JP6538975B2 - 空気調和システム - Google Patents
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Description
図1は、この発明の実施の形態に従う空気調和システム100の構成図である。実施の形態に従う空気調和システム100は、同一の室内空間を空調する2台の空調装置(第1の空調装置および第2の空調装置)を備える。図1の例では、空気調和システム100は、空調装置1および換気装置2を備えており、同一の部屋Rを空調するように構成されている。なお、本発明に従う空気調和システムは、2台の空調装置の一方が換気装置である必要はなく、両方とも空調装置であっても良い。すなわち、2台の空調装置の属性は限定されるものではない。
次に、図2および図3を参照して、空気調和システム100の冷媒系統について説明する。空気調和システム100の冷媒系統は、空調装置1の冷媒系統である冷媒回路1000(図2参照)と、換気装置2の冷媒系統である冷媒回路2000(図3参照)とを有している。
図2を参照して、冷媒回路1000は、圧縮機10a、四方弁10d、室外熱交換器10b、膨張弁(絞り装置または流量調整装置)11c,12c、室内熱交換器11b,12b、室外熱交換器10b用の送風機10g、および室内熱交換器11b,12b用の送風機11g,12gを含む。
図3を参照して、冷媒回路2000は、圧縮機20a、四方弁20d、室外熱交換器20b、膨張弁21c、換気熱交換器21b、室外熱交換器20b用の送風機20g、および換気熱交換器21b用の送風機21gを含む。
冷媒回路1000,2000に用いられる冷媒は、たとえばR410A、R407C、R404AなどのHFC冷媒、R22、R134aなどのHCFC冷媒、もしくは二酸化炭素、炭化水素、ヘリウムのような自然冷媒などがある。
圧縮機10a,20aは、冷媒を吸入して圧縮し、高温および高圧のガス冷媒として吐出する。圧縮機10a,20aは、例えばインバータを搭載しており、インバータにより制御されるモータ(図示せず)によって駆動される容積式圧縮機である。圧縮機は、例えば、レシプロタイプ、ロータリータイプ、スクロールタイプ、スクリュータイプなどの各種タイプの圧縮機を適用することができる。なお、圧縮機の台数は1台に制限されるものではなく、複数の圧縮機が並列もしくは直列に接続されていてもよい。
室外熱交換器10b,20bは、暖房時にともに蒸発器として動作する。室外熱交換器10bは、膨張弁11c,12cから送られてきた冷媒と室外の空気との間で熱交換を行ない、冷媒を蒸発させる。室外熱交換器20bは、膨張弁21cから送られてきた冷媒と室外の空気との間で熱交換を行ない、冷媒を蒸発させる。
膨張弁11c,12c,21cは、冷凍サイクル内を流れる冷媒の流量を調整することができる。膨張弁11c,12c,21cは、たとえばステッピングモータ(図示せず)により弁の開度を調整可能に構成された電子膨張弁、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁、またはキャピラリーチューブにより構成される。
四方弁10dは、内部で部材がスライドすることにより熱交換器10b,11b,12bを流れる冷媒の方向を切り替えるための弁である。室内を冷房する場合には、四方弁10dによって、圧縮機10a、室外熱交換器10b、膨張弁11c,12c、および室内熱交換器11b,12bの順に冷媒が流れる冷凍サイクルが構成される。室内を暖房する場合には、四方弁10dによって、圧縮機10a、室内熱交換器11b,12b、膨張弁11c,12c、および室外熱交換器10bの順に冷媒が流れる冷凍サイクルが構成される。四方弁10dは、室外機制御部10fからの指示に従って、冷房時と暖房時とで冷媒の方向を切り替える。
送風機10gは、室外熱交換器10bに供給する空気の流量を変えることができる。送風機11g,12gは、室内熱交換器11b,12bにそれぞれ供給する空気の流量を変えることができる。送風機20gは、室外熱交換器20bに供給する空気の流量を変えることができる。送風機21gは、換気熱交換器21bに供給する空気の流量を変えることができる。送風機10g,11g,12g,20g,21gは、例えば、DCモータなどの駆動用モータによって駆動される遠心ファンまたは多翼ファンである。
アキュムレータ10e,20eは、液状の冷媒の通過を防止し、圧縮機10a,20aに液冷媒が流入しないようにするためのタンクである。
図2を参照しながら空調装置1における風路の構成を説明する。室外機10は、図示しない吸込口から室外の空気を取り入れると、室外熱交換器10bを通じて冷媒と熱交換した空気を、送風機10gを用いて室外に排出する。室内機11,12は、室内の空気を取り入れると、室内熱交換器11b,12bを通じて熱交換した空気を、送風機11g,12gを用いて室内に供給する。
図3を参照しながら換気装置2における風路の構成を説明する。室外機20は、図示しない吸込口から室外の空気を取り入れると、室外熱交換器20bを通じて冷媒と熱交換した空気を、送風機20gを用いて室外に排出する。外調機21は、室外の空気を取り入れると、換気熱交換器21bを通じて熱交換した空気を、送風機21gを用いて室内に供給する。
図2を参照しながら冷媒回路1000の冷房動作を説明する。圧縮機10aから吐出された冷媒は四方弁10dを通過して室外熱交換器10bへと流れる。室外熱交換器10bは凝縮器として動作する。冷媒は空気と熱交換するときに凝縮液化して、膨張弁11c,12cへと流れる。冷媒は膨張弁11c,12cで減圧される。室内熱交換器11b,12bは蒸発器として動作する。冷媒は、室内熱交換器11b,12bにおいて部屋Rの空気から熱を奪って蒸発する。これにより、部屋Rの温度が下がる。その後、冷媒は、四方弁10dを通過して再び圧縮機10aに吸入される。
次に、冷媒回路1000の暖房動作を説明する。圧縮機10aから吐出された冷媒は四方弁10dを通過して室内熱交換器11b,12bへと流れる。室内熱交換器11b,12bは凝縮器として動作する。冷媒は部屋Rの空気に熱を与えて凝縮液化する。これにより、部屋Rの温度が上がる。その後、冷媒は膨張弁11c,12cへと流れる。冷媒は膨張弁11c,12cで減圧される。室外熱交換器10bは蒸発器として動作する。冷媒は空気と熱交換して蒸発した後、四方弁10dを通過して再び圧縮機10aに吸入される。
図3を参照しながら冷媒回路2000の冷房動作を説明する。圧縮機20aから吐出された冷媒は四方弁20dを通過して室外熱交換器20bへと流れる。室外熱交換器20bは凝縮器として動作する。冷媒は空気と熱交換するときに凝縮液化して、膨張弁21cへと流れる。冷媒は膨張弁21cで減圧される。換気熱交換器21bは蒸発器として動作する。冷媒は、換気熱交換器21bにおいて室外の空気から熱を奪って蒸発する。この室外の空気が部屋Rに供給される。その後、冷媒は、四方弁20dを通過して再び圧縮機20aに吸入される。
次に、冷媒回路2000の暖房動作を説明する。圧縮機20aから吐出された冷媒は四方弁20dを通過して換気熱交換器21bへと流れる。換気熱交換器21bは凝縮器として動作する。冷媒は室外の空気に熱を与えて凝縮液化する。この室外の空気が部屋Rに供給される。その後、冷媒は膨張弁21cへと流れる。冷媒は膨張弁21cで減圧される。室外熱交換器20bは蒸発器として動作する。冷媒は空気と熱交換して蒸発した後、四方弁20dを通過して再び圧縮機20aに吸入される。
次に、空気調和システム100に設置される検知部について説明する。
次に、コントローラ30について説明する。コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含む(いずれも図示せず)。コントローラ30は、空調装置1(室外機10、室内機11,12)および換気装置2(外調機21および室外機20)を制御する。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
次に、図4を参照して、空気調和システム100の制御構成について説明する。
最初に、空気調和システム100において実行される通常制御について説明する。
空気調和システム100が冷房運転を行なうときの空調装置1および換気装置2の制御について説明する。
室外機制御部10fおよび室内機制御部11f,12fは、室内温度検知部1aにより検知された室内温度Tに基づいて空調装置1を制御する。
室外機制御部20fおよび外調機制御部21fは、制御対象検知部1cの検知値に基づいて換気装置2を制御する。
空気調和システム100が暖房運転を行なうときの空調装置1および換気装置2の制御について説明する。
室外機制御部10fおよび室内機制御部11f,12fは、室内温度検知部1aにより検知された室内温度Tに基づいて空調装置1を制御する。
室外機制御部20fおよび外調機制御部21fは、制御対象検知部1cの検知値に基づいて換気装置2を制御する。
次に、空気調和システム100において実行される連携制御について説明する。本実施の形態では、冷房運転時に実行される連携制御について説明する。
ステップS01では、空気調和システム100において上述した通常制御が実行されている。通常制御では、室内負荷に応じて圧縮機10aの運転周波数を制御することにより、空調装置1の蒸発温度ET1が変化する。また、換気負荷に応じて圧縮機20aの運転周波数を制御することにより、換気装置2の蒸発温度ET2が変化する。
ステップS02では、空調装置1および換気装置2の各々において、圧縮機の運転状態が安定しているか否かが判定される。具体的には、圧縮機10a,20aの各々が予め設定された所定時間(A時間とする)連続して運転しているか否かが判定される。
圧縮機10aの運転状態が安定していると判定されると(S02のYES判定時)、続いて、空調装置1の制御が制御目標値を達成しているかが判定される。具体的には、目標室内温度T*に対する室内温度検知部1aによる検知温度Tの偏差α1が第1の閾値(±B℃とする)以下であるか否かが判定される。偏差α1が±B℃以下である場合(S03のYES判定時)、空調装置1の制御が制御目標値を達成していると判定される。
空調装置1の制御が制御目標値を達成している場合(S03のYES判定時)、さらに、換気装置2の制御が制御目標値を達成しているか否かが判定される。具体的には、目標吹出空気温度SA*に対する制御対象検知部1cによる検知値(吹出空気温度SA)の偏差β1が第2の閾値(±C℃とする)以下であるか否かが判定される。偏差β1が±C℃以下である場合(S04のYES判定時)、換気装置2の制御が制御目標値を達成していると判定される。
蒸発温度差制御では、空調装置1における蒸発温度ET1と換気装置2における蒸発温度ET2との差を小さくする。そのため、蒸発温度が高い方の装置において、蒸発温度が低下させるために圧縮機の運転周波数を下げる。一方、蒸発温度が低い方の装置において、蒸発温度を上昇させるために圧縮機の運転周波数を上げる。
ステップS05では、蒸発温度検知部10lにより検知される空調装置1の蒸発温度ET1と、蒸発温度検知部20lにより検知される換気装置2の蒸発温度ET2との差の絶対値(=abs{ET1−ET2})が算出される。以下の説明では、蒸発温度ET1および蒸発温度ET2の差の絶対値を「蒸発温度差ΔET」とも表記する。
蒸発温度差ΔETがD℃より大きい場合(S05のYES判定時)、ステップS06により、蒸発温度ET1と蒸発温度ET2との大小が比較される。この比較結果に基づいて、空調装置1の圧縮機10aおよび換気装置2の圧縮機20aの運転周波数が変更される。
蒸発温度ET2が蒸発温度ET1より大きい場合(S06のYES判定時)、ステップS07により、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を下げる。これにより、空調装置1における蒸発温度ET1を上昇させる。
さらに、ステップS08により、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を上げる。これにより、換気装置2における蒸発温度ET2を低下させる。
これに対して、蒸発温度ET1が蒸発温度ET2より大きい場合には(S06のNO判定時)、ステップS09により、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を下げる。これにより、換気装置2における蒸発温度ET2を上昇させる。
さらに、ステップS10により、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を下げる。これにより、空調装置1における蒸発温度ET1を低下させる。
ステップS07〜S10によって蒸発温度差ΔETを小さくするための操作が行なわれると、ステップS11に進み、空調装置1および換気装置2のいずれかに対して運転状態の設定変更がなされたか否かが判定される。具体的には、空調装置1および換気装置2のいずれかにおいて設定温度および設定風量などが変更された場合には(S11のYES判定時)、蒸発温度差制御を継続することができないと判定される。したがって、空気調和システム100は連携制御から通常制御へ遷移する。
ステップS05で蒸発温度差ΔETがD℃以下であると判定されると(S05のNO判定時)、次に、連携制御の第二の態様として、高低圧温度差制御が実行される。
(S13:高低圧温度差制御の開始判定)
ステップS13では、蒸発温度検知部10lにより検知される蒸発温度ET1と、凝縮温度検知部10kにより検知される凝縮温度CT1との差(=高低圧温度差(CT1−ET1))が算出される。また、蒸発温度検知部20lにより検知される蒸発温度ET2と、凝縮温度検知部20kにより検知される凝縮温度CT2との差(=高低圧温度差(CT2−ET2))が算出される。続いて、高低圧温度差(CT1−ET1)と高低圧温度差(CT2−ET2)との差の絶対値(=abs{(CT1−ET1)−(CT2−ET2)}が算出される。
高低圧温度差(CT1−ET1)と高低圧温度差(CT2−ET2)との差の絶対値がF℃より大きい場合(S13のYES判定時)、ステップS14により、高低圧温度差(CT1−ET1)と高低圧温度差(CT2−ET2)との大小が比較される。この比較結果に基づいて、圧縮機10a,20aの運転周波数が変更される。
高低圧温度差(CT2−ET2)が高低圧温度差(CT1−ET1)より大きい場合(S14のYES判定時)、ステップS15により、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を下げる。これにより、換気装置2では、凝縮温度CT2が低下するため、高低圧温度差(CT2−ET2)が減少する。
さらに、ステップS16により、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を上げる。これにより、空調装置1では、凝縮温度CT1が上昇するため、高低圧温度差(CT1−ET1)が増加する。
高低圧温度差(CT2−ET2)が高低圧温度差(CT1−ET1)より小さい場合(S14のNO判定時)、ステップS17により、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を下げる。これにより、空調装置1では、凝縮温度CT1が低下するため、高低圧温度差(CT1−ET1)が減少する。
さらに、ステップS18により、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を上げる。これにより、換気装置2では、凝縮温度CT2が上昇するため、高低圧温度差(CT2−ET2)が増加する。
ステップS13〜S18によって高低圧温度差(CT−ET)の差を小さくするための操作が行なわれると、ステップS19に進み、空調装置1および換気装置2のいずれかに対して運転状態の設定変更がなされたか否かが判定される。具体的には、空調装置1および換気装置2のいずれかで設定温度および設定風量などが変更された場合には(S19のYES判定時)、高低圧温度差制御を継続することができないと判定される。したがって、空気調和システム100は連携制御から通常制御へ遷移する。
ステップS13で高低圧温度差(CT1−ET1)と高低圧温度差(CT2−ET2)との差の絶対値がF℃以下であると判定されると(S13のNO判定時)、次に、連携制御の第三の態様として、吐出過熱度差制御が実行される。
(S21:吐出過熱度差制御の開始判定)
ステップS21では、吐出温度検知部10jにより検知される吐出温度Td1と、凝縮温度検知部10kにより検知される凝縮温度CT1との差(=吐出過熱度(Td1−CT1))が算出される。また、吐出温度検知部20jにより検知される吐出温度Td2と、凝縮温度検知部20kにより検知される凝縮温度CT2との差(=吐出過熱度(Td2−CT2))が算出される。続いて、吐出過熱度(Td1−CT1)と吐出過熱度(Td2−CT2)との差の絶対値(=abs{(Td1−CT1)−(Td2−CT2)}が算出される。
吐出過熱度(Td1−CT1)と吐出過熱度(Td2−CT2)との差の絶対値がG℃より大きい場合(S21のYES判定時)、ステップS22により、吐出過熱度(Td1−ET1)と吐出過熱度(Td2−CT2)との大小が比較される。この比較結果に基づいて、圧縮機10a,20aの運転周波数が変更される。
吐出過熱度(Td2−CT2)が吐出過熱度(Td1−CT1)より大きい場合(S22のYES判定時)、ステップS23により、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を下げる。これにより、換気装置2では、圧縮機20aの吐出温度Td2が低下するため、吐出過熱度(Td2−ET2)が減少する。
さらに、ステップS24により、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を上げる。これにより、空調装置1では、吐出温度Td1が増加するため、吐出過熱度(Td1−CT1)が増加する。
吐出過熱度(Td2−CT2)が吐出過熱度(Td1−CT1)より小さい場合(S22のNO判定時)、ステップS25により、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を下げる。これにより、空調装置1では、圧縮機10aの吐出温度Td1が低下するため、吐出過熱度(Td1−CT1)が減少する。
さらに、ステップS26により、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を上げる。これにより、換気装置2では、吐出温度Td2が上昇するため、吐出過熱度(Td2−CT2)が増加する。
ステップS21〜S26によって吐出過熱度の差を小さくするための操作が行なわれると、ステップS27に進み、空調装置1および換気装置2のいずれかに対して運転状態の設定変更がなされたか否かが判定される。具体的には、空調装置1および換気装置2のいずれかで設定温度および設定風量などが変更された場合には(S27のYES判定時)、吐出過熱度差制御を継続することができないと判定される。したがって、空気調和システム100は連携制御から通常制御へ遷移する。
ステップS21にて吐出過熱度差がG℃以下である場合(S21のNO判定時)、ステップS29に進み、空調装置1および換気装置2の運転状態を維持する。
ステップS30では、空調装置1および換気装置2のいずれかに対して運転状態の設定変更がなされたか否かが判定される。具体的には、空調装置1および換気装置2のいずれかで設定温度および設定風量などが変更された場合には(S30のYES判定時)、吐出過熱度差制御を継続することができないと判定される。したがって、空気調和システム100は連携制御から通常制御へ遷移する。
(1)上記の実施の形態では、空調装置および換気装置の運転状態が安定しており、かつ、空調装置の制御および換気装置の制御のいずれもが制御目標値を達成している場合に、通常制御から連携制御に遷移する構成について説明したが、空調装置および換気装置のいずれかの制御で制御目標値を達成していない場合に、通常制御から連携制御に遷移する構成としてもよい。
ステップS05Aでは、凝縮温度検知部10kにより検知される空調装置1の凝縮温度CT1と、凝縮温度検知部20kにより検知される換気装置2の凝縮温度CT2との差の絶対値(=abs{CT1−CT2})が算出される。以下の説明では、凝縮温度CT1および凝縮温度CT2の差の絶対値を「凝縮温度差ΔCT」とも表記する。
凝縮温度差ΔCTがD℃より大きい場合(S05AのYES判定時)、ステップS06Aにより、凝縮温度CT1と凝縮温度CT2との大小が比較される。この比較結果に基づいて、空調装置1の圧縮機10aおよび換気装置2の圧縮機20aの運転周波数が変更される。
凝縮温度CT2が凝縮温度CT1より大きい場合(S06AのYES判定時)、ステップS07Aにより、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を下げる。これにより、換気装置2における凝縮温度CT2を低下させる。
さらに、ステップS08Aにより、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を上げる。これにより、空調装置1における凝縮温度CT1を上昇させる。
これに対して、凝縮温度CT1が凝縮温度CT2より高い場合には(S06AのNO判定時)、ステップS09Aにより、空調装置1の圧縮機10aの運転周波数を下げる。これにより、空調装置1における凝縮温度CT1を低下させる。
さらに、ステップS10Aにより、換気装置2の圧縮機20aの運転周波数を上げる。これにより、換気装置2における凝縮温度CT2を上昇させる。
ステップS07A〜S10Aによって凝縮温度差ΔCTを小さくするための操作が行なわれると、ステップS11に進み、空調装置1および換気装置2のいずれかに対して運転状態の設定変更がなされたか否かが判定される。具体的には、空調装置1および換気装置2のいずれかにおいて設定温度および設定風量などが変更された場合には(S11のYES判定時)、凝縮温度差制御を継続することができないと判定される。したがって、空気調和システム100は連携制御から通常制御へ遷移する。
Claims (15)
- 第1の冷媒回路を有し、室内空間に空気を供給するように構成される第1の空調装置と、
第2の冷媒回路を有し、前記室内空間へ空気を供給するように構成される第2の空調装置と、
前記第1および第2の空調装置を制御するように構成される制御装置とを備え、
前記第1および第2の冷媒回路の各々は、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器を含み、前記圧縮機、前記凝縮器、前記膨張弁および前記蒸発器の順に冷媒を循環させるように構成され、
前記第1および第2の空調装置の冷房運転時において、前記第1の冷媒回路の第1の冷媒蒸発温度が、前記第2の冷媒回路の第2の冷媒蒸発温度よりも高いときには、前記制御装置は、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の運転周波数を上昇させるとともに、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の運転周波数を低下させることにより、前記第1の冷媒蒸発温度と前記第2の冷媒蒸発温度との差を小さくする、空気調和システム。 - 前記制御装置は、第1の制御対象値が第1の制御目標値に一致するように前記第1の空調装置を制御するとともに、第2の制御対象値が第2の制御目標値に一致するように前記第2の空調装置を制御するように構成され、
前記第1および第2の空調装置の冷房運転時において、前記第1の制御目標値に対する前記第1の制御対象値の偏差が第1の閾値以下であり、かつ、前記第2の制御目標値に対する前記第2の制御対象値の偏差が第2の閾値以下であるときには、前記制御装置は、前記第1の冷媒蒸発温度と前記第2の冷媒蒸発温度との差を小さくする、請求項1に記載の空気調和システム。 - 前記第1および第2の空調装置の冷房運転時において、前記第1の制御目標値に対する前記第1の制御対象値の偏差が前記第1の閾値以下である一方で、前記第2の制御目標値に対する前記第2の制御対象値の偏差が前記第2の閾値より大きくなるときには、前記制御装置は、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させるとともに、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させる、請求項2に記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させた後に、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させる、請求項1〜3のいずれか1項記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させるときには、前記第1の冷媒回路における前記凝縮器および前記蒸発器に供給する空気の流量を増加させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気調和システム。
- 前記第1および第2の空調装置の暖房運転時において、前記第1の冷媒回路の第1の冷媒凝縮温度が、前記第2の冷媒回路の第2の冷媒凝縮温度よりも高いときには、前記制御装置は、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させるとともに、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させることにより、前記第1の冷媒凝縮温度と前記第2の冷媒凝縮温度との差を小さくする、請求項1に記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、第1の制御対象値が第1の制御目標値に一致するように前記第1の空調装置を制御するとともに、第2の制御対象値が第2の制御目標値に一致するように、前記第2の空調装置を制御するように構成され、
前記第1および第2の空調装置の暖房運転時において、前記第1の制御目標値に対する前記第1の制御対象値の偏差が第1の閾値以下であり、かつ、前記第2の制御目標値に対する前記第2の制御対象値の偏差が第2の閾値以下であるときには、前記制御装置は、前記第1の冷媒凝縮温度と前記第2の冷媒凝縮温度との差を小さくする、請求項6に記載の空気調和システム。 - 前記第1および第2の空調装置の暖房運転時において、前記第1の制御目標値に対する前記第1の制御対象値の偏差が前記第1の閾値より大きくなる一方で、前記第2の制御目標値に対する前記第2の制御対象値の偏差が前記第2の閾値以下であるときには、前記制御装置は、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させるとともに、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させる、請求項7に記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させた後に、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させる、請求項6〜8のいずれか1項記載の空気調和システム。
- 前記第1および第2の空調装置の冷房運転時において、前記第1の冷媒蒸発温度と前記第2の冷媒蒸発温度との差が第3の閾値以下であるとき、前記制御装置は、前記第1の冷媒蒸発温度と前記第1の冷媒回路における第1の冷媒凝縮温度との第1の温度差が、前記第2の冷媒蒸発温度と前記第2の冷媒回路における第2の冷媒凝縮温度との第2の温度差より大きいときには、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させるとともに、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させることにより、前記第1の温度差と前記第2の温度差との差を小さくする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和システム。
- 前記第1および第2の空調装置の暖房運転時において、前記第1の冷媒凝縮温度と前記第2の冷媒凝縮温度との差が第3の閾値以下であるとき、前記制御装置は、前記第1の冷媒蒸発温度と前記第1の冷媒凝縮温度との第1の温度差が、前記第2の冷媒蒸発温度と前記第2の冷媒凝縮温度との第2の温度差より大きいときには、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させるとともに、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させることにより、前記第1の温度差と前記第2の温度差との差を小さくする、請求項6〜9のいずれか1項に記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、前記第1の温度差と前記第2の温度差との差が第4の閾値より大きいときに、前記第1の温度差と前記第2の温度差との差を小さくするように構成され、
前記第4の閾値は、前記第3の閾値以上である、請求項10または11に記載の空気調和システム。 - 前記第1の温度差と前記第2の温度差との差が前記第4の閾値以下であるとき、前記制御装置は、前記第1の冷媒回路における第1の冷媒吐出温度と前記第1の冷媒凝縮温度との差である第1の吐出過熱度が、前記第2の冷媒回路における第2の冷媒吐出温度と前記第2の冷媒凝縮温度との差である第2の吐出過熱度より大きいときには、前記第1の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を低下させるとともに、前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数を上昇させることにより、前記第1の吐出過熱度と前記第2の吐出過熱度との差を小さくする、請求項12に記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、前記第1の吐出過熱度と前記第2の吐出過熱度との差が第5の閾値より大きいときに、前記第1の吐出過熱度と前記第2の吐出過熱度との差を小さくするように構成され、
前記第5の閾値は、前記第4の閾値以上である、請求項13に記載の空気調和システム。 - 前記制御装置は、前記室内空間の湿度が第6の閾値より高いときには、前記第1の冷媒回路および前記第2の冷媒回路における前記圧縮機の前記運転周波数の低下を禁止する、請求項1〜14のいずれか1項に記載の空気調和システム。
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