JP6565362B2 - 光源装置およびプロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、光源装置およびプロジェクターに関するものである。
近年、プロジェクター用の光源装置として、半導体レーザーから射出した青色光を用いて生成した蛍光光と青色拡散光とを合成することで白色光を生成するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この光源装置では、誘電体多層膜の偏光分離特性を利用して青色光を分離し、分離した青色光の一方を用いて蛍光光を生成するとともに、分離した青色光の他方を用いて青色拡散光を生成している。青色拡散光は、誘電体多層膜によって反射されることで蛍光光と合成されて白色光となる。
特開2013−250494号公報
ところで、上記光源装置においては青色光の光路中にレンズが配置されている。このレンズ部品はレーザー光なる青色光が照射されることによって発熱し、膨張してしまう。すると、青色光の偏光状態はレンズの光弾性効果によって乱れるため、誘電体多層膜による合成を良好に行うことができない可能性があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、光弾性効果による影響が防止された光源装置を提供することを目的とする。また、前記光源装置を備えたプロジェクターを提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、光源と、ダイクロイック層を含む光分離合成素子と、波長変換層と、前記光分離合成素子と前記波長変換層との間に配置された第1のピックアップレンズと、拡散反射素子と、前記光分離合成素子と前記拡散反射素子との間に配置された第2のピックアップレンズと、を備え、前記光源から射出された光線束は、第1の光線束および第2の光線束を含み、前記光分離合成素子は、前記ダイクロイック層が設けられた第1領域と、前記ダイクロイック層が設けられていない第2領域と、を有し、前記第1の光線束は、前記第1領域を介して前記波長変換層に入射して第3の光線束に変換され、前記第2の光線束は、前記第2領域を介して前記拡散反射素子に入射して拡散反射光に変換され、前記第3の光線束の波長は前記拡散反射光の波長とは異なり、前記ダイクロイック層は、前記波長変換層からの前記第3の光線束と前記拡散反射素子からの前記拡散反射光とを合成し、前記拡散反射素子は、前記拡散反射素子の反射面が前記第2のピックアップレンズの光軸に対して垂直以外の角度をなすように配置され、前記拡散反射素子から射出された前記拡散反射光は、前記第1領域に入射する光源装置が提供される。
第1態様に係る光源装置によれば、偏光子を利用しないで光源からの光が分離されるため、第3の光線束と拡散反射光とを合成する際、第2のピックアップレンズに生じる光弾性効果の影響を受けることがない。
上記第1態様において、前記光分離合成素子は、前記ダイクロイック層が設けられた第1領域と、反射部が設けられた第2領域とを含み、前記第2の光線束は、前記第2領域で反射して、前記拡散反射素子に入射するのが好ましい。
この構成によれば、第2の光線束を反射させることで、偏光状態によらず拡散反射素子に良好に入射させることができる。
上記第1態様において、前記第2の光線束は、前記光線束の外縁領域の少なくとも一部を構成するのが好ましい。
この構成によれば、第2の光線束が光線束の中央部を構成する場合に比べて、拡散反射光のロスを少なくできる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様に係る光源装置と、複数の光変調装置を備え、前記光源装置から射出された照明光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成部と、前記光源装置と前記画像形成部との間の光路中に設けられ、前記照明光を前記複数の光変調装置それぞれに重畳させる重畳光学系と、前記重畳光学系と前記画像形成部との間に配置され、前記重畳光学系を通過した前記照明光から前記拡散反射光を分離する色分離光学系と、前記色分離光学系によって分離された前記拡散反射光を、前記複数の光変調装置のうち第1の光変調装置に導くリレー光学系と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、前記リレー光学系は、第1の反射素子と、該第1の反射素子の後段に設けられたリレーレンズと、該リレーレンズの後段に設けられた第2の反射素子と、を含み、前記リレーレンズは、前記リレーレンズの光軸が前記リレーレンズから射出される前記拡散反射光の主光線と平行になるように配置されたプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターによれば、リレー光学系により、第1の光変調装置に対して拡散反射光の主光線がなす角度を小さくすることができる。これにより、第1の光変調装置における拡散反射光の入射角度分布の中心角度と、他の光変調装置における色光の入射角度分布の中心角度の差が小さくなるので、色ムラを低減することができる。
上記第2態様において、前記第2の反射素子と前記第1の光変調装置との間に設けられたフィールドレンズをさらに備え、前記第2の反射素子は、該第2の反射素子で反射した前記拡散反射光の主光線が前記フィールドレンズの光軸と一致するように配置されているのが好ましい。
この構成によれば、拡散反射光により第1の光変調装置の画像形成領域全域を均一に照射することができる。
本発明の第3態様に従えば、上記第1態様に係る光源装置と、複数の光変調装置を備え、前記光源装置から射出された照明光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成部と、前記光源装置と前記画像形成部との間の光路中に設けられ、前記照明光を前記複数の光変調装置それぞれに重畳させる重畳光学系と、前記重畳光学系と前記画像形成部との間に配置され、前記重畳光学系を通過した前記照明光から前記拡散反射光を分離する色分離光学系と、前記色分離光学系によって分離された前記拡散反射光を、前記複数の光変調装置のうち第1の光変調装置に導くリレー光学系と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、前記リレー光学系は、第3のレンズアレイと、前記第3のレンズアレイを透過した前記拡散反射光が入射する第4のレンズアレイと、前記第4のレンズアレイを透過した前記拡散反射光を前記第1の光変調装置に導く第2のフィールドレンズと、を有するプロジェクターが提供される。
第3態様によるプロジェクターによれば、リレー光学系により、第1の光変調装置に対して拡散反射光の主光線がなす角度を小さくすることができる。これにより、第1の光変調装置における拡散反射光の入射角度分布と、他の光変調装置における色光の入射角度分布との差が小さくなるので、色ムラを低減することができる。
上記第3態様において、前記第1の光変調装置は画像形成領域を備え、前記第2のフィールドレンズは、前記第2のフィールドレンズを透過した前記拡散反射光の主光線が前記画像形成領域の中心と一致するように配置されているのが好ましい。
この構成によれば、拡散反射光により第1の光変調装置の画像形成領域全域を均一に照射することができる。
第1実施形態のプロジェクターを示す概略構成図。 第1実施形態の光源装置を示す概略構成図。 インテグレーター光学系に対する照明光の入射状態を示す構成図。 第1実施形態のリレー光学系の構成を示す図。 第2実施形態の光源装置のリレー光学系を示す図。 第3実施形態の光源装置の構成を示す図。 第4実施形態の光分離合成素子および光源ユニットを示す図。 第5実施形態の光分離合成素子および光源ユニットを示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
本実施形態のプロジェクターは、3つの透過型液晶ライトバルブを用いたプロジェクターの一例である。
図1は、本実施形態のプロジェクターを示す概略構成図である。図2は、本実施形態の光源装置を示す概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプロジェクター1は、スクリーンSCR上にカラー画像を表示する投射型画像表示装置である。プロジェクター1は、光源装置2と、色分離光学系3と、リレー光学系12と、インテグレーター光学系31と、偏光変換素子32と、重畳レンズ33aと、赤色光用の光変調装置4R,緑色光用の光変調装置4G,青色光用の光変調装置4Bと、色合成光学系5と、投射光学系6と、を概略備えている。赤色光用の光変調装置4R,緑色光用の光変調装置4G,青色光用の光変調装置4Bとは、画像形成部を構成する。
光源装置2は、白色の照明光WLを重畳光学系33に向けて射出する。
インテグレーター光学系31は、第1のマルチレンズアレイ31a,第2のマルチレンズアレイ31bから構成されている。実施形態において、インテグレーター光学系31は重畳レンズ33aと協同して重畳光学系33を構成している。
偏光変換素子32は、偏光分離膜と位相差板とから構成されている。偏光変換素子32は、非偏光の入射光を例えばS偏光に変換する。また、偏光変換素子32は、後述のレンズによる光弾性効果によって偏光状態に乱れが生じた青色拡散光を例えばS偏光に変換する。偏光変換素子32を透過した照明光WLは、重畳レンズ33aにより被照明領域において重畳される。
色分離光学系3は、光源装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離する。色分離光学系3は、第1のダイクロイックミラー7aと、第2のダイクロイックミラー7bと、第1の反射ミラー8aと、を備えている。
第1のダイクロイックミラー7aは、光源装置2から射出された照明光WLを赤色光LRと、緑色光LGおよび青色光LBを含む光と、に分離する。第1のダイクロイックミラー7aは、赤色光LRを反射し、緑色光LGおよび青色光LBを透過する。
第2のダイクロイックミラー7bは、第1のダイクロイックミラー7aを透過した光を緑色光LGと青色光LBとに分離する。第2のダイクロイックミラー7bは、緑色光LGを反射し、青色光LBを透過する。
第1の反射ミラー8aは、赤色光LRの光路中に配置されている。第1の反射ミラー8aは、第1のダイクロイックミラー7aで反射した赤色光LRを光変調装置4Rに向けて反射する。緑色光LGは、第2のダイクロイックミラー7bで反射し、光変調装置4Gに向けて進む。
リレー光学系12は、青色光LBの光路中における第2のダイクロイックミラー7bの光射出側に配置されている。リレー光学系12は、第2の反射ミラー8bと、第3の反射ミラー8cと、第1のリレーレンズ9aと、第2のリレーレンズ9bと、を含む。
第2の反射ミラー8bと第3の反射ミラー8cとは、青色光LBの光路中に配置されている。リレー光学系12は、第2のダイクロイックミラー7bを透過した青色光LBを光変調装置4Bに導く。
光変調装置4Rは、赤色光LRを画像情報に応じて変調し、赤色光LRに対応した画像光を形成する。光変調装置4Gは、緑色光LGを画像情報に応じて変調し、緑色光LGに対応した画像光を形成する。光変調装置4Bは、青色光LBを画像情報に応じて変調し、青色光LBに対応した画像光を形成する。
本実施形態において、光変調装置4Bは特許請求の範囲の「第1の光変調装置」に対応する。
光変調装置4R、光変調装置4G、および光変調装置4Bには、例えば透過型の液晶パネルが用いられる。また、液晶パネルの入射側および射出側には、図示しない偏光板がそれぞれ配置されている。偏光板は、特定の偏光方向を有する直線偏光光を透過させる。
光変調装置4Rの入射側には、フィールドレンズ10Rが配置されている。光変調装置4Gの入射側には、フィールドレンズ10Gが配置されている。光変調装置4Bの入射側には、フィールドレンズ10Bが配置されている。フィールドレンズ10Rは、光変調装置4Rに入射する赤色光LRを平行化する。フィールドレンズ10Gは、光変調装置4Gに入射する緑色光LGを平行化する。フィールドレンズ10Bは、光変調装置4Bに入射する青色光LBを平行化する。
色合成光学系5は、赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBのそれぞれに対応した画像光を合成し、合成された画像光を投射光学系6に向けて射出する。色合成光学系5には、例えばクロスダイクロイックプリズムが用いられる。
投射光学系6は、複数の投射レンズを含む投射レンズ群から構成されている。投射光学系6は、色合成光学系5により合成された画像光をスクリーンSCRに向けて拡大投射する。これにより、スクリーンSCR上には、拡大されたカラー画像が表示される。
以下、光源装置2について説明する。
図2に示すように、光源装置2は、光源ユニット21と、アフォーカル光学系22と、均一照明光学系23と、光分離合成素子24と、第1のピックアップレンズ25と、蛍光体層(波長変換層)を備えた蛍光体ホイール26と、第2のピックアップレンズ27と、回転拡散素子28と、を備えている。
光源ユニット21と、アフォーカル光学系22と、均一照明光学系23と、光分離合成素子24と、第2のピックアップレンズ27と、回転拡散素子28とは、光軸AX0上に配置されている。第1のピックアップレンズ25と蛍光体ホイール26とは、光軸AX0と直交する光軸AX1上に配置されている。
光源ユニット21は、第1光源部21aと第2光源部21bとを含む。
第1光源部21aおよび第2光源部21b各々は、光軸AX0と直交する面内においてアレイ状に配置された複数の半導体レーザー43から構成されている。半導体レーザー43は、例えば、波長が455nmの青色の光線をそれぞれ射出する。
本実施形態において、第1光源部21aは複数の光線からなる第1の光線束K1を射出し、第2光源部21bは複数の光線からなる第2の光線束K2を射出する。
このような構成に基づき、光源ユニット21は、第1の光線束K1および第2の光線束K2を含む光線束Kを射出するようになっている。
本実施形態において、第2の光線束K2が光線束Kの外縁領域の少なくとも一部を構成するように、第1光源部21aと第2光源部21bが配置されている。なお、図2においては、図を見易くするため、アフォーカル光学系22よりも後段においては、第1の光線束K1および第2の光線束K2について主光線のみを図示している。
ここで、蛍光体ホイール26における蛍光光の発光効率はおよそ50%程度であるのに対して回転拡散素子28の反射率は100%に近い。
本実施形態の光源ユニット21は、第1の光線束K1の光量と第2の光線束K2の光量の比率が約4:1となるように設定している。これにより、回転拡散素子28により生成される後述の拡散反射光(青色光)の成分、後述の黄色の蛍光光を構成する緑色光の成分、及び、蛍光光を構成する赤色光の成分の比率を互いにほぼ一致させている。
よって、光源装置2は、蛍光光と拡散反射光とを合成することで色相が偏っていない白色の照明光を生成することが可能となっている。
光源ユニット21から射出された第1の光線束K1および第2の光線束K2は、不図示のコリメーター光学系により平行化されてアフォーカル光学系22に入射する。
アフォーカル光学系22は、第1の光線束K1および第2の光線束K2を含む光線束Kのサイズ(スポット径)を調整する。アフォーカル光学系22は、例えば2枚のアフォーカルレンズ22a、アフォーカルレンズ22bから構成されている。アフォーカル光学系22を透過することによりスポット径が調整された光線束は、均一照明光学系23に入射する。
均一照明光学系23は、蛍光体ホイール26や回転拡散素子28に対し、均一な照明のスポットを形成する。均一照明光学系23は、例えば一対のマルチレンズアレイから構成される。
光分離合成素子24は、ガラス基板24aと、該ガラス基板24aの一方面側に設けられた誘電体多層膜24bとを備えている。光分離合成素子24は、光軸AX0および光軸AX1に対してそれぞれ45°の角度をなすように配置されている。
本実施形態において、誘電体多層膜24bは、例えば、波長460nm以下の青色光をその偏光状態によらずに反射し、波長500nm以上の黄色の光をその偏光状態によらず透過するように構成されている。すなわち、誘電体多層膜24bは、青色光からなる第1の光線束K1、及び第1の光線束K2が回転拡散素子28により反射されることで生成される拡散反射光K2’を反射させ、黄色光からなる蛍光光を透過させる波長分離特性を有している。誘電体多層膜24bは、特許請求の範囲の「ダイクロイック層」に対応する。
誘電体多層膜24bは、ガラス基板24aの一方面上の一部の領域に形成されている。具体的に、誘電体多層膜24bは、ガラス基板24a上の第1の光線束K1の入射位置に対応して配置され、第2の光線束K2の入射位置に対応する位置には配置されていない。第2の光線束K2は、誘電体多層膜24bに入射することなく、ガラス基板24aを透過する。なお、光分離合成素子24においては、第2の光線束K2の光路上にガラス基板24aを配置しないようにしてもよい。これによれば、ガラス基板24aのサイズを小さくすることができ、ひいては光分離合成素子24を小型化できる。
このような構成に基づき、光分離合成素子24は第1の光線束K1を反射させ、第2の光線束K2を透過させることで光源ユニット21から射出された光線束Kを分離する。
光分離合成素子24で反射した第1の光線束K1は、蛍光体ホイール26に向かう。光分離合成素子24を透過した第2の光線束K2は、回転拡散素子28に向かう。
第1の光線束K1は、第1のピックアップレンズ25に入射する。第1のピックアップレンズ25は、第1の光線束K1を蛍光体ホイール26上の蛍光体層47に向けて集光させる。
第1のピックアップレンズ25を透過した第1の光線束K1は、蛍光体ホイール26に入射する。蛍光体ホイール26は、反射型の回転蛍光板であり、蛍光光(第3の光線束)を発する蛍光体層47と、蛍光体層47を支持する回転板49と、蛍光体層47と回転板49との間に設けられた反射膜(図示略)と、回転板49を駆動する駆動モーター50と、を有する。
蛍光体層47は、蛍光体粒子を含む。蛍光体粒子は、第1の光線束K1(励起光)によって励起され、黄色の蛍光光YLを射出する。蛍光体粒子としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体を用いることができる。
蛍光体層47から射出された蛍光光YLは、第1のピックアップレンズ25を透過して光分離合成素子24に入射する。蛍光光YLは誘電体多層膜24bおよびガラス基板24aを透過する。
一方、第2の光線束K2は、第2のピックアップレンズ27に入射する。第2のピックアップレンズ27は、第2の光線束K2を回転拡散素子28に向けて集光させる。
回転拡散素子28は、拡散反射板52と、拡散反射板52を回転させるための駆動モーター53と、を備えている。拡散反射板52は、第2のピックアップレンズ27から射出された第2の光線束K2を拡散反射させることで拡散反射光K2’を生成する。拡散反射光K2’は光分離合成素子24に向かって進行する。拡散反射板52は、拡散反射光K2’のなるべく多くの成分が誘電体多層膜24bに入射できる程度に、第2の光線束K2を拡散反射させることが好ましい。拡散反射板52は、例えば、ガラス表面をフッ酸でエッチングすることで微小な球面の連続体を形成したものであり、その球面の曲率や表面の面積によって拡散角を任意の値に制御可能である。
第2の光線束K2は、光分離合成素子24における誘電体多層膜24bの非形成領域を透過することで第2のピックアップレンズ27に入射する。
ここで、回転拡散素子28から射出された拡散反射光K2’の経路が第2の光線束K2の回転拡散素子28への入射経路と同じ場合、拡散反射光K2’を誘電体多層膜24bにより反射させることができない。
本実施形態では、第2のピックアップレンズ27の光軸は光軸AX0と一致している。また、第2の光線束K2が光線束Kの外縁領域の少なくとも一部を構成するため、第2のピックアップレンズ27における光軸AX0から外れた領域に第2の光線束K2を容易に入射させることが可能である。このため、拡散反射板52の反射面の法線が光軸AX0と平行であっても、拡散反射光K2’の経路は第2の光線束K2の回転拡散素子28への入射経路とは異なっている。さらに、図2に示したように、拡散反射板52の反射面の法線が光軸AX0から傾いているため、拡散反射光K2’の経路(第2の光線束K2の反射方向)は入射方向とは完全に異なっている。
本実施形態においては、拡散反射光K2’の主光線が光軸AX0と光軸AX1とを含む面内を進んで誘電体多層膜24bに入射するように、拡散反射板52が配置されている。具体的には、拡散反射板52において第2の光線束K2が入射する点は、第2のピックアップレンズ27の焦点位置に設けられているため、第2のピックアップレンズ27を透過した拡散反射光K2’は、第2の光線束K2と平行で、かつ、第2の光線束K2とは異なる光路で、光分離合成素子24に向かって進む。これにより、拡散反射光K2’は誘電体多層膜24bに入射する。
なお、第2の光線束K2と拡散反射光K2’との光路を分離することができるならば、拡散反射板52の反射面の法線が光軸AX0と平行であってもよい。
これにより、拡散反射光K2’は誘電体多層膜24bで反射されることで、誘電体多層膜24bを透過してきた蛍光光YLと合成される。これにより、光源装置2から白色の照明光WLが射出される。
なお、第2のピックアップレンズ27がレーザー光による熱で膨張し、光弾性効果によって偏光に乱れを生じさせることもあり得る。
しかし、本実施形態の光源装置2においては、偏光分離機能を利用しない光分離合成素子24を用いて、光線束Kを第1の光線束K1および第2の光線束K2に分離している。つまり偏光子を用いずに光線束Kを分離しているため、拡散反射光K2’と蛍光光YLとを合成する際、偏光分離機能を持つ光分離合成素子(偏光子)を使う必要がない。したがって、拡散反射光K2’と蛍光光YLとを合成する際、光弾性効果による偏光面の変化の影響を受けることがない。
光源装置2から射出された照明光WLは図1に示したインテグレーター光学系31に入射する。
照明光WLはインテグレーター光学系31で分割され、偏光変換素子32により例えばS偏光に変換された状態で重畳レンズ33aに入射する。重畳レンズ33aを経由した照明光WLは、色分離光学系3により赤色光LR、緑色光LG、および青色光LBに分離され、各色光は各光変調装置4R,4G,4Bそれぞれを略均一に照明する。
図3はインテグレーター光学系31に対する照明光WLの入射状態を示した図である。
図3に示すように、蛍光光YLは、第1のマルチレンズアレイ31aおよび第2のマルチレンズアレイ31bの全体を通る。そのため、赤色光LRの主光線は光変調装置4Rの画像形成領域の中心に垂直に入射し、緑色光LGの主光線は光変調装置4Gの画像形成領域の中心に垂直に入射する。したがって、赤色光LRおよび緑色光LGはそれぞれ、光変調装置4Rと光変調装置4Gを略均一に照明する。
一方、光源装置2から射出された拡散反射光K2’の主光線は、蛍光光YLの主光線とずれているため、拡散反射光K2’は、第1のマルチレンズアレイ31aおよび第2のマルチレンズアレイ31bの一部を通過する。なお、拡散反射光K2’は、青色光LBに対応する。
図4は本実施形態のリレー光学系12の構成を示す図である。図4では図を見易くするため、拡散反射光K2’が第1のマルチレンズアレイ31aによって分割されることで生成された複数の小光線束K3のうちの1つを図示している。また、偏光変換素子32を省略してある。
リレー光学系12において、小光線束K3は、第1のリレーレンズ9aを経て第2の反射ミラー8bで反射されることで第2のリレーレンズ9bに入射する。第2のリレーレンズ9bから射出された小光線束K3は、第3の反射ミラー8cで反射されてフィールドレンズ10Bに入射する。フィールドレンズ10Bにより平行光に変換された小光線束K3は光変調装置4B上に重畳される。
本実施形態において、第2の反射ミラー8bは特許請求の範囲の「第1の反射素子」に対応し、第3の反射ミラー8cは特許請求の範囲の「第2の反射素子」に対応し、第2のリレーレンズ9bは特許請求の範囲の「リレーレンズ」に対応する。
本実施形態では、拡散反射光K2’の主光線と蛍光光YLの主光線とのずれに起因して生じる光変調装置4Bの照明ムラを、第2のリレーレンズ9bの位置および第3の反射ミラー8cの位置を補正することで解消している。以下、拡散反射光K2’の主光線のことを拡散反射光K2’の光軸と呼ぶことがある。また、蛍光光YLの主光線のことを蛍光光YLの光軸と呼ぶことがある。
例えば、この位置補正を行わないと、第2のリレーレンズ9bに入射した拡散反射光K2’の主光線は、該第2のリレーレンズ9bから垂直に射出されず、光変調装置4Bに対して所定の角度を持って入射してしまう。すると、青色の画像光に明るさムラが発生してしまう。
以下、本実施形態における第2のリレーレンズ9bおよび第3の反射ミラー8cの位置補正について説明する。図4において、上記位置補正を行う前の第2のリレーレンズ9bおよび第3の反射ミラー8cの位置をそれぞれ補正前位置C1,C2とする。すなわち、補正前位置C1,C2はそれぞれ、拡散反射光K2’の光軸と蛍光光YLの光軸とが一致していた場合において、青色光LBが光変調装置4Bに略垂直に入射できるような第2のリレーレンズ9bおよび第3の反射ミラー8cの位置に対応する。
図4において、第2の反射ミラー8bに入射する拡散反射光K2’の中心軸と第2の反射ミラー8bで反射した拡散反射光K2’の中心軸とを含む面(図4の紙面)に垂直な方向からリレー光学系12を見たとする。また、拡散反射光K2’の光軸は、当該面内において蛍光光YLの光軸からずれているとする。
図示していないが、拡散反射光K2’の主光線が蛍光光YLの主光線と一致していたとすると、第2の反射ミラー8bで反射された拡散反射光K2’の主光線は補正前位置C1にある第2のリレーレンズ9bの光軸に一致する。
本実施形態の第2のリレーレンズ9bは、その光軸が補正前位置C1にある第2のリレーレンズ9bの光軸から離間している補正位置C1’に配置されている。
具体的に本実施形態では、第2のリレーレンズ9bから射出された拡散反射光K2’の主光線が該第2のリレーレンズ9bに対して垂直になるように第2のリレーレンズ9bを配置する。第2のリレーレンズ9bのこのような位置補正により、光変調装置4Bに対して拡散反射光K2’をほぼ垂直に入射させることが可能となる。これにより、光変調装置4Bにおける拡散反射光K2’の入射角度分布の中心角度と、他の光変調装置における色光の入射角度分布の中心角度の差が小さくなるので、色ムラを低減することができる。
しかしながら、第2のリレーレンズ9bの位置補正のみでは、拡散反射光K2’による照明領域が光変調装置4Bに対してずれるおそれがあるため、照明領域にマージンを持たせておく必要がある。
そこで、本実施形態では、拡散反射光K2’の主光線がフィールドレンズ10Bの光軸と一致するように、第3の反射ミラー8cを補正前位置C2から平行移動した補正位置C2’に配置している。
本実施形態において、フィールドレンズ10Bは特許請求の範囲の「フィールドレンズ」に対応する。
本実施形態によれば、拡散反射光K2’(青色光LB)が光変調装置4Bに対してほぼ垂直に入射するとともに、拡散反射光K2’による照明領域の中心が、光変調装置4Bが備える画像形成領域の中心に一致している。
したがって、光変調装置4Bにより生成された青色の画像光は、赤色或いは緑色の画像光と同様、均一なコントラストを有したものとなる。
これにより、赤色の画像光、緑色の画像光、および青色の画像光の明るさを互いにほぼ同じとすることができる。ここで、赤色、緑色および青色の画像光の明るさがほぼ同じ状態とは、光変調装置4R,4G,4Bの駆動信号(例えば、駆動電圧など)の調整により補正できる程度の差が生じている場合も含んでいる。
したがって、本実施形態のプロジェクター1によれば、光変調装置4R,4G,4Bの画像光を合成した場合、色ムラが低減された画像光を生成することができる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係る光源装置について説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは、リレー光学系の構成であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では、第1実施形態と共通の構成及び部材については共通の符号を用い、詳細な説明については省略する。
図5は本実施形態の光源装置のリレー光学系を示す図である。図5に示すように、本実施形態のリレー光学系12Aは、第3のレンズアレイ70と、第4のレンズアレイ71と、第1の反射ミラー72と、第2の反射ミラー73と、重畳レンズ74と、を有する。
なお、本実施形態において、第1の反射ミラー72は特許請求の範囲の「第3の反射素子」に対応し、第2の反射ミラー73は特許請求の範囲の「第4の反射素子」に対応する。
第3のレンズアレイ70は、光変調装置4Bの画素領域と相似形をした複数のレンズ70aを有し、該複数のレンズ70aにより重畳光学系33(図3参照)からの拡散反射光K2’(小光線束K3)をさらに分割する。第4のレンズアレイ71は、第3のレンズアレイ70の各レンズ70aに対応した複数のレンズ71aを有する。第4のレンズアレイ71は、各レンズ70aの像を重畳レンズ74と協同してフィールドレンズ10Bを介して光変調装置4B上で互いに重畳させる。なお、本実施形態において、フィールドレンズ10Bは、特許請求の範囲の「第2のフィールドレンズ」に対応する。
上述のように蛍光光YLの主光線と拡散反射光K2’の主光線とが互いにずれている(図3参照)。そのため、上記重畳光学系33から入射する拡散反射光K2’の主光線は第3のレンズアレイ70に傾いて入射する。
拡散反射光K2’の主光線の傾きは、各レンズ71a内に形成される2次光源像の偏りを引き起こす。各レンズ71aから射出されて光変調装置4B上に重畳される拡散反射光K2’(小光線束K3が分割されて生成された小光線束K4)は、光変調装置4Bに傾いて入射する。しかし、拡散反射光K2’の主光線の光変調装置4Bへの入射角はそれほど大きくないため、フィールドレンズ10Bの配置位置を調整することによって、拡散反射光K2’の主光線を光変調装置4Bに対してほぼ垂直に入射させることができる。
具体的には、フィールドレンズ10Bの配置位置を次のように調整する。図5において実線で示したように、一般的には、フィールドレンズ10Bは、その光軸が光変調装置4Bの中心を通るように配置されている。その配置を基準として、フィールドレンズ10Bの光軸と第2の反射ミラー73の反射面の法線とに平行な面と平行、かつ、光変調装置4Bの面と平行に、破線で示したようにフィールドレンズ10Bを適量ずらすことで、拡散反射光K2’の主光線を光変調装置4Bに対してほぼ垂直に入射させることができる。フィールドレンズ10Bをずらす方向は、図3に示したような蛍光光YLの主光線と拡散反射光K2’の主光線のずれ方で決まる。これによれば、フィールドレンズ10Bを透過した拡散反射光K2’の主光線が、光変調装置4Bが備える画像形成領域の中心と一致する。
本実施形態によれば、青色光LB(拡散反射光K2’)が光変調装置4Bに対してほぼ垂直に入射するとともに、青色光LBによる照明領域の中心が光変調装置4Bの中心に一致している。
なお、拡散反射光K2’の傾きの影響を調整する手法としては、上記に限定されることは無く、例えば、光変調装置4R,4G,4Bの駆動信号を補正することで調整してもよい。これによっても色ムラが低減された画像を生成することができる。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態に係る光源装置について説明する。本実施形態と上記実施形態との違いは、光源装置の構成であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では、上記実施形態と共通の構成及び部材については共通の符号を用い、詳細な説明については省略する。
図6は本実施形態の光源装置2Aの構成を示す図である。
図6に示すように、本実施形態の光源装置2Aは、光源ユニット21と、アフォーカル光学系22と、均一照明光学系23と、光分離合成素子124と、第1のピックアップレンズ25と、蛍光体層を備えた蛍光体ホイール26と、第2のピックアップレンズ27と、回転拡散素子28と、を備えている。
本実施形態において、光源ユニット21と、アフォーカル光学系22と、均一照明光学系23と、光分離合成素子124と、第1のピックアップレンズ25と、蛍光体ホイール26とは、光軸AX0上に配置されている。光分離合成素子124と、第2のピックアップレンズ27と、回転拡散素子28とは、光軸AX1上に配置されている。光分離合成素子124は、光軸AX0および光軸AX1に対してそれぞれ45°の角度をなすように配置されている。本実施形態においても、拡散反射板52の反射面の法線は光軸AX1から傾いていてもいなくてもよい。
本実施形態の光分離合成素子124は、ガラス基板124aと、誘電体多層膜124bと、反射部124cと、を備えている。誘電体多層膜124bおよび反射部124cは、ガラス基板124aの一方面側に設けられている。
本実施形態において、誘電体多層膜124bは、例えば、波長460nm以下の青色光を偏光方向によらずに透過し、波長500nm以上の黄色の光を偏光方向によらず反射するように構成されている。すなわち、誘電体多層膜124bは、青色の拡散反射光K2’を透過させ、黄色の蛍光光YLを反射させる波長分離特性を有している。拡散反射光K2’の中心波長は蛍光光YLの中心波長とは異なっている。
本実施形態において、反射部124cは、例えば、ミラーから構成され、ガラス基板124aの一方面上の一部の領域に形成されている。具体的に、反射部124cは、光源ユニット21から射出された光の一部である第2の光線束K2の光分離合成素子124への入射領域に配置されている。誘電体多層膜124bは、第1の光線束K1の光分離合成素子124への入射領域に配置されている。本実施形態において、第1の光線束K1の入射領域は、特許請求の範囲の「第1領域」に対応し、第2の光線束K2の入射領域は、特許請求の範囲の「第2領域」に対応する。
このような構成に基づき、本実施形態の光分離合成素子124は、第1の光線束K1を透過させ、第2の光線束K2を反射させることで、光源ユニット21から射出された光を分離する。
光分離合成素子124を透過した第1の光線束K1は、蛍光体ホイール26に向い、光分離合成素子24で反射した第2の光線束K2は、回転拡散素子28に向かう。
本実施形態の光源装置2Aにおいても第1実施形態と同様に、光源ユニット21から射出された光を、偏光子を利用することなく、第1の光線束K1および第2の光線束K2に分離する。したがって、拡散反射光K2’と蛍光光YLとを合成する際、光弾性効果の影響を受けることがない。
(第4実施形態)
続いて、本発明の第4実施形態に係る光源装置について説明する。本実施形態と第1実施形態との違いは、光源装置2における光分離合成素子の構成であり、それ以外の構成は共通である。そのため、以下では、上記実施形態と共通の構成及び部材については共通の符号を用い、詳細な説明については省略する。
図7は本実施形態の光分離合成素子および光源ユニットを示す図である。
図7に示すように、本実施形態の光源ユニット21Aは、第2の光線束K2が光線束Kの中央領域を構成するように第1光源部21aおよび第2光源部21bがレイアウトされている。
また、本実施形態の光分離合成素子224は、ガラス基板224aと、該ガラス基板224aの一方面側に設けられた誘電体多層膜224bとを備えている。本実施形態において、誘電体多層膜224bの中央領域には開口部224cが形成されている。誘電体多層膜224bは、光源ユニット21Aから射出された光線束Kの光分離合成素子224への入射位置に対応して配置され、第2の光線束K2の光分離合成素子224への入射位置に対応する位置に開口部224cが形成されている。
これにより、第2の光線束K2は誘電体多層膜224bに入射することなく、開口部224cへ入射し、ガラス基板224aを透過する。
なお、図7においては、拡散反射板52の反射面の法線が光軸AX0から傾かないように回転拡散素子28を配置しているが、当該法線が光軸AX0から傾くように回転拡散素子28を配置してもよい。
本実施形態の光分離合成素子224によれば、開口部224cを備える誘電体多層膜224bを用いることで、光源ユニット21Aから射出した光を、偏光子を用いることなく、第1の光線束K1と第2の光線束K2とに容易に分離することが可能である。
(第5実施形態)
続いて、本発明の第5実施形態に係る光源装置について説明する。本実施形態は上記第3実施形態と第4実施形態とを組み合わせたものである。そのため、以下では、上記実施形態と共通の構成及び部材については共通の符号を用い、詳細な説明については省略する。
図8は本実施形態の光分離合成素子および光源ユニットを示す図である。
図8に示すように、本実施形態の光分離合成素子324は、ガラス基板324aと、誘電体多層膜324bと、反射部324cと、を備えている。誘電体多層膜324bおよび反射部324cは、ガラス基板324aの一方面側に設けられている。
本実施形態の光源ユニット21Aは、第2の光線束K2が光線束Kの中央領域を構成するように第1光源部21aおよび第2光源部21bがレイアウトされている。
誘電体多層膜324bは、第1の光線束K1の光分離合成素子324への入射領域に配置されている。反射部324cは、第2の光線束K2の光分離合成素子324への入射領域に配置されている。反射部324cは、誘電体多層膜324bの中央領域に配置されている。反射部324cは、誘電体多層膜324b上に積層されていても良いし、該誘電体多層膜324bに形成された開口内に配置されていてもよい。
このような構成に基づき、本実施形態の光分離合成素子324は、第1の光線束K1を透過させ、第2の光線束K2を反射させることで光源ユニット21から射出された光を分離する。
本実施形態においても、光源ユニット21Aから射出された光を、偏光子を利用することなく、第1の光線束K1および第2の光線束K2に分離可能である。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、蛍光体層47が回転板49上に設けられた場合を例に挙げたが、蛍光体層47は回転しない基板上に設置されていても良い。また、回転拡散素子42に代えて、回転しない拡散素子を用いてもよい。
また、上記実施形態では、3つの光変調装置4R,4G,4Bを備えるプロジェクター1を例示したが、1つの光変調装置でカラー映像を表示するプロジェクターに適用することも可能である。
その他、光源装置およびプロジェクターの各種構成要素の形状、数、配置、材料等については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。
また、上記実施形態では本発明による光源装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による光源装置は、照明器具や自動車のヘッドライト等にも適用することができる。
1…プロジェクター、2,2A…光源装置、3…色分離光学系、4R,4G,4B…光変調装置、5…色合成光学系、6…投射光学系、8b…第2の反射ミラー、8c…第3の反射ミラー、9b…第2のリレーレンズ、10R,10G,10B…フィールドレンズ、12,12A…リレー光学系、21,21A…光源ユニット、24,124,224,324…光分離合成素子、24b、124b,224b…誘電体多層膜、28…拡散反射素子、33…重畳光学系、47…蛍光体層、72…第1の反射ミラー、73…第2の反射ミラー、74…重畳レンズ、124c,324c…反射部、K…光線束、K1…第1の光線束、K2…第2の光線束、K3,K4…小光線束、K2’…拡散反射光、YL…蛍光光、WL…照明光、C1,C2…補正前位置、C1’,C2’…補正位置。

Claims (7)

  1. 光源と、
    ダイクロイック層を含む光分離合成素子と、
    波長変換層と、
    前記光分離合成素子と前記波長変換層との間に配置された第1のピックアップレンズと、
    拡散反射素子と、
    前記光分離合成素子と前記拡散反射素子との間に配置された第2のピックアップレンズと、を備え、
    前記光源から射出された光線束は、第1の光線束および第2の光線束を含み、
    前記光分離合成素子は、前記ダイクロイック層が設けられた第1領域と、前記ダイクロイック層が設けられていない第2領域と、を有し、
    前記第1の光線束は、前記第1領域を介して前記波長変換層に入射して第3の光線束に変換され、
    前記第2の光線束は、前記第2領域を介して前記拡散反射素子に入射して拡散反射光に変換され、
    前記第3の光線束の波長は前記拡散反射光の波長とは異なり、
    前記ダイクロイック層は、前記波長変換層からの前記第3の光線束と前記拡散反射素子からの前記拡散反射光とを合成し、
    前記拡散反射素子は、前記拡散反射素子の反射面が前記第2のピックアップレンズの光軸に対して垂直以外の角度をなすように配置され、
    前記拡散反射素子から射出された前記拡散反射光は、前記第1領域に入射する
    光源装置。
  2. 前記第2領域に反射部が設けられ、
    前記第2の光線束は、前記第2領域で反射して、前記拡散反射素子に入射する
    請求項1に記載の光源装置。
  3. 前記第2の光線束は、前記光線束の外縁領域の少なくとも一部を構成する
    請求項1又は2に記載の光源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源装置と、
    複数の光変調装置を備え、前記光源装置から射出された照明光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成部と、
    前記光源装置と前記画像形成部との間の光路中に設けられ、前記照明光を前記複数の光変調装置それぞれに重畳させる重畳光学系と、
    前記重畳光学系と前記画像形成部との間に配置され、前記重畳光学系を通過した前記照明光から前記拡散反射光を分離する色分離光学系と、
    前記色分離光学系によって分離された前記拡散反射光を、前記複数の光変調装置のうち第1の光変調装置に導くリレー光学系と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記リレー光学系は、第1の反射素子と、該第1の反射素子の後段に設けられたリレーレンズと、該リレーレンズの後段に設けられた第2の反射素子と、を含み、
    前記リレーレンズは、前記リレーレンズの光軸が前記リレーレンズから射出される前記拡散反射光の主光線と平行になるように配置された
    プロジェクター。
  5. 前記第2の反射素子と前記第1の光変調装置との間に設けられたフィールドレンズをさらに備え、
    前記第2の反射素子は、該第2の反射素子で反射した前記拡散反射光の主光線が前記フィールドレンズの光軸と一致するように配置されている
    請求項4に記載のプロジェクター。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の光源装置と、
    複数の光変調装置を備え、前記光源装置から射出された照明光を画像情報に応じて変調して画像光を形成する画像形成部と、
    前記光源装置と前記画像形成部との間の光路中に設けられ、前記照明光を前記複数の光変調装置それぞれに重畳させる重畳光学系と、
    前記重畳光学系と前記画像形成部との間に配置され、前記重畳光学系を通過した前記照明光から前記拡散反射光を分離する色分離光学系と、
    前記色分離光学系によって分離された前記拡散反射光を、前記複数の光変調装置のうち第1の光変調装置に導くリレー光学系と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備え、
    前記リレー光学系は、
    第3のレンズアレイと、
    前記第3のレンズアレイを透過した前記拡散反射光が入射する第4のレンズアレイと、
    前記第4のレンズアレイを透過した前記拡散反射光を前記第1の光変調装置に導く第2のフィールドレンズと、を有する
    プロジェクター。
  7. 前記第1の光変調装置は画像形成領域を備え、
    前記第2のフィールドレンズは、前記第2のフィールドレンズを透過した前記拡散反射光の主光線が前記画像形成領域の中心と一致するように配置されている
    請求項6に記載のプロジェクター。
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