JP5565489B1 - 加入者側装置登録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】TDM/WDM−PONにおいて、従来と比して、ディスカバリシーケンスを早期に完了できる加入者側装置登録方法を提供する。
【解決手段】複数の終端装置を有する局側装置と複数の加入者側装置とを含んで構成され、複数の終端装置には、互いに異なる波長が割り当てられるネットワークにおいて、1つの終端装置が、加入者側装置に対して応答要求信号(ディスカバリゲート)を送信する。未登録の加入者側装置が、応答要求信号に応答して、いずれかの終端装置に対して応答信号(レジスタリクエスト)を送信する。応答信号を受け取った終端装置が未登録の加入者側装置を登録する。
【選択図】図5

Description

この発明は、複数の終端装置を有する局側装置と、1又は複数の加入者側装置とで構成されるネットワークにおける加入者側装置登録方法に関する。
通信事業者の所有する建物(局)と加入者宅を結ぶ通信網は、アクセス系ネットワークと呼ばれる。昨今の通信容量の増大を受け、アクセス系ネットワークでは、光通信を利用することにより膨大な情報量の伝送を可能とする、光アクセス系ネットワークが主流になりつつある。
光アクセス系ネットワークの一形態として受動型光加入者ネットワーク(PON:Passive Optical Network)がある。PONは、局内に設けられる1つの局側装置(OLT:Optical Line Terminal)と、加入者宅にそれぞれ設けられる複数の加入者側装置(ONU:Optical Network Unit)と、光スプリッタとを備えて構成される。OLT及びONUと、光スプリッタとは、光ファイバで接続される。
OLTと光スプリッタの間の接続には、一芯の光ファイバが用いられる。この一芯の光ファイバは、複数のONUにより共有される。また、光スプリッタは、安価な受動素子である。このように、PONは、経済性に優れ、また、保守も容易である。このため、PONの導入は、急速に進んでいる。
PONでは、各ONUからOLTに送られる信号(以下、上り光信号と称することもある)は、光スプリッタで合波されてOLTに送信される。一方、OLTから各ONUに送られる信号(以下、下り光信号と称することもある)は、光スプリッタで分波されて各ONUに送信される。なお、上り光信号と下り光信号との干渉を防ぐために、上り光信号と下り光信号には、それぞれ異なる波長が割り当てられる。
また、PONでは、様々な多重技術が用いられる。PONで用いられる多重技術には、時間軸上の短い区間を各加入者に割り当てる時分割多重(TDM:Time Division Multiplex)技術、異なる波長を各加入者に割り当てる波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multiplex)技術、異なる符号を各加入者に割り当てる符号分割多重(CDM:Code Division Multiplex)技術などがある。これらの多重技術の中で、TDMを利用するTDM−PONが、現在最も広く用いられている。TDM−PONでは、TDMA(Time Division Multiple Access)が用いられている。TDMAは、OLTが、各ONUの送信タイミングを管理して、異なるONUからの上り光信号同士が衝突しないように制御する技術である。
PONシステムの中で、Ethernet(登録商標)技術を使用したものを、Ethernet(登録商標)−PONと称し、Gigabit(1×10bit/sec)Ethernet(登録商標)技術を使用したものをGE−PONと称する。GE−PONは、IEEE802.3ahで標準化されている。
GE−PONシステムにおいて、OLTとONUとの間の通信を行うためには、OLTにONUを登録する必要がある。GE−PONシステムでは、1つのOLTに対して、複数のONUが接続されているため、新たなONUの登録は、他の登録済みのONUとOLTとの間の通信に影響することなく行われる必要がある。そのため、上記IEEE802.3ah(以下、標準と称する)では、未登録のONUがOLTに検出され、登録される手順(以下、ディスカバリシーケンスと称する)が規定されている。
OLTは、周期的にディスカバリゲートをブロードキャスト送信する。ディスカバリゲートは、ONUが登録されているか否かに関わらず全てのONUに対して送信される。なお、OLTがディスカバリゲートを送信する周期をディスカバリ周期と称する。PONシステムに新たに接続されたONUは、電源がON状態になり、信号の受信が可能な状態になると、周期的にディスカバリゲートを受信する。
未登録のONUでは、ディスカバリゲートを受信すると、OLTに対して登録を要求するレジスタリクエストを送信する。レジスタリクエストには、各ONUの個体識別番号としてのMACアドレスが含まれている。
一方、OLTでは、ディスカバリウィンドウが設定されている。OLTは、このウィンドウが開いている時間の間、レジスタリクエストの受信を待つ。
OLTは、レジスタリクエストを受信することで、ONUのMACアドレスを認識する。OLTは、認識したMACアドレスを有するONU宛にレジスタを送る。レジスタには、PONシステムにおけるリンク番号(LLID)が含まれている。
また、OLTは、レジスタの送信に続いて、送信帯域及び送信タイミングを通知して、上り光信号の送信を許可するゲートをONUに送る。
ゲートを受信したONUは、レジスタアック(ACK)をOLTに対して送信する。OLTがレジスタアックを受信すると、ONUの登録が完了する。すなわち、ディスカバリシーケンスが終了する。
ONUが登録された後は、OLT−ONU間の通常の通信が行われる。
ところで、TDM及びWDMを併用したPONシステム(以下、TDM/WDM−PONとも称する)が提案されている。TDM/WDM−PONでは、例えばOLTが複数の終端装置(OSU:Optical Subscriber Unit)を有している。
TDM/WDM−PONでは、各OSUに、それぞれ異なる送信波長が割り当てられる。そして、各OSUは、割り当てられた送信波長の下り光信号を送信する。一方、ONUは、OSUから下り光信号によって通知された送信波長及び送信タイミングで上り光信号を送信する。TDM/WDM−PONでは、管理するONUを、複数のOSUで振り分けて管理し、1つのOSUが管理するONUを減らすことにより、加入者に提供するサービス帯域を増大させることができる。
ここで、TDM/WDM−PONでは、ONUは、複数のOSUのうちのいずれかに登録されればよい。既に説明したように、TDM/WDM−PONでは、ONUは、OSUに応じた波長で通信を行うため、送信及び受信可能な波長が可変であるのが好ましい。
そこで、TDM/WDM−PONにおいて、ONUに可変波長フィルタを設ける構成がある(例えば、特許文献1参照)。
この構成において、未登録のONUは、可変波長フィルタの透過波長を掃引して、ディスカバリゲートを待機する。
未登録のONUは、下り光信号が入力されると、その光パワーを測定する。そして、測定された光パワーがある値よりも小さい場合には、可変波長フィルタの透過波長を変更し、異なる透過波長を設定する。
また、測定された光パワーがある値以上の場合には、未登録のONUは、下り光信号がディスカバリゲートであるか否かを判定する。ディスカバリゲートが検出されれば、上述した各過程により、ディスカバリシーケンスが行われる。一方、ディスカバリゲートが検出されなければ、ディスカバリゲートを一定時間待機する。この一定時間の間にディスカバリゲートを受信しない(すなわちタイムアウトとなる)場合には、再び可変波長フィルタの透過波長を変更し、異なる透過波長を設定する。
特開2011−004270号公報
従来のTDM/WDM−PONでは、未登録のONUは、可変波長フィルタの透過波長を変更しつつ繰り返し設定し、ディスカバリゲートを受信できる透過波長を探索する必要がある。
また、従来のTDM/WDM−PONにおいて、上述したONUのタイムアウトまでの時間は、ディスカバリ周期以上に設定されている。これは、あるタイミングで設定されている可変波長フィルタの透過波長において、ディスカバリゲートが受信されるか否かを正しく判定するためである。
従って、従来のTDM/WDM−PONでは、ディスカバリシーケンスの開始までに長い時間を要し、その結果、ディスカバリシーケンスの完了までに長い時間が必要となる。
この発明の目的は、TDM/WDM−PONにおいて、従来と比して、ディスカバリシーケンスを早期に完了できる加入者側装置登録方法を提供することにある。
上述の目的を達成するために、この発明による加入者側装置登録方法は、以下の特徴を備えている。
すなわち、この発明による加入者側装置登録方法は、複数の終端装置を有する局側装置と、局側装置と光伝送路を介して接続された複数の加入者側装置とを含んで構成され、複数の終端装置に、互いに異なる波長が割り当てられるネットワークにおいて実行される、以下の過程を備えている。
まず、1つの終端装置が、加入者側装置に対して応答要求信号を送信する。次に、未登録の加入者側装置が、応答要求信号に応答して、いずれかの終端装置に対して応答信号を送信する。次に、応答信号を受け取った終端装置が未登録の加入者側装置を登録する。
応答要求信号は、いずれかの終端装置に割り当てられた波長の情報を含む。応答要求信号を受信した未登録の加入者側装置は、送信する波長及び受信可能な波長を、応答要求信号に含まれる波長の情報に基づいて設定する。
この発明による加入者側装置登録方法では、特定の1つの終端装置がディスカバリゲートを送信する。従って、未登録の加入者側装置は、可変波長フィルの透過波長を、応答要求信号(例えばディスカバリゲート)を送信する終端装置に設定された下り光信号に合わせて設定することによって、応答要求信号を確実に受信することができる。そのため、未登録の加入者側装置が、可変波長フィルタの透過波長を掃引して、応答要求信号を待機する必要がない。従って、ディスカバリ周期に依存することなく、速やかにディスカバリシーケンスを開始することができ、その結果、早期にディスカバリシーケンスを完了することができる。
TDM/WDM−PONの概略構成図である。 OSUの概略構成図である。 ONUの概略構成図である。 第1の加入者側装置登録方法を説明するためのシーケンス図である。 第2の加入者側装置登録方法を説明するためのシーケンス図である。 ONUに、レジスタリクエストの送信波長をランダムに選択させた場合の、送信波長の発生頻度及び発生割合を確認するための図である。
以下、図を参照して、この発明の実施の形態について説明するが、各構成要素の配置関係については、この発明が理解できる程度に概略的に示したものに過ぎない。また、以下、この発明の好適な構成例につき説明するが、数値的条件などは、単なる好適例にすぎない。従って、この発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の構成の範囲を逸脱せずにこの発明の効果を達成できる多くの変更又は変形を行うことができる。
(TDM/WDM−PON)
この発明による加入者側装置登録方法は、TDM/WDM−PONで用いられる。そこで、先ず、図1を参照してTDM/WDM−PONの構成について説明する。
TDM/WDM−PON10は、OLT100と、光伝送路300と、OLT100に光伝送路300を介して接続されている複数のONU400とを含んで構成されている。OLT100は、管理部110、スイッチング素子120、複数のOSU200、及び合分波器130を有している。
光伝送路300は、例えば光ファイバ310及び330、並びに光スプリッタ320を含んで構成されている。図1に示す構成例では、OLT100の合分波器130と接続された光ファイバ310が、光スプリッタ320によって分岐されている。そして、分岐された光ファイバ330に、ONU400がそれぞれ接続されている。
ONU400は、ユーザ端末から受信した上りデータ信号と、帯域の要求などを行う上り制御信号を含む上り光信号を生成し、OSU200に送信する。
OSU200は、上位ネットワークから受信した下りデータ信号と、ONU400を管理するための下り制御信号を含む下り光信号を生成し、ONU400に送信する。
なお、図1では、4つのOSU200−1〜4と4つのONU400−1〜4を備える構成例を示しているが、OSU200及びONU400の数はこれに限定されない。OSU200及びONU400の詳細な構成及び機能については、後述する。
ここで、TDM/WDM−PON10では、ONU400は、複数のOSU200のうちのいずれかに登録されればよい。
TDM/WDM−PON10では、各OSU200に、それぞれ異なる波長が割り当てられる。そして、各OSU200は、割り当てられた波長の下り光信号を送信する。また、各OSU200は、割り当てられた波長の上り光信号を受信する。
一方、ONU400は、登録されるOSU200が受信可能な波長の上り光信号を送信する。このとき、同じOSU200に登録されている他のONU400からの上り光信号が重ならないように、同じOSU200に登録されている各ONU400には、それぞれ異なる送信タイミングが割り当てられる。
TDM/WDM−PON10では、ONU400を、複数のOSU200で振り分けて管理し、1つのOSU200が管理するONU400の数を減らすことにより、加入者に提供するサービス帯域を増大させることができる。
OLT100が備える管理部110は、各OSUに登録されているONU400の情報(PONリンク情報)を管理している。管理部110は、PONリンク情報をRAM(Random Access Memory)等の記憶部(図示を省略する)に読み出し及び書き換え自在に格納している。そして、管理部110は、スイッチング素子120から受け取る下りデータ信号の宛先やトラフィックなどの情報と、PONリンク情報とに基づいて送信プランを作成する。管理部110は、送信プランをスイッチング素子120及び各OSU200に通知する。
また、管理部110は、下り光信号の波長を各OSU200に通知する波長設定信号を生成する。波長設定信号はOSU200に送られる。既に説明したように、TDM/WDM−PON10では、各OSU200−ONU400間において、特定の波長で通信を行う。従って、管理部110は、各OSU200に対して、それぞれ互いに異なる波長の下り光信号を設定させる。
また、管理部110は、送信プランに基づいて、ONUを新たに登録する先のOSU200を決定する。そして、波長通知信号を生成するように、各OSU200に通知する。なお、波長通知信号の詳細については後述するが、ONU400がディスカバリシーケンスを行うOSU200に設定された波長の上り光信号を送信できるように、また、ディスカバリシーケンスを行うOSU200に設定された波長の下り光信号を受信できるように、ONU400に指示する信号である。
スイッチング素子120は、上位ネットワークと各OSU200との通信経路を設定する。スイッチング素子120は、管理部110から通知される送信プランに基づいて、下りデータ信号を各OSU200に振り分けて送るとともに、各OSU200から送られた上りデータ信号を上位ネットワークに送る。また、上位ネットワークから送られる下りデータ信号の宛先やトラフィックなどの情報を管理部110に通知する。
合分波器130は、各OSU200から送られる、それぞれ波長の異なる下り光信号を合波し、光伝送路300を介してONU400へ送る。また、各ONU400からそれぞれ光伝送路300を介して送られる、波長多重及び時間多重された上り光信号を、波長毎に分波し、波長に応じたOSU200へ送る。
(終端装置)
図2を参照して、OSU200の構成について説明する。この実施の形態では、OSU200は、電気信号処理部250、及び光信号処理部270を含んで構成されている。電気信号処理部250は、インタフェース255、電気信号送信部257、電気信号受信部259、及び制御部261を備えている。また、光信号処理部270は、光信号送信部271、光信号受信部273、合分波部275を備えている。
インタフェース255、電気信号送信部257及び電気信号受信部259は、任意好適な従来のPONで用いられるOLTと同様に構成できるので、ここでは詳細な説明を省略する。
インタフェース255は、上位ネットワークとの間で、スイッチング素子120を介して、上りデータ信号及び下りデータ信号の送受信を行う。インタフェース255は、上位ネットワークから受信した下りデータ信号を電気信号送信部257に送る。また、インタフェース255は、電気信号受信部259から受け取った上りデータ信号を上位ネットワークに送る。
電気信号送信部257は、インタフェース255から受け取った下りデータ信号、及び制御部261から受け取った下り制御信号に基づいて下り電気信号を生成する。下り電気信号は、光信号送信部271に送られる。
光信号送信部271は、下り電気信号を、それぞれ下り光信号に変換する。光信号送信部271は、例えば可変波長光送信器(TLD:Tunable Laser Diode)などの、波長の変更が可能な、任意好適な電気/光変換手段を有して構成されている。
合分波部275は、光信号送信部271で生成された下り光信号を、合分波器130及び光伝送路300を介してONU400に送る。また、合分波部275は、光伝送路300を介して受け取った上り光信号を光信号受信部273に送る。TDM/WDM−PON10では、下り光信号と上り光信号とで、異なる波長帯の光が用いられる。そのため、合分波部275として、例えばWDMフィルタを利用することによって、上り光信号と下り光信号とを合波及び分波することができる。
光信号受信部273は、合分波部275を経て送られる上り光信号を上り電気信号に変換する。光信号受信部273は、例えば光受信器(PD:Photo Diode)などの任意好適な光電変換素子を備えて構成されている。PDは、少なくともONU400が設定し得る波長帯の上り光信号を受光できるように設定されている。上り電気信号は、電気信号受信部259に送られる。
電気信号受信部259は、光信号受信部273から受け取った上り電気信号を、上りデータ信号と上り制御信号とに分離する。上りデータ信号は、インタフェース255及びスイッチング素子120を介して上位ネットワークに送られ、上り制御信号は、制御部261に送られる。
制御部261は、機能手段として、信号生成手段263と、信号読取手段265と、ONU登録手段267と、波長設定手段269を備えている。制御部261は、従来のPONで用いられるOLTと同様に構成することができる。そして、各機能手段は、制御部261が実行するプログラムにより実現される。また、各機能手段の処理結果等は、適宜RAM等の記憶部(図示せず)に格納される。
信号生成手段263は、下り制御信号を生成する。下り制御信号としては、例えば、管理部110からインタフェース255を経て受け取った送信プラン、及びONU400から受け取った要求帯域に基づいて、ONU400に上り光信号の送信帯域及び送信タイミングを指示する信号や、ディスカバリシーケンスで用いられるディスカバリゲート等がある。また、下り制御信号には、上り光信号の送信波長、及び下り光信号の受信波長を指示する情報等が含まれている。既に説明したように、TDM/WDM−PON10では、ONU400は、登録されたOSU200との間において、特定の波長で通信を行う。そのために、ONU400に対して、送信先のOSU200に応じた特定の波長で上り光信号を送信するように、また、送信先のOSU200に応じた特定の波長の下り光信号を受信するように、下り制御信号によって指示する。下り制御信号は、電気信号送信部257に送られる。
信号読取手段265は、上り制御信号に含まれるMACアドレス及び要求帯域等の各ONUの情報を読み取る。
ONU登録手段267は、ディスカバリシーケンスにより通信が可能になったONU400を登録する。さらに、ONU登録手段267は、自己のOSU200に、どのONU400が登録されているか、すなわち、どのONU400とPONリンクを確立しているかを示すPONリンク情報などを、インタフェース255を経て管理部110に通知する。
波長設定手段269は、管理部110から送られる波長設定信号に基づき、光信号送信部271の下り光信号の波長を設定する。
(加入者側装置)
図3を参照して、ONU400の構成について説明する。
図3に示すように、この実施の形態では、ONU400は、電気信号処理部450、及び光信号処理部470を含んで構成されている。
電気信号処理部450は、インタフェース455、バッファ部456、電気信号送信部457、電気信号受信部459、及び制御部461を備えている。また、光信号処理部470は、光信号送信部471、光信号受信部473、合分波部475を備えている。
インタフェース455、バッファ部456、電気信号送信部457、及び電気信号受信部459は、任意好適な従来周知のONUと同様に構成できるので、ここでは詳細な説明を省略する。
合分波部475は、上り光信号と下り光信号とを合波及び分波する、合分波部475は、例えばWDMフィルタなどの任意好適な合分波器を備えて構成されている。既に説明したように、TDM/WDM−PONでは、下り光信号と上り光信号とで、異なる波長帯の光が用いられる。そのため、例えばWDMフィルタを利用することによって、上り光信号と下り光信号とを合波及び分波することができる。
光信号受信部473は、合分波部475を経て送られる下り光信号を下り電気信号に変換する。下り電気信号は、電気信号受信部459に送られる。光信号受信部473は、可変波長フィルタ479、及び例えばPDなどの任意好適な光電変換素子477を備えて構成されている。PDは、少なくともOSU200が設定し得る波長帯の下り光信号を受光できるように設定されている。
可変波長フィルタ479は、制御部461の可変波長フィルタ制御手段467からの通知に応じて、透過波長を設定する。
電気信号受信部459は、下り電気信号を、下りデータ信号と下り制御信号とに分離する。そして、下りデータ信号を、インタフェース455を経てユーザ端末に送る。また、下り制御信号を制御部461に送る。
インタフェース455は、ユーザ端末との間で、上りデータ信号及び下りデータ信号の送受信を行う。
バッファ部456には、インタフェース455を経てユーザ端末から受け取った上りデータ信号が格納される。バッファ部456は、格納されたデータ量(バッファ量)を制御部461に通知するとともに、制御部461からの指示に応答して上りデータ信号を読み出して電気信号送信部457に送る。
電気信号送信部457は、バッファ部456から受け取った上りデータ信号、及び制御部461から受け取った上り制御信号に基づいて上り電気信号を生成する。そして、上り電気信号を、光信号送信部471に送る。
光信号送信部471は、上り電気信号を上り光信号に変換する。光信号送信部471は、例えばTLDなどの、波長の変更が可能な、任意好適な電気/光変換手段を有して構成されている。上り光信号の波長は、送信設定手段466からの通知に基づいて設定される。そして、光信号送信部471で生成された上り光信号は、合分波部475へ送られ、光伝送路300を経てOSU200に送られる。
制御部461は、信号読取手段463、信号生成手段465、送信設定手段466、可変波長フィルタ制御手段467を備えている。
信号読取手段463は、下り制御信号に含まれる、上り光信号の送信帯域、送信タイミング、及び送信波長、並びに下り光信号の受信波長を指示する情報等の、OLTとの通信を行うのに必要な情報を読み取る。
信号生成手段465は、バッファ部456から受け取ったバッファ量を、OSU200に通知する上り制御信号を生成する。上り制御信号は、電気信号送信部457に送られる。
送信設定手段466は、信号読取手段463において読み取った、上り光信号の波長、送信タイミング、及び送信波長を指示する情報等を光信号送信部471に通知する。
可変波長フィルタ制御手段467は、信号読取手段463が下り制御信号から読み取った下り光信号の受信波長の情報に基づき、可変波長フィルタ479に、設定すべき透過波長を通知する。
(第1の加入者側装置登録方法)
図4を参照して、この実施の形態の第1の加入者側装置登録方法について説明する。ここでは、加入者側装置登録方法を、上述した標準のディスカバリシーケンスに適用した場合について説明する。
ディスカバリシーケンスは、例えば、未登録のONU400をネットワークに接続し、起動した場合に行われる。また、登録済みのONU400を再起動する場合は、当該ONU400は未登録となり、ディスカバリシーケンスにより再び登録される。
なお、ここでは、複数のOSU200のうちの2つのOSU(ここでは、第1及び第2のOSU200−1及び200−2)と未登録のONU400との間におけるディスカバリシーケンスについて説明する。また、第1のOSU200−1は波長λ1の下り光信号を送信し、第2のOSU200−2は波長λ2の下り光信号を送信するものとする。
まず、第1のOSU200−1は、未登録のOLT400に対して応答要求信号(ここでは、ディスカバリゲート)を送信する。
この実施の形態では、ディスカバリゲートを送信するOSUは、複数のOSU200のうち、1つのOSU(ここでは、第1のOSU200−1)である。ディスカバリゲートを送信する1つのOSUは、システムの運用開始時において予め設定されている。
ディスカバリゲートは、第1のOSU200−1の信号生成手段263で下り制御信号として生成される。この下り制御信号には、未登録のONU400に応答信号(ここでは、レジスタリクエスト)の送信タイミングを指示する情報、及び波長通知信号が含まれている。
ここで、第1の加入者側装置登録方法では、後述する過程において、例えば、他のOSU200と比して、通常の通信に係る通信量の少ないOSU(通信を行っていない、又はスリープ状態のOSUを含む)200に、未登録のONU400からのレジスタリクエストを受信させる。そこで、管理部110は、送信プランに基づいて、通信量が少ない又は通信を行っていないOSU(ここでは第2のOSU200−2)を選択する。そして、第2のOSU200−2に割り当てられた波長の情報を有する波長通知信号を生成するように、制御部261に通知する。この通知に基づいて、信号生成手段263が波長通知信号を生成する。波長通知信号は、未登録のONU400に対して、ディスカバリシーケンスを行うOSU200−2に設定された上り光信号及び下り光信号の波長を通知する信号として生成される。
さらに、管理部110は、第2のOSU200−2に対して、応答受信予定期間(ここでは、ディスカバリウィンドウ)を開かせる指示を送る。
ディスカバリゲートとしての下り制御信号は、電気信号送信部257及び光信号送信部271において、下り光信号に変換された後、全てのONU400に対してブロードキャスト送信される。
次に、未登録のONU400は、ディスカバリゲートに応答して、第2のOSU200−2に対して、登録を要求するレジスタリクエストを送信する。
既に説明したように、第1の加入者側装置登録方法では、ディスカバリゲートを送信する1つのOSU(ここでは、第1のOSU200−1)が、システムの運用開始時において予め設定されている。そして、第1のOSU200−1がディスカバリゲートを送信するという情報は、予め各ONU400に周知されている。従って、ONU400は、起動時において、可変波長フィルタ479の透過波長を、第1のOSU200−1からの下り光信号に割り当てられた波長λ1に設定することによって、ディスカバリゲートを確実に受信することができる。
未登録のONU400では、ディスカバリゲートとしての下り光信号は、合分波部475を経て光信号受信部473に送られる。光信号受信部473は、下り光信号を下り電気信号に変換する。変換された下り電気信号は、電気信号受信部459に送られる。電気信号受信部459は、下り電気信号を下り制御信号に復元する。復元された下り制御信号は、制御部461に送られる。
制御部461は、信号読取手段463において、下り制御信号に含まれる、レジスタリクエストの送信タイミングを指示する情報、及び波長通知信号を読み取る。送信設定手段466は、読み取ったレジスタリクエストの送信タイミングに基づき、ランダムディレイを挿入して送信タイミングを設定する。そして、設定した送信タイミングを光信号送信部471に通知する。また、送信設定手段466は、信号読取手段463において読み取った波長通知信号に基づき、レジスタリクエストの送信波長を光信号送信部471に通知する。ここでは、レジスタリクエストの送信波長は、第2のOSU200−2が受信可能な波長に設定される。また、可変波長フィルタ制御手段467は、信号読取手段463において読み取った波長通知信号に基づき、ディスカバリシーケンスを行う第2のOSU200−2の下り光信号に割り当てられた波長λ2を、可変波長フィルタ479に通知する。
可変波長フィルタ479は、可変波長フィルタ制御手段467からの通知に基づき、可変波長フィルタ479の透過波長をλ2に変更する。
また、制御部461は、信号生成手段465において、レジスタリクエストとしての上り制御信号を生成する。レジスタリクエストには、ONUの個体識別番号としてのMACアドレスが含まれている。上り制御信号は、電気信号送信部457に送られる。電気信号送信部457は、上り制御信号に基づいて上り電気信号を生成し、光信号送信部471に送る。光信号送信部471は、上り電気信号を上り光信号に変換する。上り光信号は、制御部461から通知された、第2のOSU200−2が受信可能な波長で生成される。
レジスタリクエストとしての上り光信号は、第2のOSU200−2に送られる。
以降の登録処理は、レジスタリクエストを受信する第2のOSU200−2が、標準のディスカバリシーケンスに基づき、未登録のONU400の登録処理を実行する。以下に、処理の過程を説明する。
第2のOSU200−2は、未登録のONU400から送信されたレジスタリクエストを受信する。
第2のOSU200−2では、ディスカバリウィンドウが設定されている。第2のOSU200−2は、このウィンドウが開いている間、レジスタリクエストの受信を待つ。なお、未登録のONU400で設定されるランダムディレイの大きさは、第2のOSU200−2におけるレジスタリクエストの受信が、ディスカバリウィンドウが開いている間にされる範囲内で設定される。
第2のOSU200−2において、レジスタリクエストとしての上り光信号は、合分波部275を経て光信号受信部273に送られる。光信号受信部273は、上り光信号を上り電気信号に変換する。変換された上り電気信号は、電気信号受信部259に送られる。電気信号受信部259は、上り電気信号を上り制御信号に復元する。復元された上り制御信号は、制御部261に送られる。制御部261は、信号読取手段265において、上り制御信号に含まれるMACアドレスを読み取る。
次に、第2のOSU200−2は、LLIDを含むレジスタ、及び送信帯域及び送信タイミングを通知して、上り光信号の送信を許可するゲートを未登録のONU400に送る。上述したように、未登録のONU400の可変波長フィルタ479の透過波長は、第2のOSU200−2に設定された下り光信号の波長λ2に設定されている。従って、未登録のONU400は、第2のOSU200−2からのレジスタ及びゲート等の下り光信号を受信することができる。
次に、ゲートを受信した未登録のONU400は、レジスタアックを第2のOSU200−2に対して送信する。第2のOSU200−2がレジスタアックを受信すると、ONU登録手段267は、そのレジスタアックの送信元のONU400を登録する。その結果、未登録のONU400は登録済みとなり、ディスカバリシーケンスが終了する。
ディスカバリシーケンスが終了すると、第2のOSU200−2のONU登録手段267は、登録されたONU400の情報を管理部110に送る。
ここで、ディスカバリゲートを送信する1つのOSU(ここでは、第1のOSU200−1)は、周期的にディスカバリゲートを送信する。従って、上述したディスカバリシーケンスは、周期的に行われる。そして、第1の加入者側装置登録方法では、第1のOSU200−1がディスカバリゲートを送信するタイミングにおいて、他のOSUと比して通信量の少ないOSUがレジスタリクエストを受信し、ディスカバリシーケンスを行う。
なお、この第1の加入者側装置登録方法は、上述した構成例に限定されない。例えば、他のOSUと比して通信量が少ないOSUとして、OSUを追加的に増設することができる。そして、その増設したOSUにレジスタリクエストを受信させ、ディスカバリシーケンスを実行させることができる。また、例えば、ディスカバリゲートを送信するOSUの通信量が、他のOSUと比して少ない場合には、ディスカバリゲートを送信するOSUにレジスタリクエストを受信させ、ディスカバリシーケンスを実行させることもできる。
このように、第1の加入者側装置登録方法では、特定の1つのOSU200がディスカバリゲートを送信する。従って、未登録のONU400は、可変波長フィルタ479の透過波長を、ディスカバリゲートを送信するOSU200に設定された下り光信号に合わせて設定することによって、ディスカバリゲートを確実に受信することができる。そのため、未登録のONU400が、ディスカバリゲートを受信するまで、可変波長フィルタの透過波長を掃引する必要がない。従って、ディスカバリ周期に依存することなく、速やかにディスカバリシーケンスを開始することができ、その結果、早期にディスカバリシーケンスを完了することができる。
また、第1の加入者側装置登録方法では、他のOSUと比して通信量の少ないOSUがレジスタリクエストを受信し、ディスカバリシーケンスを行う。従って、ディスカバリシーケンスの実施による、通常の通信のスループットの低下を、システム全体として抑えることができる。
(第2の加入者側装置登録方法)
図5を参照して、第2の加入者側装置登録方法について説明する。
この実施の形態では、未登録のONU400が多数存在する場合において、これら未登録のONU400を短時間で登録する方法について説明する。具体的な例としては、例えばシステムの運用開始直後の、各OSU200がそれぞれ未だONU400を登録していない状態等が想定される。この第2の加入者側装置登録方法では、複数のOSU400に、未登録のONU400を分散して登録させる。
ここでは、複数のOSU200のうちの2つのOSU(ここでは、第1及び第2のOSU200−1及び200−2)と2つの未登録のONU(ここでは、第1及び第2のONU400−1及び400−2)との間におけるディスカバリシーケンスについて説明する。そして、第1のOSU200−1は波長λ1の下り光信号を送信し、第2のOSU200−2は波長λ2の下り光信号を送信するものとする。
また、第2の加入者側装置登録方法においても、上述した第1の加入者側装置登録方法と同様に、複数のOSU200のうち、1つのOSU(ここでは、第1のOSU200−1)がディスカバリゲートを送信する。ディスカバリゲートを送信する1つのOSUは、システムの運用開始時において予め設定されている。そして、第1のOSU200−1がディスカバリゲートを送信するという情報は、予め各ONU400に周知されている。従って、未登録のONU400は、起動すると、可変波長フィルタ479の透過波長がλ1に設定される。
まず、第1のOSU200−1は、未登録のOLT400−1及び400−2に対してディスカバリゲートを送信する。
上述した第1の加入者側装置登録方法と同様に、ディスカバリゲートには、未登録のONU400−1及び400−2にレジスタリクエストの送信タイミングを指示する情報、及び波長通知信号が含まれている。波長通知信号は、ディスカバリシーケンスを行うOSU200に割り当てられた波長の情報を有している。また、ディスカバリゲートは、全てのONU400に対してブロードキャスト送信される。
ここで、この第2の加入者側装置登録方法では、後述する過程において、複数のOSUに、未登録のONU400からのレジスタリクエストを分散して受信させる。
そこで、管理部110は、送信プランに基づいて、通信量が同程度である複数のOSU(ここでは、第1及び第2のOSU200−1及び200−2)を選択する。そして、管理部110は、レジスタリクエストが第1及び第2のOSU200−1及び200−2に分散して送信されるように、第1のOSU200−1に通知する。その結果、未登録のONU400に指示するレジスタリクエストの送信波長として、第1のOSU200−1に対して送信される値、又は第2のOSU200−2に対して送信される値をランダムに選択させる波長通知信号が生成される。
また、既に説明したように、波長通知信号は、ディスカバリシーケンスを行うOSU200に割り当てられた下り光信号の波長を有する。上述したように、ここでは、未登録のONU400に、レジスタリクエストの送信波長を、第1及び第2のOSU200−1及び200−2が受信可能な波長からランダムに選択させる。従って、未登録のONU400がそれぞれランダムに選択した波長に対応する送信先のOSU200によって、ディスカバリシーケンスが行われる。そこで、選択されたレジスタリクエストの波長に対応する、OSU200の下り光信号の波長を、透過波長として設定させる情報を、波長通知信号は有する。
さらに、管理部110は、第1のOSU200−1及び第2のOSU100−2に対して、ディスカバリウィンドウを開かせる指示を送る。
次に、未登録のONU400−1及び400−2は、ディスカバリゲートに応答して、登録を要求するレジスタリクエストを送信する。
既に説明したように、未登録のONU400−1及び400−2の可変波長フィルタ479の透過波長は、第1のOSU200−1に設定された下り光信号の波長λ1に設定されている。従って、ディスカバリゲートを確実に受信することができる。
未登録のONU400−1及び400−2は、ディスカバリゲートの通知に基づき、第1のOSU200−1に対して送信される波長、又は第2のOSU200−2に対して送信される波長をランダムに選択して、レジスタリクエストを生成する。ここでは、未登録のONU400−1が、第1のOSU200−1に対して送信されるレジスタリクエストを生成する。また、未登録のONU400−2が、第2のOSU200−2に対して送信されるレジスタリクエストを生成する。そして、ランダムディレイを挿入し、ディスカバリゲートで通知されたタイミングで、レジスタリクエストを送信する。また、未登録のONU400−1及び400−2は、ディスカバリゲートの通知に基づき、レジスタリクエストを送信する先のOSU200に応じて、可変波長フィルタ479の透過波長を設定する。ここでは、未登録のONU400−1は、第1のOSU200−1に対してレジスタリクエストを送信するため、可変波長フィルタ479の透過波長をλ1から変更せずに維持する。また、また、未登録のONU400−2は、第2のOSU200−2に対してレジスタリクエストを送信するため、可変波長フィルタ479の透過波長をλ2に変更する。
次に、第1のOSU200−1は、未登録のONU400−1から送信されたレジスタリクエストを受信する。また、第2のOSU200−2は、未登録のONU400−2から送信されたレジスタリクエストを受信する。
以降は、第1のOSU200−1が未登録のONU400−1に対して、及び第2のOSU200−2が未登録のONU400−2に対して、それぞれ標準のディスカバリシーケンスに基づき登録処理を実行する。
ここで、発明者は、レジスタリクエストの送信波長をランダムに選択させる際の、各送信波長の発生頻度について確認した。結果を図6に示す。図6は、表計算ソフトの乱数発生の関数を利用して得られた図であり、縦軸に、発生頻度及び発生割合をとって示してある。ここでは、512台の未登録のONU400に対して、4つのOSU200−1〜4に設定された下り光信号の波長からランダムに選択させる場合を想定した。この例において、各未登録のONU400に対して、レジスタリクエストの送信波長が均等に割り当てられた場合、各送信波長の発生頻度は、それぞれ128となる。
図6に示すように、各送信波長の発生頻度は、概ね128の近傍の値となった。そして、発生割合についても、各送信波長で同程度の値となった。従って、未登録のONU400に、レジスタリクエストの送信波長をランダムに選択させることにより、レジスタリクエストの送信波長を分散して割り当てられることが確認された。
このように、第2の加入者側装置登録方法では、未登録のONU400に、レジスタリクエストの送信波長をランダムに選択させることによって、ディスカバリシーケンスを行うOSU200を分散することができる。その結果、未登録のONU400が多数存在する場合において、各未登録のONU400が、ディスカバリシーケンスを待機する時間を短縮することができる。また、各OSU200が行うディスカバリシーケンスの回数を平均化できるので、システム全体として、ディスカバリシーケンスに要する時間を短縮することができる。
(第3の加入者側装置登録方法)
第3の加入者側装置登録方法では、多数のONU400が未登録であり、これら多数の未登録のONU400が、過去に登録されたことのあるONU400を含む場合において、上述した加入者側装置登録方法を適用する例について説明する。具体的な例としては、例えば広域停電の復旧直後の状態等が想定される。この第3の加入者側装置登録方法では、上述した第2の加入者側装置登録方法と同様に、複数のOSU400に、未登録のONU400を分散して登録させる。
第3の加入者側装置登録方法においても、複数のOSU200のうち、1つのOSU(ここでは、第1のOSU200−1)がディスカバリゲートを送信する。ディスカバリゲートを送信する1つのOSUは、システムの運用開始時において予め設定されている。そして、第1のOSU200−1がディスカバリゲートを送信するという情報は、予め各ONU400に周知されている。従って、未登録のONU400は、起動すると、可変波長フィルタ479の透過波長がλ1に設定される。
過去に登録されたことのあるONU400は、過去のディスカバリシーケンスにおいて、OSU200から与えられたLLIDを有している。第1のOSU200−1は、管理部110からの通知に基づき、未登録のONU400がそれぞれ有するLLIDと、通知するレジスタリクエストの送信波長とを組み合わせた関係を決定する。ここでは、各LLIDに対して、レジスタリクエストの送信先のOSU200が分散するように割り当てる。表1に、LLIDと、割り当てるレジスタリクエストの送信先のOSU200の一例を示す。
Figure 0005565489
表1に示す例では、10個のLLIDを一組として、各組に対して、異なるレジスタリクエストの送信先OSU200を割り当てている。また、過去に登録されたことのないONU400に対しては、第2の加入者側装置登録方法と同様に、レジスタリクエストの送信波長をランダムに設定するように通知する。
第1のOSU200−1は、LLID毎に割り当てたレジスタリクエストの送信波長の情報を、ディスカバリゲートによって、未登録のONU400に通知する。
ディスカバリゲートを受信した未登録のONU400は、自身が有するLLIDに対して割り当てられた送信波長でレジスタリクエストを送信する。また、可変波長フィルタ479の透過波長を、レジスタリクエストの送信先のOSU200に応じて設定する。
このように、第3の加入者側装置登録方法では、過去に登録されたことのあるONU400に対し、LLIDを利用して、レジスタリクエストの送信先のOSU200が分散するように割り当てる。そのため、未登録のONU400が多数存在する場合において、ディスカバリシーケンスを行うOSU200を平均的に分散することができる。
10:TDM/WDM−PON
100:局側装置(OLT)
110:管理部
120:スイッチング素子
130:合分波器
200:終端装置(OSU)
250、450:電気信号処理部
255、455:インタフェース
257、457:電気信号送信部
259、459:電気信号受信部
261、461:制御部
263、465:信号生成手段
265、463:信号読取手段
267:ONU登録手段
269:波長設定手段
270、470:光信号処理部
271、471:光信号送信部
273、473:光信号受信部
275、475:合分波部
300:光伝送路
310、330:光ファイバ
320:光スプリッタ
400:加入者側装置(ONU)
456:バッファ部
466:送信設定手段
467:可変波長フィルタ制御手段
477:光電変換素子
479:可変波長フィルタ

Claims (4)

  1. 複数の終端装置を有する局側装置と、
    該局側装置と光伝送路を介して接続された複数の加入者側装置と
    を含んで構成され、
    前記複数の終端装置に、互いに異なる波長が割り当てられるネットワークにおいて、未登録の加入者側装置を登録する方法であって、
    1つの終端装置が、全ての前記加入者側装置に対して応答要求信号を送信する過程と、
    未登録の加入者側装置が、前記応答要求信号に応答して、いずれかの終端装置に対して応答信号を送信する過程と
    前記応答信号を受け取った終端装置が前記未登録の加入者側装置を登録する過程と
    を含み、
    前記応答要求信号は、いずれかの終端装置に割り当てられた波長の情報を含み、
    前記応答要求信号を受信した前記未登録の加入者側装置は、送信する波長及び受信可能な波長を前記波長の情報に基づいて設定する
    ことを特徴とする加入者側装置登録方法。
  2. 前記応答信号を送信する過程において、未登録の加入者側装置が、他の終端装置と比して通信量の少ない終端装置に対して前記応答信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加入者側装置登録方法。
  3. 前記応答信号を送信する過程において、未登録の加入者側装置が、ランダムに選択した終端装置に対して前記応答信号を送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の加入者側装置登録方法。
  4. 前記応答信号を送信する過程において、過去に登録されたことのある加入者側装置は、当該加入者側装置が有するリンク番号に割り当てられた終端装置に対して前記応答信号を送信する
    ことを特徴とする請求項に記載の加入者側装置登録方法。
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