JP6569065B2 - 歪みゲージ及びこれを用いた力変換器 - Google Patents

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Description

本発明は、力を受けて弾性変形する起歪部に貼られる歪みゲージ及びこれを用いた力変換器に関するものである。
従来、力変換器等に用いられて起歪部に設けられた歪みゲージは、歪みが加わることで抵抗値が変化する折り返しパターン部と端子部によってホイートストンブリッジ回路を形成し、印加電圧を加えることで、力変換器に加わる力によって生じる起歪部の歪みに比例した電圧が出力される。
折り返しパターン部と端子部を有する歪みゲージの回路形成は、絶縁ベース上に金属箔を積層し、フォトリソグラフィによって行われる。そのためにレジストでマスクし、エッチングにて形成するのが一般的である。実際には、フォトリソグラフィにおける像の歪み、ボケ、レジスト形成時の現像時の薬品の不確定要素、金属箔のエッチング時のサイドエッチングのばらつきより、所望するパターン寸法に対して誤差が生じるため各端子部間の抵抗値がばらつくことになる。したがってホイートストンブリッジ回路の平衡状態を作り出すために、各端子部間の抵抗値調整が必要となる。実際の調整は例えば調整用パッドを折り返しパターン部と端子部の間に設け、レーザ光線照射によりトリミングすることで、抵抗値を調整しブリッジバランスを保つようにする手法が用いられてきた。
この抵抗調整用の抵抗調整パターンの例として、選択的に切断される短絡調整パターンと、トリミング長により連続的に所望の抵抗値を得ることを可能とした面積を有する連続調整パターンが特許文献1に開示されている。
特開2004−132742号公報
しかしながら特許文献1で開示されたものを始めとする従来の歪みゲージの抵抗調整パターンでは、レーザの照射の予定線の走査方向を考慮していなかった。したがって、走査方向を考慮していない歪みゲージの抵抗調整をする場合、それが円柱形状の起歪体の円柱部に添着された歪みゲージであると、レーザトリミング予定線の走査方向が円柱軸方向にあったり、円周方向にあったり、また斜め方向にあるなど様々であった。本発明者らは、ガルバノスキャナ及びfθレンズを用いたレーザ加工装置を使用してレーザトリミングを行っているが、レーザトリミング予定線がいくつもあって、しかも走査方向が違うことによりセッティングが煩雑になるという課題を抱えていた。特に小さい半径の円柱面に添着された歪みゲージにおいては、曲率面とフォーカス平面との差異が大きく、デフォーカスしたビームではトリミング量が異なってしまうという課題があった。すなわちフォーカスの差異により加工量に誤差が生じることで実際のトリミング長に差が出てしまい、抵抗値を変化させる連続調整パターンにおいて所望の抵抗値を得ることが困難であった。
本発明は、曲面形状、例えば円柱形状の起歪体に添着された歪みゲージであっても、レーザトリミングによって抵抗調整パターンを加工して所望の抵抗値調整を行うことを容易にする歪みゲージ及びこれを用いた力変換器を提供することを目的としている。
請求項1に記載の歪みゲージは上記の目的を達成するため、
抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備えて起歪体に配置される歪みゲージであって、
抵抗調整パターン部は、
トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
を有し、
連続調整パターン部及び短絡調整パターン部のトリミングを連続的若しくは間欠的な一本の直線にて行えるように、連続調整パターン部及び短絡調整パターン部が配置されて構成されている。
請求項2に記載の歪みゲージは上記の目的を達成するため、
起歪体は円柱形状であって、
起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、歪みゲージの一本の直線を円柱面に投影した線に一致するように歪みゲージは起歪体に配置されて構成されている。
請求項3に記載の歪みゲージは上記の目的を達成するため、
抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備えて起歪体に配置される歪みゲージであって、
抵抗調整パターン部は、
トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
を有し、
連続調整パターン部及び短絡調整パターン部のトリミング予定線が一本の直線となるように、連続調整パターン部及び短絡調整パターン部が配置されて構成されている。
請求項4に記載の歪みゲージは上記の目的を達成するため、
起歪体は円柱形状であって、
起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、歪みゲージのトリミング予定線を円柱面に投影した線に一致するように歪みゲージは起歪体に配置されて構成されている。
請求項5に記載の歪みゲージは上記の目的を達成するため、
短絡調整パターン部が、折り返しパターン部と電気的並列にて接続されて選択的に切断される抵抗配線からなる第1の短絡部、及び互いに並列に配置されて選択的に切断される抵抗配線からなる第2の短絡部、の少なくとも1つを有して構成されている。
請求項6に記載の力変換器は上記の目的を達成するため、
力を印加することで変形する起歪体と、起歪体に添着されて起歪体に生じる歪みを電気信号に変換する歪みゲージを有する力変換器であって、
歪みゲージは、
歪みゲージと抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備え、
抵抗調整パターン部は、
トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
で構成され、
連続調整パターン部及び短絡調整パターン部のトリミングを連続的若しくは間欠的な一本の直線にて行えるように、連続調整パターン部及び短絡調整パターン部が配置され、
起歪体は円柱形状であって、
起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、歪みゲージの一本の直線を円柱面に投影した線に一致するように歪みゲージが起歪体に配置されて構成されている。
請求項7に記載の力変換器は上記の目的を達成するため、
力を印加することで変形する起歪体と、起歪体に添着されて起歪体に生じる歪みを電気信号に変換する歪みゲージを有する力変換器であって、
歪みゲージは、
歪みゲージと抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備え、
抵抗調整パターン部は、
トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
で構成され、
連続調整パターン部及び短絡調整パターン部のトリミング予定線が一本の直線となるように、連続調整パターン部及び短絡調整パターン部が配置され、
起歪体は円柱形状であって、
起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、歪みゲージのトリミング予定線を円柱面に投影した線に一致するように歪みゲージが起歪体に配置されて構成されている。
請求項8に記載の力変換器は上記の目的を達成するため、
歪みゲージの短絡調整パターン部が、折り返しパターン部と電気的並列にて接続されて選択的に切断される抵抗配線からなる第1の短絡部、及び互いに並列に配置されて選択的に切断される抵抗配線からなる第2の短絡部、の少なくとも1つを有して構成されている。
請求項1に記載の歪みゲージによれば、抵抗調整パターン部のレーザトリミングを連続的な若しくは間欠的な一本の直線にて行えるように連続調整パターン部及び短絡調整パターン部配置されていることから、複雑なセッティングを必要とせず、抵抗調整を容易に行うことができる歪みゲージが実現できる。
請求項2に記載の歪みゲージによれば、上記効果に加えて、例えば円柱面に配置された歪みゲージであっても、抵抗調整パターン部のレーザトリミングが一本の直線であって、トリミングされる箇所が常にレーザのフォーカスが一定となるように配置されているので、抵抗調整の誤差を低減する歪みゲージが実現できる。
請求項3に記載の歪みゲージによれば、抵抗調整パターン部のトリミング予定線が一本の直線となるように連続調整パターン部及び短絡調整パターン部配置されていることから、複雑なセッティングを必要とせず、抵抗調整を容易に行うことができる歪みゲージが実現できる。
請求項4に記載の歪みゲージによれば、上記効果に加えて、例えば円柱面に配置された歪みゲージであっても、抵抗調整パターン部のトリミング予定線が一本の直線であって、トリミングされる箇所が常にレーザのフォーカスが一定となるように配置されているので、抵抗調整の誤差を低減する歪みゲージが実現できる。
請求項5に記載の歪みゲージによれば、上記効果に加えて、歪みの感度に影響する抵抗調整と歪みの感度に影響を及ぼさない抵抗調整の両方が1度のトリミングで行うことができるので、抵抗調整の選択幅を広くした歪みゲージが実現できる。
請求項6に記載の力変換器によれば、円柱形状の起歪体に配置される歪みゲージの抵抗調整パターン部を連続的若しくは間欠的な一本の直線にて行えるように、連続調整パターン部及び短絡調整パターン部が配置されていることから、レーザのフォーカス合わせをトリミングの都度セッティングをする必要がなく、抵抗調整を容易に行うことができる力変換器が実現できる。
請求項7に記載の力変換器によれば、円柱形状の起歪体に配置される歪みゲージの抵抗調整パターン部のレーザトリミング予定線が一直線となるように連続調整パターン部及び短絡調整パターン部が配置されていることから、レーザのフォーカス合わせをトリミングの都度セッティングをする必要がなく、抵抗調整を容易に行うことができる力変換器が実現できる。
請求項8に記載の力変換器によれば、上記効果に加えて、歪みの感度に影響する抵抗調整と歪みの感度に影響を及ぼさない抵抗調整の両方が1度のトリミングで行うことができるので、歪みゲージの抵抗調整の選択幅を広くした力変換器を実現できる。
本発明の実施形態に係る歪みゲージの平面図である。 本発明の実施形態に係る力変換器の一部断面構造図である。 本発明の実施形態に係る歪みゲージ及びこれを有した力変換器の抵抗調整を行う際の構成を示した正面図である。 本発明の実施形態に係る歪みゲージ及びこれを有した力変換器の抵抗調整を行う際の構成を示した断面BB図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の歪みゲージ及び力変換器について説明する。ただし、本発明が以下の実施形態に限定される訳ではない。
図1は、本発明の実施形態に係る歪みゲージ2の平面図である。歪みゲージ2は、ベースとなるフィルム基材上に抵抗体がパターン形成されていて、主なる歪み検出用の折り返しパターン部201a、201b、信号を取り出しや電源に接続されるための端子部202a、202b、202c、抵抗配線からなっていて、選択的にトリミング切断することで抵抗値の調整を行う短絡調整パターン部203a、203bが設けられている。本実施形態ではベースとなるフィルム基材は例えばポリイミドフィルムであり、抵抗体は金属であって銅とニッケルの合金を使用している。なお必要に応じて抵抗体の一部を覆う保護層としてポリイミド絶縁層が塗布若しくは積層される場合がある。
この歪みゲージ2は、最大感度方向が90度の角度をなした折り返しパターン部201a、201b、を1つのフィルム基材上に設けたものであって、一般的には剪断力検出用の歪みゲージとして使用される。
短絡調整パターン部203aは、折り返しパターン部201aの一部を短絡して電気的並列に接続されている第1の短絡部208aと、2つの抵抗が並列に配置された第2の短絡部209aからなる。どちらもどれを切断するかを選択することが可能であって、所望の抵抗値が得られるように選択的なトリミングをすることができる。
レーザトリミングは、歪みゲージ2を定位置に固定して、位置出しマーク204aと位置出しマーク205aをカメラ等で認識して詳細な位置と傾きを計測、演算し、レーザ走査を行うトリミング予定線TLを決め、どのパターンを切断するかのトリミング位置を割り出すことで、選択的な切断を行うことができる。
第1の短絡部208aは折り返しパターン部201aの一部を短絡していることから、ここをレーザトリミングして短絡を切断すると、切断した箇所の折り返しパターン部201aの抵抗値が増えると共に、歪みの受感領域が増え感度が上昇することになる。
第2の短絡部209aは2つの抵抗が並列に配置されたパターンであって、並列に配置することで抵抗調整のバリエーションを増やすことができるものである。例えば並列に配置した2つの抵抗の線幅を異なるように組合せ、これを直列に複数適宜配置することで、切断した時の抵抗値の増加のバリエーションを増やすことができる。
一方この短絡調整パターン部203aのトリミング予定線TLを含む領域に連続調整パターン部210aが設けられている。この連続調整パターン部210aはレーザトリミングのトリミング長さによって連続的に抵抗値を増加させるものである。したがって予めこの切り込み量と抵抗値の相関関係をテストピース等によって実測しておいて、実際の調整時はこのデータを元に切り込み量を決めることになる。またトリミング予定線TLは一本の直線であって、一度のスキャンでトリミングを行うことができる。実際にトリミングが行われたトリミング線は、このトリミング予定線TL上にあって、連続的若しくは間欠的な一本の直線である。
短絡調整パターン部203a、連続調整パターン部210aと対称形となっている短絡調整パターン部203b、連続調整パターン部210bも同様に、位置出しマーク204bと位置出しマーク205bによって位置出しが行われレーザトリミングよって切断がなされる。短絡調整パターン部203bは、短絡調整パターン部203aと同様に第1の短絡部208bと第2の短絡部209bからなる。なおこの短絡調整パターン部と連続調整パターン部を合わせて抵抗調整パターン部と定義し、いずれもレーザを用いたトリミングによる抵抗調整用のパターンである。
図2は、本発明の実施形態に係る歪みゲージ2が使用されている力変換器20の、一部断面構造図である。本発明の実施形態の力変換器20は回転軸1に印加される力、すなわちトルク力を測定するいわゆるトルク変換であって、不図示のモータ等と接続可能である。
回転軸1はモータ等と繋がって、負荷側へ動力を伝達するものであり、その一部にねじれによって歪むように設けた円柱形状の回転軸起歪部1aがあり、また回転軸鍔部1bが回転軸起歪部1a近傍に設けられている。回転軸1は不図示のカバー等に固定されて設けられたベアリング15により回転自在となっている。
歪みゲージ2は、起歪体の役割をする回転軸起歪部1aの円柱面に添着されていて、回転軸1のトルク発生に応じて変形する回転軸起歪部1aの歪みを検出し、ホイートストンブリッジ回路の一部を構成している。歪みゲージ2は回転軸起歪部1aの円柱面に、回転軸1の中心軸で対称になるように対向して4箇所に添着されていて、それぞれのなす角は90度である。
なお、歪みゲージ2に設けられている折り返しパターン部201a、201bは回転軸1の剪断方向に対して45度の角度で回転軸起歪部1aに配置され、回転軸1の剪断歪みを検出することができる。なお、第2の短絡部209a、209bも僅かではあるが、それぞれこの剪断歪みを検出するものの、回転軸1の剪断方向に対して45度の角度で対となる略V字の形状をしていることから、圧縮と引張の歪みを互いに打ち消し合うように作用するため、測定結果には影響を及ぼさないものである。
調整基板3は、回転軸鍔部1bに固着された単一の配線基板であって、円環状の一部を切り欠いた略Cの字形状をしていて、歪みゲージ2と電気的に接続されている。調整基板3には、ホイートストンブリッジ回路の配線パターンが一部形成され、温度補償やゼロ点バランスの抵抗を搭載できるハンダ付け用ランドも備えられている。
回転側回路基板4は円環状の形状であって、回転軸1の軸方向に回転軸鍔部1bに立てたれた支柱14にて回転軸1に固定されていて、調整基板3や後述の2次側コイル13からの配線がなされている。回転側回路基板4には、電源の整流回路、ホイートストンブリッジ回路からの出力信号を増幅する増幅回路、これをデジタル変換するA/D変換回路、そしてこれらを演算してトルク値として無線で送信する送信回路が搭載されている。
固定側回路基板16は回転側回路基板4に対向するように不図示のカバーに固定配置されていて、回転側回路基板4へ電源を供給する回路、回転側回路基板4からトルク値を受信する受信回路、受信したトルク値を外部に出力する出力回路を有している。固定側回路基板16に搭載されたこれらの回路を総称して固定側回路と呼ぶものとする。
1次側コア10は固定側回路基板16に取り付けられた1次側コアホルダ17にはめ込まれて固定され、両側に突部を設けた断面コの字型の磁性体からなっている。1次側コア10の突部間には1次側コイル11が巻回されていて、コイルは固定側回路基板16と繋がっている。
一方回転軸1には2次側コア12が回転軸1と同軸で設けられていて、2次側コイル13がこの上に巻回されている。2次側コイル13からの配線は支柱14に沿ってなされ回転側回路基板4に接続されている。
固定側回路基板16内の回転側回路基板4へ電源を供給する回路はスイッチング回路であって交流に変換された電流を1次側コイル11通電すると、交流磁界が発生し、この交流磁界が回転軸側の2次側コア12に透過することで、2次側コイル13に電流が誘起される。誘起された電流は回転側回路基板4内に設けられた整流回路を経て歪みゲージ2、回転側回路基板4内の増幅回路、A/D変換回路、送信回路に供給される。以上の仕組みをもって、回転軸1側に非接触で給電がなされる。
実際のトルクの測定は、回転軸1にトルクが加わると、回転軸1の回転軸起歪部1aがトルクの大きさに応じて歪み、この歪みの大きさは、歪みゲージ2の抵抗値の変化としてホイートストンブリッジ回路部より出力され、回転側回路基板4の増幅回路にて増幅された後このアナログ信号をA/D変換してデジタル化されて、固定側回路基板16へトルク値として送信され、検出された歪みは電気信号に変換されることになる。
図3、図4はこの力変換器20の組立て調整時におけるレーザトリミングによる抵抗調整の配置構造を示した模式図である。架台104上にはトリミングを行うレーザ光を発光するレーザ100が固定されている。レーザ100は抵抗体である金属のトリミングに適した波長のレーザであって、レーザ100から出力されたレーザ光はビームエキスパンダ101にてビームを所定の大きさに成形し、ガルバノスキャナ102を経てfθレンズ103にて集光されて被加工物に照射される。
力変換器20の組立て調整時においては、fθレンズ103が歪みゲージ2の上方に位置するように回転軸1を不図示の治具等に設置して固定する。歪みゲージ2を含んだホイートストンブリッジ回路はリード線5と調整基板3によって構成されていて、調整基板3へは不図示の治工具によって電源を供給し、調整基板3から得られる各ゲージの抵抗値を基に抵抗の調整が行われる。架台104には不図示のカメラが設けられていて、歪みゲージ2の位置出しマーク204a、204bを読み取ってトリミング予定線TLを割出し、先の調整基板3からの出力信号を基にどの短絡調整パターンを切断するかを計算してガルバノスキャナ102にてトリミング動作を実施する。
この時、例えば短絡調整パターン部203aと連続調整パターン部210aはトリミング予定線TL上にあって、このトリミング予定線TLを回転軸起歪部1aの円柱面に投影した線と、回転軸起歪部1aの軸線を回転軸起歪部1aの円柱面に投影した線が一致するように配置されていることから、レーザのフォーカスがこのトリミング予定線TL上では常に一定となる。故に、トリミング予定線TLに沿うことで、fθレンズ103とガルバノスキャナ102の組合せによってフォーカス一定でかつ一直線のレーザトリミングができる。
もしトリミング予定線TLが回転軸起歪部1aの軸線方向でない方向にあると、図4に示すように、フォーカス面FPから外れることになって、所望のトリミングに対して誤差が生じることになる。特に回転軸起歪部1aの直径φDが小さい時は、歪みゲージ2もこの円柱面に配置されていることから、トリミング予定線TLがフォーカス面FPから外れることは顕著となる。またレーザ光学系の開口数NAを比較的大きくして焦点深度を浅くすることで抵抗体のみをレーザトリミングしてベースフィルム基材に損傷を与えないようにする場合、デフォーカスとなり易く加工量が変わってしまう。
これの対策として回転軸1を軸の中心にて回転方向Cに回しながらレーザトリミングを行うことも理論上は可能ではあるが、その場合は回転軸1を支持してかつ回転させるモータなどの機構が必要であると同時に、ガルバノスキャナ102と同期した動作が必要となり、煩雑でコストアップになる。また回転軸起歪部1aの半径寸法が異なるものを扱う際には、さらにこれに応じた治工具が必要となって複雑なものとなってしまう。本実施形態では、短絡調整パターン部203aと連続調整パターン部210aをトリミングする際のトリミング予定線TLがフォーカス面FP内にあるように設置するだけで済み、抵抗調整は容易となる。
以上説明したように、歪みゲージ2を円柱面の起歪部に貼る場合、短絡調整パターン部203aと連続調整パターン部210aをトリミングする際のトリミング予定線TLが直線となるように配置して、しかもトリミング予定線TLを回転軸起歪部1aの円柱面に投影した線と、回転軸起歪部1aの軸線を回転軸起歪部1aの円柱面に投影した線が一致するように歪みゲージ2を配置することで、レーザトリミングによる高精度な抵抗調整が可能となる。またこの歪みゲージを用いることで高精度な力変換器を提供することが可能となる。
なお、本発明は、上述及び図面に示した実施形態に限定されるものではなく、剪断歪み変形によって測定が行われるロードセルなどの力変換器に適用できるものであり、本発明の要旨の範囲内において種々の変形にて実施することが可能である。
本発明は、歪みゲージを使用した力変換器に適用することができる。
1 回転軸
1a 回転軸起歪部
1b 回転軸鍔部
2 歪みゲージ
3 調整基板
4 回転側回路基板
5 リード線
10 1次側コア
11 1次側コイル
12 2次側コア
13 2次側コイル
14 支柱
15 ベアリング
16 固定側回路基板
17 1次側コアホルダ
20 力変換器
100 レーザ
101 ビームエキスパンダ
102 ガルバノスキャナ
103 fθレンズ
104 架台
201a、201b 折り返しパターン部
202a、202b、202c 端子部
203a、203b 短絡調整パターン部
204a、204b、205a、205b 位置出しマーク
208a、208b 第1の短絡部
209a、209b 第2の短絡部
210a、210b 連続調整パターン部
FP フォーカス面
TL レーザトリミング予定線

Claims (8)

  1. 抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
    レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備えて起歪体に配置される歪みゲージであって、
    前記抵抗調整パターン部は、
    トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
    選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
    を有し、
    前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部のトリミングを連続的若しくは間欠的な一本の直線にて行えるように、前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部が配置されることを特徴とする歪みゲージ。
  2. 前記起歪体は円柱形状であって、
    前記起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、前記歪みゲージの前記一本の直線を前記円柱面に投影した線に一致するように前記歪みゲージは前記起歪体に配置されることを特徴とする請求項1に記載の歪みゲージ。
  3. 抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
    レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備えて起歪体に配置される歪みゲージであって、
    前記抵抗調整パターン部は、
    トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
    選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
    を有し、
    前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部のトリミング予定線が一本の直線となるように、前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部が配置されることを特徴とする歪みゲージ。
  4. 前記起歪体は円柱形状であって、
    前記起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、前記歪みゲージの前記トリミング予定線を前記円柱面に投影した線に一致するように前記歪みゲージは前記起歪体に配置されることを特徴とする請求項3に記載の歪みゲージ。
  5. 前記短絡調整パターン部が、前記折り返しパターン部と電気的並列にて接続されて選択的に切断される抵抗配線からなる第1の短絡部、及び互いに並列に配置されて選択的に切断される抵抗配線からなる第2の短絡部、の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の歪みゲージ。
  6. 力を印加することで変形する起歪体と、前記起歪体に添着されて前記起歪体に生じる歪みを電気信号に変換する歪みゲージを有する力変換器であって、
    前記歪みゲージは、
    歪みゲージと抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
    レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備え、
    前記抵抗調整パターン部は、
    トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
    選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
    で構成され、
    前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部のトリミングを連続的若しくは間欠的な一本の直線にて行えるように、前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部が配置され、
    前記起歪体は円柱形状であって、
    前記起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、前記歪みゲージの前記一本の直線を前記円柱面に投影した線に一致するように前記歪みゲージが前記起歪体に配置されることを特徴とする力変換器。
  7. 力を印加することで変形する起歪体と、前記起歪体に添着されて前記起歪体に生じる歪みを電気信号に変換する歪みゲージを有する力変換器であって、
    前記歪みゲージは、
    歪みゲージと抵抗体によって形成された歪み検出用の折り返しパターン部と、
    レーザトリミングによる抵抗調整用の抵抗調整パターン部と、を備え、
    前記抵抗調整パターン部は、
    トリミング長さにより抵抗値を調整する連続調整パターン部と、
    選択的にトリミング切断することで抵抗値を変化させる抵抗配線からなる短絡調整パターン部と、
    で構成され、
    前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部のトリミング予定線が一本の直線となるように、前記連続調整パターン部及び前記短絡調整パターン部が配置され、
    前記起歪体は円柱形状であって、
    前記起歪体の軸線を円柱面に投影した線が、前記歪みゲージの前記トリミング予定線を前記円柱面に投影した線に一致するように前記歪みゲージが前記起歪体に配置されることを特徴とする力変換器。
  8. 前記歪みゲージの前記短絡調整パターン部が、前記折り返しパターン部と電気的並列にて接続されて選択的に切断される抵抗配線からなる第1の短絡部、及び互いに並列に配置されて選択的に切断される抵抗配線からなる第2の短絡部、の少なくとも1つを有することを特徴とする請求項6又は7に記載の力変換器。
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