JP6550946B2 - 液体を吐出する装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体を吐出する装置に関する。
液体吐出ヘッドを使用する液体を吐出する装置では、液体吐出ヘッドのノズル面を清浄化することで噴射曲りなどの吐出不良を低減するなどの維持回復を行っている。
従来の清浄化手段として、例えば、負圧発生源に繋がれた吸引口をノズル孔に対向させ、ノズル孔やその近傍に負圧を作用させるものが知られている(特許文献1)。
特許第4403379号公報
ところで、負圧発生源に繋がれた吸引口をノズル孔に対向させて、ノズル孔やその近傍に負圧を作用させる場合、ノズル面の残留液体が吸引口を形成した部材の外側面に転移して、吸引口に吸引されることなく、外側面に沿って垂れ落ちるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、残留液体を吸引除去するときの吸引部材外側面側からの垂れ落ちを防止することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る液体を吐出する装置は、
液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記液体吐出ヘッドのノズル面に残留する残留液体を除去する清浄化手段と、を備え、
前記清浄化手段は、
前記ノズル面の前記残留液体を吸引する吸引口部を有する吸引部材と、
前記吸引部材の前記吸引口部に通じる吸引手段と、を有し、
前記吸引部材の前記吸引口部の前記ノズル面に対向する側には、前記残留液体を吸収する吸収部材が配置され、
前記吸引部材の外側であって、前記吸引部材が前記液体吐出ヘッドに対して相対移動するときの前方側には、前記吸引部材の外側面側に転移する前記残留液体を受ける廃液受けが設けられ
前記廃液受けの内部を前記吸引手段に通じている排出経路を有し、
前記排出経路を開閉する手段を有している
構成とした。
本発明によれば、残留液体を除去するときの吸引部材外側面側からの垂れ落ちを防止できる。
本発明に係る液体を吐出する装置の一例の機構部の側面説明図である。 同じく平面説明図である。 液体吐出ヘッドのノズル面の平面説明図である。 本発明の第1実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図である。 同じくノズル配列方向に対向する方向から見た吸引部材の断面説明図である。 同実施形態の作用説明に供する図4と同様な模式的説明図である。 同じく図5と同様な模式的説明図である。 本発明の第2実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図である。 同じくノズル配列方向に対向する方向から見た吸引部材の断面説明図である。 本発明の第3実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図である。 本発明の第4実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図である。 同じくノズル配列方向に対向する方向から見た清浄化動作時の側面説明図である。 同実施形態の作用説明に供する図11と同様な模式的説明図である。 同じく図12と同様な模式的説明図である。 本発明の第5実施形態における清浄化終了時の吸引部材内吸引の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第6実施形態における清浄化終了時の吸引部材内吸引の説明に供する模式的説明図である。 本発明の第7実施形態における廃液受けの異なる底部形状の説明に供する説明図である。 本発明の第8実施形態の説明に供する洗浄動作及び除去動作の説明に供する模式的説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る液体を吐出する装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。図1は同装置の機構部の側面説明図、図2は同じく平面説明図である。
搬送ユニット100は、媒体101を固定する搬送装置102を備えている。搬送装置102は吸着機構を有し、媒体101を吸着することで固定する。
搬送ユニット100の上方にはキャリッジユニット200が水平方向に移動可能に配置されている。キャリッジユニット200には、例えば、活性エネルギー線硬化型液体としてのUV硬化型液体を吐出する液体吐出手段である液体吐出ヘッド(以下、単に「ヘッド」という。)301K,301C、301M,301Y,301CL、301Wが搭載されている。
キャリッジユニット200が矢印X方向に往復移動されることで、ヘッド301K,301C、301M,301Y,301CL、301W(以下、区別しないときは「ヘッド301」という。その他の部材も同じである。)が媒体101に対して走査される。
ヘッド301K,301C、301M,301Y、301Wは、それぞれ、ブラック(K),シアン(C),マゼンタ(M)、イエロー(Y),ホワイト(W)のUV硬化型有色液体を吐出する。ヘッド301Wは白色液体の吐出手段でもある。なお、有色液体の色の種類について、上記の構成に限定されるものではない。
ヘッド301CLは、UV硬化型透明液体(クリア液体)を吐出する。
ヘッド301は、例えば図3に示すように、ノズル面303に液体を吐出する複数のノズル302が配列された2列のノズル列を有している。ノズル配列方向を矢印Y方向(後述する清浄化手段501の移動方向は矢印Y1方向)とし、ノズル配列方向と直交する方向を矢印X方向とする。
また、キャリッジユニット200には、活性エネルギー線として紫外線光(UV光)を照射する硬化手段としての照射ユニット400が搭載されている。
また、キャリッジユニット200は、搬送装置102の面に対して昇降可能に配置されるとともに、高さセンサ401を備えている。そして、高さセンサ401によって媒体101からの高さを測定して、ヘッド301と媒体101とのギャップが所定量になる位置まで前記キャリッジユニット200を昇降させる制御が行われる。
また、搬送ユニット100の両側には、維持回復ユニットとしてのメンテナンスユニット500、600が配置されている。
メンテナンスユニット500には、ヘッド301のノズル面に残留する残留液体を吸引除去する清浄化手段501が配置されている。メンテナンスユニット600にはヘッド301のノズル面303をキャッピングするキャップ601が配置されている。
ヘッド301のメンテナンスを行うときには、例えば、キャリッジユニット200をメンテナンスユニット600側に移動してキャップ601とヘッド301を対向させて、ヘッド301に液体を加圧供給してノズルからキャップ601内に液体を排出させる。
その後、ヘッドユニット200をメンテナンスユニット500側に移動させて、メンテナンスユニット500を矢印Y1方向(図3に示すようにノズル配列方向となる)に移動させて清浄化手段501でノズル面303から残留液体を吸引除去して清浄化する。
また、待機時などにはヘッド301をキャップ601にてキャッピングして保湿状態を維持する。
次に、本発明の第1実施形態について図4及び図5を参照して説明する。図4は同実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図、図5は同じくノズル配列方向に対向する方向から見た吸引部材の断面説明図である。
清浄化手段501は、ヘッド301のノズル面303の残留液体700を吸引する吸引口部512を有する吸引ヘッド部である吸引部材511を備えている。吸引部材511の吸引口部512のノズル面303に対向する側には、残留液体700を吸収する吸収部材513が配置されている。
吸引部材511の吸引口部512は排出口511aに接続されるチューブなどで構成される廃液排出経路514を通じて吸引手段としてのチューブポンプなどで構成される吸引ポンプ515に通じている。吸引ポンプ515によって吸引部材511を通じて吸引された残留液体700は廃液701として廃液タンク516に排出される。
ここで、図5(a)に示すように、吸収部材513はノズル面303側(対向面側)を平坦面として、吸引部材511と同じ高さとすることができる。また、図5(b)に示すように、吸引部材511のノズル配列方向と直交する方向(矢印X方向)の両端部に、ノズル面303に接触する接触部511bを設けることもできる。接触部511bは吸引部材511とノズル面303とのギャップを規定するギャップ規制部材として機能する。
また、吸引部材511の外側であって、吸引部材511がヘッド301に対して相対移動するときの前方側(矢印X1方向における前方側)には、吸引部材511の外側面側に転移する残留液体700を受ける廃液受け517が設けられている。吸引部材511の外側面側とは、吸引部材511自体の外側面及び吸引部材511の外側面に廃液受け517の壁部を設ける場合には当該壁部などを含む意味である。
次に、本実施形態の作用について図6及び図7を参照して説明する。図6は同作用説明に供する図4と同様な模式的説明図、図7は同じく図5と同様な模式的説明図である。
まず、初期状態では、清浄化手段501の吸引部材511がヘッド301のノズル面303から離間している退避位置にある。この状態から、吸引部材511とヘッド301とを上下方向に相対移動させる。これにより、図6(a)に示すように、ノズル面303のノズル配列方向に一端部側において、吸引部材511をノズル面303から吸引を行なう吸引位置に移動する。
なお、上述した装置では、ヘッド301を昇降させることで、吸引部材511をノズル面303から吸引を行なう吸引位置に移動させているが、図6では吸引部材511が上昇矢印Z1方向に上昇する関係で説明する。
ここでは、吸引部材511を吸引位置にしたとき、吸収部材513の上面とノズル面303との間は、ノズル面303の残留液体700が吸収部材513に接触可能な間隔(ギャップ)となるように管理している。また、図5(b)及び図7(b)に示すように、吸引部材511に接触部511bを設けて、接触部511bをノズル面303に接触させて、吸収部材513とノズル面303とのギャップを規制する構成とすることもできる。また、ここでは、吸収部材513とノズル面303とのギャップを持たせる構成としているが、吸収部材513をノズル面303に接触させる構成とすることもできる(以下の実施形態でも同様である。)。
そして、吸引ポンプ515を駆動した状態で、図6(b)及び図7に示すように、吸引部材511をノズル配列方向に沿って矢印Y1方向に移動させる。このとき、ノズル面303の残留液体700が吸収部材513と接触することで、吸引ポンプ515による吸引力と吸収部材513の毛管力によって吸引部材511の吸引口部512内に吸い込まれる。
吸引部材511の吸引口部512内に吸い込まれた残留液体700の廃液701は廃液排出経路514から吸引ポンプ515を通じて廃液タンク516に排出される。
そして、吸引部材511をヘッド301のノズル面303のノズル配列方向他端部側まで移動した後、図6(c)に示すように、吸引部材511を初期の退避位置に矢印Z2方向に相対的に下降(移動)させる。
ここで、ノズル面303の残留液体700は吸収部材513を介して吸引口部512に吸い込まれる前に、吸引部材511の移動方向前方側の外側面にそのまま転移してしまうことがある。このとき、廃液受け部材517がなければ、吸引部材511の外側面に転移した廃液701はそのまま下方に垂れ落ちて装置内部を汚染することになる。
これに対し、本実施形態では、吸引部材511の移動方向前方側の外側面に転移した残留液体700の廃液701を受ける廃液受け517を設けて受け止めている。これにより、吸引部材511の外側面に転移した廃液701がそのまま下方に垂れ落ちて装置内部を汚染することがなくなる。
次に、本発明の第2実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は同実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図、図9は同じくノズル配列方向に対向する方向から見た吸引部材の断面説明図である。
本実施形態では、吸引部材511の吸引口部512に設けている吸収部材513には凸形状部513aを設けて、吸引部材511に形成した押さえ部511cにて止めている。
これにより、吸収部材513を吸引部材511の吸引口部512に安定して保持することができる。
次に、本発明の第3実施形態について図10を参照して説明する。図10は同実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図である。
本実施形態では、廃液受け517内の空間(廃液収容部)と廃液排出経路514とをつなぐ排出経路521を設けている。つまり、廃液排出経路514は、吸引口部512側と廃液受け517側とに分岐している。
このように構成することで、廃液受け517内に収容された廃液701を廃液タンク516に逐次排出することができる。また、吸引部材511に接続した廃液ポンプ515を廃液受け517から廃液701を排出する吸引手段として兼用することで、構成が簡単になる。
次に、本発明の第4実施形態について図11及び図12を参照して説明する。図11は同実施形態の説明に供するノズル配列方向と直交する方向から見た模式的断面説明図、図12は同じくノズル配列方向に対向する方向から見た清浄化動作時の側面説明図である。
本実施形態では、吸引部材511に、吸引部材511の外側面に沿って上下方向(ノズル面303に対して垂直な方向)に廃液受け517を移動可能に保持している。
廃液受け517には、吸引部材511の外側面に沿う壁部517a側に、ノズル面303のノズル配列方向と直交する方向の端部に当たる押し付け部517bが形成されている。この押し付け部517bは、廃液受け517が初期状態にあるとき、図11に示すように、吸引部材511のノズル面303側先端面よりも高くなる形状としている。
ここで、吸引部材511及び廃液受け517には、廃液排出経路514と廃液受け517内を通じる排出経路521を構成する分岐経路522及び貫通穴(通路)523がそれぞれ設けられている。
そして、吸引部材511を保持しているベース部材510と廃液受け517の外底面との間には弾性部材としてのバネ518が配置されている。
廃液受け517の押し付け部517bがノズル面303に押し付けられることで、バネ518の復元力に抗して廃液受け517が吸引部材511の外側面に沿って下降し、分岐経路522と貫通穴523が通じなくなる。一方、廃液受け517の押し付け部517bがノズル面303から離れることで、バネ518の復元力によって廃液受け517が吸引部材511の外側面に沿って上昇し、分岐経路522と貫通穴523が通じる。
つまり、廃液受け部材517自体が排出経路521を開閉する手段を兼ねている。
次に、本実施形態の作用について図13及び図14も参照して説明する。図13は同作用説明に供する図11と同様な模式的説明図、図14は同じく図12と同様な模式的説明図である。
まず、初期状態では、清浄化手段501の吸引部材511がヘッド301のノズル面303から離間している退避位置にある。この状態から、吸引部材511とヘッド301とを上下方向に相対移動させる。これにより、図13(a)に示すように、ノズル面303のノズル配列方向に一端部側において、吸引部材511をノズル面303から吸引を行なう吸引位置に移動する。
このとき、図14にも示すように、廃液受け517の押し付け部517bがノズル面303のノズル配列方向と直交する方向(矢印X方向)の両端部に当たって押し付けられ、廃液受け517は相対的に吸引部材511に対して矢印Z2方向に下降する。
したがって、分岐経路522と貫通穴523とがずれて、分岐経路522と貫通穴523との間が閉じる(排出経路521が閉じる)。
そして、吸引ポンプ515を駆動した状態で、図13(b)に示すように、吸引部材511をノズル配列方向に沿って矢印Y1方向に移動させる。このとき、ノズル面303の残留液体700が吸収部材513と接触することで、吸引ポンプ515による吸引力と吸収部材513の毛管力によって吸引部材511の吸引口部512内に吸い込まれる。
吸引部材511の吸引口部512内に吸い込まれた残留液体700の廃液701は廃液排出経路514から吸引ポンプ515を通じて廃液タンク516に排出される。このとき、廃液受け517への分岐経路522が閉じていることで、吸引ポンプ515の吸引力は吸引口部512にすべて作用し、効率的な吸引を行うことができる。
ここで、吸収部材513を介して吸引口部512に吸い込まれない残留液体700は、前記実施形態で説明したと同様に、ここでは廃液受け517の壁部517aを伝って廃液受け517内に収容される。
そして、吸引部材511をヘッド301のノズル面303のノズル配列方向他端部側まで移動した後、図13(c)に示すように、吸引部材511を初期の退避位置に矢印Z2方向に下降(移動)させる。
これにより、廃液受け517の押し付け部517bがノズル面303から離れるので、バネ518の復元力によって廃液受け517が相対的に吸引部材511に対して矢印Z1方向に上昇し、分岐経路522と貫通穴523とが通じる(排出経路521が開く)。
このとき吸引ポンプ515を駆動することで、廃液受け517内に収容された廃液701が吸引排出されて廃液タンク516に排出される。
このようにして、ノズル面303からの残留液体700の吸引が終了した後、廃液受け517の廃液701を吸引排出する。
次に、本発明の第5実施形態について図15を参照して説明する。図15は同実施形態における清浄化終了時の吸引部材内吸引の説明に供する模式的説明図である。
本実施形態では、吸引部材511をノズル面303のノズル配列方向他端部側まで移動させて清浄化の移動動作を終了したとき、図15(a)に示すように、この状態のままで吸引ポンプ515による吸引動作を所定時間継続し、吸収部材513内に残存している廃液を吸引して排出する。
これにより、吸収部材513内での残存廃液量を低減して、残存廃液による目詰まりを低減することができるので、長期にわたる継続的な清浄動作を行うことができる。
このとき、吸引部材511を吸引位置にしたままで吸引を行うことによって、より確実に吸収部材513内部の廃液を効率的に吸引排出することができる。
すなわち、図15(b)に示すように、吸引部材511を退避位置にした状態で吸引ポンプ515を駆動しても吸収部材513に外部から矢印で示すように引き込む空気の量が増加して、吸収部材513内部の廃液の吸引効率が低くなる。
次に、本発明の第6実施形態について図16を参照して説明する。図16は同実施形態における清浄化終了時の吸引部材内吸引の説明に供する模式的説明図である。
本実施形態では、ヘッド301のノズル配列方向の端部、清浄化方向終了側端部の外側に、ノズル面303を延長した面となる対向部材であるヘッドガイド305を配置している。そして、吸引部材511を吸引位置にしたままで吸収部材513内部の廃液の吸引を行うときには、吸引部材511がヘッドガイド305に当たって接触する位置まで吸引部材511を移動させている。
これにより、吸引部材511がノズル面303に当たった状態で吸収部材513内部の廃液の吸引を行うことを回避でき、ノズル面303の負担が低減する
上述したように、清浄化手段501の吸収部材513内部に残存する廃液を排出しきることで、より長期にわたって清浄化機能を維持することができる。
ここで、吸収部材513の流体抵抗値を大きくすることで、吸引口部512内の負圧が大きくなるため、吸収部材513内部の廃液を吸引排出しやすくすることができる。具体的には、吸収部材513の気孔率を下げることで流体抵抗を大きくすることができる。あるいは、吸収部材513の毛管力を小さくすることで排出しやすくなることも考えられるため、気孔径を小さくすることでも流体抵抗を上げることができる。
次に、本発明の第7実施形態について図17を参照して説明する。図17は同実施形態における廃液受けの異なる底部形状の説明に供する説明図である。
本実施形態では、廃液受け517の底部には、排出経路521に向かって斜め下方向に傾斜する傾斜面524a、524bを形成している。図15(a)はノズル配列方向と直交する方向における中央部に排出経路521が配置されている場合の例である。図15(b)はノズル配列方向と直交する方向において偏って排出経路521が配置されている場合の例である。図15(c)は排出経路521を傾斜面524a、524bの交差部分近傍全体とした例である。
このように構成することで、廃液受け517に収容された廃液を速やかに集約して排出することができ、廃液受け517内での廃液の増粘に伴う堆積を低減できる。
次に、本発明の第8実施形態について図18を参照して説明する。図18は同実施形態の説明に供する洗浄動作及び除去動作の説明に供する模式的説明図である。
本実施形態では、図18(a)に示すように、清浄化手段501による清浄化を行う前に、ノズル面303をキャップ部材801でキャッピングし、洗浄液ノズル802からノズル面303に向かって洗浄液803を吹き付ける洗浄動作を行う洗浄手段800を備えている。
これにより、ノズル面303の残留液体700が洗浄液803で流されて除去される。このとき、キャップ部材801内に溜まる洗浄液803や残留液体700の廃液は、廃液チューブ804を介して廃液タンクなどに排出される。
あるいは、清浄化手段501による清浄化を行う前に、ノズル面303をキャップ部材801でキャッピングし、洗浄液ノズル802から供給される洗浄液803でキャップ部材803内を満たした状態にする。なお、洗浄液ノズル802は洗浄液を供給できればノズルである必要はなく、また、キャップ部材801の側面部に位置しても良い。このキャップ部材801内に溜まった洗浄液803がノズル面303の残留液体700に接触することで、残留液体700を除去することが可能となる。
これにより、ノズル面303の残留液体700が洗浄液803に溶解、またはキャップ部材801内に生じる対流により流されて除去される。このとき、キャップ部材801内に溜まる洗浄液803や残留液体700の廃液は、廃液チューブ804を介して廃液タンクなどに排出される。
そして、洗浄手段800による洗浄後、図18(b)に示すように、清浄化手段501によってノズル面303に付着している洗浄液803を吸引除去する。この場合、洗浄残りによって残存液体700が付着していれば、同時に吸引排出される。
このように構成することで、より確実にノズル面を清浄化することができる。
本願において、「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド若しくは液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッド若しくは液体吐出ユニットを駆動させて、液体を吐出させる装置の意味である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なもの(液体付着対象)に対して液体を吐出することが可能な装置、気中や液中が液体を吐出することが可能なもの含まれる。
この「液体を吐出する装置」は、液体吐出ヘッド若しくは液体吐出ユニットと、液体吐出動作を制御する制御手段と、液体付着対象の給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置と称される装置などを含むことができる。
また、「液体を吐出する装置」には、記録装置、印刷装置、画像形成装置、液滴吐出装置、液体吐出装置、処理液塗布装置、立体造形装置、噴射造粒法で微粒子を製造する装置、プリンタ、マルチファンクションプリンタ(MFP)、3Dプリンタなどと称される装置を含む。
また、「液体を吐出する装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、3次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着するもの」とは液体が一時的にでも付着可能なものを意味する。「液体が付着する部材」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液なども含まれる。
また、「液体を吐出する装置」には、特に限定しない限り、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置のいずれも含まれる。
「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドと別の機能部品や機構とを一体化したものであり、液体の吐出に関連する部品の集合体を意味する。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持機構、主走査移動機構の構成を任意に液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
また、「液体吐出ヘッド」は、使用する圧力発生手段が限定されるものではない。例えば、上記実施形態で説明したような圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
また、本願の用語における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
100 搬送ユニット
101 媒体
102 搬送装置
200 キャリッジユニット
300 ヘッドユニット
301 液体吐出ヘッド
400 照射ユニット(硬化手段)
500 メンテナンスユニット
501 清浄化手段
511 吸引部材
512 吸引口部
513 吸収部材
514 廃液排出経路
515 吸引ポンプ
517 廃液受け
521 排出経路
800 洗浄手段

Claims (9)

  1. 液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドのノズル面に残留する残留液体を除去する清浄化手段と、を備え、
    前記清浄化手段は、
    前記ノズル面の前記残留液体を吸引する吸引口部を有する吸引部材と、
    前記吸引部材の前記吸引口部に通じる吸引手段と、を有し、
    前記吸引部材の前記吸引口部の前記ノズル面に対向する側には、前記残留液体を吸収する吸収部材が配置され、
    前記吸引部材の外側であって、前記吸引部材が前記液体吐出ヘッドに対して相対移動するときの前方側には、前記吸引部材の外側面側に転移する前記残留液体を受ける廃液受けが設けられ
    前記廃液受けの内部を前記吸引手段に通じている排出経路を有し、
    前記排出経路を開閉する手段を有している
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  2. 液体を吐出する複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記液体吐出ヘッドのノズル面に残留する残留液体を除去する清浄化手段と、を備え、
    前記清浄化手段は、
    前記ノズル面の前記残留液体を吸引する吸引口部を有する吸引部材と、
    前記吸引部材の前記吸引口部に通じる吸引手段と、を有し、
    前記吸引部材の前記吸引口部の前記ノズル面に対向する側には、前記残留液体を吸収する吸収部材が配置され、
    前記吸引部材の外側であって、前記吸引部材が前記液体吐出ヘッドに対して相対移動するときの前方側には、前記吸引部材の外側面側に転移する前記残留液体を受ける廃液受けが設けられ、
    前記液体吐出ヘッドの清浄化方向終了側端部の外側に、前記吸引部材を吸引位置にした状態で対向する対向部材が配置され、
    前記ノズル面の清浄化が終了した後、前記吸引部材を前記対向部材に対向する吸引位置にした状態で、前記吸引手段を駆動して前記吸収部材内に残留する前記液体の廃液を吸引排出する
    ことを特徴とする液体を吐出する装置。
  3. 前記廃液受けの内部を前記吸引手段に通じている排出経路を有している
    ことを特徴とする請求項に記載の液体を吐出する装置。
  4. 前記排出経路を開閉する手段を有している
    ことを特徴とする請求項に記載の液体を吐出する装置。
  5. 前記排出経路を開閉する手段は、前記吸引部材を前記ノズル面の残留液体を吸引する吸引位置に移動させたときに閉じ、前記吸引部材を前記ノズル面の残留液体を吸引する吸引位置から離れた退避位置に移動させたときに開く
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載の液体を吐出する装置。
  6. 前記廃液受けの底部は前記排出経路に向かって傾斜する形状である
    ことを特徴とする請求項1、3ないし5のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  7. 前記ノズル面の清浄化が終了した後、前記吸引部材を吸引位置にした状態のまま、前記吸引手段を駆動して前記吸収部材内に残留する前記液体の廃液を吸引排出する
    ことを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  8. 前記液体吐出ヘッドのノズル面に洗浄液を吹き付ける洗浄手段を有し、
    前記洗浄手段による洗浄後に前記ノズル面に残存する洗浄液を前記清浄化手段で吸引除去する
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
  9. 前記液体吐出ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ部材と、
    前記キャップ部材内を洗浄液で満たす手段と、を有し、
    前記キャップ部材内に満たされた前記洗浄液で前記ノズル面を洗浄した後に前記ノズル面に残存する洗浄液を前記清浄化手段で吸引除去する
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の液体を吐出する装置。
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