JP6570918B2 - 撮像装置、撮像方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数コマの画像データを取得して合成する撮像装置、撮像方法に関する。
近年、デジタルカメラなどの撮像装置において、イメージセンサから連続的に読み出した複数コマの画像を合成することにより、1コマの撮影画像では表現することができない新たな画像処理効果の画像を実現する、あるいは1コマの撮影では簡単に得られない画像を取得する撮像装置が提案され、市販されている。
例えば、特開2010−136058号公報には、複数コマの画像を合成することで、流し撮り撮影の画像を容易に得る撮像装置が提案されている。
従来のカメラで流し撮り撮影を行う際に、撮影者が意図した通りの流し撮り画像を撮影するのは簡単ではない。具体的には、背景が適度な流れ量となるような、流し撮りに適したシャッタ速度を撮影者が知らないことがある。さらに、流し撮りに適したシャッタ速度は、背景が流れるようなやや長めのシャッタ速度であるために、絞り値やISO感度を適切に設定することなく流し撮りに適したシャッタ速度だけを設定して撮影を行うと、露出量が多くなりすぎて露出過剰になる場合がある。
これに対して、該公報に記載の撮像装置は、適正な露出で連写した複数コマの画像を合成して流し撮り画像を得るものであるために、適切な露出の合成画像を得られるだけでなく、撮影者の好みの流し撮り効果が出せるシャッタ速度の合成画像を得ることもできる。さらに、この公報に記載の技術では、画像データ内の複数の被写体の中から、流したい被写体(背景)と流したくない被写体(主要被写体)とを検出して、主要被写体は流れないように、かつ背景は流れるように画像を合成することで、流し撮り撮影をより簡単に行えるようにしている。
特開2010−136058号公報
上記特開2010−136058号公報に記載されたような、連写した画像を合成して1コマの画像を生成する際には、連写方法として、メカニカルシャッタの開閉動作を繰り返して行うメカニカルシャッタ連写の方法と、一般的なCMOSイメージセンサの動画撮影のような、メカニカルシャッタを開いたままの状態でイメージセンサからの読み出しを繰り返して行ういわゆる電子シャッタによる連写(以下では適宜、電子読出連写と記載する)の方法と、が考えられる。
このようなメカニカルシャッタ連写または電子読出連写で撮影した複数コマの画像を合成した流し撮り画像は、流し撮りに慣れているプロカメラマンがメカニカルシャッタで1コマ撮影した流し撮り画像とは異なった画像となる。
具体的に、メカニカルシャッタで連写を行う場合には、1コマの画像を撮影したらシャッタを一旦閉じて、その後に次のコマの画像を撮影するためにシャッタを開く動作を行うために、閉じてから開くまでの時間(例えば1/10(sec)程度)により、連続するコマ同士の間に撮影をしていない露光抜けが発生する。例えば、モータースポーツや野鳥の飛行などを流し撮りする際には1/30〜1/2(sec)程度のシャッタ速度で撮影するのが一般的であるために、メカニカルシャッタ連写では各画像間にシャッタ速度に近いオーダーの1/10(sec)程度の露光抜けが発生することになる。連写して得た複数コマの画像を合成して流し撮り撮影画像を生成すると、主要被写体は静止しているために違和感がないが、背景部分の流れ具合が露光抜けにより断続的になってしまう。従って、メカニカルシャッタ連写を用いた流し撮り撮影画像の合成では、プロカメラマンが1コマの画像で撮影した流し撮り画像のような自然な流し具合の画像を得ることはできない。
一方、電子読出連写は、次のように行われる。近年のデジタルカメラで使用されているCMOSイメージセンサでは、行および列方向に配置された複数画素の各信号を各行毎に順次読み出すのが一般的である。蓄積された画素信号の読み出しが各行毎に完了した時点で、該当行の画素の信号蓄積が再開され、次の行の読出しが行われる。このように電子読出連写では各行の露光を中断することなく連写できるために、メカニカルシャッタ連写の場合のような露光抜けは発生しない。しかし、画像の1番上の行の読み出しを開始してから1番下の行の読み出しが完了するまでの時間(いわゆる、電子シャッタの走行時間)は、メカニカルシャッタの走行時間と比べると長い。具体例を挙げれば、メカニカルシャッタはイメージセンサの上端から下端までを走行するのに2〜4(msec)程度を要するが、一般的なCMOSイメージセンサにおける1画面の電子読出しに要する時間は10〜100(msec)程度である。従って、電子シャッタを用いると画像の上側部分と下側部分とでは露光タイミングがずれるために、動きのある被写体を撮影する場合、あるいは流し撮りのようにカメラ自体を動かして撮影をする場合には、被写体が不自然に歪む現象が撮影画像に発生する。
図面を参照して、さらに具体的に説明する。例えば、図4に示すような、静止している背景B0に対して、右側から左側に走行する車などの主要被写体M0を、カメラを主要被写体M0に向けて右から左に振って流し撮り撮影する場合を考える。
このとき、メカニカルシャッタで連写した複数コマの画像を合成した場合には、上述したように各コマの画像間に露光抜けが発生するために、図11に示すように、背景B0の流れが断続的に途切れた不自然な流れ具合の画像となる。ここに、図11は、メカニカルシャッタで連写した複数コマの画像から合成した流し撮り撮影画像SP1の例を示す図である。
また、複数コマの画像全てに対してメカニカルシャッタを用いることなく、電子シャッタ(図12の例では、下から上に走行する電子シャッタを想定している)のみを用いた場合には、最初の1コマおよび最後の1コマを含む全コマについて、画像の上側と下側における露光タイミングのずれが大きい。従って、合成画像は、図12に示すように、画像の上側に行くほど右側に背景B0が歪み、不自然な画像となってしまう。ここに、図12は、電子シャッタで連写した複数コマの画像から合成した流し撮り撮影画像SP2の例を示す図である。
このように連写した画像を合成して1コマの画像を生成する撮像装置においては、連写の方法が、メカニカルシャッタ連写であればコマ間の露光抜けが原因で、電子読出連写であれば各行の露光タイミングのずれに起因する被写体歪みが原因で、1コマの画像で流し撮り撮影した画像と比較して、不自然な画像となってしまう。
このように合成画像が不自然な画像となるのは、上述の流し撮りを簡単化する合成処理の場合だけではなく、現在までに提案され市販されているデジタルカメラに搭載された各種の画像合成処理、例えば、露出の異なる複数コマの画像を連写して、1コマの画像よりもダイナミックレンジが大きい画像を合成する画像合成処理、複数コマの画像を平均合成してランダムノイズを低減する画像合成処理などの、複数コマの画像を合成する種々の画像合成処理に対しても同様に成立する。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、複数コマの画像データから得られる合成画像データが、露光の不連続性および電子読出しに起因する被写体歪みが軽減された、より自然な画像となる撮像装置、撮像方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様による撮像装置は、2次元状に配列された複数の画素で被写体光像を受光して画像データを生成し、読出時間Teで読み出す撮像素子と、上記撮像素子の前面に配置され、Te>Tmを満たす走行時間Tmの開閉動作により上記撮像素子の露光時間を制御するメカニカルシャッタと、上記メカニカルシャッタが開いてから閉じるまでの総露光時間がT1となるように該メカニカルシャッタを制御すると共に、T1>T2を満たす1コマ露光時間T2で複数コマの画像データを連続的に読み出させるように上記撮像素子を電子シャッタ制御する制御部と、上記複数コマの画像データを合成して少なくとも1コマの合成画像データを生成する画像合成部と、を備え、上記メカニカルシャッタの先幕が走行を開始する時刻をtms、上記複数コマの内の、1コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をt1es、最終コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をtfesとすると、上記制御部は、上記総露光時間T1で任意の画素において露光された電荷がもれなく読み出されるように
(tms−Te+Tm−T2)<t1es≦(tms−Te+Tm)
および
(tms+T1−T2)≦tfes<(tms+T1)
を満たすように、上記メカニカルシャッタおよび上記撮像素子を制御する。
本発明のある態様による撮像方法は、撮像素子の2次元状に配列された複数の画素で被写体光像を受光して画像データを生成し、読出時間Teで読み出す撮像ステップと、上記撮像素子の前面に配置されたメカニカルシャッタにより、Te>Tmを満たす走行時間Tmの開閉動作で上記撮像素子の露光時間を制御する露光ステップと、上記メカニカルシャッタが開いてから閉じるまでの総露光時間がT1となるように該メカニカルシャッタを制御すると共に、T1>T2を満たす1コマ露光時間T2で複数コマの画像データを連続的に読み出させるように上記撮像素子を電子シャッタ制御する制御ステップと、上記複数コマの画像データを合成して少なくとも1コマの合成画像データを生成する画像合成ステップと、を備え、上記メカニカルシャッタの先幕が走行を開始する時刻をtms、上記複数コマの内の、1コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をt1es、最終コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をtfesとすると、上記制御ステップは、上記総露光時間T1で任意の画素において露光された電荷がもれなく読み出されるように
(tms−Te+Tm−T2)<t1es≦(tms−Te+Tm)
および
(tms+T1−T2)≦tfes<(tms+T1)
を満たすように、上記メカニカルシャッタおよび上記撮像素子を制御するステップである。
本発明の撮像装置、撮像方法によれば、複数コマの画像データから得られる合成画像データが、露光の不連続性および電子読出しに起因する被写体歪みが軽減された、より自然な画像となる。
本発明の実施形態1における撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1の撮像装置における流し撮り撮影処理の動作を示すフローチャート。 上記実施形態1の流し撮り撮影モードにおける露光の様子を示すタイミングチャート。 上記実施形態1において、移動する被写体と静止している背景を含む撮影シーンの一例を示す図。 上記実施形態1において、流し撮り撮影の1コマ目として得られる画像の例を示す図。 上記実施形態1において、流し撮り撮影の2コマ目として得られる画像の例を示す図。 上記実施形態1において、流し撮り撮影の3コマ目として得られる画像の例を示す図。 上記実施形態1において、流し撮り撮影の最終コマである4コマ目として得られる画像の例を示す図。 上記実施形態1において、流し撮り撮影で得られた全コマの画像を合成して得られる画像の例を示す図。 上記実施形態1において、合成画像データを生成するための複数コマの画像データを、イメージセンサから連続的に読み出させる制御方法を説明するためのタイミングチャート。 従来において、メカニカルシャッタで連写した複数コマの画像から合成した流し撮り撮影画像の例を示す図。 従来において、電子シャッタで連写した複数コマの画像から合成した流し撮り撮影画像の例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図10は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は撮像装置1の構成を示すブロック図である。
本発明の好ましい実施形態に係る撮像装置1は、例えばデジタルカメラとして構成されている。
この撮像装置1は、撮像部2と、画像処理部3と、バス4と、自動露出制御部5と、ブレ検出部6と、表示部7と、入力IF(インターフェース:Interface)8と、内部メモリ9と、システム制御部10と、を備えている。なお、図1には外部メモリ11も記載されているが、この外部メモリ11は例えば撮像装置1に着脱自在のメモリカード等により構成することができるために、撮像装置1に固有の構成でなくても構わない。
撮像部2は、レンズ21と、メカニカルシャッタ22と、イメージセンサ23と、を有している。
レンズ21は、イメージセンサ23に被写体光像(被写体の光学像)を結像する光学系である。このレンズ21は、内部に、露出量を調節するための制御パラメータである絞り値に応じて開口の大きさを変化させる光学絞りを備えている。
なお、本実施形態においては、レンズ21がカメラ本体と一体に構成されていることを想定して説明するが、レンズ21が交換レンズとしてカメラ本体に対して着脱自在に構成されていても勿論かまわない。
また、メカニカルシャッタ22は、例えばフォーカルプレーンシャッタとして構成され、イメージセンサ23の前面に配置されていて、遮光を行うための先幕および後幕を開閉することにより、レンズ21からの撮影光束をイメージセンサ23へ到達させ、あるいは撮影光束がイメージセンサ23に到達しないように遮光する。このとき、先幕が走行開始してから後幕が走行開始するまでの時間がシャッタ速度であり、メカニカルシャッタ22は、自動露出制御部5の検出結果に基づいて決定されたシャッタ速度に基づきシステム制御部10により制御される。
このメカニカルシャッタ22(先幕および後幕)がイメージセンサ23の撮像面を通過するのに要する走行時間をTmとし、イメージセンサ23が全ライン分の読み出しを行うのに要する読出時間(いわゆる、電子シャッタの走行時間)をTeとすると、メカニカルシャッタ22は、Te>Tmを満たす走行時間Tmの開閉動作によりイメージセンサ23の露光時間を制御するものとなっている。
イメージセンサ23は、CMOSイメージセンサやCCDイメージセンサ等の撮像素子を含み、レンズ21により結像された被写体光像を、2次元状に配列された複数の画素で受光して、画素毎に電気信号に変換して画像データを生成し、生成した画像データを読み出して画像処理部3およびバス4へ出力する。
バス4は、撮像装置1内の各部の間で信号の送受信を行うための信号線である。図1に示す例においては、バス4には、撮像部2、画像処理部3、自動露出制御部5、ブレ検出部6、表示部7、入力IF8、内部メモリ9、システム制御部10、および外部メモリ11が接続されている。
画像処理部3は、イメージセンサ23から出力された画像データに画像処理を施すものであり、画像合成部31と、現像処理部32とを有している。
画像合成部31は、複数コマの画像データを合成して少なくとも1コマの合成画像データを生成するものであり、比較明合成部33と、比較暗合成部34と、加算合成部35と、平均合成部36と、重付加算合成部37とを有している。すなわち、画像合成部31は、イメージセンサ23から連続的に読み出され、必要に応じて内部メモリ9に保存された複数コマの画像データを、対応する画素毎に、比較明合成処理、比較暗合成処理、加算合成処理、平均合成処理、または重み付け加算合成処理して、合成画像を生成する。ここに合成処理は、何れか1つを選択して行うに限るものではなく、複数を行って、複数種類の合成画像を生成しても構わない。
比較明合成部33は、以下のような比較明合成処理を行う。比較明合成部33は、内部メモリ9に記憶されている複数コマの画像データについて、それぞれ対応する画素位置の画素データ同士を比較する。
ここに「対応する画素位置」は、複数コマの画像データに位置ずれがない場合には同じ画素位置(アドレス)となるが、位置ずれがある場合には位置ずれ補正を行った後に対応関係がある画素位置とすると良い。特に流し撮り撮影の場合には、位置ずれ補正は、主要被写体に関する位置ずれを補正する(背景に関しては、位置がずれても構わない)ような処理となる。
そして、比較明合成部33は、画素データを比較した結果の何れか大きい方、すなわち明るい方の画素データを用いて比較明合成画像データを構成する。このような処理を、全ての画素位置について行うことを、複数コマの画像データの全てについて行うことで、最も明るい画素データで構成される比較明画像が生成される。
このような処理により、明るい被写体ほど目立つように合成することができる。こうして、例えば主要被写体が背景よりも明るい場合にこの比較明合成処理を行えば、主要被写体をより際立たせた合成画像を生成することができる。
比較暗合成部34は、比較明合成部33とほぼ同様に対応する画素位置の画素データ同士を比較するが、比較した結果の何れか小さい方、すなわち暗い方の画素データを用いて比較暗合成画像データを構成する。
このような処理により、暗い被写体ほど目立つように合成することができる。こうして、例えば主要被写体が背景よりも暗い場合にこの比較暗合成処理を行えば、主要被写体をより際立たせた合成画像を生成することができる。
従って、例えば流し撮り撮影において、主要被写体(モータースポーツの流し撮りでは車、飛行している鳥を撮影する場合には鳥、等)が背景よりも明るい場合には比較明合成部33を用いて、一方、主要被写体が背景よりも暗い場合には比較暗合成部34を用いて、合成を行うことにより、背景に対して主要被写体を明確に写し出すことができ、より印象的な流し撮り合成画像を得ることができる。
加算合成部35は、以下のような合成処理を行う。加算合成部35は、内部メモリ9に記憶されている複数コマの画像データについて、それぞれ対応する画素位置の画素データ同士を加算する。そして、加算結果の画素データを用いて加算合成画像データを構成する。
なお、例えば流し撮りにおいては、連写した複数コマの画像を加算合成することで、複数コマの各露光時間を合計した分だけ露光を行ったのと同じ露出の画像が生成される。連写した複数コマの画像データに写った主要被写体の位置が画像毎にずれている場合には、上述したように主要被写体の位置を合わせながら加算合成することで、主要被写体がより明瞭に写った合成画像を得ることができる。
平均合成部36は、以下のような合成処理を行う。平均合成部36は、内部メモリ9に記憶されている複数コマの画像データについて、それぞれ対応する画素位置の画素データ同士を平均する。そして、平均結果の画素データを用いて平均合成画像データを構成する。
なお、例えば流し撮りにおいては、上述した加算合成部35のように主要被写体の位置を合わせながら平均合成することで、主要被写体がより明瞭に写った合成画像を得ることができる。
さらに、昼間の屋外などの明るい場所では、流し撮りに適したスローシャッタで撮影しようとすると、例えISO感度を下げて絞りを絞ったとしても、適正な明るさよりも明るく写ってしまう場合がある。加えて、絞りを絞ると被写界深度が広くなるために、撮影者がピントの合っている主要被写体に対して背景をよりボケさせて(被写界深度を狭くして)撮影しようと意図して、絞り優先撮影モード(または絞り機構がマニュアルで変更できるレンズ)により絞りを開いて撮影が行われる場合も想定される。この場合には、適正な明るさよりもさらに一層明るく写り易くなってしまう(従って、こうした場合に適正な明るさの画像を得るには、例えばNDフィルタ等を用いて入射光量を抑制する必要がある)。これに対して、各1コマのシャッタ速度を露出が適正となるシャッタ速度に設定して連写を行い、連写で得られた画像データを平均合成処理すれば、露出が適正で、適度な流し具合の流し撮り合成画像を得ることができる。
重付加算合成部37は、上述した加算合成部35とほぼ同様に対応する画素位置の画素データ同士を加算するが、この加算の際にコマ毎に軽重の重み付けを行う。この重み付けを調整することにより、複数コマの画像の内の、所望の画像を重視した加算合成を行うことが可能となる。
これにより、例えば流し撮りを行ったときに、電子読出連写して取得した複数コマの中の一部のコマに、主要被写体がブレて写っているものが含まれている場合には、ブレの小さいコマほど重み係数を大きくして合成することにより、合成画像における主要被写体のブレを小さくして、主要被写体が明瞭に写っている合成画像を得ることができる。
また、例えば、複数コマの画像の内の1コマ目の画像の重みを重くして加算合成を行えば、移動被写体の最初の位置が明瞭に画像に表れ、その後の移動がどの方向へどのように行われたかを最初の位置からの流れ具合で把握することができる画像が得られる。逆に、複数コマの画像の内の最後のコマ目の画像の重みを重くして加算合成を行えば、移動被写体の最後の位置が明瞭に画像に表れ、最後の位置に至るまでの移動がどの方向からどのように行われたかを最後の位置への流れ具合(最後の位置から尾を引くような流れ具合)で把握することができる画像が得られる。
現像処理部32は、画像合成部31で生成されたRAW画像データである合成画像データに対して、デモザイキング処理、ホワイトバランス調整処理、ノイズリダクション処理、YC信号生成処理、ガンマ補正処理、リサイズ処理、画像圧縮処理などの各処理を、現像処理として行う。ここにリサイズ処理は、イメージセンサ23から読み出された画像データの画素数を他の画素数に変換する処理であり、例えば表示部7の表示画素数に合わせるための処理である。
自動露出制御部5は、撮像装置1のAE(自動露出:Auto Exposure)制御を行うものであり、イメージセンサ23から読み出された画像データに基づき、適正露光時間を含む露出条件、つまり、目標とする露出で撮影を行うことができるようなISO感度、絞り値、シャッタ速度(露光時間)などを自動で検出する。ここに、ISO感度は画像データの信号増幅量を制御するための制御パラメータ、絞り値はレンズ21の絞りの開口の大きさを制御するための制御パラメータである。また、シャッタ速度は、適正露出となる露光時間(適正露光時間)として検出され、通常の1コマの画像撮影においてはメカニカルシャッタ22の先幕および後幕の各走行開始の時間間隔を制御するための制御パラメータとして用いられるが、電子シャッタを用いる場合にはイメージセンサ23の読み出しの時間間隔を制御するための制御パラメータとしても用いられる。
ブレ検出部6は、例えばジャイロセンサなどの角速度を検出するデバイスを有し、撮像装置1のブレ量を検出する。このブレ検出部6は、加速度を検出する加速度検出部を兼ねたものとなっている。流し撮り撮影においては、ブレ検出部6は、撮影者が被写体の動きに合わせて撮像装置1を移動させる際の動き量を検出する。
表示部7は、TFT(Thin Film Transistor)液晶や有機EL(Electro Luminescence)などの背面表示部、あるいはEVF(電子ビューファインダ:Electronic viewfinder)などを有して構成され、現像処理部32によって現像された画像を表示する。
入力IF8は、撮影者の操作を受けて撮像装置1に対する各種の設定や指示を行うための操作部であり、例えば、撮像装置1の電源をオン/オフするための電源釦、あるいは撮影開始および終了を操作するためのレリーズ釦等の操作部材を備え、さらに、表示部7の背面表示部等におけるタッチ操作入力を行うためのタッチパネル等を備えている。この入力IF8は、後述する露光時間T1を含む撮影条件を設定入力するためのユーザインタフェイス部となっている。
内部メモリ9は、イメージセンサ23から読み出された画像データ、あるいは画像処理部3が画像処理を行っている途中の画像データを記憶すると共に、撮像装置1の動作に必要な各種の処理プログラムや設定値なども記憶する記憶部である。この内部メモリ9は、例えば、フラッシュメモリ、SDRAM等の不揮発性メモリあるいは揮発性メモリによって(あるいはこれらを組み合わせることによって)構成されている。
外部メモリ11は、カメラ本体に装填自在のメモリカード等、あるいはカメラ本体の内部に固定された不揮発性の記憶媒体である。この外部メモリ11は、現像処理部32で現像処理された画像データを記録し、再生時には、記録された画像データが読み出される。この外部メモリ11から読み出された画像データは、撮像装置1の外部に出力可能である。
システム制御部10は、CPU(Central Processing Unit)等を有し、内部メモリ9に記憶されている処理プログラムに従って、撮像装置1内の各部を制御する制御部である。
例えば、システム制御部10は、自動露出制御部5の検出結果に基づいて、メカニカルシャッタ22が開いてから閉じるまでの総露光時間がT1となるようにメカニカルシャッタ22を制御すると共に、T1>T2を満たす1コマ露光時間T2で複数コマの画像データを連続的に読み出させるようにイメージセンサ23を電子シャッタ制御する制御部である。
次に、図2は、撮像装置1における流し撮り撮影処理の動作を示すフローチャートである。この図2に示す処理は、上述したように、内部メモリ9に記憶された処理プログラムに従ってシステム制御部10が撮像装置1内の各部を制御することにより、実行される。
図示しないメイン処理を実行中に、撮影者が入力IF8を介して流し撮り撮影モードを選択すると、この図2に示す処理が開始される。
するとまず、メカニカルシャッタ22を開放状態として、イメージセンサ23から所定のフレームレートで画像データを読み出し、表示部7にライブビュー表示を行う(ステップS1)。このライブビュー表示(または、光学ファインダによる被写体像等)を見て、撮影者は、撮影したい被写体を撮影することができるように、レンズ21のピント調整を行い、また、撮像装置1の向きおよびレンズ21の焦点距離(ズーム)を調節することで構図を決定する。また、撮影者は、必要に応じて入力IF8の操作釦やタッチパネル等を操作することにより撮影に係るその他の設定を行う。
次に、ライブビューで取得した画像データに基づいて、システム制御部10が、流し撮りに最適な露光時間(流し撮り露光時間)を総露光時間T1として設定する(ステップS2)。流し撮りでは、移動する主要被写体に追従するように、撮影者が撮像装置1の向きを移動させる。このとき、レンズ21の焦点距離に応じてイメージセンサ23上に結像される主要被写体の像面速度が変化するために、システム制御部10は、レンズ21の焦点距離に基づいて、背景の流れを効果的に撮影することができる流し撮り露光時間を自動的に算出し、算出した流し撮り露光時間を総露光時間T1として設定する。
また、主要被写体の移動に合わせて撮影者が撮像装置1の向きを移動させる速度を、加速度検出部を兼ねたブレ検出部6の検出結果に基づきシステム制御部10が算出して、算出した移動速度に基づき流し撮り露光時間としての総露光時間T1を自動設定するようにしても良い。
加えて、レンズ21の焦点距離と、ブレ検出部6の検出結果と、の両方に基づいて、流し撮り露光時間を算出して総露光時間T1として自動設定するようにしても構わない。つまり、システム制御部10は、レンズ21の焦点距離と、ブレ検出部6の検出結果と、の少なくとも一方に基づいて流し撮り撮影に適した露光時間を算出し、総露光時間T1として設定すると良い。
あるいは、撮像装置1により自動設定された総露光時間T1を撮影者が修正することができるようにしても良いし、撮像装置1による自動設定を用いることなく、総露光時間T1を撮影者がマニュアルで所望に設定するようにしても構わない。
その後、システム制御部10は、レリーズ釦が半押しされて1stレリーズスイッチがオンになったことを検出したら、1stレリーズオン時の処理として、例えば、AF(自動焦点:Autofocus)制御処理およびAE制御処理を行う(ステップS3)。
ここに、AF制御処理は、ライブビューにおいてイメージセンサ23から繰り返し読み出される画像データからコントラスト信号を抽出して、抽出したコントラスト信号が最大値をとるように、レンズ21中のフォーカスレンズを駆動制御してピントを合わせる処理である。
また、AE制御処理は、ライブビューにおいてイメージセンサ23から繰り返し読み出される画像データから輝度相当信号を抽出して、抽出した輝度相当信号から求められる画像の明るさが適正となるような(画像が適正露出となるような)絞り値、ISO感度、シャッタ速度(露光時間)を自動的に検出して制御する処理である。
ただし、撮像装置1の設定によっては、AFとAEの機能の少なくとも一方(片方または両方)をオフとして、撮影者が入力IF8等を介して手動でフォーカスレンズの位置(ピント調節)、絞り値、ISO感度、シャッタ速度等を設定するようにしても良い。
このAE制御処理においては、なるべくT2=T1となるように、ISO感度および絞り値を調節する。T1=T2であれば、メカニカルシャッタ22のみを用いた1コマ撮影により、適正露出で効果的な流し撮り撮影を行うことができるからである。しかし、上述したように、屋外などの明るい環境では、ISO感度を低く設定し、かつ絞りを絞ったとしても、T2=T1とすると露出オーバーになってしまう場合がある。一般的なデジタルカメラでは、設定可能な最低のISO感度がISO100、設定可能な最小絞り値がF22程度であるために、流し撮りのシャッタ速度(一般的には1/30〜1/2(sec)程度)で撮影すると、被写体の明るさによっては露出オーバーとなってしまう場合がある。この場合には、T2≠T1とせざるを得ない。
そこで、システム制御部10は、流し撮り露光時間としての総露光時間T1、および適正露出になる1コマ露光時間T2を決定すると、さらに、1コマ露光時間T2が総露光時間T1よりも小さいか否かを判定する(ステップS4)。
ここで、T2<T1であると判定された場合には、適正露出になる1コマ露光時間T2で、メカニカルシャッタ22が開いている期間に電子読出連写を行うことになる。そこで、システム制御部10は、入力IF8からの入力に基づき、2ndレリーズスイッチがオンになったか否かを判定する(ステップS5)。撮影者は、構図やピントが合うと、撮影を開始するためにレリーズ釦を全押しし、このレリーズ釦の全押しに連動して、2ndレリーズスイッチがオンとなる。
ここで、2ndレリーズスイッチがオフであると判定された場合には、ステップS1へ戻って、上述したような処理を繰り返して行う。
こうして、ステップS5において、2ndレリーズスイッチがオンであると判定された場合には、ライブビュー時に開となっていたメカニカルシャッタ22を一旦閉じてから、再び開くことにより、露出を開始する(ステップS6)。
図3は、流し撮り撮影モードにおける露光の様子を示すタイミングチャートである。この図3においては、上側がイメージセンサ23の上側SU(レンズ21により光学像は反転して結像されるために、画像の下側PD)であり、下側がイメージセンサ23の下側SD(同様の理由で、画像の上側PU)である。また、図3の右側が時刻tの進行方向である。
この図3に示す例では、システム制御部10は、1コマ目の画像を露光可能とするためにイメージセンサ23の各ラインを順次リセットRST1してから、メカニカルシャッタ22の先幕FSを走行開始し、例えば先幕FSの走行開始と同時に、1コマ目の画像P1のライン毎の順次の読み出しRD1を開始する(ステップS7)。
このときに、システム制御部10は、1コマ露光時間T2を計測するためのタイマ、および総露光時間T1を計測するためのタイマをリセットして、計時動作を開始する。
ここで読み出された1コマ目の画像P1は、内部メモリ9に保存される(ステップS8)。
1コマ目の画像P1の読み出しRD1は、すなわち2コマ目の画像P2の露光開始でもある。
この2コマ目(またはそれ以降)の露光開始にあたっては、メカニカルシャッタ22は開いたままとするために、ある画像の読み出しが次の画像の露光開始である電子シャッタを用いると、露光が途切れることなく連写が行われる。こうして、コマ間の露光抜けを生じることなく連写することができ、最終的な合成画像における移動被写体の軌跡が途切れるのを防止することができる。
2コマ目の画像P2を露光開始したら、システム制御部10は、タイマの計測結果に基づいて1コマ露光時間T2が経過したか否かを判定する(ステップS9)。ここで1コマ露光時間T2が経過していない場合には、露光を続行しながら、1コマ露光時間T2が経過するのを待機する。
ステップS9において、1コマ露光時間T2が経過したと判定された場合には、1コマ露光時間T2を計測するためのタイマをリセットして新たに1コマ露光時間T2の計測を開始すると共に、イメージセンサ23から画像データを読み出し(ステップS10)、読み出した画像データを内部メモリ9に保存する(ステップS11)。
そして、システム制御部10は、タイマの計測結果に基づいて、総露光時間T1が経過したか否かを判定する(ステップS12)。
このステップS12において、総露光時間T1が経過していないと判定された場合には、ステップS9へ戻って電子シャッタによる次の画像の露光を上述したように行う。
このように1コマ露光時間T2が経過する毎に、イメージセンサ23からの電子読み出しRD2,RD3等を行って画像P2,P3等を取得すると共に、タイマをリセットして新たな1コマ露光時間T2を計時しながら、新たな露光を行う。
こうして、ステップS12において、総露光時間T1が経過したと判定された場合には、撮影を終了するために、メカニカルシャッタ22の後幕RSを走行させて閉じる(ステップS13)。
このように、総露光時間T1は、メカニカルシャッタ22が開いてから閉じるまでの時間であり、任意の画素において光が到達している期間である。この総露光時間T1は、流し撮り撮影モードにおいて連続的にイメージセンサ23から電子読み出される複数コマの画像のトータルの実効露光時間(光が到達したトータル時間)となる。これに対して、1コマ露光時間T2は、1コマの画像がイメージセンサ23から読み出される時間間隔(画像読み出し周期)である。
例えば図3に示すように、3コマ目の読み出しRD3を行った後の、4コマ目の読み出しRD4を行う前に後幕RSを走行させて閉じた場合には、電子読出連写の最後の1コマである4コマ目の読み出しRD4により取得した画像P4を内部メモリ9に保存する(ステップS14)。
続いて、内部メモリ9に保存した複数コマの画像データに基づいて、画像合成部31の例えば平均合成部36により平均合成処理を行って、合成画像を生成する(ステップS15)。
この平均合成処理は、具体的には、n(nは正の整数)コマ目の画像の、画素位置(x,y)における画素データをPn(x,y)とし、連写して得られた全画像のコマ数をN(Nは正の整数)とし、合成画像の画素位置(x,y)における画素データをPcomp(x,y)とすると、次の数式1によりPcomp(x,y)を算出する処理である。
[数1]
Figure 0006570918
このように、全Nコマの画素データPn(x,y)を対応する画素位置毎に加算した上で、係数T2/T1を乗算することにより、合成画像における画素データPcomp(x,y)は、1コマ露光時間T2だけ露光した画素から得られた画素値に相当する画素値となる。
ここで仮に、適正露出になる1コマ露光時間T2で分割露光をすることなく、総露光時間T1で露光した1コマの画素データに係数T2/T1を乗算する場合を考えると、T1>T2の場合には得られた1コマの画像は露出オーバーとなる。従って、フォドダイオードの飽和出力レベル、イメージセンサ23内部の飽和レベル値、後段のデジタル回路(画像処理部3等)の飽和レベル値などから、画素データが飽和してクリップしてしまう画素が、被写体や撮影条件によって生じてくる。こうした飽和クリップした画素データは、適切な色情報や輝度情報を失っており、係数T2/T1(<1)を乗算すると飽和レベル値以下の出力となるが、実際の被写体とは異なる不自然な出力となってしまう。しかし、こうした画素の中には、1コマ露光時間T2で撮影を行っていれば飽和しなかった画素も存在するはずである。従って、適正露出になる1コマ露光時間T2で分割露光をすることで、画素値の飽和を防ぎ、より自然な色の画像を得ることができる。
また、ステップS4において、T2<T1でないと判定された場合には、ISO感度や絞り値を調整することで、T2=T1となるように設定することができたということである。この場合には、上述したステップS5と同様に、システム制御部10は、2ndレリーズスイッチがオンになったか否かを判定して(ステップS16)、2ndレリーズスイッチがオンになるまではステップS1へ戻って、上述したような処理を繰り返して行う。
こうして、ステップS16において、2ndレリーズスイッチがオンであると判定された場合には、ライブビュー時に開となっていたメカニカルシャッタ22を一旦閉じてから、再び開くことにより、露出を開始する(ステップS17)。
そして、システム制御部10は、タイマの計測結果に基づいて、総露光時間T1(=T2)が経過するのを待機する(ステップS18)。
こうして、ステップS18において総露光時間T1が経過したと判定された場合には、撮影を終了するために、メカニカルシャッタ22の後幕RSを走行させて閉じる(ステップS19)。
その後、ステップS15において生成されたNコマの平均合成画像データ、またはステップS19の露光終了後にイメージセンサ23から読み出された1コマの画像データが、内部メモリ9に保存される(ステップS20)。
こうして、システム制御部10は、ステップS4においてT1>T2が満たされると判定したときにのみ、メカニカルシャッタ22による総露光時間T1を時分割する電子シャッタ制御を行うようになっている。
次に、現像処理部32が、内部メモリ9に保存されている画像データに対して、上述したような現像処理を行う(ステップS21)。
こうして現像処理が行われたら、処理後の画像データを外部メモリ11に保存すると共に(ステップS22)、リサイズ処理された画像データを、最終的な記録画像として表示部7に表示して(ステップS23)、この流し撮り撮影処理から図示しないメイン処理にリターンする。
続いて、本実施形態の流し撮り撮影処理で連写して得られた複数コマの画像を合成して得られる合成画像について、図4〜図9を参照して説明する。
図4は移動する被写体と静止している背景を含む撮影シーンの一例を示す図、図5は流し撮り撮影の1コマ目として得られる画像P1の例を示す図、図6は流し撮り撮影の2コマ目として得られる画像P2の例を示す図、図7は流し撮り撮影の3コマ目として得られる画像P3の例を示す図、図8は流し撮り撮影の最終コマである4コマ目として得られる画像P4の例を示す図、図9は流し撮り撮影で得られた全コマの画像を合成して得られる画像SPの例を示す図である。
例えば、図4に示すような、静止している背景B0に対して、右側から左側に走行する車などの主要被写体M0を、撮像装置1を主要被写体M0に向けて右から左に振って流し撮り撮影する場合を考える。
撮影の流れは、図3に示した例のように、総露光時間T1中に、適正露出になる1コマ露光時間T2で画像1〜4までの4コマの画像データを電子読出連写するものとする(ただし、1コマ目および最終コマ目については、点線によるハッチング部分を含むように露光が行われていれば(つまり、被写体光像が照射された画素データをもれなく読み出すことができれば)、1コマ露光時間T2でなくても構わない)。
1コマ目の画像P1は、メカニカルシャッタ22が開くとすぐに読み出しRD1を行うために、イメージセンサ23の上側SU(画像の下側PD)は露光時間が短く、イメージセンサ23の下側SD(画像の上側PU)は露光時間が長くなる。従って、画像P1は、図5に示すように、主要被写体M0以外の背景B0は、流し撮りのために、画像の上側ほど撮像装置1を振った方向とは逆に左から右に流れた画像となる。
図6に示す2コマ目の画像P2と、図7に示す3コマ目の画像P3では、各行の露光タイミングが画像における下側から上側へ向けて順次ずれて行くために、背景B0は画像の下側ほど左側に、上に行くほど右側にずれた、ひずんだ画像となる。
図8に示す最後の1コマである画像P4は、露光中にメカニカルシャッタ22が閉じて遮光されるために、画像P1とは逆に、イメージセンサ23の上側SU(画像の下側PD)は露光時間が長く、イメージセンサ23の下側SD(画像の上側PU)は露光時間が短くなる。従って、画像P4は、背景B0の流れが、上側ほど小さく、下側ほど大きくなる。
これら4コマの画像を上述したように合成すると、図9に示すような、総露光時間T1で撮影した適正露出の合成画像SPが得られる。この図9に示す合成画像SPは、図11に示したメカニカルシャッタ22で連写した複数コマの画像から合成した流し撮り撮影画像SP1のような、画像間の露光抜けによる背景B0の流れの途切れは生じない。さらに、図9に示す合成画像は、図12に示した電子シャッタで連写した複数コマの画像から合成した流し撮り撮影画像SP2のような、背景B0の不自然な歪みも生じていない。
ところで、画像の読み出しが1行目から最終行目へ向けた順序で行われるときに、図3に示した例は、あるコマの画像の最終行目を読み出した後に、次のコマの画像の1行目を読み出すものとなっていた。しかし、被写体が明るく、適正露出になる1コマ露光時間T2をより短くする必要がある場合には、あるコマの画像の最終行目を読み出す前に、次のコマの画像の1行目を読み出す場合もある(複数の読出チャンネルがあるイメージセンサ23では、こうした複数ラインの同時読出が可能である)。このようなより一般的な例について、図10を参照して説明する。
図10は合成画像データを生成するための複数コマの画像データを、イメージセンサ23から連続的に読み出させる制御方法を説明するためのタイミングチャートである。この図10においても、図3と同様に、上側がイメージセンサ23の上側SU(画像の下側PD)であり、下側がイメージセンサ23の下側SD(画像の上側PU)であり、右側が時刻tの進行方向である。
また、図10に示す各記号は、既に説明したものも含めて、次のようになっている。
T1:総露光時間
T2:1コマ露光時間 (T2<T1)
Tm:メカニカルシャッタ(先幕および後幕)の走行時間
Te:全ライン分の読出時間(いわゆる電子シャッタの走行時間)
tms:メカニカルシャッタ先幕走行開始時刻
t1es:1コマ目電子先幕走行開始時刻
tfes:最終コマ目電子先幕走行開始時刻
このとき、システム制御部10は、総露光時間T1で任意の画素において露光された電荷がもれなく読み出されるように(図3の点線ハッチング部分で露光された電荷についても、他の露光電荷と同様にもれなく読み出されるように)、次のような制御を行う。
すなわち、システム制御部10は、次の数式2
[数2]
(tms−Te+Tm−T2)<t1es≦(tms−Te+Tm)
および数式3
[数3]
(tms+T1−T2)≦tfes<(tms+T1)
を満たすように、メカニカルシャッタ22およびイメージセンサ23を制御する。
ここに、数式2は、メカニカルシャッタ先幕走行開始時刻tmsから(Te−Tm+T2)遡った時刻(tms−Te+Tm−T2)よりも後で、メカニカルシャッタ先幕走行開始時刻tmsから(Te−Tm)遡った時刻(tms−Te+Tm)までの間に、1コマ目電子先幕の走行開始時刻t1esをおくための条件式である。
また、数式3は、最終コマ目電子先幕走行開始時刻tfesがメカニカルシャッタ後幕走行開始時刻(tms+T1)よりも前で、(tfes+T2)がメカニカルシャッタ後幕走行開始時刻(tms+T1)と同時または以降になるコマを最終コマとするための次の条件式、
tfes<(tms+T1) かつ (tms+T1)≦(tfes+T2)
を整理したものである。
なお、上述では、各画素における総露光時間T1の開始をメカニカルシャッタ22の先幕の走行により行ったが、これに限るものではない。例えば、イメージセンサ23の画素リセット動作(画素に蓄積された電荷をリセットする動作)(先幕電子シャッタ)の走行特性をメカニカルシャッタ22の走行特性に合わせて行うことで、先幕電子シャッタにより露光を開始し、メカニカルシャッタ22の後幕により露光を終了する先幕電子シャッタ撮影機能を用いるようにしても良い。
ここに、電子シャッタの走行速度がメカニカルシャッタ22の走行速度よりも遅いのは、読み出した画素値をA/D変換するのに時間を要することが原因の1つである。しかし、画素リセットではA/D変換が不要であるために、走行特性をメカニカルシャッタ22の走行特性に合わせることが可能である。
この場合には、システム制御部10は、メカニカルシャッタ22の先幕に代えて、イメージセンサ23に、メカニカルシャッタ22の先幕の走行速度と同等の速度で信号電荷のリセットを終了して露光を開始する先幕電子シャッタの動作を行わせる(リセット終了タイミングが露光開始タイミングとなるため)。
このような先幕電子シャッタを総露光時間T1の開始に用いることにより、メカニカルシャッタ22の先幕を用いるのとほぼ同様の効果を奏すると共に、メカニカルシャッタ22の先幕を駆動する場合のような機械的な動作を露光開始時に行う必要がないために、撮像装置1に発生する振動やブレを抑制することができ、より低振動でブレの少ない高画質の画像を撮影することが可能となる。さらに、先幕電子シャッタを総露光時間T1の開始に用いれば、撮影開始時にメカニカルシャッタ22を一度閉じてから開く動作(図2のステップS6の動作)が不要となるために、レリーズタイムラグ(2ndレリーズスイッチがオンになってから1コマ目の露光が開始されるまでに要する時間)が短縮され、より撮影者の思い通りのタイミングで撮影を開始することができるようになる。
また、本実施形態では1コマ露光時間T2を適正露出が得られる露光時間としたが、一般的な手ブレ補正機能を備えるデジタルカメラは、シャッタ速度を、手ブレ(被写体ブレ等も含むものとする)の影響を無視し得る時間(手ブレの影響が画像にほぼ現れない時間)以下に自動で設定して撮影を行う機能を備えている。
具体的には、ある決まったシャッタ速度(例えば、1/250(sec)以下)に設定するようにISO感度および絞り値を調整する、あるいは、手ブレ検出して得たブレの大きさやレンズの焦点距離を考慮して手ブレの影響を無視し得るシャッタ速度に設定する、等である。
従って、システム制御部10は、手ブレの影響を無視し得る時間T3を、例えば、所定の時間に設定するか、あるいは、レンズ21の焦点距離と加速度検出部であるブレ検出部6の検出結果との少なくとも一方に基づいて算出することができる。
そこで、システム制御部10は、こうして算出した時間T3と適正露出になる1コマ露光時間T2とを比較して、T3<T2である場合には、1コマ露光時間T2に、手ブレの影響を無視し得る時間T3以下の時間を新たに設定し直すことで、上述した処理をそのまま利用して電子読出連写を行うようにしても良い。
このような処理を行うことにより、連写して得た各コマ中の主要被写体がブレないために、主要被写体の位置が一致するように位置ずれ補正を行ってから画像合成を行うことで、撮影者の意図に合った主要被写体にブレのない流し撮り画像を得ることができる。
このような実施形態1によれば、1コマ露光時間T2で複数コマの画像データを連続的に読み出すと共に、総露光時間T1で任意の画素において露光された電荷がもれなく読み出されるように制御しているために、撮像装置1に相対して移動する被写体の露光時間がメカニカルシャッタ22の先幕および後幕の走行により規定され、露光の不連続性や被写体歪みが軽減されたより自然な合成画像を得ることができる。
こうして、撮像装置1の操作に精通した撮影者がメカニカルシャッタ22で1コマの撮影で撮影した場合と比較しても不自然な点のない流し撮り画像を画像合成により得ることができる。
このとき、システム制御部10が数式2および数式3を満たすように、メカニカルシャッタ22およびイメージセンサ23を制御しているために、メカニカルシャッタ先幕走行により露光開始され、メカニカルシャッタ後幕走行により露光終了された任意の画素の電荷を、確実にもれなく読み出すことが可能となる。
また、ユーザインタフェイス部である入力IF8を介して、撮影者が、総露光時間T1を含む撮影条件を所望に設定入力することが可能となる。
一方、システム制御部10が、レンズ21の焦点距離と、加速度検出部を兼ねたブレ検出部6の検出結果と、の少なくとも一方に基づいて流し撮り撮影に適した時間として総露光時間T1を設定する場合には、流し撮り撮影に適した時間に対する知識を持たない撮影者であっても、背景の流れ量が適切な流し撮りを行うことが可能となる。
そして、システム制御部10は、T1>T2が満たされるときにのみ、電子シャッタ制御を行うために、分割露光が不要な場合の処理を軽減することができる。
また、画像合成部31は、加算合成と、平均合成と、比較明合成と、比較暗合成と、重み付け加算合成と、の内の少なくとも1つの合成方法を用いて合成画像データを生成するために、様々な効果の画像合成を行い、撮影者の好みで風合いの異なる画像を撮影することが可能となる。
さらに、メカニカルシャッタ22の先幕に代えて先幕電子シャッタを用いることにより、近年のデジタルカメラで採用されている先幕電子シャッタの撮影においても不自然さのない合成画像を生成することができる。
加えて、システム制御部10が、1コマ露光時間T2を、手ブレの影響を無視し得る時間T3以下に設定することで、合成画像の手ブレを抑制することができる。
また、流し撮り撮影モードに設定されているときには、メカニカルシャッタ22が開いている総露光時間T1を流し撮りに適した露光時間に、電子読出連写の1コマ露光時間T2を適正露出になる露光時間にそれぞれ設定することで、流し撮り撮影の露出制御を自動化して撮影を簡単にすることができる。これにより、総露光時間T1が適正露光時間より長くなった場合でも、NDフィルタ等を用いることなく、適正露出の合成画像を得ることができる。
[実施形態2]
次に、本発明の実施形態2について、上述した各図を適宜参照しながら説明する。この実施形態2において、上述の実施形態1と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
連写して得た複数コマの画像から合成画像を生成する際に、撮像装置1に相対して移動する被写体(移動被写体であっても良いし、静止被写体であっても撮像装置1が動いている場合には相対して移動する被写体に該当することになる)がある場合には、メカニカルシャッタ連写を用いると露光の不連続性が生じ、電子読出連写のみを用いると被写体歪みが生じることは、上述した実施形態1の流し撮り撮影モードの場合だけでなく、その他の撮影モードにおいても同様である。
そこで、本実施形態は、手持ち夜景モードに関する実施形態となっている。
従来より、手持ち夜景モードにおいて、画像に手ブレが発生しないように高速シャッタを設定すると共に、低輝度な夜景に対しても高速シャッタが可能となるように、ISO感度を高感度に設定することが行われている。しかし、ISO感度を高感度に設定するということは、電気的なゲインを高くして増幅するということであるために、ノイズも増幅され、生成される画像はノイズ量が多くなる。そこでさらに、複数コマの画像を取得し、取得した複数コマの画像を平均合成することで、ランダムノイズを平滑化してノイズ量を低減することが行われている。
しかし、このような場合でも、メカニカルシャッタのみを用いた連写、あるいは電子シャッタのみを用いた連写では、撮像装置1に相対して移動する被写体があると、合成画像に不自然さが発生するのは上述した通りである。
そこで、本実施形態は、手持ち夜景モードにおいて、上述した実施形態1と同様に、メカニカルシャッタ22が開いている間に複数コマの電子読出連写を行うと共に、1コマ目の露光開始はメカニカルシャッタ22の先幕走行により行い、最終コマ目の露光終了はメカニカルシャッタ22の後幕走行により行うようにしたものとなっている。
具体的な撮影シーケンスにおいては、撮影者が事前に手持ち夜景モード(あるいは、平均合成低ノイズモード等と名付けても良い)に設定することで、本実施形態の処理が行われる。
そして、手持ち夜景モードの処理に入ると、システム制御部10が、低ノイズ化に必要なコマ数L(コマ数Lが増加するとランダムノイズがより低減されるため)を決定する。ただし、このコマ数Lは、撮影者が手動で所望に設定可能であっても構わない。
その後は、上述した実施形態1と同様に、適正露出になる露光時間、または手ブレの影響を無視し得る時間T3を1コマ露光時間T2に設定して、2ndレリーズスイッチがオンになったときに、T2周期でLコマ分の電子読出連写を行い、連写が完了したところでメカニカルシャッタ22を閉じて撮影を終了する。
従って、メカニカルシャッタ22が開いている時間である総露光時間T1は、ノイズ低減に必要なコマ数Lの連写を行うために必要な時間(L×T2)以上であれば良い。
その後は、画像合成部31が、取得した全Lコマの画像を、複数コマの画像データの位置ずれ補正を行ってから(主要被写体が重なるように位置合わせしてから)、平均合成部36により平均合成処理して、少なくとも1コマの合成画像データを生成する。
このような実施形態2によれば、上述した実施形態1とほぼ同様に露光の不連続性や被写体歪みが軽減されたより自然な合成画像を得ることができるとともに、さらに、手持ちで夜景を撮影しても、手ブレの影響が小さく、かつ低ノイズの画像となる。
[実施形態3]
本発明の実施形態3について、上述した各図を適宜参照しながら説明する。この実施形態3において、上述の実施形態1,2と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態は、露出ブラケット撮影モード、およびHDR(ハイダイナミックレンジ)合成モードに関する実施形態である。
まず、露出ブラケット撮影モードとは、例えば、適正露出画像、露出アンダー画像、および露出オーバー画像を連続して撮影するモードである。これにより露出の異なる複数の画像を連続で撮影しておくことで、撮影者は、撮影後に好みの露出の画像を所望に選択することができる。
また、HDR合成モードとは、露出ブラケット撮影によって露出の異なる複数コマの画像データを取得して、取得した露出の異なる2コマ以上の画像データを合成することにより、1コマの画像データよりもダイナミックレンジの広いハイダイナミックレンジ画像を得るモードである。具体的なHDR合成処理では、例えば、露出アンダー画像、適正露出画像、露出オーバーの各画像データに対して、対応する画素位置の画素データに重みを付けて合成する。このとき、被写体の暗い部分については露出オーバー画像の画素データの重みを大きくし、明るい部分については露出アンダー画像の画素データの重みを大きくして合成することにより、被写体暗部が黒潰れせず、かつ被写体明部も白飛びすることのないダイナミックレンジの広い画像を得ることができる。
そして、本実施形態においては、入力IF8が、露出ブラケット撮影モード、およびHDR合成モードを設定するためのユーザインタフェイス部として機能する。
露出ブラケット撮影、およびHDR合成に適した撮影について、具体的に説明する。
ここでは例えば、適正露出画像の露出補正量を0EVとしたときに、例えば、露出補正量が1段アンダー(−1EV)の露出アンダー画像、および露出補正量が1段オーバー(+1EV)の露出オーバー画像を連続して撮影する場合を例に挙げて説明する。
まず、上述した実施形態1と同様に、1stレリーズスイッチがオンになった後の自動露出制御において、ライブビューで取得した画像に基づいて適正露出となる露光時間Tを検出する。
続いて、ブラケット撮影の設定に基づき、電子読み出しの1コマ露光時間T2と、メカニカルシャッタ22が開いている時間である総露光時間T1と、を次のようにして求める。
具体的に、−1EVの露出アンダー画像を撮影するための露光時間を、1コマ露光時間T2に設定する(ただし、1コマ露光時間T2が露出アンダー画像の露光時間よりも短くなるのを妨げるものではない、例えば、1コマ露光時間T2は、露出アンダー画像の露光時間をさらに幾つかに分割した時間であっても構わない)。適正露光時間をTとすれば、1コマ露光時間T2は、具体的には、T2=T/2に設定される。
また、+1EVの露出オーバー画像を撮影するための露光時間を、総露光時間T1に設定する(ただし、総露光時間T1が露出オーバー画像の露光時間よりも長くなるのを妨げるものではない)。これにより具体的には、T1=2×T(=4×T2)に設定される。
従って、システム制御部10は、露出ブラケット撮影が設定されているときには、総露光時間T1を露出ブラケット撮影における最長露光時間以上に設定すると共に、1コマ露光時間T2を露出ブラケット撮影における最短露光時間以下になるように設定すれば良い。
その後の撮影は、上述した実施形態1と同様に、メカニカルシャッタ22を総露光時間T1だけ開いている期間に、T2周期で電子読出連写を行い、複数コマの画像を読み出して内部メモリ9に保存する。
次に、内部メモリ9に保存した複数コマの画像データを画像合成部31により合成して、露出ブラケット画像を生成する。
ここで、n(nは正の整数)コマ目の画像の、画素位置(x,y)における画素データをPn(x,y)とし、連写して得られた全画像のコマ数をN(Nは正の整数)とし、1段露出アンダーの合成画像データの画素位置(x,y)における画素データをPcomp(x,y:−1EV)とし、適正露出の合成画像データの画素位置(x,y)における画素データをPcomp(x,y:0EV)とし、1段露出オーバーの合成画像データの画素位置(x,y)における画素データをPcomp(x,y:+1EV)とする。
このとき、画像合成部31は、次の数式4に示すように、加算合成部35により全Nコマの画素データPn(x,y)を加算してから、露光時間の比(T2/T1)を乗算することにより、画素データPcomp(x,y:−1EV)を算出する。
[数4]
Figure 0006570918
同様に、画像合成部31は、次の数式5に示すように、加算合成部35により全Nコマの画素データPn(x,y)を加算してから、露光時間の比(T/T1)を乗算することにより、画素データPcomp(x,y:0EV)を算出する。
[数5]
Figure 0006570918
さらに、画像合成部31は、次の数式6に示すように、加算合成部35により全Nコマの画素データPn(x,y)を加算することにより、画素データPcomp(x,y:+1EV)を算出する。
[数6]
Figure 0006570918
従って、画像合成部31は、複数コマの全てを合成して露出の異なる2コマ以上の合成画像データを生成している。
従来のデジタルカメラは、メカニカルシャッタ22を用いてそれぞれ露光時間T1,T,T2の3回の撮影を行うことでブラケット撮影を行っているために、トータルの露光時間だけでもT1+T+T2の時間を要する。しかも実際には、各撮影毎にメカニカルシャッタ22をチャージする時間等も加算されることになる。
これに対して、本実施形態によれば、メカニカルシャッタ22を露光時間T1で1回開閉するだけで露出ブラケット撮影に必要な複数コマの画像データを生成することができるために、トータルの撮影時間を短縮することが可能となる。
撮影時間が長いと、撮影中に被写体が動いて、露出が変化する、あるいはさらに被写体の映り方(例えば構図)も変化する、等が生じるが、本実施形態の構成によれば、短時間の撮影が可能であるために、こうした変化が生じるのを低減して、より好ましい露出ブラケット撮影画像を取得することができる。
また、このように合成画像として取得した2コマ以上の露出ブラケット画像を、画像処理部3においてHDR合成処理することで、通常の1枚の画像よりも(さらに、合成前の1コマの合成画像データよりも)ダイナミックレンジが広いハイダイナミックレンジ合成画像データを生成することができる。このとき、撮影時間が長い従来の撮影方法では、撮影中に被写体が動くと合成画像が二重像(あるいは三重像等)の不自然な画像になるが、本実施形態の撮影方法は撮影時間が短いために、このような不自然な画像になるのを低減することができる。
このような実施形態3によれば、上述した実施形態1とほぼ同様に露光の不連続性や被写体歪みが軽減されたより自然な合成画像を得ることができるとともに、露出ブラケット撮影を短時間で行うことができ、構図の変化が少ない好ましい露出ブラケット撮影画像を取得することができる。
さらに、不自然な多重画像となることのない、自然なハイダイナミックレンジ合成画像を得ることも可能となる。
[実施形態4]
本発明の実施形態4について、上述した各図を適宜参照しながら説明する。この実施形態4において、上述の実施形態1〜3と同様である部分については同一の符号を付すなどして説明を適宜省略し、主として異なる点についてのみ説明する。
本実施形態は、画像合成処理を利用してデジタルNDフィルタ機能を実現する実施形態である。
撮像装置1の露出モードがシャッタ速度優先モード(Sモード)、あるいはマニュアル設定モード(Mモード)に設定されている場合には、撮影者は、シャッタ速度を事前に指定している(このシャッタ速度をT0とする)。
このとき被写体が明るいと、例えISO感度を下げて、かつ絞りを絞り込んだとしても、露出がオーバーになってしまう場合がある。この場合に従来のデジタルカメラでは、適正露出での撮影が不可能となるために、撮影者は光学的なNDフィルタを撮像装置1に装着して入射光量を減光し、適性露出が得られるようにする処置を行っている。
これに対して、本実施形態は、NDフィルタと同等の機能をデジタル信号処理により実現するものであるために、デジタルNDフィルタモードと称することにする。
具体的に、次のような処理を行う。
デジタルNDフィルタモードが設定されて、シャッタ速度T0が設定された後に、1stレリーズスイッチがオンになると、自動露出制御部5が適正露出となる露光時間Tを含む露出条件を自動で検出する。
次に、T<T0であるか否かを判定して、T<T0でないと判定された場合には、電子読出連写は不要となって、メカニカルシャッタ22のみを用いた1コマの撮影を行う。
ここに、T=T0である場合には、そのまま適正露出となるが、T>T0である場合には、露出不足の画像をそのままメカニカルシャッタ22により撮影しても良いし、例えばフラッシュが装着されている撮像装置1であればフラッシュを発光させて露出不足を補うようにしても良い。
一方、T<T0であると判定された場合には、シャッタ速度T0で撮影を行うと露出オーバーになるために、適正露出が得られる露光時間Tを電子読出しの1コマ露光時間T2に設定し、撮影者が設定したシャッタ速度T0をメカニカルシャッタ22が開いている総露光時間T1に設定する。
ただし、1コマ露光時間T2を適正露出が得られる露光時間Tよりも短く設定するのを妨げるものではない(例えば、T2=T/2に設定しても構わない)。従って、システム制御部10は、総露光時間T1が適正露光時間Tよりも大きい場合に、適正露光時間T以下の時間に1コマ露光時間T2を設定して、メカニカルシャッタ22およびイメージセンサ23を制御することになる。
その後の撮影シーケンスは、上述した実施形態1と同様に、メカニカルシャッタ22が開いている期間に電子読出連写を行い、撮影した複数コマの画像データを、上述した数式1に基づいて合成すれば良い。
このような実施形態4によれば、上述した実施形態1とほぼ同様に露光の不連続性や被写体歪みが軽減されたより自然な合成画像を得ることができるとともに、被写体が明るい場合でも、撮影者が設定したシャッタ速度T0での適正露出の撮影を、NDフィルタを使用することなく行うことができる。
従って、撮影者は、画像の露出を気にすることなく、所望のスローシャッタ撮影を簡単に行うことが可能となる。
なお、本発明の一実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを例に挙げて説明したが、撮像装置1としては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでも良く、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用の撮像装置1でも良く、さらに、携帯電話、スマートフォンや携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、ゲーム機器等に内蔵される撮像装置1でも構わない。何れにしても、メカニカルシャッタ22での撮影、および電子シャッタ読み出し撮影が可能な撮影のための機器であれば、本発明を広く適用することができる。
また、上述した実施形態においては、撮影のための機器に本発明を適用した例を説明した。しかし、これに限らず、撮像装置において撮影開始から終了までの間に複数コマの画像データを取得しておき、取得した複数コマの画像データに対して実施形態に示したような画像処理を、別途の画像処理装置等において施すようにしても勿論かまわない。
さらに、特許請求の範囲、明細書、および図面中のフローチャートに関して、便宜上、「まず」、「次に」、「その後」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
そして、上述では主として撮像装置について説明したが、撮像装置と同様の処理を行う撮像方法であっても良いし、コンピュータに撮像装置と同様の処理を行わせるための処理プログラム、該処理プログラムを記録するコンピュータにより読み取り可能な一時的でない記録媒体、等であっても構わない。
例えば、本明細書において説明した技術の内、主にフローチャートで説明した制御に関しては処理プログラムにより実行可能であることが多く、該処理プログラムを記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への処理プログラムの記録は、製品出荷時に行っても良く、配布された記録媒体を利用しても良く、インターネット等の通信回線を介してダウンロードしたものであっても良い。
また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
1…撮像装置
2…撮像部
3…画像処理部
4…バス
5…自動露出制御部
6…ブレ検出部
7…表示部
8…入力インターフェース(入力IF)
9…内部メモリ
10…システム制御部
11…外部メモリ
21…レンズ(絞りを含む)
22…メカニカルシャッタ
23…イメージセンサ
31…画像合成部
32…現像処理部
33…比較明合成部
34…比較暗合成部
35…加算合成部
36…平均合成部
37…重付加算合成部

Claims (11)

  1. 2次元状に配列された複数の画素で被写体光像を受光して画像データを生成し、読出時間Teで読み出す撮像素子と、
    上記撮像素子の前面に配置され、Te>Tmを満たす走行時間Tmの開閉動作により上記撮像素子の露光時間を制御するメカニカルシャッタと、
    上記メカニカルシャッタが開いてから閉じるまでの総露光時間がT1となるように該メカニカルシャッタを制御すると共に、T1>T2を満たす1コマ露光時間T2で複数コマの画像データを連続的に読み出させるように上記撮像素子を電子シャッタ制御する制御部と、
    上記複数コマの画像データを合成して少なくとも1コマの合成画像データを生成する画像合成部と、
    を備え、
    上記メカニカルシャッタの先幕が走行を開始する時刻をtms、上記複数コマの内の、1コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をt1es、最終コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をtfesとすると、上記制御部は、上記総露光時間T1で任意の画素において露光された電荷がもれなく読み出されるように
    (tms−Te+Tm−T2)<t1es≦(tms−Te+Tm)
    および
    (tms+T1−T2)≦tfes<(tms+T1)
    を満たすように、上記メカニカルシャッタおよび上記撮像素子を制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 適正露光時間を含む露出条件を自動で検出する自動露出制御部と、
    上記総露光時間T1を含む撮影条件を設定入力するためのユーザインタフェイス部と、
    をさらに備え、
    上記制御部は、上記適正露光時間を上記1コマ露光時間T2に設定して、上記T1>T2が満たされるときにのみ、上記電子シャッタ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 適正露光時間を含む露出条件を自動で検出する自動露出制御部と、
    上記撮像素子に被写体光像を結像するレンズと、
    加速度を検出する加速度検出部と、
    をさらに備え、
    上記制御部は、上記適正露光時間を上記1コマ露光時間T2に設定すると共に、上記レンズの焦点距離と、上記加速度検出部の検出結果と、の少なくとも一方に基づいて流し撮り撮影に適した時間として上記総露光時間T1を設定し、上記T1>T2が満たされるときにのみ、上記電子シャッタ制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 適正露光時間を含む露出条件を自動で検出する自動露出制御部をさらに備え、
    上記制御部は、上記適正露光時間と手ブレの影響を無視し得る時間との何れかを上記1コマ露光時間T2に設定すると共に、低ノイズ化に必要なコマ数Lを決定し、上記総露光時間T1をL×T2以上に設定して、上記メカニカルシャッタを制御すると共に、上記撮像素子を電子シャッタ制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 露出ブラケット撮影を設定するためのユーザインタフェイス部をさらに備え、
    上記制御部は、上記露出ブラケット撮影が設定されているときには、上記総露光時間T1を該露出ブラケット撮影における最長露光時間以上に設定すると共に、上記1コマ露光時間T2を該露出ブラケット撮影における最短露光時間以下になるように設定し、
    上記画像合成部は、上記複数コマの全てを合成して露出の異なる2コマ以上の合成画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 上記画像合成部は、さらに、上記2コマ以上の合成画像データを合成して、合成前の1コマの合成画像データよりもダイナミックレンジが広いハイダイナミックレンジ合成画像データを生成することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 適正露光時間を含む露出条件を自動で検出する自動露出制御部と、
    上記総露光時間T1を含む撮影条件を設定入力するためのユーザインタフェイス部と、
    をさらに備え、
    上記制御部は、上記総露光時間T1が上記適正露光時間よりも大きい場合に、該適正露光時間以下の時間に上記1コマ露光時間T2を設定し、上記メカニカルシャッタおよび上記撮像素子を制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 上記画像合成部は、加算合成と、平均合成と、比較明合成と、比較暗合成と、重み付け加算合成と、の内の少なくとも1つの合成方法を用いて合成画像データを生成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. 上記制御部は、上記メカニカルシャッタの先幕に代えて、上記撮像素子に、該メカニカルシャッタの先幕の走行速度と同等の速度で信号電荷のリセットを終了して露光を開始する先幕電子シャッタの動作を行わせることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  10. 上記制御部は、上記1コマ露光時間T2を、手ブレの影響を無視し得る時間以下に設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  11. 撮像素子の2次元状に配列された複数の画素で被写体光像を受光して画像データを生成し、読出時間Teで読み出す撮像ステップと、
    上記撮像素子の前面に配置されたメカニカルシャッタにより、Te>Tmを満たす走行時間Tmの開閉動作で上記撮像素子の露光時間を制御する露光ステップと、
    上記メカニカルシャッタが開いてから閉じるまでの総露光時間がT1となるように該メカニカルシャッタを制御すると共に、T1>T2を満たす1コマ露光時間T2で複数コマの画像データを連続的に読み出させるように上記撮像素子を電子シャッタ制御する制御ステップと、
    上記複数コマの画像データを合成して少なくとも1コマの合成画像データを生成する画像合成ステップと、
    を備え、
    上記メカニカルシャッタの先幕が走行を開始する時刻をtms、上記複数コマの内の、1コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をt1es、最終コマ目を撮影する際の電子シャッタの先幕が走行を開始する時刻をtfesとすると、上記制御ステップは、上記総露光時間T1で任意の画素において露光された電荷がもれなく読み出されるように、
    (tms−Te+Tm−T2)<t1es≦(tms−Te+Tm)
    および
    (tms+T1−T2)≦tfes<(tms+T1)
    を満たすように、上記メカニカルシャッタおよび上記撮像素子を制御するステップであることを特徴とする撮像方法。
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