JP6552818B2 - 旋動式破砕機の給油構造 - Google Patents

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Description

本発明は、旋動するマントルとコーンケーブとの間に原石等の被破砕物を供給して破砕する旋動式破砕機に関し、特に旋動式破砕機の給油構造に関する。
コーンクラッシャやジャイレトリクラッシャなどの旋動式破砕機は、旋動される主軸組立の上部に固定された漏斗状のマントルと、マントルを覆うように設けられたコーンケーブと、の間に形成される破砕室を備えた機械である。
コーンケーブの下方には外筒ブッシュ部を有する下部フレーム組立が配置されており、下部フレーム組立の外筒ブッシュ部には、偏心スリーブ組立の内筒ブッシュ部が嵌合されている。内筒ブッシュ部の偏心位置には、内筒ブッシュ部の回転軸線に対して傾斜する向きに延びる孔が形成されており、マントルが固定された主軸組立は、内筒ブッシュ部の孔に嵌合されている。また、内筒ブッシュ部の端部には、外筒ブッシュ部の外方に延びるフランジ部が固定されており、フランジ部の先端には回転動力伝達系が接続されている。回転動力伝達系からの回転動力によりフランジ部と内筒ブッシュ部とが一体に内筒ブッシュ部の回転軸線回りに回転されることにより、主軸組立とマントルとが一体に内筒ブッシュ部の回転軸線回りに旋動される。
旋動式破砕機の上部に設けられたホッパから破砕室に原石が供給されると、旋動されるマントルとコーンケーブとの間に捕捉された原石が所定の粒度まで圧砕されて排出される。
ところで、偏心スリーブ組立の内筒ブッシュ部とフランジ部との位置関係に関して、フランジ部が内筒ブッシュ部の上部に固定されたタイプ(以下、上部開放整備型と呼ぶ)と、フランジ部が内筒ブッシュ部の下部に固定されたタイプ(以下、下部開放整備型と呼ぶ)とが知られている。たとえば特許文献1には、上部開放整備型の旋動式破砕機が開示されており、特許文献2には、下部開放整備型の旋動式破砕機が開示されている。
上部開放整備型の旋動式破砕機は、整備性に優れるが、各軸受部分において健全な油膜を維持するための給油量制御が困難である。一方、下部開放整備型の旋動式破砕機は、各軸受部分において健全な油膜を維持するための給油量制御は容易であるが、整備性は低い。
特開2014−108390号公報 特開平5−345136号公報
本発明は、このような点を考慮してなされたものである。本発明の目的は、整備性に優れる上部開放整備型でありながら、軸受部分おける健全な油膜維持のための給油量制御を可能とする旋動式破砕機の給油構造を提供することにある。
本発明による給油構造は、
外筒ブッシュ部を有する下部フレーム組立と、前記外筒ブッシュ部に嵌合して回転される内筒ブッシュ部と前記内筒ブッシュ部の上部に固定されたフランジ部とを有する偏心スリーブ組立と、前記内筒ブッシュ部に嵌合して旋動されるマントルを保持する主軸組立と、前記フランジ部に回転動力を伝達する回転動力伝達系と、を備え、旋動するマントルとコーンケーブとの間で被破砕物を破砕する旋動式破砕機において、前記主軸組立と前記内筒ブッシュ部との間の第1軸受部および前記内筒ブッシュ部と前記外筒ブッシュ部との間の第2軸受部にそれぞれ潤滑油を供給するための給油構造であって、
前記下部フレーム組立の内側に設置され、前記内筒ブッシュ部の下端部を下から支持する環状のスラストシールと、
前記第1軸受部に給油するように前記下部フレーム組立の底部に開口する第1給油入口と、
前記第2軸受部に給油するように前記外筒ブッシュ部の内周面に開口する第2給油入口と、
を有し、
前記スラストシールは、前記第1給油入口から前記第1軸受部に供給される潤滑油の流路と、前記第2給油入口から前記第2軸受部に供給される潤滑油の流路と、を分離している。
本発明による給油構造において、前記外筒ブッシュ部の上端部には、前記フランジ部を下から支持するスラストベアリングが設けられていてもよい。
本発明による給油構造において、前記外筒ブッシュ部の上端部には、前記フランジ部を下から支持するスラストベアリングが設けられていなくてもよい。
本発明による給油構造において、前記スラストシールの外径側には、段部が凸設されており、前記段部の内周面は、前記内筒ブッシュ部の下端部の外周面を取り囲んでいてもよい。
本発明による旋動式破砕機は、
外筒ブッシュ部を有する下部フレーム組立と、
前記外筒ブッシュ部に嵌合して回転される内筒ブッシュ部と前記内筒ブッシュ部の上部に固定されたフランジ部とを有する偏心スリーブ組立と、
前記内筒ブッシュ部に嵌合して旋動されるマントルを保持する主軸組立と、
前記フランジ部に回転動力を伝達する回転動力伝達系と、
を備え、
旋動するマントルとコーンケーブとの間で被破砕物を破砕する旋動式破砕機であって、
前記主軸組立と前記内筒ブッシュ部との間の第1軸受部および前記内筒ブッシュ部と前記外筒ブッシュ部との間の第2軸受部にそれぞれ潤滑油を供給するための給油構造をさらに備え、
前記給油構造は、
前記下部フレーム組立の内側に設置され、前記内筒ブッシュ部の下端部を下から支持する環状のスラストシールと、
前記第1軸受部に給油するように前記下部フレーム組立の底部に開口する第1給油入口と、
前記第2軸受部に給油するように前記外筒ブッシュ部の内周面に開口する第2給油入口と、
を有し、
前記スラストシールは、前記第1給油入口から前記第1軸受部に供給される潤滑油の流路と、前記第2給油入口から前記第2軸受部に供給される潤滑油の流路と、を分離している。
本発明によれば、整備性に優れる上部開放整備型でありながら、軸受部分おける健全な油膜維持のための給油量制御が可能である。
図1は、本発明の一実施の形態による旋動式破砕機を示す縦断面図である。 図2は、図1の旋動式破砕機における給油構造を拡大して示す概略図である。 図3は、上部開放型の旋動式破砕機における給油構造の比較例を示す概略図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について具体例を説明する。なお、本明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1は、本発明の一実施の形態による旋動式破砕機を示す縦断面図である。
図1に示すように、本実施の形態による旋動式破砕機10は、コーンケーブ12を保持する上部フレーム組立11と、上部フレーム組立11の下方に配置された外筒ブッシュ部13aを有する下部フレーム組立13と、外筒ブッシュ部13aの内側で回転される偏心スリーブ組立14と、偏心スリーブ組立14に嵌合して旋動されるマントル17を保持する主軸組立15と、偏心スリーブ組立14に回転動力を伝達する回転動力伝達系20と、を備えている。
このうち偏心スリーブ組立14は、下部フレーム組立13の外筒ブッシュ部13aに嵌合して回転される内筒ブッシュ部14aと、内筒ブッシュ部14aの上部に固定されたフランジ部14bと、を有している。フランジ部14bは、内筒ブッシュ部14aの上部から外筒ブッシュ部13aの外方のギア空間40へと延びており、外筒ブッシュ部13aの上端部に設けられたスラストベアリング19により下から支持されている。本実施の形態では、フランジ部14bが内筒ブッシュ部14aの上部に固定されていることで、下部フレーム組立13から偏心スリーブ組立14を上方へ引き抜くことが可能となっている。フランジ部14bの先端部には、ベベルギア21aが固定されている。ベベルギア21aは、内筒ブッシュ部14aの回転軸線と同軸状に配置されている。
回転動力伝達系20は、駆動モータ(不図示)に連結された横軸22と、横軸22の一端部に固定されたベベルピニオン21bと、を有している。横軸22は、内筒ブッシュ部14aの回転軸線に対して直角な向きに向けられている。横軸22の一端に固定されたベベルピニオン21bは、フランジ部14bに固定されたベベルギア21aと噛み合うように配置されている。駆動モータの回転動力により横軸22とベベルピニオン21bとが一体に回転されると、ベベルピニオン21bからベベルギア21aへと回転動力が伝達され、ベベルギア21aとフランジ部14bと内筒ブッシュ部14aとが一体に内筒ブッシュ部14aの回転軸線回りに回転駆動される。
内筒ブッシュ部14aの偏心位置には、内筒ブッシュ部14aの回転軸線に対して傾斜する向きに延びる貫通孔が形成されており、主軸組立15は、内筒ブッシュ部14aの貫通孔に挿入されている。主軸組立15の上部には、漏斗状のマントル17が固定されている。
図示された例では、旋動式破砕機10は、いわゆる油圧式コーンクラッシャであり、主軸組立15の上端部は、上部フレーム組立11に保持された軸受23により支持されている。一方、主軸組立15の下端部には、凸球面を有する主軸ステップ15aが固定されており、主軸ステップ15aの下方には、凹球面を有するステップ座金13cと、ステップ座金13cの裏面を支持する摩耗板13bとが積み重ねられて配置されている。摩耗板13bは、下部フレーム組立13の底部、より詳しくは下部フレーム組立13の下方に設置された油圧シリンダ組立のラムに固定されている。主軸ステップ15aの凸球面とステップ座金13cの凹球面とが摺動する摺動部を形成している。
回転動力伝達系20により偏心スリーブ組立14のフランジ部14bと内筒ブッシュ部14aとが一体に回転されると、主軸組立15は、軸受23を支点として内筒ブッシュ部14aの回転軸線回りを歳差運動される。マントル17は、主軸組立15の歳差運動に応じてコーンケーブ12に対して歳差運動され、マントル17とコーンケーブ12との間に挟まれた破砕室18に供給される被破砕物を破砕するようになっている。
旋動式破砕機10の運転中は、大きな負荷の掛かる主軸組立15を円滑に歳差運動させるために、主軸組立15と内筒ブッシュ部14aとの間の第1軸受部41および内筒ブッシュ部14aと外筒ブッシュ部13aとの間の第2軸受部42にそれぞれ適切な量の潤滑油を供給して健全な油膜を維持する必要がある。そのため、旋動式破砕機10には、第1軸受部41および第2軸受部42にそれぞれ潤滑油を供給するための給油構造30が設けられている。
図2は、給油構造30を拡大して示す概略図である。図2において、矢印は潤滑油の流れる向きを示している。
図2に示すように、給油構造30は、下部フレーム組立13の内側に設置され、内筒ブッシュ部14aの下端部を下から支持する環状のスラストシール33と、第1軸受部41に給油するように下部フレーム組立13の底部、より詳しくは油圧シリンダ組立のラム中央部に開口する第1給油入口31と、第2軸受部42に給油するように外筒ブッシュ部13aの内周面に開口する第2給油入口32と、を有している。
スラストシール33は、具体的には、たとえば、平行板状の縦断面を有する金属製の円環(円輪)である。図示された例では、下部フレーム組立13の底部には、第1給油入口31の外側を取り囲むように環状のスラストシール取付枠34が固定されている。スラストシール取付枠34の上端部には環状の段部35が凸設されており、スラストシール33は段部35の内径側に嵌合されて下から支持されている。内筒ブッシュ部14aの下端面は、偏心スリーブ組立14の自重により、スラストシール33の上面に押し付けられて面接触されている。内筒ブッシュ部14aの下端面は、スラストシール33の上面との接触面積を広げるために、面取りまたは平面加工されていることが好ましい。
図示された例では、摩耗板13bの中央部およびステップ座金13cの中央部をそれぞれ貫通するように貫通孔36が形成されており、第1給油入口31は、貫通孔36の内側に開口している。図2に示すように、第1給油入口31から貫通孔36に導入される潤滑油は、摩耗板13bとステップ座金13cとの間の摺動部の内径側端部およびステップ座金13cと主軸ステップ15aとの間の摺動部の内径側端部にそれぞれ流入し、各摺動部を潤滑させる。そして、各摺動部を通過した潤滑油は、各摺動部の外径側端部から主軸組立15の下端部の外側の環状空間37に流出し、当該環状空間37から第1軸受部41の下端部に流入して、第1軸受部41を潤滑させる。そして、第1軸受部41を通過した潤滑油は、第1軸受部41の上端部から外筒ブッシュ部13aの外側のギア収容空間40に流出し、ギア収容空間40の床に溜まる潤滑油は、図1に示す給油出口39から回収される。
一方、第2給油入口32から第2軸受部42に導入される潤滑油の一部は、第2軸受部42のうち第2給油入口32より下方の領域に流入して、当該下方領域を潤滑させる。そして、第2軸受部42の下方領域を通過した潤滑油は、第2軸受部42の下端部からその下方に設けられた環状空間38に流出し、当該環状空間38の床に溜まる潤滑油は、図1に示す給油出口39から回収される。また、第2給油入口32から第2軸受部42に直接導入される潤滑油の残りの部分は、第2軸受部42のうち第2給油入口32より上方の領域に流入して、当該上方領域を潤滑させる。そして、第2軸受部42の上方領域を通過した潤滑油は、第2軸受部42の上端部から外筒ブッシュ部13aの外側のギア収容空間40に流出し、ギア収容空間40の床に溜まる潤滑油は、図1に示す給油出口39から回収される。
ところで、図4は、上部開放型の旋動式破砕機における給油構造の比較例を示す概略図である。図4において、矢印は潤滑油の流れる向きを示している。図4に示すような上部開放整備型の旋動式破砕機では、フランジ部114bが外筒ブッシュ部113aの上端部に設けられたスラストベアリング119により下から支持されているが、内筒ブッシュ部115aの下端部にはスラストシールが設置されておらず、第1給油入口131から第1軸受部141に供給される潤滑油の流路と第2給油入口132から第2軸受部142に供給される潤滑油の流路とが構造的に分離されていない。とくに第2軸受部142の給油出口側152と第1軸受部141の給油入口側151とが連通している。そのため、各軸受部141、142への給油配分量が不安定であり、とくに悪条件下においては健全な油膜維持が困難となる可能性がある。
一方、図2に示すように、本実施の形態では、内筒ブッシュ部14aの下端面がスラストシール33の上面に面接触されることにより、主軸組立15の下端部の外側の環状空間37と第2軸受部42の下端部の下方に設けられた環状空間38とが構造的に分離されている。これにより、第1給油入口31から第1軸受部41に供給される潤滑油の流路と、第2給油入口32から第2軸受部42に供給される潤滑油の流路とが、実質的に分離され、結果的に、第1軸受部41および第2軸受部42における健全な油膜維持のための給油量制御が可能となっている。
また、本実施の形態では、スラストシール33の外径側に凸設された段部35の内周面が、スラストシール33に支持された内筒ブッシュ部14aの下端部の外周面を取り囲んでいる。段部35の内周面と内筒ブッシュ部14aの下端部の外周面との間の隙間は狭い方が好ましい。内筒ブッシュ部14aの下端面とスラストシール33の上面との間に浸潤した潤滑油にとっては、スラストシール33の外径側に凸設された段部35が流れの抵抗として機能する。したがって、内筒ブッシュ部14aの下端面とスラストシール33の上面との間に浸潤した潤滑油に、主軸組立15の偏心運動に伴って外向きの力が加わっても、潤滑油が外側に噴き出すことが抑制され得る。
次に、本実施の形態による旋動式破砕機10の作用について説明する。
まず、第1給油入口31から第1軸受部41に潤滑油が供給されるとともに、第2給油入口32から第2軸受部42に潤滑油が供給される。本実施の形態では、スラストシール33が第1軸受部41に供給される潤滑油の流路と第2軸受部42に供給される潤滑油の流路とを構造的に分離しているため、第1軸受部41および第2軸受部42にそれぞれ独立に給油することが可能であり、第1軸受部41および第2軸受部42において健全な油膜が維持されるように給油量を制御することが可能である。
次に、回転動力伝達系20から偏心スリーブ組立14のフランジ部14bに回転動力が伝達され、フランジ部14bと内筒ブッシュ部14aとが一体に内筒ブッシュ部14aの回転軸線回りに回転される。内筒ブッシュ部14aの回転に伴って、内筒ブッシュ部14aに嵌合された主軸組立15は、軸受23を支点として歳差運動される。主軸組立15に固定されたマントル17は、主軸組立15の歳差運動に応じてコーンケーブ12に対して歳差運動され、回転ごとにマントル17とコーンケーブ12との間の間隙が広狭に変化される。
次に、上部フレーム組立11の上部のホッパ25から原石等の被破砕物が投入される。投入された被破砕物は、マントル17とコーンケーブ12との間に形成される破砕室18に落下し、マントル17とコーンケーブ12との間に捕捉される。マントル17が旋動されて、マントル17とコーンケーブ12との間の間隙が狭くなった時に、被破砕物の圧砕が行われる。
その後、マントル17とコーンケーブ12との間の間隙が広がると、被破砕物は、破砕室18内においてマントル17とコーンケーブ12との間の間隙がより広くなる部分に落下し、マントル17とコーンケーブ12との間の間隙が再び狭くなった時に、さらに細かく圧砕される。被破砕物は、圧砕と落下とを繰り返して徐々に細かくなり、所定粒度の製品となってマントル17とコーンケーブ12との間の間隙を通って床に落下し、床の開口から機外に排出される。
旋動式破砕機10の運転中は、第1軸受部41および第2軸受部42において健全な油膜が維持されるように給油量が制御されることで、潤滑油の交換頻度が低減されるとともに、焼き付き等により軸受部分41、42が破損することが防止され得る。
以上のような本実施の形態によれば、偏心スリーブ組立14のフランジ部14bが内筒ブッシュ部14aの上部に固定されているため、下部フレーム組立13から偏心スリーブ組立14を上方へ引き抜くことが可能であり、軸受部分41、42やギア21a、21bが破損した場合には、偏心スリーブ組立14を上方へ引き抜くことで、各軸受部分41、42やギア21a、21bの整備作業を行うことができる。そのため、下部フレーム組立13の下方に配置された油圧シリンダ組立を分解する必要がなく、かつ吊り荷の下に作業者が入って行う危険な作業も不要であり、下部開放整備型に比べて優れた整備性が得られる。
また、本実施の形態によれば、下部フレーム組立13の内側に設置されて内筒ブッシュ部14aの下端部を下から支持する環状のスラストシール33が、第1給油入口31から第1軸受部41に供給される潤滑油の流路と、第2給油入口32から第2軸受部42に供給される潤滑油の流路と、を分離しているため、第1軸受部41および第2軸受部42における健全な油膜維持のための給油量制御が可能である。これにより、潤滑油の交換頻度が低減されるとともに、焼き付き等により軸受部分41、42が破損することが防止され得る。
また、本実施の形態によれば、段部35の内周面が内筒部14aの下端部の外周面を取り囲んでおり、内筒ブッシュ部14aの下端面とスラストシール33の上面との間に浸潤した潤滑油にとって、段部35が流れの抵抗として機能する。そのため、内筒ブッシュ部14aの下端面とスラストシール33の上面との間に浸潤した潤滑油に、主軸組立15の偏心運動に伴って外向きの力が加わっても、潤滑油が外側に噴き出すことが抑制され得る。
また、本実施の形態によれば、外筒部13aの上端部にはフランジ部14bを下から支持するスラストベアリング19が設けられているため、偏心スリーブ14の荷重がスラストシール33とスラストベアリング19とに分散される。これにより、スラストシール33の摩耗を遅らせることができる。
なお、外筒部13aの上端部にスラストベアリング19が設けられていることは、必ずしも必須ではない。すなわち、外筒部13aの上端部からスラストベアリング19を省略することも可能である。
外筒部13aの上端部にスラストベアリング19が設けられている態様では、場合によっては内筒部14aの下端面からスラストシール33の上面に加えられる荷重が不十分になったり、組立て公差により内筒部14aの下端面とスラストシール33の上面との間に隙間が生じたりする可能性が考えられる。
一方、外筒部13aの上端部からスラストベアリング19が省略された態様では、内筒部14aの下端面からスラストシール33の上面に十分な荷重が加えられるため、第1軸受部41に供給される潤滑油の流路と第2軸受部42に供給される潤滑油の流路とが分離されることが、より確実に保証され得る。
なお、図1に示す例では、旋動式破砕機10は、いわゆる油圧式コーンクラッシャであったが、これに限定されるものではない。たとえば機械式(サイモンズ式)コーンクラッシャに対しても、本実施の形態による給油構造30を適用することは可能である。
10 旋動式破砕機
11 上部フレーム組立
12 コーンケーブ
13 下部フレーム組立
13a 外筒ブッシュ部
13b 摩耗板
13c ステップ座金
14 偏心スリーブ組立
14a 内筒ブッシュ部
14b フランジ部
15 主軸組立
15a 主軸ステップ
17 マントル
18 破砕室
19 スラストベアリング
20 回転動力伝達系
21a ベベルギア
21b ベベルピニオン
22 横軸
23 軸受
25 ホッパ
30 給油構造
31 第1給油入口
32 第2給油入口
33 スラストシール
34 スラストシール取付枠
35 段部
36 貫通孔
37 環状空間
38 環状空間
39 給油出口
40 ギア空間
41 第1軸受部
42 第2軸受部

Claims (5)

  1. 外筒ブッシュ部及び底部を有する下部フレーム組立と、前記外筒ブッシュ部に嵌合して回転される内筒ブッシュ部と前記内筒ブッシュ部の上部に固定されたフランジ部とを有する偏心スリーブ組立と、前記内筒ブッシュ部に嵌合して旋動されるマントルを保持する主軸組立と、前記フランジ部に回転動力を伝達する回転動力伝達系と、を備え、旋動するマントルとコーンケーブとの間で被破砕物を破砕する旋動式破砕機において、前記主軸組立と前記内筒ブッシュ部との間の第1軸受部および前記内筒ブッシュ部と前記外筒ブッシュ部との間の第2軸受部にそれぞれ潤滑油を供給するための給油構造であって、
    前記下部フレーム組立の内側において前記下部フレーム組立の前記底部に固定されている環状のスラストシール取付枠の上端部によって下から支持され、前記内筒ブッシュ部の下端部を下から支持する環状のスラストシールと、
    前記第1軸受部に給油するように前記下部フレーム組立の底部に開口する第1給油入口と、
    前記第2軸受部に給油するように前記外筒ブッシュ部の内周面に開口する第2給油入口と、
    を有し、
    前記スラストシールは、前記第1給油入口から前記第1軸受部に供給される潤滑油の流路と、前記第2給油入口から前記第2軸受部に供給される潤滑油の流路と、を分離している
    ことを特徴とする給油構造。
  2. 前記外筒ブッシュ部の上端部には、前記フランジ部を下から支持するスラストベアリングが設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の給油構造。
  3. 前記外筒ブッシュ部の上端部には、前記フランジ部を下から支持するスラストベアリングが設けられていない
    ことを特徴とする請求項1に記載の給油構造。
  4. 前記スラストシールの外径側には、段部が凸設されており、前記段部の内周面は、前記内筒ブッシュ部の下端部の外周面を取り囲んでいる
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の給油構造。
  5. 外筒ブッシュ部及び底部を有する下部フレーム組立と、
    前記外筒ブッシュ部に嵌合して回転される内筒ブッシュ部と前記内筒ブッシュ部の上部に固定されたフランジ部とを有する偏心スリーブ組立と、
    前記内筒ブッシュ部に嵌合して旋動されるマントルを保持する主軸組立と、 前記フランジ部に回転動力を伝達する回転動力伝達系と、
    を備え、
    旋動するマントルとコーンケーブとの間で被破砕物を破砕する旋動式破砕機であって、
    前記主軸組立と前記内筒ブッシュ部との間の第1軸受部および前記内筒ブッシュ部と前記外筒ブッシュ部との間の第2軸受部にそれぞれ潤滑油を供給するための給油構造をさらに備え、
    前記給油構造は、
    前記下部フレーム組立の内側において前記下部フレーム組立の前記底部に固定されている環状のスラストシール取付枠の上端部によって下から支持され、前記内筒ブッシュ部の下端部を下から支持する環状のスラストシールと、
    前記第1軸受部に給油するように前記下部フレーム組立の底部に開口する第1給油入口と、
    前記第2軸受部に給油するように前記外筒ブッシュ部の内周面に開口する第2給油入口と、
    を有し、
    前記スラストシールは、前記第1給油入口から前記第1軸受部に供給される潤滑油の流路と、前記第2給油入口から前記第2軸受部に供給される潤滑油の流路と、を分離している
    ことを特徴とする旋動式破砕機。
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