JP6530735B2 - 搬送用容器 - Google Patents

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Description

本発明は、桃、リンゴ、梨等の果物の搬送に用いられる搬送用容器に関する。
桃、リンゴ、梨等の果物は、皮が柔らかく傷がつき易い。傷がついた果物は、見栄えが悪いだけでなく、腐敗し易く、商品価値が低くなる。そのため、従来から、傷つき易い果物は、個々に発泡樹脂製の保護ネットを被せた状態で箱詰されて出荷、搬送される。
しかしながら、個々の果物に保護ネットを被せる作業は、手間がかかる上に、店頭陳列時には箱詰めした果物を陳列用容器に詰めなおす作業等も必要となり、作業効率が悪い。そこで、果物を1つずつ収納する凹部及びその開口周縁に延設された鍔部を有する収納体と、収納体の凹部の底面等を覆う凹部収容部及び収納体の鍔部を受ける鍔受け部を有する外枠体と、を有する搬送陳列用容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この搬送陳列用容器では、外枠体の鍔受け部が果実収納体の鍔部に当接して収納体を支え、果物を収納した凹部が外枠体に直接接触しない構造になっている。
特開2012−101837号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の搬送陳列用容器では、収納体の凹部で果物の下方が保持されている一方、果物の上方は保持されていない。このような容器では、一般的に保持されていない上方にフィルム等が被せられ、搬送時には別途の段ボール箱等に箱詰めされる。そのため、果物を搬送陳列用容器の凹部に収容し、上方にフィルム等を被せ、更に段ボール箱等に箱詰めするといった複数の作業が必要であり、手間がかかる。また、上方からフィルムを被せた場合、果物は凹部内では固定されるので、桃等のように特に柔らかい果物の場合、自重による圧力等が凹部と接する果物の下方に恒常的にかかり、部分的な凹みや変色を生じる虞がある。
本発明は、上記課題を解消するものであって、桃、リンゴ、梨等の果物の搬送する際の梱包作業の手間が少なく、且つ搬送時に果物が傷つき難い搬送用容器を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、発泡樹脂製の容器本体と、前記容器本体の内部に配置され略球形状の果物を保持する保持シート部材と、を備えた搬送用容器であって、前記容器本体及び前記保持シート部材の2セットのうちの一方を天地逆にして互いに嵌合させることにより、果物を収容する収容空間が形成され、前記保持シート部材は、伸縮性を有する略矩形のシート部と、前記シート部に形成されて果物を収容する収容凹部と、前記シート部の周縁に取り付けられる板状部と、を有し、前記容器本体は、底板と、前記底板の周囲に立設される壁板と、前記壁板に沿って前記底板から複数立設された外方リブと、前記外方リブより内方に立設された内方リブと、前記外方リブと前記壁板との間に設けられ前記板状部が差し込まれる係止溝と、を有し、前記板状部が前記係止溝に差し込まれることで前記保持シート部材は前記容器本体に係止され、前記収容凹部に収容された果物が、前記底板に接触しない位置で保持されることを特徴とする。
上記搬送用容器において、前記外方リブ及び前記内方リブは、前記底板から立設方向に先細りとなるよう設けられるテーパ面と、前記テーパ面の上端部に設けられ前記シート部を摺動可能に載置する載置部と、を夫々有することが好ましい。
上記搬送用容器において、前記外方リブ及び前記内方リブにおいて、前記テーパ面と前記載置部とを接続する角部は、R状面とされていることが好ましい。
上記搬送用容器において、前記外方リブの載置部及び前記内方リブの載置部は、上面視において互いに近接するように突出していることが好ましい。
上記搬送用容器において、前記係止溝は、前記外方リブから前記壁板に向けて突出した係止用突起を有することが好ましい。
上記搬送用容器において、前記容器本体及び前記保持シート部材は、上面視において一辺が他辺よりも長い矩形状であり、長手方向に配される前記板状部は、短手方向に配される前記板状部よりも、前記係止溝への差し込み長さが長くなるように形成されていることが好ましい。
本発明によれば、同形状の容器本体及び保持シート部材の2セットのうちの一方に果物を収容し、他方を天地逆にして互いに嵌合させることにより、極めて簡易な作業で果物を梱包することができる。また、容器本体は、箱状体なので、それ自体が搬送に堪え得る構造であり、簡便に搬送することができる。また、保持シート部材は、伸縮性を有し、係止溝を介して容器本体に係止されているだけなので、搬送過程での揺れや振動を受けて、収容凹部内の果物を回転させる。その結果、果物の自重による圧力等が一部に集中せず、果物の部分的な凹みや変色を抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係る搬送用容器の斜視図。 (a)は上記搬送用容器に用いられる保持シート部材の表面の斜視図、(b)は同保持シート部材の裏面の斜視図、(c)は上面図。 上記搬送用容器に用いられる容器本体の斜視図。 (a)は上記容器本体の側面図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は下面図。 (a)は図4(b)のA−A線断面図、(b)はC−C断面図、(c)はB−B断面図、(d)はD−D断面図、(e)はG―G断面図。 (a)は図4(b)のE領域の拡大図、(b)は(a)のF−F断面図。 (a)は図4(b)のI領域の拡大図、(b)は(a)のJ−J断面図。 (a)乃至(c)は上記搬送用容器を用いて果物を梱包する手順を説明するための斜視図。 (a)は上記容器本体の上面図、(b)は(a)のK−K断面であって、保持シート部材の形状を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る搬送用容器に用いられる容器本体の斜視図。 (a)は上記容器本体の側面図、(b)は上面図、(c)は正面図、(d)は下面図、(e)は(b)のN−N断面図。
本発明の第1の実施形態に係る搬送用容器について、図1乃至図9を参照して説明する。図1に示すように、搬送用容器1は、発泡樹脂製の容器本体2と、容器本体2の内部に配置され略球形状の果物を保持する保持シート部材3と、を備える。容器本体2及び保持シート部材3は、上面視において一辺が他辺よりも長い略矩形状である。搬送用容器1は、容器本体2及び保持シート部材3の2セットのうちの一方を、図示したように、天地逆にして互いに嵌合させることにより、果物を収容する収容空間を成す。
容器本体2は、発泡合成樹脂の成形体であり、例えば、熱可塑性樹脂の発泡用の粒子を型内に充填し加熱し、発泡させて一体成形される。熱可塑性樹脂は、例えば、スチレン系樹脂であり、又はスチレン系樹脂に、例えば、オレフィン系樹脂といった他の樹脂を混合させた複合樹脂であってもよい。
図2(a)乃至(c)に示すように、保持シート部材3は、略矩形のシート部31と、シート部31に形成されて果物を収容する収容凹部32と、シート部31の周縁に取り付けられる板状部33と、を有する。図例では、長手方向に配される板状部33a及び短手方向に配される板状部33bを示している。
シート部31は、伸縮性を有する合成樹脂製フィルム又は不織布から形成され、例えば、ポリエチレンフィルム又はウレタンフィルム等が用いられ、これらのフィルムが所定形状に形成加工される。収容凹部32は、表面(上面)側において凹となり、裏面(底面)側に凸となるように加工され、略球形状の果物の半体が収まるサイズであって、後述する容器本体2において果物を個別に収容する個装空間に対応する形状に形成されている。
板状部33は、シート部31の四辺の縁部が夫々延伸された延伸部34と、延伸部34のうちシート部31の裏面から延設された箇所に貼付された板辺35と、を有する(特に、図2(c)参照)。板辺35は、例えば、段ボールといった一定の硬さを持つ紙板であり、繊維、紙用の接着剤で延伸部34に貼付されている。
図3及び図4(a)乃至(d)に示すように、容器本体2は、矩形状の底板21と、底板21の周囲に立設される壁板22と、を有し、壁板22の上端側(底板21とは反対側)の周縁により上部開口20が成される。底板21及び壁板22の外周面は、搬送の際にラベル等を貼付し易いように、滑らかな平面となっている。容器本体2の四方の角部23は、夫々丸みを帯びるように面取りされている。なお、複数の搬送用容器1を積載したときに互いに位置ズレし難いように、底板21の外周面には凹凸が形成されていてもよい(不図示)。
壁板22の上端側周縁のうち、対峙する一対の角部の両辺には、外方が内方よりも段違いで高く突起するように形成された縁部24を有する(後述する図6(b)も参照)。一方、縁部24が形成されていない他対の角部の両辺には、内方が外方よりも段違いで高く突起するように形成された塀部25を有する(後述する図7(b)も参照)。縁部24の下端から内方に伸びる平面20aと、塀部25の上端を成す平面20bとは同一平面を構成しており、これら平面20a、20bの内周が上部開口20を成す。平面20a、20bは、縁部24の上端面24aと、塀部25の下端から外方に伸びる下端面25aとの中間程度の高さに位置する。また、上端面24a及び下端面25aは、傾斜面26により接続されている。
2つの容器本体2を用い、その一方を他方に対して天地逆にして互いに嵌合させたときには、一方の容器本体2における上端面24aと、他方の容器本体2における下端面25aとが当接する。2つの容器本体2を嵌合させる際、互いの傾斜面26が滑り合うので、一方の上端面24aは他方の下端面25aにガイドされるので、上下の容器本体2の位置関係が多少ズレていても、それらを容易に嵌合させることができる。
容器本体2は、壁板22に沿って底板21から複数立設された外方リブ27と、外方リブ27より内方に立設された内方リブ28と、を有する。外方リブ27及び内方リブ28は、概ね均等な間隔で格子状に設けられており、図4(b)におけるA−A線及びB−B線のいずれにおいても左右対称である。外方リブ27及び内方リブ28の上面(後述する載置部27b、28b)は、容器本体2の内周を成す平面20a,20bと略同一平面にあり、2つの容器本体2を互いに嵌合させたときに、一方が他方と正対する。
外方リブ27は、上面視において略二等辺三角形形状であり、等辺が容器本体2の内側面の隅部と対向する角部リブ27Aと、底辺が容器本体2の内側面の平面部(壁板22の内面)と対向する側部リブ27Bと、を有する。内方リブ28は、上面視において略菱形形状であり、突出した角部が壁板22方向に向いている。なお、外方リブ27(角部リブ27A、側部リブ27B)及び内方リブ28の各角部は、上面視において夫々丸みを帯びた形状となっている。本実施形態では、4つの角部リブ27Aと、6つの側部リブ27Bと、2つの内方リブ28が形成されており、これらのうち4つのリブで囲われる空間が、1個の果物を収容する個装空間となる。
図5(a)乃至(e)に示すように、外方リブ27及び内方リブ28は、底板21から立設方向に先細りとなるよう設けられるテーパ面27a、28aと、テーパ面27a、28aの上端部に設けられ保持シート部材3のシート部31を摺動可能に載置する載置部27b、28bと、を夫々有する。外方リブ27及び内方リブ28は、上端部にある載置部27b、28bから底板21に向けて、側断面における肉厚が厚くなっている。
外方リブ27と壁板22との間には、板状部33(図2参照)が差し込まれる係止溝27cが設けられている(特に、図5(a)(e)参照)。この係止溝27cに、板状部33が差し込まれることで保持シート部材3は容器本体2に係止される(図1も参照)。
図2(c)に示したように、長手方向に配される板状部33aは、短手方向に配される板状部33bよりも、係止溝27cへの差し込み長さが長くなるように形成されている。保持シート部材3は、伸縮性を有する薄シートであるシート部31の周縁に、段ボール等から板辺35を貼付した簡易な構成なので、形状安定性は低い。そこで、保持シート部材3は容器本体2に係止させる際には、まず長手方向の板状部33aを係止溝27cに僅かに差し込んで位置決めした後に、短手方向の板状部33bを係止溝27cへ差し込む。これにより、形状安定性が低い保持シート部材3を、容易に容器本体2に係止させることができる。
また、係止溝27cには、外方リブ27から壁板22に向けて突出した係止用突起27dが設けられている(特に、図6(a)、図7(a)参照)。これらの係止用突起27dと壁板22との間で板状部33を挟み込むことで、板状部33を安定的に係止することができる。
図6(a)(b)に示すように、縁部24の内側壁の下端には、ガイド溝24bが設けられている。一方、図7(a)(b)に示すように、塀部25の外側壁の上端には、ガイド突起25bが設けられている。2つの容器本体2の一方を他方に対して天地逆にして互いに嵌合させたときには、一方の容器本体2におけるガイド突起25bと、他方の容器本体2のガイド溝24bとが互いに係合する。これにより、嵌合させた2つの容器本体2が互いに分離することを抑制できると共に、容器本体2内の密閉性を高めることができる。
搬送用容器1を用いて、果物を梱包する手順について、図8を参照して説明する。まず、図8(a)に示すように、保持シート部材3を容器本体2に係止させて得た搬送用容器1を2セット用意する。そして、一方の搬送用容器1の保持シート部材3の収容凹部32に、略円形の果物Fを収容する。次に、図8(b)に示すように、果物Fを収容していない他方の搬送用容器1を天地逆に配置し、一方の縁部24と他方の塀部25とが嵌合するように、2セットの搬送用容器1を組み合わせる。このようにして、図8(c)に示すように、2セットの搬送用容器1内に果物Fが収容される。2つの搬送用容器1は、粘着テープ(不図示)等により互いに分離しないよう固定され、外表面には運送用のラベル等が貼付されて、別途の容器に収容されることなく、それ自体で出荷、搬送される。
図9(a)(b)に示すように、収容凹部32に収容された果物Fは、底板21及びテーパ面27a、28aに接触しない位置で保持される。すなわち、果物Fは、容器本体2の個装空間内において宙吊り状態となるので、個々の果物に保護ネットを被せる手間のかかる作業を要せず、果物Fを収容凹部32に配置するだけでよい。
保持シート部材3は、伸縮性を有しており、果物Fが収容されたとき(実線で示す)、収容されていないとき(破線で示す)に比べて、5〜10mm程度、底板21に近接する。そのため、果物Fが、収容凹部32に収容されたとき、底板21に対する果物Fの中心Pの高さは、上部開口20(平面20a、20b)よりも僅かに低い位置となる。すなわち、果物Fは、下方の搬送用容器1側に収容される容積が僅かに多くなる。
下方の搬送用容器1の保持シート部材3に収容された果物Fの上方は、上方の搬送用容器1の保持シート部材3が被せられている(不図示)。上方の保持シート部材3は、果物Fと接触するが、圧迫することはなく、搬送時に上下方向に大きく揺れることがあったときに、果物Fが上方の容器本体2の底板21等に衝突しないように保護する。従って、果物Fは、上下の保持シート部材3により挟まれているものの、固定はされていない。なお、果物Fを収容した状態で、収容凹部32と底板21との間の距離Dは、好ましくは20〜30mm程度となるように、果物Fの重みや搬送時の揺れで保持シート部材3が伸張したときでも、少なくとも10mmは維持されるように、収容凹部32は成形される。
以上、説明したように、本実施形態の搬送用容器1によれば、同形状の容器本体2及び保持シート部材3の2セットのうちの一方に果物Fを収容し、他方を天地逆にして互いに嵌合させることにより、極めて簡易な作業で果物Fを梱包することができる。また、容器本体2は、底板21及び壁板22を有する箱状体なので、複数の搬送用容器1を積載させることもできる等、それ自体が搬送に堪え得る構造である。従って、果物の収容容器を別途の段ボール製の箱等に詰めなおすといった作業の必要もなく、簡便に搬送することができる。また、容器本体2は、発泡樹脂製なので、段ボール箱に比べて、保冷性も高く、クッション性にも優れている。
保持シート部材3は、伸縮性を有し、板状部33が容器本体2の係止溝27cに係止されているだけで、容器本体2に対して接着されておらず、シート部31も載置部27b、28bに対して摺動可能となっている。そのため、搬送時に搬送用容器1が揺れたり、振動が伝わると、宙吊りとなった果物Fは、個装空間内で水平方向及び鉛直方向に僅かに動き、安定状態で収容凹部32の最も深い位置に収まる。このような搬送過程での揺れや振動を受けて、果物Fは収容凹部32内で回転する。その結果、収容凹部32と接する箇所が、果物Fの回転により移動し、果物Fの自重による圧力等が一部に集中しない。従って、本実施形態の搬送用容器1によれば、桃等のように特に柔らかい果物であっても、部分的な凹みや変色を抑制することができる。従って、桃、リンゴ、梨等の果物の搬送する際の梱包作業の手間が少なく、且つ搬送時に果物が傷つき難くすることができる。
上述したように、果物Fは固定されていないので、搬送時に搬送用容器1が大きく揺さ振られると、果物Fが、外方リブ27又は内方リブ28に接触することがあり得る。しかしながら、本実施形態の外方リブ27及び内方リブ28では、それ自体が弾力性のある発泡樹脂製であり、しかも果物Fの側方に位置する面が、テーパ面27a、28aとなっているので、例え果物Fが外方リブ27又は内方リブ28に接触しても、果物Fに傷がつくことを抑制することができる。
テーパ面27a、28aと載置部27b、28bとの角部は、R状面Rにより接続されている。そのため、収容凹部32に果物Fが収容されて、シート部31に荷重がかかったときでも、テーパ面27a、28aと載置部27b、28bとを接続する角部でシート部31が破損することを抑制することができる。また、シート部31は、載置部27b、28bからテーパ面27a、28aにかけて角部で引っ掛かることなく、滑らかに摺動するので、搬送時に搬送用容器1にかかる揺れや振動を、果物Fを回転させるために効果的に利用することができる。
隣り合う外方リブ27及び内方リブ28の中心を結ぶ線の長さD1は、収容される果物Fの直径よりも僅かに大きい形状とされる。例えば、果物Fの直径Fdが96.2mmであるとき上記長さD1は、116.9mmとされる。外方リブ27の載置部27b及び内方リブ28の載置部28bは、単に角部を面取りした二等辺三角形及び菱形ではなく、上面視において互いに近接するように突出している(図9(a)参照)。例えば、隣り合う載置部27b、28bの角部間の長さD2は、71.8mmとされる。このように、上記長さD2をなるべく短くすることで、収容凹部32に果物Fが収容されて収容凹部32の周縁のシート部31に荷重がかかったときでも、突出した載置部27b、28bの角部により、シート部31の垂れ下がりが抑制される。その結果、搬送時に搬送用容器1が水平方向に大きく揺さ振られた場合であっても、隣り合う果物F同士が接触することを抑制することができる。隣り合う外方リブ27及び内方リブ28の中心を結ぶ線の長さD1に対する載置部27b、28bの角部間の長さD2、すなわちD2/D1は、65%以下であることが好ましい。これにより、シート部31を載置部27b、28bと同等の高い位置で維持でき、隣り合う果物F同士の接触を効果的に抑制することができる。
また、本実施形態の搬送用容器1では、係止用突起27d(図6(a)、図7(a)参照)で板状部33を安定的に係止しているので、収容凹部32に収容された果物Fの重みで、シート部31が引っ張られても、板状部33が係止溝27cから外れることはなく、果物を安定的に宙吊り状態とすることができる。
本発明の第2の実施形態に係る搬送用容器について、図10及び図11を参照して説明する。図10及び図11(a)乃至(e)に示すように、本実施形態の搬送用容器1では、容器本体2の底板21から壁板22にかけて、エア抜き穴29が形成されているものである。本例では、容器本体2の長手方向の面に2箇所ずつ、計4つのエア抜き穴29が形成されている。なお、保持シート部材3の図示を省略しているが、本実施形態では、保持シート部材3には、通気性を有する材料を用いる、又は収容凹部32にガス放出用の切り込みを設けておくことが望ましい。
果物の種類によっては、エチレンガス等の成熟ホルモンを発生させるものがあり、容器本体2内を密閉状態とすると、果物が過剰に熟成されて腐敗する等の劣化を引き起こすことがある。そこで、本実施形態では、エア抜き穴29を設けることで、図11(e)に示したように、容器本体2内の空気を容器外へ放出する。エア抜き穴29は、底板21と壁板22の接続角部を外側から切り込むように形成され、壁板22の内面下端部が僅かに外部に連通しており、容器本体2内の空気を容器側方方向へ放出する。これにより、複数の搬送用容器1が積層された場合でも、エア抜き穴29が上下の搬送用容器1によって塞がれることがなく、容器本体2内の空気を容器外へ適切に放出することができる。
なお、本発明は、伸縮性のあるシート部材を発泡樹脂製の容器に係止して、シート部材で果物を容器内に宙吊り状態とした上で、果物を回転し得るように構成されていれば、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。また、例えば、上述した実施形態では、シート部31の長手方向に3列、短手方向に2列の計6個の収容凹部32が形成されている構成を示すが、これに限られない。
1 搬送用容器
2 容器本体
21 底板
22 壁板
27 外方リブ
27A 角部リブ(外方リブ)
27B 側部リブ(外方リブ)
27a テーパ面
27b 載置部
27c 係止溝
27d 係止用突起
28 内方リブ
28a テーパ面
28b 載置部
F 果物
R R状面

Claims (6)

  1. 発泡樹脂製の容器本体と、前記容器本体の内部に配置され略球形状の果物を保持する保持シート部材と、を備えた搬送用容器であって、
    前記容器本体及び前記保持シート部材の2セットのうちの一方を天地逆にして互いに嵌合させることにより、果物を収容する収容空間が形成され、
    前記保持シート部材は、伸縮性を有する略矩形のシート部と、前記シート部に形成されて果物を収容する収容凹部と、前記シート部の周縁に取り付けられる板状部と、を有し、
    前記容器本体は、底板と、前記底板の周囲に立設される壁板と、前記壁板に沿って前記底板から複数立設された外方リブと、前記外方リブより内方に立設された内方リブと、前記外方リブと前記壁板との間に設けられ前記板状部が差し込まれる係止溝と、を有し、
    前記板状部が前記係止溝に差し込まれることで前記保持シート部材は前記容器本体に係止され、前記収容凹部に収容された果物が、前記底板に接触しない位置で保持されることを特徴とする搬送用容器。
  2. 前記外方リブ及び前記内方リブは、前記底板から立設方向に先細りとなるよう設けられるテーパ面と、前記テーパ面の上端部に設けられ前記シート部を摺動可能に載置する載置部と、を夫々有することを特徴とする請求項1に記載の搬送用容器。
  3. 前記外方リブ及び前記内方リブにおいて、前記テーパ面と前記載置部とを接続する角部は、R状面とされていることを特徴とする請求項2に記載の搬送用容器。
  4. 前記外方リブの載置部及び前記内方リブの載置部は、上面視において互いに近接するように突出していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の搬送用容器。
  5. 前記係止溝は、前記外方リブから前記壁板に向けて突出した係止用突起を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の搬送用容器。
  6. 前記容器本体及び前記保持シート部材は、上面視において一辺が他辺よりも長い矩形状であり、
    長手方向に配される前記板状部は、短手方向に配される前記板状部よりも、前記係止溝への差し込み長さが長くなるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の搬送用容器。
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