JP6541469B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本開示は、吸収性物品に関する。
柔軟性を有しフィット性に優れる吸収性物品を提供することを目的とし、吸収体に長手方向及び幅方向に延びる溝部を形成した吸収性物品が知られている。
例えば、特許文献1には、肌当接面側に配置された表面シート、非肌当接面側に配置された裏面シート、及び両シート間に介在された吸収体を有する縦長の吸収性物品であって、前記吸収体は、相対的に坪量が高い高坪量部と、該高坪量部に隣接して相対的に坪量が低い低坪量部とを有しており、該低坪量部は、前記吸収性物品の厚み方向において肌当接面側に偏在しており、前記吸収性物品は、前記表面シート及び前記吸収体が一体的に凹陥してなり且つ該吸収性物品の長手方向に延びる溝を有しており、該溝は、前記高坪量部と前記低坪量部とに跨って形成され、且つ、該溝には、相対的に浅く凹陥している浅溝部と、相対的に深く凹陥している深溝部とが、該溝の長さ方向に沿って交互に形成されており、前記浅溝部は、前記深溝部に比して、前記溝の長さ方向の長さが長い吸収性物品が記載されている。
特開2012−245130号公報
特許文献1に記載の吸収性物品では、液体を吸収する前においては、吸収体の溝部が保持されているため、吸収体の溝部を基点として適度な柔軟性を有し、フィット性に優れる。しかし、体液などの液体を吸収した後、特に複数回の液体を吸収した後においては、吸収した液体により吸収体が膨張して、溝部の幅が狭くなり、場合によっては、溝部がほぼ消失するため、溝部を基点とした柔軟性が低下し、フィット性に劣る場合があった。また、特許文献1に開示された吸収性物品では、特に複数回の液体を吸収した後においては、前記のように溝部が狭くなるか消失するため、液体が溝部を通して拡散できずに排尿口付近に集中し、吸収体の吸収性能(リウェット性)が低下してしまう場合があった。
そこで、複数回の液体を吸収した後においても溝部が狭くなりにくくするために、前記溝部の底部分にコアラップを接合することなどが考えられるが、このようなコアラップを底部分に接合した溝部を、特許文献1に記載の吸収体のように、吸収体の長手方向及び幅方向に一様に延在するように構成しようとすると、コアラップが破れる虞があり、製造上困難である。また、コアラップを底部分に接合した溝部が、長手方向又は幅方向の何れか一方に延在し、コアラップを底部分に接合していない溝部が、長手方向又は幅方向の他方に延在するように構成しようとすると、コアラップを底部分に接合していない溝部において、液体が吸収コアの内部に十分に浸透せず、リウェット性が十分に改善されない虞がある。
従って、本開示は、液体吸収前及び液体吸収後の両方におけるフィット性が高く、そしてリウェット性に優れ、着用感に優れる吸収性物品を提供することを目的とする。
本開示者らは、長手方向、短手方向及び厚さ方向を有する吸収体を含む吸収性物品であって、前記吸収体は、一方の面及び他方の面を有し、且つ、吸収コアと、前記吸収コアを覆うことによって前記吸収体の前記一方の面及び前記他方の面を形成するコアラップと、を備え、前記吸収コアは、前記一方の面から前記厚さ方向に窪んだ、底部を有する溝部を備え、前記溝部が、前記長手方向に延びる主溝部と、前記主溝部を基端として前記長手方向と交差する方向に延び、終端を有する複数の従溝部とを備え、前記主溝部及び従溝部のそれぞれの底部を形成し且つ前記厚さ方向に延在する部分の前記吸収コアの坪量は、前記吸収コアの平均坪量よりも小さく、前記主溝部は、底部に前記吸収体の前記一方の面を形成するコアラップが接合されており、前記複数の従溝部のそれぞれは、前記吸収体の前記一方の面を形成するコアラップを介して前記主溝部と前記基端で連結されており、前記終端の先に前記吸収コアが存在することを特徴とする吸収性物品を見出した。
本開示の吸収性物品は、液体吸収前及び液体吸収後の両方におけるフィット性が高く、そしてリウェット性に優れ、着用感に優れる。
図1は、第1実施形態に従う吸収性物品1の平面図である。 図2は、第1実施形態に従う吸収性物品1の吸収体7の平面図である。 図3は、第1実施形態に従う吸収性物品1の吸収コア9の平面図である。 図4は、第1実施形態に従う吸収性物品1の吸収体7及びの吸収コア9を示す斜視図である。 図5は、図2のV−V端面における端面図である。 図6は、図2のVI−VI端面における端面図である。 図7は、図2のVII−VII端面における端面図である。 図8は、第1実施形態に従う吸収性物品1が、液体を吸収した状態を説明するための図である。 図9は、図8のIX−IX端面における端面図である。 図10は、主溝部に圧搾部を有しない吸収性物品を説明するための図である。 図11(a)及び図11(b)は、それぞれ第1実施形態とは別の実施形態に従う従溝部の概略図である。 図12は、複数の長手方向型のスリット部41を有する拡散シート13の平面図である。 図13は、テープ型使い捨ておむつの前胴周り領域、後胴周り領域及び股部領域を説明するための図である。
[定義]
[フィット性]
本明細書では、吸収性物品が着用者の体にフィットすることを、フィット性に優れると称する。
[リウェット性]
本明細書では、吸収された液体が液透過性シートから着用者側に戻りにくいことを、リウェット性に優れると称する。
[長手方向及び短手方向]
本明細書では、吸収体に関する「長手方向」及び「短手方向」は、それぞれ、吸収体の長手軸線の方向、及び長手軸線と直交する軸線(以下、「短手軸線」と称する場合がある)の方向を意味する。
[主溝部及びその幅]
本明細書では、長手方向に延びる「主溝部」は、上記長手軸線の方向と平行な方向に延びる溝部のみならず、概ね、長手軸線方向に延びる溝部を意味する。主溝部は、直線状、非直線状、例えば、湾曲状に延びることができる。
本明細書では、主溝部の幅は、対象部分における、主溝部が延びる方向と直交する方向における主溝部の長さを意味する。
[従溝部及びその幅]
本明細書では、長手方向と交差する方向に延びる「従溝部」は、上記短手軸線の方向と平行又は略平行な方向に延びる溝部のみならず、長手方向以外の方向に延びる溝部を意味する。従溝部は、直線状、非直線状、例えば、湾曲状に延びることができる。
本明細書では、従溝部の幅は、対象部分における、従溝部が延びる方向と直交する方向における従溝部の長さを意味する。
[前胴周り領域、後胴周り領域、及び股部領域]
本明細書では、「前胴周り領域」と、「後胴周り領域」と、「股部領域」とは、吸収性物品が使い捨ておむつである場合に用いられる用語であり、それらの意義は、以下の通りである。
[パンツ型使い捨ておむつ]
パンツ型使い捨ておむつにおいて、前胴周り領域は、前身頃のうち、前身頃及び後身頃を接合する一対の接合部に挟まれた領域を意味し、後胴周り領域は、後身頃のうち、上記一対の接合部に挟まれた領域を意味する。
また、パンツ型使い捨ておむつにおいて、股部領域は、前胴周り領域と、後胴周り領域との間の領域を意味する。上記股部領域はまた、一対の脚回り開口部(図13の符号117)に挟まれた領域に相当する。
[テープ型使い捨ておむつ]
テープ型使い捨ておむつでは、図13に示されるように、あらかじめ定められた、テープファスナ用の固定領域111に、一対のテープファスナ109の先端110同士が隣接するように固定した状態で、胴周り領域及び股部領域を区画する。
具体的には、胴周り領域(FW+RW)は、上記のように固定した状態で、使い捨ておむつ1のうち、前身頃の胴周り形成部材113と、後身頃の胴周り形成部材114とが重複する、一対の重複部分115を基準に判断する。前胴周り領域FWは、使い捨ておむつ1の前身頃のうち、一対の重複部分115の間の領域を意味する。同様に、後胴周り領域RWは、使い捨ておむつ1の後身頃のうち、一対の重複部分115の間の領域を意味する。股部領域(C)は、前胴周り領域FWと、後胴周り領域RWとの間の領域を意味する。
本開示は、以下の態様に関する。
[態様1]
長手方向、短手方向及び厚さ方向を有する吸収体を含む吸収性物品であって、
前記吸収体は、一方の面及び他方の面を有し、且つ、吸収コアと、前記吸収コアを覆うことによって前記吸収体の前記一方の面及び前記他方の面を形成するコアラップと、を備え、
前記吸収コアは、前記一方の面から前記厚さ方向に窪んだ、底部を有する溝部を備え、
前記溝部が、前記長手方向に延びる主溝部と、前記主溝部を基端として前記長手方向と交差する方向に延び、終端を有する複数の従溝部とを備え、
前記主溝部及び従溝部のそれぞれの底部を形成し且つ前記厚さ方向に延在する部分の前記吸収コアの坪量は、前記吸収コアの平均坪量よりも小さく、
前記主溝部は、底部に前記吸収体の前記一方の面を形成するコアラップが接合されており、
前記複数の従溝部のそれぞれは、前記吸収体の前記一方の面を形成するコアラップを介して前記主溝部と前記基端で連結されており、前記終端の先に前記吸収コアが存在する
ことを特徴とする吸収性物品。
態様1に記載の吸収性物品は、液体を吸収する前と、液体を繰り返し吸収した後の両方において、吸収性物品が着用者の体にフィットする。また、吸収した液体が、主溝部を通って拡散するため、吸収した液体を吸収体の広範囲で吸収し、吸収された液体が戻りにくい(リウェット性が良い)。
さらに、従溝部が前記主溝部を基端として前記長手方向と交差する方向に延びているので、前記吸収体に供給された体液が前記従溝部に到達して長手方向以外の方向に拡散された際に、前記体液が、従溝部の終端を介して、毛細管現象により吸収コアの内部に吸収されやすくなるため、前記吸収体の吸収性(特に、吸収速度)やリウェット性を向上させることができる。従って、吸収性物品が、着用感に優れる効果を有する。
[態様2]
前記主溝部の底部に圧搾部が存在する、態様1に記載の吸収性物品。
[態様3]
前記圧搾部は、前記主溝部の底部の幅の一部を、前記主溝部に沿って連続的又は間欠的に圧搾することにより形成されたものである、態様2に記載の吸収性物品。
態様2及び3に記載の吸収性物品は、主溝部に圧搾部が存在するので、液体を繰り返し吸収した後も、主溝部が消失せず、主溝部を基点に折れ曲がりやすく、よりフィット性に優れる。
[態様4]
前記従溝部の幅をWsとし、前記主溝部の全長をLpとし、1本の主溝部の片側に設けられた従溝部の本数をnとしたとき、0.05Lp/n≦Ws≦0.50Lp/nを満足する、態様1〜3のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様4に記載の吸収性物品では、前記従溝部の幅が所定の範囲内にあるように設けられていると、前記吸収体に供給された体液が前記従溝部に到達して長手方向以外の方向に拡散された際に、前記体液が、区分された従溝部の終端を介して、毛細管現象により吸収コアの内部により効果的に吸収されやすくなるため、前記吸収体の吸収性(特に、吸収速度)やリウェット性をより一層向上させることができる効果を有する。
[態様5]
前記主溝部が、前記吸収体の厚さの0.5〜3.0倍の幅を有する、態様1〜3のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様5に記載の吸収性物品では、液体を繰り返し吸収した後であっても、主溝部がその形状を保持しやすい。その結果、液体を吸収する前と、液体を繰り返し吸収した後の両方において、吸収性物品が着用者の体にフィットする。また、吸収した液体が、主溝部と、従溝部を通って拡散するため、吸収した液体を吸収体の広範囲で吸収し、吸収された液体が戻りにくく、着用感に優れる効果を有する。
[態様6]
前記吸収体が、前記吸収体を前記短手方向に三等分する仮想線により、一端側領域、他端側領域、及びそれらの間の中央領域に区画され、前記吸収体が、前記主溝部を、前記一端側領域、他端側領域及び中央領域の全てに備える、態様1〜5のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様6に記載の吸収性物品では、主溝部が、吸収体の広範囲に配置されているので、液体を吸収する前と、液体を繰返し吸収した後とにおいて、吸収性物品がフィット性に優れる。また、吸収された液体が、主溝部を通って吸収体の広範囲に拡散され、吸収体の広範囲で吸収されるため、吸収性物品が、吸収された液体が戻りにくい。その結果、吸収性物品が着用感に優れる効果を有する。
[態様7]
前記吸収性物品が、前記長手方向において、前胴周り領域、後胴周り領域、及びそれらの間の股部領域の3領域に区画され、前記吸収体が、前記3領域に渡って配置されており、そして前記吸収体が、前記従溝部を、前記3領域の全てに備える、態様1〜6のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様7に記載の吸収性物品では、従溝部が、吸収体の広範囲に配置されているので、液体を吸収する前と、液体を繰返し吸収した後とにおいて、吸収性物品がフィット性に優れる。また、吸収された液体が、吸収回数が増えるにつれて、狭くなるか、又はほぼ消失した従溝部の基端を通過しつつ主溝部を通って吸収体の広範囲に徐々に拡散され、吸収体の広範囲で吸収されるため、吸収された液体が戻りにくい。その結果、吸収性物品が、着用感に優れる効果を有する。
[態様8]
前記コアラップが、前記従溝部の底部に接合していない、態様1〜7のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様8に記載の吸収性物品では、吸収された液体が、主溝部を通って吸収体の長手方向に拡がり、次いで、コアラップを透過した液体が、従溝部を通って吸収体の長手方向以外の方向に拡がり、従溝部の終端で吸収コアに吸収される。その結果、吸収された液体が、吸収体の広範囲に拡散され、吸収体の広範囲で吸収されるため、吸収された液体が戻りにくい。従って、吸収性物品が、吸収された液体が戻りにくい効果を有する。
[態様9]
前記一方の面が、肌側面である、態様1〜8のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様9に記載の吸収性物品では、吸収された液体が、肌側面に配置された主溝部及び/又は従溝部を通って吸収体の広範囲に迅速に拡散され、そして吸収体の広範囲で迅速に吸収されるため、吸収された液体が戻りにくい。また、吸収体が、少なくとも主溝部を基点として、着用者の体の立体形状に沿って変形しやすくなるため、吸収性物品がフィット性に優れる。従って、吸収性物品が、着用感に優れる効果を有する。
[態様10]
前記吸収体が、前記吸収コアの一方の面と前記コアラップとの間に、又は前記コアラップの、前記吸収コアの前記一方の面と反対側の面の上に配置された拡散シートをさらに備え、前記拡散シートが、前記主溝部とともに圧搾されることにより前記圧搾部を含む、態様2〜9のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様10に記載の吸収性物品では、吸収性物品が繰り返し液体を吸収した際に、液体が、拡散シートにより、吸収体の長手方向により拡散されるので、吸収した液体が、吸収体の広範囲に拡散され、そして吸収体の広範囲で吸収されるため、吸収された液体が戻りにくい。また、拡散シートが主溝部の他の構成要素と共に圧搾されているため、吸収性物品(吸収体)が繰り返し液体を吸収した後であっても、主溝部がその形状を保持しやすく、吸収性物品が液体を繰り返し吸収した後であっても、吸収性物品がフィット性に優れる。その結果、吸収性物品が着用感に優れる効果を有する。
[態様11]
前記拡散シートが、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第1繊維層と、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第2繊維層と、それらの間のパルプを含むパルプ繊維層とを含む積層シートである、態様10に記載の吸収性物品。
態様11に記載の吸収性物品では、拡散シートが特定の構成を有し、液体を拡散させる性能に優れるため、吸収された液体が、吸収体の広範囲に拡散し、吸収性物品が液体を繰り返し吸収した後において、吸収された液体が戻りにくい効果を有する。
[態様12]
前記拡散シートが、その厚さ方向に貫通する複数のスリット部を有する、態様10又は11に記載の吸収性物品。
態様12に記載の吸収性物品は、主溝部が圧搾部を備え、コアラップ及び拡散シートが、主溝部に入り込んでいるため、吸収体の主溝部の剛性が、特に、吸収体が繰り返し液体を吸収した後に高くなりやすい。従って、拡散シートが複数のスリット部を有すると、拡散シートそのものの剛性が低下し、吸収性物品がフィット性に優れる効果を有する。
[態様13]
前記吸収性物品の前記吸収体を含む領域が、前記長手方向及び短手方向において、5.0〜35.0mN・mの曲げ剛性値を有する、態様1〜12のいずれか一つに記載の吸収性物品。
態様13に記載の吸収性物品は、所定の曲げ剛性を有するため、柔軟性に優れる。従って、態様13に記載の吸収性物品は、フィット性に優れる効果を有する。
本開示の吸収性物品について、以下、詳細に説明する。
図1〜図7は、本開示の実施形態の1つ(第1実施形態)に従う吸収性物品1、具体的には、使い捨ておむつを説明するための図である。具体的には、図1は、第1実施形態に従う吸収性物品1の平面図である。図2は、第1実施形態に従う吸収性物品1の吸収体7の平面図である。図3は、第1実施形態に従う吸収性物品1の吸収コア9の平面図である。図4は、第1実施形態に従う吸収性物品1の吸収体7及びの吸収コア9を示す斜視図である。図5〜図7は、それぞれ、図2における、V−V端面、VI−VI端面、及びVII−VII端面における端面図である。
第1実施形態に示される吸収性物品1は、図1に示されるように、液透過性シート3と、液不透過性シート5と、液透過性シート3及び液不透過性シート5の間の吸収体7とを含む。
図2に示されるように、吸収体7は、長手方向LO及び短手方向LAを有し、肌側面15及び着衣側面17を有する吸収コア9と、吸収コア9の肌側面15及び着衣側面17を覆うコアラップ11と、吸収コア9の肌側面15及びコアラップ11の間に配置された拡散シート13とを備える。
なお、第1実施形態では、吸収性物品1が、吸収体7と同一の長手方向LO及び短手方向LAを有する。
図3〜6に示されるように、吸収コア9は、肌側面15から、吸収コア9の厚さ方向に窪んだ底部20、22を有する溝部18を備え、溝部18は、主溝部19と複数の従溝部21とを含む。前記主溝部19及び従溝部21のそれぞれの底部20、22を形成し且つ前記厚さ方向に延在する部分の前記吸収コア9の坪量は、吸収コア9の平均坪量よりも小さい。以下、この坪量の小さい吸収コア9の部分を、「低坪量領域」ということがある。
以下、主溝部19及び従溝部21について、更に詳細に説明する。
図3〜図6に示されるように、主溝部19は、肌側面15から、吸収コア9の厚さ方向に窪んでおり且つ長手方向LOに延びている。また、従溝部21は、肌側面15から、吸収コア9の厚さ方向に窪んでおり且つ短手方向LAに延びている。
図2〜図4に示されるように、従溝部21のそれぞれは、複数の主溝部19と交差し、コアラップ11を介して主溝部19と基端24で連結しており、終端25の先に吸収コア9が存在している。
また、主溝部19には、図2〜図6に示されるように、コアラップ11と主溝部19の底部20とを接合する接合部として、圧搾部23が存在する。圧搾部23は、主溝部19の底部20の幅の一部を、吸収体7の厚さ方向に、主溝部19に沿って間欠的に圧搾することにより形成されたものである。
さらに、主溝部19では、図5及び図6に示されるように、コアラップ11が、拡散シート13を間に挟んで、主溝部19の底部20に接合されている。本第1実施形態における圧搾部23は、2枚のコアラップ11と、拡散シート13と、吸収コア9(主溝部19の幅の一部)とを圧搾することにより形成されている。
また、本第1実施形態において、吸収体7は、図2に示されるように、吸収体7を短手方向LAに3等分する、2つの仮想線VL1及びVL2により、右側領域RAと、左側領域LAと、右側領域RA及び左側領域LAの中央領域CAとに区画され、吸収体7は、主溝部19を、右側領域RA、左側領域LA及び中央領域CAの全てに備える。
さらに、本第1実施形態において、吸収性物品1は、図1に示されるように、長手方向LOにおいて、前胴周り領域FWと、後胴周り領域RWと、前胴周り領域FW及び後胴周り領域RWの間の股部領域Cとの3領域に区画され、そして吸収体7は、上記3領域に渡って配置されている。そして、吸収体7は、従溝部21を、3領域の全てに備えている。
第1実施形態では、図6及び図7に示されるように、従溝部21では、コアラップ11及び拡散シート13が、従溝部21の底部22に接合されていない。すなわち、従溝部21は、コアラップ11及び拡散シート13と、吸収コア9との間に形成されている。
なお、第1実施形態では、図1に示されるように、吸収性物品1が、弾性部材103を含む一対の防漏壁101、防漏壁101を液透過性シート3に固定するための固定部105、弾性部材107、テープファスナ109等を有するが、これらは、当技術分野で公知のものであるため、説明を省略する。
以下、本開示の吸収性物品が、液体を吸収する前及び液体を吸収した後の両方におけるフィット性に優れ、そしてリウェット性に優れ、着用感に優れることを、第1実施形態を用いて説明する。
図8は、第1実施形態に従う吸収性物品1が、液体を吸収した状態を説明するための図であり、図2に相当する図である。図9は、図8のIX−IX端面における端面図である。
図8に示されるように、吸収体7に到達した液体31は、以下の通り、吸収体に吸収された液体33を形成する。
(i)吸収体7に到達した液体31が、吸収体7の肌側面15の主溝部19を通って、吸収体7の長手方向LOに拡散する。
(ii)長手方向LOに拡散した液体31が、コアラップ11及び拡散シート13を透過し、吸収体7の内部に浸透する。
(iii)吸収体7の内部に浸透した液体31が、吸収コア9と、コアラップ11及び拡散シート13との間に形成された従溝部21を通って、吸収体7の短手方向LAに拡散する。
(iv)短手方向LAに拡散した液体31が、終端25から毛細管現象により吸収コア9に吸収され、吸収された液体33を形成する。
(v)短手方向LAに吸収された液体33により、従溝部21が、液体33の量に対応して狭くなるか、又はほぼ消失する。
(vi)吸収体7に液体31がさらに到達すると、狭くなるか、又はほぼ消失した従溝部21の基端を通過しつつ、主溝部19を通って、吸収体7の長手方向LOにさらに拡散する。
(vii)上記(ii)〜(vi)を繰り返す。
上記したように、主溝部19は、底部20に、コアラップ11及び拡散シート13が接合されているため、主溝部19は、液体を吸収した後であっても、更には液体を繰り返し吸収した場合であっても、主溝部19内に、コアラップ11及び拡散シート13が留まり、その形状を保持しやすくなっている。
従って、吸収性物品1が、繰り返し液体を吸収した場合であっても、吸収体7に到達した液体31が、主溝部19を通って、吸収体7の広範囲に拡散し、吸収体7の広範囲で吸収される。その結果、吸収性物品1では、吸収体7に吸収された液体が、液透過性シート3の表面に戻りにくく、リウェット性に優れる。
さらに、主溝部19は、上記の通り、吸収性物品1が液体を繰り返し吸収した後であっても、その形状を保持しやすいため、吸収性物品1は、液体を吸収する前だけでなく、液体を繰り返し吸収した後であっても、主溝部19を基点に折れ曲がりやすく、フィット性にも優れる。その結果、吸収性物品1は、液体を吸収する前と、液体を吸収した後(特に、繰り返し液体を吸収した後)の両方において、着用感に優れる。特に、接合部が圧搾部によって形成されていると、液体を繰り返し吸収した後も、主溝部19が消失せず、主溝部19を基点に折れ曲がりやすく、よりフィット性に優れる。
ここで、主溝部に、接合部として圧搾部を形成することの意義について説明する。
図10は、主溝部に圧搾部を有しない吸収性物品を説明するための図である。図10は、図8のIX−IX端面に相当する端面図である。図10に示される吸収性物品は、主溝部に圧搾部を有していないこと以外は、第1実施形態と同様である。
図10に示されるように、主溝部19に圧搾部を有していない吸収性物品では、吸収体7が液体を吸収すると、主溝部19が、吸収された液体の量に対応して狭くなるか、又はほぼ消失してしまうので、吸収体7に到達した液体が、主溝部19を通って、吸収体7の長手方向LOに拡散しにくくなる上、吸収性物品1が、主溝部19を基点に折れ曲がりにくくなり、さらに、液体を吸収するにつれて、フィット性に劣るようになる。
上記の第1実施形態では、主溝部19が、吸収コアの肌側面に形成されているが、本開示の吸収性物品では、これに限定されず、主溝部は、吸収コアの一方の面に形成されている。上記一方の面としては、吸収コアの肌側面又は着衣側面が挙げられる。
主溝部19が、吸収コアの着衣側面に形成されていると、吸収コアの着衣側面に到達した液体が、主溝部19を通って、長手方向に拡散されやすくなる。
また、上記の第1実施形態では、従溝部21は、吸収コアの肌側面に形成されているが、本開示の吸収性物品では、従溝部は、吸収コアの一方の面又は他方の面に形成されている。ただし、主溝部19及び従溝部21は、同一面に存在していることが必要である。主溝部19及び従溝部21が、同一面に存在していると、主溝部19を通って長手方向に拡散した液体を、迅速に短手方向に拡散させ、液体を吸収体の広範囲で吸収させることができる。
さらに、上記の第1実施形態では、主溝部19が、主溝部19の底部20の幅の一部を、主溝部19に沿って間欠的に圧搾することにより形成された圧搾部23を含む。圧搾部をこのように間欠的に形成することにより、着用者が、圧搾部の硬さを感じにくくなる。
本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、主溝部が、主溝部の幅の一部を、長手方向に連続的に圧搾することにより形成された圧搾部を含む。圧搾部をこのように連続的に形成することにより、吸収性物品が、主溝部を基準により折れ曲がりやすくなり、より一層フィット性に優れる。
また、上記の第1実施形態では、圧搾部23は、コアラップ11、拡散シート13及び吸収コア9を圧搾することにより形成されているが、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、上記圧搾部は、吸収コアのみを圧搾することにより形成される。
なお、本開示の別の実施形態の吸収性物品においては、主溝部19の底部20を形成し且つ前記厚さ方向に延在する部分(以下、「主溝部の低坪量領域」という。)の坪量が0g/m2である場合を含む。このような主溝部の低坪量領域の坪量が0g/m2である場合に、吸収体が上記の圧搾部を有するときは、前記圧搾部は、主溝部の幅方向における中央部において、吸収コアの一方の面側及び他方の面側に位置するコアラップを圧搾することにより形成される。なお、コアラップは、1枚のコアラップで、吸収コアの一方の面及び他方の面を覆うように配置しても、2枚のコアラップで吸収コアの一方の面及び他方の面を覆うように配置してもよい。
さらに、本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、吸収体の一方の面を形成するコアラップが、主溝部の底部に、接着剤により接合されている。そうすることによっても、上記と同様の効果を得ることができる。
なお、本開示の吸収性物品において、主溝部の低坪量領域の坪量が0g/m2である場合は、主溝部の底部は、吸収コアの他方の面側に存在する資材(例えば、コアラップ等)を意味する。また、本開示の吸収性物品において、主溝部の低坪量領域の坪量が0g/m2である場合は、吸収体が、主溝部において、吸収コアの一方の面側に配置されたコアラップが、例えば、接着剤により、吸収コアの他方の面側に配置されたコアラップに接合されていてもよい。
また、上記の第1実施形態では、主溝部19において、コアラップ11が、主溝部19の底部20に接合されているが、本開示の吸収性物品では、主溝部において、コアラップが、主溝部の全体、すなわち、主溝部の底部及び側部に接合されていることが好ましい。そうすることにより、吸収性物品が液体を繰り返し吸収した後においても、主溝部がその形状を一層保ちやすくなり、その結果、吸収性物品がより着用感に優れる。なお、上記側部は、主溝部のうち、一方の面と、底部とを連結する部分を意味する。
本開示の吸収性物品では、主溝部は、吸収体の厚さの、好ましくは0.5〜3.0倍、より好ましくは0.8〜2.5倍、そしてさらに好ましくは1.0〜2.0倍の幅を有する。主溝部の幅が上記範囲内にあると、吸収性物品が液体を吸収した後に、主溝部がその形状を保持しやすい。
本明細書において、吸収体の厚さ(mm)は、以下の通り測定される。
株式会社大栄科学精器製作所製 FS−60DS[測定面44mm(直径),測定圧3g/cm2]を準備し、標準状態(温度23±2℃,相対湿度50±5%)の下、吸収体の異なる5つの部位を加圧し、各部位における加圧10秒後の厚さを測定し、5つの測定値の平均値を吸収体の厚さとする。
第1実施形態では、吸収体7が、主溝部19を、短手方向LAにおいて、右側領域RA、左側領域LA及び中央領域CAの全ての領域に備える。そうすることにより、吸収体7に到達した液体31を、吸収体7の広範囲に拡散させ、吸収体7の広範囲で吸収しやすくなり、吸収された液体が、液透過性シート3の表面から戻りにくくなる。また、吸収性物品1が、液体を吸収する前及び吸収した後の両方において、フィット性に優れる。その結果、吸収性物品1が、着用感に優れる。
第1実施形態では、吸収体7が、従溝部21を、前胴周り領域FWと、後胴周り領域RWと、股部領域Cとの3領域に備える。そうすることにより、吸収性物品1が、長手方向のフィット性に優れる。また、主溝部19を通って長手方向LOに拡散した液体が、従溝部21を通って終端25から短手方向LAに拡散し、吸収体7の広範囲で吸収されるので、吸収性物品1が、リウェット性に優れる。また、短手方向LAに吸収された液体により、従溝部21が、液体の量に対応して狭くなるか、又はほぼ消失した後でも、吸収体7に液体31がさらに到達すると、狭くなるか、又はほぼ消失した従溝部21の基端を通過しつつ、主溝部19を通って、吸収体7の長手方向LOにさらに拡散され、吸収体7のより長手方向LO端部に位置する従溝部21を通って終端25から毛細管現象により短手方向LAに拡散し、吸収体7の広範囲で吸収される。その結果、吸収性物品1が、リウェット性により一層優れるので、吸収性物品1が、着用感に優れる。
第1実施形態では、コアラップ11が、従溝部21の底部22に接合されていない。そうすることにより、短手方向LAに吸収された液体により、従溝部21が、液体の量に対応して狭くなるか、又はほぼ消失した後でも、吸収体7に液体31がさらに到達すると、狭くなるか、又はほぼ消失した従溝部21の基端を通過しつつ、主溝部19を通って、吸収体7の長手方向LOにさらに拡散され、吸収体7のより長手方向LO端部に位置する従溝部21を通って終端25から短手方向LAに拡散し、吸収体7のさらに広範囲で吸収される。その結果、吸収性物品がリウェット性に一層優れ、着用感に優れる。
第1実施形態では、図3に示すように、従溝部21が短手方向LAにそれぞれ左右対称に延びるよう形成されているが、本開示の別の実施形態では、従溝部の形態はこれに限られない。図11(a)及び図11(b)は、それぞれ第1実施形態とは別の実施形態に従う従溝部の概略図である。本開示の別の実施形態では、図11(a)に示すように、従溝部が主溝部から左右交互に延びている。本開示のさらに別の実施形態では、図11(b)に示すように、主溝部19から短手方向に延びる従溝部21がさらに長手方向に枝分かれした分岐部21′を有する。分岐部21′の形状や数は、特に限定されない。従溝部21がこのような分岐部21′を有することにより、従溝部21に到達した液体が、さらに分岐して流れて、吸収コアのより広範囲に拡散し得る。また、本開示のさらに別の実施形態では、従溝部が長手方向及び短手方向以外の方向に延びている。
このように本開示の吸収性物品において、従溝部は、主溝部と基端で連結しており、終端の先に吸収コアが存在していればよいが、従溝部は、好ましくは、主溝部の単位長さ当たり0.05〜1本/cm、さらに好ましくは、主溝部の単位長さ当たり0.1〜0.5本/cm存在している。このように従溝部の本数が所定の範囲内にあるように設けられていると、吸収体に供給された液体が従溝部に到達して長手方向以外の方向に拡散された際に、液体が区分された従溝部の終端を介して、毛細管現象により吸収コアの内部により効果的に吸収されやすくなるため、吸収体のリウェット性をより一層向上させることができる。
従溝部の幅は特に限定されないが、従溝部の幅をWsとし、前記主溝部の全長をLpとし、1本の主溝部の片側に設けられた従溝部の本数をnとしたとき、0.05Lp/n≦Ws≦0.50Lp/nを満足することが好ましい。従溝部の幅が所定の範囲内にあるように設けられていると、前記吸収体に供給された体液が前記従溝部に到達して長手方向以外の方向に拡散された際に、前記体液が、区分された従溝部の終端を介して、毛細管現象により吸収コアの内部により効果的に吸収されやすくなるため、前記吸収体の吸収性(特に、吸収速度)やリウェット性をより一層向上させることができる効果を有する。
また、本開示の吸収性物品において、従溝部の終端は、好ましくは、吸収体の単位面積当たり0.05〜1個/cm、より好ましくは0.1〜0.5個/cm存在している。このように従溝部の終端の個数が所定の範囲内にあるように設けられていると、上記と同様の理由により吸収体のリウェット性をより一層向上させることができる。
第1実施形態では、拡散シート13が、吸収コア9の肌側面15及びコアラップ11の間に配置されているが、本開示の別の実施形態では、拡散シートが、コアラップの、吸収コアの一方の面と反対側の面の上、すなわち、コアラップの外側に配置されている。係る場合、拡散シートが、吸収コア9及びコアラップ11と共に圧搾されている。そうすることにより、主溝部を通って、吸収性物品の長手方向に拡散した液体が、拡散シートに直に接することになるので、液体の拡散速度がより速くなる傾向がある。
本開示の別の実施形態に従う吸収性物品では、拡散シートが、吸収コアの他方の面と、コアラップの間に配置されており、そして本開示のさらに別の実施形態に従う吸収性物品では、拡散シートが、コアラップの、吸収コアの他方の面と反対側の面の上に配置されている。本開示のさらに別の実施形態に従う吸収性物品は、拡散シートを含まない。
上記拡散シートは、吸収性物品の剛性を下げることを目的とし、拡散シートの厚さ方向に貫通する複数のスリット部を有していてもよい。拡散シートがスリット部を有することにより、拡散シートが、主溝部の底部に接合された場合に、スリット部が変形(開口)し、吸収体の歪みが少なくなるからである。
上記スリット部としては、直線状のスリット部、例えば、吸収性物品の長手方向に延びるスリット部、吸収性物品の短手方向に延びるスリット部、非直線状のスリット部、例えば、十字型のスリット部、湾曲状のスリット部等が挙げられる。
主溝部に形成される歪みを減少させる観点からは、吸収性物品の長手方向に延びるスリット部が好ましく、そして従溝部に形成される歪みを減少させる観点からは、吸収性物品の短手方向に延びるスリット部が好ましい。
図12は、複数の長手方向型のスリット部41を有する拡散シート13の平面図である。
本開示の吸収性物品において、吸収性物品の吸収体を含む領域が、その長手方向及び短手方向において、好ましくは5.0〜35.0mN・m、そしてより好ましくは10.0〜34.0mN・mの曲げ剛性値を有する。上記曲げ剛性値が上記の範囲にあることにより、吸収性物品が、着用者の体に沿って変形しやすく、フィット性に優れ、ひいては着用感に優れる。
本明細書では、曲げ剛性は、以下の通り測定される。
(1)恒温恒湿室(20±2℃・60±5%RH)に、イマダ製トルク試験機,EX−0762を準備する。ロードセルは、引張・圧縮の50Nにセットし、トルクは1Nにセットする。
(2)サンプルを、表1に示されるとおりに切り出す。
(3)サンプルの測定方向両端に、治具間隔が表1に示すとおりとなるように、50mm×20mmのサイズの布テープを、その長手方向が測定方向と直交するように貼付し、サンプルの測定方向両端につかみ部を形成する。
(4)サンプルを治具に取付け、表1に記載の条件にてサンプルを回転させ、その最大トルク値(mN・m)を測定する。
(5)測定は、異なるサンプルにて5回実施し、それらの平均値を曲げ剛性値として採用する。
Figure 0006541469
本開示の吸収性物品において、吸収コア及びコアラップのそれぞれは、当技術分野で通常用いられているものを特に制限なく採用することができる。吸収コアとしては、例えば、パルプ繊維、高吸収性ポリマー等が挙げられ、そしてコアラップとしては、例えば、ティッシュが挙げられる。
本開示の吸収性物品において、吸収コアは、好ましくは100〜400g/m2、そしてより好ましくは200〜300g/m2の平均坪量を有する。
主溝部及び従溝部のそれぞれの底部を形成し且つ厚さ方向に延在する部分(低坪量領域)は、上記平均坪量の、好ましくは80質量%以下、より好ましくは60質量%以下、そしてさらに好ましくは40質量%以下の坪量を有する。本開示の効果の観点からである。低坪量領域は、上記平均坪量の、好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上、そしてさらに好ましくは20%以上の坪量を有する。吸収体としての構造を維持する観点からである。
本開示の吸収性物品が拡散シートを含む実施形態では、拡散シートは、当技術分野で通常用いられているものを特に制限なく採用することができる。
上記拡散シートとしては、特開2013−150799号に記載の不織布シート、すなわち、叩解パルプ(a)と、再生セルロース(b)とを、それぞれ、20〜40質量部及び10〜70質量部の比率において含む不織布シートであって、叩解パルプ(a)が、フィブリル化され、1.0〜5.0mmの範囲の、重さ加重平均繊維長を有し、そして不織布シートが、50〜280mg/cm3の密度を有することを特徴とする不織布シートが挙げられる。
上記拡散シートとしては、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第1繊維層と、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第2繊維層と、それらの間のパルプを含むパルプ繊維層とを含む積層シートであることが好ましい。また、上記積層シートは、第1繊維層、パルプ繊維層及び第2繊維層を、水流によって交絡されることにより形成されたものであることが好ましい。上記積層シートは、第1繊維層、パルプ繊維層及び第2繊維層を、接着剤を用いずに連結させたものであることがさらに好ましい。
なお、上記平均繊維長は、JIS L 1015:2010の附属書Aの「A7.1 繊維長の測定」の「A7.1.1 A法(標準法)目盛りが付いたガラス板上で個々の繊維の長さを測定する方法」に従って測定される平均繊維長を意味する。
本開示の吸収性物品における低坪量領域を有する吸収コアは、例えば、溝部に対応する領域に突起を有する凹部を含む型に、吸収コアを構成する材料(たとえばパルプと高吸収性ポリマー)を堆積することにより形成することができる。具体的には、同一出願人の特開2010−233839号、特開2014−136126号等に記載の方法に従って形成することができる。
以下、例を挙げて本開示を説明するが、本開示はこれらの例に限定されるものではない。
[製造例1]
パルプ(坪量:200g/m2)と、高吸収性ポリマー(坪量:250g/m2)とを含む、350mm×120mm(長手方向×短手方向)のサイズの吸収コアNo.1を製造した。吸収コアNo.1は、一方の面に、3本の主溝部(幅:5mm)が、20mmの間隔で配置されており、そして9本の従溝部(幅:5mm)が、30mmの間隔で、左右対称に7.5mmの長さで配置されていた。主溝部及び従溝部のそれぞれは、80g/m2の坪量を有していた。
吸収コアNo.1を、ホットメルト接着剤を間に挟んで、コアラップとしての2枚のティッシュ(坪量:16g/m2,400mm×150mm)で覆った。2枚のティッシュに覆われた吸収コアNo.1を油圧プレス機でプレスすることにより吸収コアの厚さを調整し、次いで、2枚のティッシュに覆われた吸収コアNo.1の主溝部に、幅3mm且つ長手方向に連続するエンボス部を接合部として形成し、吸収体No.1を形成した。吸収体No.1の厚さを表2に示す。
吸収体No.1の第1面(吸収コアの一方の面側の面)に液透過性シート(エアスルー不織布)を貼り付け、そして第2面(吸収コアの他方の面側の面)に液不透過性シート(ポリエチレンフィルム)を貼り付けることにより、簡易の吸収性物品No.1を製造した。
[製造例2]
吸収コアNo.1の一方の面と、ティッシュとの間に、拡散シートを加えた以外は、製造例1と同様にして、吸収性物品No.2を製造した。なお、拡散シートは、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第1繊維層と、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第2繊維層と、それらの間のパルプを含むパルプ繊維層とを含む積層シート(坪量:50g/m2)であった。
[製造例3]
主溝部を形成したが、エンボス部を形成しなかった点と、従溝部を形成しなかった点とを除いて、製造例1と同様にして、吸収性物品No.3を製造した。
[製造例4]
短手方向に隣接する従溝部同士を連結させ、溝部を格子状に形成した点を除いて、製造例1と同様にして、吸収性物品No.4を製造した。
[実施例1及び2,並びに比較例1及び2]
吸収性物品No.1〜No.4に、以下に規定する吸収性試験を行い、吸収速度、リウェット量、及び液透過性シート側の拡散長を評価した。結果を表2に示す。
[吸収性試験]
(1)吸収性物品を、側面視が略U字型であるU字器具にセットする。なお、吸収性物品は、U字器具に、吸収体の長手方向の中央位置と、U字器具中央部(最も高さが低い位置)との位置を合わせるようにセットする。
<第1サイクル>
(2)吸収体の中央位置に、ビュレットから、80mLの人工尿(1回目)を、80mL/10秒の速度で注入する。
(3)1回目の人工尿の注入開始から、U字器具内の人工尿がなくなるまでの時間を、吸収時間(80mL)として記録する。
(4)1回目の人工尿の注入開始から3分後、吸収性物品の液透過性シートにおいて、人工尿が拡散した領域の輪郭(80mL)を記録する。
<第2サイクル>
(5)1回目の人工尿の注入開始から10分後、吸収体の中央位置に、ビュレットから、80mLの人工尿(2回目)を、80mL/10秒の速度で注入する。
(6)2回目の人工尿の注入開始から、U字器具内の人工尿がなくなるまでの時間を、吸収時間(160mL)として記録する。
(7)2回目の人工尿の注入開始から3分後、吸収性物品の液透過性シートにおいて、人工尿が拡散した領域の輪郭(160mL)を記録する。
<第3サイクル>
(8) (5)〜(7)の操作を繰り返し、吸収時間(240mL)を測定し、輪郭(240mL)を記録する。
<第4サイクル>
(9) (5)〜(7)の操作を繰り返し、吸収時間(320mL)を測定し、輪郭(320mL)を記録する。
(10)4回目の人工尿の注入開始から4分後、U時器具から吸収性物品を取り出し、アクリル製の平板上に、液透過性シートが上面となるように吸収性物品を拡げて1分間静置する。
(11)4回目の人工尿の注入開始から5分後、100mm×100mmのろ紙60gを、人工尿注入点を中心として吸収性物品の液透過性シート上に静置する。さらに、その上に3.5kg、100mm×100mm×50mm(高さ)の錘を静置する。なお、ろ紙については事前に試験前の質量を測定する。
(12)4回目の人工尿の注入開始から8分後、錘を取り除いて、ろ紙の質量を測定し、試験前のろ紙の質量を差し引き、その差分をリウェット量とする。
(13)人工尿が拡散した領域の輪郭(160mL〜320mL)から、吸収性物品の長手方向の人工尿の拡散長を測定する。
なお、人工尿は、イオン交換水10Lに、尿素200g、塩化ナトリウム80g、硫酸マグネシウム8g、塩化カルシウム3g及び色素:青色1号約1gを溶解させることにより調製した。
Figure 0006541469
4サイクルの吸収性試験を終えた吸収性物品No.1〜No.4を、液透過性シートが内側になるように、長手方向及び短手方向に変形させてみたところ、吸収性物品No.3は、吸収性試験を開始する前に比べて短手方向への変形がしにくくなっていたが、吸収性物品No.1、No.2及びNo.4は、吸収性物品No.3よりも、その短手方向に変形しやすかった。4サイクルの吸収性試験を終えた後に、吸収性物品No.1、No.2及びNo.4では、主溝部が残存しているためであると考えられる。
また、吸収性物品No.1及びNo.2は、吸収性物品No.3と比較して、リウェット量が顕著に少なかった。特に、拡散長については、No.2は、No.3より長い傾向があった。エンボス部を有する主溝部が、繰り返し人工尿を吸収しても消失しにくく、人工尿を長手方向に拡散させたためであると考えられる。
また、吸収性物品No.1及びNo.2は、吸収性物品No.4と比較して、吸収速度は大差なく、リウェット量が少なかった。従溝部が終端を有することにより、毛細管現象により人工尿を吸収体内により確実に吸収させたためであると考えられる。
[製造例5]
拡散シートを、図12に示されるような、長手方向に延びる、複数のスリット部を有するものに変更した以外は、製造例2と同様にして、吸収性物品No.5を製造した。
[製造例6]
主溝部及び従溝部を形成しなかった以外は、製造例2と同様にして、吸収性物品No.6を製造した。
[実施例2及び3、並びに比較例3]
吸収性物品No.2、5及び6について、長手方向及び短手方向の曲げ剛性値を測定した。結果を表3に示す。なお、曲げ剛性値は、本願明細書に記載の方法に従って測定された。
Figure 0006541469
主溝部及び従溝部を有する吸収性物品No.2は、溝部を有しない吸収性物品No.6と比較して、曲げ剛性値が低く、フィット性に優れる。また、複数のスリット部を有する拡散シートを備える吸収性物品No.5は、スリット部を有しない吸収性物品No.2と比較して、曲げ剛性値が下がり、フィット性により優れることが分かる。
1 吸収性物品
3 液透過性シート
5 液不透過性シート
7 吸収体
9 吸収コア
11 コアラップ
13 拡散シート
15 肌側面
17 着衣側面
18 溝部
19 主溝部
19a 低坪量領域
20 底部
21 従溝部
21′ 分岐部
21a 低坪量領域
22 底部
23 圧搾部
24 基端
25 終端
31 (吸収体に到達した)液体
33 (吸収された)液体
41 スリット部
O 長手方向
A 短手方向
VL1,VL2 仮想線
RA 右側領域
LA 左側領域
CA 中央領域

Claims (13)

  1. 長手方向、短手方向及び厚さ方向を有する吸収体を含む吸収性物品であって、
    前記吸収体は、一方の面及び他方の面を有し、且つ、吸収コアと、前記吸収コアを覆うことによって前記吸収体の前記一方の面及び前記他方の面を形成するコアラップと、を備え、
    前記吸収コアは、前記一方の面から前記厚さ方向に窪んだ、底部を有する溝部を備え、
    前記溝部が、前記長手方向に延びる主溝部と、前記主溝部を基端として前記長手方向と交差する方向に延び、終端を有する複数の従溝部とを備え、
    前記主溝部及び従溝部のそれぞれの底部を形成し且つ前記厚さ方向に延在する部分の前記吸収コアの坪量は、前記吸収コアの平均坪量よりも小さく、
    前記主溝部は、底部に前記吸収体の前記一方の面を形成するコアラップが接合されており、
    前記複数の従溝部のそれぞれは、前記吸収体の前記一方の面を形成するコアラップを介して前記主溝部と前記基端で連結されており、前記終端の先に前記吸収コアが存在する
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記主溝部の底部に圧搾部が存在する、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体が、前記吸収コアの一方の面と前記コアラップとの間に、又は前記コアラップの、前記吸収コアの前記一方の面と反対側の面の上に配置された拡散シートをさらに備え、前記拡散シートが、前記主溝部とともに圧搾されることにより前記圧搾部を含む、請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記拡散シートが、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第1繊維層と、25mm〜64mmの平均繊維長を有する親水性繊維を含む第2繊維層と、それらの間のパルプを含むパルプ繊維層とを含む積層シートである、請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記拡散シートが、その厚さ方向に貫通する複数のスリット部を有する、請求項3又は4に記載の吸収性物品。
  6. 前記圧搾部は、前記主溝部の底部の幅の一部を、前記主溝部に沿って連続的又は間欠的に圧搾することにより形成されたものである、請求項2〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記従溝部の幅をWsとし、前記主溝部の全長をLpとし、1本の主溝部の片側に設けられた従溝部の本数をnとしたとき、0.05Lp/n≦Ws≦0.50Lp/nを満足する、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記主溝部が、前記吸収体の厚さの0.5〜3.0倍の幅を有する、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 前記吸収体が、前記吸収体を前記短手方向に三等分する仮想線により、一端側領域、他端側領域、及びそれらの間の中央領域に区画され、前記吸収体が、前記主溝部を、前記一端側領域、他端側領域及び中央領域の全てに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  10. 前記吸収性物品が、前記長手方向において、前胴周り領域、後胴周り領域、及びそれらの間の股部領域の3領域に区画され、前記吸収体が、前記3領域に渡って配置されており、そして前記吸収体が、前記従溝部を、前記3領域の全てに備える、請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  11. 前記コアラップが、前記従溝部の底部に接合していない、請求項1〜10のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  12. 前記一方の面が、肌側面である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  13. 前記吸収性物品の前記吸収体を含む領域が、前記長手方向及び短手方向において、5.0〜35.0mN・mの曲げ剛性値を有する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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