JP6563643B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
ヘアカラー処理、パーマ処理、ヘアドライヤーによる加熱、日光の曝露、日々の洗髪行動などのウェザリングにより、毛髪は損傷する。その結果、健康な毛髪が本来有している感触の良さと外観の美しさは損なわれてしまう。この問題を解決するための方法として、毛髪化粧料の適用により、コンディショニング成分を毛髪表面又はその表層に残留させる方法が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかし、従来のコンディショニング成分では効果の持続性が十分ではないことから、洗髪をある程度繰り返した場合でも、毛髪に残留させた成分の効果が持続する技術がいくつか提案されている。例えば、特定のポリマーを用いた毛髪処理剤(例えば、特許文献4、特許文献5参照)、エチレン性不飽和単量体成分を溶液重合して得られる共重合体を含有する毛髪処理用組成物(例えば、特許文献6参照)、特定のポリマーの組合せを利用したヘアホールド配合物(例えば、特許文献7参照)などが知られている。
また、脱色又は染毛剤組成物の中でも、特に酸化型の二剤式脱色又は染毛剤組成物は、毛髪損傷を引き起こし、水洗、シャンプー洗浄時に髪の絡まりや感触の悪化を生じさせる。更に、この髪の絡まりは、仕上がり後の髪のツヤの消失やまとまりの悪さの原因となる。また、染毛後の毛髪は、ドライヤー、ヘアアイロン等による熱やブラッシング等の日常的ヘアケア行動による物理的刺激によって損傷が更に進行する。このため、水洗、シャンプー洗浄時に髪の絡まりによる感触は更に悪化し、仕上がり後の髪のツヤ、まとまりが更に低下してしまうという問題がある。
そこで、湿潤時・乾燥後の感触、その持続性、及び色持ちといった効果を向上するため、アミノ変性シリコーン及び高重合シリコーンと共に、特定のカチオン性ポリマーを共存させ、シリコーン類の吸着量を向上させる技術が提案されている(特許文献8)。
一方、両性又はカチオン性ポリマーとアニオン性ポリマーとを併用することで、毛髪のつやや柔軟性を向上させ、さらに自然な染め上がりと十分な堅牢性が得られる脱色又は染毛剤組成物が提案されている(特許文献9)。
また、カチオン界面活性剤とアニオン性又は両性ポリマー、更に任意成分としてのカチオン性ポリマーを含有するコンディショニング組成物が提案されている(特許文献10)。当該文献には、アニオン性ポリマーの一例として、ポリアクリル酸(段落[0051])、好ましいカチオン性ポリマーとして、ジメチルジアリル塩化アンモニウムホモポリマー、及びアクリルアミドとジメチルジアリル塩化アンモニウムのコポリマー(段落[0079])が挙げられている。
特開2004-323423号公報 特表2008-543949号公報 特開2006-282674号公報 特開2005-36014号公報 特開平10-95714号公報 特開2012-136464号公報 特表2009-504661号公報 特開2008-290953号公報 特開2002-193772号公報 特表2008-546806号公報
特許文献4〜7の技術のいずれも、損傷した毛髪の外観と感触を健康毛のように改善する効果は不十分であり、特に、濡れた髪の指通り性を改善する効果については考慮されていない。また、二剤式脱色又は染毛剤組成物にコンディショニング成分を添加することも行われているが、処理後の洗髪やすすぎによって、これらの添加剤の大半が洗い流され毛髪上への残留量が少なくなってしまうため、それらの効果は十分満足できるものではなかった。更に、特許文献8の技術も、効果の持続性は限定的で十分満足できるものではなく、特許文献9及び10にも効果の持続性については一切記載されていない。
従って、本発明は、傷んだ毛髪の感触及び外観を健康毛のように改善することができ、とりわけ濡れた髪の指通り性と乾いた髪のまとまりを向上させることができ、それらの効果を、繰り返しの洗髪によっても損なわれることなく持続させることができる毛髪化粧料に関する。
本発明者らは、特定のカチオン性ポリマーと特定のアニオン性ポリマーを毛髪化粧料中に含有させることにより、上記課題を一度に解決することができることを見出した。
本発明は、次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪化粧料を提供するものである。
(A) 電荷密度5.0meq/g以上7.0meq/g以下のカチオン性ポリマー
(B) 一般式(1)で表され、4質量%水溶液の20℃における粘度が4.0mPa・s以上40.0mPa・s以下であるアニオン性ポリマー
Figure 0006563643
〔式中、R1及びR2は、少なくとも一方が−COO-、残りが水素原子を示し、R3は水素原子又は−CH2COO-を示し、lは1.3以上10以下、m+nは90以上98.7以下、l+n+mは100を示す。〕
本発明の毛髪化粧料は、傷んだ毛髪の感触及び外観を健康毛のように改善することができ、とりわけ濡れた髪の指通り性と乾いた髪のまとまりを向上させることができ、それらの効果を、繰り返しの洗髪によっても損なうことなく持続させることができる。
本明細書中、毛髪化粧料が脱色又は染毛剤組成物である場合において、第1剤とはアルカリ剤を含有する組成物を指し、第2剤とは過酸化水素を含有する組成物を指し、第3剤とはアルカリ剤及び過酸化水素を除く他の有効成分を含有する組成物を指すものとする。更に、各成分に関し「脱色又は染毛剤組成物中」の含有量とは、一剤式の場合は「脱色又は染毛剤組成物中」の含有量を指し、二剤式の場合は「第1剤と第2剤との混合物中」の含有量を指し、三剤式の場合は「第1剤〜第3剤からなる混合物中」の含有量を指すものとする。
<成分(A):電荷密度5.0meq/g以上7.0meq/g以下のカチオン性ポリマー>
本発明の毛髪化粧料は、電荷密度5.0meq/g以上7.0meq/g以下のカチオン性ポリマーを含有する。ここで、カチオン性ポリマーにおける電荷密度とは、ポリマー1g当たりのカチオン性基モル数×1000(meq/g)をいう。
成分(A)の電荷密度は、濡れた髪の指通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりの持続性の観点から、好ましくは5.2meq/g以上、より好ましくは5.5meq/g以上、更に好ましくは5.8meq/g以上、更に好ましくは6.0meq/g以上であり、良好な感触を得る観点から、好ましくは6.5meq/g以下である。
成分(A)としては、ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む重合体、4級化ポリビニルイミダゾリウム誘導体等が挙げられる。
ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む重合体としては、次の一般式(2)又は(3)で表される骨格を有するものが好ましい。
Figure 0006563643
〔式中、R4及びR5は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜18のアルキル基、アリール基(フェニル基等)、ヒドロキシアルキル基、アミドアルキル基、シアノアルキル基、アルコキシアルキル基又はカルボアルコキシアルキル基を示し、R6及びR7は同一でも異なってもよく、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基又はフェニル基を示し、X-は陰イオン(塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン、メチル硫酸アニオン、リン酸アニオン、硝酸アニオン等)を示す。〕
ジアリル4級アンモニウム塩の重合体は、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、式(2)又は(3)で表される構成単位を、一分子中に好ましくは65〜100モル%、より好ましくは75〜100モル%、更に好ましくは90〜100モル%、更に好ましくは95〜100モル%含有する。
ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む重合体の具体例としては、次の一般式(4)又は(5)で表されるものが挙げられる。
Figure 0006563643
〔式中、R4、R5及びX-は、前記と同じ意味を示す。p、q及びrはモル比を示し、p+q+r=100である。〕
pは好ましくは0〜50、より好ましくは0〜25、更に好ましくは0〜10、更に好ましくは0〜5であり、qは好ましくは50〜100、より好ましくは65〜100、更に好ましくは75〜100、更に好ましくは90〜100、更に好ましくは95〜100であり、rは好ましくは0〜50、より好ましくは0〜25、更に好ましくは0〜10、更に好ましくは0〜5である。
これらの中でも、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー、ジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸とのコポリマーが好ましい。ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマーの具体例としては、マーコート100(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製、電荷密度6.2meq/g、重量平均分子量150,000)等が挙げられ、ジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸とのコポリマーの具体例としては、マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製、電荷密度6.0meq/g、重量平均分子量190,000)、マーコート280(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製、電荷密度5.0meq/g、重量平均分子量450,000)等が挙げられる。
4級化ポリビニルイミダゾリウム誘導体としては、例えば次の一般式(6)で表されるものが好ましい。
Figure 0006563643
〔式中、Rは水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、Y-は塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硫酸アニオン、スルホン酸アニオン、炭素数1〜4のアルキル硫酸アニオン、リン酸アニオン、硝酸アニオン等の陰イオンを示し、s及びtはモル比を示し、s+t=100である。〕
カチオン性を示すモノマーのモル比であるtは、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは73以上、より好ましくは90以上、更に好ましくは93以上であり、また、好ましくは99以下である。
このような4級化ポリビニルイミダゾリウム誘導体の具体例としては、ビニルピロリドンと塩化メチルビニルイミダゾリウムとのコポリマー(ルビカットエクセレンス(BASF社製、電荷密度6.1meq/g、重量平均分子量40,000))等が挙げられる。
成分(A)の重量平均分子量は、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは10,000以上、より好ましくは50,000以上、更に好ましくは100,000以上であり、良好な感触を得る観点から、好ましくは3,000,000以下、より好ましくは1,000,000以下、更に好ましくは800,000以下である。
ここで、重量平均分子量は、例えばゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)により、以下の条件にて測定することができる。
移動層:50mM LiBr, 1%CH3COOH/エタノール:水=3:7
カラム:TSK gel α-M(2本直列)
標準物質:ポリエチレングリコール
これらの成分(A)の中でも、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー又はジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸とのコポリマーが好ましい。
毛髪化粧料が二剤式又は三剤式の脱色又は染毛剤組成物である場合、成分(A)は、第1剤、第2剤、第3剤のいずれに含有されてもよいが、第1剤中に含有されることが好ましい。
成分(A)の毛髪化粧料中の含有量は、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2.5質量%以下、更に好ましくは2質量%以下、更に好ましくは1.2質量%以下である。
<成分(B):一般式(1)で表される特定粘度のアニオン性ポリマー>
本発明の毛髪化粧料は、一般式(1)で表され、4質量%水溶液の20℃における粘度が4.0mPa・s以上40.0mPa・s以下であるアニオン性ポリマーを含有する。
Figure 0006563643
〔式中、R1及びR2は、少なくとも一方が−COO-、残りが水素原子を示し、R3は水素原子又は−CH2COO-を示し、lは1.3以上10以下、m+nは90以上98.7以下、l+n+mは100を示す。〕
一般式(1)中のlは、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは1.4以上、より好ましくは1.5以上、更に好ましくは3以上、更に好ましくは4以上、更に好ましくは5以上であり、また好ましくは9.5以下、より好ましくは9以下、更に好ましくは8以下、更に好ましくは7.5以下である。一般式(1)中のm+nは、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは90.5以上、より好ましくは91以上、更に好ましくは92以上、更に好ましくは92.5以上であり、また好ましくは98.6以下、より好ましくは98.5以下、更に好ましくは97以下、更に好ましくは96以下、更に好ましくは95以下である。一般式(1)中のmは、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは85以上、より好ましくは88以上、更に好ましくは90以上であり、また、好ましくは98.7以下、より好ましくは97以下、更に好ましくは96以下である。一般式(1)中のnは、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは10以下、より好ましくは8以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは2以下である。成分(B)はランダムコポリマーでもブロックコポリマーでもよい。
成分(B)の4質量%水溶液の20℃における粘度は、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは4.5mPa・s以上、より好ましくは5.0mPa・s以上、更に好ましくは5.5mPa・s以上であり、また、良好な感触を得る観点から、好ましくは38.0mPa・s以下、より好ましくは36.0mPa・s以下、更に好ましくは34.0mPa・s以下、更に好ましくは32.0mPa・s以下、更に好ましくは31.5mPa・s以下である。なお、本発明において、成分(B)の上記粘度は、以下に示す方法に従って測定する。
成分(B)の粘度はJIS-K6726-1994に準じて測定した。具体的には、試料採取量(S)としてアニオン性ポリマー12gを1mgの桁まで正しく量りとり、それを500mL共栓三角フラスコに入れたものを3個準備した。次式(2)を用いて溶液の所定濃度(Cs)が3.8質量%、4.0質量%及び4.2質量%になるように計量した水(W)を、それぞれの三角フラスコに添加した。
W=[[S×(100−R)]/Cs] − S (2)
W:水の添加量(g)、S:試料採取量(g)、
R:試料中の揮発分(質量%)、Cs:溶液の所定濃度(質量%)
次に、試料を攪拌下、90℃で1時間加熱して溶解する。これを20℃近くまで放冷し、完全に脱泡する。脱泡後ブルックフィールド型回転粘度計を用い、ローターNo.1、回転数60回転で20℃における粘度を測定する。その後横軸に濃度、縦軸に粘度を取って関係グラフを作成し、濃度4質量%における粘度(mPa・s)を小数点以下1桁まで求めた。
なお、上記式(2)の試料の揮発分(R)は、以下の方法で算出する。あらかじめ洗浄したはかり瓶を105±2℃の恒温乾燥器中で1時間以上乾燥した後、デシケーター中で室温まで放冷し、その質量を1mgの桁まで正しく量る。次に試料約5gをはかり瓶に1mgの桁まで正しく量りとり、105±2℃で3時間乾燥する。その後乾燥器からはかり瓶を取り出しデシケーター中で室温まで放冷し、はかり瓶の質量を1mgの桁まで正しく量る。試料の揮発分は次式(3)から算出する。結果は小数点以下2桁まで求める。
R={(W1−W2)/(W1−W3)}×100 (3)
R:揮発分(質量%)、W1:乾燥前の試料とはかり瓶の質量(g)、
2:乾燥後の試料とはかり瓶の質量(g)、W3:はかり瓶の質量(g)
毛髪化粧料が脱色又は染毛剤組成物である場合、成分(B)は、安定性の観点から、二剤式の場合には第2剤中に含有させることが好ましく、三剤式の場合には第2剤又は第3剤に含有させることが好ましく、第3剤中に含有させることがより好ましい。
成分(B)の毛髪化粧料中の含有量は、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、更に好ましくは0.5質量%以上であり、また、好ましくは20質量%以下、より好ましくは10質量%以下、更に好ましくは5質量%以下、更に好ましくは3質量%以下、更に好ましくは2質量%以下である。
本発明の毛髪化粧料中における成分(B)に対する成分(A)の質量比(A)/(B)は、濡れた髪の指通りと櫛通りの持続性、及び乾燥した髪のまとまりとツヤ感の持続性の観点から、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.2以上、更に好ましくは0.3以上であり、また、好ましくは30以下、より好ましくは15以下、更に好ましくは10以下、更に好ましくは5以下、更に好ましくは3以下、更に好ましくは2以下、更に好ましくは1以下である。この質量比にすることで、毛髪化粧料中における水不溶性のコンプレックス形成による沈殿物の発生を抑制することができる。
毛髪化粧料が二剤式及び三剤式の脱色又は染毛剤組成物である場合、成分(A)と成分(B)は、安定性の観点から、異なる剤中に含有させることが好ましい。二剤式の場合には第1剤中に成分(A)を、第2剤中に成分(B)を含有させることが好ましく、三剤式の場合には第1剤中に成分(A)を、第2剤又は第3剤中に成分(B)を含有させることが好ましい。
〔界面活性剤〕
本発明の毛髪化粧料には、界面活性剤を含有させることができる。毛髪化粧料が二剤式又は三剤式の脱色又は染毛剤組成物である場合、界面活性剤は、第1剤、第2剤及び第3剤のいずれの剤に含有させてもよい。界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤のいずれをも使用することができる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル系アニオン界面活性剤;N-アシルアミノ酸塩、N-アシル-N-アルキルアミノ酸塩、アミド型N-アシルアミノ酸塩、エーテルカルボン酸塩、脂肪酸塩、コハク酸アルキル又はコハク酸アルケニルの塩等のカルボン酸系アニオン界面活性剤;スルホコハク酸塩型、イセチオン酸塩型、タウリン塩型、アルキルベンゼンスルホン酸塩型、α-オレフィンスルホン酸塩型、アルカンスルホン酸型等のスルホン酸系アニオン界面活性剤;アルキルリン酸塩、アルキルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル系アニオン界面活性剤が挙げられる。これらのうち、カルボン酸系、硫酸エステル系が好ましく、なかでもカルボン酸系が好ましい。カルボン酸系アニオン界面活性剤の中でも、N-アシルアミノ酸塩、エーテルカルボン酸塩が好ましく、このうち、アシル基の炭素数が10〜18、好ましくは10〜16、更には10〜14のN-アシルグルタミン酸塩、アルキル基の炭素数が10〜18、好ましくは10〜16、更には10〜14でオキシエチレン基の平均付加モル数が3〜15、好ましくは3〜12、更には4〜10のポリオキシエチレンアルキルカルボン酸塩が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、アルキルポリグルコシド、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。アルキルポリグルコシドとしては、アルキル基の炭素数が8〜18、更には8〜14、更には9〜11であるものが好ましく、またこのアルキル基が直鎖であるものが好ましい。グルコシドの平均重合度は1〜5、更には1〜2が好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、アルキル基の炭素数が10〜22、更には12〜18であるものが好ましく、またこのアルキル基が直鎖であるものが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましく、なかでもオキシエチレン基の平均付加モル数が1〜50、更には2〜40であるものが好ましい。アルキルグリセリルエーテルとしては、アルキル基の炭素数が8〜18、更には8〜12であるものが好ましく、またこのアルキル基が分岐鎖であるものが好ましい。
カチオン界面活性剤としては、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が好ましく、具体的には、セトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ステアラルコニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ジアルキル(C12-18)ジモニウムクロリド等が挙げられ、ステアルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ジアルキル(C12-18)ジモニウムクロリドがより好ましい。カチオン界面活性剤の市販品としては、コータミン86W、同86P コンク、同60W、同E-80K、同D2345P(以上、花王社製)、ニッコール CA-2580(日本サーファクタント工業社製)が挙げられる。
両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、アミドスルホベタイン系、ホスホベタイン系、イミダゾリニウム系の界面活性剤が挙げられ、なかでもカルボベタイン系界面活性剤、スルホベタイン系界面活性剤が好ましい。好ましい両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。
界面活性剤は2種以上を併用することもでき、毛髪化粧料中の含有量は、毛髪化粧料の安定性の観点より、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、更に好ましくは1質量%以上であり、また、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下である。
本発明の毛髪化粧料がシャンプーである場合には、アニオン界面活性剤を含有することが好ましく、その中でも泡立ち、洗浄性の観点から、アルキル硫酸塩、アルキルエーテル硫酸塩等の硫酸エステル系アニオン界面活性剤が好適に用いられる。シャンプー中のアニオン界面活性剤の含有量は、2質量%以上、更には2.5質量%以上、更には3質量%以上、更には5質量%以上が好ましく、また、30質量%以下、更には25質量%以下、更には20質量%以下、更には15質量%以下が好ましい。成分(A)と成分(B)の合計に対するアニオン界面活性剤の質量比(アニオン界面活性剤/〔成分(A)+成分(B)〕)は、シャンプーの安定性の観点から、0.3以上、更には0.5以上、更には1以上、更には1.5以上が好ましく、また10以下、更には8以下、更には7以下、更には4以下が好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料がヘアリンス、ヘアコンディショナー又はヘアトリートメントである場合には、カチオン界面活性剤を含有することが好ましく、その中でも濯ぎや乾燥後に髪をなめらかにするという観点から、モノ長鎖アルキル4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル4級アンモニウム塩が好ましい。ヘアリンス、ヘアコンディショナー又はヘアトリートメント中のカチオン界面活性剤の含有量は、0.1質量%以上、更には0.5質量%以上、更には1質量%以上が好ましく、また、15質量%以下、更には10質量%以下、更には8質量%以下が好ましい。成分(A)と成分(B)の合計に対するカチオン界面活性剤の質量比(カチオン界面活性剤/〔成分(A)+成分(B)〕)は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー又はヘアトリートメントの安定性の観点から、0.3以上、更には0.5以上、更には1以上が好ましく、また10以下、更には8以下、更には6以下、更には4以下、更には2以下が好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料が脱色又は染毛剤組成物である場合には、界面活性剤の含有量は、脱色又は染毛剤組成物の安定性の観点より、2質量%以上、更には2.5質量%以上、更には3質量%以上が好ましく、また、20質量%以下、更には15質量%以下、更には10質量%以下、更には8質量%以下、更には7質量%以下、更には6質量%以下が好ましい。
〔高級アルコール〕
本発明の毛髪化粧料には、感触改善、安定性の観点から、炭素数12以上の高級アルコールを含有させることが好ましい。これらは、界面活性剤と構造体を形成して分離を防ぐと共に、すすぎ時の感触を改善する効果がある。二剤式又は三剤式である場合には、高級アルコールは、第1剤、第2剤及び第3剤のいずれの剤に含有させてもよい。
高級アルコールとしては、炭素数12以上、更には16以上、また、炭素数30以下、更には22以下のものが好ましく、具体的には、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール等、及びこれらの混合物が挙げられる。
高級アルコールは2種以上を併用してもよく、またその含有量は、毛髪化粧料の粘度及び安定性の観点より、毛髪化粧料中3質量%以上、更には4質量%以上が好ましく、また、11質量%以下、更には9質量%以下が好ましい。
〔多価アルコール〕
本発明の毛髪化粧料は、更に多価アルコールを含有することが好ましい。二剤式又は三剤式である場合には、多価アルコールは、第1剤、第2剤及び第3剤のいずれの剤に含有させてもよい。多価アルコールとしては、炭素数2〜20のもの、具体的には、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール等のアルキレングリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセリン類;キシリット、マンニット、ガラクチット、ソルビット等の糖アルコール類;その他トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールなどが挙げられる。
多価アルコールは2種以上を併用してもよい。また、毛髪化粧料中の含有量は、毛髪にうるおいを与え、毛髪のぱさつきを抑止する効果に優れる点から、0.1質量%以上、更には0.5質量%以上、更には1質量%以上が好ましく、また、20質量%以下、更には15質量%以下、更には10質量%以下が好ましい。
〔コンディショニング成分〕
また、本発明の毛髪化粧料は、シリコーン類及び油剤から選ばれるコンディショニング成分を含有することができる。
シリコーン類としては、例えば、ポリジメチルシロキサン類、変性シリコーン類(例えば、アミノ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノポリエーテル変性シリコーン等)、環状ポリジメチルシロキサン、高重合メチルポリシロキサンエマルジョンが挙げられ、特にポリジメチルシロキサン類、ポリエーテル変性シリコーン類、アミノ変性シリコーン、環状ポリジメチルシロキサン、アミノポリエーテル変性シリコーン、高重合メチルポリシロキサンエマルジョンが好ましい。
これらのシリコーン類は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。シリコーン類の含有量は、十分な効果の観点から、毛髪化粧料中の0.1質量%以上、更には0.5質量%以上が好ましく、また、ベタツキの抑制の観点から、毛髪化粧料中の20質量%以下、更には15質量%以下が好ましい。
油剤としては、スクワレン、スクワラン、ワセリン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、シクロパラフィン等の炭化水素;、ヒマシ油、カカオ油、ミンク油、アボガド油、オリーブ油、シア脂等のグリセリド;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ等のロウ;パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミルスチン酸オクチルドデシル、ラウリン酸ヘキシル、乳酸セチル、モノステアリン酸プロピレングリコール、オレイン酸オレイル、2-エチルヘキサン酸ヘキサデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸トリデシル等のエステル油;カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ラノリン脂肪酸、イソ脂肪酸、アンテイソ脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、18-メチルエイコサン酸、16-メチルオクタデカン酸およびこれら脂肪酸/分岐脂肪酸の混合物等の高級脂肪酸等が挙げられる。
これらの油剤は、単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。油剤の含有量は、感触改善効果の観点から、毛髪化粧料中の0.1質量%以上、更には0.5質量%以上が好ましく、また、毛髪化粧料の分離に対する安定性の観点から、毛髪化粧料中の20質量%以下、更には15質量%以下が好ましい。
このようなコンディショニング成分が適度に毛髪に残留するため、良好なコンディショニング効果を付与することができる。
〔染料〕
本発明の毛髪化粧料が染毛剤組成物である場合、染料を含有する。染毛剤組成物が一剤式の場合、当該染毛剤組成物中に直接染料を含有し、二剤式又は三剤式の場合、第1剤中に酸化染料中間体又は直接染料を含有させることができる。
(酸化染料中間体)
酸化染料中間体としては、通常染毛剤に使用されている公知のプレカーサー及びカプラーを用いることができる。プレカーサーとしては、例えばパラフェニレンジアミン、トルエン-2,5-ジアミン、N-フェニルパラフェニレンジアミン、N,N-ビス(ヒドロキシエチル)パラフェニレンジアミン、2-ヒドロキシエチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラメチルアミノフェノール、4-アミノ-メタクレゾール、オルトアミノフェノール、及びこれらの塩等が挙げられる。
また、カプラーとしては、例えばレゾルシン、2-メチルレゾルシン、1-ナフトール、1,5-ジヒドロキシナフタレン、5-アミノオルトクレゾール、メタフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、2,4-ジアミノフェノキシエタノール、2,6-ジアミノピリジン、2-メチル-5-ヒドロキシエチルアミノフェノール、2-アミノ-3-ヒドロキシピリジン、及びこれらの塩等が挙げられる。
プレカーサーとカプラーはそれぞれ2種以上を併用してもよく、プレカーサーとカプラーそれぞれの含有量は、染毛剤組成物中0.01質量%以上、更には0.1質量%以上が好ましく、また、5質量%以下、更には4質量%以下が好ましい。
(直接染料)
直接染料としては、酸性染料、ニトロ染料、分散染料、塩基性染料等が挙げられる。より具体的には、酸性染料としては、青色1号、紫色401号、黒色401号、だいだい色205号、赤色227号、赤色106号、黄色203号、酸性橙3等が挙げられ、ニトロ染料としては、2-ニトロ-p-フェニレンジアミン、2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール、3-ニトロ-p-ヒドロキシエチルアミノフェノール、4-ニトロ-o-フェニレンジアミン、4-アミノ-3-ニトロフェノール、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール、HC青2、HC橙1、HC赤1、HC黄2、HC黄4、HC黄5、HC赤3、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-ニトロ-p-フェニレンジアミン等が挙げられ、分散染料としては、分散紫1、分散青1、分散黒9等が挙げられ、塩基性染料としては、塩基性青99、塩基性茶16、塩基性茶17、塩基性赤76、塩基性黄76、塩基性橙31、塩基性赤51等が挙げられる。
直接染料は、2種以上を併用してもよく、二剤式又は三剤式染毛剤組成物の場合、酸化染料中間体と併用してもよい。またその含有量は、染毛剤組成物中0.001質量%以上、更には0.01質量%以上が好ましく、また、5質量%以下、更には3質量%以下が好ましい。
〔アルカリ剤〕
本発明の毛髪化粧料が脱色又は染毛剤組成物である場合には、アルカリ剤を含有させることができる。脱色又は染毛剤組成物が二剤式又は三剤式である場合は、第1剤にアルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アンモニア及びその塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン及びその塩、1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン及びその塩、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸グアニジン等の炭酸塩等が挙げられる。
アルカリ剤は、2種以上を併用してもよく、脱色又は染毛剤組成物中の含有量は、十分な染毛効果の点から、0.05質量%以上、更には0.1質量%以上、更には0.2質量%以上が好ましく、また、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、5質量%以下、更には3質量%以下が好ましい。
〔過酸化水素〕
本発明の脱色又は染毛剤組成物が二剤式又は三剤式である場合、第2剤に過酸化水素を含有させることができる。脱色又は染毛剤組成物中の過酸化水素の含有量は、十分な染毛効果の点から、0.1質量%以上、更には0.5質量%以上、更には1質量%以上が好ましく、また、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の点から、12質量%以下、更には9質量%以下、更には6質量%以下が好ましい。
〔その他任意成分〕
本発明の毛髪化粧料には、上記成分のほかに通常化粧料原料として用いられる他の成分を加えることができる。このような任意成分としては、増粘剤、防腐剤、キレート剤、安定化剤、酸化防止剤、植物性抽出物、生薬抽出物、タンパク質加水分解物、ビタミン類、染料等の着色剤、香料、紫外線吸収剤、エチレングリコールジ脂肪酸エステル等のパール化剤、セット用ポリマー、両親媒性アミド脂質等が挙げられる。
セット用ポリマーとしては、ポリシリコーン-9;ポリビニルピロリドン系ポリマー(例えば、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、ビニルピロリドン/酢酸ビニル/プロピオン酸ビニル三元共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート(四級塩化)共重合体、ビニルピロリドン/アクリレート/(メタ)アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン/アルキルアミノアクリレート/ビニルカプロラクタム共重合体等);メチルビニルエーテル/無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体;酸性ポリ酢酸ビニル系ポリマー(例えば、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル/クロトン酸/プロピオン酸ビニル共重合体等);酸性(メタ)アクリル系ポリマー(例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸/アクリル酸アルキルエステル/アルキルアクリルアミド共重合体等);両性アクリル系ポリマー(例えば、N-メタクリロイルエチル-N,N-ジメチルアンモニウム・α-N-メチルカルボキシベタイン/メタクリル酸ブチル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル/アクリル酸オクチルアミド共重合体等);アクリルアミド・アクリル酸エステル系共重合体;キチン・キトサン化合物(例えば、ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサン等)などが挙げられる。
毛髪化粧料中のセット用ポリマーの含有量は、0.1質量%以上、更には0.5質量%以上が好ましく、また5質量%以下、更には3質量%以下が好ましい。セット用ポリマーは、毛髪化粧料がスタイリング剤の場合により好適に用いられる。
〔媒体〕
本発明の毛髪化粧料には、媒体として水が使用される。毛髪化粧料中の水の含有量は、10質量%以上、更には20質量%以上、更に30質量%以上が好ましく、また、90質量%以下、更には80質量%以下、更には75質量%以下が好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、更に水以外の媒体として、必要により有機溶剤が使用される。有機溶剤としては、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール等の芳香族アルコール類、エタノール、2-プロパノール等の低級アルカノール類、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン等のポリオール類、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ベンジルセロソルブ等のセロソルブ類、エチルカルビトール、ブチルカルビトール等のカルビトール類が挙げられる。
〔pH〕
本発明の毛髪化粧料が脱色剤又は染毛剤組成物以外である場合、毛髪化粧料の25℃におけるpHは、好ましくは2以上、より好ましくは4.5以上、更に好ましくは5.5以上であり、また、好ましくは12以下、より好ましくは11.5以下、更に好ましくは11以下である。
本発明の毛髪化粧料が脱色剤又は染毛剤組成物である場合、脱色剤又は染毛剤組成物の25℃における好ましいpHは、以下のとおりである。脱色剤又は染毛剤組成物の25℃におけるpHは、酸性染料を用いる一剤式染毛料組成物の場合、1以上、更には2.5以上が好ましく、また、5.5以下、更には4.5以下が好ましい。また、塩基性染料を用いる一剤式染毛料組成物の場合、3.5以上、更には4以上が好ましく、また、8以下、更には6以下が好ましい。また、二剤式又は三剤式の脱色剤又は染毛剤組成物の場合、第1剤のpH(25℃)は8〜12、第2剤のpH(25℃)は2〜5が好ましく、第1剤と第2剤の混合物、又は第1剤、第2剤及び第3剤の混合物のpH(25℃)は、脱色・染毛効果と皮膚刺激性の点から、8〜11.5、更には9〜11が好ましい。
pHの調整のためには、pH調整剤を使用することができる。pH調整剤としては、アルカリ剤として、アンモニア又はその塩;モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチルプロパノール、2-アミノブタノール等のアルカノールアミン又はその塩;1,3-プロパンジアミン等のアルカンジアミン又はその塩;炭酸グアニジン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物等を使用することができる。また、酸剤として、塩酸、リン酸等の無機酸;クエン酸、グリコール酸、乳酸等の有機酸;塩酸モノエタノールアミン等の塩酸塩;リン酸二水素一カリウム、リン酸一水素二ナトリウム等のリン酸塩等を使用することができる。
これらのpH調整剤は、酸剤単独あるいはアルカリ剤単独でも、両者を併用してもよく、またその含有量は、毛髪損傷や頭皮刺激の低減の観点から、毛髪化粧料中の0.01質量%以上、更には0.1質量%以上が好ましく、また、毛髪化粧料中の20質量%以下、更には15質量%以下が好ましい。
〔剤型〕
本発明の毛髪化粧料の剤型は、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状、ムース状、エアゾールなどの形態にすることができる。なお、エアゾールとする場合、ここまでに述べた各成分の含有量、毛髪化粧料のpHは、噴射剤を含まない原液中の含有量、原液のpHである。
本発明の毛髪化粧料は、プレシャンプートリートメント、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、アフターシャンプートリートメント等のインバス剤;ノンエアゾールフォーム、エアゾールフォーム、ヘアジェル、ヘアムース、ヘアミスト、ヘアローション、ヘアオイル、スタイリング剤等のアウトバス剤;脱色剤又は染毛剤組成物などに好適に用いることができる。
脱色又は染毛剤組成物としては、一剤式染毛剤組成物、二剤式脱色又は染毛剤組成物、及び三剤式脱色又は染毛剤組成物が挙げられる。
一剤式染毛剤組成物は、直接染料を含有する組成物であり、通称として、ヘアマニキュア、酸性カラー、カラーリンス、カラートリートメントと呼ばれる製品が存在する。一剤式染毛剤組成物の製品形態としては、ゲルタイプ、クリームタイプ、エアゾールタイプ等が挙げられる。
二剤式脱色又は染毛剤組成物は、アルカリ剤を含有する第1剤と過酸化水素を含有する第2剤より構成され、通称として、ヘアブリーチ、ヘアカラーと呼ばれる製品が存在する。二剤式脱色又は染毛剤組成物の製品形態としては、クリームタイプ、乳液タイプ、液状タイプ、エアゾールタイプ、泡状タイプ等が挙げられる。
三剤式脱色又は染毛剤組成物は、上記二剤式脱色又は染毛剤組成物に用いられる第1剤及び第2剤に加えて、更に有効成分(例えば、脱色力向上のための過硫酸塩(過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等))を含有する第3剤より構成される。三剤式脱色又は染毛剤組成物の製品形態としては、二剤式脱色又は染毛剤組成物と同様に、クリームタイプ、乳液タイプ、液状タイプ、エアゾールタイプ、泡状タイプ等が挙げられる。
〔使用方法(毛髪処理方法)〕
本発明の毛髪化粧料による毛髪の処理は、毛髪化粧料を毛髪に直接又は道具を用いて接触させることにより行われる。接触の方法は、その毛髪化粧料のタイプにおいて一般に広く用いられている方法を適用でき、例えばプレシャンプートリートメントの場合、シャンプー処理をする前に、適量を乾燥状態又は湿潤状態の毛髪に接触させ、数秒〜数十分間放置した後に流水で洗い流す方法、シャンプーの場合、適量を毛髪に接触させ、泡立てながら数分間マッサージした後に流水で洗い流す方法、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、アフターシャンプートリートメント等の場合、シャンプー処理後、適量を毛髪に接触させ、数秒〜数十分放置後に流水で洗い流す方法、ヘアムース、ヘアオイル、スタイリング剤等の場合、適量を毛髪に接触させ、そのまま放置する方法などが挙げられる。ここで、適量とは毛髪の質量に対する浴比で1:0.005〜1:10程度になる量である。処理の対象となる毛髪は、全部又はその一部でも構わない。毛髪に適用する際の温度は室温から体温程度が好ましいが、浸透促進のために50℃程度まで加熱しても構わない。
また、脱色又は染毛剤組成物の場合は、例えば脱色又は染毛剤組成物(二剤式の場合は第1剤と第2剤、三剤式の場合は更に第3剤を使用直前に混合した後)を毛髪に適用し、所定時間放置後、水を用いて洗い流し、乾燥すればよい。毛髪への適用温度は15〜45℃、適用時間は3〜60分間、更には5〜45分間、更には10〜30分間が好ましい。
実施例1〜14、比較例1〜4
表1及び2に示す毛髪化粧料を常法に従って調製した。下記方法及び基準に従って、コーミングフォースの測定、濡れた髪の指通り性、乾燥した髪のまとまりの評価を行った。
毛髪の処理方法
ブリーチと洗髪を繰り返して損傷させた日本人の毛髪束10g(長さ30cm)を用意した。これを処理前の毛髪とする。この毛髪に対して、表1及び2に記載の毛髪化粧料(プレシャンプートリートメント組成物)を、それぞれ浴比(毛髪質量:水溶液質量)1:1で毛髪に塗布後5分間放置し、流水ですすぎ、乾燥する。これを処理直後の毛髪とする。更に、この毛髪を通常の条件で下記のシャンプーを用いた洗浄及び乾燥を14回繰り返す。これをシャンプー洗浄14回後の毛髪とする。
シャンプー (質量%)
ラウレス硫酸アンモニウム(エマール125A,花王社) 12
ポリクオタニウム-10(カチセロM-80,花王社) 0.14
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド(ジャガーC-17SK,Solvay社)0.36
ポリクオタニウム-7(マーコート550,Lubrizol Advanced Materials,Inc.) 0.18
ラウリルヒドロキシスルタイン(アンヒトール20HD,花王社) 1.7
PPG-7(アデカカーポールDL-30,アデカ社) 1.1
ベンジルアルコール 0.3
塩化ナトリウム 0.1
精製水 残量
官能評価(すすぎ時の指通り性)
上記の方法で処理した毛束(処理直後、シャンプー洗浄14回後)を水ですすいだ際の指通り性を、専門パネラー10名により、次の5段階で官能評価した。その合計点を表1及び2に示す。
+2:比較例1に比べ、指通りが良い
+1:比較例1に比べ、指通りがやや良い
0:比較例1に比べ、指通りがほぼ同等
−1:比較例1に比べ、指通りがやや悪い
−2:比較例1に比べ、指通りが悪い
官能評価(乾いた髪のまとまり)
上記の方法で処理した毛束(処理直後、シャンプー洗浄14回後)のまとまり(乾燥時)を、専門パネラー10名により、次の5段階で官能評価した。その合計点を表1及び2に示す。
+2:比較例1に比べ、跳ね毛が無くまとまりが良い
+1:比較例1に比べ、まとまりがやや良い
0:比較例1に比べ、まとまりがほぼ同等
−1:比較例1に比べ、まとまりがやや悪い
−2:比較例1に比べ、跳ね毛が多くまとまりが悪い
物性評価(すすぎ時の櫛通り力;コーミングフォース試験)
物性評価をするために、上記の方法で処理した毛束(処理直後、シャンプー洗浄14回後)を水ですすいだ直後にフォースゲージに吊り下げた後、二つのヘアブラシで毛髪トレスを前後又は両側からに挟み、15回コーミングを行い、各コーミング時にかかる力を測定した。測定装置は、J. Soc. Cosmet. Chem. Japan. Vol. 27, No. 1, P11-13 1993に記載のものを使用した。コーミングは約1回/秒の速度で行った。測定したコーミング力のうち、初めの5回を除いた10回分の測定値(最大値)の平均値で、櫛通り性を評価した。なお、ヘアブラシは、花王ルーネット(全長:約20cm, くし部サイズ:約4×10cm, くし歯密度:6本/cm)を使用した。10回の測定値(最大値)の平均を表1及び2に示す。
Figure 0006563643
Figure 0006563643
*1:マーコート100(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度6.2meq/g)
*2:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度6.0meq/g)
*3:マーコート280(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度5.0meq/g)
*4:ルビカットエクセレンス(BASF社製,電荷密度6.1meq/g)
*5:マーコート550(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度3.1meq/g)
*6:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
*7:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度21.5mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
*8:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.8mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=2.5、m=95.5、n=2.0)
*9:マレイン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度31.2mPa・s、式(1)中、R1=−COO-、R2=−COO-、R3=−H、l=2.0、m=96.0、n=2.0)
*10:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度3.7mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=2.0、m=96.0、n=2.0)
*11:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度32.2mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=1.25、m=96.75、n=2.00)
処方例1(シャンプー) (質量%)
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*1 4.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*2 6.0
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 11.0
ポリオキシプロピレン(3)オクチルエーテル 1.0
モノ2-エチルヘキシルグリセリルエーテル 1.0
ラウリルヒドロキシスルホベタイン 2.0
ポリオキシエチレン(6)ステアリルエーテル 2.0
ラウリン酸 0.8
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 0.5
ジメチルポリシロキサン*3 1.5
アミノポリエーテル変性シリコーン*4 0.2
エチレングリコールジステアリルエステル 1.5
ジプロピレングリコール 3.0
ベンジルオキシエタノール 0.5
l-メントール 1.0
塩化ナトリウム 1.0
香料 適量
pH調整剤(水酸化ナトリウム) pH5.0になる量
精製水 残量
合計 100
*1:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
*2:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度6.0meq/g)
*3:シリコーンCF2450(東レ・ダウコーニング社)
*4:シリコーンSILSTYLE104(東レ・ダウコーニング社)
処方例2(ヘアトリートメント) (質量%)
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*1 2.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*2 3.13
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0
ベヘニルアルコール 4.0
ステアリルアルコール 3.0
ベンジルアルコール 1.0
ポリプロピレングリコール(分子量300) 1.0
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1.5
高重合メチルポリシロキサン*3 2.0
スクワレン 1.0
ヒドロキシエチルセルロース(Mw=50万) 0.3
イソノナン酸イソノニル 1.0
ジペンタエリトリット脂肪酸エステル*4 0.3
加水分解カゼイン 0.1
アロエエキス 0.1
メチルパラベン 0.1
米胚芽油 0.6
L-グルタミン酸 0.5
香料 0.4
精製水 残量
合計 100
*1:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
*2:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度6.0meq/g)
*3:BY11-003(東レ・ダウコーニング社)
*4:コスモール168M(日清製油社)
処方例3(ヘアジェル) (質量%)
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*1 4.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*2 6.0
エタノール 10.0
グリセリン 2.0
ジプロピレングリコール 2.0
ベンジルアルコール 0.5
PEG-60水添ヒマシ油 0.3
(C12-14)s-パレス-9 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.25
ヒドロキシエチルセルロース 2.0
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル*3 0.01
塩化ナトリウム 1.0
香料 0.05
pH調整剤(苛性カリウム) pH5.0になる量
精製水 残量
合計 100
*1:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
*2:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度6.0meq/g)
*3:ユビナールA PLUS(BASF社)
処方例4(エアゾールフォーム) (質量%)
<原液>
マレイン酸変性ポリビニルアルコール*1 2.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*2 3.13
エタノール 4.5
グリセリン 1.0
ジプロピレングリコール 2.0
ベンジルアルコール 0.2
(C12-14)s-パレス-9 1.0
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(16E.O.) 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.25
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル*3 0.01
香料 0.05
pH調整剤(苛性カリウム) pH5.0になる量
精製水 残量
合計 100
*1:マレイン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−COO-、R2=−COO-、R3=−H、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
*2:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度6.0meq/g)
*3:ユビナールA PLUS(BASF社)
<噴射剤>
LPG(0.44MPa)
<原液/噴射剤比>
93.0/7.0
処方例5(ノンエアゾールフォーマー) (質量%)
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*1 1.43
塩化ジアリルジメチルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*2 2.5
エタノール 11.0
ジプロピレングリコール 2.0
ベンジルアルコール 0.2
ポリシリコーン-9 2.0
PEG-32 1.0
PEG-400 1.0
(C12-14)s-パレス-9 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.25
PEG-60水添ヒマシ油 0.3
PPG-10ソルビトール 1.0
セテス-20 0.5
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル*3 0.01
香料 0.05
pH調整剤(苛性カリウム) pH5.0になる量
精製水 残量
合計 100
*1:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
*2:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.製,電荷密度6.0meq/g)
*3:ユビナールA PLUS(BASF社)
処方例6(二剤式染毛剤) 第1剤:第2剤=1:1(質量比)
・第1剤(クリーム状) (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 1.5
モノエタノールアミン 3.0
炭酸水素アンモニウム 0.5
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*1 6.8
アモジメチコーン(40質量%エマルジョン)*2 1.0
高重合ジメチルポリシロキサン(数平均重合度2700) 1.5
ジメチルポリシロキサン(数平均重合度550) 4.0
セトステアリルアルコール 7.0
オクチルドデカノール 1.0
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 2.0
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 1.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム液(28質量%) 3.0
塩化ジアルキル(12-18)ジメチルアンモニウム液(75質量%) 0.5
プロピレングリコール 3.0
エデト酸四ナトリウム 0.1
アスコルビン酸 0.3
亜硫酸ナトリウム 0.5
パラフェニレンジアミン 0.4
トルエン-2,5-ジアミン 0.4
パラアミノフェノール 0.5
メタアミノフェノール 0.2
2-メチル-5-アミノフェノール 0.1
レゾルシン 0.4
香料 0.5
精製水 残量
合計 100
*1:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.,電荷密度6.0meq/g)
*2:シリコーンSM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社)
・第2剤(クリーム状) (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 16.2
8-キノリノール硫酸塩 0.04
ポリオキシエチレン(40)セチルエーテル 1.0
ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル 1.0
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*3 3.6
セトステアリルアルコール 3.5
リン酸 pH3.5とする量
精製水 残量
合計 100
*3:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
処方例7(二剤式染毛剤)第1剤:第2剤=1:1(質量比)、混合後ジェル状
・第1剤(ジェル状) (質量%)
強アンモニア水(28質量%) 5.0
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液(40質量%)*1 6.8
オレイン酸 5.0
オクチルドデカノール 1.0
ポリオキシエチレン(10)ノニルフェニルエーテル 20.0
ポリエチレングリコール 20.0
亜硫酸ナトリウム 0.5
パラフェニレンジアミン 2.0
オルトアミノフェノール 0.5
レゾルシン 0.5
香料 0.1
精製水 残量
合計 100
*1:マーコート100(Lubrizol Advanced Materials, Inc.,電荷密度6.2meq/g)
第2剤(液状) (質量%)
過酸化水素水(35質量%) 15.0
エデト酸四ナトリウム 0.5
セタノール 2.0
ラウリル硫酸ナトリウム 0.5
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*2 3.6
フェナセチン 0.1
精製水 残量
合計 100
*2:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
処方例8(酸性染毛料) (質量%)
黒色401号 0.2
紫色401号 0.3
黄色4号 0.3
ベンジルアルコール 4.0
クエン酸 0.3
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*1 3.4
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*2 1.8
N-ステアロイル-N-メチルタウリンナトリウム 20.0
ステアリルアルコール 8.0
ジメチルポリシロキサン(6cs) 2.0
ジメチルポリシロキサン乳化重合物 2.0
香料 0.1
精製水 残量
合計 100
*1:マーコート295(Lubrizol Advanced Materials, Inc.,電荷密度6.0meq/g)
*2:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
処方例9(酸性染料含有のカラーリンス) (質量%)
黒色401号 0.03
紫色401号 0.01
黄色4号 0.01
ベンジルアルコール 3.0
ジプロピレングリコール 15.0
クエン酸 1.5
ポリ塩化ジメチルメチレンピペリジニウム液(40質量%)*1 3.4
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*2 1.8
メチルフェニルポリシロキサン 4.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油EO40 1.0
ヒドロキシエチルセルロース 2.5
精製水 残量
合計 100
*1:マーコート100(Lubrizol Advanced Materials, Inc.,電荷密度6.2meq/g)
*2:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)
処方例10(塩基性染料含有のカラーリンス) (質量%)
セチルトリメチルアンモニウムクロリド 1.00
セトステアリルアルコール 2.75
ココナッツモノエタノールアミド 1.00
パラフィンワックス 1.00
ベイシックブルー99 0.15
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリル酸共重合体液(40質量%)*1 3.4
イタコン酸変性ポリビニルアルコール*2 1.8
ベイシックブラウン16 0.03
HC青2 0.15
ディスパースバイオレット4 0.20
香料 0.70
防腐剤 0.25
pH調整剤 適量
精製水 残量
合計 100
*1:マーコート100(Lubrizol Advanced Materials, Inc.,電荷密度6.2meq/g)
*2:イタコン酸変性ポリビニルアルコール(クラレ社製,4質量%水溶液の20℃における粘度5.0mPa・s、式(1)中、R1=−H、R2=−COO-、R3=−CH2COO-、l=7.5、m=90.5、n=2.0)

Claims (7)

  1. 次の成分(A)及び(B)を含有する毛髪化粧料。
    (A) 電荷密度5.0meq/g以上7.0meq/g以下のカチオン性ポリマー
    (B) 一般式(1)で表され、4質量%水溶液の20℃における粘度が4.0mPa・s以上40.0mPa・s以下であるアニオン性ポリマー
    Figure 0006563643
    〔式中、R1及びR2は、少なくとも一方が−COO-、残りが水素原子を示し、R3は水素原子又は−CH2COO-を示し、但し、R 1 及びR 2 の一方が水素原子である場合はR 3 は−CH 2 COO - であり、lは1.3以上10以下、m+nは90以上98.7以下、l+n+mは100を示す。〕
  2. 成分(A)が、ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む重合体及び4級化ポリビニルイミダゾリウム誘導体からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項1記載の毛髪化粧料。
  3. ジアリル4級アンモニウム塩を構成単位として含む重合体が、ジアリル4級アンモニウム塩のホモポリマー又はジアリル4級アンモニウム塩とアクリル酸とのコポリマーである、請求項2記載の毛髪化粧料。
  4. 成分(A)の含有量が、0.01質量%以上20質量%以下である、請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  5. 成分(B)の含有量が、0.01質量%以上20質量%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  6. 成分(B)に対する成分(A)の質量比(A)/(B)が、0.1以上30以下である、請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  7. 成分(A)の電荷密度が5.5meq/g以上6.5meq/g以下である、請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪化粧料。
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