噴霧動作の開始前および終了後の双方(ステップA5,A13)において、離型剤噴霧異常の有無を検査する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、噴霧制御部31は、離型剤噴霧動作の開始前および終了後の何れか一方のみにおいて、離型剤噴霧異常の有無を検査してもよい。
(6)また、上述の実施形態では、噴霧異常検出部41A,41Bが、第1噴霧部30Aおよび第2噴霧部30Bの双方における離型剤噴霧異常の有無を確認する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。例えば、噴霧異常検出部41A,41Bの少なくとも一方が省略されてもよい。
(7)また、上述の実施形態において、噴霧制御部31は、噴霧異常を検出された噴霧部30における離型剤噴霧動作を禁止してもよい。
(8)また、上述の実施形態では、離型剤ポンプ47は、圧縮空気と離型剤Lとが直接接する形態を例に説明した。しかしながら、この通りでなくてもよい。離型剤ポンプ47は、一度の吐出動作によって所定量の離型剤Lを吐出できればよく、ポンプ形式は問わない。
(9)また、上述の実施形態では、残存異常検出部42がガラス塊残存異常以外の異常を検出してもよい。
本発明は、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置として、広く適用できる。
4 噴霧装置(離型剤塗布装置)
5 セクション
10 粗型
18 仕上型
30A 第1噴霧部(第1塗布部)
30B 第2噴霧部(第2塗布部)
31 噴霧制御部(塗布制御部)
33A 第1搬送機構
33B 第2搬送機構
38A ノズル(第1塗布部材)
38B ノズル(第2塗布部材)
41(41A,41B) 噴霧異常検出部
42(42A,42B) 残存異常検出部(センサ)
103 ガラスびん
A1 配列方向
L1 粗型用の離型剤
L2 仕上型用の離型剤
P1 第1待機位置
P2 第2待機位置

Claims (15)

  1. ガラスびん成形用の型へ離型剤を塗布するための塗布部と
    前記塗部を動作させる塗布制御部と、
    を備え
    前記金型は、所定の配列方向に沿って離隔して複数配置され、
    前記配列方向において、前記金型を含むセクションが複数形成されており、
    前記塗布部は、前記離型剤を前記金型へ塗布する塗布部材と、この塗布部材を前記配列方向に沿って複数の前記セクション間で移動させる搬送機構と、センサと、を含み、
    前記塗布制御部は、複数の前記セクションについて前記センサを用いた異常検出を行う、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  2. 請求項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記型のキャビティ内ガラス塊が残存しているか否かを検出する残存異常検出部を含み、
    前記残存異常検出部は、前記センサを含み、
    前記塗布制御部は、前記残存異常検出部が前記ガラス塊を検出したときに、前記型を含む製びん部を制御する製びん制御部に異常を報知して、前記ガラス塊が検出された前記セクションの動作を停止させる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  3. ガラスびん成形用の金型へ離型剤を塗布するための塗布部と、
    前記塗布部を動作させる塗布制御部と、
    を備え、
    前記塗布部は、前記離型剤を前記金型へ噴霧するように構成されており、
    前記塗布部における前記離型剤の噴霧異常の有無を確認するための噴霧異常検出部、をさらに備え、
    前記塗布制御部は、前記噴霧異常検出部が前記噴霧異常を検出したときに、異常を報知する、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記金型として、粗型が設けられ、
    前記塗布部として、前記粗型へ前記離型剤を塗布するための第1塗布部が設けられている、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記金型として、仕上型が設けられ、
    前記塗布部として、前記仕上型へ前記離型剤を塗布するための第2塗布部が設けられている、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記金型として、粗型および仕上型が設けられ、
    前記塗布部として、前記粗型へ前記離型剤を塗布するための第1塗布部と、前記仕上型へ前記離型剤を塗布するための第2塗布部と、が設けられ、
    前記塗布制御部は、前記第1塗布部および前記第2塗布部を互いに関連付けて動作させる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  7. 請求項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記粗型は、所定の配列方向に沿って離隔して複数配置され、
    前記仕上型は、前記配列方向に沿って離隔して複数配置され、
    前記第1塗布部は、前記離型剤を塗布する第1塗布部材と、この第1塗布部材を前記配列方向に沿って複数の前記粗型間で移動させる第1搬送機構と、を含み、
    前記第2塗布部は、前記離型剤を塗布する第2塗布部材と、この第2塗布部材を前記配列方向に沿って複数の前記仕上型間で移動させる第2搬送機構と、を含み、
    前記塗布制御部は、前記第1搬送機構および前記第2搬送機構を互いに関連付けて動作させる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  8. 請求項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記配列方向において、前記粗型および前記仕上型を含む一つのセクションが複数形成されており、
    前記塗布制御部は、少なくとも一つの前記セクションに対して前記離型剤を塗布するように前記第1塗布部および前記第2塗布部を動作させる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  9. 請求項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記塗布制御部は、前記第1塗布部材および前記第2塗布部材が同一の前記セクションに配置されるように前記第1塗布部および前記第2塗布部を制御する、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  10. 請求項または請求項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記塗布制御部は、前記第1塗布部と前記第2塗布部とを互いに異なる動作を行うように制御する、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  11. 請求項10に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記塗布制御部は、前記第1塗布部材および前記第2塗布部材の何れか一方のみに前記離型剤の塗布動作を行わせるときは、前記離型剤の塗布動作が行われないほうの前記塗布部材を、複数の前記セクション外に設定された所定の第1待機位置で待機させる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  12. 請求項10または請求項11に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記塗布制御部は、前記第1塗布部材および前記第2塗布部材の何れか一方のみに前記離型剤の塗布動作を行わせるときは、前記第1塗布部材および前記第2塗布部材を同一の前記セクションに配置するとともに、前記離型剤の塗布動作が行われないほうの前記塗布部材を、前記セクションの対応する前記粗型または前記仕上型の側方に設定された所定の第2待機位置で待機させる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  13. 請求項〜請求項12の何れか1項に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記粗型および前記仕上型を含む製びん部においてガラスびんを成形するための製びんサイクルと、この製びんサイクルとは異なる動作サイクルとしての、前記粗型へゴブが投入されないサイクルであるスワブサイクルと、が前記製びん部において設定されており、
    前記塗布制御部は、前記スワブサイクルのときに、前記第1塗布部および前記第2塗布部の少なくとも一方に前記離型剤の塗布動作を行わせる、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  14. ガラスびん成形用の粗型へ離型剤を塗布するための第1塗布部と、
    ガラスびん成形用の仕上型へ離型剤を塗布するための第2塗布部と、
    前記第1塗布部および前記第2塗布部を互いに関連付けて動作させる塗布制御部と、
    を備え、
    前記粗型は、所定の配列方向に沿って離隔して複数配置され、
    前記仕上型は、前記配列方向に沿って離隔して複数配置され、
    前記第1塗布部は、前記離型剤を塗布する第1塗布部材と、この第1塗布部材を前記配列方向に沿って複数の前記粗型間で移動させる第1搬送機構と、を含み、
    前記第2塗布部は、前記離型剤を塗布する第2塗布部材と、この第2塗布部材を前記配列方向に沿って複数の前記仕上型間で移動させる第2搬送機構と、を含み、
    前記配列方向において、前記粗型および前記仕上型を含む一つのセクションが複数形成されており、
    前記塗布制御部は、前記第1塗布部および前記第2塗布部の双方が前記離型剤を塗布する動作と、前記第1塗布部および前記第2塗布部の何れか一方のみが前記離型剤を塗布する動作と、を実行可能に構成されている、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
  15. 請求項14に記載のガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置であって、
    前記塗布制御部は、前記セクション毎に、前記第1塗布部および前記第2塗布部の双方が前記離型剤を塗布する動作と、前記第1塗布部および前記第2塗布部の何れか一方のみが前記離型剤を塗布する動作と、を選択可能に構成されている、ガラスびん成形用金型への離型剤塗布装置。
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