JP6524623B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プロセスカラートナーを用いるとともに白色等の特別色トナーを用いる画像形成装置に関する。
近年の電子写真装置においては、CMYK(イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))のプロセスカラートナー以外に特別色トナー(以下、特色トナーと呼称する)が使用できるものもある。
この種の電子写真装置は、CMYKプロセスカラートナーそれぞれに対応する4つの作像ステーションに加えて、特色トナー用の作像ステーションを1つ以上有していたり、プロセスカラートナーの作像ステーションを特色トナーに入れ替えたりすることができる。
特色トナーの一つに白色トナーがある。白色トナーを利用した画像形成の例としては、例えば、透明メディア(OHPシート、OZK、アリンダ等の印刷メディア)に対して、プロセスカラートナー画像の上層に白色トナー画像を全面に重ねる印刷方法がある。この印刷結果により得られる印刷物では、透明メディア側から画像を見ることで、白色トナー画像を付加したことで下地画像が透けて見えることがなく、かつ、透明メディアの光沢感により均一光沢のある付加価値の高い印刷物を生成できる。また、通常の印刷画像(カラー画像等)の上に白色トナーを特徴的なパターンや文字・ロゴ・記号・模様などで上乗せ印刷し、白色トナーの明度を装飾効果として付与することも付加価値印刷として期待されている。
プロセスカラーとともに特色カラーを用いる画像形成装置においては、画質調整の観点から、白色トナー印刷物の明度調整をユーザー側で実施することも多い。通常、プロセスカラーの濃度調整や白色トナーの明度調整は、用紙上のトナー付着量を変えることで行っている。その場合、用紙上のトナー付着量はユーザーノッチにより調整可能であるが、従来の画像形成装置では、プロセスカラートナーについてのトナー付着量の調整範囲はシステムが固定値(ある程度の調整幅は持つ)で持つ現像能力で対応可能な付着量範囲に限られていた。
ここで従来の画像形成装置におけるフルカラートナーと白色トナーについて画質調整に関する市場要求を比較すると、フルカラートナーについては、色再現性が優先されるため、調整可能範囲を大幅に逸脱するような付着量可変が要求されることはなく、他方、白色トナーでは、色再現性よりも装飾アピールとして用途が要求されているため、付着量の可変要求範囲はフルカラートナーよりも広い、という違いがある。
プロセスカラートナーを対象とする従来のトナー濃度調整技術としては、現像バイアス、帯電電位、露光電位(露光量)等の作象条件の調整(プロセスコントロール)を行った結果に応じて該当する、即ち現像能力が所定範囲にない現像部のトナー濃度を調整する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来の画像形成装置にあってはプロセスカラートナーに付加して特色カラートナーを用いる場合、特色トナーの明度調整についても、プロセスカラートナーに対する濃度調整時の現像能力範囲が適用されることになった。すなわち、従来の画像形成装置で採用されている現像能力固定システムでは、プロセスカラートナーについて色再現性の観点から濃度調整幅は比較的狭い範囲に抑えられているところ、白色トナーの明度調整に際しても現像能力が固定であるという制限がかかり、白色トナーに要求される大幅な付着量可変調整への対応は困難であるという問題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、プロセスカラートナーに付加して用いる特色トナーの大幅な明度調整に対応可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、上記目的達成のため、トナー画像を形成する感光体を有し、前記感光体にプロセスカラートナー以外の特別色トナーによる特別色トナー画像を形成して現像を行う特別色現像装置と、前記特別色現像装置の前記感光体と現像スリーブ間の印加バイアスを可変することにより特別色トナー付着量を調整する付着量調整手段と、前記特別色トナーの明度を設定する設定手段と、前記設定手段による前記特別色トナーの前記明度の設定値に応じて前記特別色現像装置の現像能力を調整する現像能力調整手段と、前記特別色トナー付着量と印刷媒体種別の設定が異なる複数のジョブが混在する混在印刷ジョブの受付時に生産性優先モードまたは画質優先モードを設定するモード設定手段と、前記混在印刷ジョブ内の前記特別色トナー付着量と印刷媒体の種別を各ジョブ毎に認識するジョブ解析手段とを有し、前記現像能力調整手段は、前記生産性優先モードが設定された場合、前記混在印刷ジョブ中の前記特別色トナー付着量が最多のジョブに対して前記特別色トナー付着量に応じて前記特別色現像装置の現像能力の調整を実行し、前記付着量調整手段は、前記特別色トナー付着量が前記最多未満であるジョブに対しては前記特別色現像装置の印加バイアスを変更させることにより前記特別色トナー付着量を調整するように構成されている。
本発明によれば、プロセスカラートナーに付加して用いる特色トナーの大幅な明度調整に対応可能な画像形成装置を提供することができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置のハードウェア構成図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部のハードウェア構成図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の白色画像形成ユニットの配置態様を示す概念図である。 図3の転写部の構成を拡大して示す概念図である。 プロセスカラートナー付着量調整処理に適用するトナー現像量対現像ポテンシャルの特性を示す図である。 隠ぺい試験紙上に形成される白色トナー画像のトナー付着量対明度の特性図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 白色トナー明度調整時のモードを規定するモード規定パラメータの登録例を示す表図である。 白色トナーの明度調整制御パラメータの登録例を示す表図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の白色トナー明度調整処理を示すフローチャートである。 白色トナー明度調整処理に適用される現像スリーブ速度対現像能力の特性図である。 白色トナー明度調整処理に適用される現像トナー濃度対現像能力の特性図である。 白色トナーの明度設定に用いる用紙毎の目標明度値設定例を示す表図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の制御部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の印刷モードの仕様を示す表図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置1Bの生産性優先モードが選択された場合の混在印刷ジョブ処理例を示す概念図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の感光体露光量調整に係る感光体電位と感光体露光量の関係を示す特性図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の画像面積率調整に係る画像面積率と感光体電位の関係を示す概念図である。
次に、本発明に係る一実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、画像形成装置の基本構成について説明する。本実施の形態として示す画像形成装置1は、プロセスカラートナーの各現像装置(画像形成ユニット)に付加して白色トナーによる画像形成を行う白色画像形成ユニットを搭載する画像形成装置に適用するものである。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1のハードウェア構成図である。図2は、画像形成装置1の制御部10のハードウェア構成図である。
画像形成装置1は、記録媒体の一例である用紙にトナー像を定着させることにより画像を形成する。画像形成装置1は、図1に示すように制御部10、画像読取部11、作像部12、給紙部13、転写部14、定着部15、排紙部16、および表示・操作部17等を有している。
<制御部>
制御部10は、図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)1011、メインメモリ(MEM−P)1012、ノースブリッジ(NB)1013、サウスブリッジ(SB)1014、AGP(Accelerated Graphics Port)バス1015、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)1016、ローカルメモリ(MEM−C)1017、HD(Hard Disk)1018、HDD(Hard Disk Drive)1019、ネットワークI/F102を有している。
CPU1011は、メインメモリ1012に記憶されたプログラムに従って、データを加工・演算したり、画像読取部11、作像部12、給紙部13、転写部14、定着部15、排紙部16の動作を制御したりするものである。メインメモリ1012は制御部10の記憶領域であり、ROM(Read Only Memory)1012a、RAM(Random Access Memory)1012bを有している。ROM1012aは、制御部10の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリである。ROM1012aに記憶されているプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、FD、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
RAM1012bは、プログラムやデータの展開、及びメモリ印刷時の描画用メモリなどとして用いる。NB1013は、CPU1011と、MEM−P1012、SB1014、およびAGPバス1015とを接続するためのブリッジである。SB1014は、NB1013とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。AGPバス1015は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。
ASIC1016は、PCIターゲットおよびAGPマスタ、ASIC1016の中核をなすアービタ(ARB)、MEM−C1017を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)からなる。このASIC1016は、PCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)のインターフェースや、IEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースに接続されている。
MEM−C1017は、コピー用画像バッファおよび符号バッファとして用いるローカルメモリである。HD1018は、画像データの蓄積、印刷時に用いるフォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。HDD1019は、CPU1011の制御にしたがってHD1018に対するデータの読み出しまたは書き込みを制御する。ネットワークI/F102は、通信ネットワークを介して情報処理装置等の外部機器と情報を送受信する。
<画像読取部>
画像読取部11は、用紙に記載されている画像を光学的に読み取ることにより、画像情報を生成するものである。具体的には、用紙に光を当てて、その反射光をCCD(Charge Coupled Devices)、または、CIS(Contact Image Sensor)等の読取センサで受光することによって画像情報を読み取る。なお、画像情報とは、用紙等の記録媒体に形成させる画像を表す情報であり、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を示す電気的な色分解画像信号を用いて示されたものである。
画像読取部11は、図1に示すようにコンタクトガラス111、読取センサ112等を有している。コンタクトガラス111は、画像が記載されている用紙が載置されるものである。読取センサ112は、コンタクトガラス111に載置されている用紙に記載されている画像の画像情報を読み取るものである。
<作像部>
作像部12は、画像読取部11によって読み取られた画像情報、またはネットワークI/F102によって受信された画像情報に基づいて転写部14の中間転写ベルト143の表面にトナーを付着させて画像(トナー像)を形成するものである。
作像部12は、シアン(C)色のトナーを有する現像剤を用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120C、マゼンタ(M)色のトナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120M、イエロー(Y)色のトナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120Y、ブラック(K)色のトナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120K、およびクリア(T)トナーを用いてトナー像を形成する画像形成ユニット120Tを備えている。
なお、以降ではC色トナー、M色トナー、Y色トナー、K色トナーのいずれか一以上のトナーを有色トナーという。それぞれの有色トナー(プロセスカラートナー)は、顔料や染料等の色材を含有した帯電性を持った樹脂粒子である。
また、クリアトナーとは、無色透明のトナーであり、記録媒体に付着された有色トナーに付着されるとその有色トナーを視認できるように構成された樹脂粒子である。また、クリアトナーは記録媒体に付着されるとその記録媒体を視認できる樹脂粒子である。クリアトナーは、例えば、低分子量のポリエステル樹脂に二酸化ケイ素(SiO2)や二酸化チタン(TiO2)を外添することによって生成される。なお、クリアトナーは記録媒体または記録媒体上に付着された有色トナーを視認できる程度の量であれば、色材を含んでいてもよい。
以降では、画像形成ユニット120C、画像形成ユニット120M、画像形成ユニット120Y、画像形成ユニット120K、画像形成ユニット120Tのうち任意の画像形成ユニットを「画像形成ユニット120」と表す。
画像形成ユニット120Cは、トナー供給部121C、感光体ドラム122C、帯電部123C、露光部124C、現像部125C、除電部126C、および清掃部127Cを備えている。
トナー供給部121Cは、C色のトナーを収容しており、現像部125Cに対してC色のトナーを供給するものである。トナー供給部121Cに収容されているトナーは、トナー供給部121C内の搬送スクリューが駆動することによって所定の量だけ現像部125Cに供給される。感光体ドラム122Cは、帯電部123Cにより表面が一様に帯電され、制御部10から受け取った画像情報に基づき、露光部124Cによって表面に静電潜像が形成されるものである。また、感光体ドラム122Cは、静電潜像が形成された表面に、現像部125Cがトナーを付着させることによってトナー像が形成される。また、感光体ドラム122Cは、中間転写ベルト143に接するように設けられ、中間転写ベルト143との接点で中間転写ベルト143の移動方向と同じ方向に回転するように設けられている。
帯電部123Cは、感光体ドラム122Cの表面を一様に帯電させる。露光部124Cは、帯電部123Cによって帯電された感光体ドラム122Cの表面に、制御部10によって決定されたC色の網点面積率に基づいて光を照射して静電潜像を形成する。現像部125Cは、露光部124Cによって感光体ドラム122Cの表面に形成された静電潜像に対して現像剤収容部121Cに収容されているC色のトナーを付着させることによって現像し、トナー像を形成する。
除電部126Cは、中間転写ベルト143に画像が転写された後の感光体ドラム122Cの表面を除電する。清掃部127Cは、除電部126Cによって除電された感光体ドラム122Cの表面に残った転写残トナーを除去する。
画像形成ユニット120Mは、現像剤収容部121M、感光体ドラム122M、帯電部123M、露光部124M、現像部125M、除電部126M、および清掃部127Mを備えている。現像剤収容部121Mは、M色のトナーを収容している。感光体ドラム122M、帯電部123M、露光部124M、現像部125M、除電部126M、清掃部127Mは、それぞれ感光体ドラム122C、帯電部123C、露光部124C、現像部125C、除電部126C、清掃部127Cと同様の機能であるため、それらの説明を省略する。
画像形成ユニット120Yは、現像剤収容部121Y、感光体ドラム122Y、帯電部123Y、露光部124Y、現像部125Y、除電部126Y、および清掃部127Yを備えている。現像剤収容部121Yは、Y色のトナーを収容している。感光体ドラム122Y、帯電部123Y、露光部124Y、現像部125Y、除電部126Y、清掃部127Yは、それぞれ感光体ドラム122C、帯電部123C、露光部124C、現像部125C、除電部126C、清掃部127Cと同様の機能であるため、それらの説明を省略する。
画像形成ユニット120Kは、現像剤収容部121K、感光体ドラム122K、帯電部123K、露光部124K、現像部125K、除電部126K、および清掃部127Kを備えている。現像剤収容部121Kは、K色のトナーを収容している。感光体ドラム122K、帯電部123K、露光部124K、現像部125K、除電部126K、清掃部127Kは、それぞれ感光体ドラム122C、帯電部123C、露光部124C、現像部125C、除電部126C、清掃部127Cと同様の機能であるため、それらの説明を省略する。
画像形成ユニット120Tは、現像剤収容部121T、感光体ドラム122T、帯電部123T、露光部124T、現像部125T、除電部126T、および清掃部127Tを備えている。現像剤収容部121Tは、クリアトナーを収容している。感光体ドラム122T、帯電部123T、露光部124T、現像部125T、除電部126T、清掃部127Tは、それぞれ感光体ドラム122C、帯電部123C、露光部124C、現像部125C、除電部126C、清掃部127Cと同様の機能であるため、それらの説明を省略する。
なお、以降では、現像剤収容部121C、現像剤収容部121M、現像剤収容部121Y、現像剤収容部121K、現像剤収容部121Tのうち任意の現像剤収容部を「現像剤収容部121」と表す。また、感光体ドラム122C、感光体ドラム122M、感光体ドラム122Y、感光体ドラム122K、感光体ドラム122Tのうち任意の感光体ドラムを「感光体ドラム122」と表す。また、帯電部123C、帯電部123M、帯電部123Y、帯電部123K、帯電部123Tのうち任意の帯電部を「帯電部123」と表す。また、露光部124C、露光部124M、露光部124Y、露光部124K、露光部124Tのうち任意の露光部を「露光部124」と表す。また、現像部125C、現像部125M、現像部125Y、現像部125K、現像部125Tのうち任意の現像部を「現像部125」と表す。また、除電部126C、除電部126M、除電部126Y、除電部126K、除電部126Tのうち任意の除電部を「除電部126」と表す。また、清掃部127C、清掃部127M、清掃部127Y、清掃部127K、清掃部127Tのうち任意の清掃部を「清掃部127」と表す。
また、画像形成ユニット120のうち、画像形成ユニット120Tについては、後述する白色画像形成ユニット120Wと入れ替え可能に構成することが可能である。また、画像形成装置1は、画像形成ユニット120T、白色画像形成ユニット120Wの双方を設けた構成とすることもできる。
<給紙部>
給紙部13は、転写部14に対して用紙を供給するものである。給紙部13は、用紙収容部131、給紙ローラ132、給紙ベルト133、およびレジストローラ134を備えている。
用紙収容部131は、記録媒体の一例である用紙を収容している。給紙ローラ132は、用紙収容部131に収容されている用紙を給紙ベルトの方へ移動させるために回転するように設けられている。このように設けられている給紙ローラ132は、収容されている用紙のうち最上段にある用紙を一枚ずつ取り出し、給紙ベルトに載置する。
給紙ベルト133は、給紙ローラ132によって取り出された用紙を転写部14に搬送する。レジストローラ134は、後述する中間転写ベルト143のトナー像が形成されている部分が転写部14に到達されるタイミングで給紙ベルト133によって搬送された用紙を送り出すものである。
<転写部>
転写部14は、作像部12によって感光体ドラム122に形成された画像を中間転写ベルト143に転写し(一次転写)、中間転写ベルト143に転写された画像を用紙に転写する(二次転写)ものである。
転写部14は、駆動ローラ141、従動ローラ142、中間転写ベルト143、一次転写ローラ144C、144M、144Y、144K、144T、二次転写ローラ145、二次対向ローラ146を備えている。
駆動ローラ141は、従動ローラ142とともに中間転写ベルト143を掛け渡すものである。駆動ローラ141が駆動し回転することによって、掛け渡されている中間転写ベルト143が移動する。従動ローラ142は、駆動ローラ141とともに中間転写ベルト143を掛け渡すものである。従動ローラ142は、駆動ローラ141が回転し、中間転写ベルト143が移動するとともに回転する。
中間転写ベルト143は、駆動ローラ141および従動ローラ142に掛け渡され、駆動ローラ141の回転とともに感光体ドラム122に接しながら移動するものである。中間転写ベルト143が感光体ドラム122に接しながら移動することによって、感光体ドラム122に形成された画像が中間転写ベルト143の表面に転写される。
一次転写ローラ144C、144M、144Y、144K、144Tは、中間転写ベルト143を挟んで、それぞれ感光体ドラム122C、122M、122Y、122K、122Tと対向して備えられ、中間転写ベルト143を移動させるように回転する。二次転写ローラ145は、二次対向ローラ146との間に中間転写ベルト143と用紙を挟みこんで回転する。二次対向ローラ146は、二次転写ローラ145との間に中間転写ベルト143と用紙を挟みこんで回転する。
<定着部>
定着部15は、転写部14によって用紙に転写されたトナーを定着させる。定着とは、トナーに熱と圧力を同時に加えることによってトナーの樹脂成分を用紙に溶着させることである。転写部14によって用紙に転写されたトナーに定着処理が行われることによって、用紙上のトナーの状態は安定したものとなる。
定着部15は、搬送ベルト151、定着ベルト152、定着ローラ153、定着ベルト搬送ローラ154、定着対向ローラ155、発熱部156を有している。搬送ベルト151は、転写部14によってトナーが転写された用紙を定着ローラ153、定着対向ローラ155に向けて搬送する。定着ベルト152は、定着ローラ153と定着ベルト搬送ローラ154とに掛け渡され、それらのローラが回転することによって移動する。定着ローラ153は、対向して設置されている定着対向ローラ155との間で、搬送ベルト151に搬送された用紙を挟みこんで、用紙を加熱・加圧する。
定着ベルト搬送ローラ154は、定着ローラ153とともに定着ベルト152を掛け渡すものであり、定着ベルト搬送ローラ154が回転することによって定着ベルト152を移動させる。定着対向ローラ155は、定着ローラ153に対向して設置されるものであり、定着ローラ153との間に搬送された用紙を挟みこむ。発熱部156は、定着ローラ153の内部に設置され、発熱するものであり定着ローラ153を介して用紙を加熱する。
<排紙部>
排紙部16は、定着部15でトナーが定着された用紙を画像形成装置1から排出するものであり、排紙ベルト161、排紙ローラ162、排紙口163、および用紙収容部164を有している。
排紙ベルト161は、定着部15によって定着処理された用紙を排紙口163に向けて搬送する。排紙ローラ162は、排紙ベルト161によって搬送された用紙を排紙口163から排出し、用紙収容部164に収容する。用紙収容部164は、排紙ローラ162によって排出された用紙を収容する。
<表示・操作部>
表示・操作部17は、パネル表示部171および操作部172を有している。パネル表示部171には設定値や選択画面等が表示される。また、パネル表示部171は、操作者からの入力を受け付けるタッチパネル等である。操作部172は、画像形成にかかる諸条件を受け付けるテンキー、複写開始指示を受け付けるスタートキー等のユーザーが入力をするために操作を行うものである。
図1に示す構成を有する画像形成装置1は、例えば、画像形成ユニット120Tに代えて白色画像形成ユニット120Wを付加することができる。白色画像形成ユニット120Wを付加し、例えば透明メディアにプロセスカラートナーと白色トナーで画像形成を行う画像形成装置(これを便宜的に、1Aと呼称する)では、透明メディア上の作像面と逆の面(透明メディア側)から画像を見る場合、作像面において白色トナーが最上層となることで下地画像が透けることなく、透明メディアの光沢感により均一光沢のある付加価値の高い印刷物を生成できる。1パスでそのような画像を生成するためには、中間転写方式の場合は中間転写ベルト上と転写メディア上でトナー層の順序が入れ替わるため、作像部白色トナー現像ユニットを中間転写ベルト143の搬送方向最上流に配置する必要がある(図3参照)。また、直接転写方式の場合は、白色画像形成ユニット120Wを最下流に配置する必要がある。プロセスカラートナーの作像順についてはとくに指定しなくても良い。なお、白色トナー画像は上記作像面の最下層に形成することもでき、この場合には中間転写方式と直接転写方式とでは白色画像形成ユニット120Wをそれぞれ最下流、最上流に配置すればよい。
図3は、本実施の形態に係る画像形成装置1Aの作象部12Aにおける白色画像形成ユニット120Wの配置態様を示す概念図である。図3は、特に、中間転写方式での配置例を示している。また、図4は、図3の転写部14Aの構成を拡大して示す概念図である。
図3に示す画像形成装置1Aの作象部12Aの構成において、白色画像形成ユニット120Wは、各プロセスカラー画像形成ユニット120Y、120M、120C、120Kに隣接し、中間転写ベルト143の搬送方向の最上流側に配置されている。白色画像形成ユニット120Wは、白(W)色のトナーを有する現像剤を用いて白色トナー像を形成するものである。図3では図示を省略しているが、白色画像形成ユニット120Wは、他の画像形成ユニット120Y、120M、120C、120Kと同様、現像剤収容部121W、感光体ドラム122W、帯電部123W、露光部124W、現像部125W、除電部126W、および清掃部127Wを備えている。現像部125Wには現像スリーブが設けられる。現像スリーブは、感光体ドラム122Wの周面に対向して配置され、感光体ドラム122Wと所定の回転比で回転しつつ現像部125W内の白色トナーを感光体ドラム12W表面へと供給する。白色画像形成ユニット120Wは、現像スリーブと感光体ドラム122Wとの回転比率を可変することにより、あるいは現像部125Wに充填されている現像剤中の白色トナーの量(トナー濃度)を可変することにより現像能力を調整可能である。
作象部12Aでは、プロセスカラーの各色トナー画像に白色トナー画像を付加する画像形成プロセスにおいて、中間転写ベルト143上には、画像形成ユニット120W、120Y、120M、120C、120Kの順に白色(W)トナー画像、イエロー(Y)トナー画像、マゼンタ(M)トナー画像、シアン(C)トナー画像、黒色(K)トナー画像が転写される。
次いで、作象部12Aの転写部14Aでは、図4に示すように、中間転写ベルト143に重ね合わせて形成された各色及び白色のトナー像が例えば透明メディアから成る記録媒体Md上に一次転写時とは逆の重なり順番で転写される。これにより、記録媒体Md上には、黒色(K)トナー画像、シアン(C)トナー画像、マゼンタ(M)トナー画像、イエロー(Y)トナー画像、白色(W)トナー画像の順番に重なったトナー像が転写される。
画像形成装置1Aでは、上記画像形成プロセスにおいて、例えば、ユーザーからの白色トナー明度の設定に基づいて白色トナー画像の白色トナー付着量を調整する処理を行うことができる。また、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)の各プロセスカラートナー画像については、通常通り、所定タイミングで実施するプロセスコントロールにより濃度調整を行うことができる。
ここで、画像形成装置1Aにおけるプロセスカラートナー画像と白色トナー画像の濃度(すなわちトナー付着量)の調整方法について説明する。
用紙(記憶媒体Md)上のトナー付着量は感光体(感光体ドラム122)上のトナー現像量を調整することで制御されている。感光体上のトナー現像量と現像ポテンシャルの関係を図5に示す。
すなわち、図5は、本実施の形態に係る画像形成装置1Aのプロセスカラートナー付着量調整処理に適用するトナー現像量対現像ポテンシャルの特性を示す表図である。
感光体上のトナー現像量は現像ポテンシャル(すなわち、感光体暗部の表面電位と現像スリーブの電位(現像バイアス電位)の電位差)と相関関係にあり、現像ポテンシャルを増減調整することで感光体上のトナー現像量を調整する。例えば、現像量m1,m2を得たい場合はそれぞれ現像ポテンシャルV1,V2が必要となる。この傾き(トナー現像量と現像ポテンシャルの関係を示す線の傾き)がシステムの持つ現像能力である。
一般に、画像形成ユニット120の現像能力は現像部125内の現像剤トナー濃度を増減することで調整できるが、プロセスカラートナーの濃度調整にあたっては高品質な画像を安定して提供するため(画像の再現性優先の観点から)、この傾きをシステムとして最適な固定値に設定している。
しかしながら、この傾きが一定だと現像ポテンシャルが上限値(主に電力・エレキ仕様、または異常画像等から決まる)に達した時点でそれ以上のトナー現像量を得ることは出来なくなり、ユーザーからそれ以上の付着量増加を要求された場合に対応できない。
そこで、本実施の形態に係る画像形成装置1Aでは、プロセスカラートナーについては図5に示す感光体上のトナー現像量と現像ポテンシャルの関係に基づいて濃度調整を行う一方で、白色トナーの明度調整(トナー付着量調整)においては、ユーザーから指定される付着量可変要求(白色トナーの明度設定値)を元に、予め保持されている最適な現像条件を選択して白色画像形成ユニット120Wの現像能力調整動作を行うことで、幅広い白色トナーの付着量可変要求に対応できるようにしている。
本実施の形態では、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整による白色トナー付着量の可変範囲は、プロセスカラートナー付着量の可変範囲よりも広くなるように制御される。また、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整に係る白色トナー付着量設定値(白色トナー明度設定値)とプロセスカラートナー付着量設定値はそれぞれ独立しており、互いに干渉しないことを前提としている。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置1Aでの白色トナー付着量と明度の関係について図6を参照して説明する。
図6は、隠蔽試験紙上に形成される白色トナー画像のトナー付着量対明度の特性図である。図6は、特に、画像面積100パーセントのときの視感反射率802±2白面、5以下黒面の隠蔽率試験紙(黒紙)に白色トナーを載せたときの白ベタ画像の明度の例を示している。本実施の形態では、上記隠蔽試験紙上の白色トナー画像のトナー付着量対明度特性に従ってユーザーによる明度設定値に応じた白色トナー量の付着処理が実施される。
図6に示す特性を解析すると、付着量が増加して白色トナーによる紙の隠蔽率が上がることで下地の黒紙の影響が軽減され明度が高くなっていくことが分かる。下地が一般のカラー画像の場合も同様である。白色トナーの付着量が多いほど明度が高くなり、カラー画像の上に白色トナーによる文字、ロゴ、テクスチャー、特殊パターン、造形模様などを上乗せした時の装飾性が上がり、印刷物として付加価値の高い画像形成が可能となる。
本実施の形態において、印刷用メディアは紙に限定される訳ではなく、例えば透明パッケージフィルムなど透明メディアでも良い。透明メディアに画像を印刷する場合、画像が透けないように白色トナーをカラー画像に対して下敷き印刷するケースが多く、その場合も白色トナーによる透明メディアの隠蔽率が重要になる。付着量が少なく、必要量に満たない場合はカラー画像が透けてしまい付加価値の高い画像形成が出来ない。ユーザーが印刷物に対する所望の白色トナー明度設定値を画像形成装置1Aに入力すると、図6に示す白色トナー付着量と明度の関係特性図に基づき白色トナーの必要量を算出し、必要量を達成するような印刷が実行される。
<制御部>
図7は、本実施の形態に係る画像形成装置1Aの制御部10Aの構成を示すブロック図である。
図7に示すように、画像形成装置1Aの制御部10Aは、主制御部であるCPU1011内に明度設定部1021、目標現像能力演算部1022、現像能力調整要否判定部1023、現像能力調整手段である現像能力調整部1024、付着量調整手段である付着量調整部1029を備えて構成される。
現像能力調整部1024は、例えば、メインメモリ1012内に設けられる制御情報格納部1030に登録されている制御情報を参照しつつ白色画像形成ユニット120Wの現像部125Wに充填されている現像剤中の白色トナー量やスリーブ線速度を変更することにより白色現像ユニット120Wの現像能力(現像バイアスに対するトナー現像量の感度)を調整する制御を実施する。付着量調整部1029は、白色画像形成ユニット120Wにおける感光体ドラム122Wと現像部125W内の現像スリーブ間の現像バイアスを変更することにより用紙上の白色トナー現像量を調整する。上記白色トナー現像量の調整の結果、用紙上の白色トナー画像の明度が調整される。従って、付着量調整部1029は、白色トナー画像の明度調整機能を実現する。なお、付着量調整部1029は、他の画像形成ユニット120Y、120M、120C、120Kにおけるトナー現像量の調整処理も実行することができる。
図8は、白色トナー明度調整時のモードを規定するモード規定パラメータの登録例を示す表図である。このモード規定パラメータ1031は、情報格納部1030に事前に格納しておくことができる。図8に示す例では、モード規定パラメータ1031として、白色トナー付着量が異なる複数の付着量区分(モード)に対応して、各付着量モードの判定に用いる白色トナー付着量の閾値と、各付着量モード毎の最適な現像能力(現像γ)設定値と、現像能力調整実現手段の一つである現像スリーブ速度比変更機能に係る目標速度比とが対応付けて登録されている。
図9は、白色トナーの明度調整制御パラメータの登録例を示す表図である。この白色トナー明度調整制御パラメータ1032も、印刷ジョブの印刷前に、例えばユーザーによる白色トナー明度設定とその設定値に基づく図8の特性データの参照を通じて情報格納部1030に格納しておくことができる。図9に示す例では、白色トナーの明度調整制御パラメータ1032として、白色トナーの明度が5区分に区分され、各区分に対応して用紙上付着量、付着量区分選択結果、現像γ設定値、現像スリーブ速度比が登録されている。
上記モード規定パラメータ(図8参照)及び明度調整制御パラメータ(図9参照)を制御情報格納部1030に保持しておくことで、画像形成装置1Aでは、明度設定部1021でユーザーからLab色空間上の明度L*について最大でL*=85までの白色トナー明度の設定値の入力を受け付け、現像能力調整部1024が、上記白色トナー明度設定値に対応するトナー付着量を実現する現像能力調整制御を行うことができる。
図10は、本実施の形態に係る画像形成装置1Aの白色トナー付着量調整処理を示すフローチャートである。
この処理は、ユーザーが例えば表示・操作部17のパネル表示部171に設定画面を表示し、操作部172から所望の白色トナー画像の明度の設定値を入力し、処理開始の指示操作を行うことにより開始される。
ユーザーが上記設定画面上でこれから印刷しようとする印刷ジョブを対象に印刷物の白色トナー明度を設定し、開始の指示を行うと、制御部10Aでは明度設定受付部1021が上記白トナー明度の設定値の入力を受け付けて白色トナー明度を設定する(ステップS1)。
次いで、目標現像能力演算部1022は、図8に示すモード規定パラメータ1031を参照してステップS1での白色トナー明度設定値に対応する白色トナー必要付着量を算出し(ステップS2)、該算出された白色トナー必要付着量を閾値判定して該当する付着量区分(モード)を選択する(ステップS3)。
図8に示すモード規定パラメータ1031においては、各付着量区分(モード)には、各付着量モードでの白色トナー付着量で現像するために必要な現像γと現像スリーブ速度比が予め設定されている。これにより、目標現像能力演算部1022は、上記モード規定パラメータ1031中のステップS3で選択された付着量モードに対応する現像γの設定値を目標現像γとして参照(特定)する一方で(ステップS4)、現像γの現在値を確認する(ステップS5)。
次いで、現像能力調整要否判定部1023は、参照した現像γの設定値と現像γ現在値との差分を求め、その差分値に基づいて現像γ調整動作実行の要否を判断する(ステップS6)。
ここで、現像γ調整動作を実行する必要なしと判断した場合は(ステップS6で「不要」)、印刷実行準備の状態に移行する(ステップS11)。これに対し、現像γ調整動作を実行する必要ありと判断した場合は(ステップS6で「要」)、現像能力調整部1024は、白色画像形成ユニット120Wの現像部125W内の現像スリーブの速度をステップS3で選択した付着量区分(モード)に対応して設定されている現像スリーブ速度比(感光体ドラム122Wに対する回転速度比)に調整し(ステップS7)、その後、トナー濃度調整プロセスコントロールを実施し(ステップS8)、白色画像形成ユニット120W内の現像剤トナー濃度を変えて現像γを設定値に調整する。
ステップS8でのトナー濃度調整プロセスコントロールの終了後、現像能力調整要否判定部1023は、再度、現像γ調整動作実行の要否を判断する(ステップS9)。ここで、現像γ調整動作を実行する必要なしと判断した場合は(ステップS9で「不要」)、主制御部(CPU1011)では、調整動作が終了したことを通知した後(ステップS10)、印刷実行準備状態に移行する(ステップS11)。その後、主制御部はステップS6又はステップS9で調整された現像γを駆使して印刷動作を実行する(ステップS12)。この印刷動作において、付着量調整部1029は、主制御部(具体的には、印刷制御部(図示せず))による印刷制御下で現像バイアスを変更し、用紙上の白色トナーの付着量を調整することによって白色トナー画像の明度を調整する処理を行う。
図10に示す白色トナー付着量(明度)調整処理によれば、白色トナー画像データを含む印刷ジョブを印刷する際、所望の白色トナー明度設定値をユーザーが入力することで、その白色トナー明度設定値に基づき白色トナー画像データの静電潜像に対して白色トナーが設定値に対応する量だけ付着された印刷物を得ることができる。
図10に示す白色トナー付着量調整処理において、ステップS9では、白色画像形成ユニット120Wの現像部125Wの現像スリーブの速度比を調整することで現像γを調整している。つまり、現像能力調整手段としての現像能力調整部1024を現像スリーブの速度比調整機能により実現した構成である。
図11は、白色トナー付着量調整処理に適用される現像γと現像スリーブ速度比の関係を示す表図である。図11に示す現像スリーブ速度比は白色画像形成ユニット120Wの現像スリーブと感光体ドラム122Wの表面速度の比(現像スリーブ/感光体)で表され、速度比1.0は現像スリーブと感光体ドラム122Wの表面速度が同一であることを示し、速度比1.0以上で現像スリーブが感光体ドラム122Wよりも速いことを示している。現像スリーブ速度比が大きくなると現像領域での現像剤と感光体ドラム122W表面の速度差が大きくなり、現像剤による感光体ドラム122W表面の摺擦効果で現像能力が上昇して現像γは上がる傾向となる。
現像γを調整する手段(現像能力調整部1024)として、図11に示す特性に従って現像スリーブ速度比を現像γに応じて可変調整する他、現像γに応じて白色画像形成ユニット120Wの現像部125内の現像剤トナー濃度(トナー供給量:wt%)を可変調整する方法もある。
図12は、白色トナー付着量調整処理に適用される現像γと現像剤トナー濃度の関係を示す表図である。図12に示されるように、現像剤中のトナー濃度が高くなるとトナーの帯電量が低下するためトナーが現像され易くなる他、現像領域でのトナー量が増えるために感光体ドラム122W表面へトナーが供給され易くなり、現像能力が上昇して現像γは上がる傾向となる。このような現像剤トナー濃度調整機能は、例えば、メインメモリ1012に設けた制御情報格納部1030(図7参照)に図12に示す特性を示すデータ(制御情報)を保持しておくことで対応可能となる。
上述したように、画像形成装置1Aにおける現像γ調整には、現像スリーブ速度比調整機能及び現像剤トナー濃度調整機能のいずれも有効であるが、現像スリーブ速度比調整機能の方が感度大であるため、現像スリーブ速度比調整をメインとし、現像剤トナー濃度調子をサブとして利用することも考えられる。例えば、各付着量区分の現像γ設定値に対して最適な現像スリーブ速度比を予め設定しておき、この現像スリーブ速度比で白色トナー明度の大幅調整を行ったうえで、微調整としてトナー濃度による現像γ調整を行うようにしても良い。このように、白色トナー付着量調整においては、上記両機能を単独利用あるいは併用することが可能である。
また、図10に示す白色トナー付着量調整処理中、ステップS1の白色トナーの設定処理については、設定画面上で所望の白色トナー設定値を直接入力する方法に限らず、以下に示す方法も適用できる。
<ノッチ調整>
ユーザーが印刷物の印刷結果を確認しながらノッチで段階的に調整する。画像形成装置1Aの表示・操作部17のパネル表示部171に表示された印刷設定画面および操作部172での操作(例えばタッチパネル操作)により行うことができる。また、外部の情報処理端末からの指示により上記ノッチを実施するようにしてもよい。印刷メディア(印刷媒体)やプロセスカラー画像とのバランスを元に白色トナー明度を微調整していく場合などに有効な手段となる。
<モード選択>
予め画像形成装置1Aに設定されている付着量区分(モード)の何れかを選択する。付着量モードの選択は、画像形成装置1Aの表示・操作部17からの操作により行うことができるほか、外部の情報処理端末での印刷設定画面、または印刷装置のパネルからも行うことができる。白色トナー明度を簡易的に大きく変更したい場合などに有効な手段となる。ユーザー設定枠も設けており、所望の値を登録しておくことができる。
<ユーザー設定紙登録>
画像形成装置1Aには代表的な用紙銘柄・印刷媒体毎のメーカー推奨値が初期登録されており、ユーザーは画像形成装置1Aの表示・操作部17等からの操作により銘柄を選択するだけで最適な白色トナー明度設定値の入力が可能となる。図13は、白色トナー明度設定に用いる用紙毎の明度調整値設定例を示す表図である。
図13に示す例では、記録媒体(用紙)に関連付けられた設定値調整項目として、「給紙」、「搬送」、「画像位置・倍率」、「駆動系」、「作象系」等の各項目がある。図13に示す記録媒体については、上記各項目中、「作象系」項目内に画像濃度調整に関する項目を設け、「プロセスカラーの画像濃度」と、「白色トナー明度」が少なくとも設定可能に構成されている。
図13において、登録されている値はあくまで推奨値であるため、ユーザーは用途に合わせて登録値を所望の値に変更することができる。また、同一銘柄・メディアに対して、印刷用途別に複数の異なる明度で使い分けたい場合は、「銘柄Aは明度1」、「銘柄Bは明度2」等、条件別に登録しておくことでより簡易的に印刷条件の設定を行うことができる。
図13の用紙毎の明度調整データを制御情報として保持しておくことで、例えば、白色トナー画像を含む印刷ジョブの印刷に際し、図10のステップS1の処理に際して用紙選択画面をパネル表示部171に表示し、操作部172を操作して所望の用紙(記録媒体)を選択することができる。これにより、ユーザーにより選択された用紙の「画像濃度調整」項目に設定された「白色トナー明度」が要求値としてシステム内に自動的に取り込まれる。
制御部10Aでは、明度設定部1021が白色トナー明度要求値を取込んで白色トナー明度設定値として保持し、以後、該白色トナー明度設定値に基づいて図10のステップS2以降の各色トナー付着量調整処理を実行する。この場合、ユーザーは、ステップS1において白色の明度を自ら入力設定する必要はない。
なお、本実施形態では、ユーザーが白色トナー明度を設定することでトナー付着量調整処理を行っているが、ジョブ解析部(図14に示すジョブ解析部1025と同等のもの)により印刷ジョブ内の白色トナー付着量を抽出し、該抽出した白色トナー付着量を閾値判定して付着モードを決定し、当該付着モードの現像能力設定値と一致するように現像能力の調整動作を行った後、作象プロセスを実施する構成としても良い。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置1Aは、現像能力調整部1024が、明度設定部1024での白色トナーの明度の設定値に応じて白色画像形成ユニット120Wの現像能力を各プロセスカラー画像形成ユニット120Y、120M、120C、120Kに固定的に適用される現像能力とは異なる現像能力に調整する。このため、白色トナー明度の設定に応じて白色トナーの付着量(明度)をプロセスカラートナーの濃度調整範囲に依存することなく大幅な範囲で調整可能となる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Aにおいて、現像能力調整部1024は、白色トナー明度設定値に基づいて白色画像形成ユニット120Wの現像スリーブと感光体ドラムの表面速度比を変更する機能、又は現像剤内の白色トナーのトナー濃度を変更する機能の単独使用もしくは併用により現像能力の調整を行う。このため、複数の現像能力調整手段を併用することで幅広い現像能力調整に対応可能となる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Aは、現像能力調整部1024は、白色トナー付着量の閾値が異なる複数の付着量モードと各付着量モード毎に最適な現像能力設定値を対応付けて制御情報格納部1030に予め保持し、ジョブ解析部1025により認識された印刷ジョブ内の白色トナー付着量を閾値判定して各付着量モードの何れかを選択し、該選択した付着量モードに対応する現像能力設定値と一致するように白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整を行う。このため、予め最適値を保持しておくことで、フィードフォワード対応が可能となり、現像能力を調整し、次いで特別色トナー付着量を確認する動作(或いはその動作の繰り返し)が不要となり、ダウンタイム低減に貢献できる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Aは、明度設定部1021による白色トナー明度設定値に基づいて算出した白色トナー付着量を閾値判定して各付着量モードの何れかを選択し、該選択した付着量モードに対応する現像能力設定値と一致するように白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整を行う。このため、ユーザーによる白色トナー付着量調整時の現像能力自動調整に対応可能となる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Aは、用紙の種別毎に設定される白色トナーの明度情報を保持する設定保持手段である制御情報格納部1030を有し、明度設定部1021は、ユーザーにより選択された用紙の種別に対応して設定される明度情報に基づいて白色トナー明度を設定する。このため、用紙毎の最適な特別色トナー付着量をユーザーに提供することで、ユーザーが用紙の選択操作のみで目標明度を指定でき、システムの利便性が向上する。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Aは、現像能力の調整による白色トナー付着量の可変範囲は、プロセスカラートナー付着量の可変範囲よりも広くなっている。このため、白色トナー明度の調整幅が広く、用途汎用性の高い特別色トナーシステムを提供することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Aは、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整による白色トナー付着量設定値とプロセスカラートナー付着量設定値はそれぞれ独立しており、互いに干渉しないようになっている。このため、プロセスカラートナーによるフルカラー色再現範囲を確保しつつ、高い明度の白色トナー画像による装飾を施した高付加価値の印刷物を提供することができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Aは、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整は、画像面積率100パーセントのとき視感反射率802±2白面、5以下黒面の隠蔽率試験紙上で白明度L*=80以上まで対応可能な設定である。このため、高い明度の特別色トナー画像による装飾を施した高付加価値の印刷物を提供することができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態に係る画像形成装置1Aにおいて、白色トナー画像を印刷する印刷ジョブの例としては、ユーザーの使用用途等により、印刷媒体の種別(例えば、白一般紙、透明フィルム、メタリック・色紙等)毎に白色トナー付着量(白色トナー画像の濃度値)の設定が異なったり、あるいは同一印刷媒体の印刷面内においても白色トナー付着量の設定が異なる複数のジョブが混在するものもある。
このように、印刷媒体の種別および白色トナー付着量(濃度値)の設定が異なる複数のジョブが混在する混在印刷ジョブ(図16参照)を処理する際、混在している各ジョブ(すなわち、各頁)毎に設定された白色トナー付着量を達成することが要求される。
本実施の形態は、この種の混在印刷ジョブの白色トナー付着量調整に適応するものであり、その構成及び動作について以下に説明する。
図14は、第2の実施の形態に係る画像形成装置1Bの制御部10Bの機能構成を示しており、第1の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、特に第1の実施の形態と相違する構成を中心に説明する。本実施の形態に係る画像形成装置1Bにおいて、制御部10Bは、第1の実施の形態と同様、明度設定部1021と、目標現像能力演算部1022と、現像能力調整要否判定部1023とを備えている。
また、本実施の形態において、制御部10Bは、印刷モード設定部1020、現像能力調整部1024B、ジョブ解析部1025、付着量調整部1029Bを備えている。
印刷モード設定部1020は、混在印刷ジョブの実行に先立って生産性優先モードまたは画質優先モードのいずれかを設定する処理を行う。具体的には、例えば混在印刷ジョブの受け付けに際して表示・操作部17のパネル表示部171に印刷モード選択画面を表示し、操作部172でユーザーにより生産性優先モードまたは画質優先モードのいずれかを選択させ、その選択されたモードを印刷モードとして設定する。このように、画像形成装置1Bでは、混在印刷ジョブを処理する場合は、印刷モードとして高画質優先モードまたは生産性優先モードを任意に選択することができる。
図15は、本実施の形態に係る画像形成装置1Bの印刷モードの仕様を示す表図である。図15の表図においては、特に、画質優先モードと生産性優先モードとについて「画質」、「生産力」、「現像能力」、「現像能力調整動作」の各項目についての仕様が記載されている。「画質」及び「生産力」については、例えば二重丸印が「優良」を示し、丸印が「良好」を示し、三角印が「やや不良」を表している。すなわち、図15の例において、画像形成装置1Bは、「画質」については、画質優先モードが「優良」であり、生産性優先モードが「良好」である。「生産力」については、生産性優先モードが「優良」であり、画質優先モードは「やや不良」であることが分かる。「現像能力」については、画質優先モードでは可変であり、生産性優先モードでは固定である。
また、「現像能力調整動作」については、画質優先モードでは白色トナー付着量が異なるジョブごとに実行され、生産性優先モードでは混在印刷ジョブの処理開始前に実行され、ジョブ内では実行しない仕様となっている。具体的には、画質優先モードでは、混在するジョブの白色トナー付着量毎に現像能力調整動作を実行する。他方、生産性優先モードでは、一つの混在印刷ジョブ内では現像能力を固定し、混在するジョブ毎に現像能力調整動作を行わないことで生産性の低下を抑制し、生産性最大を維持して印刷を実行する。
本実施の形態では、図15に示す仕様の異なる画質優先モードと生産性優先モードの印刷モードを選択的に使い分けることで、混在印刷ジョブを対象とする画質または生産性の何れかを優先した印刷処理を実行することができる。上記混在印刷ジョブの画質優先モードと生産性優先モードの画像形成処理については後で詳述する。
図14に戻って説明を続けると、現像能力調整部1024Bは、第1の実施の形態に係る現像能力調整部1024の機能に加えて、後述するように、印刷モードとして生産性優先モードが選択された場合に混在印刷ジョブを処理する際の現像能力調整機能を備えている。
ジョブ解析部1025は、表示・操作部17での操作や、ネットワークI/F102によって外部の情報処理装置等から、画像形成装置1Bが受け付けた混在印刷ジョブを解析するものである。具体的に、ジョブ解析部1025は、受け付けた混在印刷ジョブ内の白色トナーの付着量(画像濃度の設定値)と印刷媒体の種別を各頁(ジョブ)毎に認識する機能を有する。また、ジョブ解析部1025は、ユーザーの入力設定操作により明度設定部1021で設定される白色トナー明度の設定値を確認する機能も有している。
付着量調整部1029Bは、用紙上の白色トナー現像量を調整して白色トナー画像の明度を調整するものである。特に、本実施の形態に係る付着量調整1029Bでは、白色トナー現像量の調整するための処理方法がそれぞれ以下のように異なるバイアス調整部1026、感光体露光量調整部1027、画像面積率調整部1028を有している。バイアス調整部1026は、第1の実施の形態に係る付着量調整部1029と同様、白色画像形成ユニット120Wにおける感光体ドラム122Wと現像部125W内の現像スリーブ間の現像バイアスを変更することにより用紙上の白色トナー現像量を調整するものである。感光体露光量調整部1027は、白色画像形成ユニット120Wの露光部124Wによる感光体ドラム122Wに対する露光量、つまり、感光体の露光量(以下、感光体露光量)を調整するものである。画像面積率調整部1028は、ジョブ内の白色トナー画像データを対象に、設定されている白色トナー付着量を維持可能に白色トナー画像の画像面積率を調整するものである。
以上の構成において、現像能力調整部1024Bは、混在印刷ジョブが受け付けられた時、生産性優先モードが選択されている場合、白色トナー付着量が最多のジョブを対象に該白色トナー付着量に応じて白色画像形成ユニット120Wの現像能力調整を実行する。その際、付着量調整部1029Bは、白色トナー付着量が最多未満であるジョブ頁の処理については例えばバイアス調整部1026に指示し、白色画像形成ユニット120Wの現像部125Wの現像ローラ(図示せず)に供給する印加バイアスを変更させることで白色トナー付着量を調整する制御を行う。バイアス調整部1026は、現像能力調整部1024Bからの上記指示により上記印加バイアスを変更する動作を行う。
また、付着量調整部1029Bは、混在印刷ジョブ中の白色トナー付着量が最多未満であるジョブを対象とする白色トナー付着量調整制御に際し、感光体露光量調整部1027に指示し、感光体ドラム122Wに対する感光体露光量を調整する制御を行うこともできる。更に、付着量調整部1029Bは、混在印刷ジョブ中の白色トナー付着量が最多未満であるジョブを対象とする白色トナー付着量調整制御に際し、画像面積率調整部1028に指示し、ジョブ内の白色トナー画像データを対象に白色トナー画像の画像面積率を調整する制御を行うこともできる。
図16は、本実施の形態に係る画像形成装置1Bの生産性優先モードが選択された場合の混在印刷ジョブ処理例を示す概念図である。
図16に示す混在印刷ジョブJobBは、白色トナー付着量が印刷に使用する印刷媒体(Md0、Md1、Md2、Md3)毎に異なり、また同一印刷媒体内においても画像領域(G01、G02、G11、G12、G13、G21、G22、G31)毎に白色トナー付着量が異なっている。図16の例では、上記画像領域(G01、G02、G11、G12、G13、G21、G22、G31)の白色トナー付着量は、それぞれ、(Tw01、Tw02、Tw11、Tw12、Tw13、Tw21、Tw22、Tw31)に設定されている。
上記混在印刷ジョブJobBを受け付け、ユーザーによって生産性優先モードが選択されている場合、画像形成装置1Bでは、後述するように、白色トナー付着量が最多のジョブ(この例では、Tw22、Md2が設定されたジョブ)が現像能力調整動作の対象となり、それ以外の白色トナー付着量が最多未満の印刷物が現像能力調整動作の対象外となる。
具体的な処理について、画像形成装置1Bでは、上記混在印刷ジョブJobBが入力されると、CPU1011(前述した印刷制御部)が、ユーザーにより設定された印刷モードが生産性優先モードまたは画質優先モードのいずれであるかを判定する。ここで、生産性優先モードが設定されている場合、ジョブ解析部1025は、該JobBを解析し、混在する各ジョブ毎に設定された印刷媒体がそれぞれMd0、Md1、Md2、Md3であることを解析する。また、ジョブ解析部1025は、印刷媒体Md0に対して白色トナー付着量Tw01及びTw02が設定され、印刷媒体Md1に対して白色トナー付着量Tw11、TW12及びTw13が設定され、印刷媒体Md2に対して白色トナー付着量Tw21及びTW22が設定され、印刷媒体Md3に対して白色トナー付着量Tw31が設定されていることを解析する。さらに、ジョブ解析部1025は、その解析結果から、印刷媒体Md2に対して設定される白色トナー付着量TW22が最多付着量であることを解析(認識)する。つまり、白色トナー付着量TW22以外の白色トナー付着量が最多未満であることを認識する。
現像能力調整部1024Bは、上記解析結果に基づき、白色トナー付着量(Tw22)が最多のジョブ(印刷媒体Md2が設定されているジョブ)を対象に該白色トナー付着量(Tw22)に応じて白色画像形成ユニット120Wの現像能力調整制御を実行する。その後、白色画像形成ユニット120Wの現像能力は調整後の現像能力に固定され、生産性優先印刷制御が実行される。
生産性優先印刷制御において、CPU1011は、上記混在印刷ジョブJobB中の1頁目のジョブの画像データを取り込み、該ジョブ中の各白色トナー画像データに基づき白色画像形成ユニット120Wでの露光、現像の各プロセスを実施して感光体ドラム120W上に白色トナー画像を形成し、さらに、転写、定着の各プロセスを経て設定された印刷媒体上に白色トナー画像が形成された印刷物を出力する。その後、2頁目のジョブ以降、最後の頁のジョブまで同様の画像形成プロセスを実施する。この過程で、3頁目のジョブを対象とした画像形成プロセスにおいて、付着量調整部1029Bは、白色トナー最多付着量(Tw22)が設定されている白色トナー画像(G22)の画像形成に際して、バイアス調整部1026から調整後の現像能力に対応する現像ポテンシャルに基づく印加バイアスが印加されるように制御する。
また、付着量調整部1029Bは、白色トナー付着量がTw22未満(最多未満)であるジョブ(印刷媒体Md0、Md1、Md3が設定されているジョブ)に対しては、バイアス調整部1026により白色画像形成ユニット120Wの上述した印加バイアスを変更させることにより白色トナー付着量を調整させる制御動作を行う。ここで付着量調整部1029Bは、現像能力調整部1024Bにより白色トナー付着量が最多の3頁目のジョブに合わせて白色画像形成ユニット120Wの現像能力調整が実行された際の該白色画像形成ユニット120Wの現像ポテンシャルを取得し、該取得した現像ポテンシャルに基づき、事前に設定されている現像ポテンシャル対白色トナー付着量の関係式(図5参照)からバイアス調整部1026により変更して印加させる印加バイアス(現像バイアス)を算出する。
このように、白色トナー付着量が最多未満のジョブについて図5の関係式より最適な現像ポテンシャルを求めて印刷を行う場合、白色トナー付着量が少ない場合は現像ポテンシャルが低くなるが、現像ポテンシャルが過度に低くなると感光体電位の低下に伴い感光体残像が発生する。そこで、画像形成装置1Bでは、例えば付着量調整部1029Bに、感光体電位の過度な低下を抑制するための制御機能の一つとして、感光体露光量(LDパワー)を調整する感光体露光量調整部1027を設けている。
図17は、本実施の形態に係る画像形成装置1Bの感光体露光量調整に係る感光体電位と感光体露光量(LDパワー)の関係を示す特性図である。図17に示すように、感光体露光量を下げていくと感光体電位は高くなる傾向にある。
画像形成装置1Bにおいて、付着量調整部1029Bは、例えば、図5の関係式から求めた現像ポテンシャルに対応する現像バイアスが所定の閾値より低い値となった場合、感光体露光量調整部1027に対して感光体露光量調整の指示を行う。感光体露光量調整部1027は、その指示に基づき、例えば、感光体ドラム122Wとスリーブ間の現像バイアス調整制御と連携し、露光部124Wから感光体ドラム122W表面に照射する照射光の光量(感光体露光量)を現像バイアスが上記閾値より大きかった時に比べて光量が小さくなるように調整する。このように感光体露光量を下げる制御により、感光体電位が上昇し、高い感光体電位で印刷を行うことで、感光体電位の過度な低下に起因する感光体残像の発生を回避することが可能となる。
本実施の形態に係る画像形成装置1Bでは、感光体電位の過度な低下を抑制するための制御機能の別の例として、画像面積率調整部1028を備えている。画像面積率調整部1028は、混在印刷ジョブjobBの各ジョブ内の白色トナー画像データを対象に画像処理を実施し、以下のような画像面積率の調整処理を行う。
図18は、本実施の形態に係る画像形成装置1Bの画像面積率調整に係る画像面積率と感光体電位の関係を示す概念図である。図18において、Vd1、Vd2は感光体電位、Vb1、Vb2は現像バイアス、V1は感光体露光部電位、(Vb1−V1)、(Vb2−V1)は現像ポテンシャルをそれぞれ示している。図18(a)において、現像ポテンシャル(Vb1−V1)に相当する長さ(高さ)にその印加時間(t0)に相当する長さ(幅)を乗じて得られる領域Aaの面積が現像ポテンシャルの総和であり、該現像ポテンシャルの総和が処理対象の白色トナー画像の白色トナー付着量に相当する。また、図18(b)において、現像ポテンシャル(Vb2−V1)に相当する長さ(高さ)にその印加時間(この例では、t0/7)に相当する長さ(幅)をそれぞれ乗じて得られる領域Ab1、Ab2、Ab3、Ab4の面積の総和が図18(b)における領域Aaの面積と同じである。すなわち、図18(a)と図18(b)に示す現像ポテンシャルの印加パターンによれば、当該白色トナー画像に対して予め設定されている白色トナー付着量が維持可能となる。
但し、図18(a)では、現像バイアスVb1が時間t0の間連続して印加されるのに対して、図18(b)では、現像バイアスVb2が時間t0を複数に分割(この例では7等分に分割)した時間間隔で間欠的に印加されている。図18において、白色トナー画像領域全体(図18(a)では、領域Aaの大きさに相当し、図18(b)では、領域Ab1の高さ(領域Ab2、Ab3、Ab4においても同じ)に時間t0を乗じて得られる面積領域に相当する。)における有効な白色トナー画像(つまり、現像バイアスが印加されているときの画像面積)の比率を画像面積率としてとらえるものとすれば、図18(a)においては、画像面積率は「1」であり、他方、図18(a)においては、画像面積率は「4/7」である。
図18に示す特性によれば、対象となる白色トナー画像について同一の白色トナー付着量を得るには、画像面積率が低い方(図18(b)参照)が高い現像ポテンシャル(Vb2−V1)が必要となることが分かる。画像形成装置1Bの制御部10Bにおいて、画像面積率調整部1028は、混在印刷ジョブJobB内の白色トナー付着量が最多未満のジョブの現像プロセスにおいて、該当する各ジョブ内の白色トナー画像データを対象に図18に示すような画像面積率調整処理を行う。具体的に、付着量調整部1029Bは、例えば、図5の関係式から求めた現像ポテンシャルに対応する現像バイアスが所定の閾値より低い値となった場合、画像面積率調整部1028に対して画像面積率を調整することを指示する。画像面積率調整部1028は、その指示に基づき、当該白色トナー画像を予め設定されている白色トナー付着量を維持し得るより面積率の低い白色トナー画像に変更する画像処理(面積率調整処理)を行うとともに、上記変更後の白色トナー画像に対応する現像バイアスを設定する。
上述した画像面積率調整処理により、例えば、図18(a)から図18(b)のように白色画像データの画像面積率が下げることで、感光体電位を高く維持することができる。従って、画像面積率調整部1028を備えた構成によれば、感光体電位が過度に低下し、現像能力過多が原因で発生する残像に対し、画像面積率を調整して残像が発生しない感光体電位に調整し、残像発生を抑制して良好な画像形成が可能となる。本実施形態では、図14に示すように、感光体露光量調整部1027と画像面積率調整部1028の両者を備える構成を例示しているが、両者のうちいずれか一方を選択的に駆動する仕組みを設けても良い。また、上記両者のうちのいずれか一方を備える構成としても良い。
なお、図16に示す混在印刷ジョブJobBの受け付けに際して画質優先モードが設定されている場合、CPU1011は、画質優先印刷制御を実行する。画質優先印刷制御において、現像能力調整部1024Bは、ジョブ解析部1025による混在印刷ジョブJobBの各ジョブの印刷媒体の種別に基づき該印刷媒体の白色トナー付着量毎に白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整を行う。このように、画質優先モードでは、印刷媒体の白色トナー付着量毎に最適な現像能力に調整することで安定した高画質な白色画像を印刷することが可能となる。
以上のように、本実施の形態に係る画像形成装置1Bは、現像能力調整部1024Bが、明度設定部1024での白色トナー明度設定値に応じて白色画像形成ユニット120Wの現像能力を各プロセスカラー画像形成ユニット120Y、120M、120C、120Kに固定的に適用される現像能力とは異なる現像能力に調整する機能を保ちつつ、ジョブ解析部1025により認識(解析)された白色トナーの付着量と印刷媒体の種別の設定が異なる複数のジョブが混在する混在印刷ジョブの受付時に生産性優先モードが設定されている場合、混在印刷ジョブ中の白色トナー付着量が最多のジョブに対して前記特別色トナー付着量に応じて白色画像形成ユニット120Wの現像能力調整を実行し、付着量調整部1029Bは、白色トナー付着量が最多未満であるジョブに対しては白色画像形成ユニット120Wの印加バイアス(現像バイアス)を変更させることにより白色トナー付着量を調整する。このため、上記混在印刷ジョブを受付けた場合に、白色トナー付着量を各ジョブ毎に適正に調整可能となる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Bでは、付着量調整部1029Bは、現像能力調整部1024Bにより白色トナー付着量が最多のジョブに対して白色画像形成ユニット120Wの現像能力調整が実行された際の白色現像装置の現像ポテンシャルを取得し、該取得した現像ポテンシャルと特別色トナー付着量の関係式から変更する印加バイアス(現像バイアス)を算出する。このため、白色トナーの付着量が異なる印刷物に対して都度プロセスコントロールを実行する必要がなく、生産性を低下させることなく印刷を行うことができる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Bは、白色画像形成ユニット120Wの感光体の露光量を調整する感光体露光量調整部1027をさらに有し、付着量調整部1029Bは、白色トナー付着量が最多未満であるジョブ内の白色トナー画像の現像に際し、感光体露光量調整部1027による感光体の露光量の調整を行う。このため、現像能力過多が原因で発生する残像に対し、感光体の露光量を調整して残像が発生しない感光体電位に調整することで、残像発生を抑制して良好な画像形成を実現できる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Bは、ジョブ内の白色トナー画像データを対象に、設定されている白色トナー付着量を維持可能に白色トナー画像の画像面積率を調整する画像面積率調整部1028をさらに有し、付着量調整部1029Bは、白色トナー付着量が最多未満であるジョブ内の白色トナー画像の現像に際し、画像面積率調整部1028による白色トナー画像の面積率の調整を行う。このため、現像能力過多が原因で発生する残像に対し、白色トナー画像の面積率を調整して残像が発生しない感光体電位に調整し、残像発生を抑制して良好な画像形成を実現できる。
また、本実施の形態に係る画像形成装置1Bは、第1の実施の形態に係る画像形成装置1Aと共通する構成部分も有しているが、該共通構成部分によって第1の実施の形態と同等の効果も得ることができる。
具体的には、画像形成装置1Bでは、現像能力調整部1024Bが、第1の実施の形態に係る現像能力調整部1024と同等の白色画像形成ユニット120Wの現像能力調整機能を有する。このため、白色トナー明度の設定に応じて白色トナー付着量(明度)をプロセスカラートナーの濃度調整範囲に依存することなく大幅な範囲で調整可能となる。
また、画像形成装置1Bでは、現像能力調整部1024Bが、第1の実施の形態に係る現像能力調整部1024と同様、白色画像形成ユニット120Wの現像スリーブと感光体ドラムの表面速度比変更機能、又は現像剤内の白色トナーのトナー濃度変更機能を単独使用もしくは併用可能にする機能を有する。このため、複数の現像能力調整手段を併用することで幅広い現像能力調整に対応可能となる。
また、画像形成装置1Bでは、現像能力調整部1024Bが、第1の実施の形態に係る現像能力調整部1024と同様、ジョブ解析部1025により認識された印刷ジョブ内の白色トナー付着量を閾値判定して予め保持されている各付着量モードの何れかを選択し、該選択した付着量モードに対応する予め保持されている現像能力設定値と一致するように白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整を行う。このため、予め最適値を保持しておくことで、フィードフォワード対応が可能となり、現像能力を調整し、次いで特別色トナー付着量を確認する動作(或いはその動作の繰り返し)が不要となり、ダウンタイム低減に貢献できる。
また、画像形成装置1Bでは、第1の実施の形態と同様、明度設定部1021による白色トナー明度設定値に基づいて算出した白色トナー付着量を閾値判定して各付着量モードの何れかを選択し、該選択した付着量モードに対応する現像能力設定値と一致するように白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整を行う。このため、ユーザーによる白色トナー付着量調整時の現像能力自動調整に対応可能となる。
また、画像形成装置1Bでは、第1の実施の形態と同様、用紙の種別毎に設定される白色トナーの明度情報を保持しておき、明度設定部1021が、ユーザーにより選択された用紙の種別に対応して設定される明度情報に基づいて白色トナーの明度を設定する。このため、用紙毎の最適な特別色トナー付着量をユーザーに提供することで、ユーザーが用紙の選択操作のみで目標明度を指定でき、システムの利便性が向上する。
また、画像形成装置1Bでは、第1の実施の形態と同様、現像能力の調整による白色トナー付着量の可変範囲がプロセスカラートナー付着量の可変範囲よりも広くなっている。このため、白色トナー明度の調整幅が広く、用途汎用性の高い特別色トナーシステムを提供することができる。
また、画像形成装置1Bでは、第1の実施の形態と同様、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整による白色トナー付着量設定値とプロセスカラートナー付着量設定値はそれぞれ独立しており、互いに干渉しないようになっている。このため、プロセスカラートナーによるフルカラー色再現範囲を確保しつつ、高い明度の白色トナー画像による装飾を施した高付加価値の印刷物を提供することができる。
また、画像形成装置1Bでは、第1の実施の形態と同様、白色画像形成ユニット120Wの現像能力の調整は、画像面積率100パーセントのとき視感反射率802±2白面、5以下黒面の隠蔽率試験紙上で白明度L*=80以上まで対応可能な設定である。このため、高い明度の特別色トナー画像による装飾を施した高付加価値の印刷物を提供することができる。
(その他の実施の形態)
本発明は、上記の実施の形態(および実施例)に限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的範囲には、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
例えば、第1および第2の実施の形態において、画像形成装置1は、白色トナー画像を形成する白色画像形成ユニット120Wを備えた構成としているが、これに限らず、例えば、上述したクリアトナー等、プロセスカラー以外の特色トナー(プロセスカラー画像に付加して装飾アピール等のための付加画像を形成するトナー)による特色画像形成ユニットを備え、特色トナー明度の設定に応じて上記特色画像形成ユニットの現像能力を調整する構成に適用可能である。
以上説明したように、本発明に係る画像形成装置は、プロセスカラートナーに付加して用いる特色トナーの大幅な明度調整に対応可能となるという効果を有し、プロセスカラートナーと共に白色等の特別色トナーを用いる画像形成装置全般に適用可能である。
1、1A、1B 画像形成装置
120C、120M、120Y、120K プロセスカラーの各色画像形成ユニット
125W 白色画像形成ユニット120Wの現像部
1021 明度設定部
1022 目標現像能力演算部
1023 現像能力調整要否判定部
1024、1024B 現像能力調整部
1025 ジョブ解析部
1026 バイアス調整部
1027 感光体露光量調整部
1028 画像面積率調整部
1029、1029B 付着量調整部
1030 制御情報格納部
特開2007−298902号公報

Claims (11)

  1. トナー画像を形成する感光体を有し、前記感光体にプロセスカラートナー以外の特別色トナーによる特別色トナー画像を形成して現像を行う特別色現像装置と、
    前記特別色現像装置の前記感光体と現像スリーブ間の印加バイアスを可変することにより特別色トナー付着量を調整する付着量調整手段と、
    前記特別色トナーの明度を設定する設定手段と、
    前記設定手段による前記特別色トナーの前記明度の設定値に応じて前記特別色現像装置の現像能力を調整する現像能力調整手段と、
    前記特別色トナー付着量と印刷媒体種別の設定が異なる複数のジョブが混在する混在印刷ジョブの受付時に生産性優先モードまたは画質優先モードを設定するモード設定手段と、
    前記混在印刷ジョブ内の前記特別色トナー付着量と印刷媒体の種別を各ジョブ毎に認識するジョブ解析手段とを有し、
    前記現像能力調整手段は、前記生産性優先モードが設定された場合、前記混在印刷ジョブ中の前記特別色トナー付着量が最多のジョブに対して前記特別色トナー付着量に応じて前記特別色現像装置の現像能力の調整を実行し、
    前記付着量調整手段は、前記特別色トナー付着量が前記最多未満であるジョブに対しては前記特別色現像装置の印加バイアスを変更させることにより前記特別色トナー付着量を調整することを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー画像を形成する感光体を有し、前記感光体にプロセスカラートナー以外の特別色トナーによる特別色トナー画像を形成して現像を行う特別色現像装置と、
    前記特別色現像装置の前記感光体と現像スリーブ間の印加バイアスを可変することにより特別色トナー付着量を調整する付着量調整手段と、
    前記特別色トナーの明度を設定する設定手段と、
    前記設定手段による前記特別色トナーの前記明度の設定値に応じて前記特別色現像装置の現像能力を調整する現像能力調整手段と
    前記特別色トナー付着量と印刷媒体種別の設定が異なる複数のジョブが混在する混在印刷ジョブの受付時に生産性優先モードまたは画質優先モードを設定するモード設定手段と、
    前記混在印刷ジョブ内の前記特別色トナーと付着量と印刷媒体の種別を各ジョブ毎に認識するジョブ解析手段とを有し、
    前記現像能力調整手段は、前記特別色トナー付着量の閾値が異なる複数の付着量モードと前記各付着量モードに最適な現像能力設定値を対応付けて予め保持し、前記ジョブ解析手段により認識された印刷ジョブ内の前記特別色トナー付着量を閾値判定して前記各付着量モードの何れかを選択し、該選択した付着量モードに対応する前記現像能力設定値と一致するように前記現像能力の調整を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記付着量調整手段は、前記現像能力調整手段により前記特別色トナー付着量が最多のジョブに対して前記特別色現像装置の現像能力の調整が実行された際の前記特別色現像装置の現像ポテンシャルを取得し、該取得した現像ポテンシャルと前記特別色トナー付着量の関係式から変更する前記印加バイアスを算出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記特別色現像装置の前記感光体の露光量を調整する感光体露光量調整手段をさらに有し、
    前記付着量調整手段は、前記特別色トナー付着量が最多未満であるジョブ内の前記特別色トナー画像の現像に際し、前記感光体露光量調整手段による前記感光体の露光量の調整を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  5. ジョブ内の前記特別色トナー画像データを対象に、設定されている特別色トナー付着量を維持可能に前記特別色トナー画像の画像面積率を調整する画像面積率調整手段をさらに有し、
    前記付着量調整手段は、前記特別色トナー付着量が最多未満であるジョブ内の前記特別色トナー画像の現像に際し、前記画像面積率調整手段による前記画像面積率の調整を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記現像能力調整手段は、前記特別色トナーの前記明度の設定値に基づいて前記現像スリーブと前記感光体の表面速度比を変更する機能、又は現像剤内の前記特別色トナーのトナー濃度を変更する機能の単独使用もしくは併用により前記現像能力の調整を行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像能力調整手段は、前記設定手段による前記特別色トナーの前記明度の設定値に基づいて算出した前記特別色トナーの付着量を閾値判定して前記各付着量モードの何れかを選択し、該選択した付着量モードに対応する前記現像能力設定値と一致するように前記現像能力の調整を行うことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 印刷媒体の種別毎に設定される前記特別色トナーの明度情報を保持する設定保持手段を有し、
    前記設定手段は、前記明度情報に基づいて前記特別色トナーの明度を設定することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像能力の調整による前記特別色トナー付着量の可変範囲は、プロセスカラートナー付着量の可変範囲よりも広いことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記現像能力の調整による前記特別色トナー付着量の設定値と前記プロセスカラートナー付着量の設定値はそれぞれ独立しており、互いに干渉しないことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記現像能力の調整は、画像面積率100パーセントのとき視感反射率802±2白面、5以下黒面の隠蔽率試験紙上で白明度L*=80以上まで対応可能なことを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の画像形成装置。
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