JP6532004B2 - 非接触型データ受送信体 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触型データ受送信体に関する。
近年、流通管理、履歴管理、物品管理、その他の各種管理を効率的に行うべく、RFID(Radio Frequency IDentification)が様々な用途に用いられている。このRFIDは、RFタグと呼ばれる非接触型データ受送信体と情報読出/書込装置(リーダ/ライタ)との間で電磁界や電波等を用いた近距離の無線通信を行うことで、RFタグに対する情報の書き込みを非接触で行い、或いはRFタグからの情報の読み出しを非接触で行うものである。
以下の特許文献1〜3には、ICチップと、ICチップに接続される主アンテナと、主アンテナに近接して配置され、主アンテナと非接触で共振するブースター用の副アンテナとを備える従来のRFタグが開示されている。具体的に、以下の特許文献1には、主アンテナ及び副アンテナの双方がループ状に形成されたRFタグが開示されている。また、以下の特許文献2,3には、主アンテナがループ状に形成され、副アンテナが蛇行形状に形成されたRFタグが開示されている。
特開2010−219916号公報 特開2013−171428号公報 特開2013−171429号公報
ところで、RFIDで使用される周波数帯域は国際規格で規定されており、例えばUHF帯(極超短波帯)を用いて通信を行うRFIDでは、860〜960[MHz]と規定されている。この国際規格で規定された周波数帯域のうち、各地域(各国)で実際に使用される周波数帯域は、各地域の電波法で規定されており、例えば日本国内では、953[MHz]と規定されている。
RFタグは、ある地域(例えば、日本国内)で使用される周波数帯域で無線通信が可能なように主アンテナが設計されており、使用される周波数帯域が異なる他の地域(例えば、日本国外)では基本的に無線通信を行うことができない。また、同じ地域内であっても、使用される用途毎に周波数帯域が異なっていれば無線通信することができない。このように、従来は、使用される周波数帯域毎に主アンテナの設計変更が必要になるため、RFタグのコストが上昇してしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、主アンテナの設計を変更することなく無線通信に使用する周波数帯域を変更することが可能な非接触型データ受送信体を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の非接触型データ受送信体は、ICチップ(10)と、該ICチップが接続される主アンテナ(20)と、該主アンテナと非接触で共振するブースター用の副アンテナ(30)とを備える非接触型データ受送信体(1〜3)であって、前記副アンテナは、前記主アンテナが近接配置される第1アンテナ(31)と、前記第1アンテナと物理的に接触せず、平面視でループが形成されるように、両端部(32a、32b)が前記第1アンテナの両端部(31a、31b)と平面視でそれぞれ重なり合うように配置される第2アンテナ(32)とを備えることを特徴としている。
ここで、本発明の非接触型データ受送信体は、前記主アンテナが、平面視で前記第1アンテナと前記第2アンテナとによって形成される前記ループの内部に位置するように配置されることを特徴としている。
或いは、本発明の非接触型データ受送信体は、前記主アンテナが、平面視で前記第1アンテナと前記第2アンテナとによって形成される前記ループの外部に位置するように配置されることを特徴としている。
本発明によれば、互いに物理的に接触せず、平面視でループが形成されるように両端部が平面視でそれぞれ重なり合うように配置された第1アンテナと第2アンテナとによって形成された副アンテナを設けており、この副アンテナによって非接触型データ受送信体の共振周波数をシフトさせることができるため、主アンテナの設計を変更することなく無線通信に使用する周波数帯域を変更することが可能であるという効果がある。
本発明の第1実施形態による非接触型データ受送信体の要部構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による非接触型データ受送信体を分解した状態を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による非接触型データ受送信体の具体的構成を示す平面図である。 図3中のA−A線断面矢視図である。 本発明の第2実施形態による非接触型データ受送信体の要部構成を示す平面図である。 本発明の第2実施形態による非接触型データ受送信体を分解した状態を示す平面図である。 本発明の第2実施形態による非接触型データ受送信体の具体的構成を示す平面図である。 本発明の第3実施形態による非接触型データ受送信体の要部構成を示す平面図である。 本発明の第1,第2実施形態による非接触型データ受送信体の変形例を示す断面図である。 実施例及び比較例に係る非接触型データ受送信体を示す平面図である。 図10に示す実施例及び比較例の特性を示す図である。 他の実施例及び比較例の特性を示す図である。 他の比較例の特性を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による非接触型データ受送信体について詳細に説明する。尚、以下で説明する実施形態は、本発明の要旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであって、本発明を限定するものではない。また、以下で参照する図面においては、理解を容易にするために、必要に応じて各部材の寸法を適宜変えて図示している。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態による非接触型データ受送信体の要部構成を示す平面図である。図1に示す通り、本実施形態の非接触型データ受送信体1は、ICチップ10、主アンテナ20、及び副アンテナ30を備えており、外部(例えば、不図示の情報読出/書込装置)との間で電波を用いた近距離の無線通信を行うことで、データの書き込み或いは読み出しを非接触で行う。
ICチップ10は、外部から非接触で主アンテナ20及び副アンテナ30を介して供給される電力によって動作し、外部との間で主アンテナ20及び副アンテナ30を介した無線通信を行って非接触状態でデータの書き込み及び読み出しを行う半導体集積回路である。このICチップ10としては、特に限定されず、主アンテナ20及び副アンテナ30を介して非接触状態でデータの書き込み及び読み出しが可能なものであれば、任意のものを用いることができる。
主アンテナ20は、ICチップ10に物理的に接続されるアンテナである。図1に示す主アンテナ20は、一端20a及び他端20bが予め規定された間隔をもって離間されており、平面視形状がおおむね四角環形状であるループ状のアンテナである。ICチップ10は、主アンテナ20の一端20a及び他端20bに接続されている。尚、図1においては、主アンテナ20が四角環形状のものを図示しているが、主アンテナ20の形状は、円環形状、楕円環形状、多角環形状、その他の任意の形状であっても良い。
副アンテナ30は、主アンテナ20と非接触で共振するブースター用のアンテナである。図1に示す副アンテナ30は、平面視形状がコ字形状の第1アンテナ31及び第2アンテナ32からなり、これら第1アンテナ31及び第2アンテナ32によって平面視でループが形成されるようにされたアンテナである。尚、ICチップ10及び主アンテナ20は、副アンテナ30の内部(具体的には、第1アンテナ31と第2アンテナ32とによって形成されるループの内部)に位置するように配置される。
第1アンテナ31は、主アンテナ20が近接配置されて、主アンテナ20が電磁的に結合されるアンテナである。具体的には、主アンテナ20の直線部20cと第1アンテナ31の内縁部31cとが近接配置される。この第1アンテナ31は、単体でも主アンテナ20と非接触で共振するブースター用のアンテナとして機能する。第2アンテナ32は、第1アンテナ31と物理的に接触せず、平面視でループが形成されるように、その端部32a,32bが第1アンテナ31の端部31a,31bと平面視でそれぞれ重なり合うように配置されるアンテナである。
第1アンテナ31及び第2アンテナ32を上記の配置とするのは、第1アンテナ31の端部31aと第2アンテナ32の端部32aとを静電結合させるとともに、第1アンテナ31の端部31bと第2アンテナ32の端部32bとを静電結合させてループを形成することで、非接触型データ受送信体1の共振周波数をシフトさせるためである。つまり、副アンテナ30が無い状態では、非接触型データ受送信体1の共振周波数は、主アンテナ20の共振周波数となるが、副アンテナ30を設けることで、非接触型データ受送信体1の共振周波数を、主アンテナ20の共振周波数からシフトさせるようにしている。尚、第1アンテナ31の端部31a,31bは電圧が最大となる部位(最大電圧点)であるため、第2アンテナ32の端部32a,32bは、最大電圧点において第1アンテナ31と平面視で重なるようにされていると言うこともできる。
以上の主アンテナ20及び副アンテナ30(第1アンテナ31及び第2アンテナ32)としては、任意の方法により形成されたものを用いることができる。例えば、ポリマー型導電インクや銀インク組成物等の導電性のインクからなるもの、金属箔をエッチングしてなるもの、電気メッキや静電メッキ等のメッキにより形成されたもの、或いは金属蒸着等の各種薄膜形成法により形成された金属薄膜からなるものを用いることができる。
次に、上述した非接触型データ受送信体1の具体的な構成について説明する。図2は、本発明の第1実施形態による非接触型データ受送信体を分解した状態を示す平面図である。非接触型データ受送信体1は、図2(a)に示す第1基材と、図2(b)に示す第2基材とからなる。図2(a)に示す第1基材は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等から形成されたフィルム状またはシート状の基材ST1の一面に、ICチップ10、主アンテナ20、及び第1アンテナ31が、図1に示す位置関係で取り付けられたものである。図2(b)に示す第2基材は、基材ST1と同様の基材ST2の一面に、第2アンテナ32が取り付けられたものである。
非接触型データ受送信体1は、図3に示す通り、図2(a)に示す第1基材と図2(b)に示す第2基材とを重ね合わせる(積層する)ことによって形成される。具体的に、図2(a)に示す第1基材が、図2(b)に示す第2基材よりも紙面手前側に位置するように重ね合わされる。このような重ね合わせを行うことで、ICチップ10、主アンテナ20、及び第1アンテナ31が、同一面(基材ST1の一面)に配置され、第2アンテナ32が、ICチップ10等の配置面とは異なる面(基材ST1の他面)に配置された状態の非接触型データ受送信体1が得られる。
図3は、本発明の第1実施形態による非接触型データ受送信体の具体的構成を示す平面図である。また、図4は、図3中のA−A線断面矢視図である。これら図3,図4に示す通り、図2(a)に示す第1基材と図2(b)に示す第2基材とを重ね合わせることによって、第1アンテナ31の端部31aと第2アンテナ32の端部32aとが物理的に接触せずに平面視で重なり合い、且つ、第1アンテナ31の端部31bと第2アンテナ32の端部32bとが物理的に接触せずに平面視で重なり合った状態にすることができる。
ここで、図4に示す通り、第1アンテナ31の端部31aと第2アンテナ32の端部32aとの間隔、及び第1アンテナ31の端部31bと第2アンテナ32の端部32bとの間隔は、基材ST1の厚みによって規定される。従って、基材ST1の厚みを調整することで、第1アンテナ31の端部31aと第2アンテナ32の端部32aとの間の容量成分、及び第1アンテナ31の端部31bと第2アンテナ32の端部32bとの間の容量成分を調整することができる。
以上の通り、本実施形態によれば、主アンテナ20と非接触で共振するブースター用の副アンテナ30として、互いに物理的に接触せず、平面視でループが形成されるように両端部が平面視でそれぞれ重なり合うように配置された第1アンテナ31と第2アンテナ32とによって形成されたものが設けられている。このような副アンテナ30を設けることで、非接触型データ受送信体1の共振周波数をシフトさせることができるため、主アンテナ20の設計を変更することなく無線通信に使用する周波数帯域を変更することが可能である。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態による非接触型データ受送信体の要部構成を示す平面図である。尚、図5においては、図1に示す部材と同じ部材には同一の符号を付してある。図5に示す通り、本実施形態の非接触型データ受送信体2は、図1に示す非接触型データ受送信体1と同様に、ICチップ10、主アンテナ20、及び副アンテナ30を備えるが、ICチップ10及び主アンテナ20の配置が図1に示す非接触型データ受送信体1とは相違する。
具体的に、図1に示す非接触型データ受送信体1は、ICチップ10及び主アンテナ20が副アンテナ30の内部(第1アンテナ31と第2アンテナ32とによって形成されるループの内部)に位置するように配置される。これに対し、本実施形態の非接触型データ受送信体2は、ICチップ10及び主アンテナ20が副アンテナ30の外部(第1アンテナ31と第2アンテナ32とによって形成されるループの外部)に位置するように配置される。
副アンテナ30の外部に配置されるICチップ10及び主アンテナ20は、主アンテナ20の直線部20cが副アンテナ30をなす第1アンテナ31に近接配置されるようにされる。具体的には、主アンテナ20の直線部20cと第1アンテナ31の外縁部31dとが近接配置される。かかる配置にされることで、主アンテナ20は、第1実施形態と同様に、第1アンテナ31と電磁的に結合されている。
次に、上述した非接触型データ受送信体2の具体的な構成について説明する。図6は、本発明の第2実施形態による非接触型データ受送信体を分解した状態を示す平面図である。非接触型データ受送信体2は、図6(a)に示す第1基材と、図6(b)に示す第2基材とからなる。図6(a)に示す第1基材は、図2(a)に示す基材ST1と同様の基材ST1の一面に、ICチップ10、主アンテナ20、及び第1アンテナ31が、図5に示す位置関係で取り付けられたものである。図6(b)に示す第2基材は、図2(b)に示す基材ST2と同様の基材ST2の一面に、第2アンテナ32が取り付けられたものである。
非接触型データ受送信体2は、図7に示す通り、図6(a)に示す第1基材と図6(b)に示す第2基材とを重ね合わせる(積層する)ことによって形成される。具体的に、図6(a)に示す第1基材が、図6(b)に示す第2基材よりも紙面手前側に位置するように重ね合わされる。このような重ね合わせを行うことで、ICチップ10、主アンテナ20、及び第1アンテナ31が、同一面(基材ST1の一面)に配置され、第2アンテナ32が、ICチップ10等の配置面とは異なる面(基材ST1の他面)に配置された状態の非接触型データ受送信体1が得られる。
図7は、本発明の第2実施形態による非接触型データ受送信体の具体的構成を示す平面図である。尚、図7中のB−B線断面矢視図は、図4と同じ図になる。図7及び図4に示す通り、図6(a)に示す第1基材と図6(b)に示す第2基材とを重ね合わせることによって、第1アンテナ31の端部31aと第2アンテナ32の端部32aとが物理的に接触せずに平面視で重なり合い、且つ、第1アンテナ31の端部31bと第2アンテナ32の端部32bとが物理的に接触せずに平面視で重なり合った状態にすることができる。また、図7中のB−B線断面矢視図は、図4と同じ図になるため、基材ST1の厚みを調整することで、第1アンテナ31の端部31aと第2アンテナ32の端部32aとの間の容量成分、及び第1アンテナ31の端部31bと第2アンテナ32の端部32bとの間の容量成分を調整することができる。
以上の通り、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、主アンテナ20と非接触で共振するブースター用の副アンテナ30として、互いに物理的に接触せず、平面視でループが形成されるように両端部が平面視でそれぞれ重なり合うように配置された第1アンテナ31と第2アンテナ32とによって形成されたものが設けられている。このような副アンテナ30を設けることで、非接触型データ受送信体2の共振周波数をシフトさせることができるため、主アンテナ20の設計を変更することなく無線通信に使用する周波数帯域を変更することが可能である。
〔第3実施形態〕
図8は、本発明の第3実施形態による非接触型データ受送信体の要部構成を示す平面図である。尚、図8においては、図1,図5に示す部材と同じ部材には同一の符号を付してある。図8に示す通り、本実施形態の非接触型データ受送信体3は、図1に示す非接触型データ受送信体1と同様に、ICチップ10、主アンテナ20、及び副アンテナ30を備えるが、主アンテナ20の配置が図1に示す非接触型データ受送信体1とは相違する。
具体的に、図1に示す非接触型データ受送信体1は、主アンテナ20が副アンテナ30の内部(第1アンテナ31と第2アンテナ32とによって形成されるループの内部)に位置するように配置される。これに対し、本実施形態の非接触型データ受送信体3は、主アンテナ20の一部が、副アンテナ30と物理的に接触せず、平面視で副アンテナ30と重なる状態に配置される。具体的に、主アンテナ20は、その直線部20cが、第1アンテナ31の内縁部31cにおいて第1アンテナ31と平面視で重なる状態に配置される。かかる配置にされることで、主アンテナ20は、第1アンテナ31と電磁的に結合されている。
本実施形態の非接触型データ受送信体3は、例えば、図2,図6に示す基材ST1,ST2と同様の基材を3枚用いて形成される。具体的には、ICチップ10及び主アンテナ20が一面に取り付けられた基材と、第1アンテナ31が一面に取り付けられた基材と、第2アンテナ32が一面に取り付けられた基材とを重ね合わせる(積層する)ことによって非接触型データ受送信体3が形成される。
以上の通り、本実施形態によれば、第1,2実施形態と同様に、主アンテナ20と非接触で共振するブースター用の副アンテナ30として、互いに物理的に接触せず、平面視でループが形成されるように両端部が平面視でそれぞれ重なり合うように配置された第1アンテナ31と第2アンテナ32とによって形成されたものが設けられている。このため、本実施形態においても、主アンテナ20の設計を変更することなく無線通信に使用する周波数帯域を変更することが可能である。
尚、図8に示す非接触型データ受送信体3は、いわば図1に示す非接触型データ受送信体1において、主アンテナ20の直線部20cを第1アンテナ31の内縁部31cにおいて第1アンテナ31と平面視で重なる状態に配置した構成である。このような構成は、図5に示す非接触型データ受送信体2にも適用することができる。つまり、図5に示す非接触型データ受送信体2において、主アンテナ20の直線部20cを第1アンテナ31の外縁部31dにおいて第1アンテナ31と平面視で重なる状態に配置した構成にすることも可能である。
ここで、上述した第1,第2実施形態の非接触型データ受送信体1,2は、図2,図6に示す2枚の基材ST1,ST2を用いて形成されていたが、1枚の基材のみを用いて形成することもできる。図9は,本発明の第1,第2実施形態による非接触型データ受送信体の変形例を示す断面図である。尚、図9は、図4中に示すA−A線断面図、図7に示すB−B線断面図に相当する断面図である。
図9に示す通り、本変形例に係る非接触型データ受送信体は、基材ST1,ST2と同様の基材STの一面に、ICチップ10、主アンテナ20、及び第1アンテナ31が図1又は図5に示す位置関係で取り付けられており、基材STの他面に第2アンテナ32が取り付けられたものである。このような本変形例に係る非接触型データ受送信体においても、第1,第2実施形態と同様の副アンテナ30が得られるため、主アンテナ20の設計を変更することなく無線通信に使用する周波数帯域を変更することが可能である。
以下、実施例及び比較例について具体的に説明する。尚、以下で説明する実施例は、前述した実施形態と同様に、本発明を限定するものではない点に注意されたい。
出願人は、前述した実施形態に係る非接触型データ受送信体を実施例として作成するとともに、副アンテナを備えないもの及び異なる形態の副アンテナを備えるものを比較例として作成し、その特性を求めた。図10は、実施例及び比較例に係る非接触型データ受送信体を示す平面図であって、(a)は実施例に係るものであり、(b)は比較例に係るものである。
図10(a)に示す実施例E1は、前述した第1実施形態による非接触型データ受送信体1と同様の構成のものである。図10(b)に示す比較例C1は、ICチップ10及び主アンテナ20を備えるものの、副アンテナが省略されたものである。図10(b)に示す比較例C2は、副アンテナが第1アンテナ31のみから構成されるものである。図10(b)に示す比較例C3〜C7は、副アンテナをなす第1アンテナ31と第2アンテナ32との配置を、ループが形成されないように様々に変更したものである。尚、比較例C4は、平面視で第2アンテナ32が第1アンテナ31に隠れるように、第1アンテナ31と第2アンテナ32とが重ね合わされたものである。
実施例及び比較例の双方において、ICチップ10は、PETフィルム(図2(a)に示す基材ST1に相当するもの)の一面に両面テープで接着した。主アンテナ20は、ICチップ10が接着されたPETフィルムの一面にアルミニウム薄膜で形成した。また、副アンテナ30をなす第1アンテナ31は、銅箔(Cu)テープを用いてICチップ10が接着されたPETフィルムの一面に形成し、副アンテナ30をなす第2アンテナ32は、銅箔テープを用いて他のPETフィルム(図2(b)に示す基材ST2に相当するもの)の一面に形成した。
図11は、図10に示す実施例及び比較例の特性を示す図である。図11に示す特性は、図10に示す実施例E1及び比較例C1〜C7を金属板上に配置し、情報読出/書込装置(商品名:Tag Formancelite、Voyantic社製)を用いて、電波暗箱内にて、実施例E1及び比較例C1〜C7の通信距離をシミュレーションして得られたものである。尚、通信距離を測定するに当たり、情報読出/書込装置の出力は一定とした。
図11に示す通り、通信距離は、おおむね、副アンテナが設けられていない比較例C1よりも副アンテナが設けられている比較例C2〜C6の方が長くなり、第1アンテナ31のみが副アンテナとして設けられた比較例C2よりも第1アンテナ31及び第2アンテナ32が副アンテナとして設けられたC3〜C6の方が長くなる傾向がある。但し、比較例C1〜C7は何れも、通信距離が最大となる周波数が940[MHz]付近であって殆ど変わらない。これに対し、実施例E1では、通信距離が最大となる周波数が840[MHz]付近になっており、大幅にシフトしていることが分かる。尚、実施例E1において、通信距離が最大となる周波数は、例えば副アンテナ30のループ長を変えることで変更することができる。
図12は、他の実施例及び比較例の特性を示す図である。図12中の凡例に示されている実施例E2は、前述した第2実施形態による非接触型データ受送信体2と同様の構成のものである。図12では、この実施例E2の特性と、図10(b)に示された比較例C1,C2の特性とを図示している。図12に示す通り、実施例E2は、通信距離が最大となる周波数が950[MHz]付近にシフトしているとともに、820[MHz]付近にピークが現れていることが分かる。
図13は、他の比較例の特性を示す図である。図13(b)中の凡例に示されている比較例C10は、図13(a)に示す構成のものである。つまり、比較例C10は、図1に示す非接触型データ受送信体1と同様に、ICチップ10、主アンテナ20、及び副アンテナ30を備えるが、副アンテナ30をなす第1アンテナ31及び第2アンテナ32の端部が平面視で重ね合わされていないものである。図13(b)では、この比較例C10の特性と、図10(b)に示された比較例C2の特性とを図示している。
図13(b)に示す通り、比較例C10は、比較例C2よりも大幅に通信距離が短くなっており、しかも通信距離が最大となる周波数が940[MHz]付近で全く変化していないことが分かる。この結果から、通信距離を維持しつつ、通信距離が最大となる周波数をシフトさせるには、両端部が平面視でそれぞれ重なり合うように第1アンテナ31と第2アンテナ32とを重ね合わせることが極めて重要であることが分かる。
以上、本発明の実施形態による非接触型データ受送信体について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、第1アンテナ31及び第2アンテナ32の平面視形状がコ字形状であって、これら第1アンテナ31及び第2アンテナ32によって平面視形状が四角環形状である副アンテナ30が形成される例について説明したが、副アンテナ30の形状は、円環形状、楕円環形状、多角環形状、その他の任意の形状で良い。また、非接触型データ受送信体は、必要に応じてシリコーン等によってモールドされていても良い。
1〜3…非接触型データ受送信体、10…ICチップ、20…主アンテナ、30…副アンテナ、31…第1アンテナ、31a,31b…端部、32…第2アンテナ、32a,32b…端部

Claims (3)

  1. ICチップと、該ICチップが接続される主アンテナと、該主アンテナと非接触で共振するブースター用の副アンテナとを備え、極超短波帯を用いて通信を行う非接触型データ受送信体であって、
    前記副アンテナは、前記主アンテナが近接配置される第1アンテナと、
    前記第1アンテナと物理的に接触せず、平面視でループが形成されるように、両端部が前記第1アンテナの両端部と平面視でそれぞれ重なり合うように配置される第2アンテナと
    を備えることを特徴とする非接触型データ受送信体。
  2. 前記主アンテナは、平面視で前記第1アンテナと前記第2アンテナとによって形成される前記ループの内部に位置するように配置されることを特徴とする請求項1記載の非接触型データ受送信体。
  3. 前記主アンテナは、平面視で前記第1アンテナと前記第2アンテナとによって形成される前記ループの外部に位置するように配置されることを特徴とする請求項1記載の非接触型データ受送信体。
JP2015009347A 2015-01-21 2015-01-21 非接触型データ受送信体 Active JP6532004B2 (ja)

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