JP6576568B2 - 空気調和システム - Google Patents

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Description

本発明は、カメラによって撮影された画像に基づいて空調対象空間の空気を調和する空気調和システムに関する。
従来、空気調和機とカメラと制御装置とがネットワークを介して接続された空気調和システムが知られている。特許文献1には、店内に設置されたカメラ、データ処理装置及び空調設備がネットワークを介して接続されたシステムが開示されている。特許文献1において、データ処理装置は、カメラによって撮影された店内の画像を解析する。そして、データ処理装置は、店内の顧客が上着を着ているか否かという着衣状況を判定し、判定結果を空調設備の空調動作に反映する。
特開2009−192171号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたシステムは、着衣状況で空調動作を制御しており、顧客の位置に基づいて空調動作を制御していない。そのため、利用者に対して適切な空調動作を行うことができないという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、利用者に対して適切な空調動作を行うことができる空気調和システムを提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和システムは、空調対象空間に空気を吹き出す吹出口が設けられた室内機を有し、前記空調対象空間の空気を調整する空気調和機と、前記室内機を撮影するカメラと、前記空気調和機及び前記カメラにネットワークを介して接続され、前記空気調和機及び前記カメラの動作を制御する制御装置とを備え、前記室内機は、前記吹出口の周囲に、前記制御装置によって発光状態が制御される発光部を有し、前記制御装置は、前記空調対象空間に在室する人の位置を示す情報を含むテーブルを記憶する記憶手段と、前記カメラによって撮影された画像に写っている前記発光部の位置に基づき、前記室内機の前記吹出口の位置を解析するとともに、前記カメラによって撮影された画像に写っている人の位置に基づき、前記空調対象空間に在室する人の位置を解析する画像解析手段と、前記画像解析手段によって解析された前記吹出口の位置と、前記人の位置と、前記記憶手段に記憶された前記テーブルとに基づいて、前記空気調和機の動作を設定する設定手段と、前記空気調和機を、前記設定手段によって設定された動作で動作させる動作制御手段とを有するものである。
本発明によれば、カメラによって撮影された画像に基づき、室内機の吸込口の位置、及び在室する人の位置を解析することにより、在室する人の位置に応じた動作が行われる。そのため、利用者に対して適切な空調動作を行うことができる。
本実施の形態1に係る空気調和システムの構成の一例を示す概略図である。 図1の空気調和機の構成の一例を示す回路図である。 図1の室内機の外観の一例を示す斜視図である。 図1の室内機における側面断面の一例を示す断面図である。 実施の形態1における空調対象空間の一例を示す上面図である。 図1の制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 図6の記憶手段に記憶されるテーブルについて説明するための概略図である。 実施の形態1におけるカメラによって撮影された背景画像を示す概略図である。 実施の形態1におけるカメラによって撮影された背景画像を示す概略図である。 図8の背景画像と図9の背景画像との差分画像を示す概略図である。 実施の形態1におけるカメラによって撮影された背景画像を示す概略図である。 実施の形態1におけるカメラによって撮影された背景画像を示す概略図である。 図11の背景画像と図12の背景画像との差分画像を示す概略図である。 実施の形態1における顔モデルについて説明するための概略図である。 実施の形態1における顔モデルについて説明するための概略図である。 実施の形態1における顔モデルとのパターンマッチングについて説明するための概略図である。 実施の形態1における顔認識率を示すグラフである。 実施の形態1における身体モデルについて説明するための概略図である。 実施の形態1における身体モデルについて説明するための概略図である。 実施の形態1に係る空気調和システムの動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1の第1変形例による室内機における外観の他の例を示す斜視図である。 実施の形態1の第1変形例による室内機における外観の他の例を示す斜視図である。 実施の形態1の第1変形例による室内機における外観の他の例を示す斜視図である。 実施の形態1の第1変形例による室内機における外観の他の例を示す斜視図である。 実施の形態1の第1変形例による室内機における外観の他の例を示す斜視図である。 実施の形態1の第1変形例による室内機における外観の他の例を示す斜視図である。 実施の形態1の第3変形例におけるサーモセンサによって撮影された温度分布画像を示す概略図である。 実施の形態2における空調対象空間Rを示す上面図である。 実施の形態2の変形例における空調対象空間Rを示す上面図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムについて、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施の形態1に係る空気調和システム100の構成の一例を示す概略図である。この図1に基づいて、空気調和システム100について説明する。
[空気調和システムの構成]
図1に示すように、空気調和システム100は、空気調和機1と、カメラ41と、制御装置42と、ルータ43とを備えている。空気調和機1は、空調対象空間Rの空気を調整するものであり、室内機2と室外機3とを有している。ここで、室内機2は、吹出口22、サーモセンサ44、及び室内制御部50を有している。また、吹出口22の周囲、例えば両端には、LED(Light Emitting Diode)等の発光部51及び52が設けられている。
室内機2の室内制御部50と、カメラ41と、制御装置42とは、ルータ43を中継機としてインターネットを介して無線接続されている。なお、ルータ43による各機器との接続は、無線に限られず、例えば有線でもよい。また、空気調和機1と制御装置42が接続され、カメラ41と制御装置42が接続され、それぞれペアリングするように構成されてもよい。このように、本実施の形態1では、空気調和機1及び制御装置42、カメラ41及び制御装置42がそれぞれネットワーク上で接続されていればよい。
[空気調和機の構成]
図2は、図1の空気調和機1の構成の一例を示す回路図である。図2に示すように、室内機2と室外機3とは、ガス側連絡配管11及び液側連絡配管12によって接続されている。室内機2は、空調対象空間Rに設置されるものであり、室内熱交換器4及び室内送風機5を有している。室外機3は、空調対象空間R外に設置されるものであり、圧縮機8、流路切替部9、室外熱交換器6、室外送風機7及び膨張部10を有している。ここで、流路切替部9と室内熱交換器4の一端側とがガス側連絡配管11によって接続されており、膨張部10と室内熱交換器4の他端側とが液側連絡配管12によって接続されている。そして、圧縮機8、流路切替部9、室外熱交換器6、膨張部10及び室内熱交換器4が配管により接続されて、冷媒が流れる冷媒回路13が構成されている。
圧縮機8は、冷媒を圧縮するものである。流路切替部9は、冷媒回路13において冷媒の流れる方向を切り替えるものである。流路切替部9は、圧縮機8から吐出された冷媒が室外熱交換器6に流れるか室内熱交換器4に流れるかを切り替えるものであり、例えば四方弁である。流路切替部9の切り替えによって、冷房運転又は暖房運転のいずれもが行われる。室外熱交換器6は、室外空気と冷媒とを熱交換するものである。室外送風機7は、図示しないモータによって駆動し、室外熱交換器6に室外空気を送風するものである。膨張部10は、冷媒を膨張及び減圧するものであり、例えば開度が調整される電磁膨張弁である。室内熱交換器4は、室内空気と冷媒とを熱交換するものである。室内送風機5は、図示しないモータによって駆動し、室内熱交換器4に室内空気を送風するものである。
[室内機の外観]
図3は、図1の室内機2の外観の一例を示す斜視図である。次に、室内機2について詳細に説明する。図3に示すように、室内機2は、筐体20とサーモセンサ44とを有している。筐体20は、例えば、幅方向(矢印X方向)に長い直方体状をなしており、前面パネル23、側面パネル24、背面パネル25、天面パネル27及び下面パネル26を有している。
前面パネル23は、空調対象空間Rの内部に対向する前面に配置される部材である。側面パネル24は、前面パネル23の両側端部に取り付けられ、両側面に配置される部材である。背面パネル25は、前面パネル23と対向し、空調対象空間Rの壁Kに取り付けられる部材である。天面パネル27は、空調対象空間Rの天井Tに対向する天面に配置される部材である。下面パネル26は、天面パネル27と対向し、空調対象空間Rの床を向いている部材である。なお、前面パネル23の中央部には、幅方向(矢印X方向)に延びる室内空気の吸込口21が形成され、下面パネル26の一部には、幅方向(矢印X方向)に延びる室内空気の吹出口22が形成されている。室内機2には、吹出口22を塞ぐように、上下風向板28が設けられている。
また、吹出口22の幅方向(矢印X方向)の両端には、例えばLEDを用いた発光部51及び52が設けられている。発光部51及び52は、後述する推定処理の際に、吹出口22の位置を推定するために設けられている。発光部51及び52に用いられるLEDは、例えば10mm以下といった筐体20に対して小さいものを用いると好ましい。なお、図3に示す例では、説明を容易とするために、実際の大きさよりも大きく図示している。
LEDの光度は、昼間でも十分に認識できる程度とする。また、LEDが発光した際の光の色は、発光していることが認識できれば、どのような色でもよい。また、LEDの大きさは、この例に限られない。LEDの大きさは、筐体20のデザイン等を考慮して決定してもよく、例えば10mmを超える大きさであってもよい。
サーモセンサ44は、下面パネル26に設けられており、空調対象空間Rの内部の温度を測定するものである。サーモセンサ44は、センサ部が上下方向(矢印Z方向)に可動するサーモパイルであり、図2では、サーモセンサ44のセンサ部が収納されている場合について例示している。このように、室内機2が、幅方向(矢印X方向)に長い直方体状をなしており、吹出口22が下面パネル26に形成されているため、運転停止時において、正面視で吹出口22が視認されない。このため、室内機2の意匠性を向上させることができる。
なお、室内機2の形状は、この例に限られない。例えば、幅方向(矢印X方向)に長い直方体状をなしておらず、吸込口21と吹出口22とがそれぞれ1つ以上形成されている箱体であれば、どのような形状でもよい。
[室内機の内部構造]
図4は、図1の室内機2における側面断面の一例を示す断面図である。図4に示すように、筐体20の内部には、幅方向(矢印X方向)に長く、前面パネル23、天面パネル27及び背面パネル25に対向するように、折り曲げられた室内熱交換器4が設けられている。また、筐体20の内部には、室内熱交換器4に覆われるように配置された室内送風機5が設けられている。天面パネル27には、格子状の吸込口21が形成されている。また、前面パネル23の内壁及び天面パネル27の内壁には、フィルタ37が設けられている。ここで、背面パネル25下端の内壁をケーシング下壁39と呼称し、前面パネル23下端から筐体20の内部に延びる内壁をケーシング上壁40と呼称する。なお、ケーシング上壁40の上面には、室内熱交換器4から落下するドレン水を回収するドレンパン38が設けられている。
また、筐体20の内部には、上下風向板支持部材29、上下風向板28、左右風向板36、第1の上下補助風向板31、第2の上下補助風向板支持部材34及び第2の上下補助風向板33が設けられている。上下風向板支持部材29は、ケーシング上壁40に取り付けられ、上下風向板28を支持するものである。上下風向板28は、前述の如く、吹出口22を塞ぐものであり、上下方向に傾動するものである。これにより、吹出口22から吹き出す空気の上下方向の向きが変わる。また、左右風向板36は、ケーシング上壁40に取り付けられており、左右方向に揺動するものである。これにより、吹出口22から吹き出す空気の左右方向の向きが変わる。
第1の上下補助風向板31は、ケーシング上壁40に取り付けられており、第1の上下補助風向板軸32を中心として上下方向に揺動するものである。これにより、吹出口22から吹き出す空気の上下方向の向きが変わる。第2の上下補助風向板支持部材34は、ケーシング上壁40に取り付けられており、第2の上下補助風向板33を支持し、第2の上下補助風向板33と共に揺動するものである。第2の上下補助風向板33は、第2の上下補助風向板支持部材34を介してケーシング上壁40に取り付けられており、第1の上下補助風向板軸32と同軸の第2の上下補助風向板軸35を中心として上下方向に揺動するものである。これにより、吹出口22から吹き出す空気の上下方向の向きが変わる。なお、第1の上下補助風向板31及び第2の上下補助風向板33は、省略されてもよい。
(室内機内部の空気の流れ)
次に、室内機2の内部における空気の流れについて説明する。天面パネル27に形成された吸込口21と、前面パネル23に形成された吸込口21とから吸い込まれた室内空気は、フィルタ37によって、空気に含有する塵埃が除去される。塵埃が除去された空気は、室内熱交換器4を通過する際、室内熱交換器4の内部に流れる冷媒と熱交換され、室内送風機5に到達する。ここで、空気調和機1が冷房運転している場合、空気は冷却され、空気調和機1が暖房運転している場合、空気は加熱される。そして、室内送風機5に到達した空気は、室内送風機5の内部、又は、室内送風機5と背面パネル25との間の隙間を通過し、ケーシング下壁39とケーシング上壁40との間に流入する。ここで、空気は、左右風向板36によって左右方向の流れが調整され、上下風向板28、第1の上下補助風向板31及び第2の上下補助風向板33によって上下方向の流れが調整される。そして、吹き出し方向が調整された空気は、吹出口22から前方又は下方に向かって吹き出す。
次に、室内制御部50について説明する。室内制御部50は、図示しない外部リモートコントローラ及びネットワークを介して送信された信号等に基づいて、上下風向板28、左右風向板36、第1の上下補助風向板31及び第2の上下補助風向板33の向きの調整、熱交換サイクルの能力の調整、室内送風機5の回転数の調整等を行うものである。
[空調対象空間について]
図5は、本実施の形態1における空調対象空間Rの一例を示す上面図である。図5に示すように、空調対象空間Rは、例えば四角形状の室であり、4.5畳、即ち、約2.3m四方、高さ約2.3mの立方体状の室である。空調対象空間Rには、例えば2人の利用者が在室しており、掃除機が床に載置されている場合を仮定している。利用者及び掃除機は動くものの、柱、家具、机及び室内機2は、配置替えされない限り、不動である。室内機2は、例えば、空調対象空間Rの4つの壁のうち、1つの壁Kに設けられている。室内機2は、床から1.8mの高さに据え付けられている。
空調対象空間Rには、カメラ41が設置されている。カメラ41は、空調対象空間Rを撮影するものであり、空調対象空間Rの4つの壁のうち、室内機2が設けられた壁Kの隣の壁に設けられている。なお、カメラ41は、室内機2が設けられた壁Kと対向する壁に設けられてもよい。カメラ41は、例えば、床から1mの高さに設置されている。カメラ41は、例えば1m〜10m程度まで焦点が合う安価な固定フォーカスカメラである。カメラ41の種類は、空調対象空間Rの大きさ及び焦点深度を考慮して決定される。なお、カメラ41は、撮影対象を拡大又は縮小する機能を有している。このように、カメラ41は、空調対象空間R全体、室内機2及び人が一度に撮影することができる場所に設置される。
ここで、カメラ41は、人全体を撮影する必要があるため、例えば床から人の身長の半分程度である約0.8mの高さに設置されてもよい。また、室内機2を撮影する必要があるため、例えば、室内機2の据え付け高さの半分程度である約1mの高さに設置されてもよい。カメラ41の視野角は、例えば、上下90°、左右90°である。また、カメラ41の光軸は、例えば床と平行に設定される。なお、カメラ41の光軸は、床に比べて上向きでもよく下向きでもよいがここでは平行である場合について説明する。なお、本実施の形態では上記の部屋、設置位置、人位置及びカメラの角度で説明するが、それらに限定されるわけではない。例えば、設置位置が2mでも構わないし、カメラ角度が120°でも構わない。人の数は一人でも二人でも構わないし、人の位置は本例に依存せず、カメラに写る範囲でよい。
この例において、2人の利用者は、それぞれ子供U1、大人U2である。子供U1は、例えば身長1mの女性であり、髪型はポニーテール、髪にリボンが付されている。大人U2は、例えば、身長1.6mの女性であり、髪型は流し髪、髪にカチューシャが付されている。なお、子供U1と大人U2とは、若干離れた位置に立っている。
ここで、カメラ41で撮影された場合、空調対象空間Rに存在する位置によって、人の大きさは変わる。子供と大人とでは、概して身長差があるものの、子供の方が大人よりもカメラ41からの位置が極端に近い場合、子供の方が大きく、大人の方が小さく撮影されることもある。なお、人の手、親指、足等には、符号を付さない。
[制御装置の構成]
図6は、図1の制御装置42の構成の一例を示すブロック図である。制御装置42は、例えばサーバであり、空気調和機1の室内制御部50に、空調条件を送信するものである。制御装置42は、例えば、パーソナルコンピュータとしてもよいし、スマートフォンとしてもよい。
又、本実施の形態1において、制御装置42は、例えば室内機2のある部屋、又はこの近傍にあることを前提としているが、制御装置42が携帯端末であれば、外出時に家の外から制御してもよい。又、制御装置42は、家とは全く別の建物に設置したり国外に存在する等、部屋よりも物理的に遠いがネットワーク上でつながっているサーバであったりしてもよい。但し、家の中でもそうだが、家以外は特にセキュリティを厳重にする必要がある。
図6に示すように、制御装置42は、画像解析手段61と、記憶手段62と、設定手段63と、動作制御手段64とを有している。
画像解析手段61は、カメラ41によって撮影された空調対象空間Rの画像を解析し、室内機2における吹出口22の位置を推定する吹出口推定処理を行うものである。また、画像解析手段61は、空調対象空間Rの画像を解析し、当該画像に含まれる人の属性及び位置を推定する人推定処理を行うものである。なお、画像解析手段61による各種推定処理の詳細については、後述する。
記憶手段62は、画像解析手段61による処理の際に必要なデータを記憶している。また、記憶手段62は、画像解析手段61による解析結果に基づいて得られる空調対象空間Rに在室する人の属性及び位置を示す情報と、空気調和機1の動作を示す情報とが対応付けられたテーブルを記憶している。ここで、人の属性は、例えば、性別及び年代である。なお、記憶手段62に記憶されるテーブルの詳細については、後述する。
設定手段63は、画像解析手段61によって解析された人の属性と、記憶手段62に記憶されたテーブルと、画像解析手段61によって解析された人の位置とに基づいて、空気調和機1の動作を設定するものである。
動作制御手段64は、設定手段63によって設定された動作で空気調和機1を動作させるための制御信号を生成し、空気調和機1に対して出力するものである。
[テーブルについて]
ここで、記憶手段62に記憶されるテーブルについて説明する。図7は、図6の記憶手段62に記憶されるテーブルについて説明するための概略図である。図7に示すように、テーブルには、人を識別する認識番号、足元位置の座標、推定属性、室内温度からの制御判定結果といった項目が記載されている。足元位置の座標は、上下方向の上下角及び左右方向の左右角が項目とされている。なお、このときの座標は、室内機2から見た場合、すなわち室内機2を基準とした足元位置を示す座標である。推定属性は、身長、体重、性別及び基礎代謝基準値が項目とされている。
テーブルにおいて、人が男性である場合の方が女性である場合よりも、空気調和機1の風を当てる割合が大きい。また、テーブルにおいて、人が子供である場合の方が大人である場合よりも、空気調和機1の風を当てる割合が大きい。これは、男性と女性、子供と大人では、基礎代謝基準値(kcal/kg/日)が異なることによる。大人の男女18〜29才において、男性が24.0kcal/kg/日、女性が22.1kcal/kg/日であり、男性の方が女性よりも基礎代謝、即ち体からの発熱量が多い。このため、男性の方が女性よりも冷却されることが望まれる。また、子供6〜7才において、44.3kcal/kg/日であり、子供の方が大人よりも基礎代謝が多い。このため、子供の方が大人よりも冷却されることが望まれる。出典は、日本厚生労働省の『「日本人の食事摂取基準(2015年版)」66ページ、表6』である。
[画像解析処理]
次に、画像解析手段61による画像解析処理について説明する。
画像解析手段61は、カメラ41によって撮影された画像に基づき、室内機2の吹出口22の位置を推定する吹出口推定処理、及び空調対象空間R内の人の属性及び位置を推定する人推定処理を行う。
(吹出口推定処理)
吹出口推定処理について、図8〜図10を参照して説明する。吹出口推定処理では、カメラ41によって撮影された画像から、室内機2の吹出口22を抽出するための発光部51及び52の位置を示す情報を取得する。そして、取得した発光部51及び52の位置を示す情報に基づき、吹出口22の位置を推定する。
図8は、本実施の形態1におけるカメラ41によって撮影された背景画像を示す概略図である。この図8に示す画像は、空調対象空間Rに人がいないときに撮影された空調対象空間Rの背景画像である。画像解析手段61は、人がいないときの空調対象空間Rが撮影された背景画像を、実制御前に予め取得する。
先ず、制御装置42は、空気調和機1に対し「上下風向板28を閉じ、発光部51及び52を消灯しろ」という指示を出す。これにより、空気調和機1における室内機2の上下風向板28が閉じ、発光部51及び52が消灯する。そして、制御装置42は、カメラ41に対し「撮影し画像を送れ」という指示を出す。これにより、図8に示すように、人が不在であり、空気調和機1の上下風向板28が閉じるとともに、発光部51及び52が消灯した状態の背景画像がカメラ41によって撮影される。
なお、背景画像は、24時間の間に極力多く取得されることが好ましい。これにより、日射の状況、夜間に電灯をつけている場合等に空調対象空間の様子が変わっても、画像解析手段61は、そのときに適した背景画像を使用することができる。
また、本実施の形態1では、空気調和システム100がルータ43を備えている。実際の通信において、制御装置42から画像データを要求する場合、「画像データを送れ」という情報に、「カメラ41のIPアドレス宛て」という行先情報を付加してルータ43に送信し、受信したルータ43が、カメラ41に対し「画像データを送れ」という情報を送信する。以下では、上記内容を、制御装置42がカメラ41に対し「画像データを送れ」という指示を出すという内容に簡略化して説明するものとする。
図9は、本実施の形態1におけるカメラ41によって撮影された背景画像を示す概略図である。この図9に示す画像は、図8と同様に、空調対象空間Rに人がいないときに撮影された空調対象空間Rの背景画像である。
次に、制御装置42は、空気調和機1に対し「発光部51及び52を点灯しろ」という指示を出す。これにより、空気調和機1における室内機2の上下風向板28が閉じた状態のまま、発光部51及び52が点灯する。そして、制御装置42は、カメラ41に対し「撮影し画像を送れ」という指示を出す。これにより、図9に示すように、人が不在であり、空気調和機1の上下風向板28が閉じた状態で、発光部51及び52が点灯した状態の背景画像がカメラ41によって撮影される。
図10は、図8の背景画像と図9の背景画像との差分画像を示す概略図である。画像解析手段61は、前述のようにして取得した図8に示す背景画像と図9に示す背景画像との差分を求める。具体的には、画像解析手段61は、二つの画像データの互いに対応する各画素の値の差分を取る。
このとき、二つの画像データにおいては、発光部51及び52の状態だけが異なり、それ以外の箇所については、略同一であるものと考えられる。そのため、図8の背景画像と図9の背景画像との差分画像は、発光部51及び52が抽出された画像となる。従って、図10に示すように、室内機2の発光部51及び52が強調表示して抽出された差分画像が取得される。
画像解析手段61は、カメラ41の位置を原点として、抽出された発光部51及び52の座標を取得し、吹出口22の中心位置Oの座標を求める。例えば、発光部51の座標A1を、上下角αa1=32°、左右角βa1=−40°とし、発光部52の座標A2を、上下角αa2=20°,左右角βa2=−22°とする。また、室内機2の設置高さをL=1.8m、カメラ41の設置高さをL=1mとする。これらの値に基づき、吹出口22の中心位置Oの座標(x,y,z)は、下記式(1)、式(2)、式(3)を用いて求めることができる。なお、室内機2の設置高さ及びカメラ41の設置高さを示す値は、例えば、記憶手段62に予め記憶されているものとする。
[数1]
=y×tan((βa2+βa1)/2)・・・・(1)
[数2]
=z/tan((αa2+αa1)/2)・・・・(2)
[数3]
=L−L・・・・(3)
式(3)より、z=1.8−1=0.8である。
なお、この吹出口推定処理では、図8に示す背景画像を撮影する際に、発光部51及び52を共に消灯させ、図9に示す背景画像を撮影する際に、発光部51及び52を共に点灯させたが、これはこの例に限られない。例えば、図8に示す背景画像を撮影する際には、発光部51及び52のうちいずれか一方を点灯させると共に他方を消灯させ、図9に示す背景画像を撮影する際には、発光部51及び52の一方を消灯させると共に他方を点灯させてもよい。また、例えば、発光部51及び52を点滅させてもよい。すなわち、二つの画像による差分画像を取得する際に、発光部51及び52の位置が特定できれば、発光部51及び52をどのようなパターンで点灯、消灯あるいは点滅させてもよい。
(人推定処理)
人推定処理について、図11〜図19を参照して説明する。人推定処理では、カメラ41によって撮影された画像から、空調対象空間R内の人を抽出するために必要となる情報を取得し、取得した情報に基づき、人の属性及び位置を推定する。
(人の抽出)
図11は、本実施の形態1におけるカメラ41によって撮影された背景画像を示す概略図である。この図11に示す画像は、図8に示す背景画像と同様に、空調対象空間Rに人がいないときに撮影された空調対象空間Rの背景画像である。画像解析手段61は、人がいないときの空調対象空間Rが撮影された背景画像を、実制御前に予め取得する。
先ず、制御装置42は、空気調和機1に対し「上下風向板28を全開にしろ」という指示を出す。これにより、空気調和機1の上下風向板28が全開となる。そして、制御装置42は、カメラ41に対し「撮影し画像を送れ」という指示を出す。これにより、図11に示すように、人が不在であり、空気調和機1の上下風向板28が全開とされた状態の背景画像がカメラ41によって撮影される。
図12は、本発明の実施の形態1におけるカメラ41によって撮影された背景画像を示す概略図である。画像解析手段61は、実制御時に、人がいるときの空調対象空間Rが撮影された画像を取得する。制御装置42は、空気調和機1に対し「上下風向板28を全開にしろ」という指示を出す。これにより、空気調和機1における室内機2の上下風向板28が全開となる。そして、制御装置42は、カメラ41に対し「撮影し画像を送れ」という指示を出す。これにより、図12に示すように、空気調和機1の上下風向板28が全開となり、人がいる画像がカメラ41によって撮影される。
図13は、図11の背景画像と図12の背景画像との差分画像を示す概略図である。画像解析手段61は、前述のようにして取得した図11に示す背景画像と図12に示す背景画像との差分を求める。具体的には、画像解析手段61は、二つの画像データの互いに対応する各画素の値の差分を取る。
このとき、二つの画像データにおいては、背景画像には写っていないものが異なり、それ以外の箇所については、略同一であるものと考えられる。そのため、図11の背景画像と図12の背景画像との差分画像は、子供U1、大人U2及び掃除機U9が抽出された画像となる。従って、図13に示すように、子供U1、大人U2及び掃除機U9といった背景画像には写っていない動くものが強調表示して抽出された差分画像が取得される。
なお、図13に示す差分画像は、前述の如く、図12に示す背景画像と図11に示す背景画像とから取得される場合に限られない。例えば、図12に示す背景画像と、吹出口推定処理の際に用いられた図8に示す背景画像とから取得されてもよい。
(人の属性及び位置の推定)
画像解析手段61は、図13に示す画像を解析して、人の認識を行う。画像解析手段61は、例えば画像と、予め記憶手段62が記憶する顔パターンとを照合して、画像内の顔を探索する。これをパターンマッチングと呼称する。このとき、顔が認識される子供U1及び大人U2が人の候補に挙がり、顔が認識されない掃除機U9が人の候補から外れる。なお、人の認識において、顔を探索し、順次体を認識する場合について例示しているが、体全体を探索してもよいし、顔の目、鼻、口の各部位を探索するようにしてもよい。
図14及び図15は、本実施の形態1における顔モデルについて説明するための概略図である。パターンマッチングに使用される顔モデルは、人の年代、性別、方向によって多岐にわたるため、極めて多く存在する。顔モデルは、少なくとも、「属性(年代、性別)」、「方向(横顔等の正面からみた顔の方向)」を有する。顔モデルは、図14に示すように、例えば女性20代A、女性20代B、女性20代Cというように、性別及び年齢が一致するなかでも、複数作成される。更に、顔モデルは、図15に示すように、正面からの角度0°、角度10°、角度30°、角度90°というように、角度によっても複数作成される。
顔モデルは、カメラ41からの距離が所定の距離、例えば1mである場合の顔を想定して作成される。ここで、性別によって目及び鼻の位置はあまり変化しないものの、年代によって目及び鼻の位置は大きく変化する。これは、概して、子供と大人とでは、顔の大きさが変わっても眼球の大きさはほぼ変わらないため、子供の方が大人よりも相対的に目が大きく見えることによる。このため、子供と大人とでは、別々の顔モデルが作成される。ここで、パターンマッチングは、制御装置42が実施するため、顔モデルは記憶手段62が記憶していれば済む。
顔モデルは、主に、目、鼻、口及び下顎付近が登録されたものである。顔モデルは、耳及び髪は登録されていない。これは、髪及び髪型は人によって大きく変わることによる。図13に示す子供U1は、髪を結わいているが、髪をほどいている場合もある。また、耳は、髪に隠れている場合があることによる。図13に示す大人U2は、微かに耳が見えているものの、髪型が変われば見えなくなる場合もある。なお、人がマスク又はサングラス等を身に着けている場合、パターンマッチングが正しく行われない場合がある。また、人が背を向けている場合も、パターンマッチングが正しく行われない場合がある。
図16は、本実施の形態1における顔モデルとのパターンマッチングについて説明するための概略図である。図16に示すように、パターンマッチングにおいて、画像内での人の顔の大きさに合わせて、比較画像である顔モデルが画像解析手段61によって拡大又は縮小されながら検索が行われる。また、顔が横になっている場合もあるため、角度を変えて作成された複数の顔モデルとの比較による検索が行われる。
なお、通常は、画像の全画面において、パターンマッチングが行われるが、本実施の形態1では、図13に示す差分画像に対してパターンマッチングが行われる。このように、本実施の形態1では、予め取得された背景画像との差分画像に対してパターンマッチングを行うことによって、パターンマッチングを行う画素数を通常時よりも減らすことができるため、制御装置42の処理負担を減らすことができる。
図17は、本実施の形態1における顔認識率を示すグラフである。図17において、横軸は、水平角(α)及び垂直角(β)であり、縦軸は、顔の認識率である。パターンマッチングによって顔モデルとの一致率が算出される。そして、顔モデルが、画面上で地形の如く分散する。図13に示す画像では、人が2人いるため、図17に示すように、山の頂点が二つになり、顔の判定をすることができる。図13に示す画像では、子供U1の顔の位置は、αh1=−10°、βh1=−10°付近である。大人U2の顔の位置は、αh2=+15°、βh2=+3°である。一致率が高い顔モデルに付属される属性情報に基づいて、一致した顔を有する人の属性のうち、少なくとも子供又は大人の推定が可能である。これにより、子供U1が子供と推定され、大人U2が大人と推定される。
顔モデルの拡大率に基づいて、カメラ41から頭までの距離が求められる。顔モデル作成時のカメラ41から顔までの距離が1mであるため、例えば子供U1の顔モデルの拡大率が0.9倍でパターンマッチングされた場合、カメラ41から顔までの距離yh1は、1m/0.9=1.11mである。カメラ41から顔までの距離yh1が求められた後、子供U1の頭の位置xh1,zh1は、下記式(4)、(5)から求められる。
[数4]
h1=yh1×tan(βh1)・・・・(4)
[数5]
h1=yh1×tan(αh1)・・・・(5)
また、大人U2の顔の位置xh2,zh2は、下記式(6)、(7)から求められる。
[数6]
h2=yh2×tan(βh2)・・・・(6)
[数7]
h2=yh2×tan(αh2)・・・・(7)
図18は、本実施の形態1における身体モデルについて説明するための概略図である。次に、顔認識後の体全体の探索について説明する。先ず、図18に示すように、人が正面を向いている場合について説明する。顔以外の体については、以前認識された部位に基づいて、パターンマッチングが行われる。例えば、顔と首が極端に離れていたり、曲がっていたりすることは通常起こり得ないため、下顎の下端を起点として首の角度範囲がおよそ45°以内とされる。また、顔の認識によって顔の大きさがある程度判明するため、首の大きさもある程度推測可能である。このため、首以降の首モデル等のパターンマッチングが行われても、マッチングの回数は少なくて済み、方向及び拡大率も限定される。
そして、パターンマッチングが、首、胸、腹、太腿、膝及び足元の順に実施される。なお、腹及び太腿等は、服装によって変化するため、補完処理又は補正処理が行われる。また、胸は、性別で異なるため、男性用の胸モデルと女性用の胸モデルとが作成される。足元の位置が求められると、モデルの拡大率に基づいて、各部位の接点の大体の位置が算出され、身長が推測される。足元まで特定された場合、その際のカメラ41上の角度αu1、βu1、αu2、βu2等が求められる。また、身長に基づいて、年齢と体重が推測され、基礎代謝量が求められる。また、パターンマッチングが順次行われるため、立位、座位、臥位等の姿勢が推測される。
図19は、本実施の形態1における身体モデルについて説明するための概略図である。図19に示すように、人が横を向いている場合についても、正面を向いている場合と同様に、パターンマッチングが、首、胸、腹、太腿、膝及び足元の順に実施される。なお、このような身体モデルは、顔モデルと同様に、記憶手段62に予め記憶されている。
カメラ41の設置高さをL=1mとすると、子供U1の足元の位置の座標(xu1,yu1,zu1)は、下記式(8)、(9)、(10)から求められる。
[数8]
u1=yu1×tan(βu1)・・・・(8)
[数9]
u1=−zu1/tan(αu1)・・・・(9)
[数10]
u1=−L・・・・(10)
また、大人U2の足元の位置の座標(xu2,yu2,zu2)は、下記式(11)、(12)、(13)から求められる。
[数11]
u2=yu2×tan(βu2)・・・・(11)
[数12]
u2=−zu2/tan(αu2)・・・・(12)
[数13]
u2=−L・・・・(13)
画像解析手段61は、室内機2から見た場合の人の位置を算出する。室内機2から見た子供U1の足元の位置の左右角は、左右角γu1=atan((y−yu1)/(x−xu1))であり、上下角は、上下角θu1=atan((z−zu1)/(x−xu1))である。室内機2から見た大人U2の足元の位置の左右角は、左右角γu2=atan((y−yu2)/(x−xu2))であり、上下角は、上下角θu2=atan((z−zu2)/(x−xu2))である。
なお、このようにして画像を解析して人の位置を推定する際に、人の位置の精度はあまり要らない。これは、現在の技術において、室内機2から風を送る場合には、気流の関係でミリ単位のピンポイントで風を送れず、絞っても100mm単位の広い範囲になるからである。
次に、設定手段63は、画像解析手段61の解析結果に基づいて、図7に示すテーブルの空欄を埋めていき、属性に適合するように空気調和機1の動作を設定する。例えば、認識番号が子供U1の場合、足元の位置の上下角−45°、左右角−5°、身長1000mm、体重22kg、性別不明、基礎代謝基準値41.9kcal/kg/日であることから、室内温度からの制御判定は、風当て及び風量強となる。認識番号が大人U2の場合、足元の位置の上下角−35°、左右角+5°、身長1600mm、体重53kg、性別女性、基礎代謝基準値21.7kcal/kg/日であることから、室内温度からの制御判定は、風除けとなる。
そして、設定手段63は、子供U1に対する制御判定の結果と、大人U2に対する制御判定の結果とに基づき、空調対象空間R内の人に適した空気調和機1の動作を設定する。
次に、動作制御手段64は、設定手段63による設定に基づき、室内機2に対し「風向を左右角γu1、上下角θu1に設定せよ」という指示を出す。これにより、室内機2は、左右角γu1、上下角θu1に風を送るように、上下風向板28、第1の上下補助風向板31、第2の上下補助風向板33及び左右風向板36を調整する。これにより、子供U1の足元に風が送られる。また、動作制御手段64は、室内機2に対し「風向を左右角γu2、上下角θu2に設定せよ」という指示を出す。これにより、室内機2は、左右角γu2、上下角θu2に風を送るように、上下風向板28、第1の上下補助風向板31、第2の上下補助風向板33及び左右風向板36を調整する。これにより、大人U2の足元に風が送られる。なお、室内機2の風向が2方向に分けることができる場合、子供U1及び大人U2のいずれもの足元に風を送ることができる。また、動作制御手段64は、室内機2に対し顔の位置に風を送るように指示を出してもよい。
[空気調和機の動作]
次に、空気調和機1の運転モードについて、図2を参照して説明する。空気調和機1は、運転モードとして、例えば、冷房運転モード及び暖房運転モードを有している。冷房運転モードによる冷房運転時には、図2の実線矢印で示すように、圧縮機8、流路切替部9、室外熱交換器6、膨張部10、室内熱交換器4の順に冷媒が流れ、室内熱交換器4において室内空気が冷媒と熱交換されて冷却されるものである。暖房運転モードによる暖房運転時には、図2の破線矢印で示すように、圧縮機8、流路切替部9、室内熱交換器4、膨張部10、室外熱交換器6の順に冷媒が流れ、室内熱交換器4において室内空気が冷媒と熱交換されて加熱されるものである。
(冷房運転モード)
次に、空気調和機1の各運転モードの動作について説明する。先ず、冷房運転モードによる冷房運転について説明する。冷房運転において、圧縮機8に吸入された冷媒は、圧縮機8によって圧縮されて高温高圧のガス状態で吐出される。圧縮機8から吐出された高温高圧のガス状態の冷媒は、流路切替部9を通過して、室外熱交換器6に流入し、室外熱交換器6において、室外送風機7によって送風された室外空気と熱交換されて凝縮液化する。凝縮された液状態の冷媒は、膨張部10に流入し、膨張部10において膨張及び減圧されて気液二相状態となる。そして、気液二相状態の冷媒は、室内熱交換器4に流入し、室内熱交換器4において、室内空気と熱交換されて蒸発ガス化する。このとき、室内空気が冷やされ、冷房が実施される。蒸発したガス状態の冷媒は、流路切替部9を通過して、圧縮機8に吸入される。
(暖房運転モード)
次に、暖房運転モードによる暖房運転について説明する。暖房運転において、圧縮機8に吸入された冷媒は、圧縮機8によって圧縮されて高温高圧のガス状態で吐出される。圧縮機8から吐出された高温高圧のガス状態の冷媒は、流路切替部9を通過して、室内熱交換器4に流入し、室内熱交換器4において、室内送風機5によって送風された室内空気と熱交換されて凝縮液化する。このとき、室内空気が暖められ、暖房が実施される。凝縮された液状態の冷媒は、膨張部10に流入し、膨張部10において膨張及び減圧されて気液二相状態となる。そして、気液二相状態の冷媒は、室外熱交換器6に流入し、室外熱交換器6において、室外空気と熱交換されて蒸発ガス化する。蒸発したガス状態の冷媒は、流路切替部9を通過して、圧縮機8に吸入される。
[制御装置の動作]
次に、本実施の形態1に係る空気調和システム100における制御装置42の動作について説明する。図20は、本実施の形態1に係る空気調和システム100の動作の一例を示すフローチャートである。
図20に示すように、先ず、制御装置42は、実制御前に予め、人がいないときの画像である図8、図9及び図11に示す背景画像をカメラ41により取得する(ステップST1)。ここで、本実施の形態1において、図8は、上下風向板28が閉じた状態で、発光部51及び52が消灯した状態の空気調和機1における室内機2を含む画像である。図9は、上下風向板28が閉じた状態で、発光部51及び52が点灯した状態の室内機2を含む画像である。図11は、上下風向板28が全開とされた状態の室内機2を含む画像である。
次に、制御装置42の画像解析手段61は、図8に示す背景画像と図9に示す背景画像との差分画像(図10)を取得する(ステップST2)。そして、画像解析手段61は、図10に示す差分画像に基づき吹出口推定処理を行い、前述の式(1)〜式(3)を用いて室内機2の吹出口22の中心位置Oの座標(x,y,z)を求める(ステップST3)。
次に、制御装置42は、室内機2が起動されているか否かを判断する(ステップST4)。室内機2が起動されていないと判断した場合(ステップST4のNo)には、処理がステップST1に戻る。
一方、室内機2が起動されていると判断した場合(ステップST4のYes)、制御装置42は、人がいるときの画像である図12に示す画像をカメラ41により取得する(ステップST5)。ここで、図12は、室内機2の上下風向板28が全開とされた状態の室内機2を含む画像である。
次に、画像解析手段61は、図8又は図11に示す背景画像と図12に示す画像との差分画像(図13)を取得する(ステップST6)。そして、画像解析手段61は、図13に示す差分画像に基づき人推定処理を行う。まず、画像解析手段61は、差分画像と記憶手段62に記憶された顔モデルとを照合し、顔のパターンマッチングを行う(ステップST7)。次に、画像解析手段61は、差分画像と記憶手段62に記憶された身体モデルとを照合し、足元までの体のパターンマッチングを行う(ステップST8)。
次に、画像解析手段61は、顔および身体のパターンマッチングにより得られた結果に基づき、前述の式(4)〜式(13)を用いて人の足元の位置の座標(x,y,z)を求める(ステップST9)。その後、画像解析手段61は、足元の位置の座標を、室内機2から見た場合の位置座標に変換する(ステップST10)。変換された位置座標は、記憶手段62に記憶されたテーブルに記述される。
そして、制御装置42の設定手段63は、記憶手段62のテーブルに基づき、空気調和機1の動作を設定し、制御装置42の動作制御手段64は、空気調和機1に対してこの設定に基づく動作を行うように指示を出す。これにより、室内機2の風向が調整され、足元の位置に風が送られる(ステップST11)。
以下、処理がステップST4に戻り、ステップST4〜ステップST11の処理が繰り返される。
本実施の形態1によれば、制御装置42は、人の属性と空気調和機1の動作とが対応づけされたテーブルを記憶する記憶手段62を有している。このため、空気調和機1において、在室する人の属性に適合した動作が行われる。従って、空気調和システム100において、コストをかけずに、利用者に対し適切な空調動作が行われる。
従来、店内に設置されたカメラ41、データ処理装置及び空調設備がネットワークを介して接続されたシステムが知られている。しかし、従来のシステムは、年代及び性別によってどのように風向が制御されるか考慮されていない。また、従来のシステムは、画像に基づいて人の位置を求めていない。これでは、利用者に適合する風が送られない。また、従来、在室者の数に基づいて空調機の能力を調整する技術が知られているが、人の属性については配慮されていない。更に、従来、予測平均申告(PMV)と活動量とから快適指数値を判定する技術が知られているが、人の属性については配慮されていない。これに対し、本実施の形態1は、制御装置42が、人の属性と空気調和機1の動作とが対応づけされたテーブルを記憶する記憶手段62を有している。このため、空気調和機1において、在室する人の属性に適合した動作が行われる。
また、人の顔の認識は、予め準備された複数の顔モデルと照合して、一致率を判定するパターンマッチングが一般的に用いられる。顔モデルは、人の年代、性別、方向によって多岐にわたるため、極めて多くのモデルが存在する。パターンマッチングは、画像内の全ての画素において全ての顔モデルと照合することによって行われる。また、画像内の顔の大きさは、距離によって異なるため、顔モデルの拡大又は縮小が必要である。例えば、1000個の顔モデル、1000画素×1000画素の画像、10回の拡大縮小によって、パターンマッチングが行われるとすると、10億回繰り返す必要がある。仮に、室内機2の室内制御部50でパターンマッチングが行われるとすると、極めて高価な制御回路が必要であり、室内機2の製造コストが上昇する。
これに対し、本実施の形態1では、空気調和機1とネットワークで接続された制御装置42が、パターンマッチングを実施する。そして、空気調和機1は、制御装置42の処理結果に基づいて、風向を変更して送風するだけで済む。このため、空気調和機1の制御処理が簡易となる。従って、空気調和機1及びカメラ41には、高価な制御回路が不要となるため、コストを削減することができる。
更に、制御装置42は、人の属性として、身長に基づいて、性別及び年代を認識する。例えば、制御装置42は、大人の男性、大人の女性、子供を認識する。なお、顔モデルに大人の男性等のタグが付されている場合、制御装置42は、それのみをもって大人の男性と認識することができる。また、性別によって胸パターンが異なるため、性別を区別することもできる。これにより、人の属性における風の吹き分けが実現される。図7に示すテーブルと、現在の室内温度等の各種パラメータとに基づいて、人の暑さ寒さが個別に判定される。これにより、人毎に、最適な風を送ることができる。従って、利用者の快適性が向上する。
更にまた、本実施の形態1では、室内機2における吹出口22の両端等の周囲に発光部51及び52を設け、発光部51及び52の位置に応じて撮影された背景画像に基づき、吹出口22の位置を推定する。これにより、吹出口22の位置を正確に推定することができ、在室する人に対して適切に風を送ることができる。
(第1変形例)
第1変形例は、室内機2の形状が、図3に示す室内機2と異なるものである。図21〜図26は、本実施の形態1の第1変形例による室内機2における外観の他の例を示す斜視図である。
図21に示す例は、室内機2の前面パネル23と下面パネル26との間に、前面側から背面側に向かうにしたがって下方に傾斜する傾斜面30が形成されているものである。この室内機2では、傾斜面30の下面側および下面パネル26の前面側の双方に吹出口22が形成され、これらの吹出口22に対応する上下風向板28が設けられている。また、発光部51及び52は、これらの吹出口22を1つの吹出口として、両端に設けられている。サーモセンサ44は、傾斜面30に設けられている。また、図22に示す例は、前面パネル23に吹出口22が形成されているものである。この室内機2では、サーモセンサ44が前面パネル23に設けられている。
このように、図21及び図22に示す例では、室内機2の形状、吹出口22の形成位置、上下風向板28の数等が図3に示す室内機2と異なっている。しかしながら、この場合であっても、吹出口22の両端に発光部51及び52が設けられることにより、図3に示す室内機2と同様に、吹出口22の位置を推定することができる。これにより、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
図23に示す例は、図21に示す室内機2の吹出口22の周囲に4つの発光部51〜54を設けたものである。この例では、図21に示す室内機2の吹出口22の奥行き方向(矢印Y方向)に対して、さらに発光部53及び54を設けている。この図23の例では、4つの発光部51〜54を直線で結ぶことによって形成される四角形の重心を吹出口22の中心であるものとして、吹出口22の位置を推定することができる。このように、吹出口22の周囲に設けられる発光部の数を増やすことにより、図3に示す例と比較して、吹出口22の位置をより高精度に推定することができる。これにより、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
図24に示す例は、図21に示す室内機2の吹出口22に設けられた上下風向板28が幅方向(矢印X方向)において左右に分割され、吹出口22に上下風向板28L及び28Rが設けられているものである。そして、この例では、図21と同様に、吹出口22の両端に発光部51及び52が設けられている。
また、この例では、各上下風向板28L及び28Rに対応する幅方向(矢印X方向)の中心における、吹出口22の奥行き方向(矢印Y方向)の両端に、発光部53〜56が設けられている。具体的には、上下風向板28Lに対応する幅方向(矢印X方向)の中心における、吹出口22の奥行き方向(矢印Y方向)の両端に、発光部53及び54が設けられている。また、上下風向板28Rに対応する幅方向(矢印X方向)の中心における、吹出口22の奥行き方向(矢印Y方向)の両端に、発光部55及び56が設けられている。
この図24の例では、2つの上下風向板28L及び28Rのそれぞれに対応する吹出口22の位置を独立して推定することができる。これにより、実施の形態1と同様の効果を奏することができるとともに、推定された人に対する風当ての精度をより向上させることができる。
図25に示す例は、吹出口22の幅方向(矢印X方向)の両端のうち一方の両端に設けられた発光部が、複数に分割されて設けられているものである。この例では、発光部51が2つの発光部51a及び51bに分割された場合を示す。例えば、構造上、デザイン上等の理由から、発光部を吹出口22の幅方向(矢印X方向)の端部中心に設けることができない場合には、図25に示すように、発光部を分割して設けてもよい。
この図25に示す例では、2つに分割された発光部51a及び51bの中点を求め、求めた中点と発光部52とに基づいて吹出口22の位置を推定することができる。これにより、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。
図26に示す例は、意匠性の観点から、発光部51を筐体20に設けられた表示57の一部としたものである。この例では、筐体20に設けられたバックライトによって表示される表示57である運転中を示す表示「Operating」の「O(アルファベットのオー)」を発光部51で示すものである。
このように、1ワード中の一つの文字を、発光部を用いて表現してもよい。また、これに限られず、例えば、一つの文字の一部を、発光部を用いて表現してもよい。さらに、文字だけでなく、例えば運転モードを示すアイコン、掃除の表示を示すアイコン等の「アイコン」を発光部に置き換えてもよい。
(第2変形例)
第2変形例は、カメラ41が自動的に人に焦点を合わせるオートフォーカス機能を有しており、画像解析手段61が、カメラ41における焦点距離から画像に写っている人までの距離を測定する機能を有するものである。画像解析手段61は、図13に示す画像に基づいて顔の位置αh1=−10°、βh1=−10°を算出する。そして、制御装置42は、カメラ41に対し「αh1=−10°、βh1=−10°の位置に焦点を合わせ、距離を測定せよ」という指示を出す。カメラ41は、絞りを最大で開放し、顔の位置αh1=−10°、βh1=−10°に焦点が合うようにレンズを調整する。そして、焦点が合った距離、例えば1mを取得する。その後、カメラ41は、制御装置42に対し「距離が1m」という情報を送信する。これにより、足元の位置までの認識が、遮蔽物等によって妨げられても、カメラ41から人までの距離を測定することができる。
カメラ41は、焦点が合っていない場合、像がぼける。これは、カメラ41の絞りが開放されているときに、顕著である。利用者は、広範囲の距離にわたって焦点を合わせようとすると、絞りをかなり狭くする必要がある。即ち、絞りを開放すれば、所定の範囲の距離だけに焦点が合う。第2変形例では、これを利用して距離を測定している。このように、空気調和システム100は、カメラ41から顔までの距離が直接取得されるものであってもよい。
なお、細かい座標にまで焦点を合わせることができない場合、離散的に焦点を合わせて、制御装置42が適宜位置を計算してもよい。例えば制御装置42は、カメラ41に対し「0.5mの位置に焦点を合わせ、距離を測定せよ」、「1mの位置に焦点を合わせ、距離を測定せよ」、「1.5mの位置に焦点を合わせ、距離を測定せよ」という指示を出し、複数の画像に基づいて、位置を計算してもよい。この場合、認識手段があれば掃除機などの物の位置や部屋の大きさなども測定することが出来る。
更に、空気調和システム100は、カメラ41の近傍に、距離を測定する測距儀を備えてもよい。この場合も、拡大率に基づいて距離を測定する実施の形態1と同様の効果を奏する。また、測距儀は、カメラ41及び画像解析手段61であってもよい。
(第3変形例)
図27は、本実施の形態1の第3変形例におけるサーモセンサ44によって撮影された温度分布画像を示す概略図である。第3変形例は、サーモセンサ44を用いて、画像に写っている人型が人であることを認識するものである。サーモセンサ44は、空調対象空間Rの温度分布を撮影し、温度分布画像を取得するものである。温度分布画像は、即ち熱画像である。
サーモセンサ44は、前述の如く、室内機2の吹出口22の隣の下面に設けられており、センサ本体が室内機2の下面から突出して、前方を向く。即ち、吹出口22から空調対象空間Rを見た方向と、サーモセンサ44から空調対象空間Rを見た方向とは、若干の誤差があるものの概ね一致する。
顔の認識が終了した後、画像解析手段61は、室内機2から見た場合の人の位置を算出する。そして、制御装置42は、室内機2のサーモセンサ44に対し「温度分布画像を送れ」という指示を出す。サーモセンサ44は、温度分布を撮影する。これにより、図27に示すように、温度が高い部分が強調表示された温度分布画像が取得される。
なお、サーモセンサ44は、予め温度分布を撮影しておいてもよい。冬期において、人の温度は着衣の温度よりも高い。よって、肌が露出している部分(図27の塗りつぶし部)の温度が高い。なお、図27に示す温度分布画像の上部の斜線部2vは、室内機2が発する熱によるものである。
画像解析手段61は、温度分布画像において、顔であると推測される位置の室内機2からの左右角γ及び上下角θの温度を取得する。概して、顔の付近は、36℃程度となる。取得した温度が36℃付近である場合、画像解析手段61は、顔が人の顔であると認識する。これにより、周辺温度に依存する等身大ポスター、テレビ又はPCモニタに写る人、人の顔をしたロボット等が、人の顔であると誤認されることを抑制することができる。
なお、温度分布画像を撮影する機能を有するカメラ41を使用してもよいが、温度分布画像を撮影する機能を有するカメラ41は高価であるため、室内機2のサーモセンサ44を利用することが好ましい。
実施の形態2.
図28は、本実施の形態2における空調対象空間Rを示す上面図である。本実施の形態2は、カメラ41が2台設けられている点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図28に示すように、2台のカメラ41は、空調対象空間Rをそれぞれ異なる角度から撮影するものである。例えば、一方のカメラ41は、室内機2が設けられた壁Kの隣の壁に設けられており、他方のカメラ41は、室内機2が設けられた壁Kと対向する壁に設けられている。これにより、一方のカメラ41において、人が背を向けて顔が認識されないとしても、他方のカメラ41において、顔が認識される。従って、人の認識率が向上する。なお、カメラ41の台数は、2台に限らず、3台以上でもよく、複数設けられていればよい。
(変形例)
図29は、本実施の形態2の変形例における空調対象空間Rを示す上面図である。図29に示すように、変形例において、一方のカメラ41は、室内機2が設けられた壁Kの一方の隣の壁に設けられており、他方のカメラ41は、室内機2が設けられた壁Kの他方の隣の壁に設けられている。この場合も、一方のカメラ41において、人が背を向けて顔が認識されないとしても、他方のカメラ41において、顔が認識される。従って、人の認識率が向上する。
1 空気調和機、2 室内機、2v 斜線部、3 室外機、4 室内熱交換器、5 室内送風機、6 室外熱交換器、7 室外送風機、8 圧縮機、9 流路切替部、10 膨張部、11 ガス側連絡配管、12 液側連絡配管、13 冷媒回路、20 筐体、21 吸込口、22 吹出口、23 前面パネル、24 側面パネル、25 背面パネル、26 下面パネル、27 天面パネル、28 上下風向板、29 上下風向板支持部材、30 傾斜面、31 第1の上下補助風向板、32 第1の上下補助風向板軸、33 第2の上下補助風向板、34 第2の上下補助風向板支持部材、35 第2の上下補助風向板軸、36 左右風向板、37 フィルタ、38 ドレンパン、39 ケーシング下壁、40 ケーシング上壁、41 カメラ、42 制御装置、43 ルータ、44 サーモセンサ、50 室内制御部、51、51a、51b、52、53、54、55、56 発光部、57 表示、61 画像解析手段、62 記憶手段、63 設定手段、64 動作制御手段、100 空気調和システム。

Claims (14)

  1. 空調対象空間に空気を吹き出す吹出口が設けられた室内機を有し、前記空調対象空間の空気を調整する空気調和機と、
    前記室内機を撮影するカメラと、
    前記空気調和機及び前記カメラにネットワークを介して接続され、前記空気調和機及び前記カメラの動作を制御する制御装置と
    を備え、
    前記室内機は、
    前記吹出口の周囲に、前記制御装置によって発光状態が制御される発光部を有し、
    前記制御装置は、
    前記空調対象空間に在室する人の位置を示す情報を含むテーブルを記憶する記憶手段と、
    前記カメラによって撮影された画像に写っている前記発光部の位置に基づき、前記室内機の前記吹出口の位置を解析するとともに、前記カメラによって撮影された画像に写っている人の位置に基づき、前記空調対象空間に在室する人の位置を解析する画像解析手段と、
    前記画像解析手段によって解析された前記吹出口の位置と、前記人の位置と、前記記憶手段に記憶された前記テーブルとに基づいて、前記空気調和機の動作を設定する設定手段と、
    前記空気調和機を、前記設定手段によって設定された動作で動作させる動作制御手段と
    を有する
    空気調和システム。
  2. 前記発光部は、複数設けられている
    請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記吹出口は、
    前記室内機の左右方向に延びるように形成され、
    前記発光部は、
    前記吹出口における前記左右方向の両端に設けられている
    請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記発光部は、
    さらに、前記吹出口における上下方向の両端に設けられている
    請求項3に記載の空気調和システム。
  5. 前記カメラは、
    前記室内機の前記発光部が点灯した状態の第1の画像と、前記発光部が消灯した状態の第2の画像とを撮影し、
    前記画像解析手段は、
    前記第1の画像と前記第2の画像との差分画像に基づき、前記室内機の前記吹出口の位置を解析する
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  6. 前記カメラは、
    前記室内機が停止している状態の第3の画像と、前記室内機が運転している状態の第4の画像とを撮影し、
    前記画像解析手段は、
    前記第3の画像と前記第4の画像との差分画像に基づき、在室している前記人の位置を解析する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  7. 前記画像解析手段は、
    前記カメラによって撮影された画像に基づき、前記空調対象空間に在室する人の属性を解析し、
    前記記憶手段は、
    解析された前記人の属性と、前記人の位置と、前記空気調和機の動作とを対応付けて前記テーブルに記憶し、
    前記設定手段は、
    前記画像解析手段によって解析された前記吹出口の位置と、前記人の属性及び位置と、前記記憶手段に記憶された前記テーブルとに基づいて、前記空気調和機の動作を設定する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  8. 前記空調対象空間に在室する人の属性は、性別であり、
    前記テーブルは、
    前記空調対象空間に在室する人が男性である場合の方が女性である場合よりも、前記空気調和機の風を当てる割合が大きいことを示す情報が含まれる
    請求項7に記載の空気調和システム。
  9. 前記空調対象空間に在室する人の属性は、年代であり、
    前記テーブルは、
    前記空調対象空間に在室する人が子供である場合の方が大人である場合よりも、前記空気調和機の風を当てる割合が大きいことを示す情報が含まれる
    請求項7又は8に記載の空気調和システム。
  10. 前記室内機は、
    前記空調対象空間の温度分布を撮影するサーモセンサを更に備え、
    前記画像解析手段は、
    前記サーモセンサによって撮影された温度分布画像に基づいて、前記画像に写っている人型が人であることを認識する機能を有する
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  11. 前記制御装置にネットワークを介して接続され、距離を測定する測距儀を更に備え、
    前記画像解析手段は、
    前記測距儀を用いて、前記カメラから前記画像に写っている人又は物までの距離を測定する機能を有する
    請求項1〜10のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  12. 前記測距儀は、前記カメラ及び前記画像解析手段を含み、
    前記画像解析手段は、比較画像を拡大又は縮小する機能を有しており、
    前記画像解析手段は、
    前記カメラの拡大率に基づいて、前記カメラから前記画像に写っている人までの距離を測定する機能を有する
    請求項11に記載の空気調和システム。
  13. 前記カメラは、
    自動的に人又は物に焦点を合わせる機能を有しており、
    前記画像解析手段は、
    前記カメラにおける焦点距離から前記画像に写っている人又は物までの距離を測定する機能を有する
    請求項1〜12のいずれか一項に記載の空気調和システム。
  14. 前記カメラは、複数設けられており、
    複数の前記カメラは、
    前記空調対象空間をそれぞれ異なる角度から撮影するものである
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の空気調和システム。
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