JP6548113B2 - 自動巻腕時計 - Google Patents

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Description

本発明は、新しい機構を用いた自動巻腕時計に関する。
従来の錘の振動運動によりゼンマイを巻き上げる自動巻腕時計については、例えば特許文献1に記載されている。従来の自動巻腕時計として、腕時計の裏板に垂直な枢軸的な軸に関して振動運動するように取り付けられた巻き上げウェートと、巻き上げウェートの振動によって発生したエネルギーをスプリングバレルに伝達する歯車列とを有する点で通常の腕時計と異なるとの記述がある。
また、波動歯車と呼ばれる機構は1957年に原理が発明された後実用化され、特許文献2に開示されているような関節機構を始め多くの機械装置に主として減速機構として採用されている。また、巻き上げウェートの運動によって生ずるエネルギーをスプリングバレルに伝達するための歯車列が記載されている。
波動歯車は楕円と真円の差動を利用した減速機であり、リング状で内周に歯が刻まれたサーキュラ・スプライン、弾性体からなり外周に歯の刻まれたフレクスプライン、及び楕円状カムの外周にボールベアリングが配置されたウェーブ・ジェネレータからなる。ウェーブ・ジェネレータの外側にフレクスプライン、その外側にサーキュラ・スプラインが配置された構成となっており、サーキュラ・スプラインを固定した上でウェーブ・ジェネレータを回転させることにより、サーキュラ・スプラインとフレクスプラインの歯数の違い分だけフレクスプラインがウェーブ・ジェネレータと逆方向に回転する。ウェーブ・ジェネレータを入力軸としフレクスプラインを出力軸とすることで小型・高精度・高減速比の減速装置として機能する。
特公昭61−61635号公報 特開昭57−114051号公報
上記のような従来型の自動巻腕時計では振動する錘から香箱のゼンマイにエネルギーを伝達するため多数の歯車列が関係しているため摩擦抵抗が大きくなり、エネルギーの損失が増大する。
従って本発明による自動巻腕時計では、波動歯車を減速機構として自動巻腕時計に採用することにより、エネルギー蓄積のための歯車数を減少させて部品点数を減らし、また摩擦抵抗を減らすことを課題とする。
上記課題を解決するため本発明による自動巻腕時計では、旋回軸に対して振動する錘と、前記錘からのエネルギーを蓄積する香箱と、香箱からの回転エネルギー出力を増速する増速輪列と、規則正しい往復回転運動を行う調速機と、前記調速機と連動して前記増速輪列を制御する脱進機とからなる自動巻腕時計において、前記錘からのエネルギーを香箱に伝達する手段として波動歯車を用いたことを特徴とする。前記香箱は、中空円盤状であり、前記波動歯車の外周部に結合されていてもよいし、またゼンマイ軸が前記波動歯車のフレックスプライン回転軸と一体化されていてもよい。
本発明による自動巻腕時計では、波動歯車を減速機構として自動巻腕時計に採用することにより、エネルギー蓄積のための歯車数を減少させて部品点数を減らし、また摩擦抵抗を減らすことが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。図1に本発明による自動巻腕時計実施例主要部の断面図を示した。時計の動きを回転エネルギーに変換する錘30は波動歯車20のウェーブ・ジェネレータ23に固定されている。ウェーブ・ジェネレータ23は外側においてボールベアリング24を介してフレックスプライン22に部分的に内接している。フレックスプライン22は外側において時計ケース(100または101)に固定されたサーキュラ・スプライン21に内接し、噛合部25において噛合している。フレックスプライン22の外側にはまた、中空円盤状に構成された香箱10が配置されており、ゼンマイ(図示していない)がフレックスプライン22に接続されている。香箱10はまた、その外側においてボールベアリング13を介してサーキュラ・スプライン21に接している。香箱10の香箱車12は、ガンギ車カナ41を介してガンギ車と噛合している。尚、香箱10にはラチェットや2本1組のレバー等の従来技術によるエネルギー変換補助機構を含めることが可能である。
この実施例においては、波動歯車の減速機能を利用して錘の回転エネルギーを香箱のゼンマイに蓄積することができ、また香箱10を中空円盤状とし、フレックスプライン22の外側に配置することにより、薄型の自動巻腕時計を構成することが可能となる。
図2には、本発明による自動巻腕時計の別の実施例の断面図を示した。この実施例においても、錘30、ウェーブ・ジェネレータ23、ボールベアリング24、フレックスプライン22及びサーキュラ・スプライン21の関係は同じであるが、フレックスプライン22の回転軸を香箱10のゼンマイ軸11と一体化してゼンマイ(図示していない)を巻き上げる構成としたものである。香箱10からの出力としては、香箱車12を通じて脱進機・調速機と連結させることにより、秒針、分針、時針等を駆動することができる。
錘のエネルギーを香箱に伝達する機構として波動歯車を使用することにより、歯車数を減少させて部品点数を減らすことによって、腕時計をコンパクトにすることが可能となる。
本発明による自動巻腕時計の一実施例主要部を示す断面図である。 本発明による自動巻腕時計の別の実施例主要部を示す断面図である。
10 香箱
11 ゼンマイ軸
12 香箱車
13 ボールベアリング
20 波動歯車
21 サーキュラ・スプライン
22 フレックスプライン
23 ウェーブ・ジェネレータ
24 ボールベアリング
25 噛合部
30 錘
40 ガンギ車
41 ガンギ車カナ
100 ケース
101 ケース

Claims (3)

  1. 旋回軸に対して振動する錘と、前記錘からのエネルギーを蓄積する香箱と、香箱からの回転エネルギー出力を増速する増速輪列と、規則正しい往復回転運動を行う調速機と、前記調速機と連動して前記増速輪列を制御する脱進機とからなる自動巻腕時計において、前記錘からのエネルギーを香箱に伝達する手段として波動歯車を用いたことを特徴とする自動巻腕時計。
  2. 前記香箱は、中空円盤状であり、前記波動歯車の外周部に結合されていることを特徴とする請求項1記載の自動巻腕時計。
  3. 前記香箱は、ゼンマイ軸が前記波動歯車のフレックスプライン回転軸と一体化されていることを特徴とする請求項1記載の自動巻腕時計。
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CH399333A (fr) * 1963-08-15 1966-03-31 Jacot Guillarmod Maurice Montre comprenant un barillet moteur à ressort hélicoïdal

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