JP6570166B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に関する。
洗髪料(リンス、コンディショナー、シャンプー等)、石鹸類(ハンドソープ、ボディソープ等)等の高粘度の内容液を収容する容器としては、容器本体と、ディップチューブを備えるポンプディスペンサーと、を備える容器が広く用いられている。このような容器においては、容器本体内に内容液ができるだけ残らないようにするために、ディップチューブの下端部の周壁に切欠部を形成し、該ディップチューブの下端が容器本体の底面に達するようにする構成が採用されることが多い(例えば、特許文献1)。しかし、該容器では、高粘度の内容液の残量が少なくなった状態で内容液を吐出しようとすると、容器本体内の空気が内容液とともにディップチューブ内に吸い込まれ、内容液が吐出されにくくなることがある。
図9に例示した容器100を例にして、より具体的に説明する。容器100は、容器本体110と、ディップチューブ112を備えるポンプディスペンサーとを備えている。ディップチューブ112における下端部の周壁には切欠部114が形成されている。
容器100では、高粘度の内容液Lの残量が少なくなり、液面が切欠部114に近い状態でポンプディスペンサーを作動させると、内容液Lがディップチューブ112内に吸い込まれるとともにディップチューブ112近傍の切欠部114側で液面に窪みDが発生する。そして、その窪みDが切欠部114まで到達してディップチューブ112内に気泡Bが入り込む。このように、ディップチューブ112内に内容液Lとともに気泡Bが入り込むと、ポンプディスペンサーのポンプ機構が充分に機能しなくなり、内容液Lが吐出されにくくなる。
内容液の残量が少なく液面がディップチューブの切欠部に近い状態で内容液を吐出する際に、ディップチューブ内に気泡が入り込むことを抑制する容器としては、例えば、中央に穴が開いた浮蓋にディップチューブを挿通し、容器本体内において該ディップチューブに対して浮蓋が摺動するようにした容器が提案されている(例えば、特許文献2、3)。該容器では、浮蓋が内容液の液面上に位置しており、内容液を吸い出して液面が下がるにつれて該液面とともに浮蓋が下降する。これにより、内容液の残量が少なくなった状態でも内容液の吐出時に液面に窪みができることが抑制されることで、ディップチューブ内に空気が吸い込まれることが抑制される。
特表2012−532809号公報 実開昭58−21575号公報 特開2007−261680号公報
しかし、特許文献2、3のような容器では、ディップチューブを挿通するための浮蓋の穴の直径がディップチューブの外径に対して充分に大きくない場合、ディップチューブの外壁に浮蓋が引っ掛かって浮蓋が下降しにくくなる。そのため、内容液の残量が少なく液面がディップチューブの切欠部に近いときに液面に窪みが発生することを抑制する効果が安定して得られにくい。一方、浮蓋が安定して下降できるように浮蓋の穴の直径を大きくすると、内容液の残量が少なくなったときに、ディップチューブの周囲において、空気が浮蓋の穴を通じてディップチューブ内に入り込みやすくなる。
本発明は、高粘度の内容液を収容したときに、該内容液の残量が少なく液面がディップチューブの切欠部に近くなった状態でも、容器本体内の空気がディップチューブ内に吸い込まれにくく、内容液を吐出させやすい容器を提供することを目的とする。
本発明の容器は、内容液を収容する容器本体と、前記容器本体内の内容液を吸い上げて吐出する、ディップチューブを備えるポンプディスペンサーとを備える容器であって、前記ディップチューブにおける下端部に切欠部が形成され、前記ディップチューブには、前記切欠部寄りでかつ前記切欠部の上方に、前記ディップチューブの周壁から外方に張り出す張出部が固定され、平面視において前記切欠部は前記張出部で覆われている。
本発明の容器では、前記張出部は前記ディップチューブに着脱自在に固定されていてもよい。
本発明の容器は、高粘度の内容液を収容したときに、該内容液の残量が少なく液面がディップチューブの切欠部に近くなった状態でも、容器本体内の空気がディップチューブ内に吸い込まれにくく、内容液を吐出させやすい。
本発明の容器の一例を示した斜視図である。 図1の容器における底部側の部分の拡大断面図である。 図1の容器におけるディップチューブ及び張出部の底面図である。 図1の容器において内容液を吸い上げる様子を示した断面図である。 本発明の容器の他の例を示した斜視図である。 図6(A)は図5の容器における底部側の部分の拡大断面図であり、図6(B)はそのディップチューブ及び張出部の底面図である。 本発明の容器の他の例を示した図であり、図7(A)は断面図であり、図7(B)はディップチューブ及び張出部の底面図である。 本発明の容器の他の例におけるディップチューブの下端近傍を示した断面図である。 従来の容器において内容液を吸い上げる様子を示した断面図である。
以下、本発明の容器の一例について、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態の容器1は、図1に示すように、内容液Lが収容される容器本体10と、容器本体10に収容された内容液Lを吐出させるポンプディスペンサー12とを備えている。容器1は、ポンプディスペンサー12を押圧操作して、容器本体10に収容された内容液Lを定量吐出する、いわゆる縦型手動式のポンプ付き容器である。
(容器本体)
容器本体10は、図1に示すように、平面視で円形状の底面部14、底面部14の周縁から立設する円筒状の胴部16、及び胴部16の上端から内側に延びる円環状の肩部18からなり、内容液Lを収容する収容部20を備えている。また、容器本体10における収容部20の上部には、肩部18の内側の先端から上方に向かって延びる円筒状の口頸部(図示せず)が設けられている。該口頸部の外周面には、後述するポンプディスペンサー12の装着キャップ26を螺合装着するためのネジ部が設けられている。
容器本体10の大きさは、用途に応じて適宜設定すればよい。また、本発明の容器においては、容器本体の形状は容器本体10のような円筒状には限定されず、用途に応じて最適な形状を適宜選択できる。
容器本体10を形成する材料としては、公知の材料を使用でき、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂材料が挙げられる。
容器本体10は、透明であってもよく、デザイン性の点から着色され、収容された内容液Lを視認できないようになっていてもよい。
(ポンプディスペンサー)
ポンプディスペンサー12は、ノズルヘッド22と、ノズルヘッド22に内容液Lを圧送するポンプ本体部24と、容器本体10の口頸部に螺合装着される装着キャップ26と、ポンプ本体部24から垂下された円筒状のディップチューブ28と、ディップチューブ28の下端近傍に固定された張出部30とを備えている。
ノズルヘッド22は、平面視円形状のヘッド部22aと、ヘッド部22aの外周面から外方に延びるノズル部22bとを備える。
ヘッド部22aは、使用者によって下方に押圧操作される部分である。ヘッド部22aの内部には、後述するポンプ本体部24により圧送された内容液Lをノズル部22bへと導く流路(図示せず。)が設けられている。ノズル部22bは、先端から内容液Lを吐出させる部分である。ノズル部22bの内部の流路はヘッド部22aの流路と連通している。
装着キャップ26は、容器本体10の口頸部に螺合装着される部分である。装着キャップ26の内周面には、容器本体10における口頸部の外周面に設けられたネジ部と螺合するネジ部が設けられている。容器本体10の口頸部に装着キャップ26が螺合されることで、容器本体10の口頸部にポンプディスペンサー12が取り外し可能に装着される。
この例では、装着キャップ26における上部の外周面にネジ部26aが設けられ、ノズルヘッド22におけるヘッド部22aの外壁部の内周面にネジ部26aと螺合するネジ部が形成されている。これにより、容器1では、未使用時において、ノズルヘッド22を押し下げた状態で装着キャップ26に螺合して固定できるようになっている。使用時には、この螺合を解除することで、後述のステム32が付勢力により上方に向かって押し上げられた状態となる。
ポンプ本体部24は、ノズルヘッド22におけるヘッド部22aを押し下げた際に容器本体10に収容された内容液Lをノズル部22bへと圧送する部分である。ポンプ本体部24は、装着キャップ26から上方に延び、上下方向に移動可能に支持されたステム32と、装着キャップ26の下面から垂下されたシリンダ34とを備えている。
ステム32の上端部にノズルヘッド22におけるヘッド部22aが取り付けられている。また、ステム32は上方に付勢された状態となっており、この付勢力に抗してヘッド部22aを押し下げることが可能となっている。
シリンダ34は、内容液が充填されるポンプ室を形成するものであり、その下端部には容器本体10に収容された内容液Lを吸引する吸引口(図示せず)と、該吸引口を開閉する球状の弁体とが設けられている。弁体は、ポンプ室の拡張操作によりシリンダ34内に負圧が発生する場合のみ吸引口を開放する。
シリンダ34における、容器本体10内の口頸部寄りに位置する部分には、容器本体10内に空気を導入するための通気孔(図示せず。)が設けられている。また、シリンダ34内には、ステム32を上方に向かって付勢する圧縮コイルバネ(図示せず。)と、ステム32の下端部に取り付けられたピストン(図示せず。)とが設けられている。該ピストンは、シリンダ34の内面と摺接しながら、シリンダ34内で加圧された内容液Lを、ステム32を通じてノズルヘッド22側へと圧送する役割を果たす。
ディップチューブ28は、図1及び図2に示すように、シリンダ34の下端部から容器本体10の底面部14まで垂下されている。ディップチューブ28内の流路はシリンダ34の吸引口と繋がっている。ディップチューブ28は、容器本体10の底面部14に向かって直線的に垂下されていることが好ましい。
ディップチューブ28における下端部の周壁には、内容液Lの吸引口となる切欠部28aが形成されている。
ディップチューブ28の下端部に切欠部28aが形成されていることで、ディップチューブ28の下端が容器本体10の底面部14に接している状態でも、切欠部28aからディップチューブ28内に内容液Lを吸い込むことができる。また、容器本体10の底面部14まで垂下されたディップチューブ28の下端部に形成した切欠部28aは、内容液Lが少なくなっても内容液Lから露出しにくい。そのため、内容液Lの残量が少なく、液面がディップチューブ28の切欠部28aに近くなっても内容液Lを吐出させることが容易になる。
切欠部28aの正面視形状は、特に限定されず、半円状、矩形状等が挙げられる。
切欠部28aの大きさは、内容液Lの粘度等に応じて適宜設定すればよい。例えば、ディップチューブ下端から切欠部28aの上端部までの距離は、1〜10mmとされる。
また、図1〜3に示すように、ディップチューブ28には、切欠部28a寄りで、かつ切欠部28aの上方において、ディップチューブ28の中心軸から切欠部28aが臨む方向に向かって、ディップチューブ28の周壁から外方に張り出す平板状の張出部30が固定されている。なお、本発明において、張出部が固定されているとは、少なくとも、吐出時等の内容液の動きによって張出部がディップチューブの軸方向に移動しない程度に固定されていることを意味する。
張出部30が固定されていることで、平面視において、切欠部28aは張出部30によって覆われている。このような張出部30は、使用時においては内容液L中に浸漬された状態になっている。張出部30が設けられていることで、高粘度の内容液Lの残量が少なく、液面が切欠部28aに近い状態において内容液Lを吐出させるときでも、容器本体10内の空気がディップチューブ28内に吸い込まれにくくなり、内容液Lを吐出させることが容易になる。
この例の張出部30の平面視形状は、略楕円状になっている。本発明では、張出部の平面視形状は、略楕円状には限定されず、容器本体の胴部の断面形状等に応じて適宜選択できる。具体的には、張出部の平面視形状は、半円状、円形状、矩形状等であってもよい。
また、張出部30とディップチューブ28の中心軸とのなす角度は、この例では90°である。なお、張出部30とディップチューブ28の中心軸とのなす角度は、容器本体内の空気がディップチューブ内に吸い込まれることを抑制できる範囲であれば、90°になっていなくてもよい。
切欠部28aの上端から張出部30までの距離d1(図2)、及びディップチューブ28の外周面から張出部30の先端までの距離d2(図2)は、本発明の効果が得られる範囲内で、内容液Lの粘度等に応じて適宜設定すればよい。また、張出部30の幅d4(図3)も、本発明の効果が得られる範囲内で、内容液Lの粘度等に応じて適宜設定すればよい。なお、張出部30の幅とは、張出部30におけるディップチューブ28側の基端から先端に向かう方向に垂直な方向の長さにおける最大値を意味する。
具体例としては、内容液Lの粘度が25℃条件下で1Pa・s〜30Pa・sの場合、例えば、切欠部28aの上端から張出部30までの距離d1を0〜5mm、ディップチューブ28の外周面から張出部30の先端までの距離d2を3〜20mm、張出部30の幅d4を10〜50mmとする態様等が挙げられる。この態様では、距離d1、距離d2及び幅d4を前記範囲とすることで容器本体10内の空気がディップチューブ28内に吸い込まれることが抑制されやすくなる。
また、張出部30が弾性を有しない場合は、ディップチューブ28と張出部30を容器本体内10内に入れるために、張出部30の大きさを容器本体10の口頸部の開口径よりも小さくなるようにする必要がある。なお、張出部30をゴム等で形成して張出部30が弾性を有する場合は、ディップチューブ28と張出部30を容器本体内10内に入れられる範囲で、張出部30の大きさを容器本体10の口頸部の開口径よりも大きくしてもよい。
張出部30の先端と胴部16の内壁面との距離d3(図2)も、内容液Lの粘度等に応じて適宜設定すればよい。この例のように、ディップチューブ28における切欠部28aが形成された側に向かって張出部30を設け、その反対側に張出部が存在しない態様では、張出部30の先端は胴部16の内壁面に接していてもよい。
ポンプディスペンサー12における、ノズルヘッド22、ポンプ本体部24、装着キャップ26及びディップチューブ28を形成する材料としては、特に限定されず、ポンプディスペンサーに通常用いられる公知の材質を採用できる。例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂材料が挙げられる。
張出部30を形成する材料としては、容器本体10内の空気がディップチューブ28内に吸い込まれることを抑制できるものであればよく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエステル樹脂等の合成樹脂材料が挙げられる。張出部30は、ゴム等の弾性を有する材料で形成してもよい。
(製造方法)
容器本体10の製造方法は、特に限定されず、ブロー成形等が挙げられる。ポンプディスペンサー12の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を採用できる。
本発明においては、張出部は、ディップチューブと一体に形成してもよく、ディップチューブとは別に形成したものをディップチューブに取り付けて着脱自在に固定してもよい。張出部を着脱自在にディップチューブに取り付けて固定する態様は、既存の設備で製造したディップチューブに対しても張出部を取り付けて固定できる点で有利である。
(内容液)
本発明の容器に収容する内容液は特に限定されないが、本発明は高粘度の内容液を収容する場合に特に有用である。具体的には、粘度が25℃条件下で1Pa・s〜30Pa・sの内容液を収容する場合に特に有用である。
内容液の具体例としては、洗髪料(リンス、コンディショナー、シャンプー等)、石鹸類(ハンドソープ、ボディソープ等)等の高粘度の内容液化粧液、洗浄剤、液体洗剤、柔軟仕上げ剤、液体歯磨き等が挙げられる。
(作用効果)
以下、容器1の作用について説明する。
未使用の状態においては、容器本体10の収容部20に内容液Lが収容された状態で、装着キャップ26が容器本体10の口頸部に螺合装着されることで、ポンプディスペンサー12が容器本体10に取り外し可能に装着されている。この状態では、ディップチューブ28の下端が容器本体10の底面部14に接している。
また、ノズルヘッド22が押し下げられた状態では、ノズルヘッド22が装着キャップ26における上部に螺合されて固定されている。容器1を使用する際には、ノズルヘッド22と装着キャップ26との螺合を解除する。これにより、図1及び図2に示すように、付勢力によりステム32とともにノズルヘッド22が上方に向かって押し上げられた状態となる。
内容液Lを吐出させる場合は、ノズルヘッド22を付勢力に抗して押し下げる。これにより、ピストンが下降してシリンダ34内に充填された内容液Lが加圧され、ステム32を通じてノズルヘッド22へと圧送され、ノズル部22bの先端から内容液Lが吐出される。ノズルヘッド22に対する押圧を解除すると、押し下げられたノズルヘッド22がステム32とともに上昇し、シリンダ34内に発生する負圧によって弁体が吸引口を開放する。これにより、容器本体10内に収容された内容液Lが切欠部28aからディップチューブ28内に吸い込まれ、シリンダ34内に再充填される。また、このとき容器本体10内の内容液Lが減少するのに伴って、通気孔を通して外部の空気が容器本体10内に導入される。
容器1では、ディップチューブ28の下端部における切欠部28aが形成された側に張出部30が固定されている。そのため、高粘度の内容液Lの残量が少なく、液面が切欠部28aに近い状態において内容液Lを吐出させる際には、図4に示すように、液面の窪みDが張出部30の外周端近傍で発生する。このように、容器1では、内容液Lの残量が少なくなった際に、張出部30を設けていない場合に比べて液面の窪みDがディップチューブ28の切欠部28aから遠い所で発生する。そのため、ノズルヘッド22を完全に押し下げた状態でも、容器本体10内の空気がディップチューブ28の切欠部28aまで到達しにくく、容器本体10内の空気がディップチューブ28内に吸い込まれることが抑制される。これにより、高粘度の内容液Lの残量が少なく、液面が切欠部28aに近い状態でも内容液Lを吐出させることが容易である。
以上説明したように、本発明の容器においては、ディップチューブにおける切欠部寄りでかつ切欠部の上方に設けられた張出部によって、高粘度の内容液の残量が少なく、液面が切欠部に近い状態で内容液を吐出させる場合でも、容器本体内の空気がディップチューブ内に吸い込まれにくく、内容液を吐出させることが容易である。
なお、本発明の容器は、前記した容器1には限定されない。
例えば、本発明の容器は、図5及び図6に例示した容器2であってもよい。図5及び図6において図1〜3と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
容器2は、張出部30の代わりに、ディップチューブ28の下端部寄りの切欠部28aの上方において、ディップチューブ28の周壁の全周にわたって外方に張り出す円形状の張出部30Aが設けられている以外は、容器1と同じである。
容器2においては、張出部30Aの先端と胴部16の内壁面との距離d3(図6(A))は、本発明の効果が得られる範囲内で、5mm以上とすることが好ましい。これにより、容器本体10内において張出部30Aよりも上側に存在する内容液Lが、内容液Lの吐出時に張出部30Aの先端と胴部16の内壁面との間から張出部30Aよりも下側に移動しやすくなり、スムーズに内容液Lを吐出させやすくなる。
容器2においても、容器1と同様に、高粘度の内容液Lの残量が少なく液面が切欠部28aに近い状態においても、張出部30Aによって、内容液Lを吐出させる際に容器本体10内の空気がディップチューブ28内に吸い込まれることが抑制されるため、内容液Lを吐出させることが容易である。
また、本発明の容器は、図7に例示した容器3であってもよい。図7において図2及び図3と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
容器3は、張出部30の代わりに張出部30Bが設けられている以外は、容器1と同じである。張出部30Bは、ディップチューブ28の周壁から外方に張り出す、張出部30と同様の態様の平板状の張出片30aと、張出片30aの内周縁から垂下された円筒状の筒部30bを備える以外は、張出部30と同じである。
張出部30Bは、ディップチューブ28とは別部材として形成されるものであり、ディップチューブ28の下端部に挿し込むことで、ディップチューブ28の下端部寄りに取り付けて固定することができるようになっている。
容器3においても、容器1と同様に、高粘度の内容液Lの残量が少なく液面が切欠部28aに近い状態においても、張出部30Bによって、内容液Lを吐出させる際に容器本体10内の空気がディップチューブ28内に吸い込まれることが抑制されるため、内容液Lを吐出させることが容易である。
また、本発明の容器においては、ディップチューブの下端部に、周壁の一方の側からその反対側まで斜めに切り欠かれた切欠部が形成されていてもよい。
具体的には、例えば、図8に示すように、ディップチューブ28の下端部に、周壁の一方の側からその反対側まで斜めに切り欠かれた切欠部28bが形成され、平面視において切欠部28bを覆うように円形状の張出部30Aが固定された容器4であってもよい。図8における図6(A)と同じ部分には、同符号を付して説明を省略する。
容器4においても、容器1と同様に、高粘度の内容液Lの残量が少なく液面が切欠部28bに近い状態においても、張出部30Aによって、内容液Lを吐出させる際に容器本体10内の空気がディップチューブ28内に吸い込まれることが抑制されるため、内容液Lを吐出させることが容易である。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[粘度測定]
内容液の粘度は、25℃条件下で、B型粘度計により測定した。
[実施例1]
図5及び図6に例示した容器2を作製した。容器本体10の胴部16の内径は59mm、張出部30Aの直径は23mmとした。ディップチューブ下端から切欠部28aの上端部までの距離を5mmとした。また、切欠部28aの上端から張出部30Aまでの距離d1は0mm、ディップチューブ28の外周面から張出部30Aの先端までの距離d2は5mm、張出部30Aの先端と胴部16の内壁面との距離d3は18mmとした。
容器本体10内に粘度が22Pa・sの内容液Lを100mL入れ、連続吐出し、ディップチューブ28内に初めて空気が吸い込まれたときの内容液の残量を測定した。
[実施例2]
張出部30Aの直径を30mmに変更した以外は、実施例1と同様にして、ディップチューブ28内に初めて空気が吸い込まれたときの内容液の残量を測定した。
[実施例3]
張出部30Aの直径を35mmに変更した以外は、実施例1と同様にして、ディップチューブ28内に初めて空気が吸い込まれたときの内容液の残量を測定した。
[比較例1]
張出部30Aを設けなかった以外は、実施例1と同様にして、ディップチューブ28内に初めて空気が吸い込まれたときの内容液の残量を測定した。
実施例1〜3及び比較例1における各寸法及び内容液の残量の測定結果を表1に示す。内容液の残量の測定は各例において3回ずつ行い、その平均値を示した。
Figure 0006570166
表1に示すように、ディップチューブの下端部寄りの切欠部の上方に張出部を設けた実施例1〜3では、張出部を設けていない比較例1に比べて内容液の残量が10g以上少なく、内容液の残量が少なくなってもディップチューブ内に空気が吸い込まれにくく、内容液を吐出させることが容易であった。
1〜4 容器
10 容器本体
12 ポンプディスペンサー
22 ノズルヘッド
24 ポンプ本体部
26 装着キャップ
28 ディップチューブ
28a,28b 切欠部
30,30A,30B 張出部
L 内容液

Claims (7)

  1. 内容液を収容する容器本体と、前記容器本体内の内容液を吸い上げて吐出する、ディップチューブを備えるポンプディスペンサーとを備える容器であって、
    前記内容液は25℃条件下でB型粘度計により測定される粘度が1〜30Pa・sであり、
    前記ディップチューブにおける下端部に切欠部が形成され、
    前記ディップチューブには、前記ディップチューブの上下方向における前記切欠部寄りでかつ前記切欠部の上方に、前記ディップチューブの中心軸から前記切欠部が臨む方向に向かって、前記ディップチューブの周壁から外方に張り出す張出部が固定され、
    平面視において前記切欠部は前記張出部で覆われており、
    前記切欠部の上端から前記張出部までの上下方向における距離が0〜5mmである、容器。
  2. 前記ディップチューブにおける前記切欠部が形成された側に向かって前記張出部が設けられ、その反対側には前記張出部が存在しない、請求項1に記載の容器。
  3. 前記ディップチューブの外周面から前記張出部の先端までの距離が3〜20mmである、請求項に記載の容器。
  4. 前記張出部の幅が10〜50mmである、請求項又はに記載の容器。
  5. 前記張出部が平板状であり、前記張出部と前記ディップチューブの中心軸とのなす角度が90°である、請求項1〜のいずれか一項に記載の容器。
  6. 前記内容液が、洗髪料、石鹸類、洗浄剤、液体洗剤、柔軟仕上げ剤、又は液体歯磨きである、請求項1〜のいずれか一項に記載の容器。
  7. 前記張出部が前記ディップチューブに着脱自在に固定されている、請求項1〜のいずれか一項に記載の容器。
JP2014254952A 2014-12-17 2014-12-17 容器 Active JP6570166B2 (ja)

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