JP6559451B2 - 喫煙空間 - Google Patents

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この発明は、喫煙室等の喫煙空間に関し、特に煙草の煙によって汚染された空気を浄化する機能を有し、かつ緑化機能を兼ね備えた喫煙空間に関する。
公共施設、商業施設、オフィス等には喫煙場所を限定する喫煙空間が設けられている。分煙を完全に実現するために、喫煙空間は喫煙室のような閉鎖空間であることが望ましい。しかし、喫煙室等の閉鎖空間では、煙草の煙による汚染された空気が滞留するため、この汚染された空気を喫煙者自身が吸い込むことによる健康被害が問題となる。
このような喫煙室環境の対策として、これまでは主に、換気により空気を入れ替えることが行われていた。具体的には、厚労省のガイドラインに示されている基準値に基づいて、出入口で0.2m/s以上の空気の流れが発生し、かつ室内の粉塵平均濃度を0.15mg/m以下に維持するように換気量が設定される。しかし、喫煙者の人数が多かったり、喫煙室の広さが狭かったりした場合、前記基準値を満たすことが難しいことがある。そこで、喫煙室内における喫煙場所を換気扇の真下に限定する、喫煙室内に喫煙コーナーを設ける等の工夫がなされている。
また、図9のように、喫煙室等の喫煙空間に空気浄化装置60を設置することも行われている。空気浄化装置60の吸引口61の近辺で喫煙者が煙草を吸うことで、煙草の煙が吸引口61から装置内に吸引され、煙に含まれる粒子状の有害成分が除去される。
特開2006−141470号公報 特許第4708075号
換気による喫煙室の環境対策には、以下の問題があった。
・換気扇等の換気システムの換気量が十分でない場合、喫煙室内に煙草の煙成分が残留する。
・出入口の位置によっては、吸気と排気とが混じり合い、新鮮な空気が喫煙室内に供給されない恐れがある。
・部屋の広さに対する換気量が十分であっても、換気の気流速度が遅い場合、副流煙等が部分的に高濃度な状態となって滞留することがある。
・灰皿に仮置きした吸いかけの煙草から、煙成分を含んだ空気が喫煙者の口や鼻の近辺に立ち上ってきて、それを吸引してしまう恐れがある。
また、喫煙室内に空気浄化装置を設置しても、煙に含まれる粒子状の有害成分は除去できるが、一酸化炭素等の有害な気体成分は除去することができないという問題がある。
この発明の目的は、喫煙場所となる空間を清浄に保つことができて、喫煙者の健康被害を抑えることができ、かつ緑化機能を兼ね備えた喫煙空間を提供することである。
この発明の喫煙空間は、喫煙場所となる空間に空気浄化緑化装置が設けられ、この空気浄化緑化装置は、通気性を有し片面に植物が植えられ煙草の煙に含まれる有害成分を除去可能な植物生育基盤と、この植物生育基盤の前記植物が植えられた面と反対の面に隣接して設けられて前記植物生育基盤を通過させる空気の経路となる通気用経路と、前記喫煙場所となる空間の空気を前記通気用経路を通じて前記植物生育基盤へ送る送風手段とを有し、
前記喫煙場所となる空間は天井面と四方の壁面とで囲まれた空間であり、前記空気浄化緑化装置は、前記植物が植えられる片面が前記喫煙場所となる空間の一つの壁面を成すように設置され、前記喫煙場所となる空間内の空気を外界に排出する排気口が、前記空気浄化緑化装置の前記植物が植えられる片面と対向する前記喫煙場所となる空間の壁面付近の天井面に設けられている。
この構成によると、喫煙空間の汚染された空気が、空気浄化緑化装置の通気用経路および通気性を有する植物生育基盤を通り抜けて流れる。植物生育基盤を流れる空気の流れの向きは、通気用経路が設けられた側から植物が植えられた側への向きである。汚染された空気が植物生育基盤を流れる過程で、ニコチン、タール等の粒子状の有害物質が吸着、捕集されると共に、植物生育基盤に棲む微生物によって一酸化炭素等の有害な気体成分が分解されて無毒化される。これにより、喫煙空間の空気が浄化され、喫煙者の健康被害を抑えることができる。なお、この発明の喫煙空間は、建物内に設けられてもよく、屋外の中庭や広場等に仕切り壁と天井面で区画された空間であってもよい。
喫煙空間は安らぐための空間であるが、植物による緑化機能が加わることでリラックス効果が相乗的に高められる。しかも、空気の浄化が緑化のための植物生育基盤で行われ、浄化のためのフィルタ等を別途に設けることが不要になるうえ、通常のフィルタでは除去できない一酸化炭素等の有害な気体成分を除去できる。
記空気浄化緑化装置は、前記喫煙場所となる空間の空気を前記通気用経路を通じて前記植物生育基盤へ送る送風手段を有するため、植物生育基盤を通り抜ける空気の量を増やすことができ、空気浄化効果が高まる。また、植物生育基盤を、通気用経路が設けられた側から植物が植えられた側へ空気が流れるため、植物生育基盤によって浄化された空気が植物に当たり、植物に有害物質が付着することを避けられる。
また、上記送風手段を有する場合、前記空気浄化緑化装置の前記植物が植えられる前記片面の近傍に、喫煙者が喫煙のために滞在するときに利用する喫煙用設備が設けられていてもよい。
この構成であると、喫煙用設備を利用して喫煙中の喫煙者に対して、植物生育基盤によって浄化された空気が吹き付けられ、周囲の汚染された空気を喫煙者から遠ざける。このため、喫煙者が、周囲の汚染された空気を吸い込まずに済む。
記喫煙場所となる空間内の空気を外界に排出する排気口、前記空気浄化緑化装置から水平方向に離れた位置の天井面に設けられているが、煙草の煙は上昇するため、排気口が天井面に設けられていると、煙草の煙が排気口から排出され易い。また、排気口が空気浄化緑化装置から水平方向に離れた位置に設けられていると、空気浄化緑化装置で浄化された空気が、閉鎖空間からなる喫煙場所となる空間を通って、空気浄化緑化装置から離れた位置にある排気口から排出される。これにより、喫煙場所となる空間の広い範囲に浄化空気を行き渡らせることができると共に、換気が効率良く行われる。
さらに、排気口の近くにいる喫煙者から出る煙はそのまま排気口から排出され、排気口から離れた位置にいる喫煙者から出る煙は、空気浄化緑化装置によって浄化された清浄な空気とほとんど混じり合わずに排出される。このため、排気口が空気浄化緑化装置から水平方向に離れた位置に設けられていると、効率的に室内を清浄化することができる。
記空気浄化緑化装置は、前記植物が植えられる片面が前記喫煙場所となる空間の壁面を成すように設置される。
この場合、喫煙場所となる空間を広く有効に利用することができる。また、喫煙者が壁面を成す植物を眺めながら喫煙することができ、リラックス効果が高まる。
この発明において、前記空気浄化緑化装置は、前記喫煙場所となる空間の空気を前記通気用経路を通じて前記植物生育基盤へ送る送風手段を有し、前記植物生育基盤および前記通気用経路の下方に空気を吸い込む空気吸込口が設けられているとよい。
植物生育基盤および通気用経路の下方に空気吸込口が設けられていると、喫煙場所となる空間の床面近くの汚染された空気が空気吸込口から吸い込まれ、植物生育基盤によって浄化された空気が喫煙者に吹き付けられる。このため、喫煙者の健康被害を抑えることができると共に、喫煙者の衣服に臭いが付き難い。
この発明の喫煙空間は、喫煙場所となる空間に空気浄化緑化装置が設けられ、この空気浄化緑化装置は、通気性を有し片面に植物が植えられ煙草の煙に含まれる有害成分を除去可能な植物生育基盤と、この植物生育基盤の前記植物が植えられた面と反対の面に隣接して設けられて前記植物生育基盤を通過させる空気の経路となる通気用経路と、前記喫煙場所となる空間の空気を前記通気用経路を通じて前記植物生育基盤へ送る送風手段とを有し、
前記喫煙場所となる空間は天井面と四方の壁面とで囲まれた空間であり、前記空気浄化緑化装置は、前記植物が植えられる片面が前記喫煙場所となる空間の一つの壁面を成すように設置され、前記喫煙場所となる空間内の空気を外界に排出する排気口が、前記空気浄化緑化装置の前記植物が植えられる片面と対向する前記喫煙場所となる空間の壁面付近の天井面に設けられたため、喫煙場所となる空間を清浄に保ち、喫煙者の健康被害を抑えることができ、かつ喫煙場所となる空間を緑化することでリラックス効果が高まる。
この発明の一実施形態にかかる喫煙空間の破断側面図である。 同喫煙空間の斜視図である。 同空気浄化緑化装置の破断側面図である。 同喫煙空間の空気浄化緑化装置付近の斜視図である。 この発明の異なる実施形態にかかる喫煙空間の空気浄化緑化装置の平面図である。 同空気浄化緑化装置の破断側面図である。 参考提案例にかかる喫煙空間の空気浄化緑化装置の斜視図である。 同空気浄化緑化装置の破断側面図である。 従来の空気浄化装置の斜視図である。
この発明の一実施形態を図1ないし図4と共に説明する。
図1および図2に示すように、喫煙場所となる空間1は、周囲が床面2、天井面3、および四方の壁面4,5,6,7で囲まれた直方体形状の閉鎖空間からなる。四方の壁面4〜7のうちの後記空気浄化緑化装置10が設置される壁面4を除く3つの壁面5,6,7のいずれかに出入口(図示せず)が設けられている。但し、喫煙場所となる空間1の形状は直方体に限らない。
喫煙場所となる空間1の一壁面4には、空気浄化緑化装置10が設置されている。この空気浄化緑化装置10は、図3に示すように、片面に植物25が植えられる土壌層等の植物生育基盤11と、この植物生育基盤11の他の片面に沿って設けられた通気用経路12とを有する。植物生育基盤11および通気用経路12は、箱状の装置躯体13の内部に設けられている。装置躯体13は、水平方向の厚みが薄く壁面4に沿って広がる壁パネル形状である。装置躯体13の壁面4と反対側の面は、開口面13aとなっている。
植物生育基盤11は、装置躯体13の内部における開口面13aに近い側の位置に開口面13aに沿って設けられている。そして、植物生育基盤11の喫煙場所となる空間1の中心側を向く面に植物25が植えられる。通気用経路12は、装置躯体13における壁面4側の側板部13bと植物育成基盤11との間に形成されている。植物生育基盤11と通気用経路12との間には、メッシュ材等の通気性部材14が介在させてある。また、植物生育基盤11の植物25が植えられる片面は、前記通気性部材14と同様の別の通気性部材15で覆われている。
なお、この実施形態では、植物生育基盤11の他の片面の全域に沿って通気用経路12が設けられているが、他の片面の一部に沿ってだけ通気用経路12が設けられていてもよい。また、この実施形態では、物生育基盤11における植物25が植えられた面と反対側の面に沿って通気用経路12が設けられているが、それ以外の面、例えば上下の面や側面に沿って通気用経路12が設けられていてもよい。
前記植物生育基盤11としては、通気性のある軽量土壌が用いられる。具体的には、自然土壌の他に、バーク堆肥等の有機系土壌改良材、或いはパーライト等の無機系土壌改良材等の様々な一般に流通する資材を適宜組み合わせたものを用いる。また、活性炭等の多孔物質が土壌中に含まれていてもよい。これらの土壌には、煙草の煙に含まれる一酸化炭素等の有害成分を分解する微生物が棲息する。煙草の煙に含まれる有害成分を除去可能であれば、他にマット状やその他の形態の樹脂製のスポンジ状やフェルト状材、セラミック等を用いてもよい。
装置躯体13の内部における植物生育基盤11および通気用経路12の下方部分は、空気室17になっている。空気室17は、連通孔18で通気用経路12と繋がっている。空気室17の喫煙場所となる空間1の中心側を向く面には、空気吸込口17aが設けられている。空気室17内には、通気用経路12に空気を送る送風手段としてのファン19が設けられている。ファン19は、例えばターボファンである。ファン19を駆動すると、空気吸込口17aから喫煙場所となる空間1の空気を吸い込み、その空気が空気室17および通気用経路12を通り、さらに植物生育基盤11を通過して喫煙場所となる空間1に吹き出る空気の流れが生じる。ファン19の空気送り方向を逆向きにして、逆向きの空気の流れが生じるようにしてもよい。
植物生育基盤11の上部には、灌水設備21が埋設されている。灌水設備21は、例えば外周に複数の孔が開けられた管からなり、前記孔から水が出るタイプのものである。灌水設備21は、図示しない給水源に接続されている。また、植物生育基盤11の下側には、植物生育基盤11から落ちてくる余剰の水を受ける樋22が設けられている。樋22は、紙面と垂直な方向に傾斜しており、受けた水を傾斜の下位側へ案内して装置躯体13の外に排出するようになっている。
図1、図2において、喫煙場所となる空間1の天井面3には、閉鎖空間である喫煙場所となる空間1の空気を外界に排出する排気口31が設けられている。排気口31は排気ダクト(図示せず)に接続されている。排気口31の位置は、空気浄化緑化装置10から水平方向に離れた位置である。床面2には、喫煙場所となる空間1に新鮮な空気を取り入れる空気取入口32が複数箇所に設けられている。
図1、図4に示すように、喫煙場所となる空間1における、空気浄化緑化装置10の植物25が植えられる片面の近傍に、喫煙者が喫煙のために滞在するときに利用する喫煙用設備33が設けられている。図の例の喫煙用設備33は喫煙者が腰かけるバーチェアであるが、喫煙用設備33はバーチェア以外の椅子類であってもよく、またはテーブル等の椅子以外の設備であってもよい。
この構成の喫煙空間は、以下のように作用する。
排気ダクトによる換気を行うことで、天井面3に設けられた排気口31から喫煙場所となる空間1の空気が外界に排出されると共に、床面2に設けられた空気取入口32から外界の新鮮な空気が喫煙場所となる空間1に取り入れられる。また、空気浄化緑化装置10のファン19を駆動することで、空気浄化緑化装置10の下部に設けられた空気吸込み口17aから喫煙場所となる空間1の床面2付近の空気を吸い込み、その空気を植物生育基盤11により浄化して、植物生育基盤11の植物25が植えられている面から喫煙場所となる空間1に吹き出す。これにより、喫煙場所となる空間1に、空気浄化緑化装置10付近から排気口31へ向かう空気の流れが生じるため、喫煙場所となる空間1に空気の滞りが起きにくく、上記換気が円滑に行われる。
喫煙場所となる空間1の汚染された空気が、空気浄化緑化装置10の植物生育基盤11を通り抜けて流れる過程で、ニコチン、タール等の粒子状の有害物質が吸着、捕集されると共に、植物生育基盤11に棲む微生物によって一酸化炭素等の有害な気体成分が分解されて無毒化される。つまり、通常の空気浄化装置では除去できない一酸化炭素等の有害な気体成分も除去できる。空気浄化緑化装置10に送風手段としてのファン19が設けられているため、植物生育基盤11を通り抜ける空気の量を増やすことができ、植物生育基盤11による空気浄化効果が高い。これらのことから、喫煙場所となる空間1の空気が浄化され、喫煙者の健康被害を抑えることができる。
ファン19により、空気が植物生育基盤11を通気用経路12側から喫煙場所となる空間1側へ通り抜けて流れるため、植物生育基盤11によって浄化された空気が植物25に当たり、植物25に有害物質が付着することを避けられる。また、この実施形態のように、空気浄化緑化装置10の植物25が植えられる片面の近傍に喫煙用設備33が設けられている場合、喫煙用設備33を利用して喫煙中の喫煙者に対して、植物生育基盤11によって浄化された空気が吹き付けられる、周囲の汚染された空気を喫煙者から遠ざける。このため、喫煙者が、周囲の汚染された空気を吸い込まずに済む。さらに、植物生育基盤11および通気用経路12の下方に空気吸込口17aが設けられているため、床面2近くの汚染された空気が空気吸込口17aから吸い込まれ、植物生育基盤11によって浄化された空気が喫煙者に吹き付けられる。このため、喫煙者の衣服に臭いが付き難い。
排気口31が天井面3に設けられているため、上昇する煙草の煙が排気口31から排出され易い。また、排気口31が空気浄化緑化装置10から水平方向に離れた位置に設けられているため、空気浄化緑化装置10で浄化された空気が、閉鎖空間からなる喫煙場所となる空間1を端から端へと通って排気口31から排出される。これにより、喫煙場所となる空間1の広い範囲に浄化空気を行き渡らせることができると共に、換気が効率良く行われる。
さらに、排気口31の近くにいる喫煙者から出る煙はそのまま排気口31から排出され、排気口31から離れた位置にいる喫煙者から出る煙は、空気浄化緑化装置10によって浄化された清浄な空気をほとんど混じり合わずに排出される。このため、排気口31が空気浄化緑化装置10から水平方向に離れた位置に設けられていると、効率的に室内を清浄化することができる。
なお、図の例では設けられていないが、喫煙場所となる空間1の形状等により喫煙場所となる空間1の一部に空気が滞り易い場合には、その空気が滞り易い場所の空気を排気口31に導くガイドを設けてもよい。
空気浄化緑化装置10は、植物25が植えられる片面が喫煙場所となる空間1の壁面を成すように設置されているため、喫煙場所となる空間1を広く有効に利用することができる。また、喫煙者が壁面を成す植物25を眺めながら喫煙することができ、リラックス効果が高まる。
このように、この喫煙空間は、喫煙場所となる空間1に空気浄化緑化装置10を設けたため、喫煙場所となる空間1の空気を浄化する効果と換気を促進する効果の両方が得られる。これに加えてこの喫煙空間で得られる効果を、以下に列挙する。
・喫煙場所となる空間1に滞留している空気を浄化できるため、喫煙場所となる空間1に臭いや汚染物質が残り難く、天井面3や壁面4,5,6,7の汚れを低減できる。
・喫煙者が副流煙等を浴びる時間が減少するため、喫煙者の衣服等に有害物質が残り難い。これにより、喫煙者が喫煙場所となる空間1から出たときに、周囲に臭いを振りまかずに済む。
・排気ダクトによる換気で喫煙場所となる空間1の空気を吸引する力に加えて、空気浄化緑化装置10により喫煙場所となる空間1に排気口31側へ送る空気の流れを生じさせるため、出入口から喫煙場所となる空間1外へ煙草の煙が漏れ出るのを低減することができる。
上記実施形態の空気浄化緑化装置10は、壁面に設置され片面だけを緑化する構成であるが、空気浄化緑化装置が空間を分けるパーテーションや界壁である場合、図5および図6のように両面を緑化する構成としてもよい。この空気浄化緑化装置10Aは、片面に植物25が植えられた2つの植物生育基盤11,11を備え、これら2つ複数の植物生育基盤11,11を、植物25の植えられた面がそれぞれ外側を向くように背中合わせで配置されている。2つの植物生育基盤11,11の間が通気用経路12となっている。
ファン19を駆動すると、空気浄化緑化装置10Aの一方の側面(図の右側面)に設けられた空気吸込口17aから喫煙場所となる空間1の空気を吸い込み、その空気が空気室17および通気用経路12を通り、さらに両側の植物生育基盤11,11を通過して喫煙場所となる空間1に吹き出される。前記同様に、喫煙場所となる空間1の汚染された空気が植物生育基盤11,11を通過する過程で浄化される。
図7および図8は、参考提案例にかかる空気浄化緑化装置を示す。
この空気緑化浄化装置40は、植物生育基盤41(図8)が収容され上方が開口した容器状の内側ケース43と、この内側ケース43の上側に被せられるカバー部材44とを有する。この例では、内側ケース43およびカバー部材44の平面形状は長方形であり、カバー部材44の一部分に人が腰かけることが可能な座面45を有する。
図8に示すように、前記内側ケース43の内部は、上段の主室46および副室47と、下段の空気室48とに分かれている。主室46および副室47と空気室48とは上下仕切り板43aによって仕切られ、主室46と副室47とは仕切り壁43bによって仕切られている。前記植物生育基盤41は、主室46に収容されている。植物生育基盤41としては、前記実施形態の植物生育基盤11と同様の通気性のある軽量土壌が用いられる。
植物生育基盤41の上部には、灌水設備49が埋設されている。灌水設備49は、前記実施形態のものと同様に、複数の孔が開けられた配管からなり、前記孔から水が出るタイプのものである。植物生育基盤41の下面と上下仕切り板43aとの間には、通気用経路50が形成されている。植物生育基盤41は、上下仕切り板43aから上方に離れた位置に設けられたネット状の通気性・通水性素材(図示せず)の上に保持されている。
内側ケース43における前記空気室48を囲む側面部には、複数の空気吸込口51が設けられている。空気室48と通気用経路50とは副室47の下方となる位置で、上下仕切り板43aに開けられた通風用開口52を介して連通している。そして、この通風用開口52に、空気室48側から通気用経路50側へ送風する送風手段としてのファン53が設けられている。ファン53を回転駆動すると、空気が空気吸込口51から空気室48内に吸い込まれ、さらに通風用開口52を通って通気用経路50に入り、植物生育基盤41を下から上へと通り抜ける空気の流れが生じる。
副室47には、制御盤55、前記灌水設備49に送り出すポンプ56等設けられている。灌水用の水は、空気緑化浄化装置40の内部に設けた水タンクに貯えておいてもよく、或いは水道等の別の水源から導き入れてもよい。また、ファン53およびポンプ56は、空気緑化浄化装置40の内部に設けたバッテリで駆動してもよく、或いは外部の商用電源で駆動してもよい。
前記カバー部材44は、水平状の上板部44aと、この上板部44aの外周縁から下方に延びる側板部44bとからなり、内側ケース43の上端の上に上板部44aが載ることで、内側ケース43に支持されている。カバー部材44の側板部44bは、内側ケース43の側面部43cの上部をほとんど隙間のない状態で覆っている。植物生育基盤41の上面とカバー部材44の上板部44aとの間に通気層58が形成されるように、植物生育基盤41の上面の高さは内側ケース43の上端よりも低い位置に定められている。カバー部材44の材質は、ベンチとして人が腰かけても十分耐え得る程度の強度を有し、かつ湿気が触れても変質しないような耐水性のあるものが望ましい。例えば、繊維強化プラスチック(FRP)が用いられる。前記座面45は、上板部44aにおける内側ケース43の副室47の上側に当たる部分に該当する。
図7、図8に示すように、上板部44aの座面45と同一面における座面45以外の部分に、複数の通気孔59が設けられている。通気孔59は、植物生育基盤41を下から上へ通り抜けた空気をカバー部材44の外部へ排出するための孔である。この例の場合、複数の矩形の通気孔59が前後左右に並列に並んでいる。これら複数の通気孔59のうち任意の通気孔59を通って植物25が上に伸びるように、植物生育基盤41に植物25が植えられる。
この空気浄化緑化装置40も、前記空気浄化緑化装置10と同様に、ファン53を駆動することで、下部に設けた空気吸込口51から喫煙場所となる空間1の床面付近の空気を吸い込み、その空気を植物生育基盤41により浄化して、通気層58を経て通気孔59から喫煙場所となる空間1に吹き出す。喫煙場所となる空間1の汚染された空気が植物生育基盤41を通り抜けて流れる過程で、ニコチン、タール等の粒子状の有害物質が捕集されると共に、植物生育基盤41に棲む微生物によって一酸化炭素等の有害な気体成分が分解されて無毒化される。
カバー部材44の一部分に人が腰かけることが可能な座面45を有するため、この空気浄化緑化装置40はベンチとして利用できる。座面45に腰かけた喫煙者や周辺にいる喫煙者に、通気孔59から排出される清浄な空気が効果的に送られる。また、喫煙者が、植えられた植物25を目で楽しむことができ、リラックス効果が高まる。
この空気浄化緑化装置40も、前記空気浄化緑化装置1と同様に、喫煙室等の閉鎖空間である喫煙場所となる空間1に設置することにより、前記同様の作用・効果を得ることができる。なお、建物の一角に定められた閉鎖空間ではない喫煙空間に、これら空気浄化緑化装置10,40を設けてもよい。
1…喫煙場所となる空間
2…床面
3…天井面
10,10A,40…空気浄化緑化装置
11,41…植物生育基盤
12,50…通気用経路
17a,51…空気吸込口
19,53…ファン(送風手段)
25…植物
31…排気口
33…喫煙用設備

Claims (3)

  1. 喫煙場所となる空間に空気浄化緑化装置が設けられ、この空気浄化緑化装置は、通気性を有し片面に植物が植えられ煙草の煙に含まれる有害成分を除去可能な植物生育基盤と、この植物生育基盤の前記植物が植えられた面と反対の面に隣接して設けられて前記植物生育基盤を通過させる空気の経路となる通気用経路と、前記喫煙場所となる空間の空気を前記通気用経路を通じて前記植物生育基盤へ送る送風手段とを有し、
    前記喫煙場所となる空間は天井面と四方の壁面とで囲まれた空間であり、前記空気浄化緑化装置は、前記植物が植えられる片面が前記喫煙場所となる空間の一つの壁面を成すように設置され、前記喫煙場所となる空間内の空気を外界に排出する排気口が、前記空気浄化緑化装置の前記植物が植えられる片面と対向する前記喫煙場所となる空間の壁面付近の天井面に設けられた、
    喫煙空間。
  2. 請求項に記載の喫煙空間において、前記空気浄化緑化装置の前記植物が植えられる前記片面の近傍に、喫煙者が喫煙のために滞在するときに利用する喫煙用設備が設けられた喫煙空間。
  3. 請求項1または請求項2に記載の喫煙空間において、前記植物生育基盤および前記通気用経路の下方に前記喫煙場所となる空間の空気を吸い込む空気吸込口が設けられた喫煙空間。
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