JP6538792B2 - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置において、記憶密度の向上が望まれる。
特開2015−179694号公報
本発明の実施形態は、記憶密度を向上できる磁気記憶装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、導電層、第1磁性層、第2磁性層、第1非磁性層、第2化合物領域及び制御部を含む。前記導電層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含み、第1金属を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分の少なくとも一部と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1非磁性層は、第1領域及び第2領域を含む。前記第1領域は前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられる。前記第2領域は前記第1領域と連続する。前記第2領域は、前記第2方向において前記第2磁性層の少なくとも一部と重なる。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続され前記導電層に電流を供給する。前記導電層は、B、Mg、Al、Si、Hf、Ti及びZrよりなる群から選択された少なくとも1つを含む別の元素をさらに含む。前記第2化合物領域は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、前記第1金属及び前記別の元素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。前記第2方向において、前記第2磁性層の前記少なくとも一部と、前記第2化合物領域と、の間に前記第2領域の少なくとも一部が位置する。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、導電層、第1磁性層、第2磁性層、第1非磁性層、第1化合物領域及び制御部を含む。前記導電層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含み、第1金属を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分の少なくとも一部と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1非磁性層は、第1領域及び第2領域を含む。前記第1領域は前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられる。前記第2領域は前記第1領域と連続する。前記第2領域は、前記第2方向において前記第2磁性層の少なくとも一部と重なる。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続され前記導電層に電流を供給する。前記第2磁性層は、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第2金属を含む。前記第1化合物領域は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、前記第2金属と、を含む。前記第2方向において、前記第2磁性層の前記少なくとも一部と、前記第1化合物領域と、の間に前記第2領域の少なくとも一部が位置する。
本発明の実施形態によれば、磁気記憶装置は、導電層、第1磁性層、第2磁性層、第1非磁性層、第2領域、第1絶縁領域及び制御部を含む。前記導電層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含み、第1金属を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れる。前記第2磁性層は、前記第3部分の一部と前記第1磁性層との間に設けられる。前記第1非磁性層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1領域を含む。前記第2領域は、前記第2方向において、前記第2磁性層の少なくとも一部と重なる。前記第1絶縁領域から前記第2磁性層に向かう方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続され前記導電層に電流を供給する。前記第2領域の線膨張係数と、前記第2磁性層の線膨張係数と、の差の絶対値は、前記第1絶縁領域の線膨張係数と、前記第2磁性層の前記線膨張係数と、の差の絶対値よりも小さい。
図1(a)〜図1(d)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。 第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。 図7(a)及び図7(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図8(a)及び図8(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 図9(a)及び図9(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。 第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。 図15(a)〜図15(c)は、第5実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。 図16(a)〜図16(c)は、第5実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)〜図1(d)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図1(a)は、斜視図である。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面図である。図1(c)は、図1(a)のB1−B2線断面図である。図1(d)は、図1(a)のC1−C2線断面図である。図1(a)においては、図1(b)〜図1(d)に例示される一部の要素が省略されて描かれている。
図1(a)〜図1(d)に示すように、本実施形態に係る磁気記憶装置110は、導電層20、第1磁性層11、第2磁性層12、第1非磁性層11n及び制御部70を含む。この例では、基体20s、第3磁性層13、第4磁性層14及び第2非磁性層12nがさらに設けられている。
第1磁性層11、第2磁性層12及び第1非磁性層11nは、第1積層体SB1に含まれる。第3磁性層13、第4磁性層14及び第2非磁性層12nは、第2積層体SB2に含まれる。これらの積層体のそれぞれは、1つのメモリ部(メモリセル)に対応する。このように、磁気記憶装置110において、複数の積層体が設けられる。積層体の数は、任意である。
基体20sの上に、導電層20が設けられる。導電層20の上に、上記の積層体が設けられる。基体20sは、基板の少なくとも一部でも良い。基体20sは、例えば、絶縁性である。基体20sは、例えば、酸化シリコン及び酸化アルミニウムの少なくともいずれかを含む基板などを含んでも良い。この酸化シリコンは、例えば、熱酸化シリコンである。導電層20は、非磁性である。
導電層20は、第1金属を含む。第1金属は、例えば、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Pd、Cu及びAgよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。導電層20は、第1金属に加えて別の元素をさらに含んでも良い。別の元素は、例えば、B、Mg、Al、Si、Hf、Ti及びZrよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
導電層20は、例えば、第1部分20a〜第5部分20eを含む。第3部分20cは、第1部分20aと第2部分20bとの間に位置する。第4部分20dは、第3部分20cと第2部分20bとの間に位置する。第5部分20eは、第3部分20cと第4部分20dとの間に位置する。
第3部分20cの上に、第1積層体SB1が設けられる。第4部分20dの上に、第2積層体SB2が設けられる。第5部分20eの上には、積層体が設けられない。第5部分20eの上には、後述する絶縁領域などが設けられる。
第1磁性層11は、第3部分20cから、第1方向に沿って離れる。
第1方向を、Z軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの軸をX軸方向とする。Z軸方向及びX軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
導電層20において、第1部分20aから第2部分20bに向かう方向を第2方向とする。第2方向は、例えば、X軸方向である。第1方向は、第2方向と交差する。導電層20は、X軸方向に沿って延びる。
第2磁性層12は、第3部分20cの少なくとも一部と、第1磁性層11と、の間に設けられる。導電層20は、第2磁性層12と電気的に接続される。例えば、第2磁性層12は、導電層20と接しても良い。
第1非磁性層11nは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられた部分を含む。
第2積層体SB1において、第3磁性層13は、第1方向(Z軸方向)において、第4部分20dから離れる。第4磁性層14は、第4部分20dの少なくとも一部と、第3磁性層13と、の間に設けられる。第2非磁性層12nは、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられた部分を含む。
第1磁性層11及び第3磁性層13は、例えば、磁化固定層である。第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、磁化自由層である。第1磁性層11の第1磁化11Mは、第2磁性層12の第2磁化12Mに比べて変化し難い。第3磁性層13の第3磁化13Mは、第4磁性層14の第4磁化14Mに比べて変化し難い。第1非磁性層11n及び第2非磁性層12nは、例えば、トンネル層として機能する。
積層体(第1積層体SB1及び第2積層体SB2など)は、例えば、磁気抵抗変化素子として機能する。積層体において、例えばTMR(Tunnel Magneto Resistance Effect)が生じる。例えば、第1磁性層11、第1非磁性層11n及び第2磁性層12を含む経路における電気抵抗は、第1磁化11Mの向きと、第2磁化12Mの向きと、の間の差異に応じて変化する。例えば、第3磁性層13、第2非磁性層12n及び第4磁性層14を含む経路における電気抵抗は、第3磁化13Mの向きと、第4磁化14Mの向きと、の間の差異に応じて変化する。積層体は、例えば、磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を有する。
この例では、第1磁化11M及び第3磁化13Mは、Y軸方向に沿っている。第2磁化12M及び第4磁化14Mは、Y軸方向に沿っている。第1磁性層11及び第3磁性層13は、例えば、参照層として機能する。第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、記憶層として機能する。
第2磁性層12及び第4磁性層14は、例えば、情報を記憶する層として機能する。例えば、第2磁化12Mが1つの方向に向く第1状態が、記憶される第1情報に対応する。第2磁化12Mが別の方向に向く第2状態が、記憶される第2情報に対応する。第1情報は、例えば「0」及び「1」の一方に対応する。第2情報は、「0」及び「1」の他方に対応する。同様に、第4磁化14Mの向きが、これらの情報に対応する。
第2磁化12M及び第4磁化14Mは、例えば、導電層20に流れる電流(書き込み電流)により制御することができる。例えば、導電層20の電流(書き込み電流)の向きにより、第2磁化12M及び第4磁化14Mの向きを制御することができる。例えば、導電層20は、例えば、Spin Orbit Layer(SOL)として機能する。例えば、導電層20と第2磁性層12との間において生じるスピン軌道トルクによって、第2磁化12Mの向きを変えることができる。例えば、導電層20と第4磁性層14との間において生じるスピン軌道トルクによって、第4磁化14Mの向きを変えることができる。スピン軌道トルクは、導電層20に流れる電流(書き込み電流)に基づく。
この電流(書き込み電流)は、制御部70により供給される。制御部は、例えば駆動回路75を含む。
制御部70は、第1部分20a、第2部分20b及び第1磁性層11と電気的に接続される。制御部70は、導電層20に電流を供給する。この例では、制御部70は、第3磁性層13とさらに電気的に接続されている。
例えば、駆動回路75と第1磁性層11とが、配線70aにより電気的に接続される。駆動回路75と第3磁性層13とが、配線70dにより電気的に接続される。駆動回路75と第1部分20aとが、配線70bにより電気的に接続される。駆動回路75と第2部分20bとが、配線70cにより電気的に接続される。
この例では、駆動回路75と、第1磁性層11と、の間の電流経路(配線70a)上に、第1スイッチ素子Sw1(例えばトランジスタ)が設けられる。駆動回路75と第3磁性層13との間の電流経路(配線70d)上に、第2スイッチ素子Sw2(例えばトランジスタ)が設けられる。駆動回路75と、第1部分20aと、の間の電流経路(配線70b)上に、スイッチ素子SwS1(例えばトランジスタ)が設けられる。これらのスイッチ素子は、例えば、制御部70に含まれる。
制御部70は、第1書き込み動作において、第1電流Iw1(第1書き込み電流)を導電層20に供給する。これにより、第1状態が形成される。第1電流Iw1は、第1部分20aから第2部分20bに向かう電流である。制御部70は、第2書き込み動作において、第2電流Iw2(第2書き込み電流)を導電層20に供給する。これにより、第2状態が形成される。第2電流Iw2は、第2部分20bから第1部分20aに向かう電流である。
第1書き込み動作後(第1状態)における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第1電気抵抗は、第2書き込み動作後(第2状態)における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第2電気抵抗とは異なる。
この電気抵抗の差は、例えば、第1状態と第2状態との間における、第2磁化12Mの状態の差に基づく。
同様に、制御部70は、第1電流Iw1を導電層20に供給する第3書き込み動作を実施する。これにより、第3状態が形成される。制御部70は、第2電流Iw2を導電層20に供給する第4書き込み動作を実施する。これにより、第4状態が形成される。第3書き込み動作後(第3状態)における第3磁性層13と第1部分20aとの間の第3電気抵抗は、第4書き込み動作後(第4状態)における第3磁性層13と第1部分20aとの間の第4電気抵抗とは異なる。
この電気抵抗の差は、例えば、第3状態と第4状態との間における、第4磁化14Mの状態の差に基づく。
制御部70は、読み出し動作において、第1磁性層11と第1部分20aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。制御部70は、読み出し動作において、第3磁性層13と第1部分20aとの間の電気抵抗に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出しても良い。
上記の第1スイッチ素子Sw1及び第2スイッチ素子Sw2の動作により、第1積層体SB1(第1メモリセル)及び第2積層体SB2(第2メモリセル)のいずれかが選択される。所望のメモリセルについての書き込み動作及び読み出し動作が行われる。
図1(b)に示すように、実施形態においては、第1非磁性層11nは、第1領域LR1及び第2領域SR1を含む。第1領域LR1は、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられる。第2領域SR1は、第1領域LR1と連続している。第2領域SR1は、第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12の少なくとも一部と重なる。
第2領域SR1は、第1領域LR1とシームレスで連続する。第1非磁性層11nとなる膜の一部が、第2磁性層12と第1磁性層11との間に位置する。この部分が、第1領域LR1となる。そして、第1非磁性層11nとなる膜の別の一部が、第2磁性層12の側面の少なくとも一部に設けられる。第2領域SR1は、第2磁性層12の少なくとも一部と接する。第2領域SR1は、第2方向(X軸方向)において、第1磁性層11と重ならない。
同様に、第2非磁性層12nは、第3領域LR2及び第4領域SR2を含む。第3領域LR2は、第3磁性層13と第4磁性層14との間に設けられる。第4領域SR2は、第3領域LR2と連続している。第4領域SR2は、第2方向において、第4磁性層14の少なくとも一部と重なる。
第4領域SR2は、第3領域LR2とシームレスで連続する。第2非磁性層12nとなる膜の一部が、第4磁性層14と第3磁性層13との間に位置する。この部分が、第3領域LR2となる。そして、第2非磁性層12nとなる膜の別の一部が、第4磁性層14の側面の少なくとも一部に設けられる。第4領域SR2は、第4磁性層12の少なくとも一部と接する。第4領域SR2は、第2方向において、第3磁性層13と重ならない。
第2領域SR1は、例えば、第1積層体SB1の加工の際に、第2磁性層12の端部(側面の近傍)を保護する。第4領域SR2は、例えば、第2積層体SB2の加工の際に、第4磁性層14の端部(側面の近傍)を保護する。
第2磁性層12及び第4磁性層14の端部の特性が、所望の状態に維持される。これにより、例えば、これらの磁性層における有効面積が広がる。磁性層中の有効面積が拡大できるので、磁性層のサイズを縮小できる。例えば、記憶密度を向上できる。
第1非磁性層11n(及び第2非磁性層11n)は、例えば、Mg及びAlからなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素からなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。例えば、これらの非磁性層は、MgOを含む。このような材料を用いることで、第1領域LR1において、高いMR比が得られる。一方、このような材料を用いることで、第2領域SR1において、高い絶縁性が得られ、例えば、第2磁性層12の端部におけるリーク電流などが抑制できる。メモリセルのサイズを縮小できる。例えば、記憶密度を向上できる。
図1(c)及び図1(d)に示すように、磁気記憶装置110において、第1絶縁領域IR1がさらに設けられても良い。第1絶縁領域IR1から第2磁性層12に向かう方向は、第3方向(第1方向及び第2方向を含む平面(Z−X平面)と交差する方向)に沿う。第3方向は、例えば、Y軸方向である。第1絶縁領域IR1から第4磁性層14に向かう方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。
第1絶縁領域IR1は、例えば、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。第1絶縁領域IR1は、例えば、SiO、SiN、及び、Alの少なくとも1つを含む。
図1(b)に示すように、第2磁性層12は、X軸方向において、第2領域SR1の2つの部分の間に位置する。一方、第2磁性層12は、Y軸方向において、第1絶縁領域IR1の2つの部分の間に位置する。第2磁性層12の、Y軸方向に沿う側面に設けられる層(例えば第1絶縁領域IR1)の材料が、第2磁性層12の、X軸方向に沿う側面に設けられる層(例えば第2領域SR1)の材料と、異なる。異なる材料において、例えば、線膨張係数が異なる。
例えば、線膨張係数が互いに異なる材料が、第2磁性層12の異なる方向の側面に設けられる。これにより、第2磁性層12において、異方性の応力が加わる。この応力により、第2磁性層12における磁気的特性が適切に制御される。
第2磁性層12は、例えば、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第2金属を含む。例えば、Feの線膨張係数は、12.4×10−6/Kである。Coの線膨張係数は、12.8×10−6/Kである。
例えば、一方、MgOの線膨張係数は、9.7×10−6/Kである。そして、SiOの線膨張係数は、0.5×10−6/Kである。
第2領域SR1がMgOを含み、第1絶縁領域IR1がSiOを含む場合、以下となる。第2領域SR1の線膨張係数と、第2磁性層12の線膨張係数と、の差の絶対値は、第1絶縁領域IR1の線膨張係数と、第2磁性層12の線膨張係数と、の差の絶対値よりも小さい。
このような線膨張係数の関係により、例えば、第2磁性層12における残留応力が抑制される。例えば、導電層20となる膜の上に、第2磁性層12となる膜、第1非磁性層11nとなる膜、及び、第1磁性層11となる膜を含む積層膜が形成される。積層膜を加工して、第1積層体SB1及び第2積層体SB2などが形成され、さらに、その周りが第1絶縁領域IR1などの絶縁層により埋め込まれる。これらの積層体の結晶性を向上するために、熱処理などが行われる。この熱処理により、積層体に含まれる磁性層に残留応力が生じる。この残留応力は、第1絶縁領域IR1の線膨張係数が、磁性層の線膨張係数と、異なることに起因する。
実施形態においては、第2磁性層12の側面の一部に、第2領域SR1を設ける。第2領域SR1の線膨張係数は、第2磁性層12の線膨張係数に近い。これにより、第2磁性層12において、例えば、X軸方向の残留応力が緩和される。
第2磁性層12の残留応力が緩和されることにより、例えば、必要な記録電流が低減できる。例えば、記憶密度を向上できる。
第1絶縁領域IR1が、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含む場合(例えば、SiOなど)、第1絶縁領域IR1において、特に高い絶縁性が得られる。これにより、積層体のリーク電流が低減できる。例えば、第1絶縁領域IR1がMgOを含む参考例に比べて、リーク電流を抑制できる。
実施形態においては、第2領域SR1において、高いMR比が得られる材料を含む第1非磁性層11nとなる膜により、第2磁性層12の側面の少なくとも一部が覆われる。これにより、第2磁性層12の側面部分の特性を良好に維持できる。さらに、残留応力を抑制できる。例えば、記録電流を抑制できる。動作がより安定にできる。
図1(b)に示すように、磁気記憶装置110において、第2絶縁領域IR2がさらに設けられても良い。第2絶縁領域IR2から第1磁性層11の少なくとも一部に向かう方向は、第2方向(X軸方向)に沿っている。第2絶縁領域IR2は、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。
例えば、第2絶縁領域IR2の材料は、第1絶縁領域IR1の材料と同じでも良い。例えば、Y軸方向において、2つの第1絶縁領域IR1の間に第1積層体SB1が設けられる。例えば、X軸方向において、2つの第2絶縁領域IR2の間に第1積層体SB1の一部(第1磁性層11)が設けられる。これらの絶縁領域は、例えば、層間絶縁膜である。
図1(a)に示すように、磁気記憶装置110の動作の例の1つにおいて、例えば、第1部分20aが基準電位V0に設定され、第1磁性層11に第1電圧V1(例えば選択電圧)が印加される。このとき、例えば、導電層20に流れる電流の向きに応じて、第1積層体SB1の電気抵抗が変化する。一方、第1部分20aが基準電位V0に設定され、第1磁性層11に第2電圧V2(例えば非選択電圧)が印加される。第2電圧V2は、第1電圧V1とは異なる。第2電圧V2が印加されたときは、例えば、導電層20に電流が流れても、第1積層体SB1の電気抵抗は、実質的に変化しない。電気抵抗の変化は、第1積層体SB1の状態の変化に対応する。電気抵抗の変化は、例えば、第2磁性層12の第2磁化12Mの向きの変化に対応する。例えば、第2電圧V2は、第1電圧V1とは異なる。例えば、基準電位V0と第1電圧V1との間の電位差の絶対値は、基準電位V0と第2電圧V2との間の電位差の絶対値よりも大きい。例えば、第1電圧V1の極性は、第2電圧V2の極性と異なっても良い。このような電気抵抗の差は、制御部70の制御により得られる。
例えば、制御部70は、第1動作及び第2動作を行う。これらの動作は、積層体SB1に選択電圧が印加されているときの動作である。第1動作においては、制御部70は、第1部分20aから第2部分20bに向かう第1電流Iw1を導電層20に供給する(図1(a)参照)。制御部70は、第2動作において、第2部分20bから第1部分20aに向かう第2電流Iw2を導電層20に供給する(図1(a)参照)。
第1動作後における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第1電気抵抗は、第2動作後における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第2電気抵抗とは異なる。このような電気抵抗の差は、例えば、第2磁性層12の第2磁化12Mの向きの変化に対応する。例えば、導電層20を流れる電流(書き込み電流)により、第2磁化12Mの向きが変化する。これは、例えば、スピンホール効果に基づいていると考えられる。第2磁化12Mの向きの変化は、例えば、スピン軌道相互作用に基づいていると考えられる。
例えば、第1動作により、第2磁化12Mは、第1磁化11Mの向きと同じ成分を有する。「平行」の磁化が得られる。一方、第2動作により、第2磁化12Mは、第1磁化11Mの向きに対して逆の成分を有する。「反平行」の磁化が得られる。このような場合、第1動作後の第1電気抵抗は、第2動作後の第2電気抵抗よりも低くなる。このような電気抵抗の差が、記憶される情報に対応する。例えば、異なる複数の磁化が、記憶される情報に対応する。
制御部70は、第3動作及び第4動作をさらに実施しても良い。第3動作において、第1部分20aと第1磁性層11との間の電位差を第2電圧V2とし、第1電流Iw1を導電層20に供給する。第4動作において、第1部分20aと第1磁性層11との間の電位差を第2電圧V2とし、第2電流Iw2を導電層20に供給する。第3動作及び第4動作においては、例えば、導電層20に電流が流れても、第1積層体SB1の電気抵抗は、実質的に変化しない。第1動作後における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第1電気抵抗は、第2動作後における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第2電気抵抗とは異なる。第1電気抵抗と第2電気抵抗との差の絶対値は、第3動作後における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第3電気抵抗と、第4動作後における第1磁性層11と第1部分20aとの間の第4電気抵抗と、の差の絶対値よりも大きい。
既に説明したように、制御部70は、第1積層体SB1(第1磁性層11)及び第2積層体SB2(第3磁性層13)と、電気的に接続されている。第1積層体SB1に情報を書き込むときには、第1磁性層11に所定の選択電圧が印加される。このとき、第2積層体SB2には、非選択電圧が印加される。一方、第2積層体SB2に情報を書き込むときには、第3磁性層13に所定の選択電圧が印加される。このとき、第1積層体SB1には、非選択電圧が印加される。0ボルトの電圧の印加も、「電圧の印加」に含まれる。選択電圧の電位は、非選択電圧の電位とは異なる。
複数の積層体は、複数のメモリセルにそれぞれ対応する。複数のメモリセルにおいて、互いに異なる情報が記憶されることが可能である。複数のメモリセルに情報を記憶する際に、例えば、複数のメモリセルに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルのうちの所望のいくつかに「1」及び「0」の他方を記憶しても良い。例えば、複数のメモリセルの1つに「1」及び「0」の一方を記憶した後に、複数のメモリセルの別の1つに「1」及び「0」の一方を記憶しても良い。
上記において、第1部分20a及び第2部分20bは、互いに入れ替えが可能である。例えば、上記の電気抵抗は、第1磁性層11と第2部分20bとの間の電気抵抗でも良い。上記の電気抵抗は、第3磁性層13と第2部分20bとの間の電気抵抗でも良い。
図2(a)及び図2(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
これらの図は、磁気記憶装置110の一部の模式図である。図2(b)は、図2(a)の一部の拡大図である。図2(a)及び図2(b)に示す構造は、例えば、断面TEM(Transmission Electron Microscope)により観察される。
図2(a)に示すように、基体20sの上に、導電層20が設けられる。この例では、導電層20は、Ta膜である。導電層20厚さは約5nmである。
導電層20の一部の上に、第2磁性層12が設けられる。第2磁性層12は、CoFeB膜である。第2磁性層12の上に、第1非磁性層11nの第1領域LR1が設けられる。第1非磁性層11nの一部(第2領域SR1)は、第2磁性層12の側面を覆っている。
第1領域LR1の上に、第1磁性層11が設けられている。この例では、第1磁性層11は、磁性膜11a、磁性膜11b及び非磁性膜11cを含む。第1領域LR1と磁性膜11bとの間に磁性膜11aが位置する。磁性膜11a及び磁性膜11bの間に、非磁性膜11cが位置する。磁性膜11a及び磁性膜11bのそれぞれは、例えば、CoFeB膜(厚さは約2nm)である。非磁性膜11cは、例えば、Ru膜(厚さは約0.9nm)である。
この例では、第1磁性層11は、IrMn膜11d(例えば8nm)をさらに含む。IrMn膜11dと第1非磁性層11n(第1領域LR1)との間に、磁性膜11bが位置する。
この例では、IrMn膜11dの上に、Ta膜25aが設けられる。
上記の例では、第2磁性層12は、Fe及びCoを含む。実施形態において、第2磁性層12は、第2金属を含む。第2金属は、例えば、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含んでも良い。第2磁性層12は、第2金属とBとを含んでも良い。
この例では、第1化合物領域51、第2化合物領域52及び第3化合物領域53がさらに設けられている。
第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12の少なくとも一部と、第1化合物領域51と、の間に、第2領域SR1の少なくとも一部が位置する。第1化合物領域51は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、上記の第2金属と、を含む。Z軸方向において、第2磁性層12の少なくとも一部と、第1化合物領域51と、の間に、第2領域SR1の一部が位置しても良い。
例えば、第1化合物領域51は、第2磁性層12となる膜に酸素(または窒素)が導入されることにより形成できる。これにより、第1化合物領域51は、第2磁性層12に含まれる第2金属(Fe、CoまたはNiなど)と、酸素(または窒素)と、を含む。第1化合物領域51は、例えば、Fe及びCoを含む。第1化合物領域51は、例えば、非磁性である。第1化合物領域51は、例えば絶縁性である。
一方、第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12の少なくとも一部と、第2化合物領域52と、の間に、第2領域SR1の少なくとも一部が位置する。第2化合物領域52の少なくとも一部は、Z軸方向において、第1化合物領域51と重なる。
例えば、第2化合物領域52は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、第1金属と、を含む。既に説明したように、第1金属は、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Pd、Cu及びAgよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第2化合物領域52は、例えば、Ta及びOを含む。第2化合物領域52は、例えば絶縁性である。または、第2化合物領域52は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、別の元素と、を含んでも良い。別の元素は、例えば、B、Mg、Al、Si、Hf、Ti及びZrよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第2化合物領域52は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、第1金属及び上記の別の元素と、を含んでも良い。
第3化合物領域53は、第2方向(X軸方向)において、第1磁性層11と重なる。この例では、第1磁性層11と第2絶縁領域IR2(例えばSiO)との間に、第3化合物領域53の少なくとも一部が位置する。第3化合物領域53は、例えば、第1磁性層11に含まれる金属元素と、酸素と、を含む。第3化合物領域53は、例えば絶縁性である。第3化合物領域53は、例えば、第2金属をさらに含んでも良い。
第3化合物領域53は、例えば、第1積層体SB1となる積層膜を加工する工程で形成される。例えば、加工の工程において、積層膜の一部と、酸素と、を含む化合物が形成され、この化合物が、第1積層体SB1の側壁に付着する。付着した化合物が、第3化合物領域53となる。
この加工の後に、例えば、第2磁性層12となる膜、及び、導電層20となる膜が、酸素を含むガスにより処理される。例えば、この処理により、第1化合物領域51及び第2化合物領域52が形成される。
図2(a)及び図2(b)に例示した構成について、さらに説明する。
図3は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図3に示すように、第1領域LR1は、第1面11nuを有する。第1面11nuは、第1磁性層11に対向する。第1面11nuは、凹状である。第1領域LR1をZ−X平面で切断したときにおいて、第1面11nuが凹状である。例えば、第1面11nuの端の高さは、第1面11nuの中央部の高さよりも高い。
第1面11nuは、第1面部分11naと、第2面部分11nbと、第3面部分11ncと、を含む。第1面部分11naから第2面部分11nbに向かう方向は、第2方向(X軸方向)に沿う。第3面部分11ncの第2方向における位置は、第1面部分11naの第2方向における位置と、第2面部分11nbの第2方向における位置との間にある。第3面部分11ncと第3部分20cとの間の第1方向(Z軸方向)に沿う距離tzcは、第1面部分11naと第3部分20cとの間の第1方向に沿う距離tzaよりも短い。距離tzcは、第2面部分11nbと第3部分20cとの間の第1方向に沿う距離tzbよりも短い。
このような凹状の形状は、例えば、後述するように、第2磁性層12となる膜の上に第1非磁性層11nが位置した状態で、酸素を含むガスにより処理を行うことで得られる。例えば、第2磁性層12となる膜に酸素が導入されることで、この膜の堆積が増大する。これにより、第1非磁性層11nの一部(第1領域LR1)の端部が上に押し上げられる。これにより凹状の形状が得られる。
凹状の形状が形成されることにより、第2磁性層12に応力が加わると考えられる。この応力により、例えば、第2磁性層12の第2磁化12Mの制御性が高まると考えられる。
図4は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式図である。
図4において、第2領域SR1を含む部分が拡大されて例示されている。
図4に示すように、第2領域SR1の下部の幅は、上部よりも狭くなっている。例えば、第2領域SR1は、第1部分領域p1と、第2部分領域p2と、を含む。第1部分領域p1と第3部分20cとの間の第1方向(Z軸方向)に沿う距離は、第2部分領域p2と第3部分20cとの間の第1方向に沿う距離よりも短い。第1部分領域p1は、例えば、第2部分領域p2よりも下に位置する。
第1部分領域p1(下側部分)の第2方向(X軸方向)に沿う長さtx1は、第2部分領域p2の第2方向に沿う長さtx2よりも短い。
このような構造は、例えば、後述するように、第2磁性層12となる膜の上に第1非磁性層11nが位置した状態で、酸素を含むガスにより処理を行うことで得られる。この処理により、第2磁性層12となる膜に酸素が導入され、非磁性となる。酸素が導入されない部分が、第2磁性層12となる。第2磁性層12の側面を、第1非磁性層11nとなる膜(第2領域SR1)が上から覆う。このため、第2領域SR1の下部(第1部分領域p1)の厚さ(X軸方向の長さ)は、第2領域SR1の上部(第2部分領域p2)の厚さ(X軸方向の長さ)よりも薄くなる場合がある。
このような製造方法によれば、第2磁性層12の側部が第1非磁性層11nとなる膜で保護された状態で、第2磁性層12が形成される。これにより、第2磁性層12の側部において、磁気的な特性の劣化が抑制される。
実施形態において、第2領域SR1の少なくとも一部の第2方向(X軸方向)に沿う厚さは、0.5nm以上である。例えば、第2部分領域p2の第2方向に沿う厚さは、長さtx2に対応する。長さtx2は、例えば、0.5nm以上である。このような厚さにより、例えば、第2磁性層12の側部を効果的に保護できる。
図5は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式図である。
図5に示すように、本実施形態に係る別の磁気記憶装置110aにおいては、第2領域SR1は、第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12の一部と重なる。第2領域SR1は、第2方向において、第2磁性層12の別の一部と重ならない。このように、実施形態において、第2領域SR1は、第2方向において、第2磁性層12の一部と重なっても良い。
このような場合、第2磁性層12の上記の別の一部は、第1化合物領域51または第2化合物領域52(図2(a)参照)と、X軸方向において接しても良い。第1化合物領域51または第2化合物領域52は、図5では省略されている。
上記のように、実施形態に係る1つの例において、磁気記憶装置110は、導電層20、第1磁性層11、第2磁性層12、第1非磁性層11n、第2領域SR1、第1絶縁領域IR1、及び、制御部70を含む。第2領域SR1は、第1非磁性層11nとは別に設けられても良い。第1非磁性層11nは、第1領域LR1を含む。第1非磁性層11nは、Mgと、酸素及び窒素からなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。第1領域LR1は、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられる。第2領域SR1は、Mgと、酸素及び窒素からなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。第2領域SR1は、第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12の少なくとも一部と重なる。第1絶縁領域IR1は、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。第1絶縁領域IR1から第2磁性層12に向かう方向は、第3方向(例えばY軸方向)に沿う。
実施形態に係る1つの例において、磁気記憶装置110は、導電層20、第1磁性層11、第2磁性層12、第1非磁性層11n、第2領域SR1、第1絶縁領域IR1、及び、制御部70を含む。第2領域SR1は、第1非磁性層11nとは別に設けられても良い。第1非磁性層11nは、第1磁性層11と第2磁性層12との間に設けられた第1領域LR1を含む。第2領域SR1は、第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12の少なくとも一部と重なる。第1絶縁領域IR1から第2磁性層12に向かう方向は、第3方向(Y軸方向)に沿う。第2領域SR1の線膨張係数と、第2磁性層12の線膨張係数と、の差の絶対値は、第1絶縁領域IR1の線膨張係数と、第2磁性層12の線膨張係数と、の差の絶対値よりも小さい。
(第2実施形態)
第2実施形態は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法に係る。
図6は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示するフローチャート図である。
図6に示すように、積層膜を形成する(ステップS110)。そして、第2孔を形成し(ステップS120)、第2孔に第1絶縁領域IR1を形成する(ステップS130)。第1孔を形成し(ステップS140)、ガスを用いた処理を行う(ステップS150)。この後、第2絶縁領域IR2を形成する(ステップS160)。
上記において、上記のステップの順序は、技術的に可能な範囲で入れ替えても良い。例えば、ステップS140(第1孔の形成)及びステップS150(ガスを用いた処理)の後に、ステップS120(第2孔の形成)及びステップS130(第1絶縁領域IR1の形成)が実施されても良い。
以下、製造方法の例について説明する。
図7(a)、図7(b)、図8(a)、図8(b)、図9(a)、図9(b)、図10、図11及び図12は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する模式図である。
図7(a)、図8(a)、図9(a)、図11及び図12は、平面図である。図7(b)、図8(b)、図9(b)及び図10は、断面図である。
図7(a)及び図7(b)に示すように、導電膜20Fの上に、積層膜SBFを形成する(ステップS110、図6参照)。導電膜20Fは、基体20sの上に設けられる。導電膜20Fは、第1金属を含む。導電膜20Fは、上記の別の元素(B、Mg、Al、Si、Hf、Ti及びZrよりなる群から選択された少なくとも1つ)をさらに含んでも良い。積層膜SBFは、第1磁性膜11F、第2磁性膜12F、及び、第1非磁性膜11nFを含む。第2磁性膜12Fは、第1磁性膜11Fと導電膜20Fとの間に設けられる。第2磁性膜12Fは、第2金属を含む。第2金属は、例えば、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1非磁性膜11nFは、第1磁性膜11Fと第2磁性膜12Fとの間に設けられる。
このような積層膜SBFを加工する。例えば、積層膜SBFの表面SBF1の上に、第1マスクM1を形成する。
図7(a)に示すように、第1マスクM1は、Y軸方向に延びる複数の帯状の形状を有する。第1マスクM1の開口部において、積層膜SBFが露出する。第1マスクM1は、例えば、ダブルパターニング技術により形成されても良い。
図8(a)及び図8(b)に示すように、第1磁性膜11Fの一部を除去して積層膜SBFに複数の第1孔H1を形成する(ステップS140、図6参照)。複数の第1孔H1は、図8(b)に示すように、積層膜SBFにイオンビームIB1を照射することにより形成できる。例えば、イオンビームIB1は、Arイオンを含む。例えば、イオンミリングにより、複数の第1孔H1が形成される。
複数の孔H1は、第2方向(X軸方向)に並ぶ。第2方向は、積層膜SBFの表面SBF1に対して垂直な第1方向(Z軸方向)と交差する。複数の第1孔H1は、例えば、Y軸方向に延びる溝でも良い。
複数の第1孔H1は、第1非磁性膜11nFを貫通しない。複数の第1孔H1の底部TB1の下に、第1非磁性膜11nFの一部、第2磁性膜12Fの一部、及び、導電膜20Fの一部が位置している。
図9(a)及び図9(b)に示すように、ガスOT1を用いた処理を行う(ステップS150、図6参照)。ガスOT1は、第1元素を含む。第1元素は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。ガスOT1は、例えば、酸素イオンを含む。
図9(b)に示すように、ガスOT1を用いた処理により、第2磁性膜12Fから第2磁性層12と第1化合物領域51と、を形成する。第1化合物領域51は、複数の第1孔H1の底部TB1に位置する。第1化合物領域51は、第2金属(第2磁性膜12Fに含まれる金属)と、第1元素(例えば酸素)と、を含む。第2磁性層12は、第1方向(Z軸方向)において、複数の第1孔H1と重ならない。第2磁性層12は、第2金属を含む。
図9(b)に示すように、第1非磁性膜11nFの一部(例えば、第2領域SR1、図1(b)参照)は、第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12と重なる。
本実施形態に係る製造方法においては、第2磁性膜12Fの一部が失活化される。第2磁性膜12Fの失活化されずに残った部分が、第2磁性層12となる。失活化の工程(ガスOT1を用いた処理)において、第2磁性層12の側部は、第1非磁性膜11nFの一部(例えば、第2領域SR1)に覆われる。第2磁性層12の側部に過剰な酸素が侵入することが抑制される。第2磁性層12の有効部分のX軸方向に沿う長さが、所望の長さに維持される。第2磁性層12の側部において、酸素によるダメージが生じることが抑制される。
このとき、第2化合物領域52が形成されても良い。例えば、図9(b)に示すように、導電膜20Fは、底部導電領域20FBを含む。底部導電領域20FBは、複数の第1孔H1の底部TB1に位置する。上記の第1元素(酸素または窒素)を含むガスOT1を用いた処理は、底部導電領域20FBから第2化合物領域52を形成することを含んでも良い。第2化合物領域52は、第1金属及び上記の「別の元素」よりなる群から選択された少なくとも1つと、第1元素と、を含む。第2化合物領域52は、例えば、第2方向(X軸方向)において、第2磁性層12の少なくとも一部と重なっても良い(図2(b)参照)。
図10に示すように、第1化合物領域51の上に、第2絶縁領域IR2を形成する(ステップS160、図6参照)。第2絶縁領域IR2は、例えば、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第2絶縁領域IR2は、例えば、CVDなどの手法による成膜と、CMPなどにより行われる。
図11に示すように、積層膜に第2孔H2を形成する(ステップS120、図6参照)。図12に示すように、第2孔H2の中に第1絶縁領域IR1を形成する(ステップS130)。第1絶縁領域IR1から第2磁性層12に向かう方向は、第3方向(Y軸方向、第1方向及び第2方向を含む平面と交差する方向)に沿う。第1絶縁領域IR1は、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。このとき、第1非磁性膜11nFは、Mgと、酸素及び窒素からなる群から選択された少なくとも1つと、を含む。
例えば、第1非磁性膜11nFの一部(第2領域SR1)の材料と、第1絶縁領域IR1の材料と、は互いに異なる。
図13は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図13に示すように、磁気記憶装置111においては、第1化合物領域51が設けられず、第2化合物領域52及び第3化合物領域53が設けられる。例えば、第2絶縁領域IR2は、第2化合物領域52と接する。
図14は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的断面図である。
図14に示すように、磁気記憶装置112においては、第1化合物領域51及び第2化合物領域52が設けられず、第3化合物領域53が設けられる。例えば、第2絶縁領域IR2は、導電層20と接する。
磁気記憶装置111及び112は、例えば、ガスOT1を用いた処理(ステップS150、図6参照)において、第2磁性膜12Fが除去されることにより形成される。除去は例えば、イオンビーム照射などにより行われる。
例えば、第2絶縁領域IR2は、第1化合物領域51及び第2化合物領域52と比べて、後工程における熱処理に対して安定である。一方、例えば、第1磁性層12は、第2領域SR1により保護される。磁気記憶装置111及び112においてはより安定な磁気記憶装置が得られる。
(第3実施形態)
図15(a)〜図15(c)は、第3実施形態に係る磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。
図15(a)に示すように、本実施形態にかかる磁気記憶装置220においても、複数の積層体(第1積層体SB1及び第2積層体SB2)が設けられる。磁気記憶装置220においては、第1積層体SB1に流れる電流と、第2積層体SB2に流れる電流とは別である。
第1積層体SB1は、第1方向(Z軸方向)において、第3部分20cと重なる。第2積層体SB2は、第1方向において、第5部分20eと重なる。導電層20の第4部分20dは、第1積層体SB1と第2積層体SB2との間の部分に対応する。
例えば、第1端子T1が、導電層20の第1部分20aと電気的に接続される。第2端子T2が、第2部分20bと電気的に接続される。第3端子T3が、第4部分20dと電気的に接続される。第4端子T4が、第1磁性層11と電気的に接続される。第5端子T5が、第3磁性層13と電気的に接続される。
図15(a)に示すように、1つの動作OP1において、第1電流Iw1が、第1端子T1から第3端子T3に向けて流れ、第3電流Iw3が第2端子T2から第3端子T3に向けて流れる。第1積層体SB1の位置における電流(第1電流Iw1)の向きは、第2積層体SB2の位置における電流(第3電流Iw3)の向きと逆である。このような動作OP1において、第1積層体SB1の第2磁性層12に作用するスピンホールトルクの向きは、第2積層体SB2の第4磁性層14に作用するスピンホールトルクの向きと逆になる。
図15(b)に示す別の動作OP2において、第2電流Iw2が、第3端子T3から第1端子T1に向けて流れ、第4電流Iw4が第3端子T3から第2端子T2に向けて流れる。第1積層体SB1の位置における電流(第2電流Iw2)の向きは、第2積層体SB2の位置における電流(第4電流Iw4)の向きと逆である。このような動作OP2において、第1積層体SB1の第2磁性層12に作用するスピンホールトルクの向きは、第2積層体SB2の第4磁性層14に作用するスピンホールトルクの向きと逆になる。
図15(a)及び図15(b)に示すように、第4磁性層14の第4磁化14Mの向きは、第2磁性層12の第2磁化12Mの向きと逆である。一方、第3磁性層13の第3磁化13Mの向きは、第1磁性層11の第1磁化11Mの向きと同じである。このように、第1積層体SB1と第2積層体SB2との間で、反対の向きの磁化情報が記憶される。例えば、動作OP1の場合の情報(データ)が、”1”に対応する。例えば、動作OP2の場合の情報(データ)が、”0”に対応する。このような動作により、例えば、後述するように、読み出しが高速化できる。
動作OP1及び動作OP2において、第2磁性層12の第2磁化12Mと、導電層20を流れる電子(偏極電子)のスピン電流と、が相互作用する。第2磁化12Mの向きと、偏極電子のスピンの向きとは、平行または反平行の関係となる。第2磁性層12の第2磁化12Mは、歳差運動して、反転する。動作OP1及び動作OP2において、第4磁性層14の第4磁化14Mの向きと、偏極電子のスピンの向きとは、平行または反平行の関係となる。第4磁性層14の第4磁化14Mは、歳差運動して、反転する。
図15(c)は、磁気記憶装置220における読み出し動作を例示している。
読み出し動作OP3において、第4端子T4の電位を第4電位V4とする。そして、第5端子T5の電位を第5電位V5とする。第4電位V4は、例えば、接地電位である。第4電位V4と第5電位V5との間の電位差をΔVとする。複数の積層体のそれぞれにおける2つの電気抵抗を、高抵抗Rh及び低抵抗Rlとする。高抵抗Rhは、低抵抗Rlよりも高い。例えば、第1磁化11Mと第2磁化12Mとが反平行であるときの抵抗が、高抵抗Rhに対応する。例えば、第1磁化11Mと第2磁化12Mとが平行であるときの抵抗が、低抵抗Rlに対応する。例えば、第3磁化13Mと第4磁化14Mとが反平行であるときの抵抗が、高抵抗Rhに対応する。例えば、第3磁化13Mと第4磁化14Mとが平行であるときの抵抗が、低抵抗Rlに対応する。
例えば、図15(a)に例示する動作OP1(”1”状態)において、第3端子T3の電位Vr1は、(1)式で表される。
Vr1={Rl/(Rl+Rh)}×ΔV …(1)
一方、図15(b)に例示する動作OP2(”0”状態)の状態において、第3端子T3の電位Vr2は、(2)式で表される。
Vr2={Rh/(Rl+Rh)}×ΔV …(2)
従って、”1”状態と”0”状態との間における、電位変化ΔVrは、(3)式で表される。
ΔVr=Vr2−Vr1={(Rh−Rl)/(Rl+Rh)}×ΔV …(3)
電位変化ΔVrは、第3端子T3の電位を測定することによって得られる。
定電流を積層体(磁気抵抗素子)に供給して磁気抵抗素子の2つの磁性層の間の電圧(電位差)を測定する場合に比べて、上記の読み出し動作OP3においては、例えば、読み取り時の消費エネルギーを低減できる。上記の読み出し動作OP3においては、例えば、高速読み出しを行なうことができる。
上記の動作OP1及び動作OP2において、第4端子T4及び第5端子T5を用いて、第2磁性層12及び第4磁性層14のそれぞれの垂直磁気異方性を制御することができる。これにより、書込み電流を低減できる。例えば、書込み電流は、第4端子T4及び第5端子T5を用いないで書き込みを行う場合の書き込み電流の約1/2にできる。例えば、書込み電荷を低減できる。第4端子T4及び第5端子T5に加える電圧の極性と、垂直磁気異方性の増減と、の関係は、磁性層及び導電層20の材料に依存する。
図16(a)〜図16(c)は、第3実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する模式的斜視図である。
図16(a)〜図16(c)に示すように、本実施形態にかかる別の磁気記憶装置221においては、導電層20に、第1導電領域21及び第2導電領域22が設けられる。磁気記憶装置221におけるこれ以外の構成は、磁気記憶装置220と同様である。
上記の図15(c)において、第1端子T1及び第2端子T2を同じ電位に設定し、第4端子T4及び第5端子T5をセンスアンプの入力端子に接続して、センスアンプにより第4端子T4と第5端子T5との間の電位差を読み取っても良い。第1端子T1及び第2端子T2のいずれか一方に電圧を印加し、第1端子T1及び第2端子T2の他方をフローティングにしても良い。または、第1端子T1及び第2端子T2に同じ電流を流して、第4端子T4と第5端子T5とにおける電流差を読み出しても良い。さらに、第1端子T1及び第2端子T2を同じ電位に設定し、第4端子T4及び第5端子T5をセンスアンプの入力端子に接続して、センスアンプにより第4端子T4と第5端子T5との間の電位差を読み取っても良い。さらに、第4端子T4及び第5端子T5を同じ電位に設定し、第1端子T1及び第2端子T2をセンスアンプの入力端子に接続して、センスアンプにより第1端子T1と第2端子T2との間の電位差を読み取っても良い。
実施形態によれば、記憶密度を向上できる磁気記憶装置及びその製造方法が提供できる。
本願明細書において、「電気的に接続される状態」は、複数の導電体が物理的に接してこれら複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、別の導電体が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を含む。「電気的に接続される状態」は、複数の導電体の間に、電気的な素子(トランジスタなどのスイッチ素子など)が挿入されて、これらの複数の導電体の間に電流が流れる状態を形成可能な状態を含む。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記憶装置に含まれる導電層、磁性層、非磁性層、及び制御部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記憶装置及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記憶装置及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…第1磁性層、 11F…第1磁性膜、 11M…第1磁化、 11a、11b…磁性膜、 11c…非磁性膜、 11d…IrMn膜、 11n…第1非磁性層、 11nF…第1非磁性膜、 11na…第1面部分、 11nb…第2面部分、 11nc…第3面部分、 11nu…第1面、 12…第2磁性層、 12F…第2磁性膜、 12M…第2磁化、 12n…第2非磁性層、 13…第3磁性層、 13M…第3磁化、 14…第4磁性層、 14M…第4磁化、 20…導電層、 20F…導電膜、 20FB…底部導電領域、 20a〜20e…第1〜第5部分、 20s…基体、 21、22…第1、第2導電領域、 25a…Ta膜、 51〜53…第1〜第3化合物領域、 70…制御部、 70a〜70d…配線、 75…駆動回路、 110、110a、111、112、220、221…磁気記憶装置、 IB1…イオンビーム、 IR1、IR2…第1、第2絶縁領域、 Iw1〜Iw4…第1〜第4電流、 H1、H2…第1、第2孔、 LR1…第1領域、 LR2…第3領域、 M1…第1マスク、 OP1〜OP3…第1〜第3動作、 OT1…ガス、 SB1、SB2…第1、第2積層体、 SBF…積層膜、 SBF1…表面、 SR1…第2領域、 SR2…第4領域、 Sw1、Sw2…第1、第2スイッチ素子、 SwS1…スイッチ素子、 T1〜T5…第1〜第5端子、 TB1…底部、 V0…基準電位、 V1、V2…第1、第2電圧、 p1、p2…第1、第2部分領域、 tx1、tx2…長さ、 tza、tzb、tzc…距離

Claims (15)

  1. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含み、第1金属を含む導電層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分の少なくとも一部と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    第1領域及び第2領域を含む第1非磁性層であって、前記第1領域は前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ、前記第2領域は前記第1領域と連続し、前記第2領域は、前記第2方向において前記第2磁性層の少なくとも一部と重なる、前記第1非磁性層と、
    第2化合物領域と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続され前記導電層に電流を供給する制御部と、
    を備え、
    前記導電層は、B、Mg、Al、Si、Hf、Ti及びZrよりなる群から選択された少なくとも1つを含む別の元素をさらに含み、
    前記第2化合物領域は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、前記第1金属及び前記別の元素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含み、
    前記第2方向において、前記第2磁性層の前記少なくとも一部と、前記第2化合物領域と、の間に前記第2領域の少なくとも一部が位置した、磁気記憶装置。
  2. 前記第2領域は、第1部分領域と、第2部分領域と、を含み、
    前記第1部分領域と前記第3部分との間の前記第1方向に沿う距離は、前記第2部分領域と前記第3部分との間の前記第1方向に沿う距離よりも短く、
    前記第1部分領域の前記第2方向に沿う長さは、前記第2部分領域の前記第2方向に沿う長さよりも短い、請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第2領域は、前記第1領域とシームレスである、請求項1または2に記載の磁気記憶装置。
  4. 第1化合物領域をさらに備え、
    前記第2磁性層は、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第2金属を含み、
    前記第1化合物領域は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、前記第2金属と、を含み、
    前記第2方向において、前記第2磁性層の前記少なくとも一部と、前記第1化合物領域と、の間に前記第2領域の少なくとも一部が位置した、請求項1〜3のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  5. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含み、第1金属を含む導電層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分の少なくとも一部と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    第1領域及び第2領域を含む第1非磁性層であって、前記第1領域は前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられ、前記第2領域は前記第1領域と連続し、前記第2領域は、前記第2方向において前記第2磁性層の少なくとも一部と重なる、前記第1非磁性層と、
    第1化合物領域と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続され前記導電層に電流を供給する制御部と、
    を備え、
    前記第2磁性層は、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第2金属を含み、
    前記第1化合物領域は、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、前記第2金属と、を含み、
    前記第2方向において、前記第2磁性層の前記少なくとも一部と、前記第1化合物領域と、の間に前記第2領域の少なくとも一部が位置した、磁気記憶装置。
  6. 前記第2領域は、前記第2磁性層の前記少なくとも一部と接した、請求項1〜5のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  7. 前記第1領域は、前記第1磁性層に対向する第1面を有し、
    前記第1面は、凹状である、請求項1〜6のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  8. 前記第1領域は、前記第1磁性層に対向する第1面を有し、
    前記第1面は、第1面部分と、第2面部分と、第3面部分と、を含み、
    前記第1面部分から前記第2面部分に向かう方向は、前記第2方向に沿い、
    前記第3面部分の前記第2方向における位置は、前記第1面部分の前記第2方向における位置と、前記第2面部分の前記第2方向における位置との間にあり、
    前記第3面部分と前記第3部分との間の前記第1方向に沿う距離は、前記第1面部分と前記第3部分との間の前記第1方向に沿う距離よりも短い、請求項1〜6のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  9. 前記第1非磁性層は、Mg及びAlからなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素からなる群から選択された少なくとも1つと、を含む請求項1〜8のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  10. 第1絶縁領域をさらに備え、
    前記第1絶縁領域から前記第2磁性層に向かう方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿い、
    前記第1絶縁領域は、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つと、を含む、請求項9記載の磁気記憶装置。
  11. 第2絶縁領域をさらに備え、
    前記第2絶縁領域から前記第1磁性層の少なくとも一部に向かう方向は、前記第2方向に沿い、
    前記第2絶縁領域は、Si及びAlよりなる群から選択された少なくとも1つと、酸素及び窒素よりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項10記載の磁気記憶装置。
  12. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含み、第1金属を含む導電層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第2方向と交差する第1方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分の一部と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1領域を含む第1非磁性層と、
    前記第2方向において、前記第2磁性層の少なくとも一部と重なる第2領域と、
    第1絶縁領域であって、前記第1絶縁領域から前記第2磁性層に向かう方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する第3方向に沿う、前記第1絶縁領域と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続され前記導電層に電流を供給する制御部と、
    を備え、
    前記第2領域の線膨張係数と、前記第2磁性層の線膨張係数と、の差の絶対値は、前記第1絶縁領域の線膨張係数と、前記第2磁性層の前記線膨張係数と、の差の絶対値よりも小さい、磁気記憶装置。
  13. 前記第2領域は、前記第2方向において、前記第1磁性層と重ならない、請求項1〜12のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  14. 前記第1金属は、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Pd、Cu及びAgよりなる群から選択された少なくとも1つを含む、請求項1〜13のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  15. 前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1書き込み電流を前記導電層に供給する第1書き込み動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2書き込み電流を前記導電層に供給する第2書き込み動作と、
    を実施し、
    前記第1書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第1電気抵抗は、前記第2書き込み動作後における前記第1磁性層と前記第1部分との間の第2電気抵抗とは異なる、請求項1〜14のいずれか1つの記載の磁気記憶装置。
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