JP6527489B2 - 熱可塑性樹脂シートのロール成形型、ロール成形装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂シートのロール成形型、ロール成形装置 Download PDF

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本発明は、熱可塑性樹脂シートを所望の形状に回転しながら成形するに好適なロール成形型と、このロール成形型をそれぞれの成形段階における形状のロール成形型に構成してそれぞれのロール成形機に装着し、熱可塑性樹脂シートを所望の形状にロール成形するロール成形装置に関するものである。
従来、熱可塑性樹脂シートを所望の形状に成形する場合、加熱した熱可塑性樹脂シートを金型に投入した後に型締めにより加圧して成形品を得るスタンピング成形法がある。
しかしながら、スタンピング成形法は、アンダーカットのない単品成形に適しているが、成形品に成形機や金型を原因とする寸法的制限があるとともに、長尺品やアンダーカット形状品の成形に適していない。
一方、長尺品やアンダーカット形状品の成形には、ロール成形法があるが、金属薄板を冷間ロール成形する場合に採用される技術であり、熱可塑性樹脂シートを冷間ロール成形する場合には、成形時の折曲部に歪みが生じたり、折曲部の加工精度が悪くなったり、折曲部の強度が低下するなどの問題があるために通常は採用されていなかったが特許文献1に示す技術が提案された。
この技術は、繊維強化熱可塑性樹脂シートをロール成形する前に、成形前の繊維強化熱可塑性樹脂シートの移動に伴い、成形時に折曲部として加工される局所の上下両側加熱領域に遮熱板の貫通孔が相対向した際に、貫通孔を通るヒータの熱により局所の上下両側加熱領域にのみそれぞれ予め加熱する。
その際、成形前の繊維強化熱可塑性樹脂シートで局所の上下両側加熱領域のうち、折曲後に折曲向き側になる上側加熱領域で成形前の繊維強化熱可塑性樹脂シートの幅方向に沿う加熱寸法を、折曲後に折曲向きに対する反対向き側になる下側加熱領域で成形前の繊維強化熱可塑性樹脂シートの幅方向に沿う加熱寸法より小さく設定する技術である。
これにより、局所が熱による柔軟性を持ち、折曲部を成形する際に、折曲部の歪みや折曲部の加工精度の悪化や折曲部の強度の低下を抑制することができると記述されている。
特開2013-220626号公報
確かに、繊維強化熱可塑性樹脂シートをロール成形によって曲げ加工する場合でも、加熱は必須条件である。
しかしながら、特許文献1に係る繊維強化熱可塑性樹脂シートの成型方法及び加熱装置によれば、繊維強化熱可塑性樹脂シートをロール成形する前に、成形前の繊維強化熱可塑性樹脂シートの移動に伴い、成形時に折曲部として加工される局所の上下両側加熱領域に遮熱板の貫通孔が相対向した際に、貫通孔を通るヒータの熱により局所の上下両側加熱領域にのみそれぞれ予め加熱するとなっている。
そのため、加熱された繊維強化熱可塑性樹脂シートの曲げ加工をおこなう第1段のロール成形型では所望の形状に成形されても、冷間ロール成形型であるので後段のロール成形型になるほど繊維強化熱可塑性樹脂シートの加熱部で加熱された熱が奪われることになり、繊維強化熱可塑性樹脂シートの折曲部に歪みが生じたり、折曲部の加工精度が悪くなったり、折曲部の強度が低下するなどの従来の問題が発生する。
本発明は、前述の問題点を解消するためになされたものであり、加熱装置により加熱されると共に、一対のロール成形型には、熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられ、折曲部として加工する箇所のみを所望の温度になるようにした一対のロール成形型と、この構成で一連の工程で折曲部の異なる一対のロール成形型をそれぞれ装着したロール成形機を機器取付板に装着し、熱可塑性樹脂シートを所望の形状に順次成形して完成させるロール成形装置の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る一対のロール成形型は、熱可塑性樹脂シートをロール成形する一対の金属から成るロール成形型であって、一対の前記ロール成形型は、加熱装置により加熱されると共に、一対の該ロール成形型には、前記熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられ、前記ロール成形型は、ロールの軸方向に対して垂直方向に分割された金属製の複数の分割体と前記断熱部材を組み合わせることにより形成されていることを特徴とする。
又、請求項2に係る一対のロール成形型は、請求項1に記載の一対のロール成形型において、前記加熱装置は、一対の前記ロール成形型のそれぞれ金属部を加熱する方式を備えたことを特徴とする。
又、請求項に係る一対のロール成形型は、請求項1又は請求項2に記載の一対のロール成形型において、前記加熱装置は、誘導加熱装置であることを特徴とする。
又、請求項に係る一対のロール成形型は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型において、前記断熱部材は、前記熱可塑性樹脂シートと当接することを特徴とする。
又、請求項に係る一対のロール成形型は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型において、前記一対のロール成形型と前記熱可塑性樹脂シートが当接する面積の内、前記断熱部材が熱可塑性樹脂シートと当接する面積は、当接しない面積よりも広いことを特徴とする。
又、請求項に係る一対のロール成形型は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型において、前記断熱部材は、断熱樹脂であることを特徴とする。
又、請求項に係る一対のロール成形型は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型において、前記熱可塑性樹脂シートは、繊維強化熱可塑性樹脂シートであることを特徴とする。
又、請求項に係るロール成形装置は、一対の金属から成るロール成形型が備えられたロール成形機を機器取付板に複数配置して、熱可塑性樹脂シートを所望の形状に順次成形して完成させるロール成形装置であって、それぞれ一対の前記ロール成形型は、加熱装置により個々に加熱されると共に、それぞれ一対の該ロール成形型には、前記熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられ、前記ロール成形型は、ロールの軸方向に対して垂直方向に分割された金属製の複数の分割体と前記断熱部材を組み合わせることにより形成されていることを特徴とする。
そして、請求項に係るロール成形装置は、請求項に記載のロール成形装置において、前記熱可塑性樹脂シートを、ロール成形する前に平板の状態で加熱する装置を有することを特徴とする。
請求項1に係る一対のロール成形型によれば、一対のロール成形型は、熱可塑性樹脂シートをロール成形する一対のロール成形型であって、一対のロール成形型は、加熱装置により加熱されると共に、一対のロール成形型には、熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられている。
これにより、一対のロール成形型の熱可塑性樹脂シートに対する金属から成る折曲部は、常に一定の所定の温度に加熱されているため、ロール成形されながら通過する熱可塑性樹脂シートの熱を奪うことが無いので、ロール成形後に熱可塑性樹脂シートの折曲部に歪みが生じたり、折曲部の加工精度が悪くなったり、折曲部の強度が低下するなどの従来の問題を無くすことができる。
又、一対のロール成形型において、熱可塑性樹脂シートに対する金属から成る折曲部の表面に対して、折曲部以外の表面に取付けられる断熱部材の表面温度は、断熱部材の断熱効果により低く押えることができる。
これにより、金属から成る一対のロール成形型おける折曲部の温度を熱可塑性樹脂シートの融点近くまで上げることができ、折曲部のロール成形が容易になる。一方、温度の低い断熱部材の部分で熱可塑性樹脂シートを搬送することができるので、一対のロール成形型に熱可塑性樹脂シートが貼り付いて搬送できなくなるという問題を無くすことができる。
次に、請求項2に係る一対のロール成形型によれば、一対のロール成形型において、加熱装置は、一対のロール成形型のそれぞれ金属部を加熱する方式を備えている。
通常、この一対のロール成形型のそれぞれを外部から加熱すると、一対のロール成形型の熱可塑性樹脂シートを折曲部として加工する金属から成る折曲部の表面温度と断熱部材の表面温度が同一になる。
しかしながら、一対のロール成形型のそれぞれ金属部を加熱する方式を備えることにより、加熱された熱は、一対のロール成形型のそれぞれ金属部から金属部に当接する断熱部材の当接面から外側に伝達される。
そのため、金属から成る折曲部の表面温度に対して、折曲部以外の表面に取付けられる断熱部材の表面温度は、断熱部材の断熱効果により低く押えることができるのである。
次に、請求項に係る一対のロール成形型によれば、一対のロール成形型において、加熱装置は、誘導加熱装置である。
この一対のロール成形型のそれぞれ近傍に配置される加熱装置は、誘導加熱装置であるので金属から成る一対のロール成形型の金属部を加熱する。
そのため、断熱部材を直接加熱しないことにより断熱部材の発熱は、金属から成る一対のロール成形型の金属部からの熱伝導による。
これにより、一対のロール成形型のそれぞれ金属部を誘導加熱装置で加熱することにより、金属から成る折曲部の表面温度に対して、折曲部以外の表面に取付けられる断熱部材の表面温度は、断熱部材の断熱効果により低く押えることができるのである。
次に、請求項に係る一対のロール成形型によれば、一対のロール成形型において、断熱部材は、熱可塑性樹脂シートと当接する。
前述のように、一対のロール成形型の金属から成る折曲部の表面温度に対して、折曲部以外の表面に取付けられる断熱部材の表面温度は、断熱部材の断熱効果により低く押えることができるのである。
これにより、一対のロール成形型は、一対のロール成形型の金属から成る折曲部の表面温度を熱可塑性樹脂シートの融点温度に近いか或は同じ温度にしても熱可塑性樹脂シートが当接する断熱部材の表面温度が低いので、熱可塑性樹脂シートを断熱部材の表面に溶着することなく搬送することができる。
次に、請求項に係る一対のロール成形型によれば、一対のロール成形型において、一対のロール成形型と熱可塑性樹脂シートが当接する面積の内、断熱部材が熱可塑性樹脂シートと当接する面積は、当接しない面積よりも広い面積で構成されている。
これにより、一対のロール成形型は、一対のロール成形型の金属から成る折曲部の表面温度を熱可塑性樹脂シートの融点温度に近いか或は同じ温度にしても熱可塑性樹脂シートが当接する断熱部材の表面温度が低いことに加え、断熱部材が熱可塑性樹脂シートと当接する面積が広いので熱可塑性樹脂シートを搬送する力が増加することにより、熱可塑性樹脂シートを断熱部材の表面に溶着することなく確実に搬送することができる。
次に、請求項に係る一対のロール成形型によれば、一対のロール成形型において、断熱部材は、断熱樹脂である。
そのため、成形する熱可塑性樹脂シートの耐熱温度により、断熱樹脂を使い分けることができ、コストを適正にすることができる。
一方、耐熱温度の高い熱可塑性樹脂シートに対しては、例えば、フッ素樹脂が断熱樹脂に使用される。
このフッ素樹脂は耐熱温度(一般的に260℃)が高いので、一対のロール成形型の金属から成る折曲部の表面温度をフッ素樹脂の耐熱温度まで上げることができる。このため、熱可塑性樹脂シートの耐熱温度がフッ素樹脂の耐熱温度に近い熱可塑性樹脂シートまで適用できる。
次に、請求項に係る一対のロール成形型によれば、一対のロール成形型において、成形される熱可塑性樹脂シートは、繊維強化熱可塑性樹脂シートである。
この繊維強化熱可塑性樹脂シートのロールフォーミングは、プレヒートと通常の冷間ロールによる成形では困難であるが、プレヒートによる余熱と一対のロール成形型内で繊維強化熱可塑性樹脂シートの折曲部を温度コントロールしながら加熱し、一対のロール成形型で隙間を一定にすることにより、繊維を飛出させること無く所望の形状を実現することができる。
次に、請求項に係るロール成形装置によれば、一対の金属から成るロール成形型が備えられたロール成形機を機器取付板に複数配置して、熱可塑性樹脂シートを所望の形状に順次成形して完成させるロール成形装置であって、それぞれ一対のロール成形型は、加熱装置により個々に加熱されると共に、それぞれ一対のロール成形型には、熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられている
これにより、プレヒート装置で加熱された繊維強化熱可塑性樹脂シートの曲げ加工をおこなう第1段のロール成形型では所望の形状に成形されても、通常は冷間ロール成形型であるので、後段のロール成形型になればなるほど繊維強化熱可塑性樹脂シートのプレヒート装置で加熱された熱が奪われることになり、その結果、繊維強化熱可塑性樹脂シートの折曲部に歪みが生じたり、折曲部の加工精度が悪くなったり、折曲部の強度が低下するなどの従来の問題が発生するが、これらを無くすことができる。
又、それぞれ一対のロール成形型は、加熱装置により個々に加熱されるので、それぞれ一対のロール成形型を個々にその工程の成形条件にあった温度設定にすることができる。
又、それぞれ一対のロール成形型には、熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられていることにより、例えば、それぞれの一対のロール成形型における折曲部の温度が、熱可塑性樹脂シートの溶解温度になっても、一対のロール成形型に取付けられた断熱部材の表面温度が折曲部の温度より低いので、熱可塑性樹脂シートが一対のロール成形型に張り付いて熱可塑性樹脂シートを搬送できなくなるという問題を無くすことができる。
そして、請求項に係るロール成形装置によれば、一対のロール成形型において、熱可塑性樹脂シートを、ロール成形する前に平板の状態で加熱する装置を有している。
通常のロール成形型は冷間である。そのため、熱可塑性樹脂シートのロール成形はできない。
しかし、熱可塑性樹脂シートは加熱されることにより、折り曲げることができる。
そこで、ロール成形する前に平板の状態で加熱することにより、ロール成形を可能にすることができる。
しかしながら、冷間のロール成形型では段数が増加ずれは、ロール成形は不可能になる。
これに対し、本発明の一対のロール成形型の熱可塑性樹脂シートに対する金属から成る折曲部は、常に一定の所定の温度に加熱されているため、各ロール成形のステップの間では熱可塑性樹脂シートに自然冷却はあるが一対のロール成形型がロール成形されながら通過する熱可塑性樹脂シートの折曲部の熱を奪うことは無い。
そのため、熱可塑性樹脂シートをそのまま次のステップでロール成形に使用する場合には、熱可塑性樹脂シートの折曲部の冷却されていない熱を余熱として使用することができる。
平板の状態で加熱する装置は、自然冷却を考慮した温度に設定することによって、加熱された後段の複数のロール成形機によって熱可塑性樹脂シートが所望の形状に成形できる。
本実施形態に係るロール成形装置の概略図である。 (A)ロール成形装置の概略上面図である。 (B)ロール成形装置の概略正面図である。 第3ロール成形機の構成を示す概略図である。 (A)第3ロール成形機の概略上面図である。 (B)第3ロール成形機の概略正面図である。 (C)第3ロール成形機の概略右側面図である。 第3上部ロール成形型と第3下部ロール成形型を取付ける前のロールスタンドLの正面図である。 第3上部ロール成形型と第3下部ロール成形型を個々に分解した斜視図である。 個々に分解された第3上部ロール成形型と第3下部ロール成形型を上軸と下軸に取付けたロールスタンドLの正面図である。 熱可塑性樹脂シートが第2ロール成形機乃至第7ロール成形機においてロール成形されるフラワー形状図である。 第1上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第1下部ロール成形型の状態を示す断面図である。 第2上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第2下部ロール成形型の状態を示す断面図である。 第3上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第3下部ロール成形型の状態を示す断面図である。 第4上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第4下部ロール成形型の状態を示す断面図である。 第5上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第5下部ロール成形型の状態を示す断面図である。 第6上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第6下部ロール成形型の状態を示す断面図である。 第7上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第7下部ロール成形型の状態を示す断面図である。 第8上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第8下部ロール成形型の状態を示す断面図である。
以下、本発明をロール成形装置に適用した一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るロール成形装置1の概略構成を図1に基づいて説明する。ここで、図1の(A)はロール成形装置の概略上面図である。図1の(B)はロール成形装置の概略正面図である。
図1に示すように、ロール成形装置1は、機器取付板載置台2と、機器取付板載置台2に載置された機器取付板3と、機器取付板3に取付けられた図1の(A)、図1の(B)の右側から一対の第1上部ロール成形型4と第1下部ロール成形型5、第1駆動モータ6が装着された第1ロール成形機7と、
一対の第2上部ロール成形型8と第2下部ロール成形型9、第1上部加熱装置10と第1下部加熱装置11、第1上部温度センサ12と第1下部温度センサ13、第2駆動モータ14が装着された第2ロール成形機15と、
一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17、第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19、第2上部温度センサ20と第2下部温度センサ21、第3駆動モータ22が装着された第3ロール成形機23と、
一対の第4上部ロール成形型24と第4下部ロール成形型25、第3上部加熱装置26と第3下部加熱装置27、第3上部温度センサ28と第3下部温度センサ29、第4駆動モータ30が装着された第4ロール成形機31と、
一対の第5上部ロール成形型32と第5下部ロール成形型33、第4上部加熱装置34と第4下部加熱装置35、第4上部温度センサ36と第4下部温度センサ37、第5駆動モータ38が装着された第5ロール成形機39と、
一対の第6上部ロール成形型40と第6下部ロール成形型41、第5上部加熱装置42と第5下部加熱装置43、第5上部温度センサ44と第5下部温度センサ45、第6駆動モータ46が装着された第6ロール成形機47と、
一対の第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49、第7駆動モータ50が装着された第7ロール成形機51と、
第1ロール成形機7と第2ロール成形機15の間に配置されたプレヒート装置52と、このロール成形装置1の動作を制御する動作制御操作盤53とによって構成されている。
このように構成されたロール成形装置1の第1ロール成形機7は、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54を第2ロール成形機15に搬送する役割を果たす。そのため、熱可塑性樹脂シート54を加熱する装置は備えていない。
又、ロール成形装置1の第7ロール成形機51は、熱可塑性樹脂シート54を最終形状にロール成形する。この時、熱可塑性樹脂シート54は、プレヒート装置52及び第1上部加熱装置10と第1下部加熱装置11、第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19、第3上部加熱装置26と第3下部加熱装置27、第4上部加熱装置34と第4下部加熱装置35、第5上部加熱装置42と第5下部加熱装置43によって加熱されたそれぞれのロール成形型で折曲部が加熱されるその余熱を利用することにより、折曲部を加熱する装置は備えていない。
これにより、折曲部をロール成形すると共に冷却固定することができる。
尚、最終形状が出ない場合は、第7ロール成形機51の前に、第7ロール成形機51に上下加熱装置を備えたロール成形機を設置してもよい。
続いて、第2ロール成形機15から第6ロール成形機47の構成について説明する。
第2ロール成形機15から第6ロール成形機47は、ロールの形状が異なるのみで基本構成は同一であることにより、代表として、図2に示す第3ロール成形機23の構成に基づいて説明する。
ここで、図2は、第3ロール成形機の構成を示す概略図である。そして、図2の(A)は、第3ロール成形機の概略上面図であり、図2の(B)は、第3ロール成形機の概略正面図であり、図2の(C)は、第3ロール成形機の概略右側面図である。
図2に示すように、第3ロール成形機23は、以下の種々の部材が組合わされて構成されている。
まず、機器取付板載置台2に載置された機器取付板3に、2本の軸保持部材ガイドL55が取付けられた軸保持部材ガイド固定台L56がネジで固定され、軸保持部材ガイド固定台L56には、軸保持部材受台L57がネジで取付けられている。
更に、2本の軸保持部材ガイドL55には、第3下部ロール成形型17が後述する方法で取付け固定される下軸58を回動可能に取付ける下軸保持部材L59と、第3上部ロール成形型16が後述する方法で取付け固定される上軸60を回動可能に取付ける上軸保持部材L61が通されている。
これにより、下軸保持部材L59と軸保持部材受台L57が当接し、下軸保持部材L59と上軸保持部材L61の間にはダンパ部材L62が配置され、下軸保持部材L59と上軸保持部材L61が直接当接しないようになっている。
そして、2本の軸保持部材ガイドL55の上部先端部には、軸保持部材固定軸ガイドL63が取付られたアジャストプレートL64がネジで固定されている。
この軸保持部材固定軸ガイドL63には、軸保持部材固定ネジ軸L65が回動可能に取付けられており、この軸保持部材固定ネジ軸L65と連動する軸保持部材固定ネジL66が設けられている。
この構成において、下軸保持部材L59、ダンパ部材L62、上軸保持部材L61の関係により、上軸60に後述する方法で取付けられた第3上部ロール成形型16と下軸58に後述する方法で取付けられた第3下部ロール成形型17の間隔を軸保持部材固定ネジL66の締付け締戻しによって所望の隙間に調整することができる。
更に、下軸保持部材L59には、前述したように、後に第3下部ロール成形型17が取付けられる下軸58が位置決め保持されて回動可能に取付けられる。下軸58の回動は、下軸保持部材L59内に取付けられた図示しないベアリングと下軸58との回動による。
又、下軸保持部材L59には、第3駆動モータ22が取付けられたモータ取付板67と、下軸保持部材L59に取付けられるモータ取付基板68と、モータ取付板67とモータ取付基板68とを連結する2枚の連結板69によって第3駆動モータ22が取付けられる。
そして、第3駆動モータ22と下軸58は、モータ下軸連結部材70によって連結され、この連結によって第3駆動モータ22の回転が下軸58に伝達される。
又、下軸58には、下軸保持部材L59の近傍に位置決め固定された回動伝達ギヤ71が取付けられている。
次に、上軸保持部材L61には、前述したように、後に第3上部ロール成形型16が取付けられる上軸60が位置決め保持されて回動可能に取付けられる。上軸60の回動は、上軸保持部材L61内に取付けられた図示しないベアリングと上軸60との回動による。
又、上軸60には、軸保持部材固定ネジL66の締付け締戻しによって、第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の間隔を所望の隙間に調整したときでも、上軸保持部材L61の近傍で回動伝達ギヤ71と正常に噛合うように位置決め固定された回動受動ギヤ72が取付けられている。
これにより、第3駆動モータ22の回動が上軸60に伝達されて上軸60を回転させることができる。
こうして、第3ロール成形機23のロールスタンドL73が構成される。
一方、2本の軸保持部材ガイドR74が取付けられた軸保持部材ガイド固定台R75には、軸保持部材受台R76がネジで取付けられている。
更に、2本の軸保持部材ガイドR74に下軸保持部材R77と上軸保持部材R78が通されて軸保持部材受台R76と下軸保持部材R77が当接し、下軸保持部材R77と上軸保持部材R78の間にはダンパ部材R79が配置され、下軸保持部材R77と上軸保持部材R78が直接当接しないようになっている。
そして、2本の軸保持部材ガイドR74の上部先端部には、軸保持部材固定軸ガイドR80が取付られたアジャストプレートR81がネジで固定されている。
この軸保持部材固定軸ガイドR80には、軸保持部材固定ネジ軸R82が回動可能に取付けられており、この軸保持部材固定ネジ軸R82と連動する軸保持部材固定ネジR83が設けられている。
そして、この構成が第3ロール成形機23のロールスタンドR84の構成になる。
このロールスタンドR84の構成において、軸保持部材ガイド固定台R75を機器取付板3上でスライドさせ、更に、軸保持部材固定ネジR83で、下軸保持部材R77と上軸保持部材R78の間隔を調整しながら、下軸保持部材L59に取付けられた下軸58に後述する方法で第3下部ロール成形型17が取付けられている下軸58の先端を下軸保持部材R77に取付けて回動可能に固定する。
この下軸58の先端の回動は、下軸保持部材R77内に取付けられた図示しないベアリングと下軸58の先端との回動による。
同時に、上軸保持部材L61に取付けられた上軸60に後述する方法で第3上部ロール成形型16が取付けられている上軸60の先端を上軸保持部材R78に取付けて回動可能に固定する。
この上軸60の先端の回動は、上軸保持部材R78内に取付けられた図示しないベアリングと上軸60の先端との回動による。
そして、軸保持部材ガイド固定台R75を機器取付板3にネジ止め固定する。
更に、軸保持部材固定ネジL66と軸保持部材固定ネジR83の締付け締戻しによって、上軸60に後述する方法で取付けられた第3上部ロール成形型16と下軸58に後述する方法で取付けられた第3下部ロール成形型17の間隔が所望の隙間に最終調整される。
更に、下軸58に後述する方法で取付けられた第3下部ロール成形型17の下方には、第3下部ロール成形型17を加熱する第2下部加熱装置19が第3下部ロール成形型17の近傍になるように配置されている。
この第2下部加熱装置19は、第2下部加熱装置固定版85に固定され、第2下部加熱装置固定版85は、対向する2枚の第2下部支持板86に支持され、対向する2枚の第2下部支持板86は、機器取付板3に取付けられている。
又、上軸60に後述する方法で取付けられた第3上部ロール成形型16の上方には、第3上部ロール成形型16を加熱する第2上部加熱装置18が第3上部ロール成形型16の近傍になるように配置されている。
この第2上部加熱装置18は、第2上部加熱装置固定板87に固定され、第2上部加熱装置固定板87は、桝形に組まれた4枚の対向する2枚の第2上部支持板88に支持され、残りの対向する2枚の第2上部支持板88は、それぞれ上軸保持部材L61と上軸保持部材R78に取付けられている。
そして、第2下部加熱装置19によって加熱された第3下部ロール成形型17の温度を計測する第2下部温度センサ21が、下軸保持部材L59に取付けられた第2下部温度センサ取付板89に取付けられている。
この第2下部温度センサ21は、第3下部ロール成形型17の中心になるように配置されている。
同様に、第2上部加熱装置18によって加熱された第3上部ロール成形型16の温度を計測する第2上部温度センサ20が、上軸保持部材L61に取付けられた第2上部温度センサ取付板90に取付けられている。
この第2上部温度センサ20は、第3上部ロール成形型16の中心になるように配置されている。
続いて、第3上部ロール成形型16を上軸60に取付けると共に、第3下部ロール成形型17を下軸58に取付ける方法を図3乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図3は、第3上部ロール成形型と第3下部ロール成形型を取付ける前のロールスタンドLの正面図、図4は、第3上部ロール成形型と第3下部ロール成形型を個々に分解した斜視図、図5は、個々に分解された第3上部ロール成形型と第3下部ロール成形型を上軸と下軸に取付けたロールスタンドLの正面図である。
先ず、第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の位置決めは、図2、図3に示すロールスタンドL73の下軸58に取付けられた回動伝達ギヤ71の図の回動伝達ギヤ右側面71aと、上軸60に取付けられた回動受動ギヤ72の図の回動受動ギヤ右側面72aが基準になるように設計されている。
ところで、熱可塑性樹脂シート54の平板の幅は、第1ロール成形機7乃至第7ロール成形機51を凹凸にロール成形されながら通過すると、その幅が上面視で短くなる。
これに合わせて、ロール成形型を安価にするために、第1ロール成形機7乃至第7ロール成形機51に取付けられるロール成形型も順次軸方向に短く製作される。
しかしながら、第1ロール成形機7乃至第7ロール成形機51を他の部材のロール成形に使用して汎用性を持たせるために、それぞれのロール成形機のロールスタンドLとロールスタンドRの間隔は一定にしている。
そのため、それぞれのロール成形機に取付けられて、位置決め基準となっている回動伝達ギヤ右側面及び回動受動ギヤ右側面と下部ロール成形型及び上部ロール成形型との間の距離を調整する下部調整スペーサLと上部調整スペーサLがそれぞれの下軸と上軸に取付けられる。
第3ロール成形機23では、図2、図5に示すように下軸58の回動伝達ギヤ右側面71aと第3下部ロール成形型17の間の下軸58に下部調整スペーサL91aが取付けられ、上軸60の回動受動ギヤ右側面72aと第3上部ロール成形型16の間の上軸60に上部調整スペーサL92aが取付けられている。
この状態が、第3ロール成形機23の下軸58に図の右側から第3下部ロール成形型17を取付けると共に、上軸60に図の右側から第3上部ロール成形型16を取付けることができる状態である。
ここで、第3ロール成形機23の下軸58に取付けられる第3下部ロール成形型17と、上軸60に取付けられる第3上部ロール成形型16を図2乃至図5に基づいて構成を詳細に説明する。
図2に示す第3上部ロール成形型16は、図4に示すように図の左から金属製の第3上部A分割ロール型16a、断熱部材の第3上部B分割ロール型16b、金属製の第3上部C分割ロール型16c、断熱部材の第3上部D分割ロール型16d、金属製の第3上部E分割ロール型16e、断熱部材の第3上部F分割ロール型16f、金属製の第3上部G分割ロール型16g、断熱部材の第3上部H分割ロール型16h、金属製の第3上部I分割ロール型16i、断熱部材の第3上部J分割ロール型16j、金属製の第3上部K分割ロール型16kの11個の分割型で構成されている。
同様に、図2に示す第3下部ロール成形型17は、図4に示すように図の左から金属製の第3下部A分割ロール型17a、断熱部材の第3下部B分割ロール型17b、金属製の第3下部C分割ロール型17c、断熱部材の第3下部D分割ロール型17d、金属製の第3下部E分割ロール型17e、断熱部材の第3下部F分割ロール型17f、金属製の第3下部G分割ロール型17g、断熱部材の第3下部H分割ロール型17h、金属製の第3下部I分割ロール型17i、断熱部材の第3下部J分割ロール型17j、金属製の第3下部K分割ロール型17kの11個の分割型で構成されている。
このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図3の上軸60と下軸58のそれぞれの軸に対して図の右から挿入して取付けられていく。
そして、この分割ロール型の取付けのポイントは、上軸60に取付けられる分割ロール型と下軸58に取付けられる分割ロール型が互いに当接しないように挿入することと、後述する分割ロール型の熱可塑性樹脂シート54の折曲部として加工する箇所(本実施形態では、折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdの4箇所)(図5、図9参照)を決められた位置に装着することである。
そのため、先ず、第1ステップとして、金属製の第3下部A分割ロール型17aの所定の位置に断熱部材の第3下部B分割ロール型17bが装着された第3下部A分割ロール型17aを、下軸58に既に装着されている下部調整スペーサL91aに当接させて装着する。
次に、第2ステップとして、金属製の第3上部A分割ロール型16aの所定の位置に断熱部材の第3上部B分割ロール型16bが装着された第3上部A分割ロール型16aを、上軸60に既に装着されている上部調整スペーサL92aに当接させて装着する。
次に、第3ステップとして、金属製の第3下部C分割ロール型17cの所定の位置に断熱部材の第3下部D分割ロール型17dが装着された第3下部C分割ロール型17cを、下軸58に既に装着されている金属製の第3下部A分割ロール型17aに当接させて装着する。
次に、第4ステップとして、金属製の第3上部C分割ロール型16cの所定の位置に断熱部材の第3上部D分割ロール型16dが装着された第3上部C分割ロール型16cを、上軸60に既に装着されている金属製の第3上部A分割ロール型16aに当接させて装着する。
続いて、第5ステップとして、金属製の第3下部E分割ロール型17eの所定の位置に断熱部材の第3下部F分割ロール型17fの半分が装着された第3下部E分割ロール型17eを、下軸58に既に装着されている金属製の第3下部C分割ロール型17cに当接させて装着する。
次に、第6ステップとして、金属製の第3上部E分割ロール型16eの所定の位置に断熱部材の第3上部F分割ロール型16fの半分が装着された第3上部E分割ロール型16eを、上軸60に既に装着されている金属製の第3上部C分割ロール型16cに当接させて装着する。
次に、第7ステップとして、金属製の第3上部E分割ロール型16eの所定の位置に装着された断熱部材の第3上部F分割ロール型16fの残りの半分に、金属製の第3上部G分割ロール型16gを所定の位置まで挿入しながら上軸60に既に装着されている金属製の第3上部E分割ロール型16eに当接させて装着する。
次に、第8ステップとして、金属製の第3下部E分割ロール型17eの所定の位置に装着された断熱部材の第3下部F分割ロール型17fの残りの半分に、金属製の第3下部G分割ロール型17gを所定の位置まで挿入しながら下軸58に既に装着されている金属製の第3下部E分割ロール型17eに当接させて装着する。
続いて、第9ステップとして、金属製の第3上部I分割ロール型16iの所定の位置に断熱部材の第3上部H分割ロール型16hが装着された第3上部I分割ロール型16iを、上軸60に既に装着されている金属製の第3上部G分割ロール型16gに当接させて装着する。
次に、第10ステップとして、金属製の第3下部I分割ロール型17iの所定の位置に断熱部材の第3下部H分割ロール型17hが装着された第3下部I分割ロール型17iを、下軸58に既に装着されている金属製の第3下部G分割ロール型17gに当接させて装着する。
次に、第11ステップとして、金属製の第3上部K分割ロール型16kの所定の位置に断熱部材の第3上部J分割ロール型16jが装着された第3上部K分割ロール型16kを、上軸60に既に装着されている金属製の第3上部I分割ロール型16iに当接させて装着する。
次に、第12ステップとして、金属製の第3下部K分割ロール型17kの所定の位置に断熱部材の第3下部J分割ロール型17jが装着された第3下部K分割ロール型17kを、下軸58に既に装着されている金属製の第3下部I分割ロール型17iに当接させて装着する。
そして、上軸60に既に装着されている金属製の第3上部K分割ロール型16kに、上部調整スペーサL92aと同様の役割をする上部調整スペーサR92bを当接するように装着し、第3上部ロール成形型16を第3上部固定リング93bで固定する。
尚、第3上部ロール成形型16は、上軸60と第3上部ロール成形型16のそれぞれに設けられたキー溝とキー(図示しない)によって上軸60に固定されている。
同様に、下軸58に既に装着されている金属製の第3下部K分割ロール型17kに、下部調整スペーサL91aと同様の役割をする下部調整スペーサR91bを当接するように装着し、第3下部ロール成形型17を第3下部固定リング93aで固定する。
尚、第3下部ロール成形型17は、下軸58と第3下部ロール成形型17のそれぞれに設けられたキー溝とキー(図示しない)によって下軸58に固定されている。
これによって、図5に示す、個々に分解された第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17を上軸60と下軸58に取付けたロールスタンドL73が完成する。
更に、図5に示す完成したロールスタンドL73にロールスタンドR84を組付けて機器取付板3に固定し、前述したように、第3上部ロール成形型16の上部に第2上部加熱装置18及び側面部に第2上部温度センサ20をそれぞれの取付け部材を介して取付け、第3下部ロール成形型17の下部に第2下部加熱装置19及び側面部に第2下部温度センサ21をそれぞれの取付け部材を介して取付けた後に、軸保持部材固定ネジL66、軸保持部材固定ネジR83の締付け締戻しによって第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の間隔を所望の隙間に調整すると図2に示す第3ロール成形機23が完成する。
このように組立てられている図2に示す第3ロール成形機23の第3上部ロール成形型16において、第3上部ロール成形型16の金属製の第3上部A分割ロール型16a、第3上部C分割ロール型16c、第3上部E分割ロール型16e、第3上部G分割ロール型16g、第3上部I分割ロール型16i、第3上部K分割ロール型16kは、互いに当接して密着している。
そのため、第2上部加熱装置18に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第3上部ロール成形型16の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
又、図2に示す第3ロール成形機23の第3上部ロール成形型16において、第3上部ロール成形型16の断熱部材である第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jは、例えば、断熱部材として断熱樹脂である耐熱温度(260℃)が高いフッ素樹脂を使用する。
そのため、熱可塑性樹脂シート54には、断熱樹脂の耐熱温度より低い融点の部材を使用するのが良い。
更に、断熱部材としての断熱樹脂であるフッ素樹脂は、熱可塑性樹脂シート54の折曲部を製作するために、加熱されている金属製分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54と当接する第3上部C分割ロール型16cの折曲部Ac、第3上部E分割ロール型16eの折曲部Bc、第3上部G分割ロール型16gの折曲部Cc、第3上部I分割ロール型16iの折曲部Dcを除く表面に装着されている。
そして、前述の第2上部加熱装置18に使用される誘導加熱装置では、直接、フッ素樹脂を加熱することはできず、フッ素樹脂の温度上昇は、金属製の分割ロール型の熱伝導による。
そのため、フッ素樹脂が断熱部材の役割を担うことになり、加熱された金属製の分割ロール型の熱放射を抑制することができる。
これにより、フッ素樹脂の表面温度は、金属製分割ロール型である第3上部C分割ロール型16cの折曲部Ac、第3上部E分割ロール型16eの折曲部Bc、第3上部G分割ロール型16gの折曲部Cc、第3上部I分割ロール型16iの折曲部Dcの表面温度より低くすることができる。
更に、金属製分割ロール型である第3上部C分割ロール型16cの折曲部Ac、第3上部E分割ロール型16eの折曲部Bc、第3上部G分割ロール型16gの折曲部Cc、第3上部I分割ロール型16iの折曲部Dcの表面温度が熱可塑性樹脂シート54を溶解する温度になった場合でも、フッ素樹脂の表面温度が低いので熱可塑性樹脂シート54を溶解してロールに接着させてしまうということもなく熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
同様に、図2に示す第3ロール成形機23の第3下部ロール成形型17において、第3下部ロール成形型17の金属製の第3下部A分割ロール型17a、第3下部C分割ロール型17c、第3下部E分割ロール型17e、第3下部G分割ロール型17g、第3下部I分割ロール型17i、第3下部K分割ロール型17kは、互いに当接して密着している。
そのため、第2下部加熱装置19に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第3下部ロール成形型17の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
又、図2に示す第3ロール成形機23の第3下部ロール成形型17において、第3下部ロール成形型17の断熱部材である第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jは、例えば、断熱部材として断熱樹脂である耐熱温度(260℃)が高いフッ素樹脂を使用する。
そのため、熱可塑性樹脂シート54には、断熱樹脂の耐熱温度より低い融点の部材を使用するのが良い。
更に、断熱部材としての断熱樹脂であるフッ素樹脂は、熱可塑性樹脂シート54の折曲部を製作するために、加熱されている金属製分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54と当接する第3下部C分割ロール型17cの折曲部Ad、第3下部E分割ロール型17eの折曲部Bd、第3下部G分割ロール型17gの折曲部Cd、第3下部I分割ロール型17iの折曲部Ddを除く表面に装着されている。
そして、前述の第2下部加熱装置19に使用する誘導加熱装置では、直接、フッ素樹脂を加熱することはできず、フッ素樹脂の温度上昇は、金属製の分割ロール型の熱伝導による。
そのため、フッ素樹脂が断熱部材の役割を担うことになり、加熱された金属製の分割ロール型の熱放射を抑制することができる。
これにより、フッ素樹脂の表面温度は、金属製分割ロール型である第3下部C分割ロール型17cの折曲部Ad、第3下部E分割ロール型17eの折曲部Bd、第3下部G分割ロール型17gの折曲部Cd、第3下部I分割ロール型17iの折曲部Ddの表面温度より低くすることができる。
更に、金属製分割ロール型である第3下部C分割ロール型17cの折曲部Ad、第3下部E分割ロール型17eの折曲部Bd、第3下部G分割ロール型17gの折曲部Cd、第3下部I分割ロール型17iの折曲部Ddの表面温度が熱可塑性樹脂シート54を溶解する温度になった場合でも、フッ素樹脂の表面温度が低いので熱可塑性樹脂シート54を溶解してロールに接着させてしまうということもなく熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
こうして、第3ロール成形機23の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdの折曲部を形成する第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によるロール成形時に、これらの折曲部の温度を下げることなくロール成形すると共に、次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この時の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17による熱可塑性樹脂シート54のロール成形された形状は、後述する第2フラワー形状94b(図6参照)の形状である.
続いて、このように組立てられるロール成形機を使用して熱可塑性樹脂シート54を加工する工程について図1及び図6乃至図13に基づいて説明する。
ここで、図6は、熱可塑性樹脂シートが第2ロール成形機乃至第7ロール成形機においてロール成形されるフラワー形状図、図7は、第1上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第1下部ロール成形型の状態を示す断面図、図8は、第2上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第2下部ロール成形型の状態を示す断面図、図9は、第3上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第3下部ロール成形型の状態を示す断面図、図10は、第4上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第4下部ロール成形型の状態を示す断面図、図11は、第5上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第5下部ロール成形型の状態を示す断面図、図12は、第6上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第6下部ロール成形型の状態を示す断面図、図13は、第7上部ロール成形型、熱可塑性樹脂シート、第7下部ロール成形型の状態を示す断面図である。
先ず、図1のロール成形装置1が熱可塑性樹脂シート54をロール成型する過程で作成されるフラワー形状94は、図6に示す通りである。
このフラワー形状94は、第2ロール成形機15が関わってロール成型される第1フラワー形状94a、組立方法を詳細に説明した第3ロール成形機23が関わってロール成型される第2フラワー形状94b、第4ロール成形機31が関わってロール成型される第3フラワー形状94c、第5ロール成形機39が関わってロール成型される第4フラワー形状94d、第6ロール成形機47が関わってロール成型される第5フラワー形状94e、第7ロール成形機51が関わってロール成型される第6フラワー形状94fの6段形状になっている。
ただし、この6段の形状をロール成形する第2ロール成形機15乃至第7ロール成形機51の先頭には、熱可塑性樹脂シート54を供給するための第1ロール成形機7が設けられている。
そこで、フラワー形状94をロール成型するために、図1に示すロール成形装置1の動作制御操作盤53を操作して以下の状態に設定する。
先ず、プレヒート装置52の温度が熱可塑性樹脂シート54を屈曲可能な所定の温度に設定する。
次に、第1駆動モータ6乃至第7駆動モータ50をそれぞれの回転速度に設定する。
次に、第2ロール成形機15の第2上部ロール成形型8を第1上部加熱装置10によって加熱しながら、第1上部温度センサ12を看視しながら所定の温度に設定する。
同様に、第2ロール成形機15の第2下部ロール成形型9を第1下部加熱装置11によって加熱しながら、第1下部温度センサ13を看視しながら所定の温度に設定する。
次に、第3ロール成形機23の第3上部ロール成形型16を第2上部加熱装置18によって加熱しながら、第2上部温度センサ20を看視しながら所定の温度に設定する。
同様に、第3ロール成形機23の第3下部ロール成形型17を第2下部加熱装置19によって加熱しながら、第2下部温度センサ21を看視しながら所定の温度に設定する。
更に、第4ロール成形機31の第4上部ロール成形型24を第3上部加熱装置26によって加熱しながら、第3上部温度センサ28を看視しながら所定の温度に設定する。
同様に、第4ロール成形機31の第4下部ロール成形型25を第3下部加熱装置27によって加熱しながら、第3下部温度センサ29を看視しながら所定の温度に設定する。
次に、第5ロール成形機39の第5上部ロール成形型32を第4上部加熱装置34によって加熱しながら、第4上部温度センサ36を看視しながら所定の温度に設定する。
同様に、第5ロール成形機39の第5下部ロール成形型33を第4下部加熱装置35によって加熱しながら、第4下部温度センサ37を看視しながら所定の温度に設定する。
そして、第6ロール成形機47の第6上部ロール成形型40を第5上部加熱装置42によって加熱しながら、第5上部温度センサ44を看視しながら所定の温度に設定する。
同様に、第6ロール成形機47の第6下部ロール成形型41を第5下部加熱装置43によって加熱しながら、第5下部温度センサ45を看視しながら所定の温度に設定する。
こうして、各温度が所定の温度になって安定したかを動作制御操作盤53によって確認する。
こうして、設定温度が安定すると第1ロール成形機7から熱可塑性樹脂シート54が投入される。
前述したように、第1ロール成形機7は、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54をプレヒート装置52で全面を加熱しながら第2ロール成形機15に搬送する役割を果たす。
そのため、第1ロール成形機7には、熱可塑性樹脂シート54を加熱する装置は備えていない。
ここで、搬送用として使用する第1ロール成形機7の第1上部ロール成形型4と第1下部ロール成形型5の構成を図7に基づいて説明する。
図7に示す第1上部ロール成形型4は、図7に示すように図の左から金属製の第1上部A分割ロール型4a、金属製の第1上部B分割ロール型4bの2個の分割型で構成されている。
同様に、図7に示す第1下部ロール成形型5は、図7に示すように図の左から金属製の第1下部A分割ロール型5a、金属製の第1下部B分割ロール型5bの2個の分割型で構成されている。
そして、このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図7の第1上軸96と第1下軸95のそれぞれの軸に対して図の右からそれぞれの上下の分割ロール型が当接しないように挿入されて取付けられている。
こうして、熱可塑性樹脂シート54は、この第1上部ロール成形型4と第1下部ロール成形型5に挟まれて平板のまま次の工程に搬送される。
次に、第1ロール成形機7から搬送され、プレヒート装置52によって所定の温度に加熱された熱可塑性樹脂シート54は、第2ロール成形機15の第1上部加熱装置10によって所定の温度に加熱されている第2上部ロール成形型8と、第1下部加熱装置11によって所定の温度に加熱されている第2下部ロール成形型9の間に取込まれる。
ここで、取込用及び加熱搬送用として使用する第2ロール成形機15の第2上部ロール成形型8と第2下部ロール成形型9の構成を図8に基づいて説明する。
図8に示す第2上部ロール成形型8は、図8に示すように図の左から金属製の第2上部A分割ロール型8a、断熱部材の第2上部B分割ロール型8b、金属製の第2上部C分割ロール型8c、断熱部材の第2上部D分割ロール型8d、金属製の第2上部E分割ロール型8e、断熱部材の第2上部F分割ロール型8f、金属製の第2上部G分割ロール型8g、断熱部材の第2上部H分割ロール型8h、金属製の第2上部I分割ロール型8i、断熱部材の第2上部J分割ロール型8j、金属製の第2上部K分割ロール型8kの11個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第1上部加熱装置10に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第2上部ロール成形型8の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Aab、折曲部Bab、折曲部Cab、折曲部Dab)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第2上部ロール成形型8を構成する第2上部C分割ロール型8cには折曲部Aaが設けられ、第2上部E分割ロール型8eには折曲部Baが設けられ、第2上部G分割ロール型8gには折曲部Caが設けられ、第2上部I分割ロール型8iには折曲部Daが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
同様に、図8に示す第2下部ロール成形型9は、図8に示すように図の左から金属製の第2下部A分割ロール型9a、断熱部材の第2下部B分割ロール型9b、金属製の第2下部C分割ロール型9c、断熱部材の第2下部D分割ロール型9d、金属製の第2下部E分割ロール型9e、断熱部材の第2下部F分割ロール型9f、金属製の第2下部G分割ロール型9g、断熱部材の第2下部H分割ロール型9h、金属製の第2下部I分割ロール型9i、断熱部材の第2下部J分割ロール型9j、金属製の第2下部K分割ロール型9kの11個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第1下部加熱装置11に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第2下部ロール成形型9の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Aab、折曲部Bab、折曲部Cab、折曲部Dab)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第2下部ロール成形型9を構成する第2下部C分割ロール型9cには折曲部Abが設けられ、第2下部E分割ロール型9eには折曲部Bbが設けられ、第2下部G分割ロール型9gには折曲部Cbが設けられ、第2下部I分割ロール型9iには折曲部Dbが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
そして、このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図8の第2上軸98と第2下軸97のそれぞれの軸に対して図の右からそれぞれの上下の分割ロール型が当接しないように挿入されて取付けられている。
こうして、第2ロール成形機15の第2上部ロール成形型8と第2下部ロール成形型9の金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Aab、折曲部Bab、折曲部Cab、折曲部Dabの折曲部を形成する第2ロール成形機15の第2上部ロール成形型8と第2下部ロール成形型9によるロール成形時に、これらの折曲部の温度を下げることなくロール成形すると共に、次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
又、第2ロール成形機15の第2上部ロール成形型8と第2下部ロール成形型9における金属製分割ロール型の表面温度が熱可塑性樹脂シート54を溶解する温度になった場合でも、例えば、断熱部材として使用する断熱樹脂であるフッ素樹脂の表面温度が、金属製分割ロール型の表面温度より低いので熱可塑性樹脂シート54を溶解してロールに接着させてしまうということもなく熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この時の第2ロール成形機15の第2上部ロール成形型8と第2下部ロール成形型9により、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54の形状は、第1フラワー形状94a(図6参照)の形状である。
次に、第2ロール成形機15から搬送された熱可塑性樹脂シート54は、第3ロール成形機23の第2上部加熱装置18によって所定の温度に加熱されている第3上部ロール成形型16と、第2下部加熱装置19によって所定の温度に加熱されている第3下部ロール成形型17の間に取込まれる。
尚、第3ロール成形機23の構成と動作は、詳細に前述されているのでここでは省略する。
そして、図9に示すように、第3上部C分割ロール型16cには折曲部Acが設けられ、第3上部E分割ロール型16eには折曲部Bcが設けられ、第3上部G分割ロール型16gには折曲部Ccが設けられ、第3上部I分割ロール型16iには折曲部Dcが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
こうして、金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdの温度を下げることなく次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この搬送は、金属製分割ロール型を覆うと共に、金属製分割ロール型より表面温度の低い断熱部材の分割ロール型が担っている。
この時ロール成形される熱可塑性樹脂シート54の形状は、第2フラワー形状94b(図6参照)の形状である。
同様に、図9に示すように、第3下部C分割ロール型17cには折曲部Adが設けられ、第3下部E分割ロール型17eには折曲部Bdが設けられ、第3下部G分割ロール型17gには折曲部Cdが設けられ、第3下部I分割ロール型17iには折曲部Ddが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
こうして、金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdの温度を下げることなく次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この搬送は、金属製分割ロール型を覆うと共に、金属製分割ロール型より表面温度の低い断熱部材の分割ロール型が担っている。
この時、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54の形状は、第2フラワー形状94b(図6参照)の形状である。
次に、第3ロール成形機23から搬送された熱可塑性樹脂シート54は、第4ロール成形機31の第3上部加熱装置26によって所定の温度に加熱されている第4上部ロール成形型24と、第3下部加熱装置27によって所定の温度に加熱されている第4下部ロール成形型25の間に取込まれる。
ここで、取込用、ロール成形用及び加熱搬送用として使用する第4ロール成形機31の第4上部ロール成形型24と第4下部ロール成形型25の構成を図10に基づいて説明する。
図10に示す第4上部ロール成形型24は、図10に示すように図の左から金属製の第4上部A分割ロール型24a、断熱部材の第4上部B分割ロール型24b、金属製の第4上部C分割ロール型24c、断熱部材の第4上部D分割ロール型24d、金属製の第4上部E分割ロール型24e、断熱部材の第4上部F分割ロール型24f、金属製の第4上部G分割ロール型24g、断熱部材の第4上部H分割ロール型24h、金属製の第4上部I分割ロール型24i、断熱部材の第4上部J分割ロール型24j、金属製の第4上部K分割ロール型24kの11個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第3上部加熱装置26に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第4上部ロール成形型24の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Aef、折曲部Bef、折曲部Cef、折曲部Def)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第4上部ロール成形型24を構成する第4上部C分割ロール型24cには折曲部Aeが設けられ、第4上部E分割ロール型24eには折曲部Beが設けられ、第4上部G分割ロール型24gには折曲部Ceが設けられ、第4上部I分割ロール型24iには折曲部Deが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
同様に、図10に示す第4下部ロール成形型25は、図10に示すように図の左から金属製の第4下部A分割ロール型25a、断熱部材の第4下部B分割ロール型25b、金属製の第4下部C分割ロール型25c、断熱部材の第4下部D分割ロール型25d、金属製の第4下部E分割ロール型25e、断熱部材の第4下部F分割ロール型25f、金属製の第4下部G分割ロール型25g、断熱部材の第4下部H分割ロール型25h、金属製の第4下部I分割ロール型25i、断熱部材の第4下部J分割ロール型25j、金属製の第4下部K分割ロール型25kの11個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第3下部加熱装置27に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第4下部ロール成形型25の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Aef、折曲部Bef、折曲部Cef、折曲部Def)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第4下部ロール成形型25を構成する第4下部C分割ロール型25cには折曲部Afが設けられ、第4下部E分割ロール型25eには折曲部Bfが設けられ、第4下部G分割ロール型25gには折曲部Cfが設けられ、第4下部I分割ロール型25iには折曲部Dfが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
そして、このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図10の第4上軸100と第4下軸99のそれぞれの軸に対して図の右からそれぞれの上下の分割ロール型が当接しないように挿入されて取付けられている。
こうして、第4ロール成形機31の第4上部ロール成形型24と第4下部ロール成形型25の金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Aef、折曲部Bef、折曲部Cef、折曲部Defの折曲部を形成する第4ロール成形機31の第4上部ロール成形型24と第4下部ロール成形型25によるロール成形時に、これらの折曲部の温度を下げることなくロール成形すると共に、次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
又、第4ロール成形機31の第4上部ロール成形型24と第4下部ロール成形型25における金属製分割ロール型の表面温度が熱可塑性樹脂シート54を溶解する温度になった場合でも、例えば、断熱部材として使用する断熱樹脂であるフッ素樹脂の表面温度が、金属製分割ロール型の表面温度より低いので熱可塑性樹脂シート54を溶解してロールに接着させてしまうということもなく熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この時の第4ロール成形機31の第4上部ロール成形型24と第4下部ロール成形型25により、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54の形状は、第3フラワー形状94c(図6参照)の形状である。
次に、第4ロール成形機31から搬送された熱可塑性樹脂シート54は、第5ロール成形機39の第4上部加熱装置34によって所定の温度に加熱されている第5上部ロール成形型32と、第4下部加熱装置35によって所定の温度に加熱されている第5下部ロール成形型33の間に取込まれる。
ここで、取込用、ロール成形用及び加熱搬送用として使用する第5ロール成形機39の第5上部ロール成形型32と第5下部ロール成形型33の構成を図11に基づいて説明する。
図11に示す第5上部ロール成形型32は、図11に示すように図の左から金属製の第5上部A分割ロール型32a、断熱部材の第5上部B分割ロール型32b、金属製の第5上部C分割ロール型32c、断熱部材の第5上部D分割ロール型32d、金属製の第5上部E分割ロール型32e、断熱部材の第5上部F分割ロール型32f、金属製の第5上部G分割ロール型32g、断熱部材の第5上部H分割ロール型32h、金属製の第5上部I分割ロール型32i、断熱部材の第5上部J分割ロール型32j、金属製の第5上部K分割ロール型32kの11個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第4上部加熱装置34に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第5上部ロール成形型32の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Agh、折曲部Bgh、折曲部Cgh、折曲部Dgh)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第5上部ロール成形型32を構成する第5上部C分割ロール型32cには折曲部Agが設けられ、第5上部E分割ロール型32eには折曲部Bgが設けられ、第5上部G分割ロール型32gには折曲部Cgが設けられ、第5上部I分割ロール型32iには折曲部Dgが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
ところで、これまでに説明した断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型に狭持されて最終的に固定されている。
ところが、断熱部材の第5上部D分割ロール型32dと断熱部材の第5上部H分割ロール型32hは、金属製の分割ロール型に狭持されていないので、断熱部材の第5上部D分割ロール型32dが、金属製の第5上部E分割ロール型32eにネジ締め固定されると共に、断熱部材の第5上部H分割ロール型32hも、金属製の第5上部G分割ロール型32gにネジ締め固定されている。
同様に、図11に示す第5下部ロール成形型33は、図11に示すように図の左から金属製の第5下部A分割ロール型33a、断熱部材の第5下部B分割ロール型33b、金属製の第5下部C分割ロール型33c、断熱部材の第5下部D分割ロール型33d、金属製の第5下部E分割ロール型33e、断熱部材の第5下部F分割ロール型33f、金属製の第5下部G分割ロール型33g、断熱部材の第5下部H分割ロール型33h、金属製の第5下部I分割ロール型33i、断熱部材の第5下部J分割ロール型33j、金属製の第5下部K分割ロール型33kの11個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第4下部加熱装置35に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第5下部ロール成形型33の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Agh、折曲部Bgh、折曲部Cgh、折曲部Dgh)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第5下部ロール成形型33を構成する第5下部C分割ロール型33cには折曲部Ahが設けられ、第5下部E分割ロール型33eには折曲部Bhが設けられ、第5下部G分割ロール型33gには折曲部Chが設けられ、第5下部I分割ロール型33iには折曲部Dhが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
ところで、これまでに説明した断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型に狭持されて最終的に固定されている。
ところが、断熱部材の第5下部D分割ロール型33dと断熱部材の第5下部H分割ロール型33hは、金属製の分割ロール型に狭持されていないので、断熱部材の第5下部D分割ロール型33dが、金属製の第5下部E分割ロール型33eにネジ締め固定されると共に、断熱部材の第5下部H分割ロール型33hも、金属製の第5下部G分割ロール型33gにネジ締め固定されている。
そして、このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図11の第5上軸102と第5下軸101のそれぞれの軸に対して図の右からそれぞれの上下の分割ロール型が当接しないように挿入されて取付けられている。
こうして、第5ロール成形機39の第5上部ロール成形型32と第5下部ロール成形型33の金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Agh、折曲部Bgh、折曲部Cgh、折曲部Dghの折曲部を形成する第5ロール成形機39の第5上部ロール成形型32と第5下部ロール成形型33によるロール成形時に、これらの折曲部の温度を下げることなくロール成形すると共に、次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
又、第5ロール成形機39の第5上部ロール成形型32と第5下部ロール成形型33における金属製分割ロール型の表面温度が熱可塑性樹脂シート54を溶解する温度になった場合でも、例えば、断熱部材として使用する断熱樹脂であるフッ素樹脂の表面温度が、金属製分割ロール型の表面温度より低いので熱可塑性樹脂シート54を溶解してロールに接着させてしまうということもなく熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この時の第5ロール成形機39の第5上部ロール成形型32と第5下部ロール成形型33により、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54の形状は、第4フラワー形状94d(図6参照)の形状である。
次に、第5ロール成形機39から搬送された熱可塑性樹脂シート54は、第6ロール成形機47の第5上部加熱装置42によって所定の温度に加熱されている第6上部ロール成形型40と、第5下部加熱装置43によって所定の温度に加熱されている第6下部ロール成形型41の間に取込まれる。
ここで、取込用、ロール成形用及び加熱搬送用として使用する第6ロール成形機47の第6上部ロール成形型40と第6下部ロール成形型41の構成を図12に基づいて説明する。
図12に示す第6上部ロール成形型40は、図12に示すように図の左から金属製の第6上部A分割ロール型40a、断熱部材の第6上部B分割ロール型40b、金属製の第6上部C分割ロール型40c、断熱部材の第6上部D分割ロール型40d、断熱部材の第6上部E分割ロール型40e、断熱部材の第6上部F分割ロール型40f、金属製の第6上部G分割ロール型40g、断熱部材の第6上部H分割ロール型40h、金属製の第6上部I分割ロール型40iの9個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第5上部加熱装置42に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第6上部ロール成形型40の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Aij、折曲部Bij、折曲部Cij、折曲部Dij)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第6上部ロール成形型40を構成する金属製の第6上部C分割ロール型40cには折曲部Aiと折曲部Biが設けられ、金属製の第6上部G分割ロール型40gには折曲部Ciと折曲部Diが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
ところで、これまでに説明した断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型に狭持されて最終的に固定されている。
ところが、断熱部材の第6上部D分割ロール型40dと断熱部材の第6上部F分割ロール型40fは、金属製の分割ロール型に狭持されていないので、断熱部材の第6上部D分割ロール型40dは、金属製の第6上部C分割ロール型40cにネジ締め固定され、断熱部材の第6上部F分割ロール型40fは、金属製の第6上部G分割ロール型40gにネジ締め固定されている。
同様に、図12に示す第6下部ロール成形型41は、図12に示すように図の左から金属製の第6下部A分割ロール型41a、断熱部材の第6下部B分割ロール型41b、金属製の第6下部C分割ロール型41c、断熱部材の第6下部D分割ロール型41d、断熱部材の第6下部E分割ロール型41e、断熱部材の第6下部F分割ロール型41f、金属製の第6下部G分割ロール型41g、断熱部材の第6下部H分割ロール型41h、金属製の第6下部I分割ロール型41iの9個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第5下部加熱装置43に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第6下部ロール成形型41の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Aij、折曲部Bij、折曲部Cij、折曲部Dij)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第6下部ロール成形型41を構成する金属製の第6下部C分割ロール型41cには折曲部Ajと折曲部Bjが設けられ、第6下部G分割ロール型41gには折曲部Cjと折曲部Djが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
ところで、これまでに説明した断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型に狭持されて最終的に固定されている。
ところが、断熱部材の第6下部D分割ロール型41dと断熱部材の第6下部F分割ロール型41fは、金属製の分割ロール型に狭持されていないので、断熱部材の第6下部D分割ロール型41dは、金属製の第6下部C分割ロール型41cにネジ締め固定され、断熱部材の第6下部F分割ロール型41fは、金属製の第6下部G分割ロール型41gにネジ締め固定されている。
そして、このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図12の第6上軸104と第6下軸103のそれぞれの軸に対して図の右からそれぞれの上下の分割ロール型が当接しないように挿入されて取付けられている。
こうして、第6ロール成形機47の第6上部ロール成形型40と第6下部ロール成形型41の金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Aij、折曲部Bij、折曲部Cij、折曲部Dijの折曲部を形成する第6ロール成形機47の第6上部ロール成形型40と第6下部ロール成形型41によるロール成形時に、これらの折曲部の温度を下げることなくロール成形すると共に、次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
又、第6ロール成形機47の第6上部ロール成形型40と第6下部ロール成形型41における金属製分割ロール型の表面温度が熱可塑性樹脂シート54を溶解する温度になった場合でも、例えば、断熱部材として使用する断熱樹脂であるフッ素樹脂の表面温度が、金属製分割ロール型の表面温度より低いので熱可塑性樹脂シート54を溶解してロールに接着させてしまうということもなく熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この時の第6ロール成形機47の第6上部ロール成形型40と第6下部ロール成形型41により、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54の形状は、第5フラワー形状94e(図6参照)の形状である。
次に、第6ロール成形機47から搬送された熱可塑性樹脂シート54は、第7ロール成形機51の第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49の間に取込まれる。
この第7ロール成形機は、熱可塑性樹脂シート54を目的の形状である第6フラワー形状94f(図6参照)にロール成形する最終段である。
そのため、熱可塑性樹脂シート54の成形された第6フラワー形状94f(図6参照)を徐冷して安定させるために、第7ロール成形機51の第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49には、熱可塑性樹脂シート54を加熱するための上下の加熱装置は備えていない。
第7ロール成形機51でロール成形するための熱は、第6ロール成形機47までに加熱された余熱が利用されている。
そして、熱可塑性樹脂シート54は、第7ロール成形機51の第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49の間をロール成形されながら、余熱を奪われて第6フラワー形状94f(図6参照)になる。
こうして、熱可塑性樹脂シート54は、第1ロール成形機7乃至第7ロール成形機51のロール成形を経由することによって、目的の形状である第6フラワー形状94f(図6参照)の形状にロール成形されるのである。
ここで、取込用、ロール成形用として使用する第7ロール成形機51の第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49の構成を図13に基づいて説明する。
図13に示す第7上部ロール成形型48は、図13に示すように金属製の第7上部A分割ロール型48aの1個のみである。
そして、金属製の第7上部A分割ロール型48aには、熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Akl、折曲部Bkl、折曲部Ckl、折曲部Dkl)を形成する箇所に対し、折曲部Aklには折曲部Ak、折曲部Bklには折曲部Bk、折曲部Cklには折曲部Ck、折曲部Dklには折曲部Dkが設けられている。
同様に、図13に示す第7下部ロール成形型49は、図13に示すように金属製の第7下部A分割ロール型49a、金属製の第7下部B分割ロール型49b、金属製の第7下部C分割ロール型49cの3個である。
そして、熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Akl、折曲部Bkl、折曲部Ckl、折曲部Dkl)を形成する箇所に対し、金属製の第7下部A分割ロール型49aには、折曲部Aklを形成する折曲部Al、折曲部Bklを形成する折曲部Blが設けられ、金属製の第7下部C分割ロール型49cには、折曲部Cklを形成する折曲部Cl、折曲部Dklを形成する折曲部Dlが設けられている。
そして、このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図13の第7上軸106と第7下軸105のそれぞれの軸に対して、先ず、金属製の第7下部A分割ロール型49aを第7下軸105に図の右から装着し、次に金属製の第7上部A分割ロール型48aを第7上軸106に図の右から装着し、次に金属製の第7下部B分割ロール型49bを第7下軸105に図の右から装着し、最後に金属製の第7下部C分割ロール型49cを第7下軸105に図の右から装着することにより、それぞれの上下の分割ロール型が当接しないように第7上軸106と第7下軸105に取付けられる。
尚、このように第1ロール成形機7乃至第7ロール成形機51のロール成形によって、熱可塑性樹脂シート54を目的の形状である第6フラワー形状94f(図6参照)にロール成形するのであるが、第7ロール成形機51の過熱されていない第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49によって熱可塑性樹脂シート54の余熱が奪われ過ぎて目的の形状である第6フラワー形状94fが所望する形状にならない場合がある。
この場合は、第6ロール成形機47と第7ロール成形機51の間に以下に説明する第8ロール成形機107を設けると良い。
図14に示す第8ロール成形機107によれば、第6ロール成形機47から搬送された熱可塑性樹脂シート54は、第8ロール成形機107の第6上部加熱装置110(図示しない)によって所定の温度に加熱されている第8上部ロール成形型108と、第6下部加熱装置111(図示しない)によって所定の温度に加熱されている第8下部ロール成形型109の間に取込まれる。
ここで、取込用、ロール成形用及び加熱搬送用として使用する第8ロール成形機107の第8上部ロール成形型108と第8下部ロール成形型109の構成を図14に基づいて説明する。
図14に示す第8上部ロール成形型108は、図14に示すように図の左から金属製の第8上部A分割ロール型108a、断熱部材の第8上部B分割ロール型108b、金属製の第8上部C分割ロール型108c、断熱部材の第8上部D分割ロール型108d、断熱部材の第8上部E分割ロール型108e、断熱部材の第8上部F分割ロール型108f、金属製の第8上部G分割ロール型108g、断熱部材の第8上部H分割ロール型108h、金属製の第8上部I分割ロール型108iの9個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第6上部加熱装置110(図示しない)に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第8上部ロール成形型108の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Amn、折曲部Bmn、折曲部Cmn、折曲部Dmn)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第8上部ロール成形型108を構成する金属製の第8上部C分割ロール型108cには折曲部Amと折曲部Bmが設けられ、金属製の第8上部G分割ロール型108gには折曲部Cmと折曲部Dmが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
ところで、これまでに説明した断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型に狭持されて最終的に固定されている。
ところが、断熱部材の第8上部D分割ロール型108dと断熱部材の第8上部F分割ロール型108fは、金属製の分割ロール型に狭持されていないので、断熱部材の第8上部D分割ロール型108dは、金属製の第8上部C分割ロール型108cにネジ締め固定され、断熱部材の第8上部F分割ロール型108fは、金属製の第8上部G分割ロール型108gにネジ締め固定されている。
同様に、図14に示す第8下部ロール成形型109は、図14に示すように図の左から金属製の第8下部A分割ロール型109a、断熱部材の第8下部B分割ロール型109b、金属製の第8下部C分割ロール型109c、断熱部材の第8下部D分割ロール型109d、断熱部材の第8下部E分割ロール型109e、断熱部材の第8下部F分割ロール型109f、金属製の第8下部G分割ロール型109g、断熱部材の第8下部H分割ロール型109h、金属製の第8下部I分割ロール型109iの9個の分割型で構成されている。
そして、それぞれの金属製の分割ロール型は、互いに当接して密着している。
そのため、第6下部加熱装置111(図示しない)に誘導加熱装置を使用することにより、金属製の分割ロール型を加熱するので、加熱による熱伝導によって第8下部ロール成形型109の金属製の分割ロール型全体を加熱することが可能となる。
更に、それぞれの断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型が熱可塑性樹脂シート54の折曲部(折曲部Amn、折曲部Bmn、折曲部Cmn、折曲部Dmn)を形成する箇所を除き、金属製の分割ロール型の表面を覆うように装着されている。
これにより、第8下部ロール成形型109を構成する金属製の第8下部C分割ロール型109cには折曲部Anと折曲部Bnが設けられ、第8下部G分割ロール型109gには折曲部Cnと折曲部Dnが設けられており、常時、それぞれ所定の温度に保持されて熱可塑性樹脂シート54と当接する。
ところで、これまでに説明した断熱部材の分割ロール型は、金属製の分割ロール型に狭持されて最終的に固定されている。
ところが、断熱部材の第8下部D分割ロール型109dと断熱部材の第8下部F分割ロール型109fは、金属製の分割ロール型に狭持されていないので、断熱部材の第8下部D分割ロール型109dは、金属製の第8下部C分割ロール型109cにネジ締め固定され、断熱部材の第8下部F分割ロール型109fは、金属製の第8下部G分割ロール型109gにネジ締め固定されている。
そして、このように分割されたそれぞれの分割ロール型は、図14の第8上軸116と第8下軸115のそれぞれの軸に対して図の右からそれぞれの上下の分割ロール型が当接しないように挿入して取付けられている。
こうして、第8ロール成形機107の第8上部ロール成形型108と第8下部ロール成形型109の金属製分割ロール型が常に加熱されていることにより、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Amn、折曲部Bmn、折曲部Cmn、折曲部Dmnの折曲部を形成する第8ロール成形機107の第8上部ロール成形型108と第8下部ロール成形型109によるロール成形時に、これらの折曲部の温度を下げることなくロール成形すると共に、次の工程に熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
又、第8ロール成形機107の第8上部ロール成形型108と第8下部ロール成形型109における金属製分割ロール型の表面温度が熱可塑性樹脂シート54を溶解する温度になった場合でも、例えば、断熱部材として使用する断熱樹脂であるフッ素樹脂の表面温度が、金属製分割ロール型の表面温度より低いので熱可塑性樹脂シート54を溶解してロールに接着させてしまうということもなく熱可塑性樹脂シート54を搬送することができる。
この時の第8ロール成形機107の第8上部ロール成形型108と第8下部ロール成形型109により、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54の形状は、第6フラワー形状94f(図6参照)の形状であるが、次の図13に示す第7ロール成形機51によって余熱が奪われ、熱可塑性樹脂シート54の形状は、第6フラワー形状94f(図6参照)の形状に固定される。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る一対のロール成形型(以下、第3ロール成形機23関連で説明)によれば、一対のロール成形型は、熱可塑性樹脂シート54をロール成形する一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17であって、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17は、第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19により加熱される。
そして、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17には、ロール成形時に熱可塑性樹脂シート54の折曲部(Acd、Bcd、Ccd、Dcd)として加工される箇所を除く全部又は一部に第3上部ロール成形型16の断熱部材として取り付けられる第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材として取り付けられる第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jが取付けられている。
これにより、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の熱可塑性樹脂シート54に対向する金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと、金属から成る第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddが常に一定の所定の温度に加熱されているため、ロール成形されながら通過する熱可塑性樹脂シート54の熱を奪うことが無い。
そのため、ロール成形後に熱可塑性樹脂シート54の折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdに歪みが生じたり、加工精度が悪くなったり、強度が低下するなどの従来の問題を無くすことができる。
又、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、熱可塑性樹脂シート54に対向する金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面以外の表面に取付けられる第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面温度は、断熱部材の断熱効果により低く押えることができる。
これにより、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の熱可塑性樹脂シート54に対向する金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの温度を熱可塑性樹脂シート54の融点近くまで上げることができ、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdのロール成形が容易になる。
一方、温度の低い第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jで熱可塑性樹脂シート54を搬送することができるので、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17に熱可塑性樹脂シート54が貼り付いて搬送できなくなるという問題を無くすことができる。
次に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によれば、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19は、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれ金属部を加熱する方式を備えている。
通常、この一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれを外部から加熱すると、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の熱可塑性樹脂シート54を折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdとして加工する金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度と第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面温度が同一になる。
表面温度が同一になると、表面温度によっては一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17に熱可塑性樹脂シート54が貼り付いて搬送できなくなるという問題が発生する虞がある。
しかしながら、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれ金属部から加熱する方式を備えることにより、加熱された熱は、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれ金属部から外部に伝達される。
そのため、金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと金属から成る第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度に対して、折曲部以外の表面に取付けられる第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面温度は、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの断熱効果により低く押えることができるのである。
これにより、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17に熱可塑性樹脂シート54が貼り付いて搬送できなくなるという問題を無くすことができる。
次に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によれば、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19は、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれ上下の近傍で対向する位置に配置されている。
これにより、それぞれの第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19が一対の上下に配置される第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれに影響を与えることを防止できる。
更に、一対の第3上部ロール成形型16の金属から成る折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の金属から成る折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddのそれぞれの表面に対し、個々に温度を設定することができる。
そのため、熱可塑性樹脂シート54の折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdに歪みが生じたり、折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdの加工精度が悪くなったり、折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdの強度が低下したときに、この個々の温度設定の調整をすることにより改善することができる。
又、これにより、一対の上下に配置されるロール成形型(例えば第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)の温度設定が変更可能であると共に、例えば、隣りの第4ロール成形機31の一対の上下に配置されるロール成形型(第4上部ロール成形型24と第4下部ロール成形型25)の温度設定を変更することも可能になる。
そのため、第3ロール成形機23による熱可塑性樹脂シート54の折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcd、第4ロール成形機31による熱可塑性樹脂シート54の折曲部Aef、折曲部Bef、折曲部Cef、折曲部Defの成型条件の調整を行う選択肢を増やすことができる。
次に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によれば、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19は、誘導加熱装置である。
この一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれ上下の近傍で対向する位置に配置される第2上部加熱装置18と第2下部加熱装置19は、誘導加熱装置であるので金属から成る一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属部を加熱する。
そのため、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jは直接加熱されない。
それ故、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの発熱は、金属部からの熱伝導による。
これにより、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17のそれぞれ金属部を誘導加熱装置で加熱することにより、金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度に対して、折曲部以外の表面に取付けられる第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面温度は、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの断熱効果により低く押えることができるのである。
次に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によれば、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jは、熱可塑性樹脂シート54と当接する。
前述のように、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度に対して、第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Dd以外の表面に取付けられる第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面温度は、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの断熱効果により低く押えることができるのである。
これにより、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17は、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度を熱可塑性樹脂シート54の融点温度に近いか或は同じ温度にしても熱可塑性樹脂シート54が当接する第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面温度が低いので、熱可塑性樹脂シート54を第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面に溶着することなく搬送することができる。
次に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によれば、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、一対の第3上部ロール成形型16及び第3下部ロール成形型17と熱可塑性樹脂シート54が当接する面積の内、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jが熱可塑性樹脂シート54と当接する面積は、当接しない面積よりも広い面積で構成されている。
これにより、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17は、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度を熱可塑性樹脂シート54の融点温度に近いか或は同じ温度にしても熱可塑性樹脂シート54が当接する第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面温度が低いことに加え、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jが熱可塑性樹脂シート54と当接する面積が広いので熱可塑性樹脂シート54を搬送する力が増加することにより、熱可塑性樹脂シート54を第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの表面に溶着することなく確実に搬送することができる。
次に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によれば、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17jの素材は、例えば、断熱樹脂であるフッ素樹脂が使用される。
このフッ素樹脂は、耐熱温度(一般的に260℃)が高いので、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度をフッ素樹脂の耐熱温度まで上げることができる。
そのため、使用する熱可塑性樹脂シート54に対し、耐熱温度がフッ素樹脂の耐熱温度に近い熱可塑性樹脂シート54まで適用できるのである。
次に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17によれば、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17において、ロール成形される熱可塑性樹脂シート54は、繊維強化熱可塑性樹脂シートである。
この繊維強化熱可塑性樹脂シートのロールフォーミングは、プレヒートと通常の冷間ロールによる成形では困難であるが、プレヒートによる余熱と一対の第3上部ロール成形型16、第3下部ロール成形型17内で繊維強化熱可塑性樹脂シートの折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcdを、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属から成る第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Ddの表面温度をコントロールしながら適正なロール成形ができる温度にし、更に、一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17で隙間を適正化にすることにより、繊維を飛出させない所望の形状を実現することができる
次に、ロール成形装置1によれば、一対の金属から成るロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)が備えられた第1ロール成形機7、第2ロール成形機15、第3ロール成形機23、第4ロール成形機31、第5ロール成形機39、第6ロール成形機47、第7ロール成形機51を機器取付板3に配置して、熱可塑性樹脂シート54を所望の形状に順次成形して完成させるロール成形装置1であって、それぞれ一対のロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)は、加熱装置(例えば第3ロール成形機23における第2上部加熱装置18、第2下部加熱装置19)により個々に加熱されると共に、それぞれ一対のロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)には、熱可塑性樹脂シート54のロール成形時に、折曲部(例えば第3ロール成形機23における折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcd)として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材(例えば、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17j)が取付けられている。
これにより、プレヒート装置52で加熱された繊維強化熱可塑性樹脂シートの曲げ加工をおこなう通常の第1段のロール成形型では所望の形状に成形されても、通常は冷間ロール成形型であるので、後段のロール成形型になればなるほど繊維強化熱可塑性樹脂シートのプレヒート装置52で加熱された熱が奪われることになり、その結果、繊維強化熱可塑性樹脂シートの折曲部(例えば第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49による折曲部Akl、折曲部Bkl、折曲部Ckl、折曲部Dkl)に歪みが生じたり、折曲部(例えば第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49による折曲部Akl、折曲部Bkl、折曲部Ckl、折曲部Dkl)の加工精度が悪くなったり、折曲部(例えば第7上部ロール成形型48と第7下部ロール成形型49による折曲部Akl、折曲部Bkl、折曲部Ckl、折曲部Dkl)の強度が低下するなどの従来の問題が発生するが、これらを無くすことができる。
又、それぞれ一対のロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)は、加熱装置(例えば第3ロール成形機23における第2上部加熱装置18、第2下部加熱装置19)により個々に加熱されるので、それぞれ一対のロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)を個々にその工程の成形条件にあった温度設定にすることができる。
又、それぞれ一対のロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)には、熱可塑性樹脂シート54のロール成形時に、折曲部(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17による折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcd)として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材(例えば、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17j)が取付けられていることにより、例えば、それぞれの一対のロール成形型における折曲部の温度が、熱可塑性樹脂シート54の溶解温度に近くなっても、一対のロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)に取付けられた断熱部材(例えば、第3上部ロール成形型16の断熱部材としての第3上部B分割ロール型16b、第3上部D分割ロール型16d、第3上部F分割ロール型16f、第3上部H分割ロール型16h、第3上部J分割ロール型16jと第3下部ロール成形型17の断熱部材としての第3下部B分割ロール型17b、第3下部D分割ロール型17d、第3下部F分割ロール型17f、第3下部H分割ロール型17h、第3下部J分割ロール型17j)の表面温度が一対の第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17の金属から成る折曲部(第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Dd)の表面温度より低いので、熱可塑性樹脂シート54が一対のロール成形型(例えば第3ロール成形機23における第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)に張り付いて熱可塑性樹脂シート54を搬送できなくなるという問題を無くすことができる。
そして、ロール成形装置1によれば、ロール成形装置1において、熱可塑性樹脂シート54を、ロール成形する前に平板の状態で加熱するプレヒート装置52を有している。
通常のロール成形型は冷間である。そのため、熱可塑性樹脂シート54のロール成形はできない。
しかし、熱可塑性樹脂シート54は加熱されることにより、折り曲げることができる。
そこで、ロール成形する前に平板の状態で加熱することにより、ロール成形を可能にすることができる。
しかしながら、冷間のロール成形型では段数が増加ずれは、ロール成形は不可能になる。
これに対し、本発明の一対のロール成形型(例えば、第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)の熱可塑性樹脂シート54に対する金属から成る折曲部(第3上部ロール成形型16の折曲部Ac、折曲部Bc、折曲部Cc、折曲部Dcと第3下部ロール成形型17の折曲部Ad、折曲部Bd、折曲部Cd、折曲部Dd)は、常に一定の所定の温度に加熱されているため、各ロール成形のステップの間では熱可塑性樹脂シート54に自然冷却はあるが一対のロール成形型(例えば、第3上部ロール成形型16と第3下部ロール成形型17)がロール成形されながら通過する熱可塑性樹脂シート54の折曲部(例えば折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcd)の熱を奪うことは無い。
そのため、熱可塑性樹脂シート54をそのまま次のステップでロール成形に使用する場合には、熱可塑性樹脂シート54の折曲部(例えば折曲部Acd、折曲部Bcd、折曲部Ccd、折曲部Dcd)の冷却されていない熱を余熱として使用することができる。
平板の状態で加熱するプレヒート装置52は、自然冷却を考慮した温度に設定することによって、加熱された後段の複数のロール成形機(例えば、第1ロール成形機7、第2ロール成形機15、第3ロール成形機23、第4ロール成形機31、第5ロール成形機39、第6ロール成形機47、第7ロール成形機51)によって熱可塑性樹脂シート54が所望の形状に成形できる。
尚、本発明はこのような実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
1 ロール成形装置
3 機器取付板
7 第1ロール成形機
8 第2上部ロール成形型
9 第2下部ロール成形型
15 第2ロール成形機
16 第3上部ロール成形型
16b 第3上部B分割ロール型
16d 第3上部D分割ロール型
16f 第3上部F分割ロール型
16h 第3上部H分割ロール型
16j 第3上部J分割ロール型
17 第3下部ロール成形型
17b 第3下部B分割ロール型
17d 第3下部D分割ロール型
17f 第3下部F分割ロール型
17h 第3下部H分割ロール型
17j 第3下部J分割ロール型
18 第2上部加熱装置
19 第2下部加熱装置
23 第3ロール成形機
31 第4ロール成形機
39 第5ロール成形機
47 第6ロール成形機
51 第7ロール成形機
52 プレヒート装置
54 熱可塑性樹脂シート
Acd 折曲部
Bcd 折曲部
Ccd 折曲部
Dcd 折曲部
Ac 折曲部
Bc 折曲部
Cc 折曲部
Dc 折曲部
Ad 折曲部
Bd 折曲部
Cd 折曲部
Dd 折曲部
Akl 折曲部
Bkl 折曲部
Ckl 折曲部
Dkl 折曲部

Claims (9)

  1. 熱可塑性樹脂シートをロール成形する一対の金属から成るロール成形型であって、
    一対の前記ロール成形型は、加熱装置により加熱されると共に、一対の該ロール成形型には、前記熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられ、
    ロールの軸方向に対して垂直方向に分割された金属製の複数の分割体と前記断熱部材を組み合わせることにより形成されていることを特徴とする一対のロール成形型。
  2. 前記加熱装置は、一対の前記ロール成形型のそれぞれ金属部を加熱する方式を備えたことを特徴とする請求項1に記載の一対のロール成形型。
  3. 前記加熱装置は、誘導加熱装置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の一対のロール成形型。
  4. 前記断熱部材は、前記熱可塑性樹脂シートと当接することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型。
  5. 前記一対のロール成形型と前記熱可塑性樹脂シートが当接する面積の内、前記断熱部材が熱可塑性樹脂シートと当接する面積は、当接しない面積よりも広いことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型。
  6. 前記断熱部材は、断熱樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型。
  7. 前記熱可塑性樹脂シートは、繊維強化熱可塑性樹脂シートであることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の一対のロール成形型。
  8. 一対の金属から成るロール成形型が備えられたロール成形機を機器取付板に複数配置して、熱可塑性樹脂シートを所望の形状に順次成形して完成させるロール成形装置であって、
    それぞれ一対の前記ロール成形型は、加熱装置により個々に加熱されると共に、それぞれ一対の該ロール成形型には、前記熱可塑性樹脂シートのロール成形時に、折曲部として加工する箇所を除く全部又は一部に断熱部材が取付けられ、
    前記ロール成形型は、ロールの軸方向に対して垂直方向に分割された金属製の複数の分割体と前記断熱部材を組み合わせることにより形成されていることを特徴とするロール成形装置。
  9. 前記熱可塑性樹脂シートを、ロール成形する前に平板の状態で加熱する装置を有することを特徴とする請求項に記載のロール成形装置。
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