JP6551594B1 - スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリ - Google Patents

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Abstract

【課題】スピン軌道トルク配線における熱の放熱を向上させたスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子を提供することである。【解決手段】本発明のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、磁化方向が固定された第1強磁性層1と、磁化方向が変化する第2強磁性層2と、第1強磁性層1と第2強磁性層2との間に位置する非磁性層3とが積層された機能部10と、機能部10の積層方向に対して交差する第1方向に延在し、第2強磁性層2に接合されたスピン軌道トルク配線20と、第1方向に延在すると共に、積層方向からの平面視においてスピン軌道トルク配線20と少なくとも一部が重なるように配置し、さらに積層方向において、スピン軌道トルク配線20から、機能部10の積層方向の厚さの2倍以下の距離で離間して設けられたヒートシンク層30と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及び磁気メモリに関する。
強磁性層と非磁性層の多層膜からなる巨大磁気抵抗(GMR)素子、及び、非磁性層に絶縁層(トンネルバリア層、バリア層)を用いたトンネル磁気抵抗(TMR)素子が磁気抵抗効果素子として知られている。一般に、TMR素子は、GMR素子と比較して素子抵抗が高く、磁気抵抗(MR)比が大きい。そのため、磁気センサ、高周波部品、磁気ヘッド及び不揮発性ランダムアクセスメモリ(MRAM)用の素子として、TMR素子に注目が集まっている。
MRAMは、絶縁層を挟む二つの強磁性層の互いの磁化の向きが変化するとTMR素子の素子抵抗が変化するという特性を利用してデータを読み書きする。MRAMの書き込み方式としては、電流が作る磁場を利用して書き込み(磁化反転)を行う方式や磁気抵抗効果素子の積層方向に電流を流して生ずるスピントランスファートルク(STT)を利用して書き込み(磁化反転)を行う方式が知られている。STTを用いたTMR素子の磁化反転は、エネルギーの効率の視点から考えると効率的ではあるが、磁化反転をさせるための反転電流密度が高い。TMR素子の耐久性を向上させるためには、この反転電流密度は低いことが好ましい。この点は、GMR素子についても同様である。
そこで近年、STTとは異なったメカニズムで、反転電流を低減する手段としてスピンホール効果により生成された純スピン流を利用した磁化反転に注目が集まっている(例えば、非特許文献1)。スピンホール効果によって生じた純スピン流は、スピン軌道トルク(SOT)を誘起し、SOTにより磁化反転を起こす。あるいは、異種材料の界面における界面ラシュバ効果によって生じた純スピン流でも同様のSOTにより磁化反転を起こす。純スピン流は上向きスピンの電子と下向きスピン電子が同数で互いに逆向きに流れることで生み出されるものであり、電荷の流れは相殺されている。そのため磁気抵抗効果素子に流れる電流はゼロであり、反転電流密度の小さな磁気抵抗効果素子の実現が期待されている。
S. Fukami, T. Anekawa, C. Zhang and H. Ohno, Nature Nano Tech (2016). DOI: 10.1038/NNANO.2016.29
図8に、SOTによる磁化反転を利用する磁気抵抗効果素子の一例について、スピン軌道トルク配線の長手方向に沿って切った断面模式図を示す。
図8に示す磁気抵抗効果素子100Aは、磁化固定層1と磁化自由層2とそれらの層に挟まる非磁性層3とを備える機能部10と、スピン軌道トルク配線(SOT配線)20とを備える。符号5はビア、符号6は層間絶縁層である。機能部は非磁性層がトンネルバリアの場合、MTJに相当する。
図8に示すようなSOTによる磁化反転を利用する磁気抵抗効果素子において、SOT配線に電流を流すと、ジュール熱が発生するが、SOT配線は薄く(目安を例示すると3〜5nm程度),周りを誘電体で囲まれているため、機能部やビアから遠いところは発生した熱がこもってしまう。
SOTによる磁化反転を利用する磁気抵抗効果素子において、現状では磁化反転のためにSOT配線に大きな電流を流す必要があるため、ジュール熱によるSOT配線の熔解やエレクトロマイグレーションによる断線が問題となる。
本発明は、スピン軌道トルク配線で発生した熱の放熱を向上させたスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子及びそれを複数備えた磁気メモリを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を提供する。
(1)本発明の第1の態様に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子は、磁化方向が固定された第1強磁性層と、磁化方向が変化する第2強磁性層と、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間に位置する非磁性層とが積層された機能部と、前記機能部の積層方向に対して交差する第1方向に延在し、前記第2強磁性層に接合されたスピン軌道トルク配線と、前記第1方向に延在すると共に、前記積層方向からの平面視において前記スピン軌道トルク配線と少なくとも一部が重なるように配置し、さらに前記積層方向において、スピン軌道トルク配線から、前記機能部の積層方向の厚さの2倍以下の距離で離間して設けられたヒートシンク層と、を備えている。
(2)上記(1)に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記スピン軌道トルク配線と前記ヒートシンク層の前記積層方向の距離をTとし、前記スピン軌道トルク配線に接続するビアと前記機能部との前記積層方向に直交する面内の距離をLV-Mとしたときに、前記距離Tと前記距離LV-Mの間に、T<LV-M/2、の関係を有してもよい。
(3)上記(1)又は(2)のいずれかに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記ヒートシンク層が、前記第1強磁性層の、前記非磁性層との接合面の反対側の面に接合されたものでもよい。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか一つに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記ヒートシンク層が、前記スピン軌道トルク配線を挟んで前記機能部が配置する側の反対側に配置してもよい。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか一つに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記積層方向に延在すると共に、前記ヒートシンク層と接続し、さらに前記積層方向に直交する面に平行な方向からの平面視において前記スピン軌道トルク配線と少なくとも一部が重なるように配置するサイドヒートシンク層を備えてもよい。
(6)上記(5)に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記サイドヒートシンク層と前記スピン軌道トルク配線との前記積層方向に直交する面に平行な方向の距離が、前記スピン軌道トルク配線と前記ヒートシンク層の前記積層方向の距離よりも小さくてもよい。
(7)上記(5)又は(6)のいずれかに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記サイドヒートシンク層の材料が、Ta、NiCr、Ti、SiN、TiN、及び、フェライト、Ni、及び、Feからなる群から選択された少なくとも1つを含んでもよい。
(8)上記(5)〜(7)のいずれか一つに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記サイドヒートシンク層と前記スピン軌道トルク層との間に介在する層の材料が、Si、Ta、Al、Mg、Si、及び、Tiからなる群から選択された少なくとも1つを含む酸化物・窒化物であってもよい。
(9)上記(1)〜(8)のいずれか一つに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記ヒートシンク層の材料が、Ta、NiCr、Ti、SiN、TiN、及び、フェライト、Ni、及び、Feからなる群から選択された少なくとも1つを含んでもよい。
(10)上記(1)〜(9)のいずれか一つに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、前記サイドヒートシンク層と前記スピン軌道トルク層との間に介在する層の材料が、Si、Ta、Al、Mg、Si、及び、Tiからなる群から選択された少なくとも1つを含む酸化物・窒化物であってもよい。
(11)本発明の第2の態様に係る磁気メモリは、上記(1)〜(10)のいずれか一つに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子を複数備えている。
本発明のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子によれば、スピン軌道トルク配線で発生した熱の放熱を向上させたスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子を提供できる。
第1実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例のスピン軌道トルクの延在方向に沿って切った断面模式図である。 図1に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、スピン軌道トルクの延在方向に直交する面で切った断面模式図である。 スピンホール効果について説明するための模式図である。 第2実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例についてyz面に平行な面で切った断面模式図である。 第3実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例のyz面で切った断面模式図である。 第6実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例のyz面で切った断面模式図である。 本発明の磁気メモリを模式的に示した図である。 SOTによる磁化反転を利用する磁気抵抗効果素子の一例について、スピン軌道トルク配線の長手方向に沿って切った断面模式図を示す。
以下、本発明について、図を適宜参照しながら詳細に説明する。以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率等は実際とは異なっていることがある。以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに限定されるものではなく、本発明の効果を奏する範囲で適宜変更して実施することが可能である。本発明の素子において、本発明の効果を奏する範囲で他の層を備えてもよい。
(スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子)
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例のスピン軌道トルクの延在方向に沿って切った断面模式図である。図2は、図1に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子において、スピン軌道トルクの延在方向に直交する面で切った断面模式図である。なお、図2においては、層間絶縁層6は図示を省略した。
図1に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100は、磁化方向が固定された第1強磁性層1と、磁化方向が変化する第2強磁性層2と、第1強磁性層1と第2強磁性層2との間に位置する非磁性層3とが積層された機能部10と、機能部10の積層方向に対して交差する第1方向に延在し、第2強磁性層2に接合されたスピン軌道トルク配線20と、第1方向に延在すると共に、積層方向からの平面視においてスピン軌道トルク配線20と少なくとも一部が重なるように配置し、さらに積層方向において、スピン軌道トルク配線20から、機能部10の積層方向の厚さの2倍以下の距離で離間して設けられたヒートシンク層30と、を備えている。
ヒートシンク層30は、スピン軌道トルク配線20で発生した熱を逃がすために設けたものである。従って、ヒートシンク層30はスピン軌道トルク配線20に近接した方がよい。機能部10の積層方向の厚さは20nm〜60nmとされることが多く、ヒートシンク層30がこの厚さの2倍を超えると、放熱効果も十分ではない。
ヒートシンク層30はスピン軌道トルク配線20に近接した方がよいとはいえ、以下の通り、放熱以外の観点で近接に限界もある。すなわち、スピン軌道トルク配線20に対して機能部10側に配置する場合は、第2強磁性層の上面に接合された状態が最も近接した配置となる。この場合、ヒートシンク層30とスピン軌道トルク配線20との離間距離は、機能部10の積層方向の厚さと同じになる。一方、ヒートシンク層30をスピン軌道トルク配線20よりも先に形成するような場合(図5参照)、平坦性を確保するために近接するにも限度があり、用いる材料にもよるが、20nm〜50nm程度が下限と考えられる。
図1において、符号7はデータを読み書きするための電極である。電極7は、スピン軌道トルク配線20とは反対側で機能部10と電気的に接続する。また、符号8A、8Bは、スピン軌道トルク配線20に電流を流すための電極である。
以下、第1強磁性層1の面直方向である第1方向をz方向、第1方向に対して直交し、かつスピン軌道トルク配線20が延びる第2方向をx方向、x方向及びz方向のいずれにも直交する方向をy方向とする。
[機能部]
機能部10は、通常の磁気抵抗効果素子と同様に機能する。第1強磁性層1は磁化固定層や参照層、第2強磁性層2は磁化自由層や記憶層などと呼ばれる。
機能部10において、第1強磁性層1の磁化は第2強磁性層2の磁化より動きにくく、所定の磁場環境下では一方向に固定される。第1強磁性層1の磁化の向きに対して第2強磁性層2の磁化の向きが相対的に変化することで、機能部10として機能する。保磁力差型(擬似スピンバルブ型;Pseudo spin valve 型)のMRAMに適用する場合には、第1強磁性層1の保磁力を第2強磁性層2の保磁力よりも大きくする。交換バイアス型(スピンバルブ;spin valve型)のMRAMに適用する場合には、第1強磁性層1の磁化を反強磁性層との交換結合によって固定する。
機能部10は、第1強磁性層1、第2強磁性層2及び非磁性層3以外の層を有してもよい。例えば、第1強磁性層1の磁化方向を固定するための反強磁性層、機能部10の結晶性を高める下地層等が挙げられる。
第1強磁性層1は、強磁性体材料で構成されている。第1強磁性層1は、Fe、Co、Ni、NiとFeの合金、FeとCoの合金、またはFeとCoとBの合金などの高スピン分極率材料から構成されることが好ましい。これらの材料を用いることで、機能部10の磁気抵抗変化率が大きくなる。また第1強磁性層1は、ホイスラー合金で構成されても良い。第1強磁性層1の膜厚は、1〜20nmとすることが好ましい。
第1強磁性層1の磁化固定方法は、特に問わない。例えば、第1強磁性層1の磁化を固定するために第1強磁性層1に接するように反強磁性層を付加してもよい。また、結晶構造、形状などに起因する磁気異方性を利用して第1強磁性層1の磁化を固定してもよい。反強磁性層には、FeO、CoO、NiO、CuFeS、IrMn、FeMn、PtMn、CrまたはMnなどを用いることができる。
第2強磁性層2は、外部印加磁場もしくはスピン偏極電子によってその磁化の方向が変化可能な強磁性体材料で構成されている。
第2強磁性層2の材料として、CoFe、CoFeB、CoFeSi、CoMnGe、CoMnSi、CoMnAl、FeB、Co、CoCr系合金、Co多層膜、CoCrPt系合金、FePt系合金、希土類を含むSmCo系合金またはTbFeCo合金などを用いることができる。また、第2強磁性層2は、ホイスラー合金で構成されても良い。
第2強磁性層2の厚さは、0.5〜20nm程度とすることが好ましい。また第2強磁性層2と非磁性層3との間には、高スピン分極率材料を挿入しても良い。高スピン分極率材料を挿入することによって、高い磁気抵抗変化率を得ることが可能となる。
高スピン分極率材料としては、CoFe合金またはCoFeB合金などが挙げられる。
CoFe合金またはCoFeB合金いずれの膜厚も0.2〜1.0nm程度とすることが好ましい。
非磁性層3は、第1強磁性層1と第2強磁性層2の間に配置される層である。非磁性層3は、導電体、絶縁体もしくは半導体によって構成される層、又は、絶縁体中に導体によって構成される通電点を含む層で構成される。非磁性層3は、非磁性層であることが好ましい。
例えば、非磁性層3が絶縁体からなる場合は、機能部10はトンネル磁気抵抗(TMR:Tunneling Magnetoresistance)効果素子となり、非磁性層3が金属からなる場合は巨大磁気抵抗(GMR:Giant Magnetoresistance)効果素子となる。
非磁性層3として絶縁材料を適用する場合、Al、MgO又はMgAl等の絶縁材料を用いることができる。第1強磁性層1と第2強磁性層2との間にコヒーレントトンネル効果が発現するように、非磁性層3の膜厚を調整することで高い磁気抵抗変化率が得られる。TMR効果を効率よく利用するためには、非磁性層3の膜厚は、0.5〜3.0nm程度が好ましい。
非磁性層3を導電材料で構成する場合、Cu、Ag、Au又はRu等の導電材料を用いることができる。GMR効果を効率よく利用するためには、非磁性層3の膜厚は、0.5〜3.0nm程度が好ましい。
非磁性層3を半導体材料で構成する場合、ZnO、In、SnO、ITO、GaOx又はGa等の材料を用いることができる。この場合、非磁性層3の膜厚は1.0〜4.0nm程度が好ましい。
非磁性層3として非磁性絶縁体中の導体によって構成される通電点を含む層を適用する場合、AlまたはMgO等によって構成される非磁性絶縁体中に、CoFe、CoFeB、CoFeSi、CoMnGe、CoMnSi、CoMnAl、Fe、Co、Au、Cu、AlまたはMgなどの導体によって構成される通電点を含む構造とすることが好ましい。この場合、非磁性層3の膜厚は、0.5〜2.0nm程度が好ましい。
[スピン軌道トルク配線]
スピン軌道トルク配線20は、x方向に延在する。スピン軌道トルク配線20は、第2強磁性層2の一面に位置する。スピン軌道トルク配線20は、第2強磁性層2に直接接続されていてもよいし、他の層を介して接続されていてもよい。
スピン軌道トルク配線20は、電流が流れるとスピンホール効果によってスピン流を生成する。スピンホール効果とは、配線に電流を流した場合にスピン軌道相互作用に基づき、電流の向きに直交する方向にスピン流が誘起される現象である。スピンホール効果によりスピン流が生み出されるメカニズムについて説明する。
図3に示すように、スピン軌道トルク配線20のx方向の両端に電位差を与えるとx方向に沿って電流Iが流れる。電流Iが流れると、y方向に配向した第1スピンS1と−y方向に配向した第2スピンS2はそれぞれ電流と直交する方向に曲げられる。通常のホール効果とスピンホール効果とは運動(移動)する電荷(電子)が運動(移動)方向を曲げられる点で共通する。一方で、通常のホール効果は磁場中で運動する荷電粒子がローレンツ力を受けて運動方向を曲げられるのに対して、スピンホール効果では磁場が存在しないのに電子が移動するだけ(電流が流れるだけ)で移動方向が曲げられる点で大きく異なる。
非磁性体(強磁性体ではない材料)では第1スピンS1の電子数と第2スピンS2の電子数とが等しいので、図中で上方向に向かう第1スピンS1の電子数と下方向に向かう第2スピンS2の電子数が等しい。そのため、電荷の正味の流れとしての電流はゼロである。この電流を伴わないスピン流は特に純スピン流と呼ばれる。
ここで、第1スピンS1の電子の流れをJ、第2スピンS2の電子の流れをJ、スピン流をJと表すと、J=J−Jで定義される。スピン流JSは、図中のz方向に流れる。図1において、スピン軌道トルク配線20の上面には第2強磁性層2が存在する。そのため、第2強磁性層2にスピンが注入される。
スピン軌道トルク配線20は、電流が流れる際のスピンホール効果によってスピン流を発生させる機能を有する金属、合金、金属間化合物、金属硼化物、金属炭化物、金属珪化物、金属燐化物のいずれかによって構成される。
スピン軌道トルク配線20の主構成は、非磁性の重金属であることが好ましい。ここで、重金属とは、イットリウム以上の比重を有する金属を意味する。非磁性の重金属は最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号39以上の原子番号が大きい非磁性金属であることが好ましい。これらの非磁性金属は、スピンホール効果を生じさせるスピン軌道相互作用が大きい。
電子は、一般にそのスピンの向きに関わりなく、電流とは逆向きに動く。これに対し、最外殻にd電子又はf電子を有する原子番号が大きい非磁性金属はスピン軌道相互作用が大きく、スピンホール効果が強く作用する。そのため、電子の動く方向は、電子のスピンの向きに依存する。従って、これらの非磁性の重金属中ではスピン流Jが発生しやすい。
またスピン軌道トルク配線20は、磁性金属を含んでもよい。磁性金属とは、強磁性金属、あるいは、反強磁性金属を指す。非磁性金属に微量な磁性金属が含まれるとスピンの散乱因子となる。スピンが散乱するとスピン軌道相互作用が増強され、電流に対するスピン流の生成効率が高くなる。
一方で、磁性金属の添加量が増大し過ぎると、発生したスピン流が添加された磁性金属によって散乱され、結果としてスピン流が減少する作用が強くなる場合がある。そのため、添加される磁性金属のモル比はスピン軌道トルク配線を構成する元素の総モル比よりも十分小さい方が好ましい。添加される磁性金属のモル比は、全体の3%以下であることが好ましい。
スピン軌道トルク配線20は、トポロジカル絶縁体を含んでもよい。トポロジカル絶縁体とは、物質内部が絶縁体、あるいは、高抵抗体であるが、その表面にスピン偏極した金属状態が生じている物質である。この物質にはスピン軌道相互作用により内部磁場が生じる。そこで外部磁場が無くてもスピン軌道相互作用の効果で新たなトポロジカル相が発現する。これがトポロジカル絶縁体であり、強いスピン軌道相互作用とエッジにおける反転対称性の破れにより純スピン流を高効率に生成できる。
トポロジカル絶縁体としては例えば、SnTe、Bi1.5Sb0.5Te1.7Se1.3、TlBiSe、BiTe、Bi1−xSb、(Bi1−xSbTeなどが好ましい。これらのトポロジカル絶縁体は、高効率にスピン流を生成することが可能である。
[ヒートシンク層]
ヒートシンク層30は、スピン軌道トルク配線20の延在方向と同じくx方向に延在すると共に、機能部10の積層方向であるz方向からの平面視においてスピン軌道トルク配線20と少なくとも一部が重なるように配置し、さらにz方向において、スピン軌道トルク配線20の上面20aから、機能部10の積層方向の厚さと同じ距離で離間して設けられている。図1に示す例では、ヒートシンク層30を機能部10の第1強磁性層の上面に接合する構成としており、ヒートシンク層30とスピン軌道トルク配線20との間の離間距離Tは機能部10の厚みに等しい。
ここで、スピン軌道トルク配線20とヒートシンク層30との距離Tとは、機能部10の積層方向であるz方向において、スピン軌道トルク配線20及びヒートシンク層30の対向する面間の距離をいう。図1に示す例では、スピン軌道トルク配線20の上面20aとヒートシンク層30の下面30aとの距離である。
ヒートシンク層30はスピン軌道トルク配線20と同じ方向に延在しているので、スピン軌道トルク配線20で発生した熱をヒートシンク層30に逃がしやすい。
z方向からの平面視におけるヒートシンク層30とスピン軌道トルク配線20との重なり方は、延在方向に直交するy方向(幅方向)では、ヒートシンク層30がスピン軌道トルク配線20を覆うように重なる態様が放熱性の観点で好ましい。
図1に示す例では、スピン軌道トルク配線20に接続するビア5と機能部10との積層方向(z方向)に直交する面内の距離をLV-Mとしたときに、距離LV-Mと距離Tの間に、T<LV-M/2、の関係を有することが好ましい。
ここで、ビア5と機能部10との積層方向(z方向)に直交する面内の距離LV-Mとは、ビアの側面及び機能部の側面がスピン軌道トルク配線20の上面20aに対して垂直に立設する場合、図1を参照して説明すると、ビア5Aの側面5Aaと機能部10の側面10Aとの間の距離をいう。ビア5Aの側面5Aa及び機能部10の側面10Aの一方、又は両方がスピン軌道トルク配線20の上面20aに対して垂直ではない場合(例えば、下側の断面積が大きくなっているような形状(末広がりの形状)の場合)には、ビアの側面と機能部の側面の距離のうち、最短の距離を距離LV-Mとする。
スピン軌道トルク配線20において、LV-M/2の位置はビア5及び機能部10のいずれからも最も遠い位置にあたり、この位置のあたりで発生した熱は最もこもりやすい。そこで、ヒートシンク層30を、スピン軌道トルク配線20からのz方向の距離Tをビア5及び機能部10のいずれよりも近くに配置することで、最もこもりやすい場所の熱をヒートシンク層30へ直接逃がしやすくする。
ヒートシンク層30が機能部10の側面10Aからy方向に突き出た長さL(すなわち、z方向から平面視してヒートシンク層30の端面30bと機能部10の側面10Aとの間の距離)は、機能部10の厚みTよりも大きいことが好ましい。
スピン軌道トルク配線20で発生した熱をヒートシンク層30に直接逃がすのに効果的な長さだからである。
ヒートシンク層30の材料は、Ta、NiCr、Ti、SiN、TiN、フェライト、Ni、及び、Feからなる群から選択された少なくとも1つを含むことが好ましい。放熱性及び素子構造構築の観点からである。
ヒートシンク層30の材料として軟磁性材料であるフェライトやパーマロイを用いた場合には、機能部10の第1強磁性層1及び第2強磁性層2に影響を与える外部の磁場を遮断する効果(磁気シールド効果)も奏する。
ヒートシンク層30とスピン軌道トルク配線20との間に配置する層(図1の場合、層間絶縁層6)の材料としては、Si、Ta、Al、Mg、Si、Tiからなる群から選択された少なくとも1つを含む酸化物・窒化物であることが好ましい。
スピン軌道トルク配線20で発生した熱がヒートシンク層30に伝達しやすくなるからである。
ヒートシンク層30に流れ込んだ熱は主には、電極8、電極8に接続された配線に逃げていく。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例についてyz面に平行な面で切った断面模式図である。
図4に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子200は、第1実施形態におけるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と比べると、第1方向であるx方向に交差する方向(図4の例では、z方向)に延在すると共に、ヒートシンク層と接続し、さらに積層方向に直交する面(xy面)に平行な方向であるy方向からの平面視においてスピン軌道トルク配線と少なくとも一部が重なるように配置するサイドヒートシンク層を備える点が異なる。
第2実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子では、スピン軌道トルク配線の側面側にもヒートシンク層(サイドヒートシンク層)を備えることにより、排熱効果が向上する。
以下では、第1実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と共通する構成については説明を省略する場合がある。
図4に示す例では、サイドヒートシンク層40は、y方向においてスピン軌道トルク配線20を挟んでその両側に備える(サイドヒートシンク層40A、40B)が、一方のみに備える構成でもよい。
両側に備える構成において、それらのサイドヒートシンク層は同じ構成(材料、各種寸法)であってもよいし、異なる構成であってもよい。
サイドヒートシンク層40とスピン軌道トルク配線20との積層方向(z方向)に直交する面(xy面)に平行な方向の距離Dが、スピン軌道トルク配線20とヒートシンク層30の積層方向(z方向)の距離Tよりも小さいことが好ましい。
この構成とすることにより、スピン軌道トルク配線20で発生した熱が、機能部10を介さずに、サイドヒートシンク層40を経由して逃げやすくなる。
ここで、サイドヒートシンク層40とスピン軌道トルク配線20との積層方向(z方向)に直交する面内の距離Dとは、サイドヒートシンク層40の内側面40aとスピン軌道トルク配線20の側面20baとの距離をいう。なお、サイドヒートシンク層40Aの内側面40Aaとスピン軌道トルク配線20の側面20baとの距離と、サイドヒートシンク層40Bの内側面40Baとスピン軌道トルク配線20の側面20bbとの距離とが異なる場合には、いずれの距離も距離Tよりも小さいことが好ましい。
上述の通り、スピン軌道トルク配線20において、LV-M/2の位置はビア5及び機能部10のいずれからも最も遠い位置にあたり、この位置のあたりで発生した熱は最もこもりやすい(図1参照)。
そのため、サイドヒートシンク層40は、x方向においてはLV-M/2の位置を含むように配置すると排熱効果が向上する。
サイドヒートシンク層40の材料としては、ヒートシンク層30と同じ材料が適用可能である。
サイドヒートシンク層40の材料としてフェライトを用いた場合には、機能部10の第1強磁性層1及び第2強磁性層2に影響を与える外部の磁場を遮断する効果も奏する。
<第3実施形態>
図5は、第3実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例のyz面で切った断面模式図である。
図5に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子300は、第1実施形態におけるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と比べると、ヒートシンク層がスピン軌道トルク配線を挟んで機能部が配置する側の反対側に配置する構成である点が異なる。
ヒートシンク層を機能部10がない側に配置する構成とすることにより、第1実施形態におけるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と比べると、ヒートシンク層の配置位置に自由度が増し、ヒートシンク層を、許容範囲の平坦性を確保できる限りにおいて、スピン軌道トルク配線に近接した配置することができる。この近接できる距離について目安を例示すると、30nm程度である。
以下では、第1実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と共通する構成については説明を省略する場合がある。
第3実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の場合、上述のスピン軌道トルク配線とヒートシンク層との距離Tは、スピン軌道トルク配線20の下面20cとヒートシンク層130の上面130aとの距離である。
図5には、ビアは図示していないが、スピン軌道トルク配線20に接続するビアと機能部10との積層方向(z方向)に直交する面内の距離をLV-Mとしたときに、距離LV-Mと距離Tの間に、T<LV-M/2、の関係を有することが好ましいことは第1実施形態におけるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と同様である。
図5には図示を省略しているが、スピン軌道トルク配線20とヒートシンク層130との間には層間絶縁層を備えており、この層間絶縁層の材料がSi、Ta、Al、Mg、Si、Tiからなる群から選択された少なくとも1つを含む酸化物・窒化物であることが好ましいことは、上述の層間絶縁層6(図1参照)と同様である。
<第4実施形態>
図6は、第6実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の一例のyz面で切った断面模式図である。
図6に示すスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子400は、第3実施形態におけるスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と比べると、第1方向であるx方向に交差する方向(図6の例では、z方向)に延在すると共に、ヒートシンク層130と接続し、さらに積層方向に直交する面に平行な方向であるy方向からの平面視においてスピン軌道トルク配線20と少なくとも一部が重なるように配置するサイドヒートシンク層140(140A、140B)を備える点が異なる。
第4実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子では、スピン軌道トルク配線の側面側にもヒートシンク層(サイドヒートシンク層)を備えることにより、排熱効果が向上する。
以下では、第1〜第3実施形態に係るスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子と共通する構成については説明を省略する場合がある。
図6に示す例では、サイドヒートシンク層140は、y方向においてスピン軌道トルク配線20を挟んでその両側に備える(サイドヒートシンク層140A、140B)が、一方のみに備える構成でもよい。
両側に備える構成において、それらのサイドヒートシンク層は同じ構成(材料、各種寸法)であってもよいし、異なる構成であってもよい。
サイドヒートシンク層140とスピン軌道トルク配線20との積層方向(z方向)に直交する面(xy面)に平行な方向の距離Dが、スピン軌道トルク配線20とヒートシンク層130の積層方向(z方向)の距離Tよりも小さいことが好ましい。
この構成とすることにより、スピン軌道トルク配線20で発生した熱が、機能部10を介さずに、サイドヒートシンク層40から逃げやすくなる。
ここで、サイドヒートシンク層40とスピン軌道トルク配線20との積層方向(z方向)に直交する面(xy面)に平行な方向の距離Dは、サイドヒートシンク層140の内側面140aとスピン軌道トルク配線20の側面20baとの距離をいう。なお、サイドヒートシンク層140Aの内側面140Aaとスピン軌道トルク配線20の側面20baとの距離と、サイドヒートシンク層140Bの内側面140Baとスピン軌道トルク配線20の側面20bbとの距離とが異なる場合には、いずれの距離も距離Tよりも小さいことが好ましい。
サイドヒートシンク層140の材料としては、ヒートシンク層30と同じ材料が適用可能である。
サイドヒートシンク層140の材料としてフェライトを用いた場合には、機能部10の第1強磁性層1及び第2強磁性層2に影響を与える外部の磁場を遮断する効果も奏する。外部磁場の遮断効果を高めるためには、機能部10の側面10Aを覆うように配置することが好ましい。特に磁化自由層である第2強磁性層2は磁化固定層である第1強磁性層1よりも敏感に外部磁場の影響を受けるので、サイドヒートシンク層140は少なくともる第2強磁性層2の側面を覆うように配置することが好ましい。すなわち、サイドヒートシンク層140(140A、140B)の上面140b(140Ab、140Bb)が、機能部10の積層方向(z方向)において、第2強磁性層2と非磁性層3の界面よりも上側に配置する構成であることが好ましい。
上述の例では、ヒートシンク層としては、スピン軌道トルク配線20との位置関係で、スピン軌道トルク配線20の機能部側に配置するもの(ヒートシンク層30)、及び、スピン軌道トルク配線20の機能部と反対側に配置するもの(ヒートシンク層130)のうちの一方を有する構成を示した。
また、サイドヒートシンク層としては、スピン軌道トルク配線20との位置関係で、スピン軌道トルク配線20の側面の両側に配置するもの(サイドヒートシンク層140A、140B)を示した。
他の実施形態として、スピン軌道トルク配線20の機能部側に配置するもの(ヒートシンク層30)、及び、スピン軌道トルク配線20の機能部と反対側に配置するもの(ヒートシンク層130)の両方を有する構成でもよい。この構成において、サイドヒートシンク層を備えない構成や、サイドヒートシンク層として、スピン軌道トルク配線20の側面の一方の側にのみ配置する構成や、サイドヒートシンク層として、スピン軌道トルク配線20の側面の両側に配置する構成でもよい。
スピン軌道トルク配線20の機能部側に配置するもの(ヒートシンク層30)、及び、スピン軌道トルク配線20の機能部と反対側に配置するもの(ヒートシンク層130)の両方を有する構成において、それらのヒートシンク層は同じ構成(材料、各種寸法)であってもよいし、異なる構成であってもよい。
本発明のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子を用いる際には、例えば、支持体として基板等を用いてもよい。基板は、平坦性に優れることが好ましく、材料として例えば、Si、AlTiC等を用いることができる。
(磁気メモリ)
本発明の磁気メモリは、上述のいずれかの磁気抵抗効果素子を複数備えている。
本発明の磁気メモリは、磁気抵抗効果素子以外の構成としては公知のものを用いることができる。
図8は、複数のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100(図1参照)を備える磁気メモリ1000の平面図である。図9に示す磁気メモリ1000は、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100が3×3のマトリックス配置をしている。図8は、磁気メモリの一例であり、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の数及び配置は任意である。
スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100には、それぞれ1本のワードラインWL1〜WL3と、1本のビットラインBL1〜BL3、1本のリードラインRL1〜RL3が接続されている。
電流を印加するワードラインWL1〜WL3及びビットラインBL1〜BL3を選択することで、任意のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100のスピン軌道トルク配線20に電流を流し、書き込み動作を行う。また電流を印加するリードラインRL1〜RL3及びビットラインBL1〜BL3を選択することで、任意のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の積層方向に電流を流し、読み込み動作を行う。電流を印加するワードラインWL1〜WL3、ビットラインBL1〜BL3、及びリードラインRL1〜RL3はトランジスタ等により選択できる。即ち、これらの複数のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100から任意の素子のデータを読み出すことで磁気メモリとしての活用ができる。
(スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子の製造方法)
上述のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子はいずれも公知の技術を用いて製造することができるが、以下にその製造例を示す。
<製造例1>
スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100の製造方法の一例について、図2を参照して説明する。
まず、スピン軌道トルク配線20側から順に、スピン軌道トルク配線20を形成することになる膜、第2強磁性層2を形成することになる膜、及び、非磁性層3を形成することになる膜、第1強磁性層1を形成することになる膜を積層して積層膜を形成する。各層の積層方法としては、スパッタリング法、化学気相成長(CVD)法等の公知の方法を用いることができる。
次いで、フォトリソグラフィー等の技術を用いて積層膜の不要部分を除去し、スピン軌道トルク配線20、第2強磁性層2、非磁性層3、第1強磁性層1に加工する。
次いで、CMP研磨(chemical mechanical polishing)により平坦化し、第1強磁性層1を露出させることで、機能部10を形成する。
その後、加工された積層体を覆うように層間絶縁層6を形成することになる膜を積層する。
次いで、フォトリソグラフィー等の技術を用いてヒートシンク層30を形成するための穴をあけ、ヒートシンク層30を埋めて、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子100を製造することができる。
図2に示す例では、その後、電極7を形成する。電極7は、任意の公知な技術を用いて作製することができる。
<製造例2>
スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子400の製造方法の一例について、図6を参照して説明する。
まず、ヒートシンク層130側から順に、ヒートシンク層130を形成することになる膜、層間絶縁膜(図示せず)を形成することになる膜、スピン軌道トルク配線20を形成することになる膜、第2強磁性層2を形成することになる膜、及び、非磁性層3を形成することになる膜、第1強磁性層1を形成することになる膜を積層して積層膜を形成する。各層の積層方法としては、スパッタリング法、化学気相成長(CVD)法等の公知の方法を用いることができる。
次いで、フォトリソグラフィー等の技術を用いて積層膜の不要部分を除去し、ヒートシンク層130、層間絶縁膜(図示せず)、スピン軌道トルク配線20、第2強磁性層2、非磁性層3、第1強磁性層1に加工する。
その後、加工された積層体を覆うように層間絶縁層(図示せず)を形成することになる膜を積層する。
次いで、フォトリソグラフィー等の技術を用いてサイドヒートシンク層140を形成するための穴をあけ、サイドヒートシンク層140を埋める。
次いで、CMP研磨(chemical mechanical polishing)により平坦化し、第1強磁性層1を露出させることで機能部10を形成すると共に、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子400を製造することができる。
図6に示す例では、その後、電極7を形成する。電極7は、任意の公知な技術を用いて作製することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 第1強磁性層
2 第2強磁性層
3 非磁性層
5、5A、5B ビア
10 機能部
20 スピン軌道トルク配線
30、30A、30B、130、130A、130B ヒートシンク層
40、40A、40B、140、140A、1304 サイドヒートシンク層

Claims (17)

  1. 磁化方向が固定された第1強磁性層と、磁化方向が変化する第2強磁性層と、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間に位置する非磁性層とが積層された機能部と、
    前記機能部の積層方向に対して交差する第1方向に延在し、前記第2強磁性層に接合されたスピン軌道トルク配線と、
    前記第1方向に延在すると共に、前記積層方向からの平面視において前記スピン軌道トルク配線と少なくとも一部が重なるように配置し、さらに前記積層方向において、スピン軌道トルク配線から、前記機能部の積層方向の厚さの2倍以下の距離で離間して設けられたヒートシンク層と、
    を備えたスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  2. 前記スピン軌道トルク配線と前記ヒートシンク層の前記積層方向の距離をTとし、前記スピン軌道トルク配線に接続するビアと前記機能部との前記積層方向に直交する面内の距離をLV-Mとしたときに、前記距離Tと前記距離LV-Mの間に、T<LV-M/2、の関係を有する、請求項1に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  3. 前記ヒートシンク層が、前記第1強磁性層の、前記非磁性層との接合面の反対側の面に接合されている、請求項1又は2のいずれかに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  4. 前記ヒートシンク層が、前記スピン軌道トルク配線を挟んで前記機能部が配置する側の反対側に配置する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  5. 前記積層方向に延在すると共に、前記ヒートシンク層と接続し、さらに前記積層方向に直交する面に平行な方向からの平面視において前記スピン軌道トルク配線と少なくとも一部が重なるように配置するサイドヒートシンク層を備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  6. 前記サイドヒートシンク層と前記スピン軌道トルク配線との前記積層方向に直交する面に平行な方向の距離が、前記スピン軌道トルク配線と前記ヒートシンク層の前記積層方向の距離よりも小さい、請求項5に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  7. 前記サイドヒートシンク層の材料が、Ta、NiCr、Ti、SiN、TiN、フェライト、Ni、及び、Feからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項5又は6のいずれかに記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  8. 前記サイドヒートシンク層と前記スピン軌道トルク配線との間に介在する層の材料が、Si、Ta、Al、Mg、Si、及び、Tiからなる群から選択された少なくとも1つを含む酸化物・窒化物である、請求項5〜7のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  9. 前記ヒートシンク層の材料が、Ta、NiCr、Ti、SiN、TiN、フェライト、Ni、及び、Feからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  10. 前記ヒートシンク層と前記スピン軌道トルク配線との間に介在する層の材料が、Si、Ta、Al、Mg、Si、及び、Tiからなる群から選択された少なくとも1つを含む酸化物・窒化物である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  11. 前記積層方向からの平面視において、前記ヒートシンクの前記第1方向の幅がスピン軌道トルク配線に接続された互いに対向するビア間の距離よりも小さい、請求項1〜10のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子を複数備えていることを特徴とする磁気メモリ。
  13. 磁化方向が固定された第1強磁性層と、磁化方向が変化する第2強磁性層と、前記第1強磁性層と前記第2強磁性層との間に位置する非磁性層とが積層された機能部と、
    前記機能部の積層方向に対して交差する第1方向に延在し、前記第2強磁性層に接合されたスピン軌道トルク配線と、
    前記第1方向に延在すると共に、前記積層方向からの平面視において前記スピン軌道トルク配線と少なくとも一部が重なるように配置し、さらに前記積層方向において、スピン軌道トルク配線から、前記機能部の積層方向の厚さの2倍以下の距離で離間して設けられたヒートシンク層と、
    前記積層方向に延在すると共に、前記ヒートシンク層と接続し、さらに前記積層方向に直交する面に平行な方向からの平面視において前記スピン軌道トルク配線と少なくとも一部が重なるように配置するサイドヒートシンク層と、を備える、スピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  14. 前記サイドヒートシンク層の材料が、Ta、NiCr、Ti、SiN、TiN、フェライト、Ni、及び、Feからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項13に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  15. 前記サイドヒートシンク層と前記スピン軌道トルク配線との間に介在する層の材料が、Si、Ta、Al、Mg、Si、及び、Tiからなる群から選択された少なくとも1つを含む酸化物・窒化物である、請求項13または14に記載のスピン軌道トルク型磁気抵抗効果素子。
  16. 第1強磁性層と、
    第2強磁性層と、
    前記第1強磁性層と前記第2強磁性層とに挟まれた非磁性層と、を備えた記憶部と、
    前記非磁性層とともに前記第2強磁性層を挟み、且つ電流が流れた場合に前記第2強磁性層にスピン流を供給可能な材料を含んで構成された第1配線と、
    前記第1配線とともに前記記憶部を挟み且つ前記記憶部よりも熱伝導性の高い材料を含んで構成されたヒートシンク層と、
    前記記憶部とともに前記ヒートシンク層を挟む第1電極と、
    を備え、
    所定の方向から平面視して、前記第1電極の幅は、前記記憶部の幅よりも大きく、前記ヒートシンク層の幅よりも小さい、記憶素子。
  17. 前記ヒートシンク層の材料が、Ta、NiCr、Ti、SiN、TiN、フェライト、Ni、及び、Feからなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項16に記載の記憶素子。
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