JP6561935B2 - ディスクホイール - Google Patents

ディスクホイール Download PDF

Info

Publication number
JP6561935B2
JP6561935B2 JP2016152159A JP2016152159A JP6561935B2 JP 6561935 B2 JP6561935 B2 JP 6561935B2 JP 2016152159 A JP2016152159 A JP 2016152159A JP 2016152159 A JP2016152159 A JP 2016152159A JP 6561935 B2 JP6561935 B2 JP 6561935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
spoke
opening
protrusion
disc wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016152159A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018020640A (ja
Inventor
昭尋 楢崎
昭尋 楢崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2016152159A priority Critical patent/JP6561935B2/ja
Publication of JP2018020640A publication Critical patent/JP2018020640A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6561935B2 publication Critical patent/JP6561935B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は、ディスクホイールに関する。
タイヤ/ホイール組立体において、車両走行時にホイールの側面に沿って走行風を流すことによって、車両の空気抵抗を低下させることが図られている。
例えば、タイヤ/ホイール組立体のうち、タイヤのサイド部にタイヤ凹部を形成すると共に、ディスクホイールのスポークにホイール凸部を設けることによって、タイヤ凹部及びホイール凸部によって形成された乱流によってタイヤ/ホイール組立体の側面を流れる空気流を側面付近に止めることを可能とするものが提案されている(特許文献1参照)。このようにタイヤ/ホイール組立体の側面を流れる空気流の剥離を抑制することによって、車両の空気抵抗を抑制することが記載されている。
特開2013−71660号公報
ところで、ホイールの内側には、ディスクブレーキ装置が配設されている。このため、ディスクホイールのディスク部においてスポーク間に形成された開口部を介してディスクホイールの内部から外部(車幅方向外側)に流れる空気流によってディスクブレーキ装置を冷却することが図られている。
したがって、ディスクホイール周辺の空気流れを考慮する場合には、空気抵抗の抑制と共に、ディスクブレーキ装置の冷却性能の確保という点も重要になる。上記従来技術は、この点において改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、ディスクブレーキ装置に対する冷却性能を向上させると共に、空気抵抗の増加を抑制したディスクホイールを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係るディスクホイールは、外周面にタイヤが取り付けられる略円筒状のリム部と、前記リム部の軸方向一端側に位置するディスク部と、を有し、前記ディスク部は、前記ディスク部の回転中心に位置するハブ取付部と、前記ハブ取付部から前記リム部まで延在し、前記ディスク部の前記軸方向一端側と軸方向他端側とを連通する開口部を挟んで周方向に所定の間隔で形成された複数のスポークと、前記スポークの周方向の少なくとも一方側の端部に、前記スポークの前記軸方向一端側の表面から前記軸方向一端側に突出すると共に前記スポークに沿って延在し、周方向の開口部側が周方向の前記開口部側と反対側よりも高く形成された突起部と、を備えている。
請求項1に記載の発明では、ディスクホイールのリム部の軸方向一端側に位置するディスク部には、回転中心に位置するハブ取付部からリム部まで延在する複数のスポークが形成されている。また、ディスク部の周方向において隣接するスポーク間にはディスク部の軸方向一端側と軸方向他端側とを連通する開口部が形成されている。このスポークには、周方向の少なくとも一方側の端部に軸方向一端側の表面から軸方向一端側に突出形成された突起部が形成されている。また、この突起部は、周方向の開口部側が周方向の開口部側と反対側よりも高く形成されている。
なお、突起部が形成されるスポークの周方向端部とは、後述するブレーキ冷却性能を向上可能な位置であれば、スポークにおいて周方向端部から周方向に所定距離離間した位置を含むものである。
このディスクホイールの軸方向一端側を車幅方向外側に位置させると共に、車両前進時にタイヤ回転方向前方側に突起部が位置するように、ディスクホイールを車両に装着する。この場合には、車両走行(前進)時に、突起部のタイヤ回転方向後方側(周方向における開口部側と反対側)に低圧渦が発生する。これにより、ディスク部において当該スポークのタイヤ回転方向前方側に位置する開口部から車幅方向外側に流れ出る空気流(以下、「ブレーキ冷却風」という場合がある)の風速(風量)が増大される。したがって、ディスクホイールの内部に配設されているディスクブレーキ装置の冷却性能が向上する。
また、突起部は、周方向の開口部側が開口部と反対側よりも突出量が高く形成されているため、低圧渦がスポークの車幅方向外側表面に一層近く形成される。したがって、低圧渦によって開口部から車幅方向外側に引き出されたブレーキ冷却風がスポークの車幅方向外側表面に沿って車両後方に流れ、ディスク部(スポーク)に沿って流れる走行風との衝突が抑制される。すなわち、ブレーキ冷却性能の増加による車両の空気抵抗の増加が抑制される。
このディスクホイールの軸方向一端側を車幅方向外側に位置させると共に、車車両前進時にタイヤ回転方向後方側に突起部が位置するように、ディスクホイールを車両に装着することも考えられる。この場合には、車両走行(前進)時に、スポークの車幅方向外側表面に沿って流れる走行風が突起部と衝突して、車幅方向外側に向きを変更される。これにより、ディスク部において当該スポークのタイヤ回転方向後方側に位置する開口部から車幅方向内側に走行風が流れ込むことを抑制され、タイヤ回転後方側の開口部から車幅方向外側に流れ出るブレーキ冷却風との衝突が抑制される。これにより、車両の空気抵抗の増加が抑制される。
特に、突起部は、周方向の開口部側が開口部と反対側よりも突出量が高く形成されているため、走行風と突起部との衝突角度が小さくなり、走行風と突起部との衝突による車両の空気抵抗の増加が一層抑制される。
また、ブレーキ冷却風と走行風との衝突が抑制されることにより、タイヤ回転方向後方側の開口部から車幅方向外側に流れ出るブレーキ冷却風の風速(風量)が増大される。したがって、ディスクホイールの内部に配設されているディスクブレーキ装置の冷却性能が向上する。
このように、タイヤ回転方向の前方側又は後方側のいずれかに突起部が形成されている場合でも、ブレーキ冷却性能を向上させると共に、車両の空気抵抗の増加が抑制される。
以上説明したように、本発明に係るディスクホイールでは、ブレーキの冷却性能を向上させる共に、空気抵抗の増加を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るディスクホイールを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る突起部を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るディスクホイールにタイヤが装着されて車両に取り付けられた状態を示す車両側面図である。 図3のA−A線断面図である。 比較例に係るディスクホイールにタイヤが装着されて車両に取り付けられた状態を示す車両側面図である。 図5のB−B線断面図である。 本発明の第2実施形態に係るディスクホイールを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るディスクホイールを示す斜視図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図4に基づいて本発明の第1実施形態に係るディスクホイール10について説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印OUTは、それぞれ車両前方、車両上方向、車幅方向外側を示している。
(構成)
図1に示されるように、ディスクホイール10は、空気入りタイヤが取り付けられる略円筒状のリム部12と、リム部12の軸方向一端部に設けられたディスク部14とを備えている。
ディスク部14は、回転中心に設けられたハブ取付部16と、ハブ取付部16からリム部12に向かって径方向に延在するスポーク18と、を備えている。
スポーク18は、軸方向(車両側面)視で、周方向に一定間隔をおいて複数形成されている。すなわち、スポーク18は、ディスク部14の回転中心軸に対して軸対称に形成されている。また、周方向で隣接するスポーク18間には、ディスク部14の軸方向一端側と他端側とを連通する略扇形の開口部20が複数形成されている。例えば、図1に示されるように、5本のスポーク18と5個の開口部20がそれぞれ周方向に等間隔で形成されている。
スポーク18は、周方向の中央部分に、径方向に延在する凹部22が形成されている。また、スポーク18の周方向の両端部には、径方向に延在する一対の突起部24が形成されている。
突起部24は、図1に示されるように、開口部20に沿ってハブ取付部16からリム部12まで延在し、スポーク18の軸方向一端側の外側表面26から軸方向一端側に突出形成されている。突起部24は、図2に示されるように、周方向において開口部側と反対(凹部22)側(矢印C1方向)の中央側端部28から開口部側(矢印C2方向)の開口部側端部30に向かって車幅方向高さ(突出量)が増加するように形成されている。すなわち、突起部24の上部には、周方向において開口部と反対側から開口部側に向かって車幅方向高さ(突出量)が増加する傾斜面36が形成されている。
また、突起部24は、図2に示されるように、スポーク18の径方向内側(矢印R1方向)のハブ取付部16側(径方向内側端部32)から径方向外側(矢印R2方向)のリム部12側(径方向外側端部34)まで延在し、径方向内側から径方向外側に向かって高さが漸減するように形成されている。
さらに中央側端部28と開口部側端部30の高さの差が、径方向内側から径方向外側に向かって漸減するように形成されている。すなわち、径方向内側端部32における開口部側端部30の高さH1から中央側端部28の高さH2を引いた差分(H1-H2)は、径方向外側端部34における開口部側端部30の高さH3から中央側端部28の高さH4を引いた差分(H3-H4)よりも大きく設定されている。
なお、突起部24の周方向の幅は、大きいほど後述する空気抵抗が大きくなるため、可及的に狭くすることが望ましい。また、突起部24の軸方向高さは、後述する低圧渦によるブレーキ冷却効果が増加するため高い方が望ましいが、タイヤのサイド部よりも軸方向一端側(車軸方向外側)に突出すると空気抵抗の増加が大きくなるので、タイヤのサイド部よりも軸方向一端側に突出しない高さとすることが望ましい。
図3に示されるように、ディスクホイール10のリム部12に空気入りタイヤ40を取り付け、ディスク部14が車幅方向外側に位置するように、ディスクホイール10を車両42に取り付ける。
このように構成されたディスクホイール10の作用について説明する。
先ず、比較例に係るディスクホイール100について説明する。ディスクホイール100が車両に取り付けられた状態を図5に示し、その作用を図6に示す。
図5に示されるように、ディスクホイール100は、ディスクホイール10から突起部24を除いた構造である。なお、ディスクホイール10と同様の構成要素には同一の参照番号に100を足した番号を付し、その詳細な説明を省略する。
また、説明の便宜のために、図6において、スポーク118のタイヤ回転方向(矢印R方向)前方(車両前方)側の開口部120を開口部120A、タイヤ回転方向後方(車両後方)側の開口部120を開口部120Bという場合がある。さらに、図6において、スポーク118は、見やすくするために図のハッチングを省略している。
先ず、図5に示されるように、比較例に係るディスクホイール100が装着された車両42を所定速度で車両前方に走行させた場合、図6に示されるように、空気入りタイヤ40のサイド部を介してディスクホイール100の車幅方向の外側表面126に沿って走行風W4が流れる。
一方、空気入りタイヤ40(ディスクホイール100)の回転に伴ってスポーク118の車両前方側の開口部120Aから車幅方向外側に向かってブレーキ冷却風W5が流れる。この開口部120Aから車幅方向外側に流れ出るブレーキ冷却風W5がスポーク18の外側表面26に沿って車両前方から車両後方に流れる走行風W4と衝突し、空気抵抗が増加するという不都合があった。
同様に、スポーク18の車両後方側の開口部120Bから車幅方向外側に流れるブレーキ冷却風W6が、開口部120Bから車幅方向内側に入ろうとする走行風W4と衝突し、車両の空気抵抗が大きくなる。
また、走行風W4との干渉により、開口部120A、120Bを流れるブレーキ冷却風W5、W6の流速が抑制され、ディスクホイール10の内部に収容されている図示しないディスクブレーキ装置に対する冷却性能を高められない。
次に、ディスクホイール10の作用について説明する。
なお、説明の便宜のために、図4において、スポーク18のタイヤ回転方向(矢印R方向)前方(車両前方)側の突起部24を突起部24A、タイヤ回転方向後方(車両後方)側の突起部24を突起部24Bという場合がある。また、スポーク18のタイヤ回転方向前方(車両前方)側の開口部20を開口部20A、タイヤ回転方向後方(車両後方)側の開口部20を開口部20Bという場合がある。さらに、スポーク18及び突起部24は、見やすくするために図のハッチングを省略している。
先ず、図3に示されるように、ディスクホイール10が装着された車両42を所定速度で車両前方に走行させた場合、図4に示されるように、空気入りタイヤ40のサイド部を介してディスクホイール10の車幅方向の外側表面26に沿って走行風W1が流れる。
一方、空気入りタイヤ40(ディスクホイール10)の回転に伴ってスポーク18の車両前方側の開口部20Aから車幅方向外側に向かってブレーキ冷却風W2が流れる。ここで、スポーク18の開口部20A側の端部には、外側表面26から車幅方向外側に突出されると共に、径方向に延在して形成された突起部24Aが形成されている。したがって、スポーク18の外側表面26において、突起部24Aのタイヤ回転方向後方(車両後方)側には低圧渦V1が形成され、開口部20Aから車幅方向外側に流れるブレーキ冷却風W2の流速(風量)が増加される。
また、突起部24Aは、スポーク18の開口部側端部30が中央側端部28よりも高くなるように傾斜面36が形成されている。これにより、突起部24Aのタイヤ回転方向後方側に形成される低圧渦V1が、スポーク18の外側表面26に一層近い位置に形成される。したがって、開口部20Aから車幅方向外側に流れ出るブレーキ冷却風W2は、スポーク18(突起部24A)に沿って車両後方側へ回り込むように流れる。したがって、スポーク18の外側表面26に沿って流れる走行風W1とブレーキ冷却風W2との衝突が緩和される。この結果、車両の空気抵抗の増加を抑制することができる。
さらに、スポーク18のタイヤ回転方向後方(車両後方)側の端部には、径方向に延在する突起部24Bが形成されている。したがって、スポーク18の外側表面26に沿って車両後方側に流れる走行風W1は、図4に示されるように、車両後方側に位置する突起部24の傾斜面36によって車両後方側から車幅方向外側に傾斜する方向に曲げられる。これにより、走行風W1が開口部20Bからディスクホイール10の内部に進入することを抑制できる。この結果、スポーク18のタイヤ回転方向後方(車両後方)側から車幅方向外側に流れ出るブレーキ冷却風W3が走行風W1で抑制されることが防止される。
この結果、車両後方側の開口部20Bを流れるブレーキ冷却風W3の流速(風量)が上昇し、ディスクホイール10の内部に収容されている図示しないディスクブレーキ装置に対する冷却性能が向上する。
また、突起部24Bは、周方向において開口部側端部30が中央側端部28よりも高くなるように傾斜面36が形成されている。したがって、走行風W1の流れ方向と突起部24Bの傾斜面36とのなす角度が小さくなり、突起部24Bに走行風W1が衝突することによる車両の空気抵抗の増加を抑制することができる。
さらに、突起部24の車幅方向高さ(突出量)は、径方向内側端部32から径方向外側端部34に向かって漸減するように形成されている。したがって、ディスク部14において最も回転速度の高い径方向外側における突起部24の高さを低くすることによって、突起部24と走行風W1との衝突を緩和して突起部24を設けたことによる車両の空気抵抗の増加を効果的に抑制できる。
また、ディスク部14において最も回転速度の低い径方向内側端部32で突起部24の高さを最も高くすることによって、空気抵抗の増加を効率的に抑制しつつ、低圧渦V1または走行風W1の湾曲によって、開口部20A、20Bを通過するブレーキ冷却風W2、W3の風速を増加させることができる。
さらに、突起部24の中央側端部28と開口部側端部30との高さの差は、径方向の中央部から外周部に向かって漸減するように形成されているため、回転速度が最も高くなる外周部において、突起部24の高さの差が最も小さくなり、突起部24によって発生する低圧渦V1が小さくなる。この結果、開口部20における外周部側のブレーキ冷却風W2、W3の排出が抑制され、冷却風を効率的に増加させることが困難な外周部において車両の空気抵抗が増加することを抑制できる。
さらに、ディスクホイール10では、以下のような作用効果も奏する。
車両揺動(ローリング)時に、エアダンパとして作用する車体のホイールハウスとディスクホイール間に滞留している空気が、ブレーキ冷却風W2、W3として開口部20A、20Bから効率的に排出されるため、サスペンションによる車体挙動(ローリング)の制御性が向上する。また、突起部24によってブレーキ冷却風W2、W3と走行風W1との衝突が緩和されるため、車両側面圧力(空気抵抗)の増減が抑制される。この結果、車両の直進安定性が向上する。したがって、車両の操縦安定性が向上する。
また、スポーク18がディスク部14の回転中心軸に対して軸対称に形成されているため、車両の前後左右のタイヤで同一のディスクホイール10を使用することが可能である。すなわち、車両に使用される部品の種類が増加することを抑制できる。また、空気入りタイヤの摩耗状態に応じて空気入りタイヤが装着されたディスクホイール10を、車両の前後左右にローテーション可能となる。
なお、本実施形態ではスポーク18の周方向両端部に突起部24を設けたものについて説明したが、スポーク18の周方向一端部にのみ突起部24を設けても良い。この場合でも、突起部24がタイヤ回転方向の前方側に位置する場合には、低圧渦の形成により、ブレーキ冷却風W2の流速が増加すると共に、空気抵抗の増加が抑制される。また、突起部24がタイヤ回転方向の後方側に位置する場合には、突起部24の傾斜面36によって走行風W1が車幅方向外側に湾曲して流されることによって、走行風W1とブレーキ冷却風W3との衝突が緩和されて、ブレーキ冷却風W3の流速が増加されると共に、空気抵抗の増加が抑制される。すなわち、スポーク18の周方向一端側にのみ突起部24が形成されていても、ディスクブレーキ装置に対する冷却性能の向上が達成されると共に、空気抵抗の増加が抑制される。
なお、スポーク18は、ディスク部14の回転中心軸に対して軸対称に形成されていることが望ましいが、非対称でも同様の作用効果を奏する。
<第2実施形態>
第2実施形態に係るディスクホイール50について説明する。なお、第1実施形態に係るディスクホイール10と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7に示されるように、ディスクホイール50は、ディスク部14を構成するスポーク54の形状が、ディスクホイール10のスポーク18と異なる。したがって、スポーク54についてのみ説明する。
スポーク54は、軸方向(車両側面)視において、5枚の略扇形形状となっており、その周方向両端部が軸方向一端側に湾曲され、径方向に延在するが突起部56とされている。
突起部56は、ディスク部14の周方向端部に向かって軸方向一端側に傾斜された傾斜面58が形成されている。なお、突起部56(傾斜面58)の軸方向高さ(突出量)や周方向内側と周方向外側の軸方向高さの差の関係は、ディスクホイール10の突起部24(傾斜面36)と同様である。
このように、スポーク54の周方向端部を軸方向一端側に折り曲げることによって突起部56が形成された場合でも、第1実施形態のスポーク18と同様の作用効果を奏することができる。
また、スポーク54の周方向端部を軸方向一端側に折り曲げるだけで突起部56が形成されるため、周方向の幅が径方向に沿って変化する三次元的に捩れた形状に突起部56を形成できる。すなわち、意匠性に優れたディスクホイール50を形成することができる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係るディスクホイール70について説明する。なお、第1実施形態に係るディスクホイール10と同様の構成要素には、同一の参照符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図8に示されるように、ディスクホイール70は、第1実施形態に係るディスクホイール10と略同様であり、開口部20の径方向外側端部に開口部20を部分的に閉塞する閉塞部材72を配置したものである。
これにより、突起部24のないディスクホイール100と比較して、開口部20から車幅方向外側に流出するブレーキ冷却風の流速を増加させてブレーキ冷却性能を増加させる。一方、開口部20の径方向外側端部に閉塞部材72を設けることによって、タイヤ回転速度が最も大きくなる径方向外側端部においてブレーキ冷却風W2、W3の排出を抑制することにより、車両の空気抵抗の増大を効率的に抑制することができる。
このように開口部20のうち、ブレーキ冷却風W2、W3と走行風W1との干渉が大きい径方向外側端部を閉塞部材72で閉塞することにより、空気抵抗を低減させると共にブレーキ冷却性能の低下を防止できる。
なお、第1、第3実施形態においては、スポーク18と突起部24とが一体形成されていても良いし、別体として製造され、接合されたものであっても良い。
また、突起部24、56は、スポーク18の周方向端部に形成されているが、この「周方向端部」には、突起部24、56のタイヤ回転方向後方に形成される低圧渦による冷却風排出効果又は突起部24、56の傾斜面36、58によるブレーキ冷却風W3と走行風W1との干渉抑制による空気抵抗の増加抑制効果を奏する範囲であれば、周方向において端部から所定距離離間したものを含む。
さらに、ディスクホイール10、50、70は、リム部12とディスク部14が一体形成されたものとして説明したが、別体として形成され接合されたものでも良い。
10、50、70 ディスクホイール
12 リム部
14 ディスク部
18、54 スポーク
20 開口部
24、56 突起部
26 外側表面(軸方向一端側の表面)

Claims (1)

  1. 外周面にタイヤが取り付けられる略円筒状のリム部と、
    前記リム部の軸方向一端側に位置するディスク部と、
    を有し、前記ディスク部は、
    前記ディスク部の回転中心に位置するハブ取付部と、
    前記ハブ取付部から前記リム部まで延在し、前記ディスク部の前記軸方向一端側と軸方向他端側とを連通する開口部を挟んで周方向に所定の間隔で形成された複数のスポークと、
    前記スポークの周方向の少なくとも一方側の端部に、前記スポークの前記軸方向一端側の表面から前記軸方向一端側に突出すると共に前記スポークに沿って延在し、周方向の開口部側が周方向の前記開口部側と反対側よりも高く形成された突起部と、
    を備えたディスクホイール。
JP2016152159A 2016-08-02 2016-08-02 ディスクホイール Active JP6561935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016152159A JP6561935B2 (ja) 2016-08-02 2016-08-02 ディスクホイール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016152159A JP6561935B2 (ja) 2016-08-02 2016-08-02 ディスクホイール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018020640A JP2018020640A (ja) 2018-02-08
JP6561935B2 true JP6561935B2 (ja) 2019-08-21

Family

ID=61165103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016152159A Active JP6561935B2 (ja) 2016-08-02 2016-08-02 ディスクホイール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6561935B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7044036B2 (ja) * 2018-11-14 2022-03-30 トヨタ自動車株式会社 車両用ホイール
JP7368244B2 (ja) 2020-01-20 2023-10-24 中央精機株式会社 車両用ホイール
JP7432370B2 (ja) 2020-01-20 2024-02-16 中央精機株式会社 車両用ホイール

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3734566A (en) * 1971-04-09 1973-05-22 Red Devil Engineering Inc Racing vehicle wheel having improved cooling structure
JPH0612101U (ja) * 1992-07-21 1994-02-15 憲一 岡本 ベンチュリー効果を利用しタイヤの内側の気流を外側に流出 させるカーホイール
DE20319099U1 (de) * 2003-12-08 2005-05-04 Hubtex Maschinenbau Gmbh & Co. Kg Laufrad für ein Flurförderzeug, insbesondere für ein Stapelfahrzeug
JP2010089614A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Bridgestone Corp リムホイール
JP5689350B2 (ja) * 2011-04-18 2015-03-25 本田技研工業株式会社 車両用ホイール
JP6007472B2 (ja) * 2011-09-28 2016-10-12 横浜ゴム株式会社 タイヤ/ホイール組立体
JP6007473B2 (ja) * 2011-09-28 2016-10-12 横浜ゴム株式会社 タイヤ/ホイール組立体
DE102011121311A1 (de) * 2011-12-15 2013-06-20 Gm Global Technology Operations, Llc Rad mit gegeneinander verdrehtenSchaufelspeichen
JP5973558B2 (ja) * 2012-04-24 2016-08-23 中央精機株式会社 自動車用ホイール
JP6214405B2 (ja) * 2014-01-22 2017-10-18 本田技研工業株式会社 車両用ホイール

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018020640A (ja) 2018-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6561935B2 (ja) ディスクホイール
JP2016505448A (ja) 一方向にエアを搬送するよう構成されたリム、エアレスタイヤ、およびハブキャップの設計およびそれらを使用する方法
JP4229204B1 (ja) 車両用空力構造
JP5559700B2 (ja) タイヤ用ホイールリム
JP2013249065A (ja) 空気入りタイヤ
JP2009073275A (ja) 車両用空力構造
JP7488853B2 (ja) 組立式車両ホイール
JP2009096377A (ja) 自動車用ホイール
JP2019503932A5 (ja) 組立式車両ホイール
US20210213898A1 (en) Bumper
JP5689350B2 (ja) 車両用ホイール
JP6132318B2 (ja) 鞍乗り型車両用キャストホイール
CN204383079U (zh) 汽车车轮
JP5402017B2 (ja) 車両のデフレクタ構造
JP2019137216A (ja) スポーク式ホイール
US11236790B2 (en) Ventilated type brake disc rotor
JP6927079B2 (ja) 車両用ホイール構造
JP2021112990A (ja) 車両用ホイール
JP2015113078A (ja) タイヤ・ホイール組立体
JP2020117143A (ja) 車両用ホイールおよび車両用ホイールカバー
JP7044036B2 (ja) 車両用ホイール
JP2022138373A (ja) 車両用ホイール
TW202124183A (zh) 自行車輪框
US20240165989A1 (en) Vehicle wheel
JP7145829B2 (ja) 車両用ホイール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190625

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190708

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6561935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151