JP6573491B2 - 支圧金物に対する支柱の連結構造、柵体の設置構造及び流木導流システム - Google Patents

支圧金物に対する支柱の連結構造、柵体の設置構造及び流木導流システム Download PDF

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Description

本発明は、地表面に設置された支圧金物に対して柵体用の支柱を連結する支圧金物に対する支柱の連結構造その支柱の連結構造における2本以上の支柱間に設けられた柵体を備える柵体の設置構造及び流木導流システムに関するものである。
従来より、接地板を介して地表面に緊張力を付与することにより、これを安定化させる支圧金物が提案されている。この支圧金物は、例えば特許文献1に示すように、地中に貫入されてアンカー機能を果たす引張り部材と、引張り部材の地上突出部に装着されて当該引張り部材に与えられた緊張力を地表面に伝達する接地板とを備えている。特に、この特許文献1の開示技術では、複数の接地板間をワイヤにより緊張連結することにより、地表面の安定化区域全体として地盤強度の向上を図ることに主眼をおいたものである。具体的には接地板上に立設された補強用リブとしての脚板に切欠を設けた上でこれにワイヤを挿通させて緊張可能とされている。
上述の如き支圧金物を用いて地表面を安定化させる安定化工法では、地面の整形や樹木の伐採等の作業が殆ど必要とされない。このため、樹木の保全、景観維持等の点で、自然斜面からなる地表面を安定化させる工法として優れている。
しかしながら、このような自然斜面においては一般に、不安定な土塊、浮石が混在しているため、安定化施工をしたその斜面から落石が生じる場合がある。このような落石に対して、特許文献1に示すような接地板間をワイヤにより緊張連結する技術では、落石防止を図ることができない。このため、地表面の安定化を図るとともに落石防止を図ることが可能な斜面安定化工法が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この特許文献2の開示技術によれば、接地板間を連結する親ロープにより大きな三角形網目を形成し、その中に子ロープによる網目の小さい落石防止用網を形成する。この落石防止用網の子ロープによる細かい網目が浮石・転石を押さえて、落石を防止することができる。
特開平9−111761号公報 特開2004−124689号公報
ところで、近年の多発する集中豪雨やこれに伴う斜面崩壊等により木が地表面から崩れ落ちる場合があり、また上述した斜面安定化工法が施されていない更なる斜面上方の木々が押し倒されて斜面を流下してくる場合がある。このような斜面上を落下又は流下してくる木については、斜面の麓にある道路や民家にそのまま落下するのを防止する観点からこれを捕捉し、ひいては沢すじや渓流等に導くことが望ましい。
これに対して、上述した構成からなる特許文献2の開示技術によれば、地表面の安定化と落石の防止を図ることができるものの、このような斜面上を落下又は流下してくる木については、これを捕捉し、ひいては沢すじや渓流等に導くことができない。このため、特許文献2の開示技術によれば、落下又は流下してくる木がそのまま斜面下方に向けて落ちていくだけであるため、斜面の麓にある道路や民家に甚大な被害を及ぼしてしまうのを防止することができないという問題点があった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、地表面の安定化を図ると共に、地表面を流下してくる木を捕捉し、望ましくはこれを沢すじや渓流等に導くことにより、斜面の麓にある道路や民家に甚大な被害を及ぼしてしまうのを防止することが可能な、支圧金物に対する支柱の連結構造柵体の設置構造及び流木導流システムを提供することにある。
本発明者らは上述した課題を解決するために、地中に貫入されてアンカー機能を果たす引張り部材と、上記引張り部材の地上突出部に装着されて当該引張り部材に与えられた緊張力を地表面に伝達する接地板と、接地板上面に略垂直に立設される補強用リブとを有する支圧金物により地表面の安定化を図ると共に、その支圧金物における補強用リブに設けられた貫通孔に挿通されたピン構造を介して回動自在に連結され、その上部にはワイヤロープが連結されている支柱に設けられた柵体により、地表面を流下してくる木を捕捉し、或いはこれを沢すじや渓流等に導くことが可能な支圧金物に対する支柱の連結構造柵体の設置構造及び流木導流システムを発明した。
請求項1記載の支圧金物に対する支柱の連結構造は、地表面の安定化工法に用いられる、地表面に設置された支圧金物に対して柵体用の支柱を連結する支圧金物に対する支柱の連結構造であって、上記支圧金物は、地中に貫入されてアンカー機能を果たす引張り部材と、上記引張り部材の地上突出部に装着されて当該引張り部材に与えられた緊張力を地表面に伝達する接地板と、上記接地板上面に略垂直に立設される補強用リブとを有し、上記支柱は、上記支圧金物における補強用リブに設けられた貫通孔に挿通されたピン構造を介して回動自在に連結され、その上部にはワイヤロープが連結され、前記支柱に連結された一の前記支圧金物における前記引張り部材の長さは、一の前記支圧金物に離間して設置されるとともに前記支柱とは独立した他の支圧金物における引張り部材の長さよりも長いことを特徴とする。
請求項2記載の支圧金物に対する支柱の連結構造は、請求項1記載の発明において、上記接地板は、斜面の地表面に当接され、上記補強用リブは、平面視で上記支圧金物における地上突出部を中心に互いに異なる方向へ伸びる2本以上で構成され、上記貫通孔は、上記斜面に対してより下方に伸びる補強用リブに設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の支圧金物に対する支柱の連結構造は、請求項1又は2記載の発明において、上記支柱は、上記ピン構造による回動方向に対して更に他の方向に回動自在に設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の支圧金物に対する支柱の連結構造は、請求項1〜3のうち何れか1項記載の発明において、上記支柱は、その軸方向を中心として回転自在に設けられていることを特徴とする。
請求項5記載の柵体の設置構造は、請求項1〜4のうち何れか1項に記載の支柱の連結構造における2本以上の上記支柱間に設けられた柵体を備えることを特徴とする。
請求項6記載の柵体の設置構造は、請求項5記載の発明において、請求項1〜4のうち
何れか1項に記載の支柱の連結構造における上記接地板は、斜面の地表面に当接され、1組の上記柵体は、2本以上の上記支柱の間にフェンス用ロープと、フェンスパネルを設置して構成され、2組以上の上記柵体は、互いに離間されて設けられ、柵体が設けられる支柱間の方向は、上記組間において、斜面下方ほど水平方向に近づくように設定されていることを特徴とする。
請求項7記載の柵体の設置構造は、請求項6記載の発明において、上下に隣接する柵体
は、互いに離間されてなり、かつ上記水平方向に向けて重複する領域を有するように設け
られていることを特徴とする。
請求項8記載の流木導流システムは、地表面を流下してくる木を流下領域に導流するための地表面の安定化工法を兼ね備えた流木導流システムであって、請求項5〜7の何れか1項に記載の柵体の設置構造を備え、前記柵体は、流下領域に繋がるように設けられることを特徴とする。
上述の如き構成からなる本発明によれば、支圧金物による地盤支持力を向上させることによる地表面の安定化と落石の防止を実現することができ、更に、地表面を流下してくる木を柵体を介して捕捉することも可能となる。近年の多発する集中豪雨やこれに伴う斜面崩壊等により木が地表面から崩れ落ちる場合があり、また上述した斜面安定化工法が施されていない更なる斜面上方の木々が押し倒されて斜面を流下してくる場合がある。このような斜面上を落下又は流下してくる木は、柵体に到達した場合に、これにより捕捉されることになる。その結果、斜面の麓にある道路や民家に流下してくる木がそのまま落下するのを防止することが可能となり、道路や民家に甚大な被害が及ぶのを防止することができる。
これに加えて本発明は、柵体が渓流等の流下領域に繋がるように設けられていてもよい。これにより、流下してきた木は、この柵体により案内されて流下領域へと導かれることになる。流下領域に導かれた木は、そのまま渓流の流れに沿って下流側へと流れていくこととなる。これにより、流下してくる木が斜面の麓にある道路や民家にそのまま落下するのをより強固に防止することが可能となる。
本発明を適用した柵体の設置構造の全体構成について説明するための図である。 本発明を適用した柵体の設置構造を地表上に接地した例を示す図である。 本発明を適用した柵体の設置構造を構成する支圧金物と支柱との連結構造の側面図である。 本発明を適用した柵体の設置構造を構成する支圧金物の断面図である。 本発明を適用した柵体の設置構造を構成する支圧金物の平面図である。 支圧金物と支柱との間に設けられるピン構造の構成について説明するための図である。 支圧金物と支柱との間に設けられるピン構造の詳細な構成について説明するための図である。 (a)は、支柱に対するワイヤロープの連結例について説明するための図であり、(b)は、他の支圧金物に対してワイヤロープを固定する例について説明するための図である。 柵体の構成について説明するための図である。 支柱を支圧金物に対して2軸により回動自在に構成したピン構造の例を示す図である。 支柱の軸を中心として回転自在に設けた例について説明するための図である。 支柱の軸を中心として回転自在に設ける場合における他の実施形態について説明するための図である。 ワイヤロープを支柱に取り付ける他の例について説明するための図である。
以下、本発明を適用した柵体の設置構造の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明をする。
本発明を適用した柵体の設置構造1は、図1、2に示すように、斜面からなる地表面2に設置され、柵体5を介して斜面上を落下又は流下する木を捕捉し、或いは沢すじや渓流等を始めとした流下領域7へと導くものである。この設置構造1は、支圧金物3と、支圧金物3に対して連結された支柱4と、支柱4間に架設された柵体5とを備えている。
図3は、この支圧金物3と支柱4との連結構造の側面図である。図4は、支圧金物3の断面図であり、図5はその平面図である。
支圧金物3は、地中に貫入されてアンカー機能を果たす引張部材34と、引張部材34の地上突出部32に装着される接地板31と、接地板31の略中央に設けられる断面円形の短管43と、接地板31上面及び短管43の外周面に当接された状態で接合される鋼製の補強用リブ33と、結合補強プレート49とを有している。
引張部材34は、ロックボルト42と、ロックボルト42の下端に設けられたビット37と、上下のロックボルト42を連結するためのカプラ38とを備えている。
また地上突出部32は、ロックボルト42の上端に設けられたねじ付き球面座金39と、このねじ付き球面座金39にあてがわれてロックボルト42に螺着される球面付きナット40と、この球面付きナット40並びにねじ付き球面座金39を被覆するカバー44と、カバー44内に充填された充填材45とを備えている。
ロックボルト42は、例えば中空で外周にネジ山を有する棒鋼等で構成され、地中の深さ方向に向けて延伸されている。このロックボルト42は、延伸深さに応じて必要な本数が決められ、カプラ38を介して連結されることとなる。カプラ38は、連結すべきロックボルト42を締め込んで固定するための図示しない締め込み部が設けられている。このようなカプラ38を介してロックボルト42を強固に固定することにより、当該ロックボルト42に緊張力が付与された場合においても、その抜け出しを防止することが可能となる。ビット37は、貫入孔46を削孔しロックボルト42を地中へ推進させる際に用いられ、計画深度まで到達した後はそのまま地中に埋設される。
ねじ付き球面座金39は、ロックボルト42の上端に挿通されており、その外周面にはネジが形成され、このネジにカバー44の下端内周に設けられたネジが螺合されることにより当該カバー44が取り付けられている。このねじ付き球面座金39は、短管43の上に取り付けられた座金プレートの上に配置されてロックボルト42が挿通され、上述した球面付きナット40がロックボルト42に螺着されることにより固定される。カバー44内に充填される充填材45は、例えば防錆油などで構成されている。
接地板31は、鋼板から構成されており、その略中央付近には、ロックボルト42を挿通させるための開口が形成されており、さらにその開口の直上には、地上突出部32を構成する短管43が溶接により固着されている。接地板31の平面視の形状は、図5に示すように、三角形の角部を面取りした形状とされていてもよいが、これに限定されるものではない。
補強用リブ33は、接地板31に対して略垂直方向に向けて立設されている。補強用リブ33は、接地板31に対して例えば溶接等により固着されている。この補強用リブ33は、平面視で図5に示すように地上突出部32を中心に互いに異なる方向へ伸びる2本以上で構成されていてもよいが、これに限定されるものではなく、1本以上であれば何本で構成されていてもよいし、またいかなる方向に伸びるものであってもよい。但し、以下の例では、補強用リブ33につき、互いに異なる3方向に伸び、平面視でほぼ120°間隔で形成されている場合を例にとり説明をする。なお、この補強用リブ33において短管43との当接部分においては、切欠33aを設けるようにしてもよい。また補強用リブ33には、貫通孔36が形成されている。
結合補強プレート49は、少なくとも一の補強用リブ33における貫通孔36の近傍に立設されている。この結合補強プレート49は、その面内方向が、補強用リブ33の伸びる方向と平行となるように配設されている。なお、結合補強プレート49の構成は省略するようにしてもよい。また結合補強プレート49は、2枚立設させるようにしてもよい。かかる場合には、補強用リブ33の両脇に結合補強プレート49を並列させるようにしてもよい。
上述した支圧金物3を介して地表面2を安定化させる場合、まずロックボルト42の下端部のビット37により、図4に示すように地中に貫入させる。ロックボルト42を貫入するための貫入孔46は、作業者がドリルを手で操作して行うようにして予め開削しておくようにしてもよい。
そして、このロックボルト42と貫入孔46との間の空間に、グラウト等の充填材を充填する。
支圧金物3の短管43にロックボルト42の地上部分を挿通させることにより、支圧金物3を地表面2に接地する。この短管43の上端にねじ付き球面座金39を配置し、球面付きナット40をロックボルト42に螺合させる。
次に球面付きナット40を締め付けてねじ付き球面座金39を押し下げる。その結果、地表面2を反力としてロックボルト42に緊張力が生じる同時にこの緊張力を短管43を介して接地板31が受けることになり、この接地板31から地表面2に対して押圧力が負荷されることとなる。最後にねじ付き球面座金39及び球面付きナット40を覆うようにカバー44を取り付けて図示しない充填材注入孔より充填材45を充填する。
支圧金物3によれば、上述のようにして接地板31から押圧力が負荷されることにより、地表面2に対する地盤支持力(支圧力)が得られる。
また、かかる接地板31には、地表面2から上述した地盤支持力に対する反作用の力が作用するため、上方に向けて跳ね上がろうとする力が作用する。しかしながら、接地板31の上面には補強用リブ33が設けられていることにより、このような反作用の力を上から押さえ込むことが可能となる。
なお地盤支持力を増大させるために、地表面2上において所定間隔をもって配置された複数の支圧金物3のうちの隣接する2つ以上の支圧金物3相互間を、補強用リブ33に形成した切欠33aに通した鋼線のワイヤ20で緊張連結するようにしてもよい。
次に支柱4並びに柵体5の構成について説明をする。
支柱4は、例えば断面四角形状又は断面円形の鋼管柱により構成されている。この支柱4は、その下端から突出された固定片52と、高さ方向に向けて複数段に亘り設けられた貫通孔51とを有している。
固定片52は、挿通孔91が設けられている。この固定片52と、補強用リブ33とが互いに回動自在に構成されるようにピン構造9が設けられる。図6、7はピン構造9の詳細な構成を示している。このうち、図6、図7(a)は、結合補強プレート49を省略する構成であるが、かかる場合には2枚の固定片52の間に補強用リブ33を介装させ、固定片52における挿通孔91と、補強用リブ33における貫通孔36とに対しボルト80を挿通させ、ボルト80の先端をナット81により螺合させることによりこれを固定する。図7(b)は、一枚の結合補強プレート49を設ける構成であるが、かかる場合には固定片52を一枚で構成し、結合補強プレート49と補強用リブ33との間に固定片52を介装させる。そして、固定片52における挿通孔91と、補強用リブ33における貫通孔36とに対しボルト80を挿通させ、ボルト80の先端をナット81により螺合させることによりこれを固定する。
上述の如き構成からなるピン構造9を介して、支圧金物3における補強用リブ33に対して回動自在に連結されることとなる。支柱4の回動方向は、支柱4が取り付けられる補強用リブ33の伸びる方向となるため、いかなる方向に支柱4を回動させるかに伴い、この補強用リブ33の固定方向を調整することとなる。
なお、上述したボルト80及びナット81は、互いに強固に締め付けるのではなく、ピン構造9を介して、固定片52が補強用リブ33に対して回動自在となる程度に緩めた状態で螺合されていることが望ましい。このとき、ボルト80及びナット81は、支柱4の角度及び柵体5の方向を決定した後に、互いに締め付ける。
貫通孔51には、ワイヤロープ41が挿通される。図8(a)は、支柱4の断面図を示しているが、貫通孔51に挿通されたワイヤロープ41の一端41aを、当該ワイヤロープ41の途中に合わせてこれらを束ねた上で止め金具54を介して締め付け固定する。ちなみに、この止め金具54の代替として、かしめによる固定を行うようにしてもよい。またワイヤロープ41の他端は、必要に応じてターンバックル53を介して中継された上で、図8(b)に示すように、他の支圧金物3における補強用リブ33の貫通孔36に挿通され、当該ワイヤロープ41の途中に合わせてこれらを束ねた上で止め金具54を介して締め付け固定される。ちなみに、この止め金具54の代替として、かしめによる固定を行うようにしてもよい。これらの方法に基づいてワイヤロープ41は、他の支圧金物3における補強用リブ33に対して取り付けられることとなる。即ち、この支柱4は、図3に示すように、その下端において取り付けられている支圧金物3とは異なる他の支圧金物3に連結されるワイヤロープ41に、その上端が連結されることとなる。支柱4は、このワイヤロープ41を介して引っ張られることによりピン構造9を介して回動方向に向けて自由に回動してしまうのを防止することができる。
柵体5は、図9に示すように、フェンス用ロープ71と、フェンスパネル72とを有している。
フェンス用ロープ71は、その両端が支柱4に接続される。具体的には、フェンス用ロープ71の端部を支柱4における貫通孔51に挿通させる。そして、支柱4における貫通孔51から突出されたフェンス用ロープ71の端部は座金が形成され、ナット75により螺着されることにより固定される。このようなフェンス用ロープ71が1段又は複数段に亘り形成されている。
フェンスパネル72は、支柱4間において架設される金属製の板状体で構成される。このフェンスパネル72は、その両端が支柱4に対してボルト接合等により取り付けられる。
なお柵体5は、このようなフェンス用ロープ71並びにフェンスパネル72により構成される場合に限定されるものではなく、例えば金網、網体、メッシュフェンス、金属性の棒体等、柵を構成し得るものであればいかなるものに代替されてもよい。
上述した支柱4及び柵体5を設置する際には、先ず支柱4の下端を支圧金物3に対して取り付ける。このとき、支柱4の下端にある固定片52における図示しない挿通孔と、補強用リブ33における貫通孔36とに対しボルト80を挿通させ、ボルト80の先端をナット81により螺合させる。これにより支柱4は支圧金物3に対して回動自在となるため、作業者は、この支柱4の立設方向を支圧金物3に対して任意の方向まで回動させる。次に回動させた後の支柱4を把持しつつ、貫通孔51にワイヤロープ41を挿通させて止め金具54により固定する。この支柱4へのワイヤロープ41の固定は、支柱4を取り付ける前において事前に行うようにしてもよい。次に、ワイヤロープ41の他端を補強用リブ33における貫通孔36に挿通させてこれを固定する。これにより、回動させた後の支柱4の立設方向を保持した状態で、これを安定させることが可能となる。
このようにして支柱4の取り付けを終了させた後、柵体5の配設を行う。柵体5をフェンス用ロープ71で構成する場合には、上述したように、支柱4における貫通孔51にこれを挿通させて固定する。
上述の如き構成からなる本発明によれば、支圧金物3による地盤支持力を向上させることによる地表面2の安定化と落石の防止を実現することができ、更に、地表面を流下してくる木を柵体5を介して捕捉することも可能となる。近年の多発する集中豪雨やこれに伴う斜面崩壊等により木が地表面から崩れ落ちる場合があり、また上述した斜面安定化工法が施されていない更なる斜面上方の木々が押し倒されて斜面を流下してくる場合がある。このような斜面上を落下又は流下してくる木は、柵体5に到達した場合に、これにより捕捉されることになる。その結果、流下してくる木が斜面の麓にある道路や民家にそのまま落下するのを防止することが可能となり、道路や民家に甚大な被害が及ぶのを防止することができる。
これに加えて本発明は、図1に示すように柵体5が流下領域7に繋がるように設けられていてもよい。これにより、流下してきた木は、この柵体5により案内されて流下領域7へと導かれることになる。流下領域7に導かれた木は、そのまま渓流の流れに沿って下流側へと流れていくこととなる。これにより、流下してくる木が斜面の麓にある道路や民家にそのまま落下するのをより強固に防止することが可能となる。
このとき、互いに離間された2組以上に亘り柵体5が設けられる場合において、柵体5が設けられる支柱4の方向が斜面下方ほど水平方向に近づくように設定されているのが望ましい。これにより、流下してくる木は、この柵体5により図中矢印方向に向けて案内されてくることとなる。特に柵体5の方向が斜面下方ほど水平方向に近づくように設定されていることで、流下してくる木の落下スピードを徐々に緩衝させながら流下領域7に導くことができ、斜面下方の柵体5に落下の加速度を伴った大きな衝撃が加わるのを防止することが可能となる。
このとき、更に上下に隣接する柵体5は、互いに離間されてなり、かつ水平方向に向けて重複する領域Sを有するように設けられていることが望ましい。これにより、斜面を流下してくる木が、上下に隣接する柵体5間の間をすり抜けてそのまま落下し、道路や民家に甚大な被害が及ぶのを防止することができる。
ちなみに、このピン構造9が設けられる補強用リブ33は、図4、5に示すように、斜面に対してより下方に伸びるものとされていることが望ましい。落下してきた木が柵体5に衝突したときにより下方に向けて大きな衝突荷重が支柱4に負荷されることとなるが、斜面に対してより下方に伸びる補強用リブ33にピン構造9が形成されていることにより、当該衝突荷重に対して十分に耐えられる力学的な配置となる。
なお、本発明は、上述した形態に限定されるものではなく、以下に説明する形態を適用するものであってもよい。
図10は、支柱4を支圧金物3に対して2軸により回動自在に構成したピン構造98の例を示している。この例では中間連結部材95を新たに設ける。この中間連結部材95は、固定片152及び挿通孔191と、固定片152に対して略垂直に設けられた固定プレート92と、固定プレート92上に立設された中間連結片93とを有している。そして、固定片152における挿通孔191と、補強用リブ33における貫通孔36とに対し図示しないボルトを挿通させ、この図示しないボルトの先端をナット81により螺合させることによりこれを固定する。
中間連結片93には図示しない挿通孔が開口されており、これと支柱4の下端から突出された固定片52の挿通孔91とにボルト96を挿通させ、ボルト96の先端をナット97により螺合させることによりこれを固定する。
このような図10に示すピン構造9aでは、支柱4を互いに直交する2軸に亘り回動させることが可能となる。このため、支柱4の回動方向の自由度を高くすることが可能となり、柵体5の方向を任意の方向へコントロールすることが可能となる。ちなみに、この図10の例では、結合補強プレート49を省略した構成であるが、結合補強プレート49を配設する場合においても図7(b)と同様の固定方法を適用するようにしてもよいことは勿論である。
更に図11(a)、(b)は、支柱4について、その軸を中心として回転自在に設けたピン構造9bの例を示している。この例では、中間連結部材95と支柱4との間に、更に中間連結部材121を設けている。この中間連結部材121は、固定片52と、この固定片52に対して略垂直に取り付けられた平板111とを備えている。この平板111は、支柱4の底面112と当接可能とされている。そして、この平板111には図11(c)に示すように図示しない貫通孔が形成されており、同様に底面112にも図示しないネジ孔が形成されている。この図示しない貫通孔並びに図示しないネジ孔に対してボルト115を図11(b)に示すように下側から螺入させることにより、中間連結部材121と支柱4とが連結可能とされている。このとき、支柱4を中間連結部材121に対して任意の方向に回転させ、その上でボルト115による接合を行うようにしてもよい。これにより、支柱4に対する平面視での柵体5の配設角度を自在に調整することができる。なお、中間連結部材121における固定片52は、上述と同様に中間連結部材95の中間連結片93に対して回動自在に取り付けられる。
なお、この支柱4をその軸を中心として回転自在に構成する例において、中間連結部材95を省略するようにしてもよい。かかる場合において、中間連結部材121における固定片52と、補強用リブ33における貫通孔36とに対しボルト80を挿通させ、ボルト80の先端をナット81により螺合させることによりこれを固定することとなる。
支柱4を回転自在に構成する場合には、上述した図11の例に限定されるものではなく、例えば図12(a)に示すように、平板111上に嵌合凸部135を設けておき、これに対して底面を開放した支柱4を上から嵌合させるようにしてもよい。この嵌合凸部135は断面円形で構成され、支柱4も断面円形の鋼管で構成されていることにより、嵌合凸部135に被せた支柱4を任意の方向へ回転させることが可能となる。また、嵌合凸部135の外周には、ネジ孔131が設けられ、支柱4の下端部近傍の外周には、貫通孔132が設けられている。このネジ孔131と貫通孔132は互いに対応する位置において設けられている。支柱4の配設方向を決定した後、図12(b)に示すように、貫通孔132にボルト136を挿通させ、さらにネジ孔131に螺着させることにより固定する。これにより、支柱4と中間連結部材121は互いに強固に取り付けられることとなる。
図13は、ワイヤロープ41を支柱4に取り付ける他の例を示している。支柱4に鞘管161を例えば隅肉溶接等により固着させ、この鞘管161にワイヤロープ41を挿通させる。このワイヤロープ41は、同様に止め金具54により締め付け固定されることとなる。これ以外にも、例えばワイヤロープ41の先端に設けられた図示しないフックを、支柱4に固着された鞘管161に係合させることにより固定するようにしてもよい。
1 設置構造
2 地表面
3 支圧金物
4 支柱
5 柵体
7 流下領域
9 ピン構造
20 ワイヤ
31 接地板
32 地上突出部
33 補強用リブ
34 引張部材
36 貫通孔
37 ビット
38 カプラ
39 球面座金
40 球面付きナット
41 ワイヤロープ
42 ロックボルト
43 短管
44 カバー
45 充填材
46 貫入孔
49 結合補強プレート
51 貫通孔
52 固定片
53 ターンバックル
54 金具
71 フェンス用ロープ
72 フェンスパネル
75、81、97 ナット
80 ボルト
91 挿通孔
92 固定プレート
93 中間連結片
95、121 中間連結部材
96、115、136 ボルト
111 平板
112 底面
131 ネジ孔
132 貫通孔
135 嵌合凸部
152 固定片
161 鞘管
191 挿通孔

Claims (8)

  1. 地表面の安定化工法に用いられる、地表面に設置された支圧金物に対して柵体用の支柱を連結する支圧金物に対する支柱の連結構造であって、
    上記支圧金物は、地中に貫入されてアンカー機能を果たす引張り部材と、上記引張り部材の地上突出部に装着されて当該引張り部材に与えられた緊張力を地表面に伝達する接地板と、上記接地板上面に略垂直に立設される補強用リブとを有し、
    上記支柱は、上記支圧金物における補強用リブに設けられた貫通孔に挿通されたピン構造を介して回動自在に連結され、その上部にはワイヤロープが連結され
    前記支柱に連結された一の前記支圧金物における前記引張り部材の長さは、一の前記支圧金物に離間して設置されるとともに前記支柱とは独立した他の支圧金物における引張り部材の長さよりも長いこと
    を特徴とする支圧金物に対する支柱の連結構造。
  2. 上記接地板は、斜面の地表面に当接され、
    上記補強用リブは、平面視で上記支圧金物における地上突出部を中心に互いに異なる方向へ伸びる2本以上で構成され、
    上記貫通孔は、上記斜面に対してより下方に伸びる補強用リブに設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の支圧金物に対する支柱の連結構造。
  3. 上記支柱は、上記ピン構造による回動方向に対して更に他の方向に回動自在に設けられていること
    を特徴とする請求項1又は2記載の支圧金物に対する支柱の連結構造。
  4. 上記支柱は、その軸方向を中心として回転自在に設けられていること
    を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の支圧金物に対する支柱の連結構造。
  5. 請求項1〜4のうち何れか1項に記載の支柱の連結構造における2本以上の上記支柱間に設けられた柵体を備えること
    を特徴とする柵体の設置構造。
  6. 請求項1〜4のうち何れか1項に記載の支柱の連結構造における上記接地板は、斜面の地表面に当接され、
    1組の上記柵体は、2本以上の上記支柱の間にフェンス用ロープと、フェンスパネルを設置して構成され、
    2組以上の上記柵体は、互いに離間されて設けられ、
    柵体が設けられる支柱間の方向は、上記組間において、斜面下方ほど水平方向に近づくように設定されていること
    を特徴とする請求項5記載の柵体の設置構造。
  7. 上下に隣接する柵体は、互いに離間されてなり、かつ上記水平方向に向けて重複する領域を有するように設けられていること
    を特徴とする請求項6記載の柵体の設置構造。
  8. 地表面を流下してくる木を流下領域に導流するための地表面の安定化工法を兼ね備えた流木導流システムであって、
    請求項5〜7の何れか1項に記載の柵体の設置構造を備え、
    前記柵体は、流下領域に繋がるように設けられること
    を特徴とする流木導流システム。
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