以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。したがって、以下の実施の形態で示される、数値、形状、材料、構成要素、及び、構成要素の配置位置や接続形態などは、一例であって本発明を限定する主旨ではない。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。なお、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る照明器具2Aについて説明する。
[1−1.照明器具の全体構成]
まず、図1〜図3を参照しながら、実施の形態1に係る照明器具2Aの全体構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る照明器具2Aの分解斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明器具2Aの一部を拡大して示す断面図である。図3は、実施の形態1に係る光源基板10A及び回路基板12Aを抜き出して示す平面図である。なお、説明の都合上、図2及び図3では、照明器具2Aの主要な構成要素のみを図示している。
図1に示すように、本実施の形態の照明器具2Aは、例えば天井4(造営材の一例)に取り付けられるシーリングライトである。照明器具2Aは、器具本体6、器具取付部8、光源基板10A、回路基板12A、受光部カバー14、回路カバー16、光源カバー18及びグローブ20を備えている。なお、図1等において、Z軸のマイナス側が天井4側、Z軸のプラス側が床側を表している。
[1−1−1.器具本体]
図1に示すように、器具本体6は、円盤状に形成されており、例えばアルミニウム板又は鋼板等の板金を円盤状にプレス加工することにより形成される。器具本体6の光源基板10A等が配置される面(すなわち、床側の面であって、Z軸のプラス側の面)には、複数のグローブ取付部22が器具本体6の周方向に間隔を置いて配置されている。なお、器具本体6の光源基板10A等が配置される面には、反射率が高い白色塗料が塗布又は反射性金属材料が蒸着されている。図1及び図2に示すように、器具本体6の中央部には、円形状の開口部24が形成されている。さらに、器具本体6には、開口部24の周縁部から光源基板10A側に延びる略円筒状の支持部26が形成されている。
さらに、図1及び図2に示すように、器具本体6は、支持部26の外周部から器具本体6の径方向外側にリング状に延びる天井取付部28と、天井取付部28の外周部から光源基板10A側に立ち上がりながら筒状に延びる筒状部30と、筒状部30の先端部からさらに器具本体6の径方向外側にリング状に延びる基板支持部32とを有している。なお、器具本体6の径方向外側とは、器具本体6の中心から器具本体6の外周部に向かう方向である。器具本体6の天井取付部28及び基板支持部32の各々は、XY平面に対して略平行な平面で形成されている。なお、基板支持部32の内周部には、複数のネジ孔34が基板支持部32の周方向に間隔を置いて形成されている。
[1−1−2.器具取付部]
図2に示すように、器具取付部8は、器具本体6の開口部24から支持部26の内部に挿入され、支持部26の内部に取り付けられている。器具取付部8は、天井4に設置された天井側取付部材36に着脱自在に取り付けられる。このように器具取付部8が天井側取付部材36に着脱自在に取り付けられることにより、器具本体6が天井4に取り付けられる。なお、図1に示すように、器具本体6と天井4との間には、器具本体6のぐらつきを抑制するためのクッション部材38が介在されている。
[1−1−3.光源基板]
図1及び図3に示すように、光源基板10Aは、リング状に形成されており、中央部に略D字状の開口部40を有している。すなわち、開口部40の周縁部には、光源基板10Aの径方向内側に突出する突片42が形成されている。なお、光源基板10Aの径方向内側とは、光源基板10Aの外周部から光源基板10Aの中心に向かう方向である。光源基板10Aの表面(すなわち、器具本体6に対向する側の面と反対側の面であって図1でZ軸のプラス側の面)には、配線パターン44が形成されている。この配線パターン44には、複数のLED46(光源の一例)が実装されている。複数のLED46は、光源基板10Aの周方向に間隔を置いて配置されている。複数のLED46の各々は、例えばLEDチップがパッケージ化されたLED素子である。すなわち、光源基板10Aの実装構造は、LEDチップがパッケージ化されたLED素子を光源基板10上に実装したSMD(Surface Mount Device)構造である。なお、光源基板10Aには、ネジ50を挿通するための複数の貫通孔52が光源基板10Aの周方向に間隔を置いて形成されている。
光源基板10Aは、基板支持部32に支持され、回路基板12Aの周囲を囲むようにリング状に配置されている。この状態では、図2に示すように、光源基板10Aの裏面(すなわち、器具本体6に対向する側の面であって図1でZ軸のマイナス側の面)は、器具本体6の基板支持部32に面接触するようになる。これにより、複数のLED46の各々からの熱が光源基板10Aを介して基板支持部32に効率良く伝達するようになり、複数のLED46の各々からの熱を器具本体6により効率良く放熱することができる。
[1−1−4.回路基板]
図1及び図3に示すように、回路基板12Aは、リング状に形成されており、中央部に円形状の開口部54を有している。回路基板12Aの表面(すなわち、器具本体6に対向する側の面と反対側の面であって図1でZ軸のプラス側の面)には、回路基板12A上の点灯回路から光源基板10Aへの配線パターン56Aが形成されている。この配線パターン56Aには、複数の回路部品58Aが実装されている。複数の回路部品58Aの各々は、複数のLED46の各々を点灯させるための点灯回路等を構成するためのものであり、例えば抵抗素子及びコンデンサ等の電子部品である。なお、複数の回路部品58Aは、回路基板12Aの表面(すなわち、器具本体6に対向する側の面と反対側の面であって図1でZ軸のプラス側の面)にスルーホール実装されるタイプの回路部品58Aと、回路基板12Aの裏面に表面実装されるタイプの回路部品58Aとを含んでいる。
図2に示すように、回路基板12Aは、後述するようにして光源基板10Aに固定されており、器具取付部8の周囲を囲むようにリング状に配置されている。図3に示すように、回路基板12AはZ軸方向において光源基板10Aよりも器具本体6側に対向する側の面と反対側(つまり図1で回路基板12Aは光源基板10AよりもZ軸のプラス側)に配置される。また、回路基板12Aは、回路基板12Aの裏面側における外周部の一部と光源基板10Aの突片42(すなわち、光源基板10Aの表面側における内周部の一部)とが厚み方向(Z軸方向)に重なるように配置されている。なお、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74Aは、図3において網掛け模様を付した領域である。
[1−1−5.受光部カバー]
図1に示すように、受光部カバー14は、回路基板12A上のリモコン受信部(図示せず)及び常夜灯(図示せず)を覆うように配置された、透光性を有するカバーである。なお、リモコン受信部は、リモコン(図示せず)からのリモコン信号を受信するためのものであり、回路基板12Aの表面に(すなわち、回路基板12AのZ軸のプラス側に)実装されている。常夜灯は、LEDで構成され、回路基板12Aの表面に実装されている。受光部カバー14は、リモコン信号及び常夜灯からの光を透過する機能を有している。
[1−1−6.回路カバー]
図1及び図2に示すように、回路カバー16は、回路基板12Aの表面を覆うためのものであり、例えば金属等の不燃性を有し且つ不透明な材料で形成されている。回路カバー16は、リング状に形成されており、器具取付部8の周囲を囲み且つ回路基板12Aの表面を覆うようにして、光源基板10Aの表面に支持されている。さらに、回路カバー16は、回路基板12Aの表面を覆っており、且つ、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74を覆っている。なお、回路カバー16の外周部には、ネジ50を挿通するための複数の貫通孔62が回路カバー16の周方向に間隔を置いて形成されている。
また、回路カバー16の受光部カバー14と重なる部分を切り欠くことにより、受光部カバー14が回路カバー16の側面に保持されるようになる。なお、上述したリモコン受信部及び常夜灯が照明器具2に搭載されない場合には、上記の切り欠きは省略してもよい。
[1−1−7.光源カバー]
図1及び図2に示すように、光源カバー18は、光源基板10Aを覆うためのものであり、透光性を有する(例えば透明の)樹脂等で形成されている。光源カバー18は、リング状に形成されており、回路カバー16の周囲を囲み且つ光源基板10Aの表面を覆うようにして、光源基板10Aの表面に支持されている。なお、光源カバー18の内周部には、ネジ50を挿通するための複数の貫通孔64が光源カバー18の周方向に間隔を置いて形成されている。
図1に示すように、複数のネジ50の各々は、光源カバー18の貫通孔64、回路カバー16の貫通孔62、光源基板10Aの貫通孔52を通して器具本体6のネジ孔34に螺着される。これにより、光源カバー18、回路カバー16及び光源基板10Aが複数のネジ50によって器具本体6に固定される。
[1−1−8.グローブ]
グローブ20は、器具本体6全体を覆うためのものであり、透光性を有する(例えば乳白色の)樹脂で形成されている。グローブ20の開口部(図示せず)には、複数の突起(図示せず)が形成されている。これらの複数の突起をそれぞれ器具本体6の複数のグローブ取付部22に係合させることにより、グローブ20が器具本体6に着脱自在に取り付けられる。
[1−2.光源基板と回路基板との固定]
次に、図3及び図4を参照しながら、光源基板10Aと回路基板12Aとを相互に固定する構成について説明する。図4は、実施の形態1に係る照明器具2Aの構造を模式的に示した、図3のV−V線による照明器具2Aの断面図である。なお、説明の都合上、図4では、照明器具2Aの主要な構成要素のみを図示している。
光源基板10Aの突片42には、後述する図9と同様に、ネジ66(固定部材の一例)を挿通するための貫通孔68が形成されている。また、後述する図9と同様に、回路基板12Aの外周部における貫通孔68に対応する部位には、ネジ66を挿通するための貫通孔70が形成されている。
ネジ66が光源基板10Aの貫通孔68及び回路基板12Aの貫通孔70にそれぞれ挿入され、且つ、ネジ66の先端部にナット72(固定部材の一例)が螺着されることにより、光源基板10Aと回路基板12Aとが相互に固定される。すなわち、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74Aで、光源基板10Aと回路基板12Aとがネジ66及びナット72によって相互に固定される。
[1−3.光源基板と回路基板との電気的接続]
次に、図3〜図6を参照しながら、光源基板10Aと回路基板12Aとを電気的に接続する構成について説明する。図5は、実施の形態1に係る光源基板10Aの表面側に形成された電気的接続端子の一例を模式的に示す平面図である。図6は、実施の形態1に係る回路基板12Aの裏面側に形成された電気的接続端子の一例を模式的に示す平面図である。なお、説明の都合上、図5には光源基板10Aの表面側に形成された電気的接続端子を、図6では回路基板12Aの裏面側に形成された電気的接続端子を説明するのに必要な構成要素のみを図示している。
図5に示すように、光源基板10Aの表面の突片42には、例えば銅など導電性部材でパターン形成された円状の第1のランド76A(電気的接続端子の一例)が形成されている。第1のランド76Aは、配線パターン44が搭載されている面である表面の突片42の領域内で配線パターン44と電気的に接続されている。このようにして、第1のランド76Aは、配線パターン44を介してLED46に電気的に接続される。なお、第1のランド76Aの形状は、図5に示す円状に限らない。第1のランド76Aは、後述する第2のランド84Aと相互に接触することができる形状であればよく、例えば平板状など一定の領域で形成されていてもよい。
図3及び図6に示すように、回路基板12Aの裏面の外周部に形成された配線パターン56Aの端部には、例えば円状の第2のランド84A(電気的接続端子の一例)が設けられている。第2のランド84Aは、配線パターン56Aを介して複数の回路部品58Aと電気的に接続されている。
このように構成された光源基板10Aと回路基板12Aとを、上述したようにネジ66及びナット72によって相互に固定することにより、図4に示すように厚み方向に重なった領域74Aで光源基板10Aの第1のランド76A及び回路基板12Aの第2のランド84Aが相互に接触する。これにより、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74Aで相互に電気的に接続される。
[1−4.効果等]
上述したように、本実施の形態の照明器具2Aは、天井4に取り付けられる器具本体6と、器具本体6に支持された光源基板10Aと、光源基板10に実装されたLED46と、光源基板10Aに設けられ、LED46と電気的に接続された第1のランド76Aと、光源基板10Aの一部と厚み方向に重なるように配置された回路基板12Aと、回路基板12Aに実装され、LED46を点灯させるための点灯回路を構成する回路部品58Aと、回路基板12Aに設けられ、回路部品58Aと電気的に接続された第2のランド84Aとを備える。第1のランド76A及び第2のランド84Aは、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74Aで相互に接触されることで、電気的に接続する。
ここで、LED46は、光源基板10Aの天井4と反対側の主面に実装されており、第1のランド76Aは、光源基板10Aの主面に設けられてLED46と電気的に接続されてもよい。この場合、光源基板10Aは、回路基板12Aよりも天井4に近い位置に配置される。
これらの構成によれば、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74で第1のランド76A及び第2のランド84Aを電気的に接続することができる。これにより、照明器具2Aを組み立てる際に、光源基板10Aと回路基板12Aとをリード線で接続する配線作業を行わずに、光源基板10Aと回路基板12Aとを電気的に接続することができる。その結果、照明器具2Aの組み立て工数が低減するので、照明器具2Aの組み立て効率を高めることができる。
また、照明器具2Aは、さらに、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74Aで、光源基板10Aと回路基板12Aとを相互に固定するネジ66及びナット72を備えてもよい。
この構成によれば、相互に接触された第1のランド76A及び第2のランド84Aの近傍で、光源基板10Aと回路基板12Aとが相互に固定される。そして、ネジ66及びナット72を締め付けることで、第1のランド76A及び第2のランド84Aを相互に接触させ、かつ接触させた状態に維持することができる。これにより、光源基板10Aと回路基板12Aとを安定して電気的に接続させることができる。さらに、光源基板10Aと回路基板12Aとが重なった領域74Aで、光源基板10Aと回路基板12Aとが相互に固定される。これにより、光源基板10A及び回路基板12Aの寸法誤差及び経年変化による変形等に起因して、第1のランド76A及び第2のランド84Aの各々に応力が加わるのを抑制することができる。
さらに、照明器具2Aは、さらに、器具本体6を天井4に取り付けるための器具取付部8を備える。回路基板12Aは、器具取付部8の周囲を囲むようにリング状に配置される。光源基板10Aは、回路基板12Aの周囲を囲むようにリング状に配置され、且つ、回路基板12Aの外周部の一部と光源基板10Aの内周部の一部とが厚み方向に重なるように配置されている。
この構成によれば、照明器具2Aを例えばシーリングライトとして用いることができる。
さらに、照明器具2Aは、さらに、光源基板10Aを覆うように配置され、透光性を有する光源カバー18と、回路基板12Aを覆うように配置された不透明の回路カバー16とを備える。回路カバー16は、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74Aを覆う。
この構成によれば、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74Aに配置された第1のランド76A及び第2のランド84Aがグローブ20を通してユーザの目に触れるのを抑制することができ、照明器具2の美観を保つことができる。
(変形例)
次に、図7を参照しながら、本変形例に係る照明器具2Dの構成について説明する。図7は、本変形例に係る照明器具2Dの構造を模式的に示した、図3のIV−IVによる照明器具2Dの断面図である。
図7に示すように、回路基板12Aは、Z軸方向において光源基板10Aに対して器具本体6Dと反対側に配置され、且つ、回路基板12Aの裏面側における外周部の一部と光源基板10Aの突片42(すなわち、光源基板10Aの表面側における内周部の一部)とが厚み方向に重なるように配置されている。
この状態で、ネジ66が回路基板12Aの貫通孔70及び光源基板10Aの貫通孔68にそれぞれ挿入され、且つ、基板支持部32Dに形成されたネジ孔106に螺着されることにより、光源基板10Aと回路基板12Aと器具本体6Dとが相互に固定される。すなわち、光源基板10Aと回路基板12Aとが厚み方向に重なった領域74で、光源基板10Aと回路基板12Aと器具本体6Dとがネジ66によって相互に固定される。
照明器具2Dを組み立てる際には、まず、光源基板10Aを基板支持部32Dに支持させた後に、回路基板12Aを光源基板10A上に支持させる。これにより、ネジ66で光源基板10Aと回路基板12Aと器具本体6Dとを相互に固定する際に、回路基板12Aを保持しておくための部材を省略することができる。
(実施の形態2)
次に、図8〜図12を参照しながら、実施の形態2に係る照明器具の構成について説明する。図8は、実施の形態2に係る光源基板及び回路基板を抜き出して示す平面図である。図9は、実施の形態2に係る照明器具の構造を模式的に示した、図9は、実施の形態2に係る照明器具2の構造を模式的に示した、図8のIV−IV線による照明器具2の断面図である。なお、説明の都合上、図9では、照明器具2の主要な構成要素のみを図示している。図10は、実施の形態2に係る照明器具2の構造を模式的に示した、図8のV−V線による照明器具2の断面図である。図11は、実施の形態2に係る光源基板10の裏面側に形成された電気的接続端子の一例を模式的に示す平面図である。図12は、実施の形態2に係る回路基板12の表面側に形成された電気的接続端子の一例を模式的に示す平面図である。なお、説明の都合上、図10では、照明器具2の主要な構成要素のみを図示している。同様に、図11では光源基板10の裏面側に形成された電気的接続端子を、図12では回路基板12の表面側に形成された電気的接続端子を説明するのに必要な構成要素のみを図示している。
以下に示す実施の形態2において、実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。また、以下に示す実施の形態2では、実施の形態1と異なる部分を説明する。
[2−1.光源基板]
図8、図10及び図11に示すように、光源基板10は、図3及び図5に示す光源基板10Aと比較して、スルーホールを備えている点と、第1のランド76(電気的接続端子の一例)が光源基板10の裏面に形成されている点で異なる。また、光源基板10は、Z軸方向において回路基板12よりも器具本体6の反対側(つまり図10で回路基板12よりもZ軸のプラス側)に配置される。また、光源基板10の突片42は、回路基板12の表面側における外周部の一部(すなわち、回路基板12Aの表面側における内周部の一部)と厚み方向(Z軸方向)に重なるように配置されている。なお、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74は、図8において網掛け模様を付した領域である。その他については実施の形態1で説明した通りであるため、詳細な説明は省略する。
[2−2.回路基板]
図8、図10及び図12に示すように、回路基板12は、図3及び図6に示す回路基板12Aと同一であるが、図3及び図6に示す回路基板12Aと比較して、Z軸方向に反対向きとなるように配置されている。回路基板12では、図8での裏面(すなわち、器具本体6に対向する側の面であって図1でZ軸のマイナス側の面)には、回路基板12上の点灯回路から光源基板10への配線パターン56(図示せず)が形成されている。そして、配線パターン56には、複数の回路部品58(図示せず)が実装されている。なお、複数の回路部品58は、実施の形態1の複数の回路部品58Aと同様に、回路基板12Aの表面(すなわち、器具本体6に対向する側の面と反対側の面であって図1でZ軸のプラス側の面)にスルーホール実装されるタイプの回路部品58と、回路基板12の裏面に表面実装されるタイプの回路部品58とを含んでいる。
図10に示すように、回路基板12は、後述するようにして光源基板10に固定されており、器具取付部8の周囲を囲むようにリング状に配置されている。
[2−3.光源基板と回路基板との固定]
次に、図8及び図9を参照しながら、光源基板10と回路基板12とを相互に固定する構成について説明する。
図9に示すように、光源基板10の突片42には、ネジ66(固定部材の一例)を挿通するための貫通孔68が形成されている。また、回路基板12の外周部における貫通孔68に対応する部位には、ネジ66を挿通するための貫通孔70が形成されている。
ネジ66が光源基板10の貫通孔68及び回路基板12の貫通孔70にそれぞれ挿入され、且つ、ネジ66の先端部にナット72(固定部材の一例)が螺着されることにより、光源基板10と回路基板12とが相互に固定される。すなわち、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で、光源基板10と回路基板12とがネジ66及びナット72によって相互に固定される。
グローブ取付部22に係合させることにより、グローブ20が器具本体6に着脱自在に取り付けられる。
[2−4.光源基板と回路基板との電気的接続]
次に、図8、図10、図11及び図12を参照しながら、光源基板10と回路基板12とを電気的に接続する構成について説明する。
図8、図10及び図11に示すように、光源基板10の突片42にはスルーホール45が形成されている。また、スルーホール45には、例えば銅めっきなどの導電性部材77が形成されている。スルーホール45に形成された導電性部材77と配線パターン44とは電気的に接続されている。また、図11に示すように、光源基板10の裏面には、スルーホール45の周囲(スルーホール45を含む領域)に例えば銅など導電性部材でパターン形成された環状の第1のランド76(電気的接続端子の一例)が形成されている。また、スルーホール45に形成された導電性部材77と第1のランド76とは電気的に接続されている。このようにして、第1のランド76は、配線パターン44を介してLED46に電気的に接続される。なお、第1のランド76の形状は、図11に示す環状に限らない。第1のランド76は、後述する第2のランド84と相互に接触することができる形状であればよく、スルーホール45を中央に有した一定の領域で形成されていればよい。
図8、図10及び図12に示すように、回路基板12の表面の外周部に形成された配線パターン56の端部には、例えば平板状の第2のランド84(電気的接続端子の一例)が設けられている。第2のランド84は、配線パターン56を介して複数の回路部品58と電気的に接続されている。なお、第2のランド84の形状は、図12に示す平板状に限らない。第2のランド84は、第1のランド76と相互に接触することができる形状であればよく、円状、環状であってもよい。
このように構成された光源基板10と回路基板12とを、上述したようにネジ66及びナット72によって相互に固定することにより、図10に示すように厚み方向に重なった領域74で光源基板10の第1のランド76及び回路基板12の第2のランド84とを相互に接触させることができる。これにより、光源基板10と回路基板12とは、厚み方向に重なった領域74で、第1のランド76及び第2のランド84を介して相互に電気的に接続される。
[2−5.効果等]
上述したように、本実施の形態の照明器具2は、天井4に取り付けられる器具本体6と、器具本体6に支持された光源基板10と、光源基板10に実装されたLED46と、光源基板10に設けられ、LED46と電気的に接続された第1のランド76、光源基板10の一部と厚み方向に重なるように配置された回路基板12と、回路基板12に実装され、LED46を点灯させるための点灯回路を構成する回路部品58と、回路基板12に設けられ、回路部品58と電気的に接続された第2のランド84とを備える。第1のランド76及び第2のランド84は、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で相互に接触されることで、電気的に接続する。
ここで、光源基板10には、さらにスルーホール45が設けられており、LED46は、光源基板10の天井4と反対側の主面に実装されてもよい。この場合、第1のランド76は、光源基板10の主面と反対側の裏面におけるスルーホール45を含む領域に設けられ、スルーホール45を介して前記光源と電気的に接続されればよい。また、回路基板12は、光源基板10よりも天井4に近い位置に配置されればよい。
これらの構成によれば、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で第1のランド76及び第2のランド84を電気的に接続することができる。これにより、照明器具2を組み立てる際に、光源基板10と回路基板12とをリード線で接続する配線作業を行わずに、光源基板10と回路基板12とを電気的に接続することができる。その結果、照明器具2の組み立て工数が低減するので、照明器具2の組み立て効率を高めることができる。
また、照明器具2は、さらに、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で、光源基板10と回路基板12とを相互に固定するネジ66及びナット72を備えてもよい。
この構成によれば、相互に接触された第1のランド76及び第2のランド84の近傍で、光源基板10と回路基板12とが相互に固定される。そして、ネジ66及びナット72を締め付けることで、第1のランド76及び第2のランド84を相互に接触させ、かつ接触させた状態に維持することができる。これにより、光源基板10と回路基板12とを安定して電気的に接続させることができる。さらに、光源基板10と回路基板12とが重なった領域74で、光源基板10と回路基板12とが相互に固定される。これにより、光源基板10及び回路基板12の寸法誤差及び経年変化による変形等に起因して、第1のランド76及び第2のランド84の各々に応力が加わるのを抑制することができる。
照明器具2は、さらに、器具本体6を天井4に取り付けるための器具取付部8を備える。回路基板12は、器具取付部8の周囲を囲むようにリング状に配置される。光源基板10は、回路基板12の周囲を囲むようにリング状に配置され、且つ、回路基板12の外周部の一部と光源基板10の内周部の一部とが厚み方向に重なるように配置されている。
この構成によれば、照明器具2を例えばシーリングライトとして用いることができる。
照明器具2は、さらに、光源基板10を覆うように配置され、透光性を有する光源カバー18と、回路基板12を覆うように配置された不透明の回路カバー16とを備える。回路カバー16は、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74を覆う。
この構成によれば、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74に配置された第1のランド76及び第2のランド84等がグローブ20を通してユーザの目に触れるのを抑制することができ、照明器具2の美観を保つことができる。
(変形例1)
次に、図13を参照しながら、変形例1に係る照明器具2Bの構成について説明する。図13は、変形例1に係る照明器具2Bの構造を模式的に示した照明器具2Bの断面図である。なお、以下に示す各変形例において、上記の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略する。
図13に示すように、本変形例の照明器具2Bでは、器具本体6Bの構成が上述した図10に示す器具本体6と異なり、光源基板10と回路基板12とが相互に固定されている。
具体的には、器具本体6Bは、天井取付部28B、第1の基板支持部32B、第2の基板支持部94、第1の筒状部96及び第2の筒状部98を有している。第1の筒状部96は、天井取付部28Bの外周部から光源基板10側に立ち上がりながら筒状に延びている。第2の基板支持部94は、第1の筒状部96の先端部からさらに器具本体6Bの径方向外側にリング状に延びている。第2の基板支持部94には、ネジ66をネジ止めするためのネジ孔100が形成されている。第2の筒状部98は、第2の基板支持部94の外周部から光源基板10側に立ち上がりながら筒状に延びている。第1の基板支持部32Bは、第2の筒状部98の先端部からさらに器具本体6Bの径方向外側にリング状に延びている。天井取付部28B、第1の基板支持部32B及び第2の基板支持部94の各々は、XY平面に対して略平行な平面で形成されている。
図13に示すように、回路基板12の外周部は、第2の基板支持部94に支持されている。すなわち、回路基板12の裏面における外周部は、第2の基板支持部94に面接触している。この状態で、ネジ66が光源基板10の貫通孔68及び回路基板12の貫通孔70にそれぞれ挿入され、且つ、第2の基板支持部94のネジ孔100に螺着されることにより、光源基板10と回路基板12と器具本体6Bとが相互に固定される。すなわち、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で、光源基板10と回路基板12と器具本体6Bとがネジ66によって相互に固定される。
このように、ネジ66は、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で、光源基板10と回路基板12と器具本体6Bとを相互に固定する。
この構成によれば、照明器具2Bを組み立てる際に、光源基板10と回路基板12とを相互に固定する固定作業と、光源基板10及び回路基板12を器具本体6Bに固定する固定作業とを同時に行うことができる。その結果、照明器具2Bの組み立て効率をより一層高めることができる。
(変形例2)
次に、図14を参照しながら、変形例2に係る照明器具2Cの構成について説明する。図14は、変形例2に係る照明器具2Cの構造を模式的に示した照明器具2Cの断面図である。
図14に示すように、本変形例の照明器具2Cでは、器具本体6Cの構成が上記変形例1と異なる。
具体的には、器具本体6Cの第1の基板支持部32Bと第2の基板支持部94CとのZ軸方向における配置間隔は、上記変形例1における配置間隔よりも大きくなっている。さらに、第2の基板支持部94Cには、回路基板12の周方向にリング状に延びる保持部102が取り付けられている。保持部102は、例えば樹脂等の絶縁材料で形成されており、ネジ孔104を有している。回路基板12は、保持部102を介して第2の基板支持部94Cに支持されている。
ネジ66が光源基板10の貫通孔68及び回路基板12の貫通孔70にそれぞれ挿入され、且つ、保持部102のネジ孔104に螺着されることにより、光源基板10と回路基板12と保持部102とが相互に固定される。すなわち、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で、光源基板10と回路基板12と保持部102とはネジ66によって相互に固定される。なお、第1の基板支持部32Bの光源基板10が面接触する面と、保持部102の回路基板12が面接触する面との間隔Wは、回路基板12の厚みと略同一である。
このように、照明器具2Cは、さらに、回路基板12を保持するための保持部102を備える。器具本体6Cは、光源基板10を支持する第1の基板支持部32Bと、保持部102を介して回路基板12を支持する第2の基板支持部94Cとを有する。第1の基板支持部32Bの光源基板10が接触する面と、保持部102の回路基板12が接触する面との間隔Wは、回路基板12の厚みと略同一である。
この構成によれば、照明器具2Cを組み立てる際に、まず、回路基板12を、保持部102を介して第2の基板支持部94Cに支持させた後に、光源基板10を第1の基板支持部32Bに支持させる。これにより、光源基板10及び回路基板12の器具本体6Cに対するZ軸方向における位置決めを容易に行うことができる。その結果、光源基板10と回路基板12との電気的接続を確保しながら、光源基板10の裏面を第1の基板支持部32Bに面接触させることができる。
なお、本変形例では、保持部102をリング状に形成したが、これに限定されず、例えばブロック状の保持部102を複数個、回路基板12の周方向に間隔を置いて配置してもよい。
(実施の形態3)
次に、図15を参照しながら、実施の形態3に係る照明器具の構成について説明する。図15は、実施の形態3に係る一対の光源基板10E及び回路基板12Eを抜き出して示す平面図である。
図15に示すように、本実施の形態の照明器具では、上記実施の形態1で説明した光源基板10が一対の光源基板10Eに分割されている。一対の光源基板10Eの各々は半リング状に形成されている。一対の光源基板10Eの各々の内周部40Eの周縁部には、光源基板10Eの径方向内側に突出する突片42Eが形成されている。
一対の光源基板10Eは、回路基板12Eの周囲を囲むようにリング状に並んで配置されている。なお、一対の光源基板10Eは、略同一平面上に配置されている。回路基板12Eは、回路基板12Eの表面側における外周部の一部と一対の光源基板10Eの各々の突片42E(すなわち、一対の光源基板10Eの各々の裏面側における内周部40Eの一部)とが厚み方向に重なるように配置されている。これにより、光源基板10Eと回路基板12Eとが厚み方向に重なった領域74Eで、光源基板10Eと回路基板12Eとがネジ66及びナット72(図9参照)によって相互に固定され、且つ、第1のランド76及び第2のランド84が相互に接触され電気的に接続される。
上述したように、照明器具は、さらに、器具本体6(図1参照)を天井4(図1参照)に取り付けるための器具取付部8(図1参照)を備える。光源基板10Eは一対設けられ、回路基板12Eは、器具取付部8の周囲を囲むようにリング状に配置される。一対の光源基板10Eは、回路基板12Eの周囲を囲むようにリング状に並んで配置され、且つ、回路基板12Eの外周部の一部と一対の光源基板10Eの各々の内周部の一部とが厚み方向に重なるように配置されている。
この構成によれば、一対の光源基板10Eの各々は、第1のランド76及び第2のランド84を介して回路基板12Eと電気的に接続される。これにより、一対の光源基板10Eを厚み方向に重ねる必要がなく、一対の光源基板10Eを略同一平面上に配置することができる。その結果、一対の光源基板10Eの各々を基板支持部32(図2参照)に面接触させることができ、高い放熱効果を得ることができる。
さらに、一方の光源基板10Eの配線パターン44は、回路基板12Eの配線パターン57を介して、他方の光源基板10Eの配線パターン44と電気的に接続される。これにより、一対の光源基板10E間を電気的に接続するためのリード線等を省略することができる。
なお、実施の形態2で説明した光源基板10Aが一対の光源基板に分割される場合も同様であるので説明を省略する。
(変形例)
次に、図16を参照しながら、本変形例に係る照明器具の構成について説明する。図16は、本変形例に係る複数の光源基板10F及び回路基板12Fを抜き出して示す平面図である。
図16に示すように、本変形例の照明器具では、上記実施の形態1で説明した光源基板10が複数(本変形例では4個)の光源基板10Fに分割されている。複数の光源基板10Fの各々は略扇形状に形成されている。複数の光源基板10Fの各々の内周部40Fの周縁部には、光源基板10Fの径方向内側に突出する突片42Fが形成されている。
複数の光源基板10Fは、回路基板12Fの周囲を囲むようにリング状に並んで配置されている。なお、複数の光源基板10Fは、略同一平面上に配置されている。回路基板12Fは、回路基板12Fの表面側における外周部の一部と複数の光源基板10Fの各々の突片42F(すなわち、複数の光源基板10Fの各々の裏面側における内周部40Fの一部)とが厚み方向に重なるように配置されている。これにより、光源基板10Fと回路基板12Fとが重なった領域74Fで、光源基板10Fと回路基板12Fとがネジ66及びナット72(図9参照)によって相互に固定され、且つ、第1のランド76及び第2のランド84が相互に接触され電気的に接続される。したがって、本変形例においても、上記と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態2で説明した光源基板10Aが複数の光源基板に分割される場合も同様であるので説明を省略する。
(実施の形態4)
実施の形態4では、図17及び図18を参照しながら、実施の形態1で説明した光源基板10及び回路基板12の作製の手順について説明する。光源基板10及び回路基板12の詳細な構成については、実施の形態1で上述した通りであるので説明を省略する。
[4−1.光源基板と回路基板の作製]
図17及び図18はそれぞれ、実施の形態1に係る光源基板10及び回路基板12を作製する手順を説明するための図である。
本実施の形態では、以下の手順で、1枚の正方形状の基板108から光源基板10及び回路基板12をそれぞれ作製することができる。
まず、図17に示すように、基板108にプレス加工を施すことにより、基板108に3個の切り込み110,112,114を形成する。
切り込み110は、基板108の各辺に接する円形状に形成されている。切り込み112は、切り込み110と同心円状に形成され、切り込み110の直径よりも小さい直径を有する円形状に形成されている。切り込み114は、切り込み110と切り込み112との間に配置され、円弧状の円弧部分114a及びコの字状の凹部114bを有している。
本実施の形態では、基板108に切り込み110,114を形成し、さらに貫通孔68Gとスルーホール45Gを形成し、基板108の外周部の不要な部分116を除去する。なお、貫通孔68Gとスルーホール45Gとの形成は、プレス加工後に形成されるとしてもよい。これにより、図18に示すように、外周の形状は略円形であり、内周の形状は回路基板12Gの外周の凹部114bと対応する形状の突出部(突片42G)を有する略円形である光源基板10Gすなわちリング状の光源基板10Gを作製することができる。次いで、スルーホール45Gに銅めっきなどの導電性部材77(不図示)と、光源基板10Gの裏面のスルーホール45Gを含む所定領域に第1のランド76(不図示)と、光源基板10Gの表面に配線パターン44(図8参照)とを形成し、配線パターン44と第1のランド77との導通を形成した後に、この配線パターン44に複数のLED46(図8参照)を実装する。このようにして、実施の形態1の光源基板10が作製される。
また、本実施の形態では、基板108に切り込み112,114を形成し、基板108の中央部の不要な部分118を除去することにより、図18に示すように、外周の形状の一部に凹部114b(切り込み114の凹部114bに対応する凹部)を有する略円形である回路基板12すなわちリング状の回路基板12が作製される。次いで、回路基板12Gの表面に配線パターン(図示せず)と、この配線パターンと電気的に導通する第2のランド84(図示せず)を形成した後に、この配線パターンに複数の回路部品(図示せず)を実装する。このようにして、実施の形態1の回路基板12が作製される。
なお、光源基板10G及び回路基板12Gは一枚の基板から切り抜かれて形成されているので、光源基板10G及び回路基板12Gを構成する繊維の方向、間隔及び太さの少なくとも一つは、略同一である。また、平面視にしたときの光源基板10G及び回路基板12Gの端面には、一枚の基板108から切り抜かれたときのバリが残留していてもよい。
このようにして作製した光源基板10及び回路基板12を器具本体6(図1参照)に配置する際には、図18に示すように、光源基板10の突片42と、回路基板12の外周部のうち凹部114bが形成されていない部位(第2のランド84が形成されている部位)とが厚み方向に重なるように、光源基板10及び回路基板12の各々の向きを調節する。本実施の形態では、図18に示すように、光源基板10の突片42は、回路基板12の外周部のうち第2のランド84が形成されている部位よりも上(器具本体6からみて上、図のZ軸のプラス側)に配置される。
[4−2.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、器具本体6に支持される光源基板10と、光源基板10の一部と厚み方向に重なるように配置される回路基板12とを備える。平面視したときの回路基板12の外周の形状は、平面視したときの光源基板10の内周の形状と略同一であり、光源基板10と回路基板12とは一枚の基板108から切り抜かれて形成されている。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10及び回路基板12を形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
ここで、平面視にしたときの光源基板10の外周の形状は略円形であり、回路基板12の外周の形状は一部に凹部114bを有する略円形であり、光源基板10の内周の形状は凹部114bと対応する形状の突片42Gを有する略円形であってもよい。この場合、光源基板10の突片42と、回路基板12の外周部の端部であって凹部11bを有しない位置の外周部の端部とはそれぞれ、光源基板10と回路基板12とが重なるように配置される場合に光源基板10Gと回路基板12Gとが厚み方向に重なる領域74を含む。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10及び回路基板12を形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
また、光源基板10に実装されたLED46と、光源基板10Gに設けられ、LED46と電気的に接続された第1のランド76、回路基板12に実装され、LED46を点灯させるための点灯回路を構成する回路部品58と、回路基板12に設けられ、回路部品58と電気的に接続された第2のランド84とを備える。第1のランド76及び第2のランド84は、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で相互に接触されることで、電気的に接続する。
ここで、器具本体6は天井4に取り付けられ、光源基板10は、さらにスルーホール45が設けられており、LED46は、光源基板10の天井4と反対側の主面に実装されてもよい。この場合、第1のランド76は、光源基板10の主面と反対側の裏面におけるスルーホール45を含む領域に設けられ、スルーホール45を介してLED46と電気的に接続されればよい。また、回路基板12は、光源基板10よりも天井4に近い位置に配置されればよい。
これらの構成によれば、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域で第1のランド76及び第2のランド84を電気的に接続することができる。これにより、照明器具2を組み立てる際に、光源基板10と回路基板12とをリード線で接続する配線作業を行わずに、光源基板10と回路基板12とを電気的に接続することができる。その結果、照明器具2の組み立て工数が低減するので、照明器具2の組み立て効率を高めることができる。
また、照明器具2は、さらに、光源基板10と回路基板12とが厚み方向に重なった領域74で、光源基板10と回路基板12とを相互に固定するネジ66及びナット72を備えてもよい。
この構成によれば、相互に接触された第1のランド76及び第2のランド84の近傍で、光源基板10と回路基板12とが相互に固定される。そして、ネジ66及びナット72を締め付けることで、第1のランド76及び第2のランド84を相互に接触させ、かつ接触させた状態に維持することができる。これにより、光源基板10と回路基板12とを安定して電気的に接続させることができる。さらに、光源基板10と回路基板12とが重なった領域74で、光源基板10と回路基板12とが相互に固定される。これにより、光源基板10G及び回路基板12Gの寸法誤差及び経年変化による変形等に起因して、第1のランド76及び第2のランド84の各々に応力が加わるのを抑制することができる。
なお、光源基板10と回路基板12とを構成する繊維の方向、間隔及び太さの少なくとも一つは、略同一であってもよく、平面視にしたときの光源基板10及び回路基板12の端面には、一枚の基板108から切り抜かれたときのバリが残留していてもよい。
これらの構成によれば、光源基板10と回路基板12とが一枚の基板108から切り抜かれて形成されていることがわかる。
なお、正方形状の基板108を光源基板10Gと回路基板12Gとに分断する前に、光源基板10Gの配線パターン及び回路基板12Gの配線パターンを基板108上に一括して形成しておいてもよい。光源基板10Gと回路基板12Gとでは、配線パターンの配置が表裏に分かれているため、光源基板10G及び回路基板12Gの一方を表裏反転させて使用できるように各配線パターンを設計すればよい。これにより、光源基板10G及び回路基板12Gの各配線パターンを基板108上に一括して形成することができる。
(変形例)
本変形例では、図19及び図20を参照しながら、実施の形態2で説明した光源基板10A及び回路基板12Aの作製の手順について説明する。光源基板10A及び回路基板12Aの詳細な構成については、実施の形態2で上述した通りであるので説明を省略する。
[4−3.光源基板と回路基板の作製]
図19及び図20はそれぞれ、実施の形態2に係る光源基板10A及び回路基板12Aを作製する手順を説明するための図である。なお、図19は、図17と比較して、光源基板10Hに、光源基板10Gが有するようなスルーホールが形成されていない点で異なり、その他の構成については同様である。図20は、図18と比較して、光源基板10Aの突片42が、回路基板12Aの外周部のうち凹部114bが形成されていない部位よりも下(器具本体6からみて下、図のZ軸のマイナス側)に配置される点で異なる。なお、回路基板12は図18で上面(図18に示すZ軸でプラス側となる面)に第2のランド84が形成され、回路基板12Aは図20で下面(図20に示すZ軸でマイナス側となる面)に第2のランド84Aが形成される点は実施の形態2で説明した通りである。
本変形例でも、基板108に切り込み110,114を形成し、さらに貫通孔68Gを形成し、基板108の外周部の不要な部分116を除去する。なお、貫通孔68Gの形成は、プレス加工後に形成されるとしてもよい。これにより、図20に示すように、外周の形状は略円形であり、内周の形状は回路基板12Hの外周の凹部114bと対応する形状の突出部(突片42G)を有する略円形である光源基板10Hすなわちリング状の光源基板10Hを作製することができる。次いで、光源基板10Hの表面の突片42Gに第1のランド76A(不図示)と、光源基板10Hの表面に配線パターン44(図8参照)とを形成し、配線パターン44と第1のランド77との導通を形成した後に、この配線パターン44に複数のLED46(図8参照)を実装する。
また、本変形例では、基板108に切り込み112,114を形成し、基板108の中央部の不要な部分118を除去することにより、図20に示すように、外周の形状の一部に凹部114b(切り込み114の凹部114bに対応する凹部)を有する略円形である回路基板12Hすなわちリング状の回路基板12Hが作製される。次いで、回路基板12Hの裏面に配線パターン(図示せず)と、この配線パターンと電気的に導通する第2のランド84を形成した後に、この配線パターンに複数の回路部品(図示せず)を実装する。
上述した光源基板10H及び回路基板12Hを器具本体6(図1参照)に配置する際には、図20に示すように、光源基板10Hの突片42Hと、回路基板12Hの外周部のうち凹部114bが形成されていない部位(第2のランド84Aが形成されている部位)とが厚み方向に重なるように、光源基板10H及び回路基板12Hの各々の向きを調節する。本変形例では、図20に示すように、回路基板12Hの外周部のうち第2のランド84が形成されている部位は、光源基板10Gの突片42Gよりも上(器具本体6からみて上、図のZ軸のプラス側)に配置される。
なお、光源基板10H及び回路基板12Hは一枚の基板から切り抜かれて形成されているので、光源基板10Hの表面及び回路基板12Hの裏面(又は光源基板10Hの裏面及び回路基板12Hの表面)を構成する繊維の方向、間隔及び太さの少なくとも一つは、略同一であってもよい。また、平面視にしたときの光源基板10H及び回路基板12Hの端面には、一枚の基板108から切り抜かれたときのバリが残留していてもよい。
[4−4.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、器具本体6に支持される光源基板10Hと、光源基板10Hの一部と厚み方向に重なるように配置される回路基板12Hとを備える。平面視したときの回路基板12Hの外周の形状は、平面視したときの光源基板10Hの内周の形状と略同一であり、光源基板10Hと回路基板12Hとは一枚の基板108から切り抜かれて形成されている。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10H及び回路基板12Hを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
ここで、平面視にしたときの光源基板10Hの外周の形状は略円形であり、回路基板12Hの外周の形状は、一部に凹部114bを有する略円形であり、光源基板10Hの内周の形状は、凹部114bと対応する形状の突片42Hを有する略円形であってもよい。この場合、光源基板10Hの突片42Hと、回路基板12Hの外周部の端部であって凹部11bを有しない位置の外周部の端部とはそれぞれ、光源基板10Hと回路基板12Hとが重なるように配置される場合に光源基板10Hと回路基板12Hとが厚み方向に重なる領域(領域74)を含む。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10H及び回路基板12Hを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
また、光源基板10Hに実装されたLED46と、光源基板10Hに設けられ、LED46と電気的に接続された第1のランド76、回路基板12Hに実装され、LED46を点灯させるための点灯回路を構成する回路部品58と、回路基板12Hに設けられ、回路部品58と電気的に接続された第2のランド84とを備える。第1のランド76及び第2のランド84は、光源基板10Hと回路基板12Hとが厚み方向に重なった領域74で相互に接触されることで、電気的に接続する。
ここで、器具本体6は天井4に取り付けられ、LED46は、光源基板10Hの天井4と反対側の主面に実装されており、第1のランド76Aは、光源基板10Hの主面に設けられてLED46と電気的に接続されている。この場合、光源基板10Hは、回路基板12Hよりも天井4に近い位置に配置される。
これらの構成によれば、光源基板10Hと回路基板12Hとが厚み方向に重なった領域74で第1のランド76A及び第2のランド84Aを電気的に接続することができる。これにより、照明器具2Aを組み立てる際に、光源基板10Hと回路基板12Hとをリード線で接続する配線作業を行わずに、光源基板10Hと回路基板12Hとを電気的に接続することができる。その結果、照明器具2Aの組み立て工数が低減するので、照明器具2Aの組み立て効率を高めることができる。
なお、その他の構成及び効果は実施の形態4で説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。
(実施の形態5)
実施の形態4では、実施の形態1及び実施の形態2の光源基板10(10A)及び回路基板12(12A)を一枚の基板108から作製する手順について説明したが、一枚の基板108から作製する光源基板及び回路基板の形状は、これらに限らない。実施の形態5では、図21及び図22を参照しながら、実施の形態1で説明した光源基板10及び回路基板12と形状が異なる光源基板10I及び回路基板12Iの作製の手順について説明する。なお、光源基板10I及び回路基板12Iは、実施の形態1の光源基板10及び回路基板12と形状を除いて同様であるため、構成についての詳細な説明は省略する。
[5−1.光源基板と回路基板の作製]
図21及び図22はそれぞれ、実施の形態5に係る光源基板10I及び回路基板12Iを作製する手順を説明するための図である。
本実施の形態では、以下の手順で、1枚の正方形状の基板108から光源基板10I及び回路基板12Iをそれぞれ作製することができる。
まず、図21に示すように、基板108にプレス加工を施すことにより、基板108に3個の切り込み110,112,114Iを形成する。
切り込み110は、基板108の各辺に接する円形状に形成されている。切り込み112は、切り込み110と同心円状に形成され、切り込み110の直径よりも小さい直径を有する円形状に形成されている。切り込み114Iは、切り込み110と切り込み112との間に配置され、円弧部分114cとコの字状の凹部114dと有する楕円状に形成されている。換言すると、切り込み114Iの形状は、短軸方向の外周部の一部に凹部114dを有する楕円である。
本実施の形態では、基板108に切り込み110,114Iを形成し、さらに貫通孔68Iとスルーホール45Iを形成し、基板108の外周部の不要な部分116を除去する。なお、貫通孔68Iとスルーホール45Iとの形成は、プレス加工後に形成されるとしてもよい。これにより、図22に示すように、外周の形状は略円形であり、内周の形状は回路基板12Gの外周の凹部114bと対応する形状の突出部(突片42I)を有する略楕円形である光源基板10Iすなわちリング状の光源基板10Iを作製することができる。次いで、スルーホール45Iに銅めっきなどの導電性部材77(不図示)と、光源基板10Iの裏面のスルーホール45Iを含む所定領域に第1のランド76(不図示)と、光源基板10Iの表面に配線パターン44(図8参照)とを形成し、配線パターン44と第1のランド77との導通を形成した後に、この配線パターン44に複数のLED46(図8参照)を実装する。このようにして、本実施の形態の光源基板10Iが作製される。
また、本実施の形態では、基板108に切り込み112,114Iを形成し、基板108の中央部の不要な部分118を除去することにより、図22に示すように、外周の形状の一部に凹部114d(切り込み114の凹部114dに対応する凹部)を有する略円形である回路基板12Iすなわちリング状の回路基板12Iが作製される。次いで、回路基板12Iの表面に配線パターン(図示せず)と、この配線パターンと電気的に導通する第2のランド84を形成した後に、この配線パターンに複数の回路部品(図示せず)を実装する。このようにして、本実施の形態の回路基板12Iが作製される。
なお、光源基板10I及び回路基板12Iは一枚の基板から切り抜かれて形成されているので、光源基板10I及び回路基板12Iを構成する繊維の方向、間隔及び太さの少なくとも一つは、略同一である。また、平面視にしたときの光源基板10I及び回路基板12Iの端面には、一枚の基板108から切り抜かれたときのバリが残留していてもよい。
このようにして作製した光源基板10I及び回路基板12Iを器具本体6(図1参照)に配置する際には、図22に示すように、光源基板10Iの突片42Iと、回路基板12Iの外周部のうち凹部114dが形成されていない部位(第2のランド84が形成されている部位)とが厚み方向に重なるように、光源基板10I及び回路基板12Iの各々の向きを調節する。本実施の形態では、図22に示すように、光源基板10Iの突片42Iは、回路基板12Iの外周部のうち第2のランド84が形成されている部位よりも上(器具本体6からみて上、図のZ軸のプラス側)に配置される。
[5−2.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、器具本体6に支持される光源基板10と、光源基板10Iの一部と厚み方向に重なるように配置される回路基板12Iとを備える。平面視したときの回路基板12Iの外周の形状は、平面視したときの光源基板10Iの内周の形状と略同一であり、光源基板10Iと回路基板12Iとは一枚の基板108から切り抜かれて形成されている。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10I及び回路基板12Iを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
ここで、平面視にしたときの光源基板10Iの外周の形状は略円形であり、回路基板12Iの外周の形状は、短軸方向の外周部の一部に凹部114dを有する略楕円であり、光源基板10Iの内周の形状は、凹部114dと対応する形状の突片42Iを有する略楕円である。この場合、回路基板12Iの長軸方向の外周部の端部と、光源基板10Iの突片42Iとはそれぞれ、光源基板10Iと回路基板12Iとが重なるように配置される場合に光源基板10Iと回路基板12Iとが厚み方向に重なる領域を含む。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10I及び回路基板12Iを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
なお、その他の構成及び効果は実施の形態4で説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。
(変形例)
本変形例では、図23及び図24を参照しながら、実施の形態5の変形例に係る光源基板10J及び回路基板12Jの作製の手順について説明する。光源基板10J及び回路基板12Jの詳細な構成については、実施の形態2の光源基板10A及び回路基板12Aと形状を除いて同様であるため、説明を省略する。
[5−3.光源基板と回路基板の作製]
図23及び図24はそれぞれ、実施の形態5の変形例に係る光源基板10J及び回路基板12Jを作製する手順を説明するための図である。なお、図23は、図21と比較して、光源基板10Jに、光源基板10Iが有するようなスルーホールが形成されていない点で異なり、その他の構成については同様である。図24は、図22と比較して、光源基板10Jの突片42Iが、回路基板12Jの外周部のうち凹部114dが形成されていない部位よりも下(器具本体6からみて下、図のZ軸のプラス側の面)に配置される点で異なる。なお、回路基板12Iは図21で上面(図21に示すZ軸でプラス側となる面)に第2のランド84が形成され、回路基板12Jは図22で下面(図22に示すZ軸でマイナス側となる面)に第2のランド84Aが形成される点は実施の形態2及び実施の形態4の変形例で説明した通りである。
本変形例でも、基板108に切り込み110,114Iを形成し、さらに貫通孔68Iを形成し、基板108の外周部の不要な部分116を除去する。なお、貫通孔68Iの形成は、プレス加工後に形成されるとしてもよい。これにより、図24に示すように、外周の形状は略円形であり、内周の形状は回路基板12Jの外周の凹部114dと対応する形状の突出部(突片42I)を有する略楕円形である光源基板10Jすなわちリング状の光源基板10Jを作製することができる。次いで、光源基板10Jの表面の突片42Iに第1のランド76A(不図示)と、光源基板10Jの表面に配線パターン44(図8参照)とを形成し、配線パターン44と第1のランド77Aとの導通を形成した後に、この配線パターン44に複数のLED46(図8参照)を実装する。
また、本変形例では、基板108に切り込み112,114Iを形成し、基板108の中央部の不要な部分118を除去することにより、図24に示すように、外周の形状の一部に凹部114dを有する略楕円形である回路基板12Jすなわちリング状の回路基板12Jが作製される。次いで、回路基板12Jの裏面に配線パターン(図示せず)と、この配線パターンと電気的に導通する第2のランド84Aを形成した後に、この配線パターンに複数の回路部品(図示せず)を実装する。
上述した光源基板10J及び回路基板12Jを器具本体6(図1参照)に配置する際には、図24に示すように、光源基板10Jの突片42Iと、回路基板12Jの外周部のうち凹部114dが形成されていない部位(第2のランド84Aが形成されている部位)とが厚み方向に重なるように、光源基板10J及び回路基板12Jの各々の向きを調節する。本変形例では、図24に示すように、回路基板12Jの外周部のうち第2のランド84が形成されている部位は、光源基板10Jの突片42Iよりも上(器具本体6からみて上、図のZ軸のプラス側)に配置される。
なお、光源基板10J及び回路基板12Jは一枚の基板から切り抜かれて形成されているので、光源基板10Jの表面及び回路基板12Jの裏面(又は光源基板10Jのは裏面)及び回路基板12Jの表面)を構成する繊維の方向、間隔及び太さの少なくとも一つは、略同一である。また、平面視にしたときの光源基板10J及び回路基板12Jの端面には、一枚の基板108から切り抜かれたときのバリが残留していてもよい。
[5−4.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、器具本体6に支持される光源基板10Jと、光源基板10Jの一部と厚み方向に重なるように配置される回路基板12Jとを備える。平面視したときの回路基板12Jの外周の形状は、平面視したときの光源基板10Jの内周の形状と略同一であり、光源基板10Jと回路基板12Jとは一枚の基板108から切り抜かれて形成されている。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10J及び回路基板12Jを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
ここで、平面視にしたときの光源基板10Jの外周の形状は略円形であり、回路基板12Jの外周の形状は、短軸方向の外周部の一部に凹部114bを有する略楕円であり、光源基板10Jの内周の形状は、凹部114dと対応する形状の突片42Iを有する略楕円である。この場合、回路基板12Jの長軸方向の外周部の端部と、光源基板10Jの突片42Iとはそれぞれ、光源基板10Jと前記回路基板12Jとが重なるように配置される場合に光源基板10Jと回路基板12Jとが厚み方向に重なる領域を含む。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10J及び回路基板12Iを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
なお、その他の構成及び効果は実施の形態4の変形例で説明したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
(実施の形態6)
実施の形態6では、図25及び図26を参照しながら、実施の形態1で説明した光源基板10及び回路基板12と形状が異なる別の例である光源基板10K及び回路基板12Kの作製の手順について説明する。なお、光源基板10K及び回路基板12Kは、実施の形態1の光源基板10及び回路基板12と形状を除いて同様であるため、構成についての詳細な説明は省略する。
[6−1.光源基板と回路基板の作製]
図25及び図26はそれぞれ、実施の形態6に係る光源基板10K及び回路基板12Kを作製する手順を説明するための図である。
本実施の形態では、以下の手順で、1枚の正方形状の基板108から光源基板10K及び回路基板12Kをそれぞれ作製することができる。
まず、図25に示すように、基板108にプレス加工を施すことにより、基板108に3個の切り込み110,112,114Kを形成する。
切り込み110は、基板108の各辺に接する円形状に形成されている。切り込み112は、切り込み110と同心円状に形成され、切り込み110の直径よりも小さい直径を有する円形状に形成されている。切り込み114Kは、切り込み110と切り込み112との間に配置され、長軸方向の円弧部分114eと短軸方向の円弧部分114fと有する略楕円形状である。
本実施の形態では、基板108に切り込み110,114Kを形成し、さらに貫通孔68Kとスルーホール45Kを形成し、基板108の外周部の不要な部分116を除去する。なお、貫通孔68Kとスルーホール45Kとの形成は、プレス加工後に形成されるとしてもよい。これにより、図26に示すように、外周の形状は略円形であり、内周の形状は略楕円である光源基板10Kすなわちリング状の光源基板10Iを作製することができる。次いで、スルーホール45Kに銅めっきなどの導電性部材77(不図示)と、光源基板10Kの裏面のスルーホール45Kを含む所定領域に第1のランド76(不図示)と、光源基板10Kの表面に配線パターン44(図8参照)とを形成し、配線パターン44と第1のランド77との導通を形成した後に、この配線パターン44に複数のLED46(図8参照)を実装する。このようにして、本実施の形態の光源基板10Kが作製される。
また、本実施の形態では、基板108に切り込み112,114Kを形成し、基板108の中央部の不要な部分118を除去することにより、図26に示すように、略円形である回路基板12Kすなわちリング状の回路基板12Kが作製される。次いで、回路基板12Kの表面に配線パターン(図示せず)と、この配線パターンと電気的に導通する第2のランド84を形成した後に、この配線パターンに複数の回路部品(図示せず)を実装する。このようにして、本実施の形態の回路基板12Kが作製される。
なお、光源基板10K及び回路基板12Kは一枚の基板から切り抜かれて形成されているので、光源基板10Kと回路基板12Kとを構成する繊維の方向、間隔及び太さの少なくとも一つは、略同一である。また、平面視にしたときの光源基板10K及び回路基板12Kの端面には、一枚の基板108から切り抜かれたときのバリが残留していてもよい。
このようにして作製した光源基板10K及び回路基板12Kを器具本体6(図1参照)に配置する際には、図26に示すように、光源基板10Kの内周部の短軸方向の端部と、回路基板12Kの外周部の長軸方向の端部(第2のランド84が形成されている部位)とが厚み方向に重なるように、光源基板10K及び回路基板12Kの各々の向きを調節する。本実施の形態では、図26に示すように、光源基板10Kの内周部の短軸方向の端部は、回路基板12Kの外周部の長軸方向の端部(第2のランド84が形成されている部位)よりも上(器具本体6からみて上、図のZ軸のプラス側の面)に配置される。
[6−2.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、器具本体6に支持される光源基板10Kと、光源基板10Kの一部と厚み方向に重なるように配置される回路基板12Kとを備える。平面視したときの回路基板12Kの外周の形状は、平面視したときの光源基板10Kの内周の形状と略同一であり、光源基板10Kと回路基板12Kとは一枚の基板108から切り抜かれて形成されている。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10K及び回路基板12Kを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
ここで、平面視したときの光源基板10Kの外周の形状は略円形であり、回路基板12Kの外周の形状及び光源基板10Kの内周の形状は、略楕円形状である。この場合、回路基板12Kの外周部の長軸方向の端部と、光源基板10Kの短軸方向の内周部の端部とはそれぞれ、光源基板10Kと回路基板12Kとが重なるように配置される場合に光源基板10Kと回路基板12Kとが厚み方向に重なる領域を含む。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10K及び回路基板12Kを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
なお、その他の構成及び効果は実施の形態4で説明した通りであるので、ここでの説明は省略する。
(変形例)
本変形例では、図27及び図28を参照しながら、実施の形態6の変形例に係る光源基板10L及び回路基板12Lの作製の手順について説明する。光源基板10L及び回路基板12Lの詳細な構成については、実施の形態2の光源基板10A及び回路基板12Aと形状を除いて同様であるため、構成の詳細な説明は省略する。
[6−3.光源基板と回路基板の作製]
図27及び図28はそれぞれ、実施の形態6の変形例に係る光源基板10L及び回路基板12Lを作製する手順を説明するための図である。なお、図27は、図25と比較して、光源基板10Lに、光源基板10Kが有するようなスルーホールが形成されていない点で異なり、その他の構成については同様である。図28は、図26と比較して、光源基板10Lの短軸方向の内周部の端部が、回路基板12Lの外周部の長軸方向の端部(器具本体6からみて下、図のZ軸のマイナス側)に配置される点で異なる。なお、回路基板12Kは図26で上面(図26に示すZ軸でプラス側となる面)に第2のランド84が形成され、回路基板12Lは図28で下面(図28に示すZ軸でマイナス側となる面)に第2のランド84Aが形成される点は実施の形態2及び実施の形態4の変形例で説明した通りである。
本変形例でも、基板108に切り込み110,114Lを形成し、さらに貫通孔68Lを形成し、基板108の外周部の不要な部分116を除去する。なお、貫通孔68Lの形成は、プレス加工後に形成されるとしてもよい。これにより、図28に示すように、外周の形状は略円形であり、内周の形状は回路基板12Lの外周の対応する形状の楕円形である光源基板10Lすなわちリング状の光源基板10Lを作製することができる。次いで、光源基板10Lの表面の突片42Iに第1のランド76A(不図示)と、光源基板10Lの表面に配線パターン44(図8参照)とを形成し、配線パターン44と第1のランド77Aとの導通を形成した後に、この配線パターン44に複数のLED46(図8参照)を実装する。
また、本変形例では、基板108に切り込み112,114Lを形成し、基板108の中央部の不要な部分118を除去することにより、図28に示すように、略楕円形である回路基板12Lすなわちリング状の回路基板12Lが作製される。次いで、回路基板12Lの裏面に配線パターン(図示せず)と、この配線パターンと電気的に導通する第2のランド84Aを形成した後に、この配線パターンに複数の回路部品(図示せず)を実装する。
上述した光源基板10L及び回路基板12Lを器具本体6(図1参照)に配置する際には、図28に示すように、光源基板10Lの内周部の短軸方向の端部と、回路基板12Lの外周部の長軸方向の端部(第2のランド84が形成されている部位)とが厚み方向に重なるように、光源基板10L及び回路基板12Lの各々の向きを調節する。本変形例では、図28に示すように、光源基板10Lの内周部の短軸方向の端部は、回路基板12Lの外周部の長軸方向の端部よりも下(器具本体6からみて下、図のZ軸のマイナス側)に配置される。
なお、光源基板10L及び回路基板12Lは一枚の基板から切り抜かれて形成されているので、光源基板10Lの表面及び回路基板12Lの裏面(又は光源基板10Lの裏面及び回路基板12Lの表面)とを構成する繊維の方向、間隔及び太さの少なくとも一つは、略同一である。また、平面視にしたときの光源基板10L及び回路基板12Lの端面には、一枚の基板108から切り抜かれたときのバリが残留していてもよい。
[6−4.効果等]
以上のように、本実施の形態によれば、器具本体6に支持される光源基板10Lと、光源基板10Lの一部と厚み方向に重なるように配置される回路基板12Lとを備える。平面視したときの回路基板12Lの外周の形状は、平面視したときの光源基板10Lの内周の形状と略同一であり、光源基板10Lと回路基板12Lとは一枚の基板108から切り抜かれて形成されている。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10L及び回路基板12Lを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
ここで、平面視したときの光源基板10Lの外周の形状は略円形であり、回路基板12Lの外周の形状及び光源基板10Lの内周の形状は、略楕円形状である。この場合、回路基板12Lの外周部の長軸方向の端部と、光源基板10Lの短軸方向の内周部の端部とはそれぞれ、光源基板10Lと回路基板12Lとが重なるように配置される場合に光源基板10Lと回路基板12Lとが厚み方向に重なる領域を含む。
この構成によれば、一枚の基板108から一度に無駄なく光源基板10L及び回路基板12Lを形成することができるので、照明器具の組み立て工数を低減することができ組み立て効率を高めることができるだけでなく、基板108を無駄なく使用できコストを低減できる。
なお、その他の構成及び効果は実施の形態4の変形例で説明したのと同様であるので、ここでの説明は省略する。
(他の実施の形態等)
以上、本発明について実施の形態及びそれらの変形例等に基づいて説明したが、本発明は、上記各実施の形態及び各変形例に限定されるものではない。例えば、上記各実施の形態及び各変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上記実施の形態4〜6では、説明を簡易にするため光源基板が一枚の場合について説明したが、それに限らない。実施の形態3及び実施の形態3の変形例で説明したように一対または複数枚の光源基板で構成されているとしてもよい。この場合には、切り込み110,112,114(114I,114K)に加えて、光源基板を一対または複数枚に分割するための切り込みを設けることで、光源基板12(12A,12I,12J,12K,12L)及び回路基板を一枚の基板108を切り抜いて形成することができる。
また、例えば、上記各実施の形態等では、照明器具2(2A,2B,2C,2D)が取り付けられる造営材が天井4である場合について説明したが、これに限定されず、造営材を例えば鉄柱等で構成してもよい。この場合、照明器具2(2A,2B,2C,2D)は、例えば防犯灯等で構成される。
例えば、上記各実施の形態等では、光源基板10(10A,10E,10F,10G)の裏面を基板支持部32(第1の基板支持部32B)に面接触させるようにしたが、これに限定されず、光源基板10(2A,10E,10F,10G)と基板支持部32(第1の基板支持部32B)との間に熱伝導シート又はシリコングリス等を介在させてもよい。
例えば、上記各実施の形態等では、光源基板10(10A,10E,10F,10G)と回路基板12(12A,12E,12F,12G)とを相互に固定する固定部材がネジ66及びナット72である場合について説明したが、これに限定されず、例えば固定部材をリベット又はボルト等で構成してもよい。
上記各実施の形態等では、光源基板10(2A,10E,10F,10G)の実装構造をSMD構造としたが、これに限定されず、例えばLEDチップを光源基板10(10A,10E,10F,10G)に直接実装したCOB(Chip On Board)構造であってもよい。
その他、上記実施の形態に対して当業者が思い付く各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。