JP6531945B2 - 過電流検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、電池の充電時及び放電時における過電流状態を検出する過電流検出回路に関するものである。
図5は、特許文献1に記載された従来技術の回路図である。
図5において、100は電池(二次電池)、200は過電流保護回路、301,302は電池100への接続端子である。
過電流保護回路200は、過電流検出回路210と、電圧監視部250と、充放電制御部260と、充放電制御スイッチ270とを備えている。また、過電流検出回路210は、分圧抵抗211と、ローパスフィルタからなる遅延回路212と、増幅率が1のバッファ213,214と、オペアンプ216を有する差動増幅回路215と、コンパレータ217と、基準電圧源218とによって構成されている。
なお、Vは電池100の端子電圧、Iは電池100に流れる電流、Vは分圧抵抗211による電圧分圧値、Vはバッファ213の出力電圧、Vはバッファ214の出力電圧(電圧分圧値Vの遅延電圧)、Vは差動増幅回路215の出力電圧、Vは基準電圧源218により設定される基準電圧である。
一般に、電池に過電流が流れると電池の劣化が進む。このため、図5の過電流検出回路210では、単位時間当たりの電流Iの変化をバッファ213,214の出力電圧V,Vの差として検出し、この差電圧に比例した電圧Vを差動増幅器215が演算して後続のコンパレータ217が基準電圧Vと比較することにより、過電流の発生を検出している。そして、充放電制御部260が、充放電制御スイッチ270をオフさせることで過電流による電池100の劣化を防止している。
また、電圧監視部250は、内部のコンパレータを用いて電池100の端子電圧Vを所定の基準電圧と比較することにより、電池100の状態を監視している。
上述した過電流検出回路210によれば、電池100にシャント抵抗やFET等を直列に接続し、これらの抵抗値による電圧降下を利用して過電流を検出する方法に比べ、抵抗による電力損失が生じないという利点がある。
特許第4932975号公報(段落[0013]〜[0049]、図1等)
ところで、図5の過電流検出回路210においては、充電時過電流(端子電圧Vの上昇)と放電時過電流(端子電圧Vの低下)との両方を検出するために、例えば、電圧監視部250を構成するにあたって前記基準電圧源218とは別の基準電圧源を設ける必要があり、これが部品点数やコストを増加させる原因となっていた。
以下、上記の課題について詳しく説明する。
図5において、例えば負荷電流が一定である場合、遅延回路212における漏れ電流を考慮すると、電圧V,VはV>Vの状態で安定し、両電圧の差動出力電圧V=(V−V)は負となる(V<0)。なお、この時のVの値を、Vs0とする。
放電時過電流によって電圧Vが急激に低下すると、V,Vの間には時間遅れがあるので、両者の大小関係はV>VからV<Vに変化する。その結果、V=(V−V)は正に反転するが、これは、放電時過電流によってVが大きくなる方向に変化することを示している。
図5の回路では、Vが基準電圧Vよりも大きくなったらコンパレータ217の出力が反転することにより、充放電制御部260は過電流の発生を検出している。従って、基準電圧Vは前記Vs0より大きい値に設定しなくてはならない(V>Vs0)。
一方、V>Vs0に設定されている状態において、充電時過電流が発生すると、Vは増加するがV>Vの関係は変わらないので、Vは負方向に大きくなる。これは、充電時過電流によってVが小さくなる方向に変化することを示している。
しかし、V>Vs0の関係があり、Vがどれだけ増加しようともコンパレータ217の出力Vが反転することはないため、充放電制御部260は充電時過電流の発生を検出することができない。
そこで、この従来技術では、前述したごとく電圧監視部250にコンパレータを設け、基準電圧Vとは別の基準電圧を設定して充電時過電流を検出しているが、このことは、基準電圧源218以外に別の基準電圧源が必要になることを意味する。
また、特許文献1には、絶対値回路により差動増幅回路215の出力電圧Vの絶対値を検出して充電時過電流及び放電時過電流の両方を検出することも示唆されている。
絶対値回路を用いれば、基準電圧源が一つであっても充電時過電流及び放電時過電流を検出可能であるが、その場合には負電源生成回路が別途必要になり、やはり部品点数やコストが増加するという課題がある。
そこで、本発明の解決課題は、複数の基準電圧源や負電源生成回路等を用いることなく、少ない回路部品数のもとで充電時過電流状態及び放電時過電流状態の両方を検出可能とした過電流検出回路を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、充放電可能な電池に過電流が流れていることを検出する過電流検出回路において、
前記電池の正極電位に比例する第1の電位と、前記正極電位に比例する電位を電圧遅延部により時間的に遅延させた第2の電位と、を比較して第1の信号を出力する第1の電圧比較部と、
前記第1の電位と前記第2の電位との差を増幅する差動増幅部と、
前記差動増幅部の出力電圧と基準電圧とを比較して第2の信号を出力する第2の電圧比較部と、
前記第1の信号及び前記第2の信号の論理の組み合わせに基づき、前記電池に流れる電流の定常状態、前記電池の充電時過電流状態または放電時過電流状態を判別する制御部と、を備えたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載した過電流検出回路において、前記制御部は、前記第1の信号及び前記第2の信号の論理が、何れも同一の第1の論理(例えば「0」)である時に前記電池が充電時過電流状態であることを判別し、かつ、前記第1の信号及び前記第2の信号の論理が、何れも同一であって前記第1の論理とは逆の第2の論理(例えば「1」)である時に前記電池が放電時過電流状態であることを判別するものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載した過電流検出回路において、前記第1の電圧比較部は、ヒステリシスを有するコンパレータにより前記第1の電位と前記第2の電位とを比較するものである。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した過電流検出回路において、前記電池の端子電圧を分圧する分圧抵抗を備え、前記分圧抵抗による分圧点の電位を、前記第1の電位とすると共に前記電圧遅延部の入力端の電位としたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した過電流検出回路において、前記電池の端子電圧を分圧する分圧抵抗を備え、前記分圧抵抗の、前記電池の正極側に位置する一端の電位を前記第1の電位とし、前記分圧抵抗の他端の電位を前記電圧遅延部の入力端の電位としたものである。
本発明によれば、電池の現在の電位に相当する第1の電位と現在の電位を時間的に遅延させた第2の電位とを比較して得た信号と、第1,第2の電位の差に相当する電圧を基準電圧と比較して得た信号との論理の組み合わせに基づいて、電池を流れる電流の平常状態、充電時過電流状態または放電時過電流状態を判別することができる。特に本発明においては、複数の基準電圧源や負電源生成回路が不要であるため、回路構成の簡略化やコストの低減が可能である。
本発明の第1実施形態を示す回路図である。 本発明の第1実施形態において充電時過電流が発生した場合の動作説明図である。 本発明の第1実施形態において放電時過電流が発生した場合の動作説明図である。 本発明の第2実施形態を示す回路図である。 特許文献1に記載された従来技術の回路図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の第1実施形態を示す回路図である。図1において、充放電可能な電池(二次電池)1の正極と負極との間には、分圧用の抵抗2,3が直列に接続されている。また、電池1の正極は端子61に、電池1の負極は端子62にそれぞれ接続されている。
抵抗2,3同士の接続点は、増幅率が1のバッファ5を介して第1の電圧比較部10のコンパレータ11の反転入力端子に接続されると共に、電圧遅延部4の抵抗4aを介して増幅率が1のバッファ6に接続されている。ここで、電圧遅延部4は、図5の遅延回路212と同様に抵抗4a及びコンデンサ4bからなるローパスフィルタである。
第1の電圧比較部10において、コンパレータ11及び抵抗12,13は、いわゆるヒステリシス付きコンパレータを構成しており、コンパレータ11の非反転入力端子は、抵抗12を介してコンパレータ11の出力端子に接続され、かつ、抵抗13を介して前記バッファ6の出力側に接続されている。更に、コンパレータ11の出力は、制御部40に信号Dとして入力されている。
コンパレータ11のヒステリシス電圧は、出力電圧を抵抗12,13により分圧した値であり、コンパレータ11の両入力端子の電圧の差がヒステリシス電圧を超えたときにその出力が反転するものである。
また、前記バッファ5,6の出力は、差動増幅部20において、それぞれ抵抗21,22を介してオペアンプ23の非反転入力端子、反転入力端子に入力されている。オペアンプ23の非反転入力端子は抵抗24を介して接地され、オペアンプ23の出力端子と反転入力端子との間には抵抗25が接続されている。このオペアンプ23は、バッファ5,6の出力電圧の差に比例した電圧を出力するものであり、ここでは、便宜的にオペアンプ23の増幅率を1とする。なお、この増幅率は1に限定されないのは言うまでもない。
オペアンプ23の出力は、第2の電圧比較部30のコンパレータ31の反転入力端子に加えられ、その非反転入力端子は基準電圧源32の正極に接続されている。このコンパレータ31の出力信号は、制御部40に信号Dとして入力されている。
制御部40は、入力される信号D,Dの論理の組み合わせに応じて、過電流が発生していない定常状態、充電時過電流状態または放電時過電流状態を判別し、後述の電路遮断部50に制御信号を出力するように動作する。
電池1の負極と基準電圧源32の負極とは共に接地されていると共に、両者の接続点は電路遮断部50を介して端子62に接続されている。
電路遮断部50は、過電流発生時に、制御部40からの制御信号によって電池1の充電経路または放電経路を遮断する機能を有し、放電時の過電流を遮断するFET51と充電時の過電流を遮断するFET52とを、各々の寄生ダイオードが逆向きになるように直列接続して構成されている。この電路遮断部50の構成、機能は、実質的に図5の充放電制御スイッチ270と同一である。
上記構成において、バッファ5,6、コンパレータ11,31、及びオペアンプ23は、通常、正電源端子及び負電源端子を備えており、正電源端子は図示されていないバッテリーの正極端子や他の正電圧源に接続されるが、負電源端子はグランドレベル、すなわち0[V]に接続されている。
次に、この実施形態の動作を説明する。
(1)定常状態の動作
まず、電池1に過電流が流れておらず、負荷電流の変動がほぼ一定である場合の動作を説明する。
バッファ5,6の入力側の電位をそれぞれVt1,Vt2とすると、コンデンサ4bの漏れ電流や抵抗4aによる電圧降下の影響により、Vt1,Vt2の大小関係は、従来技術と同様にVt1>Vt2となる。従って、バッファ5,6の出力側の電位をそれぞれVb1,Vb2とすると、Vb1>Vb2であり、この時のバッファ5,6の出力電圧を、それぞれVb10[V],Vb20[V]とする。
上記のVb1(Vb10)はコンパレータ11の反転入力端子に入力され、Vb2(Vb20)はコンパレータ11の非反転入力端子に入力されているので、コンパレータ11の出力の電位Vd1は、コンパレータ11の負電源端子の電位すなわちグランドレベルとなり、制御部40に入力される信号Dの論理は「0」となる。
また、Vb1,Vb2は差動増幅部20に入力され、オペアンプ23からは電圧V=(Vb10−Vb20)>0[V]が出力される。
ここで、基準電圧源32の電圧Vを(Vb10−Vb20)より大きい値に設定しておけば、コンパレータ31の出力の電位Vd2は、コンパレータ31の正電源端子の電位となり、制御部40に入力される信号Dの論理は「1」となる。
よって、制御部40は、D=「0」,D=「1」である状態を過電流が発生していない定常状態と判断し、電路遮断部50のFET51,52をオン(導通)状態で維持するような制御信号を出力する。
(2)充電時過電流が発生した場合の動作
次いで、電池1への充電電流が過電流となった場合の動作を、図2を参照しつつ説明する。
図1の端子61,62間に充電定格以上の電圧が印加された場合等には、端子61と電池1の正極との間に電流制限用の抵抗が存在しないため、充電方向に流れる過電流によって電池1の正極側の電位Vが急激に上昇する。
このとき、バッファ5の入力側の電位Vt1は、Vの変化と同じタイミングで、抵抗2,3による分圧値として上昇していくが、バッファ6の入力側の電位Vt2は、電圧遅延部4による設定時間だけ遅れて上昇していく。
図2は、上記Vt1(Vb1),Vt2(Vb2)が変化する様子を概略的に示した波形図である。
図2において、充電時過電流発生後のVt2の傾きは電圧遅延部4による遅延時間に関係しており、抵抗4a及びコンデンサ4bによる時定数が小さいほど傾きは急俊になり、時定数が大きいほど傾きは緩やかになる。なお、Vb1,Vb2は、Vt1,Vt2とほぼ同様に変化する。
充電時過電流によりVが急激に変化しても、Vb1,Vb2の大小関係は変わらず、Vb1>Vb2の状態が維持される。従って、コンパレータ11の出力の電位Vd1はグランドレベルから変化せず、制御部40に入力される信号Dの論理は「0」である。
一方、差動増幅器23の出力の電位Vは、図2に示すごとく、時間の経過と共に大きくなる。この電位Vは、第2の電圧比較部30のコンパレータ31によって基準電圧Vと比較され、V<Vの時は制御部40に入力される信号Dの論理が「1」となり、V>Vの時は「0」となる。
制御部40は、D=「0」,D=「0」である状態、すなわち、Dの論理は定常状態と同じ「0」であっても、電位Vが基準電圧Vを上回るほどに大きくなってDの論理が「0」となった場合を充電時過電流状態と判断し、電路遮断部50のFET52に対して充電方向に流れる電流を遮断するように制御信号を出力する。
以上の動作において、電圧遅延部4の時定数と基準電圧Vとは、検出するべき過電圧(言い換えれば充電時過電流)に応じて適宜、設定すれば良い。充電時過電流の検出感度を高くしたい場合には、電圧遅延部4の時定数を大きくしてVを小さくし、また、ノイズマージンを考慮して多少ルーズな動作にしたい場合には、電圧遅延部4の時定数を小さくしてVを大きくすれば良い。
(3)放電時過電流が発生した場合の動作
次に、電池1からの放電電流が過電流となった場合の動作を、図3を参照しつつ説明する。
図1の端子61,62間が短絡した等の理由により放電方向に過電流が発生すると、電池1の正極側の電位Vが急激に低下する。
このとき、バッファ5の入力側の電位Vt1は、Vの変化と同じタイミングで、抵抗2,3による分圧値として低下していくが、バッファ6の入力側の電位Vt2は、電圧遅延部4による設定時間だけ遅れて低下していく。
図3は、上記V,Vt1(Vb1),Vt2(Vb2)が変化する様子を概略的に示した波形図である。
図3に示すように、放電時過電流発生後には、Vb1,Vb2の大小関係が、平常状態のVb1>Vb2からVb1<Vb2へと変化する。そして、絶対値|Vb1−Vb2|が電圧比較部10のコンパレータ11のヒステリシス電圧より大きくなると、コンパレータ11の出力の電位Vd1はグランドレベルから正電源端子の電位へと反転し、制御部40に入力される信号Dの論理は「1」となる。なお、その後は、Vb1,Vb2の大小関係がVb1>Vb2となって絶対値|Vb1−Vb2|が上記ヒステリシス電圧より大きい別のヒステリシス電圧を超えない限り、信号Dの論理が「1」から「0」に反転することはない。
一方、差動増幅部20においては、Vb1<Vb2の関係により、オペアンプ23の出力の電位Vは負電源端子の電位であるグランドレベル(0[V])に維持される。このため、コンパレータ31の出力の電位Vd2、すなわち制御部40に入力される信号Dの論理は「1」のままである。
従って、制御部40は、D=「1」,D=「1」である状態を放電時過電流状態と判断し、電路遮断部50のFET51に対して放電方向に流れる電流を遮断するように制御信号を出力する。
以上のように、第1実施形態によれば、第1の電圧比較部10により電位Vb1とその遅延電位Vb2とを比較して得た信号Dと、電位Vb1,Vb2の差に相当するVを第2の電圧比較部30により基準電圧Vと比較して得た信号Dとの論理の組み合わせに基づいて、制御部40が平常状態、充電時過電流状態または放電時過電流状態を判別することが可能である。
次に、本発明の第2実施形態を図4に基づいて説明する。この図4と第1実施形態に係る図1との相違点は、電圧遅延部4の入力側の回路構成と、電圧遅延部4への入力信号の接続位置である。
すなわち、図4において、抵抗3と電池1の負極との間には別の抵抗3aが接続されており、抵抗3,3a同士の接続点に抵抗4aの一端が接続されている。言い換えれば、抵抗2,3同士の接続点の電位が電位Vt1となり、抵抗3,3a同士の接続点の電位が電圧遅延部4の入力端の電位となっている。
前述したように、第1実施形態により充電時過電流を検出するためには、電位Vが急激に上昇してV>Vの関係が速やかに成立することが条件になっている。従って、Vが、電圧遅延部4の遅延動作によって影響を受けない程度に緩やかに上昇する場合には、充電時過電流を検出できないおそれがある。
図4に示す第2実施形態は、上記の問題を解消するためのものである。
電圧遅延部4の入力側を図4のように構成した場合、過電流により電位Vが上昇する速さに関わらず、電位Vが大きくなるにつれて抵抗3に加わる電位差が大きくなる。よって、Vt1,Vt2間(Vb1,Vb2間)の電位差、つまり差動増幅部20の出力の電位Vも大きくなる。
このため、Vの上昇速度が緩慢であっても、VがVを超えるほどにVが高くなれば、制御部40に入力される信号D,Dの論理は何れも「0」となり、制御部40が充電時過電流を確実に検出することができる。
なお、本発明は、図1や図4に示した回路全体により、過電流検出回路を電池1と共に内蔵した二次電池パックを構成し、この二次電池パックをノートパソコンや携帯電話等の情報・通信端末、デジタルカメラ、ビデオカメラ等の直流電源装置として利用することができる。また、図1や図4における電池1を除いた部分により、過電流検出回路を内蔵した充電装置を構成しても良い。
本発明の過電流検出回路は、上述した各種の電気・電子・通信機器のほか電気自動車・ハイブリッド自動車用の直流電源装置や充電装置として利用することができる。
1:電池(二次電池)
2,3,3a,4a,12,13,21,22,24,25:抵抗
4:電圧遅延部
4b:コンデンサ
5,6:バッファ
10,30:電圧比較部
11,31:コンパレータ
20:差動増幅部
23:オペアンプ
32:直流電圧源
40:制御部
50:電路遮断部
51,52:FET
61,62:端子

Claims (5)

  1. 充放電可能な電池に過電流が流れていることを検出する過電流検出回路において、
    前記電池の正極電位に比例する第1の電位と、前記正極電位に比例する電位を電圧遅延部により時間的に遅延させた第2の電位と、を比較して第1の信号を出力する第1の電圧比較部と、
    前記第1の電位と前記第2の電位との差を増幅する差動増幅部と、
    前記差動増幅部の出力電圧と基準電圧とを比較して第2の信号を出力する第2の電圧比較部と、
    前記第1の信号及び前記第2の信号の論理の組み合わせに基づき、前記電池に流れる電流の定常状態、前記電池の充電時過電流状態または放電時過電流状態を判別する制御部と、
    を備えたことを特徴とする過電流検出回路。
  2. 請求項1に記載した過電流検出回路において、
    前記制御部は、
    前記第1の信号及び前記第2の信号の論理が、何れも同一の第1の論理である時に前記電池が充電時過電流状態であることを判別し、かつ、前記第1の信号及び前記第2の信号の論理が、何れも同一であって前記第1の論理とは逆の第2の論理である時に前記電池が放電時過電流状態であることを判別することを特徴とする過電流検出回路。
  3. 請求項1または2に記載した過電流検出回路において、
    前記第1の電圧比較部は、
    ヒステリシスを有するコンパレータにより前記第1の電位と前記第2の電位とを比較することを特徴とする過電流検出回路。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した過電流検出回路において、
    前記電池の端子電圧を分圧する分圧抵抗を備え、前記分圧抵抗による分圧点の電位を、前記第1の電位とすると共に前記電圧遅延部の入力端の電位としたことを特徴とする過電流検出回路。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載した過電流検出回路において、
    前記電池の端子電圧を分圧する分圧抵抗を備え、前記分圧抵抗の、前記電池の正極側に位置する一端の電位を前記第1の電位とし、前記分圧抵抗の他端の電位を前記電圧遅延部の入力端の電位としたことを特徴とする過電流検出回路。
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