JP6573588B2 - 燃料配管アセンブリ、燃料噴射弁及び燃料供給配管 - Google Patents

燃料配管アセンブリ、燃料噴射弁及び燃料供給配管

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JP6573588B2 JP2016172499A JP2016172499A JP6573588B2 JP 6573588 B2 JP6573588 B2 JP 6573588B2 JP 2016172499 A JP2016172499 A JP 2016172499A JP 2016172499 A JP2016172499 A JP 2016172499A JP 6573588 B2 JP6573588 B2 JP 6573588B2
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Description

本発明は、筒内噴射エンジン等に好適な燃料噴射装置に係り、エンジンに形成された燃料噴射弁装着孔と燃料供給配管側に設けられた燃料噴射弁組付部との間に燃料噴射弁を組み付ける燃料噴射弁の組み付け構造に関する。
近年、燃焼室内に燃料であるガソリンを直接噴射する燃料噴射弁を気筒ごとに設けた筒内噴射エンジン(筒内噴射内燃機関)の開発/改良が進められている。筒内噴射エンジンに用いられる燃料噴射弁(インジェクタ)として、例えば米国特許出願公開第2008/0053409号明細書(特許文献1)には、燃料供給配管からシリンダヘッドを通して燃焼室に燃料を配送する燃料噴射弁が記載されている。この燃料噴射弁は、燃料供給配管から吊り下げられ、シリンダヘッドに設けられた開口(燃料噴射弁装着孔)に燃料噴射ノズル(燃料流れ方向における下流側の端部)が挿入されて、組み付けられている。またこの燃料噴射弁は、基端部(燃料流れ方向における上流側の端部)が燃料供給配管側のインジェクタカップ(燃料噴射弁組付部)に連結され、インジェクタカップの内周面と燃料噴射弁の基端部の内周面との間にOリングがシール部材として設けられている(段落0026−0029及び図4参照)。
米国特許出願公開第2008/0053409号明細書
現状の燃料圧力(以下、燃圧という)の範囲では、燃料噴射弁とインジェクタカップとの間の燃料シールは弾性部材からなるOリングで実現できている。しかし、今後は、さらなる燃費他の性能の向上のため、燃料噴射弁に供給する燃料圧力が高められる傾向にあり、高耐圧のシール構造が必要になると予想される。この場合、Oリングシールでは対応できない可能性がある。また、Oリングシールに代えて、図8A及び図8Bに示すような、高い燃圧に対応できる半球状の金属シール構造9,10を採用すると、燃料噴射弁取付孔とインジェクタカップとの寸法ズレにより、燃料噴射弁を曲げてしまうことになり、燃料噴射弁の噴射特性が変化する、または、最悪の場合、燃料噴射弁を壊してしまうという課題がある。また、燃料噴射弁に半球状の金属シール構造を採用する場合、半球状の加工部品の追加が必要であり、コストアップにつながる。
本発明は、エンジン側に設けられた燃料噴射弁装着孔と燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部との寸法ズレを吸収することができると共に、高い燃圧に対応可能なシール構造を有する燃料噴射弁と燃料供給配管との組み付け構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料配管アセンブリは、
複数の燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁が組み付けられる燃料噴射弁組付部を複数有し燃料が流通する燃料供給配管と、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁に延設された燃料通路と、前記燃料噴射弁組付部の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁組付部に延設された燃料通路と、を備えた燃料配管アセンブリにおいて、
前記燃料噴射弁と前記燃料噴射弁組付部との相互に当接する当接面の少なくともいずれか一方の当接面に凹形状部を有し、
前記燃料噴射弁と前記燃料噴射弁組付部とのうち、前記凹形状部が設けられた当接面を有する方に設けられた前記燃料通路が、前記凹形状部の底面に開口し、
前記凹形状部に、前記凹形状部の内周面及び底面と、前記凹形状部が形成された当接面に当接する他方の当接面とに圧接して、燃料をシールするシール部材を設け
前記シール部材は、環状の金属製部材で構成されると共に、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の断面が開放部を有するアルファベットのCの字の形状をしており、
前記Cの字の形状の前記開放部は内周側に位置し、前記燃料通路に対向している。
また本発明の燃料噴射弁は、
基端部を燃料供給配管の燃料噴射弁組付部に組み付けられ、先端部をエンジンの燃料噴射弁装着孔に挿入されて組み付けられる燃料噴射弁であって、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁に延設された燃料通路を有する燃料噴射弁において、
前記燃料噴射弁組付部の端面と当接する当接面に先端部側に向かって窪んだ凹形状部を有し、
前記燃料通路が前記凹形状部の底面に開口し、
前記凹形状部に、前記凹形状部の内周面及び底面と、前記燃料噴射弁組付部の前記端面とに圧接して、燃料をシールするシール部材を設け、
前記シール部材は、環状の金属製部材で構成されると共に、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の断面が開放部を有するアルファベットのCの字の形状をしており、
前記Cの字の形状の前記開放部が内周側に位置している。
また本発明の燃料供給配管は、
燃料噴射弁の基端部が組み付けられる燃料噴射弁組付部を有する燃料供給配管であって、前記燃料噴射弁組付部の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁組付部に延設された燃料通路を有する燃料供給配管において、
前記燃料噴射弁の基端部の端面と当接する前記燃料噴射弁組付部の当接面に、前記燃料噴射弁の基端部側とは反対側に向かって窪んだ凹形状部を有し、
前記燃料通路が前記凹形状部の底面に開口し、
前記凹形状部に、前記凹形状部の内周面及び底面と、前記燃料噴射弁の前記基端部の前記端面とに圧接して、燃料をシールするシール部材を設け、
前記シール部材は、環状の金属製部材で構成されると共に、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の断面が開放部を有するアルファベットのCの字の形状をしており、
前記Cの字の形状の前記開放部は内周側に位置し、前記燃料通路に対向している。
本発明によれば、燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部の軸心とエンジンの燃料噴射弁装着孔の軸心との間にズレ(軸心ズレ)があっても、金属Oリングが平面シール構造を実現することにより、燃料噴射弁組付部と燃料噴射弁装着孔との軸心ズレを吸収することができると共に、高い燃圧に対応可能なシール構造を実現することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの全体斜視図。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリのエンジン装着状態を示す全体斜視図。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの要部斜視図。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの要部分解立体図。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面斜視図。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図であり、締結ナットの締結が完了する前の状態を示す図である。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリのエンジン装着状態を示す、軸心ズレが無い場合の断面図。 第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリのエンジン装着状態を示す、軸心ズレが有る場合の断面図。 第2実施例(実施例2)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図。 本発明との比較例(第1比較例)における燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図。 本発明との比較例(第2比較例)における燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図。
以下、図面を参照して、本発明を適用した筒内噴射エンジン(筒内噴射内燃機関)用の燃料配管アセンブリの一実施例について、詳細に説明する。
図1は、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの全体斜視図である。図2は、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリのエンジン装着状態を示す全体斜視図である。
以下の説明では、後述する他の実施例も含めて、燃料噴射弁2について、燃料流れ方向における上流側の端部2b(図4参照)を基端部又は基端と呼び、燃料流れ方向における下流側の端部2a(図4参照)を先端部又は先端と呼ぶ。燃料噴射弁2の先端部(先端側)2aには燃料を噴射するノズル部(燃料噴射部)が構成されるため、この先端部をノズル部と呼ぶ場合もある。また燃料噴射弁2の基端部2b側を上端部又は上端、先端部2a側を下端部又は下端と呼ぶ場合もあるが、これは図1及び図2に基づいて上下方向を定義したものであり、燃料噴射弁2の実装状態における上下方向とは関係がない。
図1及び図2に示すように、本実施例の燃料配管アセンブリ1は、その内部に燃料が流通する燃料供給配管1aと、燃料供給配管1aから燃料が供給される燃料噴射弁組付部(インジェクタカップ)4と、燃料噴射弁組付部4に組み付けられる燃料噴射弁2と、を備えて構成される。
燃料供給配管1aには、燃料配管アセンブリ1をエンジン7に取り付ける取付部(固定部)11が設けられている。本実施例では、取付部11に設けたボルト挿通孔11aに図示しないボルトを挿通し、このボルトをエンジン7の図示しないねじ穴に螺合することにより、燃料配管アセンブリ1をエンジン7に固定する。
従来の燃料噴射弁組付部は、燃料噴射弁の基端部が挿入される凹部を有し、カップ形状に形成されていたため、燃料噴射弁組付部をインジェクタカップと呼ぶ場合がある。本実施例では、燃料噴射弁組付部4はカップ形状に形成される必要はないが、従来の呼称に倣って燃料噴射弁組付部4をインジェクタカップと呼ぶ場合もある。
燃料噴射弁2は、締結ナット3により、燃料供給配管1aの燃料噴射弁組付部4に組み付けられる。最終的には、燃料噴射弁2は、先端部がエンジン7に設けられた燃料噴射弁装着孔7aに挿入され、基端部が燃料噴射弁組付部4に組み付けられることにより、エンジン7及び燃料供給配管1aに対して固定される。
図3は、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの要部斜視図である。図4は、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの要部分解立体図である。
燃料供給配管1aは、長手方向1Aに沿う直線形状に形成され、長手方向1Aを横切る断面の中心部に、燃料通路1aaが形成されている。燃料通路1aaは長手方向1Aに沿って延設されている。
燃料噴射弁2は、基端部2bにフランジ部(拡径部)6が形成されており、フランジ部6の基端側2bの端面(上端面)6bに先端側2aに向かって窪んだ凹形状部6aが形成されている。燃料噴射弁2の凹形状部6aにはシール部材5が配設される。シール部材5は金属製の環状部材であり、以下、金属Oリングと呼ぶ。
燃料噴射弁2の基端部2bには、締結ナット3が設けられている。締結ナット3は、燃料噴射弁2を軸として回転可能な状態で、燃料噴射弁2の基端部2bに軸支されている。締結ナット3を燃料噴射弁組付部4に締結することにより、燃料噴射弁2が燃料噴射弁組付部4に固定される。
なお図4では、燃料噴射弁組付部4の中心軸線4Aと燃料噴射弁2の中心軸線2Aとがズレ(軸心ズレ)が無い状態で一致した状態を示している。
図5Aは、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面斜視図である。図5Bは、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図である。図5Cは、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図であり、締結ナットの締結が完了する前の状態を示す図である。
燃料噴射弁組付部4は、燃料供給配管1aの長手方向1Aを横切る方向4Aに、燃料供給配管1aから突出するように設けられている。特に本実施例では、長手方向1Aと方向4Aとは直交するように構成されている。燃料噴射弁組付部4は、燃料供給配管1aと一体に成型されてもよいし、燃料供給配管1aとは別部材として構成された部品を燃料供給配管1aに固定したものであってもよい。なお燃料噴射弁組付部4は、燃料供給配管1aの一部とみなしてもよい。
燃料噴射弁組付部4は、燃料噴射弁2が組み付けられる側の端部に、環状の端面4aを有する。環状の端面4aの中心側には燃料通路4bが開口し、端面4aは燃料通路4bの周囲を囲んでいる。また燃料噴射弁組付部4の外周面には、ねじ溝(雄ねじ)4cが螺刻されている。
燃料噴射弁2のフランジ部6の上端面6bには、内周面6aaと底面6abとを有する凹形状部6aが形成されており、凹形状部6aに金属Oリング5が配設されている。底面6abの中央部分には、燃料噴射弁2のノズル部2aに連通する燃料通路2cが開口している。金属Oリング5は環状に形成されていることにより、燃料噴射弁組付部4の燃料通路4bに供給された燃料は、金属Oリング5の中心部を通過して、燃料噴射弁2の燃料通路2cに流下することができる。
締結ナット(締結部材)3は、下端部(燃料噴射弁2側の端部)に、燃料噴射弁2のフランジ部6の下端面(先端2a側の面)6bと係合する係止部(係合部)3aを有する。係止部6bの中心部には、燃料噴射弁2の基端部2bが挿通する貫通孔3bが形成されており、貫通孔3bの直径(内径)はフランジ部6の直径(外径)よりも小さい。また締結ナット3は、内周面3cに、ねじ溝(雌ねじ)3dが螺刻されている。なお、燃料噴射弁2のフランジ部6の下端面6bは、締結ナット3の係止部3aと係合する係止部(係合部)を構成する。
締結ナット3と燃料噴射弁組付部4とがねじ(雌ねじ)3dとねじ(雄ねじ)4cとにより螺合されて締結されると、図5Bの状態となる。この状態では、燃料噴射弁2のフランジ部6の係止部6bと締結ナット3の係止部3aとが圧接し、燃料噴射弁組付部4の下端面4aと燃料噴射弁2の基端2b側の端面(フランジ6の上端面)6cとが圧接することにより、燃料噴射弁2が中心軸線2Aの回りに回転しないように、固定される。またこの状態では、金属Oリング5は、燃料噴射弁組付部4の下端面4aと、凹形状部6aの内周面6aaと、凹形状部6aの底面6abと、に面で接触し、燃料をシールする状態となる(図5B参照)。
本実施例では、締結ナット3と燃料噴射弁組付部4との締結により、燃料噴射弁2を燃料噴射弁組付部4に対して固定している。この固定力は、燃料噴射弁組付部4の下端面4aと燃料噴射弁2の端面6cとの圧接力によって得られ、燃料噴射弁2の中心軸線2A,4Aに直交する方向への変位を妨げる構造的な規制部、例えばシール部材等は設けられていない。
図5Cに示すように、締結ナット3の締結が完了する前の状態では、金属Oリング5の高さ寸法Hは、凹形状部6aの溝深さ寸法Dよりも大きい。また金属Oリング5は、中心軸線2A,4Aに沿う方向の断面がアルファベットのCの字の形状をしており、Cの字の形状の不連続部(切り欠き部)が内周側に位置している。この金属Oリング5を凹形状部6aに配し、締結ナット3を燃料噴射弁組付部4に締結すると、金属Oリング5は上面側及び下面側から押圧力を受け、外周側に押し広げられるように変形する。その結果、金属Oリング5は、凹形状部6aの内周面6aaに押し付けられ、燃料噴射弁組付部4の下端面4aと凹形状部6aの底面6abと凹形状部6aの内周面6aaとに圧接され、各面4a,6ab,6aaに密接するように変形する。これにより金属Oリング5は、燃料供給配管1aから燃料噴射弁2に供給される燃料をシールする。
なお図5Bは、金属Oリング5の変形の様子を模式的に表しており、金属Oリング5の変形の状態を正確に表現したものではない。従って、金属Oリング5における各面4a,6ab,6aaとの接触面は、図5Bの状態よりも小さくなったり、大きくなったりする。
金属Oリング5は、内周側(内径側)が開放されており、供給される燃料圧力によって燃料噴射弁組付部4の下端面4a、凹形状部6aの内周面6aa及び凹形状部6aの底面6abのそれぞれに圧接する力を受ける。これにより金属Oリング5は、シール性をさらに向上させることができる。
なお、燃料噴射弁組付部4の下端面4aと燃料噴射弁2の基端2b側の端面(フランジ6の上端面)6cとは、相互に当接する当接面を構成する。
図6Aは、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリのエンジン装着状態を示す、軸心ズレが無い場合の断面図である。図6Bは、第1実施例(実施例1)に係る燃料配管アセンブリのエンジン装着状態を示す、軸心ズレが有る場合の断面図である。
燃料噴射弁2は、上記構造にて燃料供給配管1aに保持されてエンジン7の複数の燃料噴射弁装着孔7aに装着される。燃料供給配管1aの複数の燃料噴射弁組付部4とエンジン7の複数の燃料噴射弁装着孔7aとは別工程にて製作されるのが一般的である為、対応する燃料噴射弁組付部4と燃料噴射弁装着孔7aとの間で、軸心ズレが発生する。この場合、燃料噴射弁2のノズル部2aが挿入されるノズル装着孔(ノズル挿入孔)7aaの軸心(中心軸線)7Aと燃料噴射弁組付部4の軸心(中心軸線)4Aとのズレが特に問題となる。
図6Aは、ノズル装着孔7aaの軸心7Aと燃料噴射弁組付部4の軸心4Aとの間にズレが無い状態を示しており、組み付けた燃料噴射弁2の中心軸線2Aは、軸心7A及び軸心4Aと一直線上に並ぶ。
一方、図6Bは、ノズル装着孔7aaの軸心7Aと燃料噴射弁組付部4の軸心4Aとの間にズレ8が有る状態を示しており、燃料噴射弁2に軸心7Aと軸心4Aとのズレ8の大きさに応じた荷重がかかる。燃料噴射弁2では、この荷重に対抗することができる高強度材や形状及び構造の採用が不可欠となり、コストアップにつながる。
しかし、本実施例の構造を採用することで、燃料噴射弁2と燃料噴射弁組付部4とが中心軸線2A,4Aに垂直な平面で接し、締結ナット3の締結時に燃料噴射弁2は中心軸線2A,4Aに垂直な方向(横切る方向)に移動(変位)して、軸心7Aと軸心4Aとのズレ8を吸収することができる。すなわち、本実施例の燃料配管アセンブリ1では、軸心ズレを補正した上でエンジン7の燃料噴射弁装着孔7aに燃料噴射弁2を装着することが可能となる。このために、図5及び図5Cに示すように、燃料噴射弁2のフランジ部6の外周面と締結ナット3の内周面との間には、中心軸線2A,4Aに垂直な方向における燃料噴射弁2の変位を可能にする隙間が、フランジ部6の全周に亘って設けられている。
従って、本実施例では、燃料噴射弁2に作用する中心軸線2Aを横切る方向の荷重に対抗する高強度材や形状及び構造を採用する必要がなくなるか、高強度材の強度や形状及び構造の変更を軽微に済ませることができる。これにより、燃料配管アセンブリ1の製造コストを抑制することができる。
図7は、第2実施例(実施例2)に係る燃料配管アセンブリの燃料供給配管側の燃料噴射弁組付部を拡大して示す断面図である。
本実施例では、燃料噴射弁2のフランジ部6に設けた凹形状部6aに代えて、燃料噴射弁組付部4の下端面4aに、燃料供給配管1a側に向かって窪んだ凹形状部4dを設ける。凹形状部4dは内周面4daと底面4dbとを有する。この凹形状部4dに金属Oリング5を配設する。
凹形状部4dの内周面4da及び底面4dbは、実施例1の凹形状部6aの内周面6aa及び底面6abと同様に機能する。
本実施例は、凹形状部4dに係る構成が実施例1と異なっており、その他の構成は実施例1と同様である。従って、本実施例は実施例1と同様の作用効果を奏する。
また、実施例1及び実施例2の変形例として、金属Oリング5を配設する凹形状部を、燃料噴射弁組付部4と燃料噴射弁2のフランジ部6との両方に設けることも可能である。
本発明に係る実施例1及び実施例2によれば、燃料噴射弁2を燃料供給配管1aに吊下げて支持する方式の燃料配管アセンブリ1において、燃料供給配管1aの燃料噴射弁組付部4の軸心ズレとエンジン7の燃料噴射弁装着孔7aaの軸心ズレとがあっても、C断面形状の金属Oリングは上述した平面シール構造をとる為、燃料噴射弁組付部4と燃料噴射弁2との連結部で、燃料噴射弁組付部4と燃料噴射弁装着孔7aaとの軸心ズレを吸収することができる。また、シール部材5を配する燃料噴射弁組付部4の下端面4a、または燃料噴射弁2の基端部2bの端面6cは、平面、もしくは、単純な凹形状溝を形成すれば良く、大きな構造の変更を必要としない。従って、燃料噴射弁2は軸心ズレによる過重に対抗する高強度材や形状及び構造を採用する必要がなくなるので、コストダウンにつながる。
本発明は上記実施例に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施例は筒内噴射エンジン(筒内噴射内燃機関)用の燃料配管アセンブリに本発明を適用したものであるが、ポート噴射エンジン用の燃料配管アセンブリに適用してもよいし、ディーゼルエンジン用の燃料噴射アセンブリ等に適用してもよい。また、燃料噴射弁2の吊り下げ部材に形成する係止部や燃料噴射弁2につけられる軸方向変位規制手段および径方向変位規制手段についても、上記実施例の構成に限定されるものではない。
1…燃料配管アセンブリ、1a…燃料供給配管、2…燃料噴射弁、3…締結ナット、4…燃料噴射弁組付部(インジェクタカップ)、4d…凹形状部、5…シール部材(金属Oリング)、6…フランジ部、6a…凹形状部、7…エンジン、7a…燃料噴射弁装着孔、7b…燃料噴射弁2のノズル装着孔、8…軸心ズレ。

Claims (4)

  1. 複数の燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁が組み付けられる燃料噴射弁組付部を複数有し燃料が流通する燃料供給配管と、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁に延設された燃料通路と、前記燃料噴射弁組付部の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁組付部に延設された燃料通路と、を備えた燃料配管アセンブリにおいて、
    前記燃料噴射弁と前記燃料噴射弁組付部との相互に当接する当接面の少なくともいずれか一方の当接面に凹形状部を有し、
    前記燃料噴射弁と前記燃料噴射弁組付部とのうち、前記凹形状部が設けられた当接面を有する方に設けられた前記燃料通路が、前記凹形状部の底面に開口し、
    前記凹形状部に、前記凹形状部の内周面及び底面と、前記凹形状部が形成された当接面に当接する他方の当接面とに圧接して、燃料をシールするシール部材を設け
    前記シール部材は、環状の金属製部材で構成されると共に、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の断面が開放部を有するアルファベットのCの字の形状をしており、
    前記Cの字の形状の前記開放部は内周側に位置し、前記燃料通路に対向していることを特徴とする燃料配管アセンブリ。
  2. 請求項1に記載の燃料配管アセンブリにおいて、
    前記燃料噴射弁組付部は外周面にねじ溝が形成され、
    前記燃料噴射弁の基端部に内周面にねじ溝が形成された締結部材を備え、
    前記締結部材が前記燃料噴射弁組付部に締結されることにより、前記燃料噴射弁は前記燃料噴射弁組付部に対して固定され、前記締結部材の前記燃料噴射弁組付部への締結時に前記燃料噴射弁は前記燃料噴射弁組付部の中心軸線に垂直な方向に変位可能に構成されていることを特徴とする燃料配管アセンブリ。
  3. 基端部を燃料供給配管の燃料噴射弁組付部に組み付けられ、先端部をエンジンの燃料噴射弁装着孔に挿入されて組み付けられる燃料噴射弁であって、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁に延設された燃料通路を有する燃料噴射弁において、
    前記燃料噴射弁組付部の端面と当接する当接面に先端部側に向かって窪んだ凹形状部を有し、
    前記燃料通路が前記凹形状部の底面に開口し、
    前記凹形状部に、前記凹形状部の内周面及び底面と、前記燃料噴射弁組付部の前記端面とに圧接して、燃料をシールするシール部材を設け、
    前記シール部材は、環状の金属製部材で構成されると共に、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の断面が開放部を有するアルファベットのCの字の形状をしており、
    前記Cの字の形状の前記開放部は内周側に位置し、前記燃料通路に対向していることを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 燃料噴射弁の基端部が組み付けられる燃料噴射弁組付部を有する燃料供給配管であって、前記燃料噴射弁組付部の中心軸線に沿う方向に前記燃料噴射弁組付部に延設された燃料通路を有する燃料供給配管において、
    前記燃料噴射弁の基端部の端面と当接する前記燃料噴射弁組付部の当接面に、前記燃料噴射弁の基端部側とは反対側に向かって窪んだ凹形状部を有し、
    前記燃料通路が前記凹形状部の底面に開口し、
    前記凹形状部に、前記凹形状部の内周面及び底面と、前記燃料噴射弁の前記基端部の前記端面とに圧接して、燃料をシールするシール部材を設け、
    前記シール部材は、環状の金属製部材で構成されると共に、前記燃料噴射弁の中心軸線に沿う方向の断面が開放部を有するアルファベットのCの字の形状をしており、
    前記Cの字の形状の前記開放部は内周側に位置し、前記燃料通路に対向していることを特徴とする燃料供給配管。
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