JP6552217B2 - 投影装置、投影装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

投影装置、投影装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、投影装置、投影装置の制御方法、及びプログラムに関する。
従来、投影装置として、液晶パネル等のライトバルブにより生成された画像をスクリーンに投影表示するプロジェクタが知られている。また、近年、画像ソースの高解像度化が進んでおり、例えば4K2Kや8K4K等の多画素数の画像を大画面表示することが望まれている。一般的に、プロジェクタの多画素化、大画面化のためには、液晶パネル等のライトバルブの微細化や、高輝度光源の採用が必要になり、コストが上がってしまう。そのため、通常のライトバルブや光源を有する安価なプロジェクタを複数用いたマルチ投影により、多画素、大画面の投影表示を行うことも多い。マルチ投影とは、複数の投影画面を繋ぎ合わせて、全体として一つの画像を表示する方法である。一般的に、複数の投影画面を繋ぎ合わせる際には、厳密に位置を合わせないと繋ぎ目が視認されてしまい、投影画像の画質を低下させてしまう。そのために、エッジブレンドと呼ばれる、繋ぎ目が目立たなくなる処理が用いられる。エッジブレンドとは、複数の投影画面を一部重畳させ、重畳される部分に関しては各投影画面の照度を合計すると非重畳部分の照度と等しくなるように各投影画面の重畳部分の減光処理を行う処理である。
エッジブレンドにおいては、白階調又は中間調では、上述のように全面で照度が合わすことができるが、黒階調では問題がある。即ち、プロジェクタの黒レベルの階調(それ以上暗くできない階調)は漏れ光によりある照度を持つため、重畳部分の黒の照度が、それぞれのプロジェクタの黒の照度の合算になる。従って、全面黒表示を行った場合に、重畳部分のみ明るく視認できてしまう。この問題に対し、エッジブレンド時の各プロジェクタの非重畳部分において、非重畳部分の黒の照度が重畳部分の黒のそれに近づけるように、オフセット処理をかける技術が知られている。例えば、特許文献1では、隣接する投射型画像表示装置と重複する画像領域と、重複しない画像領域に対する独立した補正を画像信号に加えることで、入力信号に関わらず画面内で均一な輝度となるマルチ投影画像を得ることができる技術が開示されている。更に、プロジェクタでは画像を表示する領域外のブランク領域にも、漏れ光が生じることがある。その場合、エッジブレンドの重畳領域以外であっても、黒の照度が上がってしまうという課題もある。特許文献2では、液晶パネルの有効領域外のダミー画素を考慮して、他方のプロジェクタのダミー画素に重なっている、自プロジェクタの領域に対し、画像処理を行う技術が開示されている。
特開2002−268625号公報 特開2010−237633号公報
特許文献2では、液晶パネルの有効領域外のダミー画素の領域の大きさの情報をキーボードにより使用者に入力させることで決定している。この場合、使用者が情報を入力する必要があり、使用者の負担になる。本発明は、複数の投影装置を用いたマルチ投影システムにおいて、黒浮き補正のための設定に係る使用者の負担を低減する技術を提供することを目的とする。
本発明は、複数の投影装置により投影される複数の投影画像の一部を投影面上で重畳させてつなぎ合わせることで1つの画像を前記投影面上に表示する投影システムを構成する投影装置であって、
光源と、
前記光源からの光を画素毎に変調するパネルと、
前記パネルにより変調された光を投影する投影手段と、
前記パネルの画素のうち自機による投影画像に対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域であるブランク領域の情報を生成する生成手段と、
前記投影システムを構成する投影装置のうち自機による投影画像と一部が重畳する投影画像を投影する他の投影装置から、当該他の投影装置のパネルの画素のうち当該他の投影装置による投影画像に対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域であるブランク領域の情報を受信し、
前記生成手段により生成した自機のブランク領域の情報を前記他の投影装置に送信する通信手段と、
前記通信手段で受信した前記他の投影装置のブランク領域の情報に基づき、自機による投影画像のうち前記他の投影装置による投影画像と部分的に重畳する重畳領域以外の領域である非重畳領域の画像に対し第1の画像処理を行う処理手段と、
を有し、
前記パネルは、赤色成分用のパネルと緑色成分用のパネルと青色成分用のパネルとを有し、
前記生成手段は、前記パネルの画素のうち画像データに基づく制御が行われる有効画素以外の画素に対応する領域を自機のブランク領域とし、前記赤色成分用のパネルと前記緑色成分用のパネルと前記青色成分用のパネルのうち前記緑色成分用のパネルだけの有効画素の領域の位置の情報に基づき自機のブランク領域の情報を生成する投影装置である。
本発明は、複数の投影装置により投影される複数の投影画像の一部を投影面上で重畳させてつなぎ合わせることで1つの画像を前記投影面上に表示する投影システムを構成する投影装置の制御方法であって、
前記投影装置は、
光源と、
前記光源からの光を画素毎に変調し、赤色成分用のパネルと緑色成分用のパネルと青色成分用のパネルとを有するパネルと、
前記パネルにより変調された光を投影する投影手段と、
を有し、
前記投影装置の制御方法は、
前記パネルの画素のうち自機による投影画像に対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域であるブランク領域の情報を生成する生成工程と、
前記投影システムを構成する投影装置のうち自機による投影画像と一部が重畳する投影画像を投影する他の投影装置から、当該他の投影装置のパネルの画素のうち当該他の投影装置による投影画像に対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域であるブランク領域の情報を受信し、
前記生成工程において生成された自機のブランク領域の情報を前記他の投影装置に送信する通信工程と、
前記通信工程において受信された前記他の投影装置のブランク領域の情報に基づき、自機による投影画像のうち前記他の投影装置による投影画像と部分的に重畳する重畳領域以外の領域である非重畳領域の画像に対し第1の画像処理を行う処理工程と、
を有し、
前記生成工程では、前記パネルの画素のうち画像データに基づく制御が行われる有効画素以外の画素に対応する領域を自機のブランク領域とし、前記赤色成分用のパネルと前記緑色成分用のパネルと前記青色成分用のパネルのうち前記緑色成分用のパネルだけの有効画素の領域の位置の情報に基づき自機のブランク領域の情報を生成する投影装置の制御方法である。
複数の投影装置を用いたマルチ投影システムにおいて、黒浮き補正のための設定に係る使用者の負担を低減することができる。
マルチ投影の黒浮き補正を説明するための図 実施例のマルチ投影システムの全体の構成を示す斜視図 実施例のマルチ投影システムを説明するためのブロック図 実施例1及び2の制御を説明するためのフロー図 実施例のメニュー画像を説明するための図 レジストレーションずれを説明するための図 ブランク領域を説明するための図 マルチ投影情報を説明するための図 実施例3の制御を説明するためのフロー図
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明するが、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施例1)
実施例1では、本発明を適用した複数の投影装置を用いたマルチ投影システムの説明を行う。また、投影装置の一例として、液晶プロジェクタについて説明する。しかし、本発明は液晶プロジェクタに限らず、画素構造のライトバルブを有する投影装置であれば、例えばDMD(Digital Micromirror Device)プロジェクタ、レーザープロジェクタ等どのようなものであっても適用可能である。また、液晶プロジェクタには、単板式、3板式などが一般に知られているが、どの方式であっても良い。
<全体構成>
まず、図2(a)を用いて、実施例1のマルチ投影システムの全体構成を説明する。
図2(a)は、実施例1のマルチ投影システムの斜視図である。マルチ投影システムは、投影装置(プロジェクタ)を複数用いて構成される。マルチ投影システムは、複数のプロジェクタにより投影される複数の投影画像の一部を投影面上で重畳させてつなぎ合わせることで1つの画像を投影面上に表示する。
200は、PC(Personal Computer)である。PC200は、実施例1では画像信号
源(ソース)となる。PC200は、画像ケーブル201a、201bにより、それぞれプロジェクタ202a、202bに接続されている。プロジェクタ202a、202bは、スクリーン203に投影を行う。プロジェクタ202a、202bは、通信ケーブル204で接続されている。
プロジェクタ202a、202bは、PC200から送信された画像信号を、画像ケーブル201a、201bを介して受信する。プロジェクタ202a、202bは、受信した画像信号を一部重畳させて表示することにより、1つの統合された大画面を表示するマルチ投影が可能である。
プロジェクタ202a、202bによるマルチ投影について図1に基づき説明する。
図1(a)と図1(b)は、それぞれプロジェクタ202aとプロジェクタ202bの投影画面を示す。横軸は横方向の位置を示し、縦軸は縦方向の位置を示す。また、見やすさのため、紙面上、図1(a)と図1(b)は縦方向に離れて描いているが、実際には縦方向に同じ位置に投影されている。即ち、プロジェクタ202aとプロジェクタ202bによるマルチ投影を構成している。
それぞれの投影画面で、実線の矩形で示された領域A、Bは、画像表示領域を示す。
それぞれの画像表示領域を取り囲む、点線の矩形で示された領域Aout、Boutは、ブランク領域を含めた液晶パネルの全表示領域を示す。ブランク領域では黒レベル表示される。すなわち、ブランク領域では、画像は表示されないものの、常に画像表示領域の黒の明るさに近い明るさを有する。ブランク領域が存在するのは、RGB3板の液晶パネルのレジストレーションずれを補正するための領域(後述する)を確保するためである。レジストレーションずれを補正するために確保された領域の画素は、画像データに基づく制御が行われる有効画素以外の画素である。このような画素の領域はブランク領域である。また、液晶パネルの画素のうち画像データに基づく制御が行われる有効画素に対応する領域において、投影画像の上辺、下辺、右辺、及び左辺の少なくともいずれかに付加画像が付加されることがある。例えば、入力信号のアスペクト比と液晶パネルのアスペクト比が異なることにより生じる黒帯の領域である。黒帯の領域は、入力される画像データに基づく画像のアスペクト比と、液晶パネルの有効画素に対応する領域のアスペクト比と、に基づき求められる。このような付加画像に対応する領域もブランク領域となる。例えば、プロジェクタ202aのブランク領域Aoutは、自機(プロジェクタ202a)による投影画像Aに対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域である。プロジェクタ202aのブランク領域の照度は、プロジェクタ202aにより黒画像を投影し
た場合の照度である。
横方向の領域Aと領域Aoutの差は、左端においてBLANK_AL、右端においてBLANK_ARである。同様に、横方向の領域Bと領域Boutの差は、左端においてBLANK_BL、右端においてBLANK_BRである。
画像表示領域Aは、プロジェクタ202aによる投影画像の領域である。ここで、画像表示領域Aには、レジストレーションずれ補正のために確保される画素や、黒帯領域に対応する画素は含まれない。画像表示領域Aは、次の部分領域から構成される。領域ACは、画像表示領域Aのうち、プロジェクタ202bの投影画面から影響を受けない領域である。すなわち、領域ACは、画像表示領域Aにおける、プロジェクタ202bの画像表示領域Bとは重畳しない非重畳領域のうち、プロジェクタ202bのブランク領域Boutと重畳しない領域(第2領域)である。領域ACRは、画像表示領域Aにおける、プロジェクタ202bの画像表示領域Bとは重畳しない非重畳領域のうち、プロジェクタ202bのブランク領域Boutと重畳する領域(第1領域)である。領域ARは、画像表示領域Aのうち、プロジェクタ202bの画像表示領域Bと重畳する領域である。非重畳領域は、画像表示領域のうち他のプロジェクタによる画像表示領域と部分的に重畳する重畳領域以外の領域である。
画像表示領域Bは次の部分領域から構成される。領域BCは、画像表示領域Bのうち、プロジェクタ202aの投影画面から影響を受けない領域である。領域BCLは、画像表示領域Bのうち、プロジェクタ202aの領域Aoutと重畳するが、領域Aとは重畳しない領域である。領域BLは、画像表示領域Bのうち、プロジェクタ202aの画像表示領域Aと部分的に重畳する領域である。
領域AR、領域BLは、エッジブレンドの重畳部分である。
このようなマルチ投影で黒を表示した場合の照度の様子を図1(c)に示す。横軸は、横方向の位置を示し、縦軸は照度を示す。横方向の位置C0〜C6毎に説明を行う。位置C0の照度はLであり、プロジェクタ202aの領域Aoutでの漏れ光のみに起因する。位置C1の照度もLであり、プロジェクタ202aの領域ACでの漏れ光のみに起因する。位置C2の照度は2Lであり、プロジェクタ202aの領域ACRの漏れ光と、プロジェクタ202bの領域Boutのそれとに起因する。位置C3の照度も2Lであり、プロジェクタ202aの領域ARの漏れ光と、プロジェクタ202bの領域BLのそれとに起因する。位置C4の照度も2Lであり、プロジェクタ202aの領域Aoutの漏れ光と、プロジェクタ202bの領域BCLのそれとに起因する。位置C5の照度はLであり、プロジェクタ202bの領域BCでの漏れ光のみに起因する。位置C6の照度もLであり、プロジェクタBの領域Boutでの漏れ光のみに起因する。
マルチ投影で表示される画像は、C1〜C5の位置に表示される。しかし、黒を表示したときの照度は、C1、C5ではLであり、C2、C3、C4では2Lとなる。このように、黒の照度は横方向の位置に応じて異なる。そこで、C1〜C5の黒の照度を合わせるように、非重畳領域に対し、黒浮き補正処理(第1の画像処理)を行う。黒浮き補正処理は、例えば、第1領域(領域ACR、領域BCL)の画像に第1のオフセットを与え、第2領域(領域AC、領域BC)の画像に第2のオフセットを与える画像処理である。例えばプロジェクタ202aは、自機の投影画像のうち非重畳領域である領域ACR、領域ACに対し、他のプロジェクタ202bのブランク領域の照度(黒表示時の照度)の情報に基づき、第1のオフセット及び第2のオフセットを設定し、黒浮き補正処理を行う。例えば、プロジェクタ202bのブランク領域の照度Lに相当する分だけ第2領域(領域AC)が明るくなるように、第2領域に適用される第2のオフセットを第1領域(領域ACR)に適用される第1のオフセットより大きくする。C1〜C5のうち最も高い照度に合わせるように、画像表示領域A、Bの画像に対し、領域に応じたオフセットを加算する。例
えば、領域AC及び領域BCの画像に対して照度がL上がるようなオフセット値を加算すればよい。このようにすれば、図1(c)の一点破線に示すようにC1〜C5の黒レベルの照度が全て2Lとなり、観察者の違和感が低減される。
ここで、C2、C4の領域の横方向の長さは、それぞれBLANK_BL、BLANK_ARである。オフセットを加算する領域を算出するためには、これらの数値が定まる必要がある。BLANK_BLやBLANK_ARは、領域Aと領域Aoutとの位置関係や領域Bと領域Boutと位置関係によって決まる。なお、領域Aout、A、Bout、Bの各漏れ光の量は同じとしており、対応する照度は全てLとしているが、異なっていてもよい。その場合、部分的に重畳される部分の照度は、それぞれ対応する領域の照度の合算値になる。なお、後述するように、重畳領域(AR,BL)の画像に対しては、エッジブレンド処理(第2の画像処理)が行われる。
<詳細構成>
次に、図3により、マルチ投影システムのブロック構成を詳細に説明する。なお、破線で囲まれた部分に関しては、実施例1では必要としないため、他の実施例にて説明する。
まず、PC200内部の構成を説明する。PC200内部では、バス300を介して、CPU301、主記憶装置302、ビデオコントローラ303a、ビデオコントローラ303b、入出力インタフェース304、補助記憶装置305が相互に接続される。
CPU301は、PC200の各動作ブロックを制御する。また、CPU301は、補助記憶装置305や不図示の外部のサーバに格納されたOSやアプリケーションのコードに従って実行する。CPU301は、これらコードに従い、ビデオコントローラ303a、303bを用いて、主記憶装置302上に画像データを形成する。アプリケーションの例としては、プレゼンテーションソフトウェアや、表計算ソフトウェア、ビデオ再生ソフトウェア等がある。CPU301は、仮想デスクトップ画面を生成し、その上にこれらソフトウェアに対応した画像を配置することで、画像データを形成することができる。図1(d)を使って、仮想デスクトップ画面とビデオコントローラ303で生成する画像データの説明を行う。実線の矩形Dが、仮想デスクトップ画面を示す。仮想デスクトップ画面Dは、図1(d)のように、部分領域D0、D1、D2に分かれる。ここで部分領域D1は、マルチ投影で部分的に重畳する部分である。CPU301は、使用者に、入出力インタフェース304を用いて、部分領域D0、D1、D2の位置情報を入力させることにより、部分領域を決定してもよい。また、プロジェクタ202からPC200への不図示の通信路を用いて、使用者がプロジェクタ202に対して指定したマルチ投影の重畳領域幅を受信するようにしてもよい。CPU301は、ビデオコントローラ303aに対し、部分領域D0とD1からなる領域を画像データとして形成し、出力するように指示を出す。また、CPU301は、ビデオコントローラ303bに対し、部分領域D2とD1からなる領域を画像データとして形成し、出力するように指示を出す。
なお、本説明では、PC200は2出力であるが、3出力以上であっても構わない。
主記憶装置302は、CPU301が動作するためのワークメモリである。
ビデオコントローラ303は、CPU301により制御され、画像データを生成する。また、ビデオコントローラ303は、生成した画像データを、外部機器への送信に適した形式に変換し、送信する機能を有している。
入出力インタフェース304は、不図示のキーボードやマウス等の、使用者がPC200を操作するためのデバイスを接続するインタフェースである。
補助記憶装置305は、OS(Operating System)や、アプリケーションや、データが格納されており、CPU301により、それらが使用される。
こうしてCPU301は、OSやアプリケーションのコードに従って形成された画像データを、マルチ投影が可能とするようにプロジェクタ202a、202bに出力すること
ができる。
次いで、プロジェクタ202a、202bの内部の構成を説明する。プロジェクタ202a、202bの内部の構成は共通であるため、共通の構成を説明する。
プロジェクタ202内部では、バス306を介して、画像受信部307、通信部308、減光処理部309、黒浮き補正部310、投影部311、制御部312、操作部313、記憶部314が相互に接続される。
制御部312は、プロジェクタ202の各動作ブロックを制御する。制御部312は、処理手順を記述したコードを記憶部314からロードし、不図示のRAMをワークメモリとして使用しながら、動作する。
記憶部314には、制御部312が動作するためのコード、及び、投影に必要なパラメータが格納されている。投影に必要なパラメータとしては、例えば、後述する液晶パネル317の垂直開始位置、水平開始位置がある。
画像受信部307は、PC200より画像データを受信する回路である。画像受信部307は、画像ケーブル201を介して受信した、通信に適した形式である画像データを内部処理に適した形式に変換し、減光処理部309に出力する。
通信部308は、他のプロジェクタと通信を行うための回路である。
減光処理部309は、画像受信部307から受信した画像データに対し、エッジブレンドの減光処理を行い、後段の黒浮き補正部310に出力する回路である。減光処理としては、マルチ投影の重畳領域に対して、例えば一様に0.5のゲインをかけて重畳領域の画像に対し均一に輝度を下げる画像処理を行う方法を用いることができる。また、重畳領域において、隣接する投影画像に対する位置に応じて(例えば当該投影画像の方向に向かって)、ゲインが1.0から0.0に徐々に減少するような減光処理を用いてもよい。これらのように、重畳領域において投影される各プロジェクタの投影光の総和が1.0になるようにゲインをかければよい。
黒浮き補正部310は、減光処理部309から受信した画像データに対し、黒浮き補正を行い、後段の投影部311に出力する回路である。詳細な処理内容については後述する。
投影部311は、黒浮き補正部310から入力した画像データを外部に投影表示する。投影部311は、光源315、光源315からの光を投影に適するように変換する光学系316、光学系316内に配置され光を変調する液晶パネル317、液晶パネル317を駆動する液晶駆動回路318から構成される。
投影部311では、光源315から発せられ、平行光化された光がR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の波長域に分けられる。その後、R、G、Bの光は、それぞれ対応する液晶パネル317により画素毎に変調された後に合成され、外部に出力される。このようにして画像データに基づき変調された光が投影され、画像データに基づく画像が表示される。ここで、R、G、Bの各液晶パネルの取り付け位置の微小なずれにより、投影表示上、R、G、Bの位置ずれが起きることがあり、これをレジストレーションずれと呼ぶ。図6によりレジストレーションずれの説明を行う。実線、点線、一点鎖線の各矩形317R、317G、317Bは、それぞれR、G、Bの液晶パネルを示している。これらの液晶パネルは、マトリクス状に配置された複数の画素からなる。図6のように各液晶パネルは位置ずれを起こしている。このような位置ずれに対応するために、各液晶パネルを、目的とする有効領域Avalid(斜線部で示す)より、一回り大きく設計しておく。そして、R、G、Bの有効領域の位置が一致するように、水平方向及び垂直方向のパネル端に対する有効領域の開始位置を、R、G、B毎に個別に設定する。例えば、水平開始位置、垂直開始位置を、赤色成分用の液晶パネル317Rでは、REG_LR、REG_TR、緑色成分用の液晶パネル317Gでは、REG_LG、REG_TG、青色成分用の液晶パ
ネル317Bでは、REG_LB、REG_TBとする。このように有効領域外の形状は、各色成分用の液晶パネルのレジストレーションずれにより異なることがある。なお、有効領域外のレジストレーションずれ対策の領域は、液晶駆動回路318により黒レベルの表示とされる。
なお、有効領域Avalidのスクリーン203上の投影位置を調整するために、可能な範囲でREG_LR、REG_TR、REG_LG、REG_TG、REG_LB、REG_TBを増減させてもよい。
なお、構造的な制約により、液晶パネル317R、G、Bが、それぞれ反転方向が異なる状態で、機器に組み込むこともある。その場合には、反転方向に応じて、開始位置のパラメータを入れ替えればよい。例えば、Rパネルのみ左右反転していた場合、有効領域の横幅をVALID_AH、レジストレーション対策領域を含めたパネル全面の横幅をTOTAL_AHとした場合、Rパネルの実質的な有効領域開始位置REG_LR’は、

REG_LR’=TOTAL_AH−REG_LR−VALID_AH ・・・(1)

となる。そして、今後の処理にてREG_LRをREG_LR’に置き換えれば、同様に本発明を適用できる。
操作部313は、使用者によりプロジェクタ202を操作するための操作部材であり、例えば、操作ボタンや、不図示のリモコンの指示を受信する受光部である。操作部313により受け付けた操作指示の情報は、制御部312に伝達される。
<動作フロー>
次に、図4を用いて、プロジェクタ202a、202bの動作フローを説明する。プロジェクタ202a、202bはそれぞれ同様の動作フローであるため、共通のフローを説明する。
操作部313により使用者からプロジェクタ202に電源のオンが指示されると、まずS100にて、制御部312は各ブロックの初期化処理を行う。具体的には、制御部312は不図示の電源部から各部に電源が供給されるように指示を出す。また、制御部312は、光源315にも電源が供給されるようにし、プロジェクタ202の入力画像の投影表示が開始される。なお、入力画像信号がない場合は、制御部312は液晶駆動回路318に指示を出し、ブルーバック表示や、入力画像信号がない旨の警告表示がされるようにする。また、制御部312は、減光処理部309と、黒浮き補正部310に対し、それぞれ処理がないことを示す初期値を設定する。これにより、起動直後は、エッジブレンド処理及び黒浮き補正処理はされない画像が表示される。更に、制御部312は、図6で説明した液晶パネル317の水平及び垂直開始位置REG_LR、REG_TR、REG_LG、REG_TG、REG_LB、REG_TBを記憶部314からロードし、液晶駆動回路318に設定する。
次いで、S101にて、制御部312は、プロジェクタ202内の各部よりイベントが発生するまで待機する。ここで、操作部313により使用者からプロジェクタ202に電源のオフが指示されたことを制御部312が検知すると、S102に処理が遷移する。また、操作部313より、使用者がマルチ投影の設定指示をすると、S103に処理が遷移する。更に、通信部308により接続先のプロジェクタから後述するブランク領域形状情報を受信したことを制御部312が検知すると、S109に処理が遷移する。
制御部312はS101にて電源オフ指示を受けると、S102にて、プロジェクタ202の終了処理を行う。具体的には、制御部312は不図示の電源部に対し、各部への電源供給を終了するように指示を出す。また、光源315への電源供給も終了するようにし
、投影表示が終了する。
制御部312はS101にてマルチ投影の設定指示を検知すると、S103にて、使用者に対し、マルチ投影の詳細情報の入力受付を行う。具体的には、制御部312は液晶駆動回路318に指示を出し、図5(a)に示すようなメニュー画像を投影表示し、使用者が操作部313を用いて各種詳細情報を入力できるようにする。
メニュー画像について図5(a)を用いて説明する。
500は、メニュー画像である。メニュー画像500には、以下のような複数の設定項目が含まれている。
設定項目501は、マルチ投影の横の画面数を使用者に入力させるための設定項目である。ここでは、例として2(画面)が入力されている。
設定項目502は、マルチ投影の縦の画面数を使用者に入力させるための設定項目である。ここでは、例として1(画面)が入力されている。
設定項目503は、マルチ投影のレイアウトのうち、当該プロジェクタの横の位置を入力させるための設定項目である。ここでは、例として(2画面中の)1(画面目)が入力されている。
設定項目504は、マルチ投影のレイアウトのうち、当該プロジェクタの縦の位置を入力させるための設定項目である。ここでは、例として(1画面中の)1(画面目)が入力されている。
設定項目505は、当該プロジェクタの投影画面の左端に対するエッジブレンド幅を使用者に入力させるための設定項目である。ここでは、例として、欄に対する入力が無効化されている(値としては0画素に相当)。これは、設定項目503で設定したように、横方向のマルチ投影の左から1台目であるため、左方向にはエッジブレンドが不要であることを制御部312が判断しているために、そのようにメニューを表示しているからである。
設定項目506は、当該プロジェクタの投影画面の上端に対するエッジブレンド幅を使用者に入力させるための設定項目である。ここでは、例として、欄に対する入力が無効化されている(値としては0画素に相当)。これは、横方向のマルチ投影なので、縦方向にはエッジブレンドが不要であることを制御部312が判断しているために、そのようにメニューを表示しているからである。
設定項目507は、当該プロジェクタの投影画面の右端に対するエッジブレンド幅を使用者に入力させるための設定項目である。ここでは、例として200(画素)が入力されている。
設定項目508は、当該プロジェクタの投影画面の下端に対するエッジブレンド幅を使用者に入力させるための設定項目である。ここでは、例として、欄に対する入力が無効化されている(値としては0画素に相当)。これは、横方向のマルチ投影なので、縦方向にはエッジブレンドが不要であることを制御部312が判断しているために、そのようにメニューを表示しているからである。
決定ボタン509は、上記入力した数値を使用者が決定するための項目である。
キャンセルボタン510は、上記入力した数値を使用者がキャンセルするための項目である。
S104にて、制御部312は、使用者がキャンセルボタン510を押下したと検知した場合、S101に処理を遷移させる。また、制御部312は、使用者が決定ボタン509を押下したと検知した場合、S105に処理を遷移させる。また、制御部312は、S104を抜ける際には、いずれの場合もメニュー画像500の表示を消去する。
S105にて、制御部312は、ブランク領域の情報を生成する。具体的には、制御部
312は、ブランク領域形状の計算処理を行う。具体的には、まず制御部312は、図6で説明した液晶パネル317の水平及び垂直開始位置REG_LR、REG_TR、REG_LG、REG_TG、REG_LB、REG_TBを記憶部314からロードする。次いで、制御部312は不図示の液晶駆動回路318に指示を出し、図5(b)に示すようなメニュー画像を投影表示し、使用者が操作部313を用いて画角設定を入力できるようにする。
メニュー画像について図5(b)を用いて説明する。
511は、メニュー画像である。メニュー画像511は、画像受信部307から入力される画像信号をどのような画角で表示するかを設定するためのメニューであり、以下のような複数の選択肢が含まれている。なお、以下に式を用いた説明を行うが、そこで用いられる変数を次のように定義する。水平方法の入力信号の画素数をSIGNAL_Hとし、垂直方向のそれをSIGNAL_Vとする。水平方向の液晶パネル317の有効領域の画素数をVALID_Hとし、垂直方向のそれをVALID_Vとする。なお、画素は平方画素とする。また、画面端左右に黒帯が表示される場合の左右の黒帯の幅をそれぞれASP_R、ASP_L、画面端上下に黒帯が表示される場合の上下の黒帯の幅をそれぞれASP_T、ASP_Bとする。
選択肢512は、液晶パネル317の有効領域のうち、入力信号のアスペクト比となる最も大きい領域に、入力信号を拡大又は縮小して表示することを選択する。入力信号のアスペクト比と、液晶パネル317の有効領域のアスペクト比が異なる場合、液晶パネル317の有効領域内には、左右、もしくは、上下に入力信号を表示しない領域が生じる。
SIGNAL_H/SIGNAL_V<VALID_H/VALID_V

のとき、以下のように求められる幅ASP_R、ASP_Lの黒帯が画面端左右に表示される。上下には黒帯は表示されない。

ASP_R=ASP_L=(VALID_H−SIGNAL_H*VALID_V/SIGNAL_V)/2 ・・・(2)
ASP_T=ASP_B=0 ・・・(3)
SIGNAL_H/SIGNAL_V>VALID_H/VALID_V

のとき、以下のように求められる幅ASP_T、ASP_Bの黒帯が画面端上下に表示される。左右には黒帯は表示されない。

ASP_T=ASP_B=(VALID_V−SIGNAL_V*VALID_H/SIGNAL_H)/2 ・・・(4)
ASP_R=ASP_L=0 ・・・(5)
選択肢513は、液晶パネル317の有効領域の全面に、入力信号を拡大又は縮小して表示することを選択する。この場合は、液晶パネル317の有効領域内には入力信号を表示しない領域は生じない。

ASP_R=ASP_L=ASP_T=ASP_B=0 ・・・(6)
選択肢514は、液晶パネル317の有効領域の最大の16:9領域に、入力信号を拡大又は縮小して表示することを選択する。有効領域が16:9より横長であれば左右に、16:9より縦長であれば上下に入力信号を表示しない領域が生じる。
16/9<VALID_H/VALID_V

のとき、以下のように求められる幅ASP_R、ASP_Lの黒帯が画面端左右に表示される。上下には黒帯は表示されない。

ASP_R=ASP_L=(VALID_H−16*VALID_V/9)/2 ・・・(7)
ASP_T=ASP_B=0 ・・・(8)
16/9>VALID_H/VALID_V

のとき、以下のように求められる幅ASP_T、ASP_Bの黒帯が画面端上下に表示される。左右には黒帯は表示されない。

ASP_T=ASP_B=(VALID_V−9*VALID_H/16)/2 ・・・(9)
ASP_R=ASP_L=0 ・・・(10)
選択肢515は、液晶パネル317の有効領域の最大の4:3領域に、入力信号を拡大又は縮小して表示することを選択する。有効領域が4:3より横長であれば左右に、4:3より縦長であれば上下に入力信号を表示しない領域が生じる。
4/3<VALID_H/VALID_V

のとき、以下のように求められる幅ASP_R、ASP_Lの黒帯が画面端左右に表示される。上下には黒帯は表示されない。

ASP_R=ASP_L=(VALID_H−4*VALID_V/3)/2 ・・・(11)
ASP_T=ASP_B=0 ・・・(12)
4/3>VALID_H/VALID_V

のとき、以下のように求められる幅ASP_T、ASP_Bの黒帯が画面端上下に表示される。左右には黒帯は表示されない。

ASP_T=ASP_B=(VALID_V−3*VALID_H/4)/2 ・・・(13)
ASP_R=ASP_L=0 ・・・(14)
選択肢516は、液晶パネル317の有効領域に、入力信号を拡大・縮小せずに表示することを選択する。
水平方向、垂直方向で、有効領域の画素数より入力信号の画素数が小さい場合、左右、上下に入力信号を表示しない領域が生じる。
SIGNAL_H<VALID_H

のとき、以下のように求められる幅ASP_R、ASP_Lの黒帯が画面端左右に表示される。

ASP_R=ASP_L=(VALID_H−SIGNAL_H)/2 ・・・(15)

そうでなければ、左右には黒帯は表示されない。

ASP_R=ASP_R=0 ・・・(16)
SIGNAL_V<VALID_V

のとき、以下のように求められる幅ASP_T、ASP_Bの黒帯が画面端上下に表示される。

ASP_T=ASP_B=(VALID_V−SIGNAL_V)/2 ・・・(17)

そうでなければ、上下には黒帯は表示されない。

ASP_T=ASP_B=0 ・・・(18)
決定ボタン517は、上記選択した選択肢を使用者が決定するための項目である。
キャンセルボタン518は、上記選択した選択肢を使用者がキャンセルするための項目である。
このように、メニュー画像511の各選択肢を選択することにより、場合により、液晶パネル317上に、左右又は上下に黒帯が表示される。選択肢516の場合には、左右及び上下の両方に黒帯が表示される場合がある。
図7を用いて、液晶パネル317の開始位置、画角設定を元にした、ブランク領域形状の計算の説明を行う。REG_L、REG_Rは、画面左端、画面右端のレジストレーションずれ対策のブランク領域である。EB_Rは、右側のエッジブレンド領域の幅である。ASP_L、ASP_Rは、画角設定により生じる左端、右端の黒帯の幅である。BLANK_ARは、今回求めるべき、右端のブランク領域の横幅である。VALID_AHは液晶パネル317の有効領域の横幅、TOTAL_AHはレジストレーションずれ対策のブランク領域を含む液晶パネル317の全横幅である。
実施例1では、横2台、縦1台のマルチ投影の左端のプロジェクタの設定である。ここでは左側に配置されるプロジェクタの投影画面を例に説明する。従って、図示するように、画面右側に重畳部分がある場合を例に説明する。
まず、画面右端のレジストレーションずれ対策のブランク領域REG_Rのサイズを求める。まず、液晶パネル317の有効領域に対する水平の開始位置がRGB毎に既知であり、その値はREG_LR、REG_LG、REG_LBである。ここで、G成分が、明るさに対する寄与が最も高いことを考慮し、RGBを総合したときの代表値REG_LとしてREG_LGを用いる。次式より、REG_Rを求める。

REG_R=TOTAL_AH−REG_L−VALID_AH
=TOTAL_AH−REG_LG−VALID_AH ・・・(19)

また、制御部312は、画像受信部307と通信し、入力信号の水平、垂直の画素数SIGNAL_H、SIGNAL_Vを取得する。更に、制御部312は、記憶部314より液晶パネル317の有効領域の水平、垂直の画素数VALID_H、VALID_Vを読みだす。制御部312は、これらの値を用いて、式(2)〜(18)によりASP_Rを求める。そして次式により、ブランク領域形状情報であるBLANK_ARが求まる。

BLANK_AR=ASP_R+REG_R ・・・(20)
なお、画面左端のレジストレーションずれ対策のブランク領域のサイズとして、GパネルのサイズREG_LGを代表値REG_Lとして用いたが、本発明はその方法に限らない。例えば、RGB毎に計算を行い、BLANK_ARをRGB分の3値算出し、この後の計算をRGB毎に別々に実施してもよい。また、REG_LR、REG_LG、REG_LBの各々に所定の係数をかけ合算した値を代表値REG_Lとしてもよい。
なお、本発明は画面右端に重畳部分を有する実施例に限らない。画面の左側、又は、上下であっても、同様に実施可能である。
次いで、S106にて、制御部312は、使用者がキャンセルボタン518を押下したと検知した場合、S101に処理を遷移させる。また、制御部312は、使用者が決定ボタン517を押下したと検知した場合、S107に処理を遷移させる。また、S106を抜ける際には、いずれの場合もメニュー画像511の表示を消去する。
S107にて、制御部312は、S103にて使用者から入力されたマルチ投影情報に基づき、エッジブレンドの減光処理の指示を減光処理部309に対して行う。これにより、入力信号、エッジブレンドの減光処理がなされた上で投影表示が行われる。また、制御部312は、併せて、S105で決定した黒帯の領域を黒レベルとする処理も行う。
S108にて、制御部312は、S105で生成したブランク領域の情報を、自機による投影画像と部分的に重畳する投影画像を投影する他のプロジェクタへ送信する。具体的には、制御部312は、他方のプロジェクタを送信先とし、ブランク領域形状情報であるBLANK_ARを送信する。なお、実施例1は、2台のプロジェクタからなるマルチ投影システムであるので、送信先は特定される。即ち、自機がプロジェクタ202aであれば送信先はプロジェクタ202b、自機がプロジェクタ202bであれば送信先はプロジェクタ202aとなる。更に、それに加え、記憶部314に黒レベル表示時の照度を記憶しておき、制御部312はそれを読み込み、ブランク領域形状情報に併せて送信する。この照度は生産時に測定し、記憶部314に格納しておくようにしてもよい。また、プロジェクタ202の光源の使用時間をカウントしておき、経年劣化を推定して、その照度を補正しても良い。その後、S101に制御が遷移する。
制御部312は、S101にてブランク領域形状情報の受信を検知すると、S109にて、黒浮き補正パターンの計算を行う。黒浮きパターンの説明を図1(a)を用いて行う。プロジェクタ202は他方のプロジェクタからブランク領域形状情報を受信する。具体的にはプロジェクタ202aはプロジェクタ202bからブランク領域形状情報であるBLANK_BLを受信し、プロジェクタ202bはプロジェクタ202aからブランク領域形状情報であるBLANK_ARを受信する。プロジェクタ202aを例にとると、制御部312はBLANK_BLに基づき、領域Aのうち、重畳部分外の領域を分割する。
即ち、プロジェクタ202bのブランク領域と重なり、幅がBLANK_BLである領域ACRとそれ以外の領域ACである。そして、他方のプロジェクタから併せて受信した黒レベル照度を用い、それに相当するオフセットを計算し、領域ACに対するオフセットとする。このようにして、領域ACにはこのように求めた値が、領域ACR、領域ARには0の値がオフセットされる黒浮き補正パターンが求められる。
オフセットの計算方法としては、例えば、黒レベル照度を所定の物理量で表しておき、それをプロジェクタ202の内部で用いる階調表現に変換するテーブルを記憶部314に用意しておき、そのテーブルを用いて変換してもよい。
なお、本発明を適用する上で、オフセットを求める方法としては上記に限らない。例えば、操作部313を用い、使用者に、領域AC、領域ACRの各領域に対応するオフセットの情報を入力させるようにしてもよい。更に、記憶部314に所定値を格納しておき、それをオフセットとして使用しても良い。
次いで、制御部312は、S110にて、黒浮き補正部310に対し、S109で計算した黒浮き補正パターンを設定する。これにより、入力画像に黒浮き補正が適用されるのである。その後、S101に制御が遷移する。
このように、本発明を適用すると、他のプロジェクタ(例えばプロジェクタ202b)のブランク領域に重なる領域(例えば領域ACR)の幅情報(例えばBLANK_BL)を、投影システムが自動的に算出し、黒浮き補正に適用できる。そのため、使用者は該情報を、入力をする必要がなく、使用する際の負荷が低減される。
特許文献2ではレジストレーションずれのためのダミー画素領域についてのみ黒浮き補正を適用する例が開示されている。それに対し、本発明によれば、様々な入力信号のアスペクト比やその表示方法により表示される黒帯領域についても黒浮き補正を適用することができるという効果もある。
また、実施例1では、プロジェクタを横に並べた例を説明したが、縦2台であっても同様に本発明を適用できる。その場合は、横方向に適用した処理を縦方向に適用すればよい。
また、実施例1では、プロジェクタを例にとって説明したが、本発明は、プロジェクタに限られるものではない。実施例1のように、投影手段を有するものであれば、どのような装置であってもよい。例えば、カメラ、PC、スマートフォンであってもよい。
(実施例2)
以下のように、実施例1を変形した形態であっても、本発明を適用することができる。実施例2では、本発明を適用した複数の投影装置を用いたマルチ投影システムの説明を行う。なお、実施例2では、実施例1との共通部分については説明を省略又は簡略化し、実施例1との差分について詳細に説明する。
全体構成、詳細構成については、実施例1と同様であるので説明を省略する。
<動作フロー>
次に、図4を用いて、プロジェクタ202a、202bの動作フローを説明する。プロジェクタ202a、202bはそれぞれ同様の動作フローであるため、共通のフローを説明する。この共通フローについて、実施例1との差分を説明する。
実施例2では、S105のブランク領域形状の計算処理を次のように行う。具体的には、まず、実施例1と同様に制御部312は、図6で説明した液晶パネル317の水平及び垂直開始位置REG_LR、REG_TR、REG_LG、REG_TG、REG_LB、REG_TBを記憶部314からロードする。次いで、制御部312は液晶駆動回路318に指示を出し、図5(c)に示すようなメニュー画像を投影表示し、使用者が操作部313を用いて画角設定を入力できるようにする。
メニュー画像について図5(c)を用いて説明する。
519は、メニュー画像である。メニュー画像519は、液晶パネル317の有効領域上のどの領域に画像信号を表示するか、設定するためのメニューである。以下のような複数の設定項目が含まれている。
選択肢520は、液晶パネル317の有効領域のうち、左端の黒帯の幅を設定するための項目である。ここでは、100が設定されている。図7を例にとると、ASP_Lに相当する。
選択肢521は、液晶パネル317の有効領域のうち、上端の黒帯の幅を設定するための項目である。ここでは、0が設定されている。図7を例にとると、有効領域Avalidの上端の幅0であるASP_Tである。
選択肢522は、液晶パネル317の有効領域のうち、右端の黒帯の幅を設定するための項目である。ここでは、100が設定されている。図7を例にとると、ASP_Rに相当する。
選択肢523は、液晶パネル317の有効領域のうち、下端の黒帯の幅を設定するための項目である。ここでは、0が設定されている。図7を例にとると、有効領域Avalidの下端の幅0であるASP_Bである。
決定ボタン524は、上記入力した数値を使用者が決定するための項目である。
キャンセルボタン525は、上記入力した数値を使用者がキャンセルするための項目である。
上記のインタフェースにて、ASP_R、ASP_L、ASP_T、ASP_Bが求まる。その後のブランク領域形状情報の計算は実施例1と同様である。
次いで、S106にて、制御部312は、使用者がキャンセルボタン525を押下したと検知した場合、S101に処理を遷移させる。また、制御部312は、使用者が決定ボタン524を押下したと検知した場合、S107に処理を遷移させる。また、制御部312は、S106を抜ける際には、いずれの場合もメニュー画像519の表示を消去する。
このように、ブランク領域を使用者が入力しても本発明を適用できる。そうすれば、実施例1と同様に、他のプロジェクタ(例えばプロジェクタ202b)のブランク領域に重なる領域(例えば領域ACR)の幅情報(例えばBLANK_BL)を、投影システムが自動的に算出し、黒浮き補正に適用できる。そのため、使用者は該情報を、入力をする必要がなく、使用する際の負荷が低減される。
(実施例3)
以下のように、実施例1を変形し、プロジェクタが3台以上存在するマルチ投影の形態であっても、本発明を適用することができる。実施例3では、本発明を適用した複数の投影装置を用いたマルチ投影システムの説明を行う。なお、実施例3では、実施例1との共通部分については説明を省略又は簡略化し、実施例1との差分について詳細に説明する。
<全体構成>
まず、図2(b)を用いて、実施例3のマルチ投影システムの全体構成を説明する。
図2(b)は、実施例3のマルチ投影システムの斜視図である。実施例1が2台のプロジェクタによるマルチ投影であるのに対し、実施例3では3台のマルチ投影となっている。
PC200は、実施例1のそれと同様である。PC200は、画像ケーブル201a、201b、201cにより、それぞれプロジェクタ202a、202b、202cに接続されている。プロジェクタ202a、202b、202cは、スクリーン203に投影を
行う。プロジェクタ202a、202b、202cの間は、通信ケーブル204で接続されている。
プロジェクタ202a、202b、202cは、PC200から送信された画像信号を、画像ケーブル201a、201b、201cを介して受信する。プロジェクタ202a、202b、202cは、受信した画像信号を一部重畳させて表示することにより、一つの統合された大画面を表示する、マルチ投影が可能となっている。
<詳細構成>
次に、図3により、マルチ投影システムのブロック構成を詳細に説明する。実施例1に比べ、破線部が追加されている。その他の部分に関しては、実施例1と同様であるので、説明を省略する。
PC200にて、ビデオコントローラ303cが追加されている。ビデオコントローラ303cのPC200内部の接続及び動作はビデオコントローラ303a、303bと同様である。ビデオコントローラ303cの外部接続先のプロジェクタは、画像ケーブル201cを介し、プロジェクタ202cである。
また、プロジェクタ202a、202bと並列にてプロジェクタ202cが追加されている。プロジェクタ202cの構成はプロジェクタ202a、202bと同様である。
<動作フロー>
次に、図9を用いて、プロジェクタ202a、202b、202cの動作フローを説明する。プロジェクタ202a、202b、202cはそれぞれ同様の動作フローであるため、共通のフローを説明する。このフローは、図4を使って説明した実施例1のフローと共通なものに関しては、図4と同一の符号を付している。ここでは、差分について詳細に説明する。
S104にてメニュー画像500への入力を決定した後、S200にて、制御部312は、通信部308に指示を行い、通信ケーブル204を介して自プロジェクタのマルチ投影情報を他プロジェクタにブロードキャストする。その後、S105に遷移する。
ブロードキャストする情報を、図8を用いて説明する。図8は、マルチ投影システムを構成する複数のプロジェクタのレイアウト情報を格納したテーブルの一例である。図8の表の列800aは、プロジェクタ202aがブロードキャストする情報である。この表の行801は、当該プロジェクタの通信路上のアドレスを示す。プロジェクタ202aはAAAとなっている。このアドレスは、予め記憶部314に機器固有の値を格納し、制御部312が読み込むようにしても良い。また、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)等の公知の技術を使ってアドレスを決定してもよい。この表の行802は、マル
チ投影の横方向のプロジェクタ台数を示し、メニュー画像500の設定項目501で設定した値による。実施例3では、横3台の構成なので、設定項目501で3が入力される。この表の行803は、マルチ投影の縦方向のプロジェクタ台数を示し、メニュー画像500の設定項目502で設定した値による。実施例3では、縦1台の構成なので、設定項目502で1が入力される。この表の行804は、当該プロジェクタのマルチ投影の横方向の位置を示し、メニュー画像500の設定項目503で設定した値による。実施例3では、プロジェクタ202aは左から1台目に位置するので、設定項目503で1が入力される。この表の行805は、当該プロジェクタのマルチ投影の縦方向の位置を示し、メニュー画像500の設定項目504で設定した値による。実施例3では、プロジェクタ202aは上から1台目に位置するので、設定項目504で1が入力される。また、表の列800b、800cは、それぞれプロジェクタ202b、202cがブロードキャストする情報である。各プロジェクタは横3台のマルチ投影を構成しているので、列800b、800cと列800aとの差異は、アドレスと、マルチ投影の横位置を示す行804の値である。
S107の後、S202に遷移する。S202は後述する。
また、S101のイベント監視中に、他プロジェクタのマルチ投影情報が通信部308により受信されたと検知されると、S201に制御が遷移する。
S201では、制御部312は他プロジェクタのマルチ投影情報を不図示のRAMに記憶する。このマルチ投影情報とは、送信元の他プロジェクタにおいて、S200のステップにて送信されたものである。即ち、図8に示した表の情報となる。プロジェクタ202aを例にとると、プロジェクタ202bやプロジェクタ202cから、列800bや列800cの情報を受け取ることになる。この後、S202に制御が遷移する。
S202では、制御部312は、ブランク領域形状情報を計算し、それが他プロジェクタに未送信であり、且つ、送信先(ブランク領域の情報を送信する対象のプロジェクタ)が決定しているかを判定する。
送信先の決定方法について説明する。プロジェクタ202aを例にとると、メニュー画像500で設定されたマルチ投影情報により、自プロジェクタが横3台中の左から1番目であることが分かる。従って、右端のブランク領域形状情報BLANK_ARは、自プロジェクタの右隣のプロジェクタに送ればよいと分かる。即ち、それは横に並んだ3台中の左から2番目であり、S201で記憶した図8の表より、左から2番目のプロジェクタはアドレスBBBであることが分かる。
同様にして、プロジェクタ202bの場合も決定できる。この場合は、左端のブランク領域形状情報は左隣のアドレスAAAのプロジェクタに送信すればよく、右端のブランク領域形状情報は右隣のアドレスCCCのプロジェクタに送信すればよい。
このようにして、メニュー画像500で設定されたマルチ投影情報と、S201で記憶した図8の表という、2つの情報から送信先が決定される。逆にいずれかの情報が定まっていないと、送信先が決定できない。このステップではこのような決定ができるか判定を行い、結果が真であれば、S108に遷移し、偽であればS101に遷移する。
なお、実施例3では、プロジェクタを3台用いた例を説明したが、4台以上でも同様に本発明を適用できる。その場合は、プロジェクタ202b相当のプロジェクタが複数台存在することになるので、増加分はプロジェクタ202bと同様の動作となる。
また、実施例3では、プロジェクタを横に並べた例を説明したが、縦2台以上であっても同様に本発明を適用できる。その場合は、横方向に適用した処理を縦方向に適用すればよい。更に、横2台以上、縦2台以上であっても同様に本発明を適用できる。その場合は、横方向に適用した処理を、横方向及び縦方向に適用すればよい。
このように、3台以上のプロジェクタを使用した場合であっても、同様に本発明を適用できる。実施例1と同様に、他のプロジェクタ(例えばプロジェクタ202b)のブランク領域に重なる領域(例えば領域ACR)の幅情報(例えばBLANK_BL)を、投影システムが自動的に算出し、黒浮き補正に適用できる。そのため、使用者は該情報を、入力をする必要がなく、使用者の負荷が低減される。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
202:プロジェクタ、308:通信部、310:黒浮き補正部、311:投影部、312:制御部、315:光源、317:液晶パネル

Claims (13)

  1. 複数の投影装置により投影される複数の投影画像の一部を投影面上で重畳させてつなぎ合わせることで1つの画像を前記投影面上に表示する投影システムを構成する投影装置であって、
    光源と、
    前記光源からの光を画素毎に変調するパネルと、
    前記パネルにより変調された光を投影する投影手段と、
    前記パネルの画素のうち自機による投影画像に対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域であるブランク領域の情報を生成する生成手段と、
    前記投影システムを構成する投影装置のうち自機による投影画像と一部が重畳する投影画像を投影する他の投影装置から、当該他の投影装置のパネルの画素のうち当該他の投影装置による投影画像に対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域であるブランク領域の情報を受信し、
    前記生成手段により生成した自機のブランク領域の情報を前記他の投影装置に送信する通信手段と、
    前記通信手段で受信した前記他の投影装置のブランク領域の情報に基づき、自機による投影画像のうち前記他の投影装置による投影画像と部分的に重畳する重畳領域以外の領域である非重畳領域の画像に対し第1の画像処理を行う処理手段と、
    を有し、
    前記パネルは、赤色成分用のパネルと緑色成分用のパネルと青色成分用のパネルとを有し、
    前記生成手段は、前記パネルの画素のうち画像データに基づく制御が行われる有効画素以外の画素に対応する領域を自機のブランク領域とし、前記赤色成分用のパネルと前記緑色成分用のパネルと前記青色成分用のパネルのうち前記緑色成分用のパネルだけの有効画素の領域の位置の情報に基づき自機のブランク領域の情報を生成する投影装置。
  2. 前記他の投影装置のブランク領域の情報は、前記他の投影装置のブランク領域の形状の情報を含み、
    前記処理手段は、前記第1の画像処理として、前記非重畳領域のうち前記他の投影装置のブランク領域と重畳する第1領域の画像に対し第1のオフセットを与えるとともに、前
    記非重畳領域のうち前記他の投影装置のブランク領域と重畳しない第2領域の画像に対し第2のオフセットを与える画像処理を行う請求項1に記載の投影装置。
  3. 前記他の投影装置のブランク領域の情報は、前記他の投影装置のブランク領域の照度の情報を含み、
    前記処理手段は、前記第1の画像処理において、前記他の投影装置のブランク領域の照度に基づき前記第1のオフセット及び前記第2のオフセットを設定する請求項2に記載の投影装置。
  4. 前記処理手段は、前記第1の画像処理において、前記他の投影装置のブランク領域の照度に相当する分だけ前記第2領域の画像が明るくなるように、前記第2のオフセットを前記第1のオフセットより大きくする請求項3に記載の投影装置。
  5. 前記他の投影装置のブランク領域の照度は、前記他の投影装置により黒画像を投影した場合の照度である請求項3又は4に記載の投影装置。
  6. 前記処理手段は、自機による投影画像のうち前記重畳領域の画像に対し第2の画像処理を行う請求項1〜5のいずれか1項に記載の投影装置。
  7. 前記処理手段は、前記第2の画像処理として、前記重畳領域の画像に対し、均一に輝度を下げる画像処理又は隣接する投影画像に対する位置に応じて徐々に輝度を下げる画像処理を行う請求項6に記載の投影装置。
  8. 前記赤色成分用のパネルと前記緑色成分用のパネルと前記青色成分用のパネルとの各色成分用のパネルの取り付け位置のずれに基づき設定された前記各色成分用のパネルの有効画素の領域の位置の情報を記憶する記憶手段を更に有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の投影装置。
  9. 前記生成手段は、前記パネルの画素のうち画像データに基づく制御が行われる有効画素に対応する領域における、投影画像の上辺、下辺、右辺、及び左辺の少なくともいずれかに付加される付加画像に対応する領域を、自機のブランク領域とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の投影装置。
  10. 前記付加画像は黒画像である請求項に記載の投影装置。
  11. 前記生成手段は、入力される画像データに基づく画像のアスペクト比と、前記パネルの有効画素に対応する領域のアスペクト比と、に基づき前記付加画像に対応する領域を求める請求項又は10に記載の投影装置。
  12. 複数の投影装置により投影される複数の投影画像の一部を投影面上で重畳させてつなぎ合わせることで1つの画像を前記投影面上に表示する投影システムを構成する投影装置の制御方法であって、
    前記投影装置は、
    光源と、
    前記光源からの光を画素毎に変調し、赤色成分用のパネルと緑色成分用のパネルと青色成分用のパネルとを有するパネルと、
    前記パネルにより変調された光を投影する投影手段と、
    を有し、
    前記投影装置の制御方法は、
    前記パネルの画素のうち自機による投影画像に対応する画素以外の画素により変調され
    た光が投影される領域であるブランク領域の情報を生成する生成工程と、
    前記投影システムを構成する投影装置のうち自機による投影画像と一部が重畳する投影画像を投影する他の投影装置から、当該他の投影装置のパネルの画素のうち当該他の投影装置による投影画像に対応する画素以外の画素により変調された光が投影される領域であるブランク領域の情報を受信し、
    前記生成工程において生成された自機のブランク領域の情報を前記他の投影装置に送信する通信工程と、
    前記通信工程において受信された前記他の投影装置のブランク領域の情報に基づき、自機による投影画像のうち前記他の投影装置による投影画像と部分的に重畳する重畳領域以外の領域である非重畳領域の画像に対し第1の画像処理を行う処理工程と、
    を有し、
    前記生成工程では、前記パネルの画素のうち画像データに基づく制御が行われる有効画素以外の画素に対応する領域を自機のブランク領域とし、前記赤色成分用のパネルと前記緑色成分用のパネルと前記青色成分用のパネルのうち前記緑色成分用のパネルだけの有効画素の領域の位置の情報に基づき自機のブランク領域の情報を生成する投影装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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