JP6565245B2 - 包装容器 - Google Patents

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Description

この発明は包装容器,特に折り畳まれた状態から起函するときに底面部が自動的に設けられるタイプの包装容器に関する。
特許文献1は,折り畳まれた状態で保管ないし搬送され,使用時に起函されるカートンを記載する。容器胴部の下端につながる底板が折罫に沿って折り畳まれており,起函されるときにこれが広げられる。使用時には胴部と底板とを備えるカートンになる。
特開平9−118328号公報
特許文献1に記載のカートンは,底板を内向きないし外向きに湾曲させ,突っ張った状態にすることで起函状態をとどめている。収納される内容物がフライドポテトといった比較的軽いものであれば特に支障は生じないが,比較的重いもの,たとえば液体状のものを収納すると,底板の強度が足りないおそれがある。また,底板の固定が不確実である。
この発明は,頑強な底面部を備える包装容器を提供することを目的とする。
この発明はまた,起函された状態から元の折り畳まれた状態に戻りにくい,したがって起函された状態を安定して維持することができる包装容器を提供することを目的とする。
この発明による包装容器は,表面と裏面とを持つ袋体と,上記袋体の外側に設けられる外装容器とを備え,上記外装容器が,被係合部および折り目が形成され,上記折り目に沿って折り畳み可能な底部,ならびに上記折り目を挟んで上記底部の正面がわおよび背面がわのそれぞれから立ち上がり,上記袋体の表面および裏面とそれぞれ接着される正面部および背面部を備え,上記正面部および背面部の両側部の少なくとも一方の最下部に,上記折り畳みが解消されて広げられた上記底部の上記被係合部に係合する,内向きにのびる鉤部が設けられていることを特徴とする。
底部に折り目が形成されており,この折り目に沿って底部は折り畳むことができる。折り目を挟んで上記底部の正面がわおよび背面がわのそれぞれから正面部および背面部が立ち上がっている。底部が折り目に沿って折り畳まれたときには正面部と背面部は近づき,底部の折り畳みが解消された広げられたときには正面部と背面部は遠ざかる。正面部と背面部に,袋体の表面および裏面がそれぞれ接着されているので,正面部と背面部とを遠ざけることで,袋体の口(上部開口)を大きく開くことができる。底部は折り目に沿って山折りすることで正面部と背面部の間に挟んでもよいし,折り目に沿って谷折りすることで正,背面部の下がわから外向きに突き出す方向に折り畳んでもよい。袋体は襠付きのものであっても,襠無しのものであってもよい。
起函するときには,正面部および背面部の両側部を互いに近づく向きに押す。折り畳まれた状態において互いに重ね合わされている正,背面部は互いに離れる向きに移動し,これに伴って袋体の口が開く。正,背面部には底部がつながっているので,正,背面部が互いに離れる向きに移動するとそれに伴って底部の折り畳みが次第に解消されて広がっていき,底面が張られていく。底部が正,背面部に挟まれる方向に折り畳まれている場合には底部は次第に下向きに移動する。底部が正,背面部から外向きに突き出す方向に折り畳まれている場合には底部は次第に上向きに移動する。
この発明によると,上記正面部および背面部の両側部の少なくとも一方の最下部に,上記折り畳みが解消されて広げられた上記底部の上記被係合部に係合する,内向きにのびる鉤部が設けられているので,正,背面部の両側部を互いに近づけるとこれに伴って鉤部も内向きに移動する。折り畳みが解消されて次第に広がる底部と鉤部とが上下に重なり合い,ついには底部に形成された被係合部に鉤部が係合する。鉤部が被係合部から外されて係合が解かれない限り,底部を再び折り畳むことはできない。起函された状態を安定して維持することができる。また,内向きにのびる鉤部によって底部を支えることができるので,頑強な底面部を備える包装容器が実現する。
被係合部は鉤部が引っ掛かる(係合)する縁部を有すればよく,その形態は穴(鉤穴)であっても,切欠きや切込みであってもよい。
他の実施態様では,上記底部に一対の被係合部が形成されており,上記一対の被係合部のそれぞれに係合する一対の鉤部が設けられている。底部に形成された一対の被係合部の両方に鉤部が係合するので,底部の広がった状態が安定して維持され,包装容器の安定性が向上する。
上記折り畳み可能な底部を上記折り目に沿って山折りする場合には,上記鉤部には上向きの返しが設けられる。起函するときに底部は次第に下向きに移動するので,下向きに移動する底部に形成された被係合部に,上向きの返しを下側から入り込ませてしっかりと係合することができる。
上記折り畳み可能な底部を上記折り目に沿って谷折りする場合には,好ましくは上記鉤部には下向きの返しが設けられる。起函するときに底部は次第に上向きに移動するので,上向きに移動する底部に形成された被係合部に,下向きの返しを上側から入り込ませてしっかりと係合することができる。
第1実施例の起函した包装容器の斜視図である。 オートボトム外装紙の展開図である。 パウチ容器の正面図である。 図3のIV−IV線に沿う端面図である。 オートボトム外装紙にパウチ容器を挟む様子を示す。 折り畳まれた包装容器の正面図である。 包装容器を起函する様子を示す。 起函した包装容器の底面図である。 鉤部を鉤穴に係合する様子を示す。 第2実施例の起函した包装容器を正面から見た斜視図である。 第2実施例の起函した包装容器を底面から見た斜視図である。 第2実施例のオートボトム外装紙の展開図である。 オートボトム外装紙にフィルムを貼り合わせる様子を示す。 鉤部を形成する前の第2実施例の包装容器の正面図である。 フィルムの溶着範囲を示す。 フィルムの溶着範囲を示す。 折り畳まれた状態の第2実施例の包装容器の正面図である。
以下,図面を参照してこの発明による包装容器を詳細に説明する。
図1は第1実施例の包装容器を正面から見た斜視図を示している。図2は包装容器を構成するオートボトム外装容器の展開図である。図3は包装容器を構成するパウチ袋の正面図を,図4は図3のIV−IV線に沿う端面図を,それぞれ示している。
包装容器1Aは,折り畳まれた状態から起函されることで容器として用いることができる。折り畳まれた包装容器1Aを起函するときに,後述するように底面が形成される(容器の底部に底面部が張られる)(これを「オートボトム」という)。図6は折り畳まれた状態の包装容器1Aを示している。これを起函することで図1に示す形態となる。包装容器1Aは折り畳まれた状態(図6)で輸送ないし保管され,その後ユーザによって起函される(図1)。
包装容器1Aは,オートボトム外装容器2とパウチ袋3とから構成される。
はじめにオートボトム外装容器2を説明する。図2はオートボトム外装容器2を形成する厚紙(ブランク)を,外装容器2の内側となる面から見たものである。オートボトム外装容器2は1枚の厚紙により作られる。一点鎖線はオートボトム外装容器2を組み立てるときに山折りまたは谷折りされる折り目を示している。折り曲げを容易にするためにこの一点鎖線に沿って折り線加工,罫線加工,ミシン目加工,ハーフカット加工などが施される。厚紙に代えて,ボール紙,ミルクカートン紙,プラスチック・シート等を用いることができる。
オートボトム外装容器2のブランクは,ほぼ正六角形の底面パネル30を備えている。底面パネル30には,底面パネル30を前後に等しく二分する位置に折り目31が形成されており,この折り目31上の左右の端部に一対の鉤穴32L,32Rがあけられている。詳細は後述するが,鉤穴32L,32Rは,以下に説明する鉤部を係合するための被係合部(係合縁部)として用いられる。折り目31を挟む底面パネル30の前,後(正面,背面)がわにあたる折り目15,25から,正面パネル10および背面パネル20がそれぞれ連続して互いに反対方向にのびている。
正面パネル10は縦向きに伸びる2本の折り目13によって3つの領域に分割され,その中央の領域が折り目15を介して底面パネル30とつながっている。正面パネル10の左右の端部のそれぞれの最下部(起函された状態において最下部の意味である)に,折り目12を介して鉤部16L,16Rがつながっている。鉤部16L,16Rは,内方に向かい,かつ先端に上向き(起函された状態において上向きの意味である)に形成された返しを持つ。鉤部16L,16Rのさらに内方には脚部17L,17Rがそれぞれ形成されている。
第1実施例のオートボトム外装容器2は,底面パネル30の折り目31を境にして対称に形成されている。すなわち,背面パネル20にも縦向きに伸びる2本の折り目23が形成されており,背面パネル20は2本の折り目23によって3つの領域に分割されている。中央の領域に底面パネル30が折り目25を介してつながっており,背面パネル20の左右の端部のそれぞれの最下部にも,内方に向かいかつ上向きの返しを持つ鉤部26L,26Rが折り目22を介してそれぞれつながっている。鉤部26L,26Rの内方に脚部27L,27Rがそれぞれ形成されている。なお,正面,背面パネル10,20のそれぞれにおいて縦向きにのびて形成される折り目13,23は,起函されたときの包装容器1Aの形状(図1参照)を整形する(きれいに形付ける)ために設けられており,必ずしも必要ではない。また,正面,背面パネル10,20の一部分(たとえば,正面,背面パネル10,20の上端から下端に向かう途中まで)に形成してもよい。
上述のように型取り(型抜き)されたブランクは,その折り目に沿って折り曲げられる。すなわち,底面パネル30を折り目31に沿って山折りし,底面パネル30を2つに折り畳む。さらに折り目15,25に沿って正,背面パネル10,20を谷折りする。正面パネル10と背面パネル20とが重ね合わされ,これらの間に折り畳まれた底面パネル30が挟まれる。
次にパウチ袋3を説明する。図3,図4を参照して,パウチ袋3はプラスチックを主体とする積層フィルムから構成され,正面からみてほぼ矩形状で,下端中央部が少し外向きに突出している。パウチ袋3はその表面および裏面を形成するフィルム41,42と,襠部(底部)となるフィルム43とを備えている。表面フィルム41,裏面フィルム42は,下部を除いて,上部と左右の端部とが互いにシールされる(シール部48,45)。パウチ袋3の下部では襠部となる底部フィルム43の外周部分と,表面,裏面フィルム41,42の外周部分とが互いにシールされる(シール部46)。パウチ袋3は,このように3枚のフィルム41,42,43により形成される。シール部45,46,48はフィルム同士の溶着により形成される。底部フィルム43はそのほぼ中央で2つに折り曲げられ,表面フィルム41と裏面フィルム42との間に挟まれている(襠部)。表面フィルム41,裏面フィルム42および底部フィルム43によって密閉される内部空間に,内容物(たとえばフリーズドライ食品などの加工食品)47が収納(充填)される。
パウチ袋3の表面,裏面を1枚のフィルムによって構成してもよい。この場合には,1枚のフィルムがたとえば半分に折られ,折られたフィルムの半体のそれぞれがパウチ袋3の表面,裏面を形成する。フィルムの折られた箇所がパウチ袋3の上端部になる。
パウチ袋3はオートボトム外装容器2の内側に接着される。図2を参照して,正,背面パネル10,20の内面の上下左右の4箇所と,鉤部16L,16R,26L,26Rとに,接着部Nが設けられている。図5を参照して,パウチ袋3の折り曲げられた底部フィルム43の間に,山折りされたオートボトム外装容器2の底面パネル30が挟まれる。図6を参照して,接着部Nによって,オートボトム外装容器2の正面パネル10の内面と,パウチ袋3の表面フィルム41の外面とが接着される。同様にして,オートボトム外装容器2の背面パネル20の内面と,パウチ袋3の裏面フィルム42の外面も接着される。なお,パウチ袋3はオートボトム外装容器2の底面パネル30には接着されない。折り畳まれた状態の包装容器1Aが完成する。
図7を参照して,包装容器1Aは次のようにして起函される。はじめにパウチ袋3の上端部分を横向きに引き裂くことで,パウチ袋3の上部を開口する。次に,包装容器1A(オートボトム外装容器2ないしパウチ袋3)の左右の端部を互いに近づく向きに押す。折り畳まれた包装容器1Aの左右の端部が互いに近づいていくと,それと同時に正面パネル10と背面パネル20は外向きに互いに離れていく。正面パネル10と背面パネル20が外向きに互いに離れていくときに,正面パネル10は折り目13の箇所で,背面パネル20は折り目23の箇所で,それぞれ鈍角に曲がる。正面パネル10の内面にはパウチ容器3の表面フィルム41が,背面パネル20の内面にはパウチ容器3の裏面フィルム42が,それぞれ接着されているので,パウチ容器3の表,裏面フィルム41,42も互いに離れていき,その上部開口が次第に大きくなる。
互いに外向きに離れていく正面パネル10と背面パネル20の移動に伴って,底面パネル30はその折り畳み状態が解消されて徐々に広がり,かつ下方に向けて下がっていき,ついには正面パネル10と背面パネル20の最下部にほぼ面一に張られる。正,背面パネル20の互いに離れていく向きへの移動に追従して,パウチ袋3の表,裏面フィルム41,42も互いに離れていくから,パウチ袋3の底部フィルム43もその折り曲げ状態が次第に解消され,下方に向けて下がっていき,かつ広がっていく。
図8は起函された状態の包装容器1Aの底面図である。図9はオートボトム外装容器2の左側の最下部に形成された鉤部16L,26Lが,底面パネル30に形成された鉤穴32Lに係合している様子を拡大して示している。
包装容器1Aは,上述したように,その左右の端部を互いに近づける向きに押すことで起函される。包装容器1Aの左右の端部を互いに近づけると,包装容器1Aの左右の端部の最下部の鉤部16L,26L,16R,26Rも内向きに移動し互いに近づいていく。また,上述のように底面パネル30が次第に下方に向けて下がっていく。底面パネル30が下がっていく途中,底面パネル30に形成された一対の鉤穴32L,32Rのそれぞれに,左側の鉤部16L,26Lと,右側の鉤部16R,26Rが下側から入り込み,鉤穴32L,32Rの縁部に係合する。一旦係合させるとその係合は比較的外れにくく,ほぼ面一に張られた底面パネル30が再び折り畳まれてしまうことはない。起函された状態を安定して維持することができる。また,広げられた底面パネル30は左側の鉤部16L,26L,右側の鉤部16R,26Rによって下側から支えられるので,底面パネル30は比較的頑強に張られることになる。
また,起函した状態において,オートボトム容器1は正面パネル10の脚部17L,17R,および背面パネル20の脚部27L,27Rの4箇所で均等に支えられる。起函した包装容器1Aは安定して自立させることもできる。
上部が大きく開口したパウチ袋3の中にたとえば熱湯が注がれ,これにより内容物47,たとえば加工食品が熱湯に溶け,スープ等ができあがる。パウチ袋3はオートボトム外装容器2によってしっかりと支えられているので,包装容器1Aが転倒して中身がこぼれてしまうおそれは少ない。また,比較的頑強に底面パネル30が張られるので,お湯が注がれても底面パネル30が壊れてしまう(底が抜けてしまう)おそれも少ない。たとえば非常食,キャンプ用品などに非常に便利である。もっとも,通常の家庭内などにおける使用にも適している。
上述した第1実施例では,ほぼ正六角形の形状の底面パネル30を備え,正面,背面パネル10,20が2本の折り目13,23によって3つの領域に分けられているオートボトム外装容器2を備える包装容器1Aを説明したが,底面パネル30の形状は六角形に限られず,四角形,五角形,その他の多角形,円形,楕円形などであってもよい。折り目13,23も2本に限らず,3本,4本などその他の数にすることもできる。また,外装容器2は,底面パネル30の折り目31を境にして完全に対称形にする必要は必ずしもない。たとえば正面パネル10よりも背面パネル20の高さ(長さ)を高くすることもできる。パウチ袋3も必ずしも襠部を持つものである必要はない。
また,上述した第1実施例では,内容物47が封入された状態のパウチ袋3をオートボトム外装容器2の正,背面パネル10,20に貼り付ける例を説明したが,内容物47を収納する前の,平たい状態の上部が閉じていないパウチ袋(空のパウチ袋)をオートボトム外装容器2の正,背面パネル10,20に貼り付け,その後にパウチ袋内に内容物を収納してもよい。オートボトム外装容器2を起函することで空のパウチ袋の上部が大きく開口するので,大きく開いた上部開口からパウチ袋内に内容物を収納(充填)しやすい。内容物が収納された後に,パウチ袋の上部がシールされて封止される。
内容物47が収納されていない,上部が閉じていない平たい状態の空のパウチ袋を備える包装容器1Aを,携帯折畳み容器として用いることもできる。
図10は第2実施例の包装容器を正面から見た斜視図である。図11は第2実施例の包装容器を底面から見た斜視図である。図12は第2実施例の包装容器を構成するオートボトム外装容器の展開図を示している。図13はオートボトム外装容器と積層シートとを貼り合わせる様子を示している。
上述した第1実施例では,あらかじめ形成されたパウチ容器3をオートボトム外装容器2の内面に接着することで包装容器1Aがつくられている。第2実施例の包装容器1Bでは,パウチ容器はあらかじめ形成されていず,包装容器1Bを組み立てるときに,積層シートからつくられる。第1実施例の包装容器と同一部材には同一符号を付し,重複した詳細な説明を避ける。
図12を参照して,第2実施例の包装容器1Bを構成するオートボトム外装容器4も,ほぼ正六角形の底面パネル30を備える。底面パネル30を前後に等しく二分する位置に折り目31が形成されており,この折り目31上の左右の端部に一対の鉤穴32L,32Rがあけられている。底面パネル30の前,後がわの折り目15,25から,正,背面パネル10A,10Bがそれぞれ連続して反対方向にのびている。底面パネル30の前後端部に折り目15,25と平行にのびる折り目33が形成されている。折り目15と折り目33,および折り目25と折り目33に挟まれる面部(以下,底上げ面部という)35は,それぞれ正面パネル10Aの内面および背面パネル20Aの内面に接着されて,これにより起函したときに底面パネル30を底上げすることができる(図11参照)。
正面パネル10Aの縦方向にのびる2本の折り目13のさらに両側の側方に,高さ方向に途中までのびる折り目14が形成されている。背面パネル20Aにも,縦方向にのびる2本の折り目23のさらに両側の側方に,高さ方向に途中までのびる折り目24が形成されている。正面パネル10Aの折り目14の両側方の部分,背面パネル20Aの折り目24の両側方部分は,包装容器1Bが起函されたときに,容器1Bの左右の側部にそれぞれ設けられる摘み部分となる(図10参照)。
底面パネル30の左右の両側に,底面パネル30との間にV字状のすき間53をあけて,補強パネル50L,50Rが設けられている。補強パネル50L,50Rも正,背面パネル10A,20Aと折り線15,25を介してつながっており,中央の折り目54に境にして前後方向に対称の形状を持つ。また,補強パネル50L,50Rのそれぞれの上下部分には,矩形の切除部分(開口)52が形成されている。後述するように,この矩形の切除部分52を通して,底面パネル30の鉤穴32L,32Rに係合する鉤部が,正,背面パネル10A,20Aに形成されることになる(展開図には鉤部は表れない)。
図13を参照して,図12に示す展開状態のオートボトム外装容器4の内面に,積層フィルム5が貼り付けられる。積層フィルム5は,底面パネル30の鉤穴32L,32Rの周囲(図12において鎖線で囲んだ範囲)Pを除いて,オートボトム外装容器4の内面の全体に貼り付けられる。鉤穴32L,32Rの周囲Pには剥離剤をあらかじめ塗布しておくとよい。
フィルム5が貼られた面を内側にして,オートボトム外装容器4は折り畳まれる。すなわち,底面パネル30を折り目31に沿って,底面パネル30の両側の補強パネル50L,50Rを折り目54に沿って,それぞれ山折りし,底面パネル30,補強パネル50L,50Rを2つに折り畳む。補強パネル50L,50Rのそれぞれに形成されている2つの矩形の切除部分52が互いに重なり合う。さらに折り目15,25に沿って正,背面パネル10A,20Aを谷折りする。図14を参照して,正面パネル10A,20Aが重ね合わされ,これらの間に折り畳まれた底面パネル30および補強パネル50L,50Rが挟まれる。
次に,オートボトム外装容器4の内面に貼られている積層フィルム5同士が,部分的に接着(溶着)される。
図15は折り畳まれた状態の(未完成の)包装容器1Bの正面図において,積層フィルム5が溶着される範囲Wをハッチングによって示している。図16は折り畳まれた状態の包装容器1Bの内側に位置する積層フィルム5のみを示す斜視図であり,フィルム5が溶着される範囲Wをハッチングによって示している。
オートボトム外装容器4が上述のようにして折り畳まれることで,オートボトム外装容器4の内面に貼られた積層フィルム5も同じようにして折り畳まれる。図16を参照して,折り畳まれたフィルム5には,オートボトム外装容器4の正面パネル10Aの内面に貼られたフィルム部分(表面)5A,背面パネル20Aの内面に貼られたフィルム部分(裏面)5B,および山折りされた底面部5Cの内面に貼られたフィルム部分(底面)5Cが含まれる。包装容器1B(オートボトム外装容器4)の両側部の補強パネル50L,50Rの範囲,および包装容器1Bの下部の底上げ面部35を含む範囲に,たとえば熱が加えられることで,重なり合っている積層フィルム同士が溶着される。包装容器1Bのおおよそ上半分(山折りされたフィルム部分5Cが位置しない範囲)では,フィルム部分5Aとフィルム部分5Bとが両側部において溶着される。包装容器1Bのおおよそ下半分(山折りされたフィルム部分5Cが位置する範囲)では,フィルム部分5Cとフィルム部分5Cの外側にあるフィルム部分5A,5Bとが溶着される。これにより積層フィルム5は袋状になる。
積層フィルム5を袋状にした後,最後に鉤部の形成が行われる。図17を参照して,正面,背面パネル10A,20Aの最下部の左右両側(溶着範囲)であって,内側に上述した切除部分52が位置する範囲を,鉤部の形に打ち抜く。このとき積層フィルム5も同時に打ち抜かれる。これにより包装容器1Bが完成する。第1実施例と同様にして,包装容器1Bの左右の端部を互いに近づく向きに押すことで,包装容器1Bは起函される。打ち抜きによって形成された鉤部16L,26L,16R,26Rが,底面パネル30に形成された鉤穴32L,32Rに下側から入り込み,その縁部に係合する(図10,図11)。底面パネル30を比較的頑強に張ることができる。
なお,上述したように,底面パネル30の鉤穴32L,32Rの周囲Pには積層フィルム5は貼られていないので(図13),鉤部16L,26L,16R,26Rの鉤穴32L,32Rの縁部への係合が,積層フィルム5によって邪魔されることはない。
第2実施例の包装容器1Bは,従来から使用されているラミネート機および製袋機を用いて連続して製造することができ,量産に適するものである。
袋状にされた積層フィルム5内に内容物を封入した状態で包装容器1Bを流通させる場合には,オートボトム外装容器4が起函され,これにより上部が大きく開口した袋状積層フィルム5内に内容物が収納(充填)され,その後に袋状積層フィルム5の上部がシールされて封止される。その後オートボトム外装容器4は折り畳まれて,折り畳まれた状態の包装容器1Bが流通される。使用者は,袋状積層フィルム5の上部シールを切取り,その後にオートボトム外装容器4を起函して使用する。
袋状積層フィルム5内に内容物を収納せずに,空の状態の袋状積層フィルム5を備える包装容器1Bを携帯折畳み容器として流通させることもできるのは,第1実施例と同じである。
上述した第1,第2実施例では,先端が上向きの鉤部16L,26L,16R,26Rを底面パネル30に形成された鉤穴32L,32Rに下側から入り込ませてその縁部に係合している。もちろん,先端が下向きの鉤部を底面パネル30に形成された鉤穴32L,32Rに上側から入り込ませてもよい。この場合には,底面パネル30を山折りではなく谷折りして,包装容器の下側から外に出る向きに折り畳んでおけばよい。包装容器1A,1Bの両端部が押されることで次第に上方に移動する底面部30の鉤穴32L,32Rに,先端が下向きの鉤部をしっかりと係合することができる。
1A,1B 包装容器
2,4 オートボトム外装容器
3 パウチ袋(袋体)
5 積層フィルム
10,10A 正面パネル(正面部)
20,20A 背面パネル(背面部)
16L,26L,16R,26R 鉤部
30 底面パネル(底部)
32L,32R 鉤穴(被係合部,係合縁部)

Claims (4)

  1. 表面と裏面とを持つ袋体と,上記袋体の外側に設けられる外装容器とを備え,
    上記外装容器が,
    被係合部および折り目が形成され,上記折り目に沿って折り畳み可能な底部,ならびに
    上記折り目を挟んで上記底部の正面がわおよび背面がわのそれぞれから立ち上がり,上記袋体の表面および裏面とそれぞれ接着される正面部および背面部を備え,
    上記正面部および背面部の両側部の少なくとも一方の最下部に隣接して,上記側部から側方外向きに張り出すように形成され,かつ上記折り畳みが解消されて広げられたときに上記底部と上下に重なって上記被係合部に係合する,内向きにのびる返しを備える鉤部が設けられている,
    包装容器。
  2. 上記底部に一対の被係合部が形成されており,
    上記一対の被係合部のそれぞれに係合する一対の鉤部が設けられている,
    請求項1に記載の包装容器。
  3. 上記折り畳み可能な底部が,上記折り目に沿って山折りされるものであり,
    上記鉤部が上向きの返しを有している,
    請求項1または2に記載の包装容器。
  4. 上記折り畳み可能な底部が,上記折り目に沿って谷折りされるものであり,
    上記鉤部が下向きの返しを有している,
    請求項1または2に記載の包装容器。
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