JP6562509B2 - ブロック - Google Patents

ブロック Download PDF

Info

Publication number
JP6562509B2
JP6562509B2 JP2015196200A JP2015196200A JP6562509B2 JP 6562509 B2 JP6562509 B2 JP 6562509B2 JP 2015196200 A JP2015196200 A JP 2015196200A JP 2015196200 A JP2015196200 A JP 2015196200A JP 6562509 B2 JP6562509 B2 JP 6562509B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
virtual
blocks
long side
short side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015196200A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017066816A (ja
Inventor
國彦 川渕
國彦 川渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2015196200A priority Critical patent/JP6562509B2/ja
Publication of JP2017066816A publication Critical patent/JP2017066816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6562509B2 publication Critical patent/JP6562509B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Artificial Fish Reefs (AREA)

Description

本発明は、建築物を構築するための単位となるブロックに関する。
従来、建築物を構築するための単位となるブロックに関して、特開平8−232369号公報(特許文献1)に開示されるものがある。特許文献1に開示されるブロックは、レンガ製やコンクリートブロック製などであり、ブロックを、左右横方向に所定個数並設して横列ブロック群を形成するとともに、この各横列ブロック群を上下に適数段積層する。そして、左右及び上下に隣接する各ブロック間には、接着用モルタルを介在させている。このようにして、ブロック壁構造を構築するものである。特許文献1には、ブロックの形状を工夫することによって、外部からの変形作用力に対して各ブロックが相互に補強される技術が開示されている。
特開8−232369号公報
上記特許文献1に開示されるように、従来、ブロックの形状にさまざまな工夫が行われていた。しかしながら、従来のブロックは、最終形態である建築物を強固にすることにのみ着目しており、建築物を壊す際や再利用する際のことについては考慮されていなかった。例えば、一時的に利用される建築物として窯があるが、従来のブロックで窯を構築すると、たしかに強固ではあるものの、窯を壊したり再利用したりする際に、非常に不便であるという問題があった。
そこで本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建築物を壊したり再利用したりする際に便利な、新規かつ改良されたブロックを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、長辺と短辺とからなる矩形である第1面(110)と、前記第1面と同形の長辺と短辺とからなる矩形である第2面(120)と、前記第1面の短辺及び前記第2面の長辺を底辺とする等脚台形である第3面(130)及び第4面(140)と、前記第1面の長辺及び前記第2面の短辺を底辺とする等脚台形である第5面(150)及び第6面(160)と、を含むことを特徴とする、ブロック(100)が提供される。なお、上記の括弧付き符号は、後述する実施形態に対応するものを便宜上付与したものであるが、本発明がこれに限定されるものではない。
かかる構成によれば、ブロックを前後左右に並べてゆけば、お互いのブロックが相互に支えたり支えられたりして板状となる。そして、必要に応じて必要な部分(最外周部など)を固定すればブロックが抜け落ちることはなく、一定の強度を確保しつつ建築物の形態を維持できる。このようにして、ブロックを固着するための部材(接着用モルタルなど)を多用しなくてもよく、建築物を壊したり再利用したりする際に便利である。
本発明は、さまざまな応用が可能である。例えば、前記第3面と前記第4面には、第1のデザインが施されており、前記第5面と前記第6面には、前記第1のデザインと異なる第2のデザインが施されているようにしてもよい。かかる構成によれば、ブロックを用いて建築物を構築する際に、ブロックのどの面とどの面とを密着させればよいかが分かりやすい。
また、前記第1面の長辺に、他の前記ブロックの前記第2面の短辺を合わせるための目印が付されているようにしてもよい。かかる構成によれば、ブロックを用いて建築物を構築する際に、ブロックのどの位置とどの位置とを密着させればよいかが分かりやすい。
上記課題を解決するため、本発明の第2の観点によれば、第1面(310)、第2面(320)、第3面(330)、第4面(340)、第5面(350)及び第6面(360)を含むブロックが提供される。そして、前記第1面、前記第2面、前記第3面、前記第4面、前記第5面及び前記第6面は、それぞれ仮想第1面、仮想第2面、仮想第3面、仮想第4面、仮想第5面及び仮想第6面の少なくとも一部(一部又は全部)である。この点では、第1面〜第6面は、第1領域〜第6領域と称してもよい。そして、前記仮想第1面(210)は、長辺と短辺とからなる矩形であり、前記仮想第2面(220)は、前記仮想第1面と同形の長辺と短辺とからなる矩形であり、前記仮想第3面(230)及び前記仮想第4面(240)は、前記仮想第1面の短辺及び前記仮想第2面の長辺を底辺とする等脚台形であり、前記仮想第5面(250)及び前記仮想第6面(260)は、前記仮想第1面の長辺及び前記仮想第2面の短辺を底辺とする等脚台形であることを特徴とする。なお、上記の括弧付き符号は、後述する実施形態に対応するものを便宜上付与したものであるが、本発明がこれに限定されるものではない。
すなわち、本発明の第2の観点のブロックは、上記本発明の第1の観点のブロックを構成する各面を仮想第1面〜仮想第6面とし、その仮想第1面〜仮想第6面の少なくとも一部(一部又は全部)を第1面〜第6面として捉え、このような第1面〜第6面を含むブロックと捉えることができる。
かかる構成によれば、上記本発明の第1の観点にかかるブロックの機能を有しつつ、ブロックの重量を軽減することができ、コスト削減につながったりするなどの効果がある。また、ブロック間に空間ができることから、建築物を壊すときに便利である。なお、本発明の第2の観点のブロックは、本発明の第1の観点のブロックと組み合わせて建築物を構築してもよく、あるいは、本発明の第2の観点のブロックだけを用いて、建築物を構築してもよい。また、同一形状のブロックだけを用いてもよく、あるいは、異なる形状のブロックを組み合わせてもよい。
本発明の第2の観点のブロックにおいても、さまざまな応用が可能である。例えば前記第3面と前記第4面には、第1のデザインが施されており、前記第5面と前記第6面には、前記第1のデザインと異なる第2のデザインが施されているようにしてもよい。ブロックを用いて建築物を構築する際に、ブロックのどの面とどの面とを密着させればよいかが分かりやすい。
上記課題を解決するため、本発明の第3の観点によれば、上記本発明の第1又は第2の観点にかかるブロックを、複数個結合したブロックが提供される。上記本発明の第1又は第2の観点にかかるブロックは、複数個結合した状態で商取引の対象とすることが可能である。
上記本発明の応用例は、任意に組み合わせることが可能である。
本発明によれば、建築物を壊す際や再利用する際の便宜を図ることの可能なブロックが提供される。本発明のその他の効果については、以下の発明を実施するための形態の項でも説明する。
第1の実施形態にかかるブロック100を概略的に示す図である。 ブロック100を構成する各面を概念的に展開した状態を示す図である。 第1面110と第2面120との関係を示す図である。 ブロック100を縦横2つずつ相互に支えた状態を示す図である。 ブロック100を縦横4つずつ相互に支えた状態を示す図である。 ブロックの第1面〜第6面と仮想第1面〜仮想第6面との関係を示す図である。 第2の実施形態にかかるブロックの一例を概略的に示す図である。 第2の実施形態にかかるブロックの他の一例を概略的に示す図である。 第2の実施形態にかかるブロックの他の一例を概略的に示す図である。 ブロックを用いて窯を作った状態を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかるブロック100の構成について説明する。図1は、本実施形態にかかるブロック100の構成を概略的に示す斜視図である。図2は、ブロック100の外形を説明するために、ブロック100を構成する各面を概念的に展開した状態を示す図である。
本実施形態のブロック100は、煉瓦のように内部が一定程度、密に詰まっているブロック(以下、「密ブロック」という。)であってもよく、内部が空洞で箱のようになっているブロック(以下、「箱ブロック」という。)であってもよい。なお、ブロック100が密ブロックの場合、図2のように、ブロック100の表面だけを展開できるものではないが、説明の便宜上、図2を用いて説明する。
ブロック100は、図1に示したように、6つの面(第1面〜第6面)からなるものである。ブロック100は、図1に示したように、矩形である第1面110と、第1面110と同形である第2面120と、等脚台形である第3面130、第4面140、第5面150及び第6面160とを含む。
本実施形態のブロック100は、主に形状に特徴があるものであり、少なくとも一定期間、一定の形態を維持できるものである。ブロック100の材質は特に限定されるものではない。例えば、密ブロックとしては、一般的なブロックであるコンクリートや煉瓦や木製などであってもよい。また、箱ブロックとしては、軽さを重視するなら、紙製や段ボール製などとすることができる。
以下、ブロック100の各面110〜160について、形状を中心に説明する。
(第1面110)
第1面110は、図1、図2に示したように、長辺110Lと短辺110Sとからなる矩形である。「矩形(くけい)」は、「長四角(ながしかく)」とも言われ、一般に正方形を除いた長方形として定義される。本実施形態でも「矩形」をこのような一般的な意味で用いる。
図1、図2に示した一例では、長辺110L:短辺110S=6:4としているが、縦横比(アスペクト比)は他の比率であってもよい。ただし、長辺110L:短辺110S=1:1でないことは、上述したとおりである。なお、ブロック110の実際の大きさは特に制限はなく、いかに小さいものであってもよく、いかに大きいものであってもよい。一例としては例えば、一般的な煉瓦と同様に、一辺を10〜30cm程度とすることができる。
第1面110の長辺110Lは、図1に示したように、第5面150及び第6面160の等脚台形を構成する一の底辺をなす。また、第1面110の短辺110Sは、図1に示したように、第3面130及び第4面140を構成する等脚台形の一の底辺をなす。この点については、さらに後述する。
(第2面120)
第2面120は、上述した第1面110を上面としたときに、底面となる面である。第2面120は、図1、図2に示したように、第1面110と同形の矩形であり、長辺120Lと短辺120Sとからなる矩形である。
第1面110と第2面120との関係について、図3を参照しながら説明する。
第2面120は、図3に示したように、第1面110と平行であり、第1面110の中心Cを中心に、90°回転した形状である。このような性質を有する第1面110、第2面120によって、後述するように、第3面130〜第6面160は、実質的に等脚台形となる。
(第3面130)
第3面130は、上述した第1面110を上面としたときに、側面となる面である。第3面130の形状は等脚台形であり、図1、図2に示したように、第1面110の短辺110Sと、第2面120の長辺120Lとを底辺(上底及び下底)とする等脚台形である。
なお「等脚台形」とは、台形の一種で、1本の底辺の両端の内角が互いに等しい図形である。このとき、もう一組の底辺の両端の内角も互いに等しくなる。等脚台形は線対称な図形であり、その対称軸は2本の底辺それぞれの中点をともに通る直線である。なお等脚台形を、単に「脚の長さが等しい台形」と定義すると、平行四辺形も含まれてしまうことに留意すべきである。第3面130の形状については、図示したとおりであり、当業者であれば、第3面130の形状は当然に理解できるので、本実施形態でも「等脚台形」をこのような一般的な意味で用いる。
台形の高さは、任意である。例えば、図3に示した一例では、等脚台形の底辺の比を4:6としたときに、高さは3である。
(第4面140)
第4面140は、上述した第1面110を上面としたときに、側面となる面であり、第3面130に対向する面である。第4面140の形状は、第3面130と同形の等脚台形であり、図1、図2に示したように、第1面110の短辺110Sと、第2面120の長辺120Lとを底辺(上底及び下底)とする等脚台形である。その他、第4面140については、上述した第3面130と実質的に同様であるため、重複説明を割愛する。
(第5面150)
第5面130は、上述した第1面110を上面としたときに、側面となる面である。第5面150は、図1、図2に示したように、第1面110の長辺110Lと、第2面120の短辺120Sとを底辺(上底及び下底)とする等脚台形である。
(第6面160)
第6面160は、上述した第1面110を上面としたときに、側面となる面であり、第5面150に対向する面である。第6面160の形状は、第5面150と同形の等脚台形であり、図1、図2に示したように、第1面110の長辺110Lと、第2面120の短辺120Sとを底辺(上底及び下底)とする等脚台形である。
以上、第1面110〜第6面160について説明した。
本実施形態のブロック100は、第1面110〜第6面160を含むことによって、以下のような性質(a)〜(c)を有する。
(a)ブロック100の側面を構成する第3面130〜第6面160は、上述したような形状を有することで、他のブロックと連結されたときに、他のブロックを支えたり、他のブロックに支えられたりする。図1のように第1面110が上面になるように置かれたときには、第3面130及び第4面140は他のブロックから支えられ、第5面150及び第6面160は他のブロックを支える。この点については、さらに後述する。
(b)第1面110を上面にしてブロック100を置いた状態を考える。ブロック100をひっくり返して、第1面110を底面とし、第1面110の向きを90度変えると、最初の状態に戻る。このとき、第3面130及び第4面140と、第5面150及び第6面160とが、入れ替わったようになる。すなわち、第3面130及び第4面140は他のブロックを支え、第5面150及び第6面160は他のブロックから支えられるようになる。
(c)本発明のブロックは、第1面110〜第6面160に例示される6つの面を実質的に含んでいればよく、例えば、第1面〜第6面の一部がへこんだり欠けたりして他の面を構成しているようなものも、当然に本発明に含まれる。
以上、本実施形態のブロック100の構成について説明した。
次に、ブロック100を結合して建築物・構造体を作ることについて、図4、図5を参照しながら説明する。
図4は、ブロック100を結合する際の基本形として、ブロック100を縦横2個ずつ、合計4個を結合させた状態を示す図である。図5は、ブロック100を縦横4個ずつ、合計16個を結合させた状態を示す図である。なお、説明の便宜上、図4及び図5では、各ブロック100(100−1〜100−4)の上面を、すべて第1面110とする。
まず、ブロック100を結合する際の基本形について、図4を参照しながら説明する。ブロック100−1の第5面150(又は第6面160)と、ブロック100−2の第3面130(又は第4面140)を密着させる。このようにして、ブロック100−1は、ブロック100−2を下から支えることができる。
同様に、ブロック100−2は、ブロック100−3を下から支え、ブロック100−3は、ブロック100−4を下から支え、ブロック100−4は、ブロック100−1を下から支える。このようにして、4つのブロックが相互に支え合うことになる。この点で、本実施形態のブロック100は「互支ブロック」と称することもできる。
このように4つのブロックが相互に支え合うことから、ブロックの結合の際に、接着用モルタルなどを介在しなくてもよい。このため、簡単に工事ができ、撤去も簡単である。そして、ばらして再利用することが可能である。また、建設用のリース資材としても使え、費用対効果もよい。
なお、このようなブロック100の結合の仕方を考えると、ブロック100について、以下のような応用が可能である。
第3面130と第4面140には、第1のデザインが施されており、対向する第5面150と第6面160には、第1のデザインと異なる第2のデザインが施されているようにしてもよい。ここでデザインとは、マークや、文字や、模様や、色彩など、どのようなデザインを施してもよい。例えば、第3面130と第4面140には赤を付し、第5面150と第6面160には青を付してもよい。このような応用例によれば、ブロック100を用いて建築物を構築する際に、ブロック100のどの面とどの面とを密着させればよいかが分かりやすい。
また、他の応用例としては、例えば、第1面110の長辺に、他のブロック100の第2面120の短辺を合わせるための目印が付されているようにしてもよい。かかる構成によれば、ブロック100を用いて建築物を構築する際に、ブロック100のどの位置とどの位置とを密着させればよいかが分かりやすい。
また、図4を互支ブロックの基本形として、さらにブロックを組み合わせることが可能である。例えば、図5に示したように、4×4のブロックを結合させることができる。また、上下方向に積層することも可能である。必要に応じて、任意の箇所を接着してもよい。特に、最外周部については、必要に応じて接着してもよい。ブロック100の形状の特性によれば、最外周部のブロック100を接着すれば、その内側のブロック100は接着しなくても、抜け落ちない。また、上下方向(積層方向)のみ接着するようにしてもよい。
そして上述したように、一つのブロック100の大きさは、任意である。任意の大きさのブロックを任意の個数用いることにより、任意の大きさ・形状の建築物を構成することができる。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、簡単に工事ができ、撤去も簡単である。そして、ばらして再利用することが可能である。また、建設用のリース資材としても使え、費用対効果もよい。
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態では、煉瓦のように内部が密に詰まっているブロック(密ブロック)と、内部が空洞で箱のようになっているブロック(箱ブロック)について説明した。本実施形態では、上記第1の実施形態の応用例として、各面110〜160の少なくとも一部を面として有するブロックについて、図6〜図9を参照しながら説明する。
(仮想第1面〜仮想第6面)
図6は、本実施形態のブロックを説明するための図であり、仮想第1面210〜仮想第6面260と、本実施形態のブロックの第1面310〜第6面360との関係を示す図である。
仮想第1面210〜仮想第6面260は、上記第1の実施形態の第1面110〜第6面160と実質的に同様の構成とすることができる。すなわち、仮想第1面210は、長辺と短辺とからなる矩形であり、仮想第2面220は、仮想第1面210と同形の長辺と短辺とからなる矩形である。仮想第3面230及び仮想第4面240は、仮想第1面210の短辺及び仮想第2面220の長辺を底辺とする等脚台形である。仮想第5面250及び仮想第6面260は、仮想第1面210の長辺及び仮想第2面220の短辺を底辺とする等脚台形である。その他の点は、上記第1の実施形態と同様であるため、重複説明を割愛する。
本実施形態のブロックの第1面310〜第6面360は、仮想第1面210〜仮想第6面260の少なくとも一部(一部又は全部)である。図6に示した一例では、第1面310は、仮想第1面210の中心部を中心とし、仮想第1面210と相似形(相似比1:3)である。第2面320〜第6面360についても同様である。
本実施形態のブロックは、第1面310〜第6面360を有していれば、どのような形状であってもよい。例えば、本実施形態の一例であるブロック200は、図7に示したように、第1面310と第2面320が同形であり、第1面310と第2面320とを端部とする柱状部を有する。また、第3面330と第4面340が同形であり、第3面330と第2面340とを端部とする柱状部を有する。また、第5面350と第6面360が同形であり、第5面350と第6面360とを端部とする柱状部を有する。
また例えば、本実施形態の他の一例であるブロック300は、図8に示したように、第1面310〜第6面360は薄い平板状である。そして、平板状の第1面310〜第6面を、細い連結部370で連結している。なお、図8において破線は、水平面に対して垂直な鉛直面を表す。かかる構成によれば、ブロック300の重量を軽減することができたり、コスト削減につながったりするなどの効果がある。また、ブロック300間に空間ができることから、建築物を壊すときに壊しやすい。
上記では、仮想第1面210〜仮想第6面の一部として、図6〜図8に示した第1面310〜第6面360を例に挙げて説明した。以下では、他の例について説明する。
図9に示した一例では、仮想第1面210〜仮想第6面260の一部として、各仮想面210〜260の周縁部を利用する。このようなブロック400は、図9に示したように、骨組みだけで構成されたように見えるブロックである(以下、「骨ブロック」という。)。骨ブロックを使えば、建築物を軽くすることができる。また、骨ブロックを使えば、建築物を壊すときに壊しやすい。なお、ブロック400を構成する「骨」は、断面が直方体などある程度の厚みがあってもよい。
以上、本実施形態のブロックの構成について説明した。
なお、本実施形態のブロックにおいても、上記第1の実施形態で説明した応用例と同様の応用が可能である。
次に、ブロック100を結合して建築物・構造体を作ることについて説明する。以下では、上記第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態のブロックは、上記第1の実施形態のブロック100と組み合わせて建築物を構築してもよく、あるいは、本実施形態ブロックだけを用いて、建築物を構築してもよい。また、本実施形態のブロックだけを用いる場合であっても、まったく同じ形状のブロックのみを用いてもよく、異なる形状のブロックを組み合わせて用いてもよい。
本実施形態のブロックだけを用いる場合は、相互に支え合うブロック間において、ブロック同士が密着する面(領域)が必要なことは言うまでもない。すなわち、例えば、まったく同じ形状のブロックのみを用いる場合は、仮想第1面〜仮想第6面の一部を第1面〜第6面とするにあたり、相互に支えることになる面(第1面と第2面、第3面と第5面、第4面と第6面)の間に、一定の対応関係を有することが必要である。例えば、図6に示した第1面310〜第6面360のように、仮想面210〜260の中心部を中心とする一定面積の面(領域)であれば、同じ形状のブロックを用いて相互に支えることが可能である。
その他の点については、上記第1の実施形態と同様であるため、重複説明を省略する。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、本実施形態によれば、上記本発明の第1の観点にかかるブロックの機能を有しつつ、ブロックの重量を軽減することができたり、コスト削減につながったりするなどの効果がある。また、ブロック間に空間ができることから、建築物を壊すときに壊しやすい。
(第3の実施形態)
上記第1、第2の実施形態では、互支ブロックのいくつかの具体例について説明した。これらのブロックは、一つごとに商取引の対象としてもよい。また、例えば図4や図5に示したような複数のブロックが連結された状態で、その全体を一つのブロックと考え、その全体を一つのブロックとして、商取引の対象としてもよい。また、縦方向(段方向)に連結した状態で、その全体を一つのブロックとしてもよい。このとき、全体を一つのブロックとして、一体成型により製造してもよい。
なお、図4又は図5に示したような複数のブロックが連結された状態においては、特徴的なのは端部の形状である。その他の部分は、ブロックの端部の形態の機能を害しない限り、任意の形状でよい。例えば、図4や図5に示したように、連結されたブロックの上面や底面には、隙間が生じるが、この隙間が充てんされており、上面や底面は連続した平らな面であってもよい。
<実施例>
次に、上記実施形態のブロックを用いた実施例について説明する。なお、以下では、上記実施形態で説明した「密ブロック」、「箱ブロック」、「骨ブロック」を用いて説明する。また、これらを「互支ブロック」と総称する。
(1)窯(ピザ窯)
図10は、互支ブロックを用いて、ピザを焼くための窯(ピザ窯)を作ったものである。なお、図10の例では、窯の脚の部分も互支ブロック(骨ブロック)400を用いているが、当該部分は、互支ブロック以外の通常のブロックを用いてもよい。
ここで、一般的な窯の作り方について説明する。まず腹くらいの高さまでレンガを積み上げて、左右と正面が壁となる「コの字型」の足場を作り、その上に鉄板などを乗せる。この板の上にレンガを敷き詰め窯の床とする。さらにその上におわん方のドームを積み上げて完成となる
ところが、上記の窯の鉄板を取り去る(腐る)と当然、床部分は崩れ落ちる。この鉄板を使わずにブロックだけで窯の床部分を組み上げる方法があれば理想である。例えば、脚部にアーチを組み、その上にブロックだけで作った床部分を乗せることなどが考えられる。この床部分を互支ブロックだけで組み上げる方法が有効である。
図10に示した窯500のように、互支ブロックを前後左右交互に並べてゆけば、お互いのブロックが支えたり支えられたりして板状となる。そして、最外周部510の部分のみ固定すれば内側のブロックが抜け落ちることがない。このように、互支ブロックを組み合わせることにより、理想的な窯を構築することが可能である。そして、窯を使わなくなったときは、撤去も簡単であり、ばらして再利用することも可能である。
(2)住宅
住宅を構成する床、壁、屋根を、互支ブロックで構築することができる。床については、上述したように並べていくだけで床になる。また、床を立てれば壁になる。また、床を持ち上げれば屋根になる。特に、骨ブロック、箱ブロックを使って組み上げれば軽い家ができる。また、温風を通せば、床暖房、壁暖房ができる。また、段ボール紙で折りたたみ式の箱ブロックを作れば、災害時の体育館などの避難所で個室が組み立てられる。
(3)浮き桟橋(箱ブロック)
ヨットハーバーなどでサイコロ状の浮きを繋いで浮き桟橋としているが、互支ブロックを使えば外周を留めるだけなので製作が容易である。また、一つの浮きに人が立った場合、浮力を得るために大きな浮きが必要となるが、互支ブロックを使うと桟橋全体で重さを受けることになるので、小型化・薄型化できる。また歩くたびに足元が沈み込まず歩きやすい。さらに発展して、海上太陽光発電、風力発電設備などのベースとしても使える可能性がある。不要になったら、ばらすだけなので撤去が容易であり、また再利用も可能である。さらに大型化して何段も積み重ねれば、組み立て式海上滑走路にも使える可能性がある。
(4)舞台(骨ブロック)
骨ブロックを必要な広さに並べ、2段3段と積み上げれば舞台ができる。ただし重ねる場合は横滑り防止のため、一体成型された2段重ねの互支ブロック等を要所に組み込んだりする工夫が必要な場合がある。
(5)雨水貯留施設(骨ブロック)
最近都会ではゲリラ豪雨対策として、都市の地下に巨大な雨水の一時貯留施設が造られているが、骨ブロックを使えば簡単にできる。例えば、上記(4)で作った舞台を、公園に造ったプールにはめ込み、上部に蓋をして完成する。プールの底面、側面、蓋には密ブロックを使うことができる。道路の下に骨ブロックを埋め込んでいくことができる。この骨ブロックに電線、上下水管、ガス管などを通せば、共同溝としても使える。なお、(4)で作った舞台をプールなどにはめ込む際に、サイズが合わない場合がある。この場合、骨ブロックの素材として、紙のように変形しやすいものを使うか、あるいは、骨ブロックを折りたたみ式・伸縮式・組み立て式など柔軟に変形できるものを採用することができる。
(6)橋(骨ブロック)
橋を架けることも可能である。これも(4)の舞台と同じように骨ブロックを下から順番に土手の高さまで積み上げる。このとき、最上段はすべて箱ブロックを使うことができる。最上段の外周ブロックをボルト等できっちり留め、両岸の基礎ともしっかり繋ぎ止める。2段目以下のブロックをすべて取り去ると橋が完成する。なお、2段目も残せば強度が上がる。
(7)漁礁(骨ブロック)
上記(4)で作った舞台を海に沈めるだけである。何階建てでもできるので、各階層にさまざまな仕掛けを作ることができる。また、最上階を海面上に持ってくれば、小屋を立てることもできる。その下では潮の干満により干潟もできるため、あさりなどの養殖も考えられる。
(8)人工土地(骨ブロック)
(4)の舞台を、大きな溜池や海辺の浅い入り江などに組み立て、水面上に駐車場、テニスコート、公園などを造る。土砂などで埋め立てるより水中生物の与える影響がはるかに僅少となる。
以上、いくつかの実施例について説明したが、一例に過ぎない。互支ブロックを用いれば、一般的なブロックを用いて構築される建築物はほぼすべて実現可能であるほか、さまざまな応用が可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、建築物を構築するための単位となるブロックに利用可能である。
100 ブロック(第1の実施形態)
110 第1面(上面)
110L 第1面の長辺
110S 第1面の短辺
120 第2面(底面)
120L 第2面の長辺
120S 第2面の短辺
130 第3面(側面)
140 第4面(側面)
150 第5面(側面)
160 第6面(側面)
C 第1面の矩形の中心
200、300、400 ブロック(第2の実施形態)
210 仮想第1面(上面)
220 仮想第2面(底面)
230 仮想第3面(側面)
240 仮想第4面(側面)
250 仮想第5面(側面)
260 仮想第6面(側面)
310 第1面(上面)
320 第2面(底面)
330 第3面(側面)
340 第4面(側面)
350 第5面(側面)
360 第6面(側面)
500 窯

Claims (6)

  1. 長辺と短辺とからなる矩形である第1面と、
    前記第1面と同形の長辺と短辺とからなる矩形である第2面と、
    前記第1面の短辺及び前記第2面の長辺を底辺とする等脚台形である第3面及び第4面と、
    前記第1面の長辺及び前記第2面の短辺を底辺とする等脚台形である第5面及び第6面と、
    を含むことを特徴とする、ブロック。
  2. 前記第3面と前記第4面には、第1のデザインが施されており、
    前記第5面と前記第6面には、前記第1のデザインと異なる第2のデザインが施されていることを特徴とする、請求項1に記載のブロック。
  3. 前記第1面の長辺に、他の前記ブロックの前記第2面の短辺を合わせるための目印が付されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のブロック。
  4. 第1面、第2面、第3面、第4面、第5面及び第6面を含むブロックであって、
    前記第1面、前記第2面、前記第3面、前記第4面、前記第5面及び前記第6面は、それぞれ仮想第1面、仮想第2面、仮想第3面、仮想第4面、仮想第5面及び仮想第6面の一部又は全部であり、
    前記仮想第1面は、長辺と短辺とからなる矩形であり、
    前記仮想第2面は、前記仮想第1面と同形の長辺と短辺とからなる矩形であり、
    前記仮想第3面及び前記仮想第4面は、前記仮想第1面の短辺及び前記仮想第2面の長辺を底辺とする等脚台形であり、
    前記仮想第5面及び前記仮想第6面は、前記仮想第1面の長辺及び前記仮想第2面の短辺を底辺とする等脚台形であることを特徴とする、ブロック。
  5. 前記第3面と前記第4面には、第1のデザインが施されており、
    前記第5面と前記第6面には、前記第1のデザインと異なる第2のデザインが施されていることを特徴とする、請求項4に記載のブロック。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のブロックを単位ブロックとし、
    前記単位ブロックが複数個結合されて構成されることを特徴とする、ブロック。
JP2015196200A 2015-10-01 2015-10-01 ブロック Expired - Fee Related JP6562509B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015196200A JP6562509B2 (ja) 2015-10-01 2015-10-01 ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015196200A JP6562509B2 (ja) 2015-10-01 2015-10-01 ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017066816A JP2017066816A (ja) 2017-04-06
JP6562509B2 true JP6562509B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=58494225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015196200A Expired - Fee Related JP6562509B2 (ja) 2015-10-01 2015-10-01 ブロック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6562509B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017066816A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102149878B (zh) 可居住的空间框架
JP2009529458A (ja) 水上格子構造
JP2015530504A (ja) 超強力地震、津波、竜巻被害防止のためのコンクリートトラス構造の擁壁築造システム及びその築造方法
JP6562509B2 (ja) ブロック
JPWO2013136630A1 (ja) 雨水貯留積層構造体に用いる構造部材
CN109898659B (zh) 一种螺旋上升式多空间结构体系
JP4686655B2 (ja) 構造体
JP2014098257A (ja) 歩道橋一体型避難タワー
US1425114A (en) Concrete construction
JP6835496B2 (ja) 木造ユニットを用いた木造積層建築物
JP2012062686A (ja) 貯水施設の施工法及び貯水ユニット
US7913462B2 (en) Structural member for buildings and methods of use
Rahimian et al. New York’s hearst tower
US20160230387A1 (en) Assembly unit and assembly including same
JP5683642B2 (ja) 津波避難用建造物
KR100401122B1 (ko) 조립식 옹벽 블록
KR101627100B1 (ko) 사면체형 구조물의 배열방법
CN110468958A (zh) 边界不规则的网架结构
JP7357973B1 (ja) 海上都市及び海上建築物
JP2020200732A (ja) 巨大津波対応pcアーチ人工地盤及びその構築方法
BE1015222A3 (nl) Werkwijze voor het aanleggen van een drijvende bouwondergrond, en de drijvende bouwondergrond zelf.
JP2594824B2 (ja) 超高層建築物
JP2002227304A (ja) 構造ユニットとそれを使用した建造物およびその構築方法
KR101241328B1 (ko) 케이슨 들고리 구조
JPS6110618A (ja) 娯楽センター用沖合プラツトフオーム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6562509

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees