JP6538579B2 - 光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラム - Google Patents

光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6538579B2
JP6538579B2 JP2016019793A JP2016019793A JP6538579B2 JP 6538579 B2 JP6538579 B2 JP 6538579B2 JP 2016019793 A JP2016019793 A JP 2016019793A JP 2016019793 A JP2016019793 A JP 2016019793A JP 6538579 B2 JP6538579 B2 JP 6538579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
switching time
class
onu
olt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016019793A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017139643A (ja
Inventor
淳 栖川
淳 栖川
若山 浩二
浩二 若山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2016019793A priority Critical patent/JP6538579B2/ja
Publication of JP2017139643A publication Critical patent/JP2017139643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6538579B2 publication Critical patent/JP6538579B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラムに関する。
近年、インターネットの普及に伴い、ネットワークにおける通信の高速化への要求が高まっている。この高速化への要求にこたえるため、PON(Passive Optical Network)の普及が進んでいる。PONは、局に置かれる局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と各ユーザー宅に設置される加入者装置(ONU:Optical Network Unit)との間を接続するため、OLTに接続される1本の光ファイバ(以下、ファイバ)を、光スプリッタによって複数に分岐させ、分岐された複数のファイバの各々を複数のONUの各々に接続する光アクセスネットワークである。
このようなPONによって光アクセスネットワークシステムを構築した場合、ファイバの敷設コストが安く、かつ広帯域の光伝送を用いるため高速通信が可能である。このため、現在、世界各国でPONの普及が進んでいる。PONを用いた方法の中でも、OLTからONUへの下り伝送用の光回線と、ONUからOLTへの上り伝送用の光回線とに、異なる波長の光信号を用い、さらに、ONU毎の信号を時分割するTDM(Time Division Multiplexing)−PONが広く利用されている。TDM−PONは、B−PON(Broadband PON)、E−PON(Ethernet(登録商標) PON)、G−PON(Gigabit Capable PON)、10G−EPON、及び、XG−PON(10Gigabit Capable PON)等の標準規格に採用されている。
次世代のPONの候補として、従来のTDM−PONを複数の波長で束ねるWDM(Wavelength Division Multiplexing)/TDM−PONを用いる方法がある。このWDM/TDM−PONは、複数の波長を利用することでより大容量の通信を実現できる。このWDM/TDM−PONにおいては、ONUは送受信に用いる波長を可変にする方法が知られている。
WDM/TDM−PONの次の世代の方式として、複数のサブキャリアを束ねて通信するOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)−PONを用いる方式がある。このOFDM−PONでは、複数のサブキャリアを用いて通信することで高い周波数利用効率を実現できる。このOFDM−PONでは、通信に用いるサブキャリアの割当やサブキャリア数をトラフィック状況に応じて変更することが知られている。また、このOFDM−PONにおいて、多様なパラメータである波長、シンボルレート、多値数、サブキャリア数を変更することでより柔軟な光アクセスネットワークシステムを実現することができる。
光アクセスネットワークシステムの機能変更や光周波数(波長)の利用効率向上のために、ONUは、使用する光信号の波長の切替や信号処理や誤り訂正符号などの回路の変更等の動作仕様の切替を、光アクセスネットワークシステムの運用中に実現する必要がある。
特許文献1は、波長切替の状態に応じてトラフィックを振り分けて処理する、OLTのバッファ構成を開示している。波長切替対象のONU宛のパケットを切替キューに送り、非切替対象のONU宛のパケットをスルーキューに送るONU振分部と、切替キュー及びスルーキューからパケットを読み出すスケジューラ部を備えている。特許文献1の技術によれば、切替に伴うフレームロスを防止し、切替処理中パケットを保持する切替キューを収容ONU台数より少なくできる。
特開2015−50623号公報
波長切替に対応する特許文献1は、同時に切替えるONU数分の切替キュー(バッファ)をOLTが備える。多数のONUの波長を同時に切替する際には、OLTが用意する切替キューの数が多くなる。
一方、同時に切替える全ONUで共用する切替キュー(バッファ)をOLTが備える場合、最も波長切替時間の長いONUの波長切替完了まで切替キューにバッファリングすることになり、波長切替時間が短いONUは、波長切替時間の長いONUの影響を受けて、波長切替に伴うレイテンシ劣化が生じる。
ONUの回路変更も、回路切替時間に相当する時間、ONUの所定の動作を中断するという点において、ONUの波長切替と同様である。
そこで、光アクセスネットワークシステムの、使用する波長や回路のような動作仕様切替のためのOLTのバッファの容量削減と切替時間に伴うレイテンシの劣化抑制が必要となる。
開示する光アクセスネットワークシステムは、動作仕様の切替に、異なる切替時間を要する複数の加入者装置、および、加入者装置と光ファイバを介して接続し、切替時間を複数段階の切替時間クラスに分類し、分類された切替時間クラスに基づいて、加入者装置宛てのトラフィックを制御する局側装置を有する。
開示する光アクセスネットワークシステムによれば、光アクセスネットワークシステムの動作仕様切替のために用いるOLTのバッファの容量削減と切替時間に伴うレイテンシの劣化抑制を実現できる。
光アクセスネットワークシステムの構成図である。 実施例1のOLTの構成図である。 実施例1のOLTのハードウェア構成図である。 実施例1のONUの構成図である。 実施例1のOLT制御部の処理フローチャートである。 実施例1のONU切替時間クラス管理テーブルの例である。 実施例1の波長調整時間を収集するシーケンス図である。 実施例1の波長切替シーケンス図である。 実施例2のOLTの構成図である。 実施例2のONUの構成図である。 実施例2による回路書き換えシーケンス図である。 実施例3のOLTの構成図である。 実施例3のOLT制御部の処理フローチャートである。 実施例3の波長切替シーケンス図である。
本実施形態では、動作仕様の切替に、異なる切替時間を要する複数の加入者装置(ONU)、および、ONUと光ファイバを介して接続する局側装置(OLT)を有する光アクセスネットワークシステムを説明する。OLTは、ONUの動作仕様の切替時間を複数段階の切替時間クラスに分類し、分類された切替時間クラスに基づいて、ONU宛てのトラフィックを制御する。
なお、ONUは、動作仕様の切替前の第1の通信可能な状態、仕様の切替後の第2の通信可能な状態、および仕様の切替に伴い通信不可能な状態を有し、第1の通信可能な状態から第2の通信可能な状態への遷移に、通信不可能な状態を継続する切替時間を要する。
以下、切り替える動作仕様を、ONUが有する光送受信器の波長である光アクセスネットワークシステムを実施例1として説明し、切り替える動作仕様を、ONUが有する論理回路の仕様である光アクセスネットワークシステムを実施例2として説明する。さらに、実施例3として、光アクセスネットワークシステムとして、波長切替時間が異なるONUの波長を切替えるWDM/TDM−PONシステムの場合について説明する。
複数のOLTで波長多重する光ネットワークシステムでは、シンボルレートやサブキャリア数を変更すると、OLTで利用する光周波数(波長)を変更する。各OLTの波長を変更することで複数のOLTが効率よく光周波数を利用することができる。このような場合、OLTの波長及びそのOLTに接続するONUの波長も変更する必要がある。本実施例の光アクセスネットワークシステムは、このような必要性に応える。
(光アクセス網)
図1は、光アクセスネットワークシステム(以下、光アクセス網)の構成図である。光アクセス網は、4台のOLT10(10−A〜10−D)、光スプリッタ30、31、複数のONU20(20−A−1〜20−D−n4)、及び複数の端末50(50−A−1〜50−D−n4)を備える。OLT10は、局側装置であり、ONU20は加入者装置である。
複数のOLT10は、ネットワーク60と接続する。ネットワーク60は、インターネットであってもよいし、LAN等のネットワークであってもよい。OLT10は、ネットワーク60から受信した信号を、ONU20に送信する。また、OLT10は、ONU20から受信した信号を、ネットワーク60に送信する。
複数のOLT10(10−1〜10−4)は、光スプリッタ30と接続する。光スプリッタ30は、幹線光ファイバ40−0を介して光スプリッタ31と接続する。光スプリッタ31は、支線の光ファイバ40(40−A−1〜40−D−n4)を介してONU20(20−A−1〜20−D−n4)と接続する。端末50(50−A−1〜50−D−n4)は、それぞれONU20(20−A−1〜20−D−n4)と接続する。
ONU20からOLT10への通信を上り通信、上り通信に用いる波長を上り波長と呼ぶ。逆に、OLT10からONU20への通信を下り通信、下り通信に用いる波長を下り波長と呼ぶ。
複数のOLT10の信号の多重方法について説明する。ONU20−A−1〜20−A−n1は、下り波長λAd及び上り波長λAuを用いて、OLT10−1と通信する。ONU20−B−1〜20−B−n1は、下り波長λBd及び上り波長λBuを用いて、OLT10−2と通信する。ONU20−C−1〜20−C−n1は、下り波長λCd及び上り波長λCuを用いて、OLT10−3と通信する。ONU20−D−1〜20−D−n1は、下り波長λDd及び上り波長λDuを用いて、OLT10−4と通信する。光スプリッタ30は複数のOLT10から受信した信号を合波して幹線ファイバ40−0に出力する。また、光スプリッタ30は、幹線ファイバ40−0から入力された光信号を複数のOLT10に分波して出力する。光スプリッタ31も同様に分波、合波する。
このように、本実施例の光アクセス網において、複数のOLT10は、異なる波長で波長多重してONU20と通信する。また、本実施例のOLT10は、下り波長と上り波長とが異なる波長を利用して、下り通信と上り通信とを多重する。
OLT10−ONU20間の下り通信に関して説明する。幹線光ファイバ40−0を通る光信号は、OLT10からONU20へ向けたすべての波長の光信号が多重されて含まれる。そのため、ONU20はそれらすべての波長の下り光信号を受信する。
ONU20は、波長多重された下り光信号から自らが用いる波長を受信する。更に、ONU20は、OLT10から受信したフレーム内の識別子であるLLID(ロジカルリンクID)に基づいて、自ONU20宛てのフレームか否かを判定することによって、同じ波長の光信号によるフレームの中から自ONU20宛てのフレームを特定する。例えば、ONU20−A−1は、ONU20−A−1〜ONU20−A−n1宛てのフレームを含む光信号を受信する。そして、ONU20ーA−1は、LLIDに基づいてONU20−A−1宛てのフレームを、通信プロトコルの上位層の処理に転送し、それ以外のフレームは廃棄する。このようにして、OLT10と複数のONU20とが下り通信する。
OLT10−ONU20間の上り通信に関して説明する。ONU20−A−1〜ONU20−A−n1の各々は、同じ上り波長λAuを用いて、OLT10から指示された期間に自らが生成したバースト光信号を送信する。
このように各ONU20に指示された期間(ONU20毎に異なる期間)にバースト光信号を送信することによって、複数のONU20からの上り光信号が衝突するのを防ぐ。OLT10は、時分割で多重された複数のONU20からのバースト光信号を受信する。このようにして、OLT10と複数のONU20とが上り通信することができる。そして、複数のOLT10と複数のONU20とが同一の光ファイバ40を共有して通信することができる。
(OLT10の機能構成)
図2は、本実施例のOLT10の構成図である。OLT10は、光送受信器110、PON PHY/MAC(PON Physical/Media Access Control)処理部120、マルチプレクサ130、デマルチプレクサ140、MPCP(Multi−Point Control Protocol)処理部150、下りトラフィック処理部160、上りトラフィック処理部170、およびOLT制御部180を含む。ここでは、ONU20が、波長λAの光信号を送受信する場合について説明する。
光送受信器110は、電気信号と光信号を相互に変換する。光送受信器110は、光スプリッタ30から入力された上り波長λAuの上り光信号を受信し、受信した上り光信号を電流信号に変換する。さらに、光送受信器110は、変換後の電流信号を電圧信号に変換及び増幅し、アナログの電気信号をデジタル信号に変換して、PON PHY/MAC処理部120に出力する。
また、光送受信器110は、PON PHY/MAC処理部120から入力された電気信号を下り波長λAdのOFDM(直交周波数分割多重:Orthogonal Frequency−Division Multiplexing)−PONにおける光信号に変換し、この変換によって生成された光信号を下り光信号として光スプリッタ30に出力する。これによって、光送受信器110は、下りトラフィックを下り波長λAdの下り光信号に変換し、下り光信号をONU20に送信する。
光送受信器110は、OLT制御部180からの指示に従って、OFDM−PONにおける光信号のパラメータを、光送受信器110内の光送信部及び光受信部に設定する。これらのパラメータは、OLT制御部180において変更可能である。
光信号のパラメータとは、波長、変調方式、シンボルレート、サブキャリア数、及び、サンプリングレート等である。光送受信器120は、これらのパラメータを変更することによって、下り光信号及び上り光信号の伝送容量を変更することができる。光送受信器110は、送信光信号の波長を調整可能なレーザーを用いる装置を光送信部として有することで、光送信部が送信する波長を変更できる。また、光送受信器110は、受信光信号の波長を調整可能な光フィルタを用いる装置を光受信部として有することで、光受信部が受信する波長を変更できる。
(PON PHY/MAC処理部120)
PON PHY/MAC処理部120は、PON区間のPHY(Physical)層及びMAC(Media Access Control)層の処理を実行する処理部である。PON PHY/MAC処理部120は、マルチプレクサ処理部130から入力された下り方向のMACフレームに対して、MACフレームのプリアンブル部分に送信先に対応するLLIDを付与した後、FEC(Forward Error Correction)エンコード処理や64B66B等の符号化処理を実行する。更に、PON PHY/MAC処理部120は、符号化された信号をパラレル信号からシリアル信号に変換して、光送受信器110に出力する。
また、PON PHY/MAC処理部120は、光送受信器110からデジタル変換された上りの電気信号を受信し、シリアル信号としての電気信号をパラレル信号に変換して、FECデコード処理や64B66B等の復号化処理を実行する。更に、復号化により出力されたMACフレームのプリアンブル部分を解析し、LLIDを除去してデマルチプレクサ140に出力する。
(マルチプレクサ130)
マルチプレクサ130は、MPCP処理部150から入力されたMPCP制御フレームと下りトラフィック処理部160から入力された下りユーザーデータフレームを多重して、PON PHY/MAC処理部120に出力する。
(デマルチプレクサ140)
デマルチプレクサ140は、PON PHY/MAC処理部120からMACフレームを受信して、MACフレームのヘッダ情報を解析し、MPCP制御フレームと上りユーザーデータフレームを識別し、MPCP制御フレームをMPCP処理部150に出力し、上りユーザーデータフレームを上りトラフィック処理部170に出力する。
(MPCP処理部150)
MPCP処理部150は、OLT10とONU20間でやりとりされるMPCP制御フレームの送信及び受信の処理をおこなう。MPCP処理部150では、ONU20に対して上り送信許可を与えるGATEフレーム、新規接続したONU20に対する送信許可を与えるDiscovery GATEフレーム、ONU20に対して登録を指示するREGISTERフレームを発行し、マルチプレクサに出力する。また、MPCP処理部150は、ONU20が上りデータ量を通知するREPORTフレーム、ONU20が登録要求を通知するREGISTER_REQフレームをデマルチプレクサ140から受信する。
(下りトラフィック処理部160)
下りトラフィック処理部160は、ネットワーク60からユーザーデータフレームを受信し、受信したユーザーデータフレームのヘッダ情報を解析し、ユーザーデータフレームを複数のキューに振分け、さらにそれら複数のキューからユーザーデータフレームを読み出し、マルチプレクサ130に出力する。
下りトラフィック処理部160は、スケジューラ1610、クラス毎キュー1620、フレーム振り分け処理部1630を含む。フレーム振り分け処理部1630は、ネットワーク60から受信した下りのユーザーデータフレームのヘッダ情報を解析し、ユーザーデータフレームの宛先のONU20の切替時間クラスを特定し、特定したクラスに基づいて、複数のクラス毎キュー1620に振分ける。ここでは、ユーザーデータフレームの送信先アドレスや付与されたVLANタグのVLAN−IDから宛先となるONU20を特定し、更に、宛先ONU20に対応する切替時間クラス(後述)を特定し、切替時間クラスに対応したクラス毎キュー1620に出力する。スケジューラ1610は、クラス毎キュー1620からユーザーデータフレームを読み出して、マルチプレクサ140に出力する。このスケジューラ1610は、OLT制御部180からの指示を受けて、キュー毎に読み出しの停止、読み出しの再開を実行する。この構成によれば、OLT制御部180が下り波長λAdの波長切替完了のタイミングに基づいて、下りトラフィック処理部160での各クラスのキューの読み出しを制御することが可能である。
(クラス毎キューの構成)
OLT10が備える複数のクラス毎キュー1620のサイズは、すべて同一でもよいし、クラスによって異なるサイズを用いてもよい。例えば、波長切替時間が長いクラスのキューのサイズを大きくし、波長切替時間が短いクラスのキューのサイズを小さくしてもよい。波長切替時間の長さに応じて各クラスのキューサイズを設定することでOLT10の備えるメモリ量を削減できる。
(上りトラフィック処理部170)
上りトラフィック処理部170は、デマルチプレクサ140から上りのユーザーデータフレームを受信して、一旦バッファに蓄積して、必要があれば、優先度制御や帯域制御を実施してネットワーク60に出力する。
(OLT制御部180)
OLT制御部180は、OLT10内の下りトラフィック処理部160、MPCP処理部150、光送受信器110の動作をモニタし、これらの処理部に対してパラメータの設定変更などを実行する。OLT制御部180は、光送受信器110に対して送信波長、受信波長の設定指示をおこなう。また、OLT制御部180は、下りトラフィック処理部160に対して、各クラスキューからのユーザーデータフレームの読みだしの停止、再開指示を出す。また、OLT制御部180は、MPCP処理部150に対して波長切替に関する制御フレーム送信の指示を出したり、MPCP処理部から波長切替制御フレームの受信イベントをモニタしたりする。OLT制御部180の動作の詳細については後述する。
本実施例のOLT10の構成によれば、OLT10は、波長切替の制御と連携して下りトラフィックの制御が可能であり、また、切替時間のクラス毎にトラフィックを制御することが可能である。
(OLTのハードウェア構成)
図3は、OLT10のハードウェア構成図である。OLT10は、光送受信器110、PON論理回路190、CPU191、およびメモリ192を有する。各部はバスを介して相互に接続されており、相互に制御用のデータをやりとりすることが可能である。OLT10の機能構成で述べた、PON PHY/MAC処理部120、マルチプレクサ130、デマルチプレクサ140、MPCP処理部150、下りトラフィック処理部160、および上りトラフィック処理部170は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの論理回路で実現され、OLT制御部180は、CPU191とメモリ192により実現される。
(ONU20)
図4は、本実施例のONU20の構成図である。ONU20は、光送受信器210、PON PHY/MAC処理部220、マルチプレクサ230、デマルチプレクサ240、MPCP処理部250、上りトラフィック処理部260、下りトラフィック処理部270、およびONU制御部280を含む。ここでは、ONU20が、波長λAの光信号を送受信する場合について説明する。
光送受信器210は、電気信号と光信号を相互に変換する。光送受信器210は、光スプリッタ31から入力された下り波長λAdの下り光信号を受信し、受信した下り光信号を電流信号に変換する。さらに、光送受信器210は、変換後の電流信号を電圧信号に変換及び増幅し、アナログの電気信号をデジタル信号に変換して、PON PHY/MAC処理部220に出力する。
また、光送受信器210は、PON PHY/MAC処理部220から入力された電気信号を上り波長λAuのOFDM(直交周波数分割多重:orthogonal frequency−division multiplexing)−PONにおける光信号に変換し、この変換によって生成された光信号を上り光信号として光スプリッタ31に出力する。これによって、光送受信器210は、上りトラフィックを上り波長λAuの上り光信号に変換し、上り光信号をOLT10に送信する。
光送受信器210は、ONU制御部280からの指示に従って、OFDM−PONにおける光信号のパラメータを光送受信器210内の光送信部及び光受信部に設定する。これらのパラメータは、OLT制御部180からの指示に基づいてONU制御部280において変更可能である。
光信号のパラメータとは、波長、変調方式、シンボルレート、サブキャリア数、及び、サンプリングレート等である。光送受信器210は、送信光信号の波長を調整可能なレーザーを用いる装置を光送信部として有することで、光送信部が送信する波長を変更できる。また、光送受信器210は、受信光信号の波長を調整可能な光フィルタを用いる装置を光受信部として有することで、光受信部が受信する波長を変更できる。
(PON PHY/MAC処理部220)
PON PHY/MAC処理部220は、PON区間のPHY層及びMAC層の処理を実行する処理部である。PON PHY/MAC処理部220は、マルチプレクサ処理部230から入力された上り方向のMACフレームに対して、MACフレームのプリアンブル部分に送信先に対応するLLIDを付与した後、FECエンコード処理や64B66B等の符号化処理を実行する。更に、PON PHY/MAC処理部220は、符号化された信号をパラレル信号からシリアル信号に変換して、光送受信器210に出力する。
また、PON PHY/MAC処理部220は、光送受信器210からデジタル変換された下りの電気信号を受信し、シリアル信号としての電気信号をパラレル信号に変換して、FECデコード処理や64B66B等の復号化処理を実行する。更に、復号化により出力されたMACフレームのプリアンブル部分を解析し、LLIDを除去してデマルチプレクサ240に出力する。
(マルチプレクサ230)
マルチプレクサ230は、MPCP処理部250から入力されたMPCP制御フレームと上りトラフィック処理部260から入力された上りユーザーデータフレームを多重して、PON PHY/MAC処理部220に出力する。
(デマルチプレクサ240)
デマルチプレクサ240は、PON PHY/MAC処理部220からMACフレームを受信して、MACフレームのヘッダ情報を解析し、MPCP制御フレームと下りユーザーデータフレームを識別し、MPCP制御フレームをMPCP処理部250に出力し、下りユーザーデータフレームを下りトラフィック処理部270に出力する。
(MPCP処理部250)
MPCP処理部250は、OLT10とONU20間でやりとりされるMPCP制御フレームの送信及び受信の処理をおこなう。MPCP処理部250では、ONU20が上りデータ量を通知するREPORTフレーム、ONU20が登録要求を通知するREGISTER_REQフレームを発行し、マルチプレクサ230に出力する。また、MPCP処理部250は、ONU20に対して上り送信許可を与えるGATEフレーム、新規接続したONU20に対する送信許可を与えるDiscovery GATEフレーム、ONU20に対して登録を指示するREGISTERフレームをデマルチプレクサ240から受信する。
(上りトラフィック処理部260)
上りトラフィック処理部260は、端末50からユーザーデータフレームを受信し、一旦バッファに蓄積して、必要があれば、優先度制御等を実施し、マルチプレクサ230に出力する。
(下りトラフィック処理部270)
下りトラフィック処理部270は、デマルチプレクサ240から下りユーザーデータフレームを受信して、一旦バッファに蓄積して、優先度制御や帯域制御を実施して端末50に出力する。
(ONU制御部280)
ONU制御部280は、ONU20内の上りトラフィック処理部260、MPCP処理部250、光送受信器210の動作をモニタし、これらの処理部に対してパラメータの設定変更などを実行する。ONU制御部280は、光送受信器210に対して送信波長、受信波長の設定指示をおこなう。また、ONU制御部280は、MPCP処理部250に対して波長切替に関する制御フレーム送信の指示を出したり、MPCP処理部250から波長切替制御フレームの受信イベントをモニタしたりする。
本実施例のONU20の構成によれば、ONU20は、OLT10からの波長切替を指示する制御フレームを受信して、ONU20が備える光送受信器210の波長を変更し、変更後の波長にて制御フレームをOLT10に送信することが可能である。
(OLT制御部180の処理)
図5は、本実施例のOLT制御部180の処理フローチャートである。
OLT制御部180は、波長切替のトリガーの検出に応答して、処理の実行を開始する(S101)。波長切替のトリガーは、OLT10に直接またはネットワーク(ネットワーク60又は他のネットワーク)を介して接続されたオペレーション端末(図示略)からの指示、及び/又はOLT10内でのトラフィック量の変化の検出である。
OLT制御部180は、OLT10に登録されているすべてのONU20(以下、すべてのONU20とは、OLT10に登録されている切替対象のすべてのONU20の意味である。)に対して、波長切替要求を表す制御フレームをMPCP処理部150を介して送信する(S102)。なお、波長切替要求を表す制御フレームの送信と共に、上りの送信許可を表すGATEフレームを送信してもよい。GATEフレームを送信することで、ONU20が波長切替要求に対する応答を迅速に送信することが可能となる。
OLT制御部180は、波長切替要求を送信したONU20から波長切替要求応答の受信を待つ(S103)。予め設定した時間(タイムアウト時間)内にすべてのONU20から波長切替要求応答を受信した場合には、S104に移る。タイムアウト時間内にすべてのONU20から波長切替要求応答を受信できなかった場合には、OLT制御部180はS118に移る。OLT制御部180は、波長切替要求応答を受信できなかった旨を表す警報メッセージを発行する(S118)。この警報メッセージは、OLT10と接続されたオペレーション端末に送信され、そのオペレーション端末にて表示される。
OLT制御部180は、波長切替要求を送信したONU20から受信した波長切替要求応答のメッセージを解析し、メッセージ内のACK/NACKを確認する(S104)。OLT制御部180は、すべてのONU20からのメッセージにおいてACKを確認した場合にはS105に移り、少なくとも1台のONU20からのメッセージにおいてNACKを確認した場合には、OLT10は波長切替の処理を中断し、S117に移る。OLT制御部180は、ONUから切替拒否があった旨を表すイベント発生メッセージを発行する(S117)。このメッセージは、例えば、OLT10と接続されたオペレーション端末に送信され、そのオペレーション端末にて表示される。
OLT制御部180は、波長切替対象の全ONU20に波長切替指示メッセージを送信する(S105)。波長切替指示メッセージは、変更後の送信波長や受信波長の情報、および波長切替時刻を含む。波長切替指示メッセージはONU20毎にユニキャストで送信してもよいし、ブロードキャストにて全ONUに送信してもよい。
OLT制御部180は、下りトラフィック処理部160のスケジューラ1610を制御してクラス毎キュー1620からの下りユーザーデータフレームの読み出しを停止する(S106)。その結果、下りトラフィック処理部160は下りユーザーデータフレームの出力を停止し、下りユーザーデータフレームをクラス毎キュー1620に蓄積する。
OLT制御部180は、OLT10内の光送受信器110に波長切替の指示を出す(S107)。波長切替の指示には、変更後の送信波長や受信波長の情報、および波長切替時刻が含まれる。波長切替の指示を受信した光送受信器110は、指示に従い送信波長や受信波長を変更する。
OLT制御部180は、波長切替対象のONU20からの切替完了通知の受信を所定時間待ち、所定時間内に切替完了通知を受信するか否かを判定する(S108)。OLT制御部180は、波長切替対象のONU20から切替完了通知を受信した場合にはS109に移り、所定時間内に切替完了通知を受信しなかった場合にはS114に移る。OLT制御部180は、ONU20に波長切替指示を送信した時刻からの経過時間を計測し、経過時間と予め設定した閾値との大小を判定する(S114)。閾値は、波長切替対象のONU20のすべてから切替完了通知の受信を確認するためのタイムアウト時間であり、個々のONU20に対するタイムアウト時間ではない。OLT制御部180は、経過時間≦閾値である場合にS108に戻り、経過時間>閾値である場合に、S115に移る。OLT制御部180は、ONU切替時間クラス管理テーブル(後述)でステータスが切替中のONU20を登録解除状態に強制的に遷移させ(S115)、S116に移る。OLT制御部180は、切替処理タイムアウトが発生したことを表すアラームを発行し(S116)、処理を終了する。このアラームは、OLT10と接続されたオペレーション端末に送信され、そのオペレーション端末にて表示される。
OLT制御部180は、切替完了通知を受信したONU20の、切替完了通知に含まれるONU−IDを特定し、ONU切替時間クラス管理テーブルで該当するONU−IDのステータスを切替完了に変更する(S109)。
OLT制御部180は、ONU切替時間クラス管理テーブルを参照して、特定したONU−IDのONU20が属するクラス(#x)を特定する(S110)。
OLT制御部180は、特定したクラス#xに所属するすべてのONU20のステータスをONU切替時間クラス管理テーブルから取得し、該当するすべてのONU20のステータスが切替完了になっているか否かを判定する(S111)。OLT制御部180は、切替完了である場合にS112に移り、切替完了でない場合にS108に戻る。
OLT制御部180は、特定したクラス#xに対応するキューからの読み出し再開を下りトラフィック処理部160に指示する(S112)。指示を受けた下りトラフィック処理部160は、スケジューラ1610を制御してクラス#xに対応するキューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開し、クラス#xに蓄積していたユーザーデータフレームが光送受信器110を介して送信される。
OLT制御部180は、ONU切替時間クラス管理テーブルを参照して登録されているONU20のステータスを確認し、すべてのONU20のステータスが切替完了となっているか否かを判定する(S113)。OLT制御部180は、切替完了である場合には処理を終了し、切替完了でない場合にはS108に戻る。
以上で述べたように、OLT制御部180は、切替時間クラス毎に蓄積されたトラフィックの送信再開処理を実行できる。
(ONU切替時間クラス管理テーブル)
図6は、OLT制御部180が備える、ONU切替時間クラス管理テーブルの例である。ONU切替時間クラス管理テーブルは、ONU20の識別子を表すONU−ID、ONUの切替状態を表すステータス、ONUの光送受信器の波長調整に要する波長調整時間、ONU−OLT間のラウンドトリップタイム、およびONUが所属するクラス番号を有する。ONU切替時間クラス管理テーブルは、新規にONU20が登録されるとエントリが追加される。波長調整時間やラウンドトリップの値は、ONU20の初期登録時にONU20からOLT10に通知され、OLT10は通知された値をONU切替時間クラス管理テーブルに追加する。
ONU−IDは、OLT10に接続されたONU20を識別できるのであれば、どのような値でも構わない。例えば、ONU20に割り当てているVLAN IDを用いても、ONU20のシリアル番号(固有の装置番号)を用いても構わない。
ステータスは、ONU20の切替状態を表し、「登録(切替完了)」、「切替中」、または「登録解除状態」を表す値が入力される。
クラス番号は、各クラスでの切替時間範囲を予め設定しておき、ONU20の波長調整時間とラウンドトリップタイムから切替時間を算出し、算出した切替時間を含む切替時間範囲に対応するクラスを表す番号である。
(ONU波長調整時間収集シーケンス)
図7は、OLT10がONU20の波長調整時間を収集するシーケンス図である。OLT10はONU20に対して、制御フレームの一種であるDiscovery GATEフレームを送信する。この制御フレームは、OLT10に接続するすべてのONU20にブロードキャストされる。
ONU20は、Discovery GATEフレームを受信すると、既にOLT10に登録済みの場合はこの制御フレームに応答せず、未登録の場合にこの制御フレームに応答する。図7の例では、ONU20は起動直後であり、OLT10に未登録であるので応答する。ONU20は、Discovery GATEフレームへの応答フレームであるREGISTER_REQフレームを送信する。この応答フレームを送信する際に、ONU20はONU20内の光送受信器210の波長調整時間を波長調整時間を応答フレーム内の所定のフィールドに格納して送信する。ONU20は、ONU20の光送受信器210の、下り受信部の波長調整時間DS_Tuning_Time及び上り送信部の波長調整時間US_Tuning _Timeを応答フレーム内の所定のフィールドに格納して送信する。
OLT10は、REGISTER_REQフレームを受信した登録対象のONU20に対して制御フレームの一種である、REGISTERフレーム及びGATEフレームを送信する。ONU20はREGISTERフレームを受信すると、応答としてREGISTER_ACKを発行し、受信したGATEフレームで指定された送信許可期間内にREGISTER_ACKをOLT10に送信する。OLT10はREGISTER_ACKを受信すると、ONU切替時間クラス管理テーブルにエントリを追加し、ONU−IDに対応付けて波長調整時間を設定する。設定する波長調整時間は、上り及び下りの波長調整時間である。
以上のONU波長調整時間収集シーケンスにより、OLT10はONU20を登録する際に、ONU20の波長調整時間を収集でき、収集したONU20の波長調整時間をONU−IDに対応付けたONU切替時間クラス管理テーブルを構築することができる。
(波長切替シーケンス)
図8は、本実施例による波長切替シーケンス図である。ここでは、説明を分かり易くするために、切替要求や切替指示においてアラームが発生する事象が発生しないとする。また、ONU1、ONU2、ONU3、ONU4の順で波長切替時間が大きくなるとし、ONU1、ONU2はクラス1、ONU3、ONU4はクラス2に属するとする。
OLT10は、ONU20の登録時に、前述のONU波長調整時間収集シーケンスにより、ONU20の光送受信器210の波長調整時間を収集する。波長調整時間とラウンドトリップタイムから、波長切替時間を算出しておく。
オペレーション端末(図中、OpS)などから、OLT10及びそのOLT10に接続するONU20が用いる波長を変更する指示を受けると、OLT制御部180は前述の処理(図5)を実行する。
OLT10は切替対象のすべてのONU20に対して、波長切替要求メッセージを含む制御フレームと上り送信許可を表すGATEフレームを送信する。その後、OLT10はONU20からの波長切替要求応答を受信する。ここでは、波長切替要求応答はACK応答とする。
OLT10は切替対象のすべてのONU20に対して、波長切替指示メッセージを送信する。ここでは、ブロードキャストで送信する。
OLT10は、スケジューラ1610を制御してクラス毎のキュー1620からのユーザーデータフレームの読み出しを停止し、OLT10からのユーザーデータフレームの送信を停止する。その後、OLT10の光送受信器110の波長の切替を実行する。また、OLT10は、波長の切替中にネットワーク60から受信したトラフィック(ユーザーデータフレーム)をクラス毎キュー1620に蓄積する。
ONU20はOLT10から波長切替指示メッセージを受信し、受信したメッセージで指定された波長切替時刻に波長切替を実行する。ONU1〜ONU4は、それぞれの波長調整時間経過後に波長切替が完了する。
OLT10は、波長切替を実行したONU20に対して上り送信許可を表すGATEフレームを送信する。GATEフレームの送信は、OLT10の光送受信器の波長切替完了後に定期的に送信してもよいし、ONU20の波長調整時間に基づいて、波長切替完了後にGATEフレームを送信してもよい。
ONU20は波長切替完了後にGATEフレームを受信すると、送信許可期間にOLT10宛てに切替完了通知メッセージを送信する。ここでは、ONU1、ONU2,ONU3、ONU4の順に波長切替が完了するため、切替完了通知メッセージもONU1、ONU2、ONU3,ONU4の順に送信される。OLT10は、ONU1及びONU2から波長切替完了通知メッセージを受信すると、クラス1に属するONU20(ONU1及びONU2)のすべてで波長切替が完了しているので、スケジューラ1610を制御してクラス1用キューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開する。クラス1用キューから読み出しを再開すると、クラス1用キューで蓄積されていたONU1宛てユーザーデータフレーム及びONU2宛てユーザーデータフレームが送信される。その後、OLT10は、ONU3及びONU4からも波長切替完了通知メッセージを受信し、クラス2に属するONU20(ONU3及びONU4)のすべてで波長切替が完了しているので、スケジューラ1610を制御してクラス2用キューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開する。OLT10がクラス2用キューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開すると、クラス2用キューで蓄積されていたONU3宛て及びONU4宛てのユーザーデータフレームが送信される。
この波長切替シーケンスによれば、波長調整時間の異なるONU20の波長切替において、切替時間クラス毎に蓄積した下りトラフィック(下りのユーザーデータフレーム)を切替完了時に送信再開できる。
(OLT−ONUの対応づけ)
本実施例による波長切替では、各ONU20がどのOLT10に所属(接続)するかは与えられているものとして説明したが、これに限定されない。例えば、複数のOLT#1、#2がある場合に、各OLTで収容するONU切替時間クラスの種別を少なくするように、OLT10とONU20の接続組み合わせを決定してもよい。例えば、対象の光アクセス網において、複数のONU20の各々が切替時間クラス1と切替時間クラス2とのいずれかに所属する場合に、OLT#1では、切替時間クラス1に所属するONU20を接続し、OLT#2では切替時間クラス2に所属するONU20を接続すれば、OLT#1およびOLT#2の各々が収容する切替時間クラスキューはそれぞれ1種類で済み、OLT10で必要なメモリ量を低減することが可能である。
(切替時間クラスの分類方法)
本実施例による切替時間クラスの分類では、各クラスでの切替時間の範囲は予め設定されていたが、これに限定されない。例えば、ONU20の切替時間が狭い範囲に分布している場合には、各切替時間クラスでの範囲を狭くし、より細かい粒度で波長切替を実現でき、複数のONU20の波長を切替えることで生じるレイテンシ劣化を抑制することが可能である。
(実施例1による効果)
本実施例によれば、切替時間が異なるONU20が混在する光アクセス網で、ONU20の波長切替する場合、切替に伴うレイテンシの劣化を抑えることができる。また、OLT10が備えるキューの数は切替時間クラス分で良く、OLT10が備えるバッファの容量を低減できる。また、キューの数は切替時間クラス分で良いので、フレームの振分けやスケジューラの論理回路の規模を縮小できる。
波長切替だけでなく、光アクセス網の機能変更や性能向上のために、他の動作仕様、例えば、信号処理や誤り訂正符号などの回路仕様を変更する。回路仕様を変更する場合には、OLT及びONUの論理回路を書き換えることで実現できる。一般に、サービスを維持しながら論理回路を書換える方法には、FPGAのある面に現用の論理回路を保持し、他の面に新論理回路を書込み、その後にスイッチにより新論理回路に切替える2面方式を用いると、新論理回路への切替に要する時間は短い。一方、一旦受信したフレームをバッファに蓄積して、新論理回路に書換えて、切替後にバッファを開放する一面切替方式だと、回路書き換え時間分だけ長く切替時間を要する。
実施例1では、光アクセス網における波長切替について説明した。本実施例においては、波長の代わりに誤り訂正符号や信号処理方法、MACのプロトコル等の回路仕様を切り替える場合について述べる。ONUの論理回路はFPGAで実装することを想定し、誤り訂正符号などの変更は、FPGAに書込む回路データの書換により実現する。回路切替(回路仕様の切替)に要する時間は、ONUに搭載されたFPGAデバイスの種別や、回路の切替方法によっても異なる。以下、実施例1と異なる点を中心に本実施例を説明する。
(OLT11の構成)
図9は、本実施例のOLT11の構成図である。OLT11は、光送受信器110、PON PHY/MAC処理部121、マルチプレクサ130、デマルチプレクサ140、MPCP処理部150、下りトラフィック処理部160、上りトラフィック処理部170、OLT制御部181、およびFPGA回路データファイル格納部193を含む。実施例1のOLT10に比べて、本実施例のOLT11の主な相違点は、(1)PON PHY/MAC処理部121の論理回路がFPGAにより構成されている点、(2)FPGA回路データファイル格納部193を備えている点、および(3)OLT制御部181が光送受信器110の波長を変更する代わりに、PON PHY/MAC処理部121の回路の一部を書換える点である。
本実施例のPON PHY/MAC処理部121、マルチプレクサ130、デマルチプレクサ140、MPCP処理部150、下りトラフィック処理部160、および上りトラフィック処理部170は、回路を部分的に、かつ、動的に回路書き換え可能なFPGAで構成される。ここでは、PON PHY/MAC処理部121の回路の書換えを説明する。
FPGA回路データファイル格納部193は、OLT11のFPGAの回路書き換え用の複数のデータファイルを格納している。OLT制御部181は、OLTの回路書き換え時に、データファイルにアクセスして、そのデータファイルを用いてOLT10内のFPGAの回路書き換えを実行する。
下りトラフィック処理部160は、実施例1と同様に、ネットワーク60から受信した下りのユーザーデータフレームの宛先ONU20に対応する切替時間に基づいて、ユーザーデータフレームをクラス毎キュー1620に振り分けて処理する。切替時間として、実施例1では波長調整時間を用いたが、本実施例では、回路書き換え時間を用いる。
本実施例によるOLT11によれば、OLT11のPON PHY/MAC処理部121の論理回路の一部が書換可能であり、また、回路の書き換え時間に基づいて、フレームを振分け、回路の書換時間クラス毎にトラフィックを制御することが可能である。
(ONU20の構成)
図10は、本実施例のONU21の構成図である。ONU21は、光送受信器210、PON PHY/MAC処理部221、マルチプレクサ230、デマルチプレクサ240、MPCP処理部250、上りトラフィック処理部260、下りトラフィック処理部270、ONU制御部281、およびFPGA回路データファイル格納部290を含む。実施例1のONU20に比べて、本実施例のONU21の主な相違点は、(1)FPGA回路データファイル格納部290を備えている点と、(2)PON PHY/MAC処理部221が回路を書き換え可能なFPGAで実現されている点である。
FPGA回路データファイル格納部290は、OLT11より送信されたFPGA回路データファイルを格納する。FPGA回路データファイルは、FPGA回路全体を書き換えるものでも、FPGAの一部の回路を書き換えるものでもよい。例えば、ONU21のPCS(Physical Coding Sublayer)処理のFECデコーダ回路のみを書き換えるものでよい。
MPCP処理部250は、OLT−ONU間の制御フレームの送受信を行う。MPCP処理部250は、OLT11からFPGA回路データファイルをダウンロードする。また、OLT11からのFPGA回路データ書き換え指示を表す制御フレームを受信する。
ONU制御部281は、MPCP処理部250を介して受信したFPGA回路データファイルをFPGA回路データファイル格納部290に格納する。また、MPCP処理部250を介して、回路データ書換指示を示す制御フレームの受信を検出すると、FPGA回路データファイル格納部290から回路データファイルを読み出し、対象となるFPGAの特定エリアに書き込む処理を行う。
本実施例によるONU21の構成によれば、OLT11からのFPGAの回路データファイルをダウンロードでき、また、OLT11からの指示に従い、FPGA回路データの書き換えを実行し、回路切替完了後に、OLT11に切替完了通知メッセージを送信できる。
(OLT制御部181の処理)
本実施例のOLT制御部181は、実施例1のOLT制御部180とほぼ同じように動作する。実施例1による波長調整の処理を、本実施例では回路の書換処理に置き換えることで実現できる。例えば、波長切替トリガーを回路切替トリガーに置き換える。また、実施例1のOLT10の光送受信器110の波長切替を、本実施例のOLT11のPHY/MAC処理部221の回路書換に置き換える。
(ONU切替時間クラス管理テーブル)
本実施例では、実施例1の各ONU20の波長調整時間の代わりに、各ONU21の回路書換時間を備え、回路書換時間とラウンドトリップタイムに基づいて、切替時間クラスを特定する。
(回路書き換えシーケンス)
図11は、本実施例による回路書き換えシーケンス図である。ここでは、説明を分かり易くするために、切替要求や切替指示においてアラームが発生する事象が発生しないとする。また、ONU1、ONU2、ONU3、ONU4の順で回路書き換え時間が大きくなるとし、ONU1、ONU2はクラス1、ONU3、ONU4はクラス2に属するとする。
OLT11は、ONU21の登録時に、ONU21が備えるFPGA回路の書換時間を収集する。FPGA回路の書換時間を収集する方法は、実施例1で述べた波長調整時間を収集する方法と同様である。
オペレーション端末(図中、OpS)などから、OLT11は、OLT11及びそのOLT11に登録されているONU21の回路を変更する指示を受ける。例えば、回路を変更する指示は、OLT11のPON PHY/MAC処理部121に含まれるPHY送信部のFECエンコーダ回路とONU21のPON PHY/MAC処理部221に含まれるPHY受信部のFECデコーダ回路を変更する指示である。この指示を受けると、OLT制御部181は前述の処理を実行する。
OLT11は切替対象のすべてのONU21に対して、変更対象の回路及び切り替え後の回路データファイルを特定するファイル名称などを含む回路切替要求メッセージを格納した制御フレームと上り送信許可を表すGATEフレームを送信する。その後、OLT11はONU21からの回路切替要求応答を受信する。ここでは、回路切替要求応答はACK応答とする。
ONU21は、回路切替要求応答に引き続き、回路切替要求メッセージ中で特定された回路データファイルのダウンロードをOLT11に要求する。ただし、回路切替要求メッセージ中で特定された回路データファイルがFPGA回路データファイル格納部290に格納されている場合は、ONU21はダウンロードを要求しなくてもよい。OLT11は、切替対象のすべてのONU21から回路切替要求に対するACKを受信すると、ダウンロードを要求してきた各ONU21に対して回路データファイルを送信する。
OLT11は切替対象のすべてのONU21に対して、回路切替指示メッセージを送信する。ここでは、ブロードキャストで送信する。
OLT11は、スケジューラ1610を制御してクラス毎のキュー1620からのユーザーデータフレームの読み出しを停止し、OLT11からの下りユーザーデータフレームの送信を停止する。その後、OLT11のPHY/MAC処理部121の回路の書換を実行する。また、OLT11は、回路の切替中(書換中)に受信した下りトラフィックをクラス毎キュー1620に蓄積する。
ONU21はOLT11から回路切替指示メッセージを受信し、受信したメッセージで指定された回路切替時刻に回路切替を実行する。ONU1〜ONU4は、それぞれの回路書換時間経過後に回路切替が完了する。
OLT11は回路切替を実行したONU21に対して上り送信許可を表すGATEフレームを送信する。GATEフレームの送信は、OLT11のPHY/MAC処理部121の回路切替完了後に定期的に送信してもよいし、ONU21の回路書換時間に基づいて、回路切替完了後にGATEフレームを送信してもよい。
ONU21は回路切替完了後にGATEフレームを受信すると、送信許可期間にOLT21宛てに切替完了通知メッセージを送信する。ここでは、ONU1、ONU2,ONU3、ONU4の順に回路切替が完了するため、切替完了通知メッセージもONU1、ONU2、ONU3,ONU4の順に送信される。OLT11は、ONU1及びONU2から回路切替完了通知メッセージを受信すると、クラス1に所属するONU21のすべてで回路切替が完了しているので、スケジューラ1610を制御してクラス1用キューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開する。クラス1用キューから読み出しを再開すると、クラス1用キューで蓄積されていたONU1宛てユーザーデータフレーム及びONU2宛てユーザーデータフレームが送信される。その後、OLT11は、ONU3及びONU4からも回路切替完了通知メッセージを受信し、クラス2に所属するONU21のすべてで回路切替が完了しているので、スケジューラ1610を制御してクラス2用キューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開する。OLT11がクラス2用キューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開すると、クラス2用キューで蓄積されていたONU3宛て及びONU4宛てのユーザーデータフレームが送信される。
この回路切替シーケンスによれば、回路書換時間の異なるONU21の回路切替する場合、切替時間クラス毎に蓄積した下りトラフィック(下りのユーザーデータフレーム)を切替完了時に送信再開できる。
本実施例によれば、回路仕様切替時間が異なるONU21が混在する光アクセス網で、ONU21の回路仕様切替する場合においても、切替に伴うレイテンシの劣化を抑えることができる。また、OLT11が備えるキューの数は切替時間クラス分で良く、OLT1が備えるバッファの容量を低減できる。
実施例1では、OLT12及びそのOLT12に接続するONU20すべての波長の切替を説明した。実施例3では、OLT12の波長は固定となるWDM/TDM−PONシステムで、波長切替時間が異なるONU20の波長を切替える場合について述べる。ここでは、OLT12は4種の波長λ1〜λ4を多重した光信号を送受信可能であり、ONU20は送受信する光信号の4種の波長から1つを選択可能とする。また、本実施例では、必ずしも全てのONU20の波長でなくてよく、複数のONUの波長を切替える。以下では、実施例1と異なる点を中心に述べる。
(OLT12)
図12は、本実施例のOLT12の構成図である。OLT12は、OSU#1〜#4、OLT制御部15、スイッチング処理部16、SNI下りトラフィック処理部17、およびSNI上りトラフィック処理部18を含む。OSU#1〜#4は、それぞれ光送受信器110、PON PHY/MAC処理部120、マルチプレクサ130、デマルチプレクサ140、MPCP処理部150、下りトラフィック処理部1601、および上りトラフィック処理部1701を含む。SNI下りトラフィック処理部17は、フレーム振り分け処理部173、Normalキューおよびクラス毎キュー172、スケジューラ171を有する。
光送受信器110は、電気信号と光信号を相互に変換する。光送受信器110は、光スプリッタ30から入力された上り波長λAuの上り光信号を受信し、受信した上り光信号を電流信号に変換する。さらに、光送受信器110は、変換後の電流信号を電圧信号に変換及び増幅し、アナログの電気信号をデジタル信号に変換して、PON PHY/MAC処理部120に出力する。
光送受信器110は、PON PHY/MAC処理部120から入力された電気信号を下り波長λAdの光信号に変換し、この変換によって生成された光信号を下り光信号として光スプリッタ30に出力する。これによって、光送受信器110は、下りトラフィックを下り波長λAdの下り光信号に変換し、下り光信号をONU20に送信する。本実施例は、OLT12の波長は固定であるため、光送受信器110は、OLT制御部15からの指示に従った波長の変更は不要である。
PON PHY/MAC処理部120、マルチプレクサ130、デマルチプレクサ140、およびMPCP処理部150は、実施例1と同様である。
各OSUの下りトラフィック処理部1601および上りトラフィック処理部1701は、実施例1と異なり、ONU20の波長切替中のトラフィックを蓄積しない。
スイッチング処理部16は、4つのOSU#1〜#4とSNI処理部(SNI下りトラフィック処理部17およびSNI上りトラフィック処理部18)との間のスイッチングを行う。SNI下りトラフィック処理部17からスイッチング処理部16にユーザーデータフレームが入力されると、ユーザーデータフレームは、その宛先に基づいて、OSU#1〜#4のいずれか又はすべてに転送される。スイッチング処理部16は、ユーザーデータフレームのMACアドレスに基づいてスイッチングしてもよいし、ユーザーデータフレームに付与されたVLANタグのVLAN−IDに基づいてスイッチングしてもよい。また、各OSUからスイッチング処理部16に入力されたユーザーデータフレームはSNI上りトラフィック処理部18に転送される。
SNI下りトラフィック処理部17は、実施例1の下りトラフィック処理部160と同様に、フレーム振分け部173、キュー172、およびスケジューラ171を有する。本実施例のOLT12は、ONU20の波長切替中のトラフィックを各OSU内で蓄積せずに、SNI下りトラフィック処理部17で蓄積する。これは、ONU20の波長切替前後でONU20が通信相手とするOSUが異なるためである。例えば、OSU#1〜#4の各々が、波長をλ1〜λ4の各々を用いるとして、ONU20の波長をλ1からλ2に変更する場合、ONU20は波長切替前はOSU#1と通信し、波長切替後はOSU#2と通信することになる。また、キュー172は、通常時に利用するNormalキューと波長切替時に利用するクラス毎キューを有する。これは、本実施例では、波長切替するONU20と波長切替しないONU20が存在するため、波長切替しないONU20宛てのトラフィック(ユーザーデータフレーム)はNormalキューを介して転送される。波長切替対象のONU20宛てトラフィック(ユーザーデータフレーム)は、波長切替中に、クラス毎キューに蓄積される。
本実施例のOLT12によれば、ONU20が用いる波長が切り替わるWDM/TDM−PONシステムにおいて、ONU20の波長の切替指示が可能であり、また、ONU20の波長調整時間やランドトリップタイムに基づいたクラス単位で、ONU20の波長切替中に、ネットワーク60から受信した下りトラフィック(ユーザーデータフレーム)を蓄積することが可能である。
(ONU20)
本実施例のONU20は、実施例1のONU20と同様であるので説明を省略する。
(OLT制御部15の処理)
図13は、OLT制御部15の処理フローチャートである。OLT制御部15は、波長切替のトリガーの検出に応答して、処理の実行を開始する。(S301)。波長切替のトリガーは、OLT10に直接またはネットワーク(ネットワーク60又は他のネットワーク)を介して接続されたオペレーション端末からの指示、及び/又はOLT12内でのONU20毎トラフィック量の変化を検出である。
OLT制御部15は、切替対象となるONU20に対して、波長切替要求を表す制御フレームを、各OSUのMPCP処理部150を介して送信する(S302)。なお、波長切替要求を表す制御フレームの送信と共に、上りの送信許可を表すGATEフレームを送信してもよい。GATEフレームを送信することで、ONU20が波長切替要求に対する応答を迅速に送信することが可能となる。
OLT制御部15は、波長切替要求を送信したONU20から波長切替要求応答を受信するまで待つ(S303)。予め設定した時間内に、波長切替要求を送信したすべてのONU20から波長切替要求応答を受信した場合には、OLT制御部15はS304に移る。時間内に全てのONU20から波長切替要求応答を受信できなかった場合には、OLT制御部15はS318に移る。OLT制御部15は、波長切替要求応答を受信できなかった旨を表す警報メッセージを発行する(S318)。この警報メッセージは、OLT12と接続されたオペレーション端末に送信され、そのオペレーション端末にて表示される。
OLT制御部15は、波長切替要求を送信したONU20から受信した波長切替要求応答のメッセージを解析し、メッセージ内のACK/NACKを確認する(S304)。OLT制御部15は、切替対象のすべてのONU20からのメッセージにおいてACKを確認した場合にはS305に移り、少なくとも1台のONU20からのメッセージにおいてNACKを確認した場合には、OLT12は波長切替の処理を中断し、S317に移る。OLT制御部15は、ONU20から切替拒否があった旨を表すイベント発生メッセージを発行する(S317)。このメッセージは、例えば、OLT12と接続されたオペレーション端末に送信され、そのオペレーション端末にて表示される。
OLT制御部15は、波長切替対象のONU20に波長切替指示メッセージを送信する(S305)。波長切替指示メッセージは、変更後の送信波長や受信波長の情報、および波長切替時刻を含む。波長切替指示メッセージはONU毎にユニキャストで送信してもよいし、ブロードキャストにて全ONUに送信してもよい。
OLT制御部15は、SNI下りトラフィック処理部17のスケジューラを171を制御してNormalキューからの下りユーザーデータフレームの読み出しを停止し、下りユーザーデータフレームをクラス毎キューに蓄積する(S306)。その結果、SNI下りトラフィック処理部17は下りユーザーフレームの出力を停止する。
OLT制御部15は、波長切替対象のONU20からの切替完了通知の受信を所定時間待ち、所定時間内に切替完了通知を受信するか否かを判定する(S308)。OLT制御部15は、波長切替対象のONU20から切替完了通知を受信した場合にはS309に移り、所定時間内に切替完了通知を受信しなかった場合にはS314に移る。OLT制御部15は、ONU20に波長切替指示を送信した時刻からの経過時間を計測し、経過時間と予め設定した閾値との大小を判定する(S314)。閾値は、波長切替対象のONU20のすべてから切替完了通知の受信を確認するためのタイムアウト時間であり、個々のONU20に対するタイムアウト時間ではない。OLT制御部15は、経過時間≦閾値である場合にはS308に戻り、経過時間>閾値である場合は、S315に移る。OLT制御部15は、ONU切替時間クラス管理テーブルでステータスが切替中のONU20を登録解除状態に強制的に遷移させ(S315)、S316に移る。OLT制御部15は、切替処理タイムアウトが発生したことを表すアラームを発行し(S316)、処理を終了する。このアラームは、OLT12と接続されたオペレーション端末に送信され、そのオペレーション端末にて表示される。
OLT制御部15は、切替完了通知を受信したONU20のONU−IDを特定し、ONU切替時間クラス管理テーブルで該当するONU−IDのステータスを切替完了に変更する(S309)。
OLT制御部15は、ONU切替時間クラス管理テーブルを参照して、特定したONU−IDの所属するクラス(#x)を特定する(S310)。
OLT制御部15は、特定したクラス#xに所属するすべてのONU20のステータスをONU切替時間クラス管理テーブルから取得し、該当するすべてのONU20のステータスが切替完了になっているか否かを判定する(S311)。切替完了である場合にはS312に移り、切替完了でない場合にはS308に戻る。
OLT制御部15は、スケジューラ171を制御して、特定したクラス#xに対応するキューからユーザーデータフレームの読み出し再開をSNI下りトラフィック処理部17に指示する(S312)。指示を受けたSNI下りトラフィック処理部17は、スケジューラ171を制御して、クラス#xに対応するキューからのユーザーデータフレームの読み出しを再開し、クラス#xに蓄積していたユーザーデータフレームが送信される。
OLT制御部15は、ONU切替時間クラス管理テーブルから登録されているONUのステータスを確認し、すべてのONUで切替完了となっているか否かを判定する(S313)。すべてのクラス#xに対応するキューからのユーザーデータフレームの読み出しが完了したならば、SNI下りトラフィック処理部17は、スケジューラ171を制御して、Normalキューからの下りユーザーデータフレームの読み出しに備え、OLT制御部15は処理を終了する。切替完了でない場合、OLT制御部15はS308に戻る。
以上で述べたように、OLT12の波長切替をせずに、ONU20の波長切替をおこなうWDM/TDM−PONにおいても、OLT制御部15は、切替時間クラス毎に蓄積されたトラフィックの送信再開処理を実行できる。
(波長切替シーケンス)
図14は、本実施例による波長切替シーケンス図である。ここでは、説明を分かり易くするために、切替要求や切替指示においてアラームが発生する事象が発生しないとする。また、ONU1、ONU2、ONU3、ONU4の順で波長調整時間が大きくなるとし、ONU1、ONU2はクラス1、ONU3、ONU4はクラス2に属するとする。また、ONU1、ONU2、ONU3、ONU4は、用いる波長を波長λ1から、波長λ2に変更するとする。
OLT12は、ONU20の登録時に、実施例1で説明したONU波長調整時間収集シーケンスにより、ONU20の光送受信器210の波長調整時間を収集する。
オペレーション端末(図中、OpS)やOLT制御部15が備える動的波長制御部(図示略)から、OLT10及びそのOLT10に登録したONU20が用いる波長を変更する指示を受けると、OLT制御部15は前述の処理(図13)を実行する。なお、OLT制御部15が備える動的波長制御部は、ONU20の下りトラフィック量を計測して各ONU20に割り当てる波長を動的に決定し、ONU20の波長に変更がある場合に変更指示を出す。
OLT12は切替対象のすべてのONU20であるONU1〜4に対して、波長切替要求メッセージを含む制御フレームと上り送信許可を表すGATEフレームをOSU#1を介して送信する。その後、OLT12はONU20の波長切替要求応答をOSU#1を介して受信する。ここでは、波長切替要求応答はACK応答とする。
OLT12は切替対象のすべてのONU20に対して、波長切替指示メッセージをOSU#1を介して送信する。ここでは、ユニキャストでONU20毎に送信する。
OLT12は、SNI下りトラフィック処理部17のスケジューラ171を制御してNormalキューからの下りユーザーデータフレームの読み出しを停止し、OLT12からのONU20への下りユーザーデータフレームの送信を停止する。また、OLT12は、フレーム振り分け処理部173を制御して、波長切替中にネットワーク60から受信した下りトラフィック(下りユーザーデータフレーム)をクラス毎キューに蓄積する。ここでは、OLT12は、ONU1、ONU2宛て下りユーザーデータフレームをクラス1キューに蓄積し、ONU3、ONU4宛て下りユーザーデータフレームをクラス2キューに蓄積する。OLT12は、それ以外の宛先(切替対象外)のフレームをNormalキューを介して転送する。
実施例1と同様に、ONU20はOLT12から波長切替指示メッセージを受信し、受信したメッセージで指定された波長切替時刻に波長切替を実行する。ONU1〜ONU4は、それぞれの波長調整時間経過後に波長切替が完了する。
OLT12は、波長切替を実行したONU20に対して、上り送信許可を表すGATEフレームをOSU#2を介して送信する。GATEフレームの送信は、OLT12の光送受信器110の切替完了後に定期的に送信してもよいし、ONU20の波長調整時間に基づいて、波長切替完了後に合わせてGATEフレームを送信してもよい。
ONU20は波長切替完了後にGATEフレームを受信すると、送信許可期間にOLT12宛てに切替完了通知メッセージを送信する。ここでは、ONU1、ONU2,ONU3、ONU4の順に波長切替が完了するため、切替完了通知メッセージもONU1、ONU2、ONU3,ONU4の順に送信される。OLT12は、ONU1及びONU2から波長切替完了通知メッセージをOSU#2を介して受信すると、クラス1に属するONU20(ONU1及びONU2)のすべてで波長切替が完了しているので、スケジューラ171を制御してクラス1用キューからの下りユーザーデータフレームの読み出しを再開する。クラス1用キューから読み出しを再開すると、クラス1用キューで蓄積されていたONU1宛てフレーム及びONU2宛てフレームがOSU#2を介して送信される。その後、OLT12は、ONU3及びONU4からも波長切替完了通知メッセージを受信し、クラス2に属するONU20(ONU3及びONU4)のすべてで波長切替が完了しているので、スケジューラ171を制御してクラス2用キューからの下りユーザーデータフレームの読み出しを再開する。OLT12がクラス2用キューからの下りユーザーデータフレームの読み出しを再開すると、クラス2用キューで蓄積されていたONU3宛て及びONU4宛ての下りユーザーデータフレームがOSU#2を介して送信される。
図示を省略しているが、OLT12は、クラス毎のキューからの下りユーザーデータフレームの読み出しの完了後、OLT12は、フレーム振り分け処理部173を制御して、ネットワーク60から受信した下りトラフィック(下りユーザーデータフレーム)をNormalキューに蓄積し、スケジューラ171を制御して、Normalキューから下りトラフィックを読み出し、スイッチング処理部16およびOSU#2を介して送信する。
本実施例によれば、ONU20の波長を切替するWDM/TDM-PONで波長切替時間の異なるONU20が混在する場合においても、切替時間クラス毎に蓄積した下りトラフィックを切替完了時に送信再開でき、レイテンシ劣化の抑制とOLT12に必要なバッファの容量の低減を両立することができる。
なお、本実施形態は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、様々なサービス用途の多数の種別のセンサーやアクチュエーター等をゲートウェイで収容する場合にも適用可能である。センサー種別やサービスによって要件が異なるため、切替時間が異なることが想定される。このようなセンサーやアクチュエーターを同時に切替えする場合にも、OLTに備えた機能をゲートウェイに備えることで実現可能である。
また、上記した実施例は分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除又は置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能及び処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル又はファイル等の情報は、メモリ、ハードディスク、若しくはSSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は、ICカード、若しくはSDカード等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
説明した実施形態によれば、光アクセスネットワークシステムの仕様切替のためのOLTのバッファの容量削減と切替時間に伴うレイテンシの劣化抑制を実現できる。
10、11、12:OLT、20、21:ONU、110、210:光送受信器、120、121、220、221:PON PHY/MAC処理部、130、230:マルチプレクサ、140、240:デマルチプレクサ、150、250:MPCP処理部、160、270、1601:下りトラフィック処理部、170、260,1701:上りトラフィック処理部、1610、171:スケジューラ、1620、172:クラス毎キュー、1630、173:フレーム振り分け処理部、16:スイッチング処理部、180、181、15:OLT制御部、190:PON論理回路、191:CPU、192:メモリ、193、290:FPGA回路データファイル格納部、280、281:ONU制御部、30、31:光スプリッタ、40:光ファイバ、50:オペレーション端末、60:ネットワーク。

Claims (9)

  1. 動作仕様の切替に、異なる切替時間を要する複数の加入者装置、および
    前記加入者装置と光ファイバを介して接続し、
    前記切替時間を複数段階の切替時間クラスに分類し、分類された前記切替時間クラスに基づいて、前記加入者装置を宛て先とするトラフィックを制御する局側装置を有し、
    前記加入者装置は、前記動作仕様の切替前の第1の通信可能な状態、前記動作仕様の切替後の第2の通信可能な状態、および前記動作仕様の切替に伴い通信不可能な状態を有し、前記第1の通信可能な状態から前記第2の通信可能な状態への遷移に前記通信不可能な状態を継続する前記切替時間を要し、
    前記動作仕様は、前記光ファイバを介して前記局側装置と送受信する、前記加入者装置に含まれる光送受信器が用いる波長であり、
    前記局側装置は、前記切替時間クラスに対応した切替時間クラス毎キュー、ユーザーデータフレームの宛先の前記加入者装置の前記切替時間クラスを特定し、特定した前記切替時間クラスに対応した前記切替時間クラス毎キューに前記ユーザーデータフレームを振分けるフレーム振り分け処理部、および、前記切替時間クラス毎キューから前記ユーザーデータフレームを読み出すスケジューラを有することを特徴とする光アクセスネットワークシステム。
  2. 動作仕様の切替に、異なる切替時間を要する複数の加入者装置、および
    前記加入者装置と光ファイバを介して接続し、
    前記切替時間を複数段階の切替時間クラスに分類し、分類された前記切替時間クラスに基づいて、前記加入者装置を宛て先とするトラフィックを制御する局側装置を有し、
    前記加入者装置は、前記動作仕様の切替前の第1の通信可能な状態、前記動作仕様の切替後の第2の通信可能な状態、および前記動作仕様の切替に伴い通信不可能な状態を有し、前記第1の通信可能な状態から前記第2の通信可能な状態への遷移に前記通信不可能な状態を継続する前記切替時間を要し、
    前記動作仕様は、前記加入者装置に含まれる論理回路の仕様であり、
    前記局側装置は、前記切替時間クラスに対応した切替時間クラス毎キュー、ユーザーデータフレームの宛先の前記加入者装置の前記切替時間クラスを特定し、特定した前記切替時間クラスに対応した前記切替時間クラス毎キューに前記ユーザーデータフレームを振分けるフレーム振り分け処理部、および、前記切替時間クラス毎キューから前記ユーザーデータフレームを読み出すスケジューラを有することを特徴とする光アクセスネットワークシステム。
  3. 前記局側装置は、前記加入者装置の前記第1の通信可能な状態において、
    前記スケジューラを制御して、前記加入者装置が宛先の前記ユーザーデータフレームの、前記切替時間クラス毎キューからの読み出しを停止し、前記第2の通信可能な状態への切替指示メッセージを前記加入者装置へ送信し、
    前記第2の通信可能な通信状態への切替完了メッセージの前記加入者装置からの受信に応答して前記スケジューラを制御して、前記加入者装置が宛先の前記ユーザーデータフレームの、前記切替時間クラス毎キューからの読み出しを再開することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光アクセスネットワークシステム。
  4. 前記切替時間クラス毎キューの各サイズは、前記切替時間クラスの各々に対応する前記切替時間の範囲に基づいて設定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光アクセスネットワークシステム。
  5. 前記切替時間は、前記加入者装置の前記仕様の切替に要する調整時間及び前記加入者装置と前記局側装置との間のラウンドトリップタイムに基づいて算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光アクセスネットワークシステム。
  6. 前記加入者装置からの前記調整時間を含む 制御フレームの受信に応答して、前記局側装置は、前記制御フレームを送信した前記加入者装置を特定する識別子と前記調整時間の対応を取得することを特徴とする請求項に記載の光アクセスネットワークシステム。
  7. 前記切替時間クラスに基づいて、前記加入者装置を前記局側装置および他の局側装置のいずれかに接続することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光アクセスネットワークシステム。
  8. 動作仕様の切替に、異なる切替時間を要する複数の加入者装置と光ファイバを介して接続し、
    前記切替時間を複数段階に分類した切替時間クラスに対応した切替時間クラス毎キュー、
    入力されたユーザーデータフレームの宛先の前記加入者装置の前記切替時間クラスを特定し、特定した前記切替時間クラスに対応する前記切替時間クラス毎キューに前記ユーザーデータフレームを振分けるフレーム振り分け処理部、および
    前記切替時間クラス毎キューから前記ユーザーデータフレームを読み出すスケジューラを有することを特徴とする局側装置。
  9. 光アクセスネットワークシステムの動作仕様の切替に、異なる切替時間を要する複数の加入者装置と光ファイバを介して接続する局側装置に実行させる制御プログラムであって、
    前記局側装置は、
    前記切替時間を複数段階の切替時間クラスに分類し、
    分類された前記切替時間クラスに基づいて、前記加入者装置を宛て先とするトラフィックを制御し、
    前記局側装置は、前記切替時間クラスに対応した切替時間クラス毎キューを備え、
    入力されたユーザーデータフレームの宛先の前記加入者装置の前記切替時間クラスを特定し、
    特定した前記切替時間クラスに対応した前記切替時間クラス毎キューに前記ユーザーデータフレームを振分けて格納し、
    前記切替時間クラス毎キューから前記ユーザーデータフレームを読み出して、前記加入者装置へ送信することを特徴とする制御プログラム。
JP2016019793A 2016-02-04 2016-02-04 光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラム Active JP6538579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019793A JP6538579B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016019793A JP6538579B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017139643A JP2017139643A (ja) 2017-08-10
JP6538579B2 true JP6538579B2 (ja) 2019-07-03

Family

ID=59566949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016019793A Active JP6538579B2 (ja) 2016-02-04 2016-02-04 光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6538579B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6966700B2 (ja) * 2018-03-02 2021-11-17 日本電信電話株式会社 通信装置、通信方法及び通信プログラム
JP7439767B2 (ja) 2018-12-10 2024-02-28 日本電気株式会社 ネットワークインタフェースカード、コンピュータ、回路情報の書き換え方法及びプログラム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011019992A1 (en) * 2009-08-13 2011-02-17 New Jersey Institute Of Technology Scheduling wdm pon with tunable lasers with different tuning times
EP2840742B1 (en) * 2012-04-20 2019-06-26 Mitsubishi Electric Corporation Communication system, master station apparatus, slave station apparatus, control apparatus, and communication control method
JP5997088B2 (ja) * 2013-03-29 2016-09-28 株式会社日立製作所 動的帯域割当方法、olt、及びponシステム
JP5639240B1 (ja) * 2013-08-30 2014-12-10 日本電信電話株式会社 光通信装置及び動的波長帯域割当方法
US20150125153A1 (en) * 2013-11-04 2015-05-07 Electronics And Telecommunications Research Institute Method for measuring wavelength channel tuning time of tunable device in optical network, and system thereof
JP6321985B2 (ja) * 2014-02-10 2018-05-09 株式会社日立製作所 局側装置、及び、通信方法
JP6296834B2 (ja) * 2014-03-06 2018-03-20 三菱電機株式会社 親局装置、制御装置、光通信システムおよび障害切替方法
US9525507B2 (en) * 2014-06-16 2016-12-20 Electronics And Telecommunications Research Institute Method of tuning wavelength in time and wavelength division multiplexing-passive optical network (TWDM-PON)
US20150365192A1 (en) * 2014-06-16 2015-12-17 Electronics And Telecommunications Research Institute Method of tuning wavelength of tunable optical network unit (onu) in time and wavelength division multiplexing-passive optical network (twdm-pon)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017139643A (ja) 2017-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9621970B2 (en) OLT MAC module for efficiently processing OAM frames
EP3443693B1 (en) Channel bonding in multiple-wavelength passive optical networks (pons)
JP5334878B2 (ja) 光通信システム、局側装置、加入者側装置、及び光通信方法
WO2013133996A1 (en) Methods and systems for allocating resources in a network with optical and coaxial components
JP5040695B2 (ja) Pon局側装置、pon上り回線通信方法、pon上り回線通信プログラムおよびプログラム記録媒体
JP5889809B2 (ja) 光加入者システム及び光加入者システムの動的波長帯域割当方法
WO2013134428A1 (en) Multi-point control protocol proxy architecture in a network with optical and coaxial domains
JP5853822B2 (ja) 加入者側装置登録方法
WO2013133991A1 (en) Packet filtering at a media converter in a network with optical and coaxial components
CN108141403B (zh) 中继传输***、中继传输方法以及中继传输装置
JP6538579B2 (ja) 光アクセスネットワークシステム、局側装置、及びその制御プログラム
JP6829023B2 (ja) 通信装置、情報通知方法及びコンピュータプログラム
JP6298782B2 (ja) ネットワークシステム、局側装置、及び、通信方法
JP5456547B2 (ja) 光通信システム及び光通信方法
JP2013207715A (ja) 加入者側装置登録方法及び光ネットワークシステム
JP2013207716A (ja) 加入者側装置登録方法
JP5565489B1 (ja) 加入者側装置登録方法
JP6680642B2 (ja) 通信装置、設計方法及び通信プログラム
JP6753793B2 (ja) 帯域割当装置
Sugawa et al. Wavelength Switching Method combined with Downstream Queue Monitoring per ONU for λ-tunable WDM/TDM-PON
RU2809182C1 (ru) Способ передачи служебных данных, соответствующее устройство и микросхема цифровой обработки
JP6178264B2 (ja) 波長監視方法、波長監視システム及び親ノード
JP2012257163A (ja) 帯域制御装置、帯域制御プログラム及び終端装置
JP7348129B2 (ja) 通信装置、情報通知方法及びコンピュータプログラム
JP5882926B2 (ja) 局側装置及びリンク速度変更方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6538579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150