JP6572723B2 - 電線固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電線固定装置に関する。
電柱には、電線を支持するための部材として腕金が設けられており、電線と腕金との間を絶縁するための部材として碍子が設けられている。すなわち、電線は、碍子を介して腕金に支持されている。従来から、電線を碍子に固定するために巻付バインドと呼ばれる固定部材が用いられている。例えば、特許文献1には、巻付バインドの一例が記載されている。
特開2003−281954号公報
ところで、電線に対する作業においては、停電が不要となる点で、間接活線工法で行われることが望ましい。間接活線工法で巻付バインドを取り付ける場合、巻付バインドを電線に巻付けるための専用工具を先端に備えた絶縁操作棒(ホットスティック)が用いられる。しかしながら、絶縁操作棒を用いて巻付バインドを電線に何周も巻付ける作業は容易ではない。また、絶縁操作棒を用いて巻付バインドを電線から取り外す作業も容易ではない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、間接活線工法で電線を碍子に容易に固定することができ且つ容易に取り外すことができる電線固定装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る電線固定装置は、電線に連結できる2つの電線連結部と、前記電線連結部に接続された紐部と、前記紐部に連結された巻取部、及び前記巻取部の回転方向を規制するラチェット機構を備え、前記紐部を巻き取ることができる巻取装置と、を備える。
これにより、2つの電線連結部が碍子の両側で電線に連結された状態で紐部が巻き取られると、電線が碍子に引き寄せられる。このため、電線が碍子に固定される。また、巻取部に対する操作は絶縁操作棒に取り付けられるラチェットレンチ等で行えるので、紐部を巻き取る操作は間接活線工法においても容易である。また、電線を碍子から取り外す際は、ラチェット機構を解除した状態で巻取部が逆回転させられるか、紐部が切断される。これらの作業は、間接活線工法においても容易である。したがって、電線固定装置は、間接活線工法で電線を碍子に容易に固定することができ且つ容易に取り外すことができる。
本発明の望ましい態様として、前記電線を支持するための碍子と前記巻取装置との間に配置するための台座を備え、前記台座が前記碍子に接した状態において、前記碍子の軸から前記巻取装置までの距離は、前記碍子の最大半径よりも大きいことが好ましい。
これにより、巻取装置が碍子の表面よりも突出した状態が保たれる。このため、絶縁操作棒に取り付けられたラチェットレンチ等により巻取装置が操作される際、ラチェットレンチ等が碍子に接触しにくくなる。したがって、電線固定装置は、巻取装置に対する操作をより容易にすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記台座は、前記碍子の首部に沿う形状である碍子対向面を有することが好ましい。
これにより、碍子対向面が碍子の首部に接すると、台座のガタツキが抑制される。その結果、巻取装置の姿勢が安定する。したがって、電線固定装置は、巻取装置に対する操作をより容易にすることができる。
本発明の望ましい態様として、前記電線連結部は、間接活線工具で把持するための第1把持部を備えることが好ましい。
これにより、電線連結部は、絶縁ヤットコ等によって把持しやすくなる。このため、電線連結部を電線に引っ掛ける作業及び電線連結部を電線から取り外す作業が容易になる。
本発明の望ましい態様として、前記台座は、間接活線工具で把持するための第2把持部を備えることが好ましい。
これにより、台座は、絶縁ヤットコ等によって把持しやすくなる。このため、台座を碍子に接触させる作業が容易になる。
本発明によれば、間接活線工法で電線を碍子に容易に固定することができ且つ容易に取り外すことができる電線固定装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る電線固定装置が取り付けられた碍子の周辺を示す斜視図である。 図2は、本実施形態に係る電線固定装置を示す斜視図である。 図3は、碍子に電線を固定した状態における、本実施形態に係る電線固定装置を示す側面図である。 図4は、碍子に電線を固定した状態における、本実施形態に係る電線固定装置を示す上面図である。 図5は、図4におけるA−A断面図である。 図6は、図5におけるB−B断面図である。 図7は、本実施形態に係る電線固定装置の操作に用いられる絶縁操作棒を示す正面図である。 図8は、本実施形態に係る電線固定装置の操作に用いられるラチェットレンチを示す斜視図である。 図9は、碍子に電線を固定する前の状態における、本実施形態に係る電線固定装置を示す側面図である。 図10は、碍子に電線を固定した状態における、変形例に係る電線固定装置を示す側面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係る電線固定装置が取り付けられた碍子の周辺を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る電線固定装置を示す斜視図である。図3は、碍子に電線を固定した状態における、本実施形態に係る電線固定装置を示す側面図である。図4は、碍子に電線を固定した状態における、本実施形態に係る電線固定装置を示す上面図である。図1に示すように、電線10は碍子7に支持されている。例えば、電線10は高圧配電線であり、碍子7は高圧ピン碍子である。碍子7は、電柱100に取り付けられた腕金101に支持されている。
碍子7は、例えば磁器等の絶縁体で形成されている。図3に示すように、碍子7は、軸Cを有する回転体であって、胴部71と、括れ部72と、肩部73と、首部74と、頭部75と、を備える。腕金101に近い方から、胴部71、括れ部72、肩部73、首部74、頭部75の順に並んでいる。碍子7の半径は、胴部71において最大となり、首部74において最小となる。すなわち、胴部71の半径は、碍子7の最大半径に等しく、首部74の半径は、碍子7の最小半径に等しい。ここで、半径は、軸Cに対して直交する平面で碍子7を切った断面における半径を意味する。
本実施形態に係る電線固定装置1は、電線10を碍子7に固定するための装置である。図2〜図4に示すように、電線固定装置1は、電線連結部11と、紐部12と、巻取装置2と、台座13と、を備える。
電線連結部11は、電線10に引っ掛けて連結できる部材であって、2つ設けられている。電線連結部11は、例えば合成樹脂等の絶縁体により略J字状に形成されている。また、電線連結部11は、第1把持部18を備える。第1把持部18は、間接活線工具である絶縁ヤットコによって電線連結部11を把持しやすくするための部材である。第1把持部18は、絶縁体で形成された板状部材であって、例えば滑り止めとして表面に複数の溝を備える。
紐部12は、電線連結部11に接続された紐状の部材である。紐部12は例えば2つ設けられている。それぞれの紐部12の一端が電線連結部11に接続されており、他端が巻取装置2に接続されている。紐部12は、電線連結部11の剛性よりも小さい剛性を有する。例えば、紐部12のヤング率が電線連結部11のヤング率よりも小さい。紐部12は、例えばポリエチレン等の絶縁体により形成されている。より具体的には、紐部12は、複数のポリエチレン繊維が撚り合されることで形成されている。すなわち、紐部12は、マルチフィラメントの紐である。
巻取装置2は、紐部12を巻き取るための装置である。巻取装置2は、間接活線工具である絶縁操作棒8(図7参照)によって操作されることで、紐部12を巻き取り収納することができる。すなわち、巻取装置2は、紐部12の長さを調節することができる。
図5は、図4におけるA−A断面図である。図6は、図5におけるB−B断面図である。図5に示すように、巻取装置2は、巻取部21と、ケース22と、ラチェット機構3と、を備える。
巻取部21は、絶縁操作棒8によって操作される部材であって、頭部211と、シャフト部212と、フランジ部213を備える。例えば、頭部211、シャフト部212及びフランジ部213は、合成樹脂等の絶縁体で一体に形成されている。頭部211は、ケース22の外部に配置されており、例えば六角ナットと同じ外形を有する。すなわち、頭部211をシャフト部212の軸方向から見た形状は六角形である。シャフト部212は、ケース22の内部に配置されており、例えば略円柱状である。フランジ部213は、シャフト部212のうち頭部211とは反対側の端部に配置された、円盤状部材である。フランジ部213の直径は、シャフト部212の直径よりも大きい。
ケース22は、巻取部21を支持するための部材である。例えば、ケース22は、合成樹脂等の絶縁体で形成されている。ケース22は、筒状の本体部221と、抜止部222と、を備える。本体部221は、巻取部21のシャフト部212およびフランジ部213を囲っている。紐部12は、本体部221を貫通しており、シャフト部212に接続されている。抜止部222は、本体部221の内壁からシャフト部212に向かって突出する突起である。また、抜止部222は、シャフト部212の軸方向においてフランジ部213と対向している。抜止部222は、フランジ部213に接することにより、シャフト部212の軸方向における巻取部21の動きを規制している。すなわち、抜止部222は、巻取部21を位置決めしている。
ラチェット機構3は、巻取部21の回転方向を規制するための装置である。図6に示すように、ラチェット機構3は、歯車31と、歯止め32と、解除レバー33と、を備える。歯車31は、巻取部21のシャフト部212に嵌合しており、複数の歯311を有する。歯止め32は、揺動可能な状態でケース22の本体部221に取り付けられている。歯止め32が歯車31の歯311に接することで、歯車31の回転方向が規制されている。例えば、歯車31が図6における左回りに回転すると、歯止め32が揺動し歯311を乗り越える。このため、シャフト部212は、図6における左回りに回転することができる。一方、歯車31が図6における右回りに回転すると、歯止め32が歯311に引っ掛かる。このため、シャフト部212は、図6における右回りには回転できない。解除レバー33は、巻取部21の回転方向の規制を解除するための部材である。解除レバー33は、軸部331と、歯止め操作部332と、第3把持部333と、を備える。軸部331はケース22の本体部221を貫通している。歯止め操作部332は、軸部331の一端に設けられた突起であり、軸部331の回転に応じて歯止め32に接することができる。第3把持部333は、絶縁ヤットコによって解除レバー33を操作しやすくするための部材である。第3把持部333は、軸部331の他端に設けられた絶縁体で形成された板状部材であって、例えば滑り止めとして表面に複数の溝を備える。
図3および図4に示すように、台座13は、碍子7と巻取装置2との間の隙間を埋めるための部材である。例えば、台座13は、合成樹脂等の絶縁体で形成されている。台座13は、支持面131と、碍子対向面132と、を有する。支持面131は、巻取装置2に接する表面であり、例えば平坦に形成されている。具体的には、巻取装置2のケース22が支持面131に接しており、例えば溶着等によりケース22が支持面131に接合されている。碍子対向面132は、碍子7の首部74に接する表面であり、例えば首部74の表面に沿う曲面状に形成されている。また、台座13は、第2把持部19を備える。第2把持部19は、絶縁ヤットコによって台座13を把持しやすくするための部材である。第2把持部19は、絶縁体で形成された板状部材であって、例えば滑り止めとして表面に複数の溝を備える。
図3に示すように、台座13が碍子7の首部74に接した状態において、碍子7の軸Cから巻取装置2までの距離D2は、碍子7の最大半径D7よりも大きい。すなわち、台座13が碍子7の首部74に接した状態において、軸Cに沿う方向から見ると(平面視で)、巻取装置2は碍子7の胴部71よりも外側に位置する。
図7は、本実施形態に係る電線固定装置の操作に用いられる絶縁操作棒を示す正面図である。絶縁操作棒8は、ホットスティックとも呼ばれる。図7に示すように、絶縁操作棒8は、ロッド部80と、工具固定部81と、連結部84と、水切りつば85と、限界つば86と、を備える。ロッド部80は、円柱状の長尺部材である。工具固定部81は、絶縁操作棒8に対して先端工具が連結されるときに用いられる部材である。工具固定部81は、ロッド部80の一端に設けられた円柱状の部材であって、端面から突出する可動突起82と、側面から突出する2つの連結ピン83と、を備える。可動突起82は、例えばコイルバネ等の弾性体を介して工具固定部81に支持されている。可動突起82は、外部から工具固定部81の軸方向の力が加えられると、工具固定部81の内部に入り込むことができる。2つの連結ピン83のうち一方の連結ピン83は、他方の連結ピン83とは工具固定部81の周方向で反対側に配置されている。連結部84は、絶縁操作棒8に対して他の絶縁操作棒が連結されるときに用いられる部材である。連結部84は、ロッド部80の他端に設けられた円筒状の部材である。水切りつば85は、工具固定部81側から連結部84側に向かって雨水等が流れることを防止するために設けられた、円錐台状の部材である。限界つば86は、目印として設けられた円錐台状の部材である。限界つば86は、水切りつば85よりも連結部84側に設けられる。作業者は、限界つば86を目印として、限界つば86よりも連結部84を把持した状態で作業を行う。例えば、ロッド部80のうち、水切りつば85と限界つば86との間の範囲には、絶縁性を保つためポリテトラフルオロエチレンを塗布する加工が施されている。
図8は、本実施形態に係る電線固定装置の操作に用いられるラチェットレンチを示す斜視図である。図8に示すように、ラチェットレンチ9は、絶縁操作棒8の工具固定部81に取り付けられる。ラチェットレンチ9は、ソケット91と、ソケット92と、切替レバー93と、第1関節部94と、第2関節部95と、連結部99と、を備える。ソケット91またはソケット92は、図5に示した巻取部21の頭部211に嵌合する。ラチェットレンチ9は、上述したラチェット機構3と同様の作用を生じさせるラチェット機構を備えている。これにより、ラチェットレンチ9は、一方向に回転させられたときに頭部211にトルクを伝え、反対方向に回転させられたときは空回りする。切替レバー93は、ラチェットレンチ9が空回りする方向を切り替えるための部材である。第1関節部94および第2関節部95は、ソケット91およびソケット92の方向を変更するための部材である。連結部99は、絶縁操作棒8の工具固定部81に嵌合する。
図9は、碍子に電線を固定する前の状態における、本実施形態に係る電線固定装置を示す側面図である。図9等を用いて、電線固定装置1を用いた固定方法について説明する。電線固定装置1を用いて碍子7に電線10を固定する際、まずは、図9に示すように紐部12が緩められた状態で、2つの電線連結部11が碍子7に両側で電線10に引っ掛けられる。例えば、1人の作業員が絶縁ヤットコで電線10を支持した状態で、もう一人の作業員が絶縁ヤットコで第1把持部18を把持し、電線連結部11を電線10に引っ掛ける。
次に、1人の作業員が絶縁ヤットコで電線10を碍子7の首部74に沿わせた状態で、もう一人の作業員が絶縁ヤットコで第2把持部19を把持し、台座13の碍子対向面132を首部74に接触させる。台座13は、首部74を挟んで電線10とは反対側に配置される。
次に、1人の作業員が絶縁ヤットコで電線10を首部74に沿わせた状態のまま、もう一人の作業員がラチェットレンチ9のソケット91またはソケット92を巻取部21の頭部211に嵌合させ、巻取部21を回転させる。ラチェット機構3により巻取部21は一方向に回転する。巻取部21が一方向に回転すると、図5に示すようにシャフト部212に紐部12が巻き取られていく。紐部12が所定量巻き取られると、紐部12に張力が生じる。これにより、電線連結部11が巻取装置2の方向へ引き寄せられるので、電線10が首部74に押し付けられる。このため、図3および図4に示すように、電線10が碍子7に固定される。
一方、碍子7から電線10を取り外す際、まずは、一人の作業員がラチェットレンチ9のソケット91またはソケット92を巻取部21の頭部211に嵌合させた状態で、もう一人の作業員が絶縁ヤットコで第3把持部333(図6参照)を把持し、解除レバー33を回転させる。ソケット91またはソケット92が頭部211に嵌合しているので、解除レバー33によって歯止め32が歯車31から外されても、巻取部21の逆回転は生じない。
次に、1人の作業員が絶縁ヤットコで第2把持部19等を把持した状態で、もう一人の作業員がラチェットレンチ9で巻取部21を回転させる。この時、ラチェットレンチ9の切替レバー93は、碍子7に電線10を固定する際の状態とは逆の状態である。これにより、紐部12が徐々に緩められる。
次に、1人の作業員が絶縁ヤットコで電線10を支持した状態で、もう一人の作業員が絶縁ヤットコで第1把持部18を把持し、電線連結部11を電線10から取り外す。このようにして、電線固定装置1が碍子7および電線10から取り外される。
また、碍子7から電線10を取り外す際は、紐部12が切断されてもよい。解除レバー33および巻取部21の操作を要さず電線固定装置1が碍子7および電線10から取り外される。これにより、電線固定装置1の取り外し作業が容易になる。
なお、ラチェット機構3は、必ずしも解除レバー33を備えていなくてもよい。解除レバー33がない場合、誤動作等によって紐部12が緩められることが防止される。解除レバー33がない場合、碍子7から電線10を取り外す際は、紐部12が切断されることになる。
なお、巻取装置2は、必ずしも上述したように台座13の表面に配置されていなくてもよい。例えば、台座13が中空部材であって、巻取装置2が台座13の内部に配置されていてもよい。すなわち、台座13が巻取装置2を内蔵していてもよい。ただし、このような場合であっても、頭部211は台座13の外側に配置されている必要がある。また、電線固定装置1は、必ずしも台座13を備えていなくてもよい。台座13がない場合、例えば巻取装置2のケース22が碍子7の首部74に接する。
なお、電線固定装置1は、必ずしも2つの紐部12を備えていなくてもよい。例えば、1つの紐部12の両端に電線連結部11が連結されていてもよい。このような場合、紐部12がシャフト部212を貫通していれば、シャフト部212の回転に応じて紐部12がシャフト部212に巻き取られる。
なお、第1把持部18、第2把持部19及び第3把持部333は、必ずしも板状の部材でなくてもよく、間接活線工具である絶縁ヤットコ等で把持しやすい形状であればよい。また、電線固定装置1は、必ずしも第1把持部18、第2把持部19及び第3把持部333を備えていなくてもよい。また、巻取部21の頭部211は必ずしも六角ナットと同様の形状でなくてもよく、間接活線工具で操作できる形状であればよい。
以上で説明したように、電線固定装置1は、電線に連結できる2つの電線連結部11と、電線連結部11に接続された紐部12と、紐部12に連結された巻取部21、及び巻取部21の回転方向を規制するラチェット機構3を備え、紐部12を巻き取ることができる巻取装置2と、を備える。
これにより、2つの電線連結部11が碍子7の両側で電線10に連結された状態で紐部12が巻き取られると、電線10が碍子7に引き寄せられる。このため、電線10が碍子7に固定される。巻取部21に対する操作は絶縁操作棒8に取り付けられるラチェットレンチ9等で行えるので、紐部12を巻き取る操作は間接活線工法においても容易である。また、電線10を碍子7から取り外す際は、ラチェット機構3を解除した状態で巻取部21が逆回転させられるか、紐部12が切断される。これらの作業は、間接活線工法においても容易である。したがって、電線固定装置1は、間接活線工法で電線10を碍子7に容易に固定することができ且つ容易に取り外すことができる。
また、電線固定装置1は、電線10を支持するための碍子7と巻取装置2との間に配置するための台座13を備える。台座13が碍子7に接した状態において、碍子7の軸Cから巻取装置2までの距離は、碍子7の最大半径よりも大きい。
これにより、巻取装置2が碍子7の表面よりも突出した状態が保たれる。このため、絶縁操作棒8に取り付けられたラチェットレンチ9等により巻取装置2が操作される際、ラチェットレンチ9等が碍子7に接触しにくくなる。したがって、電線固定装置1は、巻取装置2に対する操作をより容易にすることができる。
また、電線固定装置1において、台座13は、碍子7の首部74に沿う形状である碍子対向面132を有する。
これにより、碍子対向面132が碍子7の首部74に接すると、台座13のガタツキが抑制される。その結果、巻取装置2の姿勢が安定する。したがって、電線固定装置1は、巻取装置2に対する操作をより容易にすることができる。
また、電線固定装置1において、電線連結部11は、間接活線工具で把持するための第1把持部18を備える。
これにより、電線連結部11は、絶縁ヤットコ等によって把持しやすくなる。このため、電線連結部11を電線10に引っ掛ける作業及び電線連結部11を電線10から取り外す作業が容易になる。
また、電線固定装置1において、台座13は、間接活線工具で把持するための第2把持部19を備える。
これにより、台座13は、絶縁ヤットコ等によって把持しやすくなる。このため、台座13を碍子7に接触させる作業が容易になる。
(変形例)
図10は、碍子に電線を固定した状態における、変形例に係る電線固定装置を示す側面図である。変形例1に係る電線固定装置1Aは、上述した実施形態に係る電線連結部11とは異なる電線連結部11Aを備える。なお、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図10に示すように、電線連結部11Aは、本体部111と、開閉部112と、を備える。本体部111は、例えば合成樹脂等の絶縁体により略J字状に形成されている。開閉部112は、本体部111に対して揺動可能に連結された部材である。開閉部112は、本体部111の一端にヒンジ113で連結されており、本体部111の他端に接している。開閉部112が本体部111の他端に接している状態においては、電線連結部11Aは環状である。例えば、開閉部112は、コイルバネ等の弾性部材を内蔵している。開閉部112が本体部111の他端から遠ざかる方向に揺動すると、弾性部材に弾性力が生じる。これにより、開閉部112には本体部111の他端に近付く方向の力が作用する。言い換えると、電線連結部11Aはカラビナである。
電線連結部11Aが電線10に引っ掛けられる際、開閉部112が電線10に押し付けられる。これにより、開閉部112が本体部111の他端から遠ざかる方向に揺動するので、電線10が本体部111の内側に導かれる。開閉部112が電線10から離れると、開閉部112は弾性部材の弾性力により本体部111の他端に接する。このため、電線連結部11Aが環状になるので、電線10が電線連結部11Aから抜け出られなくなる。
上述した実施形態に係る電線連結部11が電線10に引っ掛けられた後であって紐部12に張力が生じる前の状態において、電線10または電線連結部11に外力が加わると電線10が電線連結部11から抜け出る可能性がある。これに対して、変形例に係る電線固定装置1Aにおいては、電線連結部11Aが電線10に引っ掛けられると、電線10が本体部111および開閉部112に囲まれる。このため、紐部12に張力が生じる前であっても、電線10の電線連結部11Aからの離脱が防止される。
1、1A 電線固定装置
10 電線
100 電柱
101 腕金
11、11A 電線連結部
111 本体部
112 開閉部
113 ヒンジ
12 紐部
13 台座
131 支持面
132 碍子対向面
18 第1把持部
19 第2把持部
2 巻取装置
21 巻取部
211 頭部
212 シャフト部
213 フランジ部
22 ケース
221 本体部
222 抜止部
3 ラチェット機構
31 歯車
311 歯
32 歯止め
33 解除レバー
331 軸部
332 歯止め操作部
333 第3把持部
7 碍子
71 胴部
72 括れ部
73 肩部
74 首部
75 頭部
8 絶縁操作棒
80 ロッド部
81 工具固定部
84 連結部
85 水切りつば
86 限界つば
9 ラチェットレンチ
91、92 ソケット
93 切替レバー
94 第1関節部
95 第2関節部
99 連結部
C 軸

Claims (4)

  1. 電線に連結できる2つの電線連結部と、
    前記電線連結部に接続された紐部と、
    前記紐部に連結された巻取部、及び前記巻取部の回転方向を規制するラチェット機構を備え、前記紐部を巻き取ることができる巻取装置と、
    前記電線を支持するための碍子と前記巻取装置との間に配置するための台座と、
    を備え、
    前記台座が前記碍子に接した状態において、前記碍子の軸から前記巻取装置までの距離は、前記碍子の最大半径よりも大きい電線固定装置。
  2. 前記台座は、前記碍子の首部に沿う形状である碍子対向面を有する請求項に記載の電線固定装置。
  3. 前記電線連結部は、間接活線工具で把持するための第1把持部を備える請求項1又は2に記載の電線固定装置。
  4. 前記台座は、間接活線工具で把持するための第2把持部を備える請求項のいずれか1項に記載の電線固定装置。
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