JP6540753B2 - 自動車の側部車体構造 - Google Patents
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Description
この発明は、例えば自動車などの車両において、左右のサイドシルの上面に設けたプレート取付けブラケットを介して、スカッフプレートが装着されたような自動車の側部車体構造に関する。
自動車などの車両では、車両側部に他車が衝突する、あるいは障害物に車両側部が衝突した際、車両側方から加わった衝突荷重である側突荷重を、例えば、一方のサイドシルから他方のサイドシルへ伝達、分散するために、左右のサイドシルを連結するクロスメンバが設けられている。
このクロスメンバは、車幅方向の一方に加わった側突荷重を車幅方向の他方へ伝達する荷重伝達経路としてだけでなく、乗員が着座する座席を装着するための部材として用いられることがある(特許文献1参照)。
ところで、車両側方からの側突荷重をサイドシルアウタパネルからサイドシルインナパネルへ効率よく伝達するためには、特許文献1のように、車両上下方向におけるサイドシルインナパネルの上面位置とクロスメンバの上面位置とを略一致させて、サイドシルインナパネルの上面にクロスメンバの上面を接合することが望ましい。
しかしながら、車両上下方向におけるクロスメンバの上面位置が、乗員が着座する座席の座面高さに応じて制限されるため、サイドシルインナパネルの上面位置とクロスメンバの上面位置とを略一致させた場合、車両上下方向におけるサイドシルの上面位置も、座席の座面高さによって制限されることになる。
さらに、昨今では、車室内の遮音性確保のため、サイドシルの開口を低減したいというニーズもある。この場合、サイドシルに嵌合装着していたスカッフプレートを、サイドシルインナパネルの上面に設けたプレート取付けブラケットを介して、サイドシルに装着することになる。
そうすると、座席の座面高さに合わせて設定されたサイドシルインナパネルの上面位置を、プレート取付けブラケットを設けた分だけ車両下方へさらに下げる必要があった。
このため、プレート取付けブラケットを介してサイドシルインナパネルにスカッフプレートが装着される自動車では、サイドシルアウタパネルからサイドシルインナパネルへの荷重伝達効率が低下するおそれがあった。
そこで、仮に、サイドシルインナパネルの上面位置に合わせて、サイドシルアウタパネルの上面位置を車両下方に下げた場合、車幅方向に沿った縦断面におけるサイドシルの断面積が小さくなるため、所望される断面積を確保できないという新たな問題が生じるおそれがあった。
特に、センタピラーの近傍のサイドシルには、プレート取付けブラケットの近傍のサイドシルよりも大きな側突荷重が加わり易いため、断面積の減少、及び荷重伝達効率の低下は、乗員保護の観点からも好ましくないという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑み、スカッフプレートを装着するためのプレート取付けブラケットをサイドシルに設けた場合であっても、センタピラーの近傍における荷重伝達効率の低下を抑制できる自動車の側部車体構造を提供することを目的とする。
この発明は、自動車の車両前後方向に延びる左右一対のサイドシルと、該サイドシルに下端が接合されるとともに、略車両上方に延びる左右一対のセンタピラーと、前記センタピラーよりも車両前方における左右のサイドシルを連結するクロスメンバとを備えた自動車の側部車体構造であって、前記サイドシルが、車幅方向外側へ突出した断面略ハット状のサイドシルアウタパネルと、該サイドシルアウタパネルに対して車幅方向内側に位置するとともに、車幅方向内側へ突出した断面略ハット状のサイドシルインナパネルとで構成され、前記サイドシルアウタパネルの上面部分をアウタ上面部とし、前記サイドシルインナパネルの上面部分をインナ上面部とし、前記アウタ上面部、及び前記インナ上面部において、車幅方向外側の縁端を外側縁端とし、車幅方向内側の縁端を内側縁端として、前記インナ上面部に、スカッフプレートが取付けられるプレート取付けブラケットが前記クロスメンバと略同じ車両前後方向の位置に接合されるとともに、前記クロスメンバの上面部分であるメンバ上面部が接合され、車幅方向に沿った縦断面における前記インナ上面部の断面形状が、前記クロスメンバをとおる縦断面において、前記アウタ上面部の内側縁端よりも車両下方の位置に外側縁端が位置する断面形状に形成されるとともに、前記センタピラーをとおる縦断面において、前記アウタ上面部の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に外側縁端が位置する断面形状に形成されたことを特徴とする。
上記アウタ上面部、例えば、車幅方向に沿った縦断面において、外側縁端に対して内側縁端が僅かに車両上方に位置するように傾斜した断面形状に、プレス成形によって形成されているものとすることができる。
上記インナ上面部は、例えば、車幅方向に沿った縦断面において、内側縁端に対して外側縁端が僅かに車両上方に位置するように傾斜した断面形状に、プレス成形によって形成されているものとすることができる。
上記インナ上面部は、例えば、車幅方向に沿った縦断面において、内側縁端に対して外側縁端が僅かに車両上方に位置するように傾斜した断面形状に、プレス成形によって形成されているものとすることができる。
この発明により、スカッフプレートを装着するためのプレート取付けブラケットをサイドシルに設けた場合であっても、センタピラーの近傍における荷重伝達効率の低下を抑制することができる。
具体的には、センタピラーの近傍において、インナ上面部の外側縁端とアウタ上面部の内側縁端とが略同じ車両上下方向の位置に位置するため、自動車の側部車体構造は、センタピラーの近傍に側突荷重が加わった際、サイドシルアウタパネルからサイドシルインナパネルへ側突荷重を効率よく伝達することができる。
このため、センタピラーよりも車両前方におけるインナ上面部にプレート取付けブラケットを設けた場合であっても、自動車の側部車体構造は、センタピラーの近傍における側突荷重の荷重伝達効率が低下することを抑制できる。
さらに、自動車の側部車体構造は、センタピラーの近傍における縦断面積を大きく確保できるため、センタピラー近傍におけるサイドシルの剛性を向上することができる。このため、自動車の側部車体構造は、車両前方からの衝突荷重である前突荷重、または車両後方からの衝突荷重である後突荷重に対する荷重伝達効率の低下を抑制することができる。
従って、自動車の側部車体構造は、スカッフプレートを装着するためのプレート取付けブラケットをサイドシルに設けた場合であっても、センタピラーの近傍における荷重伝達効率の低下を抑制することができる。
この発明の態様として、前記プレート取付けブラケットに対して車両下方で対向する前記インナ上面部に、車両下方へ向けて凹設した凹設部分を備えたものである。
上記凹設部分は、例えば、二段階プレス成形によって形成された部分であって、車両上方側が長辺となる略四角錐台状に凹設された部分とすることができる。
上記凹設部分は、例えば、二段階プレス成形によって形成された部分であって、車両上方側が長辺となる略四角錐台状に凹設された部分とすることができる。
この発明により、自動車の側部車体構造は、例えば、プレート取付けブラケットに、クリップを介してスカッフプレートを嵌合する場合、スカッフプレートのクリップと、サイドシルインナパネルのインナ上面部との間に所望される隙間を容易に確保することができる。
このため、自動車の側部車体構造は、凹設部分以外のインナ上面部の外側縁端を、アウタ上面部の内側縁端により近接することができるとともに、その車両前後方向の長さを長く確保することができる。
これにより、自動車の側部車体構造は、クロスメンバの近傍に側突荷重が加わった際、サイドシルアウタパネルからサイドシルインナパネルへの荷重伝達効率が低下することを抑制できる。
加えて、自動車の側部車体構造は、車幅方向に沿った縦断面におけるサイドシルの断面積を凹設部分によって大きく確保できるため、前突荷重または後突荷重に対するサイドシルの剛性をより向上することができる。
従って、自動車の側部車体構造は、インナ上面部に設けた凹設部分により、センタピラーの近傍における荷重伝達効率の低下と、クロスメンバの近傍における荷重伝達効率の低下とを両立して抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記インナ上面部が、側面視において、車両前後方向に略水平に延びる内側縁端を有する形状に形成され、前記インナ上面部に、車両上方へ向けて***した***部を備え、該***部の頂部が、前記センタピラーをとおる車幅方向に沿った縦断面において、前記アウタ上面部の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に位置するものである。
この発明により、自動車の側部車体構造は、より高い車両上下方向の位置でセンタピラーを車幅方向内側から支持できるため、側突荷重に対するセンタピラーの支持剛性を向上することができる。このため、自動車の側部車体構造は、センタピラーの近傍における荷重伝達効率の低下を抑制できるとともに、側突時におけるセンタピラーの倒れを抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記インナ上面部が、側面視において、前記クロスメンバから前記センタピラーにかけて略直線的に延びる外側縁端を有する略平板状に形成されたものである。
この発明により、自動車の側部車体構造は、例えば、車両上下方向に凹設または/および突設によって形成された外側縁端を有するインナ上面部に比べて、前突荷重または後突荷重を効率よく伝達することができる。
このため、自動車の側部車体構造は、スカッフプレートを装着するためのプレート取付けブラケットをサイドシルに設けた場合であっても、センタピラーの近傍における荷重伝達効率の低下をより抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記サイドシルインナパネルにおいて、前記インナ上面部の内側縁端から車両下方へ延設された部分をインナ側面部として、前記サイドシルの内部に、前記センタピラー近傍から少なくとも前記クロスメンバに至る車両前後方向の長さを有するとともに、前記サイドシルインナパネルの前記インナ上面部、及び前記インナ側面部に接合された補強部材を備えたものである。
この発明により、自動車の側部車体構造は、センタピラー近傍からクロスメンバに至る車両前後方向の範囲において、サイドシルインナパネルの剛性をより向上させることができる。
これにより、自動車の側部車体構造は、アウタ上面部の内側縁端とインナ上面部の外側縁端とが車両上下方向の位置で略一致しない車両前後方向の範囲における荷重伝達効率を向上することができる。このため、自動車の側部車体構造は、車幅方向の一方からサイドシルインナパネルに加わった側突荷重を車幅方向の他方へ向けて確実に伝達することができる。
またこの発明の態様として、前記サイドシルインナパネルの前記インナ側面部が、車両下方側の部分である下方部分と、該下方部分に対して車両上方、かつ車幅方向外側にオフセットした位置に配置された上方部分とを備え、前記クロスメンバが、前記メンバ上面部における車両前前方側の縁端から車両略下方へ延設されたメンバ前面部と、前記メンバ上面部における車両後方側の縁端から車両略下方へ延設されたメンバ後面部とを備え、前記補強部材が、前記インナ上面部、及び前記インナ側面部の前記上方部分に接合され、前記クロスメンバの前記メンバ上面部が、前記インナ上面部を介して前記補強部材に接合され、前記クロスメンバの前記メンバ前面部、及び前記メンバ後面部が、前記インナ側面部の前記上方部分を介して前記補強部材に接合されたものである。
この発明により、自動車の側部車体構造は、サイドシルの軽量化と、側突荷重に対する荷重伝達効率の低下の抑制とを両立することができる。
具体的には、サイドシルインナパネルのインナ側面部が、車幅方向でオフセットした下方部分、及び上方部分で構成されたことにより、自動車の側部車体構造は、略平板状のインナ側面部を有するサイドシルの重量に比べて、サイドシルの重量を低減することができる。
具体的には、サイドシルインナパネルのインナ側面部が、車幅方向でオフセットした下方部分、及び上方部分で構成されたことにより、自動車の側部車体構造は、略平板状のインナ側面部を有するサイドシルの重量に比べて、サイドシルの重量を低減することができる。
さらに、クロスメンバのメンバ上面部、メンバ前面部、及びメンバ後面部が、補強部材に接合されるため、自動車の側部車体構造は、クロスメンバとサイドシルインナパネルとの接合強度をより向上することができる。
これにより、自動車の側部車体構造は、アウタ上面部の内側縁端とインナ上面部の外側縁端とが車両上下方向の位置で略一致しないクロスメンバ近傍において、側突荷重に対する荷重伝達効率をより向上することができる。
これにより、自動車の側部車体構造は、アウタ上面部の内側縁端とインナ上面部の外側縁端とが車両上下方向の位置で略一致しないクロスメンバ近傍において、側突荷重に対する荷重伝達効率をより向上することができる。
このため、自動車の側部車体構造は、車幅方向の一方からサイドシルインナパネルに加わった側突荷重を、クロスメンバを介して車幅方向の他方へ向けてより確実に伝達することができる。
従って、自動車の側部車体構造は、サイドシルの軽量化と、側突荷重に対する荷重伝達効率の低下の抑制とを両立することができる。
従って、自動車の側部車体構造は、サイドシルの軽量化と、側突荷重に対する荷重伝達効率の低下の抑制とを両立することができる。
本発明により、スカッフプレートを装着するためのプレート取付けブラケットをサイドシルに設けた場合であっても、センタピラーの近傍における荷重伝達効率の低下を抑制できる自動車の側部車体構造を提供することができる。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施例1における自動車1の側部車体構造について、図1から図7を用いて詳しく説明する。
なお、図1は自動車1における側部車体及び下部車体の外観斜視図を示し、図2は車両前方上方から見たサイドシル4の要部外観斜視図を示し、図3はサイドシル4の要部平面図を示し、図4は図3中のA−A矢視における側面図を示し、図5は図3中のB−B矢視断面図を示し、図6は図3中のC−C矢視断面図を示し、図7は図3中のD−D矢視断面図を示している。
なお、図1は自動車1における側部車体及び下部車体の外観斜視図を示し、図2は車両前方上方から見たサイドシル4の要部外観斜視図を示し、図3はサイドシル4の要部平面図を示し、図4は図3中のA−A矢視における側面図を示し、図5は図3中のB−B矢視断面図を示し、図6は図3中のC−C矢視断面図を示し、図7は図3中のD−D矢視断面図を示している。
また、図2及び図4中において、前側補強部材15、及び後側補強部材16を破線で図示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。
さらに、矢印Rh及びLhは幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示し、車幅方向における車室内側を車幅方向内側とし、車幅方向における車両外側を車幅方向外側とする。
加えて、図1中の上方を上方とし、図1中の下方を下方とする。
加えて、図1中の上方を上方とし、図1中の下方を下方とする。
本実施形態における自動車1は、図1に示すように、乗員が乗降するために開閉するフロントドア(図示省略)を開閉自在に支持する左右一対のヒンジピラー2と、リヤドア(図示省略)を開閉自在に支持する左右一対のセンタピラー3と、ヒンジピラー2の下部、及びセンタピラー3の下部が接合されて、車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル4と、サイドシル4の後端から車両後方へ延びる左右一対のリヤサイドフレーム5とで、車体の側部及び下部の骨格を構成している。
さらに、自動車1は、図1に示すように、左右のサイドシル4の間で車室の床面をなすフロアパネル6と、左右のリヤサイドフレーム5の間で荷室の床面をなすリヤフロアパネル7とで、車室と車外とを隔てる隔壁を構成している。
加えて、自動車1は、図1に示すように、車体の骨格を補強する補強部材として、左右のサイドシル4、及びリヤサイドフレーム5の間におけるフロアパネル6の上面に配置された第1クロスメンバ8、第2クロスメンバ9、第3クロスメンバ10、及び第4クロスメンバ11を、車両前方からこの順番で備えている。
そして、ヒンジピラー2、センタピラー3、及びサイドシル4とで囲われた乗員が乗降するための開口である乗降口の下端には、乗降口の下端における意匠面をなすスカッフプレート12(図6参照)が装着されている。
このスカッフプレート12は、サイドシル4の上面(後述するサイドシルインナパネル42のインナ上面部424)に設けた第1プレート取付けブラケット13、及び第2プレート取付けブラケット14に取り付けられている。
なお、自動車1における車両右側と、車両左側とは左右対象の構造ため、本実施形態では、主に車両右側の車体構造について説明し、車両左側の車体構造についてはその詳細な説明を省略する。
ヒンジピラー2は、詳細な図示を省略するが、車両上下方向に延びる閉断面形状であって、その下部にはサイドシル4の前端が接合されている。
また、センタピラー3は、図1及び図4に示すように、側面視において、車両下方ほど車両前後方向の長さが長くなる末広がり形状に形成されている。
また、センタピラー3は、図1及び図4に示すように、側面視において、車両下方ほど車両前後方向の長さが長くなる末広がり形状に形成されている。
このセンタピラー3は、図3及び図5に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、サイドフレームアウタパネル31と、センタピラーアウタパネル32と、センタピラーインナパネル33とを、車幅方向外側からこの順番で接合して構成している。
サイドフレームアウタパネル31は、図3及び図5に示すように、自動車1の外観意匠面をなすパネル部材であって、その下端がサイドシル4における車幅方向外側の側面(後述するアウタ側面部413)に接合されている。
センタピラーアウタパネル32は、図3及び図5に示すように、車両上下方向に延びるパネル部材であって、センタピラーインナパネル33とで車両上下方向に延びる閉断面形状をなすように形成されている。
なお、センタピラーアウタパネル32は、サイドフレームアウタパネル31の下端よりも車両上方において、その下端がサイドシル4の側面(アウタ側面部413)に接合されている。
センタピラーインナパネル33は、図3及び図5に示すように、車両上下方向に延びるパネル部材であって、センタピラーアウタパネル32とで車両上下方向に延びる閉断面形状をなすように形成されている。このセンタピラーインナパネル33には、側面視において、サイドシル4の上方に位置する部分を所定の大きさで開口した開口部Sが形成されている。
また、左右一対のサイドシル4は、図5から図7に示すように、センタピラーインナパネル33を挟んで、車幅方向外側に位置して車両前後方向に延びるサイドシルアウタパネル41と、車幅方向内側に位置して車両前後方向に延びるサイドシルインナパネル42とで構成されている。
サイドシルアウタパネル41は、図5から図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面形状が車幅方向外側へ突出した断面略ハット状であって、センタピラーインナパネル33とで断面略矩形の閉断面形状をなすように形成されている。
具体的には、サイドシルアウタパネル41は、図5から図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、センタピラーインナパネル33の下端に接合されるアウタ下側フランジ部411、サイドシルアウタパネル41の下面をなすアウタ下面部412と、サイドシルアウタパネル41の側面をなすアウタ側面部413と、サイドシルアウタパネル41の上面をなすアウタ上面部414と、センタピラーインナパネル33に接合されるアウタ上側フランジ部415とで一体形成されている。
アウタ下側フランジ部411は、図5から図7に示すように、車幅方向に厚みを有するとともに、センタピラーインナパネル33と対向する部分がセンタピラーインナパネル33の下端に沿う形状に形成されている。
アウタ下面部412は、図5から図7に示すように、アウタ下面フランジ部411の上縁から車幅方向外側、かつ僅かに車両上方へ延設された部分と、当該部分からさらに車幅方向外側、かつ車両上方へ延設された部分とを一体的にした形状に形成されている。
アウタ下面部412は、図5から図7に示すように、アウタ下面フランジ部411の上縁から車幅方向外側、かつ僅かに車両上方へ延設された部分と、当該部分からさらに車幅方向外側、かつ車両上方へ延設された部分とを一体的にした形状に形成されている。
アウタ側面部413は、図5から図7に示すように、アウタ下面部412における車幅方向外側の縁端から車両上方へ向けて延設されている。
アウタ上面部414は、図5から図7に示すように、アウタ側面部413の上端から車幅方向内側、かつ車両上方へ延設された部分と、当該部分から車幅方向内側、かつ僅かに車両上方へ延設された部分とを一体的にした形状に形成されている。
アウタ上面部414は、図5から図7に示すように、アウタ側面部413の上端から車幅方向内側、かつ車両上方へ延設された部分と、当該部分から車幅方向内側、かつ僅かに車両上方へ延設された部分とを一体的にした形状に形成されている。
なお、アウタ上面部414は、詳細な図示を省略するが、車幅方向内側の縁端である内側縁端が、側面視において、車両前後方向に略水平に延びる形状に形成されているものとする。
アウタ上側フランジ部415は、図5から図7に示すように、アウタ上面部414における車幅方向内側の端部から車両上方へ向けて延設されるとともに、センタピラーインナパネル33と対向する部分がセンタピラーインナパネル33に沿う形状に形成されている。
一方、サイドシルインナパネル42は、図5から図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面形状が車幅方向内側へ突出した断面略ハット状であって、センタピラーインナパネル33とで断面略矩形の閉断面形状をなすように形成されている。
具体的には、サイドシルインナパネル42は、図5から図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、センタピラーインナパネル33を介してアウタ下側フランジ部411に接合されるインナ下側フランジ部421と、サイドシルインナパネル42の下面をなすインナ下面部422と、サイドシルインナパネル42の側面をなすインナ側面部423と、サイドシルインナパネル42の上面をなす上面部424と、センタピラーインナパネル33を介してアウタ上側フランジ部415に接合されるインナ上側フランジ部425とで一体形成されている。
インナ下側フランジ部421は、図5から図7に示すように、車幅方向に厚みを有するとともに、センタピラーインナパネル33と対向する部分がセンタピラーインナパネル33の下端に沿う形状に形成されている。
インナ下面部422は、図5から図7に示すように、インナ下側フランジ部421の上端から車幅方向内側、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。
インナ下面部422は、図5から図7に示すように、インナ下側フランジ部421の上端から車幅方向内側、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。
インナ側面部423は、図5から図7に示すように、インナ下面部422における車幅方向内側の縁端から車両上方へ向けて延設されている。なお、インナ側面部423は、図3及び図4に示すように、その上端が、車両前後方向に延びる略水平な一直線状になるよう形成されている。
インナ上面部424は、図5から図7に示すように、インナ側面部423の上端から車幅方向外側、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。なお、インナ上面部424については、後ほど詳述する。
インナ上側フランジ部425は、図5から図7に示すように、インナ上面部424における車幅方向外側の端部から車両上方へ向けて延設されるとともに、センタピラーインナパネル33と対向する部分がセンタピラーインナパネル33に沿う形状に形成されている。
インナ上側フランジ部425は、図5から図7に示すように、インナ上面部424における車幅方向外側の端部から車両上方へ向けて延設されるとともに、センタピラーインナパネル33と対向する部分がセンタピラーインナパネル33に沿う形状に形成されている。
さらに、上述した構成のサイドシル4の内部には、図2、図4、図6、及び図7に示すように、車両前後方向に延びてサイドシル4を補強する前側補強部材15、及び後側補強部材16が、サイドシルインナパネル42に接合されている。
前側補強部材15は、図2、図4、図6、及び図7に示すように、センタピラー3の下部における前端近傍が接合される部分からサイドシル4の前端に至る車両前後方向の範囲に接合されている。
なお、前側補強部材15は、インナ上面部424に接合される略平板状の部分と、インナ側面部423に接合される略平板状の部分とで、車幅方向に沿った縦断面形状が断面略L字状に形成されている。
一方、後側補強部材16は、図2及び図4に示すように、センタピラー3の下部における後端近傍が接合される部分よりも僅かに車両前方の位置(後述する第3***部427と第4***部428との間の位置)からサイドシル4の後端に至る車両前後方向の範囲に接合されている。
なお、後側補強部材16は、インナ上面部424に接合される略平板状の部分と、インナ側面部423に接合される略平板状の部分とで、車幅方向に沿った縦断面形状が断面略L字状に形成されている。
また、フロアパネル6は、図1に示すように、車両上方へ膨出して車両前後方向に延びるトンネル部6aを、車幅方向略中央に有する形状に形成されている。このフロアパネル6は、車幅方向外側の縁辺がサイドシル4のサイドシルインナパネル42に接合されている。
さらに、フロアパネル6の下面には、図1及び図5に示すように、前端が車幅方向外側に位置して、車両後方ほど車幅方向内側に位置するように略車両前後方向に延びるフロアフレーム17が接合されている。なお、フロアフレーム17は、図4に示すように、車幅方向に沿った縦断面形状が、車両上方が開口した断面略ハット状に形成されている。
また、第1クロスメンバ8は、図1に示すように、ヒンジピラー2とセンタピラー3との間における車両前後方向略中央で、トンネル部6aを介して左右のサイドシル4を連結するようにフロアパネル6の上面に配置されている。
この第1クロスメンバ8は、図4及び図6に示すように、車両前後方向に沿った縦断面形状が車両上方へ突出した断面略ハット状であって、上面部分である略平板状のメンバ上面部81と、前面部分である略平板状のメンバ前面部82と、後面部分である略平板状のメンバ後面部83とを有している。
メンバ上面部81は、図3及び図6に示すように、車両上下方向に厚みを有して、車幅方向に延びる略平板状であって、サイドシルインナパネル42のインナ上面部424と略同じ車両上下方向の位置に配置されている。なお、メンバ上面部81には、前席のシートレール(図示省略)における前端部が締結固定されるものとする。
このメンバ上面部81における車幅方向外側の縁端には、車幅方向外側へ延設されるとともに、インナ上面部424に接する上側接合部84が形成されている。そして、メンバ上面部81の上側接合部84が、インナ上面部424を介して前側補強部材15に接合されている。
メンバ前面部82は、図3及び図4に示すように、メンバ上面部81における車両前方側の縁端から略車両下方へ向けて延設されたのち、フロアパネル6の上面に沿うように車両前方へ延設された形状に形成されている。このメンバ前面部82は、その下端がフロアパネル6に接合されるとともに、車幅方向外側の縁端から車両前方へ延設した前側接合部85が、インナ側面部423を介して前側補強部材15に接合されている。
メンバ後面部83は、図3及び図4に示すように、メンバ上面部81における車両後方側の縁端から略車両下方へ向けて延設されたのち、フロアパネル6の上面に沿うように車両後方へ延設された形状に形成されている。このメンバ後面部83は、その下端がフロアパネル6に接合されるとともに、車幅方向外側の縁端から車両後方へ延設した後側接合部86が、インナ側面部423を介して前側補強部材15に接合されている。
第2クロスメンバ9は、図1、図3、及び図4に示すように、センタピラー3における車両前後方向略中央と略同じ車両前後方向の位置でトンネル部6aを介して左右のサイドシル4を連結するようにフロアパネル6の上面に配置されている。なお、第2クロスメンバ9は、フロアパネル6における車両後方下方へ傾斜した部分に、その下面が接合されている。
この第2クロスメンバ9は、図4に示すように、車両前後方向に沿った縦断面形状が断面略M字状であって、車両前方側に位置してフロアパネル6に接合される前側フランジ部91、車両後方側に位置してフロアパネル6に接合される後側フランジ部92と、前側フランジ部91と後側フランジ部92との間に位置する中央フランジ部93と、前側フランジ部91と中央フランジ部93との間で車両上方に突出した前側突部94と、中央フランジ部93と後側フランジ部92との間で車両上方へ向けて突出した後側突部95とで一体形成されている。
さらに、第2クロスメンバ9は、図1に示すように、車幅方向外側に位置する第1シート取付けブラケット21を介して、サイドシル4に連結されるとともに、車幅方向内側に位置する第2シート取付けブラケット22を介してトンネル部6aに連結されている。
なお、第1シート取付けブラケット21、及び第2シート取付けブラケット22は、前席のシートレールにおける後端部が締結固定される部材であって、その詳細は後ほど詳しく説明する。
第3クロスメンバ10は、図1に示すように、フロアパネル6の後端近傍において、サイドシル4を車幅方向に連結するようにフロアパネル6の上面に配置されている。この第3クロスメンバ10は、サイドシル4、及びフロアパネル6に接合されている。
第4クロスメンバ11は、図1に示すように、第3クロスメンバ10に対して所定間隔だけ車両後方に離間した位置で、リヤサイドフレーム5を車幅方向に連結するようにリヤフロアパネル7の上面に配置されている。この第4クロスメンバ11は、リヤサイドフレーム5、及びリヤフロアパネル7に接合されている。
また、上述した第1シート取付けブラケット21は、図2から図5に示すように、車幅方向外側、及び車両下方が開口した略ボックス状であって、車幅方向に沿った縦断面形状が、サイドシル4、及び第2クロスメンバ9とで閉断面形状をなすように形成されている。
この第1シート取付けブラケット21は、図2から図5に示すように、車両前方に位置する前壁部211と、前壁部211に対して車両後方で対向する後壁部212と、前壁部211における車幅方向内側の縁端、及び後壁部212における車幅方向内側の縁端を連結する側壁部213と、前壁部211の上端及び後壁部212の上端を連結する上面部214と、サイドシル4に接合されるフランジ部215とで一体形成されている。
さらに、上面部214は、図2、図3、及び図5に示すように、車幅方向内側に位置するとともに、シートレールが取付けられる平面部分である取付け部分214aと、取付け部分214aの車幅方向外側縁端から車幅方向外側、かつ車両下方へ向けて傾斜した傾斜部分214bと、傾斜部分214bの下端から車幅方向外側へ延設した段下げ部分214cとで一体形成されている。
この段下げ部分214cには、図2、図3、及び図5に示すように、車両前後方向略中央で、略車両上方へ向けて突出するとともに、傾斜部分214bからフランジ部215にかけて車幅方向に延びるビード214dが形成されている。なお、ビード214dは、第2クロスメンバ9の中央フランジ部93に対して、略同じ車両前後方向の位置になるように形成されている。
また、第2シート取付けブラケット22は、フランジ部がトンネル部6aに接合される点を除けば、第1シート取付けブラケット21に対して略左右対称形状であるため、その詳細な説明を省略する。
引き続き、上述した第1プレート取付けブラケット13、第2プレート取付けブラケット14、及びサイドシルインナパネル42について、より詳しく説明する。
まず、スカッフプレート12が取付けられる第1プレート取付けブラケット13は、図1及び図2に示すように、第1クロスメンバ8と略同じ車両前後方向の位置において、サイドシルインナパネル42のインナ上面部424に接合されている。
まず、スカッフプレート12が取付けられる第1プレート取付けブラケット13は、図1及び図2に示すように、第1クロスメンバ8と略同じ車両前後方向の位置において、サイドシルインナパネル42のインナ上面部424に接合されている。
この第1プレート取付けブラケット13は、図2、図4、及び図6に示すように、車両上方に突出した側面視略ハット状であって、その上面部分にスカッフプレート12のクリップ12aが嵌合する嵌合孔13aが開口形成されている。
一方、第2プレート取付けブラケット14は、図1に示すように、第1プレート取付けブラケット13よりも車両前方で、かつヒンジピラー2よりも車両後方の位置において、サイドシルインナパネル42のインナ上面部424に接合されている。
この第2プレート取付けブラケット14は、第1プレート取付けブラケット13と同様に車両上方に突出した側面視略ハット状であって、その上面部分にスカッフプレート12のクリップ12aが嵌合する嵌合孔が開口形成されている。
また、サイドシルインナパネル42のインナ上面部424は、図2から図7に示すように、インナ側面部423の上端から車幅方向外側、かつ僅かに車両上方へ向けて延設された略平板状の平板部426と、平板部426に対して車両下方に凹設された第1凹設部427及び第2凹設部(図示省略)と、平板部426に対して車両上方に***した第1***部428、第2***部429、第3***部430、及び第4***部431とで一体形成されている。
平板部426は、図5から図7に示すように、車幅方向に沿った断面において、車幅方向外側の縁端である外側縁端が、サイドシルアウタパネル41のアウタ上面部414における内側縁端よりも車両下方の位置に位置するように、インナ側面部423の上端から延設されている。
第1凹設部427は、図2及び図5に示すように、第1プレート取付けブラケット13の上面部分に対して車両下方で対向する位置に、プレス成形によって凹設されている。なお、第1凹設部427は、プレス成形時の影にならない範囲で凹設された形状であって、車幅方向に沿った縦断面形状が、車両上方が長辺となる逆台形状に凹設されている。
より詳しくは、第1凹設部427は、図5に示すように、第1プレート取付けブラケット13、及び第1クロスメンバ8をとおる車幅方向に沿った縦断面において、平板部426の外側縁端から車幅方向外側、かつ僅かに車両下方へ向けて延設されるとともに、平板部426とインナ上側フランジ部425とを連結する形状に形成されている。
換言すると、インナ上面部424は、第1プレート取付けブラケット13、及び第1クロスメンバ8をとおる車幅方向に沿った縦断面における断面形状が、アウタ上面部414の内側縁端よりも車両下方の位置に、その外側縁端が位置する断面形状に形成されている。
また、第2凹設部(図示省略)は、第2プレート取付けブラケット14の上面部分に対して車両下方で対向する位置に、プレス成形によって凹設されている。この第2凹設部は、第1凹設部427と同様の構成のため、その詳細な説明を省略する。
また、第1***部428、第2***部429、第3***部430、及び第4***部431は、図2及び図3に示すように、いずれもインナ上面部424における車幅方向内側の縁端である内側縁端から車幅方向外側へ所定間隔だけ離間した位置から、平板部426とインナ上側フランジ部425とを連結するように***している。
この第1***部428、第2***部429、第3***部430、及び第4***部431は、図2及び図3に示すように、いずれも車幅方向内側が短辺となる平面視略台形状であって、車幅方向内側、及び車幅方向外側における車両前後方向の長さが略同じ平面視略矩形の中央傾斜部分と、中央傾斜部分の前縁と平板部426とを連結する平面視略三角形の前側傾斜部分と、中央傾斜部分の後縁と平板部426とを連結する平面視略三角形の後側傾斜部分とで構成されている。
より詳しくは、第1***部428は、図3、図4、及び図7に示すように、センタピラー3の下部における前端近傍と略同じ車両前後方向の位置において、車幅方向内側が短辺となる平面視略台形状に形成されている。
この第1***部428の中央傾斜部分428aは、図7に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、アウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に、その外側縁端が位置するように、平板部426の外縁から車幅方向外側、かつ車両上方へ向けて傾斜した形状に形成されている。
第2***部429は、図3、図4、図5に示すように、センタピラー3の下部における車両前後方向略中央近傍、換言すると第2クロスメンバ9と略同じ車両前後方向の位置において、車幅方向内側が短辺となる平面視略台形状に形成されている。
なお、第2***部429の中央傾斜部分429aは、図3及び図4に示すように、その車幅方向内側の位置が、第1***部428の中央傾斜部分428aにおける車幅方向内側の位置よりも僅かに車幅方向外側に位置するとともに、車両前後方向の長さが、第1***部428の中央傾斜部分428aにおける車両前後方向の長さより短い長さに形成されている。
さらに、第2***部429の中央傾斜部分429aは、図5に示すように、第2クロスメンバ9をとおる車幅方向に沿った縦断面において、アウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に、その外側縁端が位置するように、平板部426の外縁から車幅方向外側、かつ車両上方へ向けて傾斜した形状に形成されている。
第3***部430は、図2から図4に示すように、第2***部429に対して僅かに車両後方側に離間した車両前後方向の位置において、第2***部429と略同等の大きさの平面視略台形状に形成されている。
この第3***部430の中央傾斜部分430aは、第2***部429の中央傾斜部分429aと同様に、車幅方向に沿った縦断面において、アウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に、その外側縁端が位置するように、平板部426の外縁から車幅方向外側、かつ車両上方へ向けて傾斜した形状に形成されている。
第4***部431は、図2から図4に示すように、センタピラー3の下部における後端近傍と略同じ車両前後方向の位置において、第1***部428と略同等の大きさの平面視略台形状に形成されている。
この第4***部431の中央傾斜部分431aは、第1***部428の中央傾斜部分428aと同様に、車幅方向に沿った縦断面において、アウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に、その外側縁端が位置するように、平板部426の外縁から車幅方向外側、かつ車両上方へ向けて傾斜した形状に形成されている。
このような構成によってサイドシルインナパネル42は、図4に示すように、側面視において、インナ側面部423とインナ上面部424との角部となる境界線が車両前後方向へ略水平に延びる一直線状になるように形成されているのに対して、インナ上面部424とインナ上側フランジ部425との角部となる境界線が凹凸形状の稜線をなしている。
以上のような構成の自動車1の側部車体構造は、スカッフプレート12を装着するための第1プレート取付けブラケット13をサイドシル4に設けた場合であっても、センタピラー3の近傍における荷重伝達効率の低下を抑制することができる。
具体的には、センタピラー3の近傍において、インナ上面部424の外側縁端とアウタ上面部414の内側縁端とが略同じ車両上下方向の位置に位置するため、自動車1の側部車体構造は、センタピラー3の近傍に側突荷重が加わった際、サイドシルアウタパネル41からサイドシルインナパネル42へ側突荷重を効率よく伝達することができる。
このため、センタピラー3よりも車両前方におけるインナ上面部424に第1プレート取付けブラケット13を設けた場合であっても、自動車1の側部車体構造は、センタピラー3の近傍における側突荷重の荷重伝達効率が低下することを抑制できる。
さらに、自動車1の側部車体構造は、センタピラー3の近傍における縦断面積を大きく確保できるため、センタピラー3近傍におけるサイドシル4の剛性を向上することができる。このため、自動車1の側部車体構造は、車両前方からの衝突荷重である前突荷重、または車両後方からの衝突荷重である後突荷重に対する荷重伝達効率の低下を抑制することができる。
従って、自動車1の側部車体構造は、スカッフプレート12を装着するための第1プレート取付けブラケット13をサイドシル4に設けた場合であっても、センタピラー3の近傍における荷重伝達効率の低下を抑制することができる。
また、第1プレート取付けブラケット13に対して車両下方で対向するインナ上面部424に、車両下方へ向けて凹設した第1凹設部427を備えたことにより、自動車1の側部車体構造は、スカッフプレート12のクリップ12aと、サイドシルインナパネル42のインナ上面部424との間に所望される隙間を容易に確保することができる。
このため、自動車1の側部車体構造は、第1凹設部427以外のインナ上面部424、すなわち平板部426の外側縁端を、アウタ上面部414の内側縁端により近接することができるとともに、その車両前後方向の長さを長く確保することができる。
これにより、自動車1の側部車体構造は、第1クロスメンバ8の近傍に側突荷重が加わった際、サイドシルアウタパネル41からサイドシルインナパネル42への荷重伝達効率が低下することを抑制できる。
加えて、自動車1の側部車体構造は、車幅方向に沿った縦断面におけるサイドシル4の断面積を第1凹設部427によって大きく確保できるため、前突荷重または後突荷重に対するサイドシル4の剛性をより向上することができる。
従って、自動車1の側部車体構造は、インナ上面部424に設けた第1凹設部427により、センタピラー3の近傍における荷重伝達効率の低下と、第1クロスメンバ8の近傍における荷重伝達効率の低下とを両立して抑制することができる。
また、インナ上面部424が、側面視において、車両前後方向に略水平に延びる内側縁端を有する形状に形成され、インナ上面部424における第1***部428、第2***部429、第3***部430、及び第4***部431の頂部が、車幅方向に沿った縦断面において、アウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に位置することにより、自動車1の側部車体構造は、より高い車両上下方向の位置でセンタピラー3を車幅方向内側から支持できるため、側突荷重に対するセンタピラー3の支持剛性を向上することができる。
このため、自動車1の側部車体構造は、センタピラー3の近傍における荷重伝達効率の低下を抑制できるとともに、側突時におけるセンタピラー3の倒れを抑制することができる。
また、サイドシル4の内部に、インナ上面部424、及びインナ側面部423に接合された前側補強部材15を備えたことにより、自動車1の側部車体構造は、センタピラー3近傍から第1クロスメンバ8に至る車両前後方向の範囲において、サイドシルインナパネル42の剛性をより向上させることができる。
これにより、自動車1の側部車体構造は、アウタ上面部414の内側縁端とインナ上面部424の外側縁端とが車両上下方向の位置で略一致しない車両前後方向の範囲における荷重伝達効率を向上することができる。このため、自動車1の側部車体構造は、車幅方向の一方からサイドシルインナパネル42に加わった側突荷重を車幅方向の他方へ向けて確実に伝達することができる。
次に、上述した実施例1における自動車1の側部車体構造に対して、サイドシル4のサイドシルインナパネル42の形状、及び第1シート取付けブラケット21の形状が異なる自動車1の側部車体構造を実施例2として、図8から図12を用いて詳述する。
なお、図8は実施例2におけるサイドシル4の要部外観斜視図を示し、図9は実施例2におけるサイドシル4の要部平面図を示し、図10は図9中のE−E矢視における側面図を示し、図11は図9中のF−F矢視断面図を示し、図12は図9中のG−G矢視断面図を示している。
また、実施例1と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
また、実施例1と同じ構成は、同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
まず、サイドシル4のサイドシルインナパネル42は、上述した実施例1と同様に、インナ下側フランジ部421と、インナ下面部422と、インナ側面部423と、インナ上面部424と、インナ上側フランジ部425とで一体形成されている。
そして、実施例2におけるサイドシルインナパネル42のインナ側面部423は、実施例1が略平板状に形成されているのに対して、車幅方向にオフセットした段付き形状に形成されている。
そして、実施例2におけるサイドシルインナパネル42のインナ側面部423は、実施例1が略平板状に形成されているのに対して、車幅方向にオフセットした段付き形状に形成されている。
より詳しくは、インナ側面部423は、図8から図12に示すように、フロアパネル6が接合される車両下方の部分である下方部分423aと、下端に対して上端が車幅方向外側に位置するように傾斜した傾斜部分423bと、下方部分423aよりも車幅方向内側に位置する上方部分423cとが、車両下方からこの順番で配置された段付き形状に一体形成されている。
なお、インナ側面部423は、図10に示すように、側面視において、車両前方から第4***部431にかけて下方部分423aの上端が車両前後方向に延びる略直線状になすよう形成され、第4***部431の前端近傍から車両後方へ向かうほど、下方部分423aの上端が徐々に車両下方へ向かうように形成されている。そして、インナ側面部423は、第4***部431よりも車両後方において、下方部分423aに上方部分423cが合流した略平板状に形成されている。
下方部分423aは、図11及び図12に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、インナ下面部422における車幅方向内側の縁端から車両上方、かつ僅かに車幅方向外側へ向けて延設されている。この下方部分423aは、図12に示すように、車両上下方向において、第1シート取付けブラケット21の段下げ部分214cよりも僅かに車両上方の位置まで延設されている。
傾斜部分423bは、図11及び図12に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、下方部分423aの上端から車両上方、かつ車幅方向外側へ向けて延設されている。
上方部分423cは、図11及び図12に示すように、傾斜部分423bの上端から車両上方、かつ僅かに車幅方向外側へ向けて延設され、その上端がインナ上面部424における車幅方向内側の縁端に連結されている。
上方部分423cは、図11及び図12に示すように、傾斜部分423bの上端から車両上方、かつ僅かに車幅方向外側へ向けて延設され、その上端がインナ上面部424における車幅方向内側の縁端に連結されている。
このような構成のサイドシルインナパネル42には、上述した実施例1と同様に、図8から図12に示すように、フロアパネル6、前側補強部材15、後側補強部材(図示省略)、第1クロスメンバ8、及び第1シート取付けブラケット21が接合されている。
前側補強部材15、及び後側補強部材は、図8及び図11に示すように、実施例1と同様、車幅方向に沿った縦断面形状が断面略L字状であって、インナ上面部424、及びインナ側面部423の上方部分423cに接合されている。
また、第1クロスメンバ8は、図8から図11に示すように、メンバ上面部81の上側接合部84が、インナ上面部424を介して前側補強部材15に接合されている。さらに、第1クロスメンバ8は、メンバ前面部82の前側接合部85、及びメンバ後面部83の後側接合部86が、インナ側面部423の上方部分423cを介して前側補強部材15に接合されている。
また、第1シート取付けブラケット21は、実施例1の第1シート取付けブラケット21に対して、フランジ部、及び段下げ部分214cのビードの形状が異なる。
具体的には、第1シート取付けブラケット21は、図8から図10に示すように、前壁部211と、後壁部212と、側壁部213と、上面部214と、前壁部211における車幅方向外側の縁端から車両前方へ延設した前方フランジ部216と、後壁部212における車幅方向外側の縁端から車両後方へ延設した後方フランジ部217とで一体形成されている。
具体的には、第1シート取付けブラケット21は、図8から図10に示すように、前壁部211と、後壁部212と、側壁部213と、上面部214と、前壁部211における車幅方向外側の縁端から車両前方へ延設した前方フランジ部216と、後壁部212における車幅方向外側の縁端から車両後方へ延設した後方フランジ部217とで一体形成されている。
さらに、上面部214は、図9、図10、及び図12に示すように、実施例1と同様に、取付け部分214aと、傾斜部分214bと、傾斜部分214bの下端から車幅方向外側へ延設した段下げ部分214cとで一体形成されている。なお、段下げ部分214cの車幅方向外側の縁端は、サイドシルインナパネル42の下方部分423aに沿うように車両上方へ向けて僅かに折り返している。
加えて、段下げ部分214cには、図10に示すように、側面視において、第2クロスメンバ9の中央フランジ部93からサイドシルインナパネル42の第2***部427へ向かう仮想線に沿うように、略車両上方へ向けて突設されたビード214eが形成されている。
このビード214eは、図9及び図12に示すように、傾斜部分214bから車幅方向外側へ向かうほど車両前後方向の長さが短くなるとともに、段下げ部分214cからの車両上下方向の長さが短くなる略三角錐形状に形成されている。
なお、ビード214eは、図12に示すように、車幅方向に沿った縦断面において、車幅方向外側の頂部が、段下げ部分214cにおける車幅方向外側の縁端と略一致するように形成されている。換言すると、ビード214eは、車両正面視において、傾斜部分214bの上端から段下げ部分214cにおける車幅方向外側の縁端へ延びる稜線を有する正面視略三角形状に形成されている。
このような構成の第1シート取付けブラケット21は、図10に示すように、前方フランジ部216がインナ側面部423の下方部分423aに接合され、後方フランジ部217がインナ側面部423の下方部分423aに接合されている。
以上のような構成の自動車1の側部車体構造は、上述した実施例1と同様に、スカッフプレート12を装着するための第1プレート取付けブラケット13をサイドシル4に設けた場合であっても、センタピラー3の近傍における荷重伝達効率の低下を抑制することができる。
また、サイドシルインナパネル42のインナ側面部423が、下方部分423aと、下方部分423aに対して車両上方、かつ車幅方向外側にオフセットした上方部分423cとを備え、第1クロスメンバ8のメンバ上面部81が、インナ上面部424を介して前側補強部材15に接合され、第1クロスメンバ8のメンバ前面部82、及びメンバ後面部83が、インナ側面部423の上方部分423cを介して前側補強部材15に接合されたことにより、自動車1の側部車体構造は、サイドシル4の軽量化と、側突荷重に対する荷重伝達効率の低下の抑制とを両立することができる。
具体的には、サイドシルインナパネル42のインナ側面部423が、車幅方向でオフセットした下方部分423a、及び上方部分423cで構成されたことにより、自動車1の側部車体構造は、略平板状のインナ側面部423を有するサイドシル4の重量に比べて、サイドシル4の重量を低減することができる。
さらに、第1クロスメンバ8のメンバ上面部81、メンバ前面部82、及びメンバ後面部83が、前側補強部材15に接合されるため、自動車1の側部車体構造は、第1クロスメンバ8とサイドシルインナパネル42との接合強度をより向上することができる。
これにより、自動車1の側部車体構造は、アウタ上面部414の内側縁端とインナ上面部424の外側縁端とが車両上下方向の位置で略一致しない第1クロスメンバ8近傍において、側突荷重に対する荷重伝達効率をより向上することができる。
これにより、自動車1の側部車体構造は、アウタ上面部414の内側縁端とインナ上面部424の外側縁端とが車両上下方向の位置で略一致しない第1クロスメンバ8近傍において、側突荷重に対する荷重伝達効率をより向上することができる。
このため、自動車1の側部車体構造は、車幅方向の一方からサイドシルインナパネル42に加わった側突荷重を、第1クロスメンバ8を介して車幅方向の他方へ向けてより確実に伝達することができる。
従って、自動車1の側部車体構造は、サイドシル4の軽量化と、側突荷重に対する荷重伝達効率の低下の抑制とを両立することができる。
従って、自動車1の側部車体構造は、サイドシル4の軽量化と、側突荷重に対する荷重伝達効率の低下の抑制とを両立することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のクロスメンバは、実施形態の第1クロスメンバ8に対応し、
以下同様に、
プレート取付けブラケットは、第1プレート取付けブラケット13に対応し、
凹設部分は、第1凹設部427に対応し、
***部は、第1***部428、第2***部429、第3***部430、及び第4***部431に対応し、
補強部材は、前側補強部材15に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明のクロスメンバは、実施形態の第1クロスメンバ8に対応し、
以下同様に、
プレート取付けブラケットは、第1プレート取付けブラケット13に対応し、
凹設部分は、第1凹設部427に対応し、
***部は、第1***部428、第2***部429、第3***部430、及び第4***部431に対応し、
補強部材は、前側補強部材15に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、車幅方向略中央にトンネル部6aを有するフロアパネル6としたが、これに限定せず、トンネル部を備えていないフロアパネルであってもよい。
また、車両前後方向に沿った縦断面形状が断面略M字状の第2クロスメンバ9としたが、これに限定せず、第1クロスメンバ8と同様に、車両上方に突出した断面略ハット状の第2クロスメンバであってもよい。
また、車両前後方向に沿った縦断面形状が断面略M字状の第2クロスメンバ9としたが、これに限定せず、第1クロスメンバ8と同様に、車両上方に突出した断面略ハット状の第2クロスメンバであってもよい。
また、第1シート取付けブラケット21を介して、第2クロスメンバ9をサイドシル4に連結した構成としたが、これに限定せず、第2クロスメンバ9をサイドシル4に直接的に接合させた構成としてもよい。
また、前側補強部材15、及び後側補強部材16を内部に備えたサイドシル4としたが、これに限定せず、別の実施形態におけるサイドシル4の内部構成の外観斜視図を示す図13のように、前側補強部材15、及び後側補強部材16に加えて、センタピラーインナパネル33とサイドシルインナパネル42とで構成される内部空間を車両前後方向に所定間隔を隔てて区切る第1節部材23、第2節部材24、第3節部材25、及び第4節部材26とを内部に備えたサイドシル4としてもよい。
より詳しくは、第1節部材23は、図13に示すように、サイドシルインナパネル42の第1***部426と略同じ車両前後方向の位置に配置されるともに、インナ側面部423、及び第1***部426の中央傾斜部分428aに接合されている。
第2節部材24は、図13に示すように、第2クロスメンバ9の前端と略同じ車両前後方向の位置に配置されている。この第2節部材24は、インナ側面部423を介して第1シート取付けブラケット21のフランジ部215に接合されるとともに、インナ上面部424の平板部426に接合されている。
第3節部材25は、図13に示すように、サイドシルインナパネル42の第2***部427と第3***部428との間に配置されている。この第3節部材25は、インナ側面部423を介して第1シート取付けブラケット21のフランジ部215に接合されるとともに、第2***部427と第3***部428との間の平板部426に接合されている。
第4節部材26は、図13に示すように、サイドシルインナパネル42の第4***部429と略同じ車両前後方向の位置に配置されるとともに、インナ側面部423、及び第4***部429の中央傾斜部分431aに接合されている。
このような節部材をサイドシル4の内部に備えることで、自動車1の側部車体構造は、スカッフプレート12を装着するための第1プレート取付けブラケット13をサイドシル4に設けた場合であっても、センタピラー3の近傍における荷重伝達効率の低下をさらに抑制することができる。
また、センタピラー3をとおる車幅方向に沿った縦断面において、アウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に、第1***部428、第2***部429、第3***部430、及び第4***部431の頂部が位置する構成としたが、これに限定せず、外側縁端がアウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に位置する形状であれば、適宜の形状としてもよい。
例えば、第1***部428から第4***部431に至る範囲を一体的に***させるとともに、その頂部がアウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に位置する形状に形成された1つの***部としてもよい。
あるいは、別の実施形態におけるサイドシル4の側面図を示す図14のように、側面視において、第1クロスメンバ8からセンタピラー3にかけて略直線的に延びる外側縁端を有する略平板状の平板部で構成されたインナ上面部435としてもよい。なお、この場合、前側補強部材15、及び後側補強部材16は、サイドシル4の断面形状に応じて断面形状に形成されているものとする。
より詳しくは、第1クロスメンバ8をとおる車幅方向に沿った縦断面において、インナ上面部435は、図14中のH−H矢視断面を示す図15(a)のように、アウタ上面部414の内側縁端よりも車両下方の位置に外側縁端が位置するように、インナ側面部423の上端からアウタ上面部414の内側縁端へ向けて延設されている。
一方、センタピラー3をとおる車幅方向に沿った縦断面において、インナ上面部435は、図14中のI−I矢視断面を示す図15(b)のように、アウタ上面部414の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に外側縁端が位置するように、インナ側面部423の上端からアウタ上面部414の内側縁端へ向けて延設されている。
そして、第1クロスメンバ8をとおる車幅方向に沿った縦断面形状と、センタピラー3をとおる車幅方向に沿った縦断面形状とを、車両前後方向で滑らかに繋ぐようにして略平板状のインナ上面部435が形成されている。
これにより、自動車1の側部車体構造は、例えば、車両上下方向に凹設、及び***によって形成された凹凸形状の外側縁端を有するインナ上面部424に比べて、前突荷重または後突荷重を効率よく伝達することができる。
このため、自動車1の側部車体構造は、スカッフプレート12を装着するための第1プレート取付けブラケット13をサイドシル4に設けた場合であっても、センタピラー3の近傍における荷重伝達効率の低下をより抑制することができる。
1…自動車
3…センタピラー
4…サイドシル
8…第1クロスメンバ
12…スカッフプレート
13…第1プレート取付けブラケット
15…前側補強部材
41…サイドシルアウタパネル
42…サイドシルインナパネル
81…メンバ上面部
82…メンバ前面部
83…メンバ後面部
414…アウタ上面部
423…インナ側面部
423a…下方部分
423c…上方部分
424…インナ上面部
427…第1凹設部
428…第1***部
429…第2***部
430…第3***部
431…第4***部
435…インナ上面部
3…センタピラー
4…サイドシル
8…第1クロスメンバ
12…スカッフプレート
13…第1プレート取付けブラケット
15…前側補強部材
41…サイドシルアウタパネル
42…サイドシルインナパネル
81…メンバ上面部
82…メンバ前面部
83…メンバ後面部
414…アウタ上面部
423…インナ側面部
423a…下方部分
423c…上方部分
424…インナ上面部
427…第1凹設部
428…第1***部
429…第2***部
430…第3***部
431…第4***部
435…インナ上面部
Claims (6)
- 自動車の車両前後方向に延びる左右一対のサイドシルと、
該サイドシルに下端が接合されるとともに、略車両上方に延びる左右一対のセンタピラーと、
前記センタピラーよりも車両前方における左右のサイドシルを連結するクロスメンバとを備えた自動車の側部車体構造であって、
前記サイドシルが、
車幅方向外側へ突出した断面略ハット状のサイドシルアウタパネルと、
該サイドシルアウタパネルに対して車幅方向内側に位置するとともに、車幅方向内側へ突出した断面略ハット状のサイドシルインナパネルとで構成され、
前記サイドシルアウタパネルの上面部分をアウタ上面部とし、前記サイドシルインナパネルの上面部分をインナ上面部とし、
前記アウタ上面部、及び前記インナ上面部において、車幅方向外側の縁端を外側縁端とし、車幅方向内側の縁端を内側縁端として、
前記インナ上面部に、
スカッフプレートが取付けられるプレート取付けブラケットが前記クロスメンバと略同じ車両前後方向の位置に接合されるとともに、前記クロスメンバの上面部分であるメンバ上面部が接合され、
車幅方向に沿った縦断面における前記インナ上面部の断面形状が、
前記クロスメンバをとおる縦断面において、前記アウタ上面部の内側縁端よりも車両下方の位置に外側縁端が位置する断面形状に形成されるとともに、前記センタピラーをとおる縦断面において、前記アウタ上面部の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に外側縁端が位置する断面形状に形成された
自動車の側部車体構造。 - 前記プレート取付けブラケットに対して車両下方で対向する前記インナ上面部に、車両下方へ向けて凹設した凹設部分を備えた
請求項1に記載の自動車の側部車体構造。 - 前記インナ上面部が、
側面視において、車両前後方向に略水平に延びる内側縁端を有する形状に形成され、
前記インナ上面部に、
車両上方へ向けて***した***部を備え、
該***部の頂部が、
前記センタピラーをとおる車幅方向に沿った縦断面において、前記アウタ上面部の内側縁端と略同じ車両上下方向の位置に位置するものである
請求項1または請求項2に記載の自動車の側部車体構造。 - 前記インナ上面部が、
側面視において、前記クロスメンバから前記センタピラーにかけて略直線的に延びる外側縁端を有する略平板状に形成された
請求項1に記載の自動車の側部車体構造。 - 前記サイドシルインナパネルにおいて、前記インナ上面部の内側縁端から車両下方へ延設された部分をインナ側面部として、
前記サイドシルの内部に、
前記センタピラー近傍から少なくとも前記クロスメンバに至る車両前後方向の長さを有するとともに、前記サイドシルインナパネルの前記インナ上面部、及び前記インナ側面部に接合された補強部材を備えた
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の自動車の側部車体構造。 - 前記サイドシルインナパネルの前記インナ側面部が、
車両下方側の部分である下方部分と、
該下方部分に対して車両上方、かつ車幅方向外側にオフセットした位置に配置された上方部分とを備え、
前記クロスメンバが、
前記メンバ上面部における車両前前方側の縁端から車両略下方へ延設されたメンバ前面部と、
前記メンバ上面部における車両後方側の縁端から車両略下方へ延設されたメンバ後面部とを備え、
前記補強部材が、
前記インナ上面部、及び前記インナ側面部の前記上方部分に接合され、
前記クロスメンバの前記メンバ上面部が、
前記インナ上面部を介して前記補強部材に接合され、
前記クロスメンバの前記メンバ前面部、及び前記メンバ後面部が、
前記インナ側面部の前記上方部分を介して前記補強部材に接合された
請求項5に記載の自動車の側部車体構造。
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JP2017132632A JP6540753B2 (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 自動車の側部車体構造 |
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JP2017132632A JP6540753B2 (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 自動車の側部車体構造 |
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ID=65356747
Family Applications (1)
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JP2017132632A Active JP6540753B2 (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 自動車の側部車体構造 |
Country Status (1)
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2017
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