JP6537284B2 - エキスパンションジョイント装置 - Google Patents

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Description

この発明は、躯体間の隙間部を覆うエキスパンションジョイント装置に関する。
特許文献1には、床部と壁部とが連続する部分を有する躯体において、床部と壁部とを連続して覆うことができるエキスパンションジョイント装置が開示されている。
特許文献1において従来の技術として説明されている図6の技術は、床部と壁部とで別のカバー体が使用されているため、それぞれのカバー体がずれていることで各カバー体が不連続であることが強く認識され、美観が低下してしまうという問題があった。
特許文献1記載の技術はこの従来の技術の問題点を解決するものであって、床部と壁部とを同一のカバー体で覆うようにしている。このように床部と壁部とを同一のカバー体で覆うことで、床部と壁部との境目に間隙が生じることなく連続的に覆うことができる。この特許文献1記載の技術によれば、床部と壁部との境目においてカバー体がずれて美観が低下するという問題は発生しない。
特許第4824957号公報
しかし、上記した特許文献1記載の技術では、カバー体が移動したときに破損が生じるおそれがあった。
具体的には、特許文献1記載の技術では、地震などによって躯体が移動することにより、カバー体が壁部に押し付けられるような負荷が発生すると、壁部において中空パッキンでカバー体を受け止めるようになっている。一方で床部においてはカバー体を受け止める構造が存在しない。このような構造では、カバー体の壁部に臨む部分を固定端、床部に臨む部分を自由端とする片持ち梁のような構造となるため、カバー体の壁部に臨む部分に大きな荷重が加わることになる。よって、例えば床部と壁部との境目付近などに荷重が集中して破損の原因となる可能性があった。
そこで、本発明は、床部と壁部とを連続的に覆うことができ、かつ、破損が生じにくいエキスパンションジョイント装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記した課題を解決するためになされたものであり、以下を特徴とする。
請求項1記載の発明は、一方の躯体と他方の躯体との間の隙間部を覆うエキスパンションジョイント装置であって、前記一方の躯体に固定される第1フレーム材と、前記第1フレーム材に対向して固定される第1カバー材と、前記他方の躯体に固定される第2フレーム材と、前記第2フレーム材に対向して固定される第2カバー材と、一方の端部を前記第1フレーム材と前記第1カバー材とによって移動可能に保持され、他方の端部を前記第2フレーム材と前記第2カバー材とによって移動可能に保持されて、前記隙間部を覆うように配置されるセンタープレート材と、前記センタープレート材に係合可能なストッパ片と、を備え、前記ストッパ片は、前記第1フレーム材の両端部に配置される短尺の部材であり、前記第1フレーム材の上面に重ね合わされて、前記第1フレーム材を前記一方の躯体に固定するためのフレーム固定ネジによって前記第1フレーム材とともに前記一方の躯体に固定されており、前記第1フレーム材の上面には、前記ストッパ片に係合させるための突部が形成されており、前記突部によって前記ストッパ片の位置決めと回転止めがされており、前記ストッパ片は、前記第1フレーム材に対する前記センタープレート材の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材の前記他方の躯体から見て前記一方の躯体の方向への相対移動を規制するものであり、前記ストッパ片は、前記第1フレーム材に接面して固定される固定部と、前記固定部から斜め上方に延出形成された突出脚部と、前記突出脚部の先端を屈折させた当接部と、を備え、前記当接部は、前記センタープレート材の端部に形成された係止片に臨む略垂直な先端面を有していることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の特徴点に加え、前記第1フレーム材には、前記センタープレート材に係合可能な立上り片が設けられ、前記立上り片は、前記第1フレーム材に対する前記センタープレート材の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材の前記一方の躯体から見て前記他方の躯体の方向への相対移動を規制することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は2に記載の発明の特徴点に加え、前記センタープレート材の一方の端部は、前記第1フレーム材と前記第1カバー材とで形成される第1移動空間内で移動可能であり、前記センタープレート材の他方の端部は、前記第2フレーム材と前記第2カバー材とで形成される第2移動空間内で移動可能であり、前記第2移動空間の幅を前記第1移動空間の幅よりも大きく形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は上記の通りであり、第1フレーム材には、センタープレート材に係合可能なストッパ片が設けられ、前記ストッパ片は、前記第1フレーム材に対する前記センタープレート材の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材の他方の躯体から見て一方の躯体の方向への相対移動を規制する。すなわち、ストッパ片によってセンタープレート材の一方の躯体に対する相対移動が規制されている。このような構成によれば、仮に一方の躯体が床部と壁部とを連続的に有するものであり、この床部と壁部とを連続的にセンタープレート材で覆うようにした場合でも、センタープレート材の端部を床部のストッパ片と壁部とで受け止めることができる。すなわち、ストッパ片を設けることでセンタープレート材を広い範囲で受け止めることができるので、センタープレート材の一部に荷重が集中せず、破損が生じにくい。
また、請求項2に記載の発明は上記の通りであり、前記第1フレーム材には、前記センタープレート材に係合可能な立上り片が設けられ、前記立上り片は、前記第1フレーム材に対する前記センタープレート材の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材の前記一方の躯体から見て前記他方の躯体の方向への相対移動を規制する。すなわち、立上り片によってセンタープレート材の一方の躯体に対する相対移動が規制されている。このような構成によれば、センタープレート材が第1フレーム材から外れてしまうことを防止できる。
また、請求項3に記載の発明は上記の通りであり、前記センタープレート材の一方の端部は、前記第1フレーム材と前記第1カバー材とで形成される第1移動空間内で移動可能であり、前記センタープレート材の他方の端部は、前記第2フレーム材と前記第2カバー材とで形成される第2移動空間内で移動可能であり、前記第2移動空間の幅を前記第1移動空間の幅よりも大きく形成した。このような構成によれば、センタープレート材の移動が規制される第1移動空間は極力小さくするとともに、第2移動空間を大きくすることでセンタープレート材の可動量を確保することができる。
エキスパンションジョイント装置の外観図である。 エキスパンションジョイント装置の(a)床部における断面図、(b)壁部における断面図である。 隙間部を狭める方向に躯体が変動した場合の(a)床部における断面図、(b)壁部における断面図である。 隙間部を広げる方向に躯体が変動した場合の(a)床部における断面図、(b)壁部における断面図である。 エキスパンションジョイント装置の平面図であって、(a)揺れがない状態の図、(b)躯体が所定のY方向に移動した図、(c)躯体が反対のY方向に移動した図である。 エキスパンションジョイント装置の平面図であって、(a)躯体が所定のX方向に移動した図、(b)躯体が反対のX方向に移動した図である。 第1フレーム材の一部拡大斜視図である。 変形例1に係るエキスパンションジョイント装置の断面図である。 変形例2に係るエキスパンションジョイント装置の断面図である。 ストッパ片を使用しないエキスパンションジョイント装置の断面図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。
本実施形態に係るエキスパンションジョイント装置10は、隙間部Gを設けて配置された2つの躯体(一方の躯体55及び他方の躯体56)間に設けられ、この互いに相対する一方の躯体55と他方の躯体56との間の隙間部Gを覆うために設けられる。
本実施形態においては、図1に示すように、一方の躯体55は、水平方向に床部55aと壁部55bとを連続して有しており、この床部55aと壁部55bとが隙間部Gに臨んでいる。他方の躯体56には、一方の躯体55の床部55a及び壁部55bに対向する床部56aが形成され、この床部56aが隙間部Gに臨んでいる。
本実施形態に係るエキスパンションジョイント装置10は、一方の躯体55の床部55aに固定される第1フレーム材11と、第1フレーム材11に取り付けられるストッパ片17と、第1フレーム材11の上面に対向して固定される第1カバー材18と、他方の躯体56の床部56aに固定される第2フレーム材20と、第2フレーム材20の上面に対向して固定される第2カバー材26と、一方の躯体55の壁部55bに固定される第3フレーム材30と、第3フレーム材30の前面に対向して固定される第3カバー材36と、隙間部Gを覆うように配置されるセンタープレート材40と、センタープレート材40の下方に配置される止水シート49と、を備える。
第1フレーム材11は、図2(a)に示すように、一方の躯体55の床部55aの上面に固定される断面略コ字形の長尺材である。本実施形態に係る第1フレーム材11は、アルミ押出形材である。この第1フレーム材11は、床部55aの上面に接触する取付部12と、取付部12の一方の端部に立設形成された前壁部13と、取付部12の他方の端部に立設形成された後壁部14と、を備える。なお、取付部12には、フレーム固定ネジ43を貫通させるためのネジ孔が形成されており、このネジ孔を貫通させたフレーム固定ネジ43を床部55aに打ち込むことで、第1フレーム材11が床部55aに固定される。
この第1フレーム材11の前壁部13は、隙間部Gに臨むように立設されており、先端部にはクッション材13aが嵌合固定されている。クッション材13aは、例えば樹脂やゴムなどで形成されており、後述する第1カバー材18と協働してセンタープレート材40を移動可能に保持するものである。また、この前壁部13は、センタープレート材40に係合可能な立上り片としての機能も有している。すなわち、前壁部13がセンタープレート材40に係合することで、第1フレーム材11に対するセンタープレート材40の相対移動(一方の躯体55から見て他方の躯体56の方向(図1におけるX1方向)への相対移動)が規制されるようになっている。また、この前壁部13の下部には、止水シート49を保持するためのシート保持部13bが設けられている。
また、第1フレーム材11の後壁部14は、上端付近に第1カバー材18を取り付けるためのカバー係合部14aを備える。このカバー係合部14aに第1カバー材18の後脚部18b(後述)を係合させ、カバー固定ネジ46によって互いに螺着することで、第1フレーム材11に第1カバー材18を固定できるようになっている。
ストッパ片17は、図2(a)に示すような屈折した板状部材である。このストッパ片17は、センタープレート材40に当接することで、第1フレーム材11に対するセンタープレート材40の相対移動(他方の躯体56から見て一方の躯体55の方向(図1におけるX2方向)への相対移動)を規制するためのものである。
このストッパ片17は、第1フレーム材11(床部55aの上面)に接面して固定される固定部17aと、固定部17aから斜め上方に延出形成された突出脚部17bと、突出脚部17bの先端を屈折させた当接部17cと、を備える。当接部17cは、センタープレート材40の端部に形成された係止片42に臨む略垂直な先端面を有している。この係止片42の先端面は、一方の躯体55の側面(すなわち壁部55bの表面)と略面一に設定されている。厳密には、後述する第3フレーム材30の取付部31の内側面と略面一に設定されている。このため、センタープレート材40が第1フレーム材11に対して図1におけるX2方向へ相対移動しようとしたときに、当接部17cの先端面と、第3フレーム材30の取付部31の内側面と、で形成される略同一平面でセンタープレート材40を受け止めることができる。
本実施形態においては、複数の短尺のストッパ片17を所定間隔で第1フレーム材11(床部55aの上面)に固定している。具体的には、第1フレーム材11の取付部12の上面にストッパ片17の固定部17aを重ね合わせ、取付部12と固定部17aとを貫通させたフレーム固定ネジ43を床部55aに螺着させることで、ストッパ片17を床部55aの上面に固定している。取付部12の上面にはストッパ片17の固定部17aに係合させるための突部12aが形成されており、ストッパ片17の位置決めと回転止めの役割を果たしている。なお、本実施形態においては短尺のストッパ片17を使用したが、これに限らず、長尺のストッパ片17を使用してもよい。
第1カバー材18は、図2(a)に示すように、第1フレーム材11の上面を覆うように取り付けられるL字形の長尺材である。本実施形態に係る第1カバー材18は、アルミ押出形材である。この第1カバー材18は、第1フレーム材11の上面を覆うカバー部18aと、第1フレーム材11のカバー係合部14aに係合する後脚部18bと、を備えている。第1カバー材18は、後脚部18b付近が第1フレーム材11に固定されて片持ち梁状となっており、カバー部18aの自由端が第1フレーム材11の前壁部13の上方に位置するようになっている。このように第1カバー材18のカバー部18aと第1フレーム材11の前壁部13とが互いに対向して配置されており、このカバー部18aと前壁部13との間にセンタープレート材40の一方の端部を差し込んで保持できるようになっている。センタープレート材40は、前壁部13に下方から支持されるとともに、第1カバー材18のカバー部18aによって浮き上がりが防止されるようになっている。なお、センタープレート材40は第1フレーム材11に支持されているだけなので、自由に移動が可能である。
第2フレーム材20は、図2(a)に示すように、他方の躯体56の床部56aの上面に固定される断面略コ字形の長尺材である。本実施形態に係る第2フレーム材20は、アルミ押出形材である。この第2フレーム材20は、床部56aの上面に接触する取付部21と、取付部21の一方の端部に立設形成された前壁部22と、取付部12の他方の端部に立設形成された後壁部23と、を備える。なお、取付部21には、フレーム固定ネジ44を貫通させるためのネジ孔が形成されており、このネジ孔を貫通させたフレーム固定ネジ44を床部56aに打ち込むことで、第2フレーム材20が床部56aに固定される。
この第2フレーム材20の前壁部22は、隙間部Gに臨むように立設されており、先端部にはクッション材22aが嵌合固定されている。クッション材22aは、例えば樹脂やゴムなどで形成されており、後述する第2カバー材26と協働してセンタープレート材40を移動可能に保持できるようになっている。また、この前壁部22は、センタープレート材40に係合可能な立上り片としての機能も有している。すなわち、前壁部22がセンタープレート材40に係合することで、第2フレーム材20に対するセンタープレート材40の相対移動(他方の躯体56から見て一方の躯体55の方向(図1におけるX2方向)への相対移動)が規制されるようになっている。また、この前壁部22の下部には、止水シート49を保持するためのシート保持部22bが設けられている。
また、第2フレーム材20の後壁部23は、上端付近に第2カバー材26を取り付けるためのカバー係合部23aを備える。このカバー係合部23aに第2カバー材26の後脚部26b(後述)を係合させ、カバー固定ネジ47によって互いに螺着することで、第2フレーム材20に第2カバー材26を固定できるようになっている。
第2カバー材26は、図2(a)に示すように、第2フレーム材20の上面を覆うように取り付けられるL字形の長尺材である。本実施形態に係る第2カバー材26は、アルミ押出形材である。この第2カバー材26は、第2フレーム材20の上面を覆うカバー部26aと、第2フレーム材20のカバー係合部23aに係合する後脚部26bと、を備えている。第2カバー材26は、後脚部26b付近が第2フレーム材20に固定されて片持ち梁状となっており、カバー部26aの自由端が第2フレーム材20の前壁部22の上方に位置するようになっている。このように第2カバー材26のカバー部26aと第2フレーム材20の前壁部22とが互いに対向して配置されており、このカバー部26aと前壁部22との間にセンタープレート材40の他方の端部を差し込んで保持できるようになっている。センタープレート材40は、前壁部22に下方から支持されるとともに、第2カバー材26のカバー部26aによって浮き上がりが防止されるようになっている。なお、センタープレート材40は第2フレーム材20に支持されているだけなので、自由に移動が可能である。
第3フレーム材30は、図2(b)に示すように、一方の躯体55の壁部55bの側面に固定される長尺材である。本実施形態に係る第3フレーム材30は、アルミ押出形材である。この第3フレーム材30は、壁部55bの側面に接触する取付部31と、取付部31の下端部に形成された下壁部32と、取付部31の上端部に形成された上壁部33と、を備える。なお、取付部31には、フレーム固定ネジ45を貫通させるためのネジ孔が形成されており、このネジ孔を貫通させたフレーム固定ネジ45を壁部55bに打ち込むことで、第3フレーム材30が壁部55bに固定される。
この第3フレーム材30の下壁部32は、取付部31の下端から他方の躯体56の方向にL字形に突出して形成されており、垂直上方に立設した先端部にはクッション材32aが嵌合固定されている。クッション材32aは、例えば樹脂やゴムなどで形成されており、後述する第3カバー材36と協働してセンタープレート材40を移動可能に保持できるようになっている。また、この下壁部32は、センタープレート材40に係合可能な立上り片としての機能も有している。すなわち、下壁部32がセンタープレート材40に係合することで、第3フレーム材30に対するセンタープレート材40の相対移動(一方の躯体55から見て他方の躯体56の方向(図1におけるX1方向)への相対移動)が規制されるようになっている。また、この下壁部32の下部には、止水シート49を保持するためのシート保持部32bが設けられている。
また、第3フレーム材30の上壁部33は、第3カバー材36を係合可能となっており、この上壁部33に第3カバー材36の上部36bなどを係合させ、カバー固定ネジ48によって互いに螺着することで、第3フレーム材30に第3カバー材36を固定できるようになっている。
第3カバー材36は、図2(b)に示すように、第3フレーム材30の表面(他方の躯体56に臨む面)を覆うように取り付けられる長尺材である。本実施形態に係る第3カバー材36は、アルミ押出形材である。この第3カバー材36は、壁部55bに臨む垂直な後部36aと、後部36aの上端から連続する水平な上部36bと、上部36bの前端から連続する垂直な前部36cと、前部36cの下端から連続する水平な下部36dと、を有する。後部36aには壁部55bとの隙間を埋めるためのシール部材などを取り付けてもよい。この第3カバー材36は、上部36b付近が第3フレーム材30に固定されており、自由な下部36dが第3フレーム材30の下壁部32よりもやや高く位置するようになっている。この第3カバー材36の下部36dと下壁部32との間にセンタープレート材40の一方の端部を差し込んで保持できるようになっている。センタープレート材40は、下壁部32によって下方から支持されるとともに、第3カバー材36の下部36dによって浮き上がりが防止されるようになっている。なお、センタープレート材40は第3フレーム材30に支持されているだけなので、自由に移動が可能である。
センタープレート材40は、隙間部Gを覆うように配置される板状部材であり、図2等に示すように、X方向に緩やかなアーチ状の断面を有するように形成されている。本実施形態においては、図1に示すように、一枚のセンタープレート材40で床部55aと壁部55bとを連続的に覆うようになっており、床部55aにおけるセンタープレート材40の断面形状と壁部55bにおけるセンタープレート材40の断面形状との間に差異がないものとなっている。このセンタープレート材40は、隙間部Gを覆う被覆部41と、被覆部41の両端部にやや下方に突出して形成された係止片42と、を備える。係止片42は、第1フレーム材11の前壁部13、第2フレーム材20の前壁部22、第3フレーム材30の下壁部32に係合可能となっており、これらと係合することでそれぞれのフレーム材から外れないようになっている。また、この係止片42は、ストッパ片17の当接部17cや第3フレーム材30の取付部31にも係合し、相対移動を規制される。
止水シート49は、隙間部G内に雨水などが入り込まないようにするためのものである。この止水シート49は必須の構成ではなく、止水性を確保する必要がない場合には省略してもよい。
なお、本実施形態においては、図7に示すように、第1フレーム材11の前壁部13の側部に水抜き孔13cを形成しているため、第1フレーム材11の内部に浸入した水を水抜き孔13cより止水シート49上へ落とすことができるようになっている。このような構成とすれば、第1フレーム材11に樋の機能を果たさせることができる。なお、特に説明しないが、第2フレーム材20や第3フレーム材30に同様の水抜き孔13cを形成してもよい。
次に、上記したエキスパンションジョイント装置10の動作について説明する。
一方の躯体55と他方の躯体56とがX方向(隙間部Gを狭める方向または広げる方向)に相対的に変位した場合、図3、図4、図6に示すように、センタープレート材40が移動することでその変動を吸収する。具体的には、センタープレート材40の一方の躯体55側の端部は、第1フレーム材11と第1カバー材18とで形成される第1移動空間A内で移動し、センタープレート材40の他方の躯体56側の端部は、第2フレーム材20と第2カバー材26とで形成される第2移動空間B内で移動する。このようにセンタープレート材40が移動することで、エキスパンションジョイント装置10が躯体の変動に追従して変動を吸収できるようになっている。
なお、本実施形態においては、センタープレート材40は第1移動空間Aをすべて使用できるわけではなく、ストッパ片17によって移動が規制されるようになっている。すなわち、センタープレート材40の第1フレーム材11に対する相対移動は、X2方向においては係止片42がストッパ片17に当接するまで、X1方向においては係止片42が前壁部13に当接するまで、となっている。係止片42がストッパ片17に当接したときには、図4(b)に示すように、壁部55bにおいては係止片42が壁部55b(第3フレーム材30)にほぼ当接するため、センタープレート材40を長手方向全域にわたって受け止めることができるようになっており、センタープレート材40の一部に荷重が集中することがない。なお、図4に示すように、第3フレーム材30の取付部31の内側面よりもストッパ片17をやや突出させるようにすれば、ストッパ片17によって弾性的にセンタープレート材40を受け止めた後に、ストッパ片17と壁部55b(第3フレーム材30)とでセンタープレート材40の移動を確実に規制することができる。
なお、センタープレート材40の第2フレーム材20に対する相対移動は、X1方向においては係止片42が後壁部23に当接するまで、X2方向においては係止片42が前壁部22に当接するまで、である。
上記で説明したように、ストッパ片17によってセンタープレート材40の移動が規制されるため、第1移動空間Aは広さが不要である。一方、躯体の変動を吸収するためには、第2移動空間Bを広くしてセンタープレート材40の移動幅を確保する必要がある。本実施形態においては、第2フレーム材20は第1フレーム材11よりもX方向に幅広に形成されており、これにより、第2移動空間Bの幅を第1移動空間Aの幅よりも大きく形成している。
また、一方の躯体55と他方の躯体56とがY方向(躯体壁面に平行な方向)に相対的に変位した場合、図5に示すように、センタープレート材40がスライドすることでその変動を吸収する。
以上説明したように、第1フレーム材11には、センタープレート材40に係合可能なストッパ片17が設けられ、前記ストッパ片17は、前記第1フレーム材11に対する前記センタープレート材40の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材40の他方の躯体56から見て一方の躯体55の方向への相対移動を規制する。すなわち、ストッパ片17によってセンタープレート材40の一方の躯体55に対する相対移動が規制されている。このような構成によれば、一方の躯体55が床部55aと壁部55bとを連続的に有するものであり、この床部55aと壁部55bとを連続的にセンタープレート材40で覆った場合でも、センタープレート材40の端部を床部55aのストッパ片17と壁部55bとで受け止めることができる。すなわち、ストッパ片17を設けることでセンタープレート材40を広い範囲で受け止めることができるので、センタープレート材40の一部に荷重が集中せず、破損が生じにくい。
また、前記第1フレーム材11には、前記センタープレート材40に係合可能な立上り片13が設けられ、前記立上り片13は、前記第1フレーム材11に対する前記センタープレート材40の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材40の前記一方の躯体55から見て前記他方の躯体56の方向への相対移動を規制する。すなわち、立上り片13によってセンタープレート材40の一方の躯体55に対する相対移動が規制されている。このような構成によれば、センタープレート材40が第1フレーム材11から外れてしまうことを防止できる。
また、前記センタープレート材40の一方の端部は、前記第1フレーム材11と前記第1カバー材18とで形成される第1移動空間A内で移動可能であり、前記センタープレート材40の他方の端部は、前記第2フレーム材20と前記第2カバー材26とで形成される第2移動空間B内で移動可能であり、前記第2移動空間Bの幅を前記第1移動空間Aの幅よりも大きく形成した。このような構成によれば、センタープレート材40の移動が規制される第1移動空間Aは極力小さくするとともに、第2移動空間Bを大きくすることでセンタープレート材40の可動量を確保することができる。
また、前記ストッパ片17は、前記第1フレーム材11とは別体で形成されている。このようにストッパ片17を第1フレーム材11とは別体とすれば、ストッパ片17が必要ない場合には第1フレーム材11のみを使用することができる。例えば、一方の躯体55が床部55aのみで壁部55bを持たない場合には、図10に示すように、ストッパ片17を取り付けずに第1フレーム材11のみを使用してエキスパンションジョイント装置10を設置することができる。このように、同一の第1フレーム材11を異なる施工条件に対応させることができるので、部品を共有化してコストを低減させることができる。
なお、上記した実施形態においては、第1カバー材18、第2カバー材26、センタープレート材40の上面に凹凸の滑り止め処理を施したものを使用している。しかしながら、これに限らず、例えば図8に示すように、第1カバー材18や第2カバー材26の表面に仕上げシート50を貼るようにしてもよい。
また、図9に示すように、センタープレート材40の上面に仕上げシート51を貼るようにしてもよい。
なお、センタープレート材40の上面に仕上げシート51を貼った場合、センタープレート材40の厚みが増すため、上記した実施形態のままでは第3カバー材36の下部36dがセンタープレート材40の上面に干渉し、納まらなくなる場合がある。このため、図9(b)に示すように、第3フレーム材30の上壁部33の上部に突出片34を突出させるとともに、この突出片34の表面(第3カバー材36に臨む面)にビス受け用の凹部34aを設け、この凹部34aを利用してカバー固定ネジ48を螺着できるようにしている。第3カバー材36は、カバー固定ネジ48を挿通するための皿穴がプレスによって形成されているため、この皿穴の周縁部が裏側にやや突出するようになっている。この裏側に突出した皿穴の周縁部を逃すために、前記した凹部34aが設けられている。そして、この凹部34aの上下幅は皿穴の幅よりも大きく設定されており、皿穴の位置を凹部34aに対してずらして取り付けることが可能となっている。このように、第3カバー材36及びカバー固定ネジ48を上方にずらして取り付けることができるので、第3カバー材36の下部36dがセンタープレート材40の上面に干渉しない位置まで第3カバー材36の取り付け位置を高くすることができる。
同様に、センタープレート材40の上面に仕上げシート51を貼った場合、センタープレート材40の厚みが増すため、上記した実施形態のままでは第2カバー材26の下面がセンタープレート材40の上面に干渉し、納まらなくなる場合がある。このため、図9(c)に示すように、第2フレーム材20の後壁部23の内側に受片23bを略水平に突出させるとともに、この受片23bを利用してカバー固定ネジ47を螺着できるようにしている。そして、この受片23bと第2カバー材26のカバー部26aとの間にスペーサ材52を配置可能となっている。このスペーサ材52を配置することで、第2カバー材26の高さを嵩上げできるので、第2カバー材26がセンタープレート材40の上面に干渉しない位置まで第2カバー材26の取り付け位置を高くすることができる。
10 エキスパンションジョイント装置
11 第1フレーム材
12 取付部
12a 突部
13 前壁部(立上り片)
13a クッション材
13b シート保持部
13c 水抜き孔
14 後壁部
14a カバー係合部
17 ストッパ片
17a 固定部
17b 突出脚部
17c 当接部
18 第1カバー材
18a カバー部
18b 後脚部
20 第2フレーム材
21 取付部
22 前壁部(立上り片)
22a クッション材
22b シート保持部
23 後壁部
23a カバー係合部
23b 受片
26 第2カバー材
26a カバー部
26b 後脚部
30 第3フレーム材
31 取付部
32 下壁部(立上り片)
32a クッション材
32b シート保持部
33 上壁部
34 突出片
34a 凹部
36 第3カバー材
36a 後部
36b 上部
36c 前部
36d 下部
40 センタープレート材
41 被覆部
42 係止片
43,44,45 フレーム固定ネジ
46,47,48 カバー固定ネジ
49 止水シート
50,51 仕上げシート
52 スペーサ材
55 一方の躯体
55a 床部
55b 壁部
56 他方の躯体
56a 床部
G 隙間部
A 第1移動空間
B 第2移動空間

Claims (3)

  1. 一方の躯体と他方の躯体との間の隙間部を覆うエキスパンションジョイント装置であって、
    前記一方の躯体に固定される第1フレーム材と、
    前記第1フレーム材に対向して固定される第1カバー材と、
    前記他方の躯体に固定される第2フレーム材と、
    前記第2フレーム材に対向して固定される第2カバー材と、
    一方の端部を前記第1フレーム材と前記第1カバー材とによって移動可能に保持され、他方の端部を前記第2フレーム材と前記第2カバー材とによって移動可能に保持されて、前記隙間部を覆うように配置されるセンタープレート材と、
    前記センタープレート材に係合可能なストッパ片と、
    を備え、
    前記ストッパ片は、前記第1フレーム材の両端部に配置される短尺の部材であり、前記第1フレーム材の上面に重ね合わされて、前記第1フレーム材を前記一方の躯体に固定するためのフレーム固定ネジによって前記第1フレーム材とともに前記一方の躯体に固定されており、
    前記第1フレーム材の上面には、前記ストッパ片に係合させるための突部が形成されており、前記突部によって前記ストッパ片の位置決めと回転止めがされており、
    前記ストッパ片は、前記第1フレーム材に対する前記センタープレート材の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材の前記他方の躯体から見て前記一方の躯体の方向への相対移動を規制するものであり、
    前記ストッパ片は、前記第1フレーム材に接面して固定される固定部と、前記固定部から斜め上方に延出形成された突出脚部と、前記突出脚部の先端を屈折させた当接部と、を備え、
    前記当接部は、前記センタープレート材の端部に形成された係止片に臨む略垂直な先端面を有していることを特徴とする、エキスパンションジョイント装置。
  2. 前記第1フレーム材には、前記センタープレート材に係合可能な立上り片が設けられ、
    前記立上り片は、前記第1フレーム材に対する前記センタープレート材の相対移動を規制するためのものであって、前記センタープレート材の前記一方の躯体から見て前記他方の躯体の方向への相対移動を規制することを特徴とする、請求項1記載のエキスパンションジョイント装置。
  3. 前記センタープレート材の一方の端部は、前記第1フレーム材と前記第1カバー材とで形成される第1移動空間内で移動可能であり、
    前記センタープレート材の他方の端部は、前記第2フレーム材と前記第2カバー材とで形成される第2移動空間内で移動可能であり、
    前記第2移動空間の幅を前記第1移動空間の幅よりも大きく形成したことを特徴とする、請求項1又は2記載のエキスパンションジョイント装置。
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