JP6576261B2 - パッケージウェーハのアライメント方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面側を樹脂で封止したパッケージウェーハの向きを調整するアライメント方法に関する。
IC、LSI等のデバイスが表面側に形成されたウェーハは、例えば、レーザー加工装置や切削装置等を用いて複数のチップへと分割される。これらの装置でウェーハを分割する際には、通常、デバイス内の特徴的なキーパターンを基準に、ウェーハの向き等を調整するアライメントが実施される。
近年では、ウェーハ等の表面側を樹脂で封止したパッケージウェーハを分割する機会も増えている。このパッケージウェーハでは、デバイスの多くが樹脂等で覆われており、露出しているキーパターンの数は少ない。そのため、従来のアライメント方法では、使用するキーパターンの選定等に長い時間を要してしまうことがあった。
この問題に対し、樹脂の上面に露出した半田ボール等の電極をターゲットパターンとして用いるアライメント方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このアライメント方法によれば、露出しているキーパターンの数が少ないパッケージウェーハ等でも、短時間にアライメントできる。
特開2013−171990号公報
しかしながら、パッケージウェーハの上面に配置される電極の形状、大きさ等には個体差があるので、上述したアライメント方法では、必ずしもパッケージウェーハの向きを精度良く調整できない。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、パッケージウェーハの向きを精度良く調整できるパッケージウェーハのアライメント方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、格子状の分割予定ラインによって区画された表面側の領域にキーパターンを有するデバイスが形成され、外周に沿う環状の領域を除いた表面側の領域が樹脂で封止されたパッケージウェーハのアライメント方法であって、パッケージウェーハを保持する回転可能な保持テーブルと、該保持テーブルで保持したパッケージウェーハを該分割予定ラインに沿って加工する加工ユニットと、該保持テーブルで保持したパッケージウェーハを撮像し、加工すべき領域を検出する撮像ユニットと、各構成要素を制御する制御ユニットと、を備える加工装置を用い、該保持テーブルで保持したパッケージウェーハの該環状の領域を撮像し、一端から他端までの全体が露出した分割予定ライン、又は該露出した分割予定ラインに対応する複数の露出したキーパターンに基づいて、該分割予定ラインの向きを割り出す向き割り出しステップと、該向き割り出しステップの後に、該保持テーブルを回転させ、該加工ユニットによる加工の方向と該分割予定ラインとを平行にする向き調整ステップと、を備えるパッケージウェーハのアライメント方法が提供される。
本発明の一態様において、該パッケージウェーハは、結晶方位を示す切り欠き部を有し、該切り欠き部を所定の範囲に位置付けた状態で該保持テーブルに保持されることが好ましい。
本発明の一態様に係るパッケージウェーハのアライメント方法では、一端から他端までの全体が露出した分割予定ライン、又は露出した分割予定ラインに対応する複数の露出したキーパターンに基づいて、分割予定ラインの向きを割り出し、保持テーブルを回転させるので、パッケージウェーハの向きを精度良く調整できる。
本実施形態に係るパッケージウェーハのアライメント方法が実施されるレーザー加工装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 図2(A)は、パッケージウェーハの構成例を模式的に示す斜視図であり、図2(B)は、パッケージウェーハを環状のフレームに支持させる様子を模式的に示す斜視図である。 向き割り出しステップを説明するための平面図である。 向き調整ステップを説明するための平面図である。 切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。本実施形態に係るパッケージウェーハのアライメント方法は、向き割り出しステップ(図3参照)、及び向き調整ステップ(図4参照)を含む。
向き割り出しステップでは、保持テーブル(保持手段)に保持されたパッケージウェーハの外周に沿う環状の領域を撮像し、全体が露出した分割予定ライン(ストリート)、又はこの分割予定ラインに対応する複数の露出したキーパターンに基づいて、分割予定ラインの向きを割り出す。
向き調整ステップでは、向き割り出しステップで割り出された分割予定ラインの向きに応じて保持テーブルを回転させ、分割予定ラインの向きを加工ユニット(加工手段)による加工の方向(加工送り方向)に対して平行に調整する。以下、本実施形態に係るパッケージウェーハのアライメント方法について詳述する。
まず、本実施形態に係るパッケージウェーハのアライメント方法が実施される加工装置について説明する。図1は、レーザー加工装置の構成例を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、レーザー加工装置(加工装置)2は、各構造を支持する基台4を備えている。基台4の端部には、Z軸方向(鉛直方向、高さ方向)に延在する支持構造6が設けられている。
支持構造6から離れた基台4の角部には、上方に突き出た突出部4aが設けられている。突出部4aの内部には空間が形成されており、この空間には、昇降可能なカセットエレベータ8が設置されている。カセットエレベータ8の上面には、複数のパッケージウェーハ11を収容可能なカセット10が載せられる。
図2(A)は、パッケージウェーハ11の構成例を模式的に示す斜視図であり、図2(B)は、パッケージウェーハ11を環状のフレームに支持させる様子を模式的に示す斜視図である。
図2(A)及び図2(B)に示すように、パッケージウェーハ11は、シリコン(Si)、ガリウムヒ素(GaAs)、タンタル酸リチウム(LiTaO)、ニオブ酸リチウム(LiNbO)、炭化ケイ素(SiC)、サファイア(Al)等の材料でなる円盤状のウェーハ13を含んでいる。
ウェーハ13の表面13aは、互いに交差する(格子状の)分割予定ライン(ストリート)15で複数の領域に区画されており、各領域には、IC、SAWフィルタ、LED等のデバイス17が形成されている。また、各デバイス17には、特徴的な形状のキーパターン(ターゲットパターン)19が含まれている。すなわち、ウェーハ13の表面13aには、複数のキーパターン19が配列されている。
分割予定ライン15は、第1方向に伸びる複数の第1分割予定ライン15aと、第1方向に垂直な第2方向に伸びる複数の第2分割予定ライン15bとを含む。隣接する2本の第1分割予定ライン15aの間隔、及び隣接する2本の第2分割予定ライン15bの間隔は、それぞれ概ね一定である。
ウェーハ13の外周に沿う環状の領域(外周部)を除いた領域(中央部)の表面13a側は、樹脂21で封止されており、この領域(中央部)には、分割予定ライン15、デバイス17、及びキーパターン19が露出していない。これに対して、外周に沿う環状の領域(外周部)の表面13a側は樹脂21で覆われておらず、分割予定ライン15、デバイス17、及びキーパターン19の一部が露出している。
なお、樹脂21上面の各デバイス17に対応する位置には、半田等の材料で形成された複数の電極23が配置されている。また、ウェーハ13の外周縁には、結晶方位等を示すためのノッチ(切り欠き部)13cが設けられている。ただし、このノッチ13cは、ウェーハ13の材質に応じて省略等されることがある。
図2(B)に示すように、パッケージウェーハ11の下面側(ウェーハ13の裏面13b側)には、パッケージウェーハ11(ウェーハ13)より径の大きいダイシングテープ(粘着テープ)31が貼り付けられる。また、ダイシングテープ31の外周部には、環状のフレーム33が固定される。これにより、パッケージウェーハ11は、ダイシングテープ31を介して環状のフレーム33に支持される。
レーザー加工装置2において、突出部4aに近接する位置には、上述したパッケージウェーハ11を仮置きするための仮置き機構12が設けられている。仮置き機構12は、例えば、Y軸方向(割り出し送り方向)に平行な状態を維持しながら接近、離隔される一対のガイドレール12a,12bを含む。
各ガイドレール12a,12bは、パッケージウェーハ11(フレーム33)を支持する支持面と、支持面に概ね垂直な側面とを備え、搬送機構(搬送手段)14によってカセット10から引き出されたパッケージウェーハ11(フレーム33)をX軸方向(加工送り方向)において挟み込んで所定の位置に合わせる。なお、搬送機構14の突出部4a側には、フレーム33を把持するための把持機構14aが設けられている。
基台4の中央には、移動機構(加工送り機構、割り出し送り機構、移動手段)16が設けられている。移動機構16は、基台4の上面に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール18を備えている。Y軸ガイドレール18には、Y軸移動テーブル20がスライド可能に取り付けられている。
Y軸移動テーブル20の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール18に平行なY軸ボールネジ22が螺合されている。Y軸ボールネジ22の一端部には、Y軸パルスモータ24が連結されている。Y軸パルスモータ24でY軸ボールネジ22を回転させれば、Y軸移動テーブル20は、Y軸ガイドレール18に沿ってY軸方向に移動する。
Y軸移動テーブル20の表面(上面)には、X軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール26が設けられている。X軸ガイドレール26には、X軸移動テーブル28がスライド可能に取り付けられている。
X軸移動テーブル28の裏面側(下面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレール26に平行なX軸ボールネジ30が螺合されている。X軸ボールネジ30の一端部には、X軸パルスモータ(不図示)が連結されている。X軸パルスモータでX軸ボールネジ30を回転させれば、X軸移動テーブル28は、X軸ガイドレール26に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動テーブル28の表面側(上面側)には、テーブルベース32が設けられている。テーブルベース32の上部には、パッケージウェーハ11を吸引、保持する保持テーブル(チャックテーブル、保持手段)34が配置されている。保持テーブル34の周囲には、パッケージウェーハ11を支持する環状のフレーム33を四方から固定する4個のクランプ36が設けられている。
保持テーブル34は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向、高さ方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。上述した移動機構16でX軸移動テーブル28をX軸方向に移動させれば、保持テーブル34はX軸方向に加工送りされる。また、移動機構16でY軸移動テーブル20をY軸方向に移動させれば、保持テーブル34はY軸方向に割り出し送りされる。
保持テーブル34の上面は、パッケージウェーハ11を保持する保持面34aとなっている。この保持面34aは、X軸方向及びY軸方向に対して概ね平行に形成されており、保持テーブル34やテーブルベース32の内部に形成された流路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
支持構造6には、基台4の中央側に向けて突出する支持アーム6aが設けられており、この支持アーム6aの先端部には、下方に向けてレーザー光線を照射するレーザー光線照射ユニット(加工ユニット、加工手段)38が配置されている。また、レーザー光線照射ユニット38に隣接する位置には、パッケージウェーハ11の上面側(表面13a側)を撮像するカメラ(撮像ユニット、撮像手段)40が設置されている。
レーザー光線照射ユニット38は、パッケージウェーハ11(ウェーハ13)に対して吸収性又は透過性を示す波長のレーザー光線をパルス発振するレーザー発振器(不図示)を備えている。例えば、シリコン等の半導体材料でなるウェーハ13を含むパッケージウェーハ11をアブレーション加工したい場合には、波長が355nmのレーザー光線をパルス発振するNd:YAG等のレーザー媒質を備えるレーザー発振器等を用いることができる。
また、レーザー光線照射ユニット38は、レーザー発振器からパルス発振されたレーザー光線(パルスレーザー光線)を集光する集光器(不図示)を備えており、保持テーブル34に保持されたパッケージウェーハ11に対してこのレーザー光線を照射、集光する。レーザー光線照射ユニット38でレーザー光線を照射しながら、保持テーブル34をX軸方向に加工送りさせることで、パッケージウェーハ11をX軸方向に沿ってレーザー加工(アブレーション加工)できる。
なお、このレーザー加工装置2を用いて実施されるレーザー加工の種類に制限はない。レーザー加工装置2は、上述したアブレーション加工の他、例えば、透過性を示す波長のレーザー光線を集光させてパッケージウェーハ11(ウェーハ13)の内部を改質する改質加工等にも使用できる。
加工後のパッケージウェーハ11は、例えば、搬送機構14によって保持テーブル34から洗浄ユニット42へと搬送される。洗浄ユニット42は、筒状の洗浄空間内でパッケージウェーハ11を吸引、保持するスピンナテーブル44を備えている。スピンナテーブル44の下部には、スピンナテーブル44を所定の速さで回転させる回転駆動源(不図示)が連結されている。
スピンナテーブル44の上方には、パッケージウェーハ11に向けて洗浄用の流体(代表的には、水とエアーとを混合した二流体)を噴射する噴射ノズル46が配置されている。パッケージウェーハ11を保持したスピンナテーブル44を回転させて、噴射ノズル46から洗浄用の流体を噴射することで、パッケージウェーハ11を洗浄できる。洗浄ユニット42で洗浄されたパッケージウェーハ11は、例えば、搬送機構14で仮置き機構12に載せられ、カセット10に収容される。
搬送機構14、移動機構16、保持テーブル34、レーザー光線照射ユニット38、カメラ40、洗浄ユニット42等の構成要素は、それぞれ、制御ユニット(制御手段)48に接続されている。この制御ユニット48は、パッケージウェーハ11の加工に必要な一連の工程に合わせて、上述した各構成要素を制御する。
次に、上述したレーザー加工装置2で実施されるパッケージウェーハのアライメント方法について説明する。なお、本実施形態に係るパッケージウェーハのアライメント方法を実施する前には、あらかじめパッケージウェーハ11を保持テーブル34に吸引、保持させておく。
具体的には、パッケージウェーハ11を搬送機構14で搬送し、樹脂21側(表面13a側)が上方に露出するように保持テーブル34に載せてから、保持面34aに吸引源の負圧を作用させる。この時、搬送機構14は、ノッチ13cが所定の範囲(許容誤差範囲)内に位置付けられるようにパッケージウェーハ11を保持テーブル34に載せる。
パッケージウェーハ11を保持テーブル34で吸引、保持した後には、分割予定ライン15の向きを割り出すための向き割り出しステップを実施する。図3は、向き割り出しステップを説明するための平面図である。なお、図3では、パッケージウェーハ11等の構成要素の一部が省略されている。以下では、第1分割予定ライン15aの向きをX軸方向(加工送り方向)に対して平行に調整する場合について説明する。
向き割り出しステップでは、まず、保持テーブル34に保持されたパッケージウェーハ11の上面側(表面13a側)をカメラ40で撮像する。具体的には、カメラ40をパッケージウェーハ11の外周に沿って相対的に移動させながら、パッケージウェーハ11の樹脂21で覆われていない領域(外周に沿う環状の領域)の一部又は全部を撮像する。
本実施形態では、例えば、一端から他端までの全体が露出している第1分割予定ライン15a−1、又はこの第1分割予定ライン15a−1に対応する複数の露出したキーパターン(ターゲットパターン)19a,19b,19c,19dをカメラ40で撮像できるように、保持テーブル34を移動、回転させる。もちろん、全体が露出している他の第1分割予定ライン15aやこれに対応するキーパターン19等を撮像するようにしても良い。
次に、撮像によって形成されたパッケージウェーハ11の画像(撮像画像)中から、第1分割予定ライン15a−1、又はキーパターン19a,19b,19c,19dを見つけ出す(検出する)。第1分割予定ライン15a−1、又はキーパターン19a,19b,19c,19dの検出は、例えば、制御ユニット48内の処理部で行われる。
本実施形態では、ノッチ13cが所定の範囲内に位置付けられるように、パッケージウェーハ11を保持テーブル34に保持させている。よって、検出対象となる第1分割予定ライン15a−1の位置及び向き、又はキーパターン19a,19b,19c,19dの位置及び向きは、予定される位置及び向きから大きくずれることがない。
そのため、第1分割予定ライン15a−1、又はキーパターン19a,19b,19c,19dを制御ユニット48の処理部で適切に検出できる。第1分割予定ライン15a−1、又はキーパターン19a,19b,19c,19dの検出は、例えば、登録されている分割予定ライン15、又はキーパターン19の形状に対して相関が高い形状を見つけ出すパターンマッチング等の方法で行われる。
第1分割予定ライン15a−1、又はキーパターン19a,19b,19c,19dが検出されると、制御ユニット48の処理部は、これらの配置、向き等の情報に基づいて、第1分割予定ライン15aの向きを割り出す(特定する)。
例えば、第1分割予定ライン15a−1の幅方向の中心を結ぶ仮想線や、キーパターン19a,19b,19c,19dを結ぶ仮想線等を形成することで、図3に示すように、第1分割予定ライン15aの向きを特定できる。なお、本実施形態では、第1分割予定ライン15a(仮想線)とX軸方向(加工送り方向)とのなす角度がθになっている。
向き割り出しステップの後には、第1分割予定ライン15aの向きをX軸方向(加工送り方向)に対して平行に調整する向き調整ステップを実施する。図4は、向き調整ステップを説明するための平面図である。なお、この図4でも、パッケージウェーハ11等の構成要素の一部が省略されている。
上述のように、本実施形態では、第1分割予定ライン15aとX軸方向とのなす角度がθになっている。よって、制御ユニット48は、第1分割予定ライン15aとX軸方向とのなす角度が0になるように、保持テーブル34を−θの角度で回転させる。これにより、第1分割予定ライン15aの向きをX軸方向に対して平行に調整できる。
このように、本実施形態に係るパッケージウェーハのアライメント方法では、一端から他端までの全体が露出した分割予定ライン15、又は露出した分割予定ライン15に対応する複数の露出したキーパターン19に基づいて、分割予定ライン15の向きを割り出し、保持テーブル34を回転させるので、パッケージウェーハ11の向きを精度良く調整できる。
なお、本発明は上記実施形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施形態では、第1方向に伸びる第1分割予定ライン15aをX軸方向(加工送り方向)に対して平行に調整しているが、この第1分割予定ライン15aをY軸方向(割り出し送り方向)に対して平行に調整することもできる。もちろん、第2方向に伸びる第2分割予定ライン15bをX軸方向に対して平行に調整しても良いし、この第2分割予定ライン15bをY軸方向に対して平行に調整しても良い。
また、上記実施形態では、レーザー加工装置2を例に挙げて説明したが、本発明の一態様に係るパッケージウェーハのアライメント方法は、切削装置等の他の加工装置でも実施できる。図5は、切削装置の構成例を模式的に示す斜視図である。
図5に示すように、切削装置(加工装置)102は、各構造を支持する基台104を備えている。基台104の角部には、開口104aが形成されており、この開口104a内には、昇降可能なカセットエレベータ106が設置されている。カセットエレベータ106の上面には、複数のパッケージウェーハ11を収容可能なカセット108が載せられる。なお、図5では、説明の便宜上、カセット108の輪郭のみを示している。
カセットエレベータ106に隣接する位置には、X軸方向(加工送り方向)に長い矩形状の開口104bが形成されている。この開口104b内には、移動テーブル110、移動テーブル110をX軸方向に移動させるテーブル移動機構(加工送り機構、移動手段)(不図示)、及びテーブル移動機構を覆う防塵防滴カバー112が設けられている。
移動テーブル110上には、パッケージウェーハ11を吸引、保持する保持テーブル(チャックテーブル、保持手段)114が設置されている。保持テーブル114の周囲には、パッケージウェーハ11を支持する環状のフレーム33を四方から固定する4個のクランプ116が設けられている。
保持テーブル114は、モータ等の回転駆動源(不図示)に連結されており、Z軸方向(鉛直方向、高さ方向)に概ね平行な回転軸の周りに回転する。上述したテーブル移動機構で移動テーブル110をX軸方向に移動させれば、保持テーブル114はX軸方向に加工送りされる。
保持テーブル114の上面は、パッケージウェーハ11を保持する保持面114aとなっている。この保持面114aは、X軸方向及びY軸方向(割り出し送り方向)に対して概ね平行に形成されており、保持テーブル114の内部に形成された流路(不図示)等を通じて吸引源(不図示)に接続されている。
開口104bの上方には、パッケージウェーハ11を仮置きするための仮置き機構118が設けられている。仮置き機構118は、例えば、Y軸方向(割り出し送り方向)に平行な状態を維持しながら接近、離隔される一対のガイドレール118a,118bを含む。
各ガイドレール118a,118bは、パッケージウェーハ11(フレーム33)を支持する支持面と、支持面に概ね垂直な側面とを備え、カセット118から引き出されたパッケージウェーハ11(フレーム33)をX軸方向(加工送り方向)において挟み込んで所定の位置に合わせる。
基台4の上方には、門型の第1支持構造120が開口104bを跨ぐように配置されている。第1支持構造120の表面(仮置き機構118側の面)には、Y軸方向に伸びる第1レール122が固定されており、この第1レール122には、第1移動機構124等を介して第1搬送機構(搬送手段)126が連結されている。第1搬送機構126は、第1移動機構124によって昇降するとともに、第1レール122に沿ってY軸方向に移動する。
第1搬送機構126の開口104a側には、フレーム33を把持するための把持機構126aが設けられている。例えば、把持機構126aでフレーム33を把持して第1搬送機構126をY軸方向に移動させれば、カセット108に収容されているパッケージウェーハ11を仮置き機構118のガイドレール118a,118bに引き出し、又は、ガイドレール118a,118bに載せられているパッケージウェーハ11をカセット108に挿入できる。
また、第1支持構造120の表面(仮置き機構118側の面)には、Y軸方向に伸びる第2レール128が第1レール122の上方に固定されている。この第2レール128には、第2移動機構130等を介して第2搬送機構(搬送手段)132が連結されている。第2搬送機構132は、第2移動機構130によって昇降するとともに、第2レール128に沿ってY軸方向に移動する。
第1支持構造120の裏面側には、門型の第2支持構造134が配置されている。第2支持構造134の表面(第1支持構造120側の面)には、それぞれ移動機構(割り出し送り機構、移動手段)136を介して2組の切削ユニット(加工ユニット、加工手段)138が設けられている。
また、切削ユニット138に隣接する位置には、パッケージウェーハ11の上面側(表面13a側)を撮像するカメラ(撮像ユニット、撮像手段)140が設置されている。切削ユニット138及びカメラ140は、移動機構136によってY軸方向及びZ軸方向に移動する。
各切削ユニット138は、Y軸方向に概ね平行な回転軸となるスピンドル(不図示)を備えている。スピンドルの一端側には、円環状の切削ブレードが装着されている。各スピンドルの他端側には、モータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。この切削ブレードを回転させながら、保持テーブル114に保持されたパッケージウェーハ11に切り込ませることで、パッケージウェーハ11を加工(切削)できる。
開口104bに対して開口104aと反対側の位置には、洗浄ユニット142が配置されている。洗浄ユニット142は、筒状の洗浄空間内でパッケージウェーハ11を吸引、保持するスピンナテーブル144を備えている。スピンナテーブル144の下部には、スピンナテーブル144を所定の速さで回転させる回転駆動源(不図示)が連結されている。
スピンナテーブル144の上方には、パッケージウェーハ11に向けて洗浄用の流体(代表的には、水とエアーとを混合した二流体)を噴射する噴射ノズル146が配置されている。パッケージウェーハ11を保持したスピンナテーブル144を回転させて、噴射ノズル146から洗浄用の流体を噴射することで、パッケージウェーハ11を洗浄できる。
切削ユニット138で加工されたパッケージウェーハ11は、例えば、第2搬送機構132で洗浄ユニット142へと搬入される。洗浄ユニット142で洗浄されたパッケージウェーハ11は、例えば、第1搬送機構126で仮置き機構118に載せられ、カセット108に収容される。
テーブル移動機構、保持テーブル114、第1搬送機構126、第2搬送機構132、移動機構136、切削ユニット138、カメラ140、洗浄ユニット142等の構成要素は、それぞれ、制御ユニット(制御手段)148に接続されている。この制御ユニット148は、パッケージウェーハ11の加工に必要な一連の工程に合わせて、上述した各構成要素を制御する。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 パッケージウェーハ
13 ウェーハ
13a 表面
13b 裏面
15 分割予定ライン(ストリート)
15a,15a−1 第1分割予定ライン
15b 第2分割予定ライン
17 デバイス
19,19a,19b,19c,19d キーパターン(ターゲットパターン)
21 樹脂
23 電極
31 ダイシングテープ(粘着テープ)
33 フレーム
2 レーザー加工装置(加工装置)
4 基台
4a 突出部
6 支持構造
6a 支持アーム
8 カセットエレベータ
10 カセット
12 仮置き機構
12a,12b ガイドレール
14 搬送機構(搬送手段)
14a 把持機構
16 移動機構(加工送り機構、割り出し送り機構、移動手段)
18 Y軸ガイドレール
20 Y軸移動テーブル
22 Y軸ボールネジ
24 Y軸パルスモータ
26 X軸ガイドレール
28 X軸移動テーブル
30 X軸ボールネジ
32 テーブルベース
34 保持テーブル(チャックテーブル、保持手段)
34a 保持面
36 クランプ
38 レーザー光線照射ユニット(加工ユニット、加工手段)
40 カメラ(撮像ユニット)
42 洗浄ユニット
44 スピンナテーブル
46 噴射ノズル
48 制御ユニット(制御手段)
102 切削装置(加工装置)
104 基台
104a,104b 開口
106 カセットエレベータ
108 カセット
110 移動テーブル
112 防塵防滴カバー
114 保持テーブル(チャックテーブル、保持手段)
114a 保持面
116 クランプ
118 仮置き機構
118a,118b ガイドレール
120 第1支持構造
122 第1レール
124 第1移動機構
126 第1搬送機構(搬送手段)
126a 把持機構
128 第2レール
130 第2移動機構
132 第2搬送機構(搬送手段)
134 第2支持構造
136 移動機構(割り出し送り機構、移動手段)
138 切削ユニット(加工ユニット、加工手段)
140 カメラ(撮像ユニット、撮像手段)
142 洗浄ユニット
144 スピンナテーブル
146 噴射ノズル
148 制御ユニット(制御手段)

Claims (2)

  1. 格子状の分割予定ラインによって区画された表面側の領域にキーパターンを有するデバイスが形成され、外周に沿う環状の領域を除いた表面側の領域が樹脂で封止されたパッケージウェーハのアライメント方法であって、
    パッケージウェーハを保持する回転可能な保持テーブルと、
    該保持テーブルで保持したパッケージウェーハを該分割予定ラインに沿って加工する加工ユニットと、
    該保持テーブルで保持したパッケージウェーハを撮像し、加工すべき領域を検出する撮像ユニットと、
    各構成要素を制御する制御ユニットと、を備える加工装置を用い、
    該保持テーブルで保持したパッケージウェーハの該環状の領域を撮像し、一端から他端までの全体が露出した分割予定ライン、又は該露出した分割予定ラインに対応する複数の露出したキーパターンに基づいて、該分割予定ラインの向きを割り出す向き割り出しステップと、
    該向き割り出しステップの後に、該保持テーブルを回転させ、該加工ユニットによる加工の方向と該分割予定ラインとを平行にする向き調整ステップと、を備えることを特徴とするパッケージウェーハのアライメント方法。
  2. 該パッケージウェーハは、結晶方位を示す切り欠き部を有し、該切り欠き部を所定の範囲に位置付けた状態で該保持テーブルに保持されることを特徴とする請求項1に記載のパッケージウェーハのアライメント方法。
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