JP6558265B2 - 電子時計および電子時計の制御方法 - Google Patents

電子時計および電子時計の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、ステッピングモーターを備えた電子時計およびその電子時計の制御方法に関する。
ステッピングモーターを備えた電子時計において、消費電力を低減するため、ステッピングモーターを駆動する駆動パルスの実効電力を、ステッピングモーターを回転できる最小値に設定することが求められている。ここで、駆動パルスの実効電力は、電源電圧が変動した場合に変化する場合がある。また、前記最小値は、電子時計の配置環境の磁界が変化した場合や、電子時計に落下による衝撃が与えられた場合などに変化する場合がある。このような場合においても、駆動パルスの実効電力を前記最小値に調整できる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電子時計は、同じ実効電力の駆動パルスの出力に基づいて、設定回数連続してステッピングモーターが回転した場合、駆動パルスの実効電力を一段階低くする。そして、駆動パルスによってステッピングモーターが回転しなかった場合は、駆動パルスの実効電力を一段階大きくすることで、駆動パルスの実効電力を、ステッピングモーターを回転できる最小値に調整している。
特開2011−33554号公報
ところで、特許文献1の電子時計では、電池電圧が低下し、駆動パルスの実効電力が、ステッピングモーターの回転に必要な実効電力を下回った場合、ステッピングモーターが一度非回転となった後に、駆動パルスの実効電力が大きくなる。ステッピングモーターが非回転となる場合、電子時計は、ステッピングモーターを確実に回転させるため、駆動パルスよりも実効電力が大きい補助パルスを出力する。このため、電池電圧が低下した場合は、補助パルスが出力される分、消費電力がかかってしまうという問題がある。
本発明は、電源電圧が低下した場合、ステッピングモーターが非回転となり補助パルスが供給されることを抑制し、かつ、迅速に駆動パルスのパルス幅を最適値に遷移できる電子時計および電子時計の制御方法を提供することにある。
本発明の電子時計は、ステッピングモーターと、パルス幅の異なる駆動パルスを前記ステッピングモーターに供給可能な駆動パルス供給部と、前記ステッピングモーターのローターが前記駆動パルスによって回転したか否かを判定する回転判定部と、前記ローターが回転しなかったと判定された場合、前記駆動パルスよりもパルス幅の広い補助パルスを前記ステッピングモーターに供給する補助パルス供給部と、電源電圧を検出する電源電圧検出部と、前記駆動パルスのパルス幅を設定するパルス幅設定部と、設定回数を設定する回数設定部と、を備え、前記パルス幅設定部は、同じパルス幅の前記駆動パルスによって前記ローターが回転したと判定された連続回数が前記設定回数に達した場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも狭いパルス幅に設定し、前記ローターが回転しなかったと判定された場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも広いパルス幅に設定し、予め設定された複数の電源電圧の範囲のうち、前記電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、該当する電源電圧の範囲に対応したパルス幅に設定し、前記回数設定部は、前記設定回数を、少なくとも第1設定回数または前記第1設定回数よりも多い第2設定回数に設定することが可能であり、前記設定回数が前記第2設定回数に設定されている場合、前記電源電圧が低下して該当する電源電圧の範囲が変わった場合に、前記設定回数を前記第1設定回数に設定することを特徴とする。
駆動パルスは、矩形波であっても、くし歯状のパルスであってもよい。駆動パルスがくし歯状である場合は、パルス幅は、各歯のパルス幅の積算値を意図する。この場合、例えば、歯数が一定の場合は、デューティー比を変えることでパルス幅を変更できる。なお、パルス幅が広いほど、駆動パルスのエネルギーが大きくなるため、ローターを回転させる能力は高くなる。
また、電源電圧の範囲は、例えば、VDD≧1.5V、1.3<VDD<1.5V、VDD≦1.3Vに設定されている。また、第1設定回数は、例えば10回であり、第2設定回数は、例えば20回や200回である。
本発明によれば、例えばアラーム鳴動などの負荷動作が実行されて電源電圧が低下し、設定されているパルス幅の駆動パルスでは、ローターを回転できない場合、駆動パルスが供給される前に、パルス幅設定部によって駆動パルスのパルス幅を該当する電源電圧の範囲に対応したパルス幅に設定できるため、ローターが非回転となることを抑制できる。これにより、補助パルスが供給されることを抑制でき、消費電力を低減できる。
また、電源電圧が上昇したことで、設定されているパルス幅よりも狭いパルス幅の駆動パルスでもローターを回転できるようになった場合に、パルス幅設定部によって駆動パルスのパルス幅を該当する電源電圧の範囲に対応したパルス幅に設定できるため、ローターが設定回数連続して回転するのを待つことなくパルス幅を狭くすることができる。これにより、迅速に駆動パルスのパルス幅を最適値に遷移できる。
また、電源電圧が変動した場合でも、該当する電源電圧の範囲が変わらない場合は、パルス幅設定部によって駆動パルスのパルス幅の設定は行われないため、例えば、電源電圧の変動が0.1V程度と僅かである場合に、駆動パルスのパルス幅の設定が行われることを抑制できる。これによれば、駆動パルスのパルス幅の設定処理が必要以上に頻繁に行われることを抑制でき、処理負荷を低減できる。
また、本発明によれば、前記設定回数が第2設定回数に設定されている場合、電源電圧が低下して、該当する電源電圧の範囲が変わり、パルス幅設定部によって駆動パルスのパルス幅の設定が行われた場合に、回数設定部によって設定回数を第2設定回数よりも少ない第1設定回数に設定できる。当該パルス幅の設定が行われた場合、駆動パルスのパルス幅は、該当する電源電圧の範囲に対応したパルス幅ではあるが、最適値ではない可能性がある。このため、設定回数を第1設定回数に設定することで、駆動パルスのパルス幅の最適値が、設定されたパルス幅よりも狭い場合、迅速に駆動パルスのパルス幅を最適値に遷移させることができる。
なお、回数設定部は、例えば、設定される駆動パルスのパルス幅が最適値であると判定できる場合などに、設定回数を第2設定回数に設定する。
本発明の電子時計において、前記回数設定部は、前記設定回数が前記第2設定回数に設定されている場合、前記電源電圧が上昇して該当する前記電源電圧の範囲が変わった場合に、前記設定回数を前記第1設定回数に設定することが好ましい。
本発明によれば、前記設定回数が第2設定回数に設定されている場合、電源電圧が上昇して、該当する電源電圧の範囲が変わり、パルス幅設定部によって駆動パルスのパルス幅の設定が行われた場合に、回数設定部によって設定回数を第2設定回数よりも少ない第1設定回数に設定できる。このため、駆動パルスのパルス幅の最適値が、設定されたパルス幅よりも狭い場合、迅速に駆動パルスのパルス幅を最適値に遷移させることができる。
本発明の電子時計において、前記複数の電源電圧の範囲と、前記複数の電源電圧の範囲のそれぞれに対応付けられた複数種類のパルス幅とが記憶されたパルス幅記憶部を備え、前記パルス幅設定部は、前記パルス幅記憶部に記憶されたパルス幅のいずれかを選択し、選択したパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定し、前記連続回数が前記設定回数に達した場合、前記パルス幅記憶部において、設定されているパルス幅と同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、設定されているパルス幅の次に狭いパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定し、前記ローターが回転しなかったと判定された場合、前記パルス幅記憶部において、設定されているパルス幅と同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、設定されているパルス幅の次に広いパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定し、前記電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、前記パルス幅記憶部において、該当する電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、設定されているパルス幅に対応するパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定することが好ましい。
本発明によれば、該当する電源電圧の範囲が変わらない場合は、パルス幅設定部によって、同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅の中で駆動パルスのパルス幅が変更される。これにより、駆動パルスのパルス幅を、予め設定された複数種類のパルス幅のうち、最適なパルス幅に設定できる。
また、本発明によれば、電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、パルス幅設定部によって、駆動パルスのパルス幅が、該当する電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、設定されているパルス幅と対応するパルス幅に変更される。これにより、駆動パルスのパルス幅を、電源電圧に対応したパルス幅に設定できる。
これによれば、該当する電源電圧の範囲が変わった場合のパルス幅の変更幅(範囲間変更幅)と、該当する電源電圧の範囲が変わらない場合に最適なパルス幅を設定する場合のパルス幅の変更幅(範囲内変更幅)とを異なる幅に設定できる。このため、範囲内変更幅を、範囲間変更幅よりも狭く設定することができる。ここで、範囲間変更幅は、電源電圧の範囲に応じて決定される。本発明によれば、範囲内変更幅を範囲間変更幅よりも狭く設定できるため、電源電圧の範囲が一定の場合に、範囲内変更幅が範囲間変更幅と同じ場合と比べて、駆動パルスのパルス幅をより細かく設定できる。
本発明の電子時計において、前記回数設定部は、前記設定回数を、3種類以上の回数に設定することが可能であり、設定されている前記駆動パルスのパルス幅が所定の判定条件に該当した場合に、前記設定回数を、設定されている回数の次に多い回数に設定することを特徴とすることが好ましい。
パルス幅設定部は、前記設定回数を、例えば、10回、20回、50回、200回などに設定することが可能である。
所定の判定条件は、例えば、設定されている駆動パルスのパルス幅が最適であると判定する条件である。
所定の判定条件に連続して該当する回数が多くなるほど、電子時計が、駆動パルスのパルス幅の最適値が変動する確率が低い状態にあると判定できる。本発明によれば、前記最適値が変動しない場合は、所定の判定条件に該当する毎に回数設定部によって設定回数を段階的に多くできるため、設定回数を前記最適値が変動する確率に応じて細かく設定できる。これによれば、設定回数を例えば10回と200回にしか設定できない場合と比べて、前記最適値が、設定されているパルス幅よりも狭くなった場合に、駆動パルスのパルス幅を最適値に遷移させるまでの平均時間を短縮できる。
本発明の電子時計において、前記回数設定部は、電子時計が携帯されていないと判定する非携帯判定条件に該当した場合、前記設定回数を、前記第2設定回数よりも多い非携帯設定回数に設定することが好ましい。
電子時計が携帯されていない場合は、例えば電子時計の配置環境の磁界が変化する可能性が低いため、電子時計が携帯されている場合と比べて、駆動パルスのパルス幅の最適値が変動する可能性は低い。本発明によれば、このような場合は、設定回数を第2設定回数よりも多い非携帯設定回数に設定できるため、設定回数を非携帯設定回数に設定できない場合と比べて、パルス幅設定部によって駆動パルスのパルス幅が狭くされる頻度を低くできる。これにより、ローターが非回転となる頻度を低くでき、消費電力を低減できる。
本発明の電子時計において、設定されている前記駆動パルスのパルス幅を記憶する設定パルス幅記憶部を備え、前記パルス幅設定部は、前記駆動パルス供給部が動作を停止した後、再び動作を開始する場合に、前記設定パルス幅記憶部に記憶されているパルス幅を、前記駆動パルスのパルス幅に設定することが好ましい。
本発明によれば、駆動パルス供給部が再び動作を開始する場合、駆動パルスのパルス幅に、駆動パルス供給部が動作を停止する直前に設定されていたパルス幅を設定できるため、例えば駆動パルスのパルス幅に予め設定された固定値を設定する場合と比べて、駆動パルスのパルス幅が最適値に設定されるまでの平均時間を短縮できる。
本発明の電子時計において、設定されている前記駆動パルスのパルス幅を特定する情報を表示する表示部を備えることが好ましい。
本発明によれば、例えば、電子時計の出荷時に、表示部によって設定されている駆動パルスのパルス幅を特定する情報を表示させることができ、これにより、駆動パルスのパルス幅が仕様通りになっているかなどを確認する検査を容易に行うことができる。
本発明は、ステッピングモーターと、パルス幅の異なる駆動パルスを前記ステッピングモーターに供給可能な駆動パルス供給部と、前記ステッピングモーターのローターが前記駆動パルスによって回転しなかったと判定された場合、前記駆動パルスよりもパルス幅の広い補助パルスを前記ステッピングモーターに供給する補助パルス供給部と、を備える電子時計の制御方法であって、同じパルス幅の前記駆動パルスによって前記ローターが回転したと判定された連続回数が設定回数に達した場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも狭いパルス幅に設定するステップと、前記ローターが回転しなかったと判定された場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも広いパルス幅に設定するステップと、予め設定された複数の電源電圧の範囲のうち、前記電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、該当する電源電圧の範囲に対応したパルス幅に設定するステップと、前記設定回数を、少なくとも第1設定回数または前記第1設定回数よりも多い第2設定回数に設定するステップと、を備え、前記設定回数を設定するステップは、前記設定回数が前記第2設定回数に設定されている場合、前記電源電圧が低下して該当する電源電圧の範囲が変わった場合に、前記設定回数を前記第1設定回数に設定することを特徴とする。
本発明によれば、前記電子時計の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る電子時計を示す図。 前記電子時計の構成を示すブロック図。 前記実施形態における駆動パルスの波形の種類を示す図。 前記実施形態におけるステッピングモーターに供給される信号波を示す図。 前記実施形態におけるパルス供給制御処理を示すフローチャート。 前記実施形態における駆動パルスのパルス幅の遷移例を示す図。 本発明の他の実施形態に係る駆動パルスの波形を示す図。
本発明の実施形態の電子時計を図面に基づいて説明する。
[電子時計の構成]
図1に示すように、電子時計1は、ユーザーが腕に装着して使用する腕時計タイプの時計である。電子時計1は、外装ケース17と、外装ケース17内に収容された、指針(時針11、分針12、秒針13)と、文字板14と、文字板14に形成された日窓15から日付を表示する日車16と、指針11〜13および日車16を駆動する図示しないムーブメントとを備えている。
図2は、電子時計1の構成を示すブロック図である。
電子時計1は、ムーブメントを構成する駆動制御装置30、駆動回路40、ステッピングモーター50と、発電部としてのソーラーセル2と、充電回路3と、電源としての二次電池4とを備える。なお、その他に、電子時計1は、図示しないアラーム機能などの所定の機能を実行する機能部を備えている。
ソーラーセル2は、照射された光のエネルギーを電気エネルギーに変換して出力する。
充電回路3は、ソーラーセル2から出力された電気エネルギーを二次電池4に蓄積させ、二次電池4を充電する。
[ステッピングモーター]
ステッピングモーター50は、図示しない歯車を介して指針11〜13を駆動する。
ステッピングモーター50は、図2に示すように、ローター収容用穴511を有するステーター51と、ローター収容用穴511に回転可能に配設されたローター52と、ステーター51と接合された磁心(図示せず)と、磁心に巻回されたコイル53を備えている。コイル53は、両端に端子を有している。各端子は駆動回路40に接続されている。ローター52は、2極(S極およびN極)に着磁され、ステーター51は磁性材料によって形成されている。
後述する駆動パルスKまたは補助パルスAPがコイル53の両端の端子間に供給されて電流が流れると、ステーター51に磁束が発生する。これにより、ステーター51に生じた磁極とローター52の磁極との相互作用によって、ローター52は1ステップ分(180度)回転する。そして、ローター52に連動して指針11〜13が回転する。
[駆動回路]
駆動回路40は、4つの電界効果型トランジスター41,42,43,44を備えている。トランジスター41,43はPチャネルであり、トランジスター42,44はNチャネルである。これらの電界効果型トランジスター41〜44のオンオフを制御することで、トランジスター41および42間と、トランジスター43および44間にそれぞれ接続されたステッピングモーター50のコイル53に電流を流すことができ、ローター52を回転させることができる。
[駆動制御装置]
駆動制御装置30は、図2に示すように、発振回路32と、分周回路33と、駆動制御回路34と、回転判定回路35と、電圧検出回路36と、記憶装置37とを備えている。
発振回路32は、水晶振動子などの基準発振源31を用いて所定周波数の基準パルスを出力する。
分周回路33は、発振回路32から入力されるパルスを分周して出力する。
電圧検出回路36は、二次電池4の電池電圧を電源電圧として検出する。電圧検出回路36は、例えば、一定間隔(例えば1秒間隔)で電源電圧を検出する。ここで、電圧検出回路36は、本発明の電源電圧検出部の一例である。
[記憶装置]
記憶装置37は、パルス幅記憶部371(第一記憶部)と、設定パルス幅記憶部372(第二記憶部)とを備える。
パルス幅記憶部371には、複数の電源電圧の範囲と、複数の電源電圧の範囲のそれぞれに対応付けられた複数種類のパルス幅とが記憶されている。電子時計1では、パルス幅記憶部371に記憶されているパルス幅のいずれかを後述する駆動制御回路34のパルス幅設定部343が選択し、選択したパルス幅を駆動パルスKのパルス幅に設定する。
本実施形態では、電源電圧(VDD)の範囲として、VDD≧1.5Vと、1.3V<VDD<1.5Vと、VDD≦1.3Vとが設定されている。そして、各電源電圧の範囲に対して、5種類のパルス幅が対応付けられている。
図3は、パルス幅記憶部371に記憶されている各パルス幅の波形を表した図である。
図3に示すように、電子時計1では、各電源電圧の範囲に対して、パルス幅の異なるP1〜P5の5段階の波形が対応付けられている。
ここで、VDD≧1.5Vに対応付けられている各波形を、a列の波形とし、パルス幅が狭い方から順番に、P1−a、P2−a、P3−a、P4−a、P5−aとする。また、1.3V<VDD<1.5Vに対応付けられている各波形を、b列の波形とし、パルス幅が狭い方から順番に、P1−b、P2−b、P3−b、P4−b、P5−bとする。また、VDD≦1.3Vに対応付けられている各波形を、c列の波形とし、パルス幅が狭い方から順番に、P1−c、P2−c、P3−c、P4−c、P5−cとする。
図3に示すように、P1−a〜P5−aのパルス幅の間隔は、等間隔に設定されている。図3の例では、P1−aのパルス幅を「1」として説明すると、P2−aのパルス幅は「2」であり、P3−aのパルス幅は「3」であり、P4−aのパルス幅は「4」であり、P5−aのパルス幅は「5」である。
P1−b〜P5−bの各パルス幅は、P1−a〜P5−aのパルス幅に対して、一定の幅(「2」)を加算した値に設定されている。すなわち、P1−bのパルス幅は「3」であり、P2−bのパルス幅は「4」であり、P3−bのパルス幅は「5」であり、P4−bのパルス幅は「6」であり、P5−bのパルス幅は「7」である。
P1−c〜P5−cの各パルス幅は、P1−b〜P5−bのパルス幅に対して、前記一定の幅を加算した値に設定されている。すなわち、P1−cのパルス幅は「5」であり、P2−cのパルス幅は「6」であり、P3−cのパルス幅は「7」であり、P4−cのパルス幅は「8」であり、P5−cのパルス幅は「9」である。
このように、前記一定の幅、すなわち、a列〜c列の列間のパルス幅の間隔(「2」)は、同じ列内のパルス幅の間隔(「1」)よりも広い値に設定されている。
設定パルス幅記憶部372には、後述する駆動制御回路34のパルス幅設定部343によって現在設定されている駆動パルスKのパルス幅が記憶されている。
[駆動制御回路]
駆動制御回路34は、駆動パルス供給部341と、補助パルス供給部342と、パルス幅設定部343と、回数設定部344とを備えている。
駆動パルス供給部341は、分周回路33から入力される1Hzのパルスを用いて制御信号を生成し、当該制御信号によって駆動回路40を制御して、ローター52を1ステップ分回転させる駆動パルスKを、1秒間隔で、コイル53の各端子に交互に供給(出力)する。ここで、駆動パルス供給部341は、パルス幅の異なる駆動パルスKをコイル53に供給可能に構成されている。なお、本実施形態では、図4に示すように、駆動パルスKは矩形波である。
補助パルス供給部342は、後述する回転判定回路35で駆動パルスKによってローター52が回転しなかったと判定された場合、ローター52を1ステップ分確実に回転させるため、分周回路33から入力されるパルスを用いて制御信号を生成し、当該制御信号によって駆動回路40を制御して、図4に示すように、駆動パルスKよりもパルス幅の広い補助パルスAPをコイル53に供給(出力)する。
パルス幅設定部343は、予め設定されたパルス幅変更条件に該当した場合に、パルス幅記憶部371に記憶されているパルス幅のいずれかを選択し、選択したパルス幅を駆動パルスKのパルス幅に設定することで、当該パルス幅を変更する。なお、駆動パルスKのパルス幅の変更方法の詳細については後述する。
また、パルス幅設定部343は、駆動パルス供給部341が動作を停止した後、再び動作を開始する場合に、設定パルス幅記憶部372に記憶されているパルス幅を、駆動パルスKのパルス幅に設定する。
回数設定部344は、詳しくは後述するが、パルス幅設定部343が駆動パルスKのパルス幅を狭くするか否かを判定する際に、ローター52の連続回数と比較する設定回数を、第1設定回数および第1設定回数よりも多い第2設定回数に設定する。本実施形態では、第1設定回数は10回であり、第2設定回数は200回である。
[回転判定回路]
回転判定回路35は、駆動パルスKによってローター52が1ステップ分(180度)回転したか否かを判定し、判定結果を駆動制御回路34に出力する。具体的には、回転判定回路35は、図4に示すように、駆動パルスKが出力された後に、コイル53に回転検出パルスSP2を出力し、当該回転検出パルスSP2によって得られた誘導電圧を設定値と比較することで、ローター52が1ステップ分回転したか否かを判定する。ここで、回転判定回路は、回転判定部の一例である。
[パルス供給制御処理]
次に、駆動パルスKや補助パルスAPの供給を制御するパルス供給制御処理について説明する。図5は、パルス供給制御処理を示すフローチャートである。
パルス供給制御処理では、パルス幅設定部343が、電圧検出回路36で検出された電源電圧に基づいて、パルス幅記憶部371に記憶されている電源電圧の範囲のうち、電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わったか否かを判定する(S11)。
S11でNOと判定された場合、駆動パルス供給部341は、制御信号によって駆動回路40を制御して、現在設定されているパルス幅の駆動パルスKをコイル53に供給する(S12)。
次に、回転判定回路35は、駆動パルスKによってローター52が1ステップ分(180度)回転したか否かを判定する(S13)。
S13でYESと判定された場合、パルス幅設定部343は、同じパルス幅の駆動パルスKによってローター52が回転したと回転判定回路35で判定された連続回数が、設定回数に達したか否かを判定する(S14)。
S14でNOと判定された場合、駆動制御回路34は、処理をS11に戻し、1秒後にS11の処理を実行する。
一方、S14でYESと判定された場合、現在設定されているパルス幅よりも狭いパルス幅の駆動パルスKによって、ローター52を回転できる可能性があると判断し、パルス幅設定部343は、駆動パルスKのパルス幅を狭くする(S15)。具体的には、パルス幅設定部343は、パルス幅記憶部371を参照し、現在設定されているパルス幅と同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、次に狭いパルス幅を選択し、選択したパルス幅を駆動パルスKのパルス幅に設定する。なお、選択されているパルス幅が最小値の場合は、パルス幅を変更しない。そして、駆動制御回路34は、処理をS11に戻し、1秒後にS11の処理を実行する。
一方、S13でNOと判定された場合、補助パルス供給部342は、ローター52を1ステップ分確実に回転させるため、制御信号によって駆動回路40を制御して、駆動パルスKよりもパルス幅の広い補助パルスAPをコイル53に供給する(S16)。
また、この場合は、駆動パルスKのローター52を回転させる能力が不足していると判断できるため、パルス幅設定部343は、駆動パルスKのパルス幅を広くする(S17)。具体的には、パルス幅設定部343は、パルス幅記憶部371を参照し、現在設定されているパルス幅と同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、次に広いパルス幅を選択し、選択したパルス幅を駆動パルスKのパルス幅に設定する。なお、選択されているパルス幅が最大値の場合は、パルス幅を変更しない。
次に、回数設定部344は、S17の駆動パルスKのパルス幅を広くする設定が、駆動パルスKのパルス幅が狭くされた直後の設定であるか否かを判定する。すなわち、直前のパルス幅の設定が、S15におけるパルス幅を狭くする設定であったか否かを判定する(S18)。
S18でYESと判定された場合は、S17で設定した駆動パルスKのパルス幅は最適値であること、すなわち、ローター52を回転できる最小値であると判定できる。すなわち、S18の判定は、設定される駆動パルスのパルス幅が最適であると判定する最適判定条件である。最適判定条件は、所定の判定条件の一例である。
このため、S18でYESと判定された場合、回数設定部344は、S14において駆動パルスKのパルス幅を狭くする条件に用いている上記設定回数を、第2設定回数(200回)に設定する(S19)。これによれば、設定回数を第1設定回数(10回)に設定する場合と比べて、次にS15で駆動パルスKのパルス幅が狭くされるまでの時間を長くでき、ステッピングモーター50が非回転となる頻度を低くできる。そして、駆動制御回路34は、処理をS11に戻し、1秒後にS11の処理を実行する。
一方、S18でNOと判定された場合、駆動パルスKのパルス幅が最適値であるとは判定できないため、回数設定部344は、前記設定回数を、第1設定回数に設定する(S20)。これによれば、設定回数を第2設定回数に設定する場合と比べて、次にS15で駆動パルスKのパルス幅が狭くされるまでの時間を短くでき、迅速に駆動パルスのパルス幅を最適値に遷移させることができる。そして、駆動制御回路34は、処理をS11に戻し、1秒後にS11の処理を実行する。
S11でYESと判定された場合、すなわち、電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、パルス幅設定部343は、次の処理を行う。すなわち、パルス幅記憶部371を参照し、該当する電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、現在設定されているパルス幅と対応するパルス幅を選択し、選択したパルス幅を駆動パルスKのパルス幅に設定する(S21)。すなわち、図3の例を用いて説明すると、該当する電源電圧の範囲に対応付けられている波形の列の中で、現在設定されている波形とP1〜P5で表される段数が同じである波形を選択する。これによれば、駆動パルスKのパルス幅を、電源電圧に対応した値に設定できる。
なお、該当する電源電圧の範囲が変わった場合は、駆動パルスKのパルス幅が最適値であるとは判定できないため、S20で、回数設定部344は、前記設定回数を、第1設定回数に設定する。これによれば、設定回数を第2設定回数に設定する場合と比べて、次にS15で駆動パルスKのパルス幅が狭くされるまでの時間を短くでき、迅速に駆動パルスKのパルス幅を最適値に遷移させることができる。そして、駆動制御回路34は、処理をS11に戻し、直ちにS11の処理を実行する。
[駆動パルスのパルス幅の遷移例]
図6は、駆動パルスKのパルス幅の遷移例を示す図である。
なお、ここでは、遷移例を、図3の例を用いて説明する。
この遷移例は、電源電圧が1.6Vであり、駆動パルスKの波形が、最適値であるP3−aに設定され、設定回数が第2設定回数である200回に設定されている状態から、電源電圧が低下した場合の例である。
最初の状態では、駆動パルスKのパルス幅は最適値に設定されているため、駆動パルスKによってローター52は200回連続して回転する(S31)。
そして、ローター52が200回連続して回転すると、パルス幅設定部343によって駆動パルスKの波形が、パルス幅が次に狭いP2−aに設定される(S32)。この場合、駆動パルスKのパルス幅が最適値よりも狭くなるため、ローター52が非回転となり、補助パルスAPが出力される。そして、パルス幅設定部343によって駆動パルスKの波形が、パルス幅が次に広いP3−aに設定される(S33)。
その後、本遷移例では、Xを変数として、ローター52がX回連続して回転した後に、電源電圧が1.6Vから1.4Vに変動する。ここで、Xは、0以上199以下の整数である。
これにより、パルス幅設定部343によって、駆動パルスKの波形が、1.3V<VDD<1.5Vに対応付けられているb列の波形のうち、P3−aに対応する波形であるP3−bに設定される(S34)。
また、このとき、回数設定部344によって、上記設定回数が、第2設定回数から第1設定回数である10回に切り替えられる。
ここで、本遷移例では、駆動パルスKのパルス幅の最適値が、P2−bのパルス幅となっている。
このため、P3−bの波形の駆動パルスKによってローター52は10回連続して回転する。
そして、ローター52が10回連続して回転すると、パルス幅設定部343によって駆動パルスKの波形が、パルス幅が次に狭いP2−bに設定される(S35)。この場合、駆動パルスKのパルス幅は最適値となるため、P2−bの波形の駆動パルスKによってローター52は10回連続して回転する。
そして、ローター52が10回連続して回転すると、パルス幅設定部343によって駆動パルスKの波形が、パルス幅が次に狭いP1−bに設定される(S36)。この場合、駆動パルスKのパルス幅が最適値よりも狭くなるため、ローター52が非回転となり、補助パルスAPが出力される。そして、パルス幅設定部343によって駆動パルスKの波形が、パルス幅が次に広いP2−bに設定される(S37)。
このとき、直前のパルス幅の設定(S36)が、パルス幅を狭くする設定であったため、回数設定部344によって、P2−bはパルス幅が最適値である波形であると判定され、前記設定回数が、第1設定回数から第2設定回数に切り替えられる。
ここで、本遷移例では、ローター52がX回連続して回転した後に、例えば電子時計1の配置環境の磁界が変化するなどしてパルス幅の最適値が、P2−bのパルス幅よりも広くなる。
このため、ローター52が非回転となり、補助パルスAPが出力される。そして、パルス幅設定部343によって駆動パルスKの波形が、パルス幅が次に広いP3−bに設定される(S38)。
このとき、直前のパルス幅の設定(S37)が、パルス幅を狭くする設定ではないため、回数設定部344によって、P3−bはパルス幅が最適値である波形であると判定されず、前記設定回数が、第2設定回数から第1設定回数に切り替えられる。
[パルス幅が最適値に遷移するまでに要するパルス数]
次に、電源電圧が変動した場合に、駆動パルスKのパルス幅が最適値に遷移されるまでに必要な駆動パルスKのパルス数について、以下の比較例と比較して説明する。なお、ここでは、図3の例を用いて説明を行う。
ここでは、駆動パルスKの波形が、最適値であるP3−aに設定されている状態で、電源電圧が1.6Vから1.4Vに急激に低下してパルス幅の最適値が「3」から「5」に変動し、電源電圧が低下してから2秒後に元の電圧に戻った場合を例にしている。
[比較例の電子時計]
比較例の電子時計では、駆動パルスKの波形が、a列のパルス幅にのみ設定可能とされている。また、当該電子時計は、該当する電源電圧の範囲が変わったことにより、駆動パルスKのパルス幅を変更しない。その他の構成は、電子時計1と同じであるとする。
[比較例が要するパルス数]
比較例の電子時計では、電源電圧が上記の通り変動した場合、波形がP3−aに設定された駆動パルスKが出力された後、ローター52が非回転となり、駆動パルスKの波形が、P4−aに設定される。そして、駆動パルスKが出力された後、ローター52が非回転となり、駆動パルスKの波形が、P5−aに設定される。
この段階で、2秒が経過し、電源電圧は元に戻るため、その後、駆動パルスKが10回出力されると、駆動パルスKの波形がP4−aに設定され、さらに駆動パルスKが10回出力されると、駆動パルスKの波形がP3−aに戻される。
このように、電源電圧が変動してから駆動パルスKのパルス幅が最適値となるまで、駆動パルスKは22回出力される。
[電子時計1が要するパルス数]
一方、電子時計1の場合は、電源電圧が上記の通り変動した場合、駆動パルスKが出力される前に、駆動パルスKの波形が、P3−aからP3−bに変更される。そして、駆動パルスKが2回出力された後、電源電圧が元に戻り、駆動パルスKの波形がP3−aに戻される。
すなわち、電源電圧が変動してから駆動パルスKのパルス幅が最適値となるまで、駆動パルスKが2回出力される。
なお、仮に、P3−bの波形の駆動パルスKによってローター52が非回転となった場合について説明する。この場合、駆動パルスKが1回出力された後、駆動パルスKの波形がP4−bに変更される。そして、さらに駆動パルスKが1回出力された後、電源電圧が元に戻り、駆動パルスKの波形がP4−aに変更される。その後、駆動パルスKが10回出力されると、駆動パルスKの波形がP3−aに戻される。
すなわち、電源電圧が変動してから駆動パルスKのパルス幅が最適値となるまで、駆動パルスKが12回出力される。
このように、電子時計1によれば、上記比較例の電子時計と比べて、電源電圧が変動してから駆動パルスKのパルス幅が最適値となるまでに要する駆動パルスKのパルス数を少なくできる。すなわち、迅速に駆動パルスKのパルス幅を最適値に遷移させることができる。
[実施形態の作用効果]
電子時計1によれば、例えばアラーム鳴動などの負荷動作が実行されて電源電圧が低下し、設定されているパルス幅の駆動パルスKでは、ローター52を回転できない場合、駆動パルスKが供給される前に、パルス幅設定部343によって駆動パルスKのパルス幅を該当する電源電圧の範囲に対応した値に設定できるため、ローター52が非回転となることを抑制できる。これにより、補助パルスAPが供給されることを抑制でき、消費電力を低減できる。
例えば実行されていた負荷動作が停止されて電源電圧が上昇したことで、設定されているパルス幅よりも狭いパルス幅の駆動パルスKでもローター52を回転できるようになった場合に、パルス幅設定部343によって駆動パルスKのパルス幅を該当する電源電圧の範囲に対応した値に設定できるため、ローター52が設定回数連続して回転するのを待つことなくパルス幅を狭くすることができる。これにより、迅速に駆動パルスKのパルス幅を最適値に遷移できる。
電源電圧が変動した場合でも、該当する電源電圧の範囲が変わらない場合は、パルス幅設定部343によって駆動パルスKのパルス幅の設定は行われないため、例えば、電源電圧の変動が0.1V程度と僅かである場合に、駆動パルスKのパルス幅の設定が行われることを抑制できる。これによれば、駆動パルスKのパルス幅の設定処理が必要以上に頻繁に行われることを抑制でき、処理負荷を低減できる。
上記設定回数が第2設定回数に設定されている場合、電源電圧が変動して、該当する電源電圧の範囲が変わり、パルス幅設定部343によって駆動パルスKのパルス幅の設定が行われた場合に、回数設定部344によって設定回数を第2設定回数よりも少ない第1設定回数に設定できる。当該パルス幅の設定が行われた場合、駆動パルスKのパルス幅は、該当する電源電圧の範囲に対応した値ではあるが、最適値ではない可能性がある。このため、設定回数を第1設定回数に設定することで、駆動パルスKのパルス幅の最適値が、設定されたパルス幅よりも狭い場合、迅速に駆動パルスKのパルス幅を最適値に遷移させることができる。
該当する電源電圧の範囲が変わらない場合は、パルス幅設定部343によって、同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅の中で駆動パルスKのパルス幅が変更される。これにより、駆動パルスKのパルス幅を、予め設定された複数種類のパルス幅のうち、最適なパルス幅に設定できる。
また、電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、パルス幅設定部343によって、駆動パルスKのパルス幅が、該当する電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、選択されているパルス幅と対応するパルス幅に変更される。これにより、駆動パルスKのパルス幅を、電源電圧に対応したパルス幅に設定できる。
これによれば、該当する電源電圧の範囲が変わった場合のパルス幅の変更幅(範囲間変更幅:図3における列間のパルス幅の間隔)と、該当する電源電圧の範囲が変わらない場合に最適なパルス幅を設定する場合のパルス幅の変更幅(範囲内変更幅:図3における同じ列内のパルス幅の間隔)とを異なる幅に設定できる。このため、範囲内変更幅を、範囲間変更幅よりも狭く設定することができる。ここで、範囲間変更幅は、電源電圧の範囲に応じて決定される。電子時計1によれば、範囲内変更幅を範囲間変更幅よりも狭く設定できるため、電源電圧の範囲が一定の場合に、範囲内変更幅が範囲間変更幅と同じ場合と比べて、駆動パルスKのパルス幅をより細かく設定できる。
電子時計1が、例えば、スリープモードに移行し、その後、スリープモードが解除された場合など、駆動パルス供給部341が動作を停止した後、再び動作を開始する場合、パルス幅設定部343によって、駆動パルスKのパルス幅に、駆動パルス供給部341が動作を停止する直前に設定されていたパルス幅を設定できる。このため、例えば駆動パルスKのパルス幅に予め設定された固定値を設定する場合と比べて、駆動パルスKのパルス幅が最適値に設定されるまでの平均時間を短縮できる。
パルス幅記憶部371には、各電源電圧の範囲に対応付けられて、複数種類のパルス幅が記憶されている。このため、各電源電圧の範囲において、最適なパルス幅の平均値が、前記複数種類のパルス幅のうち、値が中心のパルス幅の付近となるように設定できる。すなわち、図3の例では、最適なパルス幅の平均値が、P3−a,P3−b,P3−cのパルス幅の付近となるように設定できる。これによれば、各電源電圧の範囲内において、最適なパルス幅の平均値からの変更可能幅を、パルス幅が狭くなる方向とパルス幅が広くなる方向とでほぼ同じにできるため、駆動パルスKのパルス幅の変更を好適に行うことができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、回数設定部344は、設定回数を、第1設定回数および第2設定回数の2種類の回数に設定することが可能であるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、設定回数を、3種類以上の回数に設定できるようにしてもよい。例えば、設定回数を、10回、20回、50回、200回などに設定できるようにしてもよい。この場合、回数設定部344は、最適判定条件に該当した場合、設定回数を、設定されている回数の次に多い回数に設定する。
最適判定条件に連続して該当する回数が多くなるほど、電子時計が、駆動パルスKのパルス幅の最適値が変動する確率が低い状態にあると判定できる。上記構成によれば、前記最適値が変動しない場合は、最適判定条件に該当する毎に回数設定部によって設定回数を段階的に多くできるため、設定回数を前記最適値が変動する確率に応じて細かく設定できる。これによれば、設定回数を例えば10回と200回にしか設定できない場合と比べて、前記最適値が、設定されているパルス幅よりも狭くなった場合に、駆動パルスKのパルス幅を最適値に遷移させるまでの平均時間を短縮できる。
前記実施形態において、回数設定部344は、電子時計1が携帯されていないと判定する非携帯判定条件に該当した場合、設定回数を、第2設定回数よりも多い非携帯設定回数に設定してもよい。非携帯設定回数は、例えば500回である。
非携帯判定条件は、例えば、充電回路3によって二次電池4が充電されていないか、である。すなわち、二次電池4が充電されていない場合は、ソーラーセル2に光が当たっていない場合であるため、電子時計1が例えば引き出しに収納されているなど、携帯されていない可能性が高いと判定できる。
電子時計1が携帯されていない場合は、例えば電子時計1の配置環境の磁界が変化する可能性が低いため、電子時計1が携帯されている場合と比べて、駆動パルスKのパルス幅の最適値が変動する可能性は低い。上記構成によれば、このような場合は、設定回数を第2設定回数よりも多い非携帯設定回数に設定できるため、設定回数を非携帯設定回数に設定できない場合と比べて、パルス幅設定部343によって駆動パルスKのパルス幅が狭くされる頻度を低くできる。これにより、ローター52が非回転となる頻度を低くでき、消費電力を低減できる。
前記実施形態において、指針11〜13およびステッピングモーター50によって構成される表示部によって、設定されている駆動パルスKのパルス幅を特定する情報を表示させてもよい。例えば、設定されているパルス幅に対応する秒位置を秒針13に指示させることで、当該パルス幅を表示させることができる。なお、例えば、電子時計が表示部として液晶表示装置を備える場合は、当該液晶表示装置によって、当該パルス幅を特定する情報を表示させてもよい。
これによれば、例えば、電子時計の出荷時に、表示部によって設定されている駆動パルスKのパルス幅を特定する情報を表示させることができ、これにより、駆動パルスKのパルス幅が仕様通りになっているかなどを確認する検査を容易に行うことができる。
前記実施形態では、駆動パルスKは、矩形波であるが、本発明はこれに限定されない。例えば、駆動パルスKは、くし歯状のパルスであってもよい。駆動パルスKがくし歯状である場合は、パルス幅は、各歯のパルス幅の積算値を意図する。この場合、例えば、図7に示すように、歯数が一定の場合は、デューティー比を変えることでパルス幅を変更できる。また、デューティー比が一定の場合は、歯数を変えることでパルス幅を変更できる。
前記実施形態では、同じ電源電圧の範囲において、パルス幅を5段階に設定可能に構成されているが、本発明はこれに限定されない。少なくとも3段階以上に設定されていればよい。
また、前記実施形態では、3つの電源電圧の範囲が設定されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、2つ、または、4つ以上の電源電圧の範囲が設定されていてもよい。ただし、上記範囲間変更幅が、上記範囲内変更幅よりも広い関係にある範囲で設定されることが好ましい。
前記実施形態では、回数設定部344は、設定回数が第2設定回数に設定されている場合、電源電圧が低下して該当する電源電圧の範囲が変わった場合も、電源電圧が上昇して該当する電源電圧の範囲が変わった場合も、設定回数を第1設定回数に設定しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、いずれか一方の場合にのみ、設定回数を第1設定回数に設定してもよい。
前記実施形態では、パルス幅記憶部371に、各電源電圧の範囲に、複数種類のパルス幅が対応付けられて記憶されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、各電源電圧の範囲で共通する複数種類のパルス幅が記憶されていてもよい。
前記実施形態では、電源として二次電池4を備えているが、本発明はこれに限定されない。例えば、電源として一次電池を用いることも可能である。
1…電子時計、2…ソーラーセル、3…充電回路、30…駆動制御装置、31…基準発振源、32…発振回路、33…分周回路、34…駆動制御回路、341…駆動パルス供給部、342…補助パルス供給部、343…パルス幅設定部、344…回数設定部、35…回転判定回路(回転判定部)、36…電圧検出回路(電源電圧検出部)、37…記憶装置、371…パルス幅記憶部、372…設定パルス幅記憶部、4…二次電池、40…駆動回路、41〜44…電界効果型トランジスター、50…ステッピングモーター、51…ステーター、511…ローター収容用穴、52…ローター、53…コイル、AP…補助パルス、K…駆動パルス。

Claims (8)

  1. ステッピングモーターと、
    パルス幅の異なる駆動パルスを前記ステッピングモーターに供給可能な駆動パルス供給部と、
    前記ステッピングモーターのローターが前記駆動パルスによって回転したか否かを判定する回転判定部と、
    前記ローターが回転しなかったと判定された場合、前記駆動パルスよりもパルス幅の広い補助パルスを前記ステッピングモーターに供給する補助パルス供給部と、
    電源電圧を検出する電源電圧検出部と、
    前記駆動パルスのパルス幅を設定するパルス幅設定部と、
    設定回数を設定する回数設定部と、を備え、
    前記パルス幅設定部は、
    同じパルス幅の前記駆動パルスによって前記ローターが回転したと判定された連続回数が前記設定回数に達した場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも狭いパルス幅に設定し、
    前記ローターが回転しなかったと判定された場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも広いパルス幅に設定し、
    予め設定された複数の電源電圧の範囲のうち、前記電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、該当する電源電圧の範囲に対応したパルス幅に設定し、
    前記回数設定部は、
    前記設定回数を、少なくとも第1設定回数または前記第1設定回数よりも多い第2設定回数に設定することが可能であり、
    前記設定回数が前記第2設定回数に設定されている場合、前記電源電圧が低下して該当する電源電圧の範囲が変わった場合に、前記設定回数を前記第1設定回数に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記回数設定部は、前記設定回数が前記第2設定回数に設定されている場合、前記電源電圧が上昇して該当する前記電源電圧の範囲が変わった場合に、前記設定回数を前記第1設定回数に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記複数の電源電圧の範囲と、前記複数の電源電圧の範囲のそれぞれに対応付けられた複数種類のパルス幅とが記憶されたパルス幅記憶部を備え、
    前記パルス幅設定部は、
    前記パルス幅記憶部に記憶されたパルス幅のいずれかを選択し、選択したパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定し、
    前記連続回数が前記設定回数に達した場合、前記パルス幅記憶部において、設定されているパルス幅と同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、設定されているパルス幅の次に狭いパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定し、
    前記ローターが回転しなかったと判定された場合、前記パルス幅記憶部において、設定されているパルス幅と同じ電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、設定されているパルス幅の次に広いパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定し、
    前記電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、前記パルス幅記憶部において、該当する電源電圧の範囲に対応付けられているパルス幅のうち、設定されているパルス幅に対応するパルス幅を前記駆動パルスのパルス幅に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子時計において、
    前記回数設定部は、
    前記設定回数を、3種類以上の回数に設定することが可能であり、
    設定されている前記駆動パルスのパルス幅が所定の判定条件に該当した場合に、前記設定回数を、設定されている回数の次に多い回数に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子時計において、
    前記回数設定部は、電子時計が携帯されていないと判定する非携帯判定条件に該当した場合、前記設定回数を、前記第2設定回数よりも多い非携帯設定回数に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子時計において、
    設定されている前記駆動パルスのパルス幅を記憶する設定パルス幅記憶部を備え、
    前記パルス幅設定部は、前記駆動パルス供給部が動作を停止した後、再び動作を開始する場合に、前記設定パルス幅記憶部に記憶されているパルス幅を、前記駆動パルスのパルス幅に設定する
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子時計において、
    設定されている前記駆動パルスのパルス幅を特定する情報を表示する表示部を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  8. ステッピングモーターと、パルス幅の異なる駆動パルスを前記ステッピングモーターに供給可能な駆動パルス供給部と、前記ステッピングモーターのローターが前記駆動パルスによって回転しなかったと判定された場合、前記駆動パルスよりもパルス幅の広い補助パルスを前記ステッピングモーターに供給する補助パルス供給部と、を備える電子時計の制御方法であって、
    同じパルス幅の前記駆動パルスによって前記ローターが回転したと判定された連続回数が設定回数に達した場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも狭いパルス幅に設定するステップと、
    前記ローターが回転しなかったと判定された場合、設定されている駆動パルスのパルス幅よりも広いパルス幅に設定するステップと、
    予め設定された複数の電源電圧の範囲のうち、前記電源電圧が変動して該当する電源電圧の範囲が変わった場合、該当する電源電圧の範囲に対応したパルス幅に設定するステップと、
    前記設定回数を、少なくとも第1設定回数または前記第1設定回数よりも多い第2設定回数に設定するステップと、を備え、
    前記設定回数を設定するステップは、前記設定回数が前記第2設定回数に設定されている場合、前記電源電圧が低下して該当する電源電圧の範囲が変わった場合に、前記設定回数を前記第1設定回数に設定する
    ことを特徴とする電子時計の制御方法。
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