JP6557823B2 - 空間安定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、空間安定装置に関する。
ヘリコプタなどの飛翔体、車両等の移動可能な搭載対象物にカメラを固定し且つカメラの撮像方向を任意に変えることができる空間安定装置がある。
例えば、特許文献1には、カメラを移動可能に保持し且つ航空機又は船舶等の移動体に取り付けることができる空間安定装置が記載されている。空間安定装置は、移動体に取り付けられる支持台を含み、カメラを支持台に対して移動可能に保持する。保持されたカメラは、支持台に垂直なヨー軸を中心とするヨー方向の回転移動と、ヨー軸に垂直なピッチング軸を中心とするピッチング方向の回転移動と、ピッチング軸に垂直であり且つヨー軸に交差するように延在するロール軸を中心とするロール方向の回転移動とを、行うことができる。
特開2010−98575公報
空間安定装置では、ヨー方向、ピッチング方向又はロール方向の回転角度に制限が設けられている場合がある。この場合、制限を超える回転を防ぐために制止機構が設けられ、制止機構では、回転する部位がストッパ等の制止部に当接することによって、回転部位の回転が制止される。そして、回転を制止する際の当接による衝撃がカメラに伝達しないようにするために、衝撃を緩衝する機構が設けられることが必要とされるが、空間安定装置の大型化を抑えるためにこの機構の小型化が必要となる。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、回転部位の回転を緩衝を伴って制止する構造の小型化を図る空間安定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る空間安定装置は、対象物の保持体と、保持体を回転可能に支持する支持部とを含む空間安定装置において、保持体の突出部に係合して保持体の回転を制止する回転制止部を備え、回転制止部は、回転する保持体の突出部に係合可能に設けられる係合体と、係合体を移動可能に収容し且つ支持部に対して移動可能に設けられる可動体と、可動体に隣り合って位置し且つ支持部に固定して設けられる固定体と、係合体と可動体との間に設けられる第一付勢部材と、可動体と固定体との間に設けられる第二付勢部材とを含み、第一付勢部材の付勢力の作用方向及び第二付勢部材の付勢力の作用方向は、保持体の回転方向に対向し且つ互いに対して傾斜した方向であって、回転制止部は、可動体に対して、保持体の回転方向で上記固定体である第一固定体と反対側で隣り合って位置し、且つ支持部に固定して設けられる第二固定体と、可動体と第二固定体との間に設けられる第三付勢部材とを含み、第三付勢部材の付勢力の作用方向は、保持体の回転方向に対向し且つ第一付勢部材の付勢力の作用方向に対して傾斜した方向である。
係合体は、可動体に設けられた係合体ガイド部材によって、係合体ガイド部材に沿って移動可能に支持され、第一付勢部材は、係合体ガイド部材に設けられてよい。
可動体は、固定体に設けられた可動体ガイド部材によって、可動体ガイド部材に沿って移動可能に支持され、第二付勢部材は、可動体ガイド部材に設けられてよい
動体は、第二固定体に設けられ且つ上記可動体ガイド部材である第一可動体ガイド部材とは別に設けられる第二可動体ガイド部材によって、第二可動体ガイド部材に沿って移動可能に支持され、第三付勢部材は、第二可動体ガイド部材に設けられてよい。
この発明に係る空間安定装置によれば、回転部位の回転を緩衝を伴って制止する構造を小型化することが可能になる。
この発明の実施の形態に係る空間安定装置の模式的な側面図である。 図1のII−II線に沿った断面における回転制止機構をカメラ撮像部側からみた図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図2のIV−IV線に沿った断面図である。
以下、この発明の実施の形態に係る空間安定装置1について添付図面に基づいて説明する。
図1を参照すると、空間安定装置1は、航空機、船舶、車両等の移動体に搭載されるように構成されている。空間安定装置1は、上記移動体の外装Aの表面上に取り付けられて固定される台状の取付部2と、取付部2の一方の表面上に配置され且つ取付部2の内部に基部3bが埋め込まれた枠体3と、枠体3によって保持された球状のカメラ筐体4と、カメラ筐体4の内部に収容されるカメラ撮像部5とを備えている。ここで、取付部2は支持部を構成し、枠体3は保持体を構成し、カメラ撮像部5は対象物を構成している。
枠体3は、紙面の奥行き方向に向かって延在し且つ紙面上で上方向に向いたコの字状をした断面を有する枠本体部3aと、枠本体部3aの取付部2側に一体に設けられて取付部2に向かって延びる環状の基部3bとによって構成されている。
基部3bの一部は、取付部2内に位置し、取付部2から逸脱しないように取付部2に係合している。
取付部2は、環状の基部3bの内側の中心において、枠体3の枠本体部3a内に突出するようにして延びる支柱2aを有している。さらに、この支柱2aの外周面と基部3bの内周面との間には、ベアリング2bが設けられている。枠体3の基部3bは、ベアリング2b及び支柱2aよって、支柱2aを中心としたヨー方向に回転自在に支持される。
また、カメラ筐体4は、その球状をした本体部4aと、本体部4aから突出する筒状部4bとによって構成されている。筒状部4bには、カメラ撮像部5のレンズが埋め込まれている。本体部4aは、コの字状をした枠本体部3aによって、両側から回転自在に支持されている。本体部4aは、取付部2の支柱2aの軸方向に垂直な軸4cを中心として回転する、つまりピッチング方向に回転することができる。
また、取付部2及び枠体3には、取付部2に対する枠体3のヨー方向の回転を制止する回転制止機構100が設けられている。
図1〜図4をあわせて参照すると、回転制止機構100は、枠体3の枠本体部3aの底面3cから取付部2に向かって突出する2つの突起3d及び3eと、取付部2の円環帯状の上側表面2c上に設けられた突起制止部10とを備えている。ここで、突起3d及び3eは保持体の突出部を構成し、突起制止部10は回転制止部を構成している。
2つの突起3d及び3eは、ヨー回転の周方向、つまり、支柱2aの中心軸を中心とする円環帯状をした表面2cの周方向に沿って、互いに間隔をあけて配置されている。
図2〜図4をあわせて参照すると、突起制止部10は、2つの固定ブロック13及び14と、2つの可動ブロック11及び12とを備えている。
固定ブロック13及び14は、円環帯状の表面2c上に固定され、さらに表面2cの周方向に沿って互いに間隔をあけて配置されている。固定ブロック13及び14は、これらの中間に位置する円環状の表面2cの半径を通り且つ表面2cに垂直である平面に関して互いに対称な形状を有している。
第一固定ブロック13は、表面2c上に固定され且つ円環帯の一部分を形成する平面形状を有する板状の底壁部13aと、底壁部13aから垂直に且つ円環状の表面2cの半径方向に延在する径方向壁部13bと、底壁部13aから垂直に延在し且つ径方向壁部13bの両端部のそれぞれから第二固定ブロック14に向かうように延在する周方向壁部13c及び13dとを一体に含む。周方向壁部13c及び13dはそれぞれ、底壁部13aの内周側縁部及び外周側縁部に沿うように延在する。ここで、第一固定ブロック13は、固定体及び第一固定体を構成している。
底壁部13aは、円環帯状の表面2c内に収まる寸法で形成されている。径方向壁部13bは、円環帯の一部分を形成する平面形状、つまり略台形状の平面形状を有している。底壁部13aの上方には、径方向壁部13bと周方向壁部13c及び13dとによって囲まれる略直方体状の凹部13eが区画形成される。さらに、径方向壁部13bを周方向に貫通する貫通孔13baが形成されている。貫通孔13baは、直線状の中心軸を有して、直線的に形成されている。貫通孔13baの中心軸は、径方向壁部13bにおける第二固定ブロック14側の表面に対して垂直である。
第二固定ブロック14は、表面2c上に固定され且つ円環帯の一部分を形成する平面形状を有する板状の底壁部14aと、底壁部14aから垂直に且つ円環状の表面2cの半径方向に延在する径方向壁部14bと、底壁部14aから垂直に延在し且つ径方向壁部14bの両端部のそれぞれから第一固定ブロック13に向かうように延在する周方向壁部14c及び14dとを一体に含む。周方向壁部14c及び14dはそれぞれ、底壁部14aの内周側縁部及び外周側縁部に沿うように延在する。ここで、第二固定ブロック14は、第二固定体を構成している。
底壁部14aは、円環帯状の表面2c内に収まる寸法で形成されている。径方向壁部14bは、円環帯の一部分を形成する平面形状、つまり略台形状の平面形状を有している。底壁部14aの上方には、径方向壁部14bと周方向壁部14c及び14dとによって囲まれる略直方体状の凹部14eが区画形成される。さらに、径方向壁部14bを周方向に貫通する貫通孔14baが形成されている。貫通孔14baは、直線状の中心軸を有して、直線的に形成されている。貫通孔14baの中心軸は、径方向壁部14bにおける第一固定ブロック13側の表面に対して垂直である。
第二可動ブロック12は、第一固定ブロック13と第二固定ブロック14との間で各固定ブロック13及び14から周方向に間隔をあけて配置されているが、表面2cには固定されていない。第二可動ブロック12は、円環帯の一部分を形成する平面形状を有し且つ表面2cに平行に延在する底壁部12aと、底壁部12aの両端部で底壁部12aから垂直に且つ円環状の表面2cの半径方向に延在する端壁部12b及び12cと、底壁部12aから垂直に且つ底壁部12aの内周側縁部に沿うように延在する側壁部12dとを一体に含む。側壁部12dは、端壁部12bから端壁部12cにわたって延在する。端壁部12b及び12cは、円環帯の一部分を形成する平面形状、つまり略台形状の平面形状を有している。そして、底壁部12aの上方には、端壁部12b及び12cと側壁部12dとによって囲まれる略直方体状の凹部12eが区画形成される。ここで、第二可動ブロック12は、可動体を構成している。
第一端壁部12bにおける第一固定ブロック13側の表面から第一端壁部12bの途中まで延在する第一挿入孔12bbが形成されている。第一挿入孔12bbは、直線状の中心軸を有して直線的に形成され、第一固定ブロック13の貫通孔13baと同一の断面を有し且つ貫通孔13baと同軸上で一列に並ぶように配置されている。さらに、第一端壁部12bを周方向に貫通する第一貫通孔12baが形成されている。第一貫通孔12baは、直線状の中心軸を有して直線的に形成され、第一挿入孔12bbよりも表面2cの外周側に配置されている。第一貫通孔12baの中心軸は、第一端壁部12bにおける第二端壁部12c側の表面に対して垂直である。第一挿入孔12bbの中心軸は、第一端壁部12bにおける第一固定ブロック13側の表面に対して垂直である。第一貫通孔12baの中心軸と第一挿入孔12bbの中心軸とは、円環状の表面2cの周方向に沿うように、互いに対して傾斜している。
第二端壁部12cにおける第二固定ブロック14側の表面から第二端壁部12cの途中まで延在する第二挿入孔12cbが形成されている。第二挿入孔12cbは、直線状の中心軸を有して直線的に形成され、第二固定ブロック14の貫通孔14baと同一の断面を有し且つ貫通孔14baと同軸上で一列に並ぶように配置されている。さらに、第二端壁部12cを周方向に貫通する第二貫通孔12caが形成されている。第二貫通孔12caは、直線状の中心軸を有して直線的に形成され、第二挿入孔12cbよりも表面2cの外周側に配置されている。第二貫通孔12caの中心軸は、第二端壁部12cにおける第一端壁部12b側の表面に対して垂直である。第二貫通孔12caは、第一貫通孔12baと同一の断面を有し且つ第一貫通孔12baと同軸上で一列に並ぶように配置されている。第二挿入孔12cbの中心軸は、第二端壁部12cにおける第二固定ブロック14側の表面に対して垂直である。第二貫通孔12caの中心軸と第二挿入孔12cbの中心軸とは、円環状の表面2cの周方向に沿うように、互いに対して傾斜している。
第一可動ブロック11は、第二可動ブロック12の凹部12e内で第一端壁部12b及び第二端壁部12cから周方向に間隔をあけて配置されている。第一可動ブロック11は、円環帯の一部分を形成する平面形状を有し且つ第二可動ブロック12の底壁部12aに間隔をあけて平行に延在する底壁部11aと、底壁部11aの周方向の中央で底壁部11aから垂直に且つ表面2cの半径方向に延在する当接壁部11bと、当接壁部11bの内周側の端部で底壁部11aから垂直に延在し且つ底壁部11aの内周側縁部に沿うように延在する側壁部11cとを一体に含む。当接壁部11b及び側壁部11cは、第二可動ブロック12、第一固定ブロック13及び第二固定ブロック14の各壁部よりも、枠体3に向かって突出している。第一可動ブロック11は、第二可動ブロック12の第一端壁部12b、第二端壁部12c及び側壁部12dから間隔をあけて配置されながらも、凹部12e内に収まるような寸法で形成されている。また、第一可動ブロック11では、当接壁部11bを底壁部11aの周方向に貫通する第三貫通孔11baが形成されている。第三貫通孔11baは、直線状の中心軸を有して直線的に形成され、第一端壁部12bの第一貫通孔12ba及び第二端壁部12cの第二貫通孔12caと同一の断面を有し且つ第一貫通孔12ba及び第二貫通孔12caと同軸上で一列に並ぶように配置されている。ここで、第一可動ブロック11は係合体を構成している。
第一貫通孔12ba、第三貫通孔11ba及び第二貫通孔12caを順次通って、直線的な丸棒状をした第一ガイドピン15が設けられている。第一ガイドピン15は、第一貫通孔12baから第三貫通孔11baを経て第二貫通孔12caにわたって延在している。第一ガイドピン15は、第一貫通孔12ba、第二貫通孔12ca及び第三貫通孔11baの内径と同等の外径を有し、これらの中に緊密な状態で摺動可能に挿入されている。第一ガイドピン15によって、第一可動ブロック11は、第二可動ブロック12の底壁部12aから間隔をあけて位置決めされる。そして、第二可動ブロック12は、第一ガイドピン15を介して、第一可動ブロック11を第一ガイドピン15に沿って移動可能に支持している。ここで、第一ガイドピン15は係合体ガイド部材を構成している。
第二可動ブロック12の第一端壁部12bと第一可動ブロック11の当接壁部11bとの間において、コイルばね状の第一スプリング16が、第一ガイドピン15の周りに巻き付けられている。第一スプリング16は、第一端壁部12b及び当接壁部11bに対して互いに引き離す方向の付勢力を与えている。
第一可動ブロック11の当接壁部11bと第二可動ブロック12の第二端壁部12cとの間において、コイルばね状の第二スプリング17が、第一ガイドピン15の周りに巻き付けられている。第二スプリング17は、当接壁部11b及び第二端壁部12cに対して互いに引き離す方向の付勢力を与えている。
これにより、第一可動ブロック11は、第二可動ブロック12の第一端壁部12b及び第二端壁部12cから間隔をあけて位置決めされる。ここで、直列に配置された第一スプリング16及び第二スプリング17は、第一付勢部材を構成している。
第一固定ブロック13の径方向壁部13bの貫通孔13baを通って第二可動ブロック12の第一端壁部12bの第一挿入孔12bbに挿入された第二ガイドピン18が、設けられている。第二ガイドピン18は、直線的な丸棒状をしており、貫通孔13baから第一挿入孔12bbにわたって延在している。第二ガイドピン18は、貫通孔13ba及び第一挿入孔12bbの内径と同等の外径を有し、貫通孔13ba及び第一挿入孔12bb内に緊密な状態で摺動可能に挿入されている。さらに、第二ガイドピン18の軸方向は、第一ガイドピン15の軸方向に対して、表面2cの周方向に沿うように傾斜している。そして、第一固定ブロック13は、第二ガイドピン18を介して、第二可動ブロック12を第二ガイドピン18に沿って移動可能に支持している。ここで、第二ガイドピン18は、可動体ガイド部材及び第一可動体ガイド部材を構成している。
また、径方向壁部13bと第一端壁部12bとの間において、コイルばね状の第三スプリング19が、第二ガイドピン18の周りに巻き付けられている。第三スプリング19は、径方向壁部13b及び第一端壁部12bに対して互いに引き離す方向の付勢力を与えている。第三スプリング19は、第一スプリング16及び第二スプリング17に対して、直列状に配置されているが、第三スプリング19の付勢力の作用方向は、第一スプリング16及び第二スプリング17の付勢力の作用方向に対して、表面2cの周方向に沿うように傾斜している。ここで、第三スプリング19は第二付勢部材を構成している。
第二固定ブロック14の径方向壁部14bの貫通孔14baを通って第二可動ブロック12の第二端壁部12cの第二挿入孔12cbに挿入された第三ガイドピン20が、設けられている。第三ガイドピン20は、直線的な丸棒状をしており、貫通孔14baから第二挿入孔12cbにわたって延在している。第三ガイドピン20は、貫通孔14ba及び第二挿入孔12cbの内径と同等の外径を有し、貫通孔14ba及び第二挿入孔12cb内に緊密な状態で摺動可能に挿入されている。さらに、第三ガイドピン20の軸方向は、第一ガイドピン15の軸方向に対して、表面2cの周方向に沿うように傾斜している。そして、第二固定ブロック14は、第三ガイドピン20を介して、第二可動ブロック12を第三ガイドピン20に沿って移動可能に支持している。ここで、第三ガイドピン20は第二可動体ガイド部材を構成している。
また、径方向壁部14bと第二端壁部12cとの間において、コイルばね状の第四スプリング21が、第三ガイドピン20の周りに巻き付けられている。第四スプリング21は、径方向壁部14b及び第二端壁部12cに対して互いに引き離す方向の付勢力を与えている。第四スプリング21は、第一スプリング16及び第二スプリング17に対して、直列状に配置されているが、第四スプリング21の付勢力の作用方向は、第一スプリング16及び第二スプリング17の付勢力の作用方向に対して、表面2cの周方向に沿うように傾斜している。ここで、第四スプリング21は第三付勢部材を構成している。
これにより、第二可動ブロック12は、第二ガイドピン18及び第三ガイドピン20によって表面2cから間隔をあけて位置決めされると共に、第三スプリング19及び第四スプリング21によって第一固定ブロック13及び第二固定ブロック14から間隔をあけて位置決めされる。このとき、第二可動ブロック12、第一固定ブロック13及び第二固定ブロック14における各壁部の頂部は、表面2cから同一の高さとなっている。
そして、第二可動ブロック12は、第一固定ブロック13に対して、貫通孔13baの延在方向に沿う方向に移動することができ、第二固定ブロック14に対して、貫通孔14baの延在方向に沿う方向に移動することができる。
また、枠体3の2つの突起3d及び3eは、それぞれの下方の遠位端3da及び3eaが第二可動ブロック12、第一固定ブロック13及び第二固定ブロック14から常に間隔をあけているが、枠体3がヨー方向に回転したときに第一可動ブロック11の当接壁部11bに接触するような突出量及び位置で、枠体3の底面3cから突出している。
上述のような構成を有する空間安定装置1の枠体3が、表面2cの円環の中心を回転中心として、図2の紙面上で時計回りの方向であるヨー回転方向R1又は反時計回りの方向であるヨー回転方向R2に回転され続けると、枠体3の突起3d及び3eの一方が、第一可動ブロック11の当接壁部11bに衝突する。
枠体3が回転方向R1に回転することによって突起3eが当接壁部11bに衝突したとき、第一可動ブロック11が第一ガイドピン15に沿って回転方向R1へと移動させられる。第一可動ブロック11から受ける圧縮力によって押し縮められる第一スプリング16の弾性力が、第二可動ブロック12に作用し、第二可動ブロック12を回転方向R1へと移動させる。第二可動ブロック12は、第二ガイドピン18と共に、第三スプリング19を押し縮めつつ第一固定ブロック13に向かって移動する。このとき、第二ガイドピン18の移動方向が、第一固定ブロック13の貫通孔13baによって、貫通孔13baの軸方向に規制されるため、第二可動ブロック12は、貫通孔13baの軸方向に沿って移動する。
そして、押し縮められる第一スプリング16及び第三スプリング19の弾性力を合わせた弾性力によって、突起3eの当接壁部11bへの衝撃力が受け止められる。さらに、この合わせた弾性力が、突起3eの当接壁部11bへの衝撃力と釣り合ったときに、突起3e及び枠体3が停止する。このとき、第一スプリング16及び第三スプリング19の弾性力が協働して作用することによって、第一可動ブロック11の第二可動ブロック12への衝突、及び、第二可動ブロック12の第一固定ブロック13への衝突が防がれる。
よって、突起3eが当接壁部11bに衝突して枠体3の回転が制止される際の衝撃が緩衝される。
さらに、突起3eを制止する際、第一可動ブロック11の移動範囲は、第二可動ブロック12の凹部12e内に収まり、第二可動ブロック12の移動範囲は、貫通孔13baの軸方向に沿った移動範囲に限られる。このため、可動ブロック11及び12の停止時及び移動時の双方を含めた第一固定ブロック13、第二可動ブロック12及び第一可動ブロック11による表面2c上での占有領域は、限られたものとなる。
また、枠体3が回転方向R2に回転することによって突起3dが当接壁部11bに衝突するときも、上述と同様な動作が行われる。つまり、第一可動ブロック11が回転方向R2へと移動させられ、このときに押し縮められる第二スプリング17の弾性力が、第二可動ブロック12を回転方向R2へと移動させる。第二可動ブロック12は、第三ガイドピン20と共に、第四スプリング21を押し縮めつつ第二固定ブロック14の貫通孔14baの軸方向に沿って移動する。このとき、第二スプリング17及び第四スプリング21の弾性力を合わせた弾性力が、突起3dの当接壁部11bへの衝撃力を受け止め、突起3dの当接壁部11bへの衝撃力と釣り合ったときに、突起3d及び枠体3を停止させる。さらに、第二スプリング17及び第四スプリング21の弾性力は、協働して作用して、第一可動ブロック11と第二可動ブロック12との間の衝突、及び、第二可動ブロック12と第二固定ブロック14の間の衝突を防ぎ、衝撃の発生を抑える。さらに、突起3dを制止する際、第一可動ブロック11の移動範囲は、第二可動ブロック12の凹部12e内に収まり、第二可動ブロック12の移動範囲は、貫通孔14baの軸方向に沿った移動範囲に限られる。
そして、枠体3は、回転方向R1に回転して突起3eが第一可動ブロック11の当接壁部11bに当接した状態から、回転方向R2に回転して突起3dが当接壁部11bに当接する状態までの角度範囲内でヨー回転することができる。
上述で説明したように、本発明の実施の形態に係る空間安定装置1は、カメラ撮像部5を保持する枠体3と、枠体3を回転可能に支持する取付部2と、枠体3の突起3eに係合して枠体3の回転を制止する突起制止部10とを備える。突起制止部10は、回転する枠体3の突起3eに係合可能に設けられる第一可動ブロック11と、第一可動ブロック11を移動可能に収容し且つ取付部2に対して移動可能に設けられる第二可動ブロック12と、第二可動ブロック12に隣り合って位置し且つ取付部2に固定して設けられる第一固定ブロック13と、第一可動ブロック11と第二可動ブロック12との間に設けられる第一スプリング16及び第二スプリング17と、第二可動ブロック12と第一固定ブロック13との間に設けられる第三スプリング19とを含む。第一スプリング16及び第二スプリング17の付勢力の作用方向と第三スプリング19の付勢力の作用方向とは、枠体3の回転方向に対向し且つ互いに対して傾斜した方向である。
上述の構成において、回転している枠体3の突起3eが第一可動ブロック11に衝突すると、枠体3から第一可動ブロック11に伝達する回転力は、第一スプリング16を介して、第二可動ブロック12に伝達する。さらに、第二可動ブロック12に伝達する回転力は、第三スプリング19を介して第一固定ブロック13に伝達する。このとき、第一スプリング16と第三スプリング19とは、縮むことによって回転力を吸収し、第一可動ブロック11、第二可動ブロック12及び第一固定ブロック13間における衝突の発生を防ぎ、衝撃の発生を抑えることができる。さらに、第一スプリング16と第三スプリング19とが付勢力の作用方向を異ならせて配置されるため、第一可動ブロック11、第二可動ブロック12及び第一固定ブロック13を、一直線上に配置するのではなく枠体3の回転方向に沿うように配置することができ、さらに、第一可動ブロック11及び第二可動ブロック12の移動方向も回転方向に向くようにすることができる。よって、第一可動ブロック11、第二可動ブロック12及び第一固定ブロック13による取付部2上での占有領域を、回転方向に沿うようにし且つ回転方向に交差する方向への拡がりを抑えるような限定した領域にすることができる。また、第一スプリング16と第三スプリング19とが直列状に配置されるため、突起3eが衝突した際に第一可動ブロック11は、第一スプリング16及び第三スプリング19の縮みストロークを合わせた距離だけ移動することができる。よって、突起3e及び枠体3の穏やかな制止が可能になる。
また、空間安定装置1において、第一可動ブロック11は、第二可動ブロック12に設けられた第一ガイドピン15によって、第一ガイドピン15に沿って移動可能に支持され、第一スプリング16及び第二スプリング17は、第一ガイドピン15に設けられる。上述の構成によって、第一可動ブロック11の移動方向を限定して第一可動ブロック11の占有領域を小さくすることができ、さらに、第一スプリング16、第二スプリング17及び第一ガイドピン15のためのスペースを省スペース化することができる。
また、空間安定装置1において、第二可動ブロック12は、第一固定ブロック13に設けられた第二ガイドピン18によって、第二ガイドピン18に沿って移動可能に支持され、第三スプリング19は、第二ガイドピン18に設けられる。上述の構成によって、第二可動ブロック12の移動方向を限定して第二可動ブロック12の占有領域を小さくすることができ、さらに、第三スプリング19及び第二ガイドピン18のためのスペースを省スペース化することができる。
また、空間安定装置1において、突起制止部10は、第二可動ブロック12に対して、枠体3の回転方向で第一固定ブロック13と反対側で隣り合って位置し、且つ取付部2に固定して設けられる第二固定ブロック14と、第二可動ブロック12と第二固定ブロック14との間に設けられる第四スプリング21とを含み、第四スプリング21の付勢力の作用方向は、枠体3の回転方向に対向し且つ第一スプリング16及び第二スプリング17の付勢力の作用方向に対して傾斜した方向である。上述の構成によって、枠体3を、2つの回転方向のいずれにおいても、効果的な緩衝を伴って穏やかに制止することができる。
さらに、空間安定装置1において、第二可動ブロック12は、第二固定ブロック14に設けられ且つ第二ガイドピン18とは別に設けられる第三ガイドピン20によって、第三ガイドピン20に沿って移動可能に支持され、第四スプリング21は、第三ガイドピン20に設けられる。上述の構成によって、第二可動ブロック12の移動方向を限定して第二可動ブロック12の占有領域を小さくすることができ、さらに、第四スプリング21及び第三ガイドピン20のためのスペースを省スペース化することができる。
また、実施の形態に係る空間安定装置1では、2つの固定ブロックが設けられていたが、枠体3の一方向の回転移動のみを制止すればよい場合には、1つの固定ブロックのみが設けられてよい。
また、実施の形態に係る空間安定装置1では、回転制止機構100は、ヨー方向の回転を規制するように構成されていたが、これに限定されるものでない。回転制止機構100は、ピッチング方向の回転、ロール方向の回転を含むあらゆる回転移動を規制するために、設けられてよい。
また、実施の形態に係る空間安定装置1は、航空機を含む空中を移動するいかなる飛翔体、車両を含む陸上を移動するいかなる走行体、船舶を含む海上を移動するいかなる航行体に搭載されてもよい。
また、実施の形態に係る空間安定装置1は、カメラ撮像部5を保持するものとしていたが、いかなるものを保持するものであっってもよい。
1 空間安定装置、2 取付部(支持部)、3 枠体(保持体)、3e 突起(突出部)、5 カメラ撮像部(対象物)、10 突起制止部(回転制止部)、11 第一可動ブロック(係合体)、12 第二可動ブロック(可動体)、13 第一固定ブロック(固定体、第一固定体)、14 第二固定ブロック(第二固定体)、15 第一ガイドピン(係合体ガイド部材)、16 第一スプリング(第一付勢部材)、17 第二スプリング(第一付勢部材)、18 第二ガイドピン(可動体ガイド部材、第一可動体ガイド部材)、19 第三スプリング(第二付勢部材)、20 第三ガイドピン(第二可動体ガイド部材)、21 第四スプリング(第三付勢部材)、100 回転制止機構。

Claims (4)

  1. 対象物の保持体と、前記保持体を回転可能に支持する支持部とを含む空間安定装置において、
    前記保持体の突出部に係合して前記保持体の回転を制止する回転制止部を備え、
    前記回転制止部は、
    回転する前記保持体の前記突出部に係合可能に設けられる係合体と、
    前記係合体を移動可能に収容し且つ前記支持部に対して移動可能に設けられる可動体と、
    前記可動体に隣り合って位置し且つ前記支持部に固定して設けられる固定体と、
    前記係合体と前記可動体との間に設けられる第一付勢部材と、
    前記可動体と前記固定体との間に設けられる第二付勢部材と
    を含み、
    前記第一付勢部材の付勢力の作用方向及び前記第二付勢部材の付勢力の作用方向は、前記保持体の回転方向に対向し且つ互いに対して傾斜した方向であって、
    前記回転制止部は、
    前記可動体に対して、前記保持体の回転方向で前記固定体である第一固定体と反対側で隣り合って位置し、且つ前記支持部に固定して設けられる第二固定体と、
    前記可動体と前記第二固定体との間に設けられる第三付勢部材と
    を含み、
    前記第三付勢部材の付勢力の作用方向は、前記保持体の回転方向に対向し且つ前記第一付勢部材の付勢力の作用方向に対して傾斜した方向である空間安定装置。
  2. 前記係合体は、前記可動体に設けられた係合体ガイド部材によって、前記係合体ガイド部材に沿って移動可能に支持され、
    前記第一付勢部材は、前記係合体ガイド部材に設けられる請求項1に記載の空間安定装置。
  3. 前記可動体は、前記固定体に設けられた可動体ガイド部材によって、前記可動体ガイド部材に沿って移動可能に支持され、
    前記第二付勢部材は、前記可動体ガイド部材に設けられる請求項1または2に記載の空間安定装置。
  4. 前記可動体は、前記第二固定体に設けられ且つ前記可動体ガイド部材である第一可動体ガイド部材とは別に設けられる第二可動体ガイド部材によって、前記第二可動体ガイド部材に沿って移動可能に支持され、
    前記第三付勢部材は、前記第二可動体ガイド部材に設けられる請求項3に記載の空間安定装置。
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