JP6540719B2 - 画像形成システム、画像形成装置及び画像読取装置 - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置及び画像読取装置 Download PDF

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Description

本開示は、画像形成システム、画像形成装置及び画像読取装置に関する。
従来、測色計の読取結果に基づき、測色計と背景部材との間の距離を測色計の読取結果の許容範囲内の距離に調整することにより、用紙の読取精度を維持するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−189577号公報
しかし、特許文献1に記載のような従来技術は、測色計の読取結果に含まれる明度と、測色計と背景部材との間の距離との相関関係に基づき背景部材の位置を制御するものである。よって、測色計と背景部材との間の距離は、許容範囲内で調整されるものであるが、用紙に形成されている画像の色を読み取るために用紙を照らす照明部と、背景部材との距離の変動は避けられない。
つまり、照明部と背景部材との距離が変動することにより、色の読取誤差は増加するため、上記従来技術では、その変動分を補償しなければ、用紙に形成されている画像の色を正確に読み取らせることができない状況である。
本開示はこのような状況に鑑みてなされたものであり、用紙に形成されている画像の色を正確に読み取らせることができるようにするものである。
本開示の第1の側面である画像形成システムは、用紙に画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置により前記用紙に形成されている前記画像を読み取る画像読取装置と、を含む画像形成システムであって、前記画像読取装置は、前記画像が形成されている前記用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により前記用紙が搬送されながら前記画像を読み取る読取部と、前記搬送部による用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る読取位置の上流側に配置された上流側押さえ部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る前記読取位置の下流側に配置された下流側押さえ部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の上流側、かつ、前記上流側押さえ部材の下流側に配置され、前記上流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする上流側基準部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の下流側、かつ、前記下流側押さえ部材の上流側に配置され、前記下流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする下流側基準部材と、を備え、前記上流側押さえ部材、前記下流側押さえ部材、前記上流側基準部材、前記下流側基準部材は、それぞれ対向する位置に前記用紙を挟持する対向部材を有さず、前記用紙は、前記上流側押さえ部材の位置で当該上流側押さえ部材に接してガイドされ、前記上流側基準部材の位置で当該上流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側基準部材の位置で当該下流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側押さえ部材の位置で当該下流側押さえ部材に接してガイドされる構成であり、前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の第1の距離以上、及び、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の第2の距離以上、の少なくとも一方が満たされる領域を色判定領域とする。
色判定領域は、搬送部による用紙搬送方向における用紙の先端からの距離が、読取位置と下流側押さえ部材との間の第1の距離以上、及び、用紙搬送方向における用紙の後端までの距離が、読取位置と上流側押さえ部材との間の第2の距離以上、の少なくとも一方が満たされる領域である。読取部の読取位置は、用紙に形成されている画像を最も正確に読み取ることができる位置である。上流側押さえ部材は、読取部の読取位置の上側に配置されるものであり、下流側押さえ部材は、読取部の読取位置の下流側のそれぞれに配置されるものであり、何れか一方だけでは、用紙が読取部の読取位置を通過するときに用紙が変動する恐れがある。よって、読取部の読取位置の上流側には上流側押さえ部材が配置され、読取部の下流側には下流側押さえ部材が配置されるのが望ましい。つまり、色判定領域は、読取部の読取位置と、読取部の読取位置の上流側にある上流側押さえ部材の配置位置と、読取部の読取位置の下流側にある下流側押さえ部材の配置位置とに基づくものであれば、用紙を正確に読み取るための位置と、用紙の変動を押さえつけるための位置とが考慮されるものとなる。よって、色判定領域に基づき画像の読取範囲を定めれば、用紙に形成されている画像の色を正確に読み取らせることができる。
また、前記画像形成装置は、前記画像のうち、前記画像の色の補正に使用される色補正画像を、前記色判定領域に基づき設定される色補正画像形成領域に形成するものである、ことが好ましい
また、前記読取部と対向し、光を反射させる背景部材をさらに備え、前記上流側基準部材及び前記下流側基準部材は、前記背景部材の上流側及び下流側にそれぞれ配置され、前記背景部材から前記用紙を離間させるものであり、当該上流側基準部材及び当該下流側基準部材と前記読取部との距離が、前記背景部材前記読取部との距離より近い位置に、当該上流側基準部材及び当該下流側基準部材が配置されている、ことが好ましい。
また、前記画像形成装置は、前記画像の位置の補正に使用される位置補正画像を前記用紙に形成するものであり、前記位置補正画像は、前記色判定領域の外側に形成される、ことが好ましい。
また、前記読取部は、前記読取位置を通過する前記用紙に照明光を照らす光源と、前記光源と前記背景部材との間に配置され、且つ前記背景部材と対向するものであって、前記照明光を透過させるガラス部材と、前記光源から照らされる前記照明光のうち前記背景部材に反射される反射光を含む入射光の光量を読み取るセンサーと、前記センサーと前記ガラス部材との間に配置され、前記入射光を収束させるレンズと、をさらに備え、前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材は、前記ガラス部材から前記用紙を離間させるものであり、前記用紙は、前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材で押圧され、且つ前記上流側基準部材及び前記下流側基準部材に接触しつつ、前記背景部材と、前記ガラス部材との間を通過する、ことが好ましい。
また、前記読取部は、前記光源と、前記ガラス部材との間に配置され、前記照明光を前記用紙に導く導光部材をさらに備え、前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材は、前記照明光、前記反射光、及び前記入射光が通過する光路から外れている位置に配置されるものであり、前記光路は、前記光源及び前記導光部材の配置位置で決まるものである、ことが好ましい。
また、前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材は、位置が変わりつつ、前記用紙との接触状態を維持するものであって、且つ前記用紙の搬送に追従して回転自在なコロである、ことが好ましい。
また、前記上流側基準部材及び前記下流側基準部材は、前記用紙の搬送に追従して回転自在なコロである、ことが好ましい。
また、前記用紙の面のうち、前記読取部と対向する面の法線方向に沿って前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材を調整自在な調整部材、をさらに備え、前記調整部材は、弾性部材及び駆動部の少なくとも一方を含むものであって、前記弾性部材は、前記読取部と対向する面に向かって前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材を付勢するものであり、前記駆動部は、前記読取部と対向する面に接触する位置まで前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材の位置を移動させるものである、ことが好ましい。
また、前記画像形成装置は、前記第1の距離に設定される前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離と、前記第2の距離に設定される前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離と、に基づき、前記画像の色の補正に使用される色補正画像を前記用紙に形成する、ことが好ましい。
また、前記読取部は、ラインイメージセンサーを備える、ことが好ましい。
また、前記読取部は、前記光源と前記背景部材との間の前記光路の一部に配置され、前記照明光の向きを前記背景部材の方に変更させるミラーをさらに備える、ことが好ましい。
また、前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の前記第1の距離以上であり、かつ、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の前記第2の距離以上である領域を、前記色判定領域とする、ことが好ましい。
また、本開示の第2の側面である画像形成装置は、画像が形成されている用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により前記用紙が搬送されながら前記画像を読み取る読取部と、前記搬送部による用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る読取位置の上流側に配置された上流側押さえ部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る前記読取位置の下流側に配置された下流側押さえ部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の上流側、かつ、前記上流側押さえ部材の下流側に配置され、前記上流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする上流側基準部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の下流側、かつ、前記下流側押さえ部材の上流側に配置され、前記下流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする下流側基準部材と、を備え、前記上流側押さえ部材、前記下流側押さえ部材、前記上流側基準部材、前記下流側基準部材は、それぞれ対向する位置に前記用紙を挟持する対向部材を有さず、前記用紙は、前記上流側押さえ部材の位置で当該上流側押さえ部材に接してガイドされ、前記上流側基準部材の位置で当該上流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側基準部材の位置で当該下流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側押さえ部材の位置で当該下流側押さえ部材に接してガイドされる構成であり、前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の第1の距離以上、及び、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の第2の距離以上、の少なくとも一方が満たされる領域を色判定領域とする、画像読取装置における前記読取部で読み取られる前記画像を前記用紙に形成する。
また、本開示の第3の側面である画像読取装置は、用紙に形成されている画像を読み取る画像読取装置であって、前記画像が形成されている前記用紙を搬送する搬送部と、前記搬送部により前記用紙が搬送されながら前記画像を読み取る読取部と、前記搬送部による用紙搬送方向に対して、前記読取部が画像を読み取る読取位置の上流側に配置された上流側押さえ部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る読取位置の下流側に配置された下流側押さえ部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の上流側、かつ、前記上流側押さえ部材の下流側に配置され、前記上流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする上流側基準部材と、前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の下流側、かつ、前記下流側押さえ部材の上流側に配置され、前記下流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする下流側基準部材と、を備え、前記上流側押さえ部材、前記下流側押さえ部材、前記上流側基準部材、前記下流側基準部材は、それぞれ対向する位置に前記用紙を挟持する対向部材を有さず、前記用紙は、前記上流側押さえ部材の位置で当該上流側押さえ部材に接してガイドされ、前記上流側基準部材の位置で当該上流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側基準部材の位置で当該下流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側押さえ部材の位置で当該下流側押さえ部材に接してガイドされる構成であり、前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の第1の距離以上、及び、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の第2の距離以上、の少なくとも一方が満たされる領域を色判定領域とする。
よって、上記に記載の画像形成システムの場合と同様に、用紙に形成されている画像の色を正確に読み取らせることができる。
本開示の第1〜第3の側面によれば、用紙に形成されている画像の色を正確に読み取らせることができる。
本開示を適用した画像形成システム1の全体構成例を示す図である。 光量Xを概略的に説明する図である。 スキャナー76の構成例を示す図である。 光路を形成する構成例を概略的に示す図である。 光路を具体的に説明する図である。 色判定領域Mを説明する図である。 色補正画像形成領域Nを説明する図である。 ミラー801により変更される光路の一例を説明する図である。 複数の色補正画像Iが用紙Pの先端付近にある一例を示す図である。 複数の色補正画像Iが用紙Pの中央付近にある一例を示す図である。 複数の色補正画像Iが用紙Pの後端付近にある一例を示す図である。 画像読取時の制御例を説明するフローチャートである。 画像形成時の制御例を説明するフローチャートである。 ガラス部材765を高さの基準とした従来例を示す図である。 センサー762の読取位置Yの下流側に配置される押さえ部材763Aが用紙Pを押さえつけていない一例を示す図である。 センサー762の読取位置Yの上流側に配置される押さえ部材763Bが用紙Pを押さえつけていない一例を示す図である。
以下、図面に基づいて本開示の実施形態を説明するが、本開示は以下の実施形態に限られるものではない。
実施形態1.
図1は、本開示を適用した画像形成システム1の全体構成例を示す図である。図1に示すように、画像形成システム1は、給紙装置3と、画像形成装置5と、画像読取装置7と、後処理装置9とを備える。給紙装置3は、サイズの異なる用紙Pを収納可能である。給紙装置3は、収納されている用紙Pを画像形成装置5まで搬送するものである。後処理装置9は、画像が形成されている用紙Pに穴開け等の後処理を行うものである。後処理装置9は、画像が形成されている用紙Pに除電等の後処理を行ってもよい。
画像形成装置5は、読取部11と、画像形成装置本体19とを備える。読取部11は、ADF11Aと、原稿読取部11Bとを備える。ADF11Aは、原稿トレイ13、通紙経路15、排紙トレイ17、密着型イメージセンサー21、及び濃度基準部材23等を備える。濃度基準部材23は、ADF11Aのシェーディング補正時に利用される。原稿読取部11Bは、原稿照明部25、反射ミラー26、集光レンズ27、センサー28、及びプラテンガラス29等を備える。読取部11は、原稿トレイ13にセットされている原稿を、1枚ずつ分離して繰り出し、密着型イメージセンサー21が配置されている通紙経路15に沿って副走査方向に搬送し、排紙トレイ17に排紙する。原稿照明部25は、ランプ25Aと、ミラー25Bとを備える。原稿は通紙経路15に沿って副走査方向に搬送されつつ、主走査方向のライン単位の読取動作が、原稿照明部25、反射ミラー26、集光レンズ27、及びセンサー28により繰り返し実行される。
画像形成装置本体19は、画像形成部41、定着部43、及び給紙部45等を備える。画像形成部41は、露光装置51と、現像装置53と、感光ドラム55と、転写ベルト57とを備える。画像形成部41は、読取部11により読み取られた原稿の画像データに基づき、露光装置51により感光ドラム55に異なる色のトナーを供給して現像する。画像形成部41は、転写ベルト57により感光ドラム55に現像されたトナー像を給紙部45から供給された用紙Pに転写する。画像形成部41は、用紙Pに転写されたトナー像のトナーを定着部43で融解させることにより、用紙Pにカラー画像が定着する。
画像読取装置7は、画像形成装置5の下流側にインライン方式で配置され、画像が形成されている用紙Pの片面又は両面に印刷された画像を読み取る。具体的には、画像読取装置7は、用紙Pに印刷された画像の色、位置、及び倍率等の読取結果に基づいて画像の補正量を求める。画像の補正量は、画像形成装置5にフィードバックされる。なお、以下の説明では、インライン方式で配置されている画像読取装置7を前提とするが、画像読取装置7は、画像形成装置5の下流側にオフライン方式で配置されてもよい。
画像読取装置7は、スキャナー76A、スキャナー76B、測色計78、背景部材74A〜74C、搬送部72、及び搬送経路71を備える。搬送経路71は、用紙Pが通過する経路である。搬送部72は、画像が形成されている用紙Pを搬送するものである。よって、搬送経路71は、搬送部72の駆動により用紙Pが搬送されるものである。画像読取装置7は、例えば、画像形成装置5から供給された用紙Pを受け取ると、用紙Pに形成された画像をスキャナー76A,76B及び測色計78に読み取らせるものである。画像の読取結果は、画像形成装置5等に出力される。具体的には、スキャナー76A及びスキャナー76Bのそれぞれは、搬送経路71を通紙する用紙Pの表裏の何れか一方と対向する位置に配置されている。スキャナー76Aは、用紙Pの裏面を読み取る位置に配置されている。スキャナー76Aの読取結果は、例えば、用紙Pに印刷された画像の表裏面のずれのチェック、又は想定外の画像の有無等のチェックに利用される。一方、スキャナー76Bは、用紙Pの表面を読み取る位置に配置されている。具体的には、スキャナー76Bは、用紙Pに印刷された色補正画像I、例えば、パッチを読み取るものである。スキャナー76Bは、用紙Pが搬送されるにつれ、用紙Pの進行方向に直交する直交方向、すなわち主走査方向に沿って、用紙Pに形成された色補正画像Iの色を読み取るものである。色補正画像Iは、画像のうち、画像の色の補正に使用されるものである。なお、スキャナー76A及びスキャナー76Bを総称する場合、スキャナー76と称する。背景部材74A〜74Cを総称する場合、背景部材74と称する。また、スキャナー76は、本開示の第1の側面である画像形成システムにおける「読取部」に相当する。
測色計78は、スキャナー76よりも下流側且つ搬送経路71を通紙する用紙Pの表面に対向する位置に配置されている。測色計78は、例えば、色補正画像Iを測色することにより、用紙Pに形成する画像の色の絶対値を保証する。具体的には、測色計78は、図4で後述する光源761から色補正画像Iに向けて可視光を照射する。測色計78は、背景部材74により反射される可視光の反射光の分光スペクトルを取得する。測色計78は、取得された分光スペクトルから求められる分光データに基づき、三刺激値(X,Y,Z)を求める。測色計78は、三刺激値(X,Y,Z)に基づき、色彩値を求める。色彩値は、具体的には、直交座標系又は円柱座標系等の表色系で表現され、色補正画像Iの色味が導き出される。測色計78は、一定の視野角の範囲に限定して測色を行うものであるため、スキャナー76よりも高い精度で色彩値を再現することができる。
画像形成システム1は、測色計78により求められた色補正画像Iの色彩値に基づき、スキャナー76で読み取られた色補正画像Iの色の読取値を補正する。具体的には、測色計78により求められた色補正画像Iの色彩値と、スキャナー76で読み取られた色補正画像Iの色の読取値とを関連付ける。測色計78による色補正画像Iの色彩値と、スキャナー76による色補正画像Iの色の読取値とが関連付けられていれば、測色計78の測色結果を、スキャナー76の読取結果に反映させることができるため、色補正画像Iの正確な補正量が得られる。
図2は、光量Xを概略的に説明する図である。背景部材74は、スキャナー76と対向し、光を反射させるものである。スキャナー76から照らされる照明光のうち用紙Pを透過したものが透過光となる。なお、照明光のうち用紙Pを透過せずに用紙Pで反射されるものもある。用紙Pを透過した透過光のうち背景部材74に反射されるものが反射光となる。光量Xは、照明光のうち用紙Pを透過せずに用紙Pで反射されるものと、反射光のうち用紙Pを透過するものと、が含まれる。光量Xは、背景部材74の色、材質、面積、及び背景部材74と用紙Pとの間の距離等に応じて変動するものである。具体的には、照明光は用紙Pを透過するときに拡散される。照明光が拡散された透過光は、スキャナー76と用紙Pとの間の距離及び用紙Pの裏面側と背景部材74との間の距離に応じて変動する。その結果、反射光も変動するため、用紙Pを透過する光量Xも変動する。光量Xが変動することにより、スキャナー76の読取結果も変動するため、スキャナー76の読取結果が正確な値とならない。また、用紙Pが薄紙である場合、スキャナー76で正確に用紙Pの色を読み取るには、スキャナー76と用紙Pとの間の距離を一定にしつつ、用紙Pと背景部材74との間の距離も一定にするのが好ましい。
図3は、スキャナー76の構成例を示す図である。図4は、光路を形成する構成例を概略的に示す図である。図5は、光路を具体的に説明する図である。図6は、色判定領域Mを説明する図である。図7は、色補正画像形成領域Nを説明する図である。スキャナー76は、搬送部72により用紙Pが搬送されながら画像を読み取るものである。スキャナー76は、測色計78の上流側に設けられ、光源761と、センサー762とを備える。光源761は、背景部材74の上を通過する用紙Pに照明光を照らすものである。センサー762は、光源761から照らされる照明光のうち背景部材74に反射される反射光を含む入射光の光量Xを読み取るものである。センサー762は、具体的には、1画素ごとに光電変換する撮像素子である。複数のセンサー762が用紙幅方向、すなわち主走査方向に一次元状に並べて配置され、ラインイメージセンサーとして構成されている。スキャナー76は、複数のセンサー762の読取範囲が、画像形成装置5から供給される用紙Pの最大幅を読み取れるように構成されている。スキャナー76は、センサー762の読取位置Yを通過する用紙Pの通紙動作に合わせて、用紙Pの幅方向に延在する1ライン分の画像の読取動作を繰り返し行うことにより、用紙Pに形成されている画像を2次元画像として読み取るものである。読み取られた画像は、画像の読取値として利用される。
スキャナー76は、さらに、押さえ部材763A,763B、レンズ764、ガラス部材765、導光部材766、及び開口767等を備える。光源761、押さえ部材763A,763B、ガラス部材765、及び導光部材766は、筐体769に収容されている。なお、図4においては、押さえ部材763A,763Bの図示は省略されている。ガラス部材765は、光源761と、背景部材74との間に配置され、且つ背景部材74と対向するものであって、照明光を透過させるものである。ガラス部材765は、光源761を保護すると共に、搬送経路71の一部として機能する。導光部材766は、光源761と、ガラス部材765との間に配置され、照明光を用紙Pに導くものである。レンズ764は、センサー762と、ガラス部材765との間に配置され、入射光を収束させるものである。開口767は、筐体769に形成されている。開口767は、光源761から照らされる照明光のうち、用紙Pを透過した透過光が背景部材74に反射される反射光が用紙Pを透過したものと、用紙Pを透過せずに用紙Pに反射されるものとを含む入射光を通過させ、レンズ764を介してセンサー762に導くものである。
なお、以降の説明において、押さえ部材763A,763Bの何れかを特に限定しない場合、押さえ部材763と称する。また、押さえ部材763Aは、本開示の第1の側面である画像形成システムにおける「下流側押さえ部材」に相当する。また、押さえ部材763Bは、本開示の第1の側面である画像形成システムにおける「上流側押さえ部材」に相当する。押さえ部材763は、センサー762の読取位置Yの上流側及び下流側のそれぞれに配置され、光源761と背景部材74との間を通過する用紙Pの変動を押さえるものである。具体的には、押さえ部材763Aは、センサー762の読取位置Yの下流側に配置され、光源761と背景部材74との間を通過する用紙Pの変動を押さえるものである。一方、押さえ部材763Bは、センサー762の読取位置Yの上流側に配置され、光源761と背景部材74との間を通過する用紙Pの変動を押さえるものである。
また、図5に示すように、スキャナー76は、基準部材73A,73B及び調整部材810を備える。なお、基準部材73A、73Bの何れかを特に限定しない場合、基準部材73と称する。また、基準部材73Aは、本開示の第1の側面である画像形成システムにおける「下流側基準部材」に相当する。また、基準部材73Bは、本開示の第1の側面である画像形成システムにおける「上流側基準部材」に相当する。基準部材73は、背景部材74の上流側及び下流側にそれぞれ配置され、背景部材74から用紙Pを離間させるものである。具体的には、基準部材73Aは、背景部材74の下流側に配置され、背景部材74から用紙Pを離間させるものである。基準部材73Bは、背景部材74の上流側に配置され、背景部材74から用紙Pを離間させるものである。なお、基準部材73は、背景部材74よりもスキャナー76に近い位置に配置されている。
押さえ部材763は、ガラス部材765から用紙Pを離間させるものである。つまり、用紙Pは、押さえ部材763で押圧され、且つ基準部材73に接触しつつ、背景部材74と、ガラス部材765との間を通過する。押さえ部材763は、照明光、反射光、及び入射光が通過する航路から外れている位置に配置されるものである。光路は、光源761及び導光部材766の配置位置で決まるものである。
押さえ部材763は、用紙Pの種類に応じて位置が変わりつつ、用紙Pとの接触状態を維持するものであって、且つ用紙Pの搬送に追従して回転自在なコロである。一方、基準部材73は、用紙Pと背景部材74との間の離間距離を一定に保つものであって、且つ用紙Pの搬送に追従して回転自在なコロである。
調整部材810は、用紙Pの面のうち、センサー762と対向する面の法線方向に沿って押さえ部材763を調整自在なものであって、弾性部材811及び駆動部813の少なくとも一方を含むものである。弾性部材811は、センサー762と対向する面に向かって押さえ部材763を付勢するものである。弾性部材811は、弾性力を生じるものであればよい。弾性部材811は、例えば、コイルばね、板ばね、又は渦巻きばね等の金属素材から構成される。なお、弾性部材811は、弾性樹脂から構成されるものであってもよい。一方、駆動部813は、センサー762と対向する面に接触する位置まで押さえ部材763の位置を移動させるものである。駆動部813は、例えば、アクチュエーターから構成され、用紙Pに押圧力を付与するものである。
図8は、ミラー801により変更される光路の一例を説明する図である。光源761は、センサー762の読取位置Yから例えば45°離れた位置から照明光を照射する位置に配置されているため、センサー762の読取位置Yの上流側及び下流側にそれぞれ配置されている。よって、用紙Pは2方向から照らされている。なお、2方向から用紙Pを照らすようにするために、図8に示すように、ミラー801が配置されてもよい。ミラー801は、光源761と、背景部材74との間の光路の一部に配置され、照明光の向きを背景部材74の方に変更させるものである。
また、スキャナー76は、色を正確に読み取るときには、背景部材74の色を白色にすればよい。また、スキャナー76は、用紙Pのエッジを読み取るときには、背景部材74の色を黒色にすればよい。例えば、背景部材74は、六角形状であって、その一部の面が白に着色され、他の一部の面が黒に着色されている場合、スキャナー76の読取内容に応じて背景部材74の面を切り替えさせ、センサー762の読取位置Yに白色及び黒色の何れかが来るようにしてもよい。背景部材74は、略円筒形状であって、表面の一部が主走査方向に沿って白に着色され、表面の他の一部が主走査方向に沿って黒に着色されている場合、スキャナー76の読取内容に応じて背景部材74を回転させ、センサー762の読取位置Yに白色及び黒色の何れかが来るようにしてもよい。背景部材74は、板形状であって、表面の一部が主走査方向に沿って白に着色され、表面の他の一部が主走査方向に沿って黒に着色されている場合、スキャナー76の読取内容に応じて背景部材74を移動させ、センサー762の読取位置Yに白色及び黒色の何れかが来るようにしてもよい。
なお、スキャナー76の上流側には、センサー91が配置されている。センサー91は、搬送方向Kに沿って搬送経路71を通過する用紙Pの端部を検知する。センサー91は、例えば、反射型センサーにより実現される。
スキャナー76は、センサー762の読取位置Yと、押さえ部材763の配置位置と、により定まる色判定領域Mに基づき、画像の読取範囲を定める。色判定領域Mは、第1の距離L(1)と、第2の距離L(2)と、第3の距離L(3)と、第4の距離L(4)と、に基づき定まるものである。第1の距離L(1)は、図5に示すように、センサー762の読取位置Yと、センサー762の読取位置Yの下流側に配置される押さえ部材763Aとの間の距離である。第2の距離L(2)は、図5に示すように、センサー762の読取位置Yと、センサー762の読取位置Yの上流側に配置される押さえ部材763Bとの間の距離である。第3の距離L(3)は、図6,7に示すように、用紙Pの先端から後方に向かって最初に画像を読み取らせる位置までの距離であって、且つセンサー762の読取精度が維持されるものである。第4の距離L(4)は、図6,7に示すように、最後に画像を読み取らせる位置から後方に向かって用紙Pの後端までの距離であって、且つセンサー762の読取精度が維持されるものである。色判定領域Mは、第3の距離L(3)を第1の距離L(1)以上とする下流側距離関係と、第4の距離L(4)を第2の距離L(2)以上とする上流側距離関係と、の少なくとも一方が満たされるものである。
なお、スキャナー76は、搬送方向Kに垂直な方向である主走査方向に沿って1行分の色補正画像Iを読み取るごとに、搬送方向Kに逆方向である副走査方向に沿って次の行に形成されている色補正画像Iを読み取る動作を繰り返すものである。
画像形成装置5は、色補正画像Iを、色判定領域Mに基づき設定される色補正画像形成領域Nに形成するものである。画像形成装置5は、第3の距離L(3)と、第4の距離L(4)と、に基づき、色補正画像Iを用紙Pに形成する。画像形成装置5は、用紙Pに色補正画像形成領域Nを最大限確保させる場合、第1の距離L(1)に設定される第3の距離L(3)と、第2の距離L(2)に設定される第4の距離L(4)と、に基づき、色補正画像Iを用紙Pに形成する。なお、画像形成装置5は、画像のうち、画像の位置の補正に使用される位置補正画像Tを用紙Pに形成するものである。位置補正画像Tは、色判定領域Mの外側に形成されるものであって、例えばトンボ形状に形成されるものである。
図9は、複数の色補正画像Iが用紙Pの先端付近にある一例を示す図である。図9においては、第3の距離L(3)が第1の距離L(1)と同一であり、第4の距離L(4)が第2の距離L(2)以上である。この場合、色補正画像Iが形成されている色補正画像形成領域Nは用紙Pの先端付近に偏っている。図10は、複数の色補正画像Iが用紙Pの中央付近にある一例を示す図である。図10においては、第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上である。この場合、色補正画像Iが形成されている色補正画像形成領域Nは用紙Pの中央付近に偏っている。図11は、複数の色補正画像Iが用紙Pの後端付近にある一例を示す図である。図11においては、第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上であり、第4の距離L(4)が第2の距離L(2)と同一である。この場合、色補正画像Iが形成されている色補正画像形成領域Nは用紙Pの後端付近に偏っている。
図12は、画像読取時の制御例を説明するフローチャートである。ステップS11〜ステップS17の処理が画像の読取範囲を定める設定処理である。ステップS18〜ステップS26の処理が色補正画像I及び位置補正画像Tを読み取る読取処理である。なお、図12のフローチャートで説明する制御の前提として、後述する図13のフローチャートで説明する制御が実行されているものとする。
ステップS11において、色判定領域Mが設定されているか否かが判定される。色判定領域Mが設定されていると判定される場合(ステップS11;Y)、ステップS15に処理が遷移する。一方、色判定領域Mが設定されていないと判定される場合(ステップS11;N)、ステップS12に処理が遷移する。ステップS12において、センサー762の読取位置Yの情報が取得される。ステップS13において、押さえ部材763の配置位置の情報が取得される。ステップS14において、センサー762の読取位置Yの情報と押さえ部材763の配置位置の情報とに基づき、第1の距離L(1)及び第2の距離L(2)が求められる。ステップS15において、第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上であることと、第4の距離L(4)が第2の距離L(2)以上であることと、の少なくとも一方を満たす領域が色判定領域Mに設定されているか否かが判定される。第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上であることと、第4の距離L(4)が第2の距離L(2)以上であることと、の少なくとも一方を満たす領域が色判定領域Mに設定されていると判定される場合(ステップS15;Y)、ステップS17に処理が遷移する。一方、第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上であることと、第4の距離L(4)が第2の距離L(2)以上であることと、の少なくとも一方を満たす領域が色判定領域Mに設定されていないと判定される場合(ステップS15;N)、ステップS16に処理が遷移する。ステップS16において、第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上であることと、第4の距離L(4)が第2の距離L(2)以上であることと、の少なくとも一方を満たす領域に色判定領域Mが設定される。ステップS17において、色判定領域Mに基づき、画像の読取範囲が定められる。
ステップS18において、色補正画像Iが形成されている用紙Pの通過が検知されたか否かが判定される。色補正画像Iが形成されている用紙Pの通過が検知されたと判定される場合(ステップS18;Y)、ステップS19に処理が遷移する。一方、色補正画像Iが形成されている用紙Pの通過が検知されないと判定される場合(ステップS18;N)、ステップS18の処理が継続される。なお、ステップS18の処理は、センサー91により実行されるものである。また、センサー91の検知結果に基づき、後述する位置補正画像Tの読取タイミングが制御されてもよい。
ステップS19において、用紙Pに位置補正画像Tが形成されているか否かが判定される。用紙Pに位置補正画像Tが形成されていると判定される場合(ステップS19;Y)、ステップS20に処理が遷移する。一方、用紙Pに位置補正画像Tが形成されていないと判定される場合(ステップS19;N)、ステップS21に処理が遷移する。ステップS20において、位置補正画像Tの読取が開始される。ステップS21において、センサー762の読取位置Yと、用紙Pの先端から第3の距離L(3)の箇所とが一致するタイミングに色補正画像Iの読取が開始される。ステップS22において、用紙Pの後端から第4の距離L(4)となる箇所がセンサー762の読取位置Yを通過したか否かが判定される。用紙Pの後端から第4の距離L(4)となる箇所がセンサー762の読取位置Yを通過したと判定される場合(ステップS22;Y)、ステップS23に処理が遷移する。一方、用紙Pの後端から第4の距離L(4)となる箇所がセンサー762の読取位置Yを通過しないと判定される場合(ステップS22;N)、ステップS22の処理が継続される。ステップS23において、色補正画像Iの読取が終了される。ステップS24において、位置補正画像Tの読取が開始されているか否かが判定される。位置補正画像Tの読取が開始されていると判定される場合(ステップS24;Y)、ステップS25に処理が遷移する。一方、位置補正画像Tの読取が開始されていないと判定される場合(ステップS24;N)、ステップS11〜ステップS26の処理は終了する。ステップS25において、読み取っていない位置補正画像Tがあるか否かが判定される。読み取っていない位置補正画像Tがあると判定される場合(ステップS25;Y)、ステップS25の処理が継続される。一方、読み取っていない位置補正画像Tがないと判定される場合(ステップS25;N)、ステップS26に処理が遷移する。ステップS26において、位置補正画像Tの読取が終了され、ステップS11〜ステップS26の処理は終了する。
なお、ステップS12の処理と、ステップS13の処理とは、実行順序が逆であってもよく、また同時に実行されるものであってもよい。
図13は、画像形成時の制御例を説明するフローチャートである。なお、ステップS41の処理の前提として、図12のステップS12〜ステップS14の処理が実行されているが、ここではその説明を再度することは省略する。
ステップS41において、第1の距離L(1)及び第2の距離L(2)の情報が取得される。ステップS42において、第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上に設定される。ステップS43において、第4の距離L(4)が第2の距離L(2)以上に設定される。ステップS44において、色補正画像Iを形成する指令があるか否かが判定される。色補正画像Iを形成する指令があると判定される場合(ステップS44;Y)、ステップS45に処理が遷移する。一方、色補正画像Iを形成する指令がないと判定される場合(ステップS44;N)、ステップS44の処理が継続される。
ステップS45において、色補正画像Iの形成を開始する位置が用紙Pの先端から第3の距離L(3)に到達したか否かが判定される。色補正画像Iの形成を開始する位置が用紙Pの先端から第3の距離L(3)に到達したと判定される場合(ステップS45;Y)、ステップS46に処理が遷移する。一方、色補正画像Iの形成を開始する位置が用紙Pの先端から第3の距離L(3)に到達しないと判定される場合(ステップS45;N)、ステップS45の処理が継続される。ステップS46において、色補正画像Iの形成が開始される。ステップS46において、色補正画像Iを形成する位置が、用紙Pの後端から第4の距離L(4)となる位置に到達したか否かが判定される。色補正画像Iを形成する位置が、用紙Pの後端から第4の距離L(4)となる位置に到達したと判定される場合(ステップS47;Y)、ステップS48に処理が遷移する。一方、色補正画像Iを形成する位置が、用紙Pの後端から第4の距離L(4)となる位置に到達しないと判定される場合(ステップS47;N)、ステップS47の処理が継続される。ステップS48において、色補正画像Iの形成が完了され、ステップS41〜ステップS48の処理は終了する。
なお、ステップS42の処理と、ステップS43の処理とは、実行順序が逆であってもよく、また同時に実行されるものであってもよい。
次に、従来例を説明する。図14は、ガラス部材765を高さの基準とした従来例を示す図である。図14に示すように、ガラス部材765を高さの基準とした場合、センサー762の読取位置Yに最も近い位置に押さえ部材763を配置させることができる。しかし、押さえ部材763の配置は、ガラス部材765に用紙Pを積極的に接触させるものである。よって、ガラス部材765に傷が付く恐れがある。ガラス部材765に傷が付けば、色補正画像Iがガラス部材765に付着しやすくなるため、スキャナー76の読取精度は悪化する。
図15は、センサー762の読取位置Yの下流側に配置される押さえ部材763Aが用紙Pを押さえつけていない一例を示す図である。図16は、センサー762の読取位置Yの上流側に配置される押さえ部材763Bが用紙Pを押さえつけていない一例を示す図である。図15,16に示すように、押さえ部材763が用紙Pの上流側及び下流側の何れか一方のみを押さえつけている状態では、用紙Pと、センサー762と、背景部材74との相対的な位置関係が変動する。よって、この場合であっても、スキャナー76の読取精度は悪化する。
そこで、本開示を適用した画像形成システム1は、センサー762の読取位置Yと、押さえ部材763の配置位置と、により定まる色判定領域Mに基づき、画像の読取範囲が定まるものである。センサー762の読取位置Yは、用紙Pに形成されている画像を最も正確に読み取ることができる位置である。押さえ部材763は、センサー762の読取位置Yの上側及び下流側のそれぞれに配置されるものであり、何れか一方だけでは、図15,16を用いて上記で説明したように、用紙Pがセンサー762の読取位置Yを通過するときに用紙Pが変動する恐れがある。よって、押さえ部材763の配置位置は、センサー762の読取位置Yの上流側と下流側との両方であるのが望ましい。つまり、色判定領域Mは、センサー762の読取位置Yと、センサー762の読取位置Yの上流側及び下流側にある押さえ部材763の配置位置とに基づくものであれば、用紙Pを正確に読み取るための位置と、用紙Pの変動を押さえつけるための位置とが考慮されるものとなる。よって、色判定領域Mに基づき画像の読取範囲を定めれば、用紙Pに形成されている画像の色を正確に読み取らせることができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、色判定領域Mは、第3の距離L(3)を第1の距離L(1)以上とする下流側距離関係と、第4の距離L(4)を第2の距離L(2)以上とする上流側距離関係と、の少なくとも一方が満たされるものである。第3の距離L(3)は、用紙Pの先端から後方に向かって最初に画像を読み取らせる位置までの距離であって、且つセンサー762の読取精度が維持されるものである。第3の距離L(3)が第1の距離L(1)以上であるということは、最初に画像を読み始める位置に用紙Pが搬送されたときは、用紙Pの先端はセンサー762の読取位置Yの下流側に配置されている押さえ部材763Aにより押さえつけられ、用紙Pの先端から後方にある用紙Pの一部はセンサー762の読取位置Yの上流側に配置されている押さえ部材763Bにより押さえつけられている。よって、用紙Pの変動は、センサー762の読取位置Yの上流側及び下流側のそれぞれに配置されている押さえ部材763により押さえつけられている。
一方、第4の距離L(4)は、最後に画像を読み取らせる位置から用紙Pの後方に向かって用紙Pの後端までの距離であって、且つセンサー762の読取精度が維持されものである。第4の距離L(4)が第2の距離L(2)以上であるということは、最後に画像を読み終える位置に用紙Pが搬送されたときは、用紙Pの一部はセンサー762の読取位置Yの下流側に配置されている押さえ部材763Aにより押さえつけられ、用紙Pの後端はセンサー762の読取位置Yの上流側に配置されている押さえ部材763Bにより押さえつけられている。よって、用紙Pの変動は、センサー762の読取位置Yの上流側及び下流側のそれぞれに配置されている押さえ部材763により押さえつけられている。
よって、色判定領域Mとして、下流側距離関係及び上流側距離関係の少なくとも一方が満たされる場合、用紙Pの変動は、センサー762の読取位置Yの上流側及び下流側のそれぞれに配置されている押さえ部材763により確実に押さえつけられている。したがって、色判定領域Mであれば、光源761と、用紙Pと、背景部材74との相対的な位置関係は、変動せずに保たれるため、色判定領域Mを画像の読取範囲とすれば、用紙Pに形成されている画像の色を正確に読み取ることができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、画像のうち、画像の色の補正に使用される色補正画像Iが色補正画像形成領域Nに形成される。色補正画像形成領域Nは、色判定領域Mに基づき設定されるものである。よって、色補正画像形成領域Nであれば、用紙Pに形成されている画像の色を正確に読み取ることができるため、色補正画像Iの色を正確に読み取ることができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、基準部材73は、背景部材74よりもスキャナー76に近い位置に配置されている。よって、基準部材73は、用紙Pを背景部材74から確実に離間させることができるため、背景部材74を傷つけることがない。したがって、背景部材74を長期間使用することができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、位置補正画像Tは、色判定領域Mの外側に形成される。よって、色判定領域Mには位置補正画像Tが形成されないため、色補正画像Iを色判定領域M全体に形成することができる。したがって、1枚の用紙Pに多くの色補正画像Iを形成することができるため、測色に要する用紙Pの枚数を低減させることができる。この結果、測色に要するコストを低減させることができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、用紙Pは、押さえ部材763により押圧されると共にガラス部材765から離間させられ、且つ基準部材73に接触しつつ、背景部材74と、ガラス部材765との間を通過する。よって、押さえ部材763が用紙Pの変動を押さえると共に用紙Pとガラス部材765との接触を回避させ、且つ基準部材73が用紙Pを背景部材74から離間させている状態で、その用紙Pは、背景部材74とガラス部材765との間を通過するものである。したがって、ガラス部材765及び背景部材74が用紙Pにより擦られることがないため、ガラス部材765及び背景部材74は、用紙Pによる傷又は画像による汚れ等が生じることない。この結果、用紙Pの搬送に伴う用紙Pの読取精度の悪化を回避することができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、押さえ部材763は、用紙Pの変動を押さえるものであるため、センサー762の読取位置Yに近い方が好ましい。しかし、光源761及び導光部材766の配置位置で決まる光路の一部に押さえ部材763が配置されれば、センサー762に読み取られる入射光の光量Xが変化するため、色の読取誤差が生じる。そこで、押さえ部材763を光路から外れている位置に配置させることにより、センサー762に読み取られる入射光の光量Xが変化することなく、用紙Pの変動を押さえることができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、押さえ部材763は、用紙Pの種類に応じて位置が変わりつつ、用紙Pとの接触状態を維持するものであって、且つ用紙Pの搬送に追従して回転自在なコロである。例えば、用紙Pの紙厚が厚い場合、押さえ部材763を、用紙Pの厚み分だけガラス部材765に近い位置に配置させ、用紙Pとの接触状態を維持させればよい。また、用紙Pの紙厚が薄い場合、押さえ部材763を、用紙Pの厚さに応じて用紙Pの紙厚が厚い場合よりもガラス部材765から離れた位置に配置させ、用紙Pとの接触状態を維持させればよい。つまり、押さえ部材763は、用紙Pを常に押さえつつ、回転自在なコロとして機能するため、用紙Pの変動を確実に押さえつつ、用紙Pを滑らかに搬送させることができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、基準部材73は、用紙Pと背景部材74との間の離間距離を一定に保つものであって、且つ用紙Pの搬送に追従して回転自在なコロである。よって、基準部材73は、背景部材74から確実に用紙Pを離しつつ、回転自在なコロであるため、背景部材74により画像を傷つけることなく用紙Pを滑らかに搬送させることができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、調整部材810は、用紙Pの面のうち、センサー762と対向する面の法線方向に沿って押さえ部材763を調整自在である。調整部材810は、弾性部材811及び駆動部813の少なくとも一方を含むものである。弾性部材811は、センサー762と対向する面に向かって押さえ部材763を付勢するものである。駆動部813は、センサー762と対向する面に接触する位置まで押さえ部材763の位置を移動させるものである。よって、調整部材810は、押さえ部材763を用紙Pに確実に摺動させることができるため、用紙Pと、センサー762との相対的な距離の精度を確保することができる。したがって、センサー762の読取精度を特に顕著に確保することができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、用紙Pに色補正画像形成領域Nを最大限確保させる場合、第1の距離L(1)に第3の距離L(3)が設定され、第2の距離L(2)に第4の距離L(4)が設定される。よって、画像形成装置5は、スキャナー76の読取精度を維持できる領域内に色補正画像形成領域Nを最大限確保することができる。したがって、スキャナー76の読取精度を維持しつつ、1枚の用紙Pに形成できる色補正画像Iを増やすことができるため、スキャナー76の読取精度と、色補正に要する用紙Pのコスト削減との両方を実現することができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、センサー762は、ラインイメージセンサーから構成されているため、用紙Pの変動を押さえる場所が読取ライン周辺のみでよい。よって、用紙Pの変動を押さえる領域を絞り込むことができるため、用紙Pの変動を押さえるためのコストを削減することができる。
また、本開示を適用した画像形成システム1において、ミラー801は、光源761と、背景部材74との間の光路の一部に配置され、照明光の向きを背景部材74の方に変更させるものである。よって、2つの光源761を用いて2方向からの照明光により背景部材74を照らさなくても、2方向からの照射光を、1つの光源761から背景部材74に向かう第1の照射光と、ミラー801を介して背景部材74に向かう第2の照射光とにより実現することができる。よって、光源761の配置コストを削減することができるため、スキャナー76を低コストで実現すると共に消費電力を低下させることができる。
以上、本開示を適用した画像形成システム1を実施形態に基づいて説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、色判定領域Mに基づき、画像読取装置7内にあるスキャナー76の画像読取範囲を定める一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置5にある密着型イメージセンサー21により画像の色を正確に読み取る場合、色判定領域Mに基づき、密着型イメージセンサー21の画像読取範囲を定めてもよい。
また、本実施形態においては、画像形成システム1が給紙装置3及び後処理装置9を備える一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、画像形成システム1は、画像形成装置5及び画像読取装置7だけであってもよい。また、画像形成システム1は、画像形成装置5及び画像読取装置7が別々に構成されるものではなく一体的にシステム化されるものであってもよい。
また、本実施形態における用紙Pは画像が形成される媒体であればよいため、紙に限定されるものではない。例えば、塩化ビニル樹脂等で形成され、搬送経路71を通過できる形状であればよい。また、画像読取装置7が読み取る媒体に形成される画像は、画像形成装置5が形成するものに限定されるものではない。例えば、画像形成装置5のような電子写真方式ではなくオフセット印刷等により画像が印刷されている媒体であってもよい。
1 画像形成システム
3 給紙装置、5 画像形成装置、7 画像読取装置、9 後処理装置
11 読取部、11A ADF、11B 原稿読取部、13 原稿トレイ
15 通紙経路、17 排紙トレイ、19 画像形成装置本体
21 密着型イメージセンサー、23 濃度基準部材
25 原稿照明部、25A ランプ、25B ミラー、26 反射ミラー
27 集光レンズ、28 センサー、29 プラテンガラス
41 画像形成部、43 定着部、45 給紙部
51 露光装置、53 現像装置、55 感光ドラム、57 転写ベルト
71 搬送経路、72 搬送部、73,73A、73B 基準部材
74,74A〜74C 背景部材
76,76A,76B スキャナー
761 光源、762 センサー、763,763A,763B 押さえ部材
764 レンズ、765 ガラス部材、766 導光部材
767 開口、769 筐体
78 測色計
801 ミラー、810 調整部材、811 弾性部材、813 駆動部
91 センサー
P 用紙、X 光量、Y 読取位置
I 色補正画像、T 位置補正画像、M 色判定領域、N 色補正画像形成領域
K 搬送方向
L(1) 第1の距離、L(2) 第2の距離
L(3) 第3の距離、L(4) 第4の距離

Claims (15)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置により前記用紙に形成されている前記画像を読み取る画像読取装置と、
    を含む画像形成システムであって、
    前記画像読取装置は、
    前記画像が形成されている前記用紙を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により前記用紙が搬送されながら前記画像を読み取る読取部と、
    前記搬送部による用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る読取位置の上流側に配置された上流側押さえ部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る前記読取位置の下流側に配置された下流側押さえ部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の上流側、かつ、前記上流側押さえ部材の下流側に配置され、前記上流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする上流側基準部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の下流側、かつ、前記下流側押さえ部材の上流側に配置され、前記下流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする下流側基準部材と、
    を備え、
    前記上流側押さえ部材、前記下流側押さえ部材、前記上流側基準部材、前記下流側基準部材は、それぞれ対向する位置に前記用紙を挟持する対向部材を有さず、前記用紙は、前記上流側押さえ部材の位置で当該上流側押さえ部材に接してガイドされ、前記上流側基準部材の位置で当該上流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側基準部材の位置で当該下流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側押さえ部材の位置で当該下流側押さえ部材に接してガイドされる構成であり、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の第1の距離以上、及び、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の第2の距離以上、の少なくとも一方が満たされる領域を色判定領域とする、
    画像形成システム。
  2. 前記画像形成装置は、
    前記画像のうち、前記画像の色の補正に使用される色補正画像を、前記色判定領域に基づき設定される色補正画像形成領域に形成するものである、
    請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記読取部と対向し、光を反射させる背景部材をさらに備え、
    前記上流側基準部材及び前記下流側基準部材は、前記背景部材の上流側及び下流側にそれぞれ配置され、前記背景部材から前記用紙を離間させるものであり、当該上流側基準部材及び当該下流側基準部材と前記読取部との距離が、前記背景部材と前記読取部との距離より近い位置に、当該上流側基準部材及び当該下流側基準部材が配置されている、
    請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記画像形成装置は、
    前記画像の位置の補正に使用される位置補正画像を前記用紙に形成するものであり、
    前記位置補正画像は、
    前記色判定領域の外側に形成される、
    請求項1〜の何れか一項に記載の画像形成システム。
  5. 前記読取部は、
    前記読取位置を通過する前記用紙に照明光を照らす光源と、
    前記光源と前記背景部材との間に配置され、且つ前記背景部材と対向するものであって、前記照明光を透過させるガラス部材と、
    前記光源から照らされる前記照明光のうち前記背景部材に反射される反射光を含む入射光の光量を読み取るセンサーと、
    前記センサーと前記ガラス部材との間に配置され、前記入射光を収束させるレンズと、
    をさらに備え、
    前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材は、
    前記ガラス部材から前記用紙を離間させるものであり、
    前記用紙は、
    前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材で押圧され、且つ前記上流側基準部材及び前記下流側基準部材に接触しつつ、前記背景部材と、前記ガラス部材との間を通過する、
    請求項に記載の画像形成システム。
  6. 前記読取部は、
    前記光源と、前記ガラス部材との間に配置され、前記照明光を前記用紙に導く導光部材
    をさらに備え、
    前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材は、
    前記照明光、前記反射光、及び前記入射光が通過する光路から外れている位置に配置されるものであり、
    前記光路は、
    前記光源及び前記導光部材の配置位置で決まるものである、
    請求項に記載の画像形成システム。
  7. 前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材は、
    位置が変わりつつ、前記用紙との接触状態を維持するものであって、且つ前記用紙の搬送に追従して回転自在なコロである、
    請求項1〜の何れか一項に記載の画像形成システム。
  8. 前記上流側基準部材及び前記下流側基準部材は、
    前記用紙の搬送に追従して回転自在なコロである、
    請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成システム。
  9. 前記用紙の面のうち、前記読取部と対向する面の法線方向に沿って前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材を調整自在な調整部材、
    をさらに備え、
    前記調整部材は、
    弾性部材及び駆動部の少なくとも一方を含むものであって、
    前記弾性部材は、
    前記読取部と対向する面に向かって前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材を付勢するものであり、
    前記駆動部は、
    前記読取部と対向する面に接触する位置まで前記上流側押さえ部材及び前記下流側押さえ部材の位置を移動させるものである、
    請求項1〜の何れか一項に記載の画像形成システム。
  10. 前記画像形成装置は、
    前記第1の距離に設定される前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離と、前記第2の距離に設定される前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離と、に基づき、前記画像の色の補正に使用される色補正画像を前記用紙に形成する、
    請求項1〜の何れか一項に記載の画像形成システム。
  11. 前記読取部は、
    ラインイメージセンサーを備える、
    請求項1〜10の何れか一項に記載の画像形成システム。
  12. 前記読取部は、
    前記光源と前記背景部材との間の前記光路の一部に配置され、前記照明光の向きを前記背景部材の方に変更させるミラー
    をさらに備える、
    請求項に記載の画像形成システム。
  13. 前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の前記第1の距離以上であり、かつ、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の前記第2の距離以上である領域を、前記色判定領域とする、
    請求項1〜12の何れか一項に記載の画像形成システム。
  14. 画像が形成されている用紙を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により前記用紙が搬送されながら前記画像を読み取る読取部と、
    前記搬送部による用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る読取位置の上流側に配置された上流側押さえ部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る前記読取位置の下流側に配置された下流側押さえ部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の上流側、かつ、前記上流側押さえ部材の下流側に配置され、前記上流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする上流側基準部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の下流側、かつ、前記下流側押さえ部材の上流側に配置され、前記下流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする下流側基準部材と、
    を備え
    前記上流側押さえ部材、前記下流側押さえ部材、前記上流側基準部材、前記下流側基準部材は、それぞれ対向する位置に前記用紙を挟持する対向部材を有さず、前記用紙は、前記上流側押さえ部材の位置で当該上流側押さえ部材に接してガイドされ、前記上流側基準部材の位置で当該上流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側基準部材の位置で当該下流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側押さえ部材の位置で当該下流側押さえ部材に接してガイドされる構成であり、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の第1の距離以上、及び、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の第2の距離以上、の少なくとも一方が満たされる領域を色判定領域とする、
    画像読取装置における前記読取部で読み取られる前記画像を前記用紙に形成する、
    画像形成装置。
  15. 用紙に形成されている画像を読み取る画像読取装置であって、
    前記画像が形成されている前記用紙を搬送する搬送部と、
    前記搬送部により前記用紙が搬送されながら前記画像を読み取る読取部と、
    前記搬送部による用紙搬送方向に対して、前記読取部が画像を読み取る読取位置の上流側に配置された上流側押さえ部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取部が前記画像を読み取る読取位置の下流側に配置された下流側押さえ部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の上流側、かつ、前記上流側押さえ部材の下流側に配置され、前記上流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする上流側基準部材と、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向に対して、前記読取位置の下流側、かつ、前記下流側押さえ部材の上流側に配置され、前記下流側押さえ部材が押圧する前記用紙の一方の面と異なる面に接して、前記読取位置を搬送される前記用紙をガイドする下流側基準部材と、
    を備え、
    前記上流側押さえ部材、前記下流側押さえ部材、前記上流側基準部材、前記下流側基準部材は、それぞれ対向する位置に前記用紙を挟持する対向部材を有さず、前記用紙は、前記上流側押さえ部材の位置で当該上流側押さえ部材に接してガイドされ、前記上流側基準部材の位置で当該上流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側基準部材の位置で当該下流側基準部材に接してガイドされ、前記下流側押さえ部材の位置で当該下流側押さえ部材に接してガイドされる構成であり、
    前記搬送部による前記用紙搬送方向における前記用紙の先端からの距離が、前記読取位置と前記下流側押さえ部材との間の第1の距離以上、及び、前記用紙搬送方向における前記用紙の後端までの距離が、前記読取位置と前記上流側押さえ部材との間の第2の距離以上、の少なくとも一方が満たされる領域を色判定領域とする、
    画像読取装置。
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