JP6534600B2 - 蓄電装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本明細書に開示の技術は、蓄電装置の製造方法に関する。
特許文献1には、ケース内の圧力が所定の値に達したときに、電極端子とケース内部の電極組立体との間の電気的接続を遮断する電流遮断装置を備える蓄電装置が開示されている。この蓄電装置では、電極端子に貫通孔が設けられ、貫通孔によって電流遮断装置の内部空間とケースの外部側の空間とが連通している。したがって、電解液の注液時や洗浄時に電解液や洗浄水が貫通孔内に浸入すると、電流遮断装置が腐食され、その性能が低下してしまう。
特許文献1の蓄電装置では、上記問題を解決するために、電極端子の貫通孔を弾性部材からなる封止栓により封止している。このため、貫通孔の内部に電解液や洗浄水が浸入し難くなり、電流遮断装置の動作に悪影響を及ぼすことをなくすことができると記載されている。
特開2014−63745号公報
特許文献1に記載の蓄電装置では、封止栓に設けられた金属板を、レーザ溶接によって電極端子に溶接固定することにより、電極端子の貫通孔を封止している。しかしながら、この蓄電装置では、封止栓のシール性を検査して製造されているわけではないため、封止栓のシール性についての信頼性が低く、貫通孔を通って電流遮断装置の内部へ水分を透過してしまう虞がある。本明細書は、蓄電装置を製造する際に封止栓のシール性の検査を行うことで、電流遮断装置内部への水分の浸入を好適に防止することができる技術を開示する。
本明細書では、蓄電装置の製造方法を開示する。蓄電装置は、ケースと、ケース内に収容される電極組立体と、ケースに設けられ、電極組立体と電気的に接続される電極端子と、ケース内に収容され、電極組立体と電極端子とが電気的に接続される導通状態と、電極組立体と電極端子とが電気的に非接続となる非導通状態とに切換える電流遮断装置とを備えている。電極端子は、ケースの外部側の空間と電流遮断装置の内部空間とを連通する貫通孔を有している。貫通孔内には、電流遮断装置の内部空間をケースの外部側の空間からシールする封止栓が配置されている。蓄電装置の製造方法は、電流遮断装置の内部空間に、封止栓のシール性を検査するための第1の検査ガスを貯留する貯留工程と、第1の検査ガスを封入した状態で貫通孔を封止栓でシールするシール工程と、ケースの外部において、第1の検査ガスの漏れを検知する検知工程とを含む。
上記の製造方法では、第1の検査ガスを電流遮断装置の内部空間に導入した状態で、封止栓により貫通孔を封止する。したがって、ケースの外部において、第1の検査ガスが検知されるか否かによって、封止栓のシール性を検査することができる。すなわち、検知工程において、ケースの外部で第1の検査ガスが検知された場合、封止栓のシールが不十分であると判断することができる。一方、検知工程において、ケースの外部で第1の検査ガスが検知されない場合には、封止栓のシール性は十分であると判断することができる。この製造方法によれば、製造時に封止栓のシール性の検査を行うことで、封止栓のシール性の信頼性を高めることができ、電流遮断装置内部への水分の浸入を好適に防止することができる蓄電装置を製造することができる。
実施例1の蓄電装置の断面図。 図1の破線部200aの拡大図。 実施例1の蓄電装置の製造方法を示す図(貯留工程)。 実施例1の蓄電装置の製造方法を示す図(シール工程)。 実施例1の蓄電装置の製造方法を示す図(検知工程)。 実施例2の蓄電装置の製造方法を示す図(電流遮断装置検査工程)。 実施例1の蓄電装置を変形した例を示す断面図(図1の破線部200aに相当)。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1) 本明細書に開示する蓄電装置の製造方法では、検知工程は、ケースの外部側の空間を減圧した状態で行われてもよい。この製造方法によると、封止栓のシール不良による第1の検査ガスの漏れを検知する精度をより向上させることができる。
(特徴2) 本明細書に開示する蓄電装置の製造方法では、電流遮断装置は、当該電流遮断装置の内部空間とケースの内部空間とをシールするシール部を備えていてもよい。また、貯留工程の前に、ケースの内部空間に第2の検査ガスを封入することにより、電流遮断装置のシール部のシール性を検査する電流遮断装置検査工程をさらに備えていてもよい。この製造方法によると、電流遮断装置のシール部のシール性を検査するため、電流遮断装置の動作の信頼性を高くすることができる。
以下、本明細書が開示する蓄電装置100の製造方法について、図面を参照して説明する。まず、本実施例に係る製造方法によって製造される蓄電装置100について説明する。図1に示すように、蓄電装置100は、ケース1と、ケース1に収容された電極組立体3と、ケース1に固定された電極端子としての端子5,7とを備えている。電極組立体3と端子5,7とは電気的に接続されている。また、蓄電装置100は、電極組立体3と端子7との間に配置された電流遮断装置10を備えている。ケース1の内部には、電解液が注入されており、電極組立体3は、電解液に浸漬している。
ケース1は、金属製であり、略直方体形状の箱型部材である。ケース1は、本体111と、本体111に固定された蓋部112とを備えている。蓋部112は、本体111の上部を覆っている。蓋部112には、開口部81,82が形成されている。端子5は、開口部81を介してケース1の内外に通じており、端子7は、開口部82を介してケース1の内外に通じている。
電極組立体3は、正極シートと、負極シートと、正極シートと負極シートとの間に配置されたセパレータとを備えている。電極組立体3は、複数の正極シート、複数の負極シート及び複数のセパレータが積層されて構成されている。正極シート及び負極シートは、集電部材と、集電部材上に形成されている活物質層とを備えている。集電部材としては、正極シートに用いられるものは例えばアルミ箔であり、負極シートに用いられるものは例えば銅箔である。また、電極組立体3は、正極集電タブ41及び負極集電タブ42を備えている。正極集電タブ41は、正極シートの上端部に形成されている。負極集電タブ42は、負極シートの上端部に形成されている。正極集電タブ41及び負極集電タブ42は、電極組立体3の上方に突出している。正極集電タブ41は正極リード43に固定されている。負極集電タブ42は負極リード44に固定されている。
正極リード43は、正極集電タブ41と端子5とに接続されている。正極リード43を介して、正極集電タブ41と端子5とが電気的に接続されている。正極リード43とケース1との間には、絶縁部材72が配置されている。絶縁部材72は、正極リード43とケース1の蓋部112とを絶縁している。
負極リード44は、負極集電タブ42と接続端子46とに接続されている。接続端子46は、電流遮断装置10を介して端子7に電気的に接続されている。よって、負極リード44、接続端子46及び電流遮断装置10を介して、負極集電タブ42と端子7とが電気的に接続されている。これにより、電極組立体3と端子7とを接続する通電経路が形成されている。電流遮断装置10は、この通電経路を遮断可能である。電流遮断装置10の構成については後述する。負極リード44とケース1との間には、絶縁部材73が配置されている。絶縁部材73は、負極リード44とケース1とを絶縁している。
蓋部112の上面には、樹脂製のガスケット62,63が配置されている。ガスケット62の上面には、外部端子60が配置されている。外部端子60には、貫通孔60aが形成されている。貫通孔60aは、外部端子60の上面側に比べ、下面側のサイズが大きくなっている。ガスケット62は、蓋部112と外部端子60とを絶縁している。ボルト64は、貫通孔60aを通過している。具体的には、ボルト64の頭部は、貫通孔60a内に収容されている。また、ボルト64の軸部は、貫通孔60aを通って外部端子60の上方に突出している。端子5、外部端子60及びボルト64は、互いに電気的に接続されており、正極端子を構成している。ガスケット63、外部端子61及びボルト65の構成は、上述したガスケット62、外部端子60及びボルト64の構成と同様である。端子7、外部端子61及びボルト65は、互いに電気的に接続されており、負極端子を構成している。
ここで、図2を参照して端子7について説明する。図2に示すように、端子7は、ケース1にカシメ固定されている。端子7は、円筒部94、基底部95及び固定部96を備えている。円筒部94は開口部82に挿入されている。円筒部94には貫通孔97が形成されている。基底部95は環状に形成されている。基底部95は円筒部94の下端部に固定されている。基底部95はケース1の内部に配置されている。基底部95には、凹所98が形成されている。凹所98は貫通孔97と連通している。基底部95には、突出部99が形成されている。突出部99は、基底部95の下面の外周縁に沿って環状に形成されている。突出部99は、基底部95の下面から下方(後述する通電板20側)に突出している。固定部96は環状に形成されており、円筒部94の上端部に配置されている。固定部96はケース1の外部に配置されている。端子7は、固定部96によりケース1の蓋部112に固定されている。
ケース1の蓋部112と端子7との間には、シール部材86が配置されている。シール部材86は環状であり、端子7の円筒部94を一巡している。シール部材86は、ケース1の蓋部112の下面及び開口部82の内周面と、端子7の基底部95及び円筒部94に当接しており、これにより、ケース1の内外をシールしている。シール部材86は、絶縁性及び耐電解液性を有する材料(本実施例ではパーフルオロアルコキシアルカン(PFA))によって形成されている。蓋部112と端子7とは、シール部材86によって絶縁されている。なお、シール部材86の材料はこれに限られず、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)等であってもよい。
貫通孔97内には、絶縁性の封止栓90が配置されている。封止栓90は、例えば、ゴム等の樹脂材料によって構成されている。封止栓90は、軸部90aと、頭部90bとを有している。軸部90aと頭部90bは、一体となって構成されている。軸部90aは、貫通孔97内に挿入されている。頭部90bは、軸部90aの上端に配置されている。頭部90bの径は、軸部90aの径より大きく、かつ、貫通孔97の径よりも大きい。頭部90b(軸部90aから径方向に突出した部分)の下面は、固定部96の上面に当接している。軸部90aの径は、貫通孔97内に配置される前の状態においては、貫通孔97の径よりわずかに大きい。したがって、封止栓90(軸部90a)を貫通孔97内に配置する際は、軸部90aの径が縮小するように封止栓90が変形する。このため、軸部90aには復元力が発生し、軸部90aの外周面が貫通孔97の内面に押圧される。これにより、貫通孔97は、封止栓90により封止され、電流遮断装置10の内部空間12と、ケース1の外部側の空間16とに分離される。すなわち、電流遮断装置10の内部空間12は、封止栓90によってケース1の外部側の空間16からシールされている。なお、封止栓90は、軸部90aの外周面と貫通孔97の内面とが当接し、軸部90aと貫通孔97の内面との間が気密に封止されていればよく、頭部90bの形状は上記に限られない。
次に、電流遮断装置10について説明する。図2に示すように、電流遮断装置10は、通電板20と、第1変形板30と、ホルダ80とを備えている。第1変形板30は、円形の導電性のダイアフラムであり、下方に凸となっている。第1変形板30は、中央部32及び外周部31を有している。第1変形板30の中央部32は通電板20と接続されている。第1変形板30の外周部31は、基底部95の下面の外周部と接続されている。詳細には、第1変形板30の外周部31と基底部95の下面の外周部とは、周方向において一定の間隔を空けてスポット溶接することにより固定されている。第1変形板30が基底部95の下面に接続されると、第1変形板30の外周面がホルダ80の内壁面に当接する。これによって、第1変形板30の基底部95(すなわち、端子7)に対する接続位置を安定化することができる。基底部95の凹所98の下端は、第1変形板30により覆われている。
通電板20は金属製の部材であり、導電性を有している。通電板20は、平面視において円形状に形成されており、第1変形板30の下方に配置されている。通電板20には接続端子46が接続されている。通電板20は、中央部22及び外周部21を有している。通電板20の下面には溝部20aが形成されている。溝部20aは中央部22の周囲に形成されており、溝部20aの内側で通電板20と第1変形板30の中央部32とが接続されている。溝部20aが形成された位置における通電板20の機械的強度は、溝部20a以外の位置における通電板20の機械的強度よりも低い。
ホルダ80は、環状に形成されており、その内部に端子7の基底部95と、第1変形板30と、シール部材75を収容し、これらを保持する。ホルダ80の下端には通電板20が固定され、ホルダ80によって通電板20が支持されている。ホルダ80は、弾性を有する絶縁材料により形成されている。ホルダ80には、例えば、ポリフェニルスルファイド(PPS)が用いられる。なお、ホルダ80の材料は上記のPPSに限られず、絶縁性及び耐電解液性を有し、シール部材86よりも高い圧縮強度を有する材料(例えば、ポリプロピレン(PP)等)であればよい。
ホルダ80は、上端部79と中央部78を有する。上端部79は、ケース1の蓋部112と端子7の基底部95の間に配置されている。上端部79は、蓋部112の下面と基底部95の上面に当接しており、蓋部112と基底部95との間隔を決定するスペーサの役割を果たす。蓋部112と基底部95とは、上端部79によって絶縁されている。
中央部78は、上端部79の外周縁から下方に延びている。すなわち、中央部78は、ケース1の蓋部112の下面と、通電板20の上面との間に配置されている。中央部78は、環状に形成されており、その内部に基底部95と第1変形板30を収容する。中央部78の内面には、基底部95の外周面と当接する当接部分と、当接部分の下方に位置する凹所77が形成されている。当接部分は、中央部78の上端側に形成され、凹所77は、中央部78の下端側に形成されている。凹所77の径は、基底部95の径(当接部分の径)より大きくされている。基底部95の下面には突出部99が形成されていることから、中央部78内に基底部95が収容されると、突出部99の一部が凹所77内に突出する。凹所77内に突出部99が突出することで、シール部材75を収容する空間が凹所77に形成される。なお、中央部78の下面は、通電板20の上面に当接している。
シール部材75は、凹所77の突出部99より外側の空間に収容される。シール部材75は、端子7の基底部95の外周側を周方向に一巡している。シール部材75は、上記の空間に圧縮された状態で収容されており、通電板20とホルダ80と突出部99に接触している。シール部材75は、各接触部において、両者の間をシールしている。これによって、ケース1内の空間14、ケース1外の空間16及び電流遮断装置10の内部空間12のそれぞれがシールされている。シール部材75は、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)などのエチレン−プロピレン系ゴム(EPM)を材料とするOリングである。なお、シール部材75は上記に限られず、シール性、絶縁性、耐電解液性及び弾性を有する材料が用いられてもよい。なお、基底部95の下面に形成される突出部99の下端は、凹所77の上端よりも下方に位置する一方、通電板20には接触していない。シール部材75が突出部99に当接することによって、シール部材75が通電板20やホルダ80に対して位置ズレすることが防止されている。
通電板20及びホルダ80は、固定部材70により固定されている。固定部材70は、通電板20及びホルダ80をカシメ固定している。
ここで、電流遮断装置10の遮断動作について説明する。上述した蓄電装置100においては、端子5と端子7との間が外部機器(例えば、発電機やモータ等)を介して通電可能な導通状態で用いられる。蓄電装置100の過充電等によってケース1内の圧力が上昇すると、通電板20の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第1変形板30の上面に作用する圧力は略一定である。このため、ケース1の内圧が上昇して所定値に達すると、第1変形板30の中央部32に接続されていた通電板20が、機械的に脆弱な溝部20aを起点に破断する。そして、第1変形板30が反転して、上方に凸の状態に変化する。これによって、通電板20と第1変形板30とを接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7とが非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されると共に、通電板20は端子7から絶縁される。
次に、蓄電装置100の製造方法について説明する。以下では、従来の製造方法と同一の工程については、その詳細な説明を省略する。まず、蓄電装置100を構成する各要素1,3,10等を準備する。次に、蓋部112に端子5,7を固定すると共に、端子7に電流遮断装置10を介して電極組立体3を接続し、また、端子5に電極組立体3を接続して、蓋部112側の各構成要素をサブアッセンブリ化する。次いで、サブアッセンブリ化した蓋部112をケース1の本体111に固定し、その後に、以下に説明する工程を実施する。
(貯留工程)
この工程では、図3の矢印で示すように、第1の検査ガスGを電流遮断装置10の内部空間12へ供給し、内部空間12内に第1の検査ガスGを貯留する。本実施例では、第1の検査ガスGとして、Heが用いられる。第1の検査ガスGは、貫通孔97より電流遮断装置10の内部空間12に供給され、内部空間12の末端まで充填される。具体的には、第1の検査ガスGで満たされた容器内に蓄電装置100(詳細には、封止栓90が差し込まれる前の状態の蓄電装置100)を配置することで、電流遮断装置10の内部空間12へ第1の検査ガスGを供給する。なお、第1の検査ガスGは上記に限られず、Ar等の希ガスやNのような、不活性かつ分子サイズの小さな気体であればよい。また、第1の検査ガスGの内部空間12への導入方法は上記に限られず、第1の検査ガスGと大気との比重差を利用して、電流遮断装置10の内部空間12へ導入してもよい。
(シール工程)
次に、図4に示すように、貫通孔97を封止栓90により封止する。すなわち、貫通孔97内へ封止栓90を差込む。封止栓90の差込みは、電流遮断装置10の内部空間12へ第1の検査ガスGを貯留した状態で行われる。これにより、電流遮断装置10の内部空間12と、ケース1の外部側の空間16とが分離され、電流遮断装置10の内部空間12は、ケース1の外部側の空間16からシールされる。したがって、第1の検査ガスGは、電流遮断装置10の内部空間12に封入される。
(検知工程)
次に、封止栓90が差込まれた蓄電装置100を第1の検査ガスGで満たされた容器内から取出し、次いで、大気が導入された容器内に収容し、ケース外部において、第1の検査ガスGが漏れているか否かを検知する。すなわち、蓄電装置100を収容した容器内で第1の検査ガスGが検出されるか否かを、予め定められた設定時間だけ監視する。貫通孔97と封止栓90とのシールが不十分である場合、図5に矢印で示すように、貫通孔97と封止栓90との間から第1の検査ガスGが漏出する。このため、ケース1の外部において、第1の検査ガスGを検知することができる。第1の検査ガスGの検知には、公知の測定装置(ディテクタ)Dを用いることができる。予め定められた設定時間の間に第1の検査ガスGが検出された場合は、封止栓90による貫通孔97のシールが不十分であるとして、封止栓90を新たなものに交換する等の処置が行われる。封止栓90を新たなものに交換した場合は、再度、貯留工程、シール工程、検知工程が行われる。一方、定められた設定時間の間に第1の検査ガスGが検出されなかった場合は、封止栓90による貫通孔97のシールが十分であると判断し、蓄電装置100の製造が完了する。
本実施例の蓄電装置100の製造方法では、第1の検査ガスGを電流遮断装置10の内部空間12に封入し、ケース1の外部において第1の検査ガスGの漏れが生じているか否かを検査する。すなわち、貫通孔97と封止栓90との間のシール性が検査される。このため、貫通孔97と封止栓90との間にシール不良が生じた蓄電装置100を検出することができ、封止栓90のシール性の信頼性が高く、電流遮断装置10の内部への水分の浸入を好適に抑制することができる蓄電装置100を製造することができる。
なお、上述した検知工程は、ケース1の外部側の空間16を減圧した状態で行われてもよい。例えば、電流遮断装置10の内部空間12に第1の検査ガスGを封入した状態で、ケース1を真空チャンバ内に載置し、真空チャンバ内(すなわち、ケース1の外部側の空間16)を減圧した状態で検知工程が行われる。このような方法によると、封止栓90のシールが不十分である場合に、電流遮断装置10の内部空間12に封入した第1の検査ガスGの漏れが促進される。このため、貫通孔97と封止栓90とのシール状態をより精度良く検査することができる。
次に、図6を参照して、実施例2の製造方法について説明する。以下では、実施例1と相違する点についてのみ説明し、実施例1と同一の構成については、その詳細な説明を省略する。
(電流遮断装置検査工程)
本実施例では、貯留工程の前に、ケース1内の空間14に第2の検査ガスGを封入することにより、電流遮断装置10の内部空間12とケース1内の空間14との間のシール性(すなわち、シール部材75のシール性)を検査する電流遮断装置検査工程をさらに備えている。
本工程は、例えば、ケース1内の空間14とケース1外の空間16とを連通する電解液の注液孔(不図示)から第2の検査ガスGをケース1内に封入し、ケース1の外部において第2の検査ガスGが漏れているか否かを検知することによって行われる。本実施例では、第2の検査ガスGとして、Heが用いられる。なお、第2の検査ガスGは上記に限られず、第1の検査ガスGと同様、Ar等の希ガスやNのような、不活性かつ分子サイズの小さな気体であればよい。また、第2の検査ガスGの検知には、公知のディテクタDを用いることができる。
電流遮断装置検査工程では、ケース1内の空間14が電流遮断装置10の内部空間12から適切にシールされていないと、第2の検査ガスGはケース1内の空間14から電流遮断装置10の内部空間12へ漏出する。第2の検査ガスGは、例えば、図6に矢印で示す経路を通って電流遮断装置10の内部空間12へ漏出する。本工程は、貯留工程の前に行われるため、図6に示すように、貫通孔97内には封止栓90が配置されていない。このため、電流遮断装置10の内部空間12へ漏出した第2の検査ガスGは、空間12とケース1外の空間16を連通する貫通孔97を通ってケース1外の空間16へ流れ出る。したがって、ケース1の外部において、測定装置(ディテクタ)Dにより第2の検査ガスGを検出することができる。
本実施例では、電流遮断装置10のシール検査を行うことができるため、電流遮断装置10の信頼性を向上させることができる。また、本実施例で説明した工程は、独立した工程であるため、本工程後に行う封止栓のシール性を検査する工程によって、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
実施例と請求項の各構成要素の対応関係について説明する。実施例のシール部材75は、請求項のシール部の一例である。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、図7に示すように、電流遮断装置は、第2変形板40をさらに備えていてもよい。第2変形板40は、中央部47と外周部48とを有している。第2変形板40は、通電板20の下方に配置されており、その中央部47が下方に突出している。第2変形板40の外周部48の上面と、通電板20の外周部21の下面は、溶接により固定されている。また、第2変形板40の上面中央には、上方に突出する突出部40aが設けられている。突出部40aの上方には通電板20の中央部22が位置している。第2変形板40の下面には、ケース1の内圧が作用する。
通電板20は、第2変形板40と第1変形板30との間に配置されており、通電板20には、通気孔20bが形成されている。第2変形板40と通電板20との間の空間18は、通気孔20bを介して第1変形板30と通電板20との間の空間19と連通している。第1変形板30は、通電板20の上方に配置されている。
上記の電流遮断装置の遮断動作について説明する。この電流遮断装置を備える蓄電装置では、ケース1の内圧が上昇すると、第2変形板40の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第2変形板40の上面には、ケース1内の空間からシールされた空間18の圧力が作用する。このため、ケース1内の圧力が所定値を超えると、第2変形板40が反転して、下方に凸の状態から、上方に凸の状態に変化する。このとき、空間18内の空気は通気孔20bを通って空間19に移動し、空間19内の圧力が上昇する。また、第2変形板40が下方に凸の状態から上方に凸の状態に変化すると、第2変形板40の突出部40aが移動して通電板20の中央部22に衝突し、通電板20が溝部20aで破断する。これにより、第1変形板30が反転し、第1変形板30及び通電板20の中央部22が上方に変位する。このため、通電板20と第1変形板30を接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7との間の導通が遮断される非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されるとともに、通電板20は端子7から絶縁される。
上記の電流遮断装置を備える蓄電装置においても、実施例1及び実施例2の製造方法を用いることができ、それぞれの実施例と同様の作用効果を奏することができる。
また、本発明に係る蓄電装置の製造方法において、電流遮断装置は、端子5側に設けられてもよいし、端子5と端子7の双方に設けられてもよい。端子5側に電流遮断装置が設けられる場合は、端子5と蓋部112との間に、上記の実施例の構成と同様に絶縁部材を配置することができる。また、上記の実施例では、第1変形板30が反転することで通電板20との導通が遮断される。しかしながら、第1変形板30の変形の態様は反転に限られない。例えば、第1変形板30の中央部32が上方に撓むことで通電板20が溝部20aを起点に破断し、第1変形板30と通電板20との導通が遮断される構成であってもよい。第1変形板30は、第1変形板30と通電板20との導通が遮断されるのであればどのように変形してもよい。第2変形板40についても同様である。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:ケース
3:電極組立体
5、7:端子
10:電流遮断装置
20:通電板
20a:溝部
30:第1変形板
41:正極集電タブ
42:負極集電タブ
43:正極リード
44:負極リード
46:接続端子
60、61:外部端子
62、63:ガスケット
64、65:ボルト
75:シール部材
80:ホルダ
86:シール部材
90:封止栓
90a:軸部
90b:頭部
97:貫通孔
100:蓄電装置


Claims (2)

  1. ケースと、
    前記ケース内に収容される電極組立体と、
    前記ケースに設けられ、前記電極組立体と電気的に接続される電極端子と、
    前記ケース内に収容され、前記電極組立体と前記電極端子とが電気的に接続される導通状態と、前記電極組立体と前記電極端子とが電気的に非接続となる非導通状態とに切換える電流遮断装置と、を備えており、
    前記電極端子は、前記ケースの外部側の空間と前記電流遮断装置の内部空間とを連通する貫通孔を有しており、
    前記貫通孔内には、前記電流遮断装置の内部空間を前記ケースの外部側の空間からシールする封止栓が配置されている、蓄電装置の製造方法であって、
    前記電流遮断装置の内部空間に、前記封止栓のシール性を検査するための第1の検査ガスを貯留する貯留工程と、
    前記第1の検査ガスを貯留した状態で前記貫通孔を前記封止栓でシールするシール工程と、
    前記ケースの外部において、前記第1の検査ガスの漏れを検知する検知工程と、
    を含み、
    前記検知工程は、前記ケースの外部側の空間を減圧した状態で行われる、蓄電装置の製造方法。
  2. 前記電流遮断装置は、当該電流遮断装置の内部空間と前記ケースの内部空間とをシールするシール部を備えており、
    前記貯留工程の前に、前記ケースの内部空間に第2の検査ガスを封入することにより、前記電流遮断装置の前記シール部のシール性を検査する電流遮断装置検査工程をさらに備える、請求項1に記載の蓄電装置の製造方法。
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