JP6531872B2 - 圧電デバイス及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の一実施形態は、圧電素子を備える圧電デバイス、及びこれを用いた表示装置に関する。
特許文献1には、筐体に装着した圧電センサを用いて、保持状態を検出する保持状態検出装置が開示されている。特許文献1に記載の保持状態検出装置では、圧電センサとして一軸方向へ延伸処理を行ったポリ乳酸(PLLA)を主成分とする圧電フィルムが用いられている。筺体に対して押圧が加えられると、筺体が歪み、この歪みが圧電フィルムに伝わることで正負の電荷が発生する。発生した電荷、すなわち圧電センサにおける出力電圧の変動を検出することによって、圧電フィルムに対する押圧力が検出される。これにより、操作者が筐体を保持した状態を直接的且つ瞬間的に検出することができる。
国際公開第2016/038951号
特許文献1に記載の保持状態検出装置においては、筺体の一部を押圧すると、押圧された以外の周辺の部分も歪む。押圧された位置が筺体のうち特定の領域であってもそれ以外の領域であっても圧電フィルムから電荷が発生し、筺体に対する押圧力が検出される。ここで、筺体の特定の領域を押圧したときに反応する、いわゆるスイッチのように使用したい場合がある。特許文献1に記載の保持状態検出装置は、筐体のどこを押圧しても押圧力が検出されるため、スイッチとして使用するのは困難である。また、押圧された位置と、押圧された以外の周辺の部分との違いを検知するために、閾値を設けて押圧力の強さによって判断する手法が考えられる。しかしながら、押圧力の強さには個人差があるため、閾値の設定は困難である。その結果、操作者が筺体のうち特定の領域を押圧したのか、又はそれ以外の領域を押圧したのかを判別するという点において改善の余地がある。
そこで、本発明の一実施形態の目的は、局所的な特定の領域の変形を検知できる圧電デバイスを提供することにある。
本発明の一実施形態に係る圧電デバイスは、押圧操作を受付ける第一領域と、前記第一領域以外の第二領域と、前記第一領域で押圧操作を受付けたときに、前記第二領域で押圧操作を受付けたときより相対的に強い電位を出力する圧電素子と、を備えることを特徴とする。
この構成では、第一領域が押圧操作を受付けたときに、第二領域で押圧操作を受付けたときより、圧電素子が相対的に強い電位を出力する。このため、圧電素子が出力する電位の大きさによって、第一領域が押圧されたか否かが明確に判別できる。この結果、局所的な特定の領域の変形を検知できる。
前記圧電デバイスは、前記第一領域を複数備えることが好ましい。
本発明の一実施形態に係る表示装置は、前記圧電デバイスを用いることを特徴とする。
この構成では、圧電デバイスが用いられるため、表示装置における第一領域が押圧操作を受付けたときに、第二領域で押圧操作を受付けたときより、圧電素子が相対的に強い電位を出力する。このため、圧電素子が出力する電位の大きさによって、第一領域が押圧されたか否かが明確に判別できる。この結果、表示装置において局所的な特定の領域の変形を検知できる。
本発明の一実施形態によれば、局所的な領域の変形を検知できる。
(A)は第一実施形態に係る圧電デバイスを備えた表示装置の斜視図、(B)はその断面図である。 (A)は第一実施形態に係る圧電素子の分解斜視図、(B)はその断面図である。 (A)〜(C)は第一実施形態に係る圧電フィルムを説明するための図である。 (A)〜(C)は第一実施形態に係る圧電デバイスの押圧操作を受ける位置と発生電位との関係を説明するための図である。 (A)は、第二実施形態に係る圧電素子を示す分解斜視図、(B)はそのX−Z平面における断面図である。 (A)は、第三実施形態に係る圧電素子を示す分解斜視図、(B)はそのX−Z平面における断面図である。 (A)は、第四実施形態に係る圧電素子を示す分解斜視図、(B)はそのX−Z平面における断面図である。 (A)は、第五実施形態に係る圧電素子の示す分解斜視図、(B)はそのX−Z平面における断面図である。 (A)は、第六実施形態に係る圧電素子を示す分解斜視図、(B)はそのX−Z平面における断面図である。 (A)は、第七実施形態に係る圧電素子を示す分解斜視図、(B)はそのX−Z平面における断面図である。
図1(A)は第一実施形態に係る圧電デバイスを備えた表示装置の斜視図、図1(B)は図1(A)に示すI−I線における断面図である。図2(A)は第一実施形態に係る圧電素子の分解斜視図、図2(B)はそのX−Z平面における断面図である。なお、図2に示す圧電デバイスはあくまで一例であり、これに限るものではなく仕様に応じて適宜変更することができる。
図1(A)に示すように、表示装置1は、上面が開口した略直方体形状の筐体2を備える。表示装置1は、筐体2の上面の開口部に配置された平板状の表面パネル3を備える。表面パネル3は、利用者が指やペンなどを用いてタッチ操作を行う操作面として機能する。以下では、筐体2の幅方向(横方向)をX方向とし、長さ方向(縦方向)をY方向とし、厚み方向をZ方向として説明する。X方向は本発明に係る「第1方向」に相当し、Y方向は本発明に係る「第2方向」に相当する。
表面パネル3の操作面には表示部4、第一押圧部5、及び第二押圧部6が形成されている。本実施形態では、第一押圧部5及び第二押圧部6は平面視で正方形状であり、X方向に並んで所定の間隔を隔てて形成されている。例えば、第一押圧部5は「Home」ボタン、第二押圧部6は「戻る」ボタンとして機能するものが挙げられる。第一押圧部5又は第二押圧部6は、本発明に係る押圧操作を受付ける「第一領域R1」に相当する。また、表示部4を除く表面パネル3において第一押圧部5又は第二押圧部6以外の領域は、本発明に係る「第二領域R2」に相当する。ここで、第一押圧部5及び第二押圧部のうちいずれか一方が押圧操作を受付けたとき、押圧操作を受付けている方は「第一領域R1」に相当し、押圧操作を受付けていない方は「第二領域R2」に相当する。すなわち、「第一領域R1」は第一押圧部5又は第二押圧部6のいずれ一方であり、「第二領域R2」は操作面の表示部4を除く表面パネル3において、第一押圧部5又は第二押圧部6のうち押圧操作を受付けている方を除いた領域である。なお、本実施形態では、第一押圧部5及び第二押圧部6の二つの押圧部が形成されているが、一つ又は複数個形成されていてもよく、それぞれ表面パネル3の操作面の表示部4以外のいずれの位置に配置されていてもよい。第一押圧部5及び第二押圧部6は表面パネル3の一部の領域であり、表面パネル3と連続して形成されている。第一押圧部5及び第二押圧部6は、表面パネル3の一部を色分けする、マークを付ける、又は周囲に溝を形成することなどによって、表面パネル3の他の部分と区別されている。また、第一押圧部5及び第二押圧部6の形状は正方形状には限らず円形形状等別の形状であってもよい。
図1(B)に示すように、筐体2内部であって表面パネル3のZ方向下方には、圧電デバイス100が形成されている。圧電デバイス100は、第一領域R1に対応する部分に圧電素子10を備える。表面パネル3に利用者が指やペンなどを用いてタッチ操作を行うと、圧電素子10に圧力が伝わる。後で詳述するが、圧電素子10は、第一領域R1である第一押圧部5又は第二押圧部6で押圧操作を受付けたときに、第二領域R2で押圧操作を受付けたときより相対的に強い電位を出力する。
図2(A)及び図2(B)に示すように、圧電素子10は、平膜状の第一圧電フィルム111、平膜状の第二圧電フィルム112、及び電極12、を備えることが好ましい。なお、図2(A)では、第一圧電フィルム111、第二圧電フィルム112、及び電極12以外の図示は省略している。第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112は、それぞれ第一領域R1に配置されている。第一圧電フィルム111は、平面視で第一領域R1の面、すなわち第一押圧部5及び第二押圧部6と同様、正方形状である。なお、第一押圧部5及び第二押圧部6の形状に併せて適宜変更することも可能である。また、第二圧電フィルム112は、第一圧電フィルム111と同一平面上において第一圧電フィルム111を囲む形状に形成されており、第二圧電フィルム112の外周は、概ね第一押圧部5又は第二押圧部6の外周と一致するように形成されている。
電極12は、電極121、電極122、及び電極123からなる。電極12は、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112の両主面に、主面の略全面を覆うようにそれぞれ形成されている。詳細に説明すると、電極121は平面視で第一領域R1の面と同様に正方形状に形成されており、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112の一方の主面を覆うように形成されている。電極122は、平面視で第一圧電フィルム111と同様に正方形状に形成されており、第一圧電フィルム111における電極121が形成されていない側の主面を覆うように形成されている。また、電極123は、平面視で第二圧電フィルム112と同様の形状に形成されており、第二圧電フィルム112における電極121が形成されていない側の主面を覆うように形成されている。なお、電極122及び電極123側から平面視したとき、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112の端辺が見える大きさである構造が好適である。貼り合わせた時に生じるずれによる特性ばらつきや、押圧を加えたときに生じる圧電素子10の変形によって、電極121と電極122もしくは電極123とがショートしてしまう虞を軽減することが出来る。
図3(A)〜(C)は、第一実施形態に係る圧電フィルムを説明するための図である。図3(A)及び図3(B)は、第一実施形態に係る圧電フィルムを平面視した図である。図3(C)は、第一実施形態に係る圧電フィルムのX−Z平面における断面図である。第一圧電フィルム111は、押圧操作を受付けたときに第二圧電フィルム112が発生する電位と逆の極性の電位を発生するものであることが好ましい。
図3(A)に示すように、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112はキラル高分子から形成されるフィルムからなる。キラル高分子として、第一実施形態では、ポリ乳酸(PLA)、特にL型ポリ乳酸(PLLA)を用いている。キラル高分子からなるPLLAは、主鎖が螺旋構造を有する。PLLAは、一軸延伸されて分子が配向すると圧電性を有する。そして、一軸延伸されたPLLAは、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112の平板面が押圧されることにより、電位を発生する。この際、発生する電位量は、押圧量により平板面が当該平板面に直交する方向へ変位する変位量に依存する。
第一実施形態では、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112(PLLA)の一軸延伸方向は、図3(A)の矢印に示すように、X方向及びY方向に対してそれぞれ逆向きに45度の角度を成す方向としている。この45度には、例えば45度±10度程度を含む角度を含む。これにより、第一圧電フィルム111が押圧されることにより発生する電位と、第二圧電フィルム112が押圧されることにより発生する電位とは逆の極性となる。
PLLAは、延伸等による分子の配向処理で圧電性を生じ、PVDF等の他のポリマーや圧電セラミックスのように、ポーリング処理を行う必要がない。すなわち、強誘電体に属さないPLLAの圧電性は、PVDF又はPZT等の強誘電体のようにイオンの分極によって発現するものではなく、分子の特徴的な構造である螺旋構造に由来するものである。このため、PLLAには、他の強誘電性の圧電体で生じる焦電性が生じない。さらに、PVDF等は経時的に圧電定数の変動が見られ、場合によっては圧電定数が著しく低下する場合があるが、PLLAの圧電定数は経時的に極めて安定している。したがって、周囲環境に影響されることなく、押圧による変位を高感度に検出することができる。
また、図3(B)に示すように、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112は、二種類のキラル高分子から形成されるフィルムからなるものであってもよい。例えば、第一圧電フィルム111としてL型ポリ乳酸(PLLA)を用い、第二圧電フィルム112としてD型ポリ乳酸(PDLA)を用いてもよい。この場合、一軸延伸方向は、図3(B)の矢印に示すように、X方向及びY方向に対して向きに45度の角度を成す同一の方向としている。この45度には、例えば45度±10度程度を含む角度を含む。これにより、第一圧電フィルム111が押圧されることにより発生する電位と、第二圧電フィルム112が押圧されることにより発生する電位とは逆の極性となる。
また、図3(C)に示すように、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112は、ポーリング処理を行ったPVDF又はPZT等のようなイオンが分極した強誘電体から形成されるフィルムからなるものであってもよい。例えば、図3(C)に示すように、第一圧電フィルム111としてZ方向上側がプラスに帯電したPVDFを用い、第二圧電フィルム112としてZ方向上側がマイナスに帯電したPVDFを用いてもよい。これにより、第一圧電フィルム111が押圧されることにより発生する電位と、第二圧電フィルム112が押圧されることにより発生する電位とは逆の極性となる。
第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112の両主面に形成されている電極121、電極122、及び電極123は、アルミニウムや銅等の金属系の電極を用いるのが好適である。アルミニウムや銅は導電率が高い。このため、電極121、電極122、及び電極123は、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112が変形することによって発生する電荷を、高感度に検知することができる。圧電素子10に透明性が求められる場合は、ITOやPEDOTなどを用いて電極121、電極122、及び電極123を透明にするものでも良い。PLLAやPDLAは透明性が高い。このため、圧電素子10の透明性を高めることが可能となる。このような電極121、電極122、及び電極123を設けることで、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112が発生する電荷を電位差として取得でき、押圧量に応じた電圧値の押圧量検出信号を外部へ出力することができる。
ここで、圧電デバイス100が押圧操作を受けたときに発生する電位について説明する。図4(A)〜(C)は、第一実施形態に係る圧電デバイス100の押圧操作を受ける位置と発生電位との関係を説明するための図である。ここでは、第一領域R1が一つの場合について説明する。図4(A)〜(C)では、圧電デバイス100のうち第一押圧部5の周辺のみが拡大して表示されている。
図4(A)に示すように、第一領域R1に配置されている第一圧電フィルム111が局所的に押圧操作を受付けたとき、第一圧電フィルム111がZ軸方向の下方に大きく歪む。これにより、第一圧電フィルム111の押圧操作を受付けた部分には電荷が発生する。第一圧電フィルム111が歪むことにより、第一圧電フィルム111を取り巻く周辺の第二圧電フィルム112にもZ軸方向の上方に多少の歪みが生じる。これにより、第二圧電フィルム112に第一圧電フィルム111より相対的に小さい電荷が発生する。ここで、第一圧電フィルム111に対応する電極122では、例えばプラスの電位が検出される。これに対して、第二圧電フィルム112の表面は逆にZ軸方向の上方に歪むため、第二圧電フィルム112に対応する電極123では、電極122に比べて相対的に小さいプラスの電位が検出される。このため、圧電デバイス100全体としては、第一圧電フィルム111と第二圧電フィルム112で発生した電位の和からなるプラスの電位が出力される。
図4(B)に示すように、第一領域R1に配置されている第二圧電フィルム112が局所的に押圧操作を受付けたとき、第二圧電フィルム112がZ軸方向の下方に大きく歪む。これにより、第二圧電フィルム112の押圧操作を受付けた部分には電荷が発生する。第二圧電フィルム112の押圧操作を受付けた部分が歪むことにより、近隣に存在する第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112にもZ軸方向の上方に多少の歪みが生じる。このとき、第二圧電フィルム112はZ軸方向の下方に大きく歪むため、ひずんだ箇所に対応する電極123においては、例えばマイナスの電位が検出される。これに対して、第二圧電フィルム112の押圧操作を受付けていない部分は逆にZ軸方向の上方に歪むため、第二圧電フィルム112の押圧操作を受付けていない部分に対応する電極123においては、押圧操作を受付けた部分と比べて相対的に小さいプラスの電位が生じる。このため、第二圧電フィルム112全体に対応する電極123として生じる電位は、プラスとマイナスとで一部相殺され、第二圧電フィルム112の押圧操作を受付けた部分のみが生じるマイナスの電位より小さくなる。また、第一圧電フィルム111もZ軸方向の上方に多少の歪みが生じるため、第一圧電フィルム111に対応する電極122においては、マイナスの電位が生じる。これにより、圧電デバイス100全体としては、第一圧電フィルム111と第二圧電フィルム112で発生した電位の和からなるマイナスの電位が出力される。
図4(C)に示すように、第二領域R2における第二圧電フィルム112に対応しない領域が局所的に押圧操作を受付けたとき、第一圧電フィルム111と第二圧電フィルム112は共にZ軸方向の上方に多少歪む。第一圧電フィルム111と第二圧電フィルム112にはそれぞれ逆方向に電荷が発生する。このため、第一圧電フィルム111に対応する電極122ではマイナスの電位が、第二圧電フィルム112に対応する電極123ではプラスの電位が検出される。第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112で発生した電位の和はプラスとマイナスとで相殺され、圧電デバイス100全体としては殆ど電位が検出されない。
上述のように、圧電デバイス100において検出される電位は、操作者が押圧する位置によって異なる。すなわち、圧電デバイス100は、第一領域R1が押圧操作を受付けたとき、第二領域R2で押圧操作を受付けたときより、相対的に強い電位を出力する。このため、圧電素子10が出力する電位の大きさによって、第一領域R1が押圧されたか否かが明確に判別できる。この結果、局所的な特定の領域の変形を検知できる。
なお、圧電デバイス100において検出される電位は、第一実施形態のように二つの第一領域R1に該当する領域(第一押圧部5又は第二押圧部6)がある場合であっても、それぞれの領域を判別できる。第一押圧部5が押圧された場合と、第二押圧部6が押圧された場合とで逆の極性の電位が検出されることにより判別できる。例えば、第一押圧部5が押圧された場合、第一押圧部5は図4(A)又は図4(B)に示す状態であり、第二押圧部6は図4(C)に示す状態である。このとき、第一押圧部5に対応する圧電素子10においてプラスの電位が検出され、第二押圧部6に対応する圧電素子10においてプラスの電位が検出される。逆に第二押圧部6が押圧された場合、第一押圧部5に対応する圧電素子10においてマイナスの電位が検出され、第二押圧部6に対応する圧電素子10においてマイナスの電位が検出される。これにより、第一押圧部5を押した場合と第二押圧部6を押した場合とで、圧電デバイス100全体として出力される電位の極性が異なるため、いずれの押圧部が挿圧されたかを判別できる。なお、第一押圧部5が押圧された場合と、第二押圧部6が押圧された場合とで同じ極性の電位が検出される場合であっても、検出された電位を後から反転させて演算することによっても判別できる。例えば、圧電デバイス100全体として出力される電位を、第一押圧部5に対応する圧電素子10で検出された電位から第二押圧部6に対応する圧電素子10で検出された電位を引いた差として演算する。ここで説明のため、第一押圧部5又は第二押圧部6が押圧された場合、押圧された押圧部に対応する圧電素子10においてプラスの電位が検出される場合を想定する。例えば、第一押圧部5が押圧された場合、第一押圧部5は図4(A)又は図4(B)に示す状態であり、第二押圧部6は図4(C)に示す状態である。このとき、第一押圧部5に対応する圧電素子10においてプラスの電位が検出され、第二押圧部6に対応する圧電素子10においてマイナスの電位が検出される。逆に第二押圧部6が押圧された場合、第一押圧部5に対応する圧電素子10においてマイナスの電位が検出され、第二押圧部6に対応する圧電素子10においてプラスの電位が検出される。これにより、第一押圧部5を押した場合と第二押圧部6を押した場合とで、圧電デバイス100全体として出力される電位が異なるため、いずれの押圧部が挿圧されたかを判別できる。また、第1押圧部5及び第2押圧部6が近接して配置されているときは、第1押圧部5及び第2押圧部6に同じ圧電素子10を用いることが好ましい。例えば、第1押圧部5及び第2押圧部6に配置された圧電素子10が共に、図3(A)で示すように操作面側から見たときの延伸軸方向はX軸正方向を0°としたときに45°の第1圧電フィルム111と、135°の第2圧電フィルム112とを備える。これにより、第1押圧部5及び第2押圧部6を近接して配置した場合においても、それぞれの第2圧電フィルム112同士が近接することにより信号が打ち消されることなく出力することができる。すなわち、同様の圧電素子10を用いることにより、第1押圧部5及び第2押圧部6を近接して並べて配置することが可能となる。逆に、第1押圧部5及び第2押圧部6が離れている場合は、それぞれ圧電素子10の出力の電荷の向きに関係なく、出力レベルの差から第1押圧部5、又は第2押圧部6のいずれかを押されたかを判別することができるため、第1押圧部5及び第2押圧部6で異なった圧電素子を使用することも可能である。
また、第一実施形態においては、第一圧電フィルム111及び第二圧電フィルム112は共に第一領域R1に配置されていたが、第二圧電フィルム112は必ずしも第一領域R1に配置される必要はなく、第一領域R1の近傍に配置されていてもよい。第一圧電フィルム111に対応する部分が押圧された場合、第二圧電フィルム112に対応する部分が押圧された場合に比べて相対的に大きな電位が検出される。従って、第一圧電フィルム111に対応する部分が押圧された場合のみ、相対的に大きな電位が出力されるため、さらに局所的に限定された特定の領域の変形を検知できる。
図5〜図10は、第二実施形態〜第七実施形態に係る圧電素子を示す分解斜視図、及びそのX−Z平面における断面図である。
図5(A)は第二実施形態に係る圧電素子20の分解斜視図、図5(B)はそのX−Z平面における断面図である。図5(A)及び図5(B)に示すように、第二実施形態に係る圧電素子20は、平膜状の圧電フィルム21、及び第一検知電極22、及び第一検知電極22と極性の異なる第二検知電極23と、を備える。第一検知電極22は、圧電フィルム21のZ方向上方(圧電フィルム21の第一主面側)に形成され、第二検知電極23は、圧電フィルム21のZ方向下方(圧電フィルム21の第二主面側)に形成されている。第一検知電極22及び第二検知電極23は、それぞれ第一領域R1に配置されている。圧電フィルム21は、平面視で第一領域R1の面、すなわち第一押圧部5及び第二押圧部6と同様、正方形状であり、圧電フィルム21の外周は、概ね第一押圧部5又は第二押圧部6の外周と一致するように形成されている。
圧電素子20は、第一検知電極22と対になる電極24と、第一検知電極22と対になる電極25とをさらに備える。電極24は、圧電フィルム21の第二主面側に形成され、電極25は、圧電フィルム21の第一主面側に形成されている。電極25は、第一検知電極22と同一平面上において第一検知電極22を囲む形状に形成されている。電極23は、第二検知電極24と同一平面上において第二検知電極24を囲む形状に形成されている。
第一検知電極22は圧電フィルム21に対して、第二検知電極23が形成されている主面と逆の主面に形成されている。このため、圧電フィルム21が同一の方向から同様に押圧操作を受付けたとき、第一検知電極22が検出する電位と、第二検知電極23が検出する電位とは極性が逆になる。従って、圧電フィルム21において押圧される位置によって、圧電フィルム21から生じる電位が異なる。これにより、一枚の圧電フィルムであっても、確実に特定の領域の変形を検知できる。
第一検知電極22及び第二検知電極23は第一領域R1に配置されているため、第一領域R1で生じた電位を検知可能である。第一検知電極22に対応する圧電フィルム21の一部が押圧操作を受付けたとき、圧電フィルム21の一部がZ軸方向の下方に大きく歪む。圧電フィルム21の押圧操作を受付けた部分には電荷が発生し、第一検知電極22には、例えばプラスの電位が生じる。このとき圧電フィルム21における第二検知電極23に対応する部分は、Z軸方向の上方に多少の歪みが生じ、第二検知電極23にはプラスの電位が生じる。このため、圧電デバイス100全体としては、第一検知電極22及び第二検知電極23で検知した電位の和からなるプラスの電位が検出される。
第一検知電極23に対応する圧電フィルム21の一部が押圧操作を受付けたとき、圧電フィルム21の一部がZ軸方向の下方に大きく歪む。圧電フィルム21の押圧操作を受付けた部分には電荷が発生し、第一検知電極23には、例えばマイナスの電位が出力される。第一検知電極22に対応する圧電フィルム21の内、押圧操作を受付けていない部分はZ軸方向の上方に多少の歪みが生じ電荷が発生する。このとき、第一検知電極22には、プラスの電位が生じる。また圧電フィルム21における第二検知電極23に対応する部分は、Z軸方向の上方に多少の歪みが生じ電荷が発生する。このとき、第二検知電極23には、マイナスの電位が生じる。このため、圧電デバイス100全体としては、第一検知電極22及び第二検知電極23で検知した電位の和からなるマイナスの電位が検出される。
第二領域R2で押圧操作を受付けたとき、第一検知電極22に対応する圧電フィルム21も、第二検知電極23に対応する圧電フィルム21も、同様にZ軸方向の上方に多少の歪みが生じ、電荷が発生する。このとき、第一検知電極22にはプラスの電位が生じ、第二検知電極23にはマイナスの電位が生じる。このため、圧電フィルム21全体で発生する電位の和はプラスとマイナスとで相殺され、電位は殆ど検出されない。この結果、操作者が押圧する位置によって圧電デバイス100全体として検出される電位が異なるため、局所的に第一領域R1の変形を検出できる。また、圧電フィルム21が一枚で構成されているため、圧電デバイス100の構造が単純なものとなり製造が容易となる。
図6(A)は第三実施形態に係る圧電素子30の分解斜視図、図6(B)はそのX−Z平面における断面図である。図6(A)及び図6(B)に示すように、第三実施形態に係る圧電素子30は、増幅器36、圧電フィルム31、第一検知電極32、及び第二検知電極33、電極34を備える。第一検知電極32及び第二検知電極33は、圧電フィルム31のZ方向上方(圧電フィルム31の第一主面側)に形成されている。電極34は、圧電フィルム31のZ方向下方(圧電フィルム31の第二主面側)に形成されている。第一検知電極32及び第二検知電極33は、それぞれR1に配置されている。圧電フィルム31は、平面視で第一領域R1の面、すなわち第一押圧部5及び第二押圧部6と同様、正方形状であり、圧電フィルム31の外周は、概ね第一押圧部5又は第二押圧部6の外周と一致するように形成されている。
第一検知電極32は増幅器36の反転入力端子に接続され、第二検知電極33は増幅器36の非反転入力端子に接続されている。このため、第一検知電極32及び第二検知電極33は圧電フィルム31の主面の同一方向に形成されるため製造が容易となる。また、増幅器36において、第一検知電極32が反転入力端子に接続され、第二検知電極33が非反転入力端子に接続されている。このため、圧電フィルム31が同一の方向から同様に押圧操作を受付けたとき、第一検知電極32が検出する電位と、第二検知電極33が検出する電位とは極性が逆になる。従って、圧電フィルム31において押圧される位置によって、圧電素子30から出力される電位が異なる。これにより、一枚の圧電フィルム31であっても、確実に特定の領域の変形を検知できる。
図7(A)は第四実施形態に係る圧電素子40の分解斜視図、図7(B)はそのX−Z平面における断面図である。図7(A)及び図7(B)に示すように、第四実施形態に係る圧電素子40は、増幅器36の代わりに信号処理部45を備えること以外は第三実施形態と概ね同様の構成となっている。すなわち、圧電素子40は、圧電フィルム41、第一検知電極42、第二検知電極43、電極44、及び信号処理部45を備える。信号処理部45は、第一検知電極42又は第二検知電極43が出力するいずれかの信号を反転する処理を行う。これにより、第一検知電極42及び第二検知電極43は圧電フィルム41の主面の同一方向に形成されるため製造が容易となる。また、信号処理部45によって、第一検知電極42又は第二検知電極43が検出するいずれかの信号が反転される。このため、圧電フィルム41が同一の方向から同様に押圧操作を受付けたとき、第一検知電極42が検出する電位は、第二検知電極43が検出する電位と極性が逆になる。従って、圧電フィルム41において押圧される位置によって、圧電素子40から出力される電位が異なる。これにより、一枚の圧電フィルムであっても、確実に特定の領域の変形を検知できる。
図8(A)は第五実施形態に係る圧電素子50の分解斜視図、図8(B)はそのX−Z平面における断面図である。図8(A)及び図8(B)に示すように、第五実施形態に係る圧電素子50は、圧電フィルム51と、圧電フィルム51の両主面に形成された対の電極52(電極521及び電極522)とを備える。圧電フィルム51は、圧電フィルム51の主面に沿った第一方向(X方向)の長さが第一方向に直行する第二方向(Y方向)の長さより長い第三領域511と、前記第一方向(X方向)の長さが前記第二方向(Y方向)の長さより短い第四領域512と、を有する。圧電フィルム51は、第一領域R1又は第一領域及びその近傍に亘って配置され、キラル高分子からなる。このため、第三領域511が押圧されたとき、第三領域511は第二方向に比べて第一方向に大きく歪む。一方、第四領域512が押圧されたとき、第四領域512は第一方向に比べて第二方向に大きく歪む。また、圧電フィルム51がキラル高分子からなるため、圧電フィルム51の伸縮する方向によって圧電フィルム51に生じる電位が逆となる。このため、第三領域511が押圧されたときと、第四領域512が押圧されたときとで、検出される電位が異なり、極性が逆となる。従って、検出される電位によって、圧電フィルム51における押圧された位置が正確に検知できる。
図9(A)は第五実施形態に係る圧電素子60の分解斜視図、図9(B)はそのX−Z平面における断面図である。図9(A)及び図9(B)に示すように、第五実施形態に係る圧電素子60は、圧電フィルム61と、圧電フィルム61の両主面に形成された対の電極62(電極621及び電極622)とを備える。圧電フィルム61は、一枚の圧電フィルム611と、二枚の圧電フィルム612とから成り、圧電フィルム611を中央にして同一平面上に平行に並んで形成されている。圧電フィルム611は、第一領域R1に配置されている。また、圧電フィルム611は、押圧操作を受付けたときに圧電フィルム612が発生する電位と逆の極性の電位を発生するものである。これにより、圧電フィルム611に対応する領域が押圧されたときと圧電フィルム612に対応する領域が押圧されたときとで、検出される電位が異なり、極性が逆となる。従って、検出される電位によって、圧電フィルム61における押圧された位置が正確に検知できる。なお、圧電フィルム611と圧電フィルム612の面積は必要に応じて適時設計されるが、特に圧電フィルム611と圧電フィルム612の面積を等しくすることが好ましい。この場合、第2領域を押したときの出力をより軽減できるので好適である。さらに、出力が形状(例えば、アスペクト比等)に依存する特性をもつ圧電フィルムの場合、圧電フィルム611及び圧電フィルム612の面積を等しくし、かつ相似形にすることが望ましい。これにより、第2領域を押したときの出力をより軽減することができる。
図10(A)は第五実施形態に係る圧電素子70の分解斜視図、図10(B)はそのX−Z平面における断面図である。図10(A)及び図10(B)に示すように、第五実施形態に係る圧電素子70は、圧電フィルム71と、圧電フィルム71の両主面に形成された対の電極72(電極721及び電極722)とを備える。圧電フィルム71は、一枚の圧電フィルム711と、一枚の圧電フィルム712とから成り、それぞれ同一平面上に平行に並んで形成されている。圧電フィルム71は、第一領域R1に配置されている。また、圧電フィルム711は、押圧操作を受付けたときに圧電フィルム712が発生する電位と逆の極性の電位を発生するものである。圧電フィルム711に対応する領域が押圧されたときと圧電フィルム712に対応する領域が押圧されたときとで、検出される電位が異なり、極性が逆となる。従って、検出される電位によって、圧電フィルム71における押圧された位置が正確に検知できる。これにより、例えば温度等を「上げる」又は「下げる」といった選択肢のあるボタンなどを構成することが可能となる。なお、本発明の圧電デバイスは、表示装置以外、つまりディスプレイを備えない電子機器にも適用可能である。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であり、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲は、特許請求の範囲と均等の範囲とを含む。
1…表示装置
10,20,30,40,50,60,70…圧電素子
12,52…電極
21,31,41,51,61,71…圧電フィルム
22,32,42…第一検知電極
23,33,43…第二検知電極
34…増幅器
45…信号処理部
100…圧電デバイス
111…第一圧電フィルム
112…第二圧電フィルム
511…第三領域
512…第四領域
R1…第一領域
R2…第二領域

Claims (7)

  1. 押圧操作を受付ける第一領域と、
    前記第一領域以外の第二領域と、
    前記第一領域で押圧操作を受付けたときに、前記第二領域で押圧操作を受付けたときより相対的に強い電位を出力する圧電素子と、
    を備え
    前記圧電素子は、
    前記第一領域に配置される第一圧電フィルムと、
    前記第一領域又はその近傍に配置され、押圧操作を受付けたときに前記第一圧電フィルムが発生する電位と逆の極性の電位を発生する第二圧電フィルムと、
    前記第一圧電フィルム及び前記第二圧電フィルムの両主面に形成された電極と、
    を備える圧電デバイス。
  2. 押圧操作を受付ける第一領域と、
    前記第一領域以外の第二領域と、
    前記第一領域で押圧操作を受付けたときに、前記第二領域で押圧操作を受付けたときより相対的に強い電位を出力する圧電素子と、
    を備え、
    前記圧電素子は、
    圧電フィルムと、
    前記第一領域に配置され前記圧電フィルムの第一主面又は第二主面に形成される第一検知電極と、
    前記第一領域又はその近傍に配置され前記圧電フィルムの第一主面又は第二主面に形成され、前記第一検知電極と極性の異なる第二検知電極と、
    を備え
    前記圧電素子は信号処理部を備え、
    前記第一検知電極及び前記第二検知電極は前記圧電フィルムの第一主面に形成され、前記信号処理部は前記第一検知電極又は前記第二検知電極が出力するいずれかの信号を反転する処理を行う圧電デバイス。
  3. 前記第一検知電極は前記圧電フィルムの第一主面に形成され、前記第二検知電極は前記圧電フィルムの第二主面に形成される請求項に記載の圧電デバイス。
  4. 前記圧電素子は増幅器を備え、
    前記第一検知電極及び前記第二検知電極は前記圧電フィルムの第一主面に形成され、前記第一検知電極は前記増幅器の反転入力端子に接続され、前記第二検知電極は前記増幅器の非反転入力端子に接続される請求項に記載の圧電デバイス。
  5. 押圧操作を受付ける第一領域と、
    前記第一領域以外の第二領域と、
    前記第一領域で押圧操作を受付けたときに、前記第二領域で押圧操作を受付けたときより相対的に強い電位を出力する圧電素子と、
    を備え、
    前記圧電素子は、
    前記第一領域又は前記第一領域及びその近傍に亘って配置され、キラル高分子からなる圧電フィルムと、
    前記圧電フィルムの両主面に形成された電極と、
    を備え、
    前記圧電フィルムは、前記圧電フィルムの主面に沿った第一方向の長さが前記第一方向に直行する第二方向の長さより長い第三領域と、前記第一方向の長さが前記第二方向の長さより短い第四領域と、を有する圧電デバイス。
  6. 前記第一領域を複数備える請求項1乃至請求項のいずれかに記載の圧電デバイス。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の圧電デバイスを用いた表示装置。
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