JP6568806B2 - 吐出面に内容物を吐出する吐出容器 - Google Patents

吐出面に内容物を吐出する吐出容器 Download PDF

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Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような吐出容器が知られている。
この吐出容器は、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体(内容物)を溜める受け皿を備えている。受け皿には、内部ピストンに連通する連通孔と、連通孔の上側に位置する受け板と、が設けられている。受け板は、連通孔の周方向に間隔をあけて設けられた複数の固定脚を介して連通孔の縁に連結されている。周方向に隣り合う固定脚同士の隙間には、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体を受け皿の上面(吐出面)に排出する液出し孔が形成されている。
実開平1−103554号公報
上記従来の吐出容器では、受け皿を下方に向けて押し込むことで、受け皿の上面に内容物を吐出することができるが、受け皿を押し込む際の力加減によって吐出量が容易に変化してしまう。従って、定量の内容物を吐出することが難しかった。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであって、その目的は、定量の内容物を容易かつ安定して吐出することができる吐出容器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明の吐出容器は、内容物が収容される容器体と、前記容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、前記ステムの上方に配置されるとともに吐出孔が上下方向に貫通する頂壁部を有し、前記頂壁部における上方を向く吐出面に前記吐出孔から内容物を吐出する外装部と、前記外装部内に配置されるとともに、前記ステムに係止され、前記ステムを下降させる係止部、および前記外装部から径方向の外側に向けて突出する押下部を備える操作部材と、前記操作部材が、前記係止部が前記ステムを下降させ、前記ステムから内容物を吐出させる吐出位置より下方に移動したときに、前記操作部材に形成された係合部が係合することで、前記係止部を弾性変位させてこの係止部の前記ステムに対する係止を解除する被係合部と、を備えることを特徴とする。
本発明の吐出容器によれば、押下部が押下されると操作部材が下降して吐出位置に到達したときに、操作部材に備えられた係止部がステムを下降させ、ステム内から内容物が吐出され、外装部の頂壁部における吐出孔から吐出面に内容物が吐出される。さらに押下部が押下されて操作部材が吐出位置より下方に移動すると、操作部材の係合部が被係合部に係合して係止部を弾性変位させることでステムに対する係止部の係止が解除される。これにより、ステムは上方に向けて復元変位し、ステムからの内容物の吐出が停止する。従って、吐出孔からの内容物の吐出が停止する。
以上のように、操作部材の押下部を押し切ると、吐出孔からの内容物の吐出が自然に停止するため、容器体から定量の内容物を容易かつ安定して吐出させることができる。
また、内容物を複数の吐出孔から吐出面上に吐出し、吐出面上で複数の造形片を形成し、これらの造形片を吐出面上で組み合わせることで造形物を形成する場合には、前述のように、容器体が吐出する内容物を定量にすることが可能になることから、前記造形物を精度よく形成することができる。
また、前記係合部は、前記係止部から下方に向けて突出していてもよい。
この場合、係合部が、係止部から下方に向けて突出しているので、操作部材が下降する動作を係止部が弾性変位する動作に効率よく変換することができるとともに、径方向における係合部の係止部からの出っ張りを低減してコンパクトな吐出容器を提供することができる。
さらに、前記係合部は、内径が前記ステムの外径より大きく、かつ周方向に複数に分割された筒状に形成され、前記係止部は、前記係合部の内周面に形成されてもよい。
この場合、周方向に分割された筒状の係合部が径方向に弾性変形しやすくなる。また、係止部が係合部の内周面に形成されているため、係合部が径方向に弾性変形すると、これに伴って係止部が径方向に弾性変位する。
従って、操作部材の下降に伴ってステムに対する係止部の係止を安定して解除することができる。
また、前記被係合部は、前記ステムを径方向の外側から囲う筒状に形成されるとともに、外径が下方から上方に向かうに従い漸次縮径するように形成してもよい。
この場合、被係合部の外径が下方から上方に向かうに従い漸次縮径しているので、操作部材が吐出位置より下方に移動したときに、係合部が被係合部の外周面を摺動することで、係合部を径方向の外側に向けて変形させることが可能になり、係止部を径方向の外側に向けて安定して弾性変位させることができる。
また、前記操作部材は、前記外装部内において上下動自在に配置された中皿を備え、前記中皿は、前記頂壁部における下方を向く供給面との間に、前記ステムからの内容物を径方向に拡散して前記吐出孔に供給する拡散室を形成してもよい。
このようにすると、吐出容器が内容物を吐出するときには、容器体の内容物が拡散室内で径方向に拡散された後に吐出孔から吐出されるため、例えば内容物が吐出孔の一部分から偏って吐出されるのを抑えることができる。
本発明によれば、定量の内容物を容易かつ安定して吐出することができる吐出容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る吐出容器の縦断面図である。 図1に示す吐出容器の上面図である。 図1に示す操作部材の上面図である。 図1に示す外装部材の側面図である。 図1に示す吐出容器において、操作部材が吐出位置まで押下された状態を示す縦断面図である。 図1に示す吐出容器において、操作部材が停止位置まで押下された状態を示す縦断面図である。
以下、図1から図6を参照し、本発明に係る実施形態の吐出面に内容物を吐出する吐出容器について説明する。
図1に示すように、吐出容器10は、容器体11と、吐出器12と、外装部14と、操作部材31と、を備えている。吐出容器10は、例えば泡体や高粘性材料など、吐出後に少なくとも一定時間、形状を保持可能な内容物を吐出する。容器体11は、容器本体11aと、固定部13と、を有する。
ここで本実施形態では、容器体11の容器本体11aは有底筒状に形成され、外装部14は有頂筒状に形成されていて、これらの各中心軸は共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸O方向に沿う容器本体11aの底部側を下側といい、容器体11の固定部13側を上側という。容器軸Oに沿う方向を上下方向といい、吐出容器10を上下方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器体11は、容器本体11a内に内容物を収容する。容器体11は、別個の部材である容器本体11aと固定部13とを組み合わせたものである。尚、容器本体11a及び固定部13は一体に形成されてもよい。
図1に示すように、容器本体11aは、この容器本体11aの口部15が頂壁16で覆われることで密閉されている。頂壁16には、周方向に延びる環状凹部17が設けられている。環状凹部17は、下側に向けて窪んでいる。
固定部13は、容器本体11aの上方に装着されている。固定部13は、後述するステム18を径方向の外側から囲繞するように容器本体11aの上方に固定される。固定部13は、容器軸Oと同軸の多重筒状に形成されている。固定部13は、容器本体11aの上方に、容器軸O回りに回転不能に、かつ上昇不能に固定されている。
固定部13は、被係合部13aと、外筒部20と、内筒部21と、フランジ部22と、連結部23と、内装筒部24と、を備えている。
図1に示すように、被係合部13aは、ステム18を径方向の外側から囲う筒状に形成されている。被係合部13aは、外径が下方から上方に向かうに従って漸次縮径している。被係合部13aの外周面は、滑らかな斜面状に形成されている。
図1に示すように、外筒部20は、上側に向けて開口する環状溝を有する二重筒状に形成されている。外筒部20は、外嵌筒25と、囲繞筒26と、接続部27と、を備えている。外嵌筒25は、頂壁16に外嵌されている。囲繞筒26は、外嵌筒25を径方向の外側から囲繞している。接続部27は、外嵌筒25と囲繞筒26とを連結している。
囲繞筒26の内周面には、上側係合部29が形成されている。上側係合部29は、囲繞筒26の内周面から径方向の内側に向けて突出している。上側係合部29は、径方向の内側から見た正面視において、周方向に沿って直線状に延びている。上側係合部29は、周方向に間隔をあけて複数設けられている。
図1に示すように、内筒部21は、環状凹部17内に配設されている。フランジ部22は、内筒部21から径方向の内側に向けて延びる環状に形成されている。連結部23は、口部15の上側に配置されている。連結部23は、外嵌筒25および内筒部21の上端部同士を連結している。内装筒部24は、容器軸Oと同軸に配置されている。内装筒部24は、連結部23から上方に向けて突出している。
吐出器12は、容器体11の口部15に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム18を備えている。ステム18は、容器軸Oと同軸に配置され、環状凹部17の径方向の内側に配設されている。ステム18は、頂壁16を貫通している。吐出器12の内部において容器本体11a内に位置する部分には、図示しない吐出弁が設けられている。容器本体11aに対してステム18が押し下げられると、前記吐出弁が開き、容器本体11a内の内容物がステム18内を通ってステム18の上端部から吐出される。ステム18の押し下げを解除すると、ステム18に作用する上方付勢力によりステム18が上昇するとともに前記吐出弁が閉じられて、内容物の吐出が停止される。
なお、容器体11および吐出器12は、容器本体11a内に収容された内容物をステム18から吐出する吐出容器本体19を構成している。図示の例では、吐出容器本体19として、内部に液状の内容物が収容されたエアゾール缶を採用している。
外装部14は、図1に示すように、頂壁部33と、周壁部34と、を備えている。頂壁部33は、ステム18の上方に配置されている。頂壁部33は、容器軸Oに直交する板状に形成されている。周壁部34は、頂壁部33から下方に向けて延びている。周壁部34は、外嵌筒25と囲繞筒26との間に差し込まれている。
頂壁部33には、芯体35と、複数の吐出孔36と、吐出面38と、供給面39と、が備えられている。芯体35は、頂壁部33から下側に向けて延びている。芯体35は、上下方向に延び、容器軸Oと同軸に配置されている。芯体35は、ステム18の上端縁よりも上側に位置している。芯体35の外径は、ステム18の外径よりも小さく、芯体35は、ステム18の上端部と上下方向に対向している。芯体35は、中実の柱状に形成されている。
複数の吐出孔36は、頂壁部33を上下方向に貫通している。複数の吐出孔36は、頂壁部33の上側を向く吐出面38、および頂壁部33の下側を向く供給面39に各別に開口している。なお吐出面38および供給面39は、容器軸Oに直交する方向に延びている。
図2に示すように、吐出孔36は、周方向に延びる長穴状に複数形成されている。吐出孔36は、周方向および径方向に間隔をあけて複数配置されている。本実施形態では、周方向に間隔をあけて配置された複数の吐出孔36が、孔列40を形成している。孔列40は、容器軸Oを中心として多重に配置されている。孔列40は、平面視において、前記芯体35を径方向の外側から囲うように配置されている。
図1、図5、図6に示すように、操作部材31は、外装部14に対して上下動自在に配設されている。操作部材31が取りうる位置のうち、図1は待機位置、図5は吐出位置、図6は停止位置に操作部材31があるときの状態を示す。操作部材31が図1に示す待機位置にあるときには、操作部材31は供給面39に当接または近接している。なお、操作部材31は待機位置において、供給面39に対して当接又は近接している必要はなく、供給面39から下方に離れていても良い。図5に示す吐出位置は待機位置よりも下方であり、操作部材31が吐出位置にあるときには、操作部材31はステム18を下降させてステム18から内容物を吐出させる。図6に示す停止位置は、吐出位置よりもさらに下方にある。
図1に示すように、操作部材31は、中皿41と、押下部42と、係合部43と、支持筒44と、係止部45と、を備える。
中皿41は、外装部14内に上下動自在に嵌合されている。中皿41の外周縁は、外装部14の内周面上を上下方向に摺動自在とされている。図5および図6に示すように、中皿41は、供給面39との間に、ステム18からの内容物を径方向に拡散して吐出孔36に供給する拡散室51を形成する。中皿41には、連通孔46が形成されている。連通孔46は、中皿41を上下方向に貫通している。連通孔46は、容器軸Oと同軸に配置されている。連通孔46は、芯体35よりも大径とされている。連通孔46内には、芯体35が挿通される。
図1に示すように、押下部42は、中皿41から径方向の外側に向けて突出し、外装部14の後述する挿通孔37(図4参照)を通して外装部14から径方向の外側に向けて突出する。押下部42は、容器軸Oを径方向に挟んで一対設けられている。各押下部42は、周壁部34における周方向に沿う各位置のうち、2つの挿通孔37が配置された各位置にそれぞれ配置されている。
図1に示すように、各押下部42は、側板47と、押下板48と、連結板49と、を備えている。側板47の表裏面は、外装部14の外周面に沿って延びている。押下板48は、側板47から径方向の外側に向けて突出している。押下板48は、側板47の上端部に配置されている。押下板48の表裏面は、上下方向を向いている。連結板49は、側板47と中皿41とを連結している。連結板49は、挿通孔37に挿通されている。図3に示すように、連結板49は、1つの側板47について周方向に間隔をあけて2つ配設され、各連結板49は、複数の挿通孔37(図4参照)に各別に挿通されている。これにより、操作部材31の外装部14に対する回転移動は規制されている。各連結板49は、周壁部34における挿通孔37の開口周縁のうち、上端に位置して下方を向く上縁に、当接または近接している。
図1に示すように、係合部43および支持筒44は、中皿41から下方に向けて延びている。また、係合部43および支持筒44は、外装部14内に配置されている。係合部43および支持筒44は筒状に形成され、容器軸Oと同軸に配置されている。係合部43は、内径がステム18の外径より大きく、かつ周方向に複数に分割されている。図3に示す例では、係合部43は、周方向に4分割されている。図5に示すように、係合部43は、ステム18に上下方向に進退可能に外挿される。支持筒44は、係合部43を囲繞するように形成されている。
係止部45が、係合部43の内周面における上下方向の中間部に形成されていることにより、係合部43が係止部45から下方に向けて突出している。またこのように、係止部45が外装部14内に配設された係合部43の内周面に形成されることから、係止部45は、外装部14内に配置されている。係止部45は、4分割された係合部43の内側にそれぞれ配置されている。係止部45は、周方向に延びる突条状に形成されている。係止部45は、ステム18の上端縁に上側から対向している。係止部45は、操作部材31の下降に伴ってステム18の上端縁に当接して、ステム18を下降させる。
操作部材が外装部14に対して下降すると、操作部材31は、供給面39から下方に離れ、供給面39との間に拡散室51を形成する。拡散室51は、周壁部34の内側に配置されている。拡散室51の壁面は、供給面39と、周壁部34の内周面と、中皿41の上面と、によって形成される。拡散室51は、ステム18からの内容物を径方向(供給面39及び吐出面38に沿う方向)に拡散して複数の吐出孔36それぞれに供給する。拡散室51は、容器軸Oと同軸に配置されている。拡散室51は、偏平形状に形成されている。拡散室51は、連通孔46を通してステム18内と連通する。
図4は外装部14の側面図である。図4に示すように、外装部14は挿通孔37を有する。挿通孔37は、周壁部34を径方向に貫通している。挿通孔37は、上下方向における周壁部34の中央部から下方に向けて延び、下方に向けて開口している。挿通孔37は、周壁部34に周方向に間隔をあけて複数形成されている。図4に示す例では、挿通孔37は、図4の紙面における正面側および背面側に2つずつ、計4つ設けられている。4つの挿通孔37は、周壁部34において容器軸Oを径方向に挟んで対向する各位置に2つずつ配置されている。
図1および図4に示すように、周壁部34の外周面には、下側係合部52が形成されている。下側係合部52は、上側係合部29に対して、この上側係合部29の下方から係合する。下側係合部52は、周壁部34の外周面から径方向の外側に向けて突出している。下側係合部52は、径方向の外側から見た正面視において、周方向に沿って直線状に延びている。図4に示すように、下側係合部52は、周方向に間隔をあけて複数(図示の例では2つ)設けられている。下側係合部52は、周壁部34の外周面のうち、押下部42が配設された周方向に沿う部分を回避した部分(以下、回避部分34bという)に、各別に配設されている。下側係合部52は、回避部分34bに対応して一対設けられている。下側係合部52は、各回避部分34bにおける周方向の全長にわたって延びている。下側係合部52の周端部は、周壁部34における挿通孔37の開口周縁に位置している。
図1、図5、および図6に示すように、付勢部材32は、固定部13と操作部材31との間に配置されている。付勢部材32は、ばね部材(コイルスプリング)からなる。付勢部材32は、操作部材31が待機位置より下方に位置しているとき、操作部材31を上方付勢して待機位置まで上昇させる。付勢部材32の上端部は、支持筒44に外挿されて中皿41の下面に当接している。付勢部材32の下端部は、フランジ部22の上面に当接している。
次に、本実施形態に係る吐出容器10の作用について説明する。
吐出容器10の使用前の初期状態では、操作部材31が、図1に示す待機位置に配置されている。内容物を吐出するときには、押下部42を押し下げて、操作部材31を図5に示す吐出位置に向けて下降させる。これにより、外装部14の頂壁部33と操作部材31との間に位置する拡散室51の内容積が増大するとともに、係止部45がステム18の上端部に係止する。操作部材31がさらに下降すると、係止部45に係止されたステム18が上方付勢力に抗して下降することにより、容器本体11a内の内容物がステム18から吐出され、連通孔46を通して拡散室51に供給される。拡散室51内に供給された内容物は径方向に拡散し、前記供給面39から複数の吐出孔36に供給される。この際、ステム18から吐出された内容物は、芯体35にあたることで径方向に積極的に拡散される。
内容物は泡体や高粘性材料等であり、吐出後に少なくとも一定時間、形状を保持可能であるから、内容物が複数の吐出孔36を各別に通過して吐出されると、複数の造形片が形成される。これらの造形片が吐出面38上で組み合わされることで、造形物が形成される。なお、吐出孔36によって造形された造形片は、吐出面38の上面視において、吐出孔36が延びる方向(図2参照)に長く成形される。
押下部42を、図5に示す吐出位置よりもさらに下方に向けて押し切ると、係合部43の下端が被係合部13aの外周面上を摺動して、下降に伴って径方向の外周側に開くように弾性変形する。このとき、図6に示すように、係止部45が径方向の外周側に弾性変位する。そして、係止部45がステム18の外径よりも外周側に弾性変位すると、係止部45とステム18の係止が解除される。そして、ステム18に作用する上方付勢力によってステム18が上昇し、ステム18からの内容物の吐出は自然に停止する。従って、内容物の拡散室51への供給も停止され、吐出孔36からの内容物の吐出も自然に停止する。
その後、押下部42の押し下げ操作を解除すると、操作部材31が、付勢部材32からの上方に向けた付勢力を受けて、外装部14に対して上方に移動して図1に示す待機位置に復元変位する。すると図1に示すように、操作部材31が供給面39に当接または近接することで拡散室51の容積が減少し、拡散室51が実質的にまたは完全に消滅する。従って、仮に、操作部材31を上昇させる前に拡散室51内に内容物が残留していたとしても、この内容物は拡散室51から外部に押し出され、吐出孔36を通して吐出面38に吐出される。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器10によれば、操作部材31が吐出位置より下方に移動すると、係合部43と被係合部13aが係合して係止部45を弾性変位させることでステム18に対する係止部45の係止が解除される。これにより、ステム18は上方に向けて復元変位し、ステム18からの内容物の吐出が停止する。従って、吐出孔36からの内容物の吐出が停止する。
このようにすると、操作部材31の押下部42を押し切ると吐出孔36からの内容物の吐出が自然に停止するため、容器体から定量の内容物を容易かつ安定して吐出させることができる。また、定量の内容物を吐出させることにより、造形物を精度よく吐出面38に形成することができる。
また、係合部43は、係止部45から下方に向けて突出しているから、操作部材31が吐出位置より下方に移動して係合部43と被係合部13aが係合したときに、操作部材31が下降する動作を係止部45が径方向の外側に弾性変位する動作に効率よく変換することができるとともに、径方向における係合部43の係止部45からの出っ張りを低減してコンパクトな吐出容器10を提供することができる。
また、係合部43は、内径がステム18の外径より大きく、かつ周方向に複数に分割された筒状に形成されているから、係合部43が径方向の外側に向けて弾性変形しやすい。さらに、係止部45は係合部43の内周面に形成されているため、操作部材31の下降に伴ってステム18に対する係止部45の係止を安定して解除することができる。
また、被係合部13aは、前記ステムを径方向の外側から囲う筒状に形成されるとともに、外径が下方から上方に向かうに従い漸次縮径しているから、操作部材が吐出位置より下方に移動したときに、係合部43を被係合部13aの外周面に摺動させて径方向の外側に向けて変形させることが可能になり、係止部45を径方向の外側に向けて安定して弾性変位させることができる。
また、操作部材31は、外装部14内において上下動自在に配置された中皿41を備え、中皿41は、頂壁部33における下方を向く供給面39との間に、ステム18からの内容物を径方向に拡散して吐出孔36に供給する拡散室51を形成しているから、吐出容器10が内容物を吐出するときには、容器体11の内容物が拡散室51内で径方向に拡散された後に吐出孔36から吐出される。従って、内容物が吐出孔36の一部分から偏って吐出されるのを抑え、高精度に造形物を形成することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では付勢部材32によって吐出位置あるいは停止位置にある操作部材31を待機位置へと上昇させたが、ステム18に作用する上方付勢力を用いて操作部材31を上昇させてもよい。
また、前記実施形態では、周方向に分割された円筒状の係合部43を、斜面状に形成された被係合部13aに係合させて係止部45を弾性変位させたが、操作部材31の下降に伴って係止部45が弾性変位する構成であれば、被係合部13aや係合部43の配置および形状を適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では操作部材31と外装部14との間に拡散室51を形成したが、拡散室を形成しない構成を採用してもよい。
また、吐出容器10により造形する造形物の形状や、吐出する内容物の用途などにより、吐出孔36の数や形状を適宜変更することが可能であり、例えば、吐出孔36が1つであってもよい。
また、吐出孔36の数や形状あるいは孔列40の形状を変更することにより、造形物として、文字やロゴタイプなどを造形することも可能である。
また、吐出面38上に造形物を形成せず、単に内容物を吐出してもよい。
また、前記実施形態では、吐出容器本体19としてエアゾール缶を採用したが、本発明はこれに限られない。例えば吐出容器本体19として、ポンプ機構を有する吐出器12を備える構成を採用することもできる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施例や変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 吐出容器
11 容器体
11a 容器本体
12 吐出器
13 固定部
13a 被係合部
14 外装部
15 口部
18 ステム
19 吐出容器本体
25 外嵌筒
26 囲繞筒
29 上側係合部
31 操作部材
33 頂壁部
34 周壁部
36 吐出孔
38 吐出面
39 供給面
42 押下部
43 係合部
45 係止部
51 拡散室
52 下側係合部
O 容器軸

Claims (5)

  1. 内容物が収容される容器体と、
    前記容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、
    前記ステムの上方に配置されるとともに吐出孔が上下方向に貫通する頂壁部を有し、前記頂壁部における上方を向く吐出面に前記吐出孔から内容物を吐出する外装部と、
    前記外装部内に配置されるとともに、前記ステムに係止され、前記ステムを下降させる係止部、および前記外装部から径方向の外側に向けて突出する押下部を備える操作部材と、
    前記操作部材が、前記係止部が前記ステムを下降させ、前記ステムから内容物を吐出させる吐出位置より下方に移動したときに、前記操作部材に形成された係合部が係合することで、前記係止部を弾性変位させてこの係止部の前記ステムに対する係止を解除する被係合部と、を備えること特徴とする吐出容器。
  2. 前記係合部は、前記係止部から下方に向けて突出していることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記係合部は、内径が前記ステムの外径より大きく、かつ周方向に複数に分割された筒状に形成され、
    前記係止部は、前記係合部の内周面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 前記被係合部は、前記ステムを径方向の外側から囲う筒状に形成されるとともに、外径が下方から上方に向かうに従い漸次縮径していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の吐出容器。
  5. 前記操作部材は、前記外装部内において上下動自在に配置された中皿を備え、
    前記中皿は、前記頂壁部における下方を向く供給面との間に、前記ステムからの内容物を径方向に拡散して前記吐出孔に供給する拡散室を形成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の吐出容器。
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