JP6540640B2 - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP6540640B2
JP6540640B2 JP2016175494A JP2016175494A JP6540640B2 JP 6540640 B2 JP6540640 B2 JP 6540640B2 JP 2016175494 A JP2016175494 A JP 2016175494A JP 2016175494 A JP2016175494 A JP 2016175494A JP 6540640 B2 JP6540640 B2 JP 6540640B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid electrolyte
layer
sensor element
electrolyte layer
insulating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016175494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018040717A (ja
Inventor
将太 今田
将太 今田
孝敏 菅沼
孝敏 菅沼
啓 杉浦
啓 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2016175494A priority Critical patent/JP6540640B2/ja
Publication of JP2018040717A publication Critical patent/JP2018040717A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6540640B2 publication Critical patent/JP6540640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Description

本発明は、複数の電極が設けられた固体電解質層を有するセンサ素子を備えるガスセンサに関する。
酸素濃度、NOx(窒素酸化物)濃度、内燃機関の空燃比等を測定するガスセンサのセンサ素子は、複数の電極が設けられた固体電解質層と、固体電解質層に積層された、アルミナ等からなる絶縁層と、絶縁層に埋設された、通電によって発熱する発熱体とを備える。固体電解質層及び複数の電極は、通電によって発熱する発熱体からの熱伝達により加熱され、目標とする活性化温度になるように制御される。このようなセンサ素子を有するガスセンサとしては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
また、例えば、特許文献2においては、ジルコニア固体電解質基体に一対の電極対が設けられたセンサ部と、セラミック絶縁層内に発熱体が埋設されたヒータ部とを有する酸素センサ素子について開示されている。この酸素センサ素子において、ヒータ部におけるセラミック絶縁層と、ジルコニア固体電解質基体の一部であるジルコニア固体電解質層との間には、気孔率が3〜20%の多孔質ジルコニア固体電解質層が形成されている。また、多孔質ジルコニア固体電解質層は、セラミック絶縁層とジルコニア固体電解質層との接合力を高めるために設けられている。
特開2009−115618号公報 特開2004−85491号公報
特許文献2の酸素センサ素子は、セラミック絶縁層がジルコニア固体電解質基体の内部に設けられたものであり、固体電解質層と絶縁層とが積層されたものではない。この酸素センサ素子においては、固体電解質基体による絶縁性能は低く、発熱体に通電を行う際に発熱体から生じるリーク電流が、固体電解質基体における電極によるガス検出精度に与える影響を考慮すると、特許文献2の酸素センサ素子は絶縁性に劣るといえる。
特許文献1等に示される、固体電解質層と絶縁層とが積層されたセンサ素子によれば、センサ素子において絶縁層が占める割合が、特許文献2の酸素センサ素子に比べて高い。そのため、固体電解質層と絶縁層とが積層されたセンサ素子によれば、その絶縁性を高めることができ、発熱体からリーク電流が生じにくくすることができる。
また、ジルコニア等から構成される固体電解質層の線膨張率と、アルミナ等から構成される絶縁層の線膨張率とは当然に異なる。また、センサ素子においては、固体電解質層と絶縁層との積層方向の全長の中心を通ってセンサ素子を積層方向に分ける仮想中心線を仮定したときに、仮想中心線を境界とする2つの半領域において、固体電解質層と絶縁層とが対称の位置に配置されることはない。そのため、固体電解質層と絶縁層との線膨張率の違い、及び固体電解質層と絶縁層とが配置される位置の非対称性により、センサ素子が高温に加熱されるときには、センサ素子には形状の反りが生じる。そして、センサ素子に形状の反りが生じると、センサ素子が被水する場合に、センサ素子にクラック(割れ)が生じるおそれがある。
特許文献1のセンサ素子においては、一方の第1半領域にのみ、絶縁層に比べて線膨張率が高い固体電解質層が配置されており、第1半領域が、他方の第2半領域に比べて膨張しやすくなる。そして、第1半領域側の外面が凸状になるように、第1半領域に反りが生じることが想定される。特許文献2の酸素センサ素子においては、一方の第1半領域に比べて他方の第2半領域に、ジルコニア固体電解質層よりも線膨張率が低いセラミック絶縁層がより多く配置されており、第1半領域が、第2半領域に比べて膨張しやすくなる。そして、第1半領域側の外面が凸状になるように、センサ素子に反りが生じることが想定される。
また、特許文献2の酸素センサ素子においては、ジルコニア固体電解質層とセラミック絶縁層との間に配置された多孔質ジルコニア固体電解質層は、セラミック絶縁層と同様にジルコニア固体電解質層よりも線膨張率が低い。そのため、多孔質ジルコニア固体電解質層の配置によって、第1半領域側の外面がさらに凸状になるように、酸素センサ素子にさらに反りが生じやすくなることが想定される。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、絶縁性を確保するとともに、センサ素子にクラックが生じにくくすることができるガスセンサを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ガス濃度を検出するためのセンサ素子(1)を備えるガスセンサ(100)であって、
上記センサ素子は、
金属酸化物からなる1つ又は複数の固体電解質層(2,2A,2B)と、
該固体電解質層の両主面(201,202,203,204,205,206)に設けられた複数の電極(31,32,33,34)と、
上記固体電解質層における上記主面のいずれかに隣接して形成され、上記電極のいずれかに検出ガス(G)を接触させるための検出ガス室(51)と、
上記固体電解質層に積層され、該固体電解質層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が低い金属酸化物からなる絶縁層(41,42,43,44,45,41A,42A,43A,44A,45A,46A)と、
該絶縁層に埋設された発熱体(6)と、を備え、
上記センサ素子を、上記固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)の全長の中心を通る仮想中心線(O)によって2つの半領域に区画する場合に、上記固体電解質層がより多く含まれる側の半領域を第1半領域(R1)とするとともに、上記発熱体が含まれる半領域を第2半領域(R2)としたとき、
該第2半領域には、上記絶縁層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が高い金属酸化物からなる、厚み(t)が7〜97μmの反り抑制層(7)が配置されており、
該反り抑制層は、上記センサ素子の長手方向(L)に直交する断面において、上記第1半領域の外面(411)が凸状に変形する反りを抑制するものである、ガスセンサにある。
本発明の他の態様は、ガス濃度を検出するためのセンサ素子(1)を備えるガスセンサ(100)であって、
上記センサ素子は、
金属酸化物からなる1つ又は複数の固体電解質層(2,2A,2B)と、
該固体電解質層の両主面(201,202,203,204,205,206)に設けられた複数の電極(31,32,33,34)と、
上記固体電解質層における上記主面のいずれかに隣接して形成され、上記電極のいずれかに検出ガス(G)を接触させるための検出ガス室(51)と、
上記固体電解質層に積層され、該固体電解質層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が低い金属酸化物からなる絶縁層(41,42,43,44,45,41A,42A,43A,44A,45A,46A)と、
該絶縁層に埋設された発熱体(6)と、を備え、
上記検出ガス室は、上記固体電解質層の第1主面(201)に隣接して形成されており、かつ、上記検出ガス室へ上記検出ガスを所定の拡散速度で導入するための多孔質の金属酸化物からなる拡散抵抗層(40)と、上記絶縁層とによって囲まれて形成されており、
上記固体電解質層の第2主面(202)には、上記絶縁層によって囲まれた基準ガスダクト(52)が隣接して形成されており、
上記センサ素子を、上記固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)の全長の中心を通る仮想中心線(O)によって2つの半領域に区画する場合に、上記固体電解質層がより多く含まれる側の半領域を第1半領域(R1)とするとともに、上記発熱体が含まれる半領域を第2半領域(R2)としたとき、
該第2半領域には、上記絶縁層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が高い金属酸化物からなる、厚み(t)が7〜97μmの反り抑制層(7)が配置されており、
該反り抑制層は、上記センサ素子の長手方向(L)に直交する断面において、上記第1半領域の外面(411)が凸状に変形する反りを抑制するものである、ガスセンサにある。
本発明のさらに他の態様は、ガス濃度を検出するためのセンサ素子(1)を備えるガスセンサ(100)であって、
上記センサ素子は、
金属酸化物からなる複数の固体電解質層(2,2A,2B)と、
該固体電解質層の両主面(201,202,203,204,205,206)に設けられた複数の電極(31,32,33,34)と、
上記固体電解質層における上記主面のいずれかに隣接して上記固体電解質層同士の間に形成され、上記電極のいずれかに検出ガス(G)を接触させるための検出ガス室(51)と、
上記固体電解質層に積層され、該固体電解質層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が低い金属酸化物からなる絶縁層(41,42,43,44,45,41A,42A,43A,44A,45A,46A)と、
該絶縁層に埋設された発熱体(6)と、を備え、
上記センサ素子を、上記固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)の全長の中心を通る仮想中心線(O)によって2つの半領域に区画する場合に、上記固体電解質層がより多く含まれる側の半領域を第1半領域(R1)とするとともに、上記発熱体が含まれる半領域を第2半領域(R2)としたとき、
該第2半領域には、上記絶縁層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が高い金属酸化物からなる、厚み(t)が7〜97μmの反り抑制層(7)が配置されており、
該反り抑制層は、上記センサ素子の長手方向(L)に直交する断面において、上記第1半領域の外面(411)が凸状に変形する反りを抑制するものであり、
複数の上記固体電解質層のうちの上記反り抑制層に最も近い特定固体電解質層の側面は、上記絶縁層内に埋設されており、
上記特定固体電解質層の外形を上記反り抑制層に、上記特定固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)に向けて投影したときに、上記反り抑制層は、上記特定固体電解質層の外形を覆う位置及び大きさに形成されている、ガスセンサにある。
上記ガスセンサのセンサ素子においては、センサ素子に反りが生じることを抑制するための反り抑制層が配置されている。この反り抑制層を構成する金属酸化物の線膨張率は、絶縁層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも高い。この反り抑制層により、次の効果が得られる。
具体的には、センサ素子を、固体電解質層と絶縁層との積層方向の全長の中心を通る仮想中心線によって2つの半領域に区画する場合に、固体電解質層がより多く含まれる側の半領域を第1半領域とするとともに、発熱体が含まれる反対側の半領域を第2半領域とする。
第1半領域においては、第2半領域に比べて固体電解質層がより多く配置され、第2半領域においては、第1半領域に比べて絶縁層がより多く配置される。
ここで、固体電解質層は、第1半領域と第2半領域との両方に配置される場合がある。この場合、固体電解質層は、第1半領域と第2半領域との両方に、均等には配置されないこととする。そして、「第1半領域においては、第2半領域に比べて固体電解質層がより多く含まれる」とは、第1半領域内に配置される固体電解質層の体積が、第2半領域内に配置される固体電解質層の体積よりも多いことを示す。
なお、固体電解質層は、第1半領域にのみ配置される場合もある。
センサ素子においては、固体電解質層の線膨張率が絶縁層の線膨張率よりも高いことにより、固体電解質層がより多く配置される第1半領域の積層方向の外面が凸状に、絶縁層がより多く配置される第2半領域の積層方向の外面が凹状に変形するよう、形状の反りが生じやすい状態にある。
そこで、センサ素子においては、第2半領域に、絶縁層の線膨張率に比べて線膨張率が高い反り抑制層が配置されている。これにより、第1半領域に配置された材料全体による熱膨張量と、第2半領域に配置された材料全体による熱膨張量とを近くすることができる。そのため、センサ素子が高温に加熱される場合においても、センサ素子の形状に反りが生じにくくすることができる。その結果、センサ素子が被水する場合であっても、センサ素子にクラック(割れ)が生じにくくすることができる。
また、上記センサ素子は、固体電解質層と絶縁層とが積層された構造を有するものである。そのため、センサ素子において絶縁層が占める割合が高く、発熱体からリーク電流が生じにくくすることができる。
それ故、上記ガスセンサによれば、絶縁性を確保するとともに、センサ素子にクラックが生じにくくすることができる。
なお、本発明の態様において示す各構成要素のカッコ書きの符号は、実施形態における図中の符号との対応関係を示すが、各構成要素を実施形態の内容のみに限定するものではない。
実施形態1にかかる、センサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1にかかる、センサ素子の各構成要素を、センサ素子を分解した状態で示す斜視図。 実施形態1にかかる、センサ素子を備えるガスセンサの断面を示す説明図。 実施形態1の比較品1にかかる、センサ素子の断面を示す説明図。 実施形態1の比較品1にかかる、図4の一部を拡大して示す説明図。 実施形態2にかかる、センサ素子の断面を示す説明図。 実施形態2にかかる、センサ素子の各構成要素を、センサ素子を分解した状態で示す斜視図。 実施形態2の比較品2にかかる、センサ素子の断面を示す説明図。 実施形態2の比較品2にかかる、図8の一部を拡大して示す説明図。 実施形態2にかかる、他のセンサ素子の断面を示す説明図。
上述したガスセンサにかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
本形態のガスセンサ100は、酸素、NOx等のガス濃度を検出するセンサ素子1を備える。センサ素子1は、図1に示すように、金属酸化物からなる1つの固体電解質層2と、固体電解質層2の両主面201,202に設けられた一対の電極31,32と、固体電解質層2における第1主面201に隣接して形成され、電極31に検出ガスGを接触させるための検出ガス室51と、固体電解質層2に積層され、固体電解質層2を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が低い金属酸化物からなる絶縁層41,42,43,44,45と、絶縁層44,45に埋設された発熱体6とを備える。
ガスセンサ100においては、センサ素子1を、固体電解質層2と絶縁層41,42,43,44,45との積層方向Dの全長の中心を通る仮想中心線Oによって2つの半領域に区画する場合に、固体電解質層2がより多く含まれる(配置される)側の半領域を第1半領域R1とするとともに、第1半領域R1とは反対側の半領域であって発熱体6が含まれる(配置される)半領域を第2半領域R2とする。この場合、第2半領域R2には、絶縁層41,42,43,44,45を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が高い金属酸化物からなる反り抑制層7が配置されている。
本形態のガスセンサ100は、車両の排気管に配置され、排気管を流れる排ガスを検出ガスGとするとともに大気を基準ガスAとし、検出ガスG中の酸素、NOx(窒素酸化物)等の濃度、内燃機関の空燃比(A/F)等を検出するために用いられる。ガスセンサ100のセンサ素子1は、固体電解質層2を構成する金属酸化物のシートと、絶縁層41,42,43,44,45を構成する金属酸化物のシートとを積層し、焼結して形成されたものである。
図3に示すように、ガスセンサ100は、センサ素子1、ハウジング70、絶縁碍子71,72、接点端子73、リード線74、カバー75、ブッシュ76、二重のカバー77A,77B等を備える。
センサ素子1は絶縁碍子71に保持されており、絶縁碍子71はハウジング70に保持されている。ガスセンサ100は、ハウジング70によって排気管に取り付けられ、センサ素子1は、排気管内に配置される。また、ハウジング70には、センサ素子1の先端部を覆う二重のカバー77A,77Bが取り付けられている。センサ素子1は、長尺形状に形成されており、検出ガスGを検出するためのガス検知部10は、センサ素子1における長尺方向Lの先端側L1の端部に設けられている。
一対の電極31,32は固体電解質層2の先端部に設けられており、ガス検知部10は、センサ素子1における、一対の電極31,32が位置する先端部に形成されている。また、ガス検知部10は、アルミナ(酸化アルミニウム)等の多孔質の保護層12によって覆われている。
絶縁碍子71の基端側には、接点端子73を保持する別の絶縁碍子72が配置されている。後述する、各電極31,32のリード部311,321及び発熱体6のリード部62は、センサ素子1の基端部に引き出され、接点端子73に接続されている。接点端子73に接続されたリード線74は、ハウジング70の基端側に取り付けられたカバー75内において、ブッシュ76によって保持されている。
固体電解質層2は、金属酸化物の焼結体として板状に形成されている。固体電解質層2を構成する金属酸化物は、イットリア安定化ジルコニア等のジルコニア(酸化ジルコニウム)の材料からなる。この金属酸化物は、ジルコニアを主成分とする種々の材料によって構成することができる。固体電解質層2は、その活性化温度において、酸化物イオン(酸素イオン)の伝導性を有するものである。
図1に示すように、一対の電極31,32は、固体電解質層2の第1主面201に設けられて検出ガスGに晒される測定電極31と、固体電解質層2の第2主面202に設けられて基準ガスAに晒される基準電極32とからなる。測定電極31と基準電極32とは固体電解質層2を介して互いに対向する位置に設けられている。測定電極31及び基準電極32と、これらの間に配置された固体電解質層2の一部とによって、ガス濃度を検出するための検出セル11が形成されている。
なお、第1主面201、第2主面202とは、固体電解質層2における表面のうち最も面積が大きな一対の表面のことをいう。
本形態のガスセンサ100は、酸素センサ又はA/Fセンサとして用いられる。そして、ガスセンサ100のセンサ素子1においては、測定電極31に接触する検出ガスGの酸素濃度と基準電極32に接触する基準ガスAの酸素濃度との差によって、測定電極31と基準電極32との間に流れる電流が測定され、検出ガスGの酸素濃度が求められる。
また、ガスセンサ100をNOxセンサとして用いる場合には、固体電解質層2の第1主面201には、酸素濃度を所定の濃度以下に調整するためのポンプ電極と、NOx濃度を測定するための測定電極とが設けられる。この場合、ガスセンサ100のセンサ素子1においては、検出ガスGのNOx濃度によって、測定電極と基準電極との間に流れる電流が測定され、検出ガスGのNOx濃度が求められる。
図2に示すように、測定電極31及び基準電極32は、白金と、固体電解質層2と同種の金属酸化物からなる固体電解質とを含有している。測定電極31及び基準電極32には、測定電極31及び基準電極32をガスセンサ100の外部の制御装置に接続するためのリード部311,321がそれぞれ繋がっている。各リード部311,321は、各電極31,32からセンサ素子1の基端部まで引き出されている。
図1、図2に示すように、固体電解質層2の第1主面201には、検出ガス室51を形成するための切欠き穴が設けられた第2絶縁層42と、第1絶縁層41とが順次積層されている。第2絶縁層42には、検出ガス室51へ検出ガスGを所定の拡散速度で導入するための多孔質の金属酸化物からなる拡散抵抗層40が配置されている。拡散抵抗層40は、多孔質のアルミナの材料によって構成されている。拡散抵抗層40は、検出ガス室51の両側に配置されている。検出ガス室51は、固体電解質層2の第1主面201に接する位置において、第1絶縁層41、第2絶縁層42及び拡散抵抗層40によって囲まれて形成されている。
固体電解質層2の第2主面202には、第3絶縁層43が積層されている。固体電解質層2の第2主面202に接する位置には、第3絶縁層43によって囲まれ、基準ガスAが導入される基準ガスダクト52が形成されている。基準ガスダクト52には、センサ素子1の基端部から大気が導入される。
発熱体6は、第3絶縁層43に積層された第4絶縁層44と、第4絶縁層44に積層された第5絶縁層45との間に埋設されている。発熱体6は、通電によって発熱する発熱部61と、発熱部61の両端に繋がり、ガスセンサ100の外部の制御装置によって発熱部61に通電するための一対のリード部62とを有している。発熱部61は、固体電解質層2に各電極31,32が配置された部位を、センサ素子1の積層方向Dに向けて絶縁層44,45へ投影した部位に配置されている。
ここで、センサ素子1の積層方向Dとは、固体電解質層2と複数の絶縁層41,42,43,44,45とが積層された方向のことをいう。また、発熱部61の単位長さ当たりの電気抵抗値は、リード部62の単位長さ当たりの電気抵抗値よりも大きい。そして、一対のリード部62に通電を行うときには、発熱部61が発熱し、検出セル11を加熱することができる。
第1絶縁層41、第2絶縁層42、第3絶縁層43、第4絶縁層44及び第5絶縁層45は、センサ素子1を焼結する際に一体化される。そして、発熱体6及び反り抑制層7は、一体化された絶縁層43,44の内部に埋設される。
また、固体電解質層2及び反り抑制層7は、センサ素子1の長手方向Lの全長に亘って配置されている。また、反り抑制層7の長手方向Lにおける両端部は、絶縁層43,44の内部に埋設されていてもよい。この場合も、反り抑制層7が、センサ素子1の長手方向Lの全長に亘って配置されている構成に含まれることとする。なお、長手方向Lとは、積層方向Dに直交する方向であって、ガスセンサ100の中心軸線に沿って配置される方向のことをいう。
また、反り抑制層7の4つの側面のうちのいずれか1つ又は互いに対向する2つは、絶縁層43,44の外部に露出していてもよい。
また、本形態の反り抑制層7の幅方向Wの幅は、発熱体6の発熱部61の幅方向Wの幅よりも大きくした。これ以外にも、反り抑制層7の厚み等が大きい場合には、反り抑制層7の幅方向Wの幅は、発熱体6の発熱部61の幅方向Wの幅よりも小さくすることもできる。なお、幅方向Wとは、長手方向L及び積層方向Dに直交する方向のことをいう。
反り抑制層7は、金属酸化物の焼結体として板状に形成されている。反り抑制層7は、固体電解質層2と発熱体6との間の位置において、絶縁層43,44によって両側から挟まれている。反り抑制層7は、金属酸化物の焼結体として板状に形成されている。反り抑制層7を構成する金属酸化物は、固体電解質層2を構成する金属酸化物と同種の金属酸化物であるイットリア安定化ジルコニア等のジルコニアの材料からなる。この金属酸化物は、ジルコニアを主成分とする種々の材料によって構成することができる。複数の絶縁層41,42,43,44,45は、アルミナの材料によって構成されている。複数の絶縁層41,42,43,44,45を構成するアルミナの材料の密度は、拡散抵抗層40を構成するアルミナの材料の密度に比べて高い。
ジルコニアの線膨張率(線膨張係数)は、室温〜1000℃において、7×10-6〜2×10-5[K-1]であり、アルミナの線膨張率(線膨張係数)は、室温〜1000℃において、6×10-6〜1.5×10-5[K-1]である。ただし、ジルコニア又はアルミナに他成分が含有される場合には、その含有量によっては、この数値に当てはまらない場合もある。
反り抑制層7を構成する金属酸化物の線膨張率は、ジルコニアの線膨張率以上であることが好ましい。
固体電解質層2及び反り抑制層7は、ジルコニア材料以外の金属酸化物の焼結体によって構成することも可能である。固体電解質層2には、強度及び耐熱の観点から、ジルコニア材料を用いることが最適である。また、反り抑制層7は、絶縁層41,42,43,44,45を構成するアルミナ材料よりも熱伝導率の低い金属酸化物として、ムライト(3Al23・2SiO2)、フォルステライト(2MgO・SiO2)、コージェライト(2MgO・2Al23・5SiO2)、ステアタイト(MgO・SiO2)等とすることも可能である。ただし、反り抑制層7は、固体電解質層2を構成するジルコニア材料と同種のジルコニア材料から構成することにより、センサ素子1の製造を簡単にし、センサ素子1内の熱膨張のムラを少なくし、また、センサ素子1の強度の信頼性を向上させることができる。
反り抑制層7の厚みtは、固体電解質層2の厚みよりも小さい。反り抑制層7の厚みtは、7〜97μmとすることができる。ジルコニアの粒子の直径は1μm程度であり、反り抑制層7の厚みtが7μm未満である場合には、反り抑制層7による十分な反り抑制効果が得られないおそれがある。また、反り抑制層7を印刷(ペーストの塗布)によって形成する場合、反り抑制層7を7μm未満の厚みtに形成することは困難と考えられる。一方、反り抑制層7の厚みtの上限は、固体電解質層2の厚みよりも小さい範囲で適宜決定することができる。ただし、反り抑制層7の厚みtが97μmを超えると、センサ素子1の使用時に、反り抑制層7の周辺にクラック等が生じることが懸念される。
図1に示すように、本形態のセンサ素子1においては、固体電解質層2は、センサ素子1の積層方向Dの全長の中心を通る仮想中心線Oによって区画される第1半領域R1に配置されている。反り抑制層7を配置する第2半領域R2内の位置は、センサ素子1に現れる形状の反りを抑制するための種々の位置とすることができる。反り抑制層7は、仮想中心線Oから見て、発熱体6が配置された位置よりもさらに遠い位置に配置することもできる。言い換えれば、仮想中心線Oから反り抑制層7の中心までの間隔は、仮想中心線Oから発熱体6の中心までの間隔よりも大きくすることができる。また、第2半領域R2には、積層方向Dに適宜間隔を空けて2枚の反り抑制層7を配置することも可能である。
センサ素子1の温度制御は、検出セル11の温度と、検出セル11のインピーダンスとの関係を用いて行われる。検出セル11の温度と、検出セル11のインピーダンスとの関係は、関係マップとして制御装置に記憶されている。制御装置には、検出セル11のインピーダンスを測定する回路が形成されている。発熱体6への印加電力は、PWM制御(パルス幅変調制御)等を利用したPID制御等によって、検出セル11のインピーダンスが目標とする値になるよう調整される。
本形態のセンサ素子1においては、第3絶縁層43と第4絶縁層44との間に、センサ素子1の反りを抑制するための反り抑制層7が埋設されていることにより、センサ素子1にクラックが生じにくくする効果が得られる。
以下に、反り抑制層7が配置された本形態のセンサ素子1と、本形態のセンサ素子1から反り抑制層7が除かれた従来のセンサ素子9(図4参照)とを比較して、各センサ素子1,9におけるクラック(割れ)の生じやすさについて考察する。
図4に示すように、従来のセンサ素子9においては、排ガスとしての検出ガスG又は発熱体6の発熱部61の発熱によって高温に加熱された高温安定時には、センサ素子9の各部が熱膨張する。このとき、センサ素子9の各部における熱膨張は、固体電解質層2、拡散抵抗層40、絶縁層94、発熱体6のそれぞれを構成する材料の線膨張率が大きい部分ほど大きくなる。
拡散抵抗層40及び絶縁層94と絶縁層94との間に挟まれる固体電解質層2の線膨張率が、拡散抵抗層40及び絶縁層94の線膨張率よりも大きいことにより、固体電解質層2は、拡散抵抗層40及び絶縁層94に比べて大きく熱膨張しようとする。このとき、固体電解質層2は、積層方向Dに直交する平面方向により多く熱膨張しようとする。しかし、固体電解質層2は、拡散抵抗層40及び絶縁層94と焼結されて、拡散抵抗層40及び絶縁層94に固定されていることにより、積層方向Dに直交する平面方向に熱膨張することが阻止される。
そのため、固体電解質層2における、拡散抵抗層40及び絶縁層94との界面の近傍において、固体電解質層2には、積層方向Dに直交する平面方向の中心側に向けた応力Nが作用する。そして、固体電解質層2の中心部付近が、積層方向Dの第1半領域R1側の外面942に向けて変形しようとする。また、拡散抵抗層40及び絶縁層94の間に固体電解質層2が配置された第1半領域R1における熱膨張量が、固体電解質層2が配置されず、絶縁層94と発熱体6とからなる第2半領域R2における熱膨張量よりも大きくなる。
その結果、固体電解質層2が配置された第1半領域R1の外面942が凸状に、固体電解質層2が配置されていない第2半領域R2の外面943が凹状に変形するよう、センサ素子9の形状に反りが生じる。同図においては、この反りを二点鎖線Sによって示す。そして、センサ素子9に生じた反りにより、センサ素子9の各部には、応力が作用する。
図5は、図4における二点鎖線X1で囲む部分を拡大して示す。図5に示すように、絶縁層941が凸状に反ることにより、絶縁層941と拡散抵抗層40と検出ガス室51との境界部M1付近には、応力が作用する。また、この境界部M1には、拡散抵抗層40が検出ガス室51へ膨張しようとする熱応力も作用する。
このような応力が作用する状態において、センサ素子9の絶縁層941の表面(外面942)が被水する場合には、絶縁層941及び拡散抵抗層40が急冷されて、境界部M1には、絶縁層941及び拡散抵抗層40が収縮しようとする熱応力が作用する。そして、境界部M1においては、反りによる応力及び膨張による熱応力が生じている状態に、さらに収縮による熱応力も作用することになる。そのため、境界部M1に作用する応力が許容値を超えるときには、境界部M1の近傍に位置する拡散抵抗層40にクラックKが生じるおそれがある。
一方、図1に示すように、本形態のセンサ素子1においては、第2半領域R2に反り抑制層7が配置されたことにより、固体電解質層2が配置された第1半領域R1における熱膨張量と、反り抑制層7が配置された第2半領域R2における熱膨張量とが近くなる。また、第2半領域R2に配置された反り抑制層7は、第1半領域R1側の外面411に凸状に変形しようとする固体電解質層2とは反対に、第2半領域R2側の外面451に凸状に変形しようとする。その結果、センサ素子1の形状に生じる反りの量が減少し、反りに伴ってセンサ素子1の各部に作用する応力も減少する。
こうして、第1絶縁層41と拡散抵抗層40と検出ガス室51との境界部M1に作用する応力が減少する。そして、センサ素子1の第1絶縁層41の外面411が被水したとしても、境界部M1に作用する応力が減少していることにより、境界部M1に作用する応力が許容値を超えにくくなる。そのため、境界部M1の近傍に位置する拡散抵抗層40にクラックKが生じにくくなる。
反り抑制層7は、第1半領域R1側の外面411が凸状に変形するセンサ素子1の反りを解消するために配置する。第2半領域R2に配置する反り抑制層7の位置、大きさ、厚み等は、第1半領域R1に配置される固体電解質層2及び検出ガス室51の位置、大きさ、厚み等に応じて、適宜設定することができる。
また、センサ素子1は、固体電解質層2と絶縁層41,42,43,44,45とが積層された構造を有するものである。そのため、センサ素子1において絶縁層41,42,43,44,45が占める割合が高く、絶縁層44,45内に埋設された発熱体6の発熱部61から、絶縁層44,45へリーク電流が生じにくくすることができる。
それ故、本形態のセンサ素子1によれば、絶縁性を確保するとともに、第1絶縁層41と拡散抵抗層40と検出ガス室51との境界部M1の近傍に位置する拡散抵抗層40にクラックKが生じにくくすることができる。
(実施形態2)
本形態においては、図6に示すように、電極33,34が設けられた2枚の固体電解質層2A,2Bを用いたセンサ素子1について示す。
本形態のセンサ素子1においては、2枚の固体電解質層2A,2Bの間に、検出ガスGが導入される検出ガス室51が形成されている。第1固体電解質層2Aの両主面203,204には、検出ガス室51内の検出ガスGの酸素濃度を調整するための一対のポンプ電極33が、第1固体電解質層2Aを介して互いに対向する位置に設けられている。一方のポンプ電極33は、検出ガス室51内に配置されており、他方のポンプ電極33は、検出ガスGが透過可能な多孔質体からなるガス導入層40A内に埋設されている。
第2固体電解質層2Bの両主面205,206には、検出ガス室51内の検出ガスGの酸素濃度を検出するための一対の検出電極34が、第2固体電解質層2Bを介して互いに対向する位置に設けられている。一方の検出電極34は、検出ガス室51内に配置されており、他方の検出電極34は、絶縁層44A内に埋設されている。一対の検出電極34と、これらの間に配置された第2固体電解質層2Bの一部とによって、ガス濃度を検出するための検出セル11が形成されている。
図6、図7に示すように、本形態の絶縁層は、第1固体電解質層2Aに積層された第1絶縁層41A、第1固体電解質層2Aと第2固体電解質層2Bとの間に挟まれた第2絶縁層42A、第2固体電解質層2Bの全側面を囲む第3絶縁層43A、第2固体電解質層2B及び第3絶縁層43Aに積層された第4絶縁層44A、第4絶縁層44Aに順次積層された第5絶縁層45A及び第6絶縁層46Aからなる。
ガス導入層40Aは、第1絶縁層41Aに囲まれた状態で第1固体電解質層2Aに積層されている。第2絶縁層42Aの一部には、検出ガスGを所定の拡散速度で検出ガス室51に導入するための拡散抵抗層40Bが形成されている。
第1固体電解質層2A及び第2固体電解質層2Bは、絶縁層41A,43A内に全側面が埋設された特定固体電解質層として形成されている。具体的には、第1固体電解質層2Aの全側面は、第1絶縁層41A内に埋設されており、第2固体電解質層2Bの全側面は、第3絶縁層43A内に埋設されている。第2固体電解質層2Bは、発熱体6に最も近い固体電解質層である。
反り抑制層7は、第4絶縁層44Aと第5絶縁層45Aとの間に埋設されている。発熱体6は、第5絶縁層45Aと第6絶縁層46Aとの間に埋設されている。
図7に示すように、反り抑制層7は、第2固体電解質層2Bの外形(表面形状)を、センサ素子1の積層方向Dに向けて反り抑制層7に投影したときに、第2固体電解質層2Bの外形の全体を覆う位置及び大きさに形成されている。より具体的には、反り抑制層7の幅方向Wの寸法W1は、第2固体電解質層2Bの幅方向Wの寸法W2よりも大きく、反り抑制層7の長手方向Lの寸法L1は、第2固体電解質層2Bの長手方向Lの寸法L2よりも大きい。なお、幅方向Wは、センサ素子1の長手方向L及び積層方向Dに直交する方向である。
この反り抑制層7の構成により、センサ素子1の形状に生じる反りを効果的に減少させることができる。
図1に示すように、本形態のセンサ素子1においては、第1固体電解質層2は、センサ素子の積層方向Dの全長の中心を通る仮想中心線Oによって区画される第1半領域R1に配置されている。第2固体電解質層2は、仮想中心線O上において、第1半領域R1と、仮想中心線Oを介して第1半領域R1の反対側に位置する第2半領域R2とに跨って配置されている。反り抑制層7は、第2半領域R2に配置されている。
また、図6には、反り抑制層7の外形(寸法W1,L1)が、第2固体電解質層2Bの外形(寸法W2,L2)よりも大きく、さらに発熱体6の発熱部61の外形よりも大きい場合について示す。これ以外にも、反り抑制層7の厚み等が大きい場合には、図10に示すように、反り抑制層7の外形(寸法W1,L1)は、第2固体電解質層2Bの外形(寸法W2,L2)よりも大きい一方、反り抑制層7の幅方向Wの幅は、発熱部61の幅方向Wの幅よりも小さくすることもできる。
以下に、反り抑制層7が配置された本形態のセンサ素子1と、本形態のセンサ素子1から反り抑制層7が除かれた従来のセンサ素子9(図8参照)とを比較して、各センサ素子1,9におけるクラック(割れ)の生じやすさについて考察する。
図8に示すように、従来のセンサ素子9においては、排ガスとしての検出ガスG又は発熱体6の発熱部61の発熱によって高温に加熱された高温安定時には、センサ素子9の各部が熱膨張する。このとき、センサ素子9の各部における熱膨張は、各固体電解質層2A,2B、絶縁層94、発熱体6のそれぞれを構成する材料の線膨張率が大きい部分ほど大きくなる。
拡散抵抗層40A,40B、絶縁層94,941の間に位置する固体電解質層2の線膨張率が、拡散抵抗層40A,40B及び絶縁層94,941の線膨張率よりも大きいことにより、固体電解質層2A,2Bは、拡散抵抗層40A,40B及び絶縁層94,941に比べて大きく熱膨張しようとする。このとき、固体電解質層2A,2Bは、積層方向Dに直交する平面方向により多く熱膨張しようとする。しかし、固体電解質層2A,2Bは、拡散抵抗層40A,40B及び絶縁層94,941と焼結されて、拡散抵抗層40A,40B及び絶縁層94,941に固定されていることにより、積層方向Dに直交する平面方向に熱膨張することが阻止される。
そのため、固体電解質層2A,2Bにおける、拡散抵抗層40A,40B及び絶縁層94,941との界面の近傍において、固体電解質層2A,2Bには、積層方向Dに直交する平面方向の中心側に向けた応力Nが作用する。そして、固体電解質層2A,2Bの中心部付近が、積層方向Dの第1半領域R1側の外面942に向けて変形しようとする。また、第1固体電解質層2A及び第2固体電解質層2Bの一部が配置された第1半領域R1における熱膨張量が、第2固体電解質層2Bの残部、絶縁層94及び発熱体6が配置された第2半領域R2における熱膨張量よりも大きくなる。
その結果、固体電解質層2A,2Bがより多く分布する第1半領域R1側の外面942が凸状に、固体電解質層2A,2Bの分布が少ない第2半領域R2側の外面943が凹状に変形するよう、センサ素子9の形状に反りが生じる。同図においては、この反りを二点鎖線Sによって示す。そして、センサ素子9に生じた反りにより、センサ素子9の各部には、応力が作用する。
図9は、図8における二点鎖線X2で囲む部分を拡大して示す。図9に示すように、絶縁層941及びガス導入層40Aの外面942が凸状に反ることにより、絶縁層941とガス導入層40Aとの境界部M2には、応力が作用する。また、この境界部M2には、絶縁層941がガス導入層40Aへ膨張しようとする熱応力も作用する。
このような応力が作用する状態において、センサ素子9の絶縁層941及びガス導入層40Aの外面942が被水する場合には、絶縁層941及びガス導入層40Aが急冷されて、境界部M2には、絶縁層941及びガス導入層40Aが収縮しようとする熱応力が作用する。そして、境界部M2においては、反りによる応力及び膨張による熱応力が生じている状態に、さらに収縮による熱応力も作用することになる。そのため、境界部M2に作用する応力が許容値を超えるときには、境界部M2の近傍に位置する拡散抵抗層40AにクラックKが生じるおそれがある。
一方、図1に示すように、本形態のセンサ素子1においては、第2半領域R2に反り抑制層7が配置されたことにより、第1固体電解質層2A、第2固体電解質層2Bの一部及び拡散抵抗層40A,40Bが配置された第1半領域R1における熱膨張量と、第2固体電解質層2Bの残部、発熱体6及び反り抑制層7が配置された第2半領域R2における熱膨張量とが近くなる。その結果、センサ素子1の形状に生じる反りの量が減少し、反りに伴ってセンサ素子1の各部に作用する応力も減少する。
こうして、第1絶縁層41とガス導入層40Aとの境界部M2に作用する応力が減少する。そして、センサ素子1の第1絶縁層41及び拡散抵抗層40Aの外面411Aが被水したとしても、境界部M2に作用する応力が減少していることにより、境界部M2に作用する応力が許容値を超えにくくなる。そのため、境界部M2の近傍に位置する拡散抵抗層40AにクラックKが生じにくくなる。
反り抑制層7は、第1半領域R1側の外面411Aが凸状に変形するセンサ素子1の反りを解消するために配置する。第2半領域R2に配置する反り抑制層7の位置、大きさ、厚み等は、各固体電解質層2A,2B及び検出ガス室51の位置、大きさ、厚み等に応じて、適宜設定することができる。
また、センサ素子1は、固体電解質層2A,2Bと絶縁層41A,42A,43A,44A,45A,46Aとが積層された構造を有するものである。そのため、センサ素子1において絶縁層41A,42A,43A,44A,45A,46Aが占める割合が高く、絶縁層45A,46A内に埋設された発熱体6の発熱部61から、絶縁層45A,46Aへリーク電流が生じにくくすることができる。
それ故、本形態のセンサ素子1によれば、絶縁性を確保するとともに、第1絶縁層41Aと拡散抵抗層40Aとの境界部M2の近傍に位置する拡散抵抗層40AにクラックKが生じにくくすることができる。
本形態のセンサ素子1においても、反り抑制層7の厚みt等のその他の構成は、上記実施形態1の場合と同様である。また、実施形態1に示した符号と同一の符号が示す構成要素等は、実施形態1の場合と同様である。本形態においても、実施形態1と同様の作用効果を得ることができる。
(確認試験1)
本確認試験においては、実施形態1に示したセンサ素子1(実施品1)と、実施形態1に示した従来のセンサ素子9(比較品1)とについて、各センサ素子1,9の高温安定時における、被水に対するクラック耐性を確認した。
具体的には、750℃に加熱された各センサ素子1,9を被水させ、各センサ素子1,9を被水させる水滴の大きさ(体積)を0.1〜30.0μLの範囲で変更させたときに、各センサ素子1,9にクラックが生じたか否かを確認した。クラックが生じたか否かの確認は、ガスセンサの使用時に一対の電極31,32,33間に流れる電流値の変化を監視して行った。この監視においては、各センサ素子1,9にクラックが生じると、各センサ素子1,9の内部への酸素導入量が増加する性質を利用し、初期電流値に対して電流値が10%変動したときに、クラックが生じたと判断した。
なお、絶縁層41,42,43,44,45にはアルミナを用い、反り抑制層7にはジルコニアを用いた。また、反り抑制層7の厚みは10μmとした。
表1に、確認を行った結果を示す。同表においては、クラックが生じなかった場合を○で示し、クラックが生じた場合を×で示す。
Figure 0006540640
比較品1としてのセンサ素子9においては、水滴の大きさが10.0μL以上に大きくなる場合に、クラックが生じることが確認された。一方、実施品1としてのセンサ素子1においては、水滴の大きさが20.0μL以上に大きくなる場合に、クラックが生じることが確認された。
以上の結果より、実施品1としてのセンサ素子1においては、反り抑制層7を有することによって、センサ素子1の高温安定時に、センサ素子1にクラックが生じにくくなることが分かった。この理由は、反り抑制層7によって、センサ素子1の形状に生じる反りを抑制できたためであると考える。
(確認試験2)
本確認試験においては、実施形態1に示したセンサ素子1について、反り抑制層7の適切な厚みtを確認した。具体的には、反り抑制層7の厚みtを3〜97μmの範囲で変更させたときに、センサ素子1に10μLの水滴を滴下し、センサ素子1にクラックが生じたか否かを確認した。クラックが生じたか否かの判断は、確認試験1の場合と同様にして行った。
なお、絶縁層41,42,43,44,45にはアルミナを用い、反り抑制層7にはジルコニアを用いた。
表2に、確認を行った結果を示す。同表においては、クラックが生じなかった場合を○で示し、クラックが生じた場合を×で示す。
Figure 0006540640
反り抑制層7の厚みtが5μm以下である場合には、センサ素子1にクラックが生じることが確認された。この理由は、反り抑制層7の厚みtが小さくなり過ぎ、センサ素子1の形状に生じる反りを十分に抑制できなかったためであると考える。
一方、反り抑制層7の厚みtの上限には、特別な限界はない。ただし、反り抑制層7の厚みtが97μmを超えると、センサ素子1の使用時に、反り抑制層7の周辺にクラック等が生じることが懸念される。また、反り抑制層7の厚みtが固体電解質層2の厚みよりも大きくなると、センサ素子1に逆方向の反り、すなわち第2半領域R2の積層方向Dの表面が凸状になる反りが生じる可能性が高くなる。
そして、反り抑制層7の厚みは、7μm以上とすることにより、センサ素子1にクラックが生じにくくできることが確認された。
(確認試験3)
本確認試験においては、実施形態2に示したセンサ素子1(実施品2)と、実施形態2に示した従来のセンサ素子9(比較品2)とについて、各センサ素子1,9の高温安定時におけるクラック耐性を確認した。各センサ素子1,9の設定条件、及びクラックが生じたか否かの判断は、確認試験1の場合と同様にして行った。
また、実施品2としてのセンサ素子1においては、反り抑制層7の幅方向Wの寸法W1が、第2固体電解質層2Bの幅方向Wの寸法W2よりも大きい場合(W1>W2)と、反り抑制層7の幅方向Wの寸法W1が、第2固体電解質層2Bの幅方向Wの寸法W2よりも小さい場合(W1<W2)とについて、クラックの有無を確認した。なお、反り抑制層7の長手方向Lの寸法L1は、第2固体電解質層2Bの長手方向Lの寸法L2よりも大きくした。
なお、絶縁層41A,42A,43A,44A,45A,46Aにはアルミナを用い、反り抑制層7にはジルコニアを用いた。また、反り抑制層7の厚みは10μmとした。
表3に、確認を行った結果を示す。同表においては、クラックが生じなかった場合を○で示し、クラックが生じた場合を×で示す。
Figure 0006540640
比較品2としてのセンサ素子9においては、水滴の大きさが5.0μL以上に大きくなる場合に、クラックが生じることが確認された。一方、実施品2としてのセンサ素子1においては、幅の関係がW1>W2の場合には、水滴の大きさを30.0μLまで大きくしてもセンサ素子1にクラックは生じないことが確認された。また、実施品2としてのセンサ素子1においては、幅の関係がW1<W2の場合には、水滴の大きさが25.0μL以上に大きくなる場合に、クラックが生じることが確認された。
以上の結果より、実施品2としてのセンサ素子1においては、反り抑制層7を有することによって、センサ素子1の高温安定時に、センサ素子1にクラックが生じにくくなることが分かった。この理由は、反り抑制層7によって、センサ素子1の形状に生じる反りを抑制できたためであると考える。
また、幅の関係がW1>W2を満たす場合に、センサ素子1にクラックが最も生じにくくなることが分かった。この理由は、上記条件を満たす場合に、センサ素子1の形状に生じる反りを効果的に抑制できたためであると考える。
なお、本確認試験において、750℃に加熱されたセンサ素子1の反り量は、次のようになった。反り量は、センサ素子1の積層方向Dにおける最大厚みと最小厚みとの差として示す。
比較品2としてのセンサ素子9の反り量は、121μmとなった。また、実施品2としてのセンサ素子1であって幅の関係がW1<W2の場合の反り量は、77μmとなり、実施品2としてのセンサ素子1であって幅の関係がW1>W2の場合の反り量は、50μm以下として、正確に測定ができなかった。このことから、センサ素子1の反り量と、センサ素子1におけるクラックの生じやすさとの間には相関関係があることが分かった。
(確認試験4)
本確認試験においては、実施形態2に示したセンサ素子1について、反り抑制層7の適切な厚みtを確認した。具体的には、反り抑制層7の厚みtを2〜99μmの範囲で変更させたときに、センサ素子1に10μLの水滴を滴下し、センサ素子1にクラックが生じたか否かを確認した。クラックが生じたか否かの判断は、確認試験1の場合と同様にして行った。
なお、絶縁層41A,42A,43A,44A,45A,46Aにはアルミナを用い、反り抑制層7にはジルコニアを用いた。
表4に、確認を行った結果を示す。同表においては、クラックが生じなかった場合を○で示し、クラックが生じた場合を×で示す。
Figure 0006540640
反り抑制層7の厚みtが2μm以下である場合には、センサ素子1にクラックが生じることが確認された。この理由は、反り抑制層7の厚みtが小さくなり過ぎ、センサ素子1の形状に生じる反りを十分に抑制できなかったためであると考える。
一方、反り抑制層7の厚みtの上限には、特別な限界はない。ただし、反り抑制層7の厚みtが99μmを超えると、センサ素子1の使用時に、反り抑制層7の周辺にクラック等が生じることが懸念される。また、反り抑制層7の厚みtがいずれかの固体電解質層2A,2Bの厚みよりも大きくなると、センサ素子1に逆方向の反り、すなわち第2半領域R2の積層方向Dの表面が凸状になる反りが生じる可能性が高くなる。
そして、反り抑制層7の厚みは、4μm以上とすることにより、センサ素子1にクラックが生じにくくできることが確認された。
なお、本発明は、各実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲においてさらに異なる実施形態を構成することが可能である。
100 ガスセンサ
1 センサ素子
2,2A,2B 固体電解質層
31,32,33,34 電極
41,42,43,44,45,41A,42A,43A,44A,45A,46A 絶縁層
7 反り抑制層

Claims (7)

  1. ガス濃度を検出するためのセンサ素子(1)を備えるガスセンサ(100)であって、
    上記センサ素子は、
    金属酸化物からなる1つ又は複数の固体電解質層(2,2A,2B)と、
    該固体電解質層の両主面(201,202,203,204,205,206)に設けられた複数の電極(31,32,33,34)と、
    上記固体電解質層における上記主面のいずれかに隣接して形成され、上記電極のいずれかに検出ガス(G)を接触させるための検出ガス室(51)と、
    上記固体電解質層に積層され、該固体電解質層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が低い金属酸化物からなる絶縁層(41,42,43,44,45,41A,42A,43A,44A,45A,46A)と、
    該絶縁層に埋設された発熱体(6)と、を備え、
    上記センサ素子を、上記固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)の全長の中心を通る仮想中心線(O)によって2つの半領域に区画する場合に、上記固体電解質層がより多く含まれる側の半領域を第1半領域(R1)とするとともに、上記発熱体が含まれる半領域を第2半領域(R2)としたとき、
    該第2半領域には、上記絶縁層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が高い金属酸化物からなる、厚み(t)が7〜97μmの反り抑制層(7)が配置されており、
    該反り抑制層は、上記センサ素子の長手方向(L)に直交する断面において、上記第1半領域の外面(411)が凸状に変形する反りを抑制するものである、ガスセンサ。
  2. ガス濃度を検出するためのセンサ素子(1)を備えるガスセンサ(100)であって、
    上記センサ素子は、
    金属酸化物からなる1つ又は複数の固体電解質層(2,2A,2B)と、
    該固体電解質層の両主面(201,202,203,204,205,206)に設けられた複数の電極(31,32,33,34)と、
    上記固体電解質層における上記主面のいずれかに隣接して形成され、上記電極のいずれかに検出ガス(G)を接触させるための検出ガス室(51)と、
    上記固体電解質層に積層され、該固体電解質層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が低い金属酸化物からなる絶縁層(41,42,43,44,45,41A,42A,43A,44A,45A,46A)と、
    該絶縁層に埋設された発熱体(6)と、を備え、
    上記検出ガス室は、上記固体電解質層の第1主面(201)に隣接して形成されており、かつ、上記検出ガス室へ上記検出ガスを所定の拡散速度で導入するための多孔質の金属酸化物からなる拡散抵抗層(40)と、上記絶縁層とによって囲まれて形成されており、
    上記固体電解質層の第2主面(202)には、上記絶縁層によって囲まれた基準ガスダクト(52)が隣接して形成されており、
    上記センサ素子を、上記固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)の全長の中心を通る仮想中心線(O)によって2つの半領域に区画する場合に、上記固体電解質層がより多く含まれる側の半領域を第1半領域(R1)とするとともに、上記発熱体が含まれる半領域を第2半領域(R2)としたとき、
    該第2半領域には、上記絶縁層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が高い金属酸化物からなる、厚み(t)が7〜97μmの反り抑制層(7)が配置されており、
    該反り抑制層は、上記センサ素子の長手方向(L)に直交する断面において、上記第1半領域の外面(411)が凸状に変形する反りを抑制するものである、ガスセンサ。
  3. ガス濃度を検出するためのセンサ素子(1)を備えるガスセンサ(100)であって、
    上記センサ素子は、
    金属酸化物からなる複数の固体電解質層(2,2A,2B)と、
    該固体電解質層の両主面(201,202,203,204,205,206)に設けられた複数の電極(31,32,33,34)と、
    上記固体電解質層における上記主面のいずれかに隣接して上記固体電解質層同士の間に形成され、上記電極のいずれかに検出ガス(G)を接触させるための検出ガス室(51)と、
    上記固体電解質層に積層され、該固体電解質層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が低い金属酸化物からなる絶縁層(41,42,43,44,45,41A,42A,43A,44A,45A,46A)と、
    該絶縁層に埋設された発熱体(6)と、を備え、
    上記センサ素子を、上記固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)の全長の中心を通る仮想中心線(O)によって2つの半領域に区画する場合に、上記固体電解質層がより多く含まれる側の半領域を第1半領域(R1)とするとともに、上記発熱体が含まれる半領域を第2半領域(R2)としたとき、
    該第2半領域には、上記絶縁層を構成する金属酸化物の線膨張率よりも線膨張率が高い金属酸化物からなる、厚み(t)が7〜97μmの反り抑制層(7)が配置されており、
    該反り抑制層は、上記センサ素子の長手方向(L)に直交する断面において、上記第1半領域の外面(411)が凸状に変形する反りを抑制するものであり、
    複数の上記固体電解質層のうちの上記反り抑制層に最も近い特定固体電解質層の側面は、上記絶縁層内に埋設されており、
    上記特定固体電解質層の外形を上記反り抑制層に、上記特定固体電解質層と上記絶縁層との積層方向(D)に向けて投影したときに、上記反り抑制層は、上記特定固体電解質層の外形を覆う位置及び大きさに形成されている、ガスセンサ。
  4. 上記固体電解質層及び上記反り抑制層は、ジルコニア材料によって構成されており、
    上記絶縁層は、アルミナ材料によって構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  5. 上記反り抑制層は、上記固体電解質層と上記発熱体との間の位置において、上記絶縁層によって両側から挟まれている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  6. 上記固体電解質層及び上記反り抑制層は、上記センサ素子の長手方向(L)の全長に亘って配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  7. 上記反り抑制層は、上記絶縁層の内部に埋設されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載のガスセンサ。
JP2016175494A 2016-09-08 2016-09-08 ガスセンサ Active JP6540640B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016175494A JP6540640B2 (ja) 2016-09-08 2016-09-08 ガスセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016175494A JP6540640B2 (ja) 2016-09-08 2016-09-08 ガスセンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018040717A JP2018040717A (ja) 2018-03-15
JP6540640B2 true JP6540640B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=61625871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016175494A Active JP6540640B2 (ja) 2016-09-08 2016-09-08 ガスセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6540640B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7017425B2 (ja) * 2018-01-31 2022-02-08 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ素子、ガスセンサ及びガス検出装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS613050A (ja) * 1984-06-16 1986-01-09 Ngk Spark Plug Co Ltd 酸素センサ−の検出基板
JPH0618292Y2 (ja) * 1987-12-07 1994-05-11 株式会社ユニシアジェックス ヒータ付酸素センサ
JP4034900B2 (ja) * 1999-01-20 2008-01-16 日本特殊陶業株式会社 ヒータ付き酸素センサ及びその製造方法
JP2003344348A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Kyocera Corp 酸素センサ素子
JP5104744B2 (ja) * 2008-12-18 2012-12-19 株式会社デンソー ガスセンサ素子及びその製造方法
JP5469693B2 (ja) * 2011-04-08 2014-04-16 日本特殊陶業株式会社 センサ及びセンサ取付構造体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018040717A (ja) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4894829B2 (ja) ガスセンサ
JP5105488B2 (ja) ガスセンサ
JP5403017B2 (ja) セラミックヒータ及びそれを用いたガスセンサ素子
JP2011227061A (ja) ガスセンサ
JP2010145214A (ja) ガスセンサ素子及びその製造方法
JP2012247293A (ja) ガスセンサ素子及びその製造方法、並びにガスセンサ
JP2004003963A (ja) ガスセンサ
JP6540640B2 (ja) ガスセンサ
JP6443415B2 (ja) ガスセンサ
JP5835092B2 (ja) ガスセンサ素子
JP6752184B2 (ja) ガスセンサ素子およびガスセンサ
JP6485364B2 (ja) ガスセンサ
JP6814086B2 (ja) ガスセンサ素子およびガスセンサ
JP4355306B2 (ja) ガスセンサ
WO2019039459A1 (ja) ガスセンサ素子及びガスセンサ
JP2008151558A (ja) セラミックヒータ及びこれを用いたガスセンサ素子
JP2009236708A (ja) センサ素子およびガスセンサ
JP5749783B2 (ja) ガスセンサ
JP2017223488A (ja) ガスセンサ素子およびガスセンサ
JP3860768B2 (ja) 酸素センサ素子
JP6439765B2 (ja) ガスセンサ
CN107003276A (zh) 用于排气传感器的陶瓷传感器元件
JP5014938B2 (ja) 接触燃焼式ガスセンサ
WO2023162385A1 (ja) ガスセンサ
JP7068132B2 (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190527

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6540640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250