JP6555605B1 - 刃先交換式転削工具用ボデー及び刃先交換式転削工具 - Google Patents

刃先交換式転削工具用ボデー及び刃先交換式転削工具 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却能力を向上させることが可能な刃先交換式転削工具用ボデーを提供すること【解決手段】回転軸を中心に回転するボデー20である。ボデー20には、ドリル用の切削インサート40Aを取り付けるためのチップ座22Aと、外部からクーラントを供給するための供給部28Aと、供給部28Aから供給されたクーラントを流すためにボデー20の内部に形成される流路と、流路を流れたクーラントを、チップ座22Aに対向する切削インサート40Aの側面又は底面に接触させるためにチップ座に連通する噴射部24Aとが形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、刃先交換式転削工具用ボデー及び刃先交換式転削工具に関する。
従来より、刃先交換式ドリル等の刃先交換式転削工具の刃先を冷却するためにクーラントを工具本体(ホルダ、ボデーともいう場合がある。)の先端から噴射する技術が知られている。工具本体の先端から噴射されたクーラントは、ドリル等によって形成される穴の底面と工具先端面との隙間を流れて、刃先に供給される。
また、クーラントの噴射口を切りくず排出溝の壁面に形成し、切れ刃に向けてクーラントを吹き付ける技術が知られている。
特許文献1には、ドリルにおいて、第1のクーラント液噴出穴から先端切れ刃に向けてクーラントを吹き付ける技術が示されている。
また、特許文献2には、切りくずの排出性を確保するとともに、切りくずの擦過によるクラックの発生を抑制するドリル用インサートが示されている。
実開平1−64319号のマイクロフィルム 特開2018−47532号公報
しかしながら、今までの冷却方法では、冷却能力が不十分であった。
そこで本発明は、従来よりも冷却効果が高い刃先交換式転削工具用ボデー及び刃先交換式転削工具を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る刃先交換式転削工具用ボデーは、先端に切削インサートを取り付けることができる。そして、回転軸を中心に回転することにより、被削物を加工することができる。このボデーには、切削インサートを取り付けるためのチップ座と、外部からクーラントを供給するための供給部が形成される。また、ボデーの内部には、供給部から供給されたクーラントを流すための流路が形成される。更に、切削インサートを取り付けたときに、切削インサートの露出する端面にクーラントを接触させるための第2噴射部と、流路を流れたクーラントをチップ座に対向する切削インサートの側面又は底面に接触させるために、チップ座に連通する噴射部が形成される。供給部及び噴射部は、例えば、ボデーの表面に開口する穴から構成される。噴射部は、直接切削インサートの端面に向けてクーラントを噴射してもよいし、噴射部を先端面に形成し被加工面に衝突したクーラントを切削インサートの端面に接触させるようにしてもよい。
また、チップ座の、切削インサートの底面に対向する座面には、噴射部に連通し、切削インサートの底面に沿ってクーラントを流すための溝を形成してもよい。
また、本開示の他の側面に係る刃先交換式転削工具用ボデーは、先端に切削インサートを取り付けることができる。そして、回転軸を中心に回転することにより、被削物を加工することができる。このボデーには、切削インサートを取り付けるためのチップ座を有する。そして、更に、切削インサートを取り付けたときに、ボデーの内部を流通したクーラントをチップ座に対向する切削インサートの側面又は底面に接触させるために、チップ座に連通する噴射部が形成される。更に、ボデーの内部を流通したクーラントを切削インサートの端面に接触させるために、ボデーの先端面に連通する噴射部が形成される。供給部及び噴射部は、例えば、ボデーの表面に開口する穴から構成される。
また、本開示の一側面に係る刃先交換式転削工具は、刃先交換式転削工具用ボデーと、切削インサートとを備える。
刃先交換式ドリルの斜視図 刃先交換式ドリル用のボデーの右側面図 刃先交換式ドリル用のボデーの左側面図
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。以下の実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をその実施形態のみに限定する趣旨ではない。
また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、さまざまな変形が可能である。たとえば、当業者の通常の創作能力の範囲内で、ある実施形態における一部の付加的な構成要素を、取り除いて、又は、変形して本発明を適用してもよい。
図1は、刃先交換式のドリル10の斜視図である。図2及び図3は、それぞれ、切削インサート40A及び40Bを取り外したボデー20の先端視を正面図としたときの右側面図及び左側面図であり、図2は、後述する座面22A3、又は、切削インサート40Aが取り付けられた場合は、その端面40A1に対向する方向からみた端面視に相当し、図3は、後述する座面22B3、又は、切削インサート40Bが取り付けられた場合は、切削インサート40Bの端面に対向する方向からみた端面視に相当する。
ドリル10は、ボデー20と、ボデー20の先端に取り付けられる二つの切削インサート40A及び40Bを備える。
ボデー20は、回転軸AXを中心に回転可能に構成されており、円筒状の基端部20Bと、基端部20Bと一体的に構成され切削インサート40A及び40Bを把持する先端部20Aから構成される。
図2に示されるように、先端部20Aの回転軸AX方向端部には、切削インサート40Aを把持するためのチップ座22Aが形成される。チップ座22Aは、回転軸AX方向、すなわち、ボデー20の先端方向を向いた壁面22A1と、回転軸AXに垂直な方向、すなわち、ボデー20の外径方向を向いた壁面22A2と、同じく回転軸AXに垂直でボデー20が回転する進行方向を向いた座面22A3を備える。更に、座面22A3と壁面22A1とを接続する接続部及び座面22A3と壁面22A2とを接続する接続部には、それぞれ、ボデー20をえぐって内方に窪むように形成されるぬすみ22A5及びぬすみ22A6が形成される。また、座面22A3の中央部には、座面22A3と略垂直に開口するねじ孔22A4が形成される。なお、図2に例示されるように、所定の方向を向いた面とは、その方向を法線とする平面に限られるものではなく、概ね、所定の方向を向いた平面、又は、曲面のことをいう。
一方で、図1に示されるように、切削インサート40Aは、すくい面として機能し回転方向を向く端面40A1と、逃げ面として機能し回転軸AX方向を向く側面40A2と、外径方向を向く側面40A3と、基端部20Bの方向を向く側面40A4と、内径方向を向く側面40A5と、底面とを備える。また、端面40A1と側面40A2との接続部には切れ刃が形成される。更に、切削インサート40Aには、その中央部を貫通する貫通孔が形成される。
同図に示されるように、この貫通孔を貫通する雄ねじをねじ孔22A4に形成される雌ねじと螺合し、雄ねじの頭部で切削インサート40Aの端面を座面22A3の方向に押圧することで、切削インサート40Aをボデー20に取り付けることができる。
切削インサート40Aがボデー20に取り付けられたとき、側面40A4は、壁面22A1と当接する(又は、十分に近接する)。また、内径方向を向いた側面40A5は、壁面22A2と当接する(又は、十分に近接する)。また、切削インサート40Aの底面は、座面22A3と当接する。また、ぬすみ22A5及びぬすみ22A6が形成されているため、切削インサート40Aの底面と側面40A4及び側面40A5とを接続する各稜線と、チップ座22Aの表面は離間して対向する。このため、稜線が傷つくことを抑制することができる。なお、本実施形態において、チップ座22Aは、更に、壁部22A7を備えている。このため、切削インサート40Aの外径方向を向いた側面40A3は、この壁部によって支持される。
更に図2に示されるように、ボデー20には、ボデー20の内部を流れるクーラントを、切削インサート40Aの側面及び底面に向かって噴射し、接触させるための噴射部24Aが形成されている。噴射部24Aは、チップ座22Aの座面22A3に連通する開口穴として形成される。この図に示されるように、噴射部24Aは、座面22A3に対向する方向から見た端面視において、回転軸AX側(回転軸AXに垂直な外径方向におけるチップ座22Aが存在する領域の中点より回転軸AX側の領域)であって、かつ、基端部20B側(回転軸AX方向におけるチップ座22Aが存在する領域の中点より基端部20B側の領域)に形成される。このため、切削インサート40Aが取り付けられたとき、切削インサート40Aの底面のうち、回転軸AX側かつ基端部20B側の領域の一部は噴射部24Aに対向することになる。
更に、噴射部24A、又は、それに連なる流路は、壁面22A1、壁面22A2及び座面22A3の延長が交わる交点を含むように形成されている。このため、噴射部24Aは、ぬすみ22A5及びぬすみ22A6にも連通する。ぬすみ22A5及びぬすみ22A6は、切削インサート40Aが取り付けられたとき、切削インサート40Aの二つの側面40A4及び40A5の一部にそれぞれ離間して対向する。従って、噴射部24Aから噴射されるクーラントは、切削インサート40Aの底面の一部と二つの側面40A4及び40A5の一部に接触することになる。
更に同図に示されるように、座面22A3には、噴射部24Aに連通する溝26A1及び溝26A2が形成され、更に、溝26A2に連通する溝26A3が形成される。溝26A1は、噴射部24Aから回転軸AXの方向に延伸するように形成され、ボデー20の先端面20A5(図1)に連通する。溝26A2は、対角線方向に延伸するように形成され、ボデー20の先端面20A5に連通する。また、溝26A3は、溝26A1と略平行に互いに離間して形成されるため、溝26A1と同様に、ボデー20の先端面20A5に連通する。ただし、溝26A3及び溝26A2は、途中でねじ孔22A4を介して形成される。なお、更に溝を形成して、座面22A3に対向する方向から見たときに、座面22A3を回転軸AXと垂直な方向及び平行な方向で四分割(座面22A3のうち、回転軸AXと垂直な方向についてその中点を通過し回転軸AXと平行な直線と、回転軸AXと平行な方向についてその中点を通過し回転軸AXと垂直な直線で4つの領域に分割)すると、各領域に少なくとも一つの溝が形成されるようにしてもよい。
続いて、ボデー20のその他の構成について説明する。図1に示されるように、先端部20Aの外径方向に露出する外側面は、回転軸AXに垂直な断面において、回転軸を中心とする一定の円弧となるような曲面を含む外側面20A1と、外側面20A1に接続し、回転軸AXに垂直な断面において回転軸AXとの距離を漸減させて壁面20A4に接続する二番取り面20A2を備える。更に、先端視において、壁面22A2と二番取り面20A2を接続するように、壁面22A2と同じ方向を向いて形成される壁面20A4と、切削インサート40Aが取り付けられたときに、その端面40A1とほぼ面一に基端部20B方向に延伸するようにボデー20の回転方向を向いて形成される壁面20A3とから切りくず排出溝27が形成される。図に示されるように切りくず排出溝27は、基端部20Bに近づくほど回転方向と反対方向に進行するようにねじれて形成される。
ボデー20の回転軸AX反対方向を向いた後端面には、クーラントを供給するための供給部28Aからなる開口穴が形成される。また、供給部28Aと噴射部24Aを接続するようにボデー20の内部には第1流路が形成される。第1流路は、壁面20A3の下方に切りくず排出溝27に沿って、ねじれて形成され、噴射部24A付近において、座面22A3と垂直な流路となって、噴射部24Aに接続される。
またボデー20の先端面20A5には、開口穴からなる第2噴射部32が形成される。また第2噴射部32は、第3流路によって第1流路に連通する。このため、供給部28Aから供給されたクーラントは、第1流路を通って、一部は噴射部24Aから座面22A3方向に噴射し、他の一部は第2噴射部32から回転軸AX方向に噴射する。
以下、ボデー20の先端に形成されるチップ座22Bと、チップ座22Bに取り付けられる切削インサート40Bについて、チップ座22Aと切削インサート40Aと同様の機能を発揮する構成要素については、同一の数字を付すことによって、詳細な説明を簡略化し、異なる部分を中心に説明する。
チップ座22Bは、チップ座22Aと同様に、壁面22B1、壁面22B2、座面22B3、ねじ孔22B4、ぬすみ22B5及びぬすみ22B6を備える。更に、第3噴射部24B、溝26B1乃至26B2が形成される。但し、図3に示されるとおり、溝26B1及び26B2は、溝26A1乃至26A3と異なっている。具体的には、溝26B1は、第3噴射部24Bに連通し、ねじ孔22B4を介して座面22B3を対角線方向に延伸して、先端面20A5に連通する。また、溝26B2は、ねじ孔22B4と先端面20A5に連通する。このように、第3噴射部24Bとねじ孔22B4を接続する溝26B1を形成することによって、クーラントをねじ孔22B4に形成されるねじ溝に沿って円弧状に流通させることができるので、切削インサート40Bを固定する雄ねじと切削インサート40Bの間隙にクーラントを流通させることが可能になる。また、クーラントの一部を溝26B2に流入させることも可能となる。
切削インサート40Bは、切削インサート40Aと同様にすくい面として機能する端面と逃げ面として機能する側面と、チップ座22Bの壁面22B1及び壁面22B2とそれぞれ当接して対向する2つの側面と、チップ座22Bに当接する底面を備える。ただし、切削インサート40Aの切れ刃は、中心刃として機能する一方で、切削インサート40Bの切れ刃は、外周刃として機能する。このため、図1に示されるとおり、切削インサート40Aの切れ刃は、端面視において回転軸AXを通過する穴の中央部分を加工可能なように形成され、一方で、切削インサート40Bの切れ刃は、端面視において穴の外周部分ならびに壁面を加工可能なように形成される。そのため、チップ座22Aとチップ座22Bとは異なる形状を有し、かつ、座面22A3と座面22B3とも異なる形状を有する。
ボデー20の回転軸AX反対方向を向いた後端面には、クーラントを供給するための第2供給部からなる開口穴が形成される。また、ボデー20の内部には、第2供給部と第3噴射部24Bとを接続する第2流路が形成されている。第2流路は、第2供給部から回転軸AX方向に進行しながら、切削インサート40Bに対応する切りくず排出溝の下方に形成され、第3噴射部24Bの直前の第2流路において、座面22B3に垂直に形成される。
以下、上述したようなボデー20に切削インサート40A及び切削インサート40Bを取り付けて構成されるドリル10を用いて被削材を加工したときの作用効果について説明する。
電動モータ等に代表される不図示の回転駆動体が搭載されたマシニングセンタ等にボデー20を接続し回転軸AXを中心に回転させることにより、ボデー20に取り付けられた切削インサート40A及び切削インサート40Bも回転軸AXを中心に回転させることができる。また、水や切削油等の液体のクーラントを供給するための不図示のポンプを供給部28Aに接続しクーラントを供給することにより、ボデー20内部の第1流路内にクーラントを流通させることができる。同様に、第2供給部にもポンプを接続しクーラントを供給することにより、ボデー20の第2流路内にクーラントを流通させることができる。ただし、第1供給部を分岐して第2流路を形成することにより、単一の供給部からクーラントを供給するようにしてもよい。
第1流路内を流れたクーラントの一部は、これに連通する第3流路を通って第2噴射部32から噴射する。第3流路を通るクーラントは、回転軸AXの方向に概ね進行するから、噴射部24Aから流出するクーラントと比較して流速が大きい。このため、切削インサート40Aの切れ刃により加工される加工面に向けて勢いよくクーラントを噴射して発生した切りくずを排出させることができる。また、被削物の表面に衝突したクーラントの少なくとも一部は、切削インサート40Aの端面40A1方向に向かうから、切削インサート40の端面40A1側の領域を冷却することができる。また、第1流路内を流れたクーラントの一部は、噴射部24Aから噴射される。ここで、噴射部24Aの直前の第1流路は、座面22A3に垂直に形成されているため、クーラントは座面22A3にほぼ垂直な方向に噴射し、切削インサート40Aの底面を冷却する。従って、切削インサート40Aを、外方に露出する端面40A1側と、チップ座22Aに対向する底面側の両側から冷却することができる。
また、噴射部24Aは、溝26A1及び溝26A2に連通しているからクーラントの一部は、これら溝26A1及び溝26A2に流入し、切削インサート40Aの底面の熱を奪いながら外部に流出する。また、溝26A2には、溝26A3が連通するからこれらにもクーラントが流入する。また、回転軸AX側に噴射部24Aを形成したから、遠心力を利用して、切削インサート40Aの底面の冷却が必要となる領域を満遍なく冷却することができる。更に、一部クーラントは、ねじ孔22A4に流れ込むから、切削インサート40Aを固定する雄ねじに対向するねじ孔22A4の表面からも切削インサートの熱を奪うことができる。更に噴射部24Aは、ぬすみ22A5及びぬすみ22A6にも連通しているから、クーラントの一部はぬすみ22A5及びぬすみ22A6内にも流入し、切削インサート40Aの側面40A4及び側面40A5を冷却することもできる。なお、クーラントが切削インサート40Aの端面40A1又は切れ刃に直接接触するように、壁面20A4に噴射部を形成し、斜めにクーラントが進行するようにしてもよい。
その後、クーラントは切削インサート40Aの側面40A3から切りくず排出溝27内に流れ込んで排出される。壁部22A7は、側面40A3の一部のみを覆っているため、クーラントが切りくず排出溝27に流れ込むことを促進することができる。
同様に、第2流路内を流れたクーラントは、第3噴射部24Bから座面22B3にほぼ垂直な方向に噴射し、切削インサート40Bの底面を冷却した後、溝26B1に流入し、切削インサート40Bの底面の熱を奪いながら外部に流出する。また、溝26B1は、座面22B3を対角線方向に進行するのでクーラントを、穴の壁面に向けて流出させることができる。従って、外周刃により穴の壁面を加工することによって発生した切りくずの排出を助けることができる。
以上のように、上記した刃先交換式転削工具用のボデー20及びドリル10によれば、先端に向って開けられた第2噴射部32から出たクーラントで切削インサート40Aを端面40A1側から冷却し、同時に、チップ座22Aの底面側の噴射部24Aから噴射されたクーラントによって切削インサート40Aを底面側から冷却することができる。このように上下二方向から同時に冷却することによって切削インサート40Aを従来よりも短時間で万遍なく冷却できるようになる。
なお、断続加工では、クーラントにより空転時の切れ刃が急冷されると、又は、局所的に切れ刃の一部が急冷されると、熱衝撃によりサーマルクラックが発生し、工具寿命を低下させる場合がある。しかしながら、本実施形態に係る刃先交換式ドリルの場合、座面22A3に形成した噴射部24Aからもクーラントを供給するから切削インサート40Aの側面40A4及び側面40A5、底面及び雄ねじを貫通させるための貫通孔の側面を冷却することができる。そのため、切削インサート40Aの切れ刃のみの冷却が促進されることを抑制し、従来と比較して、切削インサート40Aの切れ刃とその他の部分の温度差を低減することができる。従って、サーマルクラックの発生を抑制することができる。切削インサート40Bについても同様である。
なお、溝26A1乃至26A3を形成せずに、ぬすみ22A5及び22A6のように、チップ座22Aの壁面22A1及び壁面22A2と、切削インサート40Aの側面40A4及び側面40A5との各隙間にクーラントを流通させるようにしてもよい。その際、座面22A3にクーラントを噴射せず、側面40A4又は側面40A5を噴射するように噴射部24Aを形成してもよい。
また、切削インサートの外郭形状や、その上面に形成されるチップブレーカ等の切削インサートの形状は本実施形態に限定されず、幅広いドリル用その他の転削工具用の切削インサートに本発明を適用することが可能である。同様に、チップ座の壁面等も、切削インサートの外郭形状にあわせて変形可能である。更に、本発明は、フライスやエンドミル等の他の転削工具にも適用することができる。
10…ドリル、20…ボデー、20A…先端部、20A1…外側面、20A2…二番取り面、20A3…壁面、20A4…壁面、20A5…先端面、20B…基端部、22A…チップ座、22A1…壁面、22A2…壁面、22A3…座面、22A4…孔、22A5…ぬすみ、22A6…ぬすみ、22A7…壁部、22B…チップ座、22B1…壁面、22B2…壁面、22B3…座面、22B4…ねじ孔、24A…噴射部、24B…第3噴射部、26A1-26A3…溝、26B1-26B2…溝、27…切りくず排出溝、28A…供給部、32…第2噴射部、40A、40B…切削インサート、40A1…端面、40A2-40A5…側面

Claims (6)

  1. 回転軸を中心に回転するボデーであって、
    前記ボデーには、
    切削インサートを取り付けるためのチップ座と、
    外部からクーラントを供給するための供給部と、
    前記供給部から供給されたクーラントを流すために前記ボデーの内部に形成される流路と、
    前記流路を流れたクーラントを前記切削インサートの露出する端面に接触させるために、前記ボデーに形成される第2噴射部と、
    前記流路を流れたクーラントを前記チップ座に対向する前記切削インサートの底面に接触させるために、前記切削インサートの底面に対向する前記チップ座の座面に連通する噴射部と、
    前記切削インサートを前記チップ座に取り付けるために、前記チップ座の座面に開口して設けられたねじ孔と、が形成され、
    前記座面には、前記噴射部と前記ねじ孔を接続し、前記切削インサートの底面に沿って前記噴射部を流れたクーラントを流すための溝が形成され
    前記チップ座は、前記ボデーの先端方向を向いた第1壁面と、前記ボデーの外径方向を向いた第2壁面と、前記ボデーの回転方向を向き前記切削インサートの底面に対向する前記座面を備え、
    前記噴射部は、前記第1壁面、前記第2壁面及び前記座面のいずれにも連通するように形成され、
    前記ボデーには、
    第2切削インサートを取り付けるための第2チップ座と、
    外部から液体のクーラントを供給するための第2供給部と、
    前記第2供給部から供給されたクーラントを流すために前記ボデーの内部に形成される第2流路と、
    前記第2流路を流れたクーラントを、前記第2チップ座に対向する前記第2切削インサートの側面又は底面に接触させるために前記第2チップ座に連通する第3噴射部とが形成され、
    前記第2チップ座の、前記第2切削インサートの底面に対向する第2座面には、前記第3噴射部に連通し、前記第2切削インサートの底面に沿って前記クーラントを流すための第2溝が形成され、
    前記溝は、前記ボデーの先端面に連通するように形成され、
    前記第2溝は、前記ボデーの側面に連通するように形成される、
    刃先交換式転削工具用ボデー。
  2. 前記噴射部は、前記チップ座のうち前記回転軸側に形成されている、
    請求項1に記載の刃先交換式転削工具用ボデー。
  3. 回転軸を中心に回転するボデーであって、
    前記ボデーには、
    切削インサートを取り付けるためのチップ座と、
    外部からクーラントを供給するための供給部と、
    前記供給部から供給されたクーラントを流すために前記ボデーの内部に形成される流路と、
    前記流路を流れたクーラントを前記切削インサートの露出する端面に接触させるために、前記ボデーに形成される第2噴射部と、
    前記流路を流れたクーラントを前記チップ座に対向する前記切削インサートの底面に接触させるために、前記切削インサートの底面に対向する前記チップ座の座面に連通する噴射部と、
    前記切削インサートを前記チップ座に取り付けるために、前記チップ座の座面に開口して設けられたねじ孔と、が形成され、
    前記座面には、前記噴射部と前記ねじ孔を接続し、前記切削インサートの底面に沿って前記噴射部を流れたクーラントを流すための溝が形成され、
    前記チップ座は、前記ボデーの先端方向を向いた第1壁面と、前記ボデーの外径方向を向いた第2壁面と、前記ボデーの回転方向を向き前記切削インサートの底面に対向する前記座面を備え、
    前記噴射部は、前記第1壁面、前記第2壁面及び前記座面のいずれにも連通するように形成される、
    刃先交換式転削工具用ボデー。
  4. 回転軸を中心に回転するボデーであって、
    前記ボデーには、
    切削インサートを取り付けるためのチップ座と、
    外部からクーラントを供給するための供給部と、
    前記供給部から供給されたクーラントを流すために前記ボデーの内部に形成される流路と、
    前記流路を流れたクーラントを前記切削インサートの露出する端面に接触させるために、前記ボデーに形成される第2噴射部と、
    前記流路を流れたクーラントを前記チップ座に対向する前記切削インサートの底面に接触させるために、前記切削インサートの底面に対向する前記チップ座の座面に連通する噴射部と、
    前記切削インサートを前記チップ座に取り付けるために、前記チップ座の座面に開口して設けられたねじ孔と、が形成され、
    前記座面には、前記噴射部と前記ねじ孔を接続し、前記切削インサートの底面に沿って前記噴射部を流れたクーラントを流すための溝が形成され、
    前記ボデーには、
    第2切削インサートを取り付けるための第2チップ座と、
    外部から液体のクーラントを供給するための第2供給部と、
    前記第2供給部から供給されたクーラントを流すために前記ボデーの内部に形成される第2流路と、
    前記第2流路を流れたクーラントを、前記第2チップ座に対向する前記第2切削インサートの側面又は底面に接触させるために前記第2チップ座に連通する第3噴射部とが形成され、
    前記第2チップ座の、前記第2切削インサートの底面に対向する第2座面には、前記第3噴射部に連通し、前記第2切削インサートの底面に沿って前記クーラントを流すための第2溝が形成され、
    前記溝は、前記ボデーの先端面に連通するように形成され、
    前記第2溝は、前記ボデーの側面に連通するように形成される、
    刃先交換式転削工具用ボデー。
  5. 前記第2噴射部から噴射されるクーラントが前記ボデーの基端から先端に向かう方向の速度成分を有するように前記流路は形成され、
    前記噴射部から噴射されるクーラントが前記ボデーの回転方向の速度成分を有するように前記流路は形成される請求項1乃至4のいずれか一項に記載の刃先交換式転削工具用ボデー。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の刃先交換式転削工具用ボデーと、
    前記切削インサートとを備える刃先交換式転削工具。
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